説明

システムフロア

【課題】配線スペースを広く取るとともに、耐加重性を確保した合成樹脂性のシステムフロアを提供する。
【解決手段】一つの合成樹脂樹脂製のフロアマットと25個の合成樹脂樹脂製のシステムフロアのパーツからなり、システムフロアとフロアマットの各システムフロアに対応する部分には凸凹の加工がされた連結部を持ちシステムフロアの突起部凸をフロアマットの受け部凹に差し込むことで連結される。また凹凸部以外は配線スペースになっているので配線容量は充分に確保できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システムフロアに関するものである。
【背景技術】
【0002】
システムフロアの部材については、コンクリート素材や金属ならびに樹脂などがあるが、コンクリートや金属を素材にしたものは耐荷重強度が優れているがモノレール式の架台等の支持脚が必要になる。部材内部に配線スペースを確保することが難しいため床下を配線ピットにしている。コンクリートなどの床に支持脚を立てモノレールを水平に調整することで、その上にシステムフロアを敷き詰める。又、樹脂製のものは部材の内部に配線スペースを設けているが、その形状の問題からスペースが限られている。軽量で作業効率は良くなったもののコスト面からシステムフロア部材の密度を上げることができず、耐荷重に限界がある。又、配線ピットの上部に蓋を施しているので事務用品の支持脚が蓋の上に乗った場合は問題が起こる場合がある。
当該システムフロアでは、その組み立て作業の容易性、工期の短縮、配線ピットの容量の確保が要求される。配線ピット内においては、電力ケーブルや通信ケーブル等が敷設されるが、当該システムフロアでは配線スペースが飛躍的に多く、加工が容易なことが重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献】実開5−61340号公報、特開平10−238084号公報、特開2003−213912号公報、特開2003−247331号公報、特開2007−77770号公報、特開2009−144378公報、特開2009−127362号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来技術の有する欠点を解消しつつ上記各種要請に応えることができる新規な技術を提供することを目的としたものである。
本発明の他の目的や新規な特徴については本件明細書及び図面の記載からも明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は樹脂製のシステムフロアの欠点を解消することを目的としたものであるが、樹脂製のシステムフロアは材質の強度の問題で架台に乗せて使用することができないために直接床の上に敷設して使用した。そのために配線スペースがシステムフロアの製品の厚さと構造の制限を受けた。配線スペースを広く取るとどうしてもその部分の耐荷重強度が下がった。本発明のシステムフロアでは従来のシステムフロアを25分割し、それぞれをパーツ化させた。例えば一つのパーツとしてフロアマット部分には25個の凹部に加工された受部を設け、システムフロアのパーツには中心に凸の形の突起部を儲け凸が凹に差し込まれるとロックが掛かることで固定される。また凹凸部以外は配線スペースになっているので配線容量は充分に確保できる。それぞれがパーツとして独立しているので耐荷重も確保できる。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、工事の容易さと配線ピットの容量を高めるために本来の形状の大きさを二十五等分に分けた。配線ピットスペースをシステムフロアの一部に限定しないことで配線ピットの容量を高め、耐加重を確保した。又、二十五等分にしてパーツ化したことで作業を簡素化した。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
次に、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
【実施例】
【0008】
図1に示すように、本発明のシステムフロアでは、合成樹脂製のフロアマット2に二十五個のシステムフロア1のパーツを差し込むことで本来1個の物が完成する。又、フロアマット2には連結部がありシステムフロア1とフロアマット2を連結できる。配線ルートまたは配線の容量によってパーツの組み立て順序を選択できる。
【0009】
図2に示すように、フロアマット2の上部と右側にT型の突起を施し、左側と下部に同じくT型の型のくぼみを施したことでそれぞれのフロアマット2が連結できる。
【0010】
図3に示すように、システムフロア1のパーツの下部には突起部があり切込がなされている。この突起部がフロアマット2の凹部に押し込まれることでロックがかかる。
【0011】
図4に示すように、フロアマット2にはシステムフロア1のパーツの形状に合わせて4箇所に土台があり、その中心にはシステムフロア1の突起部を受け止めるための凹部がフロアマット2に加工されている。
【0012】
本発明は上記実施例に限定されず、適宣変更が可能である。例えば、パーツの大きさを変えたり配線ピットの容量を変更したり、又は軸足の大きさを大きくして強度を高める形態でもよい。
【0013】
本発明は、各種の素材のシステムフロアに適用できる。合成樹脂製の部材の材質としてガラス繊維強化プラスチック(GFRP)もしくは炭素樹脂強化複合材料(CFRP)を使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の実施例を示すシステムフロアの立面図と側面図ならびに平面図である。
【図2】本発明の実施例を示すシステムフロアのフロアマットの立面図と側面図ならびに平面図である。
【図3】本発明の実施例を示すシステムフロアのパーツの立面図と側面図ならびに平面図である。
【図4】本発明の実施例を示すシステムフロアのフロアマットのパーツの受け部の立面図と側面図ならびに平面図である。
【0015】
1 …システムフロア本体
2 …フロアマット
3 …フロアマット連結部
4 …作業工具取付け穴
5 …フロア本体突起部
6 …フロア本体挿入孔
7 …配線ピット
8 …ケーブル取り出し穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂製のフロアマットと25等分化された合成樹脂製のシステムフロア本体の両方に凹凸部を設けることによりシステムフロアがフロアマットに連結される。細分化したことで耐荷重が増し、配線スペースの確保が容易であることを特徴とする合成樹脂製のシステムフロア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−19256(P2013−19256A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−163657(P2011−163657)
【出願日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(502220492)小峯電業株式会社 (2)
【Fターム(参考)】