説明

コンテンツ表示制御システムおよびコンテンツ表示制御方法

【課題】特別なプロジェクタやソフトウェアがなくてもコンテンツを複数の表示装置に表示できるようにする。
【解決手段】データベースサーバ2は、表示装置6にコンピュータ5を介して接続されたゲートウェイ装置4と表示装置9にコンピュータ8を介して接続されたゲートウェイ装置7とが対応づけられていることを示す対応情報を有する。制御サーバ3は、表示装置6に表示されるコンテンツのコンテンツURLを取得したなら、対応情報においてゲートウェイ装置4に対応づけられているゲートウェイ装置を問い合わせる信号をデータベースサーバ2に送信する。データベースサーバ2は、問い合わせの信号が送信されたなら、対応情報においてゲートウェイ装置4に対応づけられているゲートウェイ装置7を示す回答の信号を制御サーバ3に送信する。制御サーバ3は、回答の信号に示されたゲートウェイ装置7にコンテンツURLを送信する(S35)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ表示制御システムおよびコンテンツ表示制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来において、複数のコンピュータでコンテンツを表示するには、例えば、図8に示すように、コンピュータ100、200が、ルータとインターネットを介して、互いに接続されているネットワーク構成を利用する。各コンピュータには、プロジェクタが接続されている。コンピュータ間で所定の手続きを行うと、コンピュータ100に表示されたコンテンツがコンピュータ200に送信され表示される。各コンピュータの画面は、プロジェクタを介してスクリーンに投影されるので、コンテンツは両方のスクリーンに投影される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「Windows(登録商標) Network Projector の概要」、[online]、[平成21年8月20日検索]インターネット<URL:http://www.microsoft.com/windowsembedded/ja-jp/developercenter/whitepaper/ce/networkprojector.mspx>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このシステムでは、プロジェクタが予め定められた規格に基づいたものでなければならない。また、コンピュータにも特別なソフトウェアを導入しなければならない。そのため、そのようなプロジェクタやソフトウェアがない場合には、複数のコンピュータによってコンテンツを同時に表示させることができなかった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、特別なプロジェクタやソフトウェアがなくてもコンテンツを複数の表示装置に表示することが可能なコンテンツ表示制御システムおよびコンテンツ表示制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の本発明は、第1、第2の表示装置にコンテンツを表示するためのコンテンツ表示制御システムであって、前記コンテンツ表示制御システムは、データベースサーバと制御サーバを備え、前記データベースサーバは、前記第1の表示装置にコンピュータを介して接続された第1のゲートウェイ装置と前記第2の表示装置にコンピュータを介して接続された第2のゲートウェイ装置とが対応づけられていることを示す対応情報を有し、前記制御サーバは、前記第1の表示装置に表示されるコンテンツの所在を示す所在情報を取得したなら、前記対応情報において第1のゲートウェイ装置に対応づけられているゲートウェイ装置を問い合わせる信号を前記データベースサーバに送信し、前記データベースサーバは、前記問い合わせの信号が送信されたなら、前記対応情報において第1のゲートウェイ装置に対応づけられている第2のゲートウェイ装置を示す回答の信号を前記制御サーバに送信し、前記制御サーバは、前記回答の信号に示された第2のゲートウェイ装置に前記コンテンツの所在情報を送信することを特徴とする。
【0007】
例えば、前記制御サーバは、前記第1のゲートウェイ装置に接続されたコンピュータから当該第1のゲートウェイ装置を介して前記コンテンツの所在情報を要求する信号が送信されたなら、前記コンテンツの所在情報を取得し、当該第1のゲートウェイ装置に送信することを特徴とする。
【0008】
例えば、前記コンテンツ表示制御システムは、前記第1、第2のゲートウェイ装置の一方または両方を含み、前記一方または両方のゲートウェイ装置は、前記コンテンツの所在情報が送信されたなら、当該所在情報によりコンテンツを取得することを特徴とする。
【0009】
第2の本発明は、コンテンツを第1、第2の表示装置に表示するためのコンテンツ表示制御方法であって、前記コンテンツ表示制御システムは、データベースサーバと制御サーバを備え、前記データベースサーバは、前記第1の表示装置にコンピュータを介して接続された第1のゲートウェイ装置と前記第2の表示装置にコンピュータを介して接続された第2のゲートウェイ装置とが対応づけられていることを示す対応情報を有し、前記コンテンツ表示制御方法は、前記制御サーバが、前記第1の表示装置に表示されるコンテンツの所在を示す所在情報を取得したなら、前記対応情報において第1のゲートウェイ装置に対応づけられているゲートウェイ装置を問い合わせる信号を前記データベースサーバに送信し、前記データベースサーバが、前記問い合わせの信号が送信されたなら、前記対応情報において第1のゲートウェイ装置に対応づけられている第2のゲートウェイ装置を示す回答の信号を前記制御サーバに送信し、前記制御サーバが、前記回答の信号に示された第2のゲートウェイ装置に前記コンテンツの所在情報を送信することを特徴とする。
【0010】
例えば、前記制御サーバは、前記第1のゲートウェイ装置に接続されたコンピュータから当該第1のゲートウェイ装置を介して前記コンテンツの所在情報を要求する信号が送信されたなら、前記コンテンツの所在情報を取得し、当該第1のゲートウェイ装置に送信することを特徴とする。
【0011】
例えば、前記コンテンツ表示制御システムは、前記第1、第2のゲートウェイ装置の一方または両方を含み、前記コンテンツ表示制御方法は、前記一方または両方のゲートウェイ装置が、前記コンテンツの所在情報が送信されたなら、当該所在情報によりコンテンツを取得することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、特別なプロジェクタやソフトウェアがなくてもコンテンツを複数の表示装置に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施の形態に係るコンテンツ表示制御システムを含むネットワークの構成を示す図である。
【図2】図1に示すネットワークの動作を示すシーケンス図である。
【図3】第2の実施の形態においてゲートウェイ装置と表示装置を登録する処理ならびに表示装置を使用許可する処理を示すシーケンス図である。
【図4】第2の実施の形態において表示装置を検索する処理ならびにコンテンツを記憶させる処理を示すシーケンス図である。
【図5】第2の実施の形態においてコンテンツを表示する処理の前半部を示すシーケンス図である。
【図6】第2の実施の形態においてコンテンツを表示する処理の後半部を示すシーケンス図である。
【図7】第2の実施の形態において表示装置を使用禁止する処理を示すシーケンス図である。
【図8】従来において複数のコンピュータでコンテンツを表示するシステムの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0015】
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係るコンテンツ表示制御システムを含むネットワークの構成を示す図である。ネットワークは、コンテンツサーバ1、データベースサーバ2、制御サーバ3、ゲートウェイ装置4、コンピュータ5、表示装置6、ゲートウェイ装置7、コンピュータ8および表示装置9を含んで構成されている。
【0016】
コンテンツサーバ1は、DLNA(Digital Living Network Alliance)では、DMS(デジタルメディアサーバ)に相当するものである。各コンピュータは、DLNAでは、DMP(デジタルメディアプレーヤ)に相当するものである。各表示装置は、DLNAでは、DMR(デジタルメディアレンダラー)に相当するものである。各ゲートウェイ装置は、DLNAでは、DMC(デジタルメディアコントローラ)に相当するものである。
【0017】
コンテンツサーバ1は、インターネットを介して、ゲートウェイ装置4および7に接続されている。ゲートウェイ装置4および7は、制御サーバ3を介して、データベースサーバ2に接続されている。なお、インターネットに代えて、ローカルエリアネットワークなどの他の通信網を使用してもよい。
【0018】
コンピュータ5は、ゲートウェイ装置4と表示装置6に接続されている。コンピュータ8は、ゲートウェイ装置7と表示装置9に接続されている。
【0019】
各表示装置は、例えば、コンピュータと別体の液晶表示装置(フォトフレームでもよい)やプロジェクタ(投影機)である。なお、表示装置はコンピュータと一体化され、テレビジョン受像機のように使用されるものであってもよい。
【0020】
便宜上、コンピュータ5および表示装置6の利用者を利用者A、コンピュータ8および表示装置9の利用者を利用者Bという。
【0021】
次に、図2を参照して、ネットワークの動作を説明する。図2は、第1の実施の形態に係るネットワークの動作を示すシーケンス図である。ここでは、コンピュータ5にある、利用者Aが利用者Bに見せたいコンテンツ(例えば、画像。以下、コンテンツCという)が表示装置6および9に表示され、利用者A、Bにより見られるようになるまでの動作を説明する。
【0022】
また、データベースサーバ2は、「ゲートウェイ装置4とゲートウェイ装置7とが対応づけられている」ことを示す対応情報を有していることとする。
【0023】
また、データベースサーバ2は、コンテンツサーバ1に記憶されているコンテンツCの所在を示す所在情報(以下、コンテンツURL(Uniform Resource Locator)という)を有していることとする。コンテンツURLは、例えば、コンテンツサーバ1のURLとコンテンツCのファイル名を含んでいる。
【0024】
図2において、利用者Aが利用開始操作を行うと、コンピュータ5は、コンテンツURLを要求する信号をゲートウェイ装置4に送信する(S1)。ゲートウェイ装置4は、同様の信号を制御サーバ3に送信する(S3)。制御サーバ3は、同様の信号をデータベースサーバ2に送信する(S5)。
【0025】
データベースサーバ2は、これにより、コンテンツURLを読み出し(S7)、コンテンツURLを制御サーバ3に送信する(S9)。制御サーバ3は、コンテンツURLをゲートウェイ装置4に転送する(S11)。ゲートウェイ装置4は、コンテンツURLをコンピュータ5に転送する(S13)。
【0026】
コンピュータ5は、コンテンツCを要求する信号(コンテンツURLを含む)をゲートウェイ装置4に送信する(S15)。ゲートウェイ装置4は、信号の宛先をコンテンツサーバ1のURLに書き換え、コンテンツサーバ1に送信する(S17)。
【0027】
コンテンツサーバ1は、コンテンツURLに対応するコンテンツCをゲートウェイ装置4に送信する(S19)。ゲートウェイ装置4は、コンテンツCをコンピュータ5に送信する(S21)。コンピュータ5は、コンテンツCを表示装置6に表示する(S23)。表示装置6がプロジェクタの場合は、コンテンツCがスクリーンに投影される。
【0028】
一方、制御サーバ3は、対応情報においてゲートウェイ装置4に対応づけられているゲートウェイ装置を問い合わせる信号をデータベースサーバ2に送信する(S31)。
【0029】
データベースサーバ2は、対応情報においてゲートウェイ装置4に対応づけられているゲートウェイ装置7を示す回答の情報を制御サーバ3に送信する(S33)。
【0030】
制御サーバ3は、回答の情報に示されたゲートウェイ装置7にコンテンツURLを送信する(S35)。ゲートウェイ装置7は、コンテンツURLをコンピュータ8に転送する(S37)。
【0031】
コンピュータ8は、コンテンツCを要求する信号(コンテンツURLを含む)をゲートウェイ装置7に送信する(S39)。ゲートウェイ装置7は、信号の宛先をコンテンツサーバ1のURLに書き換え、コンテンツサーバ1に送信する(S41)。
【0032】
コンテンツサーバ1は、コンテンツURLに対応するコンテンツCをゲートウェイ装置7に送信する(S43)。ゲートウェイ装置7は、コンテンツCをコンピュータ8に送信する(S44)。コンピュータ8は、コンテンツCを表示装置9に表示する(S47)。表示装置9がプロジェクタの場合は、コンテンツCがスクリーンに投影される。
【0033】
こうして、コンテンツCは、表示装置6および9に表示され、利用者A、Bにより見られるようになる。
【0034】
したがって、第1の実施の形態によれば、データベースサーバ2は、表示装置6にコンピュータ5を介して接続されたゲートウェイ装置4と表示装置9にコンピュータ8を介して接続されたゲートウェイ装置7とが対応づけられていることを示す対応情報を有し、制御サーバ3は、表示装置6に表示されるコンテンツのコンテンツURLを取得したなら(S9)、対応情報においてゲートウェイ装置4に対応づけられているゲートウェイ装置を問い合わせる信号をデータベースサーバ2に送信し(S31)、データベースサーバ2は、問い合わせの信号が送信されたなら、対応情報においてゲートウェイ装置4に対応づけられているゲートウェイ装置7を示す回答の信号を制御サーバ3に送信し(S33)、制御サーバ3は、回答の信号に示されたゲートウェイ装置7にコンテンツURLを送信する(S35)ので、コンピュータ5、8によってコンテンツを同時に表示させることができる。
【0035】
また、制御サーバ3は、コンピュータ5からゲートウェイ装置4を介してコンテンツURLを要求する信号が送信されたなら(S3)、コンテンツURLを取得し(S9)、ゲートウェイ装置4に送信することで、コンピュータ5からの要求によりコンテンツを表示させることができる。
【0036】
また、各ゲートウェイ装置4、7は、コンテンツURLが送信されたなら、コンテンツURLによりコンテンツを取得することで、この取得したコンテンツを同時に表示させることができる。
【0037】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。
【0038】
第2の実施の形態におけるネットワークの構成は、図1と同様であり、ここでは重複説明を省略する。第2の実施の形態では、コンテンツを表示する処理だけでなく、ゲートウェイ装置を登録する処理、表示装置を登録する処理、表示装置を使用許可する処理、使用許可された表示装置を検索する処理、コンテンツを記憶させる処理、表示装置を使用禁止する処理を説明する。
【0039】
図3〜図7は、第2の実施の形態に係るネットワークの動作を示すシーケンス図である。
【0040】
まず、ゲートウェイ装置7を登録する処理について説明する。なお、ゲートウェイ装置4を登録する処理についても同様に行われる。
【0041】
図3において、利用者Bの操作によりコンピュータ8は、ゲートウェイ装置7を登録するための信号をゲートウェイ装置7に送信する(S101)。ゲートウェイ装置7は、同様の信号を制御サーバ3に送信する(S103)。制御サーバ3は、ゲートウェイ装置7の識別情報などを記憶し(S105)、登録の旨の信号をゲートウェイ装置7に送信する(S107)。ゲートウェイ装置7は、同様の信号をコンピュータ8に送信する(S109)。
【0042】
次に、表示装置9を登録する処理について説明する。なお、表示装置6を登録する処理についても同様に行われる。
【0043】
利用者Bの操作によりコンピュータ8は、表示装置を登録するための信号を制御サーバ3に送信する(S111)。制御サーバ3は、表示装置の検索を要求する信号をゲートウェイ装置7に送信する(S113)。ゲートウェイ装置7は、表示装置を検索する信号を表示装置9などに送信する(S115)。表示装置9は、表示装置である旨の信号をゲートウェイ装置7に送信する(S117)。ゲートウェイ装置7は、表示装置9を登録するための信号を制御サーバ3に送信する(S119)。制御サーバ3は、ゲートウェイ装置7と表示装置9が対応づけられている旨の情報を記憶(登録)し(S121)、登録の旨の信号をコンピュータ8に送信する(S123)。
【0044】
次に、表示装置を使用許可する処理、詳しくは、コンテンツを利用者Aにより表示装置9に表示可能にする処理について説明する。なお、コンテンツを利用者Bにより表示装置6に表示可能にする処理についても同様に行われる。
【0045】
利用者Bの操作によりコンピュータ8は、表示装置9の使用を許可する信号を制御サーバ3に送信する(S131)。信号には、相手のゲートウェイ装置4を示す情報が含まれる。制御サーバ3は、ゲートウェイ装置4とゲートウェイ装置7が対応づけられていることを示す対応情報(第1の実施の形態の対応情報と同様の情報。以下、第1の対応情報という)と、ゲートウェイ装置7と表示装置9が対応づけられていることを示す対応情報(以下、第2の対応情報という)と、をデータベースサーバ2に送信する(S133)。
【0046】
データベースサーバ2は、各対応情報を記憶(登録)し(S135)、登録の旨の信号を制御サーバ3に送信する(S137)。制御サーバ3は、同様の信号をコンピュータ8に送信する(S139)。
【0047】
次に、使用許可された表示装置を検索する処理について説明する。
【0048】
図4において、利用者Aの操作によりコンピュータ5は、使用許可された表示装置を検索する信号をゲートウェイ装置4に送信する(S151)。ゲートウェイ装置4は、同様の信号を制御サーバ3に送信する(S153)。制御サーバ3は、同様の信号をデータベースサーバ2に送信する(S155)。
【0049】
データベースサーバ2は、第1の対応情報においてゲートウェイ装置4に対応づけられているゲートウェイ装置7と、第2の対応情報においてゲートウェイ装置7に対応づけられている表示装置9とを示す信号を制御サーバ3に送信する(S157)。制御サーバ3は、同様の信号をゲートウェイ装置4に送信する(S159)。ゲートウェイ装置4は、同様の信号をコンピュータ5に送信する(S161)。コンピュータ5は、表示装置9が使用可能である旨を表示装置6に表示する(S163)。
【0050】
利用者Aは、表示装置9を選択する操作をコンピュータ5に行う(S165)。これにより、コンピュータ5は、表示装置9を選択した旨の信号をゲートウェイ装置4に送信する(S171)。ゲートウェイ装置4は、同様の信号を制御サーバ3に送信する(S173)。制御サーバ3は、同様の信号をデータベースサーバ2に送信する(S175)。
【0051】
データベースサーバ2は、表示装置9が選択されたことを記憶し(S177)、その旨の信号を制御サーバ3に送信する(S179)。制御サーバ3は、同様の信号をゲートウェイ装置4に送信する(S181)。ゲートウェイ装置7は、同様の信号をコンピュータ5に送信する(S183)。
【0052】
次に、コンテンツを記憶させる処理、詳しくは、コンピュータ5に記憶されたコンテンツCをコンテンツサーバ1に記憶させる処理について説明する。
【0053】
利用者Aは、コンテンツCを選択する操作をコンピュータ5に行う(S191)。これによりコンピュータ5は、コンテンツCをゲートウェイ装置4に送信する(S193)。ゲートウェイ装置4は、コンテンツCを制御サーバ3に送信する(S195)。制御サーバ3は、コンテンツCをコンテンツサーバ1に送信する(S197)。コンテンツサーバ1は、コンテンツCを記憶し、その旨の信号を制御サーバ3に送信する(S199)。制御サーバ3は、同様の信号をゲートウェイ装置4に送信する(S201)。ゲートウェイ装置4は、同様の信号をコンピュータ5に送信する(S203)。
【0054】
次に、コンテンツを表示する処理について説明する。
【0055】
図5において、利用者Aの利用開始操作(S211)によりコンピュータ5は、ゲートウェイ装置4にコンテンツサーバ1のURLを要求する(S213)。ゲートウェイ装置4は、予め記憶しておいたコンテンツサーバ1のURL(以下、コンテンツサーバURLという)をコンピュータ5に送信する(S215)。
【0056】
コンピュータ5は、コンテンツサーバURLを含む信号をゲートウェイ装置4に送信する(S221)。ゲートウェイ装置4は、同様の信号を制御サーバ3に送信する(S223)。制御サーバ3は、信号の宛先をコンテンツサーバURLに書き換え、コンテンツサーバ1に送信する(S225)。
【0057】
コンテンツサーバ1は、コンテンツサーバ1の名前などの情報を制御サーバ3に送信する(S227)。制御サーバ3は、情報をゲートウェイ装置4に転送する(S229)。ゲートウェイ装置4は、情報をコンピュータ5に転送する(S231)。
【0058】
例えば、送信されたコンテンツサーバ1の名前などとともに表示装置6にアイコンが表示され、そのアイコンをクリックする操作がなされると、コンピュータ5は、コンテンツサーバ1のトップのディレクトリの内容を要求する信号をゲートウェイ装置4に送信する(S241)。ゲートウェイ装置4は、同様の信号を制御サーバ3に送信する(S243)。制御サーバ3は、同様の信号をコンテンツサーバ1に送信する(S245)。
【0059】
コンテンツサーバ1は、トップのディレクトリの内容を制御サーバ3に送信する(S247)。制御サーバ3は、内容をゲートウェイ装置4に転送する(S249)。ゲートウェイ装置4は、内容をコンピュータ5に転送する(S251)。コンピュータ5は、内容を表示装置6に表示する(S253)。
【0060】
トップのディレクトリに含まれるディレクトリを利用者Aが選択する(S255)と、コンピュータ5は、選択されたディレクトリの下のディレクトリを要求する信号をゲートウェイ装置4に送信する(S261)。ゲートウェイ装置4は、同様の信号を制御サーバ3に送信する(S263)。制御サーバ3は、同様の信号をコンテンツサーバ1に送信する(S265)。
【0061】
コンテンツサーバ1は、選択されたディレクトリの下のディレクトリの内容を制御サーバ3に送信する(S267)。制御サーバ3は、内容をゲートウェイ装置4に転送する(S269)。ゲートウェイ装置4は、内容をコンピュータ5に転送する(S271)。
【0062】
コンピュータ5は、内容を表示装置6に表示する(S273)。
【0063】
このように、コンテンツサーバ1のディレクトリの内容が段階的に表示される中にあって、表示されたディレクトリに含まれるコンテンツCの名前などを利用者Aが選択する(S281)と、コンピュータ5は、コンテンツURL(コンテンツCの所在を示す所在情報)を生成する。コンテンツURLは、例えば、コンテンツサーバ1のURLと各ディレクトリの名前とコンテンツCのファイル名を含んでいる。
【0064】
図6において、コンピュータ5は、コンテンツCを要求する信号(コンテンツURLを含む)をゲートウェイ装置4に送信する(S291)。ゲートウェイ装置4は、信号の宛先をコンテンツサーバ1のURLに書き換え、コンテンツサーバ1に送信する(S293)。
【0065】
コンテンツサーバ1は、コンテンツURLに対応するコンテンツCをゲートウェイ装置4に送信する(S295)。ゲートウェイ装置4は、コンテンツCをコンピュータ5に送信する(S297)。コンピュータ5は、コンテンツCを表示装置6に表示する(S299)。表示装置6がプロジェクタの場合は、コンテンツCがスクリーンに投影される。
【0066】
ゲートウェイ装置4は、また、コンテンツを要求する信号(コンテンツURLを含む)を制御サーバ3に送信する(S301)。
【0067】
制御サーバ3は、第1の対応情報においてゲートウェイ装置4に対応づけられているゲートウェイ装置(対象のゲートウェイ装置)と、第2の対応情報において対象のゲートウェイ装置に対応づけられている表示装置と、を問い合わせる信号をデータベースサーバ2に送信する(S303)。
【0068】
データベースサーバ2は、第1の対応情報においてゲートウェイ装置4に対応づけられているゲートウェイ装置7と、第2の対応情報において対象のゲートウェイ装置に対応づけられている表示装置9と、を示す回答の情報を制御サーバ3に送信する(S305)。
【0069】
制御サーバ3は、回答の情報に示されたゲートウェイ装置7に対し、コンテンツURLと回答の情報に示された表示装置9を示す情報とを送信する(S311)。ゲートウェイ装置7は、こららをコンピュータ8に転送する(S313)。
【0070】
コンピュータ8は、コンテンツCを要求する信号(コンテンツURLを含む)をゲートウェイ装置7に送信する(S315)。ゲートウェイ装置7は、信号の宛先をコンテンツサーバ1のURLに書き換え、コンテンツサーバ1に送信する(S317)。
【0071】
コンテンツサーバ1は、コンテンツURLに対応するコンテンツCをゲートウェイ装置7に送信する(S319)。ゲートウェイ装置7は、コンテンツCをコンピュータ8に送信する(S321)。コンピュータ8は、ステップS313で送信された情報に示された表示装置つまり表示装置9にコンテンツCを表示する(S323)。表示装置9がプロジェクタの場合は、コンテンツCがスクリーンに投影される。
【0072】
こうして、コンテンツCは、表示装置6および9に表示され、利用者A、Bにより見られるようになる。
【0073】
次に、表示装置を使用禁止する処理について説明する。
【0074】
図7において、利用者Bの操作により、コンピュータ8が表示装置9を使用禁止にする信号を制御サーバ3に送信する(S331)。制御サーバ3は、同様の信号をデータベースサーバ2に送信する(S333)。データベースサーバ2は、第2の対応情報から表示装置9の記載を削除し(S335)、その旨の信号を制御サーバ3に送信する(S337)。制御サーバ3は、同様の信号をコンピュータ8に送信する(S339)。
【0075】
したがって、第2の実施の形態によれば、データベースサーバ2は、表示装置6にコンピュータ5を介して接続されたゲートウェイ装置4と表示装置9にコンピュータ8を介して接続されたゲートウェイ装置7とが対応づけられていることを示す第1の対応情報を有し、制御サーバ3は、表示装置6に表示されるコンテンツのコンテンツURLを取得したなら(S301)、対応情報においてゲートウェイ装置4に対応づけられているゲートウェイ装置を問い合わせる信号をデータベースサーバ2に送信し(S303)、データベースサーバ2は、問い合わせの信号が送信されたなら、対応情報においてゲートウェイ装置4に対応づけられているゲートウェイ装置7を示す回答の信号を制御サーバ3に送信し(S305)、制御サーバ3は、回答の信号に示されたゲートウェイ装置7にコンテンツURLを送信する(S311)ので、コンピュータ5、8によってコンテンツを同時に表示させることができる。
【0076】
また、各ゲートウェイ装置4、7は、コンテンツURLが送信されたなら、コンテンツURLによりコンテンツを取得することで、この取得したコンテンツを同時に表示させることができる。
【0077】
また、第2の実施の形態では、例えば、利用者A側のゲートウェイ装置を指定して表示装置9を使用許可し、利用者A側からは使用許可された表示装置9を使用可能としたので、利用者A側から表示装置9が使用許可なしに使用されるのを防止することができる。なお、相手側のゲートウェイ装置の指定をせずに、どの相手からでも表示装置を全面的に使用または使用禁止にしてもよい。
【0078】
なお、第2の実施の形態では、コンピュータ5がコンテンツサーバ1のディレクトリの内容などをコンテンツサーバ1から取得したが、これらを予めゲートウェイ装置が取得記憶しておき、コンピュータ5がディレクトリの内容などをゲートウェイ装置から取得してもよい。
【0079】
また、第1の実施の形態、第2の実施の形態では、制御サーバ3とデータベースサーバ2を別構成としたが、これらを同一のサーバ内に設けてもよい。さらに、このサーバがコンテンツサーバ1を兼ねていてもよい。
【0080】
なお、本実施の形態に係るネットワークを構成するコンテンツサーバ1、データベースサーバ2、制御サーバ3、ゲートウェイ装置4、7、コンピュータ5、8などを機能させるためのコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録でき、また、インターネットなどの通信網を介して伝送させて、広く流通させることができる。
【符号の説明】
【0081】
1 コンテンツサーバ
2 データベースサーバ
3 制御サーバ
4、7 ゲートウェイ装置
5、8 コンピュータ
6、9 表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1、第2の表示装置にコンテンツを表示するためのコンテンツ表示制御システムであって、
前記コンテンツ表示制御システムは、データベースサーバと制御サーバを備え、
前記データベースサーバは、前記第1の表示装置にコンピュータを介して接続された第1のゲートウェイ装置と前記第2の表示装置にコンピュータを介して接続された第2のゲートウェイ装置とが対応づけられていることを示す対応情報を有し、
前記制御サーバは、前記第1の表示装置に表示されるコンテンツの所在を示す所在情報を取得したなら、前記対応情報において第1のゲートウェイ装置に対応づけられているゲートウェイ装置を問い合わせる信号を前記データベースサーバに送信し、
前記データベースサーバは、前記問い合わせの信号が送信されたなら、前記対応情報において第1のゲートウェイ装置に対応づけられている第2のゲートウェイ装置を示す回答の信号を前記制御サーバに送信し、
前記制御サーバは、前記回答の信号に示された第2のゲートウェイ装置に前記コンテンツの所在情報を送信する
ことを特徴とするコンテンツ表示制御システム。
【請求項2】
前記制御サーバは、前記第1のゲートウェイ装置に接続されたコンピュータから当該第1のゲートウェイ装置を介して前記コンテンツの所在情報を要求する信号が送信されたなら、前記コンテンツの所在情報を取得し、当該第1のゲートウェイ装置に送信する
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ表示制御システム。
【請求項3】
前記コンテンツ表示制御システムは、前記第1、第2のゲートウェイ装置の一方または両方を含み、
前記一方または両方のゲートウェイ装置は、前記コンテンツの所在情報が送信されたなら、当該所在情報によりコンテンツを取得する
ことを特徴とする請求項1または2記載のコンテンツ表示制御システム。
【請求項4】
コンテンツを第1、第2の表示装置に表示するためのコンテンツ表示制御方法であって、
前記コンテンツ表示制御システムは、データベースサーバと制御サーバを備え、
前記データベースサーバは、前記第1の表示装置にコンピュータを介して接続された第1のゲートウェイ装置と前記第2の表示装置にコンピュータを介して接続された第2のゲートウェイ装置とが対応づけられていることを示す対応情報を有し、
前記コンテンツ表示制御方法は、
前記制御サーバが、前記第1の表示装置に表示されるコンテンツの所在を示す所在情報を取得したなら、前記対応情報において第1のゲートウェイ装置に対応づけられているゲートウェイ装置を問い合わせる信号を前記データベースサーバに送信し、
前記データベースサーバが、前記問い合わせの信号が送信されたなら、前記対応情報において第1のゲートウェイ装置に対応づけられている第2のゲートウェイ装置を示す回答の信号を前記制御サーバに送信し、
前記制御サーバが、前記回答の信号に示された第2のゲートウェイ装置に前記コンテンツの所在情報を送信する
ことを特徴とするコンテンツ表示制御方法。
【請求項5】
前記制御サーバは、前記第1のゲートウェイ装置に接続されたコンピュータから当該第1のゲートウェイ装置を介して前記コンテンツの所在情報を要求する信号が送信されたなら、前記コンテンツの所在情報を取得し、当該第1のゲートウェイ装置に送信する
ことを特徴とする請求項4記載のコンテンツ表示制御方法。
【請求項6】
前記コンテンツ表示制御システムは、前記第1、第2のゲートウェイ装置の一方または両方を含み、
前記コンテンツ表示制御方法は、
前記一方または両方のゲートウェイ装置が、前記コンテンツの所在情報が送信されたなら、当該所在情報によりコンテンツを取得する
ことを特徴とする請求項4または5記載のコンテンツ表示制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−53929(P2011−53929A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−202458(P2009−202458)
【出願日】平成21年9月2日(2009.9.2)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】