説明

シール読取装置,データコード読取装置,特典シール

【課題】特典シールを貼り替えて特典を不正に得ようとする行為をシールの汎用性を損なうことなく防止する。
【解決手段】特典シール70は、表面の特典情報が印刷されたエリア72とは異なるエリア74に、当該シール固有のシール識別情報740を印刷したものとする。シール読取装置は、この特典シール70に表記されているシール識別情報740を取得し、このシール識別情報740に基づいて特典シール70の正当性を判定し、正当性を承認し得ないとき警告を発する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品に貼付可能であり、表面に値引額,割引率,特売価格等の特典情報が表記された特典シール、及びこの特典シールに表記されている特売情報を読取って処理するシール読取装置、並びに前記特典シールとともにこのシールが貼り付けたられ商品のバーコード等のデータコードを読取って処理するデータコード読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケット等の小売店では、生鮮品の廃棄ロスを削減するために、閉店時間が近づくと商品を値引して販売することがしばしば行われている。この場合、店側は、値引後の特売価格や値引額,割引率等の特典情報を表記したシール(以下、特典シールと称する)を商品に貼付して、顧客に値引商品であることを明示していた。また、POS(Point of Sales)端末のオペレータは、客が買上げる商品に特典シールが貼付されていることを確認すると、POS端末で当該商品のバーコードをスキャニング入力するとともに、特典シールの情報に従い値引操作を行っていた。このため、オペレータが特典シールに気付かないで値引商品を通常の値段で販売してしまう可能性があった。
【0003】
このような不都合を回避するために、従来、CCDカメラを備えたシール読取装置をバーコードスキャナの近傍に取り付けたバーコード読取装置があった。シール読取装置は、CCDカメラで撮像した画像を処理し、特典シールが検出されると報知するようになっている。したがってオペレータは、客が買上げる商品に表示されたバーコードをバーコードスキャナで読取らせるとともに、その商品の画像をCCDカメラで撮像させる。このとき、商品に特典シールが貼付されていると報知されるので、オペレータは特典シールが貼付されていることに必ず気付くようになる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】登録実用新案第304598号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで一般に、特典シールに表記されている情報は、単なる「50円値引」、「10%引き」等のように、どの商品にも使用できるように汎用性のある情報となっている。このため、特典シールが貼り付けられた商品を購入した客が、商品からシールを剥がし、別の商品に貼り付けて更なる特典を受けようとする不正が可能であった。また、店頭で販売されている商品から客が特典シールを剥がし、自身が購入したい商品に貼り付けて特典を得ようとする不正も可能であった。
【0005】
この種の不正行為を防止する方法としては、例えば特典シールに特典対象商品の情報を表記することが考えられるが、その場合は、特典対象商品毎に特典シールを用意しなければならないのでコストがかかる上、貼り間違いも生じ易い。
【0006】
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、特典シールを貼り替えて特典を不正に得ようとする行為を、シールの汎用性を損なうことなく防止する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係わるシール読取装置は、商品に貼付されたシールから商品に関する特典情報を読取って処理するものであって、シールに表記されている当該シール固有のシール識別情報を取得する識別情報取得手段と、この識別情報取得手段により取得したシール識別情報に基づいてシールの正当性を判定する判定手段と、この判定手段によりシールの正当性を承認し得ないとき警告を発する警告手段とを備えたものである。
【0008】
本発明に係わるデータコード読取装置は、商品に表示されたデータコードとその商品のデータコード表示面と同一面上に貼付されたシールとを同一画像に撮像する撮像部と、撮像部で撮像された画像内のデータコードを読取るデータコード読取手段と、撮像部で撮像された画像内のシールに表記されている情報を認識するシール認識手段と、シール認識手段により認識した情報から商品に関する特典情報を取得する特典情報取得手段と、シール認識手段により認識した情報から当該シール固有のシール識別情報を取得する識別情報取得手段と、この識別情報取得手段により取得したシール識別情報に基づいてシールの正当性を判定する判定手段と、この判定手段によりシールの正当性を承認し得ないとき警告を発する警告手段と、判定手段によりシールの正当性を承認し得たときデータコード読取手段により読取られたデータコードと特定情報取得手段により取得した特典情報とを外部へ出力する出力手段とを備えたものである。
【0009】
本発明に係わる特典シールは、商品に貼付可能であり、表面に商品に関する特典情報を印刷してなるものであって、表面の特典情報が印刷されたエリアとは異なるエリアに、当該シール固有のシール識別情報を印刷したものである。
【発明の効果】
【0010】
かかる手段を講じたシール読取装置及びデータコード読取装置によれば、購入済の商品や販売中の商品から剥がした特典シールを別の商品に貼り付けて特典を不正に得ようとする行為を、シールの汎用性を損なうことなく防ぐことができる。
【0011】
また、かかる手段を講じた特典シールによれば、その汎用性を損なうことなく貼り代えによって特典を不正に得ようとする行為を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
[第1の実施の形態]
はじめに、購入済の商品から剥がした特典シールを店頭で販売されている別の商品に貼り付けて、更なる特典を得ようとする不正行為を防止する第1の実施の形態について、図1〜図11を用いて説明する。
【0013】
なお、本明細書では、表面に値引後の特売価格や値引額,割引率等の特典情報が予め印刷され、特典対象の商品に貼り付けられて使用されるシールを特典シールと称する。
【0014】
図1はチェックアウトレーンシステムの概略図である。同図において、符号1はチェックアウトレーンを仕切るサッカー台である。そして、このサッカー台1の略中央にデータコード読取装置2が立設されており、サッカー台1の内側にPOS端末3が設置されている。データコード読取装置2とPOS端末3とは、図示しない伝送路で相互通信可能に接続されている。
【0015】
POS端末3には、キーボード31、オペレータ用の表示器32、客用の表示器33、レシート印字等を行うプリンタ34、現金等を収容するためのドロワ35等が設けられている。キーボード31には、商品代金の決済に必要な締めキー等が配設されている。このようなPOS端末3は、この種のチェックアウトレーンシステムで標準的に使用されている。
【0016】
データコード読取装置2には、バーコード等を読取るための撮像部21、バーコードで登録不能な商品の登録を行うための各種キー等が配設されたキーボード22、買物客に対して登録された商品の品名,価格等を表示するためのディスプレイ23等が設けられている。撮像部21には、CCD(Charge Coupled Device)カメラ21A(図2を参照)が内蔵されている。
【0017】
図2はデータコード読取装置2の要部構成を示すブロック図である。データコード読取装置2には、制御部本体としてCPU41が設けられている。また、CPU41の動作を制御する業務プログラム等の固定的データが予め格納されたROM42、各種データを一時的に格納するためのワークエリアが形成されるRAM43、伝送路を介して接続されたPOS端末3とのデータ通信を制御する通信インターフェイス44、ブザー45に駆動信号を出力する出力ポート46、前記キーボード22からキー信号を取り込むキーボードコントローラ47、前記ディスプレイ23に対するデータ表示を制御する表示コントローラ48、前記撮像部21に設けられたCCDカメラ21Aの撮像動作を制御するカメラコントローラ49及びHDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性記憶装置50が設けられている。
【0018】
CPU41と、ROM42、RAM43、通信インターフェイス44、キーボードコントローラ47、表示コントローラ48、カメラコントローラ49及び不揮発性記憶装置50とは、アドレスバス,データバスなどのバスライン51で接続されている。
【0019】
不揮発性記憶装置50には、少なくともシンボル画像設定部61とシール個別コード保存部62とが形成されている。ここで、シンボル画像設定部61及びシール個別コード保存部62について詳述する前に、本実施の形態で用いる特典シール70について、図3及び図4を用いて説明する。
【0020】
図3に示すように、特典シール70は、所望の面積を有した円形のシール用紙71の表面中段に、具体的な特典の内容が表記される欄72が形成され、その上段に特典の説明等が表記される欄73が形成され、その下段に当該特典シール固有のシール識別情報であるシール個別コードが表記される欄74が形成されている。
【0021】
そして、例えば商品の値引を指示する特典シール70の場合には、欄72には例えば「50円引き」等のように値引額が表記され、欄73には例えば「表示価格より」等の文言が表記される。また、商品の割引を指示する特典シール70の場合には、欄72には例えば「10%引き」等のように割引率が表記され、欄73には例えば「表示価格より」等の文言が表記される。また、商品の特売価格を指示する特典シール70の場合には、欄72には例えば「80円」等のように価格が表記され、欄73には例えば「特売価格」等の文言が表記される。
【0022】
欄74には、特典シール70の1枚ごとに、それぞれ異なるシール固有のシール個別コード740が表記される。このシール個別コード740は、種別を示す英記号741と、同一種別の中で重複しないように発番される複数桁(図では7桁)の識別番号742とで構成されている。
【0023】
シール用紙71の裏面には、接着剤が塗布されている。かくして、特典シール70は、図4に示すように、特典対象である商品80のバーコードラベル81の近傍に貼り付けられて使用される。なお、バーコードラベル81は既存のものであり、当該商品80の販売データをPOS端末3で登録処理するのに必要な商品情報、例えば品番,通常価格等の情報が組み込まれたバーコード82の他に、商品名83,通常価格84等が印刷されている。
【0024】
さて、前記シンボル画像設定部61には、図5に示すように、特典シール70の欄72に表記される内容である各種のイメージデータ(シンボル画像)に対応して、その内容に対応した英数値情報が予め記憶されている。例えば、50円の値引を意味するイメージデータ「50円引き」に対しては、英数値情報「−50YEN」が記憶されている。10%の割引を意味するイメージデータ「10%引き」に対しては、英数値情報「−10%」が記憶されている。特売価格が80円を意味するイメージデータ「80円」に対しては、英数値情報「@80YEN」が記憶されている。因みに、英数値情報とは、POS端末3で処理可能なようにデジタル化された情報である。
【0025】
一方、前記シール個別コード保存部62には、図6に示すように、各種特典シール70の欄74に表記されているシール個別コード740が蓄積保存されるようになっている。後述するシンボル認識手段92により、特典シール70に表記されているシール個別コード740が取得されると、このシール個別コード740がシール個別コード保存部62に追加格納される。ここに、シール個別コード保存部62は、シール識別情報(シール個別コード740)を蓄積記憶する記憶部を形成している。
【0026】
図2に説明を戻す。CPU41は、ROM42に記憶されたプログラムに基づいて、撮像部21で撮像された商品の画像からバーコードを読取るバーコード読取手段91としての機能と、同画像から特典シール70に表示された情報を認識するシンボル認識手段92としての機能とを実現している。以下、これらの機能について、図7〜図9に示される流れ図を参照しながら説明する。
【0027】
データコード読取装置2のCPU41は、POS端末3からのコマンドにより業務起動が指令されると、図7の流れ図に示す処理を開始する。先ず、ST(ステップ)1としてカメラコントローラ49に撮影オン信号を出力する。これにより、撮像部21では、CCDカメラ21Aによる撮影動作が開始される。
【0028】
次に、CPU41は、ST2としてPOS端末3からのコマンドにより業務終了が指令されたか否かを判断する。業務終了が指令されていない場合には、ST3としてCCDカメラ21Aによって撮影された画像データを取り込む。そして、ST4として図8の流れ図で具体的に示すバーコード読取処理を開始する。
【0029】
すなわちCPU41は、ST21として画像ワークエリアに記憶された画像データを2値化する。そして、ST22としてその2値化画像を解析して、画像データ内にバーコードのデータ領域が存在するか否かを判断する。画像データ内にバーコードのデータ領域が存在しない場合には、CPU41は、このバーコード読取処理を終了する。
【0030】
この場合、図7のST5にてバーコードデータの読取り無しと判断されるので、CPU41は、ST2の業務終了判断処理に戻る。そして、業務終了が指令されていないことが確認されると、CPU41は、再度CCDカメラ21Aによって撮影された画像データを取り込む。
【0031】
今、図4に示すように、バーコードラベル81と特典シール70とが同一面上に貼付された商品80のそのバーコードラベル81及び特典シール70の貼付面(一点差線の領域85)がCCDカメラ21Aによって撮像されたとする。この場合、領域85内の画像データがカメラコントローラ49を介して取り込まれ(ST3)、RAM43の画像ワークエリアに記憶される。そして、バーコード読取処理が行われる(ST4)。
【0032】
これにより、CPU41は、画像データを2値化し(ST21)、その2値化画像を解析して、画像データ内にバーコードのデータ領域が存在するか否かを判断する(ST22)。今度は、バーコード82のデータ領域が存在するので(ST22のYES)、CPU41は、ST23として画像データからバーコード82のデータ領域を切り出す。そして、ST24としてこの切り出したデータ領域内のバーコード82をデコードしてバーコードデータ(数値)を取得する(データコード読取手段)。その結果、バーコードデータを取得できたならば(ST25のYES)、CPU41は、ST26としてそのバーコードデータをRAM43のバーコードワークエリアに一時格納して、このバーコード読取処理を終了する。
【0033】
今度は、ST5にてバーコードデータの読取り有りと判断されるので、CPU41は、ST6として図9に具体的に示すシンボル認識処理を開始する。
【0034】
すなわちCPU41は、ST31としてデータ領域内のバーコード82のうち、例えば図10に示すように、左端のバーの頂点P1の座標を基準位置座標(x,y)として取得する。次に、ST32としてこの基準位置座標(x,y)に対して所定の場所に位置する注目領域Qを切り出す。
【0035】
具体的には、基準位置座標(x,y)より−X軸方向にx0、Y方向にy0だけずれた第1の座標P1と、この第1の座標P1よりY軸方向にy1だけずれた第2の座標P2と、この第2の座標P2よりX軸方向にx1だけずれた第3の座標P3と、この第3の座標P3より−Y軸方向にy1だけずれた第4の座標P4を算出し、これら第1〜第4の座標P1〜P4を結ぶ長方形の領域を注目領域Qとして切り出す。
【0036】
ここで、y1は特典シール70の直径より充分に大きい値とする。また、x1はバーコードラベル81の横幅より充分に大きい値とする。なお、特典シール70の直径と比較してバーコードラベル81の横幅は充分に大きい。こうすることにより、図4に示す如く、バーコードラベル81の上部近傍に特典シール70を貼り付けることによって、図10に示す如く、注目領域Q内に特典シール70の画像データが入るようになる。
【0037】
次に、CPU41は、ST33として注目領域Q内の画像について輪郭強調処理を施す。そして、ST34としてこの輪郭強調処理が施された注目領域Q内の画像データに、予め設定された特典シール70のサイズに略等しい円形のシール輪郭Rが存在するか否かを判断する。
【0038】
ここで、図11に示すように、輪郭強調処理が施された注目領域Q内の画像データから円形のシール輪郭Rを検出できたならば(ST34のYES)、CPU41は、ST35としてこのシール輪郭R内における2本の仕切り線r1,r2の間の画像データとシンボル画像設定部61に予め記憶されている各シンボル画像のデータとを順次照合する。そして、ST36として照合度(一致度)が予め設定された基準値を上回るシンボル画像データが存在するか否かを判断する(シール認識手段)。
【0039】
その結果、照合度が予め設定された基準値を上回るシンボル画像データを検出したならば(ST36のYES)、CPU41は、ST37としてそのシンボル画像データに対応して設定されている英数値情報をシンボル画像設定部61から取得する。そして、ST38としてこの英数値情報をシンボルデータとし、RAM43のシンボルワークエリアに一時格納する(特典情報取得手段)。
【0040】
次に、CPU41は、ST39としてシール輪郭R内における下方の仕切り線r2よりの下側の画像データから文字認識を行ってシール個別コード740を取得する(識別情報取得手段)。
【0041】
ここで、ST40として画像データから種別を示す英記号741と複数桁の識別番号742とをそれぞれ認識し、シール個別コード740を取得できたならば、CPU41は、ST41として前記シール個別コード保存部62を検索して、今回取得したシール個別コード740と一致するデータがシール個別コード保存部62に保存されているか照合する(判定手段,情報照合手段)。その結果、ST42として一致するデータ有りと判定された場合には、当該特典シール70は正当性を承認し得たので、CPU41は、ST43としてそのシール個別コードをシール個別コード保存部62に追加格納する(シール識別情報格納手段)。しかる後、このシンボル認識処理を終了する。
【0042】
これに対し、ST40にて特典シール70の画像データからシール個別コード740を認識できなかった場合、及びST42にて今回取得したシール個別コード740と一致するデータがシール個別コード保存部62に保存されていた場合には、当該特典シール70は正当性を承認し得ないので、CPU41は、ST44としてRAM43に警告フラグをセットする。しかる後、このシンボル認識処理を終了する。
【0043】
なお、輪郭強調処理が施された注目領域Q内の画像データからシール輪郭Rを検出できなかった場合(ST34のNO)、または照合度が予め設定された基準値を上回るシンボル画像データを検出できなかった場合には(ST36のNO)、RAM43のシンボルワークエリアにシンボルデータを格納することなく、このシンボル認識処理を終了する。
【0044】
シンボル認識処理を終了すると、CPU41は、ST7としてシンボルデータがシンボルワークエリアに格納されたか否かを判断する。ここで、シンボルデータが格納されていない場合には(ST7のNO)、CPU41は、ST8としてRAM43のバーコードワークエリアに格納されているバーコードデータを、通信インターフェイス44を介してPOS端末3に伝送出力する。このとき、ブザー45から読取確定音を鳴動させる。しかる後、ST2の業務終了判断処理に戻る。
【0045】
これに対し、シンボルデータが格納されている場合には(ST7のYES)、CPU41は、ST9としてRAM43に警告フラグがセットされているか否かを判断する。ここで、警告フラグがセットされていない場合には、シンボル認識処理で認識されたシンボルデータが印刷された特典シール70は正当性が承認されたので、CPU41は、ST10としてバーコードワークエリア内のバーコードデータをシンボルワークエリア内のシンボルデータ(英数値情報)とともに、通信インターフェイス44を介してPOS端末3に伝送出力する(出力手段)。このとき、ブザー45から読取確定音を鳴動させる。しかる後、ST2の業務終了判断処理に戻る。
【0046】
一方、警告フラグがセットされていた場合には、シンボル認識処理で認識されたシンボルデータが印刷された特典シール70は正当性が承認されなかったので、CPU41は、ST11としてディスプレイ23に対して警告表示を行う(警告手段)。このとき、ブザー45を制御して読取確定音とは異なるエラー音を鳴動させる。
【0047】
しかる後、CPU41は、キーボード22の警告解除キーが操作されるのを待機する。そして、所定の警告解除キーが操作入力されたならば、CPU41は、ST13として前記警告表示をクリアする。また、ST14としてRAM43の警告フラグをリセットする。しかる後、ST2の業務終了判断処理に戻る。
【0048】
ST2にて業務終了が指令されていないと判断した場合には、CPU41は、再びCCDカメラ21Aによって撮影された画像データを取り込む(ST3)。そして、上記ST4〜ST14の各処理を実行する。
【0049】
ST2にて業務終了が指令されたと判断した場合には、CPU41は、ST15としてカメラコントローラ49に撮影オフ信号を出力する。これにより、CCDカメラ21Aによる撮影動作が終了する。
【0050】
このような構成のデータコード読取装置2が設けられたチェックアウトレーンシステムでは、キャッシャは、サッカー台1の内側に立つ。そして、データコード読取装置2を挟んでレーン上流側におかれた買い物カゴP1から客が買上げる商品を1品ずつ取り出す。このとき、この取り出した商品にバーコード82が表示されていた場合には、そのバーコード82が表示されている商品の面を撮像部21で撮像させる。
【0051】
データコード読取装置2では、撮像部21で撮像された商品の画像によりバーコード82が読取られる。そして、バーコード82が正しく読取られたならば、データコード読取装置2から読取終了を知らせるブザー音が鳴動する。そこでキャッシャは、ブザー音を確認したならば、商品をレーン下流側に置かれた買い物カゴQ1に移す。
【0052】
ところで本実施の形態では、例えば値引される商品80には、特典内容としてその値引き額が表記された特典シール70がバーコードラベル81の近傍に貼付される。この特典シール70には、特典内容が表記された欄72とは異なる欄74に、当該シール固有のシール個別コード740が印刷されている。
【0053】
データコード読取装置2においては、撮像部21で撮像された商品の画像データからバーコードデータが読取られるとともに、当該特典シール70の特典内容を示すシンボル画像データが検出される。そして、シンボル画像設定部61が参照されて、このシンボル画像データが特典内容を示す英数値情報に変換される。
【0054】
また、同一画像データから当該特典シール70のシール個別コードが文字認識される。そして、このシール個別コードが既にシール個別コード保存部62に保存されているデータの中に存在するか否かが判定される。その結果、存在しなかった場合には、今回認識されたシール個別コードがシール個別コード保存部62に追加格納される。そして、さらに、バーコードデータとともに特典内容を示す英数値情報がPOS端末3に伝送出力される。これにより、POS端末3においては、当該商品の販売価格が値下げされて、売上登録処理される。例えば、英数値情報が「−50YEN」であれば50円値引されて、売上登録処理される。
【0055】
一方、特典シール70の画像データから文字認識されたシール個別コードが既にシール個別コード保存部62に保存されていた場合には、警告が発せられる。前述したように、シール個別コード保存部62に保存されているシール個別コードは、過去の商取引で既に売上登録された商品に貼り付けられていた特典シール70のシール個別コードである。
【0056】
したがって、本実施の形態によれば、購入済の商品から剥がした特典シール70を別の商品に貼り付けて特典を不正に得ようとする行為を行っても、売上登録される前に警告が発せられるので、この種の不正行為を未然に防ぐことができる。しかも、特典シール70には特典対象商品との関連を示すような情報が印刷されていないので、現在の特典シールの汎用性を損なうおそれもない。
【0057】
[第2の実施の形態]
次に、販売中の商品から剥がした特典シールを店頭で販売されている別の商品に貼り付けて、特典を得ようとする不正行為までも防止する第2の実施の形態について、図12〜図15を用いて説明する。なお、この第2の実施の形態においても、図1に示すチェックアウトレーンシステムのデータコード読取装置2に本発明を適用した場合であり、第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付して、詳しい説明を省略する。
【0058】
図12はデータコード読取装置2の要部構成を示すブロック図である。この第2の実施の形態では、データコード読取装置2の記憶装置50に、シール種別/商品群設定部63を追加している。
【0059】
各商品に付されるバーコードには、メーカの製造段階で商品に直接印刷されるソースマーキングバーコードと、店舗での販売段階でバーコードラベル81に印刷されて商品に貼り付けられるインストアマーキングバーコードとがある。ソースマーキングバーコードは、通常、日用品や菓子等にされている。一方、インストアマーキングバーコードは、生鮮食品や日販品等に付されている。
【0060】
本実施の形態では、インストアマーキングバーコードのコード体系を例えば「JAN13」とし、図13に示すように、インストアマーキングバーコードであることを特定するフラグと、当該バーコードが付される商品の分類(牛肉,豚肉,鶏肉,鮮魚,刺身等)を特定する商品群コードと、当該バーコードが付される商品の価格と、チェックデジットの4項目を含ませる。
【0061】
前記シール種別/商品群設定部63には、図14に示すように、特典シール70に表記されているシール個別コード740の種別を示す英記号741毎に、1乃至複数種類の商品群コードが割当設定されている。
【0062】
CPU41は、POS端末3からのコマンドにより業務起動が指令されると、第1の実施の形態と同様に、図7の流れ図に示す処理を開始する。この処理において、第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、ST6のシンボル認識処理の一部である。
【0063】
第2の実施の形態におけるシンボル認識処理の要部処理手順を図15の流れ図で示す。ここで、図9で示した第1の実施の形態のシンボル認識処理と同一の処理ステップには同一符号を付している。
【0064】
図示するように、第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、ST42の判断ステップにてNOと判定された場合である。すなわち、特典シール70の画像データから認識し得たシール個別コード740と一致するデータがシール個別コード保存部62に保存されていないとき、CPU41は、ST51としてRAM43のバーコードワークエリアに格納されたバーコードデータがインストアマーキングバーコードのデータであるか否かを判別する。ここで、そのバーコードデータのフラグによりインストアマーキングバーコード以外のデータであると判別された場合には、CPU41は、ST43の処理に進み、画像データから取得したシール個別コード740をシール個別コード保存部62に追加格納して(シール識別情報格納手段)、このシンボル認識処理を終了する。
【0065】
これに対し、バーコードデータがインストアマーキングバーコードのデータであった場合には、CPU41は、ST52としてそのバーコードデータから商品群コードを取得する(属性認識手段)。また、ST53として画像データから取得したシール個別コード740から当該シールの種別を示す英記号741を判別する(属性判別手段)。そして、ST54としてこの英記号741でシール種別/商品群設定部63を検索して、当該英記号741に対応して設定されている商品群コードの中に、バーコードデータから取得した商品群コードが含まれているか否かを判定する(判定手段,属性照合手段)。
【0066】
その結果、含まれている場合には、当該特典シール70の正当性が承認されたので、CPU41はST43の処理に進み、シール個別コード740をシール個別コード保存部62に追加格納して(シール識別情報格納手段)、このシンボル認識処理を終了する。この場合は、その後の処理において、バーコードワークエリア内のバーコードデータがシンボルワークエリア内のシンボルデータ(英数値情報)とともにPOS端末3に伝送出力される(出力手段)。
【0067】
これに対し、バーコードデータから取得した商品群コードがシール個別コード740から判別された英記号741に対応して設定されている商品群コードの中に存在しない場合には、当該特典シール70の正当性が承認されなかったので、CPU41はST44の処理に進み、RAM43に警告フラグをセットして、このシンボル認識処理を終了する。この場合は、その後の処理において、警告表示が行われ(警告手段)、シンボルワークエリア内のシンボルデータ(英数値情報)がPOS端末3に伝送出力されることはない。
【0068】
このような構成の第2の実施の形態においても、値引,割引,価格変更等の特典対象の商品にはその特典内容を示す特典シール70が貼付される。ただしその際、対象商品が属する商品群コードに該当する英記号741のシール個別コード740が印刷された特典シール70を貼り付ける。例えば、商品が商品群コード001〜099で分類される牛肉に属する商品であった場合は、英記号741が「A」のシール個別コード740が印刷された特典シール70を貼付する。
【0069】
そうすることにより、特典シール70が別の商品群に属する商品に貼り付けられてデータコード読取装置2で読取処理された場合には、警告が発せられて売上登録が行われないので、販売中の商品から剥がした特典シール70を店頭で販売されている別の商品群に属する商品に貼り付けて特典を得ようとする不正行為を未然に防ぐことができる。勿論、第1の実施の形態と同様に、購入済の商品から剥がした特典シール70を別の商品に貼り付けて特典を不正に得ようとする行為も未然に防止できるのは言うまでもないことである。
【0070】
第2の実施の形態では、特典シール70を貼り付ける商品の分類に制約があるものの、特典シール70を商品単品に関連付ける必要はないので、シールの汎用性が著しく損なわれるものではない。
【0071】
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
【0072】
例えば前記実施の形態では、特典シール70の形状を円形としたが、シールの形状は特に限定されるものではなく、少なくとも表面の特典情報が印刷されたエリアとは異なるエリアに、当該シール固有のシール識別情報(シール個別コード740)が印刷されていればよい。
【0073】
また、シール個別コード740の体系が前記実施の形態と異なってもよい。要は、当該シール固有の情報であれば、購入済の商品から剥がした特典シールを別の商品に貼り付けて特典を不正に得ようとする行為を防止することができる。また、当該シールの貼付対象である商品の属性を特定する情報を含むことによって、販売中の商品から剥がした特典シールを別の商品に貼り付けて特典を不正に得ようとする行為を防止することができる。
【0074】
また、特典シール70の特典内容は、値引,割引,価格変更等の値下情報に限定されるものではない。例えば、この商品を購入することによってサービスポイントが割増されるような情報を特典情報として印刷したシールであってもよい。
【0075】
また本発明は、必ずしもバーコード読取手段91を必須の要件とするものではない。すなわち、特典シール70に表記されているシール個別コードを取得する手段と、取得したシール個別コードに基づいてシールの正当性を判定する判定手段と、シールの正当性を承認し得ないとき警告を発する警告手段とを備えたシール読取装置であっても、購入済の商品や販売中の商品から剥がした特典シールを別の商品に貼り付けて特典を不正に得ようとした場合に警告が発せられて、この不正行為を未然に防止できるものである。
【0076】
因みに、判定手段は、シール個別コードを蓄積記憶するシール個別コード保存部62と、シール個別コードを取得する毎にシール個別コード保存部62内の情報と照合して一致する情報の有無を判別する照合手段とで構成することによって、購入済の商品から剥がした特典シールを別の商品に貼り付けて特典を得る不正行為を防止できる。また、シールが貼り付けられている商品の属性を認識する手段と、シール個別コード740から当該シールの貼付対象である商品の属性を判別する手段と、両属性が一致するか照合する手段とで構成することによって、販売中の商品から剥がした特典シールを別の商品に貼り付けて特典を得る不正行為を防止できる。
【0077】
また、前記実施の形態では、CCDカメラ21Aで撮影した画像データからバーコードデータと特典シール70のデータとを読取るようにしたが、従来周知のスキャナを利用してバーコードデータや特典シールのデータを読取り、その後は本実施の形態と同様な処理を行うようにしてもよい。
【0078】
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】チェックアウトレーンシステムの概略構成図。
【図2】第1の実施の形態におけるデータコード読取装置の要部構成を示すブロック図。
【図3】特典シールの一例を示す平面図。
【図4】商品に対する特典シールとバーコードラベルとの貼付け例を示す模式図。
【図5】シンボル画像設定部に記憶されるデータの一例を示す模式図。
【図6】シール個別コード保存部に記憶されるデータの一例を示す模式図。
【図7】データコード読取装置のCPUが実行するメイン処理の要部処理手順を示す流れ図。
【図8】図7におけるバーコード読取処理の手順を具体的に示す流れ図。
【図9】図7におけるシンボル認識処理の手順を具体的に示す流れ図。
【図10】図4に示す商品を撮影したときの画像データから注目領域を切り出す処理の説明に用いる模式図。
【図11】図10における注目領域について輪郭強調処理を施したときの画像データの一例を示す模式図。
【図12】第2の実施の形態におけるデータコード読取装置の要部構成を示すブロック図。
【図13】インストアマーキングバーコードのデータ構造例を示す模式図。
【図14】シール種別/商品群設定部に記憶されるデータの一例を示す模式図。
【図15】第2の実施の形態におけるシンボル認識処理の要部手順を示す流れ図。
【符号の説明】
【0080】
2…データコード読取装置、3…POS端末、21…撮像部、41…CPU、61…シンボル画像設定部、62…シール個別コード保存部、63…シール種別/商品群設定部、70…特典シール、91…バーコード読取手段、92…シンボル認識手段。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品に貼付されたシールから前記商品に関する特典情報を読取って処理するシール読取装置において、
前記シールに表記されている当該シール固有のシール識別情報を取得する識別情報取得手段と、
この識別情報取得手段により取得した前記シール識別情報に基づいて前記シールの正当性を判定する判定手段と、
この判定手段により前記シールの正当性を承認し得ないとき警告を発する警告手段と、
を具備したことを特徴とするシール読取装置。
【請求項2】
商品に貼付されたシールから前記商品に関する特典情報を読取って処理するシール読取装置において、
前記シールに表記されている当該シール固有のシール識別情報を取得する識別情報取得手段と、
この識別情報取得手段により取得した前記シール識別情報を蓄積記憶する記憶部と、
前記識別情報取得手段により前記シール識別情報を取得する毎に前記記憶部内の情報と照合して一致する情報の有無を判別する情報照合手段と、
この情報照合手段により前記記憶部内に一致する情報有りと判別されると警告を発する警告手段と、
を具備したことを特徴とするシール読取装置。
【請求項3】
商品に貼付されたシールから前記商品に関する特典情報を読取って処理するシール読取装置において、
前記シールに表記されている当該シール固有のシール識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記シールが貼り付けられている商品の属性を認識する属性認識手段と、
前記識別情報取得手段により取得した前記シール識別情報から当該シールの貼付対象である商品の属性を判別する属性判別手段と、
前記属性認識手段により認識した属性と前記属性判別手段により判別された属性とが一致するか照合する属性照合手段と、
この属性照合手段により属性不一致と判定されると警告を発する警告手段と、
を具備したことを特徴とするシール読取装置。
【請求項4】
商品に表示されたデータコードとその商品の前記データコード表示面と同一面上に貼付されたシールとを同一画像に撮像する撮像部と、
前記撮像部で撮像された画像内の前記データコードを読取るデータコード読取手段と、
前記撮像部で撮像された画像内の前記シールに表記されている情報を認識するシール認識手段と、
前記シール認識手段により認識した情報から前記商品に関する特典情報を取得する特典情報取得手段と、
前記シール認識手段により認識した情報から当該シール固有のシール識別情報を取得する識別情報取得手段と、
この識別情報取得手段により取得した前記シール識別情報に基づいて前記シールの正当性を判定する判定手段と、
この判定手段により前記シールの正当性を承認し得ないとき警告を発する警告手段と、
前記判定手段により前記シールの正当性を承認し得たとき前記データコード読取手段により読取られたデータコードと前記特定情報取得手段により取得した特典情報とを外部へ出力する出力手段と、
を具備したことを特徴とするデータコード読取装置。
【請求項5】
商品に表示されたデータコードとその商品の前記データコード表示面と同一面上に貼付されたシールとを同一画像に撮像する撮像部と、
前記撮像部で撮像された画像内の前記データコードを読取るデータコード読取手段と、
前記撮像部で撮像された画像内の前記シールに表記されている情報を認識するシール認識手段と、
前記シール認識手段により認識した情報から前記商品に関する特典情報を取得する特典情報取得手段と、
前記シール認識手段により認識した情報から当該シール固有のシール識別情報を取得する識別情報取得手段と、
この識別情報取得手段により取得した前記シール識別情報を蓄積記憶する記憶部と、
前記識別情報取得手段により前記シール識別情報を取得する毎に前記記憶部内の情報と照合して一致する情報の有無を判別する情報照合手段と、
この情報照合手段により前記記憶部内に一致する情報有りと判別されると警告を発する警告手段と、
前記情報照合手段により前記記憶部内に一致する情報なしと判別されると前記識別情報取得手段により取得した前記シール識別情報を前記記憶部に追加格納するシール識別情報格納手段と、
前記情報照合手段により前記記憶部内に一致する情報なしと判別されると前記データコード読取手段により読取られたデータコードと前記特定情報取得手段により取得した特典情報とを外部へ出力する出力手段と、
を具備したことを特徴とするデータコード読取装置。
【請求項6】
商品に表示されたデータコードとその商品の前記データコード表示面と同一面上に貼付されたシールとを同一画像に撮像する撮像部と、
前記撮像部で撮像された画像内の前記データコードを読取るデータコード読取手段と、
前記撮像部で撮像された画像内の前記シールに表記されている情報を認識するシール認識手段と、
前記シール認識手段により認識した情報から前記商品に関する特典情報を取得する特典情報取得手段と、
前記シール認識手段により認識した情報から当該シール固有のシール識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記データコード読取手段により読取られたデータコードに基づいて当該データコードが表示された商品の属性を認識する属性認識手段と、
前記識別情報取得手段により取得した前記シール識別情報から当該シールの貼付対象である商品の属性を判別する属性判別手段と、
前記属性認識手段により認識した属性と前記属性判別手段により判別された属性とが一致するか照合する属性照合手段と、
この属性照合手段により属性不一致と判定されると警告を発する警告手段と、
前記属性照合手段により属性一致と判定されると前記データコード読取手段により読取られたデータコードと前記特定情報取得手段により取得した特典情報とを外部へ出力する出力手段と、
を具備したことを特徴とするデータコード読取装置。
【請求項7】
商品に貼付可能であり、表面に前記商品に関する特典情報を印刷してなる特典シールであって、
前記表面の前記特典情報が印刷されたエリアとは異なるエリアに、当該シール固有のシール識別情報を印刷したことを特徴とする特典シール。
【請求項8】
前記シール識別情報は、当該シールの貼付対象である商品の属性を特定する情報を含むことを特徴とする特典シール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−134731(P2008−134731A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−319085(P2006−319085)
【出願日】平成18年11月27日(2006.11.27)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】