説明

シールラベル、及び梱包装置

【課題】包装箱の稜線を挟んだ2面にわたり貼着した後、手間を要せず容易に中央領域を切り取り、稜線に挟んだ2面に情報表示領域を配置する。
【解決手段】シールラベル200のラベル基材210は、両端縁に配置され貼付されたとき稜線を挟む2面のそれぞれに情報を表示する2個所の情報表示領域212、213と、これらの情報表示領域を連結し箱体の稜線に位置する連結領域211とに区分けされ、2個所の情報表示領域と連結領域との境界に沿ってこれら領域の切り離しを案内する2本のミシン目線241、242が形成され、粘着部は、2個所の情報表示領域に対応する部分にのみ形成されている。連結領域211には開口部243、244を配置し、連結領域と情報表示領域の切り離しを容易にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品情報等を表示するシールラベル及びこのシールラベルを貼付する梱包装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
バーコード、文字等の商品情報を表示したシールラベルは、梱包された製品の情報を外部から認識できるようにするため、包装箱等の梱包装置の表面に貼着される。そして、このようなシールラベルは、包装箱の配置状態や視認の方向によらず認識できるものとするため、包装箱の複数の面に貼着される。この場合、複数の面に別個のシールラベルを貼着すると、シールラベルの貼付に時間がかかるだけでなく、必要なシールラベルの数が増えコストが嵩むことになる。
【0003】
このため、1枚のシールラベルを包装箱角部の稜線を挟む2つの面にまたがるように貼着することがあるが、このようなシールラベルの貼付に際しては、包装箱の角部に貼着したシールラベルに皺が発生してシールラベルを良好に貼着できないことがある。また、組み立て前における平板状態の包装箱の折曲線を覆うようにシールラベルを貼着して、その後包装箱を折り曲げるとシールラベルが折曲線から破れてしまうこともある。
【0004】
中央領域の両端に隣接して商品情報の表示領域を配置し、中央領域と表示領域の境界に中央領域切り離し用の2本のミシン目線を形成すると共に、ミシン目線で挟まれた中央領域の裏面には粘着剤を塗布しないシールラベルも提案されている。このようなシールラベルを使用すると、包装箱の角部にシールラベルを貼付した後、シールラベルの中央領域を2本のミシン目から切り外し、稜線を挟む2つの面にそれぞれ表示領域を貼付することができる。
【0005】
特許文献1には、中央領域の両端に端部領域を配置して構成し、端部領域の裏面には粘着剤を備えると共に中央領域と端部領域の境界に切り離し自在な分割ラインを形成して構成し、貼付後において中央領域を切り離すことができるシールラベルが記載されている。
【0006】
また、特許文献2には、新品の消耗品が収納されている出荷時にシールの上部を梱包箱の蓋体の上外側に貼付し、シールの下部を箱本体内に収納してシールの下部における「使用済」という表示が外部から見えないようにしておき、梱包箱に使用済みの消耗品を収納したとき、シールの下部を箱本体の前側部に貼付して、使用済みの消耗品を収納した状態で、シールが梱包箱の上外側と、前側部とにまたがって貼付されるものが記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上述したシールラベルにあっては、シールラベルを包装箱に貼付するに際して、中央領域をミシン目に沿って切り離すのに手間がかかるという問題がある。
【0008】
そこで本発明は、包装箱の稜線を挟んだ2面にわたって貼着した後、手間を要せず容易に中央領域を切り取り、稜線を挟んだ2面に情報表示領域を貼付することができるシールラベル及びこのシールラベルを貼着する梱包装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、表面に情報が表示され、裏面に粘着面が形成され、被貼付物の稜線を挟む2つの面にまたがって貼付されるラベル基材を備え、前記ラベル基材は、両端部に配置され、貼付されたとき前記2つの面のそれぞれに情報を表示する2個所の情報表示領域と、これらの情報表示領域を連結する連結領域とに区分けされ、前記情報表示領域と前記連結領域との2個所の境界には、前記情報表示領域と前記連結領域との切り離しを補助する切離補助線部がそれぞれ形成され、前記粘着剤は、前記2個所の情報表示領域にのみ塗布されたシールラベルであって、前記連結領域には、前記切離補助線部に沿って連設され、前記連結領域と前記情報表示領域との連結強度を低下させて両領域の切り離しを可能とする開口部を配置したシールラベルである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載のシールラベルにおいて、前記シールラベルの前記連結領域には、前記被貼付物の稜線への位置合わせ用の目印を配置したことを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2に記載のシールラベルにおいて、前記目印は、前記連結領域の端縁部から切込み形成されると共に頂点部を備える切欠部であることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、前記請求項1から請求項3の何れか一項に記載のシールラベルが貼着される梱包装置であって、前記シールラベルが貼着される稜線を挟む面の少なくとも一方の面には、当該稜線で梱包装置が折り曲げられたとき、他方の面部から起立し、予め前記稜線をまたいで貼付された前記ラベル基材を押圧し、前記ラベル基材を前記梱包装置の面から離間させる突出部を形成したことを特徴とする梱包装置である。
【0013】
請求項5の発明は、請求項4に記載の梱包装置において、前記突出部は、先端部が貼付された前記シールラベルの切離案内線部の近傍に接触することを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、請求項4又は請求項5に記載の梱包装置において、前記突出部は、梱包装置の組立時に起立したとき、前記シールラベルに局所的に当接する凸部を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、表示領域挟まれたシールラベルの中央領域を切り取り容易に梱包装置の稜線を挟む2面にシールラベルの表示領域を貼付できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施例に係る包装箱を示す斜視図である。
【図2】実施例に係るシールラベルを示す斜視図である。
【図3】実施例に係る包装箱を示すものであり、(a)は展開図、(b)は(a)中のA部の拡大図である。
【図4】実施例に係る包装箱へのシールラベルの貼付状態を示す図である。
【図5】実施例に係る包装箱の拡開状態を示す斜視図である。
【図6】他の実施例に係る包装箱の突出部を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に係るシールラベルは、表面に商品情報等の情報が表示され、裏面に粘着面が形成され、包装箱等の被貼付物の稜線を挟む2つの面にまたがって貼付されるラベル基材と、剥離可能な台紙とを備えたものである。前記ラベル基材は、両端部に配置され、貼付されたとき前記2つの面のそれぞれに情報を表示する2個所の情報表示領域と、これらの情報表示領域を連結する連結領域とに区分けされ、前記情報表示領域と前記連結領域との2個所の境界には、前記情報表示領域と前記連結領域との切り離しを補助するミシン目線等の切離補助線部がそれぞれ形成されている。また、前記粘着剤は、前記2個所の情報表示領域にのみ塗布されている。そして、前記連結領域には、前記切離補助線部に沿って連設され、前記連結領域と前記情報表示領域との連結強度を低下させて両領域の切り離しを可能とする開口部を配置している。
【0018】
また、シールラベルの連結領域には、前記被貼付物の稜線への位置合わせ用の目印として、前記連結領域の端縁部から切込み形成されると共に頂点部を備える切欠部を備えている。
【0019】
本発明に係る梱包装置は、前記シールラベルが貼着される梱包装置である。梱包装置の前記シールラベルが貼着される稜線を挟む面の少なくとも一方の面には、当該稜線に沿って梱包装置が折り曲げられたとき他方の面部から起立し、予め前記稜線をまたいで貼付された前記ラベル基材を押圧し、前記ラベル基材を前記梱包装置の面から離間させる突出部を形成している。前記突出部は、起立したとき先端部が貼付された前記シールラベルの切離補助線の近傍に接触するよう構成される。また、前記突出部には、その端縁部に、梱包装置の組立時に起立したとき前記シールラベルに局所的に当接する凸部を形成することができる。
【実施例】
【0020】
<実施例1>
以下、本発明の実施例(以下では単に実施例と記載する)に係るシールラベル及び梱包装置について説明する。以下、梱包装置として段ボール製の梱包箱を使用する場合について説明するが、後述するように本発明はこれに限定されない。図1は実施例に係る包装箱を示す斜視図、図2は実施例に係るシールラベルを示す斜視図である。本例に係る包装箱100は、展開状態から組み立てられる段ボール製の箱体であり、箱体内に複写機、ファクシミリ、プリンタ等の製品を梱包し、その表面に前記製品に関する情報を表示したシールラベル200を貼付するものである。
【0021】
図1に示すように、組み立てられた状態において包装箱100は底板111、天板112及び4面の側板121、122、123、124を備える。隣り合う側板121、122、123、124の間には稜線131、132、133、134が形成される。尚、図中符号117、118は包装箱100の把持孔を示している。
【0022】
シールラベル200は、前記包装箱100への貼付前において、図2に示すように、ラベル基材210と、このラベル基材210に剥離可能に貼付された台紙220と、を備えて構成される。ラベル基材210は、コート紙、感熱紙、樹脂フィルム等からなる略長方形状のシート部材である。また、ラベル基材210は、連結領域211及びこの連結領域211の両端に設けられた情報表示領域212、213に区分けされる。前記各情報表示領域212、213の表面には、バーコード、2次元コード等の商品情報コード231、232、文字等233、234が表示されている。そして、本例では、前記情報表示領域212、213の裏面には粘着剤を塗布して粘着面を形成し、前記連結領域211の裏面に粘着剤は塗布することなく粘着面を形成せずに構成している。
【0023】
また、ラベル基材210には、前記連結領域211と、情報表示領域212、213との境界線に沿って前記情報表示領域212、213と前記連結領域211との切り離しを補助する切離補助線部としてのミシン目線241、242が形成されている。さらに本例では、前記ミシン目線241、242の内側に位置する連結領域211には、前記ミシン目線241、242に隣接して、例えば正方形状の開口部243、244を各4つ並設して、連結領域211の切り離しを可能に構成している。この開口部243、244はミシン目線241、242と連通して配置されており、前記連結領域211と前記情報表示領域212、213との連結強度を小さくしてこれらの切り離しを容易にする。尚、この開口部の形状や配列は、図示の例のものに限るものではなく、必要に応じて、三角形状その他の形状のものや、他の配列状態に変更することができる。
【0024】
ここで、前記ミシン目線241、242及び前記開口部243、244は、ラベル基材210から台紙220を剥がしたり、ラベル基材210を包装箱100に貼付したりするとき、容易に情報表示領域212、213と連結領域211が切り離されることがなく、且つ、ラベル基材210を包装箱100に貼付した後、後述する突出部141、142の起立により確実に切り離されるよう、その大きさや配置状態を設定する。即ち、ミシン目線241、242の孔部開口幅、孔部開設間隔、開口部243、244の間隔、開設幅等を適正に設定する。これらの条件はラベル基材210の材質、厚さ寸法、前記突出部141、142の突出量等の条件により定まるので、予め実験により確認した適正な値とし、連結領域211と情報表示領域212、213の連結強度を適正なものとする。
【0025】
本例では、両側に開設された開口部243、244の間の中央領域245は切り離し後においても一連に繋がった状態になるようにしている。このため、連結領域211をミシン目線241、242及び開口部243、244から切り離しても、一体となって分離せず、ラベル基材210の小片などが散乱する事態を防止できる。
【0026】
また、連結領域211には、図2中の上下端の中央位置に包装箱100の稜線に位置合わせすることによりラベル基材210の貼り付け位置を設定する目印として切欠部246、247を形成している。切欠部246、247は、切り込み線が交わる頂点部246a、247aを形成した略三角形状としている。尚、目印として他の形状の切欠部を形成したり、切欠部に換え連結領域211の上下端部近傍に目印線や三角形の記号を記載したりすることができる。
【0027】
本例に係るシールラベル200は、台紙220をラベル基材210から剥がし、ラベル基材210を包装箱100の角部に貼り付けて使用する。そして、連結領域211を切り離し、前記情報表示領域212、213が一つの稜線を挟む2面に配置されるようにする。本例では、2枚のシールラベル200を包装箱100の2つの角部に貼り付ける。即ち、包装箱100の稜線131を挟む2面の側板121、122からなる角部、及び、稜線133を挟む2面の側板123、124からなる角部に、それぞれラベル基材210、210を貼り着け、その後ラベル基材210、210から連結領域211、211を切り外し、4つの側板121、122、123、124に対応する情報表示領域212、213を配置した状態とする。
【0028】
次に2枚のラベル基材210、210を貼付する包装箱100について説明する。図3は実施例に係る包装箱を示すものであり、(a)は展開図、(b)は(a)中のA部の拡大図である。本例では、包装箱100の箱体110は、展開状態において、図3(a)に示すように、側板121、122が稜線131を挟み、側板122、123が稜線132を挟み、側板123、121が稜線134を挟むように連続して配置されている。また、側板121、122、123、124には、折り畳まれて底板111を構成する底板片111a、111b、111c、111d、折り畳まれて天板112を構成する天板片112a、112b、112c、112dが連続して形成される。また、側板124には、側板123との継ぎ代143が形成され、この継ぎ代143を側板123に接合して、底板片111a、111b、111c、111d及び天板片112a、112b、112c、112dを折り畳むことにより箱体に組み立てる。
【0029】
また、本例では、包装箱100には、稜線131(または、133)をまたいで貼り付けられるラベル基材210の連結領域211、211を切り離すため、包装箱100を組み立てたとき、起立して所定寸法だけラベル基材210、210の連結領域211、211を内側から押し出すために、等脚台形形状の突出部141(稜線133側は符号142で示す)を設けている。前記所定寸法は、前記ラベル基材210、210の連結領域211、211を内側から押し出したとき、連結領域211、211がそれぞれミシン目線241、242に沿って情報表示領域212、213から切断される程度で、且つ、荷役や取り扱いの妨げとならない程度に設定する(例えば約2mm〜約5mm)。
【0030】
ここで、突出部141(または、142)が起立したとき、その先端が前記ミシン目線241、242に近接した位置に接触すると連結領域211が切断され易くなる。このため、突出部141、142の先端がラベル基材210に形成したミシン目線241、242になるべく近くなるよう、突出部141、142の突出量及びラベル基材210、210における連結領域211、211の寸法及びミシン目線241、242の位置を設定することが好ましい。
【0031】
また、包装箱100を形成する段ボールの強度が小さいと、突出部141、142が連結領域211、211に接触して変形してしまうため、包装箱100は、連結領域211、211の切り離しが行える十分な強度を備えた段ボール材を使用することが好ましい。さらに、ラベル基材210、210を包装箱100に貼付する際、ラベル基材210、210を包装箱100の角部に隙間無く貼り付けないと、ラベル基材210、210と包装箱100の間に隙間が発生し、連結領域211、211の切断が良好にできないことがあり得るので、ラベル基材210、210の貼付は隙間や皺が発生しないよう行うことが好ましい。尚、突出部141、142が起立したとき、連結領域211、211が切断されなかったとしても、連結領域211、211の裏面には粘着剤が塗布されていないので、連結領域211、211は包装箱100の表面から浮き上がった状態となる。したがって連結領域211、211の切り取りは容易になる。
【0032】
突出部141は、図3(a)、(b)に示すように、等脚台形状であり、稜線131から側板122側に形成された略コ字状の切込線151を配置することにより形成される。側板121、122を稜線131で折り曲げると、側板122から所定寸法だけ突出する突出部141が側板122から立ち上がる(図5参照)。
【0033】
突出部142は、図3(a)に示すように、等脚台形状であり、稜線133から前記所定寸法(例えば2〜5mm程度)だけ突出して形成される。包装箱100の側板123に継ぎ代143を固着した状態で、側板123、124を稜線133から折り曲げると突出部142が側板124からが立ち上がる。
【0034】
次に包装箱100の組み立て手順について説明する。図4は実施例に係る包装箱へのシールラベルの貼付状態を示す平面図、図5は実施例に係る包装箱の拡開状態を示す斜視図である。本例では、包装箱100にラベル基材210を2枚貼付する。まず、展開状態から、包装箱100の継ぎ代143を側板123に固着して平板状とする。そして、図4に示すように、2面の側板121、122を手前側、他の2面の側板123、124を奥側として配置し、1枚のラベル基材210をラベル基材210が前記切込線151及び突出部141を覆い、前記切欠部246、247の頂点部246a、247aが稜線131と一致するよう貼り付ける。同様に、もう1枚のラベル基材210をラベル基材210が前記突出部142を覆い且つ前記切欠部246、247の頂点部246a、247aが稜線133と一致するように貼り付ける(各図には奥側のラベル基材は図示していない)。
【0035】
次いで、図5(a)に示すように、包装箱100の側板121、122、123、124を図示のように拡開して角筒状にする。すると、突出部141、142が側板122、124から起立し、ラベル基材210、210の連結領域211、211に配置されたミシン目線242、242の近傍を押し出し、連結領域211、211はミシン目線242及び開口部244、244に沿って切断される。
【0036】
さらに、側板121、122、123、124が互いに直角となるよう拡開して、連結領域211、211をミシン目線241及び開口部243、243に沿って切り離して取り外す(図1、図5(b))。すると、情報表示領域212が側板121に貼着され、情報表示領域213が側板122に貼着され、情報表示領域212が側板123に貼着され、情報表示領域213が側板124に貼着された状態となる。そして、底板片111a、111b、111c、111dを組み立て、製品を入れ、天板片112a、112b、112c、112dを組み立てて製品の梱包は完了する。
【0037】
以上のように、本実施例によれば、包装箱100にラベル基材210を貼付し、包装箱100の側板121、122、123、124を拡開するだけで、連結領域211がミシン目線242で切り離され、連結領域211の取り外しを容易に行うことができるようになり、シールラベル200の貼り付けを短時間で効率よく行うことができる。
【0038】
<実施例2>
次に他の実施例について説明する。前記例では突出部141、142を等脚台形状のものとして説明したが、突出部として他の形状のものを採用することができる。図6は他の実施例に係る包装箱の突出部を示す模式図である。これらは、突出部として、その端縁部に包装箱の組立時に起立したとき、前記シールラベルに局所的に当接する凸部を形成したものである。即ち、図6(a)に示す例は、突出部310の図中上側の一端部を凸部311として他端312より突出形成したものである。また図6(b)に示す例は、突出部320の中央部に両端部322から先細りに突出形成した凸部321を形成したものである。さらに図6(c)に示す例は、突出部330の端縁部に複数の凸部331を凹部332と交互に形成したものである。これらの例によれば、連結領域211に局所的に押圧できるので、連結領域211との接触部に力を集中的に加えて、連結領域211の切り離しを確実に行うことができる。
【0039】
<実施例3>
上記実施例では1台の包装箱100に貼着するシールラベル200のラベル基材210は2枚としたが、さらに他の実施例としては、貼付するラベル基材210の枚数及び位置についてはこれに限定されず、ラベル基材210を1枚、又は3枚以上貼り付けるものを提案できる。
【0040】
また、上記各実施例では梱包装置として段ボール製の梱包箱を例として説明したが、合成樹脂等他の材質で形成された梱包箱も使用することができる。
【符号の説明】
【0041】
100 包装箱(梱包装置)
111 底板
111a、111b、111c、111d 底板片
112 天板
112a、112b、112c、112d 天板片
117、118 符号
121、122、123、124 側板
131、132、133、134 稜線
141、142 突出部
143 継ぎ代
151 切込線
200 シールラベル
210 ラベル基材
211 連結領域
212、213 情報表示領域
220 台紙
231、232 商品情報コード
233、234 文字
241、242 ミシン目線(切離補助線部)
243、244 開口部(開口部)
245 中央領域
246、247 切欠部
246a、247a 頂点部
310 突出部
311 凸部
312 他端
320 突出部
321 凸部
322 端部
330 突出部
331 凸部
332 凹部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0042】
【特許文献1】特開2008−026536号公報
【特許文献2】特開2002−160726号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に情報が表示され、裏面に粘着面が形成され、被貼付物の稜線を挟む2つの面にまたがって貼付されるラベル基材を備え、
前記ラベル基材は、両端部に配置され、貼付されたとき前記2つの面のそれぞれに情報を表示する2個所の情報表示領域と、これらの情報表示領域を連結する連結領域とに区分けされ、
前記情報表示領域と前記連結領域との2個所の境界には、前記情報表示領域と前記連結領域との切り離しを補助する切離補助線部がそれぞれ形成され、
前記粘着剤は、前記2個所の情報表示領域にのみ塗布されたシールラベルであって、
前記連結領域には、前記切離補助線部に沿って連設され、前記連結領域と前記情報表示領域との連結強度を低下させて両領域の切り離しを可能とする開口部を配置したことを特徴とするシールラベル。
【請求項2】
前記シールラベルの前記連結領域には、前記被貼付物の稜線への位置合わせ用の目印を配置したことを特徴とする請求項1に記載のシールラベル。
【請求項3】
前記目印は、前記連結領域の端縁部から切込み形成されると共に、頂点部を備える切欠部であることを特徴とする請求項2に記載のシールラベル。
【請求項4】
前記請求項1から請求項3の何れか一項に記載のシールラベルが貼着される梱包装置であって、前記シールラベルが貼着される稜線を挟む面の少なくとも一方の面には、当該稜線で梱包装置が折り曲げられたとき、他方の面部から起立し、予め前記稜線をまたいで貼付された前記ラベル基材を押圧し、前記ラベル基材を前記梱包装置の面から離間させる突出部を形成したことを特徴とする梱包装置。
【請求項5】
前記突出部は、先端部が貼付された前記シールラベルの切離案内線部の近傍に接触することを特徴とする請求項4に記載の梱包装置。
【請求項6】
前記突出部は、梱包装置の組立時に起立したとき、前記シールラベルに局所的に当接する凸部を備えることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の梱包装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−8291(P2012−8291A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−143237(P2010−143237)
【出願日】平成22年6月23日(2010.6.23)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】