説明

コンテンツ記録装置、コンテンツ記録方法及びコンテンツ記録プログラム

【課題】本発明は、ユーザの保存したい番組を確実に保存できるようにする。
【解決手段】ハードディスクレコーダ1のCPU2は、ユーザによって入力されたキーワード等の検索条件に基づいてEPG情報を検索し、検索条件に合致した条件合致番組を自動的に録画する自動キーワード録画処理において、当該検索条件に応じた条件合致番組を自動消去の対象にするか否かを、当該検索条件の指定の際にユーザに選定させるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ記録装置、コンテンツ記録方法及びコンテンツ記録プログラムに関し、例えばハードディスクレコーダに適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ハードディスクレコーダにおいては、地上波ディジタル放送のテレビジョン放送番組を受信してハードディスクドライブに録画するようになされたものが普及しつつある。このハードディスクレコーダは、この地上波ディジタル放送で配信される放送信号からテレビジョン放送番組の配信予定を表すEPG(Electric Program Guide)情報を取得すると共に、このEPG情報に基づいてユーザに選択されたテレビジョン放送番組をハードディスクドライブに録画するようになされている。
【0003】
さらにハードディスクレコーダの中には、指定されたテレビジョン放送番組を録画するだけでなく、ユーザにキーワードを指定させ、このキーワードを含むテレビジョン放送番組を検索し、録画するようになされたものがある。
【0004】
このハードディスクレコーダは、ユーザによって指定されたキーワードに基づいてEPG情報からテレビジョン放送番組を選択し、図9(A)に示すように、録画予定のテレビジョン放送番組(以下、これを録画予定番組と呼ぶ)の一覧表である録画予定リストPLlを作成すると共に、当該録画予定リストPLlに従って当該録画予定番組を自動的に録画する自動キーワード録画処理を実行するようになされている。
【0005】
このようなハードディスクレコーダにおいては、既に録画されたテレビジョン放送番組(以下、これを録画済番組と呼ぶ)によってハードディスクドライブの記録可能容量が不足すると、図9(B)に示すように、録画済番組を管理する録画済番組リストRLlにおける録画順序に従って、古い録画済番組(図9(B)では録画順序1〜2)から自動的に消去することにより、次に録画する録画予定番組(図9(A)では録画予定順序1〜2)のための記録可能容量を確保するようになされたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−86288公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところでかかる構成のハードディスクレコーダでは、ユーザが特定のテレビジョン放送番組を長期的に保存したい場合には、当該テレビジョン放送番組の録画前若しくは録画後に、上述した録画予定リストPLl又は録画済番組リストRLlをユーザに確認させ、ユーザが保存したいテレビジョン放送番組に対して、自動的に消去されることを防止する自動消去プロテクトを逐次設定させるものがある。
【0007】
従って、このハードディスクレコーダでは、既に録画され、録画済番組リストRLlに表示されている録画済番組と、具体的に録画予約されることが確定し、録画予定リストPLlに表示されている録画予定番組についてはユーザに自動消去プロテクトを設定させ得るため、ユーザが保存したいテレビジョン放送番組を自動消去することなく確実に保存することができる。
【0008】
ところで、地上波ディジタル放送では、1週間先までのテレビジョン放送番組のEPG情報を配信するようになされている。このためハードディスクレコーダは、この1週間分のEPG情報を取得すると共に、当該EPG情報に基づいて、1週間分の録画予定リストPLlしか作成することができない。
【0009】
すなわちハードディスクレコーダは、1週間後までに放送されるテレビジョン放送番組に関してはユーザに自動消去プロテクトを設定させることができるものの、1週間より先に放送されるテレビジョン放送番組については録画予約を確定できないため、ユーザに自動消去プロテクトを設定させることができない。
【0010】
従って、ハードディスクレコーダは、例えば1週間以上などの長期間に渡って放置された場合、ユーザが最後に自動消去プロテクトの設定を行ってから1週間後以降に録画された番組については、いずれの録画済番組にも自動消去プロテクトの設定を行わないこととなり、ユーザの意図に拘らず、全ての録画済番組が録画順序に従って自動的に消去されてしまい、ユーザの保存したい番組を保存することができないという問題があった。
【0011】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ユーザの保存したいテレビジョン放送番組を確実に保存するコンテンツ記録装置、コンテンツ記録方法及びコンテンツ記録プログラムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
かかる課題を解決するため本発明においては、自動的に配信されるコンテンツの検索条件をユーザに指定させ、検索条件に基づいて、コンテンツの配信予定を表す情報から検索条件に合致する条件合致コンテンツを検索し、条件合致コンテンツを記録部に自動記録し、記録部に条件合致コンテンツを自動記録する記録可能容量が不足する場合には、記録部に既に記録されている記録済コンテンツの中から、自動消去処理の対象となる記録済コンテンツを自動的に消去し、検索条件を指定させる際、検索条件毎に条件合致コンテンツを自動消去処理の対象とするか否かをユーザに選定させるようにした。
【0013】
これにより、録画予定リストや録画済番組リストを逐次ユーザに確認させることなく、自動消去処理の対象としないように選定された検索条件に合致し、記録された記録済コンテンツを自動消去処理の対象から除外することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、録画予定リストや録画済番組リストを逐次ユーザに確認させることなく、自動消去処理の対象としないように選定された検索条件に合致し、記録された記録済コンテンツを自動消去処理の対象から除外することができ、かくしてユーザの保存したいコンテンツを確実に保存できるコンテンツ記録装置、コンテンツ記録方法及びコンテンツ記録プログラムを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0016】
(1)ハードディスクレコーダの全体構成
図1において1は、全体としてハードディスクレコーダを示し、地上波ディジタル放送のテレビジョン放送番組を受信して録画し得るようになされている。さらにハードディスクレコーダ1は、当該テレビジョン放送番組と同時に配信されるEPG(Electric Program Guide)情報に基づいてユーザに録画するテレビジョン放送番組を指定させると共に、指定された当該テレビジョン放送番組を録画し得るようになされている。
【0017】
このハードディスクレコーダ1では、全体を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit )2が、ROM(Read Only Memory)3又はハードディスクドライブ4に格納されている基本プログラムや自動キーワード録画プログラム等をメインメモリ6に展開することによって、当該基本プログラムや当該自動キーワード録画プログラム等に基づいて各種処理や後述する検索条件指定処理及び自動キーワード録画処理を実行するようになされている。
【0018】
また、フラッシュメモリ7にはハードディスクドライブ4に録画されたテレビジョン放送番組(以下、これを録画済番組と呼ぶ)の一覧表である録画済番組リストRLや、録画する予定のテレビジョン放送番組(以下、これを録画予定番組と呼ぶ)の一覧表である録画予定リストPPL等の各種リスト、検索条件指定処理の際に使用される設定画像データ等が記録されている。
【0019】
このハードディスクレコーダ1は、外部のリモートコントローラ30の操作によりユーザから各種要求がなされると、このリモートコントローラ30によって生成された操作信号をリモートコントローラインターフェース21により取得し、これをCPU2へ供給するようになされている。
【0020】
例えば、CPU2は、ユーザから所望チャンネルのテレビジョン放送番組を視聴する旨の視聴要求がなされたことにより、リモートコントローラインターフェース21から操作信号が供給されると、テレビジョン放送番組の視聴処理を実行する。
【0021】
すなわち、CPU2は、この視聴要求に応じてチューナ11によって選局された周波数帯域のディジタル放送信号を受信し、当該ディジタル放送信号を復調器12へ送出する。
【0022】
続いてCPU2は、このディジタル放送信号を復調器12によって復調し、この復調されたディジタル放送信号のスクランブルをデスクランブラ13によって解除し、このスクランブルを解除されたディジタル放送信号を多重分離器14によって映像データ、音声データ及びEPG情報のパケットに分離すると、この映像データを映像デコーダ15へ、音声データを音声デコーダ16へ送出すると共に、EPG情報をフラッシュメモリ7に記録する。
【0023】
CPU2は、映像データを映像デコーダ15によって所定の復号方式に従って復号し、この復号された映像データに対して映像信号処理回路17によって映像信号への変換処理やミキシング処理等を実行し、映像出力端子23へ送出する。この結果、CPU2は、この映像データに基づく映像を映像出力端子23に接続された図示しない表示装置に表示させる。
【0024】
またCPU2は、音声データを音声デコーダ16によって所定の復号方式に従って復号し、この復号された音声データをディジタルアナログ変換器18によってアナログ信号へ変換し、音声出力端子24へ送出する。この結果、CPU2は、音声出力端子24に接続された図示しないスピーカからこの音声データに基づく音声を出力させる。
【0025】
一方で、CPU2は、ユーザのリモートコントローラ30を介した操作により、テレビジョン放送番組の番組一覧表を表示する旨の表示要求がなされると、フラッシュメモリ7からEPG情報を読み出し、映像デコーダ15へ送出する。この結果、CPU2は、映像データのときと同様の処理によってこのEPG情報に基づく番組一覧表を表示装置に表示させる。CPU2は、この番組一覧表に基づいてユーザに録画したい番組を選定させ得るようになされている。
【0026】
ところで、CPU2は、ユーザのリモートコントローラ30を介した操作により、テレビジョン放送番組を録画する旨の録画要求がなされた場合には、テレビジョン放送番組の録画処理を実行する。
【0027】
すなわち、CPU2は、テレビジョン放送番組の視聴処理のときと同様にディジタル放送信号の受信、復調等の各処理を経て多重分離器14によって分離された映像データ及び音声データを録画済番組としてハードディスクドライブ4に記録する。さらにCPU2は、録画日時、録画済番組のタイトル等の録画情報及びハードディスクドライブ4における当該録画済番組のアドレス情報をフラッシュメモリ7に記録されている録画済番組リストRLに追加する。
【0028】
また、CPU2は、ユーザのリモートコントローラ30を介した操作により、録画済番組を消去する旨の消去要求がなされた場合には、録画済番組の消去処理を実行する。
【0029】
すなわち、CPU2は、消去するように指定された録画済番組のアドレス情報をフラッシュメモリ7に記録されている録画済番組リストRLから読み出し、当該アドレス情報に基づいて指定された録画済番組をハードディスクドライブ4から消去し、さらに録画済番組に関する録画情報及びアドレス情報を当該録画済番組リストRLから消去する。
【0030】
また、CPU2は、内部時計25を基準として上述した録画情報における録画日時を決定し、さらにはこの内部時計25を基準として予約録画処理を開始する際に待機状態にあるハードディスクレコーダ1を起動状態に遷移したり、予約録画処理を終了する際に起動状態にあるハードディスクレコーダ1を待機状態に遷移するようになされている。
【0031】
(2)自動キーワード録画処理における機能構成
さらにこのハードディスクレコーダ1は、ユーザによって指定されたキーワードに基づいて録画するテレビジョン放送番組を選択し、自動的に録画する自動キーワード録画処理を実行するようになされている。この自動キーワード処理における機能を分類した機能構成を図2に示す。
【0032】
フラッシュメモリ7は、検索条件の一覧である検索条件リストKLと、ディジタル放送信号から取得したEPG情報と、録画予定番組リストPPLと、録画済番組リストRLとを記録するようになされている。
【0033】
CPU2の検索条件指定部2Aは、ユーザにキーワード等の検索条件を指定させ、検索条件リストKLを更新する。CPU2の検索部2Bは、この検索条件リストKLに基づいて検索条件に合致するテレビジョン放送番組をEPG情報から検索し、録画予定番組リストPPLを作成する。
【0034】
そしてCPU2の自動記録処理部2Cは、この録画予定番組リストPPLに基づいて録画予定番組をハードディスクドライブ4に自動録画すると共に、録画済番組リストRLを更新する。CPU2の自動消去処理部2Dは、この自動録画のときにハードディスクドライブ4の記録可能容量が不足する場合、録画済番組リストRLから録画順序の古い録画済番組を選択し、この録画済番組を自動的に消去するようになされている。このとき、自動消去処理部2Dは、上述したように、自動消去プロテクトが設定されている録画済番組については、録画順序に拘らず消去しないようになされている。
【0035】
(3)検索条件指定処理における自動消去プロテクトの選定
次に、かかる自動キーワード録画処理における検索条件指定処理について説明する。
【0036】
ハードディスクレコーダ1のCPU2は、ユーザによって自動キーワード録画における検索条件を指定する旨の要求がなされると、図3に示すように、フラッシュメモリ7から読み出された設定画像データに基づいてキーワード入力画面40を表示装置に表示させる。
【0037】
このキーワード入力画面40は、検索条件入力エリアETと、確認ボタンSB1とから構成されている。さらにこの検索条件入力エリアETは、自動キーワード録画処理の検索条件を指定する基本設定欄ETaと、基本設定欄ETaで入力されたキーワードを絞り込む絞込欄ETbと、後述する自動消去プロテクトの設定の有無を選定する自動消去プロテクト設定欄ETcとからなる。
【0038】
基本設定欄ETaは、ユーザにキーワードを入力させると共に、当該キーワードを検索する範囲やテレビジョン放送番組のジャンルなどをプルダウン方式によって選択させるようになされている。ちなみに図3では、「すべて」の時間帯を対象とし、「アニメ・特撮」ジャンルであり、且つテレビジョン放送番組の「タイトル」内にキーワードである「不味しんぼ」が含まれている「再放送を含む」テレビジョン放送番組が検索条件として指定されている。
【0039】
絞込設定欄ETbは、基本設定欄ETaにおいて指定された検索条件をさらに限定する限定条件となる絞込キーワードをユーザに入力させると共に、当該絞込キーワードが検索される際の絞込条件をプルダウン方式によってユーザに選択させるようになされている。また、この絞込設定欄ETbは、ユーザの任意入力とされており、絞込キーワードが入力されていない場合には、基本設定欄ETaにおいて指定された検索条件を限定することはない。
【0040】
ちなみに図3では、「番組解説」に絞込キーワードである「ダイジェスト」を「含まない」ように指定されており、「番組解説」に「ダイジェスト」を含むテレビジョン放送番組を録画しないように指定されている。なお、検索条件として「含まない」ではなく「含む」と設定することで、「番組解説」に「ダイジェスト」を含むテレビジョン放送番組のみを録画するように指定することもできる。
【0041】
自動消去プロテクト設定欄ETcは、上述した基本設定欄ETa及び絞込設定欄ETbによって指定された検索条件に合致し、自動的に録画された録画済番組に対する自動消去プロテクトの設定の有無をプルダウン方式によってユーザに選択させるようになされている。ここで設定「する」に指定されると、この検索条件が確定される際、この検索条件に応じた録画済番組が自動消去処理の対象から除外されることを表す消去除外キーが設定される。これに対して、設定「しない」に指定された場合、この検索条件に応じた録画済番組は消去除外キーが設定されず、自動消去処理において自動的に消去されることは無い。
【0042】
すなわちCPU2は、どのテレビジョン放送番組が録画予定番組となるか具体的に判別していなくても、検索条件を指定する時点で、検索条件に合致し、録画される録画済番組を予め自動消去処理の対象外に設定しておくことができる。
【0043】
この自動消去プロテクト設定欄ETcでは、キーワード入力画面40が表示された時点で、予め自動消去プロテクトを設定「しない」に指定されており、ユーザが敢えてこの欄を設定「する」に変更しない限り、この検索条件に応じた録画済番組は自動消去処理の対象となる。これにより、CPU2は、ユーザが気付かないうちに自動消去処理の対象とならない録画済番組が増大してしまうことを防止し得るようになされている。
【0044】
そして、ユーザの確認ボタンSB1に対するクリック操作により、上述した検索条件の指定内容を確認した旨の意思表示がユーザによってなされた場合、CPU2は、この検索条件を確定すると共に、過去に指定された検索条件に対してこのクリック操作によって新たに加えられた検索条件を加えることにより、検索条件リストKL(図2)を更新する。
【0045】
そしてCPU2は、図4に示すように、設定画像データに基づいた検索条件一覧画面41を表示装置に表示させる。この検索条件一覧画面41は、更新された検索条件リストKLと、確認ボタンSB2とによって構成されている。
【0046】
このときCPU2は、上述した検索条件入力エリアET(図3)において指定された直後の検索条件(キーワード「不味しんぼ」)に対して、録画予定番組が同時間帯に複数重なった場合の録画優先順位を1位とする(図4)と共に、更新前から存在した検索条件の録画優先順位を更新前の検索条件リストKLより一位ずつ繰り下げて並べることにより、録画優先順位に従って最大10個の検索条件を表示するようになされている。
【0047】
ちなみにCPU2は、更新前の検索条件リストKLに既に10個の検索条件が存在していた場合、更新前に録画優先順位10位であった検索条件を自動的に削除する。これにより、CPU2は、検索条件を常に10個以下に限定し、検索条件が多くなりすぎて検索時間が長くなりすぎてしまうことを防止し得るようになされている。
【0048】
この検索条件リストKLは、検索条件入力エリアET(図3)で指定された検索条件を表示する検索条件欄KLa(図4)に加え、録画優先順位を変更するための優先順位修正欄KLbと、検索条件修正欄KLcと、自動消去プロテクト表示欄KLdとを有している。
【0049】
優先順位修正欄KLbは、欄内に表示された上下方向の矢印ボタンを有している。CPU2は、ユーザによってこの矢印ボタンがクリックされると、検索条件の録画優先順位を矢印の向きに応じて繰り上げ若しくは繰り下げる。
【0050】
検索条件修正欄KLcは、削除ボタン及び変更ボタンを有している。CPU2は、ユーザによってこの削除ボタンがクリックされると、該当する検索条件を削除する。また、CPU2は、変更ボタンがクリックされると、表示装置にキーワード入力画面40(図3)を再度表示させ、ユーザに検索条件を再度指定させ得るようになされている。
【0051】
検索条件リストKL(図4)において消去除外キーが設定された検索条件の自動消去プロテクト表示欄KLdには、一目で理解できるかぎマークKMが表示される。これにより、CPU2は、このかぎマークKMが表示されている検索条件に合致し、自動的に録画される録画済番組に対して自動消去プロテクトを設定「する」ことが選択されていることをユーザに対して直感的に視認させ得るようになされている。
【0052】
これにより、CPU2は、後にこの検索条件に合致する条件合致番組を検索する際、この消去除外キーを設定された検索条件に応じて検出された条件合致番組に対して自動消去プロテクトを設定し、当該検索条件に合致し、記録された録画済番組を確実に保存し得るようになされている。
【0053】
そしてユーザの確認ボタンSB2に対するクリック操作により、上述した検索条件リストKLの内容を確認した旨の意思表示がユーザによってなされた場合、CPU2は、この検索条件リストKLに指定された検索条件でEPG情報を検索し、当該検索条件に合致したテレビジョン放送番組(以下、これを条件合致番組と呼ぶ)のリストである条件合致番組リストPLを作成する。
【0054】
このときCPU2は、消去除外キーが設定されている検索条件に応じて検出された条件合致番組の全てについて、自動消去プロテクトを自動的に設定する。
【0055】
ここでCPU2は、自動消去プロテクトが設定された条件合致番組の数が所定の制限数を超えていた場合には、例えば「所定制限数を超えるテレビジョン放送番組に自動消去プロテクトが設定されています。」のようなアラーム画面(図示せず)を表示装置に表示させる。これにより、CPU2は、このまま自動キーワード録画処理を実行した場合、自動消去プロテクトが設定された録画済番組が多くなってしまい、自動消去処理の対象となる録画済番組が過少になり、新たな録画予定番組を録画できなくなってしまう可能性があることをユーザに知らせることができる。
【0056】
CPU2は、アラーム画面を例えば数秒間表示させることによって当該アラーム画面の内容をユーザに認識させると、検索条件一覧画面41を再度表示し、ユーザに自動消去プロテクトの設定の有無や検索条件等を指定させ直すようになされている。
【0057】
これに対してCPU2は、自動消去プロテクトが設定されたテレビジョン放送番組が所定制限数以下であった場合には、図5に示すように、設定画像データに基づいた条件合致番組一覧画面42を表示装置に表示させる。この条件合致番組一覧画面42は、作成された条件合致番組リストPLと、確認ボタンSB3とによって構成されている。この条件合致番組リストPLは、検索条件リストKL(図4)で指定された録画優先順位順に表示されており、当該録画優先順位と、放送日時と、放送局と、テレビジョン放送番組のタイトルと、自動消去プロテクト欄PLaとが表示されている。
【0058】
この自動消去プロテクト欄PLaにかぎマークKMが表示されている場合、このことは、このかぎマークKMが表示されている条件合致番組に自動消去プロテクトが設定されていることを表している。ここで、例えばこの自動消去プロテクト欄PLa内が右クリックされると、プルダウン方式で自動消去プロテクトの設定又は解除を選択できる。
【0059】
なお、CPU2は、この条件合致番組リストPLの右側に設けられたスクロールバーSCBを操作してスクロールさせることにより、検索された条件合致番組の表示されていない部分についても表示することができる。
【0060】
このようにCPU2は、条件合致番組ごとに自動消去プロテクトの設定の有無をユーザに選択させ得ることにより、検索条件に対して消去除外キーを設定させ、この検索条件に合致した条件合致番組に対して一斉に自動消去プロテクトを設定するだけでなく、条件合致番組リストPLに表示された条件合致番組ごとに、ユーザの好みに応じて自動消去プロテクトを設定又は解除させ得る。
【0061】
そしてユーザの確認ボタンSB2に対するクリック操作により、上述した条件合致番組リストPLの内容を確認した旨の意思表示がユーザによってなされた場合、CPU2は、この条件合致番組リストPL中の条件合致番組を録画予定番組として確定すると共に、当該条件合致番組リストPLを録画予定リストPPLとしてフラッシュメモリ7に記録し、待機状態に遷移する。そしてCPU2は、この録画予定リストPPLに応じて自動キーワード録画処理を実行するようになされている。
【0062】
(4)自動キーワード録画処理における録画済番組の自動消去
次に、かかる自動キーワード録画処理について説明する。
【0063】
待機状態のハードディスクレコーダ1のCPU2は、上述した録画予定リストPPLにおいて、次に録画される録画予定番組の放送日時の直前(例えば2分前)にハードディスクレコーダ1を起動し、次の録画予定番組を録画するために必要な記録可能時間がハードディスクドライブ4に存在するか否かについて確認する。
【0064】
例えば図6(A)に示すように、CPU2は、録画予定日時の近い順に並べられている録画予定リストPPL内の録画予定順序「1」の録画予定番組をハードディスクドライブ4に録画する場合、8月16日金曜日の19時58分にハードディスクレコーダ1を起動し、ハードディスクドライブ4の記録可能時間(記録可能容量)を確認する。
【0065】
ここでハードディスクドライブ4の記録可能時間が30分間であった場合には、当該記録可能時間が録画予定番組「不味しんぼ」の放送時間である25分間以上であるため、CPU2は、テレビジョン放送番組の冒頭部分を確実に録画するために放送開始時間20時の10秒前である19時59分50秒まで待ってから録画処理を開始する。
【0066】
そしてCPU2は、放送終了時間になると録画処理を終了し、録画済番組に関する録画日時やタイトルなどの録画情報と、当該録画済番組のアドレス情報とをフラッシュメモリ7に記録されている録画済番組の一覧表である録画済番組リストRLに追加すると共に、フラッシュメモリ7に記録されているEPG情報を最新のものに更新する。
【0067】
このときCPU2は、フラッシュメモリ7から録画予定リストPPLを読み出し、録画したばかりの「不味しんぼ」に対して自動消去プロテクトが設定されているか否かについて確認し、設定されていた場合には、録画済リストRLに追加した「不味しんぼ」に対して自動消去プロテクトを設定する。
【0068】
これによりCPU2は、キーワード入力画面(図3)において指定された検索条件(キーワード「不味しんぼ」)に応じた録画済番組に対して自動消去処理の対象となることを防止する自動消去プロテクトを設定することができ、この検索条件に応じて録画された録画済番組「不味しんぼ」を確実に保存することができる。
【0069】
また、CPU2は、フラッシュメモリ7から検索条件リストKLを読み出すと共に、最新のものに更新されたEPG情報からこの検索条件リストKLに基づく条件合致番組を検索し、録画予定リストPPLを更新する。
【0070】
そしてCPU2は、ハードディスクレコーダ1を待機状態にし、自動キーワード録画処理を継続する。すなわちCPU2は、録画予定リストPPLにおいて次に録画することが予定されているテレビジョン放送番組の開始時間の2分前になると再び録画処理を開始する。
【0071】
例えばCPU2は、次の録画予定番組を録画する場合(図6(A)では録画予定順序「2」)、「不味しんぼ」のときと同様に放送日時から2分前の8月16日金曜日の20時58分にハードディスクレコーダ1を起動し、ハードディスクドライブ4の記録可能時間を確認する。この場合、録画予定順序「1」の録画処理において30分間の記録可能時間に対して25分間の「不味しんぼ」を録画したため、CPU2は、現在のハードディスクドライブ4の記録可能時間が5分間であり、このままでは放送時間160分間の録画予定番組「菊次郎の行為」を録画することができないことを認識する。
【0072】
このためCPU2は、録画予定番組「菊次郎の行為」の録画に必要となる残り155分間の記録可能時間を確保するために自動消去処理を実行する。
【0073】
すなわち、CPU2は、録画されているテレビジョン放送番組のリストである録画済番組リストRL(図6(B))の録画済番組に関する録画情報を確認し、自動消去プロテクトの設定がなされていないため自動消去処理の対象となる録画済番組のトータル録画時間を算出する。なお、図6では、自動消去プロテクトの設定がなされている録画済番組のプロテクト設定欄RLaに「○」(丸印)を附して表示している。
【0074】
このときCPU2は、自動消去処理の対象となる録画済番組のトータル録画時間が155分間未満の場合、この自動消去処理の対象となる録画済番組をすべて消去したとしても155分間の記録可能時間を確保できないため、自動キーワード録画処理を中止し、ハードディスクレコーダ1を待機状態にする。
【0075】
一方、CPU2は、自動消去処理の対象となる録画済番組のトータル録画時間が155分間以上である場合には、この録画済番組リストRLに基づいて自動消去処理の対象となる録画済番組のうち録画日時の古いものから順次消去することにより155分間以上の記録可能時間を確保する。すなわちCPU2は、自動消去プロテクトの設定された録画順序「1」及び「3」を消去せず、自動消去プロテクトの設定されていない録画順序「2」及び「4」の録画済番組をハードディスクドライブ4から消去すると共に、録画済番組リストRLからこれら録画順序「2」及び「4」の録画情報などを消去する。
【0076】
このようにCPU2は、ハードディスクドライブ4に録画予定番組の録画に必要とされる録画時間に相当する記録可能時間が確保できることを確認してから録画済番組を消去するようにしたため、録画済番組を消去する場合には予定しているテレビジョン放送番組を最後まで確実に録画し得る。
【0077】
これによりCPU2は、録画済番組を一つ消去する毎にトータルの記録可能時間の過不足を確認する方法と比較して、録画済番組を実際に消去してしまったにも拘らず記録可能時間を確保できないといった事態が生じ得ず、せっかく録画しておいた番組を消去してしまった上に、さらに予定していたテレビジョン放送番組が録画できなかったというような最悪の事態を回避できる。
【0078】
そしてCPU2は、放送開始時間の10秒前である20時59分50秒まで待ってから録画処理を開始する。
【0079】
このようにして、CPU2は、検索条件指定処理においてユーザがキーワード等の検索条件を入力する際にこの検索条件に対する自動消去プロテクトの設定の有無を選定させ、自動消去プロテクトの設定が選定された当該検索条件に対して消去除外キーを設定することにより、当該検索条件に応じて検索された全てのテレビジョン放送番組に対して自動的に自動消去プロテクトを設定する。これにより、CPU2は、検索条件指定処理を終了した後はユーザに一切の処理をさせることなく、自動消去プロテクトを設定することが選定された検索条件に合致し、記録された録画済番組を自動消去処理の対象とならないようにすることができ、ユーザの保存したいテレビジョン放送番組を確実に保存することができる。
【0080】
(5)検索条件指定の処理手順
次に、自動キーワード録画プログラムに従って実行される検索条件指定処理手順について図7のフローチャートを用いて説明する。
【0081】
ハードディスクレコーダ1のCPU2は、検索条件指定処理手順RT1を開始すると、次のステップSP1へ移り、ユーザにキーワード等の検索条件及び自動消去プロテクトを設定「する」か「しない」かを指定(図3)させ、表示装置を介してこの結果更新された検索条件リストKL(図4)をユーザに確認させると、次のステップSP2へ進む。
【0082】
ステップSP2においてCPU2は、ステップSP1において更新された検索条件リストKLに基づいてEPG情報を検索し、条件合致番組リストPLを作成すると、次のステップSP3へ移る。
【0083】
このときCPU2は、ステップSP1において自動消去プロテクトを設定「する」と入力され、消去除外キーが設定された検索条件に合致した条件合致番組については、自動消去プロテクトを設定する。
【0084】
ステップSP3において、CPU2は、条件合致番組リストPLにおいて、自動消去プロテクトを設定された条件合致番組の数が、所定の制限数以下であるか否かについて判別する。
【0085】
ここで否定結果が得られた場合、このことはこのまま自動キーワード録画処理を実行すると自動消去処理の対象となる録画済番組が過少となる可能性があることを表しており、このときCPU2は、ステップSP5へ移り、この旨をユーザに通知するアラームを表示装置に表示すると、次のステップSP1へ戻り、再びユーザにキーワードの入力及び自動消去プロテクトの設定の有無を入力させ直し、処理を継続する。
【0086】
これに対してステップSP3で肯定結果が得られた場合、このことはこのまま問題なく自動キーワード録画処理を実行できることを表しており、このときCPU2は、次のステップSP4へ移る。
【0087】
ステップSP4において、CPU2は、条件合致番組リストPLを録画予定リストPPLとしてフラッシュメモリ7に記録し、録画予定リストPPLを有効にして自動キーワード録画の設定を終了し、待機状態に移行すると、ステップSP6へ移り、検索条件指定処理手順RT1を終了し、録画予定番組の放送日時直前まで待機する。
【0088】
(6)自動キーワード録画の処理手順
次に、自動キーワード録画プログラムに従って実行される自動キーワード録画の処理手順について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0089】
ハードディスクレコーダ1のCPU2は、録画予定リストPPLにおいて次に放送される録画予定番組の放送日時直前になると、起動状態へ遷移して自動キーワード録画処理手順RT2を開始し、次のステップSP11へ移る。
【0090】
ステップSP11において、CPU2は、ハードディスクドライブ4に録画予定番組を録画するために必要な記録可能容量が存在するか否かについて判別する。
【0091】
ここで肯定結果が得られた場合、このことはこのまま録画処理を開始しても録画予定番組を最後まで録画できることを表しており、このときCPU2は、次のステップSP14へ移る。
【0092】
これに対してステップSP11において、否定結果が得られた場合、このことは録画済番組の一部を消去してハードディスクドライブ4の記録可能容量を増やす必要があることを表しており、このときCPU2は、次のステップSP12へ移り、録画済番組の自動消去処理を実行する。
【0093】
ステップSP12において、CPU2は、録画済番組リストRLの内、自動消去プロテクトの設定されていない自動消去処理の対象となる録画済番組のトータル録画時間を確認し、当該自動消去処理の対象となる録画済番組を消去することによって録画予定番組を最後まで録画できるだけの記録可能容量を確保できるか否かについて判別する。
【0094】
ここで否定結果が得られた場合、CPU2は、次のステップSP16へ移り、自動キーワード録画処理を中止すると、次のステップSP15へ移る。
【0095】
これに対してステップSP12で肯定結果が得られた場合、CPU2は、次のステップSP13へ移り、録画予定番組を最後まで録画できるだけの記録可能容量を確保できるまで自動消去処理の対象となる録画済番組を古いものから順次消去すると、次のステップSP14へ移る。
【0096】
ステップSP14において、CPU2は、録画予定番組の放送日時まで待機した後、録画処理を実行し、録画予定番組の録画を終了すると、ステップSP15へ移る。
【0097】
ステップSP15において、CPU2は、自動キーワード録画処理手順RT2を終了し、次に録画を予定している録画予定番組の放送日時の直前まで待機する。
【0098】
(7)動作及び効果
以上の構成において、ハードディスクレコーダ1のCPU2は、ユーザによって指定されたキーワード等の検索条件に基づいてコンテンツの配信予定を表す情報であるEPG情報を検索し、検索条件に合致したコンテンツである条件合致番組を自動的に録画する自動キーワード録画処理において、ユーザに当該検索条件を指定させる際、当該検索条件に対する自動消去プロテクトの設定の有無を選定させ、自動消去プロテクトを設定する検索条件に対して消去除外キーを設定することにより、この検索条件に合致して録画された録画済番組に自動消去プロテクトを設定し、消去対象から除外するようにした。
【0099】
これにより、CPU2は、消去除外キーが設定された検索条件に応じた録画済番組の全てに対して自動消去を防止する自動消去プロテクトを自動的に設定することができ、ユーザに自動消去プロテクトの設定を逐次行わせる必要がないため、ユーザの操作を簡便にすることができる。
【0100】
さらに、CPU2は、検索条件を指定する際に、検索条件に応じた条件合致番組の全てに対して自動消去処理の対象にするか否かをユーザに指定させ、自動消去処理の対象にしないと指定された検索条件に対して消去除外キーを設定するため、例えば複数回に渡って放送されるシリーズものの条件合致番組の全てに対して一律に自動消去プロテクトを設定することができ、ハードディスクレコーダ1が長期間放置された場合であっても、当該シリーズものの条件合致番組に応じた録画済番組の全てを確実に保存し続けることができる。
【0101】
また、CPU2は、自動消去プロテクトの設定がなされていない自動消去処理の対象となる録画済番組を消去することによって録画予定番組を最後まで録画できるだけの記録可能時間を確保できることを算定した後、実際に録画済番組を消去するようにしたことにより、最後まで録画予定番組を録画できない場合には自動消去処理及び録画処理を実行しないようにした。
【0102】
これにより、CPU2は、複数の録画予定番組が存在した場合に、優先順位に拘らず最後まで録画できる録画予定番組を優先して録画することができる。
【0103】
さらに、CPU2は、自動消去処理の対象としない自動消去プロテクトの設定された条件合致番組の数が所定制限数を越えることにより、当該条件合致番組のデータ量が所定の制限データ量以上になる可能性がある場合には、ユーザに対してアラーム画面を表示するようにした。
【0104】
すなわちCPU2は、自動消去プロテクトの設定数を抑制することにより、ユーザの選択による限定されたテレビジョン放送番組のみに対して自動消去プロテクトを設定することができるため、ユーザの保存したいテレビジョン放送番組の優劣を明確にさせ、記録容量が有限であるハードディスクドライブ4を有効に利用して、ユーザが本当に録画したい番組を確実に保存することができる。
【0105】
以上の構成によれば、検索条件に対する自動消去プロテクトの設定の有無をユーザに選定させるようにしたことにより、当該検索条件に合致して自動的に録画された録画済番組の全てに対して自動消去プロテクトを自動的に設定することができ、ユーザの保存したい番組を確実に保存することができる。
【0106】
(8)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、自動消去処理の際、録画済番組リストRLにおいて自動消去処理の対象となる録画済番組を単に録画順序の古いものから消去するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば視聴済みの録画済番組と未視聴の録画済番組を予め分類しておき、視聴し終えた自動消去処理の対象となる録画済番組を優先して消去するようにしても良い。
【0107】
また上述の実施の形態においては、録画処理を終了する際に、新しく取得したEPG情に基づいて新たな録画予定リストPPLに更新するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、所定の時間周期でEPG情報を取得して定期的に録画予定リストPPLを更新するようにしたり、その他種々のタイミングでEPG情報を取得して録画予定リストPPLを更新するようにしても良い。
【0108】
さらに上述の実施の形態においては、自動消去プロテクトの設定された条件合致番組が所定制限数以上になったときにアラーム画面を表示してユーザに通知するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、条件合致番組の合計時間が所定制限時間になったときや、条件合致番組の予測データ量が所定データ量以上になったときにアラーム画面を表示するようにしても良い。また、このアラームは表示以外にも、音声やアラーム音などであっても良く、これらを適宜組み合わせるようにしても良い。
【0109】
さらに上述の実施の形態においては、自動消去プロテクトの設定がなされていない録画済番組を消去することによって録画予定番組を最後まで録画できるだけの記録可能時間を確保できることを確認した後、実際に録画済番組を消去するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、自動消去処理の対象となる録画済番組を全て消去し、録画予定番組を途中まで録画できる分だけ録画するようにしてもよい。
【0110】
さらに上述の実施の形態においては、コンテンツとしてディジタル放送のテレビジョン放送番組をハードディスクドライブ4に録画するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、アナログ放送のテレビジョン放送番組や、ラジオ番組などの種々のコンテンツをフラッシュメモリやブルーレイディスク(Blu-ray Disc:登録商標)などの各種記憶媒体に記録するようにしても良い。
【0111】
さらに上述の実施の形態においては、テレビジョン放送番組と同時に配信されるEPG情報を使用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、インターネット経由など、他の手法を介してこのEPG情報を入手するようにしても良い。
【0112】
さらに上述の実施の形態においては、自動検索ワードプログラム等をROM3又はハードディスクドライブ4に予め格納するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、メモリースティック(ソニー株式会社の登録商標)などの外部記憶媒体からフラッシュメモリ7などにインストールするようにしても良い。また、自動検索ワードプログラムなどをUSB(Universal Serial Bus)やEthernet(登録商標)(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a/b/gなどの無線LAN(Local Area Network)を介して外部から取得し、さらには地上ディジタルテレビジョン放送やBSディジタルテレビジョン放送により配信されるようにしても良い。
【0113】
さらに上述の実施の形態においては、検索条件指定部2Aと、検索部2Bと、自動記録処理部2Cと、自動消去処理部2DからなるCPU2によってコンテンツ記録装置としてのハードディスクレコーダ1を構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる検索部と、検索条件指定部と、自動記録処理部と、自動消去処理部とによって本発明のコンテンツ記録装置を構成するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0114】
本発明は、例えばテレビジョン放送番組を録画するパーソナルコンピュータやハードディスクレコーダ等に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】ハードディスクレコーダの全体構成を示す略線図である。
【図2】機能構成を示す略線図である。
【図3】キーワード入力画面を示す略線図である。
【図4】検索条件一覧画面を示す略線図である。
【図5】条件合致番組一覧画面を示す略線図である。
【図6】本実施の形態における自動消去処理の説明に供する略線図である。
【図7】検索条件指定処理手順の説明に供するフローチャートである。
【図8】自動キーワード録画処理手順の説明に供するフローチャートである。
【図9】従来の自動消去処理の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
【0116】
1……ハードディスクレコーダ、2……CPU、2A……検索条件指定部、2B……検索部、2C……自動記録処理部、2D……自動消去処理部、4……ハードディスクドライブ、7……フラッシュメモリ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動的に配信されるコンテンツの検索条件をユーザに指定させる検索条件指定部と、
上記検索条件に基づいて、上記コンテンツの配信予定を表す情報から上記検索条件に合致する条件合致コンテンツを検索する検索部と、
上記条件合致コンテンツを記録部に自動記録する自動記録処理部と、
上記条件合致コンテンツを自動記録する際、上記記録部の記録可能容量が不足する場合には、上記記録部に既に記録されている記録済コンテンツの中から自動消去処理の対象となる上記記録済コンテンツを自動的に消去する自動消去処理部と
を具え、
上記検索条件指定部は、
上記検索条件を指定させる際、上記検索条件毎に上記条件合致コンテンツを上記自動消去処理の対象とするか否かをユーザに選定させる
ことを特徴とするコンテンツ記録装置。
【請求項2】
上記自動消去処理部は、
上記自動消去処理の対象となる上記記録済コンテンツを消去することにより、上記条件合致コンテンツを自動記録するための記録可能容量を確保できると算定した場合にのみ、上記自動消去処理の対象となる上記記録済コンテンツを消去する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ記録装置。
【請求項3】
上記検索条件指定部は、
上記自動消去処理の対象としない上記条件合致コンテンツのデータ量が所定の制限データ量以上になる可能性がある場合には、ユーザに対して通知する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ記録装置。
【請求項4】
自動的に配信されるコンテンツの検索条件をユーザに指定させると共に、上記検索条件毎に条件合致コンテンツを上記自動消去処理の対象とするか否かをユーザに選定させる検索条件指定ステップと、
上記検索条件に基づいて、上記コンテンツの配信予定を表す情報から上記検索条件に合致する条件合致コンテンツを検索する検索ステップと、
上記条件合致コンテンツを記録部に自動記録する自動記録処理ステップと、
上記条件合致コンテンツを自動記録する際、上記記録部の記録可能容量が不足する場合には、上記記録部に既に記録されている記録済コンテンツの中から、自動消去処理の対象となる上記記録済コンテンツを自動的に消去する自動消去処理ステップと
を具えることを特徴とするコンテンツ記録方法。
【請求項5】
コンピュータに対して、
自動的に配信されるコンテンツの検索条件をユーザに指定させると共に、上記検索条件毎に条件合致コンテンツを上記自動消去処理の対象とするか否かをユーザに選定させる検索条件指定ステップと、
上記検索条件に基づいて、上記コンテンツの配信予定を表す情報から上記検索条件に合致する条件合致コンテンツを検索する検索ステップと、
上記条件合致コンテンツを記録部に自動記録する自動記録処理ステップと、
上記条件合致コンテンツを自動記録する際、上記記録部の記録可能容量が不足する場合には、上記記録部に既に記録されている記録済コンテンツの中から、自動消去処理の対象となる上記記録済コンテンツを自動的に消去する自動消去処理ステップと
を実行させるコンテンツ記録プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−201819(P2007−201819A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−17978(P2006−17978)
【出願日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】