説明

コンテンツ表示装置及びコンテンツ表示方法

【課題】アンカータグが付与された項目にボタンを割り当てることなく、コンテンツに存在する所望の項目を選択可能にする。
【解決手段】コンテンツデータに含まれる、アンカータグが付与された項目を抽出するアンカー情報取得部33と、画面を、項目がリスト表示されるリスト表示領域W2と、コンテンツが表示されるコンテンツ表示領域W1とに区画し、操作機器4によってリスト表示領域W2内の項目が選択されたときに、その項目がコンテンツ表示領域W1で表示されるように、該コンテンツのフォーカス位置を移動させる描画管理部35とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばポインティングデバイスを持たない表示機器において、Webサイトにおけるアンカータグ等が付与された項目の選択等の操作性を向上させるコンテンツ表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
PC(パーソナルコンピュータ)をインターネットに接続してWebサイト等のコンテンツを閲覧する場合には、当該コンテンツに縦方向及び横方向共に表示領域の制限が無く、そのコンテンツがPCの表示領域に全体を表示することができずにはみ出てしまい、コンテンツの一部のみしか一度に表示できないという問題がある。このとき、PCにおいては、キーボード又はマウスに代表されるポインティングデバイスなどのインターフェースが提供されており、表示領域においてコンテンツの表示位置を自由に変更することが可能である。
【0003】
上記と同様の問題が、ネットワーク接続型TV等のキーボード又はポインティングデバイスを持たない表示機器に上記コンテンツを表示する場合にも生じる。TVに関して言うと、リモコンによる操作が一般的なため、コンテンツを縦方向に移動(上下のスクロール)させたい場合は、リモコンに設けられた上下方向移動ボタン(上ボタン及び下ボタン)を押して、TVの表示領域におけるコンテンツの表示位置を移動させる必要がある。
【0004】
ここで、特許文献1に示すように、TVに表示されたコンテンツ内のアンカー項目(アンカータグが付与された項目)にリモコンのボタン(テンキー)を割り当てて、当該ボタンを押すことによって、当該ボタンに割り当てられたアンカー項目にフォーカスを移動させるものが考えられている。また、この特許文献1では、コンテンツに存在するアンカー項目の数が、テンキーの個数以上の場合、方向キーの押下でテンキーとアンカーとの対応づけを更新するようにしている。
【0005】
しかしながら、所望のアンカー項目に辿り着くまで、ユーザは、ボタンとアンカー項目の対応関係を一々確認しながら操作する必要があるという問題がある。また、TVの表示画面にコンテンツ全体が表示されるとは限られず、画面外のコンテンツに存在するアンカー項目を選択したい場合には、画面におけるコンテンツをスクロールして項目を検索する必要があるだけでなく、その項目にどのボタンが割り当てられているかも確認する必要があり、ユーザの操作が煩雑になる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−169883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明は、上記問題点を一挙に解決すべくなされたものであり、アンカータグが付与された項目にボタンを割り当てることなく、コンテンツに存在する所望の項目を選択可能にすることをその主たる所期課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち本発明に係るコンテンツ表示装置は、画面を有した表示器と、マークアップ言語で記載されたコンテンツデータを解析して該コンテンツデータの示すコンテンツを前記画面に描画するブラウザ部と、前記表示器の画面を操作するための操作機器とを備えたコンテンツ表示装置において、前記コンテンツデータに含まれる、アンカータグが付与された項目を抽出するアンカー情報取得部と、前記画面を、前記項目がリスト表示されるリスト表示領域と、前記コンテンツが表示されるコンテンツ表示領域とに区画し、前記操作機器によってリスト表示領域内の項目が選択されたときに、その項目がコンテンツ表示領域で表示されるように、該コンテンツのフォーカス位置を移動させる描画管理部とを備えることを特徴とする。
【0009】
このようなものであれば、画面をリスト表示領域及びコンテンツ表示領域に区画して、リスト表示領域にアンカータグが付与された項目をリスト表示しており、ユーザは、そのリスト表示から所望の項目を選択するだけで、コンテンツ表示領域において当該項目にフォーカス位置が移動されることになり、ユーザのコンテンツの内容把握を容易にすることができるだけでなく、ユーザの操作性を向上させることができる。
【0010】
リスト表示内の項目のカテゴリを判別しやすくすると共に、所望の項目を選択し易くするためには、前記画面描画部が、前記項目をカテゴリに応じて分類して階層的に表示するものであることが望ましい。
【0011】
さらに、リスト表示内において、ユーザが所望のカテゴリに応じて分類した項目群内の項目を選択し易くするためには、前記操作機器の所定のボタンに、前記項目をカテゴリに応じて分類した項目群を割り当てられており、そのボタンが操作された場合に、描画管理部が、そのボタンに対応するカテゴリに該当する項目群をリスト表示領域にリスト表示するものであることが望ましい。
【0012】
また本発明に係るコンテンツ表示方法は、画面を有した表示器と、マークアップ言語で記載されたコンテンツデータを解析して該コンテンツデータの示すコンテンツを前記画面に描画するブラウザ部と、前記表示器の画面を操作するための操作機器とを備えたコンテンツ表示装置におけるコンテンツ表示方法において、前記コンテンツデータに含まれる、アンカータグが付与された項目を抽出するアンカー情報取得ステップと、前記画面を、前記項目がリスト表示されるリスト表示領域と、前記コンテンツが表示されるコンテンツ表示領域とに区画する区画ステップと、前記操作機器によってリスト表示領域内の項目が選択されたときに、その項目がコンテンツ表示領域で表示されるように、該コンテンツのフォーカス位置を移動させるフォーカス移動ステップとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
このように構成した本発明によれば、アンカータグが付与された項目にボタンを割り当てることなく、コンテンツに存在する所望の項目を選択可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ表示装置の模式的構成図である。
【図2】同実施形態のコンテンツレイアウトの一例を示す図である。
【図3】同実施形態のアンカーリストを示す図である。
【図4】同実施形態のコンテンツレイアウトとコンテンツ表示領域を示す図である。
【図5】同実施形態のコンテンツ表示領域及びリスト表示領域の表示態様を示す図である。
【図6】描画管理部の表示手順を示すフローチャートである。
【図7】変形実施形態に係るページ移動時のアンカーリストの表示態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に本発明に係るコンテンツ表示装置の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0016】
本実施形態に係るコンテンツ表示装置100は、インターネットから得られるWebコンテンツ等のコンテンツデータを受信し、当該コンテンツデータの示すコンテンツを画面に表示するものであり、ネットワーク接続型TV等のキーボード又はポインティングデバイスを持たない表示機器に組み込まれて用いられるものである。
【0017】
具体的にこのものは、図1に示すように、画面を有した表示器2と、マークアップ言語で記載されたコンテンツデータを解析し、そのコンテンツデータの示すコンテンツを画面に描画するブラウザ部3と、表示器2の画面を操作するための少なくとも方向キー(上キー、下キー、右キー及び左キー)及び決定キーを有する操作機器4とを備えている。
【0018】
しかして、本実施形態のコンテンツ表示装置100は、図1に示すように、ブラウザ部3が、操作機器4の操作により得られたユーザ入力を受け付けるユーザ入力受付部31と、コンテンツデータを解析する解析部32と、その解析結果より、アンカータグ(<a></a>により構成されるタグ)が付与された項目(以下、「アンカー項目」という。)を抽出するとともにその表示位置等のアンカー情報を取得するアンカー情報取得部33と、そのアンカー情報に基づいて、アンカー項目のリスト(以下、「アンカーリスト」という。)を作成するリスト作成部34と、前記解析の結果コンテンツデータの示すコンテンツを画面に描画すると共に、アンカーリストを表示する描画管理部35とを備える。
【0019】
なお、ブラウザ部3は、CPU、メモリ、入出力インターフェース等を有する専用乃至汎用のコンピュータであり、前記メモリに格納されたプログラムにより前記CPU及びその他の周辺機器が協働することによって上記各部等の機能を発揮する。
【0020】
以下、各部31〜35の機能についてコンテンツ表示装置100の動作とともに説明する。
【0021】
ユーザ入力受付部31は、ユーザが操作機器4を操作することにより生じる操作信号を受信するものであり、受信した操作信号から押下されたボタン(方向キー又は決定キー等)の種類を検出する。そして、ユーザ入力受付部31は、それらボタンに対応する要求を各部に出力する。
【0022】
解析部32は、インターネットにより得られたWebコンテンツ等のコンテンツデータを受信して、そのコンテンツデータを解析する。そして、その解析結果をアンカー情報取得部33及び描画管理部35等に出力する。なお、図2は本実施形態におけるコンテンツレイアウトの一例である。
【0023】
アンカー情報取得部33は、解析部32の解析結果を取得して、アンカー項目を抽出すると共に、そのアンカー項目の位置情報を取得する。この位置情報は、アンカー項目文字、コンテンツのレイアウト結果における基準位置(例えばコンテンツレイアウトの左上)からの絶対座標値、コンテンツ表示領域における基準位置(例えばコンテンツ表示領域の左上)からの相対座標値を含むものである。なお、相対座標値は、描画管理部35によりコンテンツがスクロールされた場合には、当該スクロール量も基づいて随時更新される。つまり、相対座標値は、ページ位置によって随時更新される。
【0024】
リスト作成部34は、アンカー情報取得部33により得られたアンカー情報に基づいて、図3に示すように、アンカー項目の一覧リストであるアンカーリストを作成する。そして、リスト作成部34は、そのアンカーリストを示すリストデータを描画管理部35に出力する。
【0025】
描画管理部35は、図4及び図5に示すように、表示器2の画面を、コンテンツが表示されるコンテンツ表示領域W1と、アンカー項目がリスト表示されるリスト表示領域W2とに区画して、前記コンテンツ表示領域W1に解析部32により得られた解析結果に基づいてコンテンツを描画すると共に、リスト表示領域W2に前記アンカーリストデータに基づいてアンカーリストを表示する。なお、図4においては、リスト表示領域W2が表示されていない態様を示している。
【0026】
また、描画管理部35は、リスト表示領域W2に表示されるリスト表示において、コンテンツ表示領域W1に表示されているアンカー項目群を認識可能に表示するようにしている。具体的には、コンテンツに表示されているアンカー項目と表示されていないアンカー項目との表示を濃淡を分けて表示しても良いし、図5において点線で示すようにコンテンツに表示されているアンカー項目を枠で囲って表示するようにしても良い。
【0027】
具体的に描画管理部35は、図5に示すように、画面の左側にリスト表示領域W2を表示すると共に、右側にコンテンツ表示領域W1を表示する。そして、描画管理部35は、リスト表示領域W2内のアンカー選択に連動して、コンテンツ表示領域W1内に表示されるコンテンツを移動させると共に、選択されたアンカー項目にフォーカスを移動させる。図5においては、リスト表示領域内において「タグ1」から「広告5」にフォーカスを移動させた場合の表示態様について示している。
【0028】
次に、描画管理部35の具体的には表示手順について図6のフローチャートを参照して説明する。
描画管理部35は、通常時においては、解析部32により得られたコンテンツデータの示すコンテンツをコンテンツ表示領域W1に描画する(ステップS1)。なお、このときコンテンツ表示領域W1は画面全体に設定されている(図4参照)。
【0029】
そして、ユーザがアンカー項目のリスト表示に割り当てられたボタンを押下すると、ユーザ入力受付部31がその操作信号を受信して、描画管理部35にリスト表示要求を出力する(ステップS2)。このリスト表示要求を受信した描画管理部35は、表示器2の画面をコンテンツ表示領域W1とリスト表示領域W2とに区画する。そして、描画管理部35は、コンテンツ表示領域W1にコンテンツを表示すると共に、リスト作成部34により得られたリストデータに基づいて、コンテンツ表示領域W1に表示されているコンテンツに対応したアンカー項目群がリスト表示領域W2内に位置するように表示する。本実施形態では、アンカーリストは上下方向に並列表示される。そして、アンカー選択移動に割り当てられたボタンが押されると、アンカーリストに表示されたアンカー項目が選択可能となる。
【0030】
その後、リスト表示領域に表示されたアンカーリストを選択するために割り当てられた上下移動ボタンをユーザが押下すると、ユーザ入力受付部31がその操作信号を受信して、描画管理部35にアンカー項目移動要求を出力する(ステップS4)。この要求を受信した描画管理部35は、リスト表示領域W2内において、選択されるアンカー項目にフォーカスを移動させる(ステップS5、図5参照)。このとき、リスト表示領域W2内でフォーカスを上下移動させるようにしても良いし、フォーカスが一定位置に表示されるようにアンカー項目(アンカーリスト)を上下移動させるようにしても良い。
【0031】
このとき描画管理部35は、リスト表示領域W2内のアンカー項目の選択に連動して、コンテンツ表示領域W1内のコンテンツを移動させる。つまり、描画管理部35は、リスト表示領域W2内において選択されているアンカー項目が、コンテンツ表示領域W1内に表示されるようにコンテンツを移動させると共に、コンテンツにおいてそのアンカー項目にフォーカスを移動させる(図5参照)。
【0032】
より詳細には、描画管理部35は、アンカーリストにより選択されたアンカー項目の位置情報(絶対座標値)を取得するとともに、コンテンツのレイアウト情報と現在表示しているコンテンツの位置情報に基づいて、コンテンツの縦スクロール量及び/又は横スクロール量を算出する。そして、その算出結果に基づいて、描画管理部35は、選択されたアンカー項目がコンテンツ表示領域内に表示されている場合には(ステップS6)、当該アンカー項目にフォーカスを移動させる(ステップS7)。一方、描画管理部35は、選択されたアンカー項目がコンテンツ表示領域内に表示されていない場合には、その移動量に基づいてコンテンツ表示領域W1に表示されるコンテンツを移動させる(ステップS8)。
【0033】
なお、本実施形態では、リスト表示領域W2内で選択されたアンカー項目が、コンテンツ表示領域W1内に表示されていない場合に、そのアンカー項目が表示されるようにコンテンツを移動させるものであるが、コンテンツ表示領域W1内に表示されている場合であっても、リスト表示領域W2内で選択されたアンカー項目をコンテンツ表示領域W1の所定位置(例えばコンテンツ表示領域W1の中央部)に移動させるようにしても良い。
【0034】
次に、ユーザ入力受付部31が、決定キーの押下を検出した場合には(ステップS9)、描画管理部35が当該アンカー項目にリンクされたURLのWebコンテンツをコンテンツ表示領域W1に描画する(ステップS10)。
【0035】
一方で、コンテンツ表示領域W1内におけるコンテンツのスクロールに割り当てられたボタンを押下した場合には、ユーザ入力受付部31は、スクロール要求を描画管理部35に出力する。そして、このスクロール要求を受け付けた描画管理部35は、コンテンツ表示領域W1におけるコンテンツをスクロールすると共に、スクロール後に表示されたコンテンツに対応するアンカーリストをリスト表示領域W2に表示する。このとき、アンカーリストをリスト表示領域W2の中央部に表示するようにいても良いし、上部に表示するようにしても良い。
【0036】
<本実施形態の効果>
このように構成した本実施形態に係るコンテンツ表示装置100によれば、画面をリスト表示領域W2及びコンテンツ表示領域W1に区画して、リスト表示領域W2にアンカータグが付与された項目をリスト表示しており、ユーザがそのリスト表示から所望の項目を選択するだけで、コンテンツ表示領域W1において当該項目にフォーカスを移動させることができる。したがって、コンテンツ全体がコンテンツ表示領域に表示されていない場合等においても、ユーザのコンテンツの内容把握を容易にすることができるだけでなく、ユーザの操作性を向上させることができる。
【0037】
<その他の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
【0038】
次に、描画管理部におけるリスト表示領域及びコンテンツ表示領域の連動表示についての変形例について説明する。
【0039】
ユーザ入力受付部が、リスト表示領域/コンテンツ表示領域の連動許可に割り当てられたボタンが操作されたことを検出すると、連動許可要求を描画管理部に出力する。そして、リスト表示領域にある所定のアンカー項目(図5において例えば「タグ4」)にフォーカスがある状態で、コンテンツ表示領域移動ボタンを押下すると、コンテンツ表示領域内の「タグ4」がコンテンツ表示領域に表示されると共に「タグ4」にフォーカス位置が移動される。このとき、例えばリスト表示領域のタグ4のフォーカスは、薄い色に切り替わる。
【0040】
その後、コンテンツ表示領域W1内の「タグ4」を基点にして、方向キーでコンテンツ内のアンカー項目に自由に移動可能となる。このとき、コンテンツ表示領域W1内のアンカー移動に応じて、リスト表示領域W2のアンカーリストのフォーカスも薄い色のまま移動する。
【0041】
そして、コンテンツ表示領域W1内で、リスト表示領域W2側にこれ以上移動不可な場合に、左ボタンを押下すると、コンテンツ表示領域W1内のフォーカス位置は、リスト表示領域W2の同じアンカー項目に移動する。このとき、例えばリスト表示領域W2内のフォーカスされたアンカー項目の色が濃くなり、コンテンツ表示領域W1内のアンカー項目は、薄い色に切り替わる。例えば、図5において、コンテンツの「広告2」にフォーカスが当たっている状態で、左ボタンを押下するとリスト表示領域W2内ので、「広告2」にフォーカスが移動する。
【0042】
また、前記リスト作成部が、図7に示すように、コンテンツ表示領域に表示される各ページ(領域)毎に、そのページに含まれるアンカー項目を分類しても良い。そして、ページを移動させた場合に、当該移動後のページに含まれるアンカー項目を表示するようにしても良い。図7においては、ページを下移動させた場合のアンカーリストの表示態様を示しており、太点線で示した部分がコンテンツ表示領域に表示されたページに対応するアンカー項目である。
【0043】
また、前記実施形態では、リスト表示領域においてアンカー項目にフォーカスが移動されるのと連動してコンテンツ表示領域におけるコンテンツも移動するように構成しているが、その他、リスト表示領域においてアンカー項目にフォーカスが移動され、決定キー等の所定のボタンが押下された後にコンテンツ表示領域におけるコンテンツが移動するように構成しても良い。
【0044】
リスト作成部は、予め設定した1つ又は複数の分類項目(カテゴリ)に該当するアンカー項目のみをアンカーリストとして作成しても良いし、分類した項目を示すために色、絵又は記号などを用いて視覚的に認識し易く表示しても良い。さらにリスト作成部は、アンカー項目をカテゴリに応じて階層的に分類してアンカーリストを作成するようにしても良い。このときリスト作成部は、分類見出し表示と分類されたアンカー項目を階層的に表示することが考えられる。
【0045】
また、リスト作成部が分類されたカテゴリ毎にボタンを割り当てるものであり、描画管理部が、当該ボタンが押下された際に分類毎にフォーカスを移動するようにしても良い。
【0046】
その上、アンカーリストの作成については、以下の処理を行っても良い。つまり、アンカー項目を示すURLとともに記載された見出し情報(アンカー項目文字)を、先頭から所定数の文字を保存し、その所定数の文字によりアンカーリストを作成しても良い。また、アンカー項目を示すURLと共に記載された見出し情報(アンカー項目文字)のみを保存し、見出しのみのアンカーリストを作成しても良い。その他、アンカー項目の示すURLに記載されたアドレスから、データの種類を保存し、見出し情報のあるアンカーリスト及び画像データのアンカーリストを作成しても良い。また、アンカー項目の示すURLを保存し、接続先ごとに分類したアンカーリストを作成しても良い。
【0047】
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0048】
100・・・コンテンツ表示装置
2 ・・・表示器
W ・・・画面
3 ・・・ブラウザ部
33 ・・・アンカー情報取得部
35 ・・・描画管理部
W1 ・・・コンテンツ表示領域
W2 ・・・リスト表示領域
4 ・・・操作機器


【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面を有した表示器と、マークアップ言語で記載されたコンテンツデータを解析して該コンテンツデータの示すコンテンツを前記画面に描画するブラウザ部と、前記表示器の画面を操作するための操作機器とを備えたコンテンツ表示装置において、
前記コンテンツデータに含まれる、アンカータグが付与された項目を抽出するアンカー情報取得部と、
前記画面を、前記項目がリスト表示されるリスト表示領域と、前記コンテンツが表示されるコンテンツ表示領域とに区画し、前記操作機器によってリスト表示領域内の項目が選択されたときに、その項目がコンテンツ表示領域で表示されるように、該コンテンツのフォーカス位置を移動させる描画管理部とを備えるコンテンツ表示装置。
【請求項2】
前記画面描画部が、前記項目をカテゴリに応じて分類して階層的に表示するものである請求項1記載のコンテンツ表示装置。
【請求項3】
前記操作機器の所定のボタンに、前記項目をカテゴリに応じて分類した項目群を割り当てられており、そのボタンが操作された場合に、描画管理部が、そのボタンに対応するカテゴリに該当する項目群をリスト表示領域にリスト表示するものである請求項1又は2記載のコンテンツ表示装置。
【請求項4】
画面を有した表示器と、マークアップ言語で記載されたコンテンツデータを解析して該コンテンツデータの示すコンテンツを前記画面に描画するブラウザ部と、前記表示器の画面を操作するための操作機器とを備えたコンテンツ表示装置におけるコンテンツ表示方法において、
前記コンテンツデータに含まれる、アンカータグが付与された項目を抽出するアンカー情報取得ステップと、
前記画面を、前記項目がリスト表示されるリスト表示領域と、前記コンテンツが表示されるコンテンツ表示領域とに区画する区画ステップと、
前記操作機器によってリスト表示領域内の項目が選択されたときに、その項目がコンテンツ表示領域で表示されるように、該コンテンツのフォーカス位置を移動させるフォーカス移動ステップとを備えるコンテンツ表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−113312(P2011−113312A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−269130(P2009−269130)
【出願日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】