説明

システム、サーバ、及び端末装置並びに方法

【課題】ストリーミングの受信状況に関わらず、課金済のコンテンツを利用可能とすること。
【解決手段】デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバと、該デジタル放送の番組を受信する端末装置とを有する。端末装置は、デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定部と、番組の受信状況を通知する受信状況通知部と、放送サーバから放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信部とを有する。放送サーバは、端末装置により通知された番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすべきかどうかを判定する受信状況判定部と、番組を視聴可能にすべきと判定された場合、番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成部と、番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
日本では、2011年に、地上アナログテレビジョン放送が終了し、地上デジタルテレビジョン放送に切り替わる。地上波に限らず、衛星放送(BS放送)についても同時期にアナログ放送が完全に終了する。
【0003】
該地上テレビジョン放送が完全にデジタル化されることにより、現在、地上アナログテレビジョン放送に使用されているVHF帯及びUHF帯の一部の周波数帯(90 MHz -108MHz、170 MHz -222MHz及び710 MHz - 770MHz)が空き周波数帯となる。該空き周波数帯を利用し、モバイル向けのマルチメディア放送サービスが予定されている。例えば、VHF帯のハイバンドでは、携帯端末向けマルチメディア放送「ISDB-Tmm(Integrated Services Digital Broadcasting - Terrestrial for mobile multimedia)」が実施される予定である。
【0004】
マルチメディア放送サービスは、有料放送サービスと、無料放送サービスとに分けられる。有料放送サービスには、ストリーミング放送サービスと、蓄積型放送サービスとが含まれる。蓄積型放送サービスでは、ファイル型コンテンツが配信される。
【0005】
ストリーミング放送サービスでは、番組毎に課金される場合がある。該番組毎に課金する方法は、ペイ・パー・ビュー(PPV: Pay Per View)とも呼ばれる。
【0006】
PPVを視聴するために料金を前払いする方法がある。利用者は、料金を前払いしたPPVを視聴できる。
【0007】
視聴したPPVの料金を後払いする方法もある。例えば、放送受信機にPPVの視聴履歴が保存される。該視聴履歴は、所定のタイミングで放送局に通知される。放送局は、視聴履歴に基づいて課金する。例えば、月末などのタイミングで、該視聴履歴が放送局に通知されることもある。視聴したPPVの料金を後払いする方法では、視聴しなかった番組への課金は行われない。しかし、番組の一部分でも視聴した場合には、課金される。また、PPVの視聴時間に応じて、課金額を決定する方法もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2003-153225号公報
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】ARIB-STD B25
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
PPVを視聴するために料金を前払いする方法では、料金を前払いしたにもかかわらず、実際には番組を十分に視聴できないことがある。ストリーミング放送サービスでは、番組が無線送信されるため、該番組の受信状況が変わるためである。
【0011】
視聴したPPVの料金を後払いする方法では、視聴しなかった番組への課金は行われない。しかし、番組の一部分でも視聴した場合には、課金される場合がある。
【0012】
PPVの視聴時間に応じて課金額を決定する方法では、受信状況が変わることにより視聴できなかった番組については課金されないが、利用者の視聴したい要求は満足されない。利用者は受信状況が悪くなった番組は視聴しないため、放送局は受信状況が悪くなったときに配信していた番組の課金はできない。受信状況が悪くなったときに配信していた番組の課金はできないため、放送局の減収要因となる。また、PPVの視聴時間に応じて課金額を決定する方法は、料金前払いには適用できない。
【0013】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ストリーミングの受信状況に関わらず、課金済のコンテンツを利用可能にできるシステム、サーバ、及び端末並びに方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本システムは、
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバと、該デジタル放送の番組を受信する端末装置とを有するシステムであって、
前記端末装置は、
前記デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定部と、
前記放送サーバに、前記受信状況測定部により測定された前記番組の受信状況を通知する受信状況通知部と、
前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信部と
を有し、
前記放送サーバは、
前記端末装置により通知された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすべきかどうかを判定する受信状況判定部と、
該受信状況判定部により前記番組を視聴可能にすべきと判定された場合、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成部と、
該視聴許可情報生成部により生成された前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信部と
を有する。
【0015】
本システムは、
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバと、該デジタル放送の番組を受信する端末装置とを有するシステムであって、
前記端末装置は、
前記デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定部と、
該受信状況測定部により測定された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすることを要求すべきかどうかを判定する受信状況判定部と、
該受信状況判定部により該番組を視聴可能にすることを要求すべきと判定された場合に、前記放送サーバに、前記番組を示す情報を通知する番組情報通知部と、
前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信部と
を有し、
前記放送サーバは、
前記番組情報通知部により通知された前記番組を示す情報に基づいて、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成部と、
該視聴許可情報生成部により生成された前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信部と
を有する。
【0016】
本放送サーバは、
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバであって、
端末装置により通知された受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすべきかどうかを判定する受信状況判定部と、
該受信状況判定部により前記番組を視聴可能にすべきと判定された場合、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成部と、
該視聴許可情報生成部により生成された前記ファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信部と
を有し、
前記端末装置は、
前記番組の受信状況を測定し、前記放送サーバに、該受信状況を通知し、当該放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する。
【0017】
本放送サーバは、
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバであって、
端末装置により通知された前記番組を示す情報に基づいて、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成部と、
該視聴許可情報生成部により生成した前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信部と
を有し、
前記端末装置は、
前記番組の受信状況を測定し、前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすることを要求すべきかどうかを判定し、該番組を視聴可能にすることを要求すべきと判定した場合に、前記放送サーバに、前記番組を示す情報を通知し、前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する。
【0018】
本端末装置は、
デジタル放送を受信する端末装置であって、
該デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定部と、
放送サーバに、前記受信状況測定部により測定された受信状況を通知する受信状況通知部と、
前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信部と
を有し、
前記放送サーバは、当該端末装置により通知された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすべきかどうかを判定し、
前記番組を視聴可能にすべきと判定した場合、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成し、該番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する。
【0019】
本端末装置は、
デジタル放送を受信する端末装置であって、
前記デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定部と、
該受信状況測定部により測定された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすることを要求すべきかどうかを判定する受信状況判定部と、
該受信状況判定部により該番組を視聴可能にすることを要求すべきと判定された場合に、前記放送サーバに、前記番組を示す情報を通知する番組情報通知部と、
前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信部と
を有し、
前記放送サーバは、
前記端末装置により通知された前記番組を示す情報に基づいて、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成し、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する。
【0020】
本方法は、
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバと、該デジタル放送の番組を受信する端末装置とを有するシステムにおける方法であって、
前記端末装置は、
前記デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定ステップと、
前記放送サーバに、前記受信状況測定ステップにより測定された受信状況を通知する受信状況通知ステップと、
前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信ステップと
を有し、
前記放送サーバは、
前記端末装置により通知された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすべきかどうかを判定する受信状況判定ステップと、
該受信状況判定ステップにより前記番組を視聴可能にすべきと判定された場合、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成ステップと、
該視聴許可情報生成ステップにより生成された前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信ステップと
を有する。
【0021】
本方法は、
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバと、該デジタル放送の番組を受信する端末装置とを有するシステムにおける方法であって、
前記端末装置は、
前記デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定ステップと、
該受信状況測定ステップにより測定された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすることを要求すべきかどうかを判定する受信状況判定ステップと、
該受信状況判定ステップにより該番組を視聴可能にすることを要求すべきと判定された場合に、前記放送サーバに、前記番組を示す情報を通知する番組情報通知ステップと、
前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信ステップと
を有し、
前記放送サーバは、
前記番組情報通知ステップにより通知された前記番組を示す情報に基づいて、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成ステップと、
該視聴許可情報生成ステップにより生成した前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信ステップと
を有する。
【発明の効果】
【0022】
開示のシステム、サーバ、及び端末装置並びに方法によれば、ストリーミングの受信状況に関わらず、課金済のコンテンツを利用可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本実施例に従ったシステムの一例を示す説明図である。
【図2】本実施例に従った放送サーバを示す機能ブロック図である。
【図3】本実施例に従ったシステムで使用される視聴権の一例を示す説明図である。
【図4】本実施例に従ったシステムの動作を示すフローチャートである。
【図5】本実施例に従ったシステムの一例を示す説明図である。
【図6】本実施例に従った放送サーバを示す機能ブロック図である。
【図7】本実施例に従ったシステムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
次に、本発明を実施するための形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
【0025】
<実施例>
<システム>
図1は、本実施例に従ったシステムの一例を示す。本システムでは、放送サービスが提供される。該放送サービスは、有料番組として提供されてもよい。さらに、有料番組として提供される際に、料金前払いサービスとして提供されてもよい。
【0026】
本システムは、放送装置100を有する。該放送装置100は、番組を配信する。該番組は、PPVに従って、事前に決済されてもよい。また、該番組は、該番組の配信後に決済されてもよい。
【0027】
本システムは、受信装置300を有する。該受信装置300は、端末装置360に搭載されるようにしてもよいし、携帯端末装置に搭載されるようにしてもよいし、携帯情報端末(PDA: Personal Digital Assistants)に搭載されるようにしてもよい。端末装置360には、パーソナルコンピュータ(PC: Personal Computer)が含まれてもよい。
【0028】
該受信装置300は、放送装置100により配信されるマルチメディア放送を受信する。該マルチメディア放送には、PPV決済後に受信できる番組が含まれてもよい。また、決済前に受信できる番組が含まれてもよい。該マルチメディア放送は、ストリーミング放送であってもよい。該受信装置300は、該番組が受信され、ユーザに視聴される際に、該番組の受信状況を計測する。該番組が受信され、録画される際に、該番組の受信状況が計測されてもよい。本実施例では、一例として、PPV決済後に番組が受信される場合について説明する。しかし、決済前に番組が配信されてもよい。
【0029】
該受信装置300は、該番組の終了後に、放送サーバ200へ、該番組のID(以下、「PPV番組ID」と呼ぶ)と、該PPV番組IDに該当する番組の受信状況(以下、「受信状況」と呼ぶ)とを送信する。該PPV番組IDと、受信状況とは、双方向ネットワークを利用して送信されてもよい。双方向ネットワークとは、受信装置300から放送サーバ200への通信と、放送サーバ200から受信装置300への通信が可能なネットワークである。該ネットワークは、インターネットが含まれてもよい。また、該ネットワークは、移動体通信ネットワークが含まれてもよい。該移動体ネットワークは、受信装置300が携帯端末装置に搭載されている場合に使用されてもよい。
【0030】
該受信装置300は、放送サーバ200により受信状況がよくないと判定された場合、該放送サーバ200から該PPV番組IDに該当する番組の視聴権と、配信スケジュールとを受信する。該受信装置300は、放送サーバ200から受信した配信スケジュールに従って、該PPV番組IDに該当する番組のファイル型コンテンツを受信する。該PPV番組IDに該当する番組のファイル型コンテンツは、放送装置100により配信される。該ファイル型コンテンツは、該受信装置300に記憶される。当該受信装置300へのファイル型コンテンツの記憶が完了すると、ユーザは、視聴権を利用して、該PPV番組IDに該当するファイル型コンテンツを再生することにより、番組の視聴を行うことができる。
【0031】
本システムは、放送サーバ200を有する。該放送サーバ200は、放送装置100と接続される。例えば、該放送サーバ200と放送装置100との間は、通信網を介して接続されてもよい。該通信網には、インターネットが含まれてもよい。また、例えば、該放送サーバ200と放送装置100との間は、有線接続されてもよい。該放送サーバ200は、受信装置300からPPV番組IDと、該PPV番組IDに該当する番組の受信状況とを受信すると、該PPV番組IDに該当する番組を、該受信装置300が購入済みかどうかを判定する。該受信装置300により購入済であると判定された場合、該受信状況に基づいて、ユーザに該番組を再度視聴できるようにすべきかどうかを判定する。該放送サーバ200は、ユーザに該番組を再度視聴できるようにすべきであると判定した場合、ファイル型コンテンツとして配信された該番組を視聴する際に要求される視聴権と、該ファイル型コンテンツの配信スケジュールとを生成する。配信スケジュールは、放送装置100の番組配信管理部110から取得されてもよい。該放送サーバ200は、受信装置300に、該視聴権と、該配信スケジュールとを送信する。
【0032】
<放送装置>
本放送装置100は、番組データベース(DB: Database)102を有する。該番組データベース102は、放送番組を蓄積するデータベースである。例えば、番組IDと、番組データとが対応付けられている。
【0033】
本放送装置100は、ストリーミング型番組処理部104を有する。該ストリーミング型番組処理部104は、番組DB102と接続される。該ストリーミング型番組処理部104は、番組配信管理部110による制御により、番組配信スケジュールに従って、番組DB102より該当する番組を取得する。ストリーミング型番組処理部104は、番組DB102より取得した番組に対して、ストリーミング型放送用の符号化処理を行う。例えば、マルチメディア放送の場合には、MPEG-2トランスポートストリーム(MPEG-2 TS)を生成することにより処理されてもよい。エレメンタリストリーム(ES: Elementary Stream)が分割され、パケット化されることによりパケッタイズドエレメンタリストリーム(PES: Packetized Elementary Stream)が生成される。該エレメンタリストリームは、画像であってもよいし、音であってもよい。該音には音声が含まれてもよい。該パケッタイズドエレメンタリストリームパケットは分割される。該分割されたパケッタイズドエレメンタリストリームパケットは、トランスポートパケット (Transport Packet; TS packet)と呼ばれてもよい。例えば、188バイトの固定長のパケットに分割される。複数のトランスポートパケットが連続したものがトランスポートストリームとなる。例えば、トランスポートストリームに含まれるトランスポートパケットには、パケット識別子(PID)が含まれる。該パケット識別子は、13ビットであってもよい。該パケット識別子により、各トランスポートパケットに含まれる情報を識別できる。例えば、同じ画像、同じ音声を含むトランスポートストリームには、同じパケット識別子が含まれる。同じ画像、同じ音声を含むトランスポートストリームには、同じパケット識別子が含まれるため、受信装置300は、該パケット識別子を用いて、元のパケットエレメンタリストリームに戻すことができる。
【0034】
本放送装置100は、蓄積型番組処理部106を有する。該蓄積型番組処理部106は、番組DB102と接続される。蓄積型番組処理部106は、番組配信管理部110による制御により、番組配信スケジュールに従って、番組DB102より該当する番組を取得する。蓄積型番組処理部106は、番組DB102から取得した番組に対して、蓄積型放送用の符号化処理を行う。例えば、マルチメディア放送の場合には、FLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)パケット化する処理が実行されてもよい。FLUTEでは、配信すべき電子ファイルの属性を含むファイル配信テーブル(FDT: File Delivery Table)を、オブジェクトID(TOI)=0として配信する。該FDIは、一方向チャネルを用いて受信される。FDTには、1又は複数の電子ファイルについて、ファイル名、オブジェクトID、ファイル種別、圧縮タイプ、データ長、URLなどの属性情報がエックス・エム・エル(XML: Extensible Markup Language)形式で記述されている。該属性情報は暗号化されてもよいし、されていなくてもよい。本実施例では、暗号化される場合について説明される。蓄積型番組処理部106は、FDTを配信した後、電子ファイルを分割して配信する。例えば、オブジェクトID=1の電子ファイル1が複数のパケットに分割されて配信され、続いてオブジェクトID=2の電子ファイル2が複数のパケットに分割されて配信される。該電子ファイルは、一方向チャネルを用いて受信される。受信装置300は、受信した電子ファイルを復号し、該復号した電子ファイルを組み立て、先に受信したファイル転送テーブルを参照し、組み立てた電子ファイルを適切なアプリケーションに渡す。
【0035】
本放送装置100は、放送多重化部108を有する。該放送多重化部108は、ストリーミング型番組処理部104と、蓄積型番組処理部106と接続される。放送多重化部108は、ストリーミング型番組処理部104により入力されるべき符号化データと、蓄積型番組処理部106により入力されるべき符号化データとを多重化する。該多重化された符号化データは、放送信号として出力される。例えば、マルチメディア放送の場合、トランスポートストリーム化及びOFDM変調が行われ、放送信号として出力される。
【0036】
本放送装置100は、番組配信管理部110を有する。該番組配信管理部110は、番組配信スケジュールの編成を行う。また、該番組配信管理部110は、番組DB102、ストリーミング型番組処理部104、及び蓄積型番組処理部106の統合制御を行う。
【0037】
本放送装置100において、番組DB102と、ストリーミング型番組処理部104と、蓄積型番組処理部106と、番組配信管理部110とは、バス150により接続される。
【0038】
<放送サーバ>
本放送サーバ200は、データ通信部202を有する。該データ通信部202は、受信装置300とデータ通信を行う。該データ通信部202は、双方向ネットワークを利用して、データ通信を行ってもよい。例えば、データ通信部202は、インターネットを介して通信を行ってもよいし、移動体通信ネットワークを介して通信を行ってもよい。
【0039】
データ通信部202は、受信装置300から、該受信装置300のIDと、購入対象の番組IDとを受信した場合、番組課金処理部204に、該受信装置300のIDと、購入対象の番組IDとを入力する。また、データ通信部202は、受信装置300から、該受信装置300のIDと、PPV番組ID、受信状況を示す情報を受信した場合、データ利用判定部208に、該受信装置300のIDと、該PPV番組IDと、該受信状況を示す情報とを入力する。また、データ通信部202は、受信装置300に、データ利用判定部208により入力されるべき視聴権と、配信スケジュールとを送信する。
【0040】
本放送サーバ200は、番組課金処理部204を有する。該番組課金処理部204は、受信装置300からの購入依頼に従って、PPV番組の課金処理を行う。例えば、受信装置300から、該受信装置300のIDと、購入対象の番組IDとを受信する。番組課金処理部204は、該受信装置300のユーザに対して、該番組IDに該当する番組の課金を行う。番組課金処理部204は、該番組IDに該当する番組の課金後、購入履歴管理部206に、課金された受信装置300のIDと、課金対象の番組IDとを通知する。
【0041】
本放送サーバ200は、購入履歴管理部206を有する。該購入履歴管理部206は、受信装置毎にPPV番組の購入履歴を管理し、保存する。例えば、番組課金処理部204により課金された受信装置300のIDと、課金対象の番組IDとが通知された際に、該受信装置300のIDと、購入済みの番組IDとを対応付け、記憶する。
【0042】
本放送サーバ200は、データ利用判定部208を有する。データ利用判定部208は、受信装置300から、該受信装置300のIDと、PPV番組ID、受信状況を示す情報を受信した場合に、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にすべきかどうかを判定する。
【0043】
図2は、データ利用判定部208の機能の詳細を示す機能ブロック図である。
【0044】
データ利用判定部208は、購入判定部2082を有する。購入判定部2082には、PPV番組IDと、受信装置300のIDと、受信状況とが入力される。購入判定部2082は、受信装置300のユーザが該PPV番組IDに該当する番組を、購入済かどうかを判定する。例えば、購入判定部2082は、購入履歴管理部206に記録された受信装置毎の番組の購入履歴を参照し、該番組IDに該当する番組が購入済みであるかどうかを判定する。購入済みと判定した場合、購入判定部2082は、受信状況判定部2084に、受信装置300のIDと、PPV番組IDと、受信状況とを入力する。
【0045】
例えば、受信状況として、PPV番組視聴開始時刻及び終了時刻、パケット数/データ量、ECM(Entitlement Control Message)の受信個数、受信率、視聴可能時間のうちの少なくとも1つが含まれてもよい。
【0046】
ECMは、番組に関する情報やデスクランブルを行なうための鍵情報(スクランブル鍵)、及び受信装置300のデスクランブル機能を強制的に有効化又は無効化する制御情報である。共通情報と呼ばれることもある。
【0047】
受信率は、PPV番組の開始時刻から終了時刻までの間に、映像・音声が正常に視聴可能であった時間の率である。正常に視聴可能であったかどうかは、電界強度、搬送波対雑音比(C/N: Carrier to Noise ratio)、エラーなしパケットを得られた時間により判定されてもよい。
【0048】
視聴可能時間は、PPV番組の開始時刻から終了時刻までの間に、映像・音声が正常に視聴可能であった時間である。視聴可能であったかどうかは、電界強度や搬送波対雑音比、エラーなしパケットを得られた時間により判定されてもよい。
【0049】
データ利用判定部208は、受信状況判定部2084を有する。該受信状況判定部2084は、購入判定部2082と接続される。受信状況判定部2084は、購入判定部2082により該PPV番組IDに該当する番組が購入済みであると判定された際に入力されるべき受信状況に基づいて、該受信装置300が該番組を正常に視聴できたかどうかを判定する。また、該受信装置300が該番組を正常に録画できたかどうかを判定するようにしてもよい。
【0050】
例えば、受信状況判定部2084は、該番組の受信状況に基づいて、該受信装置300が該番組を正常に視聴できたかどうかを判定する。
【0051】
受信状況としてPPV番組視聴開始時刻、終了時刻が入力された場合には、該PPV番組視聴開始時刻、終了時刻が、購入済みの番組の開始時刻、終了時刻と一致するかどうかを判定する。一致する場合に番組を正常に受信できたと判定し、一致しない場合に正常に受信できなかったと判定してもよい。該判定の際に、受信できない許容時間が設定されてもよい。許容時間が設定される場合、一致しない時間が該許容時間以内であれば、番組を正常に受信できたと判定されてもよい。
【0052】
受信状況としてパケット数/データ量が入力された場合には、該パケット数/データ量が所定のパケット数/データ量閾値以上であるかどうかを判定する。データ量は放送装置100により送信されるべきデータ量であり、パケット数は受信装置300により受信されたパケット数であってもよい。パケット数/データ量としてパケットの欠損率が求められてもよい。所定のパケット数/データ量閾値以上である場合に番組を正常に受信できたと判定し、所定のパケット数/データ量閾値未満である場合に正常に受信できなかったと判定してもよい。
【0053】
受信状況としてECMの受信個数が入力された場合には、該ECMの受信個数が所定の受信個数閾値以上であるかどうかを判定する。所定の受信個数閾値以上である場合に番組を正常に受信できたと判定し、所定の受信個数閾値未満である場合に正常に受信できなかったと判定してもよい。該受信個数の代わりに、ECM受信率が求められてもよい。該ECM受信率は、例えば、(受信装置300により通知されたECMの受信個数)/(配信されたECMの個数)により求められてもよい。該ECM受信率が所定のECM受信率閾値以上である場合に番組を正常に受信できたと判定し、所定のECM受信率閾値未満である場合に正常に受信できなかったと判定してもよい。
【0054】
受信状況として受信率が入力された場合には、該受信率が所定の受信率閾値以上であるかどうかを判定する。所定の受信率閾値以上である場合に番組を正常に受信できたと判定し、所定の受信率閾値未満である場合に正常に受信できなかったと判定してもよい。
【0055】
受信状況として視聴可能時間が入力された場合には、該視聴可能時間が所定の視聴可能時間閾値以上であるかどうかを判定する。所定の視聴可能時間閾値以上である場合に番組を正常に受信できたと判定し、所定の視聴可能時間未満である場合に正常に受信できなかったと判定してもよい。
【0056】
受信状況判定部2084は、正常に受信できたかどうかの判定結果に基づいて、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にすべきかどうかを判定する。例えば、受信状況判定部2084は、該判定結果が正常に受信できなかったことを示す場合に、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にすべきと判定し、該判定結果が正常に受信できたことを示す場合に、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にすべきでないと判定する。受信状況判定部2084は、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にすべきと判定した場合に、視聴許可情報配信部2086に、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にするように命令する。
【0057】
データ利用判定部208は、視聴許可情報配信部2086を有する。該視聴許可情報配信部2086は、受信状況判定部2084と接続される。該視聴許可情報配信部2086は、受信状況判定部2084により入力された該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にする命令に従って、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にする。例えば、視聴許可情報配信部2086は、視聴権発行部210に、該PPV番組IDに該当する番組の視聴権を要求する。視聴権発行部210は、該視聴許可情報配信部2086による要求に従って、視聴許可情報配信部2086に、視聴権を入力する。また、視聴許可情報配信部2086は、番組配信管理部110に、配信スケジュールを要求する。番組配信管理部110は、該視聴許可情報配信部2086による要求に従って、視聴許可情報配信部2086に、配信スケジュールを入力する。
【0058】
視聴許可情報配信部2086は、受信装置300に、視聴権と、配信スケジュールとを返送する。例えば、受信装置300のID、PPV番組ID、受信状況に対する返信であってもよい。例えば、視聴許可情報配信部2086は、データ通信部202に、視聴権と、配信スケジュールとを入力する。データ通信部202は、該視聴権と、該配信スケジュールとを受信装置300に送信する。双方向ネットワークを利用して送信されてもよい。
【0059】
例えば、配信スケジュールとして、番組IDなどの番組識別情報、FLUTEで配信される場合の配信するセッションの識別情報、配信開始時刻、配信終了時刻などが含まれる。
【0060】
本放送サーバ200は、視聴権発行部210を有する。該視聴権発行部210は、ファイル型コンテンツ(PPV番組)の視聴権を発行する。例えば、視聴権発行部210は、視聴許可情報配信部2086により要求されたPPV番組IDに該当する番組の視聴権を発行する。該視聴権を発行する際に、該視聴権発行部210は、番組配信管理部110から番組を暗号化する鍵のID情報及び/又は該鍵の情報を取得するようにしてもよい。該視聴権発行部210は、視聴許可情報配信部2086に、該視聴権を入力する。
【0061】
<視聴権>
図3は、視聴権に含まれる情報の一例を示す。ファイル型コンテンツは、例えば、暗号化されて、放送装置100から、受信装置300に送信される。暗号化されて送信されるため、視聴権には、該暗号化されたファイル型コンテンツを復号するための暗号鍵が含まれる。視聴権には、受信装置300で、ファイル型コンテンツを再生及び利用するための、利用条件に関する情報が含まれる。視聴権に利用条件に関する情報を含めることにより、受信装置300は、該利用条件に準拠して、ファイル型コンテンツの再生及び利用することができる。
【0062】
視聴権には、IDと、バージョン番号と、再生・利用条件と、暗号鍵IDと、暗号鍵とが含まれる。
【0063】
IDは、視聴権を個別に識別するためのID情報である。
【0064】
バージョン番号は、視聴権形式のバージョン番号である。
【0065】
再生・利用条件には、視聴開始期限と、視聴終了期限と、視聴期間と、視聴回数と、その他の制御情報とが含まれる。
【0066】
視聴開始期限は、番組の視聴及び/又は利用期限の開始時刻である。
【0067】
視聴終了期限は、番組の視聴及び/又は利用期限の終了時刻である。
【0068】
視聴期間は、番組の視聴及び/又は利用開始から視聴可能期間である。該視聴可能期間は、「秒」、「分」、「時」の何れで表されてもよい。
【0069】
視聴回数は、番組の視聴及び/又は利用可能回数である。
【0070】
その他の制御情報は、視聴可能開始期限、視聴終了期限、視聴期間、視聴回数に含まれない番組の視聴及び/又は利用に関する制御情報を含む。例えば、早送り及び/又は早戻しを可能にするかどうかに関する情報が含まれてもよい。早送りを不可とする区間を制御するための情報が含まれてもよい。コンテンツ再生の際の外部出力制御に関する情報が含まれてもよい。
【0071】
暗号鍵IDは、番組を暗号化するための鍵(Kc)を個別に識別するためのID情報である。
【0072】
暗号鍵は、番組を暗号化するための鍵(Kc)の本体情報である。
【0073】
本放送サーバ200において、データ通信部202と、番組課金処理部204と、購入履歴管理部206と、データ利用判定部208と、視聴権発行部210とは、バス250により接続される。
【0074】
<受信装置>
本受信装置300は、チューナ部302を有する。該チューナ部302は、放送信号を受信し、復調する。該放送信号には、ストリーミング放送と、ファイル型コンテンツとが含まれてもよい。該チューナ部302は、分離部304に、復調された放送信号を入力する。
【0075】
本受信装置300は、分離部304を有する。該分離部304は、チューナ部302と接続される。該分離部304は、チューナ部302により入力されるべき信号をストリーミング型データと蓄積型データとに分離する。例えば、チューナ部302に入力される信号には、MPEG2-TSが含まれる。該分離部304は、デコード部306に、ストリーミング型データを入力する。番組が録画される場合には、該分離部304は、蓄積処理部308に、ストリーミング型データを入力する。また、該分離部304は、蓄積処理部308に、蓄積型データを入力する。
【0076】
本受信装置300は、デコード部306を有する。デコード部306は、分離部304により入力されるべきストリーミング型データをデコードする。デコード部306は、表示処理部310に、デコードされたストリーミング型データを入力する。該デコードされたストリーミング型データには、PPV番組IDに対応する番組の映像・音声等が含まれる。また、デコード部306は、蓄積処理部308により入力されるべき蓄積型データをデコードする。換言すれば、ファイル型コンテンツをデコードする。該デコードには、暗号化されたデータの復号が含まれる。デコード部306は、表示処理部310に、デコードされた蓄積型データを入力する。該デコードされた蓄積型データには、PPV番組IDに対応する番組の映像・音声等が含まれる。
【0077】
本受信装置300は、蓄積処理部308を有する。該蓄積処理部308は、分離部304と接続される。該蓄積処理部308は、分離部304により入力されるべきストリーミング型データ(PPV番組)の録画処理を行う。また、蓄積処理部308は、蓄積型データの蓄積処理を行う。換言すれば、ファイル型コンテンツの蓄積処理を行う。該蓄積処理は、放送装置100により番組が配信されるスケジュールに従って行われてもよい。
【0078】
本受信装置300は、表示処理部310を有する。該表示処理部310は、デコード部306により入力されるべきデコードされたストリーミング型データ又はデコードされた蓄積型データを再生することにより、映像・音声等の表示・出力を行う。
【0079】
本受信装置300は、メモリ部312を有する。メモリ部312は、蓄積処理部308に蓄積された番組が記憶される。該蓄積された番組には、録画番組やファイル型コンテンツが含まれる。また、メモリ部312は、受信状況などを保存する。該受信状況は、PPV番組IDと対応付けられてもよい。
【0080】
本受信装置300は、番組受信管理部314を有する。番組受信管理部314は、ストリーミング型放送の番組情報、蓄積型放送の番組情報、配信スケジュールなどを管理する。また、番組受信管理部314は、本受信装置300の各ブロックを制御する。また、番組受信管理部314は、放送サーバ200から受信した、視聴権と、配信スケジュールとを各部にセットする。例えば、番組受信管理部314は、視聴処理部320に、視聴権をセットする。視聴処理部320に視聴権をセットすることにより、コンテンツを再生するときに、デコード部306は視聴処理部320から視聴権を取得し、ファイル型コンテンツを復号できる。また、番組受信管理部314は、蓄積処理部308に、配信スケジュールをセットする。配信スケジュールをセットすることにより、該配信スケジュールに従って、受信装置300は、放送装置100により配信されるマルチメディア放送を受信できる。また、番組受信管理部314は、PPV番組IDに対応する番組のストリーミング型放送を受信し、視聴するための制御、録画処理の制御を行う。また、番組受信管理部314は、ファイル型コンテンツの配信スケジュールに従って、ファイル型コンテンツの蓄積処理の制御を行う。
【0081】
本受信装置300は、受信状況測定部316を有する。該受信状況測定部316は、PPV番組IDに対応する番組の受信状況の計測を行う。
【0082】
受信状況としてPPV番組視聴開始時刻、終了時刻の計測を行うようにしてもよい。受信状況としてパケット数/データ量の計測を行うようにしてもよい。受信状況としてECMの受信個数が計測されてもよい。受信状況として受信率が計測されてもよい。受信状況として視聴可能時間が計測されてもよい。
【0083】
該受信状況は、PPV番組IDに対応する番組毎に計測されてもよい。受信状況測定部316は、PPV番組IDに対応する番組の終了後に、当該受信装置300のIDと、PPV番組IDと、受信状況の測定結果とを放送サーバ200に送信する。放送サーバ200に送信するために、受信状況測定部316は、データ通信部318に、PPV番組IDと、受信状況とを入力する。双方向ネットワークを利用して送信してもよい。受信状況測定部316は、メモリ部312に、受信状況の測定結果を入力する。
【0084】
本受信装置300は、視聴処理部320を有する。該視聴処理部320は、データ通信部318と接続される。該視聴処理部320は、番組を視聴するための処理を行う。
【0085】
視聴処理部320は、番組購入処理部3202を有する。番組購入処理部3202は、放送サーバ200との間で、放送装置100により配信される放送番組を購入するための処理を行う。例えば、番組購入処理部3202は、データ通信部318から、該受信装置300のIDと、購入対象の番組IDとを送信するように制御する。購入対象の番組IDは、ユーザにより購入希望された番組のIDであってもよい。
【0086】
視聴処理部320は、視聴権管理部3204を有する。視聴権管理部3204は、PPV番組IDに対応する番組の視聴権の取得し、該視聴権を管理する。該視聴権は、ファイル型コンテンツを視聴するための権利であってもよい。また、視聴権管理部3204は、視聴権に従って、ファイル型コンテンツの利用を制御する。
【0087】
本受信装置300は、データ通信部318を有する。該データ通信部318は、放送サーバ200との間で、各種データの通信を行う。双方向ネットワークを介して通信が行われてもよい。
【0088】
本受信装置300において、チューナ部302と、分離部304と、デコード部306と、蓄積処理部308と、表示処理部310と、メモリ部312と、番組受信管理部314と、受信状況測定部316と、データ通信部318と、視聴管理部320とは、バス350により接続される。
【0089】
<本システムの動作>
図4は、本システムの動作を示すシーケンス図である。
【0090】
放送サーバ200と、受信装置300との間で、PPV番組の購入処理が行われる(ステップS402)。例えば、番組購入処理部3202は、放送サーバ200に、該受信装置300のIDと、購入対象の番組IDとを送信する。番組課金処理部204は、受信装置300からの購入依頼に従って、PPV番組の課金処理を行う。例えば、受信装置300から、該受信装置300のIDと、購入対象の番組IDとを受信する。番組課金処理部204は、該受信装置300のユーザに対して、該番組IDに該当する番組の課金を行う。
【0091】
受信装置300は、PPV番組IDに対応する番組の受信準備を行う(ステップS404)。例えば、デコード部306は、番組受信管理部314による制御に従って、PPV番組IDに対応する番組の受信準備を行う。具体的には、配信スケジュールに従って、該番組を復号するために待機する。
【0092】
放送装置100は、ストリーミング放送を行う(ステップS406)。例えば、ストリーミング型番組処理部104は、番組配信管理部110による制御により、番組配信スケジュールに従って、番組DB102より該当する番組を取得する。ストリーミング型番組処理部104は、番組DB102より取得した番組に対して、ストリーミング型放送用の符号化処理を行う。放送多重化部108は、ストリーミング型番組処理部104により入力されるべき符号化データと、蓄積型番組処理部106により入力されるべき符号化データとを多重化し、放送信号として出力する。
【0093】
受信装置300は、放送装置100からストリーミング放送を受信する(ステップS408)。該受信の際に、受信状況を計測する。例えば、チューナ部302は、放送信号を受信し、復調する。分離部304は、チューナ部302により入力された信号をストリーミング型データと蓄積型データとに分離する。デコード部306は、分離部304により入力されたストリーミング型データをデコードする。表示処理部310は、デコード部306により入力されたデコードされたストリーミング型データを再生することにより、映像・音声等の表示・出力を行う。受信状況測定部316は、PPV番組IDに対応する番組の受信状況の計測を行う。
【0094】
受信装置300は、PPV番組の受信を終了する(ステップS410)。
【0095】
受信装置300は、放送サーバ200に、受信状況と、PPV番組IDを送信する(ステップS412)。例えば、受信状況測定部316は、PPV番組IDに対応する番組の終了後に、当該受信装置300のIDと、PPV番組IDと、受信状況の測定結果とを放送サーバ200に送信する。
【0096】
放送サーバ200は、該PPV番組が購入されているかどうかを判定する(ステップS414)。例えば、購入判定部2082は、受信装置300が該PPV番組IDに該当する番組を、購入済かどうかを判定する。例えば、購入判定部2082は、購入履歴管理部206に記録された受信装置毎の番組の購入履歴を参照し、該番組IDに該当する番組が購入済みであるかどうかを判定する。
【0097】
該PPV番組が購入されていないと判定された場合(ステップS414:NO)、終了する。例えば、購入判定部2082は、受信装置300が該PPV番組IDに該当する番組を、購入済でないと判定した場合、受信状況判定部2084に何も入力しない。該PPV番組IDに該当する番組が購入されていないため、視聴可能にする必要が無いためである。
【0098】
該PPV番組が購入されていると判定された場合(ステップS414:YES)、放送サーバ200は、受信状況が視聴不可能であることを示すかどうかを判定する(ステップS416)。例えば、購入判定部2082は、受信状況判定部2084に、受信装置300のIDと、PPV番組IDと、受信状況とを入力する。受信状況判定部2084は、該番組の受信状況に基づいて、該受信装置300が該番組を正常に視聴できたかどうかを判定する。受信状況判定部2084は、正常に受信できたかどうかの判定結果に基づいて、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にすべきかどうかを判定する。
【0099】
受信状況が視聴可能であることを示す場合(ステップS416:NO)、終了する。視聴可能にする必要がないためである。
【0100】
受信状況が視聴不可能であることを示す場合(ステップS416:YES)、放送サーバ200は、視聴権を発行する(ステップS418)。さらに、放送サーバ200は、配信スケジュールを取得する。例えば、受信状況判定部2084は、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にすべきと判定した場合に、視聴許可情報配信部2086に、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にするように命令する。視聴許可情報配信部2086は、受信状況判定部2084により入力された該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にする命令に従って、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にする。例えば、視聴許可情報配信部2086は、視聴権発行部210に、該PPV番組IDに該当する番組の視聴権を要求する。視聴権発行部210は、該視聴許可情報配信部2086による要求に従って、視聴許可情報配信部2086に、視聴権を入力する。また、視聴許可情報配信部2086は、番組配信管理部110に、配信スケジュールを要求する。番組配信管理部110は、該視聴許可情報配信部2086による要求に従って、視聴許可情報配信部2086に、配信スケジュールを入力する。
【0101】
放送サーバ200は、視聴権と、配信スケジュールとを送信する(ステップS420)。例えば、視聴許可情報配信部2086は、データ通信部202に、視聴権と、配信スケジュールとを入力する。データ通信部202は、該視聴権と、該配信スケジュールとを受信装置300に送信する。
【0102】
受信装置300は、視聴権を取得する。該受信装置300は、配信スケジュールに従って蓄積予約を設定する。番組受信管理部314は、放送サーバ200から受信した、視聴権と、配信スケジュールとを各部にセットする。例えば、番組受信管理部314は、視聴権管理部3204に、視聴権をセットする。また、番組受信管理部314は、蓄積処理部308に、配信スケジュールをセットする。
【0103】
受信装置300は、配信スケジュールに従って、ファイル型コンテンツの蓄積を開始する(ステップS424)。例えば、蓄積処理部308は、蓄積型データの蓄積処理を開始する。換言すれば、ファイル型コンテンツの蓄積処理を行う。該蓄積処理は、放送装置100により番組が配信されるスケジュールに従って行われてもよい。
【0104】
放送装置100は、蓄積型放送を行う(ステップS426)。例えば、蓄積型番組処理部106は、番組配信管理部110による制御により、番組配信スケジュールに従って、番組DB102より該当する番組を取得する。蓄積型番組処理部106は、番組DB102より取得した番組に対して、蓄積型放送用の符号化処理を行う。放送多重化部108は、ストリーミング型番組処理部104により入力されるべき符号化データと、蓄積型番組処理部106により入力されるべき符号化データとを多重化し、放送信号として出力する。
【0105】
受信装置300は、該蓄積型放送の受信処理を行う(ステップS428)。例えば、チューナ部302は、放送信号を受信し、復調する。分離部304は、チューナ部302により入力された信号をストリーミング型データと蓄積型データとに分離する。蓄積処理部308は、分離部304により入力された蓄積型データの蓄積処理を行う。換言すれば、ファイル型コンテンツの蓄積処理を行う。該蓄積処理は、放送装置100により番組が配信されるスケジュールに従って行われてもよい。
【0106】
受信装置300は、蓄積処理を終了する(ステップS430)。
【0107】
受信装置300は、視聴権を利用して、該視聴権に準拠して、ファイル型コンテンツを暗号鍵により復号する。該暗号鍵により復号されたファイル型コンテンツは、利用条件に基づいて再生される(ステップS432)。例えば、デコード部306は、視聴権管理部3204により視聴権を取得して、蓄積処理部308により入力される蓄積型データをデコードする。換言すれば、ファイル型コンテンツをデコードする。該デコードには、暗号化されたデータの復号が含まれる。デコード部306は、表示処理部310に、デコードされた蓄積型データを入力する。該デコードされた蓄積型データには、PPV番組IDに対応する番組の映像・音声等が含まれる。表示処理部310は、デコード部306により入力されたデコードされたファイル型コンテンツを再生することにより、映像・音声等の表示・出力を行う。
【0108】
図4に示されるフローチャートのステップS420において、配信スケジュールの送信を省略するようにしてもよい。配信スケジュールの送信が省略される場合、受信装置300は、番組配信スケジュールを検索し、視聴権が与えられた番組が配信される時間を検出し、該時間に放送装置100により配信されるファイル型コンテンツを受信する。放送サーバ200により配信スケジュールが配信されることにより、受信装置300による視聴権が与えられた番組のファイル型コンテンツが配信される時間を検出する処理を行うための処理負荷を低減できる。
【0109】
本実施例において、所定数のセグメント毎に、PPV番組IDに対応する番組の「受信状況」を計測するようにしてもよい。所定数のセグメント毎に受信状況が計測される場合には、セグメント毎に受信状況を放送サーバに報告するようにしてもよい。放送サーバは、セグメント毎に受信状況を判定するようにしてもよい。セグメント毎に受信状況を判定する場合には、視聴可能にすべきと判定したセグメントについてのみ、配信スケジュールと、視聴権とを送付するようにしてもよい。受信装置は、視聴できなかったセグメントのみ視聴できる。
【0110】
本実施例において、PPV番組IDに対応する番組に、本編以外の内容が含まれる場合には、該本編以外の内容に対応するセグメントについては、受信状況の計測を行わないようにしてもよい。該本編以外の内容には、予告編、コマーシャルメッセージ(CM: commercial message)が含まれてもよい。該本編以外の内容に対応するセグメントについては、受信状況の計測を行わないようにすることにより、受信装置の処理負荷を低減できる。また、セグメントは、所定の時間で区切られてもよい。また、セグメントは、チャプター毎に区切られてもよい。セグメントは、番組付加情報として、番組に多重化して送信されてもよい。
【0111】
本放送サーバは、前払い型PPVの有料ストリーミングサービスにおいて、ストリーミングの受信状況によって、PPV課金済の番組を視聴できなかった場合に、ファイル型コンテンツと視聴権とを受信装置に配信する。ファイル型コンテンツと視聴権とを受信装置に配信することにより、利用者は、支払い済にコンテンツを確実に利用できる。追加的な課金を行うことなく、利用者は、視聴したい番組を確実に視聴できる。
【0112】
また、ファイル型コンテンツとして配信することにより、誤り訂正処理、時間インタリーブ、複数回配信を行うことができる、誤り訂正処理、時間インタリーブ、複数回配信を行うことができるため、受信状況が不安定である場合でも、確実に配信できる。また、ストリーミング型放送が行われていない時間帯を利用することができる。該時間帯は、深夜帯であってもよい。ストリーミング型放送が行われていない時間帯を利用することにより、放送帯域の有効利用を図ることができる。
【0113】
<変形例>
上述した実施例において、番組の受信状況に基づいて、受信装置300が該番組を正常に視聴できたかどうかを判定するようにしてもよい。
【0114】
<システム>
図5は、本変形例に従ったシステムの一例を示す。本システムは、図1に示されるシステムと、データ利用判定部208の処理と、受信装置300の処理とが異なる。
【0115】
<放送サーバ>
図6は、本システムの放送サーバ200のデータ利用判定部208の機能を示す機能ブロック図である。
【0116】
データ利用判定部208は、購入判定部2082を有する。購入判定部2082には、PPV番組IDと、受信装置300のIDとが入力される。受信状況は必ずしも必要でない。購入判定部2082は、受信装置300が該PPV番組IDに該当する番組を、購入済かどうかを判定する。例えば、購入判定部2082は、購入履歴管理部206に記録された受信装置毎の番組の購入履歴を参照し、該番組IDに該当する番組が購入済みであるかどうかを判定する。購入済みと判定した場合、購入判定部2082は、視聴許可情報配信部2086に、受信装置300のIDと、PPV番組IDとを入力する。
【0117】
データ利用判定部208は、視聴許可情報配信部2086を有する。該視聴許可情報配信部2086は、購入判定部2082と接続される。該視聴許可情報配信部2086は、購入判定部2082により入力された受信装置300のIDと、該PPV番組IDに基づいて、該PPV番組IDに対応する番組を視聴可能にする。例えば、視聴許可情報配信部2086は、視聴権発行部210に、該PPV番組IDに該当する番組の視聴権を要求する。視聴権発行部210は、該視聴許可情報配信部2086による要求に従って、視聴許可情報配信部2086に、視聴権を入力する。また、視聴許可情報配信部2086は、番組配信管理部110に、配信スケジュールを要求するようにしてもよい。番組配信管理部110は、該視聴許可情報配信部2086による要求に従って、視聴許可情報配信部2086に、配信スケジュールを入力するようにしてもよい。
【0118】
視聴許可情報配信部2086は、受信装置300に、視聴権を返送する。さらに、配信スケジュールが返送されてもよい。例えば、視聴許可情報配信部2086は、データ通信部202に、視聴権を入力する。配信スケジュールが入力されてもよい。データ通信部202は、該視聴権を受信装置300に送信する。該配信スケジュールが送信されてもよい。双方向ネットワークを利用して送信されてもよい。
【0119】
<受信装置>
本受信措置300は、図1に示されるシステムの受信装置300に、受信状況判定部322を有する。該受信状況判定部322は、受信状況測定部316、及びデータ通信部318と接続される。
【0120】
受信状況測定部316は、PPV番組IDに対応する番組の受信状況の計測を行う。
【0121】
受信状況としてPPV番組視聴開始時刻、終了時刻の計測を行うようにしてもよい。受信状況としてパケット数/データ量の計測を行うようにしてもよい。受信状況としてECMの受信個数が計測されてもよい。受信状況として受信率が計測されてもよい。受信状況として視聴可能時間が計測されてもよい。
【0122】
該受信状況は、PPV番組IDに対応する番組毎に実行されてもよい。受信状況測定部316は、PPV番組IDに対応する番組の終了後に、当該受信装置300のIDと、PPV番組IDと、受信状況の測定結果とを受信状況判定部322に入力する。
【0123】
受信状況判定部322は、受信状況測定部316と接続される。受信状況判定部322は、受信状況測定部316から入力されるべき受信状況に基づいて、該受信装置300が該番組を正常に視聴できたかどうかを判定する。また、該受信装置300が該番組を正常に録画できたかどうかを判定するようにしてもよい。
【0124】
例えば、受信状況判定部322は、該番組の受信状況に基づいて、該受信装置300が該番組を正常に視聴できたかどうかを判定する。
【0125】
受信状況としてPPV番組視聴開始時刻、終了時刻が入力された場合には、該PPV番組視聴開始時刻、終了時刻が、購入済みの番組の開始時刻、終了時刻と一致するかどうかを判定する。一致する場合に番組を正常に受信できたと判定し、一致しない場合に正常に受信できなかったと判定してもよい。該判定の際に、受信できない許容時間が設定されてもよい。許容時間が設定される場合、一致しない時間が該許容時間以内であれば、番組を正常に受信できたと判定されてもよい。
【0126】
受信状況としてパケット数/データ量が入力された場合には、該パケット数/データ量が所定のパケット数/データ量閾値以上であるかどうかを判定する。パケット数/データ量としてパケットの欠損率が求められてもよい。所定のパケット数/データ量閾値以上である場合に番組を正常に受信できたと判定し、所定のパケット数/データ量閾値未満である場合に正常に受信できなかったと判定してもよい。
【0127】
受信状況としてECMの受信個数が入力された場合には、該ECMの受信個数が所定の受信個数閾値以上であるかどうかを判定する。所定の受信個数閾値以上である場合に番組を正常に受信できたと判定し、所定の受信個数閾値未満である場合に正常に受信できなかったと判定してもよい。
【0128】
受信状況として受信率が入力された場合には、該受信率が所定の受信率閾値以上であるかどうかを判定する。所定の受信率閾値以上である場合に番組を正常に受信できたと判定し、所定の受信率閾値未満である場合に正常に受信できなかったと判定してもよい。
【0129】
受信状況として視聴可能時間が入力された場合には、該視聴可能時間が所定の視聴可能時間閾値以上であるかどうかを判定する。所定の視聴可能時間閾値以上である場合に番組を正常に受信できたと判定し、所定の視聴可能時間未満である場合に正常に受信できなかったと判定してもよい。
【0130】
受信状況判定部322は、正常に受信できたかどうかの判定結果に基づいて、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にすることを放送サーバ200に要求すべきかどうかを判定する。例えば、受信状況判定部322は、該判定結果が正常に受信できなかったことを示す場合に、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にすることを放送サーバ200に要求すべきと判定し、該判定結果が正常に受信できたことを示す場合に、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にすることを放送サーバ200に要求すべきでないと判定する。
【0131】
受信状況判定部322は、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にすることを放送サーバ200に要求すべきと判定した場合に、データ通信部318に視聴可能要求信号を入力する。該視聴可能要求信号は、放送サーバ200に送信される。双方向ネットワークを利用して送信されてもよい。
【0132】
<本システムの動作>
図7は、本システムの動作を示すシーケンス図である。
【0133】
図7のステップS702−S710は、図4のステップS402−S410と同様である。
【0134】
受信装置300は、受信状況が視聴不可能であることを示すかどうかを判定する(ステップS712)。例えば、受信状況測定部316は、受信状況判定部322に、受信状況を入力する。受信状況判定部322は、該番組の受信状況に基づいて、該受信装置300が該番組を正常に視聴できたかどうかを判定する。受信状況判定部322は、正常に受信できたかどうかの判定結果に基づいて、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にすることを放送サーバ200に要求すべきかどうかを判定する。
【0135】
受信状況が視聴可能であることを示す場合(ステップS712:NO)、終了する。視聴可能にする必要がないためである。
【0136】
受信状況が視聴不可能であることを示す場合(ステップS712:YES)、受信装置300は、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にすることを放送サーバ200に要求すると判定する。
【0137】
該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にすることを放送サーバ200に要求すると判定した場合、受信装置300は、放送サーバ200に、当該受信装置200のIDと、該PPV番組IDとを送信する(ステップS714)。例えば、受信状況判定部322は、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にすることを放送サーバ200に要求すると判定した場合、データ通信部318に、当該受信装置200のIDと、該PPV番組IDとを入力する。データ通信部318は、放送サーバ200に、受信状況判定部322により入力された当該受信装置300のIDと、該PPV番組IDとを送信する。
【0138】
放送サーバ200は、該PPV番組が購入されているかどうかを判定する(ステップS716)。例えば、購入判定部2082は、受信装置300が該PPV番組IDに該当する番組を、購入済かどうかを判定する。例えば、購入判定部2082は、購入履歴管理部206に記録された受信装置毎の番組の購入履歴を参照し、該番組IDに該当する番組が購入済みであるかどうかを判定する。
【0139】
該PPV番組が購入されていないと判定された場合(ステップS716:NO)、終了する。例えば、購入判定部2082は、受信装置300が該PPV番組IDに該当する番組を、購入済でないと判定した場合、視聴許可情報配信部2086に何も入力しない。該PPV番組IDに該当する番組が購入されていないため、視聴可能にする必要が無いためである。
【0140】
該PPV番組が購入されていると判定された場合(ステップS716:YES)、放送サーバ200は、視聴権を発行する(ステップS718)。さらに、放送サーバ200は、配信スケジュールを取得するようにしてもよい。例えば、購入判定部2082により、該PPV番組IDに該当する番組が購入済であると判定した場合に、視聴許可情報配信部2086に、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にするように命令する。視聴許可情報配信部2086は、購入判定部2082により入力された該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にする命令に従って、該PPV番組IDに該当する番組を視聴可能にする。例えば、視聴許可情報配信部2086は、視聴権発行部210に、該PPV番組IDに該当する番組の視聴権を要求する。視聴権発行部210は、該視聴許可情報配信部2086による要求に従って、視聴許可情報配信部2086に、視聴権を入力する。また、視聴許可情報配信部2086は、番組配信管理部110に、配信スケジュールを要求するようにしてもよい。番組配信管理部110は、該視聴許可情報配信部2086による要求に従って、視聴許可情報配信部2086に、配信スケジュールを入力するようにしてもよい。
【0141】
放送サーバ200は、視聴権を送信する(ステップS720)。さらに、配信スケジュールが送信されてもよい。例えば、視聴許可情報配信部2086は、データ通信部202に、視聴権を入力する。さらに、配信スケジュールが入力されてもよい。データ通信部202は、該視聴権を受信装置300に送信する。さらに、該配信スケジュールが送信されてもよい。
【0142】
受信装置300は、視聴権を取得する(ステップS722)。該受信装置300は、配信スケジュールに従って蓄積予約を設定する(ステップS724)。番組受信管理部314は、放送サーバ200から受信した、視聴権を各部にセットする。配信スケジュールがセットされてもよい。例えば、番組受信管理部314は、視聴権管理部3204に、視聴権をセットする。また、番組受信管理部314は、蓄積処理部308に、配信スケジュールをセットするようにしてもよい。
【0143】
受信装置300は、配信スケジュールに従って、ファイル型コンテンツの蓄積を開始する(ステップS726)。例えば、蓄積処理部308は、蓄積型データの蓄積処理を開始する。換言すれば、ファイル型コンテンツの蓄積処理を行う。該蓄積処理は、放送装置100により番組が配信されるスケジュールに従って行われてもよい。
【0144】
ステップS728−S734の処理は、図4のステップS426−S432と同様である。
【0145】
本システムでは、受信状況の判定が受信装置で行われるため、放送サーバの処理負荷を低減できる。また、受信装置300から放送サーバ200に、受信状況を示す情報を送信する必要がないため、ネットワーク負荷を低減できる。
【0146】
本システムは、
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバと、該デジタル放送の番組を受信する端末装置とを有するシステムであって、
前記端末装置は、
前記デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定部と、
前記放送サーバに、前記受信状況測定部により測定された前記番組の受信状況を通知するデータ通信部としての受信状況通知部と、
前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信するデータ通信部としての受信部と
を有し、
前記放送サーバは、
前記端末装置により通知された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすべきかどうかを判定する受信状況判定部と、
該受信状況判定部により前記番組を視聴可能にすべきと判定された場合、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成部と、
該視聴許可情報生成部により生成された前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信するデータ通信部としての送信部と
を有する。
【0147】
ストリーミングの受信状況によって、番組を視聴できなかったかどうかを放送サーバで判定でき、該番組を視聴できなかったと判定した場合に、該番組に対応するファイル型コンテンツの視聴権を受信装置に配信できる。該番組に対応するファイル型コンテンツの視聴権を受信装置に配信できるため、利用者は確実に、該コンテンツを利用できる。
【0148】
本システムは、
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバと、該デジタル放送の番組を受信する端末装置とを有するシステムであって、
前記端末装置は、
前記デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定部と、
該受信状況測定部により測定された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすることを要求すべきかどうかを判定する受信状況判定部と、
該受信状況判定部により該番組を視聴可能にすることを要求すべきと判定された場合に、前記放送サーバに、前記番組を示す情報を通知する番組情報通知部と、
前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信部と
を有し、
前記放送サーバは、
前記番組情報通知部により通知された前記番組を示す情報に基づいて、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成部と、
該視聴許可情報生成部により生成された前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信部と
を有する。
【0149】
ストリーミングの受信状況によって、番組を視聴できなかったかどうかを端末装置で判定でき、判定結果を放送サーバに通知できる。放送サーバは、該番組を視聴できなかったと判定されたことが通知された場合に、該番組に対応するファイル型コンテンツの視聴権を受信装置に配信できる。該番組に対応するファイル型コンテンツの視聴権を受信装置に配信できるため、利用者は確実に、該コンテンツを利用できる。
【0150】
さらに、
前記番組が購入済であるかどうかを判定する購入判定部
を有し、
前記視聴許可情報生成部は、前記購入判定部により前記番組が購入済みであると判定された場合に、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する。
【0151】
端末装置から通知された番組が購入済であると判定された場合に、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成し、端末装置に配信できる。購入済でない番組に対して視聴権が与えられることを防止できる。
【0152】
さらに、
前記受信状況測定部は、受信状況として、前記番組の視聴開始時刻と、終了時刻、前記番組のパケット数/データ量、前記番組の制御情報の受信回数、及び前記番組の開始時刻から終了時刻までの間に、正常なパケットが受信された時間又は時間の割合の少なくとも1つを測定し、
前記受信状況判定部は、前記番組の視聴開始時刻と、終了時刻、前記番組のパケット数/データ量、前記番組の制御情報の受信回数、及び前記番組の開始時刻から終了時刻までの間に、正常なパケットが受信された時間又は時間の割合の少なくとも1つに基づいて、該番組を視聴可能にすべきかどうかを判定する。
【0153】
受信状況として、前記番組の視聴開始時刻と、終了時刻、前記番組のパケット数/データ量、前記番組の制御情報の受信回数、及び前記番組の開始時刻から終了時刻までの間に、正常なパケットが受信された時間又は時間の割合の少なくとも1つに基づいて、該番組を視聴可能にすべきかどうかを判定できる。
【0154】
本サーバは、
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバであって、
端末装置により通知された受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすべきかどうかを判定する受信状況判定部と、
該受信状況判定部により前記番組を視聴可能にすべきと判定された場合、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成部と、
該視聴許可情報生成部により生成された前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信部と
を有し、
前記端末装置は、
前記番組の受信状況を測定し、前記放送サーバに、該受信状況を通知し、当該放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する。
【0155】
本サーバは、
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバであって、
端末装置により通知された前記番組を示す情報に基づいて、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成部と、
該視聴許可情報生成部により生成した前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信部と
を有し、
前記端末装置は、
前記番組の受信状況を測定し、前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすることを要求すべきかどうかを判定し、該番組を視聴可能にすることを要求すべきと判定した場合に、前記放送サーバに、前記番組を示す情報を通知し、前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する。
【0156】
本端末装置は、
デジタル放送を受信する端末装置であって、
該デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定部と、
放送サーバに、前記受信状況測定部により測定された受信状況を通知する受信状況通知部と、
前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信部と
を有し、
前記放送サーバは、当該端末装置により通知された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすべきかどうかを判定し、
前記番組を視聴可能にすべきと判定した場合、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成し、該番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する。
【0157】
本端末装置は、
デジタル放送を受信する端末装置であって、
前記デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定部と、
該受信状況測定部により測定された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすることを要求すべきかどうかを判定する受信状況判定部と、
該受信状況判定部により該番組を視聴可能にすることを要求すべきと判定された場合に、前記放送サーバに、前記番組を示す情報を通知する番組情報通知部と、
前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信部と
を有し、
前記放送サーバは、
前記端末装置により通知された前記番組を示す情報に基づいて、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成し、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する。
【0158】
本方法は、
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバと、該デジタル放送の番組を受信する端末装置とを有するシステムにおける方法であって、
前記端末装置は、
前記デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定ステップと、
前記放送サーバに、前記受信状況測定ステップにより測定された受信状況を通知する受信状況通知ステップと、
前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信ステップと
を有し、
前記放送サーバは、
前記端末装置により通知された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすべきかどうかを判定する受信状況判定ステップと、
該受信状況判定ステップにより前記番組を視聴可能にすべきと判定された場合、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成ステップと、
該視聴許可情報生成ステップにより生成された前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信ステップと
を有する。
【0159】
本方法は、
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバと、該デジタル放送の番組を受信する端末装置とを有するシステムにおける方法であって、
前記端末装置は、
前記デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定ステップと、
該受信状況測定ステップにより測定された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすることを要求すべきかどうかを判定する受信状況判定ステップと、
該受信状況判定ステップにより該番組を視聴可能にすることを要求すべきと判定された場合に、前記放送サーバに、前記番組を示す情報を通知する番組情報通知ステップと、
前記放送サーバから前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信ステップと
を有し、
前記放送サーバは、
前記番組情報通知ステップにより通知された前記番組を示す情報に基づいて、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成ステップと、
該視聴許可情報生成ステップにより生成された前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信ステップと
を有する。
【0160】
説明の便宜上、発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明されるが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてよい。
【0161】
以上、本発明は特定の実施例を参照しながら説明されてきたが、各実施例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。説明の便宜上、本発明の実施例に係る装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が包含される。
【符号の説明】
【0162】
100 放送装置
102 番組データベース(DB: database)
104 ストリーミング型番組処理部
106 蓄積型番組処理部
108 放送多重化部
110 番組配信管理部
200 放送サーバ
202 データ通信部
204 番組課金処理部
206 購入履歴管理部
208 データ利用判定部
2082 購入判定部
2084 受信状況判定部
2086 視聴許可情報配信部
210 視聴権発行部
300 受信装置
302 チューナ部
304 分離部
306 デコード部
308 蓄積処理部
310 表示処理部
312 メモリ部
314 番組受信管理部
316 受信状況測定
318 データ通信部
320 視聴処理部
3202 番組購入処理部
3204 視聴権管理部
322 受信状況判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバと、該デジタル放送の番組を受信する端末装置とを有するシステムであって、
前記端末装置は、
前記デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定部と、
前記放送サーバに、前記受信状況測定部により測定された前記番組の受信状況を通知する受信状況通知部と、
前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信部と
を有し、
前記放送サーバは、
前記端末装置により通知された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすべきかどうかを判定する受信状況判定部と、
該受信状況判定部により前記番組を視聴可能にすべきと判定された場合、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成部と、
該視聴許可情報生成部により生成された前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信部と
を有するシステム。
【請求項2】
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバと、該デジタル放送の番組を受信する端末装置とを有するシステムであって、
前記端末装置は、
前記デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定部と、
該受信状況測定部により測定された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすることを要求すべきかどうかを判定する受信状況判定部と、
該受信状況判定部により該番組を視聴可能にすることを要求すべきと判定された場合に、前記放送サーバに、前記番組を示す情報を通知する番組情報通知部と、
前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信部と
を有し、
前記放送サーバは、
前記番組情報通知部により通知された前記番組を示す情報に基づいて、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成部と、
該視聴許可情報生成部により生成された前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信部と
を有するシステム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のシステムにおいて、
前記番組が購入済であるかどうかを判定する購入判定部
を有し、
前記視聴許可情報生成部は、前記購入判定部により前記番組が購入済みであると判定された場合に、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成するシステム。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシステムにおいて、
前記受信状況測定部は、受信状況として、前記番組の視聴開始時刻と、終了時刻、前記番組のパケット数/データ量、前記番組の制御情報の受信回数、及び前記番組の開始時刻から終了時刻までの間に、正常なパケットが受信された時間又は時間の割合の少なくとも1つを測定し、
前記受信状況判定部は、前記番組の視聴開始時刻と、終了時刻、前記番組のパケット数/データ量、前記番組の制御情報の受信回数、及び前記番組の開始時刻から終了時刻までの間に、正常なパケットが受信された時間又は時間の割合の少なくとも1つに基づいて、該番組を視聴可能にすべきかどうかを判定するシステム。
【請求項5】
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバであって、
端末装置により通知された受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすべきかどうかを判定する受信状況判定部と、
該受信状況判定部により前記番組を視聴可能にすべきと判定された場合、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成部と、
該視聴許可情報生成部により生成された前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信部と
を有し、
前記端末装置は、
前記番組の受信状況を測定し、前記放送サーバに、該受信状況を通知し、当該放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する放送サーバ。
【請求項6】
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバであって、
端末装置により通知された前記番組を示す情報に基づいて、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成部と、
該視聴許可情報生成部により生成した前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信部と
を有し、
前記端末装置は、
前記番組の受信状況を測定し、前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすることを要求すべきかどうかを判定し、該番組を視聴可能にすることを要求すべきと判定した場合に、前記放送サーバに、前記番組を示す情報を通知し、前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する放送サーバ。
【請求項7】
デジタル放送を受信する端末装置であって、
該デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定部と、
放送サーバに、前記受信状況測定部により測定された受信状況を通知する受信状況通知部と、
前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信部と
を有し、
前記放送サーバは、当該端末装置により通知された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすべきかどうかを判定し、
前記番組を視聴可能にすべきと判定した場合、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成し、該番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する端末装置。
【請求項8】
デジタル放送を受信する端末装置であって、
前記デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定部と、
該受信状況測定部により測定された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすることを要求すべきかどうかを判定する受信状況判定部と、
該受信状況判定部により該番組を視聴可能にすることを要求すべきと判定された場合に、前記放送サーバに、前記番組を示す情報を通知する番組情報通知部と、
前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信部と
を有し、
前記放送サーバは、
前記端末装置により通知された前記番組を示す情報に基づいて、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成し、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する端末装置。
【請求項9】
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバと、該デジタル放送の番組を受信する端末装置とを有するシステムにおける方法であって、
前記端末装置は、
前記デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定ステップと、
前記放送サーバに、前記受信状況測定ステップにより測定された受信状況を通知する受信状況通知ステップと、
前記放送サーバから、放送装置により配信されるべき前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信ステップと
を有し、
前記放送サーバは、
前記端末装置により通知された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすべきかどうかを判定する受信状況判定ステップと、
該受信状況判定ステップにより前記番組を視聴可能にすべきと判定された場合、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成ステップと、
該視聴許可情報生成ステップにより生成された前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信ステップと
を有する方法。
【請求項10】
デジタル放送の番組の課金処理を行う放送サーバと、該デジタル放送の番組を受信する端末装置とを有するシステムにおける方法であって、
前記端末装置は、
前記デジタル放送の番組の受信状況を測定する受信状況測定ステップと、
該受信状況測定ステップにより測定された前記番組の受信状況に基づいて、該番組を視聴可能にすることを要求すべきかどうかを判定する受信状況判定ステップと、
該受信状況判定ステップにより該番組を視聴可能にすることを要求すべきと判定された場合に、前記放送サーバに、前記番組を示す情報を通知する番組情報通知ステップと、
前記放送サーバから前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を受信する受信ステップと
を有し、
前記放送サーバは、
前記番組情報通知ステップにより通知された前記番組を示す情報に基づいて、前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を生成する視聴許可情報生成ステップと、
該視聴許可情報生成ステップにより生成された前記番組のファイル型コンテンツを視聴するための情報を送信する送信ステップと
を有する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−10191(P2012−10191A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−145546(P2010−145546)
【出願日】平成22年6月25日(2010.6.25)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】