説明

シクロヘキサンポリカルボン酸誘導体を含む接着剤およびシール剤

本発明は、次のような接着剤またはシール剤に関する。すなわち、この接着剤またはシール剤は、少なくとも(A)10〜90質量%のポリウレタン、ポリ尿素、ポリアクリレート、ポリスルフィドからなる群から選択される1つの化合物と、少なくとも(B)1〜50質量%の1つのシクロヘキサンポリカルボン酸誘導体とを含み、この場合、この接着剤またはシール剤は、C4〜C8−アルキルテレフタレートを含まない。この構成物の優れている点は、ガラス転移温度が低く、汚れを生じる傾向が少ないにもかかわらずそのほかの応用技術上の特性に悪い影響をあたえない点である。提案される接着剤およびシール剤のもう1つの利点は、その機械的特性に均衡が取れていることである。この接着剤およびシール剤を製造する方法、ならびにこれを接合部分間の素材結合に使用することが開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)ポリウレタン、ポリ尿素、ポリアクリレートおよびポリスルフィドからなる群から選択される少なくとも1つの化合物10〜90質量%と、
(B)少なくとも1つのシクロヘキサンポリカルボン酸誘導体1〜50質量%と、
を含む接着剤またはシール剤であって、
4〜C8−アルキルテレフタレートを含まない、前記接着剤またはシール剤。
【請求項2】
前記接着剤またはシール剤が、以下のさらなる成分、
1〜80質量%の充てん剤、
0〜50質量%の水および/または溶剤、
0〜20質量%のレオロジー改質剤
のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1に記載の接着剤またはシール剤。
【請求項3】
前記成分(B)が、化学式(I)
【化1】

[式中、
1は、飽和シクロヘキサン環の置換基であって、C1〜C10−アルキル基またはC3〜C8−シクロアルキル基であり、
mは、0、1、2、3、または4であり、
nは、2、3、または4であり
Rは、C1〜C30−アルキル基、C1〜C30−アルコキシ基、C3〜C8−シクロアルキル基、C6〜C30−アリルフェニル基、またはC1〜C30−アルキル−シクロアルキル基を表し、この場合、少なくとも1つの基Rは、C1〜C30−アルキル基、C1〜C30−アルコキシ基、またはC3〜C8−シクロアルキル基である]の少なくとも1つのシクロヘキサンポリカルボン酸誘導体を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の接着剤またはシール剤。
【請求項4】
前記成分(B)が、シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジ(イソノニル)エステルであることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の接着剤またはシール剤
【請求項5】
さらなる成分として、助剤および添加剤、分散剤、膜形成助剤、顔料、レオロジー助剤、水捕集剤、定着剤、触媒、光安定剤および老化防止剤、防炎剤、および/または殺生物剤が含まれていることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の接着剤またはシール剤。
【請求項6】
前記接着剤またはシール剤が1成分系であることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項に記載の接着剤またはシール剤。
【請求項7】
前記接着剤またはシール剤が2成分系であることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項に記載の接着剤またはシール剤。
【請求項8】
請求項1から7までのいずれか1項に記載の接着剤またはシール剤を製造する方法において、
a)成分(A)の30〜50質量%と、成分(B)すべてと、場合によりそのほかの成分とを装入して混合し、
b)成分(A)の残りと、場合によりそのほかの成分とを添加して混合することを特徴とする、前記接着剤またはシール剤の製造方法。
【請求項9】
前記方法が不連続的に行われることを特徴とする、請求項8に記載の接着剤またはシール剤の製造方法。
【請求項10】
前記方法が連続的に行われることを特徴とする、請求項8に記載の接着剤またはシール剤の製造方法。
【請求項11】
接合部分間に素材結合を生じるための、請求項1から7までのいずれか1項に記載の接着剤またはシール剤の使用。
【請求項12】
コンクリート、モルタル、ガラス、金属、セラミックス、プラスチックおよび/または木材からなる接合部分間に素材結合を生じるための、請求項11に記載の接着剤またはシール剤の使用。
【請求項13】
前記接合部分の1つが表面であり、もう1つが絨毯敷き材、PVC敷き材、積層物、ゴム敷き材、コルク敷き材、リノリウム敷き材、木材敷き材、またはタイルであることを特徴とする、請求項11または12に記載の接着剤またはシール剤の使用。
【請求項14】
前記素材結合が、地上建築の接合部、伸縮接合部、床の接合部、ファサードの接合部、建物の区分接合部、連結接合部、ガラス嵌め込み、窓ガラス嵌め込み、構造物ガラス嵌め込み、屋根ガラス嵌め込み、窓シーリング、または衛生領域の密封接合部であることを特徴とする、請求項11または12に記載の接着剤またはシール剤の使用。
【請求項15】
前記接合部分が、電気、機械、自動車、貨物自動車、キャンピングカー、列車、トレーラー、航空機、船舶および鉄道建造における部分であることを特徴とする、請求項11または12に記載の接着剤またはシール剤の使用。

【公表番号】特表2012−533664(P2012−533664A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520976(P2012−520976)
【出願日】平成22年6月4日(2010.6.4)
【国際出願番号】PCT/EP2010/057812
【国際公開番号】WO2011/009672
【国際公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】