説明

サービスガイド用のURIとIDとの間におけるマッピング

本発明の実施形態は、電子サービスガイド(「ESG」)フラグメントの送信及び受信を目的とする。ESGフラグメントの送信時に、送信用ESGフラグメントに関連する識別子(「ID」)、バージョン及び/又は統一資源識別子(「URI」)の値が処理され、比較される。ESGフラグメントは、これらの値の処理及び比較に基づいてサービスガイド配信ユニット(「SGDU」)内にカプセル化される。同様に、受信機側でSGDUを受信することができ、SGDUのID、バージョン及び/又はURIの値に関連するデータ並びに関連するESGフラグメントを抽出し、以前に記憶された値と比較することができる。その後、比較結果に基づいてSGDU及びESGフラグメントを処理することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2005年8月24日出願の米国仮出願第60/710,606号の利益を主張し、該出願は引用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明の実施形態は一般に、通信ネットワークに関する。より具体的には、本発明の実施形態は、通信ネットワークにおいて利用される電子サービスガイドに関する。
【背景技術】
【0003】
一般に、電子サービスガイド(ESG)は、エンドユーザがどのようなサービスを利用可能であるか、及びどのようにしてそのサービスにアクセスすることができるかについて端末の通信を可能にするものである。ESGフラグメントとは、独立して存在するESGの一部分である。従来はESGフラグメントはXML文書を含むものであったが、最近ではESGフラグメントは、例えば、SDP(セッション記述プロトコル)記述、テキストファイル、又は画像などの多様な項目を包含するようになった。ESGフラグメントは、現在利用可能な(又は将来の)サービス又は放送番組の1又は幾つかの態様を記述する。このような態様は、例えば、フリーテキスト記述、スケジュール、地理的可用性、価格、購入方法、ジャンル、及びプレビュー画像又はクリップのような補足情報を含むことができる。多くの様々なプロトコルによる種々の種類のネットワークを通じて、ESGフラグメントを含むオーディオ、ビデオ及び他の種類のデータを送信することができる。例えば、通常、「インターネット」と呼ばれるネットワーク群を通じ、インターネット・プロトコル(IP)及びユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)のようなインターネット・プロトコル・スイートのプロトコルを利用してデータを送信することができる。ESGフラグメントはまた、ALC及びFLUTEプロトコルを利用することによっても送信することができる。多くの場合、データは、単一のユーザにアドレス指定されてインターネットを通じて送信される。しかしながら、データは、ユーザグループにアドレス指定することも可能であり、これはマルチキャストとして一般に知られている。データが全ユーザにアドレス指定される場合には、ブロードキャストと呼ばれる。
【0004】
ESGフラグメントは、メタデータと、サービス又はコンテンツの記述とを含み、XMLなどのシンタックスを用いてインスタンスが生成される。ESGフラグメントの種々の属性に関してESGフラグメントを識別するために識別子が用いられる。しかしながら、これらの識別子は、そのサイズが大きいことに起因して大きなオーバヘッドを生成することが多い。例えば、識別子として統一資源位置識別子(URI)を用いた場合、オーバヘッドは255×8で大きく且つ扱いが不便である。したがって、ESGフラグメントの識別には、短い32ビット整数識別子が用いられてきた。しかしながら、識別子は、対応する各ESGフラグメントに対して一意的である必要がある。異なるソースからのESGフラグメントが非一意的な識別子により識別される可能性があるので、32ビット整数識別子の管理は、識別子が必要とする一意性を与えるためにグローバルに集中化させる必要があることになる。例えば、ESGフラグメントは異なるソースから集約されることが多く、各ソースは標準的識別子スキームを使用していない可能性があり、その結果、異なるソース間で識別子が競合することがある。この実施例では、異なるソースがその異なるソースからの対応するESGフラグメントに対して同じ識別子を用いる可能性がある。アグリゲータにおいて異なるソースから同じ識別子を有する異なるESGフラグメントが受信されると競合が生じることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、オーバヘッドが小さく効率的な手法でESGフラグメントを一意に特定する方法及びシステムに対する要望が存在する。
【0006】
次に、本発明の幾つかの態様についての基本的な理解を与えることを目的として簡略的な要約を示す。本要約は、本発明の広範囲にわたる概観ではない。本発明の鍵となる要素、すなわち重要な要素を特定することも、本発明の範囲を境界付けることも意図するものではない。次の要約は、以下の本発明の詳細な説明への導入部として、本発明の幾つかの概念を単純な形で示したものに過ぎない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの実施例では、ESGフラグメントを送信するための送信機は、ESGフラグメントに関連するデータを記憶するためのメモリと、対応するID及びバージョンを有する送信用ESGフラグメントを受信するための入力部と、ESGフラグメントに関連するデータを比較するためのデータ比較器と、送信用ESGフラグメントに関連するサービスガイド配信ユニット(SGDU)を作成するためのアグリゲータと、送信用ESGフラグメントをSGDU内にカプセル化するためのエンキャプスレータとを含む。
【0008】
本発明の別の実施例では、少なくとも1つのESGフラグメントに関連するSGDUを受信するための受信機が提供され、該受信機は、ESGフラグメントに関連するデータを記憶するためのメモリと、少なくとも1つのESGフラグメントに関連するSGDUを受信するための入力部と、少なくとも1つのESGフラグメントに関連するデータを抽出するためのデータ抽出装置と、抽出したデータをメモリ内に記憶されたデータに関連する対応値と比較するための比較器とを備える。
【0009】
別の実施例では、ESGフラグメントを送信する方法が提供され、ここでは、ESGフラグメントが受信され、ESGフラグメントに関連するURIが、少なくとも1つの記憶されたURIのリストと比較される。比較に基づいて、ESGフラグメントのID及びバージョンが割り当てられ、該割り当てられたID及びバージョンに基づいてSGDUが作成される。
【0010】
本発明の別の実施例では、ESGフラグメントを送信する方法が提供され、該方法において、ESGフラグメントが受信され、ESGフラグメントのURIが少なくとも1つの記憶されたURIのリストと比較される。比較ステップに基づいて、ESGフラグメントのID及びバージョンが割り当てられ、SGDUが作成される。
【0011】
別の実施例では、SGDUを受信する方法が提供され、この場合、少なくとも1つのESGフラグメントを含むSGDUが受信され、ID及びバージョン情報が抽出されて、記憶された情報と比較される。また、SGDUからURI情報を抽出し、記憶されたURI情報と比較することができ、この比較に基づいてESGフラグメントの処理を実行することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
添付図面を考慮しながら以下の説明を参照することにより、本発明及びその利点のより完全な理解を得ることができる。同様の参照番号は同様の特徴部を示す。
【0013】
種々の実施形態についての以下の説明では、本明細書の一部を形成する添付図面を参照し、本発明を実施することができる種々の実施形態が例証として示される。本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、別の実施形態を利用することができ、構造上及び機能上の変更を行うことができる点は理解されたい。
【0014】
本発明の実施形態は、広範囲のネットワーク及び通信プロトコルにわたって利用することができる。図1は、本発明のシステム及び方法を利用することができる無線通信システム110の一例を示す。携帯情報端末(PDA)、携帯電話、移動端末、個人用ビデオレコーダ、携帯用テレビ、パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、デジタルカムコーダ、携帯用オーディオ装置、携帯用ラジオ又はこれらの組み合わせなどの1又はそれ以上のネットワーク対応の移動装置112は、放送ネットワーク114及び/又はセルラネットワーク116を通じてサービスソース122と通信する。移動端末/装置112は、デジタル放送受信装置を備えることができる。サービスソース122は、実際の番組コンテンツ又は情報或いはこれらのサービス及び番組についての記述をサービスソースに提供することができる複数のサービス・プロバイダに接続することができ、サービスソースは、このコンテンツ又は情報を移動装置112に提供する。複数のサービス・プロバイダは、限定ではないが、1又はそれ以上のテレビ及び/又はデジタルテレビ・サービスプロバイダ、AM/FMラジオサービスプロバイダ、SMS/MMSプッシュサービスプロバイダ、インターネットコンテンツプロバイダ又はアクセスプロバイダを含むことができる。
【0015】
放送ネットワーク114は、DVB−Hを介したIPデータキャスティングの無線送信を含むことができる。放送ネットワーク114は、デジタル又はアナログテレビ信号、及びサービスに関する付属コンテンツなどのサービスを送信機118を介して放送することができる。放送ネットワークはまた、ラジオ、テレビ又はIPデータキャスティング放送ネットワークを含むこともできる。放送ネットワーク114は、テレビ信号、オーディオ及び/又はビデオストリーム、データストリーム、ビデオファイル、オーディオファイル、ソフトウェアファイル及び/又はビデオゲームを含むことができる付属コンテンツを送信することもできる。IPデータキャスティングサービスの送信の場合、サービスソース122は、放送ネットワーク114を通じてユーザ装置112に実際の番組コンテンツ、及びセルラネットワーク116を通じてユーザの権利及びアクセス情報などの実際の番組コンテンツについての追加情報を伝送することができる。
【0016】
移動装置112はまた、セルラネットワーク116を通じてサービスソース122とコンタクトを取ることができる。セルラネットワーク116は、無線ネットワーク及び基地トランシーバ局送信機120を含むことができる。セルラネットワークは、第2世代/第3世代(2G/3G)セルラデータ通信ネットワーク、移動体通信用グローバルシステムネットワーク(GSM)、又はWLANネットワークなどの他の無線通信ネットワークを含むことができる。
【0017】
本発明の1つの態様では、移動装置112は、セルラネットワーク116内でデジタル無線通信を送信及び/又は受信するように構成された無線インタフェースを備えることができる。移動装置112がセルラネットワーク116又は放送ネットワーク114を通じて受信した情報は、ユーザ選択、アプリケーション、サービス、電子画像、オーディオクリップ、ビデオクリップ及び/又はWTAI(無線電話アプリケーション・インタフェース)メッセージを含むことができる。受信装置がセルラネットワーク116の管理領域内に位置している間、1又はそれ以上の基地局(図示せず)は、セルラネットワーク116の一部として受信装置112とのデジタル通信をサポートすることができる。
【0018】
図2に示すように、移動装置112は、ユーザインタフェース130に接続されたプロセッサ128、メモリ134及び/又は他の記憶装置、及び表示部136を含むことができる。移動装置112はまた、バッテリ150、スピーカ152及びアンテナ154を備えることができる。ユーザインタフェース130は、キーパッド、タッチスクリーン、音声インタフェース、4つの矢印キー、ジョイスティック、データグローブ、マウス、ローラーボール、タッチスクリーン、又は同様のものを更に含むことができる。
【0019】
移動装置112内のプロセッサ128及び他の構成要素により利用されるコンピュータ実行可能命令及びデータは、コンピュータ可読メモリ134内に記憶することができる。上記メモリは、リードオンリメモリモジュール又はランダムアクセスメモリモジュールのあらゆる組み合わせによって実装可能であり、任意選択的に、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの双方を含み、このメモリモジュールのうちの幾つかは着脱可能とすることができる。ソフトウェア140は、メモリ134及び/又は記憶装置内に記憶され、プロセッサ128に命令を与えて、移動装置112が様々な機能を実行できるようにすることができる。或いは、移動装置112のコンピュータ実行可能命令の一部又は全ては、ハードウェア又はファームウェア(図示せず)の形で具現化することができる。
【0020】
移動装置112は、DVB−H又はDVB−MHPなどのデジタルビデオ放送(DVB)規格に基づいて特定のDVB受信機141を通じて送信信号を受信、復号化、及び処理するように構成することができる。更に、受信装置112はまた、FM/AMラジオ受信機142、WLANトランシーバ143及び電気通信トランシーバ144を通じて送信信号を受信、復号化、及び処理するように構成することができる。更に、移動装置は、デジタルオーディオ放送(DAB)規格(図示せず)に基づいて送信信号を受信するように構成することができる。本発明の1つの態様では、移動装置112は、無線データストリーム(RDS)メッセージを受信することができる。
【0021】
DVB規格の一例では、10Mbit/秒の1つのDVB送信信号は、50kbit/秒のオーディオ番組チャネルを200チャネル、或いは、200kbit/秒のビデオ(TV)番組のチャネルを50チャネル有することができる。移動装置112は、携帯機器用デジタルビデオ放送(DVB−H)規格、又は、DVB−MHP、DVB−Satellite(DVB−S)、DVB−Terrestrial(DVB−T)又はDVB−Cable(DVB−C)などの他のDVB規格に基づいて送信信号を受信、復号化、及び処理するように構成することができる。同様に、代替として、他のデジタル伝送フォーマットを利用して、ATSC(先進テレビ方式委員会)、NTSC(全国テレビ方式委員会)、ISDB−T(地上用統合サービスデジタル放送)、DAB(デジタルオーディオ放送)、DMB(デジタルマルチメディア放送)又はDIRECTVなどのコンテンツ及び付随サービスの可用性情報を配信することができる。また、デジタル伝送信号は、DVB−H技術のようにタイムスライスすることができる。タイムスライスにより、移動端末の平均電力消費量を低減させることができると共に、スムーズでシームレスなハンドオーバを可能とすることができる。タイムスライスは、従来のストリーミング・メカニズムを用いてデータが送信される場合に必要なビットレートと比べ、より高い瞬間ビットレートを用いたバーストの送信データからなる。この場合、移動装置112は、1又はそれ以上のバッファメモリを有し、復号化済みのタイムスライスされた送信信号を表示する前に記憶することができる。
【0022】
図3は、本発明の少なくとも1つの態様に従う例示的なトランスポート・オブジェクトを示すブロック図である。一般に、単一のトランスポート・オブジェクト300は、コンテナ・ヘッダ310とコンテナ・ペイロード320とを含む。ヘッダ310とペイロード320とを単一のトランスポート・オブジェクト300に組み入れることにより、異なるトランスポート・オブジェクト内の各コンテナが位置する場所に関する情報と各ヘッダを再結合させる必要がもはや無くなる。更に、従来のシステムで提示されるような、どちらを最初に送信するかに関する問題も無くなる。コンテナ・ヘッダ310は、ヘッダ及び/又はコンテナ・ペイロード320に関する構成情報を含むことができる。1つの実施形態では、ヘッダ310は符号化されて、ヘッダのエントリ長を受信機に通知する。
【0023】
例示的な実施形態では、ヘッダ310は、コンテナ・ペイロード320内のESGフラグメント340を識別することができる複数のESGフラグメント記述子エントリ330を有し、その結果、受信機が、含まれる各ESGフラグメント340の正確な位置及び/又は長さを求めることができるようになる。例えば、1つの実施形態では、フィールドは、オフセット値、起点、終点、又は同様のものを提供することにより、コンテナ・ペイロード320内で特定のESGが始まる場所を指定する。別の実施形態では、メタデータ350は、ヘッダ310、記述子エントリ330、ESGフラグメント340又はこれらの組み合わせ内に位置し又は近接する個々のESGフラグメント340に関連付けることができる。1つの例示的な実施形態では、3GPPメタデータ・エンベロープをESGフラグメント340と関連付けることにより、上記特定のESGフラグメントに関連するヘッダ310内に位置付けられる追加のメタデータが必要となる代わりとするか、或いはその必要性を打ち消すことができる。
【0024】
サービスガイド配信記述子(SGDD)などの記述子によってESGフラグメントを識別し記述することができる。SGDDは、ESGフラグメントの可用性、又は有効性などのESGフラグメントの種々の属性に関する情報を保持する。したがって、SGDDは、関連するESGフラグメントを取り出すのに用いることができるデータを含む。ESGフラグメントはまた、サービスガイド配信ユニット(SGDU)によって共にグループ化され、グループとして識別することができる。
【0025】
SGDDを利用して、例えば、SGDUのサービスガイドにおいてESGフラグメントをグループ化するための基準を指定することができる。ESGフラグメントのグループ化は、限定ではないが、時間に基づくなどの様々な基準に基づいて行うことができる。例えば、特定の時間期間に対応するESGフラグメントは、サブグループの形で共にグループ化し、対応するSGDDによって識別することができる。別の実施例として、ESGフラグメントは、コンテンツタイプ(コメディ、アクション、ドラマ、その他)のようなコンテンツに基づいてグループ化することができる。これらのESGフラグメントはまた、共にグループ化されて、対応するSGDDにより識別することができる。
【0026】
SGDDはまた、SGDU内の対応するESGフラグメントを配信するためのトランスポートセッションに対するポインタを指定することができる。例えば、SGDDは、ターゲット配信セッションの宛先IPアドレス、ターゲット配信セッションの宛先ポート、配信セッションのソースIPアドレス、又はターゲット配信セッションの識別子などの基準に基づいてトランスポートセッションを識別することができる。以下の表は、SGDDの部分要素と属性の実施例を一覧にしたものである。
(表)




(表続き)




(表続き)

【0027】
種別は、要素(E)、属性(A)、第1レベルの部分要素(E1)又は第2レベルの部分要素(E2)とすることができ、カテゴリは、オプション(O)又は好適/必須(M)とすることができる。図4は、対応する1又はそれ以上のESGフラグメントについての記述を与えるSGDDの一例を示すブロック図である。この実施例では、SGDD内の記述子エントリ(DescriptorEntry)401が、部分要素である、グループ基準(GroupingCriteria)402、トランスポート(Transport)403、代替アクセスURL(AlternativeAccessURL)404、及びSGDU405を含む。グループ基準(GroupingCriteria)402は、部分要素である時間グループ基準(TimeGroupingCriteria)406(属性開始時間(StartTime)と終了時間(EndTime)とを含む)と、一般グループ化基準(Genregroupingcriteria)407とを含む。トランスポート(Transport)403は、属性であるIPアドレス(IpAddress)408と、ポート(Port)409と、ソースIPアドレス(SrclpAddress)410と、セッションID(SessionID)411とを含む。SGDU405は属性であるTOI412を含む。このTOI412は、ESGフラグメントがどのトランスポート・オブジェクトで伝送されるかを示すものである。ESGフラグメント413a〜c(この実施例ではF1、F2、〜Fn)の各々が、SGDU405に示されており、該SGDU405はまた、対応するESGフラグメントのID(例えば、id、又はfrag_id)414a〜c、ESGフラグメントのバージョン(例えば、version、又はfrag_version)415a〜c、ESGフラグメントの有効To(validTo)416a〜cと有効From(validFrom)417a〜cなどの属性を示している。
【0028】
この実施例では、ESGフラグメント413のグループが、トランスポート・オブジェクトにおいて受信機に送信される。トランスポート・オブジェクトは、部分要素SGDU405内の属性TOI412と、部分要素トランスポート(Transport)403内のトランスポート属性(408、409、410、411)とにより識別される。対応するSGDDは、ESGフラグメント413のグループが伝送されたことを受信機に通知する。
【0029】
図5は、図4の識別子TOIを有するトランスポート・オブジェクトで送信されるSGDUの構成要素の一例を示す図である。トランスポート・オブジェクトは、そのヘッダにTOIを保持することができ、異なるトランスポート・オブジェクトを識別することが可能となる。図4及び図5に示されるように、トランスポート・オブジェクト412は、SGDU405内で宣言され、ESGフラグメント(この実施例では413a、413b、及び413c)を保持する。また、この実施例では、ESGフラグメント(413a、413b、及び413c)は識別子としてURIを保持する。ESGフラグメント(413a、413b、及び413c)の各々は、URI及び対応するデータを指定する。例えば、ESGフラグメント413aはURI456を有し、該URIは、SGDU405内のESGフラグメント413aの属性である「id」414aにマッピングされる。以下に方法の実施例を詳細に示す。
【0030】
本発明の1つの実施例では、同じソース又は異なるソースから得られるESGフラグメントを対応する統一資源位置識別子(URI)により識別することができる。対応するID(「frag_id」などの)及び/又はバージョン(「frag_version」などの)は、各対応するESGフラグメントに対して以前に割り当てられたESGフラグメント並びに対応する割り当てられたID及びバージョンに基づいて記憶することができる。したがって、SGDUは、ESGフラグメントのID及び/又はバージョンの値に基づいて作成することができる。
【0031】
図6は、本発明の実施形態による送信機の一例を示すブロック図である。この実施例では、送信機600は入力部601を含む。入力部601は、ESGフラグメントとして送信され、或いはESGフラグメントの伝送メカニズムを利用して送信されるデータ及び/又はメタデータもしくは他の情報を受信するように構成することができる。本発明の幾つかの実施形態では、入力部601は完全なESGフラグメントを受信することができる。送信機600は、入力部601で受信した前記データ、メタデータ及び/又は他の情報を含むESGフラグメントを処理するためのプロセッサ602を更に含むことができる。例えば、プロセッサ602は、入力部601で受信したデータから形成されるESGフラグメントを処理して、ESGフラグメントのURI、ID又はバージョンを求めることができる。プロセッサ602はまた、メモリ603にアクセスし、任意の受信データが送信機600のメモリ603に以前に記憶されていたものであるかどうかを判定することができる。例えば、プロセッサ602は、メモリ603にアクセスし、前に形成されたESGフラグメントのバージョン、ID又はURIがメモリ内に記憶されているかどうかを判定することができる。送信機600内のデータ比較器604を利用して、入力部601で受信した受信データをメモリ603に記憶されたデータと比較することもできる。データ比較器604によるデータ比較の結果に応じて、ID、バージョン又はURIなどのデータをメモリ603に記憶することができる。また、SGDUはSGDUアグリゲータ605により作成することができる。以下にデータ比較の方法の実施例を詳細に示す。エンキャプスレータ606は、受信したESGフラグメントをSGDUアグリゲータ605により作成されたSGDU内にカプセル化し、該データを受信機に送信することができる。
【0032】
図7は、本発明の実施形態による受信機の実施例を示すブロック図である。この実施例では、受信機700は、SGDUを送信機から受信するための入力部701を含む。プロセッサ704を利用して、入力部701で受信したSGDUからのデータの抽出を制御することができる。例えば、プロセッサ704は、入力部701で受信したSGDU内のESGフラグメントのID又はバージョンなどの情報を抽出することができるデータ抽出装置702を制御することができる。プロセッサは更に、メモリ705にアクセスし、以前のESGフラグメントに関連する記憶された情報を取得することができる。例えば、メモリ705は、以前のESGフラグメントから以前記憶したバージョン、ID又はURIを取得し、これらの値を受信したデータと比較することができる。1つの実施例では、受信したデータのバージョンは、比較器703により受信したIDに対応する記憶されたバージョンと比較することができる。また、受信したデータのIDは、受信したSGDUに対応する以前記憶したID情報と比較することができる。比較器703から得られる結果に基づいて、ESGフラグメントのデータは、受信機700において構文解析し、又は解釈することができる。以下にデータ比較の方法の実施例を詳細に示す。
【0033】
図8は、本発明の態様によるURI及びIDをマッピングする方法の一例を示す図である。この実施例では、ESGフラグメントが受信される。(ステップ801)。受信したESGフラグメントは、受信機への送信の前に、送信機側のアグリゲーション装置において調べられる。例えば、ステップ802で、ESGフラグメントに関連するURIが調べられ、以前のESGフラグメントの前に記憶されたURIと比較される。URIが記憶装置において識別された場合(ステップ802の「はい」の分岐)、このURIに関連するID及びバージョンの値が抽出される(ステップ803)。バージョンの値は増分され(ステップ804)、対応するURIと共にメモリに記憶される(ステップ805)。これに対して、記憶装置内に一致するURIが見つからなかった場合には(ステップ802の「いいえ」の分岐)、任意のIDがESGフラグメントに割り当てられる(ステップ806)。この任意のフラグメントは、以前に割り当てられたことのないIDとなるように選択され、その結果、このIDが送信機側で既に使用又は記憶されていることはない。選択された未割り当てのIDに対応するバージョンの値は「0」にセットされ(ステップ807)、URIを有する選択された未割り当てのIDが記憶される(ステップ808)。
【0034】
このようにして取得したID及びバージョンを用いてSGDUが作成される(ステップ809)。ステップ801で受信したESGフラグメントは、作成されたSGDUにカプセル化され(ステップ810)、受信機に送信される。
【0035】
URI及びIDをマッピングする代替の方法では、受信したESGフラグメントに関連するバージョンは、受信したESGのURIに対応する記憶されたバージョンと比較される。図9はこの実施例を示すフローチャートである。この実施例では、対応するURI及びバージョン(この実施例ではバージョン「V」)を有するESGフラグメントが受信される(ステップ901)。受信したESGフラグメントのURIは、以前に割り当てられたESGフラグメントの記憶されたURIと比較される。一致が見つかった場合(ステップ902の「はい」の分岐)、記憶されたURIに関連するID及びバージョンがメモリから抽出される(ステップ903)。このバージョンV(受信したESGフラグメントのバージョン)は、メモリから抽出され、以前に記憶されたURIに対応するバージョンと比較される。受信したESGフラグメントのバージョンの値が、記憶されたバージョンの値大きい場合には、ESGフラグメントのバージョンはより最近のバージョンであることになる。したがって、ESGフラグメントのバージョンは、バージョンVにセットされ(ステップ905)、対応するURIと共に記憶される(ステップ906)。これに対して、受信したESGフラグメントに対応するURIの一致が見つからなかった場合(ステップ902の「いいえ」の分岐)、任意のIDが選択され、ESGフラグメントに割り当てられる(ステップ907)。この選択されたIDは、以前に割り当てられ又は記憶されていたことのないIDである。この実施例では、一致が見つからなかったので、バージョンは、ステップ908でバージョンV(受信したESGフラグメントのバージョン)にセットされる。(現在バージョンVにセットされている)バージョンは、対応するID及びURIと共に記憶される。
【0036】
このようにして取得したID及びバージョンを用いてSGDUを作成する(ステップ910)。ステップ901で受信したESGフラグメントは、作成されたSGDU内にカプセル化され(ステップ911)、受信機に送信される。
【0037】
本発明の別の実施例では、フラグメントの受信中、ESGフラグメントのURI値及びID値をマッピングする方法が提供される。図10は、SGDUを受信し、関連するESGフラグメントを解釈することを示すフローチャートである。この実施例では、SGDUが送信機から受信される(ステップ1001)。受信機は、ステップ1002でSGDU(例えば、SGDUのバイナリ・ヘッダ)からID及びバージョン情報を抽出し、この抽出したIDデータを以前に記憶された/割り当て済みのIDデータと比較する。一致が見つかった場合(ステップ1003の「はい」の分岐)、記憶されたIDに対応するバージョンが記憶装置から取得される。受信したSGDUから取得したバージョンの値が、記憶装置から抽出したバージョンの値よりも大きければ(ステップ1005の「はい」の分岐)、(バージョン及びIDなどの)記憶されたデータのIDに関連するURIがメモリから取得され(ステップ1006)、SGDUから抽出したIDと比較される(ステップ1007)。URIの一致が見つかった場合(ステップ1007の「はい」の分岐)、ESGフラグメントを処理することができる。例えば、ESGフラグメントは、受信機により構文解析を行うか、或いは(解釈するなどの)別の方法で処理することができる。また、ESGフラグメントに関連するデータは、例えば、URI又はID(frag_idなどの)をキーとして利用し記憶装置又はメモリ内に保持される。
【0038】
これに対して、受信したSGDUからID及びバージョンを抽出した(ステップ1002)後、受信したSGDUのIDと記憶装置内のIDとの間に一致が見つからなかった場合(ステップ1003の「いいえ」の分岐)、受信機は、受信したSGDUからURIを抽出し(ステップ1009)、新たなID及びバージョン(それぞれfrag_id及びfrag versionなど)を関連するURIと共に記憶する(ステップ1010)。次いで、受信機は、(例えば、ESGフラグメントの構文解析を行う、或いは別の方法で解釈し、URIデータ又はIDデータなどのデータを記憶装置内に保持する)ESGフラグメントの処理を行うことができる(ステップ1011)。
【0039】
本発明は、本明細書で明示的に開示されたあらゆる新規の特徴又は特徴の組み合わせ或いはこれらのあらゆる一般化されたものを含む。本発明を実施する上で現在好ましい形態を含む具体的な実施例を参照しながら本発明を説明してきたが、当業者であれば理解されるように、上述のシステム及び技術の多くの変形形態及び置き換えが存在する。したがって、本発明の精神及び範囲は、添付の請求項に記載されているように広く解釈すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の種々の態様を実施することができる無線通信システムのブロック図を示す。
【図2】本発明の1つの態様による移動端末のブロック図を示す。
【図3】本発明の1つの態様による例示的なトランスポート・オブジェクトのブロック図を示す。
【図4】本発明の1又はそれ以上の例示的な実施形態を実施することができるサービスガイド配信記述子(「SGDD」)の一例を示すブロック図である。
【図5】本発明の1又はそれ以上の例示的な実施形態を実施することができるフラグメントとその可用性を宣言するステップの一例を示すブロック図である。
【図6】本発明の1又はそれ以上の例示的な実施形態を実施することができる送信機の一例を示すブロック図である。
【図7】本発明の1又はそれ以上の例示的な実施形態を実施することができる受信機の一例を示すブロック図である。
【図8】本発明の1又はそれ以上の例示的な実施形態を実施することができる送信用ESGフラグメントの処理方法の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の1又はそれ以上の例示的な実施形態を実施することができる、バージョン情報を含む送信用ESGフラグメントの処理方法の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の1又はそれ以上の例示的な実施形態を実施することができる少なくとも1つのESGフラグメントに関連するSGDUの受信及び処理方法の一例を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子サービスガイド(「ESG」)フラグメントに関連する識別子(「ID」)、バージョン又は統一資源識別子(「URI」)のうちの少なくとも1つを記憶するためのメモリと、
対応するID及びバージョンを有する送信用ESGフラグメントに含まれることになるデータを受信するための入力部と、
前記送信用ESGフラグメントに関連するURI、ID又はバージョンのうちの少なくとも1つをメモリ内に記憶された前記データに関連する対応する値と比較するためのデータ比較器と、
1つ又はそれ以上の送信用ESGフラグメントに関連するサービスガイド配信ユニット(「SGDU」)を生成するためのアグリゲータと、
前記1つ又はそれ以上の送信用ESGフラグメントを前記SGDU内にカプセル化するためのエンキャプスレータと、
を具備することを特徴とする装置。
【請求項2】
ESGフラグメントに関連する識別子(「ID」)、バージョン、又は、統一資源識別子(「URI」)のうちの少なくとも1つを記憶するためのメモリと、
対応するID及びバージョンを有する少なくとも1つのESGフラグメントに関連するサービスガイド配信ユニット(「SGDU」)を受信するための入力部と、
前記少なくとも1つのESGフラグメントに関連するID、バージョン又はURIのうちの前記少なくとも1つを取得するためのデータ抽出部と、
前記抽出された前記少なくとも1つのESGフラグメントに関連するID、バージョン又はURIのうちの前記少なくとも1つを、メモリ内に記憶された前記データに関連する対応する値と比較するための比較器と、
を具備することを特徴とする装置。
【請求項3】
関連する統一資源識別子(「URI」)を有する電子サービスガイド(「ESG」)に含まれることになるデータを受信する段階と、
前記URIを、以前に受信されたESGフラグメントに関連する複数のURIを含む少なくとも1つの記憶されたURIのリストと比較する段階と、
識別子(「ID」)及びバージョンを前記比較する段階に基づいて前記ESGフラグメントに対して割り当てる段階と、
1つ又はそれ以上の送信用ESGフラグメントに関連するサービスガイド配信ユニット(「SGDU」)を生成する段階と、
前記1つ又はそれ以上のESGフラグメントを前記SGDU内にカプセル化する段階と、
前記1つ又はそれ以上のESGフラグメントを含む前記SGDUを送信する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項4】
前記割り当てる段階が、
前記記憶されたURIに対応するID及びバージョンのうちの少なくとも一方を前記比較する段階に基づいて取得することと、
前記バージョンの値を増加させることと、
前記増加させた前記バージョンの値を前記ESGフラグメントに対応するURIとともに記憶することと、
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記割り当てる段階が、
前記比較する段階に基づいて、任意のIDを前記ESGフラグメントに割り当てることと、
前記ESGフラグメントに対応する値に対して0という値を割り当てることと、
前記割り当てられた任意のID及び前記値を、前記ESGフラグメントに対応する前記関連するURIとともに記憶することと、
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記割り当てる段階が、
前記記憶されたURIが前記ESGフラグメントに対応する前記URIと一致する場合には、前記記憶されたURIに対応するID及びバージョンのうちの少なくとも一方を取得し、一致しない場合には、前記ESGフラグメントに対応するIDに対して任意の値を取得することと、
前記記憶されたURIが前記比較する段階において前記ESGフラグメントに対応するURIと一致する場合には、前記バージョンの値を増加させ、一致しない場合には、前記ESGフラグメントに関連する値に対して0という値を割り当てることと、
前記増加させた前記バージョンの値を前記ESGフラグメントに対応する前記URIとともに記憶することと、
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
関連する統一資源識別子(「URI」)及びバージョンを有する電子サービスガイド(「ESG」)に含まれることになるデータを受信する段階と、
前記URIを、以前に受信されたESGフラグメントに関連する複数のURIを含む少なくとも1つの記憶されたURIのリストと比較する段階と、
該比較する段階に基づいて、前記ESGフラグメントに対して識別子(「ID」)及びバージョンを割り当てる段階と、
1つ又はそれ以上の送信用ESGフラグメントに関連するサービスガイド配信ユニット(「SGDU」)を生成する段階と、
該SGDU内に前記1つ又はそれ以上のESGフラグメントをカプセル化する段階と、
前記1つ又はそれ以上のESGフラグメントを含む前記SGDUを送信する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
記憶されたURIに対応するID及びバージョンを前記比較する段階に基づいて取得する段階と、
前記ESGフラグメントに関連するバージョンを前記記憶されたURIに対応するバージョンと比較する段階と、
前記ESGフラグメントに関連するバージョンが前記記憶されたURIに対応する値より大きい場合に前記ESGフラグメントに関連するバージョンを記憶する段階と、
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記割り当てる段階が、
前記比較する段階に基づいて、前記ESGフラグメントに対して任意のIDを割り当てることと、
前記任意のID及び前記ESGフラグメントに関連するバージョンの値を、前記ESGフラグメントに関連する対応するURIとともに記憶することと、
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
記憶されたURIが前記ESGフラグメントに対応するURIと一致する場合には、前記記憶されたURIに対応するID及びバージョンを取得し、一致しない場合には、前記ESGフラグメントに対応するIDについて任意の値を取得することと、
前記ESGフラグメントに関連するバージョンが前記記憶されたURIに対応する値と一致し、かつ、前記記憶されたURIが前記ESGフラグメントに対応するURIと一致する場合には、前記ESGフラグメントに関連するバージョンと前記記憶されたURIに対応するバージョンとを比較し、かつ、前記ESGフラグメントに関連する前記バージョンを記憶し、一致しない場合には、前記任意のID及び前記ESGフラグメントに関連するバージョンの値を、前記ESGフラグメントに関連する対応するURIとともに記憶することと、
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
少なくとも1つのESGフラグメントを含むサービスガイド配信ユニット(「SGDU」)を受信する段階と、
該SGDUに関連する識別子(「ID」)及びバージョンを抽出する段階と、
前記SGDUに関連するIDと記憶されたIDとを比較する段階と、
前記SGDUからURIを抽出する段階と、
前記比較する段階に基づいて前記少なくとも1つのESGフラグメントを処理する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
前記処理する段階が、
前記SGDUに関連するバージョンと前記記憶されたIDに関連するバージョンとを比較することと、
前記SGDUに関連するバージョンが前記記憶されたIDに関連するバージョンより大きい場合に、前記記憶されたIDに関連するURIを抽出することと、
前記記憶されたIDに関連するURIが前記SGDUからの前記URIに等しい場合に前記ESGフラグメントを処理し、等しくない場合にエラーメッセージを発生させることと、
を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記処理する段階が、
前記SGDUに関連する前記ID及びバージョンを、前記SGDUからの前記URIとともに記憶することと、
前記ESGフラグメントを解釈することと、
を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記処理する段階が、前記SGDUに関連するIDが前記記憶されたIDと一致し、かつ、前記SGDUに関連するバージョンが前記記憶されたIDに関連するバージョンより大きい場合に、前記記憶されたIDに関連するバージョン及びURIを抽出すること、を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記処理する段階が、前記記憶されたIDに関連するURIが前記SGDUに関連するURIに等しい場合に前記ESGフラグメントを処理することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
関連する統一資源識別子(「URI」)を有する電子サービスガイド(「ESG])フラグメントに含まれることになるデータを受信するための手段と、
前記URIを、以前に受信されたESGフラグメントに関連する複数のURIを含む少なくとも1つの記憶されたURIのリストと比較するための手段と、
前記比較に基づいて、識別子(「ID」)及びバージョンを前記ESGフラグメントに割り当てるための手段と、
1つ又はそれ以上の送信用ESGフラグメントに関連するサービスガイド配信ユニット(「SGDU」)を生成するための手段と、
前記SGDU内に前記1つ又はそれ以上のESGフラグメントをカプセル化するための手段と、
前記1つ又はそれ以上のESGフラグメントを含む前記SGDUを送信するための手段と、
を具備することを特徴とする装置。
【請求項17】
前記割り当てるための手段が、
前記比較に基づいて、前記記憶されたURIに対応するID及びバージョンのうちの少なくとも一方を取得するための手段と、
前記バージョンの値を増加させるための手段と、
前記増加させたバージョンの値を前記ESGフラグメントに対応するURIとともに記憶するための手段と、
を含む、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記割り当てるための手段が、
前記比較に基づいて、前記ESGフラグメントに対して任意のIDを割り当てるための手段と、
前記ESGに対応する値に対して0という値を割り当てるための手段と、
前記割り当てられた任意のID及び前記値を前記ESGフラグメントに対応する関連するURIとともに記憶するための手段と、
を含む、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記割り当てるための手段が、
前記記憶されたURIが前記ESGフラグメントに対応するURIと一致する場合に前記記憶されたURIに対応するID及びバージョンのうちの少なくとも一方を取得し、一致しない場合には、前記ESGフラグメントに対応するIDに対して任意の値を取得するための手段と、
前記記憶されたURIが前記比較において前記ESGフラグメントに対応するURIと一致する場合には、前記バージョンの値を増加させ、一致しない場合には、前記ESGフラグメントに関連する値に対して0という値を割り当てるための手段と、
前記増加させたバージョンの値を前記ESGフラグメントに対応するURIとともに記憶するための手段と、
を含む、請求項16に記載の装置。
【請求項20】
関連する統一資源識別子(「URI」)及びバージョンを有する電子サービスガイド(「ESG」)に含まれることになるデータを受信するための手段と、
前記URIを、以前に受信されたESGフラグメントに関連する複数のURIを含む少なくとも1つの記憶されたURIのリストと比較するための手段と、
前記比較に基づいて、前記ESGフラグメントに対して識別子(「ID」)及びバージョンを割り当てるための手段と、
1つ又はそれ以上の送信用ESGに関連するサービスガイド配信ユニット(「SGDU」)を生成するための手段と、
該SGDU内に前記1つ又はそれ以上のESGフラグメントをカプセル化するための手段と、
前記1つ又はそれ以上のESGフラグメントを含む前記SGDUを送信するための手段と、
を具備することを特徴とする装置。
【請求項21】
前記割り当てるための手段が、
前記比較に基づいて、記憶されたURIに対応するID及びバージョンを取得するための手段と、
前記ESGフラグメントに関連するバージョンを前記記憶されたURIに対応するバージョンと比較するための手段と、
前記ESGフラグメントに関連するバージョンが前記記憶されたURIに対応する値より大きい場合に前記ESGフラグメントに関連するバージョンを記憶するための手段と、
を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記割り当てるための手段が、
前記比較に基づいて、前記ESGフラグメントに対して任意のIDを割り当てるための手段と、
前記ID及び前記ESGフラグメントに関連するバージョンの値を、前記ESGフラグメントに関連する対応するURIとともに記憶するための手段と、
を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記割り当てるための手段が、
記憶されたURIが前記ESGフラグメントに対応するURIと一致する場合に前期記憶されたURIに対応するID及びバージョンを取得し、一致しない場合に前記ESGフラグメントに対応するIDに対して任意の値を取得するための手段と、
前記ESGフラグメントに関連するバージョンが前記記憶されたURIに対応する値より大きく、かつ、前記記憶されたURIが前記ESGフラグメントに対応するURIと一致する場合に、前記ESGフラグメントに関連するバージョンを前記記憶されたURIに対応するバージョンと比較し、前記ESGフラグメントに関連するバージョンを記憶し、そうでない場合に、前記任意のID及び前記ESGフラグメントに関連するバージョンの値を、前記ESGフラグメントに関連する対応するURIとともに記憶するための手段と、
を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項24】
少なくとも1つの電子サービスガイド(「ESG」)フラグメントを含むサービスガイド配信ユニット(「SGDU」)を受信するための手段と、
該SGDUに関連する識別子(「ID」)及びバージョンを抽出するための手段と、
前記SGDUに関連する前記IDと記憶されたIDとを比較するための手段と、
前記SGDUからURIを抽出するための手段と、
前記比較に基づいて前記少なくとも1つのESGフラグメントを処理するための手段と、
を具備することを特徴とする装置。
【請求項25】
前記処理するための手段が、
前記SGDUに関連するバージョンと前記記憶されたIDとを比較するための手段と、
前記SGDUに関連するバージョンが前記記憶されたIDに関連するバージョンより大きい場合に前記記憶されたIDに対応するURIを抽出するための手段と、
前記記憶されたIDに関連するURIが前記SGDUからのURIと等しい場合に前記ESGフラグメントを処理し、等しくない場合にエラーメッセージを発生させるための手段と、
を含む、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記処理するための手段が、
前記SGDUに関連するID及びバージョンを前記SGDUからのURIとともに記憶するための手段と、
前記ESGフラグメントを解釈するための手段と、
を含む、請求項24に記載の装置。
【請求項27】
前記処理するための手段が、前記SGDUに関連するIDが前記記憶されたIDと一致し、かつ、前記SGDUに関連するバージョンが前記記憶されたIDに関連するバージョンより大きい場合に、前記記憶されたIDに関連するバージョン及びURIを抽出するための手段を含む、請求項24に記載の装置。
【請求項28】
前記処理するための手段が、前記記憶されたIDに関連するURIが前記SGDUに関連するURIと等しい場合に前記ESGフラグメントを処理するための手段を含む、請求項27に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2009−510813(P2009−510813A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−527525(P2008−527525)
【出願日】平成18年8月14日(2006.8.14)
【国際出願番号】PCT/IB2006/002267
【国際公開番号】WO2007/023354
【国際公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(398012616)ノキア コーポレイション (1,359)
【Fターム(参考)】