説明

サーバコンピュータ、コンピュータシステム、テレビジョン放送送信装置、情報提供方法、及びプログラム

【課題】二次元コードが示す情報を読取可能な移動体通信端末の決済機能を用いて、商品の購入を簡易に行うことができるサーバコンピュータ等を提供する。
【解決手段】仮想世界実現システム1によれば、ユーザによりユーザ端末3iの操作部にて操作されるキャラクタが仮想世界内で実物の商品を販売する仮想店舗に入店したことに応答して、仮想世界運営サーバ2の制御部が、入店した仮想店舗を運営している加盟店の商品DBに記憶されている商品情報とロゴ付き二次元コードとを通信部からネットワークNを介してユーザ端末3iに送信することにより、ユーザ端末3iの表示部には、商品情報とロゴ付き二次元コードとが表示される。このため、ユーザは、移動体通信端末4jの決済機能を用いて、仮想世界内の仮想店舗によってネットワークを介して販売される実物の商品を簡易に購入することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバコンピュータ、コンピュータシステム、テレビジョン放送送信装置、情報提供方法、及びプログラムに関し、特に、二次元コードが示す情報を読取可能な移動体通信端末の決済機能を用いて、商品の購入を簡易に行うことができるサーバコンピュータ、コンピュータシステム、テレビジョン放送送信装置、情報提供方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、インターネット等のネットワークを介した商品の購入は、ユーザが汎用コンピュータを操作して販売店のホームページにアクセスし、そこに掲載されている商品のうちから所望の商品を選択してこれを指定するための情報とクレジットカード会社の名称やクレジットカード番号などといった情報とを入力し、これら入力した情報をネットワークを介して販売店のコンピュータに送信することにより、選択した商品の購入の指示とこれに伴う決済とを行うものが主流になっている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−219389号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記のような商品の購入は、セキュリティのため、ユーザに上記情報の入力等煩雑な操作を強いるものであることから、ユーザ側からしてみれば大変面倒なものであった。また、これらの操作は、同一機会に行わなければならないため、ユーザに時間的制約を強いるものでもあった。
【0004】
一方、クレジットカード会社の側からしても、上述のような商品の購入を可能にするシステムは、多大な開発費とランニングコストとを強いるものであった。
【0005】
その他、選択した商品の購入の指示をコールセンタに電話をかけて行うものや、商品の購入に伴う決済を代金引換によって行うもの等もあるが、前者は、運営コストが掛かるという欠点があり、また、後者は、代金の他に一定の手数料が掛かるという欠点があった。
【0006】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、二次元コードが示す情報を読取可能な移動体通信端末の決済機能を用いて、商品の購入を簡易に行うことができるサーバコンピュータ、コンピュータシステム、テレビジョン放送送信装置、情報提供方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るサーバコンピュータは、受信データに基づく表示可能な画像表示手段を備えるユーザコンピュータにネットワークを介して接続されたサーバコンピュータであって、所定の商品の購入を可能にするための情報を示し、移動体通信端末によって読取可能な二次元コードを記憶する二次元コード記憶手段と、所定の条件が成立したことに応答して、前記二次元コード記憶手段に記憶されている二次元コードを前記ユーザコンピュータにネットワークを介して送信して前記画像表示手段に表示させることにより、該ユーザコンピュータコンピュータのユーザによる、前記移動体通信端末の決済機能を用いた前記所定の商品の購入を可能にする二次元コード送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、前記サーバコンピュータは、前記ユーザコンピュータの操作に対応して動作をするキャラクタにより形成される仮想世界を実現する仮想世界実現手段をさらに備え、前記二次元コード送信手段は、前記仮想世界実現手段によって実現される仮想世界において、前記キャラクタが実物の商品を販売する仮想店舗に入店した場合、前記所定の条件が成立したとして、前記二次元コードを前記ユーザコンピュータにネットワークを介して送信する、ようにしてもよい。
【0009】
さらに、前記サーバコンピュータにおいて、前記二次元コードは、複数のセルに着色されて形成されたセルドットの分布パターンにより情報を表現すると共に、視覚によって前記所定の商品を表現するロゴマークが重ね合わせられている、ようにしてもよい。
【0010】
そして、本発明の第2の観点に係るコンピュータシステムは、前記サーバコンピュータを備え、前記移動体通信端末は、前記画像表示手段に表示された二次元コードが示す情報を読み取って、該情報に含まれる前記所定の商品を特定可能な商品識別情報と、該所定の商品を販売する販売店に設置された販売店コンピュータのアドレスと、を取得する情報読取手段と、前記情報読取手段によって取得した商品識別情報を、該情報読取手段によって取得したアドレスの販売店コンピュータを介して送信することにより、前記販売店に前記所定の商品の購入を要求する商品識別情報送信手段と、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、前記コンピュータシステムにおいて、前記販売店コンピュータは、前記商品識別情報送信手段によって送信された商品識別情報を受信する商品識別情報受信手段と、前記商品識別情報受信手段によって受信した商品識別情報を表示することにより、前記販売店の店員に前記所定の商品の購入の要求があったことを報知する商品識別情報表示手段と、を含むようにしてもよい。
【0012】
さらに、前記コンピュータシステムにおいて、前記販売店コンピュータは、前記商品識別情報の送信元の移動体通信端末を特定可能な移動体通信端末識別情報をネットワークを介して決済コンピュータに送信することにより、該送信元の移動体通信端末が前記決済機能を備えるか否かを問い合わせる移動体通信端末識別情報送信手段と、前記移動体通信端末識別情報送信手段による問合せに応答して前記決済コンピュータからネットワークを介して送信された通知を受信する通知受信手段と、前記通知受信手段によって受信した通知が前記送信元の移動体通信端末が前記決済機能を備える旨を示すものである場合、該送信元の移動体通信端末に該所定の商品の購入の要求を受け付けた旨の通知をネットワークを介して送信することにより、前記ユーザに該所定の商品の購入に必要な手続が完了したことを報知する通知送信手段と、を含むようにしてもよい。
【0013】
また、本発明の第3の観点に係るテレビジョン放送送信装置は、所定の商品の購入を可能にするための情報を示し、移動体通信端末によって読取可能な二次元コードを記憶する二次元コード記憶手段と、所定の条件が成立したことに応答して、テレビジョン番組の映像データと前記二次元コード記憶手段に記憶されている二次元コードとを合成して合成データを生成する合成データ生成手段と、前記合成データ生成手段によって生成された合成データを送信して、該合成データに基づく映像をテレビション放送受信装置の映像表示手段に表示させることにより、前記テレビション放送受信装置の視聴者による、前記移動体通信端末の決済機能を用いた前記所定の商品の購入を可能にする合成データ送信手段と、を備える。
【0014】
さらに、本発明の第4の観点に係る情報提供方法は、受信データに基づく表示可能な画像表示手段を備えるユーザコンピュータにネットワークを介して接続されたサーバコンピュータによる情報提供方法であって、所定の商品の購入を可能にするための情報を示し、移動体通信端末によって読取可能な二次元コードを記憶する二次元コード記憶ステップと、所定の条件が成立したことに応答して、前記二次元コード記憶ステップに記憶されている二次元コードを前記ユーザコンピュータにネットワークを介して送信して前記画像表示手段に表示させることにより、該ユーザコンピュータコンピュータのユーザによる、前記移動体通信端末の決済機能を用いた前記所定の商品の購入を可能にする二次元コード送信ステップと、を備えることを特徴とする。
【0015】
そして、本発明の第5の観点に係るプログラムは、受信データに基づく表示可能な画像表示手段を備えるユーザコンピュータにネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに、所定の商品の購入を可能にするための情報を示し、移動体通信端末によって読取可能な二次元コードを記憶する二次元コード記憶手順と、所定の条件が成立したことに応答して、前記二次元コード記憶手順に記憶されている二次元コードを前記ユーザコンピュータにネットワークを介して送信して前記画像表示手段に表示させることにより、該ユーザコンピュータコンピュータのユーザによる、前記移動体通信端末の決済機能を用いた前記所定の商品の購入を可能にする二次元コード送信手順と、を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、二次元コードが示す情報を読取可能な移動体通信端末の決済機能を用いて、商品の購入を簡易に行うことができるサーバコンピュータ、コンピュータシステム、情報提供方法、テレビジョン放送送信装置、及びプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【0018】
まず、本実施の形態に係る仮想世界実現システム1は、図1に示すように、仮想世界運営サーバ2と、ユーザ端末3i(i=自然数)と、移動体通信端末4j(j=自然数)と、加盟店端末5k(k=自然数)と、決済サーバ6と、から構成されており、これらは、インターネットなどのネットワークNを介して相互に接続されている。
【0019】
仮想世界運営サーバ2は、仮想世界実現システム1上で各ユーザがユーザ端末3iを操作して自己の分身となるキャラクタを登場させて相互にコミュニケーションを取ること等が可能な仮想世界を実現するための主要部をなし、例えばフレームワークやワークステーション等から構成されている。仮想世界運営サーバ2は、図2に示すように、制御部20と、記憶部21と、通信部22と、を備えており、これらは、バスを介して相互に接続されている。
【0020】
制御部20は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等から構成されており、CPUがRAMをワークメモリとして用いてROMや記憶部21等に記憶されている各種プログラムを適宜実行することにより、仮想世界運営サーバ2各部の動作が制御される。
【0021】
記憶部21は、例えばハードディスクドライブ等から構成されており、ユーザDB(Data Base)210と、加盟店DB211と、商品DB212l(l=自然数)と、を備えている。
【0022】
ユーザDB210は、図3(a)に示すように、例えば仮想世界への参加が可能なユーザの氏名や、住所、電話番号、メールアドレスなどといったユーザ情報と、ログインID(Identification Data)と、パスワードと、ユーザの分身となるキャラクタ等の情報(キャラクタ情報)と、を対応付けて登録している。
【0023】
加盟店BD211は、図3(b)に示すように、例えば仮想世界内に実物の商品を販売する仮想店舗を構えている加盟店の名称や、住所、電話番号、URL(Uniform Resource Locator)、メールアドレスなどといった加盟店情報と、商品DB212lの記憶アドレスと、を対応付けて登録している。
【0024】
商品DB212lは、加盟店毎に設けられており、図3(c)に示すように、例えば仮想世界内の仮想店舗で販売する商品の名称や、その価格、特性などといった商品情報と、ロゴ付き二次元コードと、を対応付けて登録している。ここで、ロゴ付き二次元コードとは、セルの分布パターンによって情報を示す二次元コードと、ロゴマークと、を組み合わせたものをいう。そして、係るロゴ付き二次元コードによれば、後述する移動体通信端末4jは、二次元コードが示す情報、具体的には商品を特定可能な商品識別情報及び係る商品を取り扱っている加盟店のウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator)等の情報を読み取ることができると共に、ユーザは、ロゴマークが示す情報、具体的には商品の名称などを表すキャラクタや商品のピクトグラムを視認することができる。
【0025】
図4は、ロゴ付き二次元コードの一例を示す平面図である。図4に示すように、例えばロゴマーク73の商品の名称などを表すキャラクタCは、白抜きの円形部分(図形部分)731と、その円形部分に表示された文字部分(本実施の形態ではM)732と、を有しており、このロゴマーク73に、情報パターンが形成された二次元コード71が重ね合わされている(二次元コードは一部のみ表示)。本実施の形態において、ロゴマーク73は、文字部分732および円形部分731の外側の背景部分が同色(太斜線で示す)になっており、円形部分731が白抜きになっている。そして、二次元コード71のセルは、黒色(細斜線で示す)および透明になっており、二次元コードの情報パターンは、三色で表示されるようになっている。
【0026】
図2に示す通信部22は、例えばNIC(Network Interface Card)のような通信装置を含んでおり、制御部20による制御の下、ネットワークNを介してユーザ端末3i等との間でデータの送受信を行う。
【0027】
図1に示すユーザ端末3iは、例えばネットワークNに接続可能な汎用コンピュータ等から構成されており、図5に示すように、制御部30と、記憶部31と、通信部32と、表示部33と、操作部34と、を備え、これらは、バスを介して相互に接続されている。
【0028】
制御部30は、仮想世界運営サーバ2の制御部20と同様に、CPU、ROM、及びRAM等から構成されており、ユーザ端末3i各部の動作を制御する。
【0029】
記憶部31は、仮想世界運営サーバ2の記憶部21と同様に、ハードディスクドライブ等から構成されており、OS(Operating System)の他に、アプリケーションプログラムの一つとして本実施の形態では、ユーザが自己の分身となるキャラクタを仮想世界に参加させるための仮想世界参加プログラムが記憶されている。CPUが係る仮想世界参加プログラムを実行することにより、ユーザは、操作部34を操作して仮想世界に自己の分身となるキャラクタを登場させて相互にコミュニケーションを取ること等が可能になる。また、記憶部31には、係る仮想世界に参加するためのログインIDとパスワードとが記憶されている。
【0030】
通信部32は、仮想世界運営サーバ2の通信部32と同様に、NICのような通信装置を含んでおり、制御部30による制御の下、ネットワークNを介して仮想世界運営サーバ2等との間でデータの送受信を行う。
【0031】
表示部33は、例えば液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)等から構成されており、制御部30による制御の下、ユーザ端末3iによる種々の動作を実行するための画像や、仮想世界運営サーバ2から配信される仮想世界のプレイ画像及びロゴ付き二次元コードの画像等が表示される。
【0032】
操作部34は、例えばマウスやキーボード等から構成されており、ユーザは、これらを用いて仮想世界で自己の分身となるキャラクタ等を操作する。
【0033】
図1に示す移動体通信端末4jは、例えば携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)等といった移動体通信用の端末装置(電話機)であって、図6に示すように、制御部40と、記憶部41と、通信部42と、表示部43と、操作部44と、撮像部45と、を備え、これらは、バスを介して相互に接続されている。
【0034】
制御部40は、仮想世界運営サーバ2の制御部20やユーザ端末3iの制御部30と同様に、CPU、ROM、及びRAM等から構成されており、移動体通信端末4j各部の動作を制御する。本実施の形態において、ROMには、通話プログラム、通信プログラム、読取プログラム等が記憶されており、CPUがこれらのプログラムを実行することにより、他の通信端末との間での無線通話や、電子メールの送受信、さらにはロゴ付き二次元コードの読取等が可能になる。
【0035】
記憶部41は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成されており、アプリケーションプログラムの一つとして本実施の形態では、ウェブサイトの閲覧を可能にするブラウザや、移動体通信端末4jに決済機能を発揮させる決済プログラムが記憶されている。また、記憶部41は、ユーザの氏名や、住所、電話番号、メールアドレスなどといったユーザ情報と、移動体通信端末4jの電話番号やメールアドレスなどといった移動体通信端末情報と、を記憶している。
【0036】
通信部42は、仮想世界運営サーバ2の通信部22やユーザ端末3iの通信部32と同様に、NICのような通信装置を含んでおり、制御部40による制御の下、ネットワークNを介して加盟店端末5kや決済サーバ6等との間でデータの送受信を行う。
【0037】
表示部43は、ユーザ端末3iの表示部33と同様に、液晶表示装置等から構成されており、制御部40による制御の下、移動体通信端末4jによる種々の動作を実行するための画像や、アクセスしたウェブサイトの画像等が表示される。
【0038】
操作部44は、例えば十字カーソルキーや、数字や文字を入力するための英数字キー、機能などを指定するためのボタン等から構成されており、ユーザによって操作される。
【0039】
撮像部45は、例えばレンズ光学系や、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子等から構成されており、レンズ光学系を介して入力される被写体像を撮像素子で光電変換した後、所定の画像処理を施して画像データを生成し、制御部40に供給する。
【0040】
図1に示す加盟店端末5kは、仮想世界内に実物の商品を販売する仮想店舗を構えており、かつ移動体通信端末4jの決済機能を用いた決済が可能な加盟店内に設置されているもので、ユーザ端末3iと同様に、ネットワークNに接続可能な汎用コンピュータ等から構成されている。加盟店端末5kは、図7に示すように、制御部50と、記憶部51と、通信部52と、表示部53と、を備えており、これらは、バスを介して相互に接続されている。
【0041】
制御部50は、仮想世界運営サーバ2の制御部20や、ユーザ端末3iの制御部30、移動体通信端末4jの制御部40と同様に、CPU、ROM、及びRAM等から構成されており、加盟店端末5k各部の動作を制御する。
【0042】
記憶部51は、仮想世界運営サーバ2の記憶部21や、ユーザ端末3iの記憶部30と同様に、ハードディスクドライブ等から構成されており、加盟店を特定可能な加盟店識別情報を記憶している。また、記憶部51は、商品価格DB510を備えている。
【0043】
商品価格DB510は、図8に示すように、例えば商品識別情報と、係る商品識別情報から特定される商品の価格を示す商品価格情報と、を対応付けて登録している。
【0044】
通信部52は、仮想世界運営サーバ2の通信部22や、ユーザ端末3iの通信部32、移動体通信端末4jの通信部42と同様に、NICのような通信装置を含んでおり、制御部50による制御の下、ネットワークNを介して移動体通信端末4jや決済サーバ6との間でデータの送受信を行う。
【0045】
表示部53は、ユーザ端末3iの表示部33や移動体通信端末4jの表示部43と同様に、液晶表示装置等から構成されており、制御部50による制御の下、加盟店端末5kによる種々の動作を実行するための画像や、決済サーバ6から送信された問合せ結果を示す画像等が表示される。
【0046】
図1に示す決済サーバ6は、移動体通信端末4jの決済機能を用いた決済が可能にするもので、仮想世界運営サーバ2と同様に、フレームワークやワークステーション等から構成されている。決済サーバ6は、図9に示すように、制御部60と、記憶部61と、通信部62と、を備えており、これらは、バスを介して相互に接続されている。
【0047】
制御部60は、仮想世界運営サーバ2の制御部20やユーザ端末3iの制御部30、移動体通信端末4jの制御部40と同様に、CPU、ROM、及びRAM等から構成されており、決済サーバ6各部の動作を制御する。
【0048】
記憶部61は、仮想世界運営サーバ2の記憶部21やユーザ端末3iと同様に、ハードディスクドライブ等から構成されており、移動体通信端末DB610と、口座DB611と、を備えている。
【0049】
移動体通信端末DB610は、図10(a)に示すように、例えばユーザの氏名や、住所、電話番号、メールアドレスなどといったユーザ情報と、決済機能を有する移動体通信端末4jの電話番号やメールアドレスなどといった移動体通信端末情報と、を対応付けて登録している。
【0050】
口座DB611は、図10(b)に示すように、例えば口座名義人の氏名や、住所、電話番号、メールアドレスなどといった名義人情報と、口座番号や口座残高などといった口座情報と、を対応付けて登録している。
【0051】
図9に示す通信部62は、仮想世界運営サーバ2の通信部22やユーザ端末3iの通信部32、移動体通信端末4jの通信部42と同様に、NICのような通信装置を含んでおり、制御部60による制御の下、ネットワークNを介して移動体通信端末4jや加盟店端末5kとの間でデータの送受信を行う。
【0052】
次に、上記構成を備える仮想世界実現システム1の具体的動作について説明する。
【0053】
まず、ユーザ端末3iの制御部30は、ユーザにより操作部34が操作されて仮想世界への参加が指示されると、仮想世界参加プログラムを起動して、記憶部31に記憶されているログインIDとパスワードとを通信部32からネットワークNを介して仮想世界運営サーバ2に送信する。
【0054】
仮想世界運営サーバ2の制御部20は、ユーザ端末3iからネットワークNを介して送信されたログインIDとパスワードとを通信部22にて受信し、図3(a)に示すユーザDB210を参照して、ログインIDとパスワードとが合致しているか否かを判別する。ここで、ログインIDとパスワードとが合致している場合には、仮想世界運営サーバ2へのアクセスを許可すると共に、ユーザDB210からキャラクタ情報を読み出して、仮想世界内に係るキャラクタを登場させる。
【0055】
こうして、ユーザは、ユーザ端末3iの操作部34にて自己の分身となるキャラクタを操作して、仮想世界内を移動したり、キャラクタ同士の会話を通じて他のユーザとコミュニケーションを取ったり、或いは架空の通貨を用いて仮想世界内でビジネスやショッピングをしたりすることができる。もっとも、係るビジネスやショッピングは、あくまで仮想世界内の出来事であり、現実世界に何ら影響を及ぼすものではない。
【0056】
そして、ユーザにより操作部34にて操作されるキャラクタが、仮想世界内で実物の商品を販売する仮想店舗に入店したことに応答して、制御部20は、図11に示す商品表示処理を開始する。
【0057】
この商品表示処理が開始されると、仮想世界運営サーバ2の制御部20は、まず、図3(b)に示す加盟店DB211を参照して、図3(c)に示す入店した仮想店舗を運営している加盟店の商品DB212lを検出する(図11のステップS10)。具体的には、入店した仮想店舗を運営する加盟店の加盟店情報に対応する記憶アドレスに基づいて、記憶部21の中から商品DB212lを検出する。
【0058】
次に、制御部20は、ステップS10の処理にて検出した商品DB212lに記憶されている商品情報とロゴ付き二次元コードとを読み出して通信部22からネットワークNを介してユーザ端末3iに送信する(ステップS11)。
【0059】
ユーザ端末3iの制御部30は、仮想世界運営サーバ2からネットワークNを介して送信された商品情報とロゴ付き二次元コードとを通信部32にて受信し(ステップS12)、受信した商品情報とロゴ付き二次元コードとを、図12に示すように、一覧にして表示部33に表示する(図11のステップS13)。ユーザは、係る表示部33における表示を参照することにより、所望の商品を選択することができる。
【0060】
図12に示す例では、仮想世界内でキャラクタがピザ店に入店した場合、表示部33には、そのピザ店で販売する実物のピザパイの名称や、価格、特性などといった商品情報と、ロゴマークとしてピザパイのピクトグラムが二次元コードに組み合わされたロゴ付き二次元コードと、が表示され、ユーザは、係る表示部33に表示されたビザパイのトッピングや価格を参照することにより、所望のピザパイを選択することができる。
【0061】
そして、ユーザにより移動体通信端末4jの操作部44が操作されて所望の商品のロゴ付き二次元コードの読取が指示されたことに応答して、制御部40は、図13、図14、及び図15に示す商品購入処理を開始する。
【0062】
この商品購入処理が開始されると、制御部40は、まず、読取プログラムを実行して、ユーザ端末3iの表示部33に表示されている所望の商品のロゴ付き二次元コードを移動体通信端末4jの撮像部45にて撮像すると共に(ステップS20)、係る撮像により得られた画像データから、ロゴ付き二次元コードが示す情報、具体的には商品識別情報及び係る商品を取り扱っている加盟店のウェブサイトのURL等の情報を読み取る(ステップS21)。この際、ユーザ端末3iの表示部33に表示されるロゴ付き二次元コードは、視認可能な商品の名称などを表すキャラクタや商品のピクトグラム等と組み合わされたものであるため、ユーザが誤った商品を撮像することを防止することができる。
【0063】
制御部40は、ブラウザを起動して、ステップS21の処理にて読み取ったURLのウェブサイトにアクセスし、同じくステップS21の処理にて読み取った商品識別情報と、記憶部41に記憶されているユーザ情報及び移動体通信端末情報と、を通信部32からネットワークNを介して加盟店端末5kに送信することにより、係る商品の購入を要求する(ステップS22)。
【0064】
加盟店端末5kの制御部50は、移動体通信端末4jからネットワークNを介して送信された商品識別情報、ユーザ情報、及び移動体通信端末情報を通信部52にて受信する(ステップS23)。そして、制御部50は、図16に示すように、ステップS23の処理にて受信した商品識別情報とユーザ情報とを表示部53に表示することにより、商品の購入の要求が合ったことと、購入の要求がされた商品と、購入の要求をしたユーザと、を加盟店の店員に報知する(ステップS24)。
【0065】
また、制御部50は、図8に示す商品価格DB510を参照して、ステップS23の処理にて受信した商品識別情報から特定される商品の価格を示す商品価格情報を取得する(ステップS25)。そして、制御部50は、ステップS23の処理にて受信した移動体通信端末情報と、ステップS25の処理にて取得した商品価格情報と、記憶部52に記憶されている加盟店識別情報と、を通信部52からネットワークNを介して決済サーバ6に送信することにより、送信元の移動体通信端末4jが決済機能を有するか否かを問い合わせる(ステップS26)。
【0066】
決済サーバ6の制御部60は、加盟店端末5kからネットワークNを介して送信された移動体通信端末情報と商品価格情報と加盟店識別情報とを通信部62にて受信する(ステップS27)。そして、制御部60は、図10(a)に示す移動体通信端末DB610を参照して、図13のステップS27の処理にて受信した移動体通信端末情報と合致するものを検出することにより、係る移動体通信端末4jが決済機能を有するか否かを判別する(図14のステップS28)。
【0067】
ステップS28の処理にて合致するものが検出された場合には(ステップS28;Yes)、決済機能を有すると判別して、ステップS27の処理にて受信した移動体通信端末情報と対応するユーザ情報を図10(a)に示す移動体通信端末DB610から取得する(図14のステップS29)。そして、制御部60は、図10(a)に示す口座DB611を参照して、ステップS27の処理にて受信した商品価格情報から特定される金銭を、後日、ステップS29の処理にて取得したユーザ情報から特定されるユーザが口座名義人となっている口座から引き落とすと共に、ステップS27の処理にて受信した加盟店識別情報から特定される加盟店が口座名義人となっている口座へ入金するための手続き(決済処理)を行う(ステップS30)。
【0068】
また、制御部60は、決済機能を有する旨を示す決済可能通知を問合せ結果として通信部62からネットワークNを介して送信元の加盟店端末5kに送信する(ステップS31)。
【0069】
これに対して、合致するものが検出されなかった場合には(ステップS28;Yes)、決済機能を有しないものと判別して、その旨を示す決済不能通知を問合せ結果として通信部62からネットワークNを介して送信元の加盟店端末5kに送信する(ステップS32)。
【0070】
加盟店端末5kの制御部50は、決済サーバ6からネットワークNを介して送信された通知を受信し(ステップS33)、受信した通知が決済可能通知か決済不能通知かを判別する(ステップS34)。
【0071】
ステップS33の処理にて受信した通知が決済可能通知である場合には(ステップS34;Yes)、図17(a)に示すように、認証が得られた旨のメッセージを表示部53に表示すると共に(図14のステップS35)、購入の要求を受け付けた旨を示す購入要求受付通知をネットワークNを介して送信元の移動体通信端末4jに送信する(ステップS36)。加盟店の店員は、係る表示部53における表示を受けて、ユーザにより購入の要求がされた商品の配送の準備に取り掛かる。
【0072】
これに対して、ステップS33の処理にて受信した通知が決済不能通知である場合には(ステップS34;No)、図17(b)に示すように、認証が得られなかった旨のメッセージを表示部53に表示すると共に(図14のステップS37)、購入の要求を拒絶する旨を示す購入要求拒絶通知をネットワークNを介して送信元の移動体通信端末4jに送信する(ステップS38)。
【0073】
移動体通信端末4jの制御部40は、加盟店端末5kからネットワークNを介して送信された通知を通信部42にて受信すると共に(図15のステップS39)、受信した通知が購入要求受付通知か購入要求拒絶通知であるかを判別する(ステップS40)。
【0074】
ステップS39の処理にて受信した通知が購入要求受付通知である場合には(ステップS40;Yes)、図18(a)に示すように、購入に必要な手続きが完了した旨のメッセージを表示部43に表示することにより、その旨をユーザに報知する(ステップS41)。
【0075】
これに対して、図15のステップS39の処理にて受信した通知が購入要求拒絶通知である場合には(ステップS40;Yes)、図18(b)に示すように、購入ができない旨のメッセージを表示部43に表示することにより、その旨をユーザに報知する(図15のステップS42)。
【0076】
以上説明したように、本実施の形態に係る仮想世界実現システム1によれば、ユーザによりユーザ端末3iの操作部34にて操作されるキャラクタが仮想世界内で実物の商品を販売する仮想店舗に入店したことに応答して、仮想世界運営サーバ2の制御部20が、図3(c)に示す入店した仮想店舗を運営している加盟店の商品DB212lに記憶されている商品情報とロゴ付き二次元コードとを通信部22からネットワークNを介してユーザ端末3iに送信することにより(図11のステップS11)、ユーザ端末3iの表示部33には、図12に示すように、商品情報とロゴ付き二次元コードとが表示される(図11のステップS13)。
【0077】
このため、ユーザは、移動通信端末4jの決済機能を用いて、仮想世界内の仮想店舗によってネットワークを介して販売される実物の商品を簡易に購入することができる。
【0078】
具体的には、移動体通信端末4jの制御部40が、撮像部45を用いてロゴ付き二次元コードが示す情報を読み取って商品識別情報と加盟店のウェブサイトのURLとを取得し(図13のステップS21)、商品識別情報を通信部42からURLが示す加盟店端末5kにネットワークNを介して送信することにより、ユーザが選択した商品の購入を要求すると共に(ステップS22)、加盟店端末5kの表示部53には、図16に示すように、商品識別情報等が表示されるため(図13のステップS24)、ユーザから商品識別情報が示す商品の購入の要求があったことを加盟店の店員に報知する。
【0079】
また、加盟店端末5kの制御部50が、ステップS23の処理にて商品識別情報と共に受信した移動体通信端末情報を通信部52からネットワークNを介して決済サーバ6に送信して、送信元の移動体通信端末4jが決済機能を有するか否かを問い合わせ(ステップS26)、この問合せに応答して決済サーバ6から送信された通知が決済機能を有する旨を示す決済可能通知であれば(図14のステップS34;Yes)、購入の要求を受け付けた旨を示す購入要求受付通知をネットワークNを介して送信元の移動体通信端末4jに送信することにより(ステップS36)、移動体通信端末4jの表示部43に、購入に必要な手続きが完了した旨のメッセージを表示させてその旨をユーザに報知する。
【0080】
このようにして、移動体通信端末4jの決済機能を用いた、仮想世界内の仮想店舗によってネットワークを介して販売される実物の商品の簡易な購入を実現することができる。
【0081】
この結果、ユーザは、仮想世界内の仮想店舗がネットワークを介して販売する実物の商品を、煩雑な操作をすることなく、身近な移動体通信端末4jの決済機能を用いて簡易に購入することができると共に、所望の商品のロゴ付き二次元コードの画像データを移動体通信端末4jの記憶部41に保存しておけば、時間があるときにゆっくりと商品の購入手続きを行うことができる。
【0082】
さらに、セキュリティが強固な移動体通信端末4jの決済機能を用いることにより、ユーザは、安心して商品を購入することができ、また、新たな決済システムを構築する必要がなくなるので、開発費やランニングコストを削減することができる。そして、移動体通信端末4jの事業者にとっても、移動体通信端末4jの決済機能の便利さをアピールすることができる。
【0083】
また、本実施の形態に係る仮想世界実現システム1では、視認可能な商品の名称などを表すキャラクタや商品のピクトグラム等と組み合わせたロゴ付き二次元コードが用いられているので、ユーザは、商品に直感的にアクセスすることができる。
【0084】
さらに、本実施の形態に係る仮想世界実現システム1によれば、仮想世界において実物の商品を購入することができるので、ユーザは、仮想世界を楽しみながら、実物のショッピングも行うことができる。例えば、仮想世界を楽しみながら、実物の飲食品をデリバリで購入することで、従来の仮想世界ではなし得なかったユーザの空腹を満足させることができる。また、実物の商品の購入は、移動体通信端末4jの決済機能を用いて行われるので、ユーザが仮想世界内でのショッピングと混同することを防止することもできる。
【0085】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記実施の形態の変形態様について、説明する。
【0086】
上記実施の形態において、サーバコンピュータは、仮想世界実現システム1上で各ユーザがユーザ端末3iを操作して自己の分身となるキャラクタを登場させて相互にコミュニケーションを取ること等が可能な仮想世界を実現する仮想世界運営サーバ2であった。しかしながら、本発明は、これに限定されず、例えば複数の仮想店舗から構成される仮想ショッピングモールをコンピュータシステム上に実現する仮想ショッピングモール運営サーバであってもよい。
【0087】
また、本発明は、上記のようなサーバコンピュータのみならず、ショッピング番組を放送するテレビション放送送信装置によっても実現可能である。
【0088】
この場合、テレビジョン放送送信装置は、例えばCPU、ROM、及びRAM等から構成される制御部と、ハードディスクドライブ等から構成される記憶部と、被写体を撮像して映像データを生成するビデオカメラと、送信部と、を備え、これらがバスを介して相互に接続されるようにすればよい。
【0089】
また、記憶部には、上記のロゴ付き二次元コードを記憶しておき、送信部は、映像データとロゴ付き二次元コードとを合成して合成データを生成する合成回路と、合成データをA/D(Analog / Digital)変換するA/Dコンバータと、A/D変換された合成データを例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)方式で圧縮するエンコーダと、圧縮された合成データを所定の周波数の搬送波で変調する変調回路と、変調された合成データを電力増幅するパワーアンプと、電力増幅された合成データをテレビジョン放送受信装置に送信するアンテナと、を備えるようにすればよい。
【0090】
そして、テレビジョン放送送信装置の制御部は、ショッピング番組の放送中、所定のタイミングになってことに応答して、記憶部に記憶されているロゴ付き二次元コードを合成回路に供給することにより合成データを生成し、テレビジョン放送受信装置に送信するようにする。これにより、テレビジョン放送受信装置の表示部には、合成データに基づくロゴ付き二次元コードを含んだ映像が表示されるので、視聴者は、上記実施の形態と同様に、移動体通信端末4jの決済機能を用いて、ショッピング番組を介して販売される商品を簡易に購入することができる。
【0091】
さらに、上記実施の形態において、ロゴマーク73は、文字部分732および円形部分731の外側の背景部分が同色になっており、円形部分731が白抜きになっていた。そして、二次元コード71のセルは、黒色(細斜線で示す)および透明になっており、二次元コードの情報パターンは、三色で表示されるようになっていた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、本出願人が特願2006−115345号で開示したように、例えばロゴマーク73のキャラクタCの境界にアウトラインを設けてもよく、好適には、アウトラインが通過するセルが係るアウトラインの境界を境に塗り分けられているとよい。
【0092】
そして、情報パターンを形成する複数のセルは、三以上の色彩に着色されており、その内の一つを基準着色とし、係る基準着色のセルドットが情報パターンを表示するようになっていてもよく、好適には、情報パターンを示す基準着色が白色であるとよい。
【0093】
また、基準着色以外の色彩に塗られたセルに隣接する基準色彩に塗られたセルにシャドウを設けてもよい。
【0094】
さらに、情報パターンを形成するセルドットは、透明な赤外線吸収インキによって印刷されていてもよい。例えば文字部分732と円形部分731とが重なり合っているような場合には、文字部分731及び背景部分のセルドットのみ、或いは文字部分732のみを赤外線吸収インキで印刷すればよい。
【0095】
そして、制御部20や,30,40,50,60のCPUが実行するプログラムは、予めROM等に記憶されていた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、上述の処理を実行させるためのプログラムを、既存のフレームワークや、ワークステーション、汎用コンピュータ、移動体通信端末に適用することで、上記実施の形態に係る仮想世界運営サーバ2や、ユーザ端末3i、移動体通信端末4j、加盟店端末5k、決済サーバ6として機能させてもよい。
【0096】
このようなプログラムの提供方法は任意であり、例えばコンピュータが読取可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM等)に格納して配布してもよいし、インターネット等のネットワーク上のストレージにプログラムを格納しておき、これをダウンロードさせることにより提供してもよい。
【0097】
また、上記の処理をOSとアプリケーションプログラムとの分担、又はOSとアプリケーションプログラムとの協働によって実行する場合には、アプリケーションプログラムのみを記録媒体やストレージに格納してもよい。また、搬送波にプログラムを重畳し、ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)に上記プログラムを掲示し、ネットワークを介してプログラムを配信してもよい。そして、このプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上記の処理を実行できるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】仮想世界実現システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】仮想世界運営サーバの構成例を示すブロック図である。
【図3】(a)はユーザDBの構成例を示すブロック図であり、(b)は加盟店DBの構成例を示すブロック図であり、(c)は商品DBの構成例を示すブロック図である。
【図4】ロゴ付き二次元コードの一例を示す平面図である。
【図5】ユーザ端末の構成例を示すブロック図である。
【図6】移動体通信端末の構成例を示すブロック図である。
【図7】加盟店端末の構成例を示すブロック図である。
【図8】商品価格DBの構成例を示すブロック図である。
【図9】決済サーバの構成例を示すブロック図である。
【図10】(a)は移動体通信端末DBの構成例を示すブロック図であり、(b)は口座DBの構成例を示すブロック図である。
【図11】商品表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】移動体通信端末の画像表示例を示す図である。
【図13】商品購入処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】商品購入処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】商品購入処理の一例を示すフローチャートである。
【図16】加盟店端末の画像表示例を示す図である。
【図17】(a)及び(b)は加盟店端末の画像表示例を示す図である。
【図18】(a)及び(b)は移動体通信端末の画像表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0099】
1 仮想世界実現システム
2 仮想世界運営サーバ
3i ユーザ端末
4j 移動体通信端末
5k 加盟店端末
6 決済サーバ
20 制御部
21 記憶部
22 通信部
30 制御部
31 記憶部
32 通信部
33 表示部
34 操作部
35 撮像部
40 制御部
41 記憶部
42 通信部
43 表示部
44 操作部
50 制御部
51 記憶部
52 通信部
53 表示部
60 制御部
61 記憶部
62 通信部
71 二次元コード
73 ロゴマーク
210 ユーザDB
211 加盟店DB
212l 商品DB
510 商品価格DB
610 移動体通信端末DB
611 口座DB
731 円形部分
732 文字部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信データに基づく画像を表示可能な画像表示手段を備えるユーザコンピュータにネットワークを介して接続されたサーバコンピュータであって、
所定の商品の購入を可能にするための情報を示し、移動体通信端末によって読取可能な二次元コードを記憶する二次元コード記憶手段と、
所定の条件が成立したことに応答して、前記二次元コード記憶手段に記憶されている二次元コードを前記ユーザコンピュータにネットワークを介して送信して前記画像表示手段に表示させることにより、該ユーザコンピュータコンピュータのユーザによる、前記移動体通信端末の決済機能を用いた前記所定の商品の購入を可能にする二次元コード送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバコンピュータ。
【請求項2】
前記ユーザコンピュータの操作に対応して動作をするキャラクタにより形成される仮想世界を実現する仮想世界実現手段をさらに備え、
前記二次元コード送信手段は、
前記仮想世界実現手段によって実現される仮想世界において、前記キャラクタが実物の商品を販売する仮想店舗に入店した場合、前記所定の条件が成立したとして、前記二次元コードを前記ユーザコンピュータにネットワークを介して送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバコンピュータ。
【請求項3】
前記二次元コードは、複数のセルに着色されて形成されたセルドットの分布パターンにより情報を表現すると共に、視覚によって前記所定の商品を表現するロゴマークが重ね合わせられている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバコンピュータ。
【請求項4】
前記移動体通信端末は、
前記画像表示手段に表示された二次元コードが示す情報を読み取って、該情報に含まれる前記所定の商品を特定可能な商品識別情報と、該所定の商品を販売する販売店に設置された販売店コンピュータのアドレスと、を取得する情報読取手段と、
前記情報読取手段によって取得した商品識別情報を、該情報読取手段によって取得したアドレスの販売店コンピュータを介して送信することにより、前記販売店に前記所定の商品の購入を要求する商品識別情報送信手段と、
を含む、
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のサーバコンピュータを備えるコンピュータシステム。
【請求項5】
前記販売店コンピュータは、
前記商品識別情報送信手段によって送信された商品識別情報を受信する商品識別情報受信手段と、
前記商品識別情報受信手段によって受信した商品識別情報を表示することにより、前記販売店の店員に前記所定の商品の購入の要求があったことを報知する商品識別情報表示手段と、
を含むことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータシステム。
【請求項6】
前記販売店コンピュータは、
前記商品識別情報の送信元の移動体通信端末を特定可能な移動体通信端末識別情報をネットワークを介して決済コンピュータに送信することにより、該送信元の移動体通信端末が前記決済機能を備えるか否かを問い合わせる移動体通信端末識別情報送信手段と、
前記移動体通信端末識別情報送信手段による問合せに応答して前記決済コンピュータからネットワークを介して送信された通知を受信する通知受信手段と、
前記通知受信手段によって受信した通知が前記送信元の移動体通信端末が前記決済機能を備える旨を示すものである場合、該送信元の移動体通信端末に該所定の商品の購入の要求を受け付けた旨の通知をネットワークを介して送信することにより、前記ユーザに該所定の商品の購入に必要な手続が完了したことを報知する通知送信手段と、
を含むことを特徴とする請求項5に記載のコンピュータシステム。
【請求項7】
所定の商品の購入を可能にするための情報を示し、移動体通信端末によって読取可能な二次元コードを記憶する二次元コード記憶手段と、
所定の条件が成立したことに応答して、テレビジョン番組の映像データと前記二次元コード記憶手段に記憶されている二次元コードとを合成して合成データを生成する合成データ生成手段と、
前記合成データ生成手段によって生成された合成データを送信して、該合成データに基づく映像をテレビション放送受信装置の映像表示手段に表示させることにより、前記テレビション放送受信装置の視聴者による、前記移動体通信端末の決済機能を用いた前記所定の商品の購入を可能にする合成データ送信手段と、
を備えるテレビション放送送信装置。
【請求項8】
受信データに基づく画像を表示可能な画像表示手段を備えるユーザコンピュータにネットワークを介して接続されたサーバコンピュータによる情報提供方法であって、
所定の商品の購入を可能にするための情報を示し、移動体通信端末によって読取可能な二次元コードを記憶する二次元コード記憶ステップと、
所定の条件が成立したことに応答して、前記二次元コード記憶ステップに記憶されている二次元コードを前記ユーザコンピュータにネットワークを介して送信して前記画像表示手段に表示させることにより、該ユーザコンピュータコンピュータのユーザによる、前記移動体通信端末の決済機能を用いた前記所定の商品の購入を可能にする二次元コード送信ステップと、
を備えることを特徴とする情報提供方法。
【請求項9】
受信データに基づく画像を表示可能な画像表示手段を備えるユーザコンピュータにネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに、
所定の商品の購入を可能にするための情報を示し、移動体通信端末によって読取可能な二次元コードを記憶する二次元コード記憶手順と、
所定の条件が成立したことに応答して、前記二次元コード記憶手順に記憶されている二次元コードを前記ユーザコンピュータにネットワークを介して送信して前記画像表示手段に表示させることにより、該ユーザコンピュータコンピュータのユーザによる、前記移動体通信端末の決済機能を用いた前記所定の商品の購入を可能にする二次元コード送信手順と、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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