説明

コンパレータ回路

【課題】定電流型ヒステリシスコンパレータと電圧型ヒステリシスコンパレータの2つの機能を有し、回路規模を削減できるコンパレータ回路を提供する。
【解決手段】定電流の供給可能な定電流源12と、入力端子IN1及びIN2から与えられる信号を比較するコンパレータ11と、一端が接地された抵抗R1と、一端が抵抗R1の他端、定電流源12及び入力端子IN2に接続された抵抗R2と、抵抗R2の他端に電源電圧VDDを印加可能なスイッチS1と、一端が定電流源12に接続され、他端が出力ドライバ13に接続された抵抗R3と、コンパレータ11の出力に基づいて抵抗R3の前記他端を接地するか否か切り替えるスイッチS2と、スイッチS1及び定電流源12のオン・オフ制御を行い、定電流源12をオンさせる時はスイッチS1をオフし、スイッチS1をオンする時は定電流源12をオフする制御部10と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンパレータ回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常のコンパレータは、入力電圧を基準電圧と比較し、比較結果に応じた電圧を出力する。これに対して、ヒステリシスコンパレータは、入力電圧がローレベルからハイレベルに変化するときは高い基準電圧を有し、ハイレベルからローレベルに変化するときは低い基準電圧を有している。このようなヒステリシス特性を持たせることで、入力電圧が基準電圧に近くなったときに、入力電圧に混入しているノイズによりコンパレータ出力が頻繁に変化することを防止することができる。
【0003】
ヒステリシスコンパレータには、定電流型ヒステリシスコンパレータと、電圧型ヒステリシスコンパレータとが知られている。定電流型ヒステリシスコンパレータは、コンパレータの出力信号を分岐し、分岐した信号に応じて定電流源からの電流をオン・オフ制御することにより、基準電圧にヒステリシス幅を持たせている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
一方、電圧型ヒステリシスコンパレータは、電源電圧を抵抗による分圧回路で分圧して基準電圧を発生させ、コンパレータの出力信号を用いて分圧回路の抵抗値を調整することで基準電圧にヒステリシス幅を持たせている。
【0005】
従って、定電流型ヒステリシスコンパレータのヒステリシス幅は電源電圧によらず一定であり、電圧型ヒステリシスコンパレータのヒステリシス幅は電源電圧依存性を有する。
【0006】
従来、定電流型ヒステリシスコンパレータと電圧型ヒステリシスコンパレータの2つの機能を持たせる場合、定電流型ヒステリシスコンパレータ回路と電圧型ヒステリシスコンパレータ回路とを搭載し、スイッチにより出力を切り替えていた。このような構成は、2つのコンパレータ回路が必要となるため、回路規模が増大するという問題を有していた。
【特許文献1】特開平10−54853号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は定電流型ヒステリシスコンパレータと電圧型ヒステリシスコンパレータの2つの機能を有し、回路規模を削減できるコンパレータ回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によるコンパレータ回路は、入力端子を介して与えられる入力信号と基準電圧とを比較し、比較結果に応じた電圧を出力端子から出力するコンパレータ回路であって、オン時は定電流の供給を行い、オフ時は供給を停止する定電流源と、反転入力端子及び非反転入力端子を有し、前記非反転入力端子から与えられる前記入力信号と前記反転入力端子から与えられる前記基準電圧とを比較し比較結果に応じた電圧を有する信号を出力するコンパレータと、一端が接地された第1の抵抗と、一端が前記第1の抵抗の他端、前記定電流源及び前記反転入力端子に接続された第2の抵抗と、オン時は前記第2の抵抗の他端に電源電圧を印加し、オフ時は印加しない第1のスイッチ部と、一端が前記定電流源、前記第1の抵抗の他端、前記第2の抵抗の一端、及び前記反転入力端子に接続され、他端が前記出力端子に接続された第3の抵抗と、前記コンパレータの出力が与えられ、この出力に基づいて前記第3の抵抗の前記他端を接地するか否か切り替える第2のスイッチ部と、前記第1のスイッチ部及び前記定電流源のオン・オフ制御を行い、前記定電流源をオンさせる時は前記第1のスイッチ部をオフし、前記第1のスイッチ部をオンする時は前記定電流源をオフする制御部と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、定電流型ヒステリシスコンパレータと電圧型ヒステリシスコンパレータの2つの機能を有し、回路規模を削減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態によるコンパレータ回路を図面に基づいて説明する。
【0011】
(第1の実施形態)図1に本発明の第1の実施形態に係るコンパレータ回路の概略構成を示す。コンパレータ回路は制御部10、コンパレータ11、定電流源12、出力ドライバ13、スイッチS0〜S2、抵抗R1〜R3を備える。抵抗R1〜R3の抵抗値はそれぞれr1〜r3とする。
【0012】
コンパレータ11は非反転入力端子IN1、反転入力端子IN2、及び出力端子OUT1を有し、非反転入力端子IN1から入力される信号と反転入力端子IN2から入力される信号(以下この信号を基準電圧と称する)とを比較し、比較結果に応じた電圧値を有する信号を出力端子OUT1から出力する。
【0013】
例えば、入力端子14を介して非反転入力端子IN1に入力される信号(以下この信号を入力信号と称する)が基準電圧より大きい場合、出力端子OUT1からはハイレベルの信号が出力され、入力信号が基準電圧より小さい場合、出力端子OUT1からはローレベルの信号が出力される。
【0014】
抵抗R2の一端はスイッチS1を介して電源電圧VDDが印加される。スイッチS1がオン時は抵抗R2に電源電圧VDDが印加され、スイッチS1がオフ時は抵抗R2に電源電圧VDDは印加されない。
【0015】
抵抗R1の一端は接地され、他端は抵抗R2の他端と接続される。抵抗R3は一端が抵抗R1の他端及び抵抗R2の他端に接続され、他端が出力ドライバ13及びスイッチS2に接続される。
【0016】
定電流源12はスイッチS0のオン時は定電流Iを供給し、スイッチS0のオフ時は低電流Iの供給を停止する。
【0017】
スイッチS2はコンパレータ11の出力に基づいてオン・オフ制御され、抵抗R3の他端を接地するか否か切り替える。スイッチS2の構成例を図2に示す。スイッチS2はNMOSトランジスタn1、PMOSトランジスタp1、及び抵抗R4を有する。
【0018】
制御部10はスイッチS0、S1のオン・オフ制御を行い、コンパレータ回路を定電流型ヒステリシスコンパレータとして動作させるか、又は電圧型ヒステリシスコンパレータとして動作させるかを切り替える。コンパレータ回路を定電流型ヒステリシスコンパレータとして動作させる場合はスイッチS0をオン、スイッチS1をオフする。また、コンパレータ回路を電圧型ヒステリシスコンパレータとして動作させる場合はスイッチS0をオフ、スイッチS1をオンする。
【0019】
電圧型ヒステリシスコンパレータとしての動作を説明する。このときスイッチS0はオフ、スイッチS1はオンとなっている。つまり、定電流源12からの定電流の供給は停止され、抵抗R1に電源電圧VDDが印加されるので、このコンパレータ回路は図3に示す回路と等価となる。
【0020】
入力信号が基準電圧より小さいとき、コンパレータ11の出力信号はローレベルとなり、トランジスタn1、p1はオフする。スイッチS2と抵抗R3との接続点(以下Va点と称する)がオープン状態となり、抵抗R3にはほとんど電流が流れず、Va点電位と抵抗R1、R2、及びR3の接続点(以下Vb点と称する)の電位はほぼ同電位となる。
【0021】
Vb点電位は電源電圧VDDを抵抗R1及びR2で分圧したものとなるため、Vb点電位=VDD×r1/(r1+r2)≒Va点電位となる。なお、このVb点電位は基準電圧でもある。
【0022】
入力信号が基準電圧より大きくなると、コンパレータ11の出力信号はハイレベルとなる。これにより、トランジスタn1、p1がオンし、Va点電位はグランドレベル(接地電位)となる。
【0023】
このとき、Vb点電位(基準電圧)は抵抗R2と、抵抗R1及び抵抗R3の合成抵抗とで電源電圧VDDを分圧したものとなる。従って、Vb点電位=VDD×r1×r3/(r1×r2+r1×r3+r2×r3)となる。
【0024】
入力信号が基準電圧より小さいときの基準電圧の方が、入力信号が基準電圧より大きいときの基準電圧より大きくなるため、基準電圧がヒステリシスを有することが分かる。また、この基準電圧は電源電圧VDDに応じて変化する。このように、スイッチS0をオフ、スイッチS1をオンすることで、コンパレータ回路は電圧型ヒステリシスコンパレータとして動作することができる。
【0025】
続いて、定電流型ヒステリシスコンパレータとしての動作を説明する。このときスイッチS0はオン、スイッチS1はオフとなっている。つまり、定電流源12からの定電流Iが供給され、抵抗R2に電源電圧が印加されないので、このコンパレータ回路は図4に示す回路と等価となる。
【0026】
入力信号が基準電圧より小さいとき、コンパレータ11の出力信号はローレベルとなり、トランジスタn1、p1はオフする。Va点がオープン状態となり、Va点電位とVb点電位はほぼ同電位となる。
【0027】
定電流Iは抵抗R3には流れず、抵抗R1に流れるため、Vb点電位=I×r1となる。
【0028】
入力信号が基準電圧より大きくなると、コンパレータ11の出力信号はハイレベルとなる。これにより、トランジスタn1、p1がオンし、Va点電位はグランドレベル(接地電位)となる。
【0029】
このとき、定電流Iは抵抗R1及びR3を流れるため、Vb点電位(基準電圧)は定電流Iと、抵抗R1及び抵抗R3の合成抵抗との積となる。従って、Vb点電位=I×r1×r3/(r2+r3)となる。
【0030】
入力信号が基準電圧より小さいときの基準電圧の方が、入力信号が基準電圧より大きいときの基準電圧より大きくなるため、基準電圧がヒステリシスを有することが分かる。また、この基準電圧は定電流Iと抵抗R1、R3の抵抗値とで定まるため、電源電圧VDDによらず一定である。このように、スイッチS0をオン、スイッチS1をオフすることで、コンパレータ回路は定電流型ヒステリシスコンパレータとして動作することができる。
【0031】
なお、出力ドライバ13はVa点電位がローレベルかハイレベルかを判別し、反転して出力する。例えば、入力信号が基準電圧より大きいとき、Va点電位はグランドレベル、すなわちローレベルである。このとき、出力ドライバ13からはハイレベルの信号が出力される。従って、入力信号が基準電圧より大きいとき、コンパレータ回路の出力端子15からはハイレベルの信号が出力される。
【0032】
このように、本実施形態によるコンパレータ回路は、定電流型ヒステリシスコンパレータと電圧型ヒステリシスコンパレータとを切り替えて動作することができる。また、コンパレータは1つで良いため、回路規模を削減し、消費電力を低減することができる。
【0033】
(第2の実施形態)本発明の第2の実施形態に係るコンパレータ回路の概略構成図を図5に示す。上記第1の実施形態に係るコンパレータ回路と同一の部分には同一の参照番号を付して説明を省略する。本実施形態によるコンパレータ回路は上記第1の実施形態に係るコンパレータ回路にさらにスイッチS3及び抵抗R5を備えた構成になっている。なお、抵抗R5の抵抗値はr5とする。
【0034】
抵抗R5は抵抗R1に直列に接続され、一端が接地される。スイッチS3は制御部10から出力される切り替え制御信号及びコンパレータ11の反転出力端子OUT2からの出力信号に基づいて、抵抗R1の一端が抵抗R5を介して接地するか、又は抵抗R5を介さずに接地するかを切り替える。
【0035】
スイッチS3の構成例を図6に示す。スイッチS3はNMOSトランジスタn2〜n4及び抵抗R6を有する。トランジスタn2はコンパレータ11の反転出力端子OUT2からの出力信号に基づいてオン・オフが切り替えられる。また、トランジスタn3は制御部10から出力される切り替え制御信号に基づいてオン・オフが切り替えられる。
【0036】
コンパレータ回路が電圧型ヒステリシスコンパレータとして動作する場合を例に説明する。このときコンパレータ回路は図7に示す回路と等価となる。
【0037】
まず、切り替え制御信号によりトランジスタn3をオンし、トランジスタn4のゲート電極にローレベルの電位を印加して、トランジスタn4をオフする場合を説明する。
【0038】
ここで、入力信号が基準電圧より小さい場合、コンパレータ11の出力端子OUT1からの出力信号はローレベルとなり、トランジスタn1、p1はオフする。Va点がオープン状態となり、Va点電位とVb点電位はほぼ同電位となる。
【0039】
Vb点電位は抵抗R2と、抵抗R1及び抵抗R5とで電源電圧VDDを分圧したものとなる。従って、Vb点電位(基準電圧)=VDD×(r1+r5)/(r1+r2+r5)となる。
【0040】
入力信号が基準電圧より大きくなると、コンパレータ11の出力端子OUT1からの出力信号はハイレベルとなる。これにより、トランジスタn1、p1がオンし、Va点電位はグランドレベル(接地電位)となる。
【0041】
このとき、Vb点電位(基準電圧)は抵抗R2と、抵抗R1、R3及びR5の合成抵抗とで電源電圧VDDを分圧したものとなる。従って、Vb点電位=VDD×(r1+r5)×r3/(r2×(r1+r5)+r2×r3+(r1+r5)×r3)となる。
【0042】
次に、切り替え制御信号によりトランジスタn3をオフする場合を説明する。入力信号が基準電圧より小さい場合、コンパレータ11の反転出力端子OUT2からの出力信号はハイレベルとなり、トランジスタn2はオンする。これにより、トランジスタn4のゲート電極にはローレベルの電位が印加され、トランジスタn4はオフする。
【0043】
このとき、上記と同様にVb点電位(基準電圧)=VDD×(r1+r5)/(r1+r2+r5)となる。
【0044】
入力信号が基準電圧より大きくなると、コンパレータ11の反転出力端子OUT2からの出力信号はローレベルとなり、トランジスタn2はオフする。トランジスタn4のゲート電極にはハイレベルの電位が印加されるため、トランジスタn4はオンする。
【0045】
抵抗R1は抵抗R5を介さず接地されることになるので、Vb点電位=VDD×r1×r3/(r1×r2+r1×r3+r2×r3)となる。
【0046】
このように、制御部10が出力する切り替え制御信号でトランジスタn3のオン・オフを切り替えることで、入力信号が基準電圧より大きくなる場合の基準電圧(閾値電圧)を調整することが出来る。
【0047】
ここでは電圧型ヒステリシスコンパレータとしての動作を例に説明したが、定電流型ヒステリシスコンパレータとして動作させる際にも同様のことを行ってもよい。また、コンパレータ11の出力端子OUT1からの出力信号を用いてトランジスタn2のオン・オフ制御を行うようにしてもよい。
【0048】
本実施形態によるコンパレータ回路は、上記第1の実施形態と同様に、定電流型ヒステリシスコンパレータと電圧型ヒステリシスコンパレータとを切り替えて動作することができる。また、コンパレータは1つで良いため、回路規模を削減し、消費電力を低減することができる。また、回路インピーダンスを変えることで基準電圧を調整できる。
【0049】
上述した実施の形態はいずれも一例であって限定的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の第1の実施形態によるコンパレータ回路の概略構成図である。
【図2】スイッチ回路の構成例を示す図である。
【図3】電圧型ヒステリシスコンパレータとしての動作時の等価回路図である。
【図4】定電流型ヒステリシスコンパレータとしての動作時の等価回路図である。
【図5】本発明の第2の実施形態によるコンパレータ回路の概略構成図である。
【図6】スイッチ回路の構成例を示す図である。
【図7】電圧型ヒステリシスコンパレータとしての動作時の等価回路図である。
【符号の説明】
【0051】
10 制御部
11 コンパレータ
12 定電流源
S0〜S3 スイッチ
R1〜R5 抵抗
n1〜n4 NMOSトランジスタ
p1 PMOSトランジスタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力端子を介して与えられる入力信号と基準電圧とを比較し、比較結果に応じた電圧を出力端子から出力するコンパレータ回路であって、
オン時は定電流の供給を行い、オフ時は供給を停止する定電流源と、
反転入力端子及び非反転入力端子を有し、前記非反転入力端子から与えられる前記入力信号と前記反転入力端子から与えられる前記基準電圧とを比較し、比較結果に応じた電圧を有する信号を出力するコンパレータと、
一端が接地された第1の抵抗と、
一端が前記第1の抵抗の他端、前記定電流源及び前記反転入力端子に接続された第2の抵抗と、
オン時は前記第2の抵抗の他端に電源電圧を印加し、オフ時は印加しない第1のスイッチ部と、
一端が前記定電流源、前記第1の抵抗の他端、前記第2の抵抗の一端、及び前記反転入力端子に接続され、他端が前記出力端子に接続された第3の抵抗と、
前記コンパレータの出力が与えられ、この出力に基づいて前記第3の抵抗の前記他端を接地するか否か切り替える第2のスイッチ部と、
前記第1のスイッチ部及び前記定電流源のオン・オフ制御を行い、前記定電流源をオンさせる時は前記第1のスイッチ部をオフし、前記第1のスイッチ部をオンする時は前記定電流源をオフする制御部と、
を備えることを特徴とするコンパレータ回路。
【請求項2】
前記第3の抵抗の前記他端と前記出力端子との間に接続された出力ドライバをさらに備え、
前記出力ドライバは前記第3の抵抗の前記他端の論理レベルを反転した論理レベルを前記出力端子へ出力することを特徴とする請求項1に記載のコンパレータ回路。
【請求項3】
前記第2のスイッチ部は、
一端に電源電圧が印加される第4の抵抗と、
ソース・ドレインの一方が前記第4の抵抗の他端に接続され、ソース・ドレインの他方が接地され、ゲート電極に前記コンパレータの出力が与えられる第1のNMOSトランジスタと、
ソース・ドレインの一方が接地され、ゲート電極が前記第4の抵抗の前記他端及び前記NMOSトランジスタのソース・ドレインの一方に接続され、ソース・ドレインの他方が前記第3の抵抗の前記他端に接続されたPMOSトランジスタと、
を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のコンパレータ回路。
【請求項4】
一端が接地され、他端が前記第1の抵抗の前記一端に接続された第5の抵抗と、
前記コンパレータの出力及び前記制御部から出力される切り替え制御信号が与えられ、前記コンパレータの出力及び前記切り替え制御信号に基づいて前記第1の抵抗の前記一端を前記第5の抵抗を介して接地するか、又は前記第5の抵抗を介さずに接地するかを切り替える第3のスイッチ部と、
をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコンパレータ回路。
【請求項5】
前記第3のスイッチ部は、
一端に電源電圧が印加される第6の抵抗と、
ソース・ドレインの一方が前記第6の抵抗の他端に接続され、ソース・ドレインの他方が接地され、ゲート電極に前記コンパレータの出力が与えられる第2のNMOSトランジスタと、
ソース・ドレインの一方が接地され、ゲート電極に前記切り替え制御信号が与えられ、ソース・ドレインの他方が前記第6の抵抗の前記他端及び前記第2のNMOSトランジスタのソース・ドレインの前記一方に接続された第3のNMOSトランジスタと、
ソース・ドレインの一方が接地され、ゲート電極が前記第6の抵抗の前記他端、前記第2のNMOSトランジスタのソース・ドレインの前記一方及び前記第3のNMOSトランジスタのソース・ドレインの前記他方に接続され、ソース・ドレインの他方が前記第1の抵抗の前記一端及び前記第5の抵抗の前記他端に接続された第4のNMOSトランジスタと、
を有することを特徴とする請求項4に記載のコンパレータ回路。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate