説明

コードの情報登録方法とウェブサイト閲覧方法およびシステム

【課題】プリントシール機による写真の内容に関連する追加情報等を、ウェブサイトにアクセスして入手可能とする閲覧、登録方法およびシステム、装置を提供する。
【解決手段】写真または写真シールの作成時点で、該写真または写真シールのバッチ毎に異なる識別コードを自動的に該写真または写真シール内に挿入する手段と、前記写真または写真シール作成後、前記挿入された識別コードをコードリーダ機能により読み込み、所定のウェブサイト情報と共にホストサーバに登録する手段と、前記ホストサーバに登録された時点で、前記識別コードが前記所定のウェブサイト情報と結び付けられる手段とを備え、登録後は、前記識別コードを認識し、前記ホストサーバに照会することにより前記所定のウェブサイト情報が閲覧可能となることを特徴とするウェブサイト閲覧システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示された写真、シール、図、表などにコードを埋め込み、埋め込まれたコードを利用してそれらの表示情報内容に関連するウェブサイトにアクセスし、追加情報やサービス、関連する情報を入手するウェブサイトの閲覧、情報登録方法およびシステム、装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示された写真、シール、図、表などの写真・図情報にバーコードやコードを埋め込み、埋め込まれたコードを携帯などの機能として組み込まれているコードリーダで読み取り、表示情報内容に関連するウェブサイトにアクセスし、追加情報やサービス、関連する情報を入手するシステムは広く利用されるようになっている。
【0003】
これらのシステムは写真、シールなどに表示された人物や図形情報につきもっと詳細なデータを入手したい場合やサービス、関連する広告提供する場合などに利用されており、特に友人・知人同志で写真を撮影し、その写真シールを交換する、「プリント倶楽部」(登録商標)、略称「プリクラ」と称される写真シールにおいては写真中に写真人物に関連するURL(Uniform Resource Locator)、アドレス、携帯番号などを予め情報として書き込んでおき、それを携帯などのリーダー機能を利用して読み込み、写真に表示された人物に関連するウェブサイトにアクセスし、ブログ、チャット、情報発信などを行うSNS(Social Networking Services)機能に発展できるようになっている。
【0004】
それらの写真シールや図形に2次元または3次元バーコードを埋め込み、それを携帯などのバーコードリーダで読み取り、表示情報に関連するウェブサイトにアクセスする方法は種々提案されている(例えば、特許文献−1、特開2010−92449)。
【0005】
これらプリントシールにウェブサイトアクセス用のコードを埋め込むには、写真撮影と写真処理を同時に行う端末機操作時点で写真に関連するURLや人物情報などの個人情報を端末機に入力し、登録しなければならない。そのため写真処理時間の短縮、稼働率の向上を求められている写真プリントシール撮影のような場合においては極めて不都合であり、普及の妨げとなっている。つまり、写真プリントシールなどの写真撮影においては出来るだけ処理時間を短縮し、稼働率を向上させる観点からできるだけ簡単な操作で短時間の処理を行い、回転率を高めることが必要であり、撮影時点で撮影者の個人情報などを入力させる操作は現実的でない。
【0006】
一方で、写真プリントシールユーザなどの利用状況や個人情報等を把握できれば種々の販売促進、広告宣伝などに利用することが可能となり、極めて有用な情報であるため、写真処理を行う端末側で時間をかけずに撮影者の個人情報を端末側での写真処理や稼働率に影響させずに把握することも課題とされていた。
【先行技術文献】
【特許文献1】特開2010−92449号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記のような課題解決の必要性や状況に鑑みてなされたものであり、写真シール作成端末時点での処理時間を費やすことなく認識コード(識別コードまたはIDコード)を埋め込み、埋め込まれた認識コードと写真シールに関連するウェブサイトとを登録し、リンク付けすることで、写真の表示情報内容に関連するウェブサイトにアクセスし、追加情報やサービス、関連する情報を入手することができるウェブサイトの閲覧、情報登録方法およびシステムの提供を目的とする。
【0008】
また、本発明では、前記ウェブサイトの閲覧、情報登録方法およびシステムにおいて、写真シールなどの撮影者の個人情報を端末側での処理時間を費やすことなく登録管理し、利用者のリサーチ、広告、販売促進、サービスの提供などに利用することができるシステムの提供を目的とする。
【0009】
さらに、本発明では、撮影者本人が登録した後で第三者に不正にアクセスできないようにロックすることで登録者以外の第三者が一旦登録した識別コードにアクセスできにくいセキュリティに配慮したウェブサイトの閲覧、情報登録方法およびシステムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、請求項1に記載のウェブサイト閲覧システムは、写真または写真シールの作成時点で、該写真または写真シールのバッチ毎に異なる識別コードを自動的に該写真または写真シール内に挿入する手段と、前記写真または写真シール作成後、前記挿入された識別コードをコードリーダ機能により読み込み、所定のウェブサイト情報と共にホストサーバに登録する手段と、前記ホストサーバに登録された時点で、前記識別コードが前記所定のウェブサイト情報と結び付けられる手段とを備え、登録後は、前記識別コードを認識し、前記ホストサーバに照会することにより前記所定のウェブサイト情報が閲覧可能となることを特徴とする。
【0011】
さらに、上記目的を達成するため、請求項2に記載のウェブサイト閲覧システムは、請求項1に記載のウェブサイト閲覧システムにおいて、前記識別コードの登録時点で登録者の個人属性情報が併せ登録されることを特徴とする。
【0012】
また、上記目的を達成するために、請求項3に記載のウェブサイト閲覧システムは、請求項1に記載のウェブサイト閲覧システムにおいて、前記識別コードは携帯のバーコードリーダ機能により読み取られることを特徴とする。
【0013】
また、上記目的を達成するために、請求項4に記載のウェブサイト閲覧システムは、請求項1に記載のウェブサイト閲覧システムにおいて、前記識別コードが登録された後は第三者のアクセスを受け付けないようにロック可能となっていることを特徴とする。
【0014】
また、上記目的を達成するために、請求項5に記載の装置は、写真または写真シールの作成装置において、作成される写真または写真シールにはバッチ毎に異なる識別コードが自動的に挿入され、前記識別コードは作成時点では英数字からなる空コードであり、所定のホストサーバに登録され、所定のウェブサイト情報と結び付けられた場合にのみ、前記所定のウェブサイト情報が閲覧可能となる識別コードであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
このように、本発明の請求項1に基づく本発明によれば、写真または写真シールの作成時点で、該写真または写真シールバッチ毎に異なる識別コードが自動的に挿入されるため、「プリクラ」などの写真シール作成時点では写真撮影後その写真処理端末側に割り当てられた識別コードが写真または写真シールに自動的に挿入されるだけであり、写真撮影時点で端末処理機においてユーザがURLなどのウェブサイト情報を入力したり、個人情報などを登録したりするための時間を要することはない。
【0016】
また、識別コードは写真や写真シールを識別するだけのコードであり、そのコード自体URLや撮影者の個人情報などを含まない、数字やアルファベット記号だけでも構成できるいわゆる空コードであるため情報量は極めてすくなく、単なる割り当て番号みたいなものでも可能となり識別コード自体が写真に影響しないように極力小さい識別コードとして挿入することが可能となる。
【0017】
また、前記識別コードがホストサーバに登録され、所定のURLと結び付けられることにより、登録後は、前記識別コードを認識し、前記ホストサーバに照会することにより前記所定のURLが閲覧可能となり、写真に関連したウェブサイト、ブログなどにアクセスして、追加情報の入手や広告・宣伝が提供できたり、写真や写真シールの交換からSNSブログやメール情報のやり取りなどに発展することが可能となる。
【0018】
さらに、本発明の請求項2に基づく本発明によれば、前記識別コードの会員登録時点で登録者の個人属性情報が併せ登録されるため、登録者(写真撮影者)の個人属性情報(メールアドレス、パスワード、性別、血液型、生年月日、利用端末の都道府県など)がホストサーバに集中して登録されることとなり、これらの会員情報が「プリクラ」などの利用状況分析、販売促進、広告、配信事業などへのマーケティング分析に利用することができる。
【0019】
さらに、本発明の請求項3に基づく本発明によれば、前記識別コードは携帯のバーコード機能により読み取られることを特徴とするため、広く普及したバーコードリーダ付携帯を用いて簡単に読み取りホストサーバへアクセスし登録することが可能となる。
【0020】
さらに、本発明の請求項4に基づく本発明によれば、前記識別コードが登録された後は第三者のアクセスを受け付けないようにロック可能となっているため、一旦登録された識別コードを用いて第三者が登録内容を変更したり、なりすましで別のURLへ誘導したり、不正ができないようにセキュリティを確保したシステムが可能となる。
【0021】
さらに、本発明の請求項5に基づく本発明によれば、写真または写真シールの作成装置において、作成される写真または写真シールにはバッチ毎に異なる識別コードが自動的に挿入され、前記識別コードは作成時点では数字のみからなる空コードであり、所定のホストサーバに登録され、所定のウェブサイト情報と結び付けられた場合にのみ、前記所定のウェブサイト情報が閲覧可能となる識別コードであることを特徴とする装置により、写真または写真シール作成時点でURLなどのウェブサイト情報の入力を要しない、稼働率の向上が図れるウェブサイト閲覧システム用の写真または写真シール作成装置を提供することができる。
【0022】
なお、以上の構成要素の任意の組合せにより、本発明に基づくシステムを家庭用プリンタへの応用や写真プリント店での応用など発明の趣旨の範囲で他の態様としても有効である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明による会員登録およびURL登録システムの説明図である。
【図2】本発明によるIDコードとURLおよび会員属性データベースの一例である。
【図3】本発明による会員登録の携帯側とサーバ側とのシーケンス説明図である。
【図4】本発明によるURL登録の携帯側とサーバ側とのシーケンス説明図である。
【図5】本発明による第三者がウェブサイト閲覧を行う場合の説明図である。
【図6】本発明によるデータ変更時の携帯側とサーバ側とのシーケンス説明図である。
【図7】本発明による他の実施形態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(実施の形態1)
本発明を具体化した実施形態を図に基づいて説明する。図は説明の都合上模式的に描いてある。図1は本発明による会員登録を行う際のシステム説明図である。図1においては写真シール端末機101を例示してある。この端末機101は写真シール用でなくても、市中のEDPショップなどに設置された写真プリント端末機でも同様である。写真シール端末機101はネットワーク102を介してホストサーバ103とネットワーク接続されている。写真シール端末機101は街角のゲームセンターなどに設置され、友人同士で写真を撮影し、出来上がった写真シール104を相互に交換したり、他の友人たちに送付したりして友人ネットワークを広げるたりするのに利用されている。
【0025】
この写真シールはプリントシール台帳(アルバム)に貼付されて友人との遊びの記録や、友人の様子を集めるのに利用されたり、また名刺などに貼付して本人を写真で照会するのに利用されたり、さらに携帯やPC(Personal Computer)に取り込んで保管したりしている。利用者はこの写真プリントシール上にIDコードが埋め込まれたていれば、そのIDコードを利用して撮影された写真本人に関連するURLやブログなどのウェブサービスにアクセスしより発展的に写真本人の情報を入手することが可能となる。
【0026】
この写真プリントシールは分割された主に4枚から16枚の小型写真シールが印刷される1枚のシート台帳に含まれており、この小型写真シール1枚の大きさは3cm×3cm以下程度でプリントシールアルバムや名刺などに貼り付けるのに適した比較的小さい寸法となっている。写真シール撮影端末機101で撮影した写真104はプリントシールとして撮影現場で印刷されて提供される。撮影からプリントアウトまでの処理時間は数分であるが出来るだけ短時間である事が望ましい。
【0027】
端末機101においては予めホストサーバ103から複数のIDコードがバッチ単位で割り当てられており、このIDコードは利用者が撮影する度に1個ずつ自動的に順番に使用され、使用毎にその利用記録がサーバに送信されるようになっている。ホストサーバ側ではどの端末に割り当てられたかをサーバデータベースに記録されており、ユーザが利用する毎にその利用時間、端末の場所(利用場所)が記録されるようになっている。
【0028】
実施例では端末機101がホストサーバ103とネットワーク回線102で常時接続されている状態を示しているが、ネットワーク回線が利用できないような場合は、ホストサーバ103とは独立して、当該端末に割り当てられた番号を自動番号付与手段などにより利用者毎または所定のバッチ毎に付与してもよい。この場合、当該端末機に割り当てられた番号はホストサーバ103でのIDコード不正利用を防ぐためにホストサーバ103に予め記録されている。
【0029】
撮影されたプリントシール104上にはホストサーバ103から割り当てられたIDコードが自動的に印刷される構成となっている。つまり写真プリントシール端末機101ではシール発行毎あるいは写真撮影毎に順番に英数字を自動的に割り当て、シールや写真内にその割り当てられた英数字のIDコード105を埋め込む。
【0030】
写真プリントシール104にはバーコード(X・・・・・・X)105として表示されているが、このIDコードは単なる識別番号を表していれば良く、撮影された写真内容と関連するURL情報やデータ内容を示すものではない。発明者の実施例では0から9の12桁により構成された数字からなったものを使用している。コードの種類や方式は単なる英数字を表示されれば、どんなものでも可能であり、1次元や2次元バーコードなどその方式を問うものではない。しかし、最も汎用性があり普及している各種携帯に搭載されている方式の2次元バーコードリーダに対応しているものが望ましい。
【0031】
このコードは数字を利用者単位あるいはバッチ単位で割り当てていくだけであり、情報内容を持たないためいわゆる空コードであり、発行した順番がわかるものであれば良い。したがって、コード自体も大容量とならず簡単で認識できるものであれば何でも構わないため小型化することも可能となり、小型の写真シールに挿入するには写真や図に対する影響を極力小さく抑えることができる。さらにこのコード番号は、利用者毎に発行される場合、ユーザが利用した写真シールの製品管理番号やトレース番号としても利用可能であり、写真の品質管理や顧客管理としても利用することができる。
【0032】
ユーザAが会員登録を希望し、写真に関連付けられるURL、IPアドレスなどを公開したい場合、ユーザAはネット通信機能を有する携帯106によりこのウェブサイト閲覧サービスのホストサーバ103にアクセスし、このサービス専用のアプリソフトをダウンロードする。ホストサーバ103のURLはウェブサイト閲覧サービスのカタログ、パンフレット、写真プリントシールのシール台帳などに記載されているものを利用したり、あるいは携帯のASP(Application Softoware Provider)サービス一覧から直接ダウンロードするようにしても良い。この専用アプリソフトにはホストサーバ103へアクセスするためのURLが含まれており、写真プリントシール上のIDコードを読み取ることでホストサーバ103へのアクセスが可能となる。
【0033】
この会員登録時点でコードの利用が可能な会員として登録されるため、名前(略称やブログ名など)、メールアドレス、ID、パスワード、性別、年齢、血液型などの個人属性情報を入力してホストサーバに記録・保管することも可能である。会員登録してこのサービスのための専用アプリソフトをダウンロードすれば、自分の写真プリントシール上のIDコードを関連する自分のURLやブログなどのサイトとリンク登録したり、登録内容を追加・変更したりすることが可能となる。また、他の会員の写真シールに記載された写真プリントシール上のIDコードを読み取り、他人(友人や知人)のウェブサイトを閲覧したり、ブログやチャットなどのウェブサービスに参加することが可能となる。
【0034】
ユーザAは会員登録後、専用アプリソフトがダウンロードされた携帯106のバーコードリーダにより写真プリントシール104上のIDコード105を読み込みホストサーバ103へネットワーク回線102を介して送信する。前述の通り、専用アプリソフトにはこのホストサーバのURLロケーションが含まれており、IDコードを読み込むことでホストサーバ103へアクセスすることができる。
【0035】
ユーザAが写真プリントシール104のIDコード105を携帯106などのバーコードリーダを利用してホストサーバ103にアクセスするとサーバ側ではそのIDコード105が正規に発行されたものかどうかを判断し、正規に発行されたものであればユーザAにURL入力指示を与える。ユーザAは写真に関連するURL、ブログサイトなどのウェブサイト情報を入力し、ホストサーバ103に送信する。もし、会員登録時点で個人の属性情報が入力されていなかったり、属性情報を追加・変更したい場合はそれら個人属性情報の変更・追加入力も可能である。ホストサーバ103では入力されたIDコード105とユーザAにより指定されたURLなどのウェブサイト情報と個人属性情報とがリンクされサーバ内のデータベース107に蓄積される。
【0036】
図2は、IDコードと入力されたURL(ウェブサイト)情報と個人属性情報とのリンク一覧を示す一例である。写真シール端末機101はホストサーバ103とネットワーク回線で常時接続されており、IDコードの発行がどの端末(設置場所)で、何時から何時まで利用されたかを把握できるようになっている。また、一旦、会員登録されるとIDコードと登録会員が写真とリンクさせたいURLなどがリンクされ、会員登録して専用ソフトをダウンロードしてあれば、写真シール104に埋め込まれたIDコード105を携帯106で読み込むことで、ホストサーバ103にそのIDコード105が送信され、リンクされている所定のウェブサイト(URL)へ転送され当該ウェブサイトを誰でも閲覧することができる。
【0037】
図3は最初に会員登録を行う場合の携帯側とホストサーバ側とのやり取りのシーケンスを示す図である。ユーザAは写真プリントシールのウェブサイト閲覧サービスを行っているホストサーバのURLに自分の携帯でアクセスし、会員登録申し込みを行う(S301)。サーバ側では、会員登録の要求を受け付け(S302)、登録のための属性情報入力を求める(S303)。ユーザAが求められた個人属性情報(メールアドレス、ID、パスワード、性別、年齢、血液型など)を入力し(S304)、その属性情報を送信すると(S305)、サーバ側では受信した個人属性情報をデータベース107に記録・保管すると共に専用アプリソフトがサーバ103から携帯へ送信され(S307)、ユーザAの携帯へダウンロードされる(S308)。
【0038】
ユーザAの携帯に専用アプリソフトがダウンロードされれば、ユーザAはダウンロード完了通知をサーバ側に送信する(S309)。ダウンロード完了通知を受領したサーバ側ではデータベース107に会員登録を行う(S310)。これで初期の会員登録は完了する。会員登録を行い専用アプリソフトを入手したユーザAはダウンロードしたアプリソフトにより写真プリントシール上のIDコードを読み取り、ホストサーバへアクセスし、ウェブサイト閲覧サービスを利用可能となる。
【0039】
図4は、会員登録後、撮影した写真プリントシールを用いてその写真に関連するウェブサイト(URLなど)にリンクさせるまでのシーケンスを示す図である。ユーザAは端末機で撮影した写真プリントシール104のIDコード105を携帯106で読み込む(S401)。読み込まれたIDコードはコード管理、会員情報管理及びウェブサイト接続サービスのホストサーバ103へ送信される(S402)。ホストサーバ側ではIDコードを受信すると(S403)、そのIDコードが予めそのホストサーバ103により正規に発行されたIDコードかどうか、または未登録のIDコードであるかどうかを確認する(S404)。確認によりそのIDコードが非正規のものである場合、URL登録は拒否される(S405)。
【0040】
IDコードが正規のものと確認されれば、さらにそのIDコードを読取ったユーザがID、パスワードなどにより会員登録されているかどうかを確認し(S406)、会員登録されていない場合は会員登録を要求する(S407)。会員登録済みの場合、サーバ側からは受付確認と共にユーザの希望するURLなどのウェブサイト情報の入力指示が携帯108へ送信される(S408)。携帯側ではURLおよび関連する情報を入力し(S409)、ホストサーバ103へ送信する(S410)。サーバ側では受領したURLおよび個人属性情報をIDコードとリンクさせサーバ内のデータベース107に蓄積する(S411)。ユーザAには登録確認要求が行われ(S412)、URLおよび入力情報をユーザAが確認し(S413)、登録承認通知をサーバに発信すると(S414)、サーバ側では入力されたURL登録が完了する(S415)。
【0041】
本システムにおいては、会員登録が完了するとユーザAに登録情報を簡単に変更できないように情報ロック確認要求を行う(S416)。会員登録したユーザAは入力情報をロックするかどうか認否を判断し(S417)、情報ロックしたい場合はロック指示をサーバに与える(S418)。ロック指示を受けたサーバでは情報をロックする(S419)。ユーザAが万一情報内容を変更したい場合やリンクの中止を行いたい場合はID、パスワードをホストサーバ103へ送信。ホストサーバ103で本人確認後、登録されているユーザAのメールアドレス宛にホストサーバ103からロック解除のURLが送信される。ユーザAは送られてきたURLにアクセスし再度、ID、パスワードでログインし会員登録した本人だけが登録したURLなどの情報を変更・追加・中止できるようになっている。
【0042】
以上のようにウェブサイト(URLなど)の登録が完了すると誰でも写真シール上のIDコード106を自身の携帯に読み込ませてホストサーバ103にアクセスすることで写真に関連するURLなどのウェブサイトへ転送され、写真に関連した情報が入手できたり、ブログ、チャットなどのウェブサービスに参加することが可能となる。
【0043】
さらに登録したURLなどの個人属性情報はホストサーバ側でロック管理され、変更(追加、削除など)は本人のメールアドレス、ID、パスワードが確認されなければできない、極めてセキュリティの高いシステムを構築することができる。
【0044】
図5は、ユーザAが会員登録を行った後、第三者(ユーザB)がウェブサイト閲覧を行う場合の説明図である。ユーザAは写真シール撮影機101で撮影し、写真シール台帳501を入手する。写真シール台帳501には複数の写真プリントシールが分割されて提供され、写真1枚ごとにはがして配布できるようになっている。撮影者は入手した写真シール台帳501から各プリントシールそれぞれをはがして友人・知人に配布したり、名刺に貼付して第三者(ユーザB)に配布する。
【0045】
この写真プリントシール502を受領した第三者(ユーザB)が写真シール上のIDコード503を利用して写真に関連するウェブサイトにアクセスしたい場合、予めこのウェブサイト閲覧サービスから専用アプリソフトを自分の携帯にダウンロードしておく必要がある。この手順は図1および図3で説明したのと同じ方法である。第三者が会員登録を行う場合も個人のメールアドレス、ID、パスワード、性別、年齢、血液型などの属性情報がホストサーバ103のデータベース107内に登録され、ユーザAと同様、販売促進、広告、利用状況把握など種々のマーケット分析に利用することができる。しかし、第三者がURL登録を行わず、写真シールに関連するURLを閲覧するだけであれば、会員登録(そのための個人属性情報)を要求せず、単に読み取り用(リンク付用)専用アプリソフトをダウンロードするように設定することもできる。
【0046】
専用アプリソフトを自身の携帯504にダウンロードした第三者(ユーザB)は自身の携帯504のバーコードリーダ機能を利用して写真シール502に埋め込まれたIDコード503を読み込む。専用アプリソフトではIDコード503が読み込まれるとホストサーバ103のサイトにネットワーク回線102を介してアクセスする。ホストサーバ103ではIDコードがユーザAによって既に登録されて、登録された所定のURLとリンク付けされているため、自動的に所定のURLサーバへ転送され、写真に関連付けられたURL(図示せず)とユーザBの携帯との間で交信が確立する。ユーザBは写真に関連するURLより追加情報を入手したり、写真本人のブログなどを閲覧したり、その写真のサークルなどに参加したりすることができるなど様々なウェブサービスを利用することができる。
【0047】
次に、ユーザA(登録会員)が登録したURLなどの内容を追加・変更・削除する場合につき説明する。図6は、データ変更(追加、削除を含む)の携帯側とサーバ側とのシーケンス説明図である。ユーザAは自身の携帯を用いてIDコードを読み取り(S601)、ホストサーバ103へ送信する(S602)。送信されたIDコードはサーバ側で受信され(S603)、そのIDコードが正規に発行されたものか、既に登録済みのものかを確認する(S604)。正規に発行されたIDコードでない場合や期限が切れているような場合(IDコード登録や利用の期限を設定してある場合)、そのアクセスは拒否されユーザAには拒否通知がなされ、その後の操作はできなくなる(S605)。
【0048】
IDコードが不正でないことが判断された場合、コードの内容の変更が可能になる。ユーザAは、ID、パスワードで本人確認後、ホストサーバ103へコードの内容変更依頼を送信。ホストサーバ103はユーザAの登録情報にあるメールアドレスへ期限付きコード変更用URLを送信。ユーザAはメールアドレスへ送られてきたメールに記載されているコード変更用URLにアクセスし再度、ID、パスワードで本人確認後、コードの内容の追加・変更・削除を行なうことができる。
【0049】
登録内容変更の場合ユーザAは自身の携帯に保存しているロック解除パスワードを入力し、ホストサーバ103に送信する(S608)。サーバ側では受領したパスワードが正規のものであるかどうか確認し(S609)、不正の場合は変更拒否を通知する(S610)。パスワードが正規のものと確認されれば、変更内容確認要求を行う(S611)。携帯側で変更内容指示を受けると(S612)、ユーザAは変更(追加、削除を含む)内容を入力し、サーバへ送信する(S613)。変更情報を受領したサーバ側では変更情報をデータベース107に変更内容を登録し(S614)し、変更が完了する。
【0050】
変更が完了すると、初期会員登録時と同様、ユーザに内容をロックするかどうかの確認要求を行い(S615)、ユーザによるロックの認否(S616)、ロックする場合の指示の送信(S617)、サーバ側でのロック(S618)、ロック解除パスワードの発行(S619)、ユーザ携帯でのロック解除パスワードの登録保存(S620)など一連の操作が行われ、情報変更が完了する。
【0051】
このようにして、会員登録によりIDコードとURLなどのウェブサイトとがリンク登録が実行され、配布した写真プリントシールに記載されたIDコードを会員登録した携帯などで読み込むだけで、写真プリントシールに関連するウェブサイトにアクセス可能となるため、写真プリントシールを友人・知人に配布したり、名刺などに貼付したりして配布すれば、その写真シールを入手した会員ユーザは写真に関連するサイト情報を入手したり、ブログなどウェブサービスでのやりとりや、友人・知人同志での交流をより発展させたものとすることができる。
【0052】
本発明において、IDコードは自動的に付与され、写真プリントシール発行時点で個人属性情報やURLなどの情報入力を要求することないため、写真プリント端末での写真処理に要する余計な時間を要することがなく端末処理機の稼働時間に影響されずに、稼働率の良い写真プリントシールに関連するウェブサイト閲覧システムを構築することができる。
【0053】
さらに、個人の属性情報のデータベースがホストサーバ103により集中管理されるため、写真シールの利用状況(利用時間帯分布、稼働率、設置場所毎の利用率、利用年齢、その他血液型、利用性別などの詳細状況)がアクセス解析などにより把握可能となり、これらのデータが販売促進、写真シール端末機設置場所の選定、設定台数の割り当て、稼働率の向上、端末機の広告内容など多方面のマーケティングやサービスに利用することができ、写真シールを中心とした複合的なコンテンツを構築できる。
【0054】
(実施の形態2)
図7は他の実施形態を示す説明図である。図7において、写真シール台帳701は写真シール端末機より出力された写真シールで、4枚のプリントシール702A〜Dが分割して印刷してあり、それぞれのプリントシール上にはIDコード703A〜Dが埋め込まれている。写真シール台帳701にはそれぞれのプリントシール外の余白に会員登録用のIDコード704が埋め込まれている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
【0055】
この実施形態においてはURL登録用のIDコードと読み取り用IDコードとが異なっている。シール台帳701上のIDコード704はURL登録用のIDコードであり、他の写真プリントのIDコード703A〜Dは読み取り専用のコードである。URL登録用IDコードには写真プリントのIDコード703A〜Dのコード番号に追加して登録用コードである旨の識別番号または符号を入れておくだけで良い。
【0056】
ユーザは写真にリンク付するURLを登録する際このシール台帳701上のURL登録用IDコード704を自己の携帯のバーコード機能を利用して取り込み、実施の形態1で述べたのと同様ホストサーバ103にアクセスしURL登録を実行する。
【0057】
この実施形態によれば第三者に配布されるのは写真プリントシール702A〜Dであり、シール台帳は配布されることがなく、したがってURL登録用IDコードが第三者に配布されることはない。そのために写真プリントシールを入手した第三者が勝手に写真配布者の希望しない適当なURLを登録したり、変更、追加、削除したりすることを防ぐことができ、よりセキュリティに配慮したシステムを構築することが可能となる。
【符号の説明】
【0058】
101 写真プリントシール端末機
102 ネットワーク
103 ホストサーバ
104 写真シール
105 IDコード
106 バーコード読み取り機能付携帯
107 データベース
501、701 写真プリント台帳
502、702A〜D 写真プリントシール
503、703A〜D IDコード
704 URL登録用IDコード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
写真または写真シールの作成時点で、該写真または写真シールのバッチ毎に異なる識別コードを自動的に該写真または写真シール内に挿入する手段と、前記写真または写真シール作成後、前記挿入された識別コードをコードリーダ機能により読み込み、所定のウェブサイト情報と共にホストサーバに登録する手段と、前記ホストサーバに登録された時点で、前記識別コードが前記所定のウェブサイト情報と結び付けられる手段とを備え、登録後は、前記識別コードを認識し、前記ホストサーバに照会することにより前記所定のウェブサイト情報が閲覧可能となることを特徴とするウェブサイト閲覧システム。
【請求項2】
請求項1に記載のウェブサイト閲覧システムにおいて、前記識別コードの登録時点で登録者の個人属性情報が併せ登録されることを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項1に記載のウェブサイト閲覧システムにおいて、前記識別コードは携帯のバーコードリーダ機能により読み取られることを特徴とするシステム
【請求項4】
請求項1に記載のウェブサイト閲覧システムにおいて、前記識別コードが登録された後は第三者のアクセスを受け付けないようにロック可能となっていることを特徴とするシステム。
【請求項5】
写真または写真シールの作成装置において、作成される写真または写真シールにはバッチ毎に異なる識別コードが自動的に挿入され、前記識別コードは作成時点では英数字からなる空コードであり、所定のホストサーバに登録され、所定のウェブサイト情報と結び付けられた場合にのみ、前記所定のウェブサイト情報が閲覧可能となる識別コードであることを特徴とする写真または写真シール作成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−65269(P2013−65269A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−220499(P2011−220499)
【出願日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(511240830)
【Fターム(参考)】