説明

シート給送装置

【課題】シートが可逆性感熱記録媒体のような厚みと剛性を有し、さらにシート間に油分が介在し、シート同士が密着している状態であっても、積層されたシートから最上位のシートのみを確実に分離して搬送することができ、かつ小型化及び省力化を実現可能なシート給送装置を提供する。
【解決手段】複数枚のシート1を積載するシート積載手段2と、積載されたシート1のうち最上位のシート1のみを保持するシート保持手段101とを備え、シート保持手段101は、最上位のシート1を保持した状態で保持されたシート1の中央部を中心として90°または略90°回転した後、水平移動して最上位のシート1を搬送路6上へ搬送することを特徴とするシート給送装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数枚積層されたシートからシート1枚のみを分離して搬送するシート給送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のハードコピーは、紙などのシート状記録媒体に外部からインクあるいはトナーなどの着色剤を付着固定して画像形成を行なうか、あるいは感熱記録紙のように紙などの基材上に記録層を設け、これにエネルギーを加えて可視画像を形成するものであった。ところが、複写機やファクシミリの普及、コンピューターからの情報出力によって紙を主体とする記録媒体の消費量が急増し、自然破壊やエネルギー消費、廃棄物処理などの社会問題を引き起こしている。この問題を解決するため、一旦記録した可視画像を消去でき、繰り返して画像形成が可能な可逆性の記録媒体が注目されている。
【0003】
可逆性の記録媒体は、例えば、機械の組立工場等などの工程管理などに使用され、具体的には部品箱の情報を表示するのに用いられる。このような使用において、部品自体に油や鉄粉等が使用されている場合、部品箱に添付された可逆性記録媒体にもその油や鉄粉などの汚れが付着してしまうことがある。このような汚染した可逆性記録媒体を回収して積層し、消去を行うのにあたり、汚れを落とす必要があり、可逆性感熱記録媒体の機能を損なうことなく洗浄できる可逆性感熱記録媒体用洗浄液及び洗浄方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、このような可逆性の記録媒体の洗浄においては、対象の記録媒体を消去する装置に搬送する機構が必要となるが、積層されたシートから吸引手段により1枚ずつシートを分離して吸引し、吸引されたシートを搬送経路へ給送するシート給送装置が知られている。
【0005】
可逆性記録媒体を記録(書込/消去)装置内の搬送経路、例えば給紙トレイに複数積層しても媒体同士が貼りついた重送状態で搬送されずに、連続給紙可能な記録媒体が提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2には、固定部材として少なくともマグネット部材が用いられた可逆性記録媒体に使用される印字/消去装置の搬送路に磁力を発生させる磁力発生手段が設けられ、前記磁力発生手段により発生した磁力を、前記可逆性感熱記録媒体の重ねた枚数によって調整する磁力調整部を設け、前記可逆性感熱記録媒体が複数枚重なって給紙されるのを防止する分離機構を設けることが記載されている。
【0006】
さらに、繰り出すべき媒体以外の媒体の繰り出しを阻止するゲート部を用い、集積する媒体より1枚の媒体を分離して繰り出す媒体分離機構が提案されている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3では、前記ゲート部が、媒体入口側に対して媒体出口側が狭くなるように段階的に間隔が異なる媒体通過ギャップが形成されるように複数枚の板状部材を重ねて構成され、かつ、各板状部材は媒体出口方向に退避可能に支持されることにより、媒体が分離搬送されることが記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2の装置では、記録装置内において積層された可逆性記録媒体を剪断方向(積層する方向に対し垂直方向)に分離搬送するとき、積層された可逆性記録媒体に油が介在し、密着している状態では、分離するための搬送負荷が非常に大きくなり、また給紙ローラや分離ローラに油が付着し、摩擦係数も落ちるため、不給紙や重送等が多発してしまうことがある。また、マグネット部材が用いられた可逆性記録媒体を使用した場合でも、マグネットによる搬送方向に引っ張る力より、分離するための搬送負荷の方が大きく、不給紙が多発してしまうことがある。
【0008】
また、特許文献3の媒体分離機構では、積層された可逆性記録媒体に油が介在し、密着している状態で集められた可逆性記録媒体シートを分離搬送する場合、シート間の密着力が非常に大きいため、給紙ローラの搬送力をさらに大きくする必要が生じる。一方で、大きな搬送力で搬送した場合、シートが撓んだ場合に、繰り出すべき媒体以外の媒体の繰り出しを阻止するゲート部に接触して、破損が生じる可能性がある。破損を防ぐために、シートを平坦な状態に保ってゲートを通過させることが必要となる。
【0009】
このように、可逆性記録媒体のように厚さおよび剛性があるシートでかつ可逆性記録媒体に油が介在し、密着している状態であっても、積層された最上位のシートと次のシートとの密着力を低減し、最上位の1枚だけを平坦な状態に保った状態で確実に搬送できる搬送力を有し、シートを破損することなく分離可能であって、かつ小型化及び省力化が可能なシート給送給送装置が求められているが、未だ提供されていない。
【0010】
よって、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、シートが可逆性感熱記録媒体のような厚みと剛性を有し、さらにシート間に油分が介在し、シート同士が密着している状態であっても、積層されたシートから最上位のシートのみを確実に分離して搬送することができ、かつ小型化及び省力化を実現可能なシート給送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明に係るシート給送装置は、以下のとおりである。
〔1〕 積層されたシートのうち、最上位のシートのみを分離して給送するシート給送装置において、
複数枚のシートを積載するシート積載手段と、積載されたシートのうち最上位のシートのみを保持するシート保持手段とを備え、
前記シート保持手段は、前記最上位のシートを保持した状態で保持されたシートの中央部を中心として90°または略90°回転した後、水平移動して前記最上位のシートを搬送路上へ搬送することを特徴とするシート給送装置である。
〔2〕 前記シート保持手段は、前記最上位のシートの表面を吸引により保持する吸引部材と、前記最上位のシートを当接保持した状態で回転する回転部材とを備えることを特徴とする前記〔1〕に記載のシート給送装置である。
〔3〕 前記吸引部材が、前記最上位のシートの表面の少なくとも一部を吸着する吸引パッドであることを特徴とする前記〔2〕に記載のシート給送装置である。
〔4〕 前記吸引部材が、前記最上位のシートの表面の略全面を吸着する吸引板であることを特徴とする前記〔2〕に記載のシート給送装置である。
〔5〕 前記吸引板が、ハニカム構造の通気口を有することを特徴とする前記〔4〕に記載のシート給送装置である。
〔6〕 前記吸引板が、多孔質の焼結金属結合体で構成された通気口を有することを特徴とする前記〔4〕に記載のシート給送装置である。
〔7〕 前記シート保持手段の前記最上位のシートとの当接部が凹形状であることを特徴とする前記〔1〕から〔6〕のいずれかに記載のシート給送装置である。
〔8〕 前記シート保持手段の前記最上位のシートとの当接部に形成された凹形状の凹部の深さbが、吸引するシート1枚の厚みtに対し、b<tの関係を満たすことを特徴とする前記〔7〕に記載のシート給送装置である。
〔9〕 前記シート保持手段の前記最上位のシートとの当接部に形成された凹形状の凹部の領域の縦及び横の幅が、当接するシートの縦及び横の幅よりも大きいことを特徴とする前記〔7〕または〔8〕に記載のシート給送装置である。
〔10〕 前記シート積載手段が、前記シート保持手段と接触するように、最上面から突出して設置された回転自在な部材を備えることを特徴とする前記〔1〕から〔9〕のいずれかに記載のシート給送装置である。
〔11〕 前記シート積載手段が、前記シート保持手段と接触するように、最上面から突出して設置され、接触面に低摩擦性コーティングが施された部材を備えることを特徴とする前記〔1〕から〔9〕のいずれかに記載のシート給送装置である。
〔12〕 前記シート保持手段の前記最上位のシートとの当接部に形成された凹形状の凹部の深さbと、前記シート積載手段の最上面から前記シート保持手段の対向する面までの高さaとの和が、吸引するシート1枚の厚みtに対し、t<a+b<2tの関係を満たすことを特徴とする前記〔10〕または〔11〕に記載のシート給送装置である。
【発明の効果】
【0012】
本発明の効果として、請求項1によれば、積層されたシートのうち、最上位のシートのみを分離して給送するシート給送装置において、複数枚のシートを積載するシート積載手段と、積載されたシートのうち最上位のシートのみを保持するシート保持手段とを備え、前記シート保持手段は、前記最上位のシートを保持した状態で保持されたシートの中央部を中心として90°または略90°回転した後、水平移動して前記最上位のシートを搬送路上へ搬送するシート給送装置であるため、シートが可逆性感熱記録媒体のような厚みと剛性を有し、さらにシート間に油分が介在し、シート同士が密着している状態であっても、回転中心に近いほど移動量が小さく、分離するための抵抗力が小さく、水平方向の移動よりも小さな負荷でシート1枚を分離出来、また回転動作によりシート間に密着していた油に流動性が生まれ、水平移動時の分離負荷を小さくすることができ、さらにシートが長方形の場合、90°または略90°の回転によって接触面積が小さくなるため、より分離負荷を小さくすることができるため、積層されたシートから最上位のシートのみを確実に分離して搬送することができ、かつ装置の小型化及び省力化を実現可能である。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載のシート給送装置において、前記シート保持手段は、前記最上位のシートの表面を吸引により保持する吸引部材と、前記最上位のシートを当接保持した状態で回転する回転部材とを備えるため、当接面に吸着されて撓みの発生が防止され、またシートが反りを有する場合でも当接面にならって平面を保つことができ、分離動作中の回転及び水平移動時に他の固定箇所との接触による破損を防止することができる。
請求項3の発明によれば、請求項2に記載のシート給送装置において、前記吸引部材が、前記最上位のシートの表面の少なくとも一部を吸着する吸引パッドであるため、低コストの吸引パッドにより最上位のシートを吸着させて当接面にならすことができ、また経時による劣化や破損などが生じた場合の交換が容易である。
請求項4の発明によれば、請求項2に記載のシート給送装置において、前記吸引部材が、前記最上位のシートの表面の略全面を吸着する吸引板であるため、シートの角などに部分的な反りを有る場合であっても、確実に最上位のシートを吸着させて当接面にならし平面を保つことができ、分離動作中の回転及び水平移動時に他の固定箇所との接触による破損を防止することができる。
請求項5の発明によれば、請求項4に記載のシート給送装置において、前記吸引板が、ハニカム構造の通気口を有するため、通気口の形を最適に設定することができ、例えば、油などが通気口に詰まって吸着不良を起こすことを防止できる。
請求項6の発明によれば、請求項4に記載のシート給送装置において、前記吸引板が、多孔質の焼結金属結合体で構成された通気口を有するため、保持手段のシート当接面の略全面を切削加工することができ、高精度の平面度加工が可能となり、可逆性記録媒体の厚さが薄い場合であっても保持部材の当接面にならって高精度の平面を保つことができ、分離動作中の回転及び水平移動時に他の固定箇所との接触による破損を防止することができる。
請求項7の発明によれば、請求項1から6のいずれかに記載のシート給送装置において、前記シート保持手段の前記最上位のシートとの当接部が凹形状であるため、保持手段の凹形状の側面とシート側面とが当接し、分離動作中の回転及び水平移動時に保持したシートが外れることを防止することが出来る。
請求項8の発明によれば、請求項7に記載のシート給送装置において、前記シート保持手段の前記最上位のシートとの当接部に形成された凹形状の凹部の深さbが、吸引するシート1枚の厚みtに対し、b<tの関係を満たすため、分離動作中の回転及び水平移動時に、保持手段と最上位の次位のシートとが接触することを防ぎ、次位のシートの破損を防止することができる。
請求項9の発明によれば、請求項7または8に記載のシート給送装置において、前記シート保持手段の前記最上位のシートとの当接部に形成された凹形状の凹部の領域の縦及び横の幅が、当接するシートの縦及び横の幅よりも大きいため、分離動作中の回転及び水平移動時に、保持されたシートが凹部からずれた場合であっても、わずかなズレに抑えることが出来、凹部から外れることを防ぐことができる。
請求項10の発明によれば、請求項1から9のいずれかに記載のシート給送装置において、前記シート積載手段が、前記シート保持手段と接触するように、最上面から突出して設置された回転自在な部材を備えるため、分離動作中の回転及び水平移動時における保持手段の摩耗や削れを防ぐことができ、駆動負荷を小さくすることができ、省力化が可能となるとともに、突出した高さにより空間を確保することができ、保持されたシートとシート積載手段の上面との接触を防止することができる。
請求項11の発明によれば、請求項1から9のいずれかに記載のシート給送装置において、前記シート積載手段が、前記シート保持手段と接触するように、最上面から突出して設置され、接触面に低摩擦性コーティングが施された部材を備えるため、分離動作中の回転及び水平移動時における保持手段とシート積載手段の上面との接触面の摩耗や削れを低減させることができ、耐久性を向上させることができる。
請求項12の発明によれば、請求項10または11に記載のシート給送装置において、前記シート保持手段の前記最上位のシートとの当接部に形成された凹形状の凹部の深さbと、前記シート積載手段の最上面から前記シート保持手段の対向する面までの高さaとの和が、吸引するシート1枚の厚みtに対し、t<a+b<2tの関係を満たすため、保持されたシートとシート積載手段の上面との隙間が確実に確保され、接触を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】従来のシート給送装置の分離搬送におけるシートの動きを示す説明図であり(A)は上面図、(B)は側面図である。
【図2】本発明のシート給送装置の分離搬送におけるシートの動きを示す説明図であり(A)は上面図、(B)は側面図である。
【図3】シート給送装置の一実施態様を示した概略図であって(A)は全体構成の断面図、(B)は要部の側面図である。
【図4】本発明のシート給送装置の一実施態様の要部の上面図である。
【図5】本発明のシート給送装置のシート保持手段の一例を示す側面図である。
【図6】シート保持手段が水平移動する動作を示す上面図である。
【図7】シート保持手段が水平移動する動作を示す上面図である。
【図8】図3(A)中のAの箇所を拡大した断面図である。
【図9】図3(A)中のAの箇所を拡大した断面図である。
【図10】図3(A)中のAの箇所を拡大した断面図である。
【図11】図3(A)中のAの箇所を拡大した断面図である。
【図12】図3(A)中のAの箇所を拡大した断面図である。
【図13】本発明のシート給送装置の一実施態様における制御ブロック図である。
【図14】本発明のシート給送装置の一実施態様における一連の動作のフローチャートである。
【図15】吸引部材が吸引板である態様を示す図であり、(A)は断面図、(B)及び(C)は通気口の拡大図である。
【図16】図3(A)中のAの箇所を拡大した断面図である。
【図17】図3(A)中のAの箇所を拡大した断面図である。
【図18】本発明のシート給送装置のシート保持手段の他の態様を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係るシート給送装置について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施例の実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【0015】
本発明のシート給送装置は、複数枚のシートを積載するシート積載手段と、積載されたシートのうち最上位のシートのみを保持するシート保持手段とを備え、前記シート保持手段は、前記最上位のシートを保持した状態で保持されたシートの中央部を中心として90°または略90°回転した後、水平移動して前記最上位のシートを搬送路上へ搬送する。ここで、最上位のシートは、上下を問わず積載されたシート束の最端に位置する1枚のシートであって、最上面のみならず最下面のシートであってもよい。
【0016】
図1に従来のシート給送装置における最上位のシートが分離搬送される動き、図2に本発明のシート給送装置における最上位(図では最上面)のシートが分離搬送される動きをそれぞれ示す。
図1に示すように、従来のシート給送装置では、最上位のシートを水平移動して、次位以下の積層された複数のシートから分離して搬送している。一方、図2に示すように、本発明のシート給送装置は、最上位のシートの中央部を中心に90°または略90°回転した後に水平移動して、次位以下の積層された複数のシートから分離して搬送している。
【0017】
図3(A)に本発明のシート給送装置の一実施態様を示す全体構成の概略断面図を、図3(B)に要部の側面図を、図4に上面図をそれぞれ示す。
可逆性記録媒体のICタグシート(以下、単に「シート」という)1を洗浄装置102に給送するシート給送装置100には搬送路であるベルトコンベア6が接続されている。吸引部材3及び回転部材4からなるシート保持手段101により、分離された最上位のシート1はC方向にベルトコンベア6まで搬送され、セットされて、次工程のために洗浄装置102へD方向に搬送される。
【0018】
複数のシート1は、シート積載手段(以下、「シートホルダ」という)2に積層された状態でセットされ、前後左右方向に位置規制されている。
図3(A)に示すように、積層された複数のシート1は底板52上に積載され、底板52はシート上昇板53とシート加圧スプリング8を介して、加圧可能に配置されている。シート上昇板53はシート上昇駆動部51と連結され、さらにシート上昇駆動部51はシート上昇モータ50と連結され、シート上昇モータ50が正転すると、シート上昇板53は上昇し、シート上昇モータ50が逆転するとシート上昇板53は下降する構成となっている。シート上昇板53の最下降位置は、シート上昇HP検知センサ12により検出される。停止状態のとき、シート上昇板53は、シート上昇HP検知センサ12の位置で待機している。
【0019】
積層されたシート1は、シート加圧スプリング8により付勢され、最上位のシートが回転部材(以下、「回転プレート」という)4に当接している。
さらに、本実施態様では、積層されたシート1の最上位のシート表面の一部が、回転プレート4に構成された吸引部材である吸引パッド(バキュームパッド)3により吸着されることにより、前記最上位のシート全体が回転プレート4に密着し、保持される。
【0020】
図2(A)に示したシートの縦横幅それぞれの中点であるシート中央部を中心とする位置には、回転プレート4の中心軸7が設けられている。中心軸7は、プレート回転シリンダ10と連結されており、プレート回転シリンダ10のON/OFF動作により駆動されて90°または略90°正転/逆転回転することにより、回転プレート4全体が90°または略90°反復回転する。
【0021】
図5は、シート保持手段101の一例を示す側面図である。
回転プレート4には、積層されたシート1の最上位のシートの表面の少なくとも一部を吸着する吸引パッド3が中心軸7に対して対称に配置され、それぞれの吸引パッド3にはエアチューブ21および真空発生機26が連結されている。回転プレート4は、最上位のシートが当接する部分が凹形状4aとなっている。
【0022】
図6及び図7は、シート保持手段101が水平移動する動作を示す上面図である。
回転プレート4、吸引パッド3、及びプレート回転シリンダ10は、スライドレール32上を水平移動する移動テーブル33と一体に構成されている。移動テーブル33に移動シリンダ9が連結されており、移動シリンダ9の動作に応じて移動テーブル33がスライドレール32上を水平に往復移動することにより、回転テーブル4がシートホルダ2とベルトコンベア6との間を往復移動する。
【0023】
図3(A)に示すように、シートホルダ2は、シート保持手段101の回転プレート4と接触するように、最上面から突出して設置された回転自在な部材(プレート受けベアリング)5を備える。プレート受けベアリング5は球体であり、図8に示すように、シートホルダ2に形成された溝部2aに設置され、どのような方向にも回転自在に組み込まれている。プレート受けベアリング5は、図4の上面図に示すように、シート1の回転軌跡の外側の複数箇所に配置されている。
【0024】
図4に示すように、回転プレート4がB方向に回転すると、プレート受けベアリング5は回転プレート4が回転する方向につれ回り、回転プレート4がC方向に水平移動すると、プレート受けベアリング5は回転プレート4が水平移動する方向につれ回る。また、プレート受けベアリング5は、シート1がC方向に水平移動する軌跡上には設置されていない。
【0025】
図3(A)中のAの箇所を拡大した断面図を図8〜12に示す。
図8に示すように、回転プレート4は、最上位のシートが当接する部分が凹形状4aとなっている。この回転プレートにおける凹形状4aの凹部の領域の縦及び横の幅は、当接するシート1の縦及び横の幅よりも大きい。図4中、シート1と凹形状4aとの幅の差をwで示している。
【0026】
回転プレート4と最上位のシート1との当接部に形成された凹形状4aの凹部の深さbは、シート1の1枚分の厚みtに対し、b<tの関係を満たしている。
さらに、凹形状4aの凹部の深さbと、図8に示すようにプレート受けベアリング5がシートホルダ2の溝部2aにセットされた状態で突出した寸法a、すなわちシートホルダ2の最上面から回転プレート4の対向する面までの高さaとの和a+bが、シート1枚の厚みtより大きく、シート2枚の厚み2tより小さい、t<a+b<2tの関係を満たしている。この関係を満たすことにより、最上位のシート1の下面とシートホルダ2の上面との間に隙間がある状態を保ち、プレート受けベアリング5は回転プレート4の下面と接触し、中心軸7を中心とした回転方向と水平方向に対し自在に転がり、回転プレート4が回転、水平移動可能となっている。
【0027】
また、図4に示すように、吸引パッド3、移動シリンダ9、及び回転シリンダ10は、エアチューブ21によりコンプレッサー20と接続され、その間には回転シリンダ電磁弁22、吸引パット移動シリンダ電磁弁23、及び吸引パッド電磁弁24が設けられ、エアー供給ON/OFFの切換が行われる構成になっている。
また、最上位のシート1の一部を吸引する2つの吸引パッド3と、吸引パッド電磁弁24との間には、真空発生機26が連結され、吸引パッド電磁弁24がONとなってエアーが供給されると、真空発生機26により吸引パッド3の吸着部分が真空になり、シート1の上側表面を吸着する構成となっている。さらに、吸引パッド電磁弁24がOFFとなると、吸引パッド3の吸着部分の真空状態が破壊され、図3(B)に示すようにシート1の上面を解放し、離間する。
【0028】
図13に、本発明のシート給送装置の一実施態様における制御ブロック図の一例を示す。シート給送装置100は、シート給送装置コントローラ110により制御される。
シート給送装置コントローラ110には操作部200が接続されており、処理枚数、スタート、ストップ等の情報の入力を受けるとともに、終了、異常表示等の画面表示をコントロールする。さらにシート給送装置コントローラ110は、シート上面検知センサ11、シート上昇HP(ホームポジション)検知センサ12、分離ユニットHP(ホームポジション)センサ13、分離ユニット開放位置検知センサ14、及びシート有無検知センサ16から入力された情報により、回転シリンダ電磁弁22、吸引パット移動シリンダ電磁弁23、吸引パッド電磁弁24、及びシート上昇モータ50の動作を制御する。
【0029】
図14に、本発明のシート給送装置の上述の実施態様における一連の動作のフローチャートを示す。
まず、操作部200からの開始信号の入力の有無を判断し(S0)、開始信号が入力されるまで待機状態が続くが、開始信号が入力されるとシート上昇板53がデフォルトの位置に有るか否かの判断を行うため、シート上昇HP検知センサ12を確認する(S1)。シート上昇HP検知センサ12がONになった場合は、シート上昇板53がデフォルト位置に有るため給紙動作(A)へ進む。シート上昇HP検知センサ12がOFFの場合は、シート上昇板53がデフォルト位置に無いので、シート上昇モータ50を逆転させ(S2)、シート上昇板53をデフォルト位置まで下げる。さらにシート上昇HP検知センサ12を確認し(S3)、シート上昇HP検知センサ12がONにならないときは再度シート上昇モータ50を逆転(ON)させる(S2)。シート上昇板53がデフォルト位置に下がり、シート上昇HP検知センサ12がONになれば、シート上昇モータ50の逆転を停止(OFF)し(S4)、給紙動作(A)へ進む。
【0030】
給紙動作(A)について説明する。
シート上昇モータ50が正転して(S5)、シート上昇板53が図8中の「イ」で示す矢印の方向へ上昇し、次いでシート上昇HP検知センサ12がOFFになる(S6)。最上位のシート1が上昇し、回転プレート4に当接すると、シート上面検知センサ11がONになり(S7)、さらにシート上昇モータ50が正転することによりシート加圧スプリング8が圧縮され、図9に示すように回転プレート4には一定の面圧Rが加わると、シート上昇モータ50が停止(正転OFF)する(S8)。なお、圧力Rは、最上位のシート1が回転プレート4の凹形状4aにならって密着する圧力設定値となっている。
【0031】
次いで、シート有無検知センサ16によりシート1の有無を確認し(S9)、シート有無検知センサ16がOFFの場合には、底板52上にシート1が無いため、操作部200にシートが無い旨の表示を行い(S10)、終了動作(B)へ進む。一方、シート有無検知センサ16がONの場合、底板52上にはシート1が有るため、シート1の吸着を行う。
【0032】
吸引パッド電磁弁24がONになり(S11)、図5に示すように回転プレート4上の2つの吸引パッド3は真空発生機26により吸引パッド3の吸着部分が真空になり、図9の矢印「ロ」に示すようにシート1の表面(上面)を吸着する。吸引パッド3の吸引により、最上位のシート1が回転プレート4の凹形状4aの面にならい密着した状態が保持される。この状態のまま、シート上昇モータ50が逆転方向に回転(ON)することにより、シート上昇板53が下降し、シート加圧スプリング8による加圧力が低下する。シート圧力センサ15の値が0になるまでのT1秒間シート上昇モータ50が逆転方向に回転させ(S12)、次いでシート上昇モータ50の逆転方向の回転を停止(OFF)させる(S13)。これにより、プレート受けベアリング5に加圧される力Rは0となるため、最上位のシートと次位のシートとの間の摩擦力は0となる。
【0033】
次に、プレート回転シリンダ電磁弁22がONになると(S14)、プレート回転シリンダ10のON動作により、最上位のシート1が回転プレート4に保持された状態で中心軸7が図4及び図6に示す「B」の矢印で示す方向に破線の位置まで回転する。図10に示すように、最上位のシート1を保持した回転プレート4が「ハ」で示す矢印の方向に90°回転する。
【0034】
なお、次位以下の積載された複数のシート1は、シートホルダ2により前後左右方向に位置規制されているため回転せずそのままの状態を保つ。また、最上位のシート1は、回転プレート4の凹形状4aの凹部側面と当接して回転するため、ずれて外れることなく回転プレート4とともに回転する。
このとき、プレート受けベアリング5上を回転プレート4が90°矢印方向に回転し、凹形状4aの凹部高さ寸法bとプレート受けベアリング5の出っ張り寸法aとの和がシート1枚の厚みtより大きく、シート2枚の厚み2tより小さい値に設定されることにより(t<a+b<2t)、図10に示すように、最上位のシート1の下面とシートホルダ2の上面との間に隙間がある状態で回転する。
【0035】
次に吸引パット移動シリンダ9がONになり(S15)、吸引パッド電磁弁24がONの状態のまま、真空発生機26により吸引パッド3の吸着部分が真空状態を保ち、最上位のシート1は、表面(上面)を吸着されたまま、図4に示すように回転プレート4に保持されてベルトコンベア6上に移動する。図11は、回転後の状態であり、この後、最上位のシート1が回転プレート4に保持されたまま「ニ」で示す矢印の方向に水平移動する。
【0036】
最上位のシート1は、上述したように、回転プレート4の凹形状4aの凹部側面と当接して回転するため、ずれて外れることなく回転プレート4とともに水平移動する。また、凹形状4aの凹部高さ寸法bと、プレート受けベアリング5がシートホルダ最上面から突出した高さaとの和がシート1枚の厚みtより大きく、シート2枚の厚み2tより小さい値になるように(t<a+b<2t)設定されることにより、図11に示すように、最上位のシート1の下面とシートホルダ2の上面との間に隙間がある状態で水平移動する。
【0037】
吸引パット移動シリンダ9がONとなってシート保持手段101が移動する動作を図6及び図7に示す。図6に示すように、シート保持手段101(回転プレート4及び吸引パッド3)、プレート回転シリンダ10、及び移動テーブル33が、移動シリンダ9のシリンダ部の伸長動作により「C」で示す矢印方向に、スライドレール32上を水平移動する。図7に示すように、移動シリンダ9のシリンダ部が伸長しきった位置で、ベルトコンベア6上で停止する。
この状態で、吸引パッド電磁弁24がOFFになり(S16)、エアーの供給が止まり、真空発生機26により吸引パッド3の吸着部分の真空状態が破壊され、図12示すように、分離された最上位のシート1が吸引パッド3から開放離間され、「ホ」で示される矢印の方向に落下し、ベルトコンベア6上の破線の位置にセットされる。セットされたシート1は、ベルトコンベア6により洗浄装置102へ搬送される。
【0038】
図13に示した状態から、シート保持手段101(回転プレート4及び吸引パッド3)、プレート回転シリンダ10、及び移動テーブル33を、シートホルダ2上の待機位置に戻すために、回転シリンダ電磁弁22がOFFにされ(S17)、プレート回転シリンダ10のOFF動作により、中心軸7が逆回転する。次いで、吸引パット移動シリンダ電磁弁23がOFFされて(S18)、吸引パット移動シリンダ9がOFFになり、シート保持手段101は図12の「へ」で示す矢印の方向へ移動し、図6に示すデフォルト位置に戻る。
【0039】
次位以降のシート1の搬送を行うリピート信号の有無を判断し(S19)、リピート信号が無い場合は、終了動作(B)を行う。リピート信号が有る場合は、この状態でシート有無検知センサ16によりシート1の有無を確認し(S20)、シート有無検知センサ16がOFFの場合は、底板52上にシート1が無いため、操作部にシート無しの旨の表示を行い(S21)、終了動作(B)を行う。シート有無検知センサ16がONの場合は、次位以降のシート1の給紙動作(A)を繰り返し行う。
【0040】
終了動作(B)は、まず、シート上昇モータ50を逆転方向に回転(ON)させて(S22)、シート上昇板53をデフォルト位置まで下る。シート上昇板53がデフォルト位置に下がったことを示すシート上昇HP検知センサ12がONとなったら(S23)、シート上昇モータ50の逆転方向の回転を停止させ(S24)すべての動作が終了する。
【0041】
図15(A)〜(C)に、本発明のシート給送装置において、吸引部材が最上位のシート1の表面の略全面を吸着する吸引板である態様を示す。
上述の吸引部材が吸着パッド3である態様では、図5に示したように、2つの吸引パッドにより最上位のシート1を吸引し、回転プレート4の凹形状4aの下面に当接させて吸着させているが、これに対し、吸引部材が吸引板である態様では、図15(A)に示すように回転プレート4内に真空発生機26に連結した真空層4bを設け、その下側に吸引板30を設け、さらにその下側に凹形状4aを設けている。
吸引板としては、図15(B)に示すようなハニカム構造の通気口を有する吸引板や、図15(C)に示すような多孔質の焼結金属結合体で構成された通気口を有する吸引板が挙げられる。
【0042】
図16〜図18に、本発明のシート給送装置において、シートホルダ2が、シート保持手段101と接触するように、最上面から突出して設置され、接触面に低摩擦性コーティングが施された部材を備える態様を示す。図16及び図17は、図3(A)中のAの箇所を拡大した断面図である。
上述の、プレート受けベアリング5を備える態様では、回転自在である球体のプレート受けベアリング5が回転プレート4の下面と接触し、中心軸7を中心とした回転方向と水平方向に対し自在に転がり、回転プレート4が回転、移動可能となっていた。これに対し、図16〜図18に示す態様では、シートホルダ2の最上面に断面が台形状のプレート受け台31が設けられており、プレート受け台31の表面には低摩擦のコーティングがされている。
【0043】
プレート受け台31について、凹形状4aの凹部の深さbと、プレート受け台31の高さaとの和がシート1枚の厚みtより大きく、シート2枚の厚み2tより小さくなるように(t<a+b<2t)設定されることにより、図16に示すように、最上位のシート1の下面とシートホルダ2の上面との間に隙間がある状態で回転及び水平移動が可能となる。すなわち、図16の「ハ」で示される矢印の方向への回転動作、及び図15の「ニ」で示される矢印の方向への水平移動動作においても、最上位のシート1の下面とシートホルダ2の最上面との間に隙間がある状態で、プレート受け台31上を回転プレート4が滑って移動することができる。
【0044】
さらに図18に示すように、回転プレート4が「ハ」で示される矢印の方向に回転し、「ニ」で示される矢印の方向へ水平移動する態様において、プレート受け台31は、シート1の回転軌跡よりも外側に設けられ、かつ回転プレート4が水平移動する軌跡上には開口部分としてプレート受け台31が設けられないため、最上位のシート1は、回転及び水平移動時にプレート受け台31と接触することが無い。
【0045】
以上のような構成とすることにより、可逆性感熱記録媒体のような厚みと剛性を有し、さらにシート間に油分が介在し、シート同士が密着している状態であっても、積層されたシートから最上位のシートのみを確実に分離して洗浄装置へ搬送することができる。また、シート給送装置の小型化及び省力化を実現することができる。
【符号の説明】
【0046】
1 シート(可逆性感熱記録媒体)
2 シート積載手段(シートホルダ)
3 吸引手段(吸引パッド)
4 回転プレート
5 プレート受けベアリング
6 ベルトコンベア(搬送路)
7 中心軸
8 シート加圧スプリング
9 移動シリンダ
10 プレート回転シリンダ
11 シート上面検知センサ
12 シート上昇ホームポジション(HP)検知センサ
13 分離ユニットホームポジション(HP)センサ
14 分離ユニット開放位置検知センサ
15 シート圧力センサ
16 シート有無検知センサ
20 コンプレッサー
21 エアチューブ
22 回転シリンダ電磁弁
23 吸引パット移動シリンダ電磁弁
24 吸引パッド電磁弁
26 真空発生機
32 スライドレール
33 移動テーブル
50 シート上昇モータ
52 底板
53 シート上昇板
100 シート給送装置
101 シート保持手段
102 洗浄装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0047】
【特許文献1】特開2007−261121号公報
【特許文献2】特開2008−068507号公報
【特許文献3】特許第3308161号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
積載されたシートのうち、最上位のシートのみを分離して給送するシート給送装置において、
複数枚のシートを積載するシート積載手段と、積載されたシートのうち最上位のシートのみを保持するシート保持手段とを備え、
前記シート保持手段は、前記最上位のシートを保持した状態で保持されたシートの中央部を中心として90°または略90°回転した後、水平移動して前記最上位のシートを搬送路上へ搬送することを特徴とするシート給送装置。
【請求項2】
前記シート保持手段は、前記最上位のシートの表面を吸引により保持する吸引部材と、前記最上位のシートを当接保持した状態で回転する回転部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
【請求項3】
前記吸引部材が、前記最上位のシートの表面の少なくとも一部を吸着する吸引パッドであることを特徴とする請求項2に記載のシート給送装置。
【請求項4】
前記吸引部材が、前記最上位のシートの表面の略全面を吸着する吸引板であることを特徴とする請求項2に記載のシート給送装置。
【請求項5】
前記吸引板が、ハニカム構造の通気口を有することを特徴とする請求項4に記載のシート給送装置。
【請求項6】
前記吸引板が、多孔質の焼結金属結合体で構成された通気口を有することを特徴とする請求項4に記載のシート給送装置。
【請求項7】
前記シート保持手段の前記最上位のシートとの当接部が凹形状であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のシート給送装置。
【請求項8】
前記シート保持手段の前記最上位のシートとの当接部に形成された凹形状の凹部の深さbが、吸引するシート1枚の厚みtに対し、b<tの関係を満たすことを特徴とする請求項7に記載のシート給送装置。
【請求項9】
前記シート保持手段の前記最上位のシートとの当接部に形成された凹形状の凹部の領域の縦及び横の幅が、当接するシートの縦及び横の幅よりも大きいことを特徴とする請求項7または8に記載のシート給送装置。
【請求項10】
前記シート積載手段が、前記シート保持手段と接触するように、最上面から突出して設置された回転自在な部材を備えることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のシート給送装置。
【請求項11】
前記シート積載手段が、前記シート保持手段と接触するように、最上面から突出して設置され、接触面に低摩擦性コーティングが施された部材を備えることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のシート給送装置。
【請求項12】
前記シート保持手段の前記最上位のシートとの当接部に形成された凹形状の凹部の深さbと、前記シート積載手段の最上面から前記シート保持手段の対向する面までの高さaとの和が、吸引するシート1枚の厚みtに対し、t<a+b<2tの関係を満たすことを特徴とする請求項10または11に記載のシート給送装置。

【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図18】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−25493(P2012−25493A)
【公開日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−162798(P2010−162798)
【出願日】平成22年7月20日(2010.7.20)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】