説明

シートスイッチモジュール

【課題】簡易な構造によって、特定の操作キーのみを選択的に発光させるか、あるいは、特定の操作キーのみを選択的に発光させないようにすることが可能なシートスイッチモジュールを提供する。
【解決手段】光源と、前記光源側に隣接している第1端面と、前記第1端面の反対側である第2端面を有する第1ライトガイドと、前記第1ライトガイドの裏面側に配置されたシートスイッチと、を備えたシートスイッチモジュールであって、前記第1ライトガイドの前記第2端面は、前記シートスイッチの前記ライトガイドと対向する面とのなす角が鋭角である斜面であり、少なくとも前記第1ライトガイドの前記第2端面の全面をカバーする第1遮光シートをさらに備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータなどの操作ボタン、キーボタンの照明に用いるシートスイッチモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話、PDA、パーソナルコンピュータなどの操作ボタン、キーボタンを暗所で操作する際に、ボタンやキーの位置を見易くするために、ボタンやキーを照明する。
従来、携帯電話のキーボタンを明るく照明するために、面状発光装置が使用され、この面状発光装置の一形態として、側面発光方式の面状発光装置が広く用いられている。
この側面発光方式の面状発光装置は、表示部である液晶パネルの背面側に配置されるライトガイドフィルム(導光板)と、このライトガイドフィルムの端側面に配置される光源とから構成されている。
また、この面状発光装置に適用される光源としては、LED(LightEmitting Diode)、冷陰極管などを例示することができる。
【0003】
この照明装置の一例として、押ボタンスイッチ式の照明装置が開示されている(例えば、特許文献1)。この押ボタンスイッチ式の照明装置は、複数個の操作キーと、これらの操作キーの下方に配置されて、操作キーの押圧によってスイッチングを行うスイッチング素子と、この操作キーとこのスイッチング素子との間に配置された可撓性の導光板とからなる。
この可撓性の導光板は、その側面に配置された光源から入射した光を操作キーの下面に向けて投射して、下方から操作キーを照明する。
【0004】
近年、特定の操作キーのみを選択的に発光させるか、あるいは、特定の操作キーのみを選択的に発光させないように、操作キーを照明することが望まれている。
これを実現する方法としては、ライトガイドに非光透過性樹脂からなる遮光部を設ける方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。すなわち、この方法において、ライトガイドを複数の領域に区分し、各領域の境界となる部分にスリットを設けて、このスリットの内部に非光透過性樹脂を充填することにより、ライトガイドの各領域の境界に遮光部を設ける。
【0005】
また、1つの導光体のみを用いて、押しボタンの上部及び下部を各々照明することができる押しボタンの照明装置が開示されている(例えば、特許文献3)。この照明装置は、切欠部を有する遮光リブと、この遮光リブに取り付けられた導光体とを備える。
その中、この導光体は、押しボタンの上部および下部を各々照明する第1の導光部と第2の導光部とを備え、これらの第1及び第2の導光部がクランク状の接続部を介して一体化されている。前記遮光リブの切欠部に前記クランク状の接続部を嵌合させることにより、導光体が遮光リブに取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−167655号公報
【特許文献2】特開2008−41431号公報
【特許文献3】実開平5−53070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2の段落0034〜段落0035、及び図5に示されたように、スピンコート法によりライトガイドを作製した後、エッチングによりこのライトガイドにスリットを作製する。
その後、このスリット内に非光透過性の液状樹脂を充填し、この樹脂を硬化させることにより遮光部を形成する。したがって、特許文献2にかかる方法によれば、製作に非常に手間が掛かるという問題があった。
また、特許文献2の段落0036〜段落0037、及び図6に示されたように、インサート成形技術を適用した場合でも、金型に黒色の硬質の樹脂を挟み、両側からライトガイド材料を流し込むため、製作に非常に手間が掛かるという問題があった。
【0008】
また、特許文献2に開示されている方法は、操作キー側のライトガイドに遮光物を設ける方法であり、その遮光物の厚みが0.3mm〜2mmであり非常に厚い。
さらに、特許文献2の図5及び図6に示されているように、一体成形された遮光物とライトガイドとが完全に密着している。
したがって、遮光物を構成する材料とライトガイドを構成する材料とが異なる場合、これらの材料の線膨張係数の差に起因して、環境温度の変化によって遮光物が剥離する可能性がある。
【0009】
また、特許文献3の技術を適用して、特許文献1の押ボタンスイッチ式の照明装置に遮光部材を設けることが考えられる。この場合、特許文献3の図4に示されたように、遮光リブの高さが導光体よりも低いため、遮光性が不十分である。
したがって、導光体よりも高さが高いエスカッション(取り付け部の基盤)および押しボタンが遮光の働きをしている。すなわち、導光体よりも高さが高い遮光物が設けられている。
【0010】
しかしながら、特許文献3の技術の適用分野はカーオーディオであり、スペースに余裕がある場合が多い。一方、携帯電話の分野では、出来る限り厚みを薄くすることが望まれており、導光板よりも厚い部材を設けることは考えられない。したがって、従来、特許文献2に記載されている方法が採用されていた。
また、特許文献3に示された遮光リブは、エスカッションなどと一体構成をなしている。この技術を携帯電話に応用すると、ライトガイドの下に配置されるスイッチング素子に遮光物を一体成形することになる。このために、非常に特殊な形状を構成する必要があり、製造コストが高くなる。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、簡易な構造によって、特定の操作キーのみを選択的に発光させるか、あるいは、特定の操作キーのみを選択的に発光させないようにすることが可能なシートスイッチモジュールの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決する本発明は、以下の構成を採用している。
(1)本発明に係るシートスイッチモジュールは、光源と;前記光源側に隣接している第1端面と、前記第1端面の反対側である第2端面を有する第1ライトガイドと;前記第1ライトガイドの裏面側に配置されたシートスイッチと;を備えたシートスイッチモジュールであって、前記第1ライトガイドの前記第2端面は、前記シートスイッチの前記ライトガイドと対向する面とのなす角が鋭角である斜面であり、少なくとも前記第1ライトガイドの前記第2端面の全面をカバーする第1遮光シートをさらに備える。
(2)前記第1遮光シートは、前記第1ライトガイドの前記第2端面の全面と、前記第1ライトガイドの表面の一部をカバーしてもよい。
(3)前記第1ライトガイドの表面に、溝が形成され;前記第1ライトガイドの前記表面に、前記溝をカバーする第2遮光シートが形成されてもよい。
(4)前記第1ライトガイドの前記表面における前記溝の幅が、前記第1ライトガイドの前記裏面における前記溝の幅より大きくてもよい。
(5)前記第1ライトガイドの前記表面を向いている傾斜端面を有する第2ライトガイドを更に備え;前記第1ライトガイド及び前記第2ライトガイドが、前記シートスイッチの長手方向に沿って配置され;前記第2ライトガイドの前記傾斜端面と、前記第1ライトガイドの前記第2端面とが隣接していてもよい。
(6)前記第1遮光シートは前記第1ライトガイドの前記表面及び前記第2ライトガイドの表面に形成されて、前記第1ライトガイドの前記第2端面の全面と、前記第2ライトガイドの前記傾斜端面の全面とをカバーしてもよい。
(7)前記第2ライトガイドの前記傾斜面の全面に、第3遮光シートが形成され;前記第2ライトガイドの前記傾斜端面の反対側の端面に、光源が配置されてもよい。
(8)前記第3遮光シートが、前記第2ライトガイドの前記傾斜面の全面及び前記第2ライトガイドの表面の一部に形成されてもよい。
(9)本発明に係るシートスイッチモジュールは、光源と;前記光源に近接配置されて、少なくともその厚み方向に前記光源からの光を導光するライトガイドと;前記ライトガイドの裏面側に配置されたシートスイッチと;を備えたシートスイッチモジュールであって、前記ライトガイドは、第1傾斜面を有する第1ライトガイド領域と、前記第1傾斜面に対向する第2傾斜面を有し、且つ前記第1ライトガイド領域と所定の間隔を置いて配置された第2ライトガイド領域とを備え;前記第1ライトガイド領域の第1傾斜面と前記シートスイッチの前記ライトガイドと対向する面とのなす角が鋭角であり;前記第2ライトガイド領域の第2傾斜面と前記シートスイッチの前記ライトガイドと対向する面とのなす角が鋭角であり;前記ライトガイドの表面に、前記第1ライトガイド領域の第1傾斜面および前記第2ライトガイド領域の第2傾斜面をカバーする遮光シートが配置されている。
(10)本発明に係るシートスイッチモジュールは、光源と;前記光源に近接配置されて、少なくともその厚み方向に前記光源からの光を導光するライトガイドと;前記ライトガイドの裏面側に配置されたシートスイッチと;を備えたシートスイッチモジュールであって、前記ライトガイドは、前記ライトガイドの厚み方向に沿って形成された溝により区分された第1ライトガイド領域と、第2ライトガイド領域とを備え;前記溝の内側面は、前記溝の底側を狭くし、前記溝の開口部側を広くする斜面であり、前記第1ライトガイド領域および前記第2ライトガイド領域は、前記シートスイッチの前記ライトガイドと対向する面とのなす角が鋭角である傾斜面を備え;前記ライトガイドの表面に、前記第1ライトガイド領域および前記第2ライトガイド領域の傾斜面をカバーする遮光シートが配置されてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ライトガイドの内部を伝搬する光が、このライトガイドの端面から外部に漏れることを防止することができる。なお、
さらに、本発明によれば、ライトガイドの内部を伝搬する光が、このライトガイドの端面で反射されて、ライトガイドに戻ることを防止することができる。
本発明によれば、前記溝の幅を調整することにより、この溝を経過して伝搬される光の光量を調整することが可能である。したがって、光の進行方向において、溝の前後におけるライトガイドの明るさに階調をつけることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1実施形態に係るシートスイッチモジュールを示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。
【図2】図1に示すシートスイッチモジュールを構成するシートスイッチの一例を示す断面図である。
【図3】シートスイッチモジュールにおけるスリットの距離と、スリットの端面角度と、遮光率との関係を説明するグラフである。
【図4】本発明の第2実施形態に係るシートスイッチモジュールを示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るシートスイッチモジュールを示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面に基づいて、本発明のシートスイッチモジュールの実施形態を詳しく説明する。
本発明の説明において、表面(又は上面、一方の面)とは、+Z方向に向いている面を示し、裏面(又は下面、他方の面)とは−Z方向に向いている面を示している。そして、第1端面(一端面)とは、−Y方向に向いている端面を示し、第2端面(他端面)とは、+Y方向に向いている端面を示している。
しかしながら、これらの表面及び裏面、又は第1端面及び第2端面は、図示化及び説明の便宜のために定義されたものであって、本発明を限定するものではない。
なお、これらの実施形態は、本発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
【0016】
<第1実施形態>
図1は、本発明のシートスイッチモジュールの第1実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。図2は、図1に示すシートスイッチモジュールを構成するシートスイッチの一例を示す断面図である。
図1に示すように、この実施形態に係るシートスイッチモジュール10は、光源11と、シート状のライトガイド12と、ライトガイド12の裏面(一方の面;下面)12a側に配置されたシートスイッチ20と、ライトガイド12の表面(他方の面;上面)12bに配置された遮光シート13とを備えている。
【0017】
このライトガイド12は、図1の平面視(X−Y平面)において、長方形の形状を構成している。そして、図1(a)に示したように、このライトガイド12は、光源11の出射面11aに近接配置されている。すなわち、図1(b)に示したように、光源11とライトガイド12とが+Y方向に沿って配置されている。
【0018】
図1(b)に示すように、ライトガイド12は、−Z方向に向いている裏面12aと、その反対面である表面12bと、光源11に向いている第1端面12cと、その反対側の第2端面12eとを備えている。
【0019】
図1(b)に示すように、ライトガイド12に、その表面12bから裏面12aまで貫通するスリット30が形成されている。このスリット30により、ライトガイド12が第1ライトガイド領域12Aと、第2ライトガイド領域12Bとに区分される。
【0020】
すなわち、ライトガイド12は、第1ライトガイド領域12Aと、第2ライトガイド領域12Bとを備えている。第1ライトガイド領域12Aと、第2ライトガイド領域12Bとの間に、スリット30が形成されている。このスリット30を介して、第1ライトガイド領域12Aと第2ライトガイド領域12Bは、Y方向に沿って平行に配置されている。
【0021】
スリット30は、Y−Z断面(厚み方向の断面)において、台形の形状を備える。すなわち、スリット30は、Y−Z断面で傾斜している面を備える。具体的に、図1(b)に示すように、ライトガイド12の裏面12aにおけるスリット30の幅dが、表面12bにおけるスリット130の幅より小さい。
【0022】
図1(b)に示すように、このスリット30により、ライトガイド12に第1傾斜面12dと第2傾斜面12fとが形成される。より具体的に、ライトガイド12の第1ライトガイド領域12Aに、第1傾斜面12dが形成され、第2ライトガイド領域12Bに第2傾斜面12fが形成される。
【0023】
第1ライトガイド領域12Aの第1傾斜面12dと、第2ライトガイド領域12Bの第2傾斜面12fとは、お互いに対向して配置されている。この第1傾斜面12dが−Y方向から+Y方向に傾斜している。第2傾斜面12fが、+Y方向から−Y方向に傾斜している。すなわち、第1傾斜面12d及び第2傾斜面12fが、ライトガイド12の表面を向いている。
なお、以下の説明において、第1ライトガイド領域12Aと第2ライトガイド領域12Bを総称して、ライトガイド12と言うこともある。
【0024】
また、角θは、第1ライトガイド領域12Aの第1傾斜面12dとシートスイッチ20を構成する押圧シート25の−Y方向の表面25aとのなす角(スリットの端面角度)を示している。θは、第2傾斜面12fと押圧シート25の+Y方向の表面25aとのなす角(スリットの端面角度)を示している。上記角θ及び角θは、何れも鋭角である。
【0025】
さらに、ライトガイド12の表面(他方の面)12bに、スリット30をカバーする遮光シート13が配置されている。具体的に、遮光シート13は、第1ライトガイド領域12Aの第1傾斜面12dおよび第2ライトガイド領域12Bの第2傾斜面12fを覆うように、第1ライトガイド領域12Aから第2ライトガイド領域12Bに渡って配置されている。
【0026】
第1ライトガイド領域12Aの第1端面12cには、光源11が近接配置されており、光源11からの光は、第1ライトガイド領域12Aに入射される。
【0027】
シートスイッチ20は、枠状の第1粘着材14を介して、第1ライトガイド領域12Aの裏面12aに接着されている。図1(a)に示すように、第1粘着材14は、第1ライトガイド領域12Aの裏面12aの周縁に設けられている。すなわち、第1粘着材14は、第1ライトガイド領域12Aの外周に沿って長方形に設けられている。
【0028】
これにより、第1ライトガイド領域12Aとシートスイッチ20との間に間隙15が設けられている。すなわち、第1ライトガイド領域12Aとシートスイッチ20とが接することなく、第1粘着材14の厚みに対応する間隔を置いて対向して配置されている。間隙15のZ方向の厚みは、第1粘着材14の厚みとほぼ同じである。
【0029】
また、シートスイッチ20は、枠状の第2粘着材16を介して、第2ライトガイド領域12Bの裏面12aに接着されている。図1(a)に示すように、第2粘着材16は、第2ライトガイド領域12Bの裏面12aの周縁に設けられている。すなわち、第2粘着材116は、第2ライトガイド領域112Bの外周に沿って長方形に設けられている。
【0030】
これにより、第2ライトガイド領域12Bとシートスイッチ20との間に間隙17が設けられている。すなわち、第2ライトガイド領域12Bとシートスイッチ20とが接することなく、第2粘着材16の厚みに対応する間隔を置いて対向して配置されている。間隙17のZ方向の厚みは、第2粘着材16の厚みとほぼ同じである。
【0031】
第1ライトガイド領域12Aとシートスイッチ20との間に設けられた間隙15の厚み、すなわち、第1ライトガイド領域12Aとシートスイッチ20との距離は、特に限定がない。
例えば、シートスイッチモジュール10が使用される状況において、第1ライトガイド領域12Aとシートスイッチ20が接しない程度であれば、第1ライトガイド領域12Aとシートスイッチ20との距離(間隙15の厚み)は、特に限定がない。
シートスイッチモジュール10を薄型化する観点から、第1ライトガイド領域12Aとシートスイッチ20との距離(間隙15の厚み)は、0.01mm以上、0.05mm以下であることが好ましい。
【0032】
また、第2ライトガイド領域12Bとシートスイッチ20との間に設けられた間隙17の厚み、すなわち、第2ライトガイド領域12Bとシートスイッチ20との距離は、特に限定がない。
例えば、シートスイッチモジュール10が使用される状況において、第2ライトガイド領域12Bとシートスイッチ20が接しない程度であれば、第2ライトガイド領域12Bとシートスイッチ20との距離(間隙17の厚み)は、特に限定がない。
シートスイッチモジュール10を薄型化する観点から、第2ライトガイド領域12Bとシートスイッチ20との距離(間隙17の厚み)は、0.01mm以上、0.05mm以下であることが好ましい。
【0033】
このシートスイッチモジュール10において、光源11から出射された光は、第1ライトガイド領域12Aの第1端面12cに入射される。
この入射された光(入射光)は、第1ライトガイド領域12Aの内部を伝搬する。
【0034】
そして、この入射光が、第1ライトガイド領域12Aの第1傾斜面12dから外部に出射する。
この場合、第1傾斜面12dからの出射光が、第2ライトガイド領域12Bの第2傾斜面12fに入射しないようにする必要がある。
したがって、第1傾斜面12dからの出射光が、第2傾斜面12fに入射しないように、角θと角θを適宜に調整する必要がある。
【0035】
その中、角θは、第1ライトガイド領域12Aの第1傾斜面12dと、シートスイッチ20を構成する押圧シート25の表面25aとのなす角である。
角θは、第2ライトガイド領域12Bの第2傾斜面12fと、シートスイッチ20を構成する押圧シート25の表面25aとのなす角である。
【0036】
具体的には、第1傾斜面12dからの出射光が、第2傾斜面12fに入射しないように、角θおよび角θは、20度以上30度以下であることが好ましく、より好ましくは25度以上、30度以下である。
【0037】
角θおよび角θが20度未満では、ライトガイド12の厚みが薄くなりすぎて、光源11から出射された光を第1ライトガイド領域12Aの内部に伝搬させる際に、不都合が生じることがある。
【0038】
一方、角θおよび角θが30度を超えると、第1ライトガイド領域12Aの第1傾斜面12dからの出射光が、第2ライトガイド領域12Bの第2傾斜面12fに入射する可能性がある。
【0039】
また、Y方向におけるスリット30の第1幅dは、上記の角θおよび角θが所定の範囲内であれば、特に限定されないが、0.4mm以上であることが好ましく、より好ましくは0.6mm以上である。
【0040】
第1幅dが0.4mm未満では、第1ライトガイド領域12Aの第1傾斜面12dからの出射光が、第2ライトガイド領域12Bの第2傾斜面12fに入射する可能性がある。
【0041】
ここで、第1幅dとは、ライトガイド12の裏面12aにおけるスリット30の幅を示す。
すなわち、第1幅dとは、第1ライトガイド領域12Aの第1傾斜面12dのシートスイッチ20の表面20a(押圧シート25の表面25a)側の端と、第2ライトガイド領域12Bの第2傾斜面12fのシートスイッチ20の表面20a(押圧シート25の表面25a)側の端との距離である。
【0042】
図1(b)に示すように、第1ライトガイド領域12Aの裏面12a側に、シートスイッチ20が配置されている。
さらに、第1ライトガイド領域12Aの裏面12aには、複数の光取出部18が、所定の位置に形成されている。
【0043】
さらに、複数の光取出部18は、シートスイッチ20に組み込まれた複数の感圧型のスイッチ素子30に対して、平面視(X−Y平面)で、位置合わせされている。
すなわち、光取出部18は、それぞれのスイッチ素子30のメタルプレート23に対して対向するように配置されている。
【0044】
以下、図1(b)及び図2に基づき、シートスイッチ20の構造を説明する。
シートスイッチ20は、基板21と、基板21の表面(上面、一方の面)21aに設けられた複数の接点部22と、これらの接点部22の周囲に設けられた接点部26と、接点部22及び接点部26をカバーするドーム形状のメタルプレート23と、このメタルプレート23をカバーする押圧シート25と、を備える。
【0045】
言い換えると、図2に示されたように、接点部22と、接点部26と、メタルプレート23と、押圧シート25とにより、1つの感圧型のスイッチ素子30が構成される。複数のスイッチ素子30が基板21の表面21aに設けられて、シートスイッチ20を構成する。
【0046】
また、押圧シート25は、基板21の表面21aと対向する面に形成されている粘着層24を介して、メタルプレート23をカバーして、メタルプレート23の位置を保持する。
【0047】
基板21の表面(第1ライトガイド領域12Aと対向する面)21aに、複数の接点部22が所定の間隔で設けられている。ドーム形状の各メタルプレート23は、各接点部22をほぼ中央に位置するように、各接点部22をカバーする。押圧シート25は、粘着層24を介して、ドーム形状のメタルプレート23をカバーする。
【0048】
より詳細には、図2に示すように、PCB(Printed Circuit Board)もしくはFPC(Flexible Printed Circuit)などのプリント配線基板からなる基板21の表面21aに、導電性材料からなる複数の接点部22が、所定の間隔で設けられている。ここで、各接点部22の所定の間隔は、照明するキーボタンの配置位置及び寸法に応じて設定することができる。
これらの接点部22の周囲に、導電性材料からなる環状の接点部26が設けられている。さらに、接点部22および接点部26をカバーするドーム形状のメタルプレート23が設けられている。
このメタルプレート23によって、接点部22と接点部26との導通、及び非導通を切り替える。
そして、前記複数の接点部22及び環状の接点部26は、導電性材料からなり、お互いに導電可能な材料であれば特に限定されず、夫々同じ又は異なる導電性材料から形成することができる。
【0049】
これらのメタルプレート23は、接点部22に接離可能な可撓性を備え、基板21の表面21aとは反対側に凸状をなす椀型のメタルドームを構成している。すなわち、メタルプレート23は、図2の断面視で、+Z方向に突出しているアーチ形の可撓性プレートである。
【0050】
このメタルプレート23の上面23aに、外力を印加すると、メタルプレート23は−Z方向に湾曲し、この外力を外すと、その可撓性により原状に回復することができる。
したがって、操作者が指などの操作子により、メタルプレート23の上面(表面)23aの中央部を押圧すると、メタルプレート23の上面23aの中央部が、基板21の表面21a側に湾曲するように変形する。
ここで、メタルプレート23の上面23aとは、基板21の表面21aと対向する面とは反対側の面、すなわち+Z方向に向いている面である。
【0051】
メタルプレート23の湾曲により、メタルプレート23の下面が、接点部22に当接して、接点部22と接点部26とが電気的に導通することができる。
ここで、メタルプレート23の下面とは、基板21の表面21aと対向する面、すなわち−Z方向に向いている面である。
【0052】
なお、操作者により上記押圧を外すと、メタルプレート23はその可撓性により原状に回復し、メタルプレート23と接点部22とが接触状態から非接触状態に変換する。すなわち、接点部22と接点部26とが電気的に非導通することになる。
【0053】
このように、前記メタルプレート23と接点部22との接触及び非接触により、接点部22と接点部26との導通及び非導通を切り替えることができる。
【0054】
光源11としては、発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)などの発光素子、冷陰極管などの発光体などからなるものが用いられる。
光源11がLEDからなるものである場合、箱状のケースの内部に発光素子チップが内蔵され、この発光素子チップが出射した光を光源11のケース側面である出射面11aから出射できるように構成されている。
また、光源11は、はんだ19によって、基板21の表面21aに設けられている。すなわち、光源11は、基板21の第1端部(−Y方向側)において、基板21の表面(上面、一方の面)21aに設けられている。
しかしながら、これのみに限定されず、上記光源を、基板21の第2端部(+Y方向側)に配置することも可能である。さらに、基板21の第1端部及び第2端部に、二つの光源を配置することも可能である。さらに、光源11は、接着剤又は機械的接続方式によって、基板21に設けられることも可能である。
【0055】
図1(b)に示すように、ライトガイド12は、第1ライトガイド領域12Aと、第2ライトガイド領域12Bとを備えている。ライトガイド12は、例えばシート状の樹脂からなり、例えば、平面視(X−Y平面)で、長方形の形状を有する。
【0056】
ライトガイド12を構成する樹脂としては、光透過性の樹脂であり、かつ、弾性変形可能な樹脂であれば特に限定されない。
たとえば、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリメタクリル酸メチル(ポリメチルメタクリレート、PMMA)のエラストマー、ウレタンアクリレートからなる群から選択された1種が用いられる。
【0057】
これらの樹脂の中でも、第1ライトガイド領域12Aとシートスイッチ20との間に設けられた間隙15、および、第2ライトガイド領域12Bとシートスイッチ20との間に設けられた間隙17の幅を一定に保つために、すなわち、ライトガイド12とシートスイッチ20が接しないようにするためには、適度な剛性を有する樹脂が好ましく、具体的には、ポリカーボネート系樹脂が好ましい。また、ポリカーボネート系樹脂は、厚みが薄くても光の透過率が高いので好適である。
【0058】
また、ポリウレタン系樹脂やシリコーン樹脂は弾性を有するので、これらの樹脂からなるライトガイド12は、その上面が傷付きにくくなるとともに、光取出部18を押圧した際の感触がよくなる。
【0059】
ライトガイド12の厚みは、光源11からの出射光の透過率が高く、且つ−Z方向に押圧された場合、Z方向に湾曲可能であれば、特に限定はない。
すなわち、ライトガイド12が押圧されていない場合、ライトガイド12とシートスイッチ20とは接触せず、操作者が指先やペンなどの操作子で、ライトガイド12を押圧した場合、この押圧によりライトガイド12が−Z方向に湾曲して変形する。ライトガイド12の湾曲変形により、メタルプレート23が下向きに湾曲して変形される。これによって、メタルプレート23の中心部が接点部22に当接し、接点部22を接点部26に導通させることができる。
【0060】
一方、ライトガイド12の厚みは、ライトガイド12を押圧しない場合、ライトガイド12とシートスイッチ20との間に設けられた間隙14の幅を一定に保つことができれば、特に限定はない。
すなわち、ライトガイド12とシートスイッチ20が接しない範囲内で、特に限定はないが、シートスイッチモジュール10を薄型化する観点から、ライトガイド12の厚みは、0.1mm以上、0.2mm以下であることが好ましい。
【0061】
遮光シート13を構成する材料としては、遮光性の材料であれば特に限定はない。例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリイミド系樹脂などからなる群から選択された1種を着色してなるものが用いられる。
【0062】
遮光シート13の色相は、十分な遮光性があれば特に限定されないが、最も光を吸収し、遮光性が高いことから黒色が好ましい。
【0063】
また、遮光シート13の厚みは、特に限定はないが、遮光シート13によって、第1ライトガイド領域12Aの内部を伝搬し、第1ライトガイド領域12Aの第1傾斜面12dから出射した光が、シートスイッチモジュール10の外部に漏れることを防止できる程度の遮光性があればよい。
【0064】
第1粘着材14、及び第2粘着材16としては、それ自体の形状を保持する粘着剤が用いられる。このような粘着剤としては、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、あるいは、樹脂や紙からなる基材の両面にこれらの樹脂または粘着剤を塗布してなる両面テープなどが挙げられる。
【0065】
また、第1粘着材14、及び第2粘着材16の厚みは、特に限定がないが、シートスイッチモジュール10が使用される状況において、ライトガイド12とシートスイッチ20が接しない程度であればよく、シートスイッチモジュール10を薄型化する観点から、0.01mm以上、0.05mm以下であることが好ましい。
【0066】
第1ライトガイド領域12Aの裏面12aに形成された光取出部18は、樹脂シートからなる第1ライトガイド領域12Aの裏面12aに形成された凹凸部18Aを備えている。
この凹凸部18Aは、照明しようとするキーやボタンに応じて、第1ライトガイド領域12Aの裏面12aの必要な領域に形成されている。
凹凸部18Aが形成されている領域において、第1ライトガイド領域12Aの内部を伝搬する光が、その内部から第1ライトガイド領域12Aの裏面12aに出射する。
【0067】
光源11からの出射光が、第1ライトガイド領域12Aの第1端面12cに入射されると、第1ライトガイド領域12Aにおいて、その入射光が第1ライトガイド領域12Aの裏面12aと表面12bの間で反射しながら第1ライトガイド領域12Aの内部を伝搬してゆく。
【0068】
第1ライトガイド領域12Aの裏面12aの必要な領域に、凹凸部などが形成されているので、第1ライトガイド領域12Aの内部を伝搬している光が、凹凸部18Aから漏れ出てくる。
これにより、第1ライトガイド領域12Aの光取出部18から外側に光を出射することができる。すなわち、第1ライトガイド領域12Aの内部を伝搬する光によって、光取出部18を発光させることができる。
【0069】
光取出部18を構成する凹凸部18Aは、第1ライトガイド領域12Aの裏面12aに形成された微小ドットである。これらの微小ドットは、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、パッド印刷法などの印刷法により、形成することができる。
【0070】
スクリーン印刷法とは、孔版印刷の一種類として、化学繊維からなるスクリーンを張った版を利用し、そのスクリーンに光学的に版膜を作って、必要な画線以外の目を塞ぎ、その版膜の孔を介してインクを擦りつけることにより、版の下に設置した被印刷物の印刷面に印刷を行う方法である。インクはスクリーンの版膜の孔を通過して被印刷面に押し出されて印刷されるので、必要な大きさの凹凸部18Aを形成することができる。
【0071】
スクリーン印刷法により形成された凹凸部18A(光取出部18)は、数字や文字として認識できるので、第1ライトガイド領域12Aの裏面12a上に、操作キーを設ける必要がなくなる。これにより、シートスイッチモジュール10をより一層薄型化することができる。ひいては、このシートスイッチモジュール10を適用した電子機器をより一層薄型化することができる。
【0072】
また、スクリーン印刷法によれば、インクを調整することにより所望の色相の凹凸部18A(光取出部18)を形成することができる。したがって、シートスイッチモジュール10をより意匠性に優れたものとすることができる。ひいては、このシートスイッチモジュール10を適用した電子機器をより意匠性に優れたものとすることができる。
【0073】
グラビア印刷は、以下のように凹凸部を形成する印刷方法である。すなわち、印刷しようとする凸などの部分が窪んでいる版を用い、この窪みにインクが入るように適当な方法で版全体にインクを付ける。その後、版の表面をドクターと呼ばれる装置で拭き取りながら、余分なインキを掻き落とす。これにより、窪みに入っているインキだけを残す。その後、そのインキを被印刷面に押し付けて移し、インクの盛り上がり部分を形成することで凹凸部を形成する。印刷の濃い薄いは、窪みの幅とインキの厚みにより限定することができるので、精巧な凹凸形状を形成することが可能であり、第1ライトガイド領域12Aの裏面12aに所望の凹凸部18Aを形成することができる。
【0074】
グラビア印刷法は、スクリーン印刷法に比べて、より微小な凹凸部18Aを形成することができる。したがって、一見で認識できない程度の凹凸部18Aを形成することができる。また、インクや印刷版を調整することにより、所望の色相の凹凸部18A(光取出部18)を形成することができる。
したがって、シートスイッチモジュール10をより意匠性に優れたものとすることができる。ひいては、このシートスイッチモジュール10を適用した電子機器をより意匠性に優れたものとすることができる。
【0075】
パッド印刷は、以下のように凹凸部を形成する方法である。すなわち、凹版プレートの凹部にインクを盛り付け、ブレードによって凹部以外の部分のインクを掻き取る。その後、シリコーン製などのパッドを凹版に押し付けて、インクをパッドに写し取る。その後、このパッドを被印刷物の印刷面に押し付けることで、凹凸部を形成する方法である。なお、パッドは球形状やドラム状など、種々のものが適用できる。この方法によれば、3次元形状も正確に転写できるので、第1ライトガイド領域12Aの裏面12aに所望の凹凸部18Aを形成することができる。
【0076】
これらの印刷法の中で、スクリーン印刷法は、グラビア印刷法に比べて印刷版が安価で、パッド印刷法に比べて精度が高いなどの利点がある。また、スクリーン印刷法は、印刷版およびインクを種々変更することにより、所望の凹凸部を形成することができる利点と、優れた再現性、量産性が得られる利点がある。
【0077】
このシートスイッチモジュール10において、操作者が指先やペンなどの操作子で、第1ライトガイド領域12Aの光取出部18を押圧すると、メタルプレート23が下向きに湾曲して変形される。この変形により、メタルプレート23の中心部が接点部22に当接し、接点部22と接点部26とを導通させることができる。
【0078】
したがって、本実施形態に係るシートスイッチモジュール10によれば、各光取出部18からの漏れ光により、メタルプレート23が設けられているスイッチ部分の位置を表示することができる。しかも、指などの操作子により光取出部18を押圧してメタルプレート23を変形させることにより、接点部22と接点部26との導通を切り替えることで、各スイッチ素子30のオンオフ(導通、非導通)操作を行うことができる。
本実施形態において、各光取出部18がメタルプレート23と対向して配置されているので、光取出部18を押圧することにより、メタルプレート23が変形させることができる。
【0079】
本実施形態に係るシートスイッチモジュール10において、ライトガイド12は、それぞれの第1傾斜面12d、及び第2傾斜面12fが対向するように、所定の間隔を置いて配置された第1ライトガイド領域12Aと第2ライトガイド領域12Bとを備えている。
【0080】
そして、第1ライトガイド領域12Aの第1傾斜面12dとシートスイッチ20の表面20aとのなす角θが鋭角である。さらに、第2ライトガイド領域12Bの第2傾斜面12fとシートスイッチ20の表面20aとのなす角θも鋭角である。
【0081】
そして、ライトガイド12の表面12bに、第1ライトガイド領域12Aの第1傾斜面12dおよび第2ライトガイド領域12Bの第2傾斜面12fを覆うように、遮光シート13が配置されている。
【0082】
したがって、第1ライトガイド領域12Aの内部を伝搬し、第1ライトガイド領域12Aの第1傾斜面12dから出射する光が、第2ライトガイド領域12Bの第2傾斜面12fに入射することを防止できる。
【0083】
それとともに、第1ライトガイド領域12Aの内部を伝搬し、第1ライトガイド領域12Aの第1傾斜面12dから出射した光が、シートスイッチモジュール10の外部に漏れることを防止(遮光)できる。
【0084】
したがって、光源11からの出射光が、第1ライトガイド領域12Aの第1端面12cに入射されると、その入射光により第1ライトガイド領域12Aに設けられた光取出部18のみを発光させることができる。
【0085】
また、シートスイッチ20が、シート状の第1ライトガイド領域12Aの裏面12aに設けられた第1粘着材14を介して、第1ライトガイド領域12Aに接着されている。これにより、第1ライトガイド領域12Aとシートスイッチ20との間に間隙15が設けられている。
【0086】
そして、シートスイッチ20が、シート状の第2ライトガイド領域12Bの裏面12aに設けられた第2粘着材16を介して、第2ライトガイド領域12Bに接着されている。したがって、第2ライトガイド領域12Bとシートスイッチ20との間に間隙17が設けられている。
【0087】
この間隙15及び間隙17により、ライトガイド12とシートスイッチ20とが接していない。すなわち、ライトガイド12の裏面12aおよび表面12bが、樹脂からなる他の部材と接することなく、空気層に接している。
【0088】
したがって、第1ライトガイド領域12Aにおいて、光源11からの出射光が、その第1端面12cに入射されると、その入射光が第1ライトガイド領域12Aの裏面12aと表面12bの間で反射しながら、第1ライトガイド領域12Aの内部を伝搬して、光取出部18以外の部分で光が漏れ出る割合が少ない。
【0089】
ゆえに、光源11から第1ライトガイド領域12Aに入射された光は、光取出部18を中心として第1ライトガイド領域12Aの外部に出射する。
したがって、第1ライトガイド領域12Aを伝搬する光が、その伝搬に伴って減衰することを最小限に抑えることができる。
その結果、第1ライトガイド領域12Aの全長に渡って、光取出部18を発光させるために十分な量の光を導くことができる。
【0090】
また、従来、ライトガイドとシートスイッチとの界面において、ライトガイドの外部に漏れ出した光を、再びライトガイドの内部に戻すために、反射部材(反射シート)を設ける必要があった。
【0091】
しかしながら、本実施形態に係るシートスイッチモジュール10において、ライトガイド12が他の部材と接していないので、従来のような反射部材を設ける必要がない。したがって、シートスイッチモジュール10をより一層薄型化することができる。ひいては、このシートスイッチモジュール10を適用した電子機器をより一層薄型化することができる。
【0092】
また、第1ライトガイド領域12Aの裏面12aに光取出部18が直接形成されているので、第1ライトガイド領域12A自体が操作キーの機能を有する。したがって、従来のように、ライトガイドの上に操作キーを積層する必要がなくなり、シートスイッチモジュール10をより一層薄型化することができる。ひいては、このシートスイッチモジュール10を適用した電子機器をより一層薄型化することができる。
【0093】
さらに、第1ライトガイド領域12Aのシートスイッチ20と対向する面、すなわち、第1ライトガイド領域12Aの裏面12aに光取出部18が設けられている。したがって、光取出部18がシートスイッチモジュール10の上面(表面)に露出していないので、光取出部18が損傷し難くなり、結果として、光取出部18から出射される光の明るさを一定に保つことができる。
【0094】
なお、この実施形態では、第1ライトガイド領域12Aの裏面12aに、凹凸部18Aからなる光取出部18が設けられたシートスイッチモジュール10を例示している。
しかしながら、本発明のシートスイッチモジュールはこれのみに限定されない。本発明のシートスイッチモジュールにおいて、ライトガイドの表面に凹凸部からなる光取出部が設けられていてもよい。すなわち、ライトガイドのシートスイッチと対向する面とは反対側の面に、凹凸部からなる光取出部が設けられていてもよい。
【0095】
また、本発明のシートスイッチモジュールにおいて、印刷法により、ライトガイドの裏面または表面に設けられた光取出部を覆うように、光透過性の樹脂からなる保護膜を設けてもよい。この保護膜により、光取出部を傷付き難くすることができる。
【0096】
また、この実施形態では、第1ライトガイド領域12Aの第1端面12cに、光源11が近接配置されたシートスイッチモジュール10を例示している。しかしながら、本発明のシートスイッチモジュールは、これのみに限定されない。本発明のシートスイッチモジュールにおいて、第2ライトガイド領域の第2端面12eにも、光源が近接配置され、この光源から第2ライトガイド領域に光を入射することも可能である。
【0097】
以下、スリット30のY方向における距離と、スリット30の端面角度と、遮光率との関係を説明する。図3は、シートスイッチモジュールにおけるスリットの距離と、スリットの端面角度と、遮光率との関係を説明するグラフである。
【0098】
まず、ウレタン樹脂からなるライドガイド12を用意する。このライドガイド12のZ方向における厚さが0.2mmで、Y方向における長さが50mmである。このライドガイド12に対して、Z方向に貫通するスリット30を形成する。このスリット30のY方向における幅(スリット距離)及びスリット30の端面角度を変更させることにより、スリット距離と、端面角度と、遮光率との関係を測定する。
【0099】
ここで、スリット距離とは、スリット30のライドガイド12の表面12bにおける幅と、ライドガイド12の裏面における幅との平均値である。端面角度とは、スリットの傾斜面と基板とのなす角度である。すなわち、前に説明した第1傾斜面12dと−Y方向の基板25とのなす角θである。ここで、第1傾斜面12dと基板25とのなす角θと、第2傾斜面12fと基板25とのなす角θとは同じである。
【0100】
ここで、遮光率とは、スリットが形成される前に比べて、スリットが形成された後、光がスリットにより遮光される割合を示す。
具体的に、ライトガイドにスリットが形成される前に、その第2端面12eから出射される光量(Q)を測定する。
その後、ライトガイドにスリットを形成し、このスリットを経過して、その第2端面12eから出射する光量(Q)を測定する。
その後、スリット形成前の光量(Q)に対する、スリット形成後の光量(Q)の割合を計算することによって、遮光率(Q/Q)を計算することが可能である。
【0101】
本実施形態に係るシートスイッチモジュール10に対して、以下の表1に示すように、スリットの端面角度がそれぞれ30度、45度、60度、90度で、スリット距離がそれぞれ0.4mm、0.6mm、0.8mm、1.0mmの条件で、その遮光率を計測する。その結果も表1に示している。
【0102】
【表1】



【0103】
表1及び図3に示すように、スリット30の端面角度が小さいほど、遮光率が高くなり、スリット距離が長いほど、遮光率が高くなる。
具体的に、例えばスリット30により、90%以上の遮光率を希望する場合、スリット30の端面角度を45度以下にすればよい。
さらに、スリット30により光を完全に遮光することを希望する場合、端面角度を30度以下にすればよい。
【0104】
以上のように、スリットの端面角度、すなわち、ライトガイドの傾斜面の傾斜角度を調整することにより、遮光率を調整することができる。
スリットの端面角度の調整により、第1ライトガイド領域及び第2ライトガイド領域の明るさ階調を調整することができる。
さらに、スリットの端面角度の調整により、第1ライトガイド領域から第2ライトガイド領域への光を遮断することも可能である。
【0105】
同じように、スリット30のY方向における距離(幅)を調整することにより、第1ライトガイド領域及び第2ライトガイド領域の明るさ階調、又は光の遮断を調整することができる。
【0106】
さらに、スリット30のY方向における距離と、その端面角度とを組み合わせて調整することにより、第1ライトガイド領域及び第2ライトガイド領域の明るさ階調、又は光の遮断を調整することも可能である。
【0107】
<第2の実施形態>
図4は、本発明の第2の実施形態に係るシートスイッチモジュールを示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。
図4において、図1に示した第1実施形態の構成要素と同じ構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0108】
この実施形態のシートスイッチモジュール40は、光源11と、シート状のライトガイド42と、ライトガイド42の裏面(下面)42a側に配置されたシートスイッチ20と、ライトガイド42の表面(上面)42bに配置された遮光シート13とを備えている。
このライトガイド42は、図4(a)の平面視(X−Y平面)において、長方形の形状を構成している。さらに、このライトガイド42は、光源11の出射面11aに近接配置されている。すなわち、図4(b)に示したように、光源11とライトガイド42とがY方向に沿って配置されている。
【0109】
図4(b)に示したように、ライトガイド42の表面42bに、+Z方向に向いて開口する溝43が設けられている。本実施形態において、溝43は、Y−Z断面において、台形形状を形成している。すなわち、溝43は、Y−Z平面で傾斜した平面を備える。
【0110】
より具体的に、図4(b)に示したように、溝43は、+Y方向に傾斜している第1内側面43aと、−Y方向に傾斜している第2内側面43bと、底面143cとを備える。第1内側面43a及び第2内側面43bにより、底面143cのY方向における幅が、溝43のライトガイド42の表面42b側の開口部より狭くなる。すなわち、溝43のY方向における幅が、−Z方向に沿って、徐々に狭くなる。
【0111】
ライトガイ42は、この溝43を介して、光源11に近い側の第1ライトガイド領域42Aと、光源11から離れた側の第2ライトガイド領域42Bに区分されている。
【0112】
この溝43により、ライトガイド42の第1ライトガイド領域42Aに、第1傾斜面42dが形成され、第2ライトガイド領域42Bに第2傾斜面42fが形成される。
【0113】
言い換えると、溝43の第1内側面43aと第1ライトガイド領域42Aの第1傾斜面42dは同一面であり、溝43の第2内側面43bと第2ライトガイド領域42Bの第2傾斜面42fは同一面である。
【0114】
第1ライトガイド領域42Aの第1傾斜面42dと、第2ライトガイド領域42Bの第2傾斜面42fとは、お互いに対向して配置されている。なお、第1ライトガイド領域42Aと第2ライトガイド領域42Bを総称して、ライトガイド42と言うこともある。
【0115】
また、第1ライトガイド領域42Aの第1傾斜面42dと、シートスイッチ20を構成する押圧シート25の表面25aとのなす角(端面角度)を角θ11にする。すなわち、第1傾斜面42dと、シートスイッチ20の−Y方向の表面20aとのなす角(端面角度)がθ11である。図4(b)に示すように、第1傾斜面42dと、シートスイッチ20の−Y方向の表面20aとのなす角(端面角度)がθ11は、鋭角である。
【0116】
また、第2ライトガイド領域42Bの第2傾斜面42fと、シートスイッチ20を構成する押圧シート25の表面25aとのなす角を角θ12にする。すなわち、第2傾斜面42fと、シートスイッチ20の+Y方向の表面20aとのなす角(端面角度)が角θ12である。図4(b)に示すように、第2傾斜面42fと、押圧シート25の+Y方向の表面25aとのなす角θ12は鋭角である。
【0117】
さらに、ライトガイド42の表面42bに、溝43をカバーするように遮光シート13が配置されている。具体的に、この遮光シート13は、第1ライトガイド領域42Aの第1傾斜面42dおよび第2ライトガイド領域42Bの第2傾斜面42fをカバーするように、第1ライトガイド領域42Aから第2ライトガイド領域42Bに渡って配置されている。
【0118】
第1ライトガイド領域42Aの第1端面42cには、光源11が近接配置されている。この光源11からの光は、第1ライトガイド領域42Aに入射される。
【0119】
シートスイッチ20は、枠状の粘着材44を介して、ライトガイド42に接着されている。図4(a)に示すように、この粘着材44は、ライトガイド42の裏面42aの周縁に設けられている。
これにより、ライトガイド42とシートスイッチ20との間に間隙45が設けられている。すなわち、ライトガイド42とシートスイッチ20とが接することなく、粘着材44の厚みに対応する間隔を置いて対向して配置されている。
【0120】
ライトガイド42とシートスイッチ20との間に設けられた間隙45の厚み、すなわち、ライトガイド42とシートスイッチ20との距離は特に限定がない。
シートスイッチモジュール40が使用される状況において、ライトガイド42とシートスイッチ20が接しない程度であれば、ライトガイド42とシートスイッチ20との距離は限定がない。
シートスイッチモジュール40を薄型化する観点から、ライトガイド42とシートスイッチ20との距離は、0.01mm以上、0.05mm以下であることが好ましい。
【0121】
このシートスイッチモジュール40において、光源11から出射された光は、第1ライトガイド領域42Aの第1端面42cに入射された。この入射された光(入射光)は、第1ライトガイド領域42Aの内部を伝搬する。
【0122】
そして、この入射光が、第1ライトガイド領域42Aの第1傾斜面42dから外部に出射する。この場合、この出射光が第2ライトガイド領域42Bの第2傾斜面42fに入射しないようにする必要がある。したがって、第1傾斜面42dからの出射光が、第2傾斜面42fに入射しないように、角θ11と角θ12を適宜に調整する必要がある。
【0123】
その中、第1ライトガイド領域42Aの第1傾斜面42d(溝43の第1内側面43a)と、シートスイッチ20を構成する押圧シート25の−Y方向の表面25aとのなす角が、角θ11である。なお、第2ライトガイド領域42Bの第2傾斜面42f(溝43の第2内側面43b)と、シートスイッチ20を構成する押圧シート25の+Y方向の表面25aとのなす角が、角θ12である。
【0124】
具体的に、第1ライトガイド領域42Aの第1傾斜面42dからの出射光が、第2ライトガイド領域42Bの第2傾斜面42fに入射しないように、角θ11および角θ12は、20度以上30度以下であることが好ましく、より好ましくは25度以上、30度以下である。
【0125】
角θ11および角θ12が、20度未満では、ライトガイド42の厚みが薄くなりすぎて、光源11から出射された光を第1ライトガイド領域42A内部に伝搬させる際に、不都合が生じることがある。
【0126】
一方、角θ11および角θ12が、30度を超えると、第1ライトガイド領域42Aの第1傾斜面42dからの出射光が、第2ライトガイド領域42Bの第2傾斜面42fに入射する。
【0127】
また、溝43のY方向の距離dは、上記の角θ11および角θ12が所定の範囲内であれば、特に限定がないが、0.4mm以上であることが好ましく、より好ましくは0.6mm以上である。
【0128】
溝43のY方向の距離dが0.4mm未満では、第1ライトガイド領域42Aの第1傾斜面42dからの出射光が、第2ライトガイド領域42Bの第2傾斜面42fに入射する可能性がある。
【0129】
ここで、溝43のY方向の距離dとは、第1ライトガイド領域42Aの第1傾斜面42d(溝43の第1内側面43a)のシートスイッチ20の表面20a(押圧シート25の表面25a)側の端と、第2ライトガイド領域42Bの第2傾斜面42f(溝43の第2内側面43b)のシートスイッチ20の表面20a(押圧シート25の表面25a)側の端との距離である。
【0130】
図4(b)に示すように、第1ライトガイド領域42Aの裏面42a側には、シートスイッチ20が配置されている。
さらに、第1ライトガイド領域42Aの裏面42aには、凹凸部46Aからなる複数の光取出部46が所定の位置に形成されている。
【0131】
さらに、複数の光取出部46は、シートスイッチ20を構成する複数の感圧型のスイッチ素子30に対して、平面視(X−Y平面)で、位置合わせされている。すなわち、光取出部46は、それぞれのスイッチ素子30のメタルプレート23に対して対向するように配置されている。
【0132】
ライトガイド42としては、上述の第1実施形態と同様のものが用いられる。粘着材44としては、上述の第1実施形態と同様のものが用いられる。光取出部46としては、上述の第1実施形態と同様のものが形成されている。
【0133】
シートスイッチモジュール40において、ライトガイド42は、溝43を介して第1ライトガイド領域42Aと第2ライトガイド領域42Bに区分されている。そして、第1ライトガイド領域42Aの第1傾斜面42dと、第2ライトガイド領域42Bの第2傾斜面42fとが、対向して配置されている。
第1ライトガイド領域42Aの第1傾斜面42dとシートスイッチ20の−Y方向の表面20aとのなす角θ11が鋭角である。さらに、第2ライトガイド領域42Bの第2傾斜面42fとシートスイッチ20の+Y方向の表面20aとのなす角θ12が鋭角である。
そして、ライトガイド42の表面42bに、第1ライトガイド領域42Aの第1傾斜面42dおよび第2ライトガイド領域42Bの第2傾斜面42fをカバーする遮光シート13が配置されている。
【0134】
したがって、第1ライトガイド領域42Aの内部を伝搬し、第1ライトガイド領域42Aの第1傾斜面42dから出射する光が、第2ライトガイド領域42Bの第2傾斜面42fに入射する光量を調整することができる。更に、第1ライトガイド領域42Aの第1傾斜面42dから出射する光が、第2ライトガイド領域42Bの第2傾斜面42fに入射することも防止できる。
【0135】
それとともに、第1ライトガイド領域42Aの内部を伝搬し、第1ライトガイド領域42Aの第1傾斜面42dから出射した光が、シートスイッチモジュール40の外部に漏れることを防止(遮光)できる。
【0136】
したがって、光源11からの出射光が、第1ライトガイド領域42Aの第1端面42cに入射されると、その入射光により第1ライトガイド領域42Aに設けられた光取出部46のみを発光させることができる。
【0137】
なお、この実施形態では、第1ライトガイド領域42Aの裏面42aに、凹凸部46Aからなる光取出部46が設けられたシートスイッチモジュール40を例示した。
しかしながら、本発明のシートスイッチモジュールは、これのみに限定されない。本発明のシートスイッチモジュールにおいて、ライトガイドの表面、すなわち、ライトガイドのシートスイッチと対向する面とは反対側の面に、凹凸部からなる光取出部が設けられていてもよい。
【0138】
また、この実施形態では、第1ライトガイド領域42Aの第1端面42cに、光源11が近接配置されたシートスイッチモジュール40を例示した。しかしながら、本発明のシートスイッチモジュールは、これのみに限定されない。本発明のシートスイッチモジュールにおいて、第2ライトガイド領域の第2端面42eにも、光源が近接配置されて、この光源から第2ライトガイド領域に対して光を入射するようになっていてもよい。
【0139】
<第3実施形態>
図5は、本発明の第3実施形態に係るシートスイッチモジュールを示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図である。
図5において、図1に示した第1実施形態の構成要素と同じ構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0140】
この実施形態のシートスイッチモジュール50は、光源11と、シート状のライトガイド52と、ライトガイド52の裏面(下面)52a側に配置されたシートスイッチ20と、ライトガイド52の光源11とは反対側の端面に設けられた遮光シート53とを備えている。
このライトガイド52は、図5(a)の平面視(X−Y平面)において、長方形の形状を構成している。さらに、このライトガイド52は、光源11の出射面11aに近接配置されている。
【0141】
図5(b)に示すように、このライトガイド52は、シートスイッチ20に(−Z方向)に向いている裏面52aと、その反対面である表面52bと、光源11(−Y方向)に向いている第1端面52cと、その反対側の第2端面52dとを備えている。図5(b)に示すように、ライトガイド52の第2端面52dは、+Y方向に傾斜している斜面を有する傾斜端面である。すなわち、ライトガイド52の第2端面52dは、ライトガイド52の表面52bを向いている斜面を有する。
【0142】
本実施形態に係るシートスイッチモジュール50において、遮光シート53は、ライトガイド52の表面(上面)52bの一部、および斜面をなすライトガイド52の第2端面52dを覆うように配置されている。ここで、ライトガイド52の表面(上面)52bの一部とは、ライトガイド52の第2端面52dに連続している表面52bを示し、第2端面52d側における表面52bである。すなわち、ライトガイド52の第2端面52d側において、ライトガイド52の端面及び表面が遮光シートによりカバーされている。
【0143】
図5(b)に示すように、ライトガイド52の第2端面52dと、シートスイッチ20の表面20aとのなす角θが、鋭角である。すなわち、ライトガイド52の第2端面52dと、シートスイッチ20を構成する押圧シート25の表面25aとのなす角θが鋭角である。押圧シート25の表面25aとは、ライトガイド52と対向する押圧シート25の面である。
そして、このライトガイド52の第2端面52dの全面、および、第2端面52d側の表面52bの一部を覆うように、遮光シート53が配置されている。
【0144】
ライトガイド52の第1端面52cには、光源11が近接配置されており、光源11からの光は、ライトガイド52に入射される。
【0145】
シートスイッチ20は、枠状の粘着材54を介して、ライトガイド52の裏面52aに接着されている。この粘着材54は、ライトガイド52の裏面52aの周縁に設けられている。これにより、ライトガイド52とシートスイッチ20との間に間隙55が設けられている。すなわち、ライトガイド52とシートスイッチ20とが接することなく、粘着材54の厚みに対応する間隔を置いて対向して配置されている。
【0146】
ライトガイド52とシートスイッチ20との間に設けられた間隙55の厚み、すなわち、ライトガイド52とシートスイッチ20との距離は、特に限定はない。例えば、シートスイッチモジュール50が使用される状況において、ライトガイド52とシートスイッチ20が接しない程度であれば、ライトガイド52とシートスイッチ20との距離は特に限定がない。シートスイッチモジュール50を薄型化する観点から、ライトガイド52とシートスイッチ20との距離は、0.01mm以上、0.05mm以下であることが好ましい。
【0147】
このシートスイッチモジュール50において、光源11からの光は、ライトガイド52の第1端面52cに入射された。この入射された光(入射光)は、ライトガイド52の内部を伝搬し、最終的に、この入射光がライトガイド52の第2端面52dから外部に出射しようとするので、この入射光が、外部に出射しないようにする必要がある。
本実施形態において、ライトガイド52の第2端面52dから出射しようとする光が、第2端面52dで反射して再びライトガイド52に戻らないように、また、ライトガイド52の表面52bから光が出射しないように、第2端面の端面角度を適宜調整する。
具体的に、第2端面52dの端面角度(角θ)は、20度以上30度以下であることが好ましく、より好ましくは25度以上、30度以下である。ここで、第2端面の端面角度とは、ライトガイド52の第2端面52dと、シートスイッチ20を構成する押圧シート25の表面25aとのなす角θである。
端面角度(角θ)が20度未満では、ライトガイド52の厚みが薄くなりすぎて、光源11から出射された光をライトガイド52内部に伝搬させる際に、不都合が生じることがある。一方、端面角度(角θ)が30度を超えると、ライトガイド52の内部を伝搬した光が、第2端面52dで反射して再びライトガイド52に戻ることがある。
【0148】
また、遮光シート53がライトガイド52の表面52bを覆う長さ(幅) dは上記端面角度(角θ)が所定の範囲内で、且つ端面からの出射光のみを考慮すれば、長さdは0mmでも問題ない。すなわち、ライトガイド52の表面52bに遮光シート53を形成せず、第2端面のみに遮光シート53を形成することも可能である。
しかしながら、実際には反射テープによって反射された光のなかには、ライトガイド52の表面52bに出射する光もある。
そこで、ライトガイド52の表面52bに出射する光を防ぐために、長さdは0.4mm以上であることが望ましい。さらに、テープの剥がれを防ぐことを考慮すれば、上記長さdは、0.6mm以上であることがより望ましい。
さらに、光取出部56の上面に遮光シート(テープ)が貼られることを避ける必要がある。
【0149】
ライトガイド52のシートスイッチ20が配置された面、すなわち、ライトガイド52の裏面52aには、凹凸部56Aからなる複数の光取出部56が、所定の位置に形成されている。
さらに、複数の光取出部56は、シートスイッチ20を構成する複数の感圧型のスイッチ素子30に対して、平面視(X−Y平面)で、位置合わせされている。すなわち、光取出部56は、それぞれのスイッチ素子30のメタルプレート23に対して対向するように配置されている。
【0150】
ライトガイド52としては、上述の第1実施形態と同様のものが用いられる。粘着材54としては、上述の第1実施形態と同様のものが用いられる。光取出部56としては、上述の第1実施形態と同様のものが形成されている。
【0151】
遮光シート53を構成する材料としては、上述の第1実施形態と同様のものが用いられる。
また、遮光シート53の色相は、十分な遮光性があれば特に限定されないが、最も光を吸収し、遮光性が高いことから黒色が好ましい。
また、遮光シート53の厚みは特に限定がない。たとえば、ライトガイド52の内部を伝搬し、ライトガイド52の第2端面52dから出射した光が、シートスイッチモジュール50の外部に漏れることを防止できる程度の遮光性があればよい。
【0152】
シートスイッチモジュール50において、ライトガイド52の第2端面52dと、シートスイッチ20の表面20aとのなす角θが鋭角である。さらに、遮光シート53が、ライトガイド52の表面52bの一部およびライトガイド52の第2端面52dの全面を覆うように配置されている。
したがって、ライトガイド52の内部を伝搬し、ライトガイド52の第2端面52dから出射した光が、ライトガイド52の表面52bからシートスイッチモジュール50の外部に漏れることを防止(遮光)できる。それとともに、ライトガイド52の内部を伝搬した光が、第2端面52dで反射して再びライトガイド52に戻らないようにすることができる。
したがって、ライトガイド52の内部を伝搬する光により光取出部56以外の部分を発光させることなく、光取出部56のみを十分に発光させることができる。
【0153】
なお、この実施形態では、ライトガイド52の裏面52aに、凹凸部56Aからなる光取出部56が設けられたシートスイッチモジュール50を例示した。しかしながら、本発明のシートスイッチモジュールは、これのみに限定されない。本発明のシートスイッチモジュールにおいて、ライトガイドの表面、すなわち、ライトガイドのシートスイッチと対向する面とは反対側の面に、凹凸部からなる光取出部が設けられていてもよい。
【0154】
また、本発明のシートスイッチモジュールにおいて、印刷法により、ライトガイドの裏面または表面に設けられた光取出部を覆うように光透過性の樹脂からなる保護膜を設けてもよい。この保護膜により、光取出部を傷付き難くすることができる。
【0155】
以上に説明したように、本発明のシートスイッチモジュールは、光源と;前記光源に近接配置されて、前記光源からの光がその一端面側から導入されるとともに、その面方向に前記光源からの光を導光するシート状のライトガイドと;このライトガイドの一方の面側に配置されたシートスイッチとを備えたシートスイッチモジュールであって、前記ライトガイドは、それぞれの他端面が対向するように、所定の間隔を置いて配置された第1ライトガイド領域と第2ライトガイド領域から構成され、前記第1ライトガイド領域の他端面および前記第2ライトガイド領域の他端面は、前記シートスイッチの前記ライトガイドと対向する面とのなす角が鋭角である斜面をなしており、前記ライトガイドの他方の面に、前記第1ライトガイド領域の他端面および前記第2ライトガイド領域の他端面を覆うように遮光シートが配置された。
【0156】
さらに、本発明のシートスイッチモジュールは、光源と;前記光源に近接配置されて、前記光源からの光がその一端面側から導入されるとともに、その面方向に前記光源からの光を導光するシート状のライトガイドと;このライトガイドの一方の面側に配置されたシートスイッチとを備えたシートスイッチモジュールであって、前記ライトガイドは、前記光源に近い側の第1ライトガイド領域と、前記光源から離れた側の第2ライトガイド領域に溝を介して区分され、前記溝の前記光源側の内側面と前記光源から離れた側の内側面とがいずれも前記溝の底側を狭く開口部側を広くする斜面とされ、前記第1ライトガイド領域の他端面および前記第2ライトガイド領域の他端面は、前記シートスイッチの前記ライトガイドと対向する面とのなす角が鋭角である斜面をなしており、前記ライトガイドの他方の面に、前記第1ライトガイド領域の他端面および前記第2ライトガイド領域の他端面を覆うように遮光シートが配置された。
【0157】
さらに、本発明のシートスイッチモジュールは、光源と;前記光源に近接配置されて前記光源からの光がその一端面側から導入されるとともに、その面方向に前記光源からの光を導光するシート状のライトガイドと、該ライトガイドの一方の面側に配置されたシートスイッチとを備えたシートスイッチモジュールであって、前記ライトガイドの他端面は、前記シートスイッチの前記ライトガイドと対向する面とのなす角が鋭角である斜面をなしており、前記ライトガイドの他方の面の一部、および、前記ライトガイドの他端面の全面を覆うように遮光シートが配置されたことを特徴とする。
【0158】
本発明のシートスイッチモジュールによれば、ライトガイドが、それぞれの他端面が対向するように、所定の間隔を置いて配置された第1ライトガイド領域と第2ライトガイド領域から構成され、第1ライトガイド領域の他端面および第2ライトガイド領域の他端面は、シートスイッチの一方の面とのなす角が鋭角である斜面をなしており、ライトガイドの他方の面に、第1ライトガイド領域の他端面および第2ライトガイド領域の他端面を覆うように遮光シートが配置されているので、第1ライトガイド領域の内部を伝搬し、その他端面から出射する光が、第2ライトガイド領域の他端面に入射するのを防止できるとともに、第1ライトガイド領域の内部を伝搬し、その他端面から出射した光が、シートスイッチモジュールの外部に漏れるのを防止(遮光)できる。したがって、光源からの出射光が、第1ライトガイド領域の一方の端面に対して入射されると、その入射光により第1ライトガイド領域に設けられた光取出部のみを発光させることができる。
【0159】
本発明のシートスイッチモジュールによれば、ライトガイドが、光源に近い側の第1ライトガイド領域と、光源から離れた側の第2ライトガイド領域に溝を介して区分され、溝の光源側の内側面と光源から離れた側の内側面とがいずれも溝の底側を狭く開口部側を広くする斜面とされ、第1ライトガイド領域の他端面および第2ライトガイド領域の他端面は、シートスイッチのライトガイドと対向する面とのなす角が鋭角である斜面をなしており、ライトガイドの他方の面に、第1ライトガイド領域の他端面および第2ライトガイド領域の他端面を覆うように遮光シートが配置されているので、第1ライトガイド領域の内部を伝搬し、その他端面から出射する光が、第2ライトガイド領域の他端面に入射するのを防止できるとともに、第1ライトガイド領域の内部を伝搬し、その他端面から出射した光が、シートスイッチモジュールの外部に漏れるのを防止(遮光)できる。したがって、光源からの出射光が、第1ライトガイド領域の一方の端面に対して入射されると、その入射光により第1ライトガイド領域に設けられた光取出部のみを発光させることができる。
【0160】
本発明のシートスイッチモジュールによれば、ライトガイドの他端面は、シートスイッチの一方の面とのなす角が鋭角である斜面をなしており、ライトガイドの他方の面の一部およびライトガイドの他端面の全面を覆うように遮光シートが配置されているので、ライトガイドの内部を伝搬し、ライトガイドの他端面から出射した光が、ライトガイドの上面(他方の面)からシートスイッチモジュールの外部に漏れるのを防止(遮光)できるとともに、ライトガイドの内部を伝搬した光が、他端面で反射して再びライトガイドに戻らないようにすることができる。したがって、ライトガイドの内部を伝搬する光により光取出部以外の部分を発光させることなく、光取出部のみを十分に発光させることができる。
【0161】
以上において、本発明のシートスイッチモジュールに関する実施形態を説明したが、本発明はこれのみに限定されない。上記実施形態に基づき、様々な変形が可能である。例えば、Y方向におけるスリットまたは溝の位置は、図示されている実施形態のみに限定されず、照明しようとするキーやボタンの配置に応じて、スリットまたは溝の位置を調整することも可能である。例えば、Y方向において、ライトガイドの真中に、スリットまたは溝を形成することも可能である。更に、例えば、ライトガイドの第1端面に隣接する位置に、スリットまたは溝を形成することも可能である。
さらに、第3実施形態のように、第1及び第2実施形態のシートモジュールの第2端面を傾斜面に形成し、この傾斜面(第2端面)に遮光シートを配置することが可能である。さらに、この傾斜面(第2端面)及びライトガイドの表面に遮光シートを配置することも可能である。
さらに、第1実施形態において、スリットをカバーし且つライトガイドの表面に設けられている遮光シート13の代わりに、第1傾斜面12dと第2傾斜面12dとに遮光シートを形成することも可能である。さらに、第1傾斜面12dと第1ライトガイド領域12Aの表面12bに遮光シートを形成し、且つ第2傾斜面12dと第2ライトガイド領域12Bの表面12bに遮光シートを形成することも可能である。この場合、ライトガイド12の第2端面12e側に、光源を隣接配置して、この光源からの光により、ライドガイド12の第2ライトガイド領域を照明することができる。
さらに、第2実施形態において、溝をカバーし且つライトガイドの表面に設けられている遮光シート13の代わりに、溝の第1内側面43aと、底面143cと、第2内側面43bとに遮光シートを形成することも可能である。さらに、第1ライトガイド領域12Aの表面12bと、溝の第1内側面43aと、底面143cと、第2内側面43bと、第2ライトガイド領域12Bの表面12bとに遮光シートを形成することも可能である。この場合、ライトガイド12の第2端面12e側に、光源を隣接配置して、この光源からの光により、ライドガイド12の第2ライトガイド領域を照明することができる。
【0162】
本発明に係るシートスイッチモジュールは、特定の操作キーのみを選択的に発光させる(又は発光させない)照明装置に幅広く適用することができる。さらに、本発明に係るシートスイッチモジュールは、外部への光漏れを十分に防止することを望まれる照明装置に幅広く適用することができる。
【符号の説明】
【0163】
10,40,50・・・シートスイッチモジュール、11・・・光源、12,42,52・・・ライトガイド、12A,42A・・・第1ライトガイド領域、12B,42B・・・第2ライトガイド領域、13,53・・・遮光シート、14・・・第1粘着材、15,17,45,55・・・間隙、16・・・第2粘着材、18,46,56・・・光取出部、18A,46A,56A・・・凹凸部、19・・・はんだ、20・・・シートスイッチ、21・・・基板、22・・・接点部、23・・・メタルプレート、24・・・粘着層、25・・・押圧シート、26・・・接点部、30・・・スイッチ素子、44,54・・・粘着材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と;
前記光源側に隣接している第1端面と、前記第1端面の反対側である第2端面を有する第1ライトガイドと;
前記第1ライトガイドの裏面側に配置されたシートスイッチと;
を備えたシートスイッチモジュールであって、
前記第1ライトガイドの前記第2端面は、前記シートスイッチの前記ライトガイドと対向する面とのなす角が鋭角である斜面であり、
少なくとも前記第1ライトガイドの前記第2端面の全面をカバーする第1遮光シートをさらに備える;
ことを特徴とするシートスイッチモジュール。
【請求項2】
前記第1遮光シートは、前記第1ライトガイドの前記第2端面の全面と、前記第1ライトガイドの表面の一部をカバーする、ことを特徴とする請求項1に記載のシートスイッチモジュール。
【請求項3】
前記第1ライトガイドの表面に、溝が形成され;
前記第1ライトガイドの前記表面に、前記溝をカバーする第2遮光シートが形成されている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシートスイッチモジュール。
【請求項4】
前記第1ライトガイドの前記表面における前記溝の幅が、前記第1ライトガイドの前記裏面における前記溝の幅より大きい、ことを特徴とする請求項3に記載のシートスイッチモジュール。
【請求項5】
前記第1ライトガイドの前記表面を向いている傾斜端面を有する第2ライトガイドを更に備え;
前記第1ライトガイド及び前記第2ライトガイドが、前記シートスイッチの長手方向に沿って配置され;
前記第2ライトガイドの前記傾斜端面と、前記第1ライトガイドの前記第2端面とが隣接している、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のシートスイッチモジュール。
【請求項6】
前記第1遮光シートは前記第1ライトガイドの前記表面及び前記第2ライトガイドの表面に形成されて、前記第1ライトガイドの前記第2端面の全面と、前記第2ライトガイドの前記傾斜端面の全面とをカバーする、ことを特徴とする請求項5に記載のシートスイッチモジュール。
【請求項7】
前記第2ライトガイドの前記傾斜面の全面に、第3遮光シートが形成され;
前記第2ライトガイドの前記傾斜端面の反対側の端面に、光源が配置されている、ことを特徴とする請求項5に記載のシートスイッチモジュール。
【請求項8】
前記第3遮光シートが、前記第2ライトガイドの前記傾斜面の全面及び前記第2ライトガイドの表面の一部に形成されている、ことを特徴とする請求項7に記載のシートスイッチモジュール。
【請求項9】
光源と;
前記光源に近接配置されて、少なくともその厚み方向に前記光源からの光を導光するライトガイドと;
前記ライトガイドの裏面側に配置されたシートスイッチと;
を備えたシートスイッチモジュールであって、
前記ライトガイドは、第1傾斜面を有する第1ライトガイド領域と、前記第1傾斜面に対向する第2傾斜面を有し、且つ前記第1ライトガイド領域と所定の間隔を置いて配置された第2ライトガイド領域とを備え;
前記第1ライトガイド領域の第1傾斜面と前記シートスイッチの前記ライトガイドと対向する面とのなす角が鋭角であり;
前記第2ライトガイド領域の第2傾斜面と前記シートスイッチの前記ライトガイドと対向する面とのなす角が鋭角であり;
前記ライトガイドの表面に、前記第1ライトガイド領域の第1傾斜面および前記第2ライトガイド領域の第2傾斜面をカバーする遮光シートが配置されている;
ことを特徴とするシートスイッチモジュール。
【請求項10】
光源と;
前記光源に近接配置されて、少なくともその厚み方向に前記光源からの光を導光するライトガイドと;
前記ライトガイドの裏面側に配置されたシートスイッチと;
を備えたシートスイッチモジュールであって、
前記ライトガイドは、前記ライトガイドの厚み方向に沿って形成された溝により区分された第1ライトガイド領域と、第2ライトガイド領域とを備え;
前記溝の内側面は、前記溝の底側を狭くし、前記溝の開口部側を広くする斜面であり、
前記第1ライトガイド領域および前記第2ライトガイド領域は、前記シートスイッチの前記ライトガイドと対向する面とのなす角が鋭角である傾斜面を備え;
前記ライトガイドの表面に、前記第1ライトガイド領域および前記第2ライトガイド領域の傾斜面をカバーする遮光シートが配置されている;
ことを特徴とするシートスイッチモジュール。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−49146(P2011−49146A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−109946(P2010−109946)
【出願日】平成22年5月12日(2010.5.12)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】