説明

シュリンクスリーブラベル製造装置

スリーブ状のラベル2を製造する装置1であって、熱収縮フィルムの帯5を形成スピンドル4に供給する供給リール3と、熱収縮フィルムの帯5を形成スピンドル4の側面4aに巻き付ける手段と、熱収縮フィルムの帯5の第1の長手方向端部5aと第2の長手方向端部5bとをヒートシールして重なり部分8に接続部13を提供するヒートシール手段11と、スリーブ状のラベル2を形成スピンドル4から容器10まで搬送する手段とを含み、搬送する手段9の上流に、形成スピンドル4の軸101と平行に延伸する容易に破れる部分21を提供するように、形成スピンドル4に巻き付けられた熱収縮フィルムの帯5と接触するように設計された穿孔装置20と、穿孔装置20と形成スピンドル4に巻き付けられた熱収縮フィルムの帯5との間の接触の間に、形成スピンドル4の穿孔装置20上での摺動をともなわない回転動作を提供する相対移動手段22とを含む装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シュリンクスリーブラベル製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、ボトル等の容器の連続ラベリングを実行する、「シュリンクスリーブ」ラベルとして知られる、高分子熱収縮材料からなるスリーブ状のラベルを容器に付けることができる装置が広く知られている。
【0003】
具体的には、スリーブ状のラベルが容器の上に嵌装され、続いて、容器が加熱ステーションに送られ、スリーブ状のラベルを、その後に容器の形状となるように、容器の外表面の上で収縮させる。
【0004】
一般に、この形式の装置は、実質的に垂直な回転軸の周りに回転でき、その周辺部に沿って、ラベル付けされる各容器のための複数の支持台を有する回転台からなり、容器は、ベルトフィーダにより供給されて、回転台のその軸周りの部分的回転の後、専用コンベアによって加熱ステーションに送られる。
【0005】
第1の形式のこの手の公知の装置には、スリーブ状のラベルを供給するために、回転台から分離され、熱収縮材料の印刷されたフィルムからなる平坦な管状要素のロールのための支持ローラを備えるステーションがある。支持ローラの下流には、管状要素を切り取り、連続して、回転台の上に配置された容器の上に装着すべきスリーブ状のラベルを形成する手段がある。
【0006】
他の形式の公知の装置において、スリーブ状のラベルは、回転台のそれぞれの支持台の上に配置されたスピンドルの周りにフィルムの一部を巻き付けることにより、回転台上で直接形成される。スピンドルに巻きつけた印刷されたフィルムの一部は、リールから連続したフィルムを取り出して切断手段によって切断することで得られる。切断手段は、連続したフィルムの長さに沿って、連続したフィルムの切断すべき領域を特定する適当な図形的印または「マーカ」を検出するのに適した読み取り手段と結合している。
【0007】
一度、それぞれのスピンドルの上へのフィルムの一部の巻き付けが完了したなら、そのようなスピンドルは、回転台の軸周りの回転によって引っ張られて、ヒートシール装置に運ばれる。ヒートシール装置は、最終的にはラベル付けすべき容器の上に嵌装されるスリーブ状のラベルを形成するように、フィルムの2つの対向するフラップの部分をひとつに「溶着」する。
【0008】
ある場合には、ヒートシール装置は、各スピンドルに接続され、そのようなスピンドルと共に回転する。
【0009】
ある場合には、分別ごみ収集において容器と容器から取り外したラベルとを別々に廃棄できるように、ユーザが容器からラベルを容易に取り外せるために、スリーブ状のラベルに容易に破れる部分を設けることが有益である。
【0010】
スリーブ状のラベルが熱収縮材料のフィルムからなる平坦な管状要素のロールから巻きほどかれるラベル付け装置と組み合わされた、容易に破れる部分を設けるための装置の第1の形式が知られている。
【0011】
この場合、これらの装置は、典型的には、それぞれのリールから平坦な管状要素を巻きほどく方向と実質的に直角な回転軸を有し、実質的に管状要素の巻きほどきの軸と平行で、結果的に、スリーブ状のラベルの軸と平行な容易に破れる部分を設ける穿孔ローラからなる。
【0012】
代案として、同様の方法を用いて容易に破れる部分を得る形成スピンドルを使用するラベル付け装置に接続され得る装置が知られている。
【0013】
しかしながら、この場合、穿孔ローラは、切断されてそれぞれの形成スピンドルまで搬送される前、或いは、部分が切断されたが、スピンドルまで搬送されていないときに、熱収縮フィルムと係合し、この手順により、容易に破れる部分は、スリーブ状のラベルを横断して延伸するように得られる。
【0014】
現在のところ、形成スピンドルを使用するラベル付け装置に接続され、スリーブ状のラベルの軸に実質的に平行な容易に破れる部分を設けられる装置は、知られていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明の目的は、運転上の信頼性が特に高いスリーブ状のラベルを製造する装置を提供することによって、上述の問題を解決することである。
【0016】
この目的の中で、本発明の課題は、使用上の安全を広範に補償できるスリーブ状のラベルの製造装置を提供することである。
【0017】
本発明のもうひとつの課題は、純粋な経済性の観点からも有利なように構造的に簡素なスリーブ状のラベルの製造装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
この目的並びにこれらおよび以降でより明らかされる他の課題は、後続の特許請求の範囲で特定するスリーブ状のラベルの製造装置、および、関連するスリーブ状のラベルの製造方法によって達成される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】スリーブ状のラベルの製造装置の概略側面図である。
【図2】図1に示したスリーブ状のラベルの製造装置の正面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿ってとったラベル製造装置の概略断面図である。
【図4】穿孔装置と形成スピンドルの周りに巻き付けたフィルムの帯との間の接触部分の拡大図である。
【図5】穿孔装置の可能な実施形態の斜視図である。
【図6】容易に破れる部分を設けるべきフィルムの帯が巻き付けられた形成スピンドルと、穿孔装置との間の相対移動の行程を示す、形成スピンドルの回転軸に垂直な平面に沿ってとった断面図である。
【図7】容易に破れる部分を設けるべきフィルムの帯が巻き付けられた形成スピンドルと、穿孔装置との間の相対移動の行程を示す、形成スピンドルの回転軸に垂直な平面に沿ってとった次の断面図である。
【図8】容易に破れる部分を設けるべきフィルムの帯が巻き付けられた形成スピンドルと、穿孔装置との間の相対移動の行程を示す、形成スピンドルの回転軸に垂直な平面に沿ってとった次の断面図である。
【図9】本発明に係る装置の概略平面図である。
【図10】フィルムの帯が巻き付けられた形成スピンドルの拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明のさらなる特徴と利点とは、好ましいが限定ではない、添付の図面に非限定的例示の方法として図示した本発明に係る実施形態の以下の詳細な説明からより明らかにされる。
【0021】
図面を参照すると、スリーブ状のラベル2を製造するための、全体的に参照番号1で示された装置は、少なくとも1つの形成スピンドル4に熱収縮フィルムの帯5を供給するように設計された少なくとも1つの供給リール3を含む。
【0022】
特に、熱収縮フィルムの帯5をそれぞれの形成スピンドル4の側面4aに巻き付ける手段があり、該手段は、形成スピンドル4と接触している熱収縮フィルムの帯5の第1の長手方向の端部5aと、熱収縮フィルムの帯5の第2の端部5bとの間に重なり部分8を設けるように設計されている。
【0023】
装置1は、さらに、形成スピンドル4の周りに巻き付けた熱収縮フィルムの帯5の第1の長手方向の端部5aを第2の長手方向の端部5bにヒートシールして、重なり部分8に接続部を設ける手段11を有する。
【0024】
装置1は、スリーブ状のラベル2を形成スピンドル4からラベル付けすべき容器10まで搬送する手段9を含む。
【0025】
本発明によれば、装置1は、搬送手段9の上流に、それぞれの形成スピンドル4の周りに巻き付けられた熱収縮フィルムの帯5と接触して、形成スピンドル4および結果的にその周りに巻き付けたスリーブ状のラベル2の軸101と実質的に並行に延伸する少なくとも1つの容易に破れる部分21を設けるように設計された穿孔装置20を含む。
【0026】
特に、装置1は、形成スピンドル4と穿孔装置20との間の相対移動のための手段22を有し、これらの手段22は、穿孔装置20と形成スピンドル4の周りに巻き付けられた熱収縮フィルムの帯5とが接触している間に、穿孔装置20上で形成スピンドル20ひいてはその周りに巻き付けられた熱収縮フィルムの帯5をスライドさせることなく、回転動作を提供するようになっている(図6から8に図示する手順に明示)。
【0027】
好ましい実施形態によれば、装置1は、回転軸100の周りに回転でき、周囲に形成スピンドル4を支持するように設計された回転台31用の支持フレーム30を含む。形成スピンドル4は、特に、その軸101が回転台31の回転軸100と並行に配設される。
【0028】
この場合、図6から8に示す時系列を具体的に参照すると、相対移動手段22は、形成スピンドル4をその軸101周りに回転駆動する手段22aを含み、穿孔装置20と対応する形成スピンドル4の周りに巻き値けられた熱収縮フィルムの帯5との接触行程の間に、回転台31の周りの、それにより、一点鎖線で図中に示した湾曲した経路200に沿う形成スピンドル4の回転作用を取り除く。
【0029】
有利にも、回転台31は、周囲に複数の形成スピンドル4を支持する。
【0030】
具体的に添付の図面を参照すると、本説明において装置1は、上述のように、実質的に垂直な回転軸100の周りに回転でき、スリーブ状のラベル5を装着する行程の間にラベル付けすべき容器10を支持するように設計された回転台31の使用を提供する。
【0031】
しかしながら、本発明の主題が、異なる構造、例えば直線ラベル付け装置に適用できない理由はない。
【0032】
より正確には、回転コンベア31は、支持フレーム30に対して、回転軸100の周りに、符号Aで図示した方向に回転させられる。
【0033】
その周辺部に沿って、回転台31は、上述のように、その上に形成されたそれぞれのスリーブ状のラベル2を、少なくとも1つのラベル付けすべき容器10の外表面10aの上に搬送するように設計され、これまた回転台31によって支持されている対応する形成スピンドル4によって構成された複数のアプリケータ要素を有する。
【0034】
都合よくは、ラベル付けすべき容器は、ベルトフィーダによって回転台31に供給され、コンベアが、ラベル付けされた容器10を回転台31から取り出して加熱ステーション(不図示)に搬送して、スリーブ状のラベル2の熱収縮を、ひいてはそれらが嵌装された容器10の外側形状にすることを達成する。
【0035】
有利にも、ベルトフィーダと回転台31との間には、入口供給ホイール8があり、その機能は、ラベル付けすべき容器10を回転台31に搬送することである。同様に、回転台31とコンベアとの間には、出口供給ホイールがあり、その機能は、ラベル付けされた容器10を回転台31から取り除き、それらをコンベアに搬送することである。
【0036】
さらに、装置1には、以下に詳細に説明する、熱収縮フィルムの帯5をそれぞれの形成スピンドルが利用できるようにするのに適した供給手段が設けられている。
【0037】
好ましい実施形態によれば、穿孔装置20は、形成スピンドル4の軸101に実質的に平行な方向102aに沿って互いに間隔を空けた穿孔体23の第1の群20aを含む。
【0038】
都合よくは、穿孔装置は、穿孔体23の第1の群20aの並びに沿った方向102aに平行な方向102bに並んだ穿孔体23の少なくとも1つの第2の群20bを含む。
【0039】
このようにして、スリーブ状のラベル2の上に、互いに間隔を空けて形成スピンドルの軸101に平行な2つの容易に破れる部分を得ることができる。
【0040】
好ましい実施形態によれば、穿孔装置20は、支持フレーム30と一体である。
【0041】
これに関し、穿孔装置20は、有利にも、図1および2に示すように、支持フレーム30と係合した直立部材33によって、取り外し可能に支持され得る。
【0042】
都合よくは、支持フレーム30と穿孔装置20との間に、穿孔装置20、より具体的には穿孔体23の群の相対位置を、支持フレーム30に対して、それにより、回転台31の回転軸の周りに形成スピンドル4の軸101がなぞる湾曲した経路200に対して調節するための手段が存在する。
【0043】
これらの調節手段は、穿孔装置20を直立部材の延長に沿って固定するための1以上のカラー34と、選択的に、形成スピンドルの軸101に垂直で、有利には回転台31の回転軸100を通過する直線調節レールとによって実現され得る。
【0044】
直線調節レールは、特に、支持ブロック35の上に画定され、都合よくは、穿孔体23の群を支持する摺動要素36が係合し得る。
【0045】
摺動要素36の支持ブロック35に対する位置の固定は、締め付けハンドル37によって実行される。
【0046】
穿孔装置20と支持フレーム30との間に、例えば形成スピンドル4と予期せず接触したときの穿孔装置20の支持フレーム30に対する制御された移動を可能にするように設計された空圧ベアリングのような接続手段を介設できない理由はない。
【0047】
本発明の特に重要な局面によれば、形成スピンドル4は、フィルムの帯5またはもしも既に形成されていればスリーブ状のラベル2の、それぞれ容易に破れる部分を提供するために穿孔装置20と接触するように意図された部分に対向するように設計された部分に延伸する少なくとも1つの長手方向溝4bを含む。
【0048】
長手方向溝または溝4bの存在は、穿孔装置20が、熱収縮フィルムの帯5またはスリーブ状のラベル2の厚みを、非常に正確、且つ、大変容易に貫通することを可能にする。
【0049】
有利にも、穿孔装置20は、ヒートシール手段11の下流に配置される。このように、穿孔体23の存在は、形成スピンドル4上でのフィルムの帯5の滑りを生じさせない。
【0050】
図9に示す配置を参照すると、熱収縮フィルムの帯5を形成スピンドル4に供給する手段は、リール5から巻きほどかれたフィルム13を切断して、次にスリーブ状のラベル2を形成するのに使用されるフィルムの帯5を形成するように設計された切断手段14を含む。
【0051】
図9に示すように、符合Cで示された、回転台2の回転方向Aと反対の回転方向に、対応する移動の軸102の周りに回転可能な搬送ドラム18が設けられ得る。
【0052】
現実的な実施形態によれば、搬送ドラム18は、それ自体公知の態様であり、その上に空圧装置に接続された複数の孔が形成された円筒形の側壁を有し、その孔を通して搬送ドラム18に空気を吸い込むか搬送ドラム18から空気を放出するようになっており、その孔を通して搬送ドラム18の回転の間、その孔により移動の軸102に対する角度位置決めの機能を担う。
【0053】
実際には、孔を通した空気の吸い込みによって、搬送ドラム18の円筒形の側壁に対する接着性により切断手段14により一度に得られるフィルムの部分15を保持でき、搬送ドラム18からの空気の放出によって、搬送ドラム18の下流に位置し、回転第31の周辺部に沿って配置されたラベル付けすべき容器10の上の形成スピンドル4の上に運ぶために、フィルムの部分15を搬送ドラム18の円筒形の側壁から取り外すことができる。
【0054】
先に説明したように、スリーブ状のラベル2の制作を完成するために、回転台31の成形スピンドル4に巻き付けられたフィルム5の部分の対向するフラップ5a,5bの接着を実行するヒートシール手段が存在する。
【0055】
例示の目的で、ヒートシール手段11は、国際出願番号第WO2004/020291号に記載されているような超音波方式、或いは、国際出願番号第WO2007/031502号に記載されているようなレーザー方式で有り得る。
【0056】
スピンドル4は、それらの対応する軸101の周りに回転して、搬送ドラム18から取り出されたフィルム5の一部を、それらの外表面4aの周りに巻き付けるように駆動される。
【0057】
フィルム5の部分の形成スピンドル4の側面4aへの最大限の密着を保証するために、形成スピンドル4の外表面に画定した複数の開口を通して空気を吸引する手段が存在する。
【0058】
説明の完全性のために、形成スピンドル4は、それ自体公知の様式のスリーブ状のラベル2を容器10に送る手段9を有することを注記する。
【0059】
送る手段9は、例えば、その周りに巻き付けられたスリーブ状のラベル2を形成スピンドル4の下に配置されたラベル付けすべき容器10に向かって押すために、それぞれの形成スピンドルに向かって同軸に移動するように設計されたスラストリングからなり得る。
【0060】
この操作を補助するために、形成スピンドル4上で稼働する吸引手段の動作を中断すること、および、スリーブ状のラベル2をそれが密着している形成スピンドル4の外表面から脱離させるために、形成スピンドル4の外表面に配置された開口から空気を排出する手段を動作させることが望ましい。
【0061】
実際に、本発明による装置1により、容器をスリーブ状のラベルでラベル付けする方法を実行することが可能である。基本的に、少なくとも1つの熱収縮フィルムの帯5を、回転台31の周辺部に配設され得る形成スピンドル4に供給するステップと、形成スピンドル4の周りで形成されたスリーブ状のラベル2を、装置1に、具体的例としては回転台31に支持された容器10の上に搬送するステップとを含む。
【0062】
そのような方法の独特な特徴は、スリーブ状のラベル2または熱収縮フィルムの帯5をラベル付けすべき容器10に搬送する前記ステップの前に、形成スピンドル4の周りに巻き付けられた少なくとも1つのスリーブ状のラベル2または熱収縮フィルムの帯5の一部に穿孔するステップを含むという事実を有する。
【0063】
特に、この穿孔するステップは、それぞれの形成スピンドル4の軸101と平衡に延伸する少なくとも1つの容易に破れる部分21を提供することを可能にする。
【0064】
本方法の好ましい実施形態において、前記穿孔ステップは、穿孔装置20と形成スピンドル4の周りに巻き付けられた熱収縮フィルムの帯5との接触の間に、穿孔装置20上で形成スピンドル4を摺動させることなく、回転動作を提供するような、形成スピンドル4と穿孔装置20との間の相対移動のステップを含む。
【0065】
特に、形成スピンドル4は、回転台31の回転軸100と実質的に平行な軸101を有するように配置される。
【0066】
相対移動のステップは、穿孔装置20とそれぞれの形成スピンドルの周りに巻き付けられた熱収縮フィルムの帯5との間の接触段階の間、形成スピンドル4の回転台31周りの回転作用を取り除くような、形成スピンドル4の自身の軸101周りの回転動作によって実行される。
【0067】
本発明による方法は、さらに、次の操作:フィルム13をリール12から巻きほどくステップと、スリーブ状のラベル2を提供するように設計された熱収縮フィルムの帯5を連続して得るためにフィルム13を切断するステップと、それぞれのフィルムの帯5をそれ自身の軸101の周りに回転できるように回転台31の周辺部に支持された対応する形成スピンドル4の周りに巻き付けるステップと、スリーブ状のラベル2を提供するために熱収縮フィルムの帯5の長手方向の端部5aと5bとをヒートシールするステップと、最後に、形成したスリーブ状のラベル2をラベル付けすべき容器10の外表面10aに搬送するステップとを実行できる。
【0068】
具体的には、穿孔ステップは、熱収縮フィルムの帯5を対応する形成スピンドル4の周りに巻き付けるステップと形成されたスリーブ状のラベル2をラベル付けすべき容器10に搬送するステップとの間で実行される。
【0069】
有利には、穿孔ステップは、シールするステップの後に実行される。
【0070】
実際に、本発明の全ての実施形態は、先述の目的および課題を完全に達成できる。
【0071】
特に、装置1は、形成スピンドル4上のスリーブ状のラベル2に、形成スピンドルの軸101、ひいては形成されたスリーブ状のラベル2の長手方向の軸と平行に延伸する容易に破れる部分を提供可能にする。
【0072】
有利には、好ましくは等として上に示された本発明の全ての特徴は、欠如または均等な特徴で置換されてもよい。
【0073】
一般的な教唆、または、具体的実施形態を参照して提示した個別の特徴は、全て他の実施形態に設けてもよく、また、そのような実施形態の特徴に置換してもよい。
【0074】
したがって、考え得る本発明は、多様な改良および変形の余地があり、それらは全て添付の特許請求の範囲に含まれる。
【0075】
実際に、採用、提供される材料は、特定の用途に適合させられ、大きさおよび形状は、要求応じてどのようなものでもよい。
【0076】
さらに、全ての細部は、他の技術的に等価な要素と置換してもよい。
【0077】
本願が優先権を主張するイタリア国特許出願番号第VR2009A000230号の開示は、参照してここに組み入れる。
【0078】
いずれかの特許請求の範囲に記載した技術的特徴は、参照番号および/または記号が付記されているが、それらの参照番号および/または記号は、特許請求の範囲の理解し易さを増進する目的でのみ含められており、したがって、そのような参照番号および/または記号は、例示の方法としてそのような参照番号および/または記号によって示されたそれぞれの構成要素の解釈を限定する如何なる効果も有しない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スリーブ状のラベル(2)を製造する装置(1)であって、
熱収縮フィルムの帯(5)を少なくとも1つの形成スピンドルに(4)供給するように設計された少なくとも1つの供給リール(3)と、
前記形成スピンドル(4)と接触している前記熱収縮フィルムの帯(5)の第1の長手方向端部(5a)と前記熱収縮フィルムの帯(5)の第2の長手方向端部(5b)との間に重なり部分(8)を提供するのに適した、前記熱収縮フィルムの帯(5)を前記形成スピンドル(4)の側面(4a)に巻き付ける手段と、
前記形成スピンドル(4)の周りに巻き付けられた前記熱収縮フィルムの帯(5)の前記第1の長手方向端部(5a)と前記第2の長手方向端部(5b)とをヒートシールして、前記重なり部分(8)に接続部(13)を提供するために設けられたヒートシール手段(11)と、
前記スリーブ状のラベル(2)を前記形成スピンドル(4)からラベル付けすべき容器(10)まで搬送する手段と、を含み、当該装置は、
前記搬送する手段(9)の上流に、前記形成スピンドル(4)の軸(101)と実質的に平行に延伸する少なくとも1つの容易に破れる部分(21)を提供するように、前記形成スピンドル(4)の周りに巻き付けられた前記熱収縮フィルムの帯(5)と接触するように設計された穿孔装置(20)と、
前記形成スピンドル(4)と前記穿孔装置(20)との間の相対移動のための設けられた、前記穿孔装置(20)と前記形成スピンドル(4)の周りに巻き付けられた前記熱収縮フィルムの帯(5)との間の接触の間に、前記形成スピンドル(4)の前記穿孔装置(20)上での摺動をともなわない回転動作を提供するのに適した相対移動手段(22)とを含むことを特徴とする装置。
【請求項2】
回転軸(100)の周りに回転可能であり、それ自身の軸(101)が前記回転台(31)の前記回転軸(100)と実質的に平行であるように配置された、前記少なくとも1つの形成スピンドル(4)を周囲に支持する回転台(31)のための支持フレーム(30)を含み、前記相対移動手段(22)は、前記形成スピンドル(4)を自身の軸周りに回転駆動し、前記穿孔装置(20)と対応する前記形成スピンドル(4)の周りに巻き付けられた前記熱収縮フィルムの帯(5)との間の接触の段階の間に、前記形成スピンドル(4)の前記回転台(31)の周りの回転の作用を除去する回転駆動装置(22a)を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置(1)。
【請求項3】
前記回転台(31)は、周囲に複数の前記形成スピンドル(4)を支持することを特徴とする請求項1または2に記載の装置(1)。
【請求項4】
前記穿孔装置(20)は、前記少なくとも1つの形成スピンドル(4)の軸(101)と実質的に平行な方向に沿って互いに間隔を空けた穿孔体(23)の第1の群(20a)を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の装置(1)。
【請求項5】
前記穿孔装置(20)は、前記穿孔体(23)の前記第1の群(20a)と平行に並んだ穿孔体(23)の少なくとも1群の第2の群(20b)を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の装置(1)。
【請求項6】
前記穿孔装置(20)は、前記支持フレームに連帯して接続されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の装置(1)。
【請求項7】
前記形成スピンドル(4)は、前記熱収縮フィルムの帯(5)の前記少なくとも1つの容易に破れる部分(21)を提供するために前記穿孔装置(20)と接触するよう意図される部分に面するように設計された部分に延伸する少なくとも1つの長手方向の溝(4b)を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の装置(1)。
【請求項8】
前記穿孔装置(20)の前記支持フレーム(30)に対する相対位置を調節する手段を含むことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の装置(1)。
【請求項9】
前記穿孔装置(20)と前記支持フレーム(30)との間で動作する接続手段を有することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の装置(1)。
【請求項10】
容器にスリーブ状のラベルをラベル付けする方法であって、
少なくとも1つの熱収縮フィルムの帯(5)を形成スピンドル(4)に提供するステップと、
前記形成スピンドル(4)の周りで形成されたスリーブ状のラベル(2)を前記装置(1)により支持された容器(10)の上に搬送するステップと、
前記スリーブ状のラベル(2)をラベル付けすべき前記容器(10)の上に搬送するステップの前に、前記形成スピンドル(4)の周りに巻き付けられた前記スリーブ状のラベル(2)または前記熱収縮フィルムの帯(5)の少なくとも一部に穿孔するために提供されるステップとを含む方法。
【請求項11】
前記穿孔するステップは、対応する前記形成スピンドルの軸(101)に平行に走る少なくとも1つの容易に破れる部分(21)の提供を可能にすることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つの形成スピンドル(4)は、回転軸(100)の周りに回転可能な回転台(31)の周辺部に支持され、前記穿孔するステップは、穿孔装置(20)と前記形成スピンドル(4)の周りに巻き付けられた前記熱収縮フィルムの帯(5)との間の接触の間、前記形成スピンドル(4)の前記穿孔装置(20)上での摺動のない回転動作を提供するように、前記形成スピンドル(4)と前記穿孔装置(20)との間の相対移動をさせるステップを含むことを特徴とする請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
前記相対移動させるステップは、前記穿孔装置(20)と前記形成スピンドル(4)の周りに巻き付けられた前記熱収縮フィルムの帯(5)との間の接触工程の間、前記形成スピンドル(4)の前記回転台(31)の周りの回転の作用を取り除くために、前記形成スピンドル(4)のそれ自身の軸(101)の周りの回転駆動によって実行されることを特徴とする請求項10から12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
リール(3)からフィルム(13)を巻きほどくステップと、前記スリーブ状のラベル(2)を提供するように設計された前記熱収縮フィルムの帯(5)を連続して得るために前記フィルム(13)を切断するステップと、それぞれの前記熱収縮フィルムの帯(5)を、前記回転台(31)の周辺部にそれ自身の軸(101)の周りに回転可能なように支持された対応する前記形成スピンドル(4)の周りに巻き付けるステップと、前記スリーブ状のラベル(2)を提供するために、前記熱収縮フィルの帯(5)の長手方向の端部をヒートシールするステップと、前記スリーブ状のラベル(2)を前記ラベル付けすべき容器(10)の外表面(10a)に搬送するステップとの各工程を実行することを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
前記穿孔するステップは、前記熱収縮フィルムの帯(5)を前記形成スピンドル(4)に巻き付けるステップと、前記スリーブ状のラベル(2)を前記ラベル付けすべき容器(10)に向かって搬送するステップとの間に実行されることを特徴とする請求項10から14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
前記穿孔するステップは、前記ヒートシールするステップの後で実行されることを特徴とする請求項10から15のいずれかに記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−516364(P2013−516364A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546542(P2012−546542)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【国際出願番号】PCT/IB2010/056081
【国際公開番号】WO2011/080692
【国際公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(512019516)サクミ・ヴェローナ・ソシエタ・ペル・アチオニ (3)
【氏名又は名称原語表記】SACMI VERONA S.P.A.
【Fターム(参考)】