説明

シールド処理方法、シールドタイプフラット回路体及びワイヤハーネス

【課題】シールド膜の取り付け作業の効率を高めることができ、信頼性を向上することができるシールドタイプフラット回路体のシールド処理方法、かかるシールドタイプフラット回路体を備えたワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】ワイヤハーネスのシールドタイプ回路体3は導体8の周りを絶縁シート9で覆われたFFC5とFFC5を覆うシールド膜6と先端が細くなるように形成された加締め刃14が立設した端子金具7とを備えている。加締め刃14はFFC5の端部15を突刺して貫通するとともに折り曲げられて導体8と電気的に接続する。シールドタイプ回路体3は複数の導体8同士を接続するジョイント端子19から立設するとともに先端が細くなるように形成されたジョイント刃21でシールド膜6とFFC5を加締め刃14と同一方向から突刺して貫通されるとともにジョイント刃21が折り曲げられて導体8とシールド膜6とが電気的に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、FPC(フレキシブル・プリント・サーキット)やFFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)などのフラット回路体にシールド膜を被せたシールドタイプフラット回路体のシールド処理方法、かかるシールドタイプフラット回路体を備えたワイヤハーネスに関する。
【背景技術】
【0002】
移動体としての自動車には、種々の電子機器が搭載される。前記自動車は、前記電子機器にバッテリなどの電源からの電力や制御装置からの制御信号などを伝えるためにワイヤハーネス50(図10に示す)を配索している。図10に例示されたワイヤハーネス50は、図示しないコネクタハウジングと、シールドタイプFFC51と、を備えている。コネクタハウジングは、後述するシールドタイプFFC51の端子53を収容する。
【0003】
シールドタイプFFC51は、フラットケーブル52と、端子53と、を備えている。フラットケーブル52は、並列した複数の導体54と、導体54それぞれを絶縁する絶縁被覆55と、シールド膜56と、を備えている。導体54は、黄銅などの銅合金からなり、導電性を有している。絶縁被覆55は、例えばポリエチレンテレフタレート(Polyethyleneterephthalate:PET)などからなり、絶縁性を有している。絶縁被覆55は、それぞれの導体54を覆う。
【0004】
シールド膜56は、アルミニウム合金等から成り、図10乃至図12に示すように、絶縁被覆55即ちフラットケーブル52を覆う。シールド膜56は、外部から導体54にノイズが侵入することを防止する。シールド膜56と導体54とは、超音波溶接等の接合により電気的に接続される。これらの超音波振動による接合は、導体54の幅より若干狭い銅箔57等をシールド膜56の表面に重ねて、即ち導体54と絶縁被覆55とシールド膜56と銅箔57とが順に重ねられて、これらを超音波溶接の工具間(図示しない)に挟む。そして、互いの工具を近づける方向に加圧しながら、少なくとも一方の工具を超音波振動させると、摩擦熱が生じ、絶縁被覆55が溶かされる。このようにして、図12に示すように、絶縁被覆55を除去して、導体54とシールド膜56とが接合される。
【0005】
端子53は、図10及び図11に示すように、前述した構成のシールドタイプFFC51の導体54と電気的に接続される。端子53は、フラットケーブル52に取り付けられる電線接続部58と、電線接続部58に連なった電気接触部59と、を備えている。電線接続部58は、底壁60aと、底壁60aから立設した加締め刃61と、を備えている。
【0006】
加締め刃61は、シールド膜56から露出したフラットケーブル52の端部62の導体54と絶縁被覆55とを貫通するとともに加締められる。そのため、加締め刃61即ち端子53は、フラットケーブル52の導体54と電気的に接続される。
【0007】
電気接触部59は、電線接続部58の底壁60aから続く底壁60bを有し、筒状に形成されている。電気接触部59は、相手方の端子(図示しない)と電気的に接続される。端子53は、コネクタハウジング(図示しない)に収容されて相手方の端子(図示しない)と嵌合すると、フラットケーブル52の導体54と、相手方の端子(図示しない)と、を電気的に接続する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来のシールドタイプFFC51は、銅箔57等が重ねられて、超音波溶接等で、シールド膜56とフラットケーブル52の導体54とが接合されていた。このため、組み立てる際に、加締め刃61を加締める工程に加えて、超音波溶接の接合工程が必要となって、作業にかかる工程が増加して、組立作業の効率が悪かった。また、超音波溶接は、絶縁被覆55で覆われたフラットケーブル52とシールド膜56と銅箔57とを順に重ねて超音波溶接する。このため、フラットケーブル52の導体54とシールド膜56との間に絶縁被覆55があるので、絶縁被覆55を確実に除去できないことがあり、シールド膜56とフラットケーブル52との接合が確実に行われないことがあった。
【0009】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、シールド膜の取り付け作業の効率を高めることができ、信頼性を向上することができるシールドタイプフラット回路体のシールド処理方法、かかるシールドタイプフラット回路体を備えたワイヤハーネスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のシールド処理方法は、導体と該導体を覆う絶縁体とを有したフラット回路体と、前記フラット回路体を覆う導電性のシールド膜と、を備えたシールドタイプフラット回路体の前記導体と前記シールド膜とを突刺して、電気的に接続するシールド処理方法において、ジョイント端子で、前記フラット回路体の導体と前記シールド膜とを接続することを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の本発明のシールド処理方法は、請求項1に記載のシールド処理方法において、前記ジョイント端子が、複数のフラット回路体の導体同士を接続する端子であることを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の本発明のシールド処理方法は、請求項1または請求項2に記載のシールド処理方法において、前記シールド膜から露出した前記フラット回路体の端部に取り付けられる接続用端子の加締め刃が、前記フラット回路体を貫通して、折り曲げられて、前記フラット回路体の前記導体と前記接続用端子とを電気的に接続し、前記ジョイント端子のジョイント刃が、前記シールド膜と前記フラット回路体との双方を貫通して、折り曲げられて、前記フラット回路体の前記導体と前記シールド膜とを電気的に接続し、前記加締め刃と、前記ジョイント刃とが、前記フラット回路体を同一方向から貫通することを特徴としている。
【0013】
請求項4に記載の本発明のシールドタイプフラット回路体は、導体と該導体を覆う絶縁体とを有したフラット回路体と、前記フラット回路体を覆う導電性のシールド膜と、前記フラット回路体の前記導体と前記シールド膜とを突刺して、電気的に接続するジョイント端子と、を備えたことを特徴としている。
【0014】
請求項5に記載の本発明のシールドタイプフラット回路体は、請求項4に記載のシールドタイプフラット回路体において、前記ジョイント端子が、複数のフラット回路体の導体同士を接続する端子であることを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載のシールドタイプフラット回路体は、請求項4または請求項5に記載のシールドタイプフラット回路体において、前記シールド膜から露出した前記フラット回路体の端部に取り付けられる接続用端子の加締め刃が、前記フラット回路体を貫通して、折り曲げられて、前記フラット回路体の前記導体と前記接続用端子とを電気的に接続し、前記ジョイント端子のジョイント刃が、前記シールド膜と前記フラット回路体との双方を貫通して、折り曲げられて、前記フラット回路体の前記導体と前記シールド膜とを電気的に接続し、前記加締め刃と、前記ジョイント刃とが、前記フラット回路体を同一方向から貫通することを特徴とする。
【0016】
請求項7に記載の本発明のワイヤハーネスは、請求項4乃至請求項6のうちいずれか一項に記載のシールドタイプフラット回路体を備えたことを特徴としている。
【0017】
請求項1に記載した本発明のシールド処理方法によれば、ジョイント端子で、フラット回路体とシールド膜とを突刺して、フラット回路体の導体とシールド膜とを電気的に接続するので、シールドタイプフラット回路体を組み立てる際に、例えば超音波溶接などの工程が要らなくなる。また、フラット回路体の導体とシールド膜との間に絶縁体が挟まれていても、ジョイント端子が、フラット回路体とシールド膜とを貫通するので、フラット回路体とシールド膜とを確実に固定するとともにジョイント端子を介してフラット回路体の導体とシールド膜とを確実に電気的に接続する。
【0018】
請求項2に記載した本発明のシールド処理方法によれば、ジョイント端子が、複数のフラット回路体の導体同士を接続する端子であるので、新たな部品が要らなくなる。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体のシールド処理方法は、シールドタイプフラット回路体の部品の種類を減らすことができる。
【0019】
請求項3に記載した本発明のシールド処理方法によれば、接続用端子の加締め刃と、ジョイント端子のジョイント刃とが、フラット回路体を同一方向から貫通するので、加締め刃とジョイント刃とをフラット回路体に同一方向から突刺して、フラット回路体を貫通することができる。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体のシールド処理方法は、フラット回路体の導体と加締め刃即ち接続用端子とを接続する工程と、フラット回路体とシールド膜とを固定するとともにフラット回路体の導体とシールド膜とを接続する工程と、を同時に行うことができる。さらに、フラット回路体とシールド膜とが、確実に固定されるとともにジョイント端子を介してフラット回路体の導体とシールド膜とが、確実に接続される。
【0020】
請求項4に記載した本発明のシールドタイプフラット回路体によれば、ジョイント端子で、フラット回路体とシールド膜とを突刺して、フラット回路体の導体とシールド膜とを電気的に接続するので、シールドタイプフラット回路体を組み立てる際に、例えば超音波溶接などの工程が要らなくなる。また、フラット回路体の導体とシールド膜との間に絶縁体が挟まれていても、ジョイント端子が、フラット回路体とシールド膜とを貫通するので、フラット回路体とシールド膜とを確実に固定するとともにジョイント端子を介してフラット回路体の導体とシールド膜とを確実に電気的に接続する。
【0021】
請求項5に記載した本発明のシールドタイプフラット回路体によれば、ジョイント端子が、複数のフラット回路体の導体同士を接続する端子であるので、新たな部品が要らなくなる。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体は、部品の種類を減らすことができる。
【0022】
請求項6に記載した本発明のシールドタイプフラット回路体によれば、接続用端子の加締め刃と、ジョイント端子のジョイント刃とが、フラット回路体を同一方向から貫通するので、加締め刃とジョイント刃とをフラット回路体に同一方向から突刺して、フラット回路体を貫通することができる。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体は、フラット回路体の導体と加締め即ち接続用端子とを接続する工程と、フラット回路体とシールド膜とを固定するとともにフラット回路体の導体とシールド膜とを接続する工程と、を同時に行うことができる。さらに、フラット回路体の導体とシールド膜とが、確実に固定されるとともにジョイント端子を介してフラット回路体の導体とシールド膜とが、確実に接続される。
【0023】
請求項7に記載した本発明のワイヤハーネスによれば、請求項4乃至請求項6のうちいずれか一項に記載のシールドタイプフラット回路体を備えているので、シールドタイプフラット回路体を組み立てる際に、例えば超音波溶接などの工程が要らなくなる。また、フラット回路体の導体とシールド膜との間に絶縁体が挟まれていても、ジョイント端子が、フラット回路体とシールド膜とを貫通するので、フラット回路体とシールド膜とを確実に固定するとともにジョイント端子を介してフラット回路体の導体とシールド膜とを確実に電気的に接続する。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、ジョイント端子で、フラット回路体とシールド膜とを突刺して、フラット回路体の導体とシールド膜とを電気的に接続するので、シールドタイプフラット回路体を組み立てる際に、例えば超音波溶接などの工程が要らなくなる。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体のシールド処理方法は、シールド膜の取り付け作業の効率を高めることができる。さらに、フラット回路体の導体とシールド膜との間に絶縁体が挟まれていても、ジョイント端子が、フラット回路体とシールド膜とを貫通するので、フラット回路体とシールド膜とを確実に固定するとともにジョイント端子を介してフラット回路体の導体とシールド膜とを確実に電気的に接続する。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体のシールド処理方法は、シールド膜の取り付け作業の信頼性を向上することができる。
【0025】
請求項2に記載の本発明は、ジョイント端子が、複数のフラット回路体の導体同士を接続する端子であるので、新たな部品が要らなくなる。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体のシールド処理方法は、シールドタイプフラット回路体の部品の種類を減らすことができ、シールド膜の取り付け作業の効率を高めることができる。
【0026】
請求項3に記載の本発明は、接続用端子の加締め刃と、ジョイント端子のジョイント刃とが、フラット回路体を同一方向から貫通するので、加締め刃とジョイント刃とが、フラット回路体に同一方向から突刺して、フラット回路体を貫通することができる。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体のシールド処理方法は、フラット回路体の導体と加締め刃即ち接続用端子とを接続する工程と、フラット回路体とシールド膜とを固定するとともにジョイント端子を介してフラット回路体の導体とシールド膜とを接続する工程と、を同時に行うことができるので、シールド膜の取り付け作業の効率を高めることができる。さらに、フラット回路体とシールド膜とが、確実に固定されるとともにジョイント端子を介してフラット回路体の導体とシールド膜とを確実に接続するので、本発明のシールドタイプフラット回路体のシールド処理方法は、シールド膜の取り付け作業の信頼性を向上することができる。
【0027】
請求項4に記載の本発明は、ジョイント端子で、フラット回路体とシールド膜とを突刺して、フラット回路体の導体とシールド膜とを電気的に接続するので、シールドタイプフラット回路体を組み立てる際に、例えば超音波溶接などの工程が要らなくなる。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体は、シールド膜の取り付け作業の効率を高めることができる。さらに、フラット回路体の導体とシールド膜との間に絶縁体が挟まれていても、ジョイント端子が、フラット回路体とシールド膜とを貫通するので、フラット回路体とシールド膜とが、確実に固定されるとともにジョイント端子を介してフラット回路体の導体とシールド膜とが、確実に電気的に接続される。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体は、シールド膜の取り付け作業の信頼性を向上することができる。
【0028】
請求項5に記載の本発明は、ジョイント端子が、複数のフラット回路体の導体同士を接続する端子であるので、新たな部品が要らなくなる。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体は、部品の種類を減らすことができ、シールド膜の取り付け作業の効率を高めることができる。
【0029】
請求項6に記載の本発明は、接続用端子の加締め刃と、ジョイント端子のジョイント刃とが、フラット回路体を同一方向から貫通するので、加締め刃とジョイント刃とが、フラット回路体に同一方向から突刺して、フラット回路体を貫通することができる。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体は、フラット回路体の導体と加締め刃即ち接続用端子とを接続する工程と、フラット回路体とシールド膜とを固定するとともにジョイント端子を介してフラット回路体の導体とシールド膜とを接続する工程と、を同時に行うことができるので、シールド膜の取り付け作業の効率を高めることができる。さらに、フラット回路体とシールド膜とが、確実に固定されるとともにジョイント端子を介してフラット回路体の導体とシールド膜とを確実に電気的に接続するので、本発明のシールドタイプフラット回路体は、シールド膜の取り付け作業の信頼性を向上することができる。
【0030】
請求項7に記載の本発明は、請求項4乃至請求項6のうちいずれか一項に記載のシールドタイプフラット回路体を備えているので、シールドタイプフラット回路体を組み立てる際に、例えば超音波溶接などの工程が要らなくなる。このため、本発明のワイヤハーネスは、シールド膜の取り付け作業の効率を高めることができる。また、フラット回路体の導体とシールド膜との間に絶縁体が挟まれていても、ジョイント端子が、フラット回路体とシールド膜とを貫通するので、フラット回路体とシールド膜とを確実に固定するとともにジョイント端子を介してフラット回路体の導体とシールド膜とを確実に電気的に接続する。このため、本発明のワイヤハーネスは、シールド膜の取り付け作業の信頼性を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の一実施形態にかかるシールド処理方法、シールドタイプフラット回路体及びワイヤハーネスを図1乃至図7を参照して説明する。ワイヤハーネス1は、図1に示すように、コネクタハウジング(以下、雌ハウジングと呼ぶ)2と、シールドタイプフラット回路体3と、を備えている。
【0032】
雌ハウジング2は、絶縁性の合成樹脂からなり、扁平な箱状に形成されている。雌ハウジング2は、図1に示すように、後述の接続用端子としての端子金具7を収容する端子収容室(図示しない)と、ロック穴4と、を備えている。端子収容室は、複数設けられ、それぞれの端子収容室は、直線状に延びている。端子収容室は、互いに平行に並べられている。雌ハウジング2は、それぞれの端子収容室内に端子金具7を収容することで、端子金具7を複数収容する。ロック穴4は、雌ハウジング2の外面から凹に形成されている。ロック穴4は、後述する相手側のコネクタ(図示しない)のコネクタハウジング(図示しない)の係止突起(図示しない)に侵入される。
【0033】
相手側のコネクタは、相手側のコネクタハウジング(以下、雄ハウジングと呼ぶ)と、相手方の端子(以下、雄端子と呼ぶ)と、を備えている。雄ハウジングは、ロック穴4に侵入する係止突起を備えている。雄ハウジングは、雄端子を収容し、係止突起が雌ハウジング2のロック穴4に侵入することで、前述した雌ハウジング2と嵌合する。雄端子は、後述する端子金具7の電気接触部11内に侵入可能な挿入子(図示しない)を備えている。挿入子は、ブレード状に形成されている。雄端子は、挿入子を含めて導電性を有する金属などから構成されている。このように、雌ハウジング2は、図示しない相手側のコネクタの雄ハウジングと嵌合して、ワイヤハーネス1を構成する。
【0034】
シールドタイプフラット回路体3は、フレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable:以下FFCと呼ぶ)5と、シールド膜6と、接続用端子としての端子金具7と、ジョイント端子19と、を備えている。
【0035】
FFC5は、フラット回路体をなしている。なお、フラット回路体とは、複数の導体と、該導体を被覆する絶縁性の被覆部と、を備えて扁平な帯状に形成されているものを示す。FFC5は、図2、図4及び図5に示すように、複数の導体8と、該導体8を被覆する絶縁シート9と、を備えている。
【0036】
導体8は、導電性を有する金属からなる。導体8は、少なくとも銅、または銅合金を含んでいる。導体8は、断面形が矩形状に形成されている。導体8は、一方に沿って延びている。複数の導体8は、互いに平行である。
【0037】
絶縁シート9は、絶縁性の合成樹脂からなり帯状に形成されている。絶縁シート9は、例えばポリエチレンテレフタレート(Polyethyleneterephthalate:PET)などからなる。絶縁シート9は、その内側に導体8を収容して、これらの導体8を被覆している。絶縁シート9は、本明細書に記した絶縁体をなしている。
【0038】
シールド膜6は、アルミなどの導電性の金属からなる。シールド膜6は、薄いシート状をなしており、図2及び図4に示すように、FFC5の全周を覆う。即ち、シールド膜6は、その内側にFFC5を収容する。前述したFFC5を覆ったシールド膜6は、後述するジョイント端子19にFFC5とともに貫通されて、FFC5と固定されるとともにFFC5の導体8と電気的に接続される。なお、前記シールド膜6は、所望のアース回路などと接続される。
【0039】
端子金具7は、前述した雌ハウジング2内に収容されて、相手側のコネクタの雄ハウジング内に収容された相手方の雄端子の挿入子と、FFC5の導体8と、を電気的に接続する。なお、前記相手方の雄端子として、ブスバーなどの雄タブやリレー及びヒューズなどの電気部品の接続端子や所謂雄型の端子金具などがある。
【0040】
端子金具7は、導電性の板金を打ち抜いて折り曲げられることで得られる。端子金具7は、図2に示すように、前述したFFC5が電気的に接続される電線接続部10と、前記相手方の雄端子の挿入子が電気的に接続される電気接触部11と、を備えている。
【0041】
電線接続部10は、図2に示すように、底壁12aと、この底壁12aの幅方向の縁に連なる複数の加締め片13と、を備えている。底壁12aは、平板状に形成されている。底壁12aは、平面形状が矩形状に形成されている。底壁12aは、その上にシールド膜6に覆われていない即ち絶縁シート9が露出した状態のFFC5の端部15が載置される。加締め片13は、加締め刃14を備えている。加締め片13は、底壁12aの幅方向の両縁それぞれに連なっている。
【0042】
加締め刃14は、底壁12aから離れるにしたがって徐々に先端が細くなるように形成されている。このため、加締め刃14は、底壁12aに重ねられ、かつシールド膜6に覆われていない即ち絶縁シート9が露出した状態のFFC5の端部15を突刺すとともに互いに近づけられると、このFFC5の端部15即ちFFC5の導体8と絶縁シート9とを貫通する。FFC5を貫通した加締め刃14は、先端が底壁12aに向かって折り曲げられる。こうして、加締め刃14即ち端子金具7は、図2に示すように、FFC5の導体8と電気的に接続される。
【0043】
電気接触部11は、図2に示すように、前述した電線接続部10と連なり、挿入子が侵入する筒状の筒部16を備えている。筒部16は、平坦な底壁12bと、この底壁12bに間隔を存して相対する天井壁17と、前記底壁12bと天井壁17とを互いに連ねる一対の側壁18と、挿入子と電気的に接続する弾性片(図示しない)と、を備えている。電気接触部11は、各壁12b,17,18を備えた中空角柱状に形成されている。なお、底壁12bは、底壁12aと連続して連なっている。即ち底壁12a,12bは、一体の板である。
【0044】
底壁12bは、その平面形状が矩形状に形成されている。底壁12bの幅は、前記電線接続部10の底壁12aの幅と略等しく形成されている。天井壁17は、その平面形状が底壁12bと略等しく形成されている。天井壁17は、平面形状が矩形状に形成されている。天井壁17は、底壁12bと平行に配されている。
【0045】
それぞれの側壁18は、前記底壁12bの幅方向の両縁と、天井壁17の幅方向の両縁と、に連なっている。側壁18は、互いに平行に配されている。
【0046】
このように筒状に形成された筒部16は、その内側に、挿入子を挿入する。即ち、挿入子を、底壁12bと天井壁17との間でかつ一対の側壁18の相互間に位置させる。筒部16は、その内側に、挿入子を前記底壁12b及び天井壁17の長手方向に沿って出し入れされる。こうして、筒部16即ち端子金具7は、筒部16内に挿入された挿入子と弾性片とが接触して、挿入子と電気的に接続される。
【0047】
前述した構成のシールドタイプフラット回路体3には、複数のFFC5の導体8同士を接続するジョイント端子19が、FFC5の導体8と絶縁シート9とシールド膜6とを突刺して、貫通するとともに折り曲げられると、FFC5の導体8とシールド膜6とが、電気的に接続される。
【0048】
ジョイント端子19は、図3に示すように、底部20と、一対のジョイント刃21と、を備えている。底部20は、板状に形成されている。一対のジョイント刃21は、それぞれ、板状の刃先本体部22と、鋭角部23とを備えている。
【0049】
刃先本体部22は、底部20の両縁から立設している。刃先本体部22は、板状をなしている。刃先本体部22は、底部20から離れるにしたがって徐々に先端が細くなるように形成されている。
【0050】
鋭角部23は、刃先本体部22の底部20から離れた先端に設けられている。鋭角部23は、刃先本体部22の厚みが底部20から離れるにしたがって徐々に薄くなるように形成されている。このため、鋭角部23は、シールド膜6に覆われたFFC5を突刺すとともに互いに近づけられると、このFFC5の導体8と絶縁シート9とシールド膜6とを貫通する。FFC5及びシールド膜6を貫通した鋭角部23は、底部20に向かって折り曲げられる。こうして、鋭角部23即ちジョイント端子19は、図4及び図5に示すように、FFC5とシールド膜6とを固定するとともにジョイント端子19を介してFFC5の導体8とシールド膜6とを電気的に接続する。
【0051】
なお、前述したジョイント端子19は、例えば、図6乃至図9に示すように、互いに重ねられたFFC5,5それぞれの導体8,8と絶縁シート9,9とを突刺して、貫通するとともに折り曲げられて、FFC5,5の導体8,8同士を接続する。つまり、ジョイント端子19は、複数のFFC5,5の導体8,8同士を接続する端子である。
【0052】
次に、FFC5の導体8とシールド膜6とをジョント端子19で電気的に接続する手順について説明する。まず、加締め片13の加締め刃14を、FFC5のシールド膜6で覆われていない即ち絶縁シート9の露出している端部15に突刺すとともに、互いに近づけて、加締め刃14をFFC5の絶縁シート9と導体8とに貫通させる。そして、加締め刃14がFFC5を貫通した後に、加締め刃14の先端を底壁12aに向かって折り曲げる。こうして、FFC5と端子金具7とが、図2に示すように、固定されるとともに、FFC5の導体8と端子金具7の加締め片13とが、電気的に接続される。即ち、FFC5の導体8と端子金具7とが、電気的に接続される。
【0053】
そして、前述した加締め刃14と同一方向から、ジョイント端子19の鋭角部23を、シールド膜6で覆われたFFC5に突刺すとともに、互いに近づけて、鋭角部23をシールド膜6と絶縁シート9と導体8とに貫通させる。そして、鋭角部23がFFC5を貫通した後に、鋭角部23を底部20に向かって折り曲げる。こうして、鋭角部23即ちジョイント端子19は、図4及び図5に示すように、FFC5とシールド膜6とを固定するとともにジョイント端子19を介してFFC5の導体8とシールド膜6とを電気的に接続する。前述した構成のシールドタイプフラット回路体3は、ワイヤハーネス1に組み立てられて、自動車などに配索される。
【0054】
本実施形態によれば、加締め刃14が、FFC5を突刺して、貫通するとともに折り曲げられると、FFC5の導体8と電気的に接続する。こうして、加締め刃14即ち端子金具7は、FFC5の導体8と電気的に接続する。
【0055】
また、ジョイント端子19が、FFC5とシールド膜6とを突刺して、貫通するとともに折り曲げられると、ジョイント端子19を介してFFC5の導体8とシールド膜6とが電気的に接続する。こうして、ジョイント端子19は、FFC5の導体8とシールド膜6とを電気的に接続する。
【0056】
また、ジョイント端子19で、FFC5とシールド膜6とを突刺して、FFC5の導体8とシールド膜6とを電気的に接続するので、シールドタイプフラット回路体3を組み立てる際に、例えば超音波溶接などの工程が要らなくなる。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体3のシールド処理方法は、シールド膜6の取り付け作業の効率を高めることができる。さらに、FFC5の導体8とシールド膜6との間に絶縁シート9が挟まれていても、ジョイント端子19が、FFC5とシールド膜6とを貫通するので、FFC5とシールド膜6とを確実に固定するとともにジョイント端子19を介してFFC5の導体8とシールド膜6とを確実に電気的に接続する。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体3のシールド処理方法は、シールド膜6の取り付け作業の信頼性を向上することができる。
【0057】
また、ジョイント端子19が、複数のFFC5の導体8同士を接続する端子であるので、新たな部品が要らなくなる。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体3のシールド処理方法は、シールドタイプフラット回路体3の部品の種類を減らすことができ、シールド膜6の取り付け作業の効率を高めることができる。
【0058】
また、端子金具7の加締め刃14と、ジョイント端子19のジョイント刃21とが、FFC5を同一方向から貫通するので、加締め刃14とジョイント刃21とが、FFC5に同一方向から突刺して、FFC5を貫通することができる。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体3のシールド処理方法は、FFC5の導体8と加締め刃14即ち端子金具7とを接続する工程と、FFC5とシールド膜6とを固定するとともにジョイント端子19を介してFFC5の導体8とシールド膜6とを接続する工程と、を同時に行うことができるので、シールド膜6の取り付け作業の効率を高めることができる。さらに、FFC5とシールド膜6とが、確実に固定されるとともにジョイント端子19を介してFFC5の導体8とシールド膜6とを確実に接続するので、本発明のシールドタイプフラット回路体3のシールド処理方法は、シールド膜6の取り付け作業の信頼性を向上することができる。
【0059】
また、ジョイント端子19で、FFC5とシールド膜6とを突刺して、FFC5の導体8とシールド膜6とを電気的に接続するので、シールドタイプフラット回路体3を組み立てる際に、例えば超音波溶接などの工程が要らなくなる。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体3は、シールド膜6の取り付け作業の効率を高めることができる。さらに、FFC5の導体8とシールド膜6との間に絶縁シート9が挟まれていても、ジョイント端子19が、FFC5とシールド膜6とを貫通するので、FFC5とシールド膜6とが、確実に固定されるとともにジョイント端子19を介してFFC5の導体8とシールド膜6とが、確実に電気的に接続される。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体3は、シールド膜6の取り付け作業の信頼性を向上することができる。
【0060】
また、ジョイント端子19が、複数のFFC5の導体8同士を接続する端子であるので、新たな部品が要らなくなる。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体3は、部品の種類を減らすことができ、シールド膜6の取り付け作業の効率を高めることができる。
【0061】
また、端子金具7の加締め刃14と、ジョイント端子19のジョイント刃21とが、FFC5を同一方向から貫通するので、加締め刃14とジョイント刃21とが、FFC5に同一方向から突刺して、FFC5を貫通することができる。このため、本発明のシールドタイプフラット回路体3は、FFC5の導体8と加締め刃14即ち端子金具7とを接続する工程と、FFC5とシールド膜6とを固定するとともにジョイント端子19を介してFFC5の導体8とシールド膜6とを接続する工程と、を同時に行うことができるので、シールド膜6の取り付け作業の効率を高めることができる。さらに、FFC5とシールド膜6とが、確実に固定されるとともにジョイント端子19を介してFFC5の導体8とシールド膜6とを確実に電気的に接続するので、本発明のシールドタイプフラット回路体3は、シールド膜6の取り付け作業の信頼性を向上することができる。
【0062】
また、前述したシールドタイプフラット回路体3を備えているので、シールドタイプフラット回路体3を組み立てる際に、例えば超音波溶接などの工程が要らなくなる。このため、本発明のワイヤハーネス1は、シールド膜6の取り付け作業の効率を高めることができる。また、FFC5の導体8とシールド膜6との間に絶縁シート9が挟まれていても、ジョイント端子19が、FFC5とシールド膜6とを貫通するので、FFC5とシールド膜6とを確実に固定するとともにジョイント端子19を介してFFC5の導体8とシールド膜6とを確実に電気的に接続する。このため、本発明のワイヤハーネス1は、シールド膜6の取り付け作業の信頼性を向上することができる。
【0063】
本実施形態では、フラット回路体として、FFC5を用いた。しかしながら、本発明では、フラット回路体であれば、FPC(フレキシブル・プリント・サーキット)などであっても良い。
【0064】
また、本実施形態では、接続用端子として雌端子の端子金具7を用いた。しかしながら、本発明では、接続用端子として雄端子の端子金具を用いても良い。本発明では、FFC5の導体8に雄端子を接続しても良い。即ち、雄端子が加締め刃14を備えていても良い。
【0065】
また、本実施形態では、ジョイント端子19は、複数のFFC5の導体8同士を接続する端子であったが、本発明では、シールド膜6とFFC5との双方を突刺して、貫通できるとともにFFC5の導体8とシールド膜6とを接続することができる端子であれば、どのような端子であっても良い。
【0066】
また、本実施形態では、加締め刃14が、ジョイント刃21よりも先にFFC5を突刺して、貫通するとともに折り曲げられたが、FFC5にジョイント刃21と加締め刃14即ちジョイント端子19と加締め片13とを組付ける手順は、先にジョイント刃21をFFC5に突刺して、貫通するとともに折り曲げた後に、加締め刃14をFFC5に突刺して、貫通するとともに折り曲げても良い。即ち、本発明のジョイント端子19と加締め片13とを組付ける手順は、FFC5にジョイント端子19を組付けた後に加締め片13を組付けても良い。
【0067】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネスを示す斜視図である。
【図2】図1に示されたワイヤハーネスのシールドタイプフラット回路体を示す斜視図である。
【図3】図2に示されたシールドタイプフラット回路体のジョイント端子を示す斜視図である。
【図4】図2中のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図4に示されたシールドタイプフラット回路体のFFCの導体とシールド膜とをジョイント端子で接続した要部を示す断面図である。
【図6】図3に示されたジョイント端子で複数のFFCの導体同士を接続した状態を示す斜視図である。
【図7】図6に示されたジョイント端子で複数のFFCの導体同士を接続した状態をジョイント端子の反対側から示す斜視図である。
【図8】図6中のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】図8に示されたジョイント端子で複数のFFCの導体同士を接続した要部を示す断面図である。
【図10】従来のワイヤハーネスのシールドタイプFFCを示す斜視図である。
【図11】図10中のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】図11に示されたシールドタイプFFCの導体とシールド膜とを接合した要部を示す断面図である。
【符号の説明】
【0069】
1 ワイヤハーネス
3 シールドタイプフラット回路体
5 FFC(フラット回路体)
6 シールド膜
7 端子金具(接続用端子)
8 導体
9 絶縁シート(絶縁体)
14 加締め刃
15 端部
19 ジョイント端子
21 ジョイント刃

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導体と該導体を覆う絶縁体とを有したフラット回路体と、前記フラット回路体を覆う導電性のシールド膜と、を備えたシールドタイプフラット回路体の前記導体と前記シールド膜とを電気的に接続するシールド処理方法において、
ジョイント端子で、前記フラット回路体の導体と前記シールド膜とを突刺して、接続することを特徴とするシールド処理方法。
【請求項2】
前記ジョイント端子が、複数のフラット回路体の導体同士を接続する端子であることを特徴とする請求項1に記載のシールド処理方法。
【請求項3】
前記シールド膜から露出した前記フラット回路体の端部に取り付けられる接続用端子の加締め刃が、前記フラット回路体を貫通して、折り曲げられて、前記フラット回路体の前記導体と前記接続用端子とを電気的に接続し、
前記ジョイント端子のジョイント刃が、前記シールド膜と前記フラット回路体との双方を貫通して、折り曲げられて、前記フラット回路体の前記導体と前記シールド膜とを電気的に接続し、
前記加締め刃と、前記ジョイント刃とが、前記フラット回路体を同一方向から貫通することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシールド処理方法。
【請求項4】
導体と該導体を覆う絶縁体とを有したフラット回路体と、前記フラット回路体を覆う導電性のシールド膜と、前記フラット回路体の前記導体と前記シールド膜とを突刺して、電気的に接続するジョイント端子と、を備えたことを特徴とするシールドタイプフラット回路体。
【請求項5】
前記ジョイント端子が、複数のフラット回路体の導体同士を接続する端子であることを特徴とする請求項4に記載のシールドタイプフラット回路体。
【請求項6】
前記シールド膜から露出した前記フラット回路体の端部に取り付けられる接続用端子の加締め刃が、前記フラット回路体を貫通して、折り曲げられて、前記フラット回路体の前記導体と前記接続用端子とを電気的に接続し、
前記ジョイント端子のジョイント刃が、前記シールド膜と前記フラット回路体との双方を貫通して、折り曲げられて、前記フラット回路体の前記導体と前記シールド膜とを電気的に接続し、
前記加締め刃と、前記ジョイント刃とが、前記フラット回路体を同一方向から貫通することを特徴とする請求項4または請求項5に記載のシールドタイプフラット回路体。
【請求項7】
請求項4乃至請求項6記載のうちいずれか一項に記載のシールドタイプフラット回路体を備えたことを特徴とするワイヤハーネス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−331682(P2006−331682A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−149510(P2005−149510)
【出願日】平成17年5月23日(2005.5.23)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】