説明

コンバインの搭乗運転部構造

【課題】ドア受け枠の製造を容易にしながらキャビンとして高い気密性を確保できるようにする。
【解決手段】走行機体1の左右一側箇所に搭乗運転部2を形成し、搭乗運転部2にキャビン30を装備し、搭乗運転部2の左右一端部に、ドア44と、乗降口43を形成するとともにドア44の外周縁部44Aを受け止めるドア受け枠45とを配備し、搭乗運転部2の後下部に、搭乗運転部2の後部に備えた運転座席16を支持するとともに運転座席16の後下方に配備したエンジンを覆うエンジンカバー21を備え、エンジンカバー21にエンジンカバー21の横外側面を形成する横カバー部26を備え、この横カバー部26の前側縁部26Aにドア44の下側後縁部分44eを受け止めるドア受け部45eを形成して、横カバー部26がドア受け枠45の一部として機能するように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行機体の左右一側箇所に搭乗運転部を形成し、前記搭乗運転部に搭乗空間を形成するキャビンを装備し、前記搭乗運転部の左右一端部に、乗降口を開閉するドアと、前記乗降口を形成するとともに前記ドアの外周縁部を受け止めるドア受け枠とを配備し、前記搭乗運転部の後下部に、前記搭乗運転部の後部に備えた運転座席を支持するとともに前記運転座席の後下方に配備したエンジンを覆うエンジンカバーを備えたコンバインの搭乗運転部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のようなコンバインの搭乗運転部構造としては、ドア受け枠(ドア枠)を、キャビンのドア側の補強枠を兼ねるためにドアの外形に沿って連続的に囲繞形成したものがある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−266648号公報(段落番号0018、図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようにドア受け枠をドアの外形に沿って連続的に囲繞形成すると、ドア受け枠を形成する際にドア受け枠において歪が生じ易く、又、生じた歪を取り除くことが難しいため、ドア受け枠の製造に手間を要するとともに、ドアを閉じ位置に操作した状態でのドアとドア受け枠との密着性が低下し易く、キャビンとして高い気密性を確保し難くなっていた。
【0005】
本発明の目的は、ドア受け枠の製造を容易にしながらキャビンとして高い気密性を確保できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明は、走行機体の左右一側箇所に搭乗運転部を形成し、前記搭乗運転部に搭乗空間を形成するキャビンを装備し、前記搭乗運転部の左右一端部に、乗降口を開閉するドアと、前記乗降口を形成するとともに前記ドアの外周縁部を受け止めるドア受け枠とを配備し、前記搭乗運転部の後下部に、前記搭乗運転部の後部に備えた運転座席を支持するとともに前記運転座席の後下方に配備したエンジンを覆うエンジンカバーを備えたコンバインの搭乗運転部構造において、
前記エンジンカバーに前記エンジンカバーの横外側面を形成する横カバー部を備え、この横カバー部の前側縁部に前記ドアの下側後縁部分を受け止めるドア受け部を形成して、前記横カバー部が前記ドア受け枠の一部として機能するように構成してある。
【0007】
第1の発明によると、エンジンカバーの横カバー部がドア受け枠の一部として機能することで、ドア受け枠をドアの外形に沿って連続的に囲繞形成する必要がなくなり、これにより、ドア受け枠を形成する際にドア受け枠において歪が生じ難くなる。又、歪が生じたとしても、その歪を取り除き易くなるため、ドア受け枠の製造を容易にすることができ、ドアを閉じ位置に操作した状態でのドアとドア受け枠との密着性を容易に高めることができる。
【0008】
従って、ドア受け枠の製造を容易にしながらキャビンとして高い気密性を確保することができる。
【0009】
第2の発明は、上記第1の発明において、
前記ドア及び前記ドア受け枠を、前記乗降口及び前記ドアの上部側が下部側よりも前後幅が広くなるように前記ドア及び前記ドア受け枠の上側後縁部分が下側後縁部分よりも後方に位置する形状に形成し
前記ドアの前記下側後縁部分と前記横カバー部の前記ドア受け部とを後傾斜姿勢の一直線状又は湾曲状に形成してある。
【0010】
第2の発明によると、乗降口における上部側の開口面積を下部側の開口面積よりも大きくすることができる。又、ドアの下側後縁部分及びドア受け部をドアの内部側やドア受け枠の内部側に膨出する屈曲状に形成する場合に比較して、それらを備えるドア及びエンジンカバーの横カバー部の製造を容易にしながら、乗降口における下部側の開口面積を大きくすることができるとともに、ドアの外周縁部及びドア受け枠の長さを短くすることができる。
【0011】
従って、乗降口として乗降し易い広い開口面積を確保できるようにしながら、ドアを閉じ位置に操作した状態でのドアとドア受け枠との密着性を高めることができ、キャビンとしてより高い気密性を確保することができる。
【0012】
第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、
前記ドア受け枠の前記上側後縁部分が前記運転座席の後端よりも後方に位置するように構成し、
前記横カバー部の下端部を前記走行機体に前後向きの支軸を介して連結して、前記エンジンカバーを前記前後向きの支軸を支点にした前記運転座席との一体揺動操作が可能となるように構成し、
前記ドアを前記乗降口を閉じる閉じ位置から開き操作すると、前記エンジンカバー及び前記運転座席の前記前後向きの支軸を支点にした一体揺動操作が可能となり、この揺動操作を行うと、前記エンジンカバー及び前記運転座席が、前記エンジンカバーが前記エンジンを覆う状態となって前記運転座席が着座姿勢で搭乗空間内に位置する搭乗運転位置と、前記エンジンカバー及び前記運転座席が前記走行機体の横外側に傾倒して前記エンジンを開放するメンテナンス位置とにわたって揺動変位するように構成してある。
【0013】
第3の発明によると、キャビンを取り外す手間を要することなく、ドアを乗降口を閉じる閉じ位置から開き操作するだけで、エンジンカバー及び運転座席の前後向きの支軸を支点にした一体揺動操作が可能となり、この揺動操作でエンジンカバー及び運転座席を搭乗運転位置からメンテナンス位置に揺動変位させることでエンジンを開放することができる。
【0014】
従って、エンジンに対するメンテナンス性の向上を図ることができる。
【0015】
第4の発明は、上記第1〜3のいずれか一つの発明において、
前記エンジンカバーの前カバー部と上カバー部と前記横カバー部との間に、それらのカバー部が形成する稜角を面取りする斜面カバー部を、その横カバー部側の端縁が前記横カバー部の前側縁部に沿う状態で形成してある。
【0016】
第4の発明によると、ドア受け枠のドア受け部よりも前方に位置するエンジンカバーの前端部上側箇所が、その乗降口側の部分においては、乗降口に近くなるほど、ドア受け枠のドア受け部から前方への突出量が減少するようになって、乗降口からの乗降の際に接触し難くなり、又、搭乗空間内から右下後方の外部状況を視認する際に視界を遮り難くなる。
【0017】
その結果、前カバー部と上カバー部と横カバー部とが形成する稜角をエンジンカバーに残すように構成した場合に比較して、乗降口からの乗降が行い易くなるとともに右下後方の外部状況に対する視認性を向上させることができる。
【0018】
第5の発明は、上記第2〜4のいずれか一つの発明において、
前記ドアを前記閉じ位置で固定する固定具を、前記ドアにおける上側後縁部分と前記下側後縁部分との接合箇所の近くに配備してある。
【0019】
第5の発明によると、ドアの遊端側において下側後縁部分と下側後縁部分よりも後方に位置する上側後縁部分とが接合することで、下側後縁部分と上側後縁部分とで挟まれた状態となって強度が高くなる箇所に固定具を配備することから、固定具によるドアの閉じ位置での固定を安定性良く良好に行うことができる。
【0020】
第6の発明は、上記第1〜5のいずれか一つの発明において、
前記ドアを前記閉じ位置で固定する固定具を、前記ドアにおける前縁部分の上部に備えたヒンジと下部に備えたヒンジとの上下中間位置に配備してある。
【0021】
第6の発明によると、ドアにおける上下のヒンジから最も離れてドアとドア受け枠との密着性が最も低くなる部位に固定具を配備することから、ドアを閉じ位置にて固定した状態では、ドアの外周縁部をドア受け枠の全周にわたって略均一に密着させることができる。
【0022】
従って、ドアとドア受け枠との密着性を高めることができ、キャビンにおける気密性を向上させることができる。
【0023】
第7の発明は、上記第1〜6のいずれか一つの発明において、
前記キャビンにおける前記乗降口の前方箇所と後方箇所のそれぞれに、乗降時に使用するコの字状の補助ハンドルを、上下向きの姿勢で前記キャビンの横外側面から横外側に向けて突出する状態で装備し、
前記補助ハンドルの横外側端が前記ドアに備えた開閉操作用のドアハンドルの横外側端よりも横外側に位置するように構成してある。
【0024】
第7の発明によると、乗降口の前後に補助ハンドルを備えることで乗降口からの乗降を行い易くすることができる。又、畦際での走行時などにおいて、ドアハンドルに畦際の立木などの他物が接触することを前後の補助ハンドルによって防止することができる。
【0025】
従って、乗降口からの乗降を行い易くしながらドアハンドルの他物との接触に起因した破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】キャビンを装備した自脱型コンバインの全体右側面図である。
【図2】キャビンを装備した自脱型コンバインの全体平面図である。
【図3】ドアで乗降口を閉じた状態を示す搭乗運転部及びキャビンの右側面図である。
【図4】ドアを取り外した状態を示す搭乗運転部及びキャビンの右側面図である。
【図5】搭乗運転部及びキャビンの正面図である。
【図6】搭乗運転部及びキャビンの構成を示す要部の横断平面図である。
【図7】エンジンカバーの構成を示す要部の縦断正面図である。
【図8】搭乗運転部、ドア、及びドア受け枠の構成を示す要部の斜視図である。
【図9】エンジンカバーを搭乗運転位置から揺動変位させた状態を示す搭乗運転部及びキャビンの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明に係るコンバインの搭乗運転部構造を、コンバインの一例である自脱型コンバインに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0028】
図1及び図2に示すように、この実施形態で例示する自脱型コンバインは、走行機体1の前部右側箇所に搭乗運転部2を形成してある。走行機体1の左前端部には、機体の走行に伴って収穫対象の未刈り穀稈を刈り取って左後方に搬送する刈取搬送装置3を、その左前端部から機体前方に向けて延出する状態で昇降揺動可能に連結してある。走行機体1の左半部には、刈取搬送装置3から右倒れ姿勢で供給される刈り取り穀稈の株元側を挟持搬送して穂先側に扱き処理を施し、扱き処理で得た処理物に選別処理を施す脱穀装置4を搭載してある。脱穀装置4の後端部には、脱穀処理後の刈り取り穀稈である排ワラの機外への細断排出を可能にする排ワラ細断装置5を連結してある。走行機体1の後部右側箇所には、脱穀装置4での扱き処理及び選別処理で得た穀粒を貯留する穀粒タンク6を搭載してある。穀粒タンク6には、穀粒タンク6に貯留した穀粒の機外への排出を可能にするスクリュ搬送式の穀粒排出装置7を装備してある。
【0029】
走行機体1は、角パイプなどの各種の鋼材を組み付けて格子状に形成した機体フレーム8を備え、この機体フレーム8の前部右側箇所にエンジン9及びラジエータ10などを搭載し、機体フレーム8の下部に左右一対のクローラ11を配備してある。又、エンジン9からの動力を、左右のクローラ11、刈取搬送装置3、脱穀装置4、排ワラ細断装置5、及び、穀粒排出装置7、などに伝達する伝動系(図示せず)などを備えている。
【0030】
図1〜9に示すように、搭乗運転部2は、走行機体1の前部右側箇所に、車速及びエンジン回転数などの各種の情報を表示する表示パネル12、刈取搬送装置3の昇降操作及び左右のクローラ11の差動による旋回操作を可能にする十字揺動式の操縦レバー13、伝動系に備えた主変速装置(図示せず)の変速操作を可能にする主変速レバー14、伝動系に備えた副変速装置(図示せず)の変速操作を可能にする副変速レバー15、及び、運転座席16、などを備えて形成してある。
【0031】
表示パネル12及び操縦レバー13は、搭乗運転部2の前端部に立設したフロントパネル17の上部に配備してある。フロントパネル17は、角パイプなどの各種の鋼材を組み付けて形成したフロントフレーム(図示せず)に板金製の化粧パネル18などを連結して構成してある。
【0032】
主変速レバー14及び副変速レバー15は、搭乗運転部2の左端部に立設したサイドパネル19の上部に配備してある。サイドパネル19は、角パイプなどの各種の鋼材を組み付けて形成したサイドフレーム(図示せず)に板金製の化粧パネル20などを連結して構成してある。
【0033】
運転座席16は、搭乗運転部2の後部に配置してあり、運転座席16の後下方に配備したエンジン9及びラジエータ10などを覆うように搭乗運転部2の後下部に配備したエンジンカバー21にスライド機構22を介して前後方向に位置調節可能に装備してある。そして、フロントパネル17とサイドパネル19とエンジンカバー21とで囲まれた搭乗運転部2の足置き領域に搭乗ステップ23を敷設してある。
【0034】
図1〜4及び図6〜8に示すように、エンジンカバー21は、エンジン9及びラジエータ10などの前方に位置する前カバー部24、エンジン9及びラジエータ10などの上方に位置して運転座席16を支持する上カバー部25、及び、エンジン9及びラジエータ10などの右側方に位置してエンジンカバー21の横外側面を形成する横カバー部26などを、エンジン9及びラジエータ10などを収納する空間を有する状態に連結して、エンジン9及びラジエータ10などを覆うように構成してある。横カバー部26には、エンジン9に備えた冷却ファン27の吸引作用によるエンジンカバー内への外気の導入を可能にする吸気口28を形成してある。又、この吸気口28からエンジンカバー内へのワラ屑などの塵埃の流入を防止する防塵網29を装備してある。
【0035】
図1〜9に示すように、搭乗運転部2には搭乗空間を形成するキャビン30を着脱可能に装備してある。キャビン30は、角パイプなどの各種の鋼材を組み付けて形成したキャビンフレーム31に、フロントパネル17の上方に位置するフロントガラス32、サイドパネル19の上方に位置する左右スライド開閉式のサイドガラス33、エンジン9などの上方に位置するリヤガラス34、及び、空調ユニット(図示せず)などを装備する内部空間を備えるルーフパネル35、などを備えて構成してある。そして、キャビンフレーム31を、フロントパネル17、サイドパネル19、及び、機体フレーム8における搭乗運転部2の後部箇所に立設した支持フレーム36、などにボルト連結して固定してある。又、キャビンフレーム31とフロントパネル17又はサイドパネル19との間などにはシール部材(図示せず)を介装して防水処理を施してある。
【0036】
支持フレーム36は、角パイプなどの各種の鋼材を組み付けて構成してある。支持フレーム36には、エンジン9などの後方に位置してエンジンカバー21とともにエンジン9などを覆う後部カバー37を備えている。支持フレーム36の上部で運転座席16の後方には、エンジン9に供給する外気を濾過するエアクリーナ38などを配備してある。エアクリーナ38には、塵埃の少ない機体右上方の外気を取り入れるためにルーフパネル35の右後端部に取り付けたプレクリーナ39を吸気ホース40を介して接続してある。運転座席16とエアクリーナ38との間には、エアクリーナ38などを配備する運転座席16の後方の空間と搭乗空間とを区画する仕切板41を備えてある。
【0037】
図1〜4、図6及び図8に示すように、搭乗運転部2の右端部には、乗降口43を開閉するドア44、及び、乗降口43を形成するとともにドア44の外周縁部44Aを受け止めるドア受け枠45、などを配備してある。
【0038】
ドア44は、その外周縁部44Aを形成する金属製のドアフレーム46に、その枠内を開口面積の大きい前側領域と開口面積の小さい後側領域とに区画する金属製の仕切部材47を垂直姿勢で固定装備してある。そして、前側領域の下部側に、透明の平面ガラスからなる第1ドアパネル48を固定装備し、前側領域の上部側に、透明の平面ガラスからなる第2ドアパネル49を上下方向にスライド開閉可能に装備し、後側領域に板金製の第3ドアパネル50を溶接してある。
【0039】
ドアフレーム46は、乗降口43を閉じる閉じ位置においてキャビンフレーム31における右前側支柱51の上端部と右後側支柱52の上端部とにわたる状態になるドア44の上縁部分44aを形成する水平姿勢の上縁部材53、閉じ位置においてキャビン30のルーフパネル35と搭乗運転部2の搭乗ステップ23とにわたる状態になるドア44の前縁部分44bを形成する垂直姿勢の前縁部材54、閉じ位置において搭乗ステップ23の右側端23Aに沿って右前側支柱51とエンジンカバー21の横カバー部26とにわたる状態になるドア44の下縁部分44cを形成する水平姿勢の下縁部材55、閉じ位置において右後側支柱52に沿ってルーフパネル35とエンジンカバー21の横カバー部26とにわたる状態になるドア44の上側後縁部分44dを形成する垂直姿勢の後上縁部材56、及び、閉じ位置において搭乗ステップ23における右側端23Aの後端部と右後側支柱52の下端部とにわたる状態になるドア44の下側後縁部分44eを形成する後傾斜姿勢の後下縁部材57、を溶接して構成してある。
【0040】
ドア受け枠45は、ドア44の上縁部分44aを受け止めるように右前側支柱51の上端部と右後側支柱52の上端部との間に水平姿勢で形成した上側ドア受け部45a、ドア44の前縁部分44bを受け止めるようにルーフパネル35と搭乗ステップ23とにわたって垂直姿勢で形成した前側ドア受け部45b、ドア44の下縁部分44cを受け止めるように右前側支柱51とエンジンカバー21の横カバー部26との間に水平姿勢で形成した下側ドア受け部45c、ドア44の上側後縁部分44dを受け止めるようにルーフパネル35とエンジンカバー21の横カバー部26とにわたって垂直姿勢で形成した後上側ドア受け部45d、及び、ドア44の下側後縁部分44eを受け止めるように搭乗ステップ23における右側端23Aの後端部と右後側支柱52の下端部との間に後傾斜姿勢で形成した後下側ドア受け部45e、を備えている。
【0041】
上側ドア受け部45aは、ルーフパネル35の右側部を支持するキャビンフレーム31の右上支持部材58に連結した上側ドア受け部材59で形成してある。前側ドア受け部45bは、右前側支柱51の後部にその後部の上端部と下端部とにわたって上下向きに一体形成してある。下側ドア受け部45cは、搭乗ステップ23の右側端23Aで形成してある。後上側ドア受け部45dは、右後側支柱52の前部と、この右後側支柱52に対する連結用としてエンジンカバー21における横カバー部26の前側縁部26Aに立設した連結部材60の前部とに、右後側支柱52の上端部と連結部材60の下端部とにわたる状態で上下向きに一体形成してある。後下側ドア受け部45eは、エンジンカバー21における横カバー部26の前側縁部26AにL字形鋼材からなる後下側ドア受け部材61をボルト連結して形成してある。
【0042】
つまり、ドア受け枠45は、上側ドア受け部45aを形成する上側ドア受け部材59、前側ドア受け部45bを形成する右前側支柱51、下側ドア受け部45cを形成する搭乗ステップ23、後上側ドア受け部45dを形成する右後側支柱52と連結部材60、及び、後下側ドア受け部45eを形成する後下側ドア受け部材61によって構成してある。そして、上側ドア受け部材59と右前側支柱51と右後側支柱52とを備えるキャビンフレーム31、搭乗ステップ23、及び、連結部材60と後下側ドア受け部材61とを備えるエンジンカバー21の横カバー部26が、それぞれ、ドア受け枠45の一部として機能するように構成してある。
【0043】
図1、図3、図4及び図8に示すように、ドア44は、その上部側である上半部が下部側である下半部よりも前後幅が広くなるようにドア44の上側後縁部分44dがドア44の下側後縁部分44eよりも後方に位置する形状に形成してある。又、ドア受け枠45は、乗降口43の上部側である上半部が下部側である下半部よりも前後幅が広くなるようにドア受け枠45の上側後縁部分である後上側ドア受け部45dがドア受け枠45の下側後縁部分である後下側ドア受け部45eよりも後方に位置する形状に形成してある。そして、ドア44の下側後縁部分44e、ドア受け枠45の後下側ドア受け部45eである後下側ドア受け部材61、及び、エンジンカバー21の横カバー部26における前側縁部26Aのドア受け部形成領域26aのそれぞれを後傾斜姿勢の一直線状に形成してある。
【0044】
これにより、乗降口43における上半部の開口面積を下半部の開口面積よりも大きくすることができ、又、ドア44の下側後縁部分44e、後下側ドア受け部材61、及び、横カバー部26のドア受け部形成領域26aのそれぞれをドア44の内部側やドア受け枠45の内部側に膨出する湾曲状や屈曲状に形成する場合に比較して、それらを備えるドア44、ドア受け枠45、及び、エンジンカバー21の横カバー部26の製造を容易にしながら、乗降口43における下半部の開口面積を大きくすることができ、乗降口43からの乗降を行い易くすることができる。
【0045】
図4〜6、図8及び図9に示すように、エンジンカバー21は、前カバー部24と上カバー部25と横カバー部26との間に、それらのカバー部24〜26が形成する稜角を面取りする三角形状の斜面カバー部62を、その横カバー部側の端縁が横カバー部26の前側縁部26Aに沿う状態で形成してある。これにより、ドア受け枠45の後下側ドア受け部45eよりも前方に位置するエンジンカバー21の前端部上側箇所が、その乗降口側である右側部分においては、乗降口43に近くなるほど、ドア受け枠45の後下側ドア受け部45eから前方への突出量が減少するようになって、乗降口43からの乗降の際に接触し難くなり、又、搭乗空間内から右下後方の外部状況を視認する際に視界を遮り難くなることから、前カバー部24と上カバー部25と横カバー部26とが形成する稜角をエンジンカバー21に残すように構成した場合に比較して、乗降口43からの乗降が行い易くなるとともに右下後方の外部状況に対する視認性を向上させることができる。
【0046】
図1、図3、図4、図6及び図8に示すように、ドア44は、その前縁部分44bの上部をドア受け枠45における前側ドア受け部45bの上部にヒンジ63を介して連結し、その前縁部分44bの下部をドア受け枠45における前側ドア受け部45bの下部にヒンジ63を介して連結することで、上下のヒンジ63に備えた上下向きの支軸63Aを支点にした閉じ位置から前方への揺動操作で乗降口43を開く前開き揺動式に構成してある。
【0047】
又、ドア44の遊端側における上側のヒンジ63と下側のヒンジ63との上下中間位置であって上側後縁部分44dと下側後縁部分44eとの接合箇所の近くとなる第3ドアパネル50の下部にドアロック機構64を配備してある。ドアロック機構64には、右後側支柱52の下部に備えたコの字状の被係合具65に係合することでドア44を閉じ位置にて固定する固定具としてのキャッチャ66、及び、キャッチャ66に対する固定解除操作とドア44の開閉操作とを可能にする開閉操作用のドアハンドル67、などを装備してある。
【0048】
つまり、ドアハンドル67がドア44の遊端側における上側のヒンジ63と下側のヒンジ63との上下中間位置に位置することで、開閉操作時のバランスが良くなることから、その上下中間位置から上下いずれか一方に偏倚した位置にドアハンドル67を備える場合に比較して、ドア44の開閉操作が行い易くなる。
【0049】
又、ドア44の遊端側において垂直姿勢の上側後縁部分44dと後傾斜姿勢の下側後縁部分44eとが接合することで強度が高くなる箇所にドアロック機構64を配備することから、ドアロック機構64によるドア44の閉じ位置での固定を安定性良く良好に行うことができる。
【0050】
しかも、ドア44における上下のヒンジ63から最も離れてドア44とドア受け枠45との密着性が最も低くなる部位にドアロック機構64を配備することから、ドア44を閉じ位置にて固定した状態では、ドア44の外周縁部44Aを、その外周縁部44Aにおけるドア受け枠側の側面部分に全周にわたって装着したシール部材68を介してドア受け枠45の全周にわたって略均一に密着させることができ、これにより、ドア44とドア受け枠45との密着性を高めることができるとともにキャビン30の気密性を向上させることができる。
【0051】
図1〜6及び図9に示すように、キャビン30における乗降口43の前方箇所と後方箇所のそれぞれには、乗降時に使用するコの字状の補助ハンドル69,70を、上下向きの姿勢でキャビン30の横外側面から横外側に向けて突出する状態で装備してある。前側の補助ハンドル69は、キャビンフレーム31の右上支持部材58と右前側支柱51の上下中間部に前向きに備えたブラケット71とにわたって架設してある。後側の補助ハンドル70は、キャビンフレーム31の右上支持部材58と右後側支柱52の上下中間部に後向きに備えたブラケット72とにわたって架設してある。そして、前後の補助ハンドル69,70は、それらの右外側端がエンジンカバー21の横カバー部26及びドアハンドル67の右外側端よりも右外側に位置するように構成してある。
【0052】
これにより、乗降口43からの乗降を行い易くしながらも、畦際での走行時などにおいて、エンジンカバー21の横カバー部26及びドアハンドル67などに畦際の立木などの他物が接触することを前後の補助ハンドル69,70によって防止することができ、エンジンカバー21の横カバー部26及びドアハンドル67などの他物との接触に起因した破損を防止することができる。
【0053】
尚、図1〜6、図8及び図9に示す符号73は、フロントパネル17の右端部と右前側支柱51の下部側との間に形成される隙間を塞ぐためにフロントパネル17の右端部と右前側支柱51の下部側とにわたって着脱可能に架設した補助カバーであり、この補助カバー73を、キャビン30などとともに取り外すことで、キャビン30を装備する仕様からキャビン30を装備しない仕様に容易に仕様変更することができる。
【0054】
図3〜9に示すように、エンジンカバー21は、横カバー部26の下端部を機体フレーム8の右側端部に前後向きの支軸74を介して連結することで、前後向きの支軸74を支点にした運転座席16との一体揺動操作が可能となるように構成してある。そして、前後向きの支軸74を支点にしたエンジンカバー21の揺動操作を許容するために、運転座席後方の仕切板41は、エンジンカバー21の上カバー部25に固定した下部仕切板41Aと、キャビンフレーム31に固定した上部仕切板41Bとからなる二分割構造に構成してあり、下部仕切板41A及び上部仕切板41Bは、下部仕切板41Aの上端縁及び上部仕切板41Bの下端縁のそれぞれが右上がり傾斜する形状に形成してある。又、ドア受け枠45は上側後縁部分44dが運転座席16の後端よりも後方に位置するように構成してある。
【0055】
一方、エンジンカバー21における上カバー部25の左端部には、上カバー部25の左端部を支持するサイドパネル19に備えたフック金具75との係合で前後向きの支軸74を支点にしたエンジンカバー21の揺動操作を阻止するバックル式の固定具76を備えている。又、エンジンカバー21の横カバー部26に備えた連結部材60は角パイプ鋼材からなり、その左側部には、ノブ付きボルト77による右後側支柱52の下端部との螺合固定で、前後向きの支軸74を支点にしたエンジンカバー21の揺動操作を阻止するとともに、エンジンカバー21を介した右後側支柱52の支持を可能にする螺合部60Aを備えてある。
【0056】
上記の構成から、ドア44を閉じ位置から前方に揺動操作した後、バックル式の固定具76による固定を解除し、ノブ付きボルト77による螺合固定を解除することで、エンジンカバー21及び運転座席16の前後向きの支軸74を支点にした一体揺動操作が可能となり、この揺動操作を行うと、エンジンカバー21とともにエンジンカバー21の横カバー部26に備えた後下側ドア受け部材61がドア受け枠45の一部として機能するドア受け枠形成箇所から走行機体1の右外側に移動して運転座席16の搭乗空間外への移動を許容するようになり、これにより、エンジンカバー21及び運転座席16を、エンジンカバー21がエンジン9及びラジエータ10などを覆う状態となって運転座席16が着座姿勢で搭乗空間内に位置する搭乗運転位置と、エンジンカバー21及び運転座席16が走行機体1の横外側に傾倒してエンジン9及びラジエータ10などを開放するメンテナンス位置とにわたって揺動変位させることができる。
【0057】
つまり、エンジンカバー21で覆われたエンジン9及びラジエータ10などに対するメンテナンスを行う場合には、キャビン30を取り外さなくても、ドア44を開いてバックル式の固定具76及びノブ付きボルト77を操作することで、エンジンカバーを搭乗運転位置からメンテナンス位置に揺動変位させることが可能となり、エンジンカバーをメンテナンス位置に揺動変位させることで、エンジン9及びラジエータ10などを開放することができて、エンジン9及びラジエータ10などに対するメンテナンスを容易に行うことができる。
【0058】
〔別実施形態〕
【0059】
〔1〕コンバインとしては、走行機体1の左側箇所に搭乗運転部2及びキャビン30などを備え、搭乗運転部2の左端部にドア44及びドア受け枠45などを配備し、エンジンカバー21にエンジンカバー21の左外側面を形成する横カバー部26を備えるように構成したものであってもよい。
【0060】
〔2〕ドア受け部45eとしては、エンジンカバー21における横カバー部26の前側縁部26Aに切り起こしなどによって一体形成したものであってもよく、又、前側縁部26AにL字形鋼材又は帯板鋼材などを溶接して形成したものであってもよい。
【0061】
〔3〕ドア44及びドア受け枠45としては、上部側と下部側の前後幅が同じになる矩形状に形成したものであってもよく、又、上部側が下部側よりも前後幅が広くなるようにドア44及びドア受け枠45の上側後縁部分44d,45dが下側後縁部分44e,45eよりも後方に位置する逆L字状(¬状)に形成したものであってもよい。
【0062】
〔4〕ドア44の下側後縁部分44e及び横カバー部26のドア受け部(ドア受け枠45の下側後縁部分)45eを、後傾斜姿勢でドア側に凹入する湾曲状、又は、後傾斜姿勢で横カバー部側に凹入する湾曲状、などに形成してもよい。
【0063】
〔5〕ドア44としては、スライド開閉式に構成したものであってもよい。又、閉じ位置から後方への操作で乗降口43を開く後開き式に構成したものであってもよい。
【0064】
〔6〕ドア受け枠45としては、ドア受け枠45の上側後縁部分45dが運転座席16の後端よりも前方に位置するように構成したものであってもよい。
【0065】
〔7〕エンジンカバー21としては、横カバー部26の下端部を走行機体1に前後向きの支軸74を介して連結することで、横カバー部26のみが前後向きの支軸74を支点にした揺動操作(メンテナンス位置への操作)が可能となるように構成したものであってもよく、又、前カバー部24以外の、横カバー部26と上カバー部25と運転座席16の前後向きの支軸74を支点にした一体揺動操作(搭乗運転位置とメンテナンス位置とにわたる操作)が可能となるように構成したものであってもよい。更に、横カバー部26の後端部を走行機体1に上下向きの支軸を介して連結することで、横カバー部26のみの上下向きの支軸を支点にした揺動操作(メンテナンス位置への操作)、又は、エンジンカバー21と運転座席16との上下向きの支軸を支点にした一体揺動操作(搭乗運転位置とメンテナンス位置とにわたる操作)が可能となるように構成したものであってもよい。
【0066】
〔8〕エンジンカバー21としては、ドア44の閉じ位置から後方への操作でエンジンカバー21及び運転座席16の一体揺動操作(搭乗運転位置とメンテナンス位置とにわたる操作)が可能となるように構成したものであってもよい。
【0067】
〔9〕エンジンカバー21における斜面カバー部62の形状は、前カバー部24、上カバー部25、及び横カバー部26の形状に応じて種々の変更が可能である。
【0068】
〔10〕ドア44を閉じ位置で固定する固定具66を、ドア44における上側後縁部分44dと下側後縁部分44eとの接合箇所の近くではない状態で、ドア44における前縁部分44aの上部に備えたヒンジ63と下部に備えたヒンジ63との上下中間位置に配備するようにしてもよく、又、ドア44における前縁部分44aの上部に備えたヒンジ63と下部に備えたヒンジ63との上下中間位置ではない状態で、ドア44における上側後縁部分44dと下側後縁部分44eとの接合箇所の近くに配備するようにしてもよい。
【0069】
〔11〕乗降時に使用するコの字状の補助ハンドル69,70としては、ドア44が前開き式であれば乗降口43の後方箇所のみに装備し、又、ドア44が後開き式であれば乗降口43の前方箇所のみに装備するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明に係るコンバインの搭乗運転部構造は、搭乗運転部にキャビンを装備し、搭乗運転部の後下部にエンジンカバーを備えた自脱型コンバイン又は全稈投入型コンバインに適用することができる。
【符号の説明】
【0071】
1 走行機体
2 搭乗運転部
9 エンジン
16 運転座席
21 エンジンカバー
24 前カバー部
25 上カバー部
26 横カバー部
26A 前側縁部
30 キャビン
43 乗降口
44 ドア
44A 外周縁部
44a 前縁部分
44d 上側後縁部分
44e 下側後縁部分
45 ドア受け枠
45d 上側後縁部分
45e 下側後縁部分(ドア受け部)
62 斜面カバー部
66 固定具
63 ヒンジ
67 ドアハンドル
69 補助ハンドル
70 補助ハンドル
74 支軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行機体の左右一側箇所に搭乗運転部を形成し、前記搭乗運転部に搭乗空間を形成するキャビンを装備し、前記搭乗運転部の左右一端部に、乗降口を開閉するドアと、前記乗降口を形成するとともに前記ドアの外周縁部を受け止めるドア受け枠とを配備し、前記搭乗運転部の後下部に、前記搭乗運転部の後部に備えた運転座席を支持するとともに前記運転座席の後下方に配備したエンジンを覆うエンジンカバーを備えたコンバインの搭乗運転部構造において、
前記エンジンカバーに前記エンジンカバーの横外側面を形成する横カバー部を備え、この横カバー部の前側縁部に前記ドアの下側後縁部分を受け止めるドア受け部を形成して、前記横カバー部が前記ドア受け枠の一部として機能するように構成してあるコンバインの搭乗運転部構造。
【請求項2】
前記ドア及び前記ドア受け枠を、前記乗降口及び前記ドアの上部側が下部側よりも前後幅が広くなるように前記ドア及び前記ドア受け枠の上側後縁部分が下側後縁部分よりも後方に位置する形状に形成し
前記ドアの前記下側後縁部分と前記横カバー部の前記ドア受け部とを後傾斜姿勢の一直線状又は湾曲状に形成してある請求項1に記載のコンバインの搭乗運転部構造。
【請求項3】
前記ドア受け枠の前記上側後縁部分が前記運転座席の後端よりも後方に位置するように構成し、
前記横カバー部の下端部を前記走行機体に前後向きの支軸を介して連結して、前記エンジンカバーを前記前後向きの支軸を支点にした前記運転座席との一体揺動操作が可能となるように構成し、
前記ドアを前記乗降口を閉じる閉じ位置から開き操作すると、前記エンジンカバー及び前記運転座席の前記前後向きの支軸を支点にした一体揺動操作が可能となり、この揺動操作を行うと、前記エンジンカバー及び前記運転座席が、前記エンジンカバーが前記エンジンを覆う状態となって前記運転座席が着座姿勢で搭乗空間内に位置する搭乗運転位置と、前記エンジンカバー及び前記運転座席が前記走行機体の横外側に傾倒して前記エンジンを開放するメンテナンス位置とにわたって揺動変位するように構成してある請求項1又は2に記載のコンバインの搭乗運転部構造。
【請求項4】
前記エンジンカバーの前カバー部と上カバー部と前記横カバー部との間に、それらのカバー部が形成する稜角を面取りする斜面カバー部を、その横カバー部側の端縁が前記横カバー部の前側縁部に沿う状態で形成してある請求項1〜3のいずれか一つに記載のコンバインの搭乗運転部構造。
【請求項5】
前記ドアを前記閉じ位置で固定する固定具を、前記ドアにおける上側後縁部分と前記下側後縁部分との接合箇所の近くに配備してある請求項2〜4のいずれか一つに記載のコンバインの搭乗運転部構造。
【請求項6】
前記ドアを前記閉じ位置で固定する固定具を、前記ドアにおける前縁部分の上部に備えたヒンジと下部に備えたヒンジとの上下中間位置に配備してある請求項1〜5のいずれか一つに記載のコンバインの搭乗運転部構造。
【請求項7】
前記キャビンにおける前記乗降口の前方箇所と後方箇所のそれぞれに、乗降時に使用するコの字状の補助ハンドルを、上下向きの姿勢で前記キャビンの横外側面から横外側に向けて突出する状態で装備し、
前記補助ハンドルの横外側端が前記ドアに備えた開閉操作用のドアハンドルの横外側端よりも横外側に位置するように構成してある請求項1〜6のいずれか一つに記載のコンバインの搭乗運転部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−13340(P2013−13340A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−146521(P2011−146521)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】