説明

シールドシェルの接続構造およびシールドコネクタ

【課題】シールド部材の圧着状態を目視で確認する。
【解決手段】本発明は、導電製の編組線90に接続されるシールドシェル70の接続構造であって、編組線90が接続された筒状のシールド接続部72と、シールド接続部72の前端開口縁から径方向外側に張り出すフランジ部73と、編組線90をシールド接続部72に圧着させるかしめリング80と、フランジ部73とシールド接続部72に圧着されたかしめリング80との間に位置した編組線90の先端を視認可能な確認部46とを備えた構成としたところに特徴を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールドシェルの接続構造およびシールドコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、編組線などのシールド部材に接続されるシールドシェルを備えたシールドコネクタとして、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。シールドシェルには、かしめリングなどの圧着部材によってシールド部材が圧着される筒状のシールド接続部が設けられている。このシールド接続部にシールド部材を被せた状態で、そのシールド部材の外周から圧着部材を圧着することによってシールド部材がシールド接続部に接続されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−87902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のシールドコネクタでは、シールド接続部の前端開口縁から径方向外側に張り出すようにしてフランジ部が設けられており、圧着部材の前縁がフランジ部にほぼ当接した状態でシールド部材の圧着が行われている。これでは、シールド部材の端部が圧着部材によって覆われた状態となってシールド部材の先端位置を確認することができないため、圧着部材の全面でシールド部材がシールド接続部に圧着されているかどうかを目視で確認することはできない。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、シールド部材の圧着状態を目視で確認することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、導電製のシールド部材に接続されるシールドシェルの接続構造であって、シールド部材が接続された筒状のシールド接続部と、シールド接続部の前端開口縁から径方向外側に張り出すフランジ部と、シールド部材をシールド接続部に圧着させる圧着部材と、フランジ部とシールド接続部に圧着された圧着部材との間に位置したシールド部材の先端を視認可能な確認部とを備えた構成としたところに特徴を有する。
【0007】
また、本発明は、導電製のシールド部材に接続されるシールドシェルを備えたシールドコネクタであって、上記のシールドシェルの接続構造と、シールドシェルに保持されるハウジングと、ハウジングの内部に挿通された端子金具付き電線と、フランジ部とシールド接続部に圧着された圧着部材との間に位置したシールド部材の先端を視認可能な確認部とを備えた構成としてもよい。
【0008】
このような構成によると、確認部に位置したシールド部材の先端を視認することによって、圧着部材の全面でシールド部材がシールド接続部に圧着されていることを確認できる。したがって、シールド部材の圧着状態を目視で確認することができる。
【0009】
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
圧着部材には、同圧着部材の位置決めを行うストッパが設けられており、ストッパによって位置決めされた圧着部材からフランジ部までの間に形成された隙間が、確認部とされている構成としてもよい。
このような構成によると、圧着部材をストッパによって位置決めすることができるため、圧着部材の装着が容易である。また、圧着部材とフランジ部の間に形成された隙間が確認部とされているため、シールド部材の先端を視認しやすい。
【0010】
ストッパは、圧着部材の前縁からシールド接続部の外面に沿って前方に延びる形態をなしており、ストッパの前縁がフランジ部に当接することで圧着部材が位置決めされる構成としてもよい。
このような構成によると、ストッパとシールド接続部の外面との間にシールド部材を配することができるため、シールド部材を視認しやすくなる。
【0011】
シールド接続部には、圧着部材の位置決めを行うストッパが設けられており、ストッパによって位置決めされた圧着部材からフランジ部までの間に形成された隙間が、確認部とされている構成としてもよい。
このような構成によると、圧着部材をストッパによって位置決めすることができるため、圧着部材の装着が容易である。また、圧着部材とフランジ部の間に形成された隙間が確認部とされているため、シールド部材の先端を視認しやすい。
【0012】
ストッパは、シールド接続部の一部を切り起こすことで形成されており、圧着部材がストッパに当接することで圧着部材が位置決めされる構成としてもよい。
このような構成によると、シールド接続部の一部を切り起こすだけでストッパを形成できるため、ストッパを別部材として形成するよりもコストを低減できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、シールド部材の圧着状態を目視で確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態1におけるシールドコネクタの斜視図
【図2】シールドコネクタの正面図
【図3】図2におけるA−A線断面図
【図4】図2におけるB−B線断面図
【図5】シールドコネクタの平面図
【図6】かしめリングを装着する前のシールドコネクタの右側面図
【図7】かしめリングを装着した後のシールドコネクタの右側面図
【図8】実施形態2におけるシールドコネクタであって、かしめリングを装着する前の状態を右側方から見た断面図
【図9】同かしめリングを装着した後の状態を右側方から見た断面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7の図面を参照しながら説明する。本実施形態におけるシールドコネクタ10は、図1に示すように、端子金具付き電線20、ゴムリング30、ハウジング40、シールドシェル70、かしめリング80、編組線90などを備えて構成されている。このシールドコネクタ10は、金属製のケース(図示せず)に設けられた取付孔に嵌合可能とされており、さらにシールドシェル70をケースにボルトで固定することにより、シールド接続される。編組線90は、複数本の導電性の金属線を筒状に編んだものである。なお、以下の説明において前後方向とは、取付孔に対する嵌合面側を前側とする。
【0016】
端子金具付き電線20は、電線21の端末に露出された芯線に端子金具22を圧着接続したものである。電線21は、芯線を絶縁被覆で覆ったものである。一方、端子金具22は、いわゆる丸端子であって、ケース内に設けられた端子台にボルト締めされて接続されるようになっている。
【0017】
ハウジング40は合成樹脂製であって、図3および図4に示すように、ケースの取付孔に嵌合可能な嵌合部41と、この嵌合部41の後方に配された電線ホルダ収容部42とを備えて構成されている。嵌合部41は、円形の外周形状とされ、その外周面には、ゴムリング30が装着される装着溝43が周設されている。また、電線ホルダ収容部42の上下両面には、一対の抜止片44,44が設けられている。この抜止片44は、後方に突出する片持ち状とされており、上下方向に弾性変形可能とされている。
【0018】
電線ホルダ60は、上下一対の半割体61,61を組み付けることで構成されている。両半割体61,61の間には、幅方向に並んで配された一対のかしめ部材62,62が抜け止め状態で保持されるようになっている。各かしめ部材62,62は略円筒状をなし、その内部に電線21が挿通可能とされている。かしめ部材62に電線21が挿通された状態でかしめ部材62をかしめると、かしめ部材62が電線21と一体に保持される。各電線21,21が保持された各かしめ部材62,62を幅方向に並べて一対の半割体61,61で挟み付けることで、各電線21,21が電線ホルダ60に保持される。
【0019】
電線ホルダ60の外周には、複数の抜止突起63が設けられている。各抜止突起63は、電線ホルダ60の上側において幅方向に間隔を空けて2つが配され、電線ホルダ60の下側において幅方向に間隔を空けて2つが配されている。また、各抜止突起63は、各電線21,21の上下両側に位置するようにして配されている。一方、電線ホルダ収容部42には、各抜止突起63が嵌り込んで係止する複数の抜止孔45が設けられている。電線ホルダ60を電線ホルダ収容部42に収容すると、各抜止突起63が各抜止孔45に嵌り込んで係止することにより、電線ホルダ60が電線ホルダ収容部42に保持される。
【0020】
また、電線ホルダ60は、図4に示すように、ゴム栓50の抜止としても機能している。すなわち、電線ホルダ収容部42の奥壁と電線ホルダ60の前端との間には、ゴム栓50が収容されている。このゴム栓50が収容されたゴム栓収容部47は、電線ホルダ収容部42の奥壁を前方に凹設することによって形成されている。ゴム栓収容部47内のゴム栓50は、電線21の外周面とゴム栓収容部47の内周面とに密着している。これにより、ハウジング40の内部が防水されている。さらに、電線ホルダ60の後端部には、各電線21,21を挿通させる一対の保護筒64,64が設けられている。この保護筒64は、電線21がシールドシェル70の次述する筒部77の後端開口縁に接触して損傷することを規制している。
【0021】
シールドシェル70は、導電性の金属板材を絞り加工するなどして形成されたものであって、電線ホルダ収容部42が内部に収容されるシェル本体71を備えている。このシェル本体71には、横長の長円形状をなす外周形状であって全体として前後方向に延びる筒状に形成されたシールド接続部72が設けられている。シールド接続部72の前端開口縁には、ここから外周側に広がるようにして周設されたフランジ部73が設けられており、このフランジ部73の上縁から前方に延びる形態でケース接続部74が連設されている。シールド接続部72は、フランジ部73から後方へ膨出するようにして形成されている。ケース接続部74の幅方向中央には、固定孔75が上下方向に貫通して形成されている。一方、フランジ部73の下縁には、誤組防止片76が設けられている。
【0022】
シールド接続部72は、前側が前方に開口するとともに後側が閉じられた略フード状をなしており、シールド接続部72の奥壁72Aには、一対の筒部77,77が後方に突出する態様で連設されている。筒部77は、前後方向に貫通する円筒状をなしている。この筒部77の内径は、電線21の外径よりも大きめとされている。また、シールド接続部72の奥壁72Aには、図3に示すように、上下一対の係止孔78,78が設けられている。この係止孔78には、抜止片44の先端に設けられた係止突起44Aが嵌り込んで係止するようになっている。これにより、ハウジング40がシールドシェル70に保持される。
【0023】
シールド接続部72の外周には、編組線90が被せられて、さらに編組線90の外周からかしめリング80がかしめられることにより、編組線90がシールド接続部72の外周面にシールド接続される。電線21が電線ホルダ60に保持されてハウジング40に組み付けられた状態では、図5および図6に示すように、各電線21,21が直線状に配され、かつ平行に並んで配されるようになっている。すなわち、ハウジング40の前方に引き出された各電線21,21のピッチと、シールドシェル70の後方に引き出された各電線21,21のピッチが等しくなるように配されている。これは、シールドコネクタ10の内部において各電線21,21のピッチを調整する区間を設ける必要がないことを意味しており、その分だけシールドコネクタ10を前後方向に短くすることができる。
【0024】
さて、本実施形態におけるかしめリング80は筒状をなし、その前端開口縁には上下一対の突片81,81が設けられている。各突片81,81は、かしめリング80の前端開口縁から径方向外側にやや立ち上げられた後、前方に延びる形態とされている。各突片81,81の前縁がフランジ部73に当接した状態では、前後方向におけるかしめリング80の後縁の位置がシールド接続部72の奥壁72Aの後面と揃うように設定されている。すなわち、各突片81,81の先端をフランジ部73に当接させることでかしめリング80が正規の装着位置に位置決めされるようになっている。
【0025】
また、図5に示すように、各突片81,81の先端がフランジ部73に当接した状態では、かしめリング80の前縁とフランジ部73の後面との間に隙間が形成されており、この隙間は、確認部46とされている。この確認部46に編組線90の端部が配されると、編組線90の端部を視認することができるため、編組線90の先端位置が確認部46の範囲内にあることを確認することができる。また、編組線90の先端位置が確認部46にあるということは、編組線90がかしめリング80の全面で圧着されていること(すなわち正常な圧着状態であること)を意味するから、編組線90が正常に圧着されていることを容易に確認することができる。
【0026】
本実施形態は以上のような構成であって、続いてその作用を説明する。まず、シールドコネクタ10の組み付け手順について簡単に説明する。この組み付けを開始するにあたっては、ゴムリング30、ハウジング40、各ゴム栓50,50、各かしめ部材62,62に電線21を先通ししておく。各かしめ部材62,62を各電線21,21にかしめて固定し、これらのかしめ部材62,62を上下両側から挟むようにして各半割体61,61を互いに組み付けて電線ホルダ60を完成させる。
【0027】
次に、各ゴム栓50,50をハウジング40の後方から各ゴム栓収容部47,47に挿入し、電線ホルダ60を電線ホルダ収容部42に挿入すると、各抜止突起63,63が各抜止孔45,45に嵌り込んで係止することにより、電線ホルダ60が電線ホルダ収容部42に保持される。これと併行して、ゴムリング30を装着溝43に嵌着しておく。
【0028】
そして、シールドシェル70をハウジング40に対して後方から組み付けると、電線ホルダ収容部42がシールド接続部72の内部に収容され、各抜止片44,44が各係止孔78,78に進入し、正規の組み付け位置に至ると、各抜止突起44A,44Aが各係止孔78,78に嵌り込んで係止する。これにより、ハウジング40がシールドシェル70に保持される。
【0029】
次に、図6に示すように、シールド接続部72に編組線90を被せた状態とし、かしめリング80をシールド接続部72に向けて前方に装着していく。すると、図7に示すように、各突片81,81の先端がフランジ部73の後面に当接し、かしめリング80の装着が容易に行われるとともに、かしめリング80が正規の装着位置に位置決めされる。この位置決め状態を保持したまま、かしめリング80をかしめることにより編組線90をシールド接続部72に接続する。ここで、編組線90の端部が確認部46に位置していた場合、編組線90の圧着状態で正常であると判断できる。一方、編組線90の端部が確認部46に位置しておらず視認できない場合には、編組線90の圧着状態が異常であると判断できる。
【0030】
その後、ハウジング40の嵌合部41をケースの取付孔に嵌合させ、ケース接続部74の固定孔75にボルトを挿通し、ケース側に締結することにより、シールドコネクタ10がケースに取り付け固定されるとともに、シールドシェル70がケースにシールド接続される。これにより、各電線21,21が編組線90によって覆われた状態となり、各端子金具付き電線20,20を一括してシールドすることができる。
【0031】
以上のように本実施形態では、フランジ部73とかしめリング80の間に隙間を形成し、この隙間を確認部46としたから、確認部46に編組線90の端部が配されていることを目視で確認することができる。また、確認部46の範囲内に編組線90の先端が位置していることをもって、編組線90の圧着状態が正常であることを判断できる。さらに、かしめリング80に一対の突片81,81を設けたから、各突片81,81の先端をフランジ部73に当接させることでかしめリング80を正規の装着位置に位置決めすることができる。また、かしめリング80が正規の装着位置で圧着されると、各突片81,81がシールド接続部72の外周面に沿って前方に延びる態様とされているから、各突片81,81が編組線90と干渉することはなく、編組線90の先端位置を確認しやすくなる。
【0032】
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図8および図9の図面を参照しながら説明する。本実施形態のシールドコネクタ11は、実施形態1のシールドシェル70に突起を追加するとともに、かしめリング80から各突片81,81をなくしたものである。したがって、実施形態1と重複する説明については省略するものとし、実施形態1と同じ構成には実施形態1と同一の符合を用いるものとする。また、実施形態1と対応する構成については実施形態1の符合の数字部分に100を加えた符合を用いるものとする。
【0033】
本実施形態のシールドシェル170には、図8に示すように、シールド接続部172の上下両側に一対の突起179,179が設けられている。各突起179,179は、シールドシェル170を構成する金属板材を径方向外側に切り起こすことによって形成され、シールド接続部172の外周面からほぼ板厚一枚分だけ上方に突出する形態をなしている。また、各突起179,179を前方に向けて切り起こすことで、各突起179,179の後方には切り起こし孔が形成されている。各突起179,179は、シールド接続部172の前後方向におけるほぼ中央部に配されている。
【0034】
本実施形態のかしめリング180は筒状をなし、シールド接続部172に装着されると、図9に示すように、かしめリング180の前縁が各突起179,179に当接することで、かしめリング180が正規の装着位置に位置決めされる。このため、かしめリング180をシールド接続部172に対して容易に装着することができる。
【0035】
各突起179,179によって位置決めされたかしめリング180の前縁とフランジ部173の後面との間に形成された隙間が、確認部146とされている。編組線90の先端が各突起179,179を乗り越えて確認部146に位置することで、編組線90の先端が容易に視認することができ、編組線90の圧着状態が正常であることを知ることができる。また、シールド接続部172の一部を切り起こして各突起179,179を形成しているため、各突起179,179を別部材として形成するよりもコストを低減できる。なお、各突起179,179の切り起こし孔は、かしめリング180によって閉じられるため、シールド性能を低下させることにはならない。
【0036】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では突片81もしくは突起179によってかしめリングの位置決めを行っているものの、かしめリングの後縁から径方向内側に突出させた形態の突起を設けて、この突起をシールド接続部の後端に当接させることでかしめリングの位置決めを行ってもよい。
【0037】
(2)上記実施形態では絞り加工によってシールドシェルを形成しているものの、本発明によると、アルミダイキャストによってシールドシェルを形成してもよい。その際、アルミダイキャストによってストッパを形成し、このストッパによってかしめリングを位置決めしてもよい。
【0038】
(3)上記実施形態ではシールド接続部の一部を切り起こすことで突起を形成しているものの、本発明によると、フランジ部の一部を切り起こすことで突起を形成してもよい。
【0039】
(4)上記実施形態ではかしめリングをかしめることで編組線を圧着しているものの、本発明によると、編組線の代わりに金属パイプを使用し、この金属パイプの端部開口をシールド接続部に外嵌する際に圧接させることで圧着を行ってもよい。
【符号の説明】
【0040】
10,11…シールドコネクタ
20…端子金具付き電線
40,140…ハウジング
46,146…確認部
70,170…シールドシェル
72,172…シールド接続部
73,173…フランジ部
80,180…かしめリング(圧着部材)
81…突片(ストッパ)
90…編組線
179…突起(ストッパ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電製のシールド部材に接続されるシールドシェルの接続構造であって、
前記シールド部材が接続された筒状のシールド接続部と、
前記シールド接続部の前端開口縁から径方向外側に張り出すフランジ部と、
前記シールド部材を前記シールド接続部に圧着させる圧着部材と、
前記フランジ部と前記シールド接続部に圧着された前記圧着部材との間に位置した前記シールド部材の先端を視認可能な確認部とを備えたシールドシェルの接続構造。
【請求項2】
前記圧着部材には、同圧着部材の位置決めを行うストッパが設けられており、前記ストッパによって位置決めされた前記圧着部材から前記フランジ部までの間に形成された隙間が、前記確認部とされていることを特徴とする請求項1に記載のシールドシェルの接続構造。
【請求項3】
前記ストッパは、前記圧着部材の前縁から前記シールド接続部の外面に沿って前方に延びる形態をなしており、前記ストッパの前縁が前記フランジ部に当接することで前記圧着部材が位置決めされることを特徴とする請求項2に記載のシールドシェルの接続構造。
【請求項4】
前記シールド接続部には、前記圧着部材の位置決めを行うストッパが設けられており、前記ストッパによって位置決めされた前記圧着部材から前記フランジ部までの間に形成された隙間が、前記確認部とされていることを特徴とする請求項1に記載のシールドシェルの接続構造。
【請求項5】
前記ストッパは、前記シールド接続部の一部を切り起こすことで形成されており、前記圧着部材が前記ストッパに当接することで前記圧着部材が位置決めされることを特徴とする請求項4に記載のシールドシェルの接続構造。
【請求項6】
導電製のシールド部材に接続されるシールドシェルを備えたシールドコネクタであって、
請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のシールドシェルの接続構造と、
前記シールドシェルに保持されるハウジングと、
前記ハウジングの内部に挿通された端子金具付き電線と、
前記フランジ部と前記シールド接続部に圧着された前記圧着部材との間に位置した前記シールド部材の先端を視認可能な確認部とを備えたシールドコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−84511(P2013−84511A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−225045(P2011−225045)
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】