説明

サムネイル表示端末、サムネイル表示時間推測方法及びプログラム

【課題】サムネイルを表示する際、サーバからのコンテンツの取得及びサムネイルの表示用のサイズへのリサイズに要する総時間を効果的に推測する。
【解決手段】サーバに記憶されている複数のコンテンツのサムネイルを表示する。サムネイル表示端末は、コンテンツのリストの取得を要求し、異なる画角を有する複数の同一コンテンツの情報を含むコンテンツリストを受信する。サムネイル表示端末は、受信されたコンテンツリストを基に、サーバ及びサムネイル表示端末における異なる画角を有する複数の同一コンテンツのリサイズ時間を推測し、更に、サムネイル表示端末の通信能力情報を基に、異なる画角を有する複数の同一コンテンツの通信時間を推測する。サムネイル表示端末は、各推測結果を基に、異なる画角を有する複数の同一コンテンツのサムネイルを表示する総時間を推測する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツのサムネイルを表示するサムネイル表示端末、サムネイル表示端末におけるサムネイル表示時間推測方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機やPC(Personal Computer)等の電子機器におけるディスプレイのサイズが大型化している。これに伴い、この様な電子機器におけるディスプレイに、電子機器に記憶(保存)されている複数のコンテンツのファイル名及び保存日時を含む情報を同時に表示することが望まれている。コンテンツは、例えば画像データ又は動画データ等である。特に、ファイルのサイズ(容量)が大きいコンテンツのサムネイルを表示する場合には多くの時間がかかり、できる限り高速に表示することが求められている。
【0003】
画像データ等のコンテンツを閲覧する時間を短くするものとして、例えば、特許文献1が知られている。
【0004】
特許文献1の画像処理装置は、選択された縮小画像の解像度に基づき、画像メモリに格納された画像の縮小画像データを作成する。画像処理装置は、作成した縮小画像データと属性情報とを元画像データに付加して画像データファイルとする。
【0005】
ネットワーク上のクライアント端末から画像処理装置に対してアクセスの要求があると、画像処理装置は、指定された画像を検索し、当該画像がある場合には、関連付けされた画像データファイルの属性情報を基に縮小画像データを読み出す。更に、画像処理装置は、縮小画像の解像度情報をクライアント端末に送信し、クライアント端末において当該縮小画像を表示させる。この様な画像処理装置によれば、画像データ等のコンテンツを閲覧する時間を短くできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−35968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の画像処理装置は、元画像データのコンテンツを保存しているが、例えばユーザがコンテンツのサムネイルを閲覧したい場合に対応したサムネイルの表示用の画像データを保存していない場合、元画像データのサイズをサムネイルの表示用のサイズにリサイズする必要があった。
【0008】
しかしながら、特許文献1の画像処理装置(サーバ)及びクライアント端末においては、サーバの例えばCPU(Central Processing Unit)の性能等が原因でサーバにおいてリサイズする時間が相当にかかる場合がある。この場合、クライアント端末においてサムネイルを表示する際、サムネイルの表示用の画像データをサーバから取得してクライアント端末において表示するよりも、サーバから元画像データを取得してクライアントにおいてリサイズした上で表示する方が時間的に早い場合がある。
【0009】
この様に、元画像データを保存しているサーバからサムネイルの表示用の画像データを取得することが、必ずしもクライアント端末においてサムネイルの画像データの表示に要する時間を低減できるわけではないという課題があった。
【0010】
本発明は、上述した従来の事情に鑑みてなされたものであり、サムネイルを表示する場合において、サーバに記憶されているコンテンツのサムネイルの表示に要する総時間を効果的に推測するサムネイル表示端末、サムネイル表示時間推測方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上述したサムネイル表示端末であって、サーバに記憶されているコンテンツのサムネイルを表示するサムネイル表示端末であって、前記コンテンツのリストの取得を要求するコンテンツリスト取得部と、前記コンテンツリスト取得部からのコンテンツリスト取得要求を送信し、異なる画角を有する複数の同一コンテンツの情報を含むコンテンツリストを受信する通信部と、前記受信された前記コンテンツリストを基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの前記サーバにおけるリサイズ時間を推測する他端末リサイズ時間推測部と、前記サムネイル表示端末の通信能力情報を基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの通信時間を推測する通信時間推測部と、前記受信された前記コンテンツリストを基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの前記サムネイル表示端末におけるリサイズ時間を推測する自端末リサイズ時間推測部と、前記他端末リサイズ時間推測部、前記通信時間推測部及び前記自端末リサイズ時間推測部の各推測結果を基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツのサムネイルを表示する総時間を推測する総時間推測部と、を備える。
【0012】
又、本発明は、サーバに記憶されているコンテンツのサムネイルを表示するサムネイル表示端末におけるサムネイル表示時間推測方法であって、前記コンテンツのリストの取得を要求するステップと、コンテンツリストの取得要求に応じて、異なる画角を有する複数の同一コンテンツの情報を含むコンテンツリストを受信するステップと、前記受信された前記コンテンツリストを基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの前記サーバにおけるリサイズ時間を推測するステップと、前記サムネイル表示端末の通信能力情報を基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの通信時間を推測するステップと、前記受信された前記コンテンツリストを基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの前記サムネイル表示端末におけるリサイズ時間を推測するステップと、各々の前記推測結果を基に、前記異なる画角を有する複数のコンテンツのサムネイルを表示する総時間を推測するステップと、を備える。
【0013】
又、本発明は、サーバに記憶されているコンテンツのサムネイルを表示するサムネイル表示端末に、前記コンテンツのリストの取得を要求するステップと、コンテンツリストの取得要求に応じて、異なる画角を有する複数の同一コンテンツの情報を含むコンテンツリストを受信するステップと、前記受信された前記コンテンツリストを基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの前記サーバにおけるリサイズ時間を推測するステップと、前記サムネイル表示端末の通信能力情報を基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの通信時間を推測するステップと、前記受信された前記コンテンツリストを基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの前記サムネイル表示端末におけるリサイズ時間を推測するステップと、各々の前記推測結果を基に、前記異なる画角を有する複数のコンテンツのサムネイルを表示する総時間を推測するステップと、を実現させる。
【0014】
上述した構成によれば、サムネイルを表示する場合において、サーバに記憶されているコンテンツのサムネイルの表示に要する総時間を効果的に推測することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、サムネイルを表示する場合において、サーバに記憶されているコンテンツのサムネイルの表示に要する総時間を効果的に推測し、総時間が最小のサムネイルを選択することによりサムネイルの表示に要する時間を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】サムネイル表示端末のハードウェア構成を示すブロック図
【図2】サムネイル表示端末の制御部の内部構成を詳細に示すブロック図
【図3】サーバのハードウェア構成を示すブロック図
【図4】サーバの制御部の内部構成を詳細に示すブロック図
【図5】(a)リサイズ時間Aを含まないコンテンツリストの例示図、(b)リサイズ時間Aを含むコンテンツリストの例示図
【図6】(a)サムネイル表示端末が予め記憶しているリサイズ時間A判定用のリサイズ時間算出情報をテーブル形式で表した説明図、(b)サーバの性能に応じたリサイズ時間A判定用のリサイズ時間算出情報をテーブル形式で表した説明図
【図7】(a)サムネイル表示端末が予め記憶しているサイズ算出情報をテーブル形式で表した説明図、(b)サーバの画像圧縮率に応じたサイズ算出情報をテーブル形式で表した説明図、(c)リサイズ時間C判定用のリサイズ時間算出情報をテーブル形式で表した説明図
【図8】(a)総時間リストの例示図、(b)サムネイル取得リストの例示図
【図9】他端末リサイズ時間推測部がリサイズ時間Aを判定する具体例を説明するための説明図
【図10】通信時間推測部が通信時間Bを判定する具体例を説明するための説明図
【図11】自端末リサイズ時間推測部がリサイズ時間Cを判定する具体例を説明するための説明図
【図12】総時間推測部が総時間Dを判定する具体例を説明するための説明図
【図13】サムネイル表示端末11とサーバ51との通信開始時における各動作を説明するシーケンス図
【図14】サムネイル表示端末及びサーバの各動作を説明する全体シーケンス図
【図15】サーバにおけるコンテンツリストを生成する動作を説明するフローチャート
【図16】サムネイル表示端末における総時間Dを推測する動作を説明するフローチャート
【図17】サムネイルの表示に関する本発明と従来例との違いの一例を示す比較図
【図18】サムネイルの表示に関する本発明と従来例との違いの他の一例を示す比較図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係るサムネイル表示端末の実施形態について、図面を参照して説明する。本発明に係るサムネイル表示端末は、例えば携帯電話機、スマートフォン、PDA(personal digital assistant)、デジタルスチルカメラ、ノートPC(Personal Computer)又は電子書籍端末等でも良い。
【0018】
なお、本発明は、サムネイル表示端末の様な装置、又はサムネイル表示端末をコンピュータとして動作させるためのプログラムとして表現することも可能である。更に、本発明は、サムネイル表示端末により実行される処理(ステップ)を含むサムネイル表示時間推測方法として表現することも可能である。即ち、本発明は、装置、方法及びプログラムのうちいずれのカテゴリーでも表現可能である。
【0019】
本実施形態のコンテンツは例えば画像データ等であり、サーバには、コンテンツ毎に、それぞれ異なる画角を有する複数の同一コンテンツが記憶されている。以下の説明において、コンテンツは、縦方向の画角と横方向の画角とが同一である場合(正方形を構成する画角)を例示するが、縦方向の画角と横方向の画角とが同一でない場合(長方形を構成する画角)であっても良い。
【0020】
先ず、本実施形態のサーバに記憶されているコンテンツの管理態様について、コンテンツ1を例示して説明する。なお、他のコンテンツn(n:2以上の自然数)についても同様である。コンテンツの管理態様は3つのパターンがある。
【0021】
第1のパターンについて説明する。第1のパターンは、コンテンツ毎に異なる画角を有する複数の同一コンテンツが全てサーバに記憶されているというパターンである。例えば、コンテンツ1は、縦1024×横1024の画角及びサイズ2MBを有する第1番目のコンテンツ1、縦768×横768の画角及びサイズ1MBを有する第2番目のコンテンツ1、縦480×横480の画角及びサイズ300kBを有する第3番目のコンテンツ1、及び縦160×横160の画角及びサイズ100kBを有する第4番目のコンテンツ1の計4種類の同一コンテンツ1がそれぞれ記憶されている。サーバは、サムネイル表示端末からの取得要求に応じた画角を有するコンテンツ1を送信可能である。
【0022】
第2パターンは、コンテンツ毎に最大の画角を有するコンテンツだけがサーバに記憶され、最大の画角未満の画角を有するコンテンツが必要な場合にはサーバによってリサイズされるというパターンである。例えば、コンテンツ1は、コンテンツ1の最大の画角である縦1024×横1024の画角及びサイズ2MBを有する第1番目のコンテンツ1だけがサーバに記憶されている。最大の画角未満の画角である上述した第2番目〜第4番目のコンテンツ1が必要な場合には、サーバによって、第1番目のコンテンツ1がそれぞれ縦768×横768の画角、縦480×横480の画角、及び縦160×横160の画角のうちいずれかの画角にリサイズされた後にサムネイル表示端末に送信される。
【0023】
第3パターンは、第1パターン及び第2パターンの組み合わせのパターンである。以下の説明においては、第3パターンの管理態様が用いられているとする。具体的には、コンテンツ1は、縦1024×横1024の画角及びサイズ2MBを有する第1番目のコンテンツ1と、縦480×横480の画角及びサイズ300kBを有する第3番目のコンテンツとがサーバに記憶されている。更に、縦768×横768の画角を有する第2番目のコンテンツ1、又は縦160×横160の画角を有する第4番目のコンテンツ1が必要な場合には、第1番目のコンテンツ1からサーバによってリサイズされた後にサムネイル表示端末に送信される。従って、サーバは、コンテンツ1について、第1番目〜第4番目のコンテンツ1をサムネイル表示端末に送信(提供)可能である(図5(a)参照)。
【0024】
又、本実施形態において、サムネイル表示端末におけるサムネイルの表示用の画角は、サムネイル表示端末の動作において予め規定されており、以下の説明においては例えば縦60×横60であるとする。但し、サムネイル表示端末におけるサムネイルの表示用の画角は、ユーザ操作に応じて変更されても良い。
【0025】
本実施形態において、サーバに記憶されている複数のコンテンツのサムネイルをサムネイル表示端末が表示するために要する時間を「総時間D」と定義する。総時間Dは、リサイズ時間A、通信時間B及びリサイズ時間Cの各時間の総和により算出される。
【0026】
リサイズ時間Aは、サムネイル表示端末がコンテンツのサムネイルを表示するために、サーバが同コンテンツを所定サイズにリサイズするために要する時間であると定義する。
【0027】
通信時間Bは、サムネイル表示端末がコンテンツのサムネイルを表示するために、コンテンツをサーバからサムネイル表示端末に送信するために要する時間であると定義する。
【0028】
リサイズ時間Cは、サムネイル表示端末がコンテンツのサムネイルを表示するために、サムネイル表示端末が同コンテンツを所定サイズ(例えば縦60×横60)にリサイズするために要する時間であると定義する。
【0029】
(サムネイル表示端末)
先ず、サムネイル表示端末11の構成及び動作を、図1及び図2を参照して説明する。
【0030】
本実施形態では、サムネイル表示端末1は、サーバ51(図3参照)と図示しないネットワークを介して相互に通信可能に接続され、ユーザの操作に応じて、サーバ51(図3参照)に記憶されている複数のコンテンツのリスト(コンテンツリスト)を受信する。更に、サムネイル表示端末1は、受信されたコンテンツリストを基に、上述したリサイズ時間A、通信時間B及びリサイズ時間Cを推測する。サムネイル表示端末1は、推測された各時間を基に総時間Dを推測する。
【0031】
図1は、本実施形態のサムネイル表示端末11のハードウェア構成を示すブロック図である。サムネイル表示端末11は、図1に示す様に、制御部12、記憶部13、操作部14、通信部15、表示制御部16、表示部17、RAM(Random Access Memory)18及びROM(Read Only Memory)19を含む構成である。
【0032】
制御部12は、サムネイル表示端末11に内蔵されるCPU(Central Processing Unit)により構成され、サムネイル表示端末11の各部の動作を制御する。図2は、サムネイル表示端末11の制御部12の内部構成を詳細に示すブロック図である。図2の各部の動作は、サムネイル表示端末11に内蔵されるCPUにより実現される。
【0033】
制御部12は、図2に示す様に、コンテンツリスト取得部21、総時間推測部22、他端末リサイズ時間推測部23、通信時間推測部24、自端末リサイズ時間推測部25、サムネイル取得リスト生成部26、サムネイル取得部27及びリサイズ部28を含む構成である。
【0034】
コンテンツリスト取得部21は、後述する操作部14からのユーザの操作、例えば複数のコンテンツのサムネイルの一覧を表示する旨の操作信号を入力する。コンテンツリスト取得部21は、入力された操作信号を基に、複数のコンテンツのリストであるコンテンツリストをサーバ51から取得する旨のコンテンツリスト取得要求を生成して通信部15に出力する。
【0035】
コンテンツリスト取得部21は、通信部15から出力されたコンテンツリストを取得し、同コンテンツリストを総時間推測部22に出力する。なお、通信部15から出力されたコンテンツリストは、コンテンツリスト取得要求に応じてサーバ51から送信されて通信部15によって受信されたものである。又、コンテンツリスト取得部21は、コンテンツリストをRAM8に記憶しても良い。
【0036】
ここで、コンテンツリストについて図5(a)及び(b)を参照して説明する。図5(a)は、リサイズ時間Aを含まない一般的なコンテンツリストの例示図である。図5(b)は、リサイズ時間Aを含む本実施形態におけるコンテンツリストの例示図である。
【0037】
図5(a)又は図5(b)に示す様に、コンテンツリストは、コンテンツ毎に、異なる画角を有する複数の同一コンテンツの記憶場所(URL:Uniform Resource Locator)及び画角を少なくとも含む構成である。コンテンツリストは、各コンテンツのサイズ(容量)、サムネイルの表示専用のコンテンツであることを示す識別子、又はリサイズ時間Aを更に含んでも良い。
【0038】
例えば、図5(a)のコンテンツリストのコンテンツ1では、4種類のコンテンツ1がサーバ51に記憶されている。第1番目のコンテンツ1は、URL1−1の記憶場所に記憶され、画角1024×1024であり、2.0MBのサイズを有する。同様に、第2番目のコンテンツ1は、URL1−2の記憶場所に記憶され、サイズは不明である。第3番目のコンテンツ1は、URL1−3の記憶場所に記憶され、画角480×480であり、300kBのサイズを有する。第4番目のコンテンツ1は、URL1−4の記憶場所に記憶され、サイズは不明であり、サムネイルの表示専用のコンテンツであることを示す識別子を含む。
【0039】
例えば、図5(b)のコンテンツリストのコンテンツ1では、4種類のコンテンツ1がサーバ51に記憶されている。第1番目のコンテンツ1は、URL1−1の記憶場所に記憶され、画角1024×1024であり、2.0MBのサイズを有し、リサイズ時間Aは0秒である。同様に、第2番目のコンテンツ1は、URL1−2の記憶場所に記憶され、第1番目のコンテンツ1が画角768×768にリサイズされたものであり、サイズは不明であり、リサイズ時間Aは0.7秒である。第3番目のコンテンツ1は、URL1−3の記憶場所に記憶され、画角480×480であり、300kBのサイズを有し、リサイズ時間Aは0秒である。第4番目のコンテンツ1は、URL1−4の記憶場所に記憶され、第1番目のコンテンツ1が画角160×160にリサイズされたものであり、サイズは不明であり、サムネイルの表示専用のコンテンツであることを示す識別子を含み、リサイズ時間Aは0.5秒である。
【0040】
総時間推測部22は、コンテンツリスト取得部21から出力されたコンテンツリストを取得する。総時間推測部22は、コンテンツリストを基に、コンテンツリストのコンテンツ毎に、異なる画角を有する複数の同一コンテンツの各リサイズ時間A、各通信時間B及び各リサイズ時間Cを推測する旨を、他端末リサイズ時間推測部23、通信時間推測部24及び自端末リサイズ時間推測部25に指示する。
【0041】
総時間推測部22は、他端末リサイズ時間推測部23、通信時間推測部24及び自端末リサイズ時間推測部25から出力されたコンテンツ毎に異なる画角を有する複数の同一コンテンツの各推測結果(各リサイズ時間A、各通信時間B、各リサイズ時間C)を取得する。総時間推測部22は、コンテンツ毎に異なる画角を有する複数の同一コンテンツの各時間(各リサイズ時間A、各通信時間B、各リサイズ時間C)の総和を総時間Dと判定する(図12参照)。
【0042】
総時間推測部22は、コンテンツ毎に、異なる画角を有する複数の同一コンテンツの各総時間Dを含む総時間リスト(図8(a)参照)を生成する。総時間推測部22は、総時間リストをサムネイル取得リスト生成部26に出力する。
【0043】
ここで、総時間リストについて図8(a)を参照して説明する。図8(a)は、総時間リストの例示図である。
【0044】
図8(a)に示す様に、総時間リストは、コンテンツ毎に、異なる画角を有する複数の同一コンテンツの記憶場所であるURL、及び総時間推測部22により判定された各総時間Dを含む構成である。
【0045】
例えば、図8(a)の総時間リストのコンテンツ1では、URL1−1に記憶されている第1番目のコンテンツ1(画角1024×1024)の総時間Dは2.8秒であり、URL1−2に記憶されている第2番目のコンテンツ1(画角768×768)の総時間Dは2.1秒である。同様に、URL1−3に記憶されている第3番目のコンテンツ1(画角480×480)の総時間Dは0.6秒であり、URL1−4に記憶されている第4番目のコンテンツ1(画角160×160)の総時間Dは0.8秒である。
【0046】
他端末リサイズ時間推測部23は、総時間推測部22から出力された指示を取得する。他端末リサイズ時間推測部23は、この指示及びコンテンツリストを基に、コンテンツリストのコンテンツ毎に異なる画角を有する複数の同一コンテンツの各リサイズ時間Aを推測する。他端末リサイズ時間推測部23の動作は、図6(a)若しくは図6(b)、図9及び図16を参照して後述する。
【0047】
通信時間推測部24は、総時間推測部22から出力された指示を取得する。通信時間推測部24は、この指示並びにサムネイル表示端末11及びサーバ51の各通信能力情報を基に、コンテンツリストのコンテンツ毎に異なる画角を有する複数の同一コンテンツをサーバ51からサムネイル表示端末11に送信するために要する通信時間Bを推測する。ここで、通信能力情報は、例えばサムネイル表示端末11及びサーバ51がそれぞれネットワークに接続可能な状態になった場合にそれぞれ取得された各伝送速度の情報である。通信時間推測部24の動作は、図7(a)、図7(b)、図10及び図16を参照して後述する。
【0048】
自端末リサイズ時間推測部25は、総時間推測部22から出力された指示を取得する。自端末リサイズ時間推測部25は、この指示及びコンテンツリストを基に、コンテンツリストのコンテンツ毎に異なる画角を有する複数の同一コンテンツのリサイズ時間Cを推測する。自端末リサイズ時間推測部25の動作は、図7(c)、図11及び図16を参照して後述する。
【0049】
サムネイル取得リスト生成部26は、総時間推測部22から出力された総時間リスト(図8(a)参照)を取得する。サムネイル取得リスト生成部26は、総時間リストを基に、コンテンツリストのコンテンツ毎に異なる画角を有する複数の同一コンテンツの各総時間Dのうち最小の総時間Dの画角を有するコンテンツを選択する。
【0050】
サムネイル取得リスト生成部26は、コンテンツ毎に選択された最小の総時間Dの画角を有するコンテンツの各総時間Dを小さいものから順番に並べ換えたサムネイル取得リスト(図8(b)参照)を生成する。サムネイル取得リスト生成部26は、生成されたサムネイル取得リストをサムネイル取得部27に出力する。
【0051】
ここで、サムネイル取得リストについて図8(b)を参照して説明する。図8(b)は、サムネイル取得リストの例示図である。
【0052】
図8(b)に示す様に、サムネイル取得リストは、コンテンツ毎に選択された最小の総時間Dの画角を有するコンテンツの各総時間Dを小さいものから順番に並べ換えたリストである。具体的には、サムネイル取得リストでは、コンテンツ6のURL6−2に記憶されている画角の第2番目のコンテンツ6、コンテンツ1のURL1−3に記憶されている画角の第3番目のコンテンツ1、コンテンツ7のURL7−3に記憶されている画角の第3番目のコンテンツ7、…の順番に並べ換えられている。
【0053】
従って、サムネイル表示端末11は、コンテンツ6のURL6−2に記憶されている画角の第2番目のコンテンツ6、コンテンツ1のURL1−3に記憶されている画角の第3番目のコンテンツ1、コンテンツ7のURL7−3に記憶されている画角の第3番目のコンテンツ7、…の順番に、各コンテンツのサムネイルを表示部7に表示する。
【0054】
サムネイル取得部27は、サムネイル取得リスト生成部26から出力されたサムネイル取得リストを取得する。サムネイル取得部27は、サムネイル取得リストを基に、サムネイル取得リストに含まれるコンテンツのサムネイルをサーバ51から取得する旨のサムネイル取得要求を生成して通信部15に出力する。サムネイル取得部27は、通信部15から出力された各サムネイルを取得し、リサイズ部28に出力する。
【0055】
リサイズ部28は、サムネイル取得部27から出力された各サムネイルを取得し、上述した所定サイズ(例えば縦60×横60の画角)にリサイズする。リサイズ部28は、リサイズされた各サムネイルを表示制御部16に出力する。
【0056】
記憶部13は、サムネイル表示端末11に内蔵されるハードディスク又はフラッシュメモリ等で構成されている。記憶部13は、リサイズ時間A判定用のリサイズ時間算出情報(図6(a)又は(b)参照)、サイズ算出情報(図7(a)又は(b)参照)、及びリサイズ時間C判定用のリサイズ時間算出情報(図7(c)参照)を記憶している。又、記憶部13は、サーバ51から受信したサーバ側の通信能力情報を記憶しても良い。
【0057】
リサイズ時間A判定用のリサイズ時間算出情報を、図6(a)又は(b)を参照して説明する。図6(a)は、サムネイル表示端末11が予め記憶しているリサイズ時間A判定用のリサイズ時間算出情報をテーブル形式で表した説明図である。図6(b)は、サーバの性能に応じたリサイズ時間A判定用のリサイズ時間算出情報をテーブル形式で表した説明図である。
【0058】
図6(a)及び(b)の各リサイズ時間算出情報は、サーバ51においてリサイズ前の画角を有するコンテンツがリサイズ後の画角を有するコンテンツにリサイズするために要するリサイズ時間Aを規定したものである。
【0059】
具体的には、図6(a)のリサイズ時間算出情報では、リサイズ前の画角が「1024×1024以下」の場合にリサイズ後の画角が「1024×1024以下」となるコンテンツにリサイズするために要するリサイズ時間Aは「0.9秒」である。同様に、リサイズ前の画角が「1024×1024以下」の場合にリサイズ後の画角が「480×480以下」となるコンテンツにリサイズするために要するリサイズ時間Aは「0.7秒」である。
【0060】
次に、図6(b)のリサイズ時間算出情報では、リサイズ前の画角が「1024×1024以下」の場合にリサイズ後の画角が「1024×1024以下」となるコンテンツにリサイズするために要するリサイズ時間Aは「0.7秒」である。同様に、リサイズ前の画角が「1024×1024以下」の場合にリサイズ後の画角が「480×480以下」となるコンテンツにリサイズするために要するリサイズ時間Aは「0.5秒」である。
【0061】
なお、上述した様に、図6(a)のリサイズ時間算出情報は、サムネイル表示端末11において予めサーバのCPUの性能を考慮して固定値として設けられたものである。このため、図6(a)のリサイズ時間算出情報は、サーバのCPUの性能の実情と一致していない場合があり得る。
【0062】
一方、図6(b)のリサイズ時間算出情報は、サムネイル表示端末11がネットワークを介してサーバ51と通信可能な状態となったときにサーバ51から受信したものである。このため、図6(b)のリサイズ時間算出情報は、サーバのCPUの性能に応じたものとなっている。
【0063】
次に、サイズ算出情報を、図7(a)及び図7(b)を参照して説明する。図7(a)は、サムネイル表示端末11が予め記憶しているサイズ算出情報をテーブル形式で表した説明図である。図7(b)は、サーバの画像圧縮率に応じたサイズ算出情報をテーブル形式で表した説明図である。
【0064】
図7(a)及び図7(b)の各サイズ算出情報は、コンテンツリストのコンテンツにおいてサイズが不明である場合にサムネイル表示端末11が当該コンテンツのサイズを推定する際に用いられ、画角とサイズ推定値との関係を示したものである。特に、図7(b)のサイズ算出情報は、サムネイル表示端末11がサーバ51と通信可能な状態となったときに、サーバ51から受信されるものである。
【0065】
具体的には、図7(a)のサイズ推定値では、画角が「1024×1024以下」のコンテンツのサイズ推定値は「2.1MB」である。画角が「768×768以下」のコンテンツのサイズ推定値は「1.1MB」である。画角が「512×512以下」のコンテンツのサイズ推定値は「515kB」である。画角が「160×160以下」のコンテンツのサイズ推定値は「110kB」である。
【0066】
同様に、図7(b)のサイズ推定値では、画角が「1024×1024以下」のコンテンツのサイズ推定値は「2.0MB」である。画角が「768×768以下」のコンテンツのサイズ推定値は「1.0MB」である。画角が「512×512以下」のコンテンツのサイズ推定値は「500kB」である。画角が「160×160以下」のコンテンツのサイズ推定値は「100kB」である。
【0067】
次に、サムネイル表示端末11におけるリサイズ時間算出情報を、図7(c)を参照して説明する。図7(c)は、リサイズ時間C判定用のリサイズ時間算出情報をテーブル形式で表した説明図である。
【0068】
図7(c)のリサイズ時間算出情報は、サムネイル表示端末11においてリサイズ前の画角を有するコンテンツがリサイズ後の画角(例えば60×60)を有するコンテンツにリサイズするために要するリサイズ時間Cを規定したものである。
【0069】
具体的には、図7(c)のリサイズ時間算出情報では、リサイズ前の画角が「1024×1024より大」の場合にリサイズ後の画角を「60×60」にリサイズするために要するリサイズ時間Cは「0.8秒」である。同様に、リサイズ前の画角が「1024×1024以下」の場合にリサイズ後の画角を「60×60」にリサイズするために要するリサイズ時間Cは「0.4秒」である。リサイズ前の画角が「480×480以下」の場合にリサイズ後の画角を「60×60」にリサイズするために要するリサイズ時間Cは「0.3秒」である。リサイズ前の画角が「160×160以下」の場合にリサイズ後の画角を「60×60」にリサイズするために要するリサイズ時間Cは「0.2秒」である。
【0070】
操作部14は、ユーザがサムネイル表示端末11に対する操作を入力するためのユーザインタフェースであり、ユーザの操作内容に応じた操作信号を制御部12に出力する。例えば、操作部14は、ユーザの操作内容、即ちユーザが複数のコンテンツのサムネイルの一覧を表示する旨の操作信号を制御部12に出力する。
【0071】
操作部14は、例えば、サムネイル表示端末11が携帯電話機である場合には、電話番号等を入力するテンキー、オンフック又はオフフックを行う通話器キー及びファンクションキー等の各種キーで構成可能である。又、操作部14は、表示部17の上に配置され、ユーザの指又はスタイラスペン等による入力操作を受け付け可能なタッチパネルで構成されても良い。
【0072】
通信部15は、サーバ51との情報又はデータの通信を制御可能な有線用若しくは無線用の通信回路及びアンテナにより構成され、制御部12から出力されたコンテンツリスト取得要求又はサムネイル取得要求をサーバ51に送信する。又、通信部15は、サーバ51から送信されたコンテンツリスト又はサムネイルを受信する。なお、通信部15は、上述した無線通信回路及びアンテナ素子により構成されても良い。
【0073】
通信部15は、不図示のネットワークに接続している場合に、機器探索要求を送信する。この機器探索要求は、同ネットワークに他の機器(例えばサーバ51等)が接続されているか否かを調べるものであり、通信部15により生成されても良いし、制御部12に不図示の機器探索部により生成されても良い。
【0074】
通信部15は、不図示のネットワークを介してサーバ51と接続可能な状態となった場合に、サーバ51の処理能力を取得するための処理能力取得要求をサーバ51に送信する。通信部15は、処理能力取得要求に応じてサーバ51から送信された通信能力情報、リサイズ時間算出情報(図6(b)参照)及びサイズ算出情報(図7(b)参照)を受信する。
【0075】
通信部15は、不図示のネットワークに接続可能となった場合に、サムネイル表示端末11と同ネットワークとの接続状態に応じたサムネイル表示端末11における伝送速度を取得する。通信部15は、取得されたサムネイル表示端末11における伝送速度をRAM18又は制御部12の通信時間推測部24に出力する。
【0076】
なお、サムネイル表示端末11における伝送速度は通信部15が取得する旨を説明したが、制御部12の通信時間推測部24又は制御部12の図示していない例えば通信能力情報取得部が取得しても良い。なお、サーバ51においては、制御部52の通信能力情報取得部62がサーバ51における伝送速度を取得する旨を説明している(後述参照)。
【0077】
表示制御部16は、サムネイル表示端末11に内蔵されるCPUにより構成され、制御部12から出力された所定サイズ(例えば60×60)のサムネイルを取得し、同サムネイルを表示部7に表示する。
【0078】
表示部17は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、表示制御部16の制御の下で、ユーザの操作に応じて制御部12によってリサイズされた所定サイズのサムネイルを表示する。
【0079】
RAM18は、制御部12、通信部15又は表示制御部16の各動作におけるワークメモリとして動作する。なお、図1においては、通信部15又は表示制御部16からRAM18への矢印の図示を省略している。
【0080】
ROM19は、サムネイル表示端末11における制御部12及び表示制御部16の各動作が予め規定されたプログラムを記憶している。なお、制御部12は、ハードウェア又はソフトウェアで構成することが可能である。特に、制御部12がソフトウェアにより構成される際には、サムネイル表示端末11に内蔵されているCPUが制御部12の各動作が予め規定されたプログラムをROM19から読み出すことにより、制御部12が動作可能となる。なお、図1においては、ROM19への矢印の図示を省略している。
【0081】
(サーバ)
図3は、本実施形態のサーバ51のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ51は、図3に示す様に、制御部52、記憶部53、キャッシュメモリ54、通信部55、RAM56及びROM57を含む構成である。
【0082】
制御部52は、サーバ51に内蔵されるCPUにより構成され、サーバ51の各部の動作を制御する。図4は、サーバ51の制御部52の内部構成を詳細に示すブロック図である。図4の各部の動作は、サーバ51に内蔵されるCPUにより実現される。
【0083】
制御部52は、図4に示す様に、自端末処理能力取得部61、通信能力情報取得部62、コンテンツリスト生成部63、リサイズ時間推測部64及びリサイズ部65を含む構成である。
【0084】
自端末処理能力取得部61は、不図示のネットワークを介してサムネイル表示端末11と接続可能な状態となった場合に、サムネイル表示端末11から送信された処理能力取得要求を通信部55から取得する。自端末処理能力取得部61は、サーバ51の通信能力情報を取得する旨の通信能力情報取得指示を通信能力情報取得部62に出力する。自端末処理能力取得部61は、通信能力情報取得部62から通信能力情報を取得する。
【0085】
又、自端末処理能力取得部61は、処理能力取得要求を基に、記憶部53に記憶されているリサイズ時間算出情報(図6(b)参照)及びサイズ算出情報(図7(b)参照)を取得する。自端末処理能力取得部61は、通信能力情報、リサイズ時間算出情報及びサイズ算出情報を通信部55に出力する。
【0086】
通信能力情報取得部62は、自端末処理能力取得部61から出力された通信能力情報取得指示を取得し、不図示のネットワークに接続可能となった場合に、サーバと同ネットワークとの接続状態に応じたサーバ51における伝送速度を取得する。通信能力情報取得部62は、取得されたサーバ51における伝送速度の情報である通信能力情報を自端末処理能力取得部61に出力する。
【0087】
コンテンツリスト生成部63は、サムネイル表示端末11から送信されたコンテンツリスト取得要求を通信部55から取得する。コンテンツリスト生成部63は、コンテンツリスト取得要求及び記憶部53に記憶されているリサイズ時間算出情報(図6(b)参照)を基に、取得対象のコンテンツのコンテンツ毎に異なる画角を有する複数の同一コンテンツの各リサイズ時間Aを推測する様にリサイズ時間推測部64に指示する。
【0088】
コンテンツリスト生成部63は、取得対象のコンテンツのコンテンツ毎に異なる画角を有する複数の同一コンテンツの各リサイズ時間Aの各推測結果をリサイズ時間推測部64から取得する。コンテンツリスト生成部63は、取得対象のコンテンツに対する各リサイズ時間Aの推測結果、及びキャッシュメモリ54にリサイズ部65によってリサイズされたコンテンツが記憶されている場合に当該コンテンツのサイズを含むコンテンツリスト(図5(b)参照)を生成し、同コンテンツリストを通信部55に出力する。コンテンツリスト生成部63の動作は、図14を参照して後述する。
【0089】
リサイズ時間推測部64は、コンテンツリスト生成部63から出力されたリサイズ時間推測指示を取得し、リサイズ時間推測指示を基に、取得対象のコンテンツのコンテンツ毎に異なる画角を有する複数の同一コンテンツの各リサイズ時間Aを推測する。具体的には、リサイズ時間推測部64は、記憶部53に記憶されているリサイズ時間算出情報(図6(b)参照)を基に、取得対象のコンテンツのコンテンツ毎に異なる画角を有する複数の同一コンテンツの各リサイズ時間Aを推測する。リサイズ時間推測部64は、リサイズ時間Aの各推測結果をコンテンツリスト生成部63に出力する。但し、リサイズ時間推測部64は、キャッシュメモリ54にリサイズ部65によってリサイズされたコンテンツが記憶されている場合には、当該コンテンツのリサイズ時間Aを0(ゼロ)と判定する。当該コンテンツは既にリサイズされていることになるため、サーバ51において改めてリサイズされる必要がなくなるためである。
【0090】
リサイズ部65は、サムネイル表示端末11から送信されたサムネイル取得要求を通信部55から取得する。リサイズ部65は、サムネイル取得要求を基に、コンテンツ毎の選択された画角を有する各コンテンツを所定サイズにリサイズする。リサイズ部65は、サムネイル取得要求に含まれている各コンテンツに対するリサイズ済みの各コンテンツを通信部55に出力する。但し、リサイズ部65は、キャッシュメモリ54に既にリサイズされたコンテンツが記憶されている場合には、当該コンテンツに対して改めてリサイズしないで当該記憶されているコンテンツを通信部55に出力する。
【0091】
リサイズ部65は、例えばURL1−2に対するコンテンツ1のサムネイル取得要求を通信部55から取得した場合には、同コンテンツ1の画角「1024×1024」を「768×768」にリサイズする。
【0092】
記憶部53は、サーバ51に内蔵されるハードディスク等で構成され、コンテンツ毎に異なる画角を有する複数の同一コンテンツ、リサイズ時間A判定用のリサイズ時間算出情報(図6(b)参照)、及びコンテンツのサイズを推定するためのサイズ算出情報(図7(c)参照)を記憶している。
【0093】
キャッシュメモリ54は、サーバ51に内蔵されるキャッシュメモリで構成され、制御部52又は通信部56の各動作におけるワークメモリとして動作する。なお、サーバ51においては、キャッシュメモリ54とRAM56とを設けている構成としているが、どちらか一つだけを設ける構成としても良い。
【0094】
通信部55は、サムネイル表示端末11との情報又はデータの通信を制御可能な有線用若しくは無線用の通信回路及びアンテナにより構成され、制御部52から出力された通信能力情報、リサイズ時間算出情報、コンテンツリスト、サイズ算出情報及びリサイズ済みのサムネイルのうちいずれかをサムネイル表示端末11に送信する。又は、通信部55は、サムネイル表示端末11から送信された処理能力取得要求、コンテンツリスト取得要求及びサムネイル取得リストのうちいずれかを受信する。なお、通信部55は、上述した無線通信回路及びアンテナ素子により構成されても良い。
【0095】
通信部55は、不図示のネットワークに接続している場合に、サムネイル表示端末11の通信部15から送信された機器探索要求を受信する。通信部55は、機器探索要求に応じて、機器探索応答をサムネイル表示端末11に送信する。この機器探索応答は、同ネットワークにサーバ51が接続されていることを示すものであり、通信部55により生成されても良いし、制御部52に不図示の機器探索部により生成されても良い。
【0096】
なお、通信部55は、不図示のネットワークに接続可能となった場合に、サーバ51と同ネットワークとの接続状態に応じたサーバ51における伝送速度を取得しても良い。この場合、通信部55は、取得されたサーバ51における伝送速度をRAM58に出力する。
【0097】
RAM56は、制御部52又は通信部56の各動作におけるワークメモリとして動作する。なお、図3においては、通信部55からRAM56への矢印の図示を省略している。
【0098】
ROM57は、サーバ51における制御部52を構成する各部の各動作が予め規定されたプログラムを記憶している。なお、制御部52は、ハードウェア又はソフトウェアで構成することが可能である。特に、制御部52がソフトウェアにより構成される際には、サーバ51に内蔵されているCPUが制御部52の各動作が予め規定されたプログラムをROM57から読み出すことにより、制御部52が動作可能となる。なお、図3においては、ROM57への矢印の図示を省略している。
【0099】
次に、他端末リサイズ時間推測部23がリサイズ時間Aを推測する動作概要を、図9を参照して説明する。図9は、他端末リサイズ時間推測部23がリサイズ時間Aを判定する具体例を説明するための説明図である。なお、他端末リサイズ時間推測部23の動作の詳細は図16を参照して後述する。
【0100】
図9のコンテンツリストは、図5(a)のコンテンツリストと同様に、サーバ51における各コンテンツのリサイズ時間Aが含まれていないものとする。図9のコンテンツリストにおいて、サーバ51から送信されたコンテンツリストの画角「1024×1024」のコンテンツ1のサイズ及び画角「480×480」のコンテンツ1のサイズがそれぞれ「2MB」及び「300kB」であるとする。
【0101】
この場合、他端末リサイズ時間推測部23は、コンテンツリストにサイズが含まれているため、サーバ51において既にリサイズ済みであると判断して、画角「1024×1024」のコンテンツ1及び画角「480×480」のコンテンツ1の各リサイズ時間Aを共に0(ゼロ)と判定する。
【0102】
図9のコンテンツリストにおいて、サーバ51から送信されたコンテンツリストの画角「768×768」のコンテンツ1のサイズ及び画角「160×160」のコンテンツ1のサイズがそれぞれ不明(サイズが空欄)であるとする。
【0103】
この場合、他端末リサイズ時間推測部23は、画角「768×768」のコンテンツ1及び画角「160×160」のコンテンツ1の各リサイズ時間Aを共に所定値(例えば1.0秒)と判定する。
【0104】
又は、他端末リサイズ時間推測部23は、記憶部13に記憶されているリサイズ時間算出情報(図6(a)又は(b)参照)を基に、画角「768×768」のコンテンツ1及び画角「160×160」のコンテンツ1の各リサイズ時間Aを判定しても良い。サムネイル表示端末11がサーバ51からリサイズ時間算出情報(図6(b)参照)を取得している場合には、他端末リサイズ時間推測部23は、リサイズ時間算出情報(図6(b)参照)を用いる。一方、サムネイル表示端末11がサーバ51からリサイズ時間算出情報(図6(b)参照)を取得していない場合には、他端末リサイズ時間推測部23は、リサイズ時間算出情報(図6(a)参照)を用いる。この場合、他端末リサイズ時間推測部23は、同コンテンツにおいて例えば最大のサイズ「2MB」の画角「1024×1024」を画角「768×768」若しくは画角「160×160」にリサイズするために要する時間を、画角「768×768」若しくは画角「160×160」の各コンテンツのリサイズ時間Aと判定する。
【0105】
従って、他端末リサイズ時間推測部23は、画角「768×768」若しくは画角「160×160」にリサイズするために要する各リサイズ時間Aを、「0.7秒」若しくは「0.5秒」と判定する。これにより、サムネイル表示端末11は、リサイズ時間Aを効果的に推測できる。
【0106】
なお、図9のコンテンツリストは、図5(b)のコンテンツリストの様に、各コンテンツのリサイズ時間Aが含まれていても良い。この場合、リサイズ時間Aは、サーバ51において既に推測されている。
【0107】
次に、通信時間推測部24が通信時間Bを推測する動作概要を、図10を参照して説明する。図10は、通信時間推測部24が通信時間Bを判定する具体例を説明するための説明図である。なお、図10のコンテンツリストは、図9のコンテンツリストと同一である。
【0108】
図10のコンテンツリストにおいて、サーバ51から送信されたコンテンツリストの画角「768×768」のコンテンツ1のサイズ及び画角「160×160」のコンテンツ1のサイズがそれぞれ不明(サイズが空欄)であるとする。
【0109】
この場合、通信時間推測部24は、記憶部13に記憶されているデータ算出情報(図7(b)参照)を基に、画角「768×768」のコンテンツ1及び画角「160×160」のコンテンツ1の各サイズ推定値を、「1MB」及び「100kB」と判定する。ここでは、サムネイル表示端末11がサーバ51からサイズ算出情報(図7(b)参照)を取得しているとして、通信時間推測部24は、サイズ算出情報(図7(b)参照)を用いる旨を説明した。しかしながら、サムネイル表示端末11がサーバ51からサイズ算出情報(図7(b)参照)を取得していない場合には、通信時間推測部24は、サイズ算出情報(図7(a)参照)を用いる。この場合、通信時間推測部24は、記憶部13に記憶されているデータ算出情報(図7(a)参照)を基に、画角「768×768」のコンテンツ1及び画角「160×160」のコンテンツ1の各サイズ推定値を、「1.1MB」及び「110kB」と判定する。
【0110】
更に、通信時間推測部24は、通信能力情報(伝送速度情報)を基に、コンテンツリストの異なる画角を有する複数の同一コンテンツ1の通信時間Bを推測する。この場合、図10に示す様に、サーバ51の伝送速度は10Mbpsであって、サムネイル表示端末11の伝送速度は8Mbpsである。
【0111】
従って、通信時間推測部24は、サーバ51及びサムネイル表示端末11の各伝送速度のうち小さい伝送速度を用いて、コンテンツリストの異なる画角を有する複数の同一コンテンツ1の通信時間Bを推測する。図10において、画角「1024×1024」を有するコンテンツ1の通信時間は「2.0秒」、画角「768×768」を有するコンテンツ1の通信時間は「1.0秒」、画角「480×480」を有するコンテンツ1の通信時間は「0.3秒」、画角「160×160」を有するコンテンツ1の通信時間は「0.1秒」と判定される。
【0112】
次に、自端末リサイズ時間推測部25がリサイズ時間Cを推測する動作概要を、図11を参照して説明する。図11は、自端末リサイズ時間推測部25がリサイズ時間Cを判定する具体例を説明するための説明図である。なお、図11のコンテンツリストは、図9のコンテンツリストと同一である。
【0113】
自端末リサイズ時間推測部25は、記憶部13に記憶されているリサイズ時間算出情報(図7(c)参照)を基に、画角「1024×1024」、画角「768×768」、画角「480×480」及び画角「160×160」の各コンテンツ1のリサイズ時間Cを「0.8秒」、「0.4秒」、「0.3秒」及び「0.2秒」と判定する。
【0114】
次に、総時間推測部22が総時間Dを推測する動作概要を、図12を参照して説明する。図12は、総時間推測部22が総時間を判定する具体例を説明するための説明図である。なお、図12のコンテンツリストは、図9のコンテンツリストと同一である。
【0115】
図12のコンテンツリストの画角「1024×1024」のコンテンツ1において、リサイズ時間Aは「0.0秒」、通信時間Bは「2.0秒」及びリサイズ時間Cは「0.8秒」であるため、総時間推測部22は、推測された各時間の総和である「2.8秒」を総時間Dと判定する。
【0116】
同様に、図12のコンテンツリストの画角「768×768」のコンテンツ1において、リサイズ時間Aは「0.7秒」、通信時間Bは「1.0秒」及びリサイズ時間Cは「0.4秒」であるため、総時間推測部22は、推測された各時間の総和である「2.1秒」を総時間Dと判定する。
【0117】
同様に、図12のコンテンツリストの画角「480×480」のコンテンツ1において、リサイズ時間Aは「0.0秒」、通信時間Bは「0.3秒」及びリサイズ時間Cは「0.3秒」であるため、総時間推測部22は、推測された各時間の総和である「0.6秒」を総時間Dと判定する。
【0118】
同様に、図12のコンテンツリストの画角「160×160」のコンテンツ1において、リサイズ時間Aは「0.5秒」、通信時間Bは「0.1秒」及びリサイズ時間Cは「0.2秒」であるため、総時間推測部22は、推測された各時間の総和である「0.8秒」を総時間Dと判定する。
【0119】
次に、サムネイル表示端末11とサーバ51との通信開始時における各動作を、図13を参照して説明する。図13は、サムネイル表示端末11とサーバ51との通信開始時における各動作を説明するシーケンス図である。
【0120】
図13の説明の前提として、サムネイル表示端末11は不図示のネットワークに接続している状態となっており、サーバ51は同ネットワークに接続している状態となっている。
【0121】
図13において、通信部15は、同ネットワークを介して機器探索要求を送信する(S11)。通信部55は、ステップS11において送信された機器探索要求を受信し、機器探索応答をサムネイル表示端末11に送信する(S12)。通信部15は、ステップS12において送信された機器探索応答を受信する。これにより、サムネイル表示端末11とサーバ51とが同ネットワークに接続されていることをお互いに認識することができる。
【0122】
サムネイル表示端末11とサーバ51とが同ネットワークに接続されていることをお互いに認識した後、通信部15は、処理能力取得要求をサーバ51に送信する(S13)。通信部55は、ステップS13において送信された処理能力取得要求を受信する。
【0123】
サーバ51では、自端末処理能力取得部61が通信能力情報、リサイズ時間算出情報(図6(b)参照)及びサイズ算出情報(図7(b)参照)を通信部55に出力する。更に、通信部55は、処理能力応答として、通信能力情報、リサイズ時間算出情報(図6(b)参照)及びサイズ算出情報(図7(b)参照)をサムネイル表示端末11に送信する(S14)。通信部15は、ステップS14において送信された通信能力情報、リサイズ時間算出情報(図6(b)参照)及びサイズ算出情報(図7(b)参照)を受信する。これにより、サムネイル表示端末11は、サーバ51の通信能力情報、サーバ51におけるリサイズ時間算出情報(図6(b)参照)、及びサーバ51におけるサイズ算出情報(図7(b)参照)を取得できる。
【0124】
次に、サムネイル表示端末11とサーバ51とが同ネットワークに接続された後のサムネイル表示端末11及びサーバ51の各動作を、図14を参照して説明する。図14は、サムネイル表示端末11及びサーバ51の各動作を説明する全体シーケンス図である。
【0125】
図14において、通信部15は、制御部12から出力されたコンテンツリスト取得要求をサーバ51に送信する(S21)。通信部55は、ステップS21において送信されたコンテンツリスト取得要求を受信する。コンテンツリスト生成部63は、コンテンツリスト取得要求を基に、取得対象のコンテンツのコンテンツリストを生成する(S32)。
【0126】
なお、コンテンツリスト生成部63のコンテンツリスト生成処理については、図15において詳細に説明する。コンテンツリスト生成部63は、生成されたコンテンツリストを通信部55に出力する。通信部55は、コンテンツリストをサムネイル表示端末11に送信する。
【0127】
通信部15は、通信部55から送信されたコンテンツリストを受信し、コンテンツリスト取得部21に出力する。コンテンツリスト取得部21は、コンテンツリストを取得する(S22)。コンテンツリスト取得部21は、コンテンツリストを総時間推測部22に出力する。
【0128】
総時間推測部22は、コンテンツリスト取得部21から出力されたコンテンツリストを取得する(S23)。総時間推測部22は、コンテンツリストを基に、コンテンツリストのコンテンツ毎に、異なる画角を有する複数の同一コンテンツの各リサイズ時間A、各通信時間B及び各リサイズ時間Cを推測する旨を、他端末リサイズ時間推測部23、通信時間推測部24及び自端末リサイズ時間推測部25に指示する(S23)。
【0129】
他端末リサイズ時間推測部23、通信時間推測部24及び自端末リサイズ時間推測部25においてそれぞれリサイズ時間A、通信時間B及びリサイズ時間Cの推測が行われる(S23)。
【0130】
総時間推測部22は、他端末リサイズ時間推測部23、通信時間推測部24及び自端末リサイズ時間推測部25から出力されたコンテンツ毎に異なる画角を有する複数の同一コンテンツの各推測結果(各時間)を取得する。総時間推測部22は、コンテンツ毎に異なる画角を有する複数の同一コンテンツの各時間の総和を総時間Dと判定する(図12参照)。なお、ステップS23の処理については、図16において詳細に説明する。
【0131】
コンテンツリストのコンテンツ毎の全画角分の各コンテンツに対する総時間Dの推測処理が完了するまで、ステップS23の推測処理が繰り返される(S24、S25)。
【0132】
総時間推測部22は、コンテンツ毎に、異なる画角を有する複数の同一コンテンツの各総時間Dを含む総時間リスト(図8(a)参照)を生成する(S26)。総時間推測部22は、総時間リストをサムネイル取得リスト生成部26に出力する。
【0133】
サムネイル取得リスト生成部26は、総時間推測部22から出力された総時間リスト(図8(a)参照)を取得する。サムネイル取得リスト生成部26は、総時間リストを基に、コンテンツリストのコンテンツ毎に異なる画角を有する複数の同一コンテンツの各総時間Dのうち最小の総時間Dの画角を有するコンテンツを選択する(S27)。
【0134】
サムネイル取得リスト生成部26は、コンテンツ毎に選択された最小の総時間Dの画角を有するコンテンツの各総時間Dを小さいものから順番に並べ換えたサムネイル取得リスト(図8(b)参照)を生成する(S28)。サムネイル取得リスト生成部26は、生成されたサムネイル取得リストをサムネイル取得部27に出力する。
【0135】
サムネイル取得部27は、サムネイル取得リスト生成部26から出力されたサムネイル取得リストを取得する。サムネイル取得部27は、サムネイル取得リストを基に、サムネイル取得リストに含まれるコンテンツのサムネイルをサーバ51から取得する旨のサムネイル取得要求を生成して通信部15に出力する。通信部15は、サムネイル取得要求をサーバ51に送信する(S29)。通信部55は、通信部15から送信されたサムネイル取得リストを受信し、リサイズ部65に出力する。
【0136】
リサイズ部65は、通信部55から送信されたサムネイル取得要求を取得する。リサイズ部65は、サムネイル取得要求を基に、コンテンツ毎に選択された画角を有する各コンテンツを所定サイズにリサイズする(S33)。リサイズ部65は、サムネイル取得要求に含まれている各コンテンツに対するリサイズ済みの各コンテンツを通信部55に出力する。但し、リサイズ部65は、キャッシュメモリ54に既にリサイズされたコンテンツが記憶されている場合には、リサイズせず、当該コンテンツをリサイズ済みのサムネイルとして通信部55に出力する。通信部55は、リサイズ部65から出力されたリサイズ済みのサムネイルを取得してサムネイル表示端末11に送信する。
【0137】
通信部15は、通信部55から送信されたリサイズ済みのサムネイルを受信し、サムネイル取得部27に出力する。サムネイル取得部27は、通信部15から出力された各サムネイルを取得し、リサイズ部28に出力する。リサイズ部28は、サムネイル取得部27から出力された各サムネイルを取得し、上述した所定サイズ(例えば縦60×横60の画角)にリサイズする(S30)。リサイズ部28は、リサイズされた各サムネイルを表示制御部16に出力する。表示制御部17は、リサイズされた各サムネイルを表示部17に表示する(S30)。
【0138】
コンテンツリストのコンテンツ毎の全画角分の各コンテンツのリサイズ及び表示部17への表示処理が完了するまで、ステップS29のリサイズ及び表示の各処理が繰り返される(S31)。
【0139】
従って、本発明に係るサムネイル表示端末11は、図17に示す様に、取得対象のコンテンツがコンテンツ1〜9である場合に、従来例の様にコンテンツの順番に沿ってサムネイルを表示するのではなく、各コンテンツ1〜9の各最小の総時間のうち更に小さい総時間のコンテンツのサムネイルから順番に表示する。これにより、本発明に係るサムネイル表示端末11によれば、従来例に比べて同じ時間が経過した場合でも、コンテンツのサムネイルを多く表示できる。
【0140】
又、サムネイル取得リスト生成部26は、コンテンツ毎に選択された最小の総時間Dの画角を有するコンテンツの各総時間Dを小さいものから順番に並べ換えずに、コンテンツリストにおけるコンテンツの順番どおりにコンテンツ毎に最小の総時間Dを含むサムネイル取得リストを生成しても良い。従って、本発明に係るサムネイル表示他末11は、最小の総時間のコンテンツのサムネイルから順番に表示するのではなく、図18に示す様に、コンテンツリストのコンテンツの順番に沿ってサムネイルを表示する。但し、本発明に係るサムネイル表示端末11によれば、図18の従来例とは異なり、コンテンツリストのコンテンツの順番に沿ってサムネイルを表示するスピードが従来例のスピードよりも高速化できる。
【0141】
次に、サーバ51におけるコンテンツリストの生成処理を、図15を参照して説明する。図15は、サーバにおけるコンテンツリストを生成する動作を説明するフローチャートである。以下の説明において、コンテンツリスト取得要求は、取得対象のコンテンツのスタートインデックス(start_index)及び同一のコンテンツにおいて取得したい異なる画角を有する複数の同一コンテンツの個数を含む。なお、コンテンツ1,2,…,9のコンテンツを取得した場合には、スタートインデックスが1となり、サーバ51のコンテンツリスト生成部63においてエンドインデックスが9と求められる。
【0142】
図15において、コンテンツリスト生成部63は、コンテンツリスト取得要求を基に、取得対象のコンテンツのスタートインデックスをパラメータiと定義する(S41)。コンテンツリスト生成部63は、第i番目のコンテンツ(Ziとする)のうち異なる画角を有する複数の同一コンテンツの数を判定する(S42)。
【0143】
例えば、コンテンツリスト取得要求が図5(a)のコンテンツ1のコンテンツリストを生成する旨を含む場合には、コンテンツリスト生成部63は、ステップS42において、パラメータi(=1)番目のコンテンツZ1に対する異なる画角を有する複数の同一コンテンツZ1の数を4と判定する。
【0144】
ステップS42の後、コンテンツリスト生成部63は、ステップS42において判定された数に対して変数jを定義し、第i番目のコンテンツZiのうち第j(=1)番目(ステップS43参照)の画角を有する同一コンテンツZij(=Z11)がキャッシュメモリ54に記憶されているか否かを判定する(S44)。
【0145】
ステップS44において第j番目の画角を有するコンテンツZijがキャッシュメモリ54に記憶されている場合には(S44、YES)、コンテンツリスト生成部63は、当該第j番目の画角を有するコンテンツZijのサイズが判明しており、当該サイズをコンテンツリストに書込む(S45)。
【0146】
ステップS44において第j番目の画角を有するコンテンツZijがキャッシュメモリ54に記憶されていない場合には(S44、NO)、コンテンツリスト生成部63は、当該第j番目の画角を有するコンテンツZijのサイズが不明であるとして、コンテンツリストにおいて当該画角を有するコンテンツZijのサイズを空欄とする(S46)。
【0147】
ステップ45又はステップ46の後、コンテンツリスト生成部63は、第j番目の画角を有するコンテンツZijのリサイズ時間Aを推測する様にリサイズ時間推測部64に指示する。
【0148】
リサイズ時間推測部64は、リサイズ時間推測指示を基に、第j番目の画角を有するコンテンツZijのリサイズ時間Aを推測する(S47)。具体的には、リサイズ時間推測部64は、記憶部53に記憶されているリサイズ時間算出情報(図6(b)参照)を基に、第j番目の画角を有するコンテンツZijのリサイズ時間Aを推測する。リサイズ時間推測部64は、リサイズ時間Aの推測結果をコンテンツリスト生成部63に出力する(S47)。
【0149】
コンテンツリスト生成部63は、第j番目の画角を有するコンテンツZijのリサイズ時間Aの推測結果をリサイズ時間推測部64から取得する。コンテンツリスト生成部63は、第j番目の画角を有するコンテンツZijのリサイズ時間Aの推測結果をコンテンツリスト(図5(b)参照)に書込む(S48)。
【0150】
ステップS48の後、コンテンツリスト生成部63は、パラメータjをインクリメントし(S49)、パラメータjがステップS42において判定されたパラメータjの最大値に達したか否かを判定する(S50)。
【0151】
ステップS50において、パラメータjがステップS42において判定されたパラメータjの最大値に達していないと判定された場合には(S50、YES)、ステップS44〜ステップS49の各処理が繰り返される。
【0152】
ステップS50において、パラメータjがステップS42において判定されたパラメータjの最大値に達したと判定された場合には(S50、NO)、パラメータiをインクリメントし(S51)、パラメータiがエンドインデックスを超えるまで、ステップS42〜ステップS51の各処理が繰り返される。
【0153】
次に、サムネイル表示端末11における総時間Dの推測処理を、図16を参照して説明する。図16は、サムネイル表示端末11における総時間を推測する動作を説明するフローチャートである。図16の各動作は、図15において定義されたパラメータi及びjを基に、第i番目のコンテンツZiのうち第j番目の画角を有する同コンテンツZijに対して行われる。従って、以下の図16の説明においては、必要に応じてパラメータi、j及びZを用いて説明する。
【0154】
図16において、ステップS61〜ステップS67は他端末リサイズ時間推測部23のリサイズ時間Aの推測処理である。同様に、ステップS68〜ステップS74は通信時間推測部24の通信時間Bの推測処理である。ステップS75は自端末リサイズ時間推測部25のリサイズ時間Cの推測処理である。ステップS76は総時間推測部22の総時間Dの推測処理である。
【0155】
図16において、他端末リサイズ時間推測部23は、コンテンツリストに、第i番目のコンテンツZiのうち第j番目の画角を有する同コンテンツZijのリサイズ時間Aが含まれているか否かを判定する(S61)。コンテンツリストに当該リサイズ時間Aが含まれていると判定された場合(S61、YES)、他端末リサイズ時間推測部23は、コンテンツリストに含まれているコンテンツZijのリサイズ時間Aを、総時間を構成するリサイズ時間Aと判定する(S62)。
【0156】
一方、コンテンツリストにコンテンツZijのリサイズ時間Aが含まれていないと判定された場合(S61、NO)、他端末リサイズ時間推測部23は、コンテンツリストのコンテンツZijのサイズが含まれているか否かを判定する(S63)。
【0157】
コンテンツリストにコンテンツZijのサイズが含まれていると判定された場合(S63、YES)、他端末リサイズ時間推測部23は、総時間を構成するリサイズ時間Aをゼロと判定する(S64)。
【0158】
一方、コンテンツリストにコンテンツZijのサイズが含まれていないと判定された場合(S63、NO)、他端末リサイズ時間推測部23は、サーバ51の性能に応じたリサイズ時間算出情報(図6(b)参照)を記憶部13に記憶しているか否かを判定する(S65)。
【0159】
サーバ51の性能に応じたリサイズ時間算出情報(図6(b)参照)が記憶部13に記憶されている場合には(S65、YES)、他端末リサイズ時間推測部23は、当該リサイズ時間算出情報(図6(b)参照)を基に、コンテンツZijの画角に応じてリサイズ時間Aを算出する関数f1を用いて、コンテンツZijの画角に応じたリサイズ時間Aを判定する(S66)。
【0160】
一方、サーバ51の性能に応じたリサイズ時間算出情報(図6(b)参照)が記憶部13に記憶されていない場合には(S65、NO)、他端末リサイズ時間推測部23は、元々記憶部13に記憶されているリサイズ時間算出情報(図6(a)参照)を基に、コンテンツZijの画角に応じてリサイズ時間Aを算出する関数f2を用いて、コンテンツZijの画角に応じたリサイズ時間Aを判定する(S67)。
【0161】
ステップS62、S64、S66及びS67のうちいずれかによってリサイズ時間Aが判定された後、通信時間推測部24は、コンテンツリストのコンテンツZijのサイズが含まれているか否かを判定する(S68)。
【0162】
コンテンツリストのコンテンツZijのサイズが含まれていると判定された場合(S68、YES)、通信時間推測部24は、当該コンテンツZijのサイズを、ステップ74における通信時間の算出に用いられるコンテンツZijのサイズと判定する(S69)。
【0163】
一方、コンテンツリストのコンテンツZijのサイズが含まれていないと判定された場合(S68、NO)、通信時間推測部24は、記憶部13に記憶されているサイズ算出情報(図7(a)又は(b)参照)を基に、コンテンツZijのサイズ推定値を算出する(S70)。なお、ステップS70において、通信時間推測部24は、サムネイル表示端末11がサーバ51からサイズ算出情報(図7(b)参照)を受信済みである場合には、サイズ算出情報(図7(b)参照)を基に、コンテンツZijのサイズ推定値を算出する。同様に、通信時間推測部24は、サムネイル表示端末11がサーバ51からサイズ算出情報(図7(b)参照)を受信済みでない場合には、記憶部13に記憶されているサイズ算出情報(図7(a)参照)を基に、コンテンツZijのサイズ推定値を算出する。
【0164】
ステップS69又はS70によってコンテンツZijのサイズが判明した後、通信時間推測部24は、サーバ51の通信能力情報を取得済みであるか否かを判定する(S71)。
【0165】
サーバ51の通信能力情報を取得済みであると判定された場合には(S71、YES)、通信時間推測部24は、サムネイル表示端末11及びサーバ51の各通信能力情報(伝送速度)のうち小さい伝送速度を、ステップS74における通信時間の算出に用いられるコンテンツZijの伝送速度とする(S72)。
【0166】
一方、サーバ51の通信能力情報を取得済みでないと判定された場合には(S71、NO)、通信時間推測部24は、サムネイル表示端末11の通信能力情報(伝送速度)を、ステップS74における通信時間の算出に用いられるコンテンツZijの伝送速度とする(S73)。
【0167】
ステップ72又はS73によってコンテンツZijの伝送速度が判明した後、通信時間推測部24は、ステップS69又はS70によって判明したコンテンツZijのサイズからステップS72又はS73によって判明したコンテンツZijの伝送速度を除してコンテンツZijの通信時間Bを算出する(S74)。
【0168】
ステップS74によって通信時間Bが判定された後、自端末リサイズ時間推測部25は、コンテンツリストのコンテンツZijの画角を基に、コンテンツZijの画角に応じてリサイズ時間Cを算出する関数f3を用いて、同コンテンツZijのリサイズ時間Cを判定する(S75)。
【0169】
総時間推測部22は、ステップS62、S64、S66及びS67のうちいずれかによって判明したリサイズ時間A、ステップS74によって判明した通信時間B、並びに、ステップS75によって判明したリサイズ時間Cを基に、リサイズ時間A、通信時間B及びリサイズ時間Cの総和を総時間Dと判定する(S76)。
【0170】
以上により、本実施形態のサムネイル表示端末11によれば、コンテンツのサムネイルを表示する場合に、サーバに記憶されているコンテンツの取得及びサムネイルの表示用のサイズへのリサイズに要する総時間を効果的に推測することができる。
【0171】
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種実施の形態の変更例または修正例、更に各種実施の形態の組み合わせ例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0172】
本発明は、サムネイルを表示する場合において、サーバに記憶されているコンテンツのサムネイルの表示に要する総時間を効果的に推測し、総時間が最小のサムネイルを選択することによりサムネイルの表示に要する時間を低減できるサムネイル表示端末、サムネイル表示時間推測方法及びプログラムとして有用である。
【符号の説明】
【0173】
11 サムネイル表示端末
12、52 制御部
13、53 記憶部
14 操作部
15、55 通信部
16 表示制御部
17 表示部
18、56 RAM
19、57 ROM
21 コンテンツリスト取得部
22 時間推測制御部
23 他端末リサイズ時間推測部
24 通信時間推測部
25 自端末リサイズ時間推測部
26 サムネイル取得リスト生成部
27 サムネイル取得部
28、65 リサイズ部
51 サーバ
54 キャッシュメモリ
61 自端末処理能力取得部
62 通信能力情報取得部
63 コンテンツリスト生成部
64 リサイズ時間推測部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバに記憶されているコンテンツのサムネイルを表示するサムネイル表示端末であって、
前記コンテンツのリストの取得を要求するコンテンツリスト取得部と、
前記コンテンツリスト取得部からのコンテンツリスト取得要求を送信し、異なる画角を有する複数の同一コンテンツの情報を含むコンテンツリストを受信する通信部と、
前記受信された前記コンテンツリストを基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの前記サーバにおけるリサイズ時間を推測する他端末リサイズ時間推測部と、
前記サムネイル表示端末の通信能力情報を基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの通信時間を推測する通信時間推測部と、
前記受信された前記コンテンツリストを基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの前記サムネイル表示端末におけるリサイズ時間を推測する自端末リサイズ時間推測部と、
前記他端末リサイズ時間推測部、前記通信時間推測部及び前記自端末リサイズ時間推測部の各推測結果を基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツのサムネイルを表示する総時間を推測する総時間推測部と、を備えるサムネイル表示端末。
【請求項2】
請求項1に記載のサムネイル表示端末であって、
前記他端末リサイズ時間推測部は、前記コンテンツリストが前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツに対して前記サーバにより推測されたリサイズ時間を含む場合、前記サーバにより推測されたリサイズ時間を、前記コンテンツリストに含まれている前記リサイズ時間と判定するサムネイル表示端末。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のサムネイル表示端末であって、
前記他端末リサイズ時間推測部は、前記コンテンツリストが前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツのサイズを含む場合、前記サーバにおけるリサイズ時間をゼロと判定するサムネイル表示端末。
【請求項4】
請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のサムネイル表示端末であって、
前記サーバにおけるリサイズ時間を算出するための第1リサイズ時間算出情報を記憶する記憶部と、を更に備え、
前記他端末リサイズ時間推測部は、前記コンテンツリストが前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツのサイズを含まない場合、前記第1リサイズ時間算出情報を基に、前記サーバにおけるリサイズ時間を判定するサムネイル表示端末。
【請求項5】
請求項4に記載のサムネイル表示端末であって、
前記記憶部に記憶されている前記第1リサイズ時間算出情報は、前記通信部が前記サーバから受信したものであるサムネイル表示端末。
【請求項6】
請求項1〜5のうちいずれか一項に記載のサムネイル表示端末であって、
前記サムネイル表示端末の前記通信能力情報は、前記サムネイル表示端末における伝送速度を含み、
前記通信時間推測部は、前記コンテンツリストに含まれる各前記サイズと前記サムネイル表示端末の伝送速度とに基づいて前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの通信時間を算出するサムネイル表示端末。
【請求項7】
請求項1〜6のうちいずれか一項に記載のサムネイル表示端末であって、
前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツのサイズ推定値を算出するためのサイズ算出情報を記憶する記憶部と、を更に備え、
前記サムネイル表示端末の前記通信能力情報は、前記サムネイル表示端末における伝送速度を含み、
前記通信時間推測部は、前記サイズ算出情報を基に前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツのサイズを推定し、前記推定されたサイズと前記サムネイル表示端末の前記通信能力情報とに基づいて前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの通信時間を算出するサムネイル表示端末。
【請求項8】
請求項7に記載のサムネイル表示端末であって、
前記記憶部に記憶されている前記サイズ算出情報は、前記通信部が前記サーバから受信したものであるサムネイル表示端末。
【請求項9】
請求項6〜8のうちいずれか一項に記載のサムネイル表示端末であって、
前記通信部は、前記サーバにおける伝送速度である前記サーバの通信能力情報を受信し、
前記通信時間推測部は、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツのサイズと、前記サーバ及び前記サムネイル表示端末の各伝送速度のうち小さい伝送速度とに基づいて、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの通信時間を算出するサムネイル表示端末。
【請求項10】
請求項1〜9のうちいずれか一項に記載のサムネイル表示端末であって、
前記記憶部は、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの前記サムネイル表示端末におけるリサイズ時間を算出するための第2リサイズ時間算出情報を更に記憶し、
前記自端末リサイズ時間推測部は、前記第2リサイズ時間算出情報を基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの前記サムネイル表示端末におけるリサイズ時間を判定するサムネイル表示端末。
【請求項11】
請求項1〜10のうちいずれか一項に記載のサムネイル表示端末であって、
前記総時間推測部により判定された前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツのサムネイルを表示する各前記総時間のうち最小の前記総時間を、コンテンツ毎に選択したサムネイル取得リストを生成するサムネイル取得リスト生成部と、を更に備えサムネイル表示端末。
【請求項12】
請求項11に記載のサムネイル表示端末であって、
前記サムネイル取得リスト生成部は、前記サムネイル取得リストを、前記コンテンツ毎に選択された最小の前記総時間を小さい総時間から順番に並べ替えて生成するサムネイル表示端末。
【請求項13】
請求項11又は12に記載のサムネイル表示端末であって、
前記生成された前記サムネイル取得リストに応じて前記サーバから受信した前記サムネイルを所定サイズにリサイズするリサイズ部と、を更に備えるサムネイル表示端末。
【請求項14】
請求項1〜13のうちいずれか一項に記載のサムネイル表示端末であって、
前記複数のコンテンツのサムネイルを表示する表示部と、
前記サムネイル取得リストの順番に前記リサイズされた前記サムネイルを前記表示部に表示する表示制御部と、を更に備えるサムネイル表示端末。
【請求項15】
サーバに記憶されているコンテンツのサムネイルを表示するサムネイル表示端末におけるサムネイル表示時間推測方法であって、
前記コンテンツのリストの取得を要求するステップと、
コンテンツリストの取得要求に応じて、異なる画角を有する複数の同一コンテンツの情報を含むコンテンツリストを受信するステップと、
前記受信された前記コンテンツリストを基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの前記サーバにおけるリサイズ時間を推測するステップと、
前記サムネイル表示端末の通信能力情報を基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの通信時間を推測するステップと、
前記受信された前記コンテンツリストを基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの前記サムネイル表示端末におけるリサイズ時間を推測するステップと、
各々の前記推測結果を基に、前記異なる画角を有する複数のコンテンツのサムネイルを表示する総時間を推測するステップと、を備えるサムネイル表示時間推測方法。
【請求項16】
サーバに記憶されているコンテンツのサムネイルを表示するサムネイル表示端末に、
前記コンテンツのリストの取得を要求するステップと、
コンテンツリストの取得要求に応じて、異なる画角を有する複数の同一コンテンツの情報を含むコンテンツリストを受信するステップと、
前記受信された前記コンテンツリストを基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの前記サーバにおけるリサイズ時間を推測するステップと、
前記サムネイル表示端末の通信能力情報を基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの通信時間を推測するステップと、
前記受信された前記コンテンツリストを基に、前記異なる画角を有する複数の同一コンテンツの前記サムネイル表示端末におけるリサイズ時間を推測するステップと、
各々の前記推測結果を基に、前記異なる画角を有する複数のコンテンツのサムネイルを表示する総時間を推測するステップと、を実現させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−253687(P2012−253687A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−126670(P2011−126670)
【出願日】平成23年6月6日(2011.6.6)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】