コンベヤ装置
【課題】タイヤの製造に用いられるゴムシートなどの帯状部材を搬送する場合において、より確実に帯状部材の短手方向における位置を調整できるコンベヤ装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るコンベヤ装置は、搬送機構110と、位置調整機構120と、ガイド機構130と、制御部とを備える。搬送機構110は、ゴムシートの底面を支持しつつ、搬送方向Cに向かって回転する複数の搬送ローラー111を有する。位置調整機構120は、ゴムシートの短手方向Dに回動する位置調節ローラー121を有する。制御部は、搬送機構110を位置調整機構120よりも下方に位置させることによって、ゴムシートを搬送ローラー111から離間させつつ、ゴムシートを位置調節ローラー121によって支持させる。位置調節ローラー121の回動またはガイド機構130の移動によってゴムシートの短手方向Dにおける位置が調整される。
【解決手段】本発明に係るコンベヤ装置は、搬送機構110と、位置調整機構120と、ガイド機構130と、制御部とを備える。搬送機構110は、ゴムシートの底面を支持しつつ、搬送方向Cに向かって回転する複数の搬送ローラー111を有する。位置調整機構120は、ゴムシートの短手方向Dに回動する位置調節ローラー121を有する。制御部は、搬送機構110を位置調整機構120よりも下方に位置させることによって、ゴムシートを搬送ローラー111から離間させつつ、ゴムシートを位置調節ローラー121によって支持させる。位置調節ローラー121の回動またはガイド機構130の移動によってゴムシートの短手方向Dにおける位置が調整される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などに装着されるタイヤの製造に用いられるゴムシートなどの帯状部材を所定方向に搬送するコンベヤ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車などに装着されるタイヤの製造に用いられるゴムシート、例えば、トレッドの成形に用いられる細長い帯状のトレッドゴムシートは、トレッドゴムシートを順次繰り出すライナーに巻かれたロール状の状態で保管される。ライナーに巻かれたトレッドゴムシートは、順次繰り出され、コンベヤ装置によって、いわゆる生タイヤを成型する場所まで搬送される。
【0003】
このようなゴムシートは、ライナーからの繰り出し時やコンベヤ装置による搬送時に、ゴムシートの短手方向における位置がずれる場合がある。このため、長尺なゴムシートがコンベヤ装置上において蛇行する問題がある。
【0004】
そこで、複数のコンベヤ装置の間に、ゴムシートの短手方向における位置を調整する位置調整機構を設ける方法が知られている(例えば、特許文献1)。具体的には、ゴムシートの両側端にローラーを設け、ゴムシートの側端を押圧することによって、ゴムシートの短手方向における位置を規制する。
【特許文献1】特開平8−175657号公報(第4頁、第6図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の方法には、次のような問題があった。すなわち、搬送中のゴムシート、つまり、動いているゴムシートの位置を調整するため、ゴムシートの位置ずれを完全には解消し難い問題がある。また、当該ローラーは、複数のコンベヤ装置の間に設けられるため、単一のコンベヤ装置のみが用いられる場合には、採用することができない問題もある。
【0006】
そこで、本発明は、タイヤの製造に用いられるゴムシートなどの帯状部材を搬送する場合において、より確実に帯状部材の短手方向における位置を調整できるコンベヤ装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、帯状部材(例えば、ゴムシート10)を所定方向(搬送方向C)に搬送するコンベヤ装置(コンベヤ装置100)であって、前記帯状部材の底面(底面11)を支持し、前記帯状部材を前記所定方向に向けて搬送する搬送機構(搬送機構110)と、前記所定方向と略直交する前記帯状部材の短手方向(短手方向D)に沿って前記帯状部材を移動させる位置調整機構(位置調整機構120)と、前記所定方向に沿って配設されるガイド機構(ガイド機構130)と、前記搬送機構、前記位置調整機構または前記ガイド機構の少なくとも何れかの動作を制御する制御部(制御部140)とを備え、前記搬送機構は、所定の空隙(空隙S)を空けて配設され、前記帯状部材の底面を支持しつつ、前記所定方向に向かって回転する複数の搬送ローラー(搬送ローラー111)を有し、前記位置調整機構は、前記空隙に配設され、前記帯状部材の短手方向に回動する回動部(位置調節ローラー121)を有し、前記制御部は、前記搬送機構を前記位置調整機構よりも下方に位置させることによって、前記帯状部材を前記搬送ローラーから離間させつつ、前記帯状部材を前記回動部によって支持させ、前記回動部の回動または前記ガイド機構の移動によって前記帯状部材の短手方向における位置を調整することを要旨とする。
【0008】
かかる特徴によれば、ガイド機構の移動によって、帯状部材の短手方向における位置が調整される。つまり、ガイド機構は、搬送機構に載せられた帯状部材の短手方向における側端部のずれを調整できる。従って、帯状部材の位置ずれを確実に解消でき、より確実に帯状部材の短手方向における位置を調整できる。
【0009】
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記ガイド機構は、前記搬送機構に載せられた前記帯状部材の短手方向における側端部(側端部12)それぞれの外側に配設され、前記制御部は、少なくとも何れか一方の前記ガイド機構を、他方の前記ガイド機構に向かって移動させることを要旨とする。
【0010】
本発明の第3の特徴は、本発明の第1又は2の特徴に係り、前記ガイド機構は、前記回動部の上端部分(上端部分121A)よりも上方にへこむ凹部(例えば、凹部132A)を有し、前記凹部は、前記搬送ローラーに対応した位置に形成されることを要旨とする。
【0011】
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至3の特徴に係り、前記搬送機構は、2枚の前記帯状部材を前記帯状部材の短手方向に並べた状態で前記所定方向に搬送し、前記ガイド機構は、2枚の前記帯状部材の間において、前記所定方向に沿って配設される中央ガイド部(中央ガイド部131)と、前記搬送機構に載せられた前記帯状部材の短手方向における前記側端部のうち、前記中央ガイド部の反対側に位置する前記側端部の外側にそれぞれ配設される側端ガイド部(側端ガイド部132)とを備え、前記制御部は、前記側端ガイド部を前記中央ガイド部に向かって移動させることを要旨とする。
【0012】
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至4の特徴に係り、前記搬送ローラーを駆動する第1駆動部(第1モータ112)を備え、前記搬送ローラーは、前記第1駆動部と前記搬送ローラーとに掛け渡された無端軌道状の伝達帯(第1ベルト113)を介して前記所定方向に回転させられることを要旨とする。
【0013】
本発明の第6の特徴は、本発明の第5の特徴に係り、前記第1駆動部は、前記搬送ローラーの下方に配設されることを要旨とする。
【0014】
本発明の第7の特徴は、本発明の第1乃至6の特徴に係り、前記回動部を駆動する第2駆動部(第2モータ123)を備え、前記回動部は、前記第2駆動部と前記回動部とに掛け渡された無端軌道状の伝達帯(第2ベルト124)を介して前記帯状部材の短手方向に回転させられることを要旨とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の特徴によれば、タイヤの製造に用いられるゴムシートなどの帯状部材を搬送する場合において、より確実に帯状部材の短手方向における位置を調整できるコンベヤ装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、本発明に係るコンベヤ装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)コンベヤ装置の設置箇所、(2)コンベヤ装置の構成、(3)コンベヤ装置の動作、(4)作用・効果、(5)変更例、(6)その他の実施形態について、説明する。
【0017】
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
【0018】
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0019】
(1)コンベヤ装置の設置箇所
まず、本実施形態に係るコンベヤ装置100が設置される箇所について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るコンベヤ装置100の設置箇所を示す図である。
【0020】
図1に示すように、コンベヤ装置100は、自動車などに装着されるタイヤの製造に用いられる帯状部材であるゴムシート10、例えば、トレッドの成形に用いられる細長い帯状のトレッドゴムシートが巻かれたライナー200と、ゴムシート10が貼り付けられて生タイヤが成型される成型ロール300との間に設けられている。
【0021】
すなわち、コンベヤ装置100は、所定方向、つまり、ライナー200から成型ロール300に向かう方向(以下、搬送方向C)にゴムシート10を搬送する。
【0022】
なお、ライナー200に巻かれたゴムシート10は、予め切断されている。予め切断されたゴムシート10は、スクレーパー210によって剥がされながら、ライナー200から順次繰り出される。繰り出されたゴムシート10は、コンベヤ装置100によって成型ロール300まで搬送される。
【0023】
(2)コンベヤ装置の構成
次に、本実施形態に係るコンベヤ装置100の構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す斜視図である。図3及び図4は、本実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す側面図(図2のA矢視図)である。図5及び図6は、本実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す上面図である。図7は、本実施形態に係るコンベヤ装置100を示すブロック図である。
【0024】
図2〜7に示すように、コンベヤ装置100は、搬送機構110と、位置調整機構120と、ガイド機構130と、制御部140とを備えている。
【0025】
(2−1)搬送機構
図2〜図6に示すように、搬送機構110は、ゴムシート10の底面11(図3及び図4参照)を支持し、ゴムシート10を搬送方向Cに向けて搬送する。搬送機構110は、2枚のゴムシート10をゴムシート10の短手方向Dに並べた状態で搬送方向Cに向けて搬送する。
【0026】
搬送機構110は、所定の空隙Sを空けて配設され、ゴムシート10の底面11を支持する複数の搬送ローラー111を有している。複数の搬送ローラー111は、搬送方向Cに向かって回転する。なお、短手方向Dに並んだ複数の搬送ローラー111は、支持軸111Sを介して、ガイド機構130よりもゴムシート10から離れて配設されるフレーム150(図1参照)に連結されている。
【0027】
搬送ローラー111の下方には、搬送ローラー111を駆動する第1モータ112(第1駆動部)が配設されている。搬送ローラー111は、第1モータ112と搬送ローラー111とに掛け渡された無端軌道状の第1ベルト113(伝達帯)を介して、搬送方向Cに回転させられる。なお、第1モータ112及び第1ベルト113は、後述する側端ガイド部132よりも中央ガイド部131から離れた位置に配設されている。
【0028】
搬送機構110は、上下動モータ110A(図7参照)によって、上下方向に向かって移動する。具体的には、ゴムシート10が搬送方向Cに向けて搬送される搬送状態(図3及び図5参照)では、搬送機構110は、位置調整機構120よりも上方に位置する。一方、ゴムシート10の短手方向Dにおける位置が調整される調整状態(図4及び図6参照)では、搬送機構110は、位置調整機構120よりも下方に位置する。
【0029】
(2−2)位置調整機構
図2〜図6に示すように、位置調整機構120は、搬送方向Cと略直交するゴムシート10の短手方向Dに沿ってゴムシート10を移動させる。位置調整機構120は、搬送機構110における所定の空隙Sに配設され、ゴムシート10の短手方向Dに回動する位置調節ローラー121(回動部)を有している。
【0030】
位置調節ローラー121は、支持軸121Sを介してフレーム160に連結されている。フレーム160は、ガイド機構130(中央ガイド部131)に固定される。
【0031】
位置調整機構120は、上下方向に移動しない。具体的には、搬送状態(図3及び図5参照)では、位置調整機構120は、搬送機構110よりも下方に位置する。一方、調整状態(図4及び図6参照)では、位置調整機構120は、搬送機構110よりも上方に位置する。
【0032】
(2−3)ガイド機構
図2〜図6に示すように、ガイド機構130は、搬送機構110に載せられたゴムシート10の短手方向Dにおける側端部12に沿って配設されている。ガイド機構130は、板状の中央ガイド部131と、板状の側端ガイド部132とを備えている。
【0033】
中央ガイド部131は、2枚のゴムシート10の間において、搬送方向Cに沿って配設されている。中央ガイド部131は、位置調節ローラー121が連結されたフレーム160と固定されている。
【0034】
中央ガイド部131は、位置調節ローラー121の上端部分121Aよりも上方にへこむ凹部131Aを有する。凹部131Aは、搬送ローラー111に対応した位置に形成されている。つまり、凹部131A内では、搬送機構110(支持軸111S)が上下方向に移動できる。なお、中央ガイド部131の下側縁131Bは、位置調節ローラー121の下端部分121Bよりも下方に位置する。
【0035】
側端ガイド部132は、中央ガイド部131の反対側に位置する側端部12A(図5及び図6参照)の外側にそれぞれ配設されている。側端ガイド部132は、駆動モータ133(図7参照)により中央ガイド部131に向かって移動する。
【0036】
側端ガイド部132は、位置調節ローラー121の上端部分121Aよりも上方にへこむ凹部132Aを有している。凹部132Aは、搬送ローラー111に対応した位置に形成されている。つまり、凹部132A内では、搬送機構110(支持軸111S)が上下方向に移動できる。なお、側端ガイド部132の下側縁132Bは、位置調節ローラー121の上端部分121Aに近接する。
【0037】
ガイド機構130は、位置調整機構120と同様に、上下方向に移動しない。具体的には、搬送状態(図3及び図5参照)では、搬送機構110が位置調整機構120よりも上方に移動するため、凹部131A及び凹部132A内には、搬送機構110(支持軸111S)が入り込む。一方、調整状態(図4及び図6参照)では、搬送機構110が位置調整機構120よりも下方に移動するため、凹部131A及び凹部132A内には、搬送機構110(支持軸111S)が入り込まない。
【0038】
(2−4)制御部
図7に示すように、制御部140は、搬送機構110及びガイド機構130の動作を制御する。例えば、制御部140は、搬送機構110の上下動や、搬送ローラー111の回転、ガイド機構130の移動を制御する。
【0039】
搬送状態(図3及び図5参照)では、制御部140は、搬送機構110を上方に移動させるとともに、搬送ローラー111を搬送方向Cに回転させる。つまり、制御部140は、搬送機構110を位置調整機構120よりも上方に位置させることによって、ゴムシート10を位置調節ローラー121から離間させつつ、ゴムシート10を搬送ローラー111によって支持させる。
【0040】
一方、調整状態(図4及び図6参照)では、制御部140は、搬送機構110を下方に移動させるとともに、少なくとも何れかのガイド機構130を、他方のガイド機構130に向かって移動させる。具体的には、制御部140は、側端ガイド部132を中央ガイド部131に向かって移動させる。つまり、制御部140は、搬送機構110を位置調整機構120よりも下方に位置させることによって、ゴムシート10を搬送ローラー111から離間させつつ、ゴムシート10を位置調節ローラー121によって支持させる。
【0041】
(3)コンベヤ装置の動作
次に、本実施形態に係るコンベヤ装置100の動作について、上述した図3〜6を参照しながら説明する。なお、上述したように、コンベヤ装置100の動作には、搬送状態と、調整状態とが含まれる。
【0042】
(3−1)搬送状態
図3及び図5に示すように、搬送状態では、搬送機構110は、位置調整機構120よりも上方に位置している。搬送ローラー111の回動によって、ゴムシート10が搬送方向Cに向けて搬送される。なお、搬送機構110よりも下方に位置する位置調整機構120は、停止状態であってもよい。
【0043】
(3―2)調整状態
図4及び図6に示すように、調整状態では、位置調整機構120は、搬送機構110よりも上方に位置している。ガイド機構130の移動、すなわち、側端ガイド部132は、中央ガイド部131に向かって移動することによって、中央ガイド部131の反対側に位置する側端部12を中央ガイド部131に向けて押すことができる。これにより、位置調節ローラー121上をゴムシート10が移動し、ゴムシート10の短手方向Dにおける位置が調整される。なお、位置調整機構120よりも下方に位置する搬送機構110は、停止状態であってもよい。
【0044】
(4)作用・効果
本実施形態では、ガイド機構130の移動によって、ゴムシート10の短手方向Dにおける位置が調整される。つまり、ガイド機構130は、搬送機構110に載せられたゴムシート10の短手方向Dにおける側端部12のずれを調整する。従って、ゴムシート10の位置ずれを確実に解消でき、より確実にゴムシート10の短手方向における位置を調整できる。
【0045】
本実施形態では、側端ガイド部132が中央ガイド部131に向かって移動することによって、ゴムシート10の短手方向Dにおける位置が調整される。これによれば、側端ガイド部132は、中央ガイド部131の反対側に位置する側端部12を中央ガイド部131に向けて押すことができる。従って、ゴムシート10の位置ずれを確実に解消でき、より確実にゴムシート10の短手方向における位置を調整できる。
【0046】
本実施形態では、搬送機構110は、2枚のゴムシート10をゴムシート10の短手方向Dに並べた状態で搬送方向Cに搬送する。これによれば、乗用車用タイヤよりもサイズが大きい建設車両用タイヤなどの大型タイヤを製造する際にさらに有効となる。
【0047】
(5)変更例
上述した実施形態に係るコンベヤ装置100は、以下のように変更してもよい。なお、上述した実施形態に係るコンベヤ装置100と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
【0048】
(5−1)変更例1
まず、変更例1に係るコンベヤ装置100の構成について、図面を参照しながら説明する。図8は、変更例1に係るコンベヤ装置100の一部を示す斜視図である。図9は、変更例1に係るコンベヤ装置100を示すブロック図である。
【0049】
上述した実施形態では、ガイド機構130の移動によって、ゴムシート10の短手方向Dにおける位置が調整される。これに対して、変更例1では、位置調節ローラー121の回動によって、ゴムシート10の短手方向Dにおける位置が調整される。
【0050】
具体的には、図7及び図8に示すように、位置調整機構120は、搬送機構110における所定の空隙Sに配設され、ゴムシート10の短手方向Dに回動する位置調節ローラー121(回動部)を有している。なお、位置調節ローラー121は、支持軸121Sと隣接する支持軸121Sとに掛け渡された無端軌道状の軸ベルト122(伝達帯)を介して回転させられる。
【0051】
位置調節ローラー121の下方には、位置調節ローラー121を駆動する第2モータ123(第2駆動部)が配設されている。位置調節ローラー121は、第2モータ123と1つの支持軸121Sとに掛け渡された無端軌道状の第2ベルト124(伝達帯)を介してゴムシート10の短手方向Dに回転させられる。
【0052】
ガイド機構130は、2枚のゴムシート10の間において、搬送方向Cに沿って配設される中央ガイド部131を備える。すなわち、ガイド機構130は、側端ガイド部132を備えていない。
【0053】
制御部140は、搬送機構110及びガイド機構130に加えて、位置調整機構120も制御する。調整状態では、制御部140は、中央ガイド部131に向けて、位置調節ローラー121をゴムシート10の短手方向Dに回転させる。
【0054】
ここで、位置調整機構120は、位置調節ローラー121を有しているが、図10に示すように、位置調節ローラー121と隣接する位置調節ローラー121とに掛け渡された無端軌道状のローラベルト125をさらに有していてもよい。この場合、位置調整機構120は、軸ベルト122を備えていない。
【0055】
変更例1では、位置調節ローラー121またはローラベルト125の回動によって、ゴムシート10の短手方向Dにおける位置が調整される。このため、側端ガイド部132を用いることなく、ゴムシート10の短手方向Dにおける位置を調整できる。従って、より様々なゴムシート10の短手方向Dのサイズに対応しつつ、ゴムシート10の位置ずれを確実に解消できる。
【0056】
(5−2)変更例2
次に、変更例2に係るコンベヤ装置100の構成について、図面を参照しながら説明する。図11は、変更例2に係るコンベヤ装置100の一部を示す斜視図である。図12は、変更例2に係るコンベヤ装置100の一部を示す側面図(図11のA矢視図)である。
【0057】
上述した実施形態では、第1モータ112及び第1ベルト113は、側端ガイド部132よりも中央ガイド部131から離れた位置に配設されている。これに対して、変更例2では、第1モータ112及び第1ベルト113は、側端ガイド部132よりも中央ガイド部131から近い位置に配設されている。
【0058】
具体的には、図11及び図12に示すように、第1モータ112及び第1ベルト113は、搬送ローラー111と隣接する搬送ローラー111との間に設けられている。この場合、側端ガイド部132は、位置調節ローラー121の上端部分121Aよりも下方に突出する凹部132Cを有している。凹部132Cは、位置調節ローラー121に対応した位置に形成されている。
【0059】
変更例2では、第1モータ112及び第1ベルト113が側端ガイド部132よりも中央ガイド部131から近い位置に配設されていることによって、第1モータ112及び第1ベルト113が側端ガイド部132よりも中央ガイド部131から離れた位置に配設されている場合と比べて、省スペース化を実現できる。
【0060】
変更例2では、側端ガイド部132に設けられた凹部132Cが搬送ローラー111に対応した位置に形成されていることによって、側端ガイド部132が中央ガイド部131の反対側に位置する側端部12を中央ガイド部131に向かって確実に押すことができ、ゴムシート10の位置ずれを完全に解消できる。
【0061】
(6)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0062】
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。実施形態で説明したコンベヤ装置100の構成に、変更例で説明したコンベヤ装置100の構成を組み合わせてもよい。例えば、図13に示すように、実施形態で説明したコンベヤ装置100の構成に、変更例1で説明したコンベヤ装置100の構成を組み合わせてもよい。
【0063】
搬送機構110は、2枚のゴムシート10をゴムシート10の短手方向Dに並べた状態で搬送方向Cに向けて搬送するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、1枚のゴムシート10を搬送方向Cに向けて搬送してもよく、3枚以上のゴムシート10を搬送方向Cに向けて搬送してもよい。この場合、ゴムシート10の枚数に合わせて、搬送機構110や位置調整機構120、ガイド機構130の数を設定できる。
【0064】
搬送機構110は、上下方向に向かって移動できるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、位置調整機構120が、上下方向に向かって移動してもよい。
【0065】
ゴムシート10は、トレッドの成形に用いられる細長い帯状のトレッドゴムシートであるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ベルト層やカーカス層の成形に用いられる細長い帯状のゴムシートや、ゴムシート以外の帯状部材であってもよいことは勿論である。
【0066】
コンベヤ装置100は、ライナー200と、成型ロール300との間に設けられているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、帯状部材を搬送すればよく、どの場所で使用されてもよいことは勿論である。
【0067】
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本実施形態に係るコンベヤ装置100の設置箇所を示す図である。
【図2】本実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す斜視図である。
【図3】本実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す側面図(搬送状態)である。
【図4】本実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す側面図(調整状態)である。
【図5】本実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す上面図(搬送状態)である。
【図6】本実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す上面図(調整状態)である。
【図7】本実施形態に係るコンベヤ装置100を示すブロック図である。
【図8】変更例1に係るコンベヤ装置100の一部を示す斜視図である(その1)。
【図9】変更例1に係るコンベヤ装置100の一部を示すブロック図である。
【図10】変更例1に係るコンベヤ装置100の一部を示す斜視図である(その2)。
【図11】変更例2に係るコンベヤ装置100の一部を示す斜視図である。
【図12】変更例2に係るコンベヤ装置100の一部を示す側面図(図11のA矢視図)である。
【図13】その他の実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0069】
10…ゴムシート、11…底面、12,12A…側端部、100…コンベヤ装置、110…搬送機構、110A…上下動モータ、111…搬送ローラー、111S…支持軸、112…第1モータ(第1駆動部)、113…第1ベルト(伝達帯)、120…位置調整機構、121…位置調節ローラー(回動部)、121A…上端部分、121B…下端部分、121S…支持軸、122…軸ベルト、123…第2モータ(第2駆動部)、124…第2ベルト、125…ローラベルト、130…ガイド機構、131…中央ガイド部、131A…凹部、131B…下側縁、132…側端ガイド部、132A…凹部、132B…下側縁、132C…凹部、133…駆動モータ、140…制御部、150,160…フレーム、200…ライナー、210…スクレーパー、300…成型ロール
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などに装着されるタイヤの製造に用いられるゴムシートなどの帯状部材を所定方向に搬送するコンベヤ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車などに装着されるタイヤの製造に用いられるゴムシート、例えば、トレッドの成形に用いられる細長い帯状のトレッドゴムシートは、トレッドゴムシートを順次繰り出すライナーに巻かれたロール状の状態で保管される。ライナーに巻かれたトレッドゴムシートは、順次繰り出され、コンベヤ装置によって、いわゆる生タイヤを成型する場所まで搬送される。
【0003】
このようなゴムシートは、ライナーからの繰り出し時やコンベヤ装置による搬送時に、ゴムシートの短手方向における位置がずれる場合がある。このため、長尺なゴムシートがコンベヤ装置上において蛇行する問題がある。
【0004】
そこで、複数のコンベヤ装置の間に、ゴムシートの短手方向における位置を調整する位置調整機構を設ける方法が知られている(例えば、特許文献1)。具体的には、ゴムシートの両側端にローラーを設け、ゴムシートの側端を押圧することによって、ゴムシートの短手方向における位置を規制する。
【特許文献1】特開平8−175657号公報(第4頁、第6図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の方法には、次のような問題があった。すなわち、搬送中のゴムシート、つまり、動いているゴムシートの位置を調整するため、ゴムシートの位置ずれを完全には解消し難い問題がある。また、当該ローラーは、複数のコンベヤ装置の間に設けられるため、単一のコンベヤ装置のみが用いられる場合には、採用することができない問題もある。
【0006】
そこで、本発明は、タイヤの製造に用いられるゴムシートなどの帯状部材を搬送する場合において、より確実に帯状部材の短手方向における位置を調整できるコンベヤ装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、帯状部材(例えば、ゴムシート10)を所定方向(搬送方向C)に搬送するコンベヤ装置(コンベヤ装置100)であって、前記帯状部材の底面(底面11)を支持し、前記帯状部材を前記所定方向に向けて搬送する搬送機構(搬送機構110)と、前記所定方向と略直交する前記帯状部材の短手方向(短手方向D)に沿って前記帯状部材を移動させる位置調整機構(位置調整機構120)と、前記所定方向に沿って配設されるガイド機構(ガイド機構130)と、前記搬送機構、前記位置調整機構または前記ガイド機構の少なくとも何れかの動作を制御する制御部(制御部140)とを備え、前記搬送機構は、所定の空隙(空隙S)を空けて配設され、前記帯状部材の底面を支持しつつ、前記所定方向に向かって回転する複数の搬送ローラー(搬送ローラー111)を有し、前記位置調整機構は、前記空隙に配設され、前記帯状部材の短手方向に回動する回動部(位置調節ローラー121)を有し、前記制御部は、前記搬送機構を前記位置調整機構よりも下方に位置させることによって、前記帯状部材を前記搬送ローラーから離間させつつ、前記帯状部材を前記回動部によって支持させ、前記回動部の回動または前記ガイド機構の移動によって前記帯状部材の短手方向における位置を調整することを要旨とする。
【0008】
かかる特徴によれば、ガイド機構の移動によって、帯状部材の短手方向における位置が調整される。つまり、ガイド機構は、搬送機構に載せられた帯状部材の短手方向における側端部のずれを調整できる。従って、帯状部材の位置ずれを確実に解消でき、より確実に帯状部材の短手方向における位置を調整できる。
【0009】
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記ガイド機構は、前記搬送機構に載せられた前記帯状部材の短手方向における側端部(側端部12)それぞれの外側に配設され、前記制御部は、少なくとも何れか一方の前記ガイド機構を、他方の前記ガイド機構に向かって移動させることを要旨とする。
【0010】
本発明の第3の特徴は、本発明の第1又は2の特徴に係り、前記ガイド機構は、前記回動部の上端部分(上端部分121A)よりも上方にへこむ凹部(例えば、凹部132A)を有し、前記凹部は、前記搬送ローラーに対応した位置に形成されることを要旨とする。
【0011】
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至3の特徴に係り、前記搬送機構は、2枚の前記帯状部材を前記帯状部材の短手方向に並べた状態で前記所定方向に搬送し、前記ガイド機構は、2枚の前記帯状部材の間において、前記所定方向に沿って配設される中央ガイド部(中央ガイド部131)と、前記搬送機構に載せられた前記帯状部材の短手方向における前記側端部のうち、前記中央ガイド部の反対側に位置する前記側端部の外側にそれぞれ配設される側端ガイド部(側端ガイド部132)とを備え、前記制御部は、前記側端ガイド部を前記中央ガイド部に向かって移動させることを要旨とする。
【0012】
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至4の特徴に係り、前記搬送ローラーを駆動する第1駆動部(第1モータ112)を備え、前記搬送ローラーは、前記第1駆動部と前記搬送ローラーとに掛け渡された無端軌道状の伝達帯(第1ベルト113)を介して前記所定方向に回転させられることを要旨とする。
【0013】
本発明の第6の特徴は、本発明の第5の特徴に係り、前記第1駆動部は、前記搬送ローラーの下方に配設されることを要旨とする。
【0014】
本発明の第7の特徴は、本発明の第1乃至6の特徴に係り、前記回動部を駆動する第2駆動部(第2モータ123)を備え、前記回動部は、前記第2駆動部と前記回動部とに掛け渡された無端軌道状の伝達帯(第2ベルト124)を介して前記帯状部材の短手方向に回転させられることを要旨とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の特徴によれば、タイヤの製造に用いられるゴムシートなどの帯状部材を搬送する場合において、より確実に帯状部材の短手方向における位置を調整できるコンベヤ装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、本発明に係るコンベヤ装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)コンベヤ装置の設置箇所、(2)コンベヤ装置の構成、(3)コンベヤ装置の動作、(4)作用・効果、(5)変更例、(6)その他の実施形態について、説明する。
【0017】
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
【0018】
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0019】
(1)コンベヤ装置の設置箇所
まず、本実施形態に係るコンベヤ装置100が設置される箇所について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るコンベヤ装置100の設置箇所を示す図である。
【0020】
図1に示すように、コンベヤ装置100は、自動車などに装着されるタイヤの製造に用いられる帯状部材であるゴムシート10、例えば、トレッドの成形に用いられる細長い帯状のトレッドゴムシートが巻かれたライナー200と、ゴムシート10が貼り付けられて生タイヤが成型される成型ロール300との間に設けられている。
【0021】
すなわち、コンベヤ装置100は、所定方向、つまり、ライナー200から成型ロール300に向かう方向(以下、搬送方向C)にゴムシート10を搬送する。
【0022】
なお、ライナー200に巻かれたゴムシート10は、予め切断されている。予め切断されたゴムシート10は、スクレーパー210によって剥がされながら、ライナー200から順次繰り出される。繰り出されたゴムシート10は、コンベヤ装置100によって成型ロール300まで搬送される。
【0023】
(2)コンベヤ装置の構成
次に、本実施形態に係るコンベヤ装置100の構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す斜視図である。図3及び図4は、本実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す側面図(図2のA矢視図)である。図5及び図6は、本実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す上面図である。図7は、本実施形態に係るコンベヤ装置100を示すブロック図である。
【0024】
図2〜7に示すように、コンベヤ装置100は、搬送機構110と、位置調整機構120と、ガイド機構130と、制御部140とを備えている。
【0025】
(2−1)搬送機構
図2〜図6に示すように、搬送機構110は、ゴムシート10の底面11(図3及び図4参照)を支持し、ゴムシート10を搬送方向Cに向けて搬送する。搬送機構110は、2枚のゴムシート10をゴムシート10の短手方向Dに並べた状態で搬送方向Cに向けて搬送する。
【0026】
搬送機構110は、所定の空隙Sを空けて配設され、ゴムシート10の底面11を支持する複数の搬送ローラー111を有している。複数の搬送ローラー111は、搬送方向Cに向かって回転する。なお、短手方向Dに並んだ複数の搬送ローラー111は、支持軸111Sを介して、ガイド機構130よりもゴムシート10から離れて配設されるフレーム150(図1参照)に連結されている。
【0027】
搬送ローラー111の下方には、搬送ローラー111を駆動する第1モータ112(第1駆動部)が配設されている。搬送ローラー111は、第1モータ112と搬送ローラー111とに掛け渡された無端軌道状の第1ベルト113(伝達帯)を介して、搬送方向Cに回転させられる。なお、第1モータ112及び第1ベルト113は、後述する側端ガイド部132よりも中央ガイド部131から離れた位置に配設されている。
【0028】
搬送機構110は、上下動モータ110A(図7参照)によって、上下方向に向かって移動する。具体的には、ゴムシート10が搬送方向Cに向けて搬送される搬送状態(図3及び図5参照)では、搬送機構110は、位置調整機構120よりも上方に位置する。一方、ゴムシート10の短手方向Dにおける位置が調整される調整状態(図4及び図6参照)では、搬送機構110は、位置調整機構120よりも下方に位置する。
【0029】
(2−2)位置調整機構
図2〜図6に示すように、位置調整機構120は、搬送方向Cと略直交するゴムシート10の短手方向Dに沿ってゴムシート10を移動させる。位置調整機構120は、搬送機構110における所定の空隙Sに配設され、ゴムシート10の短手方向Dに回動する位置調節ローラー121(回動部)を有している。
【0030】
位置調節ローラー121は、支持軸121Sを介してフレーム160に連結されている。フレーム160は、ガイド機構130(中央ガイド部131)に固定される。
【0031】
位置調整機構120は、上下方向に移動しない。具体的には、搬送状態(図3及び図5参照)では、位置調整機構120は、搬送機構110よりも下方に位置する。一方、調整状態(図4及び図6参照)では、位置調整機構120は、搬送機構110よりも上方に位置する。
【0032】
(2−3)ガイド機構
図2〜図6に示すように、ガイド機構130は、搬送機構110に載せられたゴムシート10の短手方向Dにおける側端部12に沿って配設されている。ガイド機構130は、板状の中央ガイド部131と、板状の側端ガイド部132とを備えている。
【0033】
中央ガイド部131は、2枚のゴムシート10の間において、搬送方向Cに沿って配設されている。中央ガイド部131は、位置調節ローラー121が連結されたフレーム160と固定されている。
【0034】
中央ガイド部131は、位置調節ローラー121の上端部分121Aよりも上方にへこむ凹部131Aを有する。凹部131Aは、搬送ローラー111に対応した位置に形成されている。つまり、凹部131A内では、搬送機構110(支持軸111S)が上下方向に移動できる。なお、中央ガイド部131の下側縁131Bは、位置調節ローラー121の下端部分121Bよりも下方に位置する。
【0035】
側端ガイド部132は、中央ガイド部131の反対側に位置する側端部12A(図5及び図6参照)の外側にそれぞれ配設されている。側端ガイド部132は、駆動モータ133(図7参照)により中央ガイド部131に向かって移動する。
【0036】
側端ガイド部132は、位置調節ローラー121の上端部分121Aよりも上方にへこむ凹部132Aを有している。凹部132Aは、搬送ローラー111に対応した位置に形成されている。つまり、凹部132A内では、搬送機構110(支持軸111S)が上下方向に移動できる。なお、側端ガイド部132の下側縁132Bは、位置調節ローラー121の上端部分121Aに近接する。
【0037】
ガイド機構130は、位置調整機構120と同様に、上下方向に移動しない。具体的には、搬送状態(図3及び図5参照)では、搬送機構110が位置調整機構120よりも上方に移動するため、凹部131A及び凹部132A内には、搬送機構110(支持軸111S)が入り込む。一方、調整状態(図4及び図6参照)では、搬送機構110が位置調整機構120よりも下方に移動するため、凹部131A及び凹部132A内には、搬送機構110(支持軸111S)が入り込まない。
【0038】
(2−4)制御部
図7に示すように、制御部140は、搬送機構110及びガイド機構130の動作を制御する。例えば、制御部140は、搬送機構110の上下動や、搬送ローラー111の回転、ガイド機構130の移動を制御する。
【0039】
搬送状態(図3及び図5参照)では、制御部140は、搬送機構110を上方に移動させるとともに、搬送ローラー111を搬送方向Cに回転させる。つまり、制御部140は、搬送機構110を位置調整機構120よりも上方に位置させることによって、ゴムシート10を位置調節ローラー121から離間させつつ、ゴムシート10を搬送ローラー111によって支持させる。
【0040】
一方、調整状態(図4及び図6参照)では、制御部140は、搬送機構110を下方に移動させるとともに、少なくとも何れかのガイド機構130を、他方のガイド機構130に向かって移動させる。具体的には、制御部140は、側端ガイド部132を中央ガイド部131に向かって移動させる。つまり、制御部140は、搬送機構110を位置調整機構120よりも下方に位置させることによって、ゴムシート10を搬送ローラー111から離間させつつ、ゴムシート10を位置調節ローラー121によって支持させる。
【0041】
(3)コンベヤ装置の動作
次に、本実施形態に係るコンベヤ装置100の動作について、上述した図3〜6を参照しながら説明する。なお、上述したように、コンベヤ装置100の動作には、搬送状態と、調整状態とが含まれる。
【0042】
(3−1)搬送状態
図3及び図5に示すように、搬送状態では、搬送機構110は、位置調整機構120よりも上方に位置している。搬送ローラー111の回動によって、ゴムシート10が搬送方向Cに向けて搬送される。なお、搬送機構110よりも下方に位置する位置調整機構120は、停止状態であってもよい。
【0043】
(3―2)調整状態
図4及び図6に示すように、調整状態では、位置調整機構120は、搬送機構110よりも上方に位置している。ガイド機構130の移動、すなわち、側端ガイド部132は、中央ガイド部131に向かって移動することによって、中央ガイド部131の反対側に位置する側端部12を中央ガイド部131に向けて押すことができる。これにより、位置調節ローラー121上をゴムシート10が移動し、ゴムシート10の短手方向Dにおける位置が調整される。なお、位置調整機構120よりも下方に位置する搬送機構110は、停止状態であってもよい。
【0044】
(4)作用・効果
本実施形態では、ガイド機構130の移動によって、ゴムシート10の短手方向Dにおける位置が調整される。つまり、ガイド機構130は、搬送機構110に載せられたゴムシート10の短手方向Dにおける側端部12のずれを調整する。従って、ゴムシート10の位置ずれを確実に解消でき、より確実にゴムシート10の短手方向における位置を調整できる。
【0045】
本実施形態では、側端ガイド部132が中央ガイド部131に向かって移動することによって、ゴムシート10の短手方向Dにおける位置が調整される。これによれば、側端ガイド部132は、中央ガイド部131の反対側に位置する側端部12を中央ガイド部131に向けて押すことができる。従って、ゴムシート10の位置ずれを確実に解消でき、より確実にゴムシート10の短手方向における位置を調整できる。
【0046】
本実施形態では、搬送機構110は、2枚のゴムシート10をゴムシート10の短手方向Dに並べた状態で搬送方向Cに搬送する。これによれば、乗用車用タイヤよりもサイズが大きい建設車両用タイヤなどの大型タイヤを製造する際にさらに有効となる。
【0047】
(5)変更例
上述した実施形態に係るコンベヤ装置100は、以下のように変更してもよい。なお、上述した実施形態に係るコンベヤ装置100と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
【0048】
(5−1)変更例1
まず、変更例1に係るコンベヤ装置100の構成について、図面を参照しながら説明する。図8は、変更例1に係るコンベヤ装置100の一部を示す斜視図である。図9は、変更例1に係るコンベヤ装置100を示すブロック図である。
【0049】
上述した実施形態では、ガイド機構130の移動によって、ゴムシート10の短手方向Dにおける位置が調整される。これに対して、変更例1では、位置調節ローラー121の回動によって、ゴムシート10の短手方向Dにおける位置が調整される。
【0050】
具体的には、図7及び図8に示すように、位置調整機構120は、搬送機構110における所定の空隙Sに配設され、ゴムシート10の短手方向Dに回動する位置調節ローラー121(回動部)を有している。なお、位置調節ローラー121は、支持軸121Sと隣接する支持軸121Sとに掛け渡された無端軌道状の軸ベルト122(伝達帯)を介して回転させられる。
【0051】
位置調節ローラー121の下方には、位置調節ローラー121を駆動する第2モータ123(第2駆動部)が配設されている。位置調節ローラー121は、第2モータ123と1つの支持軸121Sとに掛け渡された無端軌道状の第2ベルト124(伝達帯)を介してゴムシート10の短手方向Dに回転させられる。
【0052】
ガイド機構130は、2枚のゴムシート10の間において、搬送方向Cに沿って配設される中央ガイド部131を備える。すなわち、ガイド機構130は、側端ガイド部132を備えていない。
【0053】
制御部140は、搬送機構110及びガイド機構130に加えて、位置調整機構120も制御する。調整状態では、制御部140は、中央ガイド部131に向けて、位置調節ローラー121をゴムシート10の短手方向Dに回転させる。
【0054】
ここで、位置調整機構120は、位置調節ローラー121を有しているが、図10に示すように、位置調節ローラー121と隣接する位置調節ローラー121とに掛け渡された無端軌道状のローラベルト125をさらに有していてもよい。この場合、位置調整機構120は、軸ベルト122を備えていない。
【0055】
変更例1では、位置調節ローラー121またはローラベルト125の回動によって、ゴムシート10の短手方向Dにおける位置が調整される。このため、側端ガイド部132を用いることなく、ゴムシート10の短手方向Dにおける位置を調整できる。従って、より様々なゴムシート10の短手方向Dのサイズに対応しつつ、ゴムシート10の位置ずれを確実に解消できる。
【0056】
(5−2)変更例2
次に、変更例2に係るコンベヤ装置100の構成について、図面を参照しながら説明する。図11は、変更例2に係るコンベヤ装置100の一部を示す斜視図である。図12は、変更例2に係るコンベヤ装置100の一部を示す側面図(図11のA矢視図)である。
【0057】
上述した実施形態では、第1モータ112及び第1ベルト113は、側端ガイド部132よりも中央ガイド部131から離れた位置に配設されている。これに対して、変更例2では、第1モータ112及び第1ベルト113は、側端ガイド部132よりも中央ガイド部131から近い位置に配設されている。
【0058】
具体的には、図11及び図12に示すように、第1モータ112及び第1ベルト113は、搬送ローラー111と隣接する搬送ローラー111との間に設けられている。この場合、側端ガイド部132は、位置調節ローラー121の上端部分121Aよりも下方に突出する凹部132Cを有している。凹部132Cは、位置調節ローラー121に対応した位置に形成されている。
【0059】
変更例2では、第1モータ112及び第1ベルト113が側端ガイド部132よりも中央ガイド部131から近い位置に配設されていることによって、第1モータ112及び第1ベルト113が側端ガイド部132よりも中央ガイド部131から離れた位置に配設されている場合と比べて、省スペース化を実現できる。
【0060】
変更例2では、側端ガイド部132に設けられた凹部132Cが搬送ローラー111に対応した位置に形成されていることによって、側端ガイド部132が中央ガイド部131の反対側に位置する側端部12を中央ガイド部131に向かって確実に押すことができ、ゴムシート10の位置ずれを完全に解消できる。
【0061】
(6)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0062】
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。実施形態で説明したコンベヤ装置100の構成に、変更例で説明したコンベヤ装置100の構成を組み合わせてもよい。例えば、図13に示すように、実施形態で説明したコンベヤ装置100の構成に、変更例1で説明したコンベヤ装置100の構成を組み合わせてもよい。
【0063】
搬送機構110は、2枚のゴムシート10をゴムシート10の短手方向Dに並べた状態で搬送方向Cに向けて搬送するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、1枚のゴムシート10を搬送方向Cに向けて搬送してもよく、3枚以上のゴムシート10を搬送方向Cに向けて搬送してもよい。この場合、ゴムシート10の枚数に合わせて、搬送機構110や位置調整機構120、ガイド機構130の数を設定できる。
【0064】
搬送機構110は、上下方向に向かって移動できるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、位置調整機構120が、上下方向に向かって移動してもよい。
【0065】
ゴムシート10は、トレッドの成形に用いられる細長い帯状のトレッドゴムシートであるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ベルト層やカーカス層の成形に用いられる細長い帯状のゴムシートや、ゴムシート以外の帯状部材であってもよいことは勿論である。
【0066】
コンベヤ装置100は、ライナー200と、成型ロール300との間に設けられているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、帯状部材を搬送すればよく、どの場所で使用されてもよいことは勿論である。
【0067】
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本実施形態に係るコンベヤ装置100の設置箇所を示す図である。
【図2】本実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す斜視図である。
【図3】本実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す側面図(搬送状態)である。
【図4】本実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す側面図(調整状態)である。
【図5】本実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す上面図(搬送状態)である。
【図6】本実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す上面図(調整状態)である。
【図7】本実施形態に係るコンベヤ装置100を示すブロック図である。
【図8】変更例1に係るコンベヤ装置100の一部を示す斜視図である(その1)。
【図9】変更例1に係るコンベヤ装置100の一部を示すブロック図である。
【図10】変更例1に係るコンベヤ装置100の一部を示す斜視図である(その2)。
【図11】変更例2に係るコンベヤ装置100の一部を示す斜視図である。
【図12】変更例2に係るコンベヤ装置100の一部を示す側面図(図11のA矢視図)である。
【図13】その他の実施形態に係るコンベヤ装置100の一部を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0069】
10…ゴムシート、11…底面、12,12A…側端部、100…コンベヤ装置、110…搬送機構、110A…上下動モータ、111…搬送ローラー、111S…支持軸、112…第1モータ(第1駆動部)、113…第1ベルト(伝達帯)、120…位置調整機構、121…位置調節ローラー(回動部)、121A…上端部分、121B…下端部分、121S…支持軸、122…軸ベルト、123…第2モータ(第2駆動部)、124…第2ベルト、125…ローラベルト、130…ガイド機構、131…中央ガイド部、131A…凹部、131B…下側縁、132…側端ガイド部、132A…凹部、132B…下側縁、132C…凹部、133…駆動モータ、140…制御部、150,160…フレーム、200…ライナー、210…スクレーパー、300…成型ロール
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状部材を所定方向に搬送するコンベヤ装置であって、
前記帯状部材の底面を支持し、前記帯状部材を前記所定方向に向けて搬送する搬送機構と、
前記所定方向と略直交する前記帯状部材の短手方向に沿って前記帯状部材を移動させる位置調整機構と、
前記所定方向に沿って配設されるガイド機構と、
前記搬送機構、前記位置調整機構または前記ガイド機構の少なくとも何れかの動作を制御する制御部とを備え、
前記搬送機構は、所定の空隙を空けて配設され、前記帯状部材の底面を支持しつつ、前記所定方向に向かって回転する複数の搬送ローラーを有し、
前記位置調整機構は、前記空隙に配設され、前記帯状部材の短手方向に回動する回動部を有し、
前記制御部は、
前記搬送機構を前記位置調整機構よりも下方に位置させることによって、前記帯状部材を前記搬送ローラーから離間させつつ、前記帯状部材を前記回動部によって支持させ、
前記回動部の回動または前記ガイド機構の移動によって前記帯状部材の短手方向における位置を調整するコンベヤ装置。
【請求項2】
前記ガイド機構は、前記搬送機構に載せられた前記帯状部材の短手方向における側端部それぞれの外側に配設され、
前記制御部は、少なくとも何れか一方の前記ガイド機構を、他方の前記ガイド機構に向かって移動させる請求項1に記載のコンベヤ装置。
【請求項3】
前記ガイド機構は、前記回動部の上端部分よりも上方にへこむ凹部を有し、
前記凹部は、前記搬送ローラーに対応した位置に形成される請求項1または2に記載のコンベヤ装置。
【請求項4】
前記搬送機構は、2枚の前記帯状部材を前記帯状部材の短手方向に並べた状態で前記所定方向に搬送し、
前記ガイド機構は、
2枚の前記帯状部材の間において、前記所定方向に沿って配設される中央ガイド部と、
前記搬送機構に載せられた前記帯状部材の短手方向における前記側端部のうち、前記中央ガイド部の反対側に位置する前記側端部の外側にそれぞれ配設される側端ガイド部とを備え、
前記制御部は、前記側端ガイド部を前記中央ガイド部に向かって移動させる請求項1乃至3の何れか一項に記載のコンベヤ装置。
【請求項5】
前記搬送ローラーを駆動する第1駆動部を備え、
前記搬送ローラーは、前記第1駆動部と前記搬送ローラーとに掛け渡された無端軌道状の伝達帯を介して前記所定方向に回転させられる請求項1乃至4の何れか一項に記載のコンベヤ装置。
【請求項6】
前記第1駆動部は、前記搬送ローラーの下方に配設される請求項5に記載のコンベヤ装置。
【請求項7】
前記回動部を駆動する第2駆動部を備え、
前記回動部は、前記第2駆動部と前記回動部とに掛け渡された無端軌道状の伝達帯を介して前記帯状部材の短手方向に回転させられる請求項1乃至6の何れか一項に記載のコンベヤ装置。
【請求項1】
帯状部材を所定方向に搬送するコンベヤ装置であって、
前記帯状部材の底面を支持し、前記帯状部材を前記所定方向に向けて搬送する搬送機構と、
前記所定方向と略直交する前記帯状部材の短手方向に沿って前記帯状部材を移動させる位置調整機構と、
前記所定方向に沿って配設されるガイド機構と、
前記搬送機構、前記位置調整機構または前記ガイド機構の少なくとも何れかの動作を制御する制御部とを備え、
前記搬送機構は、所定の空隙を空けて配設され、前記帯状部材の底面を支持しつつ、前記所定方向に向かって回転する複数の搬送ローラーを有し、
前記位置調整機構は、前記空隙に配設され、前記帯状部材の短手方向に回動する回動部を有し、
前記制御部は、
前記搬送機構を前記位置調整機構よりも下方に位置させることによって、前記帯状部材を前記搬送ローラーから離間させつつ、前記帯状部材を前記回動部によって支持させ、
前記回動部の回動または前記ガイド機構の移動によって前記帯状部材の短手方向における位置を調整するコンベヤ装置。
【請求項2】
前記ガイド機構は、前記搬送機構に載せられた前記帯状部材の短手方向における側端部それぞれの外側に配設され、
前記制御部は、少なくとも何れか一方の前記ガイド機構を、他方の前記ガイド機構に向かって移動させる請求項1に記載のコンベヤ装置。
【請求項3】
前記ガイド機構は、前記回動部の上端部分よりも上方にへこむ凹部を有し、
前記凹部は、前記搬送ローラーに対応した位置に形成される請求項1または2に記載のコンベヤ装置。
【請求項4】
前記搬送機構は、2枚の前記帯状部材を前記帯状部材の短手方向に並べた状態で前記所定方向に搬送し、
前記ガイド機構は、
2枚の前記帯状部材の間において、前記所定方向に沿って配設される中央ガイド部と、
前記搬送機構に載せられた前記帯状部材の短手方向における前記側端部のうち、前記中央ガイド部の反対側に位置する前記側端部の外側にそれぞれ配設される側端ガイド部とを備え、
前記制御部は、前記側端ガイド部を前記中央ガイド部に向かって移動させる請求項1乃至3の何れか一項に記載のコンベヤ装置。
【請求項5】
前記搬送ローラーを駆動する第1駆動部を備え、
前記搬送ローラーは、前記第1駆動部と前記搬送ローラーとに掛け渡された無端軌道状の伝達帯を介して前記所定方向に回転させられる請求項1乃至4の何れか一項に記載のコンベヤ装置。
【請求項6】
前記第1駆動部は、前記搬送ローラーの下方に配設される請求項5に記載のコンベヤ装置。
【請求項7】
前記回動部を駆動する第2駆動部を備え、
前記回動部は、前記第2駆動部と前記回動部とに掛け渡された無端軌道状の伝達帯を介して前記帯状部材の短手方向に回転させられる請求項1乃至6の何れか一項に記載のコンベヤ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−89942(P2010−89942A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−263152(P2008−263152)
【出願日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】
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