説明

コンテンツ管理装置、管理方法、管理システム、プログラム及び記録媒体

【課題】大量のコンテンツデータを分類管理するためのツリー型階層フォルダ構造を簡潔に表現することが可能なコンテンツ管理装置、管理方法、管理システムを提供する。
【解決手段】少なくともフォルダデータベースとコンテンツデータベースとを記憶する手段と、装置の向きや傾きを検出する手段と、記録手段に記憶されているデータを表示する表示手段と、センサー手段が検出した情報に基づいて、フォルダデータベースのフォルダ構成とコンテンツデータベースのコンテンツデータとを表示手段に表示するための表示データを生成する手段と、センサー手段とユーザインターフェイス手段とを制御する制御手段と、を有し、表示データを生成する手段は、ツリー型階層フォルダ構造を表示する縦型フォルダユーザインターフェイスと横型フォルダユーザインターフェイスと、を切り替えて表示データを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大量のコンテンツデータを分類管理するコンテンツ管理装置、管理方法、管理システム、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、HDDレコーダ(Hard disk drive recorder)や携帯オーディオプレーヤなどのデジタル機器においては、大量のコンテンツデータを装置内に格納することが可能である。また記憶装置の容量の増大化やH.264などに代表される高圧縮コーデックの普及によって、記憶装置内に格納することができるコンテンツの数は今後も増大していくことが予測される。
【0003】
これらの大量のコンテンツデータをユーザが分類管理していくために、従来の機器においては、1階層フォルダによるコンテンツ管理システムやジャンル、キーワードを用いた検索システムが利用されてきた。
【0004】
しかし、今後の装置内に格納することができるコンテンツ数の増大を考慮すると、1階層フォルダによるコンテンツ管理システムでは、大量のコンテンツをユーザの好みに合わせて管理することは次第に困難となることが予想される。また、ジャンル、キーワードを用いた検索システムを利用しても条件の絞り込みなどが次第に困難となることが予想される。
【0005】
これらの理由から、大量のコンテンツデータを管理するシステムとしては、パソコン(PC)などに使用されているツリー型階層フォルダ構造のコンテンツ管理システムが適していると考えられる。このツリー型階層フォルダ構造を表現する手段としては、例えばWindows(登録商標)のエクスプローラなどで行われているように、ウインドウ(表示画面)を2つに分け一方のウインドウでフォルダのツリー構造をグラフィカルに表示し、他方のウインドウで選択中のフォルダに含まれる下位フォルダやコンテンツを表示するという方法が一般的である。
【0006】
特許文献1においては、ネットワークで接続されたサーバがクライアントの表示装置や表示部の画面サイズ(解像度または画素数)に基づいて表示フォントの大きさを変更したプロファイルデータを作成してクライアントに送信し、クライアントはプロファイルデータを参照してGUI(Graphical User Interface)を実現するという発明が開示されている。これはクライアントの表示部の画面サイズなどの情報をサーバが受け取り、その表示機能に基づいて、例えばメニューやボタンの配置、フォントの大きさ、画面上の表示位置を変更したプロファイルデータをサーバで作成するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−236323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし特許文献1に記載されている方法では、HDDレコーダなどで利用されるOSD(On−Screen−Display)や携帯オーディオプレーヤなどに搭載される小型ディスプレイでは、ユーザインターフェース(UI:User Interface)の表現能力に制限があることや、リモコンなどの簡便な入力デバイスしか利用することできないことにより、ツリー型階層フォルダ構造を表現したり、操作したりすることは困難である。
【0009】
また、表示画面の縦横比や装置の向き、及び表示するコンテンツの数や文字数によって、表示方法を適切に切換えることができず、例えば、表示対象のコンテンツ一覧やコンテンツの名称などを画面の枠内に表示しきれないなどの問題がある。
【0010】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、大量のコンテンツデータを分類管理するためのツリー型階層フォルダ構造を簡潔に表現することが可能なコンテンツ管理装置、管理方法、管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明に係るコンテンツ管理装置は、少なくともフォルダデータベースとコンテンツデータベースとを記憶する記録手段と、装置の向きや傾きを検出するセンサー手段と、記録手段に記憶されているデータを表示する表示手段と、センサー手段が検出した情報に基づいて、フォルダデータベースのフォルダ構成とコンテンツデータベースのコンテンツデータとを表示手段に表示するための表示データを生成するユーザインターフェイス手段と、センサー手段とユーザインターフェイス手段とを制御する制御手段と、を有し、ユーザインターフェイス手段は、ツリー型階層フォルダ構造を表示する縦型フォルダユーザインターフェイスと横型フォルダユーザインターフェイスと、を切り替えて表示データを生成することを特徴とする。
【0012】
本発明に係るコンテンツ管理システムは、ネットワークに接続されたコンテンツ管理装置とクライアント端末装置とを備えるコンテンツ管理システムであって、コンテンツ管理装置は、データを送受信するインターフェイス手段と、少なくともフォルダデータベースとコンテンツデータベースとを記憶する記録手段と、クライアント端末装置から受信した該端末装置の向きや傾き情報に基づいて、フォルダデータベースのフォルダ構成とコンテンツデータベースのコンテンツデータとを端末装置に表示するために、ツリー型階層フォルダ構造を表示する縦型フォルダユーザインターフェイスと横型フォルダユーザインターフェイスと、を切り替えて表示データを生成するユーザインターフェイス手段と、ユーザインターフェイス部を制御する制御手段と、を有し、クライアント端末装置は、データを送受信するインターフェイス手段と、コンテンツ管理装置から受信した表示データを表示する表示手段と、装置の向きや傾きを検出するセンサー手段と、クライアント端末装置を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
本発明に係るコンテンツ管理方法は、少なくともフォルダデータベースとコンテンツデータベースとを記憶する記録工程と、表示部及び装置の向きや傾きを検出するセンサー工程と、センサー工程で検出した情報に基づいて、フォルダデータベースのフォルダ構成とコンテンツデータベースのコンテンツデータとを表示部に表示するために、ツリー型階層フォルダ構造を表示する縦型フォルダユーザインターフェイスと横型フォルダユーザインターフェイスと、を切り替えて表示データを生成する表示データ生成工程と、生成した表示データを表示部に表示する工程と、を有することを特徴とする。
【0014】
本発明に係るコンテンツ管理方法は、ネットワークに接続されたコンテンツ管理装置とクライアント端末装置とを備えるコンテンツ管理システムのコンテンツ管理方法であって、コンテンツ管理装置が、データを送受信するインターフェイス工程と、少なくともフォルダデータベースとコンテンツデータベースとを記憶する記録工程と、クライアント端末装置から受信した該端末装置の向きや傾き情報に基づいて、フォルダデータベースのフォルダ構成とコンテンツデータベースのコンテンツデータとを端末装置に表示するために、ツリー型階層フォルダ構造を表示する縦型フォルダユーザインターフェイスと横型フォルダユーザインターフェイスと、を切り替えて表示データを生成するユーザインターフェイス工程と、ユーザインターフェイス部を制御する制御工程と、を有し、クライアント端末装置が、データを送受信するインターフェイス工程と、コンテンツ管理装置から受信した表示データを表示する表示工程と、装置の向きや傾きを検出するセンサー工程と、クライアント端末装置を制御する制御工程と、を有することを特徴とする。
【0015】
本発明に係るプログラムは、上記に記載のコンテンツ管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0016】
本発明に係る記録媒体は、上記に記載のコンテンツ管理方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明により、大量のコンテンツデータを分類管理するためのツリー型階層フォルダ構造を簡潔に表現することが可能なコンテンツ管理装置、管理方法、管理システムを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るコンテンツ管理装置の構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る論理的フォルダ構造の一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る縦型フォルダユーザインターフェイス(UI)の画面遷移の例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る横型フォルダユーザインターフェース(UI)の画面遷移の例を示す図である。
【図5】第1の実施形態のコンテンツ管理およびコンテンツ表示の流れを示す図である。
【図6】第2の実施形態におけるコンテンツ管理方法を説明する図である。
【図7】第2の実施形態のコンテンツ管理およびコンテンツ表示の流れを示す図である。
【図8】従来の情報処理装置の表示画面の表示方法を説明する図である。
【図9】第3の実施形態に係る情報処理装置の表示画面の表示方法を説明する図である。
【図10】第3の実施形態に係る情報処理装置の表示画面の表示方法を説明する図である。
【図11】本発明の実施形態に係るコンテンツ管理システムの構成図である。
【図12】本発明の実施形態に係るコンテンツ管理システムにおけるコンテンツ管理装置とクライアント端末装置との処理の流れを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の好適な実施の形態について以下に図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコンテンツ管理装置の構成図である。
【0021】
コンテンツ管理装置5は、記録部10と制御部20と表示部30とを備えて構成される。記録部10はフォルダデータベース11とコンテンツデータベース12とを備える。制御部20は、ユーザインターフェイス部21とフォルダ管理部22とコンテンツ管理部23とセンサー部24と入出力I/Fとを備える。
【0022】
記録部10は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)のような不揮発性の記憶装置であり、この記録部10には各種データやプログラム、フォルダ情報及び静止画や動画、音楽などのダウンロードしたコンテンツの情報や内容が記録されている。フォルダデータベース11は、各アプリケーションなどのフォルダ情報が格納されている。例えば、どのようなフォルダがあるのか、コンテンツ名、内容、識別子、容量、日時などのフォルダ情報である。コンテンツデータベース22は各コンテンツごとにその情報や内容がデータとして格納されている。
【0023】
制御部20は、コンテンツ管理装置5全体を制御する。ユーザインタフェース部21は、フォルダ管理部22の情報とコンテンツ管理部23の情報とセンサー部24の情報とを参照して、フォルダ構成やコンテンツ内容などを表示部30に表示するためのデータを生成し、表示部30に送信する。フォルダ管理部22は、記録部10に記憶されているフォルダデータベース11の情報を管理するものである。例えば、コンテンツ管理装置5の電源が入った時に記録部10のフォルダデータベース11と同期して常に最新のフォルダ情報を書き込んで保持している。そしてユーザインターフェイス部21から参照があった場合にその最新の情報を受け渡す。コンテンツ管理部23は、記録部10に記憶されているコンテンツデータの情報を管理するものである。例えば、コンテンツ管理装置5の電源が入った時に記録部10のコンテンツデータベース12と同期して常に最新のコンテンツ情報を書き込んで保持している。そしてユーザインターフェイス部21から参照があった場合にその最新の情報を受け渡す。なお、フォルダ管理部22及びコンテンツ管理部23は常に最新の情報を保持するために、例えば不揮発性メモリに限ることはなく、揮発性メモリに情報を保持していても良い。センサー部24は、コンテンツ管理装置5の向きや傾きなどの装置及び表示部の状態、例えば垂直方向の向きや水平方向の向き、縦長や横長などの状態を検出してユーザインターフェイス部21から参照があった場合にその最新の情報を受け渡す。入出力I/Fは外部機器(図示せず)とのデータの送受信や通信のためのインターフェイスである。
【0024】
表示部30は、ユーザインターフェース部21で生成された表示データに基づいてフォルダ構成やコンテンツ内容やメニューなどを表示する。またメニューなどを表示した場合には、タッチパネル形式または矢印形式(上下左右ボタン)でメニュー内容を選択することにより、ユーザからの情報入力部となるものである。
【0025】
図2は、本発明の実施形態に係る論理的フォルダ構造の一例を示す図である。
【0026】
例えばテレビ番組の例を示すが、最上位の階層にはルートディレクトリ1があり、1階層下にはジャンルによるバラエティのディレクトリ2がある。その1階層下には種類によるクイズのディレクトリ3があり、さらに1階層下にはコンテンツ情報である番組1、番組2・・・のファイル4があるというフォルダ構造となっている。
【0027】
次に、本実施形態において適用するコンテンツデータ(ツリー型階層フォルダ構造)を表示部に表示する方法について詳細に説明する。
【0028】
図3は、本発明の一実施形態に係る縦型フォルダユーザインターフェイス(UI)の画面遷移の例を示す図である。
【0029】
まず縦型フォルダユーザインターフェイス(UI)について以下に図3を参照して説明する。
【0030】
あるフォルダ40に含まれるサブフォルダ(401、402、403・・・)41やコンテンツ(401B1、401B2・・・)43を一覧リスト形式で表示する縦一列に表示するコンテンツ表示部41と、カレントフォルダと同じ上位フォルダに含まれる同じ階層のフォルダを横一列に表示するフォルダ表示部42をもつ。フォルダ表示部42ではカレントフォルダ(401、402・・・)を中心に表示し、フォルダ表示部42の下にカレントフォルダの内容(401A、401B・・・)を表示するコンテンツ表示部43が表示される。
【0031】
ユーザはコンテンツ表示部43に表示されるフォルダ(401B)を選択することで下位層のフォルダ(401B1、401B2・・・)45に移動することができる。この場合、選択したフォルダ(401B)と同じ上位フォルダに含まれる同じ階層のフォルダを表示するための新たなフォルダ表示部44を生成し、選択したフォルダの上位階層を示すフォルダ表示部44の下に新たに生成されたフォルダ表示部45を表示する。同時にコンテンツ表示部には、選択されたフォルダの内容が表示される(401B1、401B2・・・)。カレントフォルダの階層が深くなるにつれて、フォルダ表示部(42、44)が画面上部に重ねて表示されることになるが、表示を行うフォルダ表示部は、カレントのフォルダから一定の上位階層までに限ってもよい。
【0032】
ユーザは左右ボタン46を押下することで、カレントフォルダを含む上位のフォルダに含まれるカレントフォルダと同じ階層の他のフォルダへ移動することができる。例えば右ボタンを押下した場合は、フォルダ表示部42のカレントフォルダ401の右隣に表示されているフォルダ402が選択される。この時、コンテンツ表示部43には新たに選択されたフォルダの内容が表示される(402A、402B・・・)。
【0033】
ユーザは戻るボタン47を押下することで、カレントフォルダ44を含む上位フォルダへ移動することができる。この場合、それまで選択されていたフォルダ階層を表示するフォルダ表示部44が消去され、コンテンツ表示部43は、上位のフォルダ42に含まれる内容が表示される。
【0034】
このように本実施形態の表示方法は表示画面の縦方向の解像度を有効に使うことになる。
【0035】
図4は、本発明の一実施形態に係る横型フォルダユーザインターフェース(UI)の画面遷移の例を示す図である。
【0036】
次に横型フォルダユーザインターフェイス(UI)について以下に図4を参照して説明する。
【0037】
カレントディレクトリ50に含まれるサブフォルダ(501、502・・・)やファイル一覧51を画面左脇に一列に表示する。ユーザは上下ボタン押下することでカレントディレクトリ50内のサブディレクトリやフォルダ(501、502・・・)を選択することができ、選択したフォルダ501に含まれるサブフォルダやファイル(501A、501B・・・)の一覧52をカレントディレクトリ50の右脇に一列に表示する。
【0038】
ユーザは、上下ボタンでフォルダ501を選択した後、決定ボタンまたは右ボタンを押下することで、カレントディレクトリ501を選択したフォルダ52に移動することができる。この操作を繰り返すことで次々と下位のフォルダ53に移動することができる。カレントフォルダの階層が深くなるにつれて(a→b→c)、上位ディレクトリ表示部が画面左に重ねて表示されることになるが(図4(c)参照)、上位ディレクトリ表示部の段数は、カレントのディレクトリ53から一定の上位階層までに限ってもよい。
【0039】
ユーザは、戻るボタン54または左ボタンを押下することで、上位ディレクトリ52にカレントディレクトリを移動することができる。この際にカーソルは左側に移動する。
【0040】
このように本実施形態の表示方法は表示画面の横方向の解像度を有効に使うことになる。
【0041】
次に、本実施形態における縦型フォルダユーザインターフェイス(UI)と横型フォルダユーザインターフェイス(UI)を適用した表示方法の特徴を以下に説明する。
【0042】
図3に示すように、縦型フォルダユーザインターフェイス(UI)は、フォルダ表示部42とコンテンツ表示部43を縦方向に並べて表示を行うことができる為、表示部30が縦長の画面の場合により多くの情報を表示部30に表示することが可能となる。一方、図4に示すように、横型フォルダユーザインターフェイス(UI)はリスト表示51、52・・・を横方向に並べて表示を行うことができる為、表示部30が横長の画面の場合により多くの情報を表示することが可能となる。以上のように表示部が縦長画面の場合と横長画面の場合にユーザインターフェイス(UI)を切り替えて表示することによって、より多くの情報量を表示できるため表示部の画面スペースに無駄が無く有効に使うことができるようになる。従って、本実施形態では、表示部30が縦長の場合には縦型フォルダユーザインターフェイス(UI)を適用し、表示部30が横長の場合には横型フォルダユーザインターフェイス(UI)を適用する。なお表示部が縦長または横長の場合として説明したがこれに限ることではなく、正方形の表示部でも適用できる。
【0043】
また携帯型音楽プレーヤや携帯電話などの小型端末においては装置自体に傾きを感知するセンサーが搭載されている機種がある。本実施形態では、このセンサーを用いることで、その時の装置の向きを検出して、ディスプレイを横長にして使用している場合には横型フォルダユーザインターフェイス(UI)を適用して表示し、ディスプレイを縦長にして使用している場合には縦型フォルダユーザインターフェイス(UI)を適用して表示することで、表示部の画面スペースを有効に活用した表示が可能となる。従って、本実施形態では、その時の装置の状態(表示部の向き)をセンサーにて検出して、表示部が縦型の状態にあるのか、横型の状態にあるかを判断して、それに基づいて縦型または横型フォルダユーザインターフェイス(UI)を適用する。なお装置の向き、傾き等を検出するセンサーには例えば角速度を検出するセンサーなど公知のセンサーを適用することが可能である。
【0044】
次に第1の実施形態におけるコンテンツ管理装置のコンテンツ管理の方法について説明する。
【0045】
図5は、第1の実施形態のコンテンツ管理およびコンテンツ表示の流れを示す図である。
【0046】
装置の電源を投入すると表示部30にメニューが表示され、ユーザはメニューからコンテンツやフォルダを選択する(ステップS1)。メニューの選択方法としては、例えば上下左右のキー入力やリモコンでの入力、表示画面でのタッチパネル入力など公知の入力デバイスを適用可能である。次にセンサー部24にて装置の表示部30の状態である向きや傾きなどを検出する(ステップS2)ユーザインターフェイス部21はセンサー部24で検出した表示部30の状態を受け取って縦方向か横方向かを判断する(ステップS3)。縦方向の場合(ステップS3、YES)は画面表示に縦型フォルダユーザインターフェイス(UI)を適用する(ステップS4)。次にユーザインターフェイス部21はフォルダ管理部22及びコンテンツ管理部23からフォルダ情報及びコンテンツ情報を受け取って、縦型フォルダユーザインターフェイスの表示方法に基づいて、表示部30での表示データを生成する(ステップS5)。表示部30は生成したデータに基づいてコンテンツデータを表示する(ステップS6)。また表示部30が横方向の場合(ステップS3、NO)は画面表示に横型フォルダユーザインターフェイス(UI)を適用する(ステップS7)。次にユーザインターフェイス部21はフォルダ管理部22及びコンテンツ管理部23からフォルダ情報及びコンテンツ情報を受け取って、縦型フォルダユーザインターフェイスの表示方法に基づいて、表示部30での表示データを生成する(ステップS8)。表示部30は生成したデータに基づいてコンテンツデータを表示する(ステップS6)。
【0047】
次に第2の実施形態におけるコンテンツ管理装置のコンテンツ管理の方法について説明する。
【0048】
図6は、第2の実施形態におけるコンテンツ管理方法を説明する図である。
【0049】
図6(a)は、コンテンツ数をより多く表示する場合に適用する縦型フォルダユーザインターフェイス(UI)の表示イメージである。図6(b)は、コンテンツの名称などの文字情報を多く表示する場合に適用する横型フォルダユーザインターフェイス(UI)の表示イメージである。
【0050】
縦型フォルダユーザインターフェイス(UI)を用いた場合も横型フォルダユーザインターフェイス(UI)を用いた場合も、図6(a)に示すように、コンテンツ数を多く表示したい場合は、ディスプレイを縦長に使用した方が有利である。また図6(b)に示すように、コンテンツの名称などの文字情報を長く表示したい場合は、ディスプレイを横長に使用した方が有利である。
【0051】
例えば、デジタルカメラ等で撮影した静止画データの場合、ファイル名は撮影日時などから自動的に付加されたファイル名となり、コンテンツの内容を判別する情報としては利用価値の低いものとなる。また、静止画のデータサーズはそれほど大きくない為にコンテンツ数は多くなる傾向がある。しかしTVレコーダ等で録画した動画データの場合は、ファイル名はEPGデータから取得した番組情報が付加されるなど、コンテンツの内容を判別する情報として利用価値の高いものとなる。また、動画のデータサイズは大きいためにコンテンツ数は写真の場合に比べて少なくなる傾向がある。
【0052】
このように本実施形態では、表示部に表示するコンテンツの種類、内容などのコンテンツの情報に基づいて縦型フォルダユーザインターフェイス(UI)または横型フォルダユーザインターフェイス(UI)を適用するかを判断して、さらに縦長表示か横長表示かを判断して表示方法を切り替える。従って例えば静止画コンテンツを一覧表示する場合は、ディスプレイを縦長に表示し、動画コンテンツを一覧表示する場合は、ディスプレイを横長に表示するように表示方法を切り替える。
【0053】
図7は、第2の実施形態のコンテンツ管理およびコンテンツ表示の流れを示す図である。
【0054】
装置の電源を投入すると表示部30にメニューが表示され、ユーザはメニューからコンテンツやフォルダを選択する(ステップS10)。メニューの選択方法としては、例えば上下左右のキー入力やリモコンでの入力、表示画面でのタッチパネル入力など公知の入力デバイスを適用可能である。次にユーザインターフェイス部21は選択されたコンテンツの種類や内容をフォルダ管理部22、コンテンツ管理部23の情報に基づいて判断する(ステップS11)。コンテンツの内容が静止画の場合(ステップS11、YES)は画面表示に縦型フォルダユーザインターフェイス(UI)を適用する(ステップS12)。次にユーザインターフェイス部21はフォルダ管理部22及びコンテンツ管理部23からフォルダ情報及びコンテンツ情報を受け取って、縦型フォルダユーザインターフェイスの表示方法に基づいて、表示部30での表示データを生成する(ステップS13)。表示部30では縦長画面方向となるように生成したデータに基づいてコンテンツデータを表示する(ステップS14)。またコンテンツの内容が動画の場合(ステップS11、NO)は画面表示に横型フォルダユーザインターフェイス(UI)を適用する(ステップS15)。次にユーザインターフェイス部21はフォルダ管理部22及びコンテンツ管理部23からフォルダ情報及びコンテンツ情報を受け取って、縦型フォルダユーザインターフェイスの表示方法に基づいて、表示部30での表示データを生成する(ステップS16)。表示部30では横長画面方向となるように生成したデータに基づいてコンテンツデータを表示する(ステップS17)。なお表示するコンテンツを静止画と動画を例にして説明したが、これに限ることではなく表示コンテンツの種類や内容など、コンテンツの対象により表示画面のスペースが最大限に有効に活用されるような表示方法を適用する。
【0055】
次に、図8〜図10を参照して第3の実施形態について以下に詳細に説明する。
【0056】
図8は、従来の例えばパソコンなどの情報処理装置の表示画面の表示方法を説明する図である。図8(a)は表示画面編集ウインドウ60を左側に、リストウインドウ61を右側に同時に表示した横型表示の例である。リストウインドウ61はファイルをツリー型表示できているが、編集ウインドウ60は画面が横に対して小さいのでコード右端が表示できていない。一方、図8(b)はコードを完全に表示させるためにリストウインドウ61を画面上部に、編集ウインドウ60を画面下部に同時に表示した縦型表示の例である。図8(a)に対して画面が横に広がったのでコード表示はできているが、リストウインドウ61のファイルが縦型表示のままなので、ファイルの下側(下層)が表示できていない。
【0057】
そこで図9(a)に示すように、表示画面の左右の端にリストウインドウ61を表示した場合には、図9(b)に示すように下層のファイルも縦方向のリスト形式にて表示する。これは第1の実施形態においては横型フォルダインターフェイスの表示方法と同様である。また、図9(c)に示すように、表示画面の上下の端にリストウインドウ61を表示した場合には、図9(d)に示すように下層のファイルも横方向のリスト形式にて表示する。これは第1の実施形態においては縦型フォルダインターフェイスの表示方法と同様である。
【0058】
次に図10(a)(b)に示すように、表示画面の左右の端にリストウインドウ61を表示した後、リストウインドウをドラッグ&ドロップにより表示画面の上下の端に位置を移動した場合は自動的に横方向のリスト形式に変更される。また図10(c)(d)に示すように、表示するコンテンツ(例えば静止画など)のアスペクト比や表示画面の向きに基づいて、表示するコンテンツが画面に最大に表示されるようにし、リストウインドウ61は残りの画面スペースに表示できるリスト形式にて表示する。例えば図10(c)では縦長の静止画であり、リストウインドウ61は表示画面の左右の端に表示し、縦方向のリスト形式にて表示する。図10(d)では横長の静止画であり、リストウインドウ61は表示画面の上下の端に表示し、横方向のリスト形式にて表示する。このようにリストウインドウの表示位置においてリストウインドウの表示形式を変更することで、効率的に画面スペースを利用することが可能となる。
【0059】
上記で説明した自動的に表示するコンテンツが最大に表示されるためには、以下のアルゴリズムに基づく。例えば、横型の表示においてコンテンツのリストの表示を、全リストの内で画面表示できるのがX%とし、コンテンツの文字情報の表示を、全文字数の内で画面表示できるのがY%とする。次に縦型の表示においてコンテンツのリストの表示を、全リストの内で画面表示できるのがX'%とし、コンテンツの文字情報の表示を、全文字数の内で画面表示できるのがY'%とする。そして(X+Y)と(X'+Y')とを比較して、(X+Y)がある設定したしきい値以上であれば横型表示であり、しきい値以下であれば縦型表示であると判断する。また(X'+Y')がある設定したしきい値以上であれば縦型表示であり、しきい値以下であれば横型表示であると判断する。なお、設定するしきい値は、表示するコンテンツやデータの数や種類、情報量などに基づいて決定すれば良い。
【0060】
なお上記の説明はVisual Studio(登録商標)などリストウインドウと編集ウインドウを同時に表示するユーザインターフェイス(UI)を例に説明したが、これに限ることではなく、ツリー型階層フォルダ構造を持つ物であれば適用可能である。さらに、Windows7(登録商標)では、センサーAPIが搭載されたためノートPCなどで装置の向きを判別してUIを切換えることも可能である。
【0061】
図11は、本発明の実施形態に係るコンテンツ管理システムの構成図である。
【0062】
コンテンツ管理システム6は、コンテンツ管理装置7とクライアント端末90とを備えて構成される。コンテンツ管理装置7は、記録部70と制御部80とを備えて構成される。記録部70はフォルダデータベース71とコンテンツデータベース72とを備える。制御部80は、ユーザインターフェイス部81とフォルダ管理部82とコンテンツ管理部83と送受信インターフェイス85とを備える。
【0063】
記録部70は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)のような不揮発性の記憶装置であり、この記録部70には各種データやプログラム、フォルダ情報及び静止画や動画、音楽などのダウンロードしたコンテンツの内容が記録されている。フォルダデータベース71は、各アプリケーションなどのフォルダ情報が格納されている。例えば、どのようなフォルダがあるのか、コンテンツ名、内容、識別子、容量、日時などのフォルダ情報である。コンテンツデータベース72は各コンテンツごとにその内容がデータとして格納されている。
【0064】
制御部80は、コンテンツ管理装置7全体を制御する。ユーザインタフェース部81は、フォルダ管理部82の情報とコンテンツ管理部83の情報とクライアント端末90から受信したクライアント端末90装置向きや傾きなどの情報と表示するコンテンツデータのアスペクト比などを参照して、フォルダ構成やコンテンツ内容などをクライアント端末90に表示するためのデータを生成し、送受信インターフェイス85を経由してクライアント端末90に送信する。フォルダ管理部82は、記録部70に記憶されているフォルダデータベース71の情報を管理するものである。例えば、コンテンツ管理装置7の電源が入った時に記録部70のフォルダデータベース71と同期して常に最新のフォルダ情報を書き込んで保持している。そしてユーザインターフェイス部81から参照があった場合にその最新の情報を受け渡す。コンテンツ管理部83は、記録部70に記憶されているコンテンツデータの情報を管理するものである。例えば、コンテンツ管理装置7の電源が入った時に記録部70のコンテンツデータベース72と同期して常に最新のコンテンツ情報を書き込んで保持している。そしてユーザインターフェイス部81から参照があった場合にその最新の情報を受け渡す。なお、フォルダ管理部82及びコンテンツ管理部83は常に最新の情報を保持するために、例えば不揮発性メモリに限ることはなく、揮発性メモリに情報を保持していても良い。送受信インターフェイス85はユーザインターフェイス部81が生成した表示データをクライアント端末90に送信する。またクライアント端末90から送信されてくるデータ情報やクライアント端末の向きや傾きなどのデータ情報を受信してユーザインターフェイス部81に受け渡す。
【0065】
クライアント端末90は、制御部91と表示部92とセンサー部93と送受信インターフェイス94とを備えて構成される。制御部91はクライアント端末90全体を制御する。表示部92はコンテンツ管理装置7から送信されてきた表示データに基づいてフォルダ構成やコンテンツ内容やメニューなどを表示する。またメニューなどを表示した場合には、タッチパネル形式または矢印形式(上下左右ボタン)でメニュー内容を選択することにより、クライアント端末90の情報入力部となるものである。またコンテンツの内容を表示する。センサー部93は、クライアント端末90の向きや傾きなどの装置及び表示部の状態、例えば垂直方向の向きや水平方向の向き、縦長や横長などの状態を検出して制御部91から参照があった場合にその最新の情報を受け渡す。送受信インターフェイス94はコンテンツ管理装置7から表示データを受信する。またクライアント端末90の向きや傾きなどのデータをコンテンツ管理装置7に送信する。
【0066】
図12は、本発明の実施形態に係るコンテンツ管理システムにおけるコンテンツ管理装置とクライアント端末装置との処理の流れを説明する図である。
【0067】
図12の左側にはクライアント端末装置90の処理を示し、右側にはコンテンツ管理装置7の処理を示している。なおクライアント端末装置90とコンテンツ管理装置7の間のデータの送受信はネットワークを介して行われる。
【0068】
最初にクライアント端末装置90は、センサー部93で検出した現在の自装置の状態(向きや傾きなど)を検出する(ステップS21)。次に検出した自装置の状態と、表示部92のサイズなどの情報と、コンテンツ管理装置7が保持しているコンテンツ一覧要求と、をコンテンツ管理装置7に送信する(ステップS22)。コンテンツ管理装置7は受信したクライアント端末装置7の状態と、表示部92の情報と、に基づいてコンテンツ一覧表示データを生成してクライアント端末装置90に送信する(ステップS23)。例えばクライアント端末装置90が縦長の画面状態である場合は縦型フォルダユーザインターフェイスを適用し、横長の画面状態である場合は横型フォルダユーザインターフェイスを適用して表示データを生成する。クライアント端末装置90は受信したコンテンツ一覧表示データに基づいて表示部92にコンテンツ一覧を表示する(ステップS24)。表示部92に表示されたコンテンツ一覧からユーザはコンテンツを選択する(ステップS25)。なおコンテンツの選択方法としては、例えば上下左右のキー入力やリモコンでの入力、表示画面でのタッチパネル入力など公知の入力デバイスを適用可能である。次に選択したコンテンツデータと現在の自装置の状態とをクライアント端末装置90に送信する(ステップS26)。コンテンツ管理装置7は受信したクライアント端末装置90の状態と選択されたコンテンツの内容情報とに基づいてコンテンツ表示データを生成する(ステップS27)。そして生成したコンテンツ表示データをクライアント端末装置90に送信する(ステップS28)。クライアント端末装置90は受信したコンテンツ表示データに基づいて表示部92にコンテンツを表示する(ステップS29)。
【0069】
以上説明したように上記の実施形態によれば、パソコンなどで利用されるツリー型階層フォルダ構造を簡潔に表現することができ、ユーザがフォルダの階層構造を理解しやすく、リモコン等の簡便な入力デバイスを用いても操作可能なユーザインターフェースを提供することができる。
【0070】
また上記の実施形態によれば、画面の縦横比や装置の向き、及び表示するコンテンツ数や文字数に応じて適切なユーザインターフェースを提供することができる。
【0071】
また上記の実施形態によれば、ツリー型階層フォルダ構造を一覧リスト形式で表現することができるので、OSDや低解像度の小型ディスプレイでフォルダ構造を表現できる。
【0072】
また上記の実施形態によれば、基本的にカーソルボタン(上下左右ボタン)と決定ボタン、戻るボタンのみでディレクトリの移動やコンテンツの選択操作を行うことができるため、マウスやキーボードを使用せずリモコン等の簡便な入力デバイスでのみで操作を行うことができる。
【0073】
また上記の実施形態では、HDDレコーダのOSDや携帯オーディオプレーヤの小型ディスプレイを想定して説明したが、これに限ることではなく、近年ではパソコンをTV画面に接続して、OSDにユーザインターフェースを表示しリモコンで操作を行うこともあり、パソコンそのものにも適用可能である。さらに、Windows7(登録商標)では、センサーAPIが搭載されたためノートPCなどで装置の向きを判別してUIを切換えることも可能である。
【0074】
本発明に係るコンテンツ管理装置の前記縦型フォルダユーザインターフェイスと前記横型フォルダユーザインターフェイスは、前記ツリー型階層フォルダ構造を表示する時に、上層から下層フォルダに遷移する仕方が異なることを特徴とする。
【0075】
また本発明に係るコンテンツ管理装置の前記縦型フォルダユーザインターフェイスは、前記フォルダデータベースのフォルダを表示するフォルダ表示部と、前記コンテンツデータベースのコンテンツ内容を表示するコンテンツ表示部と、を縦方向に並べて表示することを特徴とする。
【0076】
また本発明に係るコンテンツ管理装置の前記横型フォルダユーザインターフェイスは、前記フォルダデータベースのフォルダを表示するフォルダ表示部と、前記コンテンツデータベースのコンテンツ内容を表示するコンテンツ表示部と、を横方向に並べて表示することを特徴とする。
【0077】
また本発明に係るコンテンツ管理装置の前記ユーザインターフェイス手段は、表示するファイル又はコンテンツの種類と内容とに基づいて、前記ファイル又はコンテンツの数を多く表示する場合は前記表示手段の縦長方向に表示するための表示データを生成し、前記ファイル又はコンテンツの文字情報を長く表示する場合は前記表示手段の横長方向に表示するための表示データを生成することを特徴とする。
【0078】
また本発明に係るコンテンツ管理装置の前記表示手段は、前記フォルダデータベースのフォルダを表示するリストウインドウと、前記コンテンツデータベースのコンテンツ内容を表示する編集ウインドウと、を有し、前記ユーザインターフェイス手段は、前記表示手段の左右端に縦方向のリスト形式にて前記リストウインドウを表示した場合には下層のファイルも縦方向のリスト形式で表示し、前記表示手段の上下端に横方向のリスト形式にて前記リストウインドウを表示した場合には下層のファイルも横方向のリスト形式で表示することを特徴とする。
【0079】
また本発明に係るコンテンツ管理装置の前記ユーザインターフェイス手段は、前記表示手段の左右端に縦方向のリスト形式で前記リストウインドウを表示した後に、前記リストウインドウの表示位置を前記表示手段の上下端に移動した場合には横方向のリスト形式の表示に変更し、前記横方向のリスト形式で前記リストウインドウを表示した後に、前記リストウインドウの表示位置を前記表示手段の左右端に移動した場合には縦方向のリスト形式に変更することを特徴とする。
【0080】
また本発明に係るコンテンツ管理装置の前記ユーザインターフェイス手段は、前記表示手段に表示する前記コンテンツ内容のアスペクト比および表示手段の向きに基づいて前記コンテンツ内容を表示手段に最大に表示し、前記リストウインドウは前記コンテンツ内容が表示されていない領域に表示可能なリスト形式にて表示することを特徴とする。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明によれば、HDDレコーダや携帯型情報端末、携帯オーディオプレーヤ、携帯ゲーム機などのデジタル機器、パソコンなどの情報処理装置、電子書籍端末などの用途に適用できる。
【符号の説明】
【0082】
1 ルートディレクトリ
2 カレントディレクトリ
3 サブディレクトリ
4 ファイル
5 コンテンツ管理装置
6 コンテンツ管理システム
7 コンテンツ管理装置
10 記録部
11 フォルダデータベース
12 コンテンツデータベース
20 制御部
21 ユーザインターフェイス部
22 フォルダ管理部
23 コンテンツ管理部
24 センサー部
25 入出力I/F
30 表示部
40 ルートディレクトリ
41 カレントディレクトリ
43 サブディレクトリ
45 ファイル
50、51 カレントディレクトリ
52 サブディレクトリ
53 ファイル
60 編集ウインドウ
61 リストウインドウ
70 記録部
71 フォルダデータベース
72 コンテンツデータベース
80 制御部
81 ユーザインターフェイス部
82 フォルダ管理部
83 コンテンツ管理部
85 送受信I/F
90 クライアント端末装置
91 制御部
92 表示部
93 センサー部
94 送受信I/F

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともフォルダデータベースとコンテンツデータベースとを記憶する記録手段と、
装置の向きや傾きを検出するセンサー手段と、
前記記録手段に記憶されているデータを表示する表示手段と、
前記センサー手段が検出した情報に基づいて、前記フォルダデータベースのフォルダ構成と前記コンテンツデータベースのコンテンツデータとを前記表示手段に表示するための表示データを生成するユーザインターフェイス手段と、
前記センサー手段と前記ユーザインターフェイス手段とを制御する制御手段と、
を有し、
前記ユーザインターフェイス手段は、ツリー型階層フォルダ構造を表示する縦型フォルダユーザインターフェイスと横型フォルダユーザインターフェイスと、を切り替えて前記表示データを生成することを特徴とするコンテンツ管理装置。
【請求項2】
前記縦型フォルダユーザインターフェイスと前記横型フォルダユーザインターフェイスは、前記ツリー型階層フォルダ構造を表示する時に、上層から下層フォルダに遷移する仕方が異なることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項3】
前記縦型フォルダユーザインターフェイスは、前記フォルダデータベースのフォルダを表示するフォルダ表示部と、前記コンテンツデータベースのコンテンツ内容を表示するコンテンツ表示部と、を縦方向に並べて表示することを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項4】
前記横型フォルダユーザインターフェイスは、前記フォルダデータベースのフォルダを表示するフォルダ表示部と、前記コンテンツデータベースのコンテンツ内容を表示するコンテンツ表示部と、を横方向に並べて表示することを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項5】
前記ユーザインターフェイス手段は、表示するファイル又はコンテンツの種類と内容とに基づいて、前記ファイル又はコンテンツの数を多く表示する場合は前記表示手段の縦長方向に表示するための表示データを生成し、前記ファイル又はコンテンツの文字情報を長く表示する場合は前記表示手段の横長方向に表示するための表示データを生成することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項6】
前記表示手段は、前記フォルダデータベースのフォルダを表示するリストウインドウと、前記コンテンツデータベースのコンテンツ内容を表示する編集ウインドウと、を有し、
前記ユーザインターフェイス手段は、前記表示手段の左右端に縦方向のリスト形式にて前記リストウインドウを表示した場合には下層のファイルも縦方向のリスト形式で表示し、前記表示手段の上下端に横方向のリスト形式にて前記リストウインドウを表示した場合には下層のファイルも横方向のリスト形式で表示することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項7】
前記ユーザインターフェイス手段は、前記表示手段の左右端に縦方向のリスト形式で前記リストウインドウを表示した後に、前記リストウインドウの表示位置を前記表示手段の上下端に移動した場合には横方向のリスト形式の表示に変更し、前記横方向のリスト形式で前記リストウインドウを表示した後に、前記リストウインドウの表示位置を前記表示手段の左右端に移動した場合には縦方向のリスト形式に変更することを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項8】
前記ユーザインターフェイス手段は、前記表示手段に表示する前記コンテンツ内容のアスペクト比および表示手段の向きに基づいて前記コンテンツ内容を表示手段に最大に表示し、前記リストウインドウは前記コンテンツ内容が表示されていない領域に表示可能なリスト形式にて表示することを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項9】
ネットワークに接続されたコンテンツ管理装置とクライアント端末装置とを備えるコンテンツ管理システムであって、
前記コンテンツ管理装置は、
データを送受信するインターフェイス手段と、
少なくともフォルダデータベースとコンテンツデータベースとを記憶する記録手段と、
前記クライアント端末装置から受信した該端末装置の向きや傾き情報に基づいて、前記フォルダデータベースのフォルダ構成と前記コンテンツデータベースのコンテンツデータとを前記端末装置に表示するために、ツリー型階層フォルダ構造を表示する縦型フォルダユーザインターフェイスと横型フォルダユーザインターフェイスと、を切り替えて表示データを生成するユーザインターフェイス手段と、
前記ユーザインターフェイス部を制御する制御手段と、
を有し、
前記クライアント端末装置は、
データを送受信するインターフェイス手段と、
前記コンテンツ管理装置から受信した前記表示データを表示する表示手段と、
前記表示部及び前記装置の向きや傾きを検出するセンサー手段と、
前記クライアント端末装置を制御する制御手段と、
を有する
ことを特徴とするコンテンツ管理システム。
【請求項10】
少なくともフォルダデータベースとコンテンツデータベースとを記憶する記録工程と、
表示部及び装置の向きや傾きを検出するセンサー工程と、
前記センサー工程で検出した情報に基づいて、前記フォルダデータベースのフォルダ構成と前記コンテンツデータベースのコンテンツデータとを前記表示部に表示するために、ツリー型階層フォルダ構造を表示する縦型フォルダユーザインターフェイスと横型フォルダユーザインターフェイスと、を切り替えて表示データを生成する表示データ生成工程と、
生成した前記表示データを前記表示部に表示する工程と、
を有することを特徴とするコンテンツ管理方法。
【請求項11】
ネットワークに接続されたコンテンツ管理装置とクライアント端末装置とを備えるコンテンツ管理システムのコンテンツ管理方法であって、
前記コンテンツ管理装置が、
データを送受信するインターフェイス工程と、
少なくともフォルダデータベースとコンテンツデータベースとを記憶する記録工程と、
前記クライアント端末装置から受信した該端末装置の向きや傾き情報に基づいて、前記フォルダデータベースのフォルダ構成と前記コンテンツデータベースのコンテンツデータとを前記端末装置に表示するために、ツリー型階層フォルダ構造を表示する縦型フォルダユーザインターフェイスと横型フォルダユーザインターフェイスと、を切り替えて表示データを生成するユーザインターフェイス工程と、
前記ユーザインターフェイス部を制御する制御工程と、
を有し、
前記クライアント端末装置が、
データを送受信するインターフェイス工程と、
前記コンテンツ管理装置から受信した前記表示データを表示する表示工程と、
前記表示部及び前記装置の向きや傾きを検出するセンサー工程と、
前記クライアント端末装置を制御する制御工程と、
を有する
ことを特徴とするコンテンツ管理方法。
【請求項12】
請求項10または11に記載のコンテンツ管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項13】
請求項12に記載のコンテンツ管理方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−204292(P2011−204292A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−67885(P2010−67885)
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【出願人】(302069930)NECパーソナルプロダクツ株式会社 (738)
【Fターム(参考)】