説明

サイクロン式分離装置

本発明は、分離装置に関するものであり、本発明による分離装置は、シュラウド(14)を具備し、このシュラウドが、多数の貫通孔(15)を有した壁(21)を備えている。シュラウドの壁の内表面上はに、少なくとも1つのバッフル(23)が設けられている。バッフルは、シュラウド内へと流入するエア流を、シュラウドの中心領域にと向かわせる。これにより、エア流どうしの衝突を低減することができる。また、バッフルを使用することにより、分離装置の適切な組立を補助することができる。バッフルは、例えばサイクロンアセンブリといったような他の構成部材に付設された部材と協働するようにして配置することができる。これにより、他の構成部材を、所定の位置に位置合わせすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エア流からゴミおよびダストを分離するための分離装置に関するものである。限定するものではないけれども、特に、本発明は、サイクロン式真空掃除機において使用するのに適した分離装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ゴミおよびダストをエア流から分離し得るよう、掃除機に、サイクロン式分離装置を設けることは、公知である。また、そのような分離装置を、互いに直列に配置された2つのサイクロンとして配置することも公知であり、その場合、上流側のサイクロン装置は、比較的低い効率のものとされ、下流側のサイクロン装置は、より高効率のものとされる。そのような構成においては、上流側のサイクロンの導出口のところに、いわゆるシュラウドを配置することが有利であることが、判明している。シュラウドのこの配置は、ダイソンリミテッド社によって製造および販売されている掃除機において採用されている。
【0003】
シュラウドは、通常、上流側のサイクロンの分離チャンバに対して上流側において連通する多数の穴すなわち貫通孔を有して形成されている。よって、シュラウドの貫通孔は、分離チャンバからの導出口を形成する。
【0004】
従来技術による分離装置において発生する問題点は、ゴミやダストを含んだエアがシュラウドを通して吸引される際に、エア渦流がシュラウドの内表面上で形成され得ることである。これにより、乱流が、エア流内にゴミおよびダストを再度巻き込んでしまったり、あるいは、シュラウドの内表面上にゴミおよびダストを集積させてしまったり、することとなる。なお、本出願人の知る限りにおいては、本出願に関連性を有する先行技術文献は存在しない。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、分離装置を提供するものであり、この分離装置は、シュラウドを具備し、このシュラウドが、多数の貫通孔を有した壁を備えているとともに、さらに、壁の内表面上に、少なくとも1つのバッフルを備えている。
【0006】
内部のバッフルまたはフィンは、シュラウド内へと流入するエア流をシュラウドの中央領域へと向けさせる。これにより、エア流どうしの衝突を低減することができる。
【0007】
好ましくは、シュラウドは、分離チャンバからの導出口を形成し、バッフルは、貫通孔の直後の下流側に配置される。これにより、バッフルは、シュラウドから導出された直後のエア流に対して、明確な効果を有している。
【0008】
有利には、シュラウドの壁の内表面上に、壁から径方向内向きに延出させつつ、複数のバッフルが設けられる。
【0009】
複数のバッフルのうちの少なくとも1つのバッフルは、例えばサイクロンアセンブリといったような、分離装置の他の構成部材に付設された部材と協働するようにして配置することができ、これにより、他の構成部材を、所定の位置および/または所定の向きに位置合わせし得るものとされる。この特徴点は、分離装置の製造プロセスを支援する。組立ライン上のオペレータは、この特徴点を使用することにより、構成部材をシュラウドに対しての適切な向きに位置合わせすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下においては、本発明について、添付図面を参照しつつ、本発明を何ら限定するものではなく単なる例示として、説明する。
【0011】
本明細書の全般にわたって、同様の部材には、同一の符号が付されている。
【0012】
本発明によるハンドルアセンブリを備えた真空掃除機が、図1aおよび図1bに示されており、符号1によって全体的に示されている。直立型真空掃除機1は、本体2を備えている。本体2は、モータケーシング3と、支持ホイール4と、ゴミおよびダストを分離するための分離装置5と、を備えている。真空掃除機1は、さらに、掃除機ヘッド6と、ハンドルアセンブリ7と、を備えている。図示の実施形態において、ゴミおよびダストを分離するための分離装置5は、サイクロン式の構成のものとされている。
【0013】
サイクロン式分離装置5は、単一の上流側サイクロン8と、複数の下流側サイクロン9a〜9gを有してなる下流側サイクロンアセンブリ9と、を備えている。上流側サイクロン8は、本質的に、閉じたベース11を有したる円筒形のビン10を備えている。円筒形のビン10には、吸気ポート12が設けられており、これにより、汚れたエアを、上流側サイクロン8の内部へと導入することができる。吸気ポート12は、掃除機ヘッド6からサイクロン式分離装置5へとダスト含有エアを案内するための上流側ダクト13に対して連通し得るように、形成され配置され構成されている。
【0014】
円筒形ビン10のベース11は、円筒形ビンの残部に対して関節結合的に連結することができる。これにより、必要とされた際にビンの内部を空にする目的で、ビンの内部に対してさらなるアクセスをもたらすことができる。ゴミおよびダストを捨て得るよう、ベース11を開放するための機構を設けることができる。
【0015】
シュラウドは、上流側サイクロン8の上部に配置されている。シュラウド14は、穴開き部分15を有している。これにより、エアを、上流側サイクロン8の内部から、下流側サイクロンアセンブリ9と連通したエア通路へと、通過させることができる。
【0016】
下流側サイクロンアセンブリ9は、互いに同じものとされかつ長手方向中央軸線回りにおいて等間隔環状配置された7個の下流側サイクロン9a〜9gを備えている。ここで、下流側サイクロンアセンブリ9の長手方向中央軸線は、上流側サイクロン8の長手方向軸線と一致している。各サイクロン9a〜9gは、スクロールという態様で配置されたそれぞれの導入口を備えている。これにより、各下流側サイクロン9a〜9g内へと導入されるエアは、それぞれのサイクロンの内部において、螺旋経路をたどることを強いられる。
【0017】
下流側サイクロン9の上方には、収集モールディング16が接続されている。下流側サイクロン9の最上端は、収集モールディング16の内部へと突出している。収集モールディング16は、ハンドル17を支持している。ハンドル17を使用することにより、サイクロン式分離装置5の全体を持ち運ぶことができる。サイクロン式分離装置5を直立型本体2の上部のところにおいて直立型本体2に対して固定する目的で、ハンドル17には、係止部18が取り付けられている。導出ポート19が設けられており、これにより、清浄化されたエアを、サイクロン式分離装置5から、排出することができる。導出ポート19は、清浄化されたエアをモータケーシング3へと案内するための下流側ダクト20と協働し得るように、構成され配置されている。
【0018】
使用時には、真空掃除機1は、清掃対象をなす表面上において、ハンドルアセンブリ7を操作することによって、操作される。本体2に対して取り付けられかつモータ(図示せず)によって駆動される真空吸引ファン(図示せず)が、掃除機ヘッド6を介して掃除機1内へとエア流を吸い込む。吸い込まれたエア流は、分離装置5を通過する。分離装置5内においては、エアは、上流側サイクロン8内に進入し、螺旋経路をたどる。これにより、ゴミおよびダストをビン10内に集積させる。その後、部分的に清浄化されたエアは、シュラウド14を通して上流側サイクロン8を出て、下流側サイクロン9を通過する。下流側サイクロン9内においては、微細なゴミおよびダストが分離される。その後、清浄化されたエア流は、冷却の目的のためにモータを通過し、さらに、最終フィルタ(図示せず)を通過し、その後、掃除機から周囲雰囲気へと排気される。
【0019】
シュラウド14は、図2、図3、および、図4において、より詳細に図示されている。本発明においては、シュラウド14の壁21の内表面は、この内表面から延出したフィンまたはバッフル22を備えている。図2、図3、および、図4に示す実施形態においては、複数のフィンまたはバッフル22a〜22f,23が設けられている。バッフル22,23は、シュラウド14の穴開き領域15に隣接しつつ、内壁21から径方向内向きに突出している。バッフル22,23は、シュラウド14の内周縁回りにおいて互いに等間隔で配置されているとともに、後述するように、下流側サイクロンアセンブリのそれぞれの端部部分を位置決めするように機能することとなる各ポート24に対して隣接して配置されている。この実施形態においては、バッフル22,23は、シュラウド14に対して一体的に形成されている。
【0020】
穴開き部分15を通してシュラウド14内へと導入されたエア流は、図5aおよび図5bに示すように、接線方向の速度成分を有している。図5aは、従来技術によるシュラウドにおける典型的なエア流を図示している。従来技術においては、エア流の接線方向成分は、シュラウド14の内壁21回りにおいて循環するエア流を形成する傾向があった。このような循環流は、穴開き部分15を通してシュラウド14内へと流入するエア流と衝突することとなり、この結果として生じた乱流が、シュラウドの内壁に対して渦流を発生させる傾向があった。このような乱れた渦流は、エア流に乗って搬送された微細なゴミおよびダストを、壁のうちの渦流に対して隣接した領域へと、集積させる。よって、微細なゴミおよびダストは、シュラウドに対して集積する傾向があり、これにより、貫通孔を遮蔽してしまう傾向があった。
【0021】
本発明による分離装置においては、図5bで示すように、穴開き部15から接線方向に流入するエア流は、バッフル22a〜22f,23に対して衝突する。フィンまたはバッフルは、エア流の接線方向成分を、シュラウドアセンブリの中心25へと向けさせるよう機能し、複数の下流側サイクロン9の各端部に対して連通している中央コンジット内へと向けさせるよう機能する。よって、エア流は、螺旋経路に対してより多く追従する傾向がある。これにより、エア流どうしが互いに衝突して互いに悪影響を及ぼし合うという傾向を低減させることができる。よって、従来技術の場合に生じていた渦流が、低減され、そして、エア流は、複数の下流側サイクロンの各導入口内へと、より円滑に流入する。このように、フィンまたはバッフルは、シュラウドの内部にゴミおよびダストを集積させるという傾向を低減させるように、機能する。
【0022】
本発明のさらなる見地においては、複数のバッフルのうちの1つのバッフル23は、他のバッフル22a〜22fとは異なる形状のものとされている。すなわち、バッフル23は、より短いものとされている。つまり、バッフル23は、他のバッフルと比較して、内壁から軸方向における延出度合いが、より小さなものとされている。この短いバッフル23は、製造時に分離装置の組立てを補助する目的で、設けられている。短いバッフルは、サイクロンアセンブリ9上に設けられた部材と協働し得るようにして、配置されている。これにより、下流側サイクロンアセンブリを、シュラウドに対しての所定の位置および向きでもって、位置決めすることができる。
【0023】
下流側サイクロンアセンブリ9は、図6および図7において、より詳細に図示されている。サイクロンアセンブリ9は、中央開口26の周囲に配置された互いに平行な複数のサイクロン9a〜9gを備えている。ここで、中央開口26は、各サイクロンの各導入口に連通したコンジットの一部を形成するものである。各下流側サイクロン9a〜9gは、円錐台形状のものであって、その小径端部が最下部に位置しかつその大径端部が最上部に位置するようにして、配置されている。各下流側サイクロン9a〜9gは、それぞれ長手方向軸線を有しており、これら長手方向軸線は、上流側サイクロン8の長手方向軸線に向けてわずかに傾斜している。この傾斜角度は、典型的には、7.5°の程度とされる。
【0024】
下流側サイクロンアセンブリ9の複数の下流側サイクロンのうちの1つの下流側サイクロンの外壁上には、フィン状部材27が設けられている。この部材27は、シュラウド14上のより小さなバッフル23と協働するようにして配置される。これにより、サイクロンアセンブリ9を、特定の向きでもって、シュラウドの内部に取り付けることができる。使用者が、サイクロンアセンブリがその長手方向軸線回りに回転したような異なる向きでもってサイクロンアセンブリ9をシュラウド14内に取り付けようとした場合には、フィン状部材27は、より大きな複数のバッフル22のうちの1つのバッフルの上面に当接することとなる。この場合、サイクロンアセンブリ9は、所定の位置に納まることがなく、より高い位置に着座することとなる。サイクロンアセンブリ9のリップ28は、シュラウド14の壁の上面から離間することとなる。このことにより、使用者は、サイクロンアセンブリ9がシュラウド14内に適切に装着されていないことを、知ることができる。その場合、サイクロンアセンブリを適切な配置状態となるまでその長手方向軸線回りに回転させることによってサイクロンアセンブリの不適切な向きが修正されるまでは、このサブアセンブリを、分離装置5の残部に対して取り付けることができない。
【0025】
サイクロンアセンブリ9が適切な向きとなった時点で、サイクロンアセンブリは、シュラウド14内において、より低い位置に着座する。この場合、サイクロンアセンブリ9のリップ28は、シュラウド壁の上面に対して面一状態でもって着座する。フィン状部材27は、シュラウド壁の内表面21上のより小さなバッフル23に対して係合して着座する。他のサイクロンの各々は、それぞれの外壁上に、より小さなフィン29a〜29fを有している。これらフィン29a〜29fは、部材どうしを互いに組み立てる際には、各バッフル22a〜22fの上面によって支持される。シュラウドの壁の上面上には、上向き脚部材30が、設けられている。これら脚部材30は、サイクロンアセンブリ9のソケット(図示せず)内に装着される。サイクロンの底部のより狭い端部部分は、シュラウド14に設けられたポート24のそれぞれの内部に装着される。
【0026】
シュラウド14に対してのサイクロンアセンブリ9の適切な装着を容易なものとし得るよう、矢印31といったような態様の視覚的インジケータが、シュラウド上に設けられる。このインジケータは、サイクロンアセンブリ9のフィン状部材27を矢印31に対して位置合わせすることによって部材どうしが適切な相対配置状況でもって自動的に位置合わせ去れることを、使用者に対して知らせることができる。
【0027】
本発明は、シュラウドの内部にゴミおよびダストが集積してしまうことの防止を補助する。そのような集積は、シュラウドの穴開き部を閉塞してしまったり、あるいは、エア流内へとゴミを再巻込してしまったり、する可能性がある。さらに、サイクロンアセンブリとシュラウドの上部との間の領域に対しては、使用者は、アクセスすることができない。これにより、サイクロンアセンブリをシュラウドから容易に取り外すことができない。本発明による分離装置においては、ゴミおよびダストは、下流側サイクロンへ搬送され、そこで、エア流から効率的に分離され、収集チャンバ内に集められる。収集チャンバ内のゴミに関しては、使用者は、容易に捨てることができる。
【0028】
本発明の範囲を逸脱することなく、変形を行うことができる。例えば、バッフルは、下流側サイクロンアセンブリのために設けられたポートに隣接させて配置する必要はなく、また、シュラウドの内部において互いに等間隔でもって配置する必要はない。バッフルの数は、サイクロンの数と同じである必要はない。
【0029】
バッフルは、互いに異なる突出高さでもってシュラウド内に突出することができる。突出状況は、径方向だけである必要はない。バッフルの形状は、各サイクロンに対する導入口をなすコンジットと連通している中央領域内へとエア流を導くことを補助し得るようなものとすることができる。
【0030】
複数のバッフルのうちの2つ以上のバッフルを、サイクロンアセンブリ上のさらなるフィン状部材と協働するようにして配置することができる。これにより、アセンブリを適切な位置に配置することができる。当然のことながら、本発明は、サイクロンアセンブリの位置合わせだけに限定されるものではない。本発明を使用することにより、シュラウドに対しての他の部材の位置合わせを行うことができる。
【0031】
シュラウド上のバッフルは、フィン状部材の代替手段として、他方の部材上に形成されたノッチやキャッチやあるいは他の適切な機構に対して、協働することができる。
【0032】
バッフルは、シュラウドに対しての一体部材とすることができる、あるいは、シュラウドとは別の部材とすることができる。同様に、サイクロンアセンブリ上のフィン状部材は、サイクロンアセンブリと一体的に形成することができる、あるいは、サイクロンアセンブリに対して個別的に取り付けることができる。
【0033】
本発明について、直立型サイクロン式真空掃除機に関して上述したけれども、本発明は、分離装置を備えているような円筒形のあるいは他の形状の任意の家電製品に対しても、同等に適用することができる。さらなる変形は、当業者には自明である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1a】本発明に基づいて構成された分離装置を備えている真空掃除機を示す側面図である。
【図1b】本発明に基づいて構成された分離装置を備えている真空掃除機を示す側面図である。
【図2】図1の分離装置におけるシュラウドを示す平面図である。
【図3】図2のシュラウドの一部を示す断面図である。
【図4】図2および図3のシュラウドを上方から見た斜視図である。
【図5a】従来技術による分離装置におけるシュラウドを概略的に示す平面図である。
【図5b】図2,3,4のシュラウドを概略的に示す平面図である。
【図6】図1の分離装置におけるサイクロンアセンブリの一部を、上方から見た斜視図である。
【図7】図6のサイクロンアセンブリの一部を、部分的に示す断面図である。
【符号の説明】
【0035】
1 真空掃除機
5 分離装置
8 上流側サイクロン
9 下流側サイクロンアセンブリ
14 シュラウド
15 穴開き部分
22a バッフル
22b バッフル
22c バッフル
22d バッフル
22e バッフル
22f バッフル
23 バッフル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分離装置であって、
シュラウドを具備し、
このシュラウドが、多数の貫通孔を有した壁を備えているとともに、さらに、前記壁の内表面上に、少なくとも1つのバッフルを備えていることを特徴とする分離装置。
【請求項2】
請求項1記載の分離装置において、
前記シュラウドが、分離チャンバからの導出口を形成しており、
前記バッフルが、前記貫通孔の直後の下流側に配置されていることを特徴とする分離装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の分離装置において、
前記バッフルが、前記壁から径方向内向きに延出されていることを特徴とする分離装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の分離装置において、
前記バッフルが、前記分離装置の他の構成部材に付設された部材と協働するようにして配置され、これにより、前記他の構成部材を、所定の位置に位置合わせし得るものとされていることを特徴とする分離装置。
【請求項5】
請求項1記載の分離装置において、
前記シュラウドの前記壁の前記内表面上に、複数のバッフルが設けられていることを特徴とする分離装置。
【請求項6】
請求項5記載の分離装置において、
前記複数のバッフルのうちの少なくともいくつかのバッフルが、前記貫通孔の直後の下流側に配置されていることを特徴とする分離装置。
【請求項7】
請求項5または6記載の分離装置において、
前記複数のバッフルのうちの少なくともいくつかのバッフルが、前記壁から径方向内向きに延出されていることを特徴とする分離装置。
【請求項8】
請求項5〜7のいずれか1項に記載の分離装置において、
前記複数のバッフルのうちの少なくとも1つのバッフルが、前記分離装置の他の構成部材に付設された部材と協働するようにして配置され、これにより、前記他の構成部材を、所定の位置に位置合わせし得るものとされていることを特徴とする分離装置。
【請求項9】
請求項4または8記載の分離装置において、
前記所定の位置が、所定の向きを備えていることを特徴とする分離装置。
【請求項10】
請求項4,8,または,9記載の分離装置において、
前記他の構成部材が、サイクロンアセンブリの一部を備えていることを特徴とする分離装置。
【請求項11】
請求項10記載の分離装置において、
前記サイクロンアセンブリが、互いに平行とされた複数のサイクロンを備えていることを特徴とする分離装置。
【請求項12】
分離装置であって、
明細書中において実質的に説明されているような、あるいは、添付図面内に実質的に図示されているような、ものであることを特徴とする分離装置。
【請求項13】
家電製品であって、
請求項1〜12のいずれか1項に記載の分離装置を具備していることを特徴とする家電製品。
【請求項14】
真空掃除機であって、
請求項1〜12のいずれか1項に記載の分離装置を具備していることを特徴とする真空掃除機。
【請求項15】
分離装置を製造するための方法であって、
多数の貫通孔を有した壁を備えているシュラウドを形成し、この場合、このシュラウドを、前記壁の内表面上に少なくとも1つのバッフルを備えたものとして形成することを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項15記載の方法において、
前記バッフルを、前記分離装置の他の構成部材に付設された部材と協働するようにして配置し、これにより、前記他の構成部材を、所定の位置に位置合わせし得るものとすることを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項16記載の方法において、
前記所定の位置を、所定の向きを備えたものとすることを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項16または17記載の方法において、
前記他の構成部材を、サイクロンアセンブリを備えたものとすることを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項15〜18のいずれか1項に記載の方法において、
前記バッフルを、前記シュラウドに対して一体的に形成することを特徴とする方法。
【請求項20】
分離装置を製造するための方法であって、
明細書中において実質的に説明されているような、あるいは、添付図面内に実質的に図示されているような、ものであることを特徴とする方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2008−507311(P2008−507311A)
【公表日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−522005(P2007−522005)
【出願日】平成17年7月6日(2005.7.6)
【国際出願番号】PCT/GB2005/002666
【国際公開番号】WO2006/010881
【国際公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(500024469)ダイソン・テクノロジー・リミテッド (56)
【Fターム(参考)】