説明

コンベア装置及びモータ内蔵ローラ取り付け器具

【課題】モータ内蔵ローラにストレスを掛けることなくフレームに取り付けることができるコンベア装置及びモータ内蔵ローラ取り付け器具の開発を課題とする。
【解決手段】モータ内蔵ローラ3は、モータ内蔵ローラ取付け器具40を使用してフレーム2に取り付けられる。取付け器具40は、ベース部材38と回転阻止部材41と締結部材(ボルト)55、ナット56及び櫛状部材49によって構成されている。回転阻止部材41は、内核体45と、外殻部材46によって構成されている。内核体45は瞼(外殻部材46)に対する眼球の如く立体的回転方向に姿勢変更し、モータ内蔵ローラ3にストレスをかけない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ内蔵ローラをコンベアフレームに取り付けるための取付け器具及び当該取り付け器具に特徴があるコンベア装置に関するものである。本発明のコンベア装置は、ローラ本体内にモータが内蔵されたモータ内蔵ローラを採用するものであり、モータ内蔵ローラを使用したローラコンベアの構成として好適なものである。
【背景技術】
【0002】
ローラコンベア装置の構成部品として、モータ内蔵ローラが知られている。モータ内蔵ローラは、ローラ本体内にモータと減速器が内蔵され、内部のモータを駆動することによって外側のローラ本体が回転するものである。
図25は、特許文献1に開示されたモータ内蔵ローラの断面図である。
公知のモータ内蔵ローラ100は、ローラ本体101の両端に蓋部材102が設けられ、蓋部材102から固定軸105,106が突出している。固定軸105,106の一方は、一面が面取りされていて断面形状が「D」形をしている。即ち固定軸105,106の一方には他の部材と係合する係合部が形成されている。
【0003】
ローラコンベア装置は、複数のモータ内蔵ローラ100及び複数のフリーローラがフレームに平行に取り付けられたものである。
ローラコンベア装置のフレームは、例えば溝形鋼によって構成されるフレーム片を平行に二列に配置したものである。
そして複数のモータ内蔵ローラ100及び複数のフリーローラは、いずれも二つのフレーム同士の間に平行に取り付けられる。
より具体的には、一方のフレーム片にモータ内蔵ローラ100の一方の固定軸105が固定され、他方のフレーム片にモータ内蔵ローラの他方の固定軸106が固定される。
【0004】
モータ内蔵ローラ100は、固定軸105に対して外周側のローラ本体101が回転するものであるから、モータ内蔵ローラ100の少なくとも一方の固定軸105は、フレーム片に対して回転不能な状態に固定しなければならない。
【0005】
そのため従来技術においては、フレーム片に取付け金具を取付け、当該金具をもってモータ内蔵ローラ100の固定軸105を回転不能な状態としている。
即ち従来技術においては、対向するフレーム片の同一の位置に孔を設け、当該孔にモータ内蔵ローラ100の固定軸105を挿通する。具体的には、一方のフレーム片の孔にモータ内蔵ローラ100の一方の固定軸105を挿通し、他方のフレーム片の孔にモータ内蔵ローラ100の他方の固定軸106を挿通する。
そして一方の固定軸側に取付け金具を取付ける。取付け金具は、前記した固定軸の断面形状(D形)と同様の形状をした被係合孔を有し、当該被係合孔にモータ内蔵ローラの固定軸を挿通する。即ち取付け金具の被係合孔を被係合部として固定軸の係合部を係合させる。
そして前記した金具をフレーム片にネジ止めする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−18184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記した様に、モータ内蔵ローラは、一方のフレーム片の孔にモータ内蔵ローラの一方の固定軸を挿通し、他方のフレーム片の孔にモータ内蔵ローラの他方の固定軸を挿通してフレームに取り付けられるが、対向するフレーム片の孔同士の位置が芯ずれしている場合がある。
ここで対向するフレーム片の孔が多少芯ずれしていたとしても、モータ内蔵ローラの両端の固定軸をフレーム片の孔に挿入することはできる。また芯ずれがあっても取付け金具の係合孔に固定軸を挿通することもでき、取付け金具をフレーム片にしっかりとネジ止めすることもできる。
【0008】
しかしながら、取付け金具の係合孔と固定軸とは相対回転を許さない構造であるから、両者の間の遊びは小さく、取付け金具をフレーム片にしっかりとネジ止めすると、モータ内蔵ローラが芯ずれした状態で固定され、モータ内蔵ローラの各部にストレスがかかる。そのため長期間使用する内に予期しない故障が生じたり、過度に電力を消費するといった問題が生じる。
【0009】
また近年、ローラコンベア用の部品として、予め固定軸の取付け孔が穿孔されたフレーム片が市販されている。
市販のフレーム片は、軽量溝型鋼または溝型鋼で作られている。そして軽量溝型鋼の最も断面積の広い壁面に、多数の孔が穿孔されている。穿孔された孔は、いずれも例えば直径が8mmという様に一定の大きさであり、且つ等間隔であって一列に並んで設けられている。
【0010】
上記した市販のフレーム片を使用してローラコンベアを製作する場合についてもモータ内蔵ローラを取り付ける構造は同一であり、取付け金具を介して固定軸の回転が阻止される。また上記した市販のフレーム片を使用してローラコンベアを製作する場合についても先に説明した問題と同様の問題があり、対向する孔の位置がずれている場合があり、取付け金具をフレーム片にしっかりとネジ止めすると、モータ内蔵ローラが芯ずれした状態で固定され、モータ内蔵ローラの各部にストレスがかかる。そのため長期間使用する内に予期しない故障が生じたり、過度に電力を消費するといった問題が生じる。
【0011】
そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、モータ内蔵ローラにストレスを掛けることなくフレームに取り付けることができるコンベア装置を提供することを目的とする。
また同様の目的を達成することができる、モータ内蔵ローラ取り付け器具の開発を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、係合部が設けられた固定軸がローラ本体から突出し、前記ローラ本体内にモータが内蔵されていて前記モータを回転させることによってローラ本体が固定軸に対して回転するモータ内蔵ローラと、平行に配されたフレーム片を備えたフレームとを有し、前記モータ内蔵ローラを含む複数のローラが前記フレーム片同士の内側に取り付けられてなるコンベア装置において、回転阻止部材を有し、当該回転阻止部材はフレームに取り付けられるものであって内核体と外殻部材と締結部材とを有し、前記内核体は外殻部材に覆われた状態であり、前記締結部材によって外殻部材の内核体に対する締めつけ力が変化し、前記内核体は前記モータ内蔵ローラの固定軸を挿通可能であると共にモータ内蔵ローラの前記係合部と係合して固定軸の回転を阻止する被係合部を備え、前記締結部材を緩めた状態においては、前記内核体は外殻部材の中で回転方向に三次元的に姿勢変更可能であり、前記締結部材を締めた状態においては、前記内核体は外殻部材の中で姿勢変更不能となることを特徴とするコンベア装置である。
【0013】
また取り付け器具に関する発明は、係合部が設けられた固定軸がローラ本体から突出し、前記ローラ本体内にモータが内蔵されていて前記モータを回転させることによってローラ本体が固定軸に対して回転するモータ内蔵ローラをコンベアフレームに取り付けるモータ内蔵ローラ取り付け器具において、コンベアフレームに固定されるベース部材と、ベース部材に固定される回転阻止部材とを有し、当該回転阻止部材は内核体と外殻部材と締結部材とを有し、前記内核体は外殻部材に覆われた状態であり、前記締結部材によって外殻部材の内核体に対する締めつけ力が変化し、前記内核体は前記固定軸を挿通可能であると共にモータ内蔵ローラの前記係合部と係合して固定軸の回転を阻止する被係合部を備え、前記締結部材を緩めた状態においては、前記内核体は外殻部材の中で回転方向に三次元的に姿勢変更可能であり、前記締結部材を締めた状態においては、前記内核体は外殻部材の中で姿勢変更不能となることを特徴とする。
【0014】
上記した二つの発明では、いずれも回転阻止部材によってモータ内蔵ローラの固定軸が回転不能に保持される。また本発明のモータ内蔵ローラでは、回転阻止部材は内核体と外殻部材と締結部材とを有し、内核体は外殻部材に覆われた状態であり、締結部材を緩めた状態においては、内核体は外殻部材の中で回転方向に立体的に姿勢変更可能である。
そのためフレーム片の孔同士の芯ずれは回転阻止部材が備える自由度によって吸収され、モータ内蔵ローラに掛かるストレスが軽減される。
また締結部材を締めつけることにより内核体の姿勢が固定されるから、モータ内蔵ローラががたつくことはない。
【0015】
請求項3に記載の発明は、内核体は分割構造であって複数の内核体片によって構成されていることを特徴とする請求項2に記載のモータ内蔵ローラ取り付け器具である。
【0016】
本発明の内核体は分割構造であるから、僅かではあるが、内核体自体が変形を許す。そのためモータ内蔵ローラに掛かるストレスがより小さいものとなる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、外殻部材は、2枚の外殻片によって構成され、当該外殻片は板状部と凹変部とを有し、前記凹変部同士が向き合って形成される空間内に内核体が配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のモータ内蔵ローラ取り付け器具。
【0018】
本発明では、外殻部材が2枚の外殻片によって構成され、2枚の外殻片の間で内核体を挟む構造であるから、組み立てが容易である。
【0019】
請求項5に記載の発明は、締結部材はボルト状であって頭部とネジ部とを有し、ベース部材は平面部と、凹凸変部と、凹凸変部に設けられた切り欠き部とを有し、前記凹凸変部はベース部材の一部が表面側に凸形であって裏面側が凹形となる様に変形された部位であり、外殻片は、一枚が前記凹凸変部の表面側、他の一枚が前記凹凸変部の裏面側に配されていて外殻片の板状部同士によってベース部材の凹凸変部を挟み、外殻片の凹変部及びその中の内核体はベース部材の前記切り欠き部に位置し、締結部材は前記二枚の外殻片の板状部を貫通し、締結部材の頭部はベース部材の凹凸変部の裏面側にあり、締結部材の頭部の先端はベース部材の平面部を含む平面から突出し、前記頭部の一部であってベース部材の平面部を含む平面から突出した部位に他の部材と係合する係合部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のモータ内蔵ローラ取り付け器具である。
【0020】
本発明ではベース部材は平面部と、凹凸変部と、凹凸変部に設けられた切り欠き部を有し、凹凸変部を利用して外殻部材及び内核体を取り付ける。本発明では、ベース部材に凹凸変部を設けることにより、フレーム片の壁面に対して内核体等を設置する隙間を確保している。そして外殻片の凹変部及びその中の内核体をベース部材の切り欠き部に配置し、前記した隙間を利用して内核体を設置している。
また凹凸変部の残余の部分(切り欠き以外の部位)とフレーム片との間に生じる隙間に締結部材の頭部を配置し、隙間を有効に活用している。さらに締結部材の頭部には係合部が設けられている。この係合部には別途用意の他の部材が係合する。また頭部の先端はベース部材の平面部を含む平面から突出し、前記した係合部はベース部材の平面部を含む平面から突出した部位に設けられているから、モータ内蔵ローラ取り付け器具がフレーム片に取り付けられた状態においては、前記した係合部の位置は、フレーム片の壁面を抜けた位置となる。即ちモータ内蔵ローラ取り付け器具がフレーム片に取り付けられた状態においては、ベース部材がフレーム片の平面部分と接することとなるが、係合部はベース部材の平面部を含む平面から突出した部位にあるから、係合部の位置は、フレーム片の壁面を抜けた位置となる。そのため締結部材の頭部はフレーム片の壁面を貫通し、フレーム片の壁面を抜けた位置で他の部材と係合する。そのため締結部材は、単に外殻部材を締めつけるだけではなく、ベース部材をフレーム片に固定する作用を発揮する。
【発明の効果】
【0021】
本発明のコンベア装置及びモータ内蔵ローラ取り付け器具は、モータ内蔵ローラにストレスを掛けることなくフレームに取り付けることができ、故障が少なく、且つ過度に電力を消費するといった問題も解消される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態のコンベア装置であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図である。
【図2】図1のコンベア装置で採用するフレーム片の斜視図である。
【図3】(a)は、本発明の実施形態のモータ内蔵ローラの正面図であり、同(b)は自由側コネクタ片の正面図であり、同(c)は、モータ内蔵ローラの固定軸の拡大断面図である。
【図4】図3のモータ内蔵ローラの端部及び自由側コネクタ片の断面図であり、両者が離れた状態を示す。
【図5】図3のモータ内蔵ローラの端部及び自由側コネクタ片の断面図であり、両者が接合された状態を示す。
【図6】本発明の実施形態のモータ内蔵ローラ取り付け器具の斜視図である。
【図7】図6のモータ内蔵ローラ取り付け器具の分解斜視図である。
【図8】図6のモータ内蔵ローラ取り付け器具の回転阻止部材の分解斜視図である。
【図9】図6のモータ内蔵ローラ取り付け器具の回転阻止部材の正面図である。
【図10】図9のA−A断面における端面図である(ハッチング省略)。
【図11】図9のB−B断面における端面図である(ハッチング省略)。
【図12】図9のC−C断面における端面図である(ハッチング省略)。
【図13】図6のモータ内蔵ローラ取り付け器具をフレーム片の側面に取り付けた状態の正面図である。
【図14】図13のA−A断面における端面図である(ハッチング省略)。
【図15】図13のB−B断面における端面図である(ハッチング省略)。
【図16】図13のC−C断面における端面図である(ハッチング省略)。
【図17】本発明の実施形態のコンベア装置の要部斜視図であり、モータ内蔵ローラとフレーム片との接続部分を裏面側から観察した状態を示す。
【図18】本発明の実施形態のコンベア装置の組み立て手順を示す斜視図である。
【図19】本発明の実施形態のコンベア装置の図18に次ぐ組み立て手順を示す斜視図である。
【図20】(a)〜(c)は、各々回転阻止部材の上下角度方向の自由度を示す説明図である。
【図21】(a)〜(c)は、各々回転阻止部材の水平角度方向の自由度を示す説明図である。
【図22】本発明の他の実施形態のコンベア装置の平面図である。
【図23】本発明のさらに他の実施形態のコンベア装置の平面図である。
【図24】図23に示すコンベア装置のカーブ部分の正面図である。
【図25】特許文献1に開示されたモータ内蔵ローラの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
図1に示すコンベア装置1は、ローラコンベア装置であり、フレーム2に多数のローラ3,5及び在荷センサー4が取り付けられたものである。
フレーム2は、本実施形態では、軽量溝型鋼を組み合わせて作られている。即ちフレーム2は、軽量溝型鋼からなるフレーム片6,7を平行に配置し、その間を図示しない連結部材で結合したものである。
【0024】
図2は、図1のコンベア装置で採用するフレーム片の斜視図である。
本実施形態で採用するフレーム片6,7は、前記した様に軽量溝型鋼で作られており、予め、多数の孔8が設けられている。各孔8の断面形状はいずれも同一であって円形であり、いずれも同じ直径である。孔8は、軽量溝型鋼を構成する3辺の内、最も面積が大きな面であって、中心を大きく外れた位置に設けられている。孔8は一列、且つ等間隔に設けられている。
【0025】
本実施形態のコンベア装置1は、上記したフレーム2に、モータ内蔵ローラ3と、フリーローラ5が取り付けられており、これらが図示しないベルトで連結されていて連動する。
ここで本実施形態で採用するモータ内蔵ローラ3は、従来にはない特徴を有する。
図3(a)は、本発明の実施形態のモータ内蔵ローラ3の正面図であり、同(b)は自由側コネクタ片62の正面図であり、同(c)は、モータ内蔵ローラ3の固定軸20の拡大断面図である。
【0026】
モータ内蔵ローラ3は公知のそれと同様に、円筒形のローラ本体11を持ち、その内部にモータ12と減速機13が内蔵されている。
また本実施形態で採用するモータ内蔵ローラ3は、基板内蔵型と称されるものであり、内部に回路基板15が内蔵されている。回路基板15はスイッチング回路を内蔵するものであり、コイルに電流を供給する回路の一部を備えている。
モータ内蔵ローラ3では、ローラ本体11の両端から固定軸20,21が突出している。より具体的には、モータ内蔵ローラ3では、ローラ本体11の両端に蓋部材16,17が取り付けられており、当該蓋部材16,17から固定軸20,21が突出している。なお固定軸20,21とローラ本体11との間には軸受け22が介在されており、ローラ本体11は固定軸20,21に対して相対的に回転する。また一方の固定軸20は、図2(c)の様に断面形状が六角形である。
本実施係止形態では、この六角形の部位が係合部23として機能する。
【0027】
本実施形態のモータ内蔵ローラ3では、前記した様に固定軸20は外形が六角形であり、その内部は図4,5の様に中空形状であり、固定側コネクタ片75が内蔵されている。
固定側コネクタ片75は、5個の孔を有するメス側コネクタである。
また固定軸20の内側であって、開口端の近傍に、環状の溝63が設けられている。そのため固定軸20の内側には段部があり、開口端の内面に突起(軸側係合部)67が形成されている。
また固定軸20の開口端には図示しないスリットが設けられている。
【0028】
一方、自由側コネクタ片62は、図の様に略「L」字状の本体部65を持ち、本体部65の側面側に接続部80が設けられている。
接続部80は、基礎ブロック部66にピンが5本突出したものである。また基礎ブロック部66の周囲には、筒状の係合筒69が設けられている。係合筒69の先端は、基礎ブロック部66よりも前方に突出している。
【0029】
本体部65の側面側には溝が設けられており、当該溝に係合片70が装着されている。係合片70は、バネ鋼等の弾性を有する素材で作られたものであり、平面視は、略「U」字状をしている。即ち係合片70は、一方の帯状部材を折り返して作られた形状をしており、一対の平行片71が中間部で接合され、平行片71の他端側が自由端として開放された形状をしている。そのため各平行片71は、片持ち状であり、両者の自由端側は撓む。即ち平行片71の間隔が広がる方向及び狭まる方向に撓むことができる。
【0030】
各平行片71の先端は、ややテーパ状に絞られている。また各平行片71の先端近傍には、外側に向かって爪72が設けられている。
前記した様に、各平行片71は、片持ち状であり、両者の自由端側は撓むことができるから、前記した爪72は、広がる方向及び近接する方向に自由度を持つ。
【0031】
本実施形態のモータ内蔵ローラ3では、固定側コネクタ片75に自由側コネクタ片62が接続される。
即ち自由側コネクタ片62の接続部80を固定軸20の内側に装入する。その結果、固定軸20内の固定側コネクタ片75のピンソケットに自由側コネクタ片62のピン(接続部80)が挿入される。また固定側コネクタ片75の外周部に自由側コネクタ片62の係合筒69が係合する。
さらに自由側コネクタ片62の係合片70に設けられた爪72が固定軸20内に入り、当該爪72が固定軸20の内側に設けられた突起67と係合する。
【0032】
即ち自由側コネクタ片62を固定軸20に接触させ、自由側コネクタ片62を固定軸20側に押しつけると、係合片70の平行片71が撓んで爪72同士の間隔が縮まり、爪72が固定軸20の孔86内に入る。そして固定軸20の孔86内には溝63が設けられており、拡径されているから、平行片71はその弾性によって広がり、爪72が、突起67と係合する。
そのため自由側コネクタ片62は、固定軸20に対して爪72で係合され、自由側コネクタ片62が固定軸20から離脱することはない。
【0033】
次に上記したモータ内蔵ローラ3のフレーム2に対する取付け構造について説明する。
【0034】
本実施形態では、モータ内蔵ローラ3は、図6の様なモータ内蔵ローラ取付け器具(以下、単に取付け器具という)40を使用してフレーム2に取り付けられる。
取付け器具40は、図7,8の様にベース部材38と回転阻止部材41と締結部材(ボルト)55、ナット56及び櫛状部材49によって構成されている。
以下順次説明する。なお以下の説明において、上下の関係や、水平・垂直の関係は、コンベア装置1を平面に設置した状態を基準とする。
回転阻止部材41は、内核体45と、外殻部材46によって構成されている。
【0035】
内核体45は、分割構造であって2片の内核体片47によって構成されている。内核体45は、内核体片47を二つ合わせた状態で眼球の様な形をしている。即ち内核体45は、略球状の多面体である。より詳細には内核体45は、14面体である。14面体の面構成は、正面側表面14aと裏面側表面14bの面が六角形であり、他の面14cは、いずれも台形である。内核体45は、正面側から見ても側面側から見ても六角形をしている。
また内核体45には貫通孔48が設けられている。貫通孔48の形状は六角形であり、前記したモータ内蔵ローラ3の固定軸20が挿通可能である。本実施形態では、当該六角形状が被係合部50として機能し、モータ内蔵ローラ3の前記係合部23と係合して固定軸20の回転を阻止する。
【0036】
本実施形態では、内核体45を構成する2片の内核体片47は、同一形状であり、前記した14面体を二分割した形状をしている。本実施形態では、内核体片47はいずれも焼結金属で作られている。
【0037】
外殻部材46は、2枚の外殻片51,52によって構成されている。2枚の外殻片51,52は同一形状であるから、代表して表面側の外殻片51について説明する。外殻片51は鋼板をプレス成形して作られたものであり、板状部37と凹変部53とを有している。
凹変部53は、外殻片51の中央に設けられており、その内面形状は、前記した内核体45の内核体片47と略相似形であり、正面壁76と、6個の側面壁57を有する。ただし凹変部53の正面壁76は、大きく開口している。即ち凹変部53の正面側には大きな開口59が設けられている。
【0038】
また凹変部53の両脇には、前記した板状部37が設けられている。板状部37には孔58が設けられている。孔58の縁54は、バーリング状に突出している。孔58の縁54の61突出方向は、凹変部53の突出方向に対して反対方向である。
【0039】
回転阻止部材41は、外殻部材46内の空間64(図11)に内核体45が挿入されたものである。即ち二枚の外殻片51,52を対向的に重ね、両者の凹変部53同士によって形成される14面体状の空間64に内核体45が挿入されたものである。
【0040】
次にベース部材38について説明する。
ベース部材38は、鋼の板材を曲げ加工した作られたものであり、図7の様に平面を基本とし、一部が曲げ加工されて凹凸変部60が形成されたものである。
即ちベース部材38は表面側及び裏面側の大部分が平面状であり、その一部に凹凸変部60が設けられたものである。
ベース部材38は、略正方形をした板体であり、コンベア装置1に取り付けられた姿勢を基準として、上辺側が図7を基準として表面側(コンベア装置1を基準とすると外側となる)に突出して凹凸変部60が形成されている。凹凸変部60の断面形状は「コ」の字状であって、平面状の本体部61に対して表面側に向かって突出しており、垂直方向(水平方向)に突出した下部水平壁30と、これに連続する垂直壁31と、これに連続する上部水平壁32とを有している。
【0041】
また凹凸変部60の中央部分は、約3分の1に渡って切り欠かれて切り欠き部35が設けられている。
また両脇の残余の部位(切り欠き部35以外の部位)にはそれぞれ孔25が設けられている。
【0042】
ベース部材38では、上部側の凹凸変部60が、回転阻止部材保持部として機能し、下部側の平面部61がコントローラ設置部として機能する。
【0043】
締結部材55は、円柱状の頭部55aとネジ部36を有するボルトである。締結部材55には、側面に2条のスリット55b,55cが設けられている。スリット55b,55cは、いずれも締結部材55の軸方向に対して垂直方向に延びている。またスリット55b,55cは締結部材55の中心に対して対称の位置にあり、互いに平行である。
【0044】
櫛状部材49は、鋼板で作られたものであり、3箇所に切り欠き49a,49b,49cが設けられている。中央の切り欠き49bは、前記したベース部材38の略正方形の切り欠き部35と同等の大きさである。両脇の切り欠き49a,49cは、スリット状であって細い幅である。両脇の切り欠き49a,49cの幅Wa(図7)は、前記した締結部材55の頭部55aに設けられたスリット55b,55c同士の間隔Wb(図12)と等しい。切り欠き49a,49b,49cの中心間距離は、フレーム片7の孔8と等しい。
【0045】
本実施形態で採用する取付け器具40は、ベース部材38を中心とし、これの回転阻止部材保持部60に回転阻止部材41が設置され、コントローラ設置部61にコントローラ73が設置されたものである。
回転阻止部材41は前記した凹凸変部60に装着されている。より詳細には、回転阻止部材41の一方の外殻片51が、前記した凹凸変部の表面側に装着され、他方の外殻片52が凹凸変部60の裏面側に配されていて外殻片51,52の板状部37同士によってベース部材38の凹凸変部60を挟んでいる。その結果、外殻片51,52の凹変部53及びその中の内核体45はベース部材38の切り欠き部35に位置している。
【0046】
締結部材55は、図10.12の様に頭部55aを凹凸変部60の凹部側に残し、ネジ部36側が前記した二枚の外殻片51,52の板状部37に設けられた孔58と、ベース部材38の凹凸変部60に設けられた孔25を連通し、その先端がベース部材38の表面側(コンベア装置1を基準とすると外側となる)に突出してナット56と係合している。
【0047】
また締結部材55の頭部55aの長さLは、凹凸変部60の凹部側の深さM(図10)よりも長く、締結部材の頭部55aの先端側は、ベース部材38の平面部を含む平面76から突出する。また頭部に設けられたスリット55b,55cは、ベース部材の平面部61を含む平面76よりも外側に位置する。
【0048】
また前記した様にコントローラ設置部61にコントローラ73が設置されるが、本実施形態で採用するコントローラ73は、ゾーンコントローラと称されるものであり、隣接するモータ内蔵ローラのコントローラと情報の授受を行う機能を備えている。
即ち一つのモータ内蔵ローラを一つのコントローラで制御するが、各モータ内蔵ローラが従動ローラ等を駆動する領域を一つのゾーンと考え、自己のゾーン上の搬送物が有るか否かを検知する在荷センサーの信号、隣接するゾーンの在荷センサーの信号、隣接するゾーンのモータ内蔵ローラが動作しているか否かの信号を入力し、さらに隣接するゾーンのコントローラにこれらの信号を出力して自己のゾーンが適切に動作する様にモータ内蔵ローラを制御するものである。
本実施形態で採用するコントローラ73では、在荷センサーの信号を入力するセンサー入力端子と、右隣のゾーンのコントローラと信号の授受を行う入出力端子、左隣のゾーンのコントローラと信号の授受を行う入出力端子を持つ(いずれも図示せず)。また外部入力端子(図示せず)を備えている。さらにコントローラ73は、電力入力端子と、モータ内蔵ローラ往きケーブル68を備えている。モータ内蔵ローラ往きケーブル68の先端には自由側コネクタ片62が設けられている。
【0049】
次に上記したモータ内蔵ローラ3をフレーム2に取付ける際の手順を説明することによって本実施形態の作用を説明する。
本実施形態のコンベア装置1では、取付け器具40を介してモータ内蔵ローラ3がフレーム2に取付けられる。
本実施形態では、図18の様にモータ内蔵ローラ3の本取付けに先立ってモータ内蔵ローラ3の固定軸20をフレーム2に仮止めする。
【0050】
本実施形態で採用するフレーム片7は、前記した様に、予め、多数の孔8が一列、且つ等間隔に設けられている。
本実施形態では、この内の3個の孔8を一つの孔群とし、この孔群を利用して取付け器具40及びモータ内蔵ローラ3を取り付ける。
即ち3個の孔8の内の中央の孔に、モータ内蔵ローラ3の固定軸20を挿通する。
続いて前記した3個の孔8の内の両端の孔を利用し、取付け器具40をフレーム片7の外側に仮固定する。フレーム片7は、軽量溝型鋼であって断面形状が「コ」の字状であるから、この「コ」の字状で囲まれた領域に取付け器具40を仮固定することとなる。
具体的には、取付け器具40のベース部材38の裏面側の平面部分をフレーム片7の外側の側面9に押し当てる。ここで取付け器具40を仮固定する際には、締結部材55と係合するナット56を緩めておく。
【0051】
そしてベース部材38に取り付けられた回転阻止部材41の内核体45の孔48に、モータ内蔵ローラ3の固定軸20を挿通すると共に、ベース部材38を取付け器具40のベース部材38の裏面側の平面部分をフレーム片7の外側の側面9に近接させ、遂には押し当てる。
ここで前記した様に、仮固定する際には、締結部材55のネジ(ナット56)が緩られているから、外殻部材46が内核体45を締めつける力が弱く、内核体45は外殻部材46に対して自由度を持ち、姿勢変更ができる。
特に、内核体45と外殻部材46は共に14面体であり、図6の姿勢を基準として二つの六角状垂直壁(正面側表面14aと裏面側表面14b)と、それぞれの六角状垂直壁の辺と一つの辺を共有する6面づつの傾斜壁(面14c)を有している。
そのため内核体45は傾斜壁(面14c)に沿った方向に対する回動が容易である。
【0052】
従って取付け器具40をフレーム片7の外側の側面9に近接させる際には、内核体45が瞼(外殻部材46)に対する眼球の如く立体的回転方向に姿勢変更し、モータ内蔵ローラ3にストレスをかけない。
図20、図21は、取付け器具40の回転阻止部材41の自由度を示す説明図である。
回転阻止部材41の内核体45は、外殻部材46内で立体的に回転可能であり、立体的回転方向に姿勢変更できるから、フレーム2の孔8の軸芯が多少ずれていても、モータ内蔵ローラ3にストレスが掛かりにくい。
【0053】
そして続いて3個の孔8の内の両端の孔に締結部材55の頭部55aを挿入する。ここで前記した様に、締結部材55の頭部55aの長さLは、凹凸変部60の凹部側の深さMよりも長く、締結部材55の頭部55aの先端側は、ベース部材38の平面部61を含む平面76から突出するから、頭部55aの先端は、フレーム片7の孔8を貫通してフレーム片7の内側に突出する。
【0054】
またフレーム片7の内側においては、図17の様に、二つの締結部材55に櫛状部材49を装着する。より具体的には、締結要素55の頭部55aに設けられたスリット55b,55c同士の間に、櫛状部材49の両脇の切り欠き49a,49cを装着する。前記した様に櫛状部材49の切り欠き49a,49cの幅Waは、締結要素55の頭部55aに設けられたスリット55b,55c同士の間隔Wbと等しいから、切り欠き49a,49cは、締結要素55の頭部55aに設けられたスリット55b,55cに嵌まり込む。従って締結要素55は櫛状部材49と回転方向に対して一体化される。
また本実施形態では、距離を置いて設けられた二つの締結要素55に一つの櫛状部材49が装着されるから、櫛状部材49は回転する事ができず、結果的に二つの締結要素55は櫛状部材49によって回転が阻止される。
【0055】
その後に、締結要素55に係合するナット56を締める。その結果、二枚の外殻片51,52同士が締めつけられ、外殻部材46で内核体45が締めつけられ、内核体45が姿勢変更不能となって固定される。
モータ内蔵ローラ3のフレーム2に対する固定作業が完了すると、モータ内蔵ローラ3のローラ本体11の内外を電気的に接続する。本実施形態においては、図19の様にコントローラ73に設けられたモータ内蔵ローラ往きケーブル68の先端に自由側コネクタ片62が設けられており、当該自由側コネクタ片62をモータ内蔵ローラ3の固定軸20内にある固定側コネクタ片75に装着し、コンベア装置1が完成する。
【0056】
以上説明した実施形態では、内核体45は、二つの内核体片47によって構成されているが、単一の部材によって構成されていてもよい。また上記した実施形態では、内核体45は14面体であるが他の多面体であってもよい。さらに内核体45は球体や楕円体であってもよい。ただし外殻部材46を締めつけた際の締めつけ力が強いという点で、内核体4は球体よりも多角形である方が望ましい。
【0057】
本実施形態のコンベア装置1は、各ローラがいずれもフレーム片7に対して垂直方向に設けられているが、本実施形態の取り付け器具30は、振れ回り方向の自由度も高いので、図22に示すコンベア80の様にフレーム片7に対して各ローラを故意に傾斜して取り付けることも可能である。
【0058】
また図23、24に示す様なコンベア装置81のカーブ部分に本実施形態の取り付け器具30を使用することも推奨される。図23、24に示すコンベア装置81では、カーブ部分にテーパ形状のモータ内蔵ローラ82が採用されている。なおテーパ形状のモータ内蔵ローラ82は、前記したモータ内蔵ローラ3(図3)の外周にテーパ状のスリーブ(図示せず)を装着したものである。コンベア装置81では、図24に示す様に、上面部が水平となる様にテーパ形状のモータ内蔵ローラ82がフレーム片6,7に取り付けられている。そのためコンベア装置81では、モータ内蔵ローラ82の固定軸20,21の取り付け高さが異なる。
【0059】
また本実施形態では、フレーム片7の連続する3個の孔8を一つの孔群とし、回転阻止部材41は、この連続する3個の孔8に面して取り付けられたが、3個の以上の孔を孔群としてもよい。ただし孔群を構成する孔8の数は、奇数であることが望ましく、締結部材55は、両端の孔に装着することが推奨される。
【符号の説明】
【0060】
1 コンベア装置
2 フレーム
3 モータ内蔵ローラ
7 フレーム片
11 ローラ本体
20 固定軸
23 係合部
35 切り欠き部
36 ネジ部
37 板状部
38 ベース部材
40 モータ内蔵ローラ取付け器具
41 回転阻止部材
45 内核体
46 外殻部材
47 内核体片
50 被係合部
51,52 外殻片
53 凹変部
55 締結部材
60 凹凸変部(回転阻止部材保持部)
61 平面部(コントローラ設置部)
64 空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
係合部が設けられた固定軸がローラ本体から突出し、前記ローラ本体内にモータが内蔵されていて前記モータを回転させることによってローラ本体が固定軸に対して回転するモータ内蔵ローラと、平行に配されたフレーム片を備えたフレームとを有し、前記モータ内蔵ローラを含む複数のローラが前記フレーム片同士の内側に取り付けられてなるコンベア装置において、回転阻止部材を有し、当該回転阻止部材はフレームに取り付けられるものであって内核体と外殻部材と締結部材とを有し、前記内核体は外殻部材に覆われた状態であり、前記締結部材によって外殻部材の内核体に対する締めつけ力が変化し、前記内核体は前記モータ内蔵ローラの固定軸を挿通可能であると共にモータ内蔵ローラの前記係合部と係合して固定軸の回転を阻止する被係合部を備え、前記締結部材を緩めた状態においては、前記内核体は外殻部材の中で回転方向に三次元的に姿勢変更可能であり、前記締結部材を締めた状態においては、前記内核体は外殻部材の中で姿勢変更不能となることを特徴とするコンベア装置。
【請求項2】
係合部が設けられた固定軸がローラ本体から突出し、前記ローラ本体内にモータが内蔵されていて前記モータを回転させることによってローラ本体が固定軸に対して回転するモータ内蔵ローラをコンベアフレームに取り付けるモータ内蔵ローラ取り付け器具において、コンベアフレームに固定されるベース部材と、ベース部材に固定される回転阻止部材とを有し、当該回転阻止部材は内核体と外殻部材と締結部材とを有し、前記内核体は外殻部材に覆われた状態であり、前記締結部材によって外殻部材の内核体に対する締めつけ力が変化し、前記内核体は前記固定軸を挿通可能であると共にモータ内蔵ローラの前記係合部と係合して固定軸の回転を阻止する被係合部を備え、前記締結部材を緩めた状態においては、前記内核体は外殻部材の中で回転方向に三次元的に姿勢変更可能であり、前記締結部材を締めた状態においては、前記内核体は外殻部材の中で姿勢変更不能となることを特徴とするモータ内蔵ローラ取り付け器具。
【請求項3】
内核体は分割構造であって複数の内核体片によって構成されていることを特徴とする請求項2に記載のモータ内蔵ローラ取り付け器具。
【請求項4】
外殻部材は、2枚の外殻片によって構成され、当該外殻片は板状部と凹変部とを有し、前記凹変部同士が向き合って形成される空間内に内核体が配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のモータ内蔵ローラ取り付け器具。
【請求項5】
締結部材はボルト状であって頭部とネジ部とを有し、ベース部材は平面部と、凹凸変部と、凹凸変部に設けられた切り欠き部とを有し、前記凹凸変部はベース部材の一部が表面側に凸形であって裏面側が凹形となる様に変形された部位であり、外殻片は、一枚が前記凹凸変部の表面側、他の一枚が前記凹凸変部の裏面側に配されていて外殻片の板状部同士によってベース部材の凹凸変部を挟み、外殻片の凹変部及びその中の内核体はベース部材の前記切り欠き部に位置し、締結部材は前記二枚の外殻片の板状部を貫通し、締結部材の頭部はベース部材の凹凸変部の裏面側にあり、締結部材の頭部の先端はベース部材の平面部を含む平面から突出し、前記頭部の一部であってベース部材の平面部を含む平面から突出した部位に他の部材と係合する係合部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のモータ内蔵ローラ取り付け器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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