説明

ゴミ袋製造管理装置並びにゴミ袋製造管理システム

【課題】 ゴミ袋を不正に製造していないことの確認、製造ロス分の確認ができ、製造の公明性を証明できるようにしたゴミ袋製造管理システムの提供。
【解決手段】 ゴミ袋製造ラインLの印字装置4aによりゴミ袋1枚毎に製造シリアル番号Aを付し、成形部2、シール部4、巻取部5、計量部6に配設させたカメラKにより製造状態及び撮影日時を映像として記録させて録画装置7によって録画させ、計量部にロール状ゴミ袋の1本毎の重量及びその計量日時を表示する第1計量機6aと、ケース毎の重量及びその計量日時を表示する第2計量機6bと、製造ロス分の重量及びその計量日時を表示するロス計量機6cを設け、各計量機で計量した重量データ及び計量日時を製造履歴記録装置8の計量記録部8aに記録させ、主原料2aや副原料2bや着色剤2c等の原料資材に関する重量及び種類を原料データ記録部8bに記録させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数枚のゴミ袋を一連に連続させた帯状連続ゴミ袋をロール状に巻き取ったロール状ゴミ袋を対象としたゴミ袋製造管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、各自治体では指定ゴミ袋によるゴミ収集に移行し、指定ゴミ袋販売に伴う収益をゴミ処理費等に充てるなど、財政の負担軽減に取組んでいる。
このような指定ゴミ袋の価格には、ゴミの回収費用も含まれているため、収入証紙としての価値があり、そのため製造に際しての公明性、即ち不正なく適正な量で製造がなされていることの証明が要求される。
製造に際しての公明性を証明するには、自治体職員の立会いの下で製造するのが望ましいが、その製造は一般的に数日間に亘る連続製造になるため、自治体職員が常時立会うのは現実問題として無理である。
【0003】
従来、本出願人において、ゴミ袋の製造過程で穴明きや破損等の不良品が生じた場合に、その不良ゴミ袋に表示された製造シリアル番号を基にして、その不良ゴミ袋の製造状態を映像で確認できるようにした技術を提案している(特許文献1参照)。
【0004】
この従来技術によれば、製造シリアル番号を基にして、その不良ゴミ袋の製造状態を映像で確認することができるが、映像だけでは適正な量で製造がなされていることの確認ができず、公明性の面で問題を残していた。
【特許文献1】特許公開2006−185087号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ロール状ゴミ袋の製造に際し、例えば、穴明きや破損等の不良品が生じた場合に、製造シリアル番号を基にして、その不良ゴミ袋の製造状態を映像で確認することができる。
更に、ゴミ袋を一枚たりとも余分に多く製造したり少なく製造したりしていないことの確認、及び製造過程で発生した製造ロス分(規格外品や不良品等)の確認、製造仕様書の規定通りに製造がなされているかどうかの確認ができるように、製品の重量データ、映像、及び主原料や副原料(再生原料等)や着色剤等の原料資材の重量データ(重量、設定割合)及び種類データ(種類名)等を記録させることにより製造の公明性を証明できるようにしたゴミ袋製造管理装置並びにゴミ袋製造管理システムを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明(請求項1)のゴミ袋製造管理装置は、
自治体指定のゴミ袋(10)が切込破線(11)により連結された帯状連続ゴミ袋をロール状に巻き取ったロール状ゴミ袋(1)を対象としたゴミ袋製造管理装置であって、
ゴミ袋製造ライン(L)の途中に、製造シリアル番号(A)をゴミ袋1枚毎に連続して付すための印字装置(4a)が設けられ、
前記製造ラインの少なくとも成形部(2)と、シール部(4)と、巻取部(5)と、計量部(6)にそれぞれの製造状態及びその撮影日時を映像として記録するためのカメラ(K)が配設されると共に、前記各カメラで記録した映像を録画させる録画装置(7)が設けられ、
前記計量部に、ロール状ゴミ袋の1本毎の重量を計量してその重量及びその計量日時を表示する第1計量機(6a)と、複数本のロール状ゴミ袋を収容したケース(B)毎の重量を計量してその重量及びその計量日時を表示する第2計量機(6b)と、製造ロス分(C)の重量及びその計量日時を表示するロス計量機(6c)が設けられ、
前記各計量機で計量した重量データ及び計量日時を記録するための計量データ記録部(8a)と、少なくとも主原料(2a)や副原料(2b)や着色剤(2c)等の原料資材に関する重量及び設定割合及び種類名を入力し記録する原料データ記録部(8b)を有する製造履歴記録装置(8)を備えている構成とした。
【0007】
また、本発明(請求項2)のゴミ袋製造管理システムは、
自治体指定のゴミ袋(10)が切込破線(11)により連結された帯状連続ゴミ袋をロール状に巻き取ったロール状ゴミ袋(1)を対象としたゴミ袋製造管理システムであって、
ゴミ袋製造ライン(L)の途中に設けた印字装置(4a)によりゴミ袋1枚毎に連続して製造シリアル番号(A)を付し、
前記製造ラインの少なくとも成形部(2)と、シール部(4)と、巻取部(5)と、計量部(6)に配設させたカメラ(K)によりそれぞれの製造状態及びその撮影日時を映像として記録させると共に、前記各カメラで記録した映像を録画装置(7)によって録画させ、
前記計量部に、ロール状ゴミ袋の1本毎の重量を計量してその重量及びその計量日時を表示する第1計量機(6a)と、複数本のロール状ゴミ袋を収容したケース(B)毎の重量を計量してその重量及びその計量日時を表示する第2計量機(6b)と、製造ロス分の重量及びその計量日時を表示するロス計量機(6c)を設け、
前記各計量機で計量した重量データ及び計量日時を製造履歴記録装置(8)の計量記録部(8a)に記録させ、かつ少なくとも主原料(2a)や副原料(2b)や着色剤(2c)等の原料資材に関する重量及び設定割合及び種類名を入力し記録する原料データ記録部重量及び種類を製造履歴記録装置(8)の原料データ記録部(8b)に入力し記録させる構成とした。
【0008】
また、本発明(請求項3)のゴミ袋製造管理システムは、前記製造ロス分を原料として再利用させるように構成した。
【発明の効果】
【0009】
本発明(請求項1、2)によれば、製造過程で穴明きや破損等の不良ゴミ袋が生じた場合に、その不良ゴミ袋に表示された製造シリアル番号を基にして、該不良ゴミ袋の製造状態を映像で確認することができ、これにより、不良品発生の原因究明や不良ゴミ袋の枚数把握が可能になる。
【0010】
また、計量部に、第1計量機と、第2計量機と、ロス計量機を設け、これらの計量機に表示させた計量重量及びその計量日時をカメラによって映像として記録させることができると同時に、重量データ及び計量日時を製造履歴記録装置の計量記録部に記録させることができる。
このカメラによる映像と、重量データを製造履歴として計量記録部に記録して残すことにより、ゴミ袋を一枚たりとも余分に多く製造したり少なく製造したりしていないことの確認、及び製造過程で発生した製造ロス分(規格外品や不良品等)の確認ができ、製造の公明性を証明することができる。
【0011】
自治体指定ゴミ袋の製造に際しては、製造仕様書が有り、主原料、副原料(再生原料等)、着色剤に関し、それぞれの使用量や設定割合や種類等についての指示規定がある。
そこで、ゴミ袋の製造に際し、実際に使用した主原料や副原料や着色剤等の原料資材を重量換算で入力させ、製造履歴として原料データ記録部に記録して残すことにより、当該仕様書通りに間違い無く製造したことの証明になるし、また、万一、異物等(着色剤、再生原料等)の混入があった場合もこれら記録データの検証によって判明が可能になる。
【0012】
また、製造ロス分を原料として再利用させると(請求項3)、原料の再利用できるし、製造ロス分が当該製造会社の外に流出することがなくなるため、製造ロス分の処理確認を確実に行うことができ、より一層の公明性を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は本発明のゴミ袋製造管理装置を適用したゴミ袋製造ラインの例を示す説明図、図2はこのゴミ袋製造ラインによって製造したロール状ゴミ袋の例を示す斜視図である。
【0014】
図2で示すロール状ゴミ袋1は、多数枚(実施例では10枚)のゴミ袋10がミシン目切取線11を介して一連に連結されたもので、長尺筒状フィルム12に一定間隔毎に溶着シール13を形成し、この溶着シール13に近接してミシン目切取線11を形成してロール状に巻き取ったものである。
従って、前記切取線11から切断することにより、上端に開口部14が形成されると共に、溶着シール13によって底端が閉鎖したゴミ袋10を得ることができる。
【0015】
又、前記ロール状ゴミ袋1の各ゴミ袋10には、製造シリアル番号Aがゴミ袋1枚毎に連続して印刷されている。
この製造シリアル番号Aは、当該ゴミ袋10の製造日付(製造年月日及び製造時刻)、製造機械番号、製造担当者名、製造担当者別生産枚数を、数字によって表示させたもので、言い換えれば、この製造シリアル番号Aを読み取ることで、当該ゴミ袋10の製造日付(製造年月日及び製造時刻)、製造機械番号、製造担当者名、製造担当者別生産枚数が判明する。
【0016】
前記ロール状ゴミ袋1の製造ラインLは、図1に示すように、主原料2a、副原料2b、着色剤2c等の原料資材を混合機23(タンブリング)を介して投入ホッパー22からフィルム成形機21に供給し、ここで溶解して長尺筒状フィルム12に成形する成形部2(成形工程)と、この成形部2で成形された長尺筒状フィルム12に印刷機30で所定デザイン等を印刷させる印刷部3(印刷工程)と、この印刷部3を経た長尺筒状フィルム12に製袋機40で溶着シール13及びミシン目切取線11を形成させるシール部4(シール工程)と、このシール部4を経た長尺筒状フィルム12を巻取機50で巻き取る巻取部5(巻取工程)と、この巻取部5を経たロール状ゴミ袋1の重量を計量する計量部6を備えている。
【0017】
そして、前記製造シリアル番号Aをゴミ袋1枚毎に連続して付すための印字装置4aが前記シール工程4に設けられている。
印字装置4aとしては、インクジェットプリンタ等が用いられ、この印字装置4aは今現在、製造シリアル番号の何番を印字しているのかを出力する機能を有し、定期的(例えば、10秒毎)に製造シリアル番号を製造日時に関連付けて後述するパソコン8に記録することができる。
【0018】
前記計量部6には、ロール状ゴミ袋1の1本毎の重量を計量してその重量及びその計量日時を表示部60に表示する第1計量機6aと、複数本のロール状ゴミ袋1(例えば50本)を収容したケースBの重量を計量してその重量及びその計量日時を表示部61に表示する第2計量機6bと、製造ロス分Cの重量及びその計量日時を表示部62に表示するロス計量機6cが設けられている。
【0019】
前記製造ラインLにおける成形部2と、シール部4と、巻取部5と、計量部6に、それぞれの製造状態を撮影するためのカメラKが配設されている。
前記各カメラKは、録画装置7に接続され、各カメラKで撮影された映像を録画装置7に挿入した記録媒体70(例えば、磁気テープ、CD、DVD、SDカード等)に録画させるようになっている。
この場合、各カメラKの映像を録画装置7によって記録媒体70に録画させると同時に、撮影日付(撮影年月日及び撮影時刻)も同時に録画させるようになっている。
【0020】
なお、各カメラKの映像は、1つの画面を4分割した各分割画面に表示されるもので、録画装置7に接続したディスプレイ71によって録画と同時にモニターできるようになっている。
【0021】
前記カメラKには、アナログビデオカメラやデジタルビデオカメラを使用できるもので、1秒間に1コマの間欠撮影を製造ラインLの稼動中において連続して撮影させるように設定されている。
このように、1秒間に1コマの間欠撮影を行うと、記録媒体70の1個当りの録画時間を長時間にすることができ、録画済記録媒体の管理が容易になる。
【0022】
録画した記録媒体70は、外部から録画日時や製造シリアル番号等が判るような表記を付して所定の期間(例えば、5年間)保管しておき、必要に応じて取り出し、再生できるようにしておくものである。
【0023】
また、前記計量部6に設けた第1計量機6aと、第2計量機6bと、ロス計量機6cは、製造履歴記録装置8(パソコン)の計量記録部8aに接続され、前記各計量機6a,6b,6cで計量した重量データ及び計量日時を記録媒体80(例えば、FD、CD、DVD、SDカード、ハードディスク等)に記録できるようになっている。
【0024】
ロール状ゴミ袋1の製品重量は、フィルム厚さ×幅×2×長さ×ゴミ袋枚数×比重の式で求めることができるし、1ケース当りの重量は1ケースに収容する本数を前記製品重量に乗じて求めることができる(ケースの重量は0とする)。
そして、前記第1計量機6aで計量した計測重量を前記製品重量と比較することにより、ロール状ゴミ袋1が正確に製造されているか否かを確認することができる。
また、前記第2計量機6bで計量した計測重量を1ケース当りの重量と比較することにより、ケースBにロール状ゴミ袋1が正確な本数で収容されているか否かを確認することができる。
【0025】
前記製造履歴記録装置8(パソコン)には、計量部6からの重量データ及び計量日時を記憶させる計量記録部8aのほか、ロール状ゴミ袋1の製造に関連する各種データ(装置番号、受注先、規格、生産予定本数、生産予定ケース数、生産開始日時、生産終了日時、実生産本数、実生産ケース数等)、それに主原料2aや副原料2bや着色剤2c等の原料資材に関する重量及び設定割合及び種類名を入力し記録する原料データ記録部8bが設けられている。
【0026】
このようにして、計量部6からの重量データ及び計量日時、各種の製造履歴データは、直接、或いは入力装置83(キーボード等)による入力によって製造履歴記録装置8(パソコン)に取り込まれ、必要に応じてディスプレイ81に読み出したり、プリンタ82で印刷したりできるし、これらのデータを記録媒体80に記録し、外部から製造日時や製造シリアル番号等が判るような表記を付して所定の期間(例えば、5年間)保管しておき、必要に応じて取り出し、読み出すことができるようにしている。
【0027】
なお、前記カメラKの録画装置7として、前記製造履歴記録装置8(パソコン)を兼用してもよいし、実施例のように録画装置7と製造履歴記録装置8(パソコン)とを別々に設置してもよい。
【0028】
また、製造過程で発生した製造ロス分Cは、これを再生原料としてゴミ袋製造ラインLの原料投入部22に運ばれるもので、その製造ロス分Cは、破砕機90により破砕されたのち、再生機91によって原料として再生され、前記原料投入部22から投入される。
【0029】
このように、製造ロス分Cをリサイクルさせるため、原料の再利用できるし、製造ロス分Cが当該製造会社の外に流出することがないため、製造ロス分Cの処理確認を確実に行うことができ、より一層の公明性を確保することができる。
【0030】
以上のように、ゴミ袋製造ラインLによって製造されたゴミ袋10には、印字装置4aによって1枚毎に製造シリアル番号Aが印刷されている。
【0031】
製造が始まると、1本のロール状ゴミ袋1は規則正しい間隔(例えば、10秒間に1本の間隔)で製造されていく。この間隔で製造されなかった場合、何らかのトラブルや紛失があったものと考えられ、その内容を把握するためにも計量日時を記憶させておく必要がある。
また、前記ロール状ゴミ袋1を包装した包装材にも、このロール状ゴミ袋1に巻付けた各ゴミ袋10の製造シリアル番号を印字するようにしている。
【0032】
又、ゴミ袋製造ラインLには、製造状態を撮影するカメラKが配設されており、このカメラKで撮影した映像は、撮影日時と共に記録媒体70に録画されている。
【0033】
そして、ゴミ袋10の製造終了後や出荷後において、例えば、穴明きや破損等の不良品が発見された場合、その不良ゴミ袋に表示されている製造シリアル番号Aを基に、その製造日付を判読する。
このようにして、製造シリアル番号Aから当該不良ゴミ袋の製造日時が判明するため、この製造日時に対応した撮影日時の映像が記録されている記録媒体70を取り出し、これを再生させれば、当該不良ゴミ袋の製造状態を映像によって確認することができる。
これにより、どこの工程で、何枚の不良ゴミ袋が発生したのかを映像で把握でき、不良品発生の原因究明が可能になるし、的確な製造管理を行うことができる。
【0034】
また、計量部6に、第1計量機6aと、第2計量機6bと、ロス計量機6cを設け、これらの計量機6a,6b,6cに表示させた計量重量及びその計量日時をカメラKによって映像として記録させると同時に、重量データ及び計量日時を製造履歴記録装置8(パソコン)によって記録することができる。
このカメラKによる映像と同時に重量データを記録することにより、ゴミ袋10を一枚たりとも余分多く製造したり少なく製造したりしていないことの確認、及び製造過程で発生した製造ロス分C(規格外品や不良品等)の確認ができ、製造の公明性を証明することができる。
【0035】
又、ゴミ袋の製造に際し、実際に使用した主原料2aや副原料2b(再生原料等)や着色剤2c等の原料資材等の重量及び設定割合及び種類名等を入力させ、製造履歴として仕様記録部に記録して残すことにより、当該仕様書通りに間違い無く製造したことの証明になるし、また、万一、異物等の混入があった場合もこれら記録データの検証によって判明が可能になる。
この場合、例えば、主原料2a、副原料2b、着色剤2cのそれぞれの設定割合を、主原料88%、副原料10%、着色剤2%とし、ワンバッチの重量を6kgとすると、重量換算で主原料5280g、副原料600g、着色剤120gとなり、これらの重量及び設定割合及び種類名を原料投入量に関するデータとして原料データ記録部8bに入力し記録させるものである。
【0036】
なお、生産データを自治体に提出する場合、例えば、製造日毎の生産データを作成し、その日の何時何分に第1計量機6aで重量計測したロール状ゴミ袋1は、製造シリアル番号が何番から何番までのゴミ袋が巻いてあり、その重量は何グラムであったというように、各ロール状ゴミ袋1の製造順に列記した表を作成して提出する。
【0037】
また、ロール状ゴミ袋1を収容するケースBについては、例えば、そのケースB内に10枚巻きのロール状ゴミ袋を50本収容する場合、1本目のロール状ゴミ袋の巻き終わり(10枚目)の製造シリアル番号を「00132」とすると、巻初めの番号は「00123」になり、トラブルが無い場合、50本目のロールの巻終わり(10枚目)の製造シリアル番号は「00632」になる。
この製造シリアル番号をケースBに記入し、このケースBの重量を第2計量機6bで計量することにより、50本入りであることを証明することができる。
この場合、欠番があるときには、そのシリアル番号も記入することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明のゴミ袋製造管理装置を適用したゴミ袋製造ラインの例を示す説明図である。
【図2】このゴミ袋製造ラインによって製造したロール状ゴミ袋の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0039】
1 ロール状ゴミ袋
10 ゴミ袋
11 ミシン目切取線
12 長尺筒状フィルム
13 溶着シール
14 開口部
2 成形工程
2a 主原料
2b 副原料
2c 着色剤
21 フィルム成形機
22 投入ホッパー
23 混合機
3 印刷部
30 印刷機
4 シール部
4a 印字装置
40 製袋機
5 包装工程
50 巻取機
6 計量部
6a 第1計量機
6b 第2計量機
6c ロス計量機
60 表示部
61 表示部
62 表示部
7 録画装置
70 記録媒体
71 ディスプレイ
8 製造履歴記録装置(パソコン)
8a 計量記録部
8b 原料データ記録部
80 記録媒体
81 ディスプレイ
82 プリンタ
90 破砕機
91 再生機
A 製造シリアル番号
B ケース
C 製造ロス分
K カメラ
L ゴミ袋製造ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自治体指定のゴミ袋(10)が切込破線(11)により連結された帯状連続ゴミ袋をロール状に巻き取ったロール状ゴミ袋(1)を対象としたゴミ袋製造管理装置であって、
ゴミ袋製造ライン(L)の途中に、製造シリアル番号(A)をゴミ袋1枚毎に連続して付すための印字装置(4a)が設けられ、
前記製造ラインの少なくとも成形部(2)と、シール部(4)と、巻取部(5)と、計量部(6)にそれぞれの製造状態及びその撮影日時を映像として記録するためのカメラ(K)が配設されると共に、前記各カメラで記録した映像を録画させる録画装置(7)が設けられ、
前記計量部に、ロール状ゴミ袋の1本毎の重量を計量してその重量及びその計量日時を表示する第1計量機(6a)と、複数本のロール状ゴミ袋を収容したケース(B)毎の重量を計量してその重量及びその計量日時を表示する第2計量機(6b)と、製造ロス分(C)の重量及びその計量日時を表示するロス計量機(6c)が設けられ、
前記各計量機で計量した重量データ及び計量日時を記録するための計量データ記録部(8a)と、少なくとも主原料(2a)や副原料(2b)や着色剤(2c)等の原料資材に関する重量及び設定割合及び種類名を入力し記録する原料データ記録部(8b)を有する製造履歴記録装置(8)を備えていることを特徴とするゴミ袋製造管理装置。
【請求項2】
自治体指定のゴミ袋(10)が切込破線(11)により連結された帯状連続ゴミ袋をロール状に巻き取ったロール状ゴミ袋(1)を対象としたゴミ袋製造管理システムであって、
ゴミ袋製造ライン(L)の途中に設けた印字装置(4a)によりゴミ袋1枚毎に連続して製造シリアル番号(A)を付し、
前記製造ラインの少なくとも成形部(2)と、シール部(4)と、巻取部(5)と、計量部(6)に配設させたカメラ(K)によりそれぞれの製造状態及びその撮影日時を映像として記録させると共に、前記各カメラで記録した映像を録画装置(7)によって録画させ、
前記計量部に、ロール状ゴミ袋の1本毎の重量を計量してその重量及びその計量日時を表示する第1計量機(6a)と、複数本のロール状ゴミ袋を収容したケース(B)毎の重量を計量してその重量及びその計量日時を表示する第2計量機(6b)と、製造ロス分の重量及びその計量日時を表示するロス計量機(6c)を設け、
前記各計量機で計量した重量データ及び計量日時を製造履歴記録装置(8)の計量記録部(8a)に記録させ、かつ少なくとも主原料(2a)や副原料(2b)や着色剤(2c)等の原料資材に関する重量及び設定割合及び種類名を入力し記録する原料データ記録部重量及び種類を製造履歴記録装置(8)の原料データ記録部(8b)に入力し記録させることを特徴とするゴミ袋製造管理システム。
【請求項3】
前記製造ロス分を原料として再利用させるようにした請求項2記載のゴミ袋製造管理システム。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−274230(P2009−274230A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−125020(P2008−125020)
【出願日】平成20年5月12日(2008.5.12)
【出願人】(592182311)日本フィルム株式会社 (19)
【Fターム(参考)】