説明

シリンジポンプの点検校正機

【課題】シリンジポンプのハウジング側の作動状況(特に、送液量の精度、閉塞圧発生時の警告動作)や閉塞検出の校正を、一つの装置で容易且つ正確に点検する装置の提供。
【解決手段】シリンジの外筒に擬して筒状に形成されたガイド部3と、検出部31と、検出部の内面に設けられた固定スリット板37と、ガイド部内に軸方向移動自在に組み込まれた押子13と、押子の軸方向先端部に固定された移動スリット板29と、ガイド部内に収容され、押子への当接により軸方向先方への移動を規制する閉塞ばね25と、コンピュータ部47と、コンピュータ部に設けられた表示部48とを備える。スリットによる干渉縞の変化を利用して押子の移動距離を算出すると共に、閉塞ばねにより閉塞圧の発生を作り出して、ハウジングの作動状況(送液量と閉塞圧の発生)を表示部に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシリンジポンプの点検校正装置に係り、特にシリンジポンプのハウジング側が正しく動作するかを点検したり、閉塞調整治具として用いたりするのに適した点検校正機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
患者へ薬液又は栄養剤等を正確且つ長時間にわたって送液する用途でシリンジポンプが広く用いられている。このシリンジポンプは、シリンジをハウジングにセットし、シリンジの本体ケース内に収容された薬液を押子のスライドにより押し出すようになっており、例えば特許文献1に記載されたものがある。
【0003】
而して、シリンジポンプに誤動作が発生した場合には患者の生命に係わることから、正しく作動することを定期的に点検している。
点検の主な項目は次の通りである。
(1)シリンジの外筒がきちんとクランプされたことを確認しているか。
(2)シリンジのサイズを測定しているか。
(3)シリンジの押子がきちんとクランプされたことを確認しているか。
(4)設定された送液量で精度高く送液されているか。
(5)送液経路に閉塞が生じたことにきちんと警告動作するか。
【0004】
点検項目(1)〜(3)については、実際にシリンジをハウジングにセットして、ハウジングの表示部に所定の表示がなされたかや押子が作動するか否かで確認できる。
しかしながら、点検項目(4)については、水を入れたシリンジをハウジングにセットし、シリンジポンプを作動させて、シリンジから送出された水をメスシリンダに採って計量し、実際の送液量が予め設定された送液量と一致しているかで確認している。
また、点検項目(5)については、シリンジ側の押子に送液経路に閉塞が生じたときと同様の力を加える装置、例えばばねばかり様の装置を取り付けて、ハウジング側が警告動作するかで確認している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−88564号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
点検項目(4)については、メスシリンダの目盛を正確に読み取るのは容易ではなく、熟練が必要である。また、メスシリンダによる計測を行うためにはある程度の量の水が必要であり、そのためシリンジポンプを相当な時間、駆動しなければならない。
また、点検項目(5)については、専用品を準備する必要があり、点検項目(4)と点検項目(5)との両方を実施することで、点検用品の品目が増えることになる。
さらに、閉塞検出板は経時変化するため、閉圧検出の校正も定期的に行う必要があるが、この校正用にも閉塞調整治具と呼ばれる専用品を準備する必要がある。
【0007】
本発明は上記従来の問題点に着目して為されたものであり、点検項目(4)、(5)を含む点検項目(1)〜(5)の点検と、上記した校正とを一つの装置で、簡単にしかも正確に行うことができる、新規且つ有用なシリンジポンプの点検校正機を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1の発明は、シリンジの外筒に擬して筒状に形成されたガイド部と、前記ガイド部の軸方向先端部に連設され、前記ガイド部と連通する筒状の検出部と、前記検出部の内面に設けられた固定スリット板と、前記ガイド部内に軸方向移動自在に組み込まれた押子と、前記押子の軸方向先端部に固定され、前記押子の移動に追従して前記検出部内を前記固体スリット板に対向した状態で移動する移動スリット板と、前記ガイド部内に収容され、前記押子への当接により軸方向先方への移動を規制する閉塞ばねと、コンピュータ部と、前記コンピュータ部に設けられた表示部とを備え、ハウジングにシリンジに代えてセットして作動させると、前記コンピュータ部は時間により変化する前記2つのスリットの透光を利用して前記押子の移動距離を算出し、その結果に基づいて前記ハウジングの作動状況を前記表示手段に表示させることを特徴とするシリンジポンプの点検校正機である。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載したシリンジポンプの点検校正機において、コンピュータ部は、閉塞ばねによる非規制時と規制時における押子の移動距離から対応するシリンジの送液量と閉塞圧を導出することを特徴とするシリンジポンプの点検校正機である。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載したシリンジポンプの点検校正機において、固定スリット板または移動スリット板には移動方向に沿ってスリット位置をずらしたスリット群が2列以上設けられていることを特徴とするシリンジポンプの点検校正機である。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかに記載したシリンジポンプの点検校正機において、コンピュータ部は外部のホストコンピュータとの連絡用に通信部を備えることを特徴とするシリンジポンプの点検校正機である。
【発明の効果】
【0012】
本発明のシリンジポンプの点検校正機を使用すれば、以下の点検項目を一つの装置で簡単にしかも正確に確認することができる。
(1)シリンジの外筒がきちんとクランプされたことを確認しているか。
(2)シリンジのサイズを測定しているか。
(3)シリンジの押子がきちんとクランプされたことを確認しているか。
(4)設定された送液量で精度高く送液されているか。
(5)送液経路に閉塞が生じたことにきちんと警告動作するか。
また、閉塞検出の校正も行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態に係るシリンジポンプの点検校正機をハウジングにセットした状態を示す斜視図である。
【図2】図1の点検校正機の斜視図である。
【図3】図2の点検校正機の一部断面上面図である。
【図4】図2の点検校正機の一部断面側面図である。
【図5】図2の点検校正機の2枚のスリット板の配置図である。
【図6】図5の2枚のスリット板の重ね合わせ図である。
【図7】図2の点検校正機のコンピュータ部を中心とする電気的構成図である。
【図8】図2の点検校正機の作動時の閉塞ばねによる規制開始直前の状態を示す一部断面側面図である。
【図9】図2の点検校正機の作動時の閉塞ばねによる規制開始後の状態を示す一部断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施の形態に係るシリンジポンプの点検校正機1を図面にしたがって説明する。
図1、図2に示すように、この点検校正機1は、ガイド部3と、押子13と、検出部31と、コンピュータ部47とが一体になっている。点検校正機1はガイド部3、検出部31およびコンピュータ部47が一直線状に連なって、全体として棒状を為している。
点検校正機1は、シリンジポンプのシリンジに代えてハウジング101にセットできるよう、ガイド部3の外面と押子13の基端部は、シリンジを擬した外形を備えており、軸方向を水平にした状態でガイド部3をシリンジ載置部103に載置し、回転レバー105でクランプし、押子13をスライダ107に固定すると、ハウジング101側は被擬シリンジがセットされた場合と同様に点検校正機1に対しての駆動が可能となる。
【0015】
図2〜図4にしたがって構成を詳細に説明する。
点検校正機1のガイド部3は円筒状を為しており、軸方向の先端部と基端部は開通している。先端側の内面には通路を狭める段差5が設けられている。また、基端側には取付板7で閉塞され、この取付板7の外縁は外方に延出して被擬シリンジの外筒フランジに対応している。取付板7の中心には貫通穴が形成されており、この貫通穴を囲んでガイド筒11が取り付けられており、貫通穴を介してガイド筒11の中空部とガイド部3の内部空間は連通している。
【0016】
上記した構成のガイド部3に押子13が組み込まれている。
押子13のシャフト15の基端部にはプレート17が固定されており、このプレート17はハウジング101のスライダ107に固定されるようになっている。また、シャフト15の先端部には円柱状のジョイント19が取り付けられている。ジョイント19には2つの段差が設けられており、進行方向側に向かって径寸法が小さくなっている。シャフト15は上記したガイド筒11を挿通して軸方向に移動自在に支持されており、その先端部およびジョイント19はガイド部3の内部空間に入り込んでいる。
【0017】
シャフト15のガイド筒11から外に出ている部分には負荷ばね(コイルばね)21が巻き付けられており、この負荷ばね21の一端はシャフト15の外周に取り付けられた止具23に止着され、他端はガイド筒11に止着されている。この負荷ばね21によってシャフト15は薬液の押出し方向である進行方向側に付勢される。
【0018】
符号25は閉塞ばね(コイルばね)を示し、この閉塞ばね25はガイド部3内に収容されている。閉塞ばね25の中心径は、ガイド部3の内周面には接触しないが、段差5により小径となった周面には重なるように設定されている。閉塞ばね25はジョイント19の周囲に巻き回されており、進行方向側後端はジョイント19の中間にある段差の外周面に止着され、進行方向側先端は遊端となっている。
【0019】
符号29は移動スリット板を示し、この移動スリット板29は長方形板面を上下方向に向けた状態で、その基端側縁が上記したジョイント19の差込み溝に差し込まれて固定されている。上記した閉塞ばね25は、この移動スリット板29を囲んだ状態で配されている。閉塞ばね25は移動スリット板29には接触していない。
【0020】
検出部31はガイド部3の軸方向先端側に連設されている。検出部31もガイド部3と同様に筒状をなして、その外周面はガイド部3と面一となっている。また、内部空間どうしも連通している。
検出部31の内側面の上側には受光素子33が取付けられており、この受光素子33と対向して下側には発光素子35が取付けられている。この発光素子35は発光ダイオードで構成されている。
【0021】
符号37は固定スリット板を示し、この固定スリット板37は長方形の板面が上下方向を向いた状態で、検出部31の内側上面から吊下げ支持されている。固定スリット板37は上記した受光素子33と発光素子35とに挟まれている。
【0022】
上記した移動スリット板29の進行方向先端側は、この検出部31の内部空間に入り込んでおり、固定スリット板37に下側から臨んだ状態で対向している。
図4に示すように、移動スリット板29と固定スリット板37にはそれぞれスリットパターンが形成されている。
【0023】
図5に示すように、固定スリット板37にはスリット群39が形成されており、各スリット41は同一寸法の長方形を為しており、短辺が矢印に示す移動方向に平行で、長辺が垂直になった状態で整列しており、隣り合うスリット41どうしの間隔も同一となっている。隣接するスリット41どうしの間隔寸法(D1)も50ミクロンとなっている。また、各スリット41の短辺の長さ寸法、即ち幅寸法(D2)は50ミクロンとなっている。固定スリット板37には、上記したスリット群39が二列形成されており、スリット間隔が25ミクロンずれている。
【0024】
移動スリット板29にもスリット群43が形成されており、各スリット45は同一寸法の長方形を為しており、短辺が矢印に示す移動方向に平行で、長辺が垂直になった状態で整列している。各スリット45の幅寸法および隣接するスリット45どうしの間隔寸法はスリット41と同じく設定されている。但し、スリット45の長辺の長さは固定スリット板37の短辺よりも長くなっている。
この点検校正機1では、発光素子35から照射された光を移動スリット板29と固定スリット板37とを通すことによって生じる干渉縞を受光素子33で検出するようになっている。
【0025】
コンピュータ部47は検出部31の軸方向先端側に連設されている。コンピュータ部47は箱状をなし、その外形寸法は上記したガイド部3や検出部31より若干小さくなっている。
符号27は磁石スイッチ28のマグネットを示し、このマグネット27は移動スリット板29の進行方向側先端に取り付けられている。このマグネット27の接近によりONとなる磁石スイッチ28はコンピュータ部47側に設けられており、閉塞ばね25の先端が段差5に当接して圧縮方向に規制を受け始めると、ONになるようこの磁石スイッチ28が位置決めされている。
図7に示すように、コンピュータ部47にはワンチップのコンピュータ49が内蔵されている。このコンピュータ49には、各種データや手順を格納したり、作業領域を確保したりするための各種メモリ51やカウンタ53が備えられている。
コンピュータ部47の表面には表示部48が配置されており、この表示部48はコンピュータ49により表示制御下にある。また、先端部には通信部のコネクタ50が設けられており、有線ケーブルを介して外部のパーソナルコンピュータからのデータの書込み、変更などが可能になっている。
【0026】
コンピュータ49の各種メモリ51には、被擬シリンジのデータと処理手順が格納されている。
コンピュータ49は、押子13の移動に追従して移動スリット板29が移動するが、コンピュータ49は、移動スリット板29と固定スリット板37を光が通ることによって生じる干渉縞の明暗パターンの変化を検出して変化数を押子13の移動距離として算出する。
【0027】
送液量の精度を点検する場合には、コンピュータ49は、移動距離をカウンタ53でカウントしたカウント数の差で除して移動速度を導出する。そして、この移動速度を被擬シリンジに合わせて送液量に換算する。そして、各種メモリ51からハウジング101側での設定送液量を読み出し、「+○%」、「−○%」と精度を計算し、表示部48に表示させる。
固定スリット板37の2つのスリット群39は移動方向に対して25ミクロンずれているので、スリットの幅寸法が50ミクロンでも実質的に25ミクロンのものを設けた場合と同様の有効桁数で速度値が得られる。
【0028】
閉塞圧の警告動作を確認する場合には、コンピュータ49は、閉塞ばね25が段差5に当たって閉塞圧が作り出されたことを、磁石スイッチ28のオンにより確認した上で、各種メモリ51から閉塞ばね25のばね特性データ(校正曲線データ)を読み出し、逐次入力されてくる移動距離を閉塞ばね25の縮みとして掛かっている荷重値に換算し、さらに被擬シリンジに合わせて換算して閉塞圧を算出する。そして、その値を表示部48に表示させる。また、上記と同様にして移動速度も逐次算出する。そして、移動スリット板29が止まったと判断した場合には、そのときの算出した閉塞圧がハウジング101側で警告動作発動の閉塞圧と一致するか否かを判断し、算出した閉塞圧値を同時に表示する。
【0029】
点検校正機1は上記したように構成されており、次に点検校正機1による点検手順を説明する。
先ず、点検校正機1の各種メモリ51にハウジング101側で設定する被擬シリンジに対応した送液量と閉塞圧のしきい値を格納しておく。
そして、図1に示すように、点検校正機1をハウジング101にセットして、ダイアル109を廻してコンピュータ49側で設定した送液量に合わせる。セット状態がOKならば、ハウジング101側のクランプ確認LEDとスライダ確認LEDが点滅状態から消灯状態に変わる。これにより、LEDが正しく動作していることを確認できる。
【0030】
次に、薬液を押し出す方向に押子13を進行させる。ガイド部3の直径が測定されないと押子13に固定させたスライダ107は作動しないので、押子13の進行によりハウジング101側の測定機能が働くことを確認できる。
また、押子13が移動すると、コンピュータ49は上記したように送液量と閉塞圧に関する処理を行うので、表示部48とハウジング101側の表示部111や警告ランプ113の点灯や警報の発動と照らし合わせることにより、設定された送液量で精度高く送液されているかと、送液経路に閉塞が生じたことにきちんと警告動作するかを確認できる。
【0031】
次に、閉塞検出の校正手順を説明する。
点検する場合と同様に、図1に示すように、点検校正機1をハウジング101にセットして、ダイアル109を廻してコンピュータ49側で設定した送液量に合わせる。また、ハウジング101側を所定のスイッチの押下により閉塞検出の校正モードに設定する。
そして、薬液を押し出す方向に押子13を進行させて、閉塞圧を発生させる。点検校正機1の表示部48に所定の閉塞圧(値)が表示されると、押子13を停止させた上で閉塞圧(値)を所定のスイッチの押下によりハウジング101側に書き込む。その後、再び押子13を進行させる。上記の動作を繰り返して閉塞圧(値)を3個書き込む。
この書き込みにより、ハウジング101側の閉塞検出が校正される。
【0032】
上記のようにして、この点検校正機1を使用すれば、必要な項目(1)〜(5)を全て簡単にしかも正確に点検できるだけでなく、閉塞検出の校正もできる。
【0033】
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても発明に含まれる。
例えば、表示部48には、作動状況を数値で示しても、「OK」、「NO」、「異常発生」と示してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の点検校正機は、シリンジポンプのハウジングの点検だけでなく、閉塞検出の校正もできるので、これだけを用意すれば点検校正に対応できる。
【符号の説明】
【0035】
1……点検校正機
3……ガイド部 5……段差
7……取付板 11……ガイド筒
13……押子 15……シャフト
17……プレート 19……ジョイント
21……負荷ばね 23……止具
25……閉塞ばね 27……マグネット
28……磁石スイッチ
29……移動スリット板 31……検出部
33……受光素子 35……発光素子
37……固定スリット板 39……スリット群
41……スリット 43……スリット群
45……スリット 47……コンピュータ部
48……表示部 49……コンピュータ
50……コネクタ 51……メモリ
53……カウンタ
D1……隣り合うスリットどうしの間隔 D2……スリットの幅寸法
101……ハウジング 103……シリンジ載置部
105……回転レバー 107……スライダ
109……ダイアル 111……表示部
113……警告ランプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリンジの外筒に擬して筒状に形成されたガイド部と、前記ガイド部の軸方向先端部に連設され、前記ガイド部と連通する筒状の検出部と、前記検出部の内面に設けられた固定スリット板と、前記ガイド部内に軸方向移動自在に組み込まれた押子と、前記押子の軸方向先端部に固定され、前記押子の移動に追従して前記検出部内を前記固体スリット板に対向した状態で移動する移動スリット板と、前記ガイド部内に収容され、前記押子への当接により軸方向先方への移動を規制する閉塞ばねと、コンピュータ部と、前記コンピュータ部に設けられた表示部とを備え、
ハウジングにシリンジに代えてセットして作動させると、前記コンピュータ部は時間により変化する前記2つのスリットの透光を利用して前記押子の移動距離を算出し、その結果に基づいて前記ハウジングの作動状況を前記表示手段に表示させることを特徴とするシリンジポンプの点検校正機。
【請求項2】
請求項1に記載したシリンジポンプの点検校正機において、
コンピュータ部は、閉塞ばねによる非規制時と規制時における押子の移動距離から対応するシリンジの送液量と閉塞圧を導出することを特徴とするシリンジポンプの点検校正機。
【請求項3】
請求項1または2に記載したシリンジポンプの点検校正機において、
固定スリット板または移動スリット板には移動方向に沿ってスリット位置をずらしたスリット群が2列以上設けられていることを特徴とするシリンジポンプの点検校正機。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載したシリンジポンプの点検校正機において、
コンピュータ部は外部のホストコンピュータとの連絡用に通信部を備えることを特徴とするシリンジポンプの点検校正機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−39242(P2013−39242A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−178298(P2011−178298)
【出願日】平成23年8月17日(2011.8.17)
【出願人】(592222525)株式会社トライテック (1)
【Fターム(参考)】