説明

シート段階で印字を行うソフトカプセル製造方法並びにその製造装置

【課題】 ソフトカプセルの完成形状がどのような形状であっても、レーザー印字を有したソフトカプセルを能率的に且つ低コストで製造できる新規な製造手法を提供する。
【解決手段】 本発明は、一対のダイロール31間に外皮シートSを拝み合わせ状態に供給し、ダイロール31の突き合わせ作用によって外皮シートSの接合を図りながら、この接合に合わせて内容物Nを外皮シートSに供給し、外皮シートSから成る外皮部2により内容物Nを被覆して成るカプセル剤を製造する手法であって、外皮シートSには、一対のダイロール31による接合を受けるまでの間に、レーザーマーカー機15から発振されたレーザー光を照射し、カプセル成形前の外皮シートSの段階で、ソフトカプセル1に施す適宜のマーキングMを事前に施すようにしたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、「医薬品」、「特定保健用食品」、「いわゆる健康食品」等に広く汎用されているソフトカプセルに関するものであり、特にカプセル剤の表面に文字、絵、マーク、数字、記号、図形等(これらを総称して以下マーキングとする)がレーザー光線によって印字されたソフトカプセルを得るにあたり、ソフトカプセルの完成形状がどのような形状であってもレーザー印字を有したソフトカプセルが得られ、また従来に比べ格段に能率的且つ低コストで当該ソフトカプセルが得られる新規な製造手法に係るものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、「医薬品」、「特定保健用食品」、「いわゆる健康食品」等に広く汎用されているソフトカプセルには、通常、製造会社や薬剤の記号等を示す適宜のマーキングが施されており、このようなマーキングを施すにあたっては、レーザー光線を使用した印字(刻印)が近年、急速に普及しつつある(例えば特許文献1、2参照)。
ところで従来、レーザー光線を使用したソフトカプセル表面への印字(レーザー印字)は、上記特許文献1、2にも示すように、カプセル化を終え、乾燥も充分に成されたソフトカプセルに対して、一つずつレーザー印字するのが技術常識となっていた。しかしながら、この手法には以下のような問題点があった。
【0003】
まず、ソフトカプセルにレーザー印字するには、カプセル化まで終えたソフトカプセルを充分に乾燥させてからでないと行えないため(通常、24時間程度の乾燥時間を要する)、レーザー印字までを含めたトータルの製造時間・製造コスト等が多大なものとなっていた。
また、通常、ソフトカプセルは、紡錘形(長円状)であることが多いため、レーザー印字にあたって、事前の整列が比較的容易に行え、従ってレーザー印字も自動機により行えたが、ソフトカプセルの最終形状によっては、機械的に整列させ難いものがあり、この場合には、まずソフトカプセルを手作業によって個別に整列させる作業が必要となり、自動機による能率的なレーザー印字が行えない場合があった。
【0004】
なお、機械的な整列が行い難いカプセル剤の例としては、例えば図6に示すような化粧液を内包したソフトカプセル1′が挙げられる。図6に示すソフトカプセル1′は、略ハート型を成す本体部aのほぼ真ん中に、更に小さい突起bが付加された全体形状を成し、カプセル内に乳液等の化粧液が一回分、内包されたものである。そして、内容物Nである乳液等を使用する際には、ソフトカプセル1′の一カ所(この場合には小さい突起b)を引きちぎって開口部cを形成し、ここから内容物N(乳液等)を取り出すものである。
【0005】
そのため、ソフトカプセル1′の全体形状としては、小さい突起bを引きちぎった後、残留部分(本体部a)を押した場合に、内容物Nが流出し易い(取り出し易い)形状であることが要求され、またカプセル全体として、ある程度の強度や耐久性(湿気、温度変化、ある程度の経時変化等に耐え得る性能)を確保しながらも、小さい突起bについては、他の部位(略ハート型の本体部a)よりも細くする、ないしは肉厚を薄くするなどして弱化状態を維持し、当該部位のちぎり易さを考慮しておかなければならない。
【0006】
このため、このような特殊なソフトカプセル1′にあっては、通常の紡錘形のカプセル剤よりも形状や構造等がより複雑化し(このようなカプセル剤を本明細書では「異形品」とする)、機械的に整列させることが極めて困難であり、自動機によるレーザー印字(整列を手作業に依存しない手法)は行い得なかったものである。もちろん、このような異形品を人手によって整列させれば、その後にレーザー印字することは可能であるが、整列に極めて多大な手間を要するため、整列工程を含めたトータルでの加工性・生産性が著しく低くなり、量産化する場合には到底採算が合わないものであった。
【0007】
別の言い方をすれば、完成段階のソフトカプセルにレーザー印字する従来の手法では、最終的なカプセル形状によって、極めてレーザー印字(能率的なレーザー印字)し難いものがあり、この点が問題であった。因みに、従来は、上述したように、製造完了後のソフトカプセルにレーザー印字することが技術常識となっていたため、異形品にレーザー印字を施そうとした場合も、まずは、この異形品をどのように整列させるかに開発の主眼が置かれる傾向にあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平5−58025号公報
【特許文献2】特開2008−279060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、このような背景を認識してなされたものであって、従来、技術常識と考えられていた、カプセル化を終え且つ乾燥も充分になされたソフトカプセルにレーザー印字を行っていた手法を根本から見直し、ソフトカプセルの製造工程、すなわちソフトカプセルの外皮部がまだシート状態であるうちにレーザー印字を行うことによって、ソフトカプセルの完成形状がどのような形状であっても、レーザー印字を有したソフトカプセルが能率的に且つ低コストで得られるようにした新規な製造手法に係るものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
まず請求項1記載の、シート段階で印字を行うソフトカプセル製造方法は、一対のダイロール間に外皮シートを対向的に拝み合わせ状態に供給し、ダイロールの突き合わせ作用によって外皮シートの接合を図るとともに、接合に合わせて内容物を外皮シートに供給し、外皮シートから成る外皮部の内側に内容物を収容したソフトカプセルを製造する方法において、前記外皮シートには、一対のダイロールによる接合を受けるまでの間に、レーザーマーカー機から発振されたレーザー光を照射し、カプセル成形前の外皮シートの段階で、ソフトカプセルに施す適宜のマーキングを事前に施すようにしたことを特徴として成るものである。
【0011】
また請求項2記載の、シート段階で印字を行うソフトカプセル製造方法は、前記請求項1記載の要件に加え、前記外皮シートへのレーザー光の照射は、レーザーマーカー機から発振されたレーザー光を、一旦、反射板により反射させて、この反射光を外皮シートに、ほぼ垂直に照射するようにしたことを特徴として成るものである。
【0012】
また請求項3記載の、シート段階で印字を行うソフトカプセル製造方法は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記ダイロールには、その表面にソフトカプセルの完成形状に応じた成形凹部が形成されるものであり、この成形凹部に沿うように外皮シートが変形することにより内容物を収容するためのポケット部が外皮シートに形成されるものであり、ダイロールの回転は、外皮シートの段階で事前に施されたマーキングが、ダイロールの成形凹部に合致するように制御されることを特徴として成るものである。
【0013】
また請求項4記載の、シート段階で印字を行うソフトカプセル製造装置は、溶融状態の外皮原料からほぼ一定厚さの外皮シートを形成するシート成形部と、一対のダイロールの突き合わせ作用によって、ダイロール間に拝み合わせ状態に供給される外皮シートの接合を担うカプセル成形部と、外皮シートの接合に伴い外皮シートに内容物を供給する内容物供給部とを具え、外皮シートから成る外皮部によって内容物を被覆したソフトなカプセル剤を製造する装置において、この装置には、シート成形部で形成された外皮シートを、一対のダイロール間に移送するまでの間に、レーザー光を照射するレーザーマーカー機を設け、外皮シートが、カプセル成形前のシート段階で、各々のソフトカプセルに形成する適宜のマーキングをレーザー印字するようにしたことを特徴として成るものである。
【0014】
また請求項5記載の、シート段階で印字を行うソフトカプセル製造装置は、前記請求項4記載の要件に加え、前記レーザーマーカー機は、反射板を具えて成り、この反射板で反射させたレーザー光を、外皮シートにほぼ垂直に照射するものであることを特徴として成るものである。
【0015】
また請求項6記載の、シート段階で印字を行うソフトカプセル製造装置は、前記請求項4または5記載の要件に加え、前記ダイロールには、その表面にソフトカプセルの完成形状に応じた成形凹部が形成されるものであり、前記外皮シートは、この成形凹部に沿うように変形することにより内容物を収容するためのポケット部が形成されるものであり、前記カプセル成形部には、このダイロールの回転をコントロールする制御機構が設けられ、この制御機構により、外皮シートの段階でレーザー印字されていたマーキングが、ダイロールの成形凹部に合致するように、ダイロールの回転が制御されることを特徴として成るものである。
【発明の効果】
【0016】
まず請求項1または4記載の発明によれば、そもそも本発明は、レーザー光照射による印字つまり刻印であるから、インクを適用した印刷(プリント)とは異なり極めて衛生的であり、また刻んだマーキングは消えることがなく、その後の製品管理や安全管理(いわゆるトレーサビリティ)に大きく寄与し得る。
また、本発明では、カプセル外皮部がまだシート状の段階つまりカプセル化以前の段階でレーザー印字するため、ソフトカプセルの最終形状がどのようなものであっても、能率的にレーザー印字できる。すなわち、本発明では、ソフトカプセルの製造過程の中でレーザー印字を行うため、ソフトカプセルの完成形状に関係なく、レーザー印字できるものである。因みに、従来のレーザー印字は、カプセル化を終え、なお且つ充分な乾燥も終了したカプセル剤にレーザー印字を施していたため、レーザー印字までを含めた、ソフトカプセルのトータルの製造時間・製造コスト等が多大なものとなっていた。しかしながら、本発明では、カプセル製造工程内においてレーザー印字を行うため、従来手法に比べ、製造コスト・製造時間・機械設備費等を大幅に短縮できるものである。
なお、本発明(カプセル剤の完成形状に左右されることなく機械的なレーザー印字が施せるソフトカプセルの製造手法)は、違法な複製品(いわゆる海賊版)の防止につながるという効果をも奏するものである。すなわち、この種の商品ではユーザに受け入れられると、いち早くこれを真似た複製品が大量に市場に出回ることがあるが、模倣者は複製品を製作する際、真正品の形状だけなく、真正品に付されたマーキングまで全く同じ状態に真似るのが一般的である(いわゆるデッドコピーであり、そのため一般のユーザには一見区別がつかないことが多い)。しかしながら、異形品カプセルの場合には、たとえ形状は比較的容易に真似できても、この模倣品に真正品と同じマーキングを施そうとした場合、模倣者は、まず手作業によって一つ一つの模倣品を整列させなければならず、これに過大な労力・手間が掛かるため、却って採算が合わないものとなり、従って本手法の実現化はデッドコピーの防止にも寄与すると考えられる。
【0017】
また請求項2または5記載の発明によれば、外皮シートへのレーザー光の照射は、一旦、反射板で反射させた反射光を照射するため、照射距離(レーザー光が放出される発振位置から、反射板を経由して外皮シートに照射されるまでの総距離)を適切な値に設定し易いものである。また反射板を設けるため、外皮シートのほぼ直交方向から、目的の照射位置(要照射位置)に正確に照射することができる。このように、反射板を設けることにより、移送中の外皮シート(姿勢)に応じて、適切な照射形態が採り易いものとなる。
【0018】
また請求項3または6記載の発明によれば、外皮シートの段階で施したマーキングを、ダイロールの成形凹部に合致させるようにダイロールの回転を制御するため、マーキングを個々のソフトカプセルに対し、ほぼ正確に施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の、シート段階で印字を行うソフトカプセル製造装置(充填機)を示す斜視図、並びに外皮シートにレーザー印字を施す様子を拡大して示す斜視図である。
【図2】本発明の製造装置(充填機)を示す正面図である。
【図3】図1・2の場合と反対側(左側のシート成形部の近傍)にレーザーマーカー機を設けた充填機の正面図、並びにこの充填機を側面から視た投影図である。
【図4】一対のダイロールによってソフトカプセルを製造する様子を示す正面図、並びに外皮シートにレーザー印字されたマーキングの一例を示す説明図である。
【図5】フラット状の外皮シートが膨らんでソフトカプセルが形成されるため、その表面形状(曲がり)を予め考慮して外皮シートにレーザー印字するマーキングの一例を示す説明図である。
【図6】従来、自動機によるレーザー印字が行い難かった異形品の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明を実施するための形態は、以下の実施例に述べるものをその一つとするとともに、更にその技術思想内において改良し得る種々の手法を含むものである。
なお、説明にあたっては、まず本発明において製造対象となるソフトカプセル1の基本構造について説明した後、このソフトカプセル1を製造する装置(本発明装置である、シート段階で印字を行うソフトカプセル製造装置)の一例について説明する。次いで、この装置の作動態様について説明しながら、併せて本発明方法である、シート段階で印字を行うソフトカプセル製造方法について説明する。
【実施例】
【0021】
〔ソフトカプセルの基本構造〕
ソフトカプセル1の基本構造は、例えば図1・4に示すように、薬液等の内容物Nを外皮部2で被覆して成るものである。
ここで内容物Nとしては、医薬品の他、食品、調味料(調味油)、化粧品、入浴剤、雑貨(玩具・接着剤等)など適宜の目的の材料を用いることができる。また、その内包状態(収容状態)としては、液体状の他、ゲル状、粉粒体、あるいは適宜これらを混入した状態、例えば液体中に粉体を混合させた粉体含有懸濁液等とすることが可能である。なお以下の説明においては、主に液体状の内容物Nを収容する場合について説明する。
一方、外皮部2は、動物由来のゼラチンを基材とすることも可能であるし、植物由来の澱粉を主成分とすることも可能である。因みに澱粉を主成分とする場合には、その他にλカラギーナン、金属塩、デキストリン、可塑剤及び水などが配合される。そして、本発明では、この外皮部2の表面に適宜のマーキングM(図1・4では「ABC」がこのマーキングMに該当)が施されたソフトカプセル1を製造対象とするものである。
【0022】
〔製造装置について〕
次に、このようなソフトカプセル1を製造する本発明装置(シート段階で印字を行うソフトカプセル製造装置10であり、以下、単に充填機10とする)について説明する。充填機10としては、従来のロータリーダイ式自動ソフトカプセル製造機が流用(踏襲)でき、一例として図1に示すように、溶融状態の外皮原料(外皮部2を形成する原料素材であることに因み、2Aと付す)を適宜の厚さのシート状に形成するシート成形部11と、成形した外皮シートSを拝み合わせ状態に接合することによって外皮シートSで内容物Nをカプセル状に包むカプセル成形部12と、外皮シートSの接合に合わせて内容物Nを送り込む内容物供給部13と、形成されたソフトカプセル1を充填機10から取り出すカプセル取出部14とを具えて成るものである。
なお、本発明では、上記シート成形部11により成形した外皮シートSに、レーザー光を照射して、適宜のマーキングMを施すこと、すなわち、まだ外皮部2がカプセル状に形成(加工)される前のシート状段階で、レーザー印字を施すことが大きな特徴である。また、そのために、上記図6に示したような異形品であっても能率的にレーザー印字が施せ、結果としてマーキングMを有したソフトカプセル1(異形品)が能率的に得られる(量産できる)ものである。
【0023】
以下、充填機10の各構成部について説明する。
まずシート成形部11について説明する。このものは、溶融状態の外皮原料2Aをシート状に固化形成する部位であり、成形された二枚の外皮シートSを接合部(一対のダイロール間)に拝み合わせ状態に供給するため、一例としてカプセル成形部12を挟んで左右に一対設けられる。
シート成形部11は、溶融状態の外皮原料2Aを、ほぼ一定の厚さのシート状態で吐き出すスプレダーボックス21と、このスプレダーボックス21から吐き出された外皮シートSを冷却するキャスティングドラム22とを具えて成り、外皮シートSはここで適宜の温度に冷やされながら徐々に乾燥も受けつつ、適宜の厚さのシート状に成形される。
【0024】
ここで、シート成形部11において形成された外皮シートSに、レーザー光を照射するレーザーマーカー機15について説明する。レーザーマーカー機15は、レーザー光によって外皮シートSに適宜のマーキングMを施す(刻印する)ものである。ここで重要な点は、上述したように、外皮部2がカプセル状に形成される前の外皮シートSの段階でレーザー印字を施すことであり、言わば、まだ外皮シートSの乾燥が充分に行われていない段階でレーザー印字を行うものである。
【0025】
なお、従来は、カプセル剤にレーザー印字するには、まず確固とした照射対象が実在することが当然と考えられていたためか、対象物であるカプセル剤が完成した状態で、このものにレーザー光を照射するという考え方(思想)が技術常識であったと思われる。この点、本発明は、照射対象の考え方を根本から見直し、カプセル化される以前の外皮シートSを照射対象としたため、まずこの発想の転換からして、極めて画期的な技術思想と言える。
また、従来のレーザー印字では、完成状態のカプセル剤を照射対象としていたからこそ、異形品にマーキングMを施す場合も、照射対象そのもの(照射対象の捉え方/考え方)に開発の視点が行かず、異形品をどのように整列させるかに思想(研究の着眼)が向かってしまったと思われる。もちろん、従来手法では、ソフトカプセル製造工程とレーザー印字工程とが全く異なった工程と考えられており、このことも、これらを融合させるという技術思想に思い至らなかった大きな要因の一つと考えられる。
【0026】
そして、外皮シートSへのレーザー光の照射は、シート成形部11で形成した外皮シートSをカプセル成形部12に移送する途中で行う(照射する)ものであり、照射は、移送中の外皮シートSの下面に行うものである。これは、最終的にソフトカプセル1とした状態においてカプセル表面(外側)に当たる面が上記移送中の外皮シートSの下面となるためである。
なお、本実施例ではレーザーマーカー機15として一例としてCO2 レーザーマーカー機を使用するものであるが、他のレーザーマーカー機、とりわけガスレーザーマーカー機を使用することが可能である。
【0027】
また、本実施例では、外皮シートSにレーザー光を照射するには、例えば図1・3に示すように、反射板16を用い、レーザーマーカー機15から放出した(発振させた)レーザー光を、一旦、この反射板16で反射させてから、この反射光(レーザー光)を外皮シートSに照射する(当てる)ものである。また、本実施例では、同図に併せ示すように、取付ブラケット17により反射板16(反射作用面)を、正面及び側面の双方から視て斜めに設置しており、これによりレーザーマーカー機15から発したレーザー光を、移送中の外皮シートSに対し、ほぼ垂直に当てることができるものである。もちろん、この反射板16により、通常、固定設置されるレーザーマーカー機15を特に移動させることなく、レーザー光の照射距離(発振位置から反射板16を経て外皮シートS(実際の照射部位)までに至るトータルの距離)を適正値に設定することもできる。なお、反射板16を設けなくても、このような設定が採り得るのであれば、レーザーマーカー機15から発したレーザー光を直接、外皮シートS(下面)に照射して印字することも可能である。
【0028】
また、外皮シートSに対して実際にレーザー光が当てられる幅寸法(レーザー範囲)は、当然、外皮シートSの幅寸法よりも小さく設定されるものであり、一例として外皮シートSの幅寸法が125mm程度のとき、レーザー範囲が77.5mm程度である。
また、外皮シートSに対するレーザー光の照射(レーザーマーカー機15からレーザー光の発振)は、ほぼ一定のタイミングで間欠的に行われるものであり、レーザー光の照射間隔(発振間隔)は、主にダイロールの回転速度、及びダイロールに形成された成形凹部の間隔等によって設定されるものである。
なお、図中符号18は、レーザー操作パネル(モニター)であり、作業者は、これを使ってレーザー照射に関する諸設定(例えばレーザー範囲、照射タイミングや照射時間、レーザー光の強度等)の変更が適宜行い得るものであり、また変更した諸設定がパネル上で確認できるようになっている。
【0029】
また、外皮シートSは、ソフトカプセル1の製造中、常に移送方向に引っ張られ、この方向にテンションが掛かることから、外皮シートSの段階で施したマーキングMが、接合段階では、ダイロールの成形凹部から多少ずれてしまうことが懸念される。しかしながら、このようなズレは以下のような手法で解消することができる。
まず、本実施例では、キャスティングドラム22から剥がされた直後の外皮シートSに対して、レーザー印字を施しているため、ここからカプセル成形部12(一対のダイロール間)に至るまでに多少の移送時間があり、このようなズレが懸念され得る。従って、カプセル成形部12の近傍にレーザーマーカー機15を設け、一対のダイロール間に至る直前で外皮シートSにレーザー印字を施せば、上記ズレは最小限に抑え得る(もしくは実用上、問題にならない程までに解消できる)ものと考えられる。
【0030】
また、外皮シートSがダイロールによる接合を受ける前段で、外皮シートSに施したマーキングMをセンサー等で検出し、常にマーキングMとダイロールの成形凹部とが合致するように、サーボモータ等でダイロールの回転を制御することも可能である。なお、本明細書においては、このようなズレを検出するセンサーや、サーボモータ等を総称して制御機構と称している。因みに、従来の充填機においても、内容物Nの供給タイミングは、ダイロールの回転と同期が図られているため、外皮シートSの送り(つまりマーキングMの位置)をダイロールの回転と同期させることは比較的容易に行い得ると考えられる。
【0031】
また、通常、ソフトカプセル1は、片面のみにマーキングMが施されること、つまりマーキングMが一箇所であることが多いため、本実施例においてもレーザーマーカー機15を、左右のシート成形部11に対し、どちらか一方に設けるものである。具体的には、図1・2では、向かって右側のシート成形部11の近傍にレーザーマーカー機15を設け、右側の外皮シートSのみにレーザー印字を施すものである。一方、図3では、これとは逆の左側のシート成形部11の近傍にレーザーマーカー機15を設け、左側の外皮シートSのみにレーザー印字を施すものである。もちろん、カプセル剤の両面(二箇所)にマーキングMを付す場合には、左右のシート成形部11の近傍にレーザーマーカー機15を一基ずつ設け、左右両側の外皮シートSにレーザー印字を施すことも可能である。
【0032】
このように、外皮シートSは、シート成形部11からカプセル成形部12(一対のダイロール間)に送られるまでの間にレーザ印字が施され、またこの移送中に幾つかのローラをジグザグ状に通過する。具体的には、一例として図1・2に示すように、キャスティングドラム22から外皮シートSを剥離させるための引き抜きローラ25が、レーザー光照射を受ける位置の直前に設けられ、外皮シートSに離型油を付着させるためのオイルローラ26がレーザー光照射の後に二本設けられる。なお、オイルローラ26を二本設けたのは、外皮シートSの表裏に薄く離型油(短・中鎖飽和脂肪酸、硬化油等)を塗布するためであり、これにより金型(ダイロール)からの剥離性を向上させ、また製造直後のカプセル同士の付着を防止するものである。その後、外皮シートSは、更にフィードローラ27を経由して、カプセル成形部12に移送されるものであり、このような外皮シートSの移送は、外皮シートSが適宜の水分含量となった状態で、カプセル成形部12(一対のダイロール間)に至ることを考慮して、その移送態様(例えば移送長等)が決定される。
【0033】
次にカプセル成形部12について説明する。このものは、一例として図4に示すように左右一対のダイロール31を主要部材として成り、このうち一方のダイロール31が固定され、他方がこの固定されたダイロール31に対し接近離反自在に構成される。
また各ダイロール31には、その表面に適宜の形状の成形凹部32と、その周縁部に成形突起33が形成されるものであって、例えば、ほぼ紡錘状ないしは略回転楕円形状を呈するソフトカプセル1を成形する場合には、この成形凹部32は中央部が凹陥した長円状に形成され得る。ただ、外皮シートSには、上述したように、カプセル製造中、常に移送方向にテンションが作用するため、完成後には、逆にこの移送方向(外皮シートSの長手方向)に縮む傾向にあり(特に澱粉を主成分としたカプセル剤の場合には、カプセル成形後の縮みがゼラチンを主成分とした場合よりも大きくなる)、このため、この縮みを考慮して、成形凹部32は形成されるものである。そして一対のダイロール31は、互いの成形突起33をほぼ合致させる状態で回転し合うことにより、ダイロール31間に拝み合わせ状態に供給される外皮シートSを引き込みながら、タイミング良く突き合わせ、カプセル周囲の縫合(接合)を行うものである。
【0034】
なお、本実施例では、外皮部2に収容(被覆)される内容物Nとして液体状のものを想定しているため、内容物Nを外皮シートSに向けて送り込む際の噴射圧力(液圧)によって、外皮シートSが成形凹部32に沿うように変形することが期待できるものである。従って、特に積極的な対策を採ることなく、外皮シートSには、内容物Nを受け入れるポケット部Pが、内容物Nの供給(送出)に伴い、自然に形成され得るものと考えられる。
もちろん、内容物Nを供給するまでに、外皮シートSにポケット部Pを積極的に形成することも可能であり、これが例えば図4に併せて示す吸引孔34である。すなわち、この場合には、各成形凹部32の底部に形成された吸引孔34からの吸い込みにより、ダイロール31間に送り込まれてくる外皮シートSを積極的に吸引し、内容物Nを受け入れるためのポケット部Pを事前に湾曲形成しておくものである。
なお、ポケット部Pを積極的に形成する他の形態としては、例えば内容物Nを供給する以前の段階で、外皮シートSにエンボス加工等を行うことによってポケット部Pを形成することも可能である。因みに、外皮シートSを吸引してポケット部Pを形成する機構については、本出願人が既に特許出願し、特許取得に至っている(特開平10−211257号:特許第3211148号「粉粒体を内包したゼラチンカプセル並びにその製造方法並びにその製造装置」)。
【0035】
また、例えば、ほぼ紡錘状ないしは略回転楕円形状を成すソフトカプセル1を得る場合、ポケット部Pの形成にあたっては、ソフトカプセル1の中央付近に当たる部位が最も大きく膨らむ(伸びる)と考えられる。このため、外皮シートSにレーザー印字を施す際には、このようなソフトカプセル1の表面形状(外皮シートSの膨張状況)を考慮したマーキングMを施すことが可能である。具体的には図5に示すように、ソフトカプセル1の中央部位が最も大きく膨らむ(伸びる)ことから、当該部位へのマーキングMは予め小さめにレーザー印字しておき、ソフトカプセル1の長軸両端部分に近づくにつれて徐々にマーキングMを大きく印字しておくことで、カプセル状に形成された状態では、全体がほぼ同じ大きさのマーキングMと成り得るものである。
【0036】
次に内容物供給部13について説明する。このものは、外皮シートSの接合に合わせて、より詳細にはカプセル周囲の縫合が完了する前までに、外皮シートSに対して、液体状等の内容物Nを供給するものであり、先端がダイロール31の間に充分に入り込むように形成された突出状のセグメント41を主要部材として成る(図4参照)。
内容物供給部13は、一例として図1・2に示すように、上部に原液ホッパ42を設け、この内部に原液(内容物N)を貯留する。そして原液ホッパ42の下方には、ポンプユニット43を設けるものであって、これは適宜、プランジャ等が多数組み合わされて成り、複数の経路から所定のタイミング、圧力等で内容物Nを噴射させ、デリバリーパイプ44を経由して、セグメント41から外皮シートS(左右のダイロール31によって接合される外皮シートS)に吐き出される。
【0037】
次にダイロール31の下方において、成形されたソフトカプセル1を取り出すカプセル取出部14について説明する。成形後のソフトカプセル1は、例えば図4の二点鎖線で示すように、ダイロール31の成形凹部32に嵌まり込むことが多いため、このようなソフトカプセル1を、ダイロール31に接触するように設けた掻取ブラシ51で掻き落とすとともに、掻き落としたソフトカプセル1をダイロール31の回転軸方向に沿うように設けた一対の前送コンベヤ52によって、充填機10の前面に搬送して取り出すものである(図1参照)。また一対の前送コンベヤ52の間には、一例として図1に示すように、ソフトカプセル1が打ち抜かれた後のブランクシートS′を、両側から挟み込み、そのまま下方に送り込む、フリーローラ53(挟み込み幅が調節自在)を設けるものである。なおこのフリーローラ53は、ソフトカプセル1がブランクシートS′にも残留し得ることを考慮して、ブランクシートS′上にとどまったソフトカプセル1を、どちらかの前送コンベヤ52上に排出し得る構成であることが好ましい。またソフトカプセル1は、前送コンベヤ52によって充填機10の前面まで搬送された後、更に他のコンベヤ54に移載等され、次の乾燥工程に送られる。
【0038】
〔製造方法について〕
本発明の、シート段階で印字を行うソフトカプセル製造装置10(充填機10)は、以上のような基本構造を有して成り、以下、この充填機10によってソフトカプセル1を製造する態様について説明しながら、併せて本発明方法である、シート段階で印字を行うソフトカプセル製造方法について説明する。
ソフトカプセル1の製造にあたっては、まず適宜の外皮原料2Aが、均一に混合・分散した溶融状態でスプレダーボックス21に貯留される。その後、外皮原料2Aは、スプレダーボックス21内の下部に形成されたスリットからキャスティングドラム22上に吐出されシート化される。そして、スプレダーボックス21から吐き出された外皮シートS(外皮原料2A)は、図1・2に示すように、キャスティングドラム22に載ったまま、例えば360度近く(ほぼ一回転近く)まで回転した後、引き抜きローラ25によって、キャスティングドラム22から剥離される。
【0039】
キャスティングドラム22から剥離された外皮シートSは、その後、カプセル成形部12に移送される間に(本実施例では引き抜きローラ25〜オイルローラ26に移送される間に)レーザー印字を受ける。
ここでレーザー印字は、図3に示すように、移送中の外皮シートSの下方からレーザー光が照射されるものであり、これは上述したように、最終的にカプセル化した状態において、移送中の外皮シートSの下面がソフトカプセル1の外表面に当たるためである。
また、本実施例では、レーザーマーカー機15から発振されたレーザー光を、直接、外皮シートSに当てるのではなく、一旦、反射板16で反射させてから、この反射光を外皮シートSに照射するものである。
また、外皮シートSへのレーザー光照射(レーザーマーカー機15からのレーザー光の発振)は、ほぼ一定のタイミングで間欠的に行われるものであり、レーザー光の照射間隔(発振間隔)は、主にダイロール31の回転速度、及びダイロール31に形成された成形凹部32の間隔等から設定されるものである。
【0040】
レーザー光照射によって適宜のマーキングMが施された外皮シートSは、その後、二本のオイルローラ26を交互に通過する(図1・2参照)。これにより、外皮シートSは、その両面に薄く離型油(短・中鎖飽和脂肪酸、硬化油等)が塗布される。なお、離型油の塗布は、カプセル成形部12における金型(ダイロール26)からの剥離性を向上させ、また製造直後のカプセル同士の付着を防止するためである。その後、外皮シートSは、更にフィードローラ27を経由して、カプセル成形部12に送られる(図1・2・4参照)。
【0041】
カプセル成形部12では、二枚の外皮シートSが、少なくとも一方の外皮シートSにマーキングMが施された状態で、一例として図4に示すように、一対のダイロール31間に拝み合わせ状態に送り込まれるとともに、その上方に位置するセグメント41から所定のタイミングで内容物Nが供給される。すなわちダイロール31に供給された二枚の外皮シートSは、その周面に設けられた多数の成形突起33の突き合わせ作用によって、一つずつ個別にカプセル周囲(成形凹部32の周囲)が縫合されて行く。この際、外皮シートSは、成形突起33によって例えば150〜200kg程度の圧力を受け、縫合部分が効果的に縫合される。
【0042】
なお、カプセル成形部12においては、外皮シートSに施しておいたマーキングMが、極力、ダイロール31の成形凹部32と合致した状態でカプセル化が行われることが望ましい。そのためには、例えばレーザーマーカー機15をカプセル成形部12の近傍に設け、一対のダイロール31の間に至る直前で外皮シートSにレーザー印字を施す手法が採り得る。これに加え/または、外皮シートSがダイロール31による接合を受ける手前で、外皮シートSに施しておいたマーキングMをセンサー等で検出し、常にマーキングMとダイロール31の成形凹部32とが合致するように、サーボモータ等でダイロール31の回転を制御する手法も採り得るものである。
そして、周囲の縫合が完了したソフトカプセル1は、上述したように成形凹部32やブランクシートS′等から取り出された後、乾燥される。なお、この乾燥においては、ソフトカプセル1の形状やその性状に因み、タンブラー乾燥機(回転ドラム式乾燥機)が一般に使用される。
【0043】
本発明は、以上述べたようにカプセル化後、充分に乾燥を行ったカプセル剤にレーザー印字するものではなく、ソフトカプセル製造工程そのものにレーザー印字工程を組み込み、外皮シートSの段階でレーザー印字するものである。このため、レーザー印字を行うにあたって乾燥を待つことがなく、またどのような形状のソフトカプセル1にも対応できる(能率的なレーザー印字が行える)という点で極めて大きな効果をもたらすものである。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、「医薬品」、「特定保健用食品」、「いわゆる健康食品」及び食品の分野のほか、内容物の選択により、例えば工業用調剤を内包したものなど工業の分野においても利用することができる。
【符号の説明】
【0045】
1 ソフトカプセル
2 外皮部
2A 外皮原料
10 ソフトカプセル製造装置(充填機)
11 シート成形部
12 カプセル成形部
13 内容物供給部
14 カプセル取出部
15 レーザーマーカー機
16 反射板
17 取付ブラケット
18 レーザー操作パネル
21 スプレダーボックス
22 キャスティングドラム
25 引き抜きローラ
26 オイルローラ
27 フィードローラ
31 ダイロール
32 成形凹部
33 成形突起
34 吸引孔
41 セグメント
42 原液ホッパ
43 ポンプユニット
44 デリバリーパイプ
51 掻取ブラシ
52 前送コンベヤ
53 フリーローラ
54 コンベヤ
a 本体部
b 小さい突起
c 開口部
M マーキング
N 内容物
P ポケット部
S 外皮シート
S′ ブランクシート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のダイロール間に外皮シートを対向的に拝み合わせ状態に供給し、ダイロールの突き合わせ作用によって外皮シートの接合を図るとともに、接合に合わせて内容物を外皮シートに供給し、外皮シートから成る外皮部の内側に内容物を収容したソフトカプセルを製造する方法において、
前記外皮シートには、一対のダイロールによる接合を受けるまでの間に、レーザーマーカー機から発振されたレーザー光を照射し、カプセル成形前の外皮シートの段階で、ソフトカプセルに施す適宜のマーキングを事前に施すようにしたことを特徴とする、シート段階で印字を行うソフトカプセル製造方法。
【請求項2】
前記外皮シートへのレーザー光の照射は、レーザーマーカー機から発振されたレーザー光を、一旦、反射板により反射させて、この反射光を外皮シートに、ほぼ垂直に照射するようにしたことを特徴とする請求項1記載の、シート段階で印字を行うソフトカプセル製造方法。
【請求項3】
前記ダイロールには、その表面にソフトカプセルの完成形状に応じた成形凹部が形成されるものであり、この成形凹部に沿うように外皮シートが変形することにより内容物を収容するためのポケット部が外皮シートに形成されるものであり、
ダイロールの回転は、外皮シートの段階で事前に施されたマーキングが、ダイロールの成形凹部に合致するように制御されることを特徴とする請求項1または2記載の、シート段階で印字を行うソフトカプセル製造方法。
【請求項4】
溶融状態の外皮原料からほぼ一定厚さの外皮シートを形成するシート成形部と、
一対のダイロールの突き合わせ作用によって、ダイロール間に拝み合わせ状態に供給される外皮シートの接合を担うカプセル成形部と、
外皮シートの接合に伴い外皮シートに内容物を供給する内容物供給部とを具え、
外皮シートから成る外皮部によって内容物を被覆したソフトなカプセル剤を製造する装置において、
この装置には、シート成形部で形成された外皮シートを、一対のダイロール間に移送するまでの間に、レーザー光を照射するレーザーマーカー機を設け、
外皮シートが、カプセル成形前のシート段階で、各々のソフトカプセルに形成する適宜のマーキングをレーザー印字するようにしたことを特徴とする、シート段階で印字を行うソフトカプセル製造装置。
【請求項5】
前記レーザーマーカー機は、反射板を具えて成り、この反射板で反射させたレーザー光を、外皮シートにほぼ垂直に照射するものであることを特徴とする請求項4記載の、シート段階で印字を行うソフトカプセル製造装置。
【請求項6】
前記ダイロールには、その表面にソフトカプセルの完成形状に応じた成形凹部が形成されるものであり、前記外皮シートは、この成形凹部に沿うように変形することにより内容物を収容するためのポケット部が形成されるものであり、
前記カプセル成形部には、このダイロールの回転をコントロールする制御機構が設けられ、この制御機構により、外皮シートの段階でレーザー印字されていたマーキングが、ダイロールの成形凹部に合致するように、ダイロールの回転が制御されることを特徴とする請求項4または5記載の、シート段階で印字を行うソフトカプセル製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−120619(P2011−120619A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−278256(P2009−278256)
【出願日】平成21年12月8日(2009.12.8)
【出願人】(594069580)株式会社三協 (13)
【Fターム(参考)】