説明

サイズ可変型センサーシステムとセンシング区域のサイズの再定義方法

【課題】本発明の主な目的は、センシング区域のサイズを調節し且つ再度定義することができるサイズ可変型センサーシステムを提供することにある。
【解決手段】本発明では、第一素子と第二素子と第三素子と第四素子と2つの画像検出装置と標示とを含むサイズ可変型センサーシステムを提供する。第一素子、第二素子、第三素子及び第四素子は、順に連結して框を形成し、且つ框の内の平行四辺形をセンシング区域にする。第一素子と第三素子の長さを所定の方向に沿って変えることにより框のサイズを変える。センシング区域と向き合う第二素子、第三素子及び第四素子の表面に反射材料が形成されている。2つの画像検出装置は、第一素子の両端に設置されて、2つの画像検出装置がいつもセンシング区域の2つの隅部に位置し、且つセンシング区域の全面を検出するようにする。標示は、センシング区域と向き合う第三素子の表面に設置され、且つ第四素子と固定距離がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物体の位置を検出する技術に関し、特にサイズ可変型センサーシステムとセンシング区域のサイズを再定義する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、従来の技術に係るセンサーシステム(sensing system)を示す。図1のセンサーシステム100は、パネル(panel)110と、画像検出装置120及び130と、電気回路140と、を含む。前記パネル110には、矩形のタッチサーフェス(touch surface)112が形成されている。前記画像検出装置120と130は、前記タッチサーフェス112の全面に形成される画像を検出することができるように、タッチサーフェス112の一辺(boundary)の両側にそれぞれ設置されている。前記画像検出装置120と130は、前記電気回路140に電気接続されている。
【0003】
あるポインター(pointer)150で前記タッチサーフェス112を触る(或いは接近させる)場合、前記画像検出装置120及び130は、センシング方向(sensing line)162及び164に沿ってポインター150の画像を検出する。前記電気回路140は、前記画像検出装置120及び130が検出した画像に従ってセンシング方向162及び164を判断し、そのセンシング方向162及び164により前記ポインター150の位置を判断する。
【0004】
しかし、前記画像検出装置120と画像検出装置130が前記パネル110の上に固定(或いは係合)されているので、画像検出装置120と画像検出装置130との間の距離を変えることができない。即ち、選択されるパネル110のサイズにより、使用者が入力する座標の面積(センシング区域のサイズ)が固定され、それを変えることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主な目的は、センシング区域のサイズを調節し且つ再度定義することができるサイズ可変型センサーシステムと、前記センサーシステムに適用するセンシング区域のサイズの再定義方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明では、第一素子と、第二素子と、第三素子と、第四素子と、2つの画像検出装置と、標示と、を含むサイズ可変型センサーシステムを提供する。前記第一素子、第二素子、第三素子及び第四素子は、順に連結して框を形成し、且つ框の内の平行四辺形をセンシング区域にする。前記第一素子と第三素子の長さを所定の方向に沿って変えることにより框のサイズを変える。前記センシング区域と向き合う前記第二素子、第三素子及び第四素子の表面に反射材料が形成されている。前記2つの画像検出装置は、前記第一素子の両端に設置されて、2つの画像検出装置がいつも前記センシング区域の2つの隅部に位置し、且つセンシング区域の全面を検出するようにする。前記標示は、前記センシング区域と向き合う前記第三素子の表面に設置され、且つ前記第四素子と固定距離がある。
【0007】
上記課題を解決するために本発明では、第一素子と、第二素子と、第三素子と、第四素子と、2つの画像検出装置と、標示と、を含むサイズ可変型センサーシステムを提供する。前記第一素子、第二素子、第三素子及び第四素子は、順に連結して框を形成し、且つ框の内の平行四辺形をセンシング区域する。前記第二素子と第四素子の長さを前記第一素子と遠くなる方向に沿って変えることにより框のサイズを変える。前記センシング区域と向き合う第二素子、第三素子及び第四素子の表面に反射材料が形成されている。前記2つの画像検出装置は、前記第一素子の両端に設置されて、2つの画像検出装置がいつも前記センシング区域の2つの隅部に位置し、且つセンシング区域の全面を検出するようにする。前記標示は、前記センシング区域と向き合う前記第四素子の表面に設置され、且つ前記第一素子と固定距離がある。
【0008】
上記課題を解決するために本発明では、センサーシステムに適用するセンシング区域のサイズの再定義方法を提供する。前記センサーシステムは、第一素子と、第二素子と、第三素子と、第四素子と、標示と、を含む。前記第一素子、第二素子、第三素子及び第四素子は、順に連結して框を形成する。框の内の平行四辺形はセンシング区域する。前記第一素子と第三素子の長さを所定の方向に沿って変えることにより框のサイズを変える。前記センシング区域と向き合う第二素子、第三素子及び第四素子の表面に反射材料が形成されている。前記標示は、前記センシング区域と向き合う前記第三素子の表面に設置され、且つ前記第四素子と固定距離がある。前記センシング区域のサイズの再定義方法は、センサーシステムが第一使用状態から第二使用状態になる場合、前記センシング区域が最初サイズから第二サイズになるようにするステップと、前記標示により、センシング区域が最初サイズになる時前記第三素子がある辺の長さと、センシング区域が第二サイズになる時前記第三素子がある辺の長さの差異を計算し、且つ前記センシング区域のサイズを再度定義するステップと、を含む。
【0009】
上記課題を解決するために本発明では、センサーシステムに適用するセンシング区域のサイズの再定義方法を提供する。前記センサーシステムは、第一素子と、第二素子と、第三素子と、第四素子と、標示と、を含む。前記第一素子、第二素子、第三素子及び第四素子は、順に連結して框を形成する。框の内の平行四辺形は、センシング区域する。前記第二素子と第四素子の長さを前記第一素子と遠くなる方向に沿って変えることにより框のサイズを変える。前記センシング区域と向き合う第二素子、第三素子及び第四素子の表面に反射材料が形成されている。前記標示は、前記センシング区域と向き合う前記第三素子の表面に設置され、且つ前記第四素子と固定距離がある。前記センシング区域のサイズの再定義方法は、センサーシステムが第一使用状態から第二使用状態になる場合、前記センシング区域が最初サイズから第二サイズになるようにするステップと、前記標示により、センシング区域が最初サイズになる時前記第四素子がある辺の長さと、センシング区域が第二サイズになる時前記第四素子がある辺の長さの差異を計算し、且つ前記センシング区域のサイズを再度定義するステップと、を含む。
【0010】
上記課題を解決するために本発明では、センサーシステムに適用するセンシング区域のサイズを再度定義する方法を提供する。前記センサーシステムは、第一素子と、第二素子と、第三素子と、第四素子と、第一標示と、第二標示と、を含む。前記第一素子、第二素子、第三素子及び第四素子は、順に連結されて框を形成する。框の内の平行四辺形は、センシング区域にする。前記第一素子と第三素子の長さを所定の方向に沿って変えることと、前記第二素子と第四素子の長さを前記第一素子と遠くなる方向に沿って変えることにより前記框と框の内のセンシング区域のサイズを変える。前記センシング区域と向き合う第二素子、第三素子及び第四素子の表面に反射材料が形成されている。前記第一標示は、前記センシング区域と向き合う前記第三素子の表面に設置され、且つ前記第四素子と第一固定距離がある。前記第二標示は、前記センシング区域と向き合う前記第四素子の表面に設置され、且つ前記第一素子と第二固定距離がある。前記センシング区域のサイズを再度定義する方法は、センサーシステムが第一使用状態から第二使用状態になる場合、前記センシング区域が所定される最初サイズからすこし大きい第二サイズになるようにし、且つ最初サイズと第二サイズになる時センシング区域の2つの辺の長さが変わらないようにするステップと、前記センシング区域のサイズが変わることにより第一標示或いは第二標示を選択し、選択する標示により所定の辺の長さの第一差異を計算する。
【発明の効果】
【0011】
上述したように、本発明のサイズ可変型センサーシステムは、主に4つの素子と、標示と、2つの画像検出装置と、を含む。前記4つの素子を順に連結して框を形成し、框の内の平行四辺形をセンシング区域にする。前記4つの素子の中で、2つの素子の長さを変えられ、且つ素子の長さを変えることにより框のサイズを変えることができる。前記センサーシステムは、第一使用状態と第二使用状態を有し、前記センシング区域は、前記第一使用状態と第二使用状態に対応する最初サイズと第二サイズを有する。前記最初サイズは、所定されるサイズであり、前記第二サイズは、前記最初サイズより大きいサイズである。前記標示は、所定の長さを示す。前記2つの画像検出装置は、センサーシステムが第一使用状態から第二使用状態になる時に適合な位置に移動するように設置されている。前記センサーシステムが第一使用状態から第二使用状態になり、前記センシング区域のサイズが最初サイズから第二サイズになる場合、前記画像検出装置が検出する標示により、センシング区域のサイズを再度定義することができる。前記センシング区域のサイズがセンサーシステムの使用状態に従って調節され且つ再度定義されるので、使用者が需要に従って座標を入力する面積のサイズを変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】従来の技術に係るセンサーシステム(sensing system)を示す。
【図2A】図2Aは、本発明の第一実施形態に係るサイズ可変型センサーシステムを示す図である。
【図2B】全面が透明する本発明の透明板を示す図である。
【図2C】2つの透明窓口を有する本発明の透明板を示す図である。
【図2D】1つの透明窓口を有する本発明の透明板を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る長さ可変型素子を示す図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る長さ可変型素子を示す図である。
【図5】本発明のに係るセンサーシステムのサイズが変わる一方式を示す表面図である。
【図6】本発明のに係るセンサーシステムがポインターの座標を判断する一方式を示す図である。
【図7】センシング方向の直線方程式を得る方法を説明する図である。
【図8】センシング方向の直線方程式を得る方法を説明する図である。
【図9】本発明のセンサーシステムが第二使用状態になり且つセンシング区域のサイズが第二サイズになる場合、電気回路が実施する操作を説明する図である。
【図10】電気回路が線FDの長さと線CDの長さの差異を計算する過程を説明する図である。
【図11】本発明のセンサーシステムが第三使用状態になり且つセンシング区域のサイズが第三サイズになる場合、電気回路214が実施する操作を説明する図である。
【図12】電気回路が線GAの長さと線DAの長さの差異を計算する過程を説明する図である。
【図13】本発明の長さ可変型素子の反射材料と組み合わせて使える画像検出装置を示す図である。
【図14】図2Aの画像検出装置が検出する画像を説明する図である。
【図15】本発明の第一実施形態に係るセンシング区域のサイズの再定義方法を説明する流れ図である。
【図16】本発明の他の実施形態に係るセンシング区域のサイズの再定義方法を説明する流れ図である。
【図17】本発明に係るサイズ可変型センサーシステムを使う一応用例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図2Aは、本発明の第一実施形態に係るサイズ可変型センサーシステムを示す図である。本実施形態のサイズ可変型センサーシステム200は、4つの長さ可変型素子202、204、206、208と、2つの画像検出装置210、212と、電気回路214と、を含む。前記4つの長さ可変型素子202、204、206、208は、順に連結されて矩形のセンシング区域を形成する。前記センシング区域と相対する3つの長さ可変型素子204、206、208の表面には、レトロ反射材料などのような反射材料が形成されている。前記反射材料は、前記3つの長さ可変型素子204、206、208の長さがどう変わっても前記センシング区域と相対する表面にずっと存在するように形成されている。前記反射材料の作用に対しては、以下で説明する。
【0014】
本実施形態で、前記長さ可変型素子202は、前記画像検出装置210、画像検出装置212及び電気回路214を中に入れられるように容器形に形成されている。前記長さ可変型素子202の開口には、前記画像検出装置210、212がセンシング区域の画像を検出できるように透明板280が形成されている。前記画像検出装置210、212は、前記長さ可変型素子202の両側に位置し、且つ前記センシング区域の全体を検出できるようにセンシング区域の2つの隅にそれぞれ設置されている。前記画像検出装置210、212は、みんな前記電気回路214に電気接続されている。あるポインター(pointer)216が前記センシング区域に入る場合、前記電気回路214は、前記画像検出装置210、212が検出する画像により前記ポインター216の座標を判断する。
【0015】
前記長さ可変型素子202の開口に設置される前記透明板280を全面が透明する透明板に設けることができる。全面が透明する透明板は、図2Bを参照なさい。図2Bは、全面が透明する本発明の透明板を示す図である。他の実施形態で、図2Bの透明板を赤外線だけを通させる赤外線透過フィルタ(IR-pass filter)に設けることができる。
【0016】
他の実施形態で、前記長さ可変型素子202の開口に設置される前記透明板280を2つの透明窓口を有する透明板に設けることができる。2つの透明窓口を有する透明板は、図2Cを参照なさい。図2Cは、2つの透明窓口を有する本発明の透明板を示す図である。図2Cで、282と284が別々に透明板280の2つの透明窓口を示す。図2Cに示す透明板280で、窓口282と284を画像検出装置210と212に接近する位置に設置し、画像検出装置210と212が画像を検出することを妨害しないように透明窓口282と284のサイズを大きくする必要がある。他の実施形態で、図2Cの透明窓口282と284を赤外線だけが通る赤外線透過フィルタにすることができる。
【0017】
他の実施形態で、前記長さ可変型素子202の開口に設置される前記透明板280に透明窓口を1つだけ設けて、画像検出装置210と212がその透明窓口から画像を検出するようにすることができる。1つの透明窓口を有する透明板は、図2Dを参照なさい。図2Dは、1つの透明窓口を有する本発明の透明板を示す図である。図2Dで、286が透明板280の透明窓口を示す。他の実施形態で、図Dの透明窓口286を赤外線だけが通る赤外線透過フィルタにすることができる。
【0018】
図2Aに示すサイズ可変型センサーシステム200が通信機能を有するようにするために、前記長さ可変型素子202に通信手段218をさらに設置することができる。前記通信手段218は、前記電気回路214に電気接続されて電気回路214が出力するデータを対応する接収端(図に示さない)へ通信する。前記通信手段218は、有線通信手段或いは無線通信手段である。
【0019】
以下、前記長さ可変型素子の2つの実施形態を例にして説明する。前記2つの実施形態に係る可変型素子の構造は、説明するための例になるだけ、図2Aの長さ可変型素子202、204、206及び208に適用するか、本発明の範囲を限定してはない。図3は、本発明の一実施形態に係る長さ可変型素子を示す図である。図3の長さ可変型素子300は、容器302と、第一部品304−1及び第二部品304−2から構成される容器304と、を含む。前記容器302は、前記容器304の中に入っている。前記第二部品304−2を矢印の方向へ移動させる場合、前記容器304の中に入っている前記容器302が外部に出される。即ち、図3の長さ可変型素子300は、伸縮可能な素子である。図4は、本発明の他の実施形態に係る長さ可変型素子を示す図である。図4の長さ可変型素子400は、第一部品402と、第二部品404と、を含む。前記第二部品404と向き合う第一部品402の表面には、凸部406が形成され、前記第一部品402と向き合う第二部品404の表面には、凹部408が形成されている。前記凸部406と前記凹部408の係合により、前記第一部品402と前記第二部品404が一体に係合される。即ち、図4の、長さ可変型素子400は、係合可能な素子である。
【0020】
2つの実施形態に係る長さ可変型素子を説明した後、以下図2Aのセンサーシステム200のサイズが変わる方式に対して説明する。図5は、本発明のに係るセンサーシステム200のサイズが変わる一方式を示す表面図である。図5のセンサーシステム200の4つの長さ可変型素子で、長さ可変型素子202と206の長さが矢印の方向502に沿って増加され、長さ可変型素子204と208の長さが矢印の方向504に沿って増加されるので、4つの長さ可変型素子による形成される矩形のサイズが変わる。即ち、4つの長さ可変型素子による形成されるセンシング区域が大きくなる。前記長さ可変型素子202の長さが矢印の方向502に沿って変わる場合、前記画像検出装置212も矢印の方向502に沿って移動させなければならない。これは、前記画像検出装置212が前記センシング区域の隅部に位置する状態を維持し、画像検出装置212がサイズが変わるセンシング区域の全体を検出するようにするためである。前記長さ可変型素子202の長さが変わる場合、前記画像検出装置212と前記電気回路214の電気接続される状態も維持しなければならない。
【0021】
前記長さ可変型素子202と206の長さを矢印の方向502の反対方向へ変え、長さ可変型素子204と208の長さを矢印の方向504へ変えても、センシング区域のサイズが大きくなる。この場合も、前記画像検出装置210と212がセンシング区域の隅部に置かれる状態を維持しなければならない。
【0022】
図5で、長さ可変型素子202、204、206及び208の長さが変わらない最初の状態になっている場合、本発明のセンサーシステム200とそのセンシング区域のサイズが最初の使用状態になっている。前記長さ可変型素子202、204、206及び208の最初の長さが所定されているので、センシング区域のサイズを知ることができる。従って、前記ポインター216がセンシング区域のいずれか位置に置かれても、本発明のセンサーシステム200がそのポインター216の座標を判断することができる。前記センサーシステム200が前記ポインター216の座標を判断する方法は、図6を参照なさい。
【0023】
図6は、本発明のに係るセンサーシステムがポインターの座標を判断する一方式を示す図である。図6で、210と212は、画像検出装置を示し、602は、センシング区域を示し、604は、ポインターを示す。最初の状態になっているセンシング区域602は、順に連結される第一辺ABと、第二辺BCと、第三辺CDと、第四辺DAと、を含む。前記画像検出装置210と212は、センシング方向606と608に沿って前記ポインター604を検出する。前記センシング方向606の直線方程式とセンシング方向608の直線方程式を知ると、2つのセンシング方向606と608の交差点により、前記ポインター604の座標を得ることができる。以下、図7と図8で、ポインター604の座標を得る方法に対してさらに説明する。
【0024】
図7は、センシング方向606の直線方程式を得る方法を説明する図である。図7で、センシング方向606の直線方程式を得るために、まず点Aと点A’の座標を得る。最初の状態になっているセンシング区域602のサイズを既知しているので、点A、B、C及びDの座標が既知数であり、点A’のX座標だけが未知数である。前記点Bと点Dを連結する仮定線610を仮定する場合、センシング方向606と仮定線610の交差点Zを得ることができる。従って、線AB、線BZ及び線ZAにより形成される三角形と、線DA’、線A’Z及び線ZDにより形成される三角形を得ることができる。前記2つの三角形は、相似三角形(similar triangles)であり、両者が一定の比率関係を有する。即ち、例えば線BZの長さと線ZDの長さの比率と、線ABの長さと線DA’の長さの比率が同じである。従って、線BZの長さと線ZDの長さの比率により、前記線DA’の長さを得ることができる。
【0025】
実の実施の過程で、前記長さ可変型素子204と206の反射材料の反射光線により前記仮定線610を得ることができる。即ち、長さ可変型素子204と206の反射材料の反射光線により、前記画像検出装置210が検出する画像に形成される高輝度の横線を前記仮定線610に見なすことができる。前記高輝度の横線610で、前記ポインター604により形成される暗影を交差点Zに見なすことができる。
【0026】
図7で、前記画像検出装置210の解像度を既知しているので、前記仮定線610(即ち、前記画像検出装置210が検出する高輝度の横線)の線BZの画素数量と線ZDの画素数量を計算することができる。従って、線BZの画素数量と線ZDの画素数量の比率により、線BZの長さと線ZDの長さの比率を得ることができる。線ABと線DA’も同じな比率関係を有し、且つ線ABの長さを既知しているので、線DA’の長さを得て、従って点A’のX座標をを得ることができる。従って、点Aと点A’の座標により、前記センシング方向606の直線方程式を得ることができる。
【0027】
前記センシング方向608の直線方程式も上述する方法で得ることができる。図8は、センシング方向608の直線方程式を得る方法を説明する図である。図8で、612は、仮定線を示し、点Z’は、センシング方向608と仮定線612の交差点を示す。従って、線AB、線BZ’及び線Z’Aにより形成される三角形と、線B’C、線CZ’及び線Z’B’により形成される三角形を得ることができる。前記2つの三角形は、相似三角形であり、一定の比率関係を有する。即ち、線Z’Aの長さと線CZ’の長さの比率と、線ABの長さと線B’Cの長さの比率が同じである。従って、線Z’Aの長さと線CZ’の長さの比率により、前記線B’Cの長さを得ることができる。
【0028】
実の実施の過程で、前記長さ可変型素子206と208の反射材料の反射光線により前記仮定線612を得ることができる。即ち、長さ可変型素子206と208の反射材料の反射光線により、前記画像検出装置212が検出する画像に形成される高輝度の横線を前記仮定線612に見なすことができる。前記高輝度の横線612で、前記ポインター604により形成される暗影を交差点Z’に見なすことができる。
【0029】
図8で、線CZ’の画素数量と線Z’Aの画素数量の比率により、線B’C長さと点B’のX座標をを得ることができる。従って、点Bと点B’の座標により、前記センシング方向608の直線方程式を得ることができる。前記センシング方向606の直線方程式と、前記センシング方向608の直線方程式を得た後、センシング方向606とセンシング方向608の交差点を計算することができる。
【0030】
図5を再度参照なさい。図5で、サイズを大きくするセンサーシステム200のサイズは、センサーシステム200のサイズを大きくしようとする目的サイズである。最初の使用状態にあるセンサーシステム200のサイズを前記目的サイズに大きくする場合、2つのステップにより実現することができる。第一ステップでは、矢印の方向502に沿って前記長さ可変型素子202と206の長さを増やし、第二ステップでは、矢印の方向504に沿って前記長さ可変型素子204と208の長さを増やす。図9では、前記第一ステップを実施した後、前記第二ステップを実施する前に、センサーシステム200の電気回路214が実施する操作に対してさらに説明する。
【0031】
図9は、本発明のセンサーシステムが第二使用状態になり且つセンシング区域のサイズが第二サイズになる場合、電気回路214が実施する操作を説明する図である。図9で、210と212は、画像検出装置を示し、214は、電気回路を示し、602は、センシング区域を示す。第二サイズを有する前記センシング区域602は、順に連結される第五辺AEと、第六辺EFと、第七辺FDと、第八辺DAと、を含む。図9で、最初サイズを有する前記センシング区域602の第一辺、第二辺、第三辺及び第四辺を続けて符号AB、BC、CD及びDAで示して、最初サイズを有するセンシング区域602の4つの辺と第二サイズを有するセンシング区域602の4つの辺が対照されるようにする。図9で知るように、線AE、線FD及び線DAと、線AB、線CD及び線DAが重なり、且つ線AEと線FDの長さが線ABと線CDの長さより大きい。
【0032】
前記センサーシステム200の最後サイズは、目的サイズになることである。前記センサーシステム200のサイズが目的サイズになる過程で、前記センシング区域602のサイズが最初サイズから他のサイズに変わるので、センシング区域602の中の点の座標を知ることができない。前記電気回路214は、最初サイズになるセンシング区域602を基層にして、センサーシステム200のセンシング区域602の目的サイズを計算する。即ち、X方向で増える長さとY方向で増える長さにより、前記センシング区域602のサイズを再度定義し、センシング区域602の各点の座標を判断することができる。従って、前記センサーシステム200が前記センシング区域602に置かれる前記ポインターの座標を判断することができる。
【0033】
上述したように、図9で、線FDの長さと線CDの長さの差異を知ると、前記センサーシステム200のセンシング区域602が目的サイズになる時にX軸方向で増える長さ(即ち、線CFの長さ)を知ることができる。前記線FDの長さと前記線CDの長さの差異を正確に知るために、前記センサーシステム200の長さ可変型素子206の各面で、前記センシング区域602と向き合う面に第一標示を形成する。前記第一標示は、前記線CDの長さを示す。図9で、矢印902が前記第一標示を指す。前記センサーシステム200が最初使用状態から第二使用状態に変え、且つ前記センシング区域602が最初サイズから第二サイズに変える場合、前記電気回路214が前記画像検出装置210と212を介して前記第一標示902を検出し、且つ前記線FDの長さと前記線CDの長さの差異を知ることができる。即ち、前記線CFの長さを知ることができる。以下、図10を参照しながら電気回路214が線FDの長さと線CDの長さの差異を計算する過程に対して説明する。
【0034】
図10は、電気回路が線FDの長さと線CDの長さの差異を計算する過程を説明する図である。図9と図10を参照なさい。まず、前記電気回路214が前記画像検出装置210と212が前記センシング区域602を検出して得る画像で、線AEと線DAの交差点Aと、線AEと線EFの交差点Eと、線EFと線FDの交差点Fを判断する。この過程は、図10のステップS1002を参照なさい。且つ、前記記画像検出装置212がセンシング方向904(即ち、点Eから第一標示902までの直線)に沿って前記第一標示902を検出することができる。
【0035】
点Aと点Fを直線で連結して仮定線906を形成し、且つセンシング方向904と仮定線906の交差点Vを探し出す。且つ、第二サイズになる前記センシング区域602で、前記センシング方向904と前記仮定線906により形成される2つの相似三角形を探し出す。即ち、線AE、線EV及び線VAにより形成される三角形と、線CF、線FV及び線VCにより形成される三角形を探し出す。前記電気回路214は、前記2つの相似三角形の比率関係により線FDの長さと線CDの長さの差異を判断する。この過程は、図10のステップS1004を参照なさい。前記ステップで、線FVの長さと線VAの長さの比率と線CFの長さと線AEの長さの比率が同じであり、且つその比率により、線FDの長さと線CDの長さの差異を計算する。その差異を計算する公式は以下の通りである。
【0036】
【数1】

【0037】
上述したようにBE=CFであるので、公式(1)で公式(2)に変えることができる、即ち、
【0038】
【数2】

【0039】
実の実施の過程で、前記長さ可変型素子206と208の反射材料の反射光線により前記仮定線906を得ることができる。即ち、長さ可変型素子206と208の反射材料の反射光線により、前記画像検出装置212が検出する画像に形成される高輝度の横線を前記仮定線906に見なすことができる。前記高輝度の横線906で、点Vに対応する位置に前記第一標示902により形成される暗影が形成される。前記画像検出装置212の解像度を既知しているので、前記電気回路214が仮定線902(即ち、前記画像検出装置212が検出する高輝度の横線)の線FVの画素数量と線VAの画素数量を計算することができる。従って、線FVの画素数量と線VAの画素数量の比率により、線FVの長さと線VAの長さの比率を得ることができる。且つ、線ABの長さを既知しているので、前記電気回路214が前記線CFの長さを知り、線FDの長さと線CDの長さの差異を判断することができる。
【0040】
図11では、前記第二ステップを実施した後、センサーシステム200の電気回路214が実施する操作に対してさらに説明する。図11は、本発明のセンサーシステムが第三使用状態になり且つセンシング区域のサイズが第三サイズになる場合、電気回路214が実施する操作を説明する図である。図11で、第三サイズになるセンシング区域602は、順に連結される第九辺AEと、第十辺EHと、第十一辺HGと、第十二辺GAと、を含む。図11で、第二サイズになるセンシング区域602の第五辺、第六辺、第七辺及び第八辺を続けて符号AE、EF、FD及びDAで示して、第二サイズを有するセンシング区域602の4つの辺と第三サイズを有するセンシング区域602の4つの辺が対照されるようにする。図11で知るように、線AE、線EH及び線GAと、線AE、線EF及び線DAが重なり、且つ線EHと線GAの長さが線EFと線DAの長さより大きい。
【0041】
上述したように、図11で、線GAの長さと線DAの長さの差異を知ると、前記センサーシステム200のセンシング区域602が目的サイズになる時にX軸方向で増える長さ(即ち、線DGの長さ)を知ることができる。前記線GAの長さと前記線DAの長さの差異を正確に知るために、前記センサーシステム200の長さ可変型素子208の各面で、前記センシング区域602と向き合う面に第二標示を形成する。前記第二標示は、前記線DAの長さを示す。図11で、矢印908で前記第二標示を指す。前記センサーシステム200が第二使用状態から第三使用状態に変え、且つ前記センシング区域602が第二サイズから第三サイズに変える場合、前記電気回路214が前記画像検出装置210と212を介して前記第二標示908を検出し、且つ前記線GAの長さと前記線DAの長さの差異を知ることができる。即ち、前記線DGの長さを知ることができる。以下、図12を参照しながら電気回路214が線GAの長さと線DAの長さの差異を計算する過程に対して説明する。
【0042】
図12は、電気回路が線GAの長さと線DAの長さの差異を計算する過程を説明する図である。図11と図12を参照なさい。まず、前記電気回路214が前記画像検出装置210と212が前記センシング区域602を検出して得る画像で、線AEと線GAの交差点Aと、線AEと線EHの交差点Eと、線EHと線HGの交差点Hを判断する。この過程は、図12のステップS1202を参照なさい。且つ、前記記画像検出装置212がセンシング方向910(即ち、点Eから第二標示908までの直線)に沿って前記第二標示908を検出することができる。
【0043】
点Aと点Hを直線で連結して仮定線912を形成し、且つセンシング方向910と仮定線912の交差点V’を探し出す。且つ、第三サイズになる前記センシング区域602で、前記センシング方向904と前記仮定線906により形成される2つの相似三角形を探し出す。即ち、線AV’、線V’D及び線DAにより形成される三角形と、線V’E、線EH及び線HV’により形成される三角形を探し出す。前記電気回路214は、前記2つの相似三角形の比率関係により線GAの長さと線DAの長さの差異を判断する。この過程は、図12のステップS1204を参照なさい。前記ステップで、線AV’の長さと線HV’の長さの比率と線DAの長さと線EHの長さの比率が同じであり、且つその比率により線GAの長さと線DAの長さの差異を計算する。その差異を計算する公式は以下の通りである。
【0044】
【数3】

【0045】
上述したようにFH=DGであるので、公式(3)で公式(4)に変えることができる、即ち、
【0046】
【数4】

【0047】
実の実施の過程で、前記長さ可変型素子206と208の反射材料の反射光線により前記仮定線912を得ることができる。即ち、長さ可変型素子206と208の反射材料の反射光線により前記画像検出装置212が検出する画像に形成される高輝度の横線を前記仮定線912に見なすことができる。前記高輝度の横線912で、点V’に対応する位置に前記第二標示908により形成される暗影が形成される。前記画像検出装置212の解像度を既知しているので、前記電気回路214が仮定線912(即ち、前記画像検出装置212が検出する高輝度の横線)の線AV’の画素数量と線HV’の画素数量を計算することができる。従って、線AV’の画素数量と線HV’の画素数量の比率により、線AV’の長さと線HV’の長さの比率を得ることができる。且つ、線DAとEF線の長さを既知しているので、前記電気回路214が前記線DGの長さを知り、線GAの長さと線DAの長さの差異を知ることができる。前記線CFの長さと線DGの長さを知った後、前記電気回路214が前記センシング区域602のサイズを再度定義し、センシング区域602の各点の座標を判断する。従って、前記センサーシステム200のサイズが目的サイズになった後も、センサーシステム200が前記センシング区域602に置かれる前記ポインターの座標を判断することができる。例えば、図6〜図8に記述する方向でポインターの座標を判断することができる。
【0048】
前記センサーシステム200のサイズが増加される後、前記センシング区域602のサイズを再度定義する。即ち、前記センサーシステム200に対して、需要することに従って入力する座標の面積のサイズを変えることができる。周知のように、図5で記述する最初使用状態になるセンサーシステム200で、矢印504の方向に沿って長さ可変型素子204と208の長さを増やす後、矢印502の方向に沿って長さ可変型素子202と206の長さを増やすと、センサーシステム200のサイズが目的サイズになる。この場合、前記電気回路214の操作も変えなければならない。
【0049】
他の実施形態で、最初使用状態になっているセンサーシステム200で、長さ可変型素子202と206の長さだけを矢印502の方向に沿って増やすことができる。サイズが変化される後、前記第一標示902を介して前記センシング区域602のサイズを再度定義する必要がある。又は、最初使用状態になっているセンサーシステム200で、長さ可変型素子204と208の長さだけを矢印504の方向に沿って増やすこともできる。この場合も、サイズを変える後、前記第二標示908を介して前記センシング区域602のサイズを再度定義する必要がある。他の実施形態で、図2Aの長さ可変型素子204と208を長さを変えることができない普通の素子に換えるか、可変型素子202と206を長さを変えることができない普通の素子に換えてもよい。
【0050】
図13は、本発明の長さ可変型素子の反射材料と組み合わせて使える画像検出装置を示す図である。図13の画像検出装置1300は、赤外線照明装置1302と、赤外線だけを通させる赤外線透過装置1304と、光学的センサー(photosensor)1306と、を含む。前記光学的センサー1306は、前記赤外線透過装置1304により前記センシング区域の画像を検出し、且つその画像を電気接続される電気回路214に転送する。前記赤外線照明装置1302として赤外線発光ダイオードを使い、前記赤外線透過装置1304として赤外線透過フィルタを使うことができる。
【0051】
図2Aの画像検出装置210の代わりに図13の画像検出装置1300を使い、前記赤外線照明装置1302が正常に発光し、且つ前記センサーシステム200のサイズを増やす場合、前記画像検出装置210が検出する画像を図14で説明することができる。図14は、図2Aの画像検出装置210が検出する画像を説明する図である。図14で、1400は、画像検出装置210の画像検出用窓(image sensing window)を示し、1402は、長さ可変型素子の反射材料の反射光線による画像検出装置210が検出する画像の上に形成される高輝度区域(bright zone)を示し、1404は、ポインターにより形成される暗影を示し、1406は、第一標示を示す。前記高輝度区域1402は、主なセンシング区域になる。上述したように、前記反射材料は、前記画像検出装置210が前記センシング区域の画像を検出する時に前記ポインター216の背景になって、ポインター216の位置が著しくするようにする。本発明で、標示の形状に対しては限定しないが、前記画像検出装置がその標示を検出する場合に、前記標示と反射材料を区分できるようにする必要がある。
【0052】
前記実施形態で、前記第一標示902は、前記センシング区域の4つの辺の中で長さ可変型素子206が形成される辺の長さを示す。周知のように、前記第一標示902が前記センシング区域602と向き合う長さ可変型素子206の表面に形成され、且つ前記第一標示902と前記長さ可変型素子206との間に一定な距離がある場合も、前記2つの画像検出装置で前記第一標示902を検出することができる。従って、検出する前記第一標示902により、最初サイズになるセンシング区域602の4つの辺の中で前記長さ可変型素子206が形成される辺と、第二サイズになるセンシング区域602の4つの辺の中で前記長さ可変型素子206が形成される辺と、の差異を計算し、且つ前記センシング区域602のサイズを再度定義することができる。同じに、前記第二標示908が前記センシング区域602と向き合う長さ可変型素子208の表面に形成され、且つ前記第二標示908と前記長さ可変型素子208との間に一定な距離がある場合も、前記2つの画像検出装置で前記第二標示908を検出することができる。従って、検出する前記第二標示908により、最初サイズになるセンシング区域602の4つの辺の中で前記長さ可変型素子208が形成される辺と、第二サイズになるセンシング区域602の4つの辺の中で前記長さ可変型素子208が形成される辺と、の差異を計算し、且つ前記センシング区域602のサイズを再度定義することができる。
【0053】
上述した実施形態で、センシング区域602のサイズを再度定義する2つの方法を知ることができる。1つの方法は、図15を参照することができる。図15は、本発明の第一実施形態に係るセンシング区域のサイズの再定義方法を説明する流れ図である。図15の方法は、サイズ可変型センサーシステムに適用する。前記センサーシステムは、順に連結されて框を形成する第一素子、第二素子、第三素子及び第四素子を含む。前記第三素子及び第四素子は、所定の方向に沿って長さを加減することができる。前記第三素子及び第四素子の長さを加減することにより、4つの素子により形成される框のサイズを変えることができる。前記框の内の平行四辺形をセンシング区域にする。前記4つの素子の中で、前記センシング区域と向き合う第二素子の表面、第三素子の表面及び第四素子の表面には、反射材料が形成されている。前記センサーシステムは、前記センシング区域と向き合う第三素子の表面に形成され、且つ前記第四素子と一定の距離がある標示をさらに含む。上述する方法で、まず前記センサーシステムの使用状態を最初使用状態から第二使用状態に変えると、センシング区域のサイズが最初サイズから第二サイズに変える。この過程は、図15のステップS1502を参照することができる。次に、前記標示により、最初サイズになるセンシング区域の4つの辺の中で前記第三素子が形成される辺と、第二サイズになるセンシング区域の4つの辺の中で前記第三素子が形成される辺と、の差異を計算する。従って、前記センシング区域のサイズを再度定義する。この過程は、図15のステップS1504を参照することができる。
【0054】
図16は、本発明の他の実施形態に係るセンシング区域のサイズの再定義方法を説明する流れ図である。図16の方法は、サイズ可変型センサーシステムに適用する。前記センサーシステムは、順に連結されて框を形成する第一素子、第二素子、第三素子及び第四素子を含む。前記第二素子及び第四素子は、所定の方向に沿って長さを増やすことができる。所定の方向は、前記第一素子との距離が遠くなる方向を指す。前記第二素子及び第四素子の長さを増やすことにより、4つの素子により形成される框のサイズを変えることができる。前記框の内の平行四辺形をセンシング区域にする。前記4つの素子の中で、前記センシング区域と向き合う第二素子の表面、第三素子の表面及び第四素子の表面には、反射材料が形成されている。前記センサーシステムは、前記センシング区域と向き合う第四素子の表面に形成され、且つ前記第一素子と一定の距離がある第一標示をさらに含む。上述する方法で、まず前記センサーシステムの使用状態を最初使用状態から第二使用状態に変えると、センシング区域のサイズが最初サイズから第二サイズに変える。この過程は、図16のステップS1602を参照することができる。次に、前記標示により、最初サイズになるセンシング区域の4つの辺の中で前記第四素子が形成される辺と、第二サイズになるセンシング区域の4つの辺の中で前記第四素子が形成される辺と、の差異を計算する。従って、前記センシング区域のサイズを再度定義する。この過程は、図16のステップS1604を参照することができる。
【0055】
図17は、本発明に係るサイズ可変型センサーシステムを使う一応用例を示す図である。図17に示したように、本発明の可変型センサーシステム1702をパソコンの表示装置1704に設置して、手或いは他のポインターを介して前記表示装置1704で座標位置を入力することができる。即ち、一般的なパソコンの表示装置1704をタッチスクリーン(touch screen)に使うことができる。前記可変型センサーシステム1702に設置される通信手段が有線通信手段である場合、有線で前記可変型センサーシステム1702の位置データをパソコン本体(host)に1706に転送することができる。前記可変型センサーシステム1702に設置される通信手段が無線通信手段である場合、無線で前記可変型センサーシステム1702の位置データをパソコン本体に1706に転送することができる。
【0056】
上述するように、本発明のサイズ可変型センサーシステムは、主に4つの素子と、標示と、2つの画像検出装置と、を含む。前記4つの素子を順に連結して框を形成し、框の内の平行四辺形をセンシング区域にする。前記4つの素子の中で、2つの素子の長さを変えられ、且つ素子の長さを変えることにより框のサイズを変えることができる。前記センサーシステムは、第一使用状態と第二使用状態を有し、前記センシング区域は、前記第一使用状態と第二使用状態に対応する最初サイズと第二サイズを有する。前記最初サイズは、所定されるサイズであり、前記第二サイズは、前記最初サイズより大きいサイズである。前記標示は、所定の長さを示す。前記2つの画像検出装置は、センサーシステムが第一使用状態から第二使用状態になる時に適合な位置に移動するように設置されている。前記センサーシステムが第一使用状態から第二使用状態になり、前記センシング区域のサイズが最初サイズから第二サイズになる場合、前記画像検出装置が検出する標示により、センシング区域のサイズを再度定義することができる。前記センシング区域のサイズがセンサーシステムの使用状態に従って調節され且つ再度定義されるので、使用者が需要に従って座標を入力する面積のサイズを変えることができる。
【符号の説明】
【0057】
100、200、1702 センサーシステム
110 パネル
112 タッチサーフェス
120、130、210、212、1300 画像検出装置
140、214 電気回路
150、216、604 ポインター
162、164、606、608、904、910 センシング方向
202、204、206、208、300、400 長さ可変型素子
218 通信手段
280 透明板
282、284、286 透明窓口
302、304 容器
304−1、304−2、402、404 部品
406 凸部
408 凹部
502、504 矢印
602 センシング区域
610、612、906、912 仮定線
902 第一標示
908 第二標示
1302 赤外線照明装置
1304 赤外線透過装置
1306 光学的センサー
1400 画像検出用窓
1402 高輝度区域
1404 暗影
1406 検出する第一標示
1704 表示装置
1706 パソコン本体
S1002、S1004、S1202、S1204、S1502、S1504、S1602、S1604 ステップ
A、B、C、D、E、F、G、H、V、Z、A’、B’、V’、Z’ 点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
順に連結して框を形成し、框の内の平行四辺形をセンシング区域にする第一素子、第二素子、第三素子及び第四素子と、
いつも前記センシング区域の2つの隅部に位置してセンシング区域の全面を検出するように前記第一素子の両端に設置する2つの画像検出装置と、
前記センシング区域と向き合う前記第三素子の表面に設置され、且つ前記第四素子と固定距離がある標示と、を含むサイズ可変型センサーシステムにおいて、
前記第一素子と第三素子の長さを所定の方向に沿って変えることにより框のサイズを変え、且つ前記センシング区域と向き合う第二素子、第三素子及び第四素子の表面に反射材料が形成されていることを特徴とするサイズ可変型センサーシステム。
【請求項2】
前記2つの画像検出装置に電気接続され、且つ前記センサーシステムが第一使用状態から第二使用状態になり、前記センシング区域が最初サイズから第二サイズになる場合、前記画像検出装置が検出する標示により、センシング区域が最初サイズになる時前記第三素子がある辺の長さとセンシング区域が第二サイズになる時前記第三素子がある辺の長さの差異を計算し、前記センシング区域のサイズを再度定義し、
又、前記2つの画像検出装置が検出する画像によりポインターの座標を計算する電気回路をさらに含むことを特徴とする請求項1の記載のサイズ可変型センサーシステム。
【請求項3】
前記電気回路に電気接続されて電気回路が出力するデータを対応する接収端へ通信し、且つ有線通信手段或いは無線通信手段から構成される通信手段をさらに含むことを特徴とする請求項2の記載のサイズ可変型センサーシステム。
【請求項4】
各々の画像検出装置は、赤外線照明装置と赤外線だけを透過させる赤外線透過装置を具備し、各々の画像検出装置は、前記赤外線透過装置によりセンシング区域の画像を検出することを特徴とする請求項1の記載のサイズ可変型センサーシステム。
【請求項5】
前記第一素子は、前記2つの画像検出装置を中に入れられる容器形に形成され、前記第一素子の開口には、前記画像検出装置が前記センシング区域の画像を検出できるように透明板が形成され、
前記透明板を全面が皆透明する透明板或いは少なくとも1つの透明窓口を具備する透明板に設けて、前記画像検出装置が透明する部分により前記センシング区域の画像を検出するようにすることを特徴とする請求項1の記載のサイズ可変型センサーシステム。
【請求項6】
前記透明板を全面が皆透明する透明板に設ける場合、透明板の全面が赤外線が透過させ、少なくとも1つの透明窓口を具備する透明板に設ける場合、透明板の透明窓口だけが外線が透過させることを特徴とする請求項5の記載のサイズ可変型センサーシステム。
【請求項7】
順に連結して框を形成し、框の内の平行四辺形をセンシング区域にする第一素子、第二素子、第三素子及び第四素子と、
いつも前記センシング区域の2つの隅部に位置してセンシング区域の全面を検出するように前記第一素子の両端に設置する2つの画像検出装置と、
前記センシング区域と向き合う前記第四素子の表面に設置され、且つ前記第一素子と固定距離がある標示と、を含むサイズ可変型センサーシステムにおいて、
前記第二素子と第四素子の長さを前記第一素子と遠くなる方向に沿って変えることにより框のサイズを変え、且つ前記センシング区域と向き合う第二素子、第三素子及び第四素子の表面に反射材料が形成されていることを特徴とするサイズ可変型センサーシステム。
【請求項8】
前記2つの画像検出装置に電気接続され、且つ前記センサーシステムが第一使用状態から第二使用状態になり、前記センシング区域が最初サイズから第二サイズになる場合、前記画像検出装置が検出する標示により、センシング区域が最初サイズになる時前記第三素子がある辺の長さとセンシング区域が第二サイズになる時前記第三素子がある辺の長さの差異を計算し、前記センシング区域のサイズを再度定義し、
又、前記2つの画像検出装置が検出する画像によりポインターの座標を計算する電気回路をさらに含むことを特徴とする請求項7の記載のサイズ可変型センサーシステム。
【請求項9】
前記電気回路に電気接続されて電気回路が出力するデータを対応する接収端へ通信し、且つ有線通信手段或いは無線通信手段から構成される通信手段をさらに含むことを特徴とする請求項7の記載のサイズ可変型センサーシステム。
【請求項10】
各々の画像検出装置は、赤外線照明装置と赤外線だけを透過させる赤外線透過装置を具備し、各々の画像検出装置は、前記赤外線透過装置によりセンシング区域の画像を検出することを特徴とする請求項7の記載のサイズ可変型センサーシステム。
【請求項11】
前記第一素子は、前記2つの画像検出装置を中に入れられる容器形に形成され、前記第一素子の開口には、前記画像検出装置が前記センシング区域の画像を検出できるように透明板が形成され、
前記透明板を全面が皆透明する透明板或いは少なくとも1つの透明窓口を具備する透明板に設けて、前記画像検出装置が透明する部分により前記センシング区域の画像を検出するようにすることを特徴とする請求項7の記載のサイズ可変型センサーシステム。
【請求項12】
前記透明板を全面が皆透明する透明板に設ける場合、透明板の全面が赤外線が透過させ、少なくとも1つの透明窓口を具備する透明板に設ける場合、透明板の透明窓口だけが外線が透過させることを特徴とする請求項11の記載のサイズ可変型センサーシステム。
【請求項13】
センサーシステムに適用するセンシング区域のサイズの再定義方法において、
前記センサーシステムは、順に連結して框を形成し、框の内の平行四辺形をセンシング区域にする第一素子、第二素子、第三素子及び第四素子と、前記センシング区域と向き合う前記第三素子の表面に設置され、且つ前記第四素子と固定距離がある標示と、を含み、前記第一素子と第三素子の長さを所定の方向に沿って変えることにより框のサイズを変え、且つ前記センシング区域と向き合う第二素子、第三素子及び第四素子の表面に反射材料が形成され、
前記センシング区域のサイズの再定義方法は、センサーシステムが第一使用状態から第二使用状態になる場合、前記センシング区域が最初サイズから第二サイズになるようにするステップと、
前記標示により、センシング区域が最初サイズになる時前記第三素子がある辺の長さと、センシング区域が第二サイズになる時前記第三素子がある辺の長さの差異を計算し、且つ前記センシング区域のサイズを再度定義するステップと、を含むことを特徴とするセンシング区域のサイズを再定義方法。
【請求項14】
最小サイズになる前記センシング区域は、別々に順に連結される第一素子、第二素子、第三素子及び第四素子から構成される第一辺、第二辺、第三辺及び第四辺を含み、前記固定距離と前記第三辺の長さが同じであり、第二サイズになる前記センシング区域は、別々に順に連結される第一素子、第二素子、第三素子及び第四素子から構成される第五辺、第六辺、第七辺及び第八辺を含み、前記第五辺、第七辺及び第八辺と前記第一辺、第三辺及び第四辺が重なり、前記第五辺と第七辺の長さが前記第一辺と第三辺の長さより大きく、
前記センシング区域が第二サイズになった後、前記センサーシステムが長さの差異により前記センシング区域のサイズを再度定義し、再度定義したセンシング区域によりポインターの座標を判断し、前記長さの差異を計算する方法は、
前記第五辺と第八辺の交差点を第一点にし、前記第五辺と第六辺の交差点を第二点にし、前記第六辺と第七辺の交差点を第三点にするステップと、
前記センシング区域で、前記第二点と前記標示を連結する第一直線と前記第一点と前記第三点を連結する第二直線により2つの相似三角形を探し出し、且つその2つの相似三角形の2つの所定辺の比率により長さの差異を計算するステップと、含むことを特徴とする請求項13の記載のセンシング区域のサイズを再定義方法。
【請求項15】
センサーシステムに適用するセンシング区域のサイズの再定義方法において、
前記センサーシステムは、順に連結して框を形成し、框の内の平行四辺形をセンシング区域にする第一素子、第二素子、第三素子及び第四素子と、前記センシング区域と向き合う前記第三素子の表面に設置され且つ前記第四素子と固定距離がある標示と、を含み、前記第二素子と第四素子の長さを前記第一素子と遠くなる方向に沿って変えることにより框のサイズを変え、且つ前記センシング区域と向き合う第二素子、第三素子及び第四素子の表面に反射材料が形成され、
前記センシング区域のサイズの再定義方法は、センサーシステムが第一使用状態から第二使用状態になる場合、前記センシング区域が最初サイズから第二サイズになるようにするステップと、
前記標示により、センシング区域が最初サイズになる時前記第四素子がある辺の長さと、センシング区域が第二サイズになる時前記第四素子がある辺の長さの差異を計算し、且つ前記センシング区域のサイズを再度定義するステップと、を含むことを特徴とするセンシング区域のサイズを再定義方法。
【請求項16】
最小サイズになる前記センシング区域は、別々に順に連結される第一素子、第二素子、第三素子及び第四素子から構成される第一辺、第二辺、第三辺及び第四辺を含み、前記固定距離と前記第三辺の長さが同じであり、第二サイズになる前記センシング区域は、別々に順に連結される第一素子、第二素子、第三素子及び第四素子から構成される第五辺、第六辺、第七辺及び第八辺を含み、前記第五辺、第六辺及び第八辺と前記第一辺、第二辺及び第四辺が重なり、前記第六辺と第八辺の長さが前記第二辺と第四辺の長さより大きく、
前記センシング区域が第二サイズになった後、前記センサーシステムが長さの差異により前記センシング区域のサイズを再度定義し、再度定義したセンシング区域によりポインターの座標を判断し、前記長さの差異を計算する方法は、
前記第五辺と第八辺の交差点を第一点にし、前記第五辺と第六辺の交差点を第二点にし、前記第六辺と第七辺の交差点を第三点にするステップと、
前記センシング区域で、前記第二点と前記標示を連結する第一直線と前記第一点と前記第三点を連結する第二直線により2つの相似三角形を探し出し、且つその2つの相似三角形の2つの所定辺の比率により長さの差異を計算するステップと、含むことを特徴とする請求項15の記載のセンシング区域のサイズを再定義方法。
【請求項17】
センサーシステムに適用するセンシング区域のサイズの再定義方法において、
前記センサーシステムは、順に連結して框を形成し、框の内の平行四辺形をセンシング区域にする第一素子、第二素子、第三素子及び第四素子と、前記センシング区域と向き合う前記第三素子の表面に設置され且つ前記第四素子と第一固定距離がある第一標示と、前記センシング区域と向き合う前記第四素子の表面に設置され且つ前記第一素子と第二固定距離がある第二標示と、を含み、前記第一素子と第三素子の長さを所定の方向に沿って変えることと、前記第二素子と第四素子の長さを前記第一素子と遠くなる方向に沿って変えることにより前記框と框の内のセンシング区域のサイズを変え、前記センシング区域と向き合う第二素子、第三素子及び第四素子の表面に反射材料が形成され、
前記センシング区域のサイズの再定義方法は、センサーシステムが第一使用状態から第二使用状態になる場合、前記センシング区域が所定される最初サイズからすこし大きい第二サイズになるようにし、且つ最初サイズと第二サイズになる時センシング区域の2つの辺の長さが変わらないようにするステップと、
前記センシング区域のサイズが変わることにより第一標示或いは第二標示を選択し、選択する標示により所定の辺の長さの第一差異を計算することを特徴とするセンシング区域のサイズを再定義方法。
【請求項18】
前記センシング区域のサイズの再定義方法は、
センサーシステムが第二使用状態から第三使用状態になる場合、前記センシング区域が第二サイズから第三サイズになるようにし、且つ第二サイズと第三サイズになる時センシング区域の2つの辺の長さが変わらないようにするステップと、
第一標示或いは第二標示を選択して所定の辺の長さの第二差異を計算する
前記第二差異を計算した後、前記第一差異と第二差異により前記センシング区域のサイズを再度定義し、再度定義するセンシング区域によりセンシング区域に置かれるポインターの座標を検出するステップと、を含むことを特徴とする請求項17の記載のセンシング区域のサイズを再定義方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−146573(P2010−146573A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−290593(P2009−290593)
【出願日】平成21年12月22日(2009.12.22)
【出願人】(509319096)原相科技股▲ふん▼有限公司 (4)
【Fターム(参考)】