説明

コンバータ回路を動作するための方法およびその方法を実行するための装置

【課題】コンバータ回路内の望ましくないばらつきおよびひずみを積極的に減衰する。
【解決手段】コンバータ回路は、少なくとも2つの位相モジュール4がある。各位相モジュール4は、第1および第2のサブコンバータシステム1,2を有している。各位相モジュール4のサブコンバータシステム1,2は、互いに直列に接続されている。各サブコンバータシステム1,2は、複数の直列接続している二極スイッチングセル3を具備する。スイッチングセル3のための制御信号S1,S2は、サブコンバータシステム1,2中の望ましくない電流を減ずるために、ダンピング信号からさらに形成される。ダンピング信号は、それぞれのサブコンバータシステム1,2を通って測定された電流i1,i2からおよび予め決定可能な抵抗値から形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明は、パワーエレクトロニクスの分野に関し、独立請求項のプリアンブルによるコンバータ回路の動作のための方法に特に関係がある。
【従来技術】
【0002】
現今、コンバータ回路は、多様なアプリケーションの中で使用される。その電圧を特に容易に計測することができるコンバータ回路は、WO 2007/023064 A1で定められる。明瞭さのために、図1は、コンバータ回路のたった1つの位相モジュールを示すが、図1は先行技術によるこのようなコンバータ回路を示す。コンバータ回路は、第1および第2のサブコンバータシステムを具備する各位相モジュールを備えておよび互いに直列に接続されているサブコンバータシステムを備えて、各位相に1つの位相モジュールをそこに有する。2つの直列接続しているサブコンバータシステム間の接続点は、例えば電気的なロードのためにアウトレット接続(outlet connection)を形成する。各サブコンバータシステムは、少なくとも1つの二極スイッチングセルを具備する。そこでは、1つのサブコンバータシステムに複数のスイッチングセルがある場合、これらのスイッチングセルは、互いに直列に接続されている。各二極スイッチングセルは、抑制された単方向電流フロー方向を備えた制御可能な双方向パワー半導体スイッチおよび容量エネルギーストアを有する。図1では、各スイッチングセルは、抑制された単方向電流フロー方向を備えた2つの直列接続している制御可能な双方向パワー半導体スイッチ、およびパワー半導体スイッチによって直列回路と平行に接続している1つの容量エネルギーストアを有する。この一般的なタイプのコンバータ回路は、WO 2007/33852 A2で定められる。
【0003】
2つ以上の位相モジュールからなる、WO 2007/023064 A1またはWO 2007/33852 A2によるコンバータ回路は、弱減衰した共振回路を含んでいるので、そこに生じる振動は、第1および第2のサブコンバータシステムを通って電流の制御工学目的のために減衰されるに違いない。このコンテキストでは、WO 2007/33852 A2は、第1および第2のサブコンバータシステムのスイッチングセルの制御可能な双方向パワー半導体スイッチのスイッチング動作のための自由に選択可能な時間インターバルの原理に基づく制御方法を定める。
【発明の説明】
【0004】
発明の目的は、コンバータ回路の動作のための、従来技術からさらに開発されている代替方法を定めることである。それを用いて、コンバータ回路内の第1および第2のサブコンバータシステムの現在の望ましくないばらつきおよびひずみは、積極的に減衰することができる。
【0005】
この目的は、請求項1、3および6の特徴によって達成される。発明の有利な開発は、従属請求項で定められる。
【0006】
コンバータ回路は、少なくとも2つの位相モジュールを有している。各位相モジュールは、第1および第2のサブコンバータシステムを具備する。また、各位相モジュールのサブコンバータシステムは、互いに直列に接続されている。各サブコンバータシステムは、複数の直列接続している二極スイッチングセルを具備する。また、各スイッチングセルは、抑制された単方向電流フロー方向および容量エネルギーストアを備えた制御可能な双方向パワー半導体スイッチを有する。発明による方法に基づいて、第1のサブコンバータシステム中のスイッチングセル中のパワー半導体スイッチは、1つの制御信号によって制御される。また、第2のサブコンバータシステム中のスイッチングセル中のパワー半導体スイッチは、さらなる制御信号によって制御される。さらに、第1のサブコンバータシステムのための制御信号は、第1のサブコンバータシステムを横切った電圧に関する基準信号から形成される。また、第2のサブコンバータシステムのためのさらなる制御信号は、第2のサブコンバータシステムを横切った電圧に関する基準信号から形成される。発明によれば、制御信号は、第1のサブコンバータシステムに関するダンピング信号からさらに形成される。ダンピング信号は、第1のサブコンバータシステムを通って測定された電流からおよび予め決定可能な抵抗値から形成される。さらに、さらなる制御信号は、第2のサブコンバータシステムに関するダンピング信号からさらに形成される。ダンピング信号は、第2のサブコンバータシステムを通って測定された電流からおよび予め決定可能な抵抗値から形成される。
【0007】
それぞれのダンピング信号の影響は、関連するサブコンバータシステム中の非反応性(non-reactive)の抵抗を横切った電圧降下に相当し、したがって、所望の方法でそれぞれ関連するサブコンバータシステムを通る電流を減衰(damp)する。
【0008】
発明のさらなる実施形態では、第1のサブコンバータシステムに関するダンピング信号は、第1のサブコンバータシステムを通って予め決定可能な参照電流からさらに形成される。第2のサブコンバータシステムに関するダンピング信号は、第2のサブコンバータシステムを通って予め決定可能な参照電流からさらに形成される。それぞれのダンピング信号の形成のための参照電流のプリセットは、有利に、それぞれのサブコンバータシステムを通って電流の特定の振動成分(oscillation component)を故意に減衰することを可能にする。
【0009】
発明の1つの他の実施形態では、第1のサブコンバータシステムのための制御信号は、第1のサブコンバータシステム中の関連するスイッチングセルに関する基準信号から形成される。それは、中央計算ユニットの中で生成される。ローカル計算ユニットは、第1のサブコンバータシステム中の各スイッチングセルに提供される。そこでは、第1のサブコンバータシステム中の関連するスイッチングセルに関する基準信号は、第1のサブコンバータシステム中のスイッチングセル用のローカル計算ユニットに送信される。その後、制御信号は、第1のサブコンバータシステム中の関連するスイッチングセルに関するダンピング信号から、第1のサブコンバータシステム中のスイッチングセル用のローカル計算ユニットの個々に形成する。ダンピング信号は、第1のサブコンバータシステム中の関連するスイッチングセルを通って測定された電流からおよび予め決定可能な抵抗値から形成される。第2のサブコンバータシステムのためのさらなる制御信号は、第2のサブコンバータシステム中の関連するスイッチングセルに関する基準信号から形成される。それは、中央計算ユニットの中で生成される。さらに、ローカル計算ユニットは、第2のサブコンバータシステム中の各スイッチングセルに提供される。そこでは、第2のサブコンバータシステム中の関連するスイッチングセルに関する基準信号は、第2のサブコンバータシステム中のスイッチングセル用のローカル計算ユニットに送信される。その後、さらに、さらなる制御信号は、第2のサブコンバータシステム中の関連するスイッチングセルに関するダンピング信号から、第2のサブコンバータシステム中のスイッチングセル用のローカル計算ユニットの個々にさらに形成される。そこでは、ダンピング信号は、第2のサブコンバータシステム中の関連するスイッチングセルを通って測定された電流からおよび予め決定可能な抵抗値から形成される。
【0010】
上に言及された代案は、スイッチングセルの中で有利に減衰する、サブコンバータシステムを通る電流に帰着する。それぞれのダンピング信号の影響は、各スイッチングセル中の非反応性の抵抗を横切った電圧降下に相当する。そこでは、全体的な影響は、非反応性の抵抗の直列回路に相当し、それにより、所望の方法で減衰する、関連するサブコンバータシステム中のそれぞれのスイッチングセルを通る電流に帰着する。スイッチングセルを通る電流のローカルの測定は、例えば1つのスイッチングセルの中で、電流測定の失敗の場合でさえ、リダンダンシー、したがってダンピングのアベイラビリテイをさらに保証することを可能にする。制御信号のローカルの形成は、さらに個々のスイッチングセルへの制御信号の正常な送信の必要を回避する。
【0011】
発明のさらなる実施形態では、第1のサブコンバータシステム中の関連するスイッチングセルに関するそれぞれのダンピング信号は、第1のサブコンバータシステム中の関連するスイッチングセルを通って予め決定可能な参照電流からさらに形成される。また、第2のサブコンバータシステム中の関連するスイッチングセルに関するそれぞれのダンピング信号は、第2のサブコンバータシステム中の関連するスイッチングセルを通って予め決定可能な参照電流からさらに形成される。既に上に言及されていた利点に加えて、それぞれのダンピング信号の形成のための参照電流のプリセットは、有利に、関連するサブコンバータシステムの中のスイッチングセルを通って電流の特定の振動成分を故意に減衰することを可能にする。
【0012】
発明のさらなる代案では、第1のサブコンバータシステムのための制御信号は、第1のサブコンバータシステムを横切った電圧に関するダンピング基準信号から形成される。それは、中央計算ユニットの中で生成される。そこでは、第1のサブコンバータシステムを横切った電圧に関するダンピング基準信号は、第1のサブコンバータシステムを通って予め決定可能な参照電流から、予め決定可能な抵抗値からおよび第1のサブコンバータシステムを横切った電圧に関する基準信号から形成される。その後、ローカル計算ユニットは、第1のサブコンバータシステム中の各スイッチングセルに提供される。そこでは、第1のサブコンバータシステムを横切った電圧に関するダンピング基準信号は、第1のサブコンバータシステム中のスイッチングセル用のローカル計算ユニットに送信される。制御信号は、第1のサブコンバータシステム中の関連するスイッチングセルに関するダンピング信号から、第1のサブコンバータシステム中のスイッチングセル用のローカル計算ユニットの個々にさらに形成される。そこでは、ダンピング信号は、第1のサブコンバータシステム中の関連するスイッチングセルを通って測定された電流からおよび予め決定可能なさらなる抵抗値から形成される。さらに、第2のサブコンバータシステムのためのさらなる制御信号は、第2のサブコンバータシステムを横切った電圧に関するダンピング基準信号から形成される。それは、中央計算ユニットの中で生成される。第2のサブコンバータシステムを横切った電圧に関するダンピング基準信号は、第2のサブコンバータシステムを通って予め決定可能な参照電流から、予め決定可能な抵抗値からおよび第2のサブコンバータシステムを横切った電圧に関する基準信号から形成される。その後、さらに、ローカル計算ユニットは、第2のサブコンバータシステム中の各スイッチングセルに提供される。そこでは、第2のサブコンバータシステムを横切った電圧に関するダンピング基準信号は、第2のサブコンバータシステム中のスイッチングセル用のローカル計算ユニットに送信される。さらに、さらなる制御信号は、第2のサブコンバータシステム中の関連するスイッチングセルに関するダンピング信号から、第2のサブコンバータシステム中のスイッチングセル用のローカル計算ユニットの個々にさらに形成される。そこでは、ダンピング信号は、第2のサブコンバータシステム中の関連するスイッチングセルを通って測定された電流からおよび予め決定可能なさらなる抵抗値から形成される。発明のこの代案で、同様に、関連するサブコンバータシステム中のスイッチングセルを通る電流の特定の振動成分は、このように選択的に減衰することができる。さらに、参照電流は、ローカル計算ユニットに有利に送信されない。
【0013】
本発明のこれらおよびさらなる目的、利点および特徴は、図面とともに、発明の好適な実施形態の次の詳細な説明から明白になるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、従来技術によるコンバータ回路の1つの実施形態を示す。
【図2】図2は、コンバータ回路の動作のための発明による方法を実行するための第1の実施形態の装置を示す。
【図3】図3は、コンバータ回路の動作のための発明による方法を実行するための第2の実施形態の装置を示す。
【図4】図4は、コンバータ回路の動作のための発明による方法を実行するための第3の実施形態の装置を示す。
【図5】図5は、コンバータ回路の動作のための発明による方法を実行するための第4の実施形態の装置を示す。
【図6】図6は、コンバータ回路の動作のための発明による方法を実行するための第5の実施形態の装置を示す。
【0015】
図面とそれらの意味の中で使用される参照符号は、参照符号のリスト中の簡略な形式でリストされる。原則として、同一部分には、図中で同じ参照符号が提供されている。記述された実施形態は、発明による主題の例を表し、限定的な効力がない。
【発明を実施するためのアプローチ】
【0016】
既に最初に言及されたように、図1は、従来技術によるコンバータ回路の1つの実施形態を示す。一般に、コンバータ回路は、少なくとも2つの位相モジュール4を有する。そこでは、各位相モジュール4は、第1および第2のサブコンバータシステム1および2を具備する。また、各位相モジュール4のサブコンバータシステム1および2は、互いに直列に接続されている。各サブコンバータシステム1および2は、複数の直列接続している二極スイッチングセル3を具備する。また、各スイッチングセル3は、抑制された単方向電流フロー方向および容量エネルギーストアを備えた制御可能な双方向パワー半導体スイッチを有する。さらに、個々のサブコンバータシステム1および2は、スイッチングセル3中の直列回路と直列にインダクタンスを有することが可能である。サブコンバータシステム1および2中のスイッチングセル3中の制御可能なパワー半導体スイッチは、特に、連続で並列接続されたダイオードがある各場合に、ゲートターンオフサイリスタ(GTO)または整流制御電極を備えた統合サイリスタ(IGCT−Integrated Gate Commutated Thyristor)の形をとる。しかしながら、制御可能なパワー半導体スイッチは、例えば、連続でさらに並列接続されたダイオードを備えたパワーMOSFET、または、連続でさらに並列接続されたダイオードを備えた、絶縁ゲート電極を備えたバイポーラトランジスタ(IGBT)の形で実現可能である。第1のサブコンバータシステム1のスイッチングセル3の数は、好ましくは、第2のサブコンバータシステム2のスイッチングセル3の数に対応する。
【0017】
図2は、コンバータ回路の動作のための発明による方法を実行するために装置の第1の実施形態を示す。方法によれば、第1のサブコンバータシステム1のスイッチングセル3中のパワー半導体スイッチは、制御信号S1によって制御される。また、第2のサブコンバータシステム2のスイッチングセル3中のパワー半導体スイッチは、さらなる制御信号S2によって制御される。第1のサブコンバータシステム1の制御信号S1は、第1のサブコンバータシステム1を横切った電圧U1に関する基準信号Vref,U1から形成される。第2のサブコンバータシステム2のさらなる制御信号S2は、第2のサブコンバータシステム2を横切った電圧U2に関する基準信号Vref,U2から形成される。図2に示されるように、制御信号S1は、今、第1のサブコンバータシステム1に関するダンピング信号Vd,U1からさらに形成される。そこで、ダンピング信号Vd,U1は、第1のサブコンバータシステム1を通って測定された電流i1からおよび予め決定可能な抵抗値Rから形成される。ダンピング信号Vd,U1は、下記式に従って形成される。
【0018】
d,U1=i1・R [1]
図2に示されるように、さらなる制御信号S2は、第2のサブコンバータシステム2に関するダンピング信号Vd,U2からさらに形成される。そこで、ダンピング信号Vd,U2は、第2のサブコンバータシステム2を通って測定された電流i2からおよび予め決定可能な抵抗値Rから形成される。ダンピング信号Vd,U2は、下記式に従って形成される。
【0019】
d,U2=i2・R [2]
それぞれのダンピング信号Vd,U1およびVd,U2の影響は、関連するサブコンバータシステム1および2中の非反応性の抵抗を横切った電圧降下に相当し、したがって、所望の方法でそれぞれ関連するサブコンバータシステム1および2を通って電流i1およびi2を減衰する。
【0020】
図2に示されるように、和は、第1のサブコンバータシステム1に関するダンピング信号のVd,U1からおよび第1のサブコンバータシステム1を横切った電圧U1に関する基準信号Vref,U1から形成され、制御信号S1をそこから生成するモジュレータ5に渡される。さらに、図2に示されるように、和は、第2のサブコンバータシステム2に関するダンピング信号のVd,U2からおよび第2のサブコンバータシステム2を横切った電圧U2に関する基準信号Vref,U2から形成され、さらなる制御信号S2をそこから生成するモジュレータ6に渡される。パルス幅モジュレータ、キャリヤ方法に基づいたモジュレータ、スペースベクトルモジュレータまたはヒステリシス特性を備えたモジュレータのような全てのモジュレータは、図2中あるいは図3から図5に示されるような実施形態中のモジュレータ5および6として使用されてもよい。
【0021】
コンバータ回路の動作用の図3に示されるような発明による方法を実行するための装置の第2の実施形態による第1のサブコンバータシステム1に関するダンピング信号Vd,U1は、望ましくは、第1のサブコンバータシステム1を通って予め決定可能な参照電流Iref,U1からさらに形成される。ダンピング信号Vd,U1は、下記式に従って形成される。
【0022】
d,U1=(i1−Iref,U1)・R [3]
図3に示されるように、第2のサブコンバータシステム2に関するダンピング信号Vd,U2は、第2のサブコンバータシステム2を通って予め決定可能な参照電流Iref,U2からさらに形成される。ダンピング信号Vd,U2は、下記式に従って形成される。
【0023】
d,U2=(i1−Iref,U2)・R [4]
その後、制御信号S1およびさらなる制御信号S2は、図2中のそれに対応するやり方で、図3に示されるように形成される。
【0024】
それぞれのダンピング信号Vd,U1およびVd,U2の形成用の参照電流Iref,U1およびIref,U2のプリセットは、有利に、それぞれのサブコンバータシステムを通って電流I1およびI2の特定の振動成分を故意に減衰させることを可能にする。
【0025】
図4は、コンバータ回路の動作のための発明による方法を実行し、図2および図3に示される実施形態の代わりに例証するための装置の第3の実施形態を示す。図4に示されるように、第1のサブコンバータシステム1の制御信号S1は、第1のサブコンバータシステム1の関連するスイッチングセル3に関する基準信号Vref,UZ1から形成される。それは、中央計算ユニット7で生成される。その後、ローカル計算ユニット8は、第1のサブコンバータシステム1の各スイッチングセル3に提供される。そこで、第1のサブコンバータシステム1の関連するスイッチングセル3に関する基準信号Vref,UZ1は、第1のサブコンバータシステム1のスイッチングセル3用のローカル計算ユニット8に送信される。さらに、制御信号S1は、第1のサブコンバータシステム1の関連するスイッチングセル3に関するダンピング信号Vd,Z1から、第1のサブコンバータシステム1のスイッチングセル3用の各ローカル計算ユニット8でさらに形成される。そこで、ダンピング信号Vd,Z1は、第1のサブコンバータシステム1の関連するスイッチングセル3を通って測定された電流i1からおよび予め決定可能な抵抗値Rから形成される。ダンピング信号Vd,Z1は、下記式に従って形成される。
【0026】
d,Z1=i1・R [5]
図4に示されるように、第2のサブコンバータシステム2のさらなる制御信号S2は、第2のサブコンバータシステム2の関連するスイッチングセル3に関する基準信号Vref,UZ2から形成される。それは、中央計算ユニット7で生成される。ローカル計算ユニット9は、第2のサブコンバータシステム2の各スイッチングセル3に提供される。そこで、第2のサブコンバータシステム2の関連するスイッチングセル3に関する基準信号Vref,UZ2は、第2のサブコンバータシステム2のスイッチングセル3用のローカル計算ユニット9に送信される。さらに、さらなる制御信号S2は、第2のサブコンバータシステム2の関連するスイッチングセル3に関するダンピング信号Vd,Z2から、第2のサブコンバータシステム2のスイッチングセル3用の各ローカル計算ユニット9でさらに形成される。そこで、ダンピング信号Vd,Z2は、第2のサブコンバータシステム2の関連するスイッチングセル3を通って測定された電流i2からおよび予め決定可能な抵抗値Rから形成される。ダンピング信号Vd,Z2は、下記式に従って形成される。
【0027】
d,Z2=i1・R [6]
上で言及され、図4に示される代案は、スイッチングセル3で有利に減衰する、サブコンバータシステム1および2を通って電流i1およびi2に帰着する。それぞれのダンピング信号Vd,Z1およびVd,Z2の影響は、各スイッチングセル3中の非反応性の抵抗を横切った電圧降下に相当する。そこでは、全体的な影響は、所望の方法で減衰される、関連するサブコンバータシステム1および2中のそれぞれのスイッチングセル3を通って電流i1およびi2を意味することによって、非反応性の抵抗の直列回路に相当する。スイッチングセル3を通った電流i1およびi2のローカルの測定は、例えばスイッチングセル3で、電流測定の失敗の場合でさえ、リダンダンシー、したがって減衰のアベイラビリテイを保証することをさらに可能にする。さらに、制御信号S1およびS2のローカルの形成は、例えば中央または上位のユニットから、個々のスイッチングセル3に制御信号S1およびS2の正常な送信の必要を回避する。
【0028】
図4に示されるように、和は、第1のサブコンバータシステム1の関連するスイッチングセル3に関するダンピング信号Vd,Z1からおよび第1のサブコンバータシステム1の関連するスイッチングセル3に関する基準信号Vref,UZ1から形成され、モジュレータ5に渡される。それは、制御信号S1をそこから生成する。さらに、図4に示されるように、和は、第2のサブコンバータシステム2に関するダンピング信号Vd,Z2からおよび第2のサブコンバータシステム2の関連するスイッチングセル3に関する基準信号Vref,UZ2から形成され、モジュレータ6に渡される。それは、さらなる制御信号S2をそこから生成する。
【0029】
コンバータ回路の動作のための図5に示されるような発明による方法を実行するための装置の第4の実施形態による第1のサブコンバータシステム1の関連するスイッチングセル3に関するダンピング信号Vd,Z1は、好ましくは、第1のサブコンバータシステム1の関連するスイッチングセル3を通って予め決定可能な参照電流Iref,U1からさらに形成される。第1のサブコンバータシステム1の関連するスイッチングセル3を通る予め決定可能な参照電流Iref,U1は、第1のサブコンバータシステム1のスイッチングセル3用のローカル計算ユニット8に送信される。ダンピング信号Vd,Z1は、下記式に従って形成される。
【0030】
d,Z1=(i1−Iref,U1)・R [7]
図5に示されるように、第2のサブコンバータシステム2中の関連するスイッチングセル3に関するそれぞれのダンピング信号Vd,Z2は、第2のサブコンバータシステム2中の関連するスイッチングセル3を通って予め決定可能な参照電流Iref,U2からさらに形成される。第2のサブコンバータシステム2中の関連するスイッチングセル3を通って予め決定可能な参照電流Iref,U2は、第2のサブコンバータシステム1中のスイッチングセル3用のローカル計算ユニット9に送信される。ダンピング信号Vd,Z2は、下記式に従って形成される。
【0031】
d,Z2=(i1−Iref,U2)・R [8]
制御信号S1およびさらなる制御信号S2は、図4中のそれと対応する方法で、図5に示されるようにその後形成される。
【0032】
抵抗値Rは、好ましくは、一定または時間とともに変化することが予め決定される。
【0033】
図6は、コンバータ回路の動作のための発明による方法を実行するための装置の第5の実施形態を示す。それは、図2、図3、図4および図5に示される実施形態に代案を表す。図6に示されるように、第1のサブコンバータシステム1の制御信号S1は、第1のサブコンバータシステム1を横切った電圧U1に関するダンピング基準信号Vref,d U1から形成される。それは、中央計算ユニット7で生成される。第1のサブコンバータシステム1を横切った電圧U1に関するダンピング基準信号Vref,d U1は、第1のサブコンバータシステム1を通って予め決定可能な参照電流iref,U1から、予め決定可能な抵抗値Rdaからおよび第1のサブコンバータシステム1を横切った電圧U1に関する基準信号Vref,U1から形成される。ダンピング信号Vref,d U1は、下記式に従って形成される。
【0034】
ref,d U1=Vref,U1=(iref,U1・Rda) [9]
さらに、ローカル計算ユニット8は、図6に示されるように、第1のサブコンバータシステム1の各スイッチングセル3に提供される。そこで、第1のサブコンバータシステム1を横切った電圧U1に関するダンピング基準信号Vref,d U1は、第1のサブコンバータシステム1のスイッチングセル3用のローカル計算ユニット8に送信される。制御信号S1は、第1のサブコンバータシステム1の関連するスイッチングセル3に関するダンピング信号Vd,Z1から、第1のサブコンバータシステム1のスイッチングセル3用のローカル計算ユニット8の個々にさらに形成される。そこで、ダンピング信号Vd,Z1は、第1のサブコンバータシステム1の関連するスイッチングセル3を通って測定された電流i1からおよび予め決定可能なさらなる抵抗値Rdbから形成される。ダンピング信号Vd,Z1は、下記式に従って形成される。
【0035】
d,Z1=i1・Rdb [10]
図6に示されるように、和は、第1のサブコンバータシステム1の関連するスイッチングセル3に関するダンピング信号Vd,Z1からおよび第1のサブコンバータシステム1を横切った電圧U1に関するダンピング基準信号Vref,d U1から形成され、モジュレータ5に渡される。それは、制御信号S1をそこから生成する。
【0036】
図6に示されるように、第2のサブコンバータシステム2のさらなる制御信号S2は、第2のサブコンバータシステム2を横切った電圧U2に関するダンピング基準信号Vref,d U2から形成される。それは、中央計算ユニット9で生成される。第2のサブコンバータシステム2を横切った電圧U2に関するダンピング基準信号Vref,d U2は、第2のサブコンバータシステム2を通って予め決定可能な参照電流iref,U2から、予め決定可能な抵抗値Rdaからおよび第2のサブコンバータシステム2を横切った電圧U2に関する基準信号Vref,U2から形成される。ダンピング信号Vref,d U2は、下記式に従って形成される。
【0037】
ref,d U2=Vref,U2−(iref,U2・Rda) [11]
図6で示されるように、ローカル計算ユニット9は、第2のサブコンバータシステム2の各スイッチングセル3に提供される。第2のサブコンバータシステム2を横切った電圧U2に関するダンピング基準信号Vref,d U2は、第2のサブコンバータシステム2のスイッチングセル3用のローカル計算ユニット9に送信される。図6に示されるように、さらなる制御信号S2は、第2のサブコンバータシステム2の関連するスイッチングセル3に関するダンピング信号Vd,Z2から、第2のサブコンバータシステム2のスイッチングセル3用のローカル計算ユニット9の個々にさらに形成される。そこで、ダンピング信号Vd,Z2は、第2のサブコンバータシステム2の関連するスイッチングセル3を通って測定された電流i2からおよび予め決定可能なさらなる抵抗値Rdbから形成される。ダンピング信号Vd,Z2は、下記式に従って形成される。
【0038】
d,Z2=i2・Rdb [12]
図6に示されるように、和は、第2のサブコンバータシステム2つの関連するスイッチングセル3に関するダンピング信号Vd,Z2からおよび第2のサブコンバータシステム2を横切った電圧U2に関するダンピング基準信号Vref,d U2から形成され、モジュレータ6に渡される。それは、さらなる制御信号S2をそこから生成する。
【0039】
図6に示されるような発明の代案は、関連するサブコンバータシステム1および2中のスイッチングセル3を通って電流i1およびi2の中で特定の振動成分を選択的に減衰することを可能にする。さらに、それぞれの参照電流iref,U1およびiref,U2は、ローカル計算ユニット8および9に有利に送信されない。抵抗値Rdaは、好ましくは、それぞれの関連するローカル計算ユニット8および9で形成されるダンピング信号Vd,Z1およびVd,Z2に関するそれぞれの参照電流iref,U1およびiref,U2の寄与をそれが増加させるように、選ばれる。
【0040】
抵抗値Rdaおよびさらなる抵抗値Rdbは、好ましくは、一定または時間とともに変化することが予め決定される。
【0041】
全体に一般形では、例えば、一定成分(constant component)、時間とともに変化する成分、積分成分(integral component)、微分成分(differential component)、参照成分(reference component)およびそれぞれのダンピング信号の前の値、または上で規定されたオプションの組合せを含むことができるような機能の場合、一般的なファンクションに従って予め決められるために、それぞれのダンピング信号Vd,U1、Vd,U2、Vd,Z1、Vd,Z2に適用される。
【参照符号のリスト】
【0042】
1 第1のサブコンバータシステム
2 第2のサブコンバータシステム
3 スイッチングセル
4 位相モジュール
5、6 モジュレータ
7 中央計算ユニット
8、9 ローカル計算ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンバータ回路の動作のための方法であって、
前記コンバータ回路は、少なくとも2つの位相モジュール(4)を有し、
各位相モジュール(4)は、第1および第2のサブコンバータシステム(1、2)を有し、
各位相モジュール(4)のサブコンバータシステム(1、2)は、互いに直列に接続され、
各サブコンバータシステム(1、2)は、複数の直列に接続された二極スイッチングセル(3)を具備し、
各スイッチングセル(3)は、制御された単方向電流フロー方向および容量エネルギーストアを備えた制御可能な双方向パワー半導体スイッチを有し、
前記第1のサブコンバータシステム(1)の中の前記スイッチングセル(3)の中の前記パワー半導体スイッチは、制御信号(S1)を用いて制御され、
前記第2のサブコンバータシステム(2)の中の前記スイッチングセル(3)の中の前記パワー半導体スイッチは、さらなる制御信号(S2)を用いて制御され、
前記第1のサブコンバータシステム(1)のための前記制御信号(S1)は、前記第1のサブコンバータシステム(1)を横切った電圧(U1)に関する基準信号(Vref,U1)から形成され、
前記第2のサブコンバータシステム(2)のための前記さらなる制御信号(S2)は、前記第2のサブコンバータシステムを横切った電圧(U2)に関する基準信号(Vref,U2)から形成され、
前記制御信号(S1)は、前記第1のサブコンバータシステム(1)に関するダンピング信号(Vd,U1)からさらに形成され、
前記ダンピング信号(Vd,U1)は、前記第1のサブコンバータシステム(1)を通って測定された電流(i1)からおよび予め決定可能な抵抗値(R)から形成され、
前記さらなる制御信号(S2)は、前記第2のサブコンバータシステム(2)に関するダンピング信号(Vd,U2)からさらに形成され、
前記ダンピング信号(Vd,U2)は、前記第2のサブコンバータシステム(2)を通って測定された電流(i2)からおよび前記予め決定可能な抵抗値(R)から形成される、
コンバータ回路の動作のための方法。
【請求項2】
前記第1のサブコンバータシステム(1)に関するダンピング信号(Vd,U1)は、前記第1のサブコンバータシステム(1)を通って予め決定可能な参照電流(Iref,U1)からさらに形成され、
前記第2のサブコンバータシステム(2)に関するダンピング信号(Vd,U2)は、前記第2のサブコンバータシステム(2)を通って予め決定可能な参照電流(Iref,U2)からさらに形成される、請求項1による方法。
【請求項3】
コンバータ回路の動作のための方法であって、
前記コンバータ回路は、少なくとも2つの位相モジュール(4)を有し、
各位相モジュール(4)は、第1および第2のサブコンバータシステム(1、2)を有し、
各位相モジュール(4)のサブコンバータシステム(1、2)は、互いに直列に接続され、
各サブコンバータシステム(1、2)は、複数の直列に接続された二極スイッチングセル(3)を具備し、
各スイッチングセル(3)は、抑制された単方向電流フロー方向および容量エネルギーストアを備えた制御可能な双方向パワー半導体スイッチを有し、
前記第1のサブコンバータシステム(1)の中の前記スイッチングセル(3)の中の前記パワー半導体スイッチは、制御信号(S1)を用いて制御され、
前記第2のサブコンバータシステム(2)の中の前記スイッチングセル(3)の中の前記パワー半導体スイッチは、さらなる制御信号(S2)を用いて制御され、
前記第1のサブコンバータシステム(1)のための前記制御信号(S1)は、前記第1のサブコンバータシステム(1)の中の関連するスイッチングセル(3)に関する基準信号(Vref,UZ1)から形成され、前記基準信号は、中央計算ユニット(7)の中で生成される、
ローカル計算ユニット(8)は、前記第1のサブコンバータシステム(1)の中の各スイッチングセル(3)に提供され、
前記第1のサブコンバータシステム(1)の中の前記関連するスイッチングセル(3)に関する前記基準信号(Vref,UZ1)は、前記第1のサブコンバータシステム(1)の中の前記スイッチングセル(3)のための前記ローカル計算ユニット(8)に送信され、
前記制御信号(S1)は、前記第1のサブコンバータシステム(1)の中の前記関連するスイッチングセル(3)に関するダンピング信号(Vd,Z1)から、前記第1のサブコンバータシステム(1)の中の前記スイッチングセル(3)用の各ローカル計算ユニット(8)の中でさらに形成され、
前記ダンピング信号(Vd,Z1)は、前記第1のサブコンバータシステム(1)の中の前記関連するスイッチングセル(3)を通って測定された電流(i1)からおよび予め決定可能な抵抗値(R)から形成され、
前記第2のサブコンバータシステム(2)のための前記さらなる制御信号(S2)は、前記第2のサブコンバータシステム(2)の中の前記関連するスイッチングセル(3)に関する基準信号(Vref,UZ2)から形成され、前記基準信号は、中央計算ユニットの中で生成され、
ローカル計算ユニット(9)は、前記第2のサブコンバータシステム(2)の中の各スイッチングセル(3)に提供され、
前記第2のサブコンバータシステム(2)の中の前記関連するスイッチングセル(3)に関する基準信号(Vref,UZ2)は、前記第2のサブコンバータシステム(2)の中の前記スイッチングセル(3)のためのローカル計算ユニット(9)に送信され、
前記さらなる制御信号(S2)は、前記第2のサブコンバータシステム(2)の中の前記関連するスイッチングセル(3)に関するダンピング信号(Vd,Z2)から、前記第2のサブコンバータシステム(2)の中の前記スイッチングセル(3)用の各ローカル計算ユニット(9)の中でさらに形成され、
前記ダンピング信号(Vd,Z2)は、前記第2のサブコンバータシステム(2)の中の前記関連するスイッチングセル(3)を通って測定された電流(i2)からおよび予め決定可能な抵抗値(R)から形成される、
コンバータ回路の動作のための方法。
【請求項4】
前記第1のサブコンバータシステム(1)の中の前記関連するスイッチングセル(3)に関するそれぞれのダンピング信号(Vd,Z1)は、前記第1のサブコンバータシステム(1)の中の前記関連するスイッチングセル(3)を通って予め決定可能な参照電流(Iref,U1)からさらに形成され、
前記第2のサブコンバータシステム(2)の中の前記関連するスイッチングセル(3)に関するそれぞれのダンピング信号(Vd,Z2)は、前記第2のサブコンバータシステム(2)の中の前記関連するスイッチングセル(3)を通って予め決定可能な参照電流(Iref,U2)から形成される、請求項3による方法。
【請求項5】
前記抵抗値(R)は、一定または時間とともに変化するようにプリセットされる、請求項1〜4のうちの1つによる方法。
【請求項6】
コンバータ回路の動作のための方法であって、
前記コンバータ回路は、少なくとも2つの位相モジュール(4)を有し、
各位相モジュール(4)は、第1および第2のサブコンバータシステム(1、2)を有し、
各位相モジュール(4)のサブコンバータシステム(2)は、互いに直列に接続され、
各サブコンバータシステム(1、2)は、複数の直列に接続された二極スイッチングセル(3)を具備し、
各スイッチングセル(3)は、抑制された単方向電流フロー方向および容量エネルギーストアを備えた制御可能な双方向パワー半導体スイッチを有し、
前記第1のサブコンバータシステム(1)の中の前記スイッチングセル(3)の中の前記パワー半導体スイッチは、制御信号(S1)を用いて制御され、
前記第2のサブコンバータシステム(2)の中の前記スイッチングセル(3)の中の前記パワー半導体スイッチは、さらなる制御信号(S2)を用いて制御され、
前記第1のサブコンバータシステム(1)のための前記制御信号(S1)は、前記第1のサブコンバータシステム(1)を横切った電圧(U1)に関するダンピング基準信号(Vref,d U1)から形成され、ダンピング基準信号は、中央計算ユニット(7)の中で生成され、
前記第1のサブコンバータシステム(1)を横切った前記電圧(U1)に関する前記ダンピング基準信号(Vref,d U1)は、前記第1のサブコンバータシステム(1)を通って予め決定可能な参照電流(iref,U1)から、予め決定可能な抵抗値(Rda)からおよび前記第1のサブコンバータシステム(1)を横切った前記電圧(U1)に関する基準信号(Vref,U1)から形成され、
ローカル計算ユニット(8)は、前記第1のサブコンバータシステム(1)の中の各スイッチングセル(3)に提供され、
前記第1のサブコンバータシステム(1)を横切った前記電圧(U1)に関するダンピング基準信号(Vref,d U1)は、前記第1のサブコンバータシステム(1)の中の前記スイッチングセル(3)のための前記ローカル計算ユニット(8)に送信され、
前記制御信号(S1)は、前記第1のサブコンバータシステム(1)の中の前記関連するスイッチングセル(3)に関するダンピング信号(Vd,Z1)から、前記第1のサブコンバータシステム(1)の中の前記スイッチングセル(3)用の各ローカル計算ユニット(8)の中でさらに形成され、
前記ダンピング信号(Vd,Z1)は、前記第1のサブコンバータシステム(1)の中の前記関連するスイッチングセル(3)を通って測定された電流(i1)からおよび予め決定可能なさらなる抵抗値(Rdb)から形成され、
前記第2のサブコンバータシステム(2)のための前記さらなる制御信号(S2)は、前記第2のサブコンバータシステム(2)を横切った前記電圧(U2)に関するダンピング基準信号(Vref,d U2)から形成され、ダンピング基準信号は、中央計算ユニット(9)の中で生成され、
前記第2のサブコンバータシステム(2)を横切った前記電圧(U2)に関する前記ダンピング基準信号(Vref,d U2)は、前記第2のサブコンバータシステム(2)を通って予め決定可能な参照電流(iref,U2)から、前記予め決定可能な抵抗値(Rda)からおよび前記第2のサブコンバータシステム(1)を横切った前記電圧(U2)に関する基準信号(Vref,U2)から形成され、
ローカル計算ユニット(9)は、前記第2のサブコンバータシステム(2)の中の各スイッチングセル(3)に提供され、
前記第2のサブコンバータシステム(2)を横切った前記電圧(U2)に関する前記ダンピング基準信号(Vref,d U2)は、前記第2のサブコンバータシステム(2)の中の前記スイッチングセル(3)のための前記ローカル計算ユニット(9)に送信され、
前記さらなる制御信号(S2)は、前記第2のサブコンバータシステム(2)の中の前記関連するスイッチングセル(3)に関するダンピング信号(Vd,Z2)から、前記第2のサブコンバータシステム(2)の中の前記スイッチングセル(3)のための各ローカル計算ユニット(9)の中でさらに形成され、
前記ダンピング信号(Vd,Z2)は、前記第2のサブコンバータシステム(2)の中の前記関連するスイッチングセル(3)を通って測定された電流(i2)からおよび予め決定可能なさらなる抵抗値(Rdb)から形成される、
コンバータ回路の動作のための方法。
【請求項7】
前記抵抗値(Rda)および前記さらなる抵抗値(Rdb)は、一定または時間とともに変化することが予め決定される、請求項6による方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−167063(P2011−167063A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−28698(P2011−28698)
【出願日】平成23年2月14日(2011.2.14)
【出願人】(505056845)アーベーベー・シュバイツ・アーゲー (34)
【Fターム(参考)】