説明

ジグソー

【課題】軽い押付力で楽に切断速度を向上させて作業者の負担を軽減することができるジグソーを提供すること。
【解決手段】ハウジング3に内蔵されたモータと、該モータの回転運動を刃物6の往復運動に変換する往復運動変換機構と、該往復運動変換機構を支持するギヤホルダ4と、該ギヤホルダ4(又は前記ハウジング3に)取り付けられたベース5を備え、前記ベース5を被切断材24に接触させて本体2を移動させながら、往復運動する前記刃物6によって被切断材24を切断するジグソー1において、前記ベース5の先端から本体重心下部までの間に、切断時に前記本体2を回動させて該本体2の重心を切断方向前方へ移動させる回動手段(ベース5の下面に形成されたテーパ面5a)を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベースを被切断材に接触させて本体を移動させながら、往復運動する刃物によって被切断材を切断するジグソーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、駆動源としてのモータの回転運動を刃物の往復運動に変換して切断作業を行うジグソーが知られている。このジグソーは、ハウジングに内蔵されたモータと、該モータの回転運動を刃物の往復運動に変換する往復運動変換機構と、該往復運動変換機構を支持するギヤホルダと、該ギヤホルダ又は前記ハウジングに取り付けられたベースを備えている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
而して、このようなジグソーは、ベースを被切断材に接触させて本体を移動させながら、作業者が本体を切断進行方向へ押すことにより被切断材の切断を行うが、切断速度を高めるには、本体の進行方向への押付力を大きくする必要がある。
【特許文献1】特開昭59−182701号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のジグソーでは、切断速度を上げようとする本体を強い力で押し付けなければならず、作業者の負担となっていた。
【0005】
前記特許文献1を含め、切断速度を高める方法として本体を強い力で押し付ける以外の方法は何れの文献においても提案されていないのが実情である。尚、従来のジグソーにおいて、ベースの先端から数mm程度の範囲に傾斜や角部を丸めた例が存在するが、これらはベース先端の鋭角なエッジによる被切断材の傷付き防止や段差を乗り越え易くすることを目的としたものである。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、軽い押付力で楽に切断速度を向上させて作業者の負担を軽減することができるジグソーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ハウジングに内蔵されたモータと、該モータの回転運動を刃物の往復運動に変換する往復運動変換機構と、該往復運動変換機構を支持するギヤホルダと、該ギヤホルダ又は前記ハウジングに取り付けられたベースを備え、前記ベースを被切断材に接触させて本体を移動させながら、往復運動する前記刃物によって被切断材を切断するジグソーにおいて、前記ベースの先端から本体重心下部までの間に、切断時に前記本体を回動させて該本体の重心を切断方向前方へ移動させる回動手段を設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記回動手段を、前記ベースの前記刃物の刃先位置から先端までの間に設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記回動手段を、前記ベースの下面に先端に向かって反被切断材側に傾斜するよう形成されたテーパ面で構成したことを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記回動手段を、前記ベースの下面に突起を突設することによって構成したことを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記回動手段を、前記ベースに切欠きを形成することによって構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の発明によれば、切断時に本体を回動させて本体の重心を切断方向前方へ移動させる回動手段を設けたため、刃物の1往復当たり本体を所定量ずつ前方へと進ませることが可能となり、この結果、軽い押付力で楽に切断速度を向上させ、作業者の負担を軽減することができる。
【0013】
請求項2記載の発明は、回動手段を、ベースの刃物の刃先位置から先端までの間に設けたため、作業者が本体を被切断材に強く押し付けても、本体は回動せず、本体は切削反力によってのみ回動可能とすることができることとなり、作業者の取り扱い方に関わらず、作業者が本体を切断方向へ押す押付力を軽減することができる。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、ベースの下面にテーパ面を形成するだけの簡単な構成で作業者の押付力を軽減することができ、ベースの変更に伴うコストアップを低く抑えることができる。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、既存のベースに突起を形成するだけの簡単な構成で作業者の押付力を軽減することができ、ベースの変更に伴うコストアップを低く抑えることができる。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、既存のベースに切欠きを形成するだけの簡単な構成で作業者の押付力を軽減することができ、ベースの変更に伴うコストアップを低く抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0018】
<実施の形態1>
図1は本実施の形態に係るジグソーの側面図、図2は同ジグソーのベース先端部付近の拡大側面図、図3は同ジグソーの切断時の挙動を示す側面図、図4は同ジグソーの戻り時の挙動を示す側面図である。
【0019】
図1に示すジグソー1の本体2は、樹脂製のハウジング3と硬質材製のギヤホルダ4を備えており、ハウジング3には、駆動源である不図示のモータ(電動モータや空気モータ)と、該モータの回転運動をブレード状の刃物6の往復運動に変換する不図示の往復運動変換機構が内蔵されている。ここで、前記刃物6は、前記ギヤホルダ4の下部に水平に取り付けられたベース5の不図示の開口部を貫通してベース5の下方へ垂直に延出しており、これが図1〜図4において上下に往復運動することによって図3及び図4に示す木材等の被切断材24が切断される。又、前記ベース5は、図3及び図4に示すように、被切断材24の切断作業時に、その平坦な下面が被切断材24に接触することによって本体2を切断方向にガイドする機能を果たす。尚、図1において、8は当該ジグソー1の駆動をON/OFFするためのスイッチ、3aはハウジング3のハンドルである。
【0020】
ところで、図示しないが前記往復運動変換機構には、切削速度を高めるために刃物6を楕円運動させるオービタル機構(詳細は特許文献1参照)が設けられており、刃物6の往復運動はローラアーム34によってガイドされる。
【0021】
而して、本発明は、前記ベース5の先端から本体重心30の下部までの間に、切断時に本体2を回動させて該本体2の重心30を切断方向前方へ移動させる回動手段を設けたことを特徴としており、本実施の形態では、図2に詳細に示すように、ベース5の下面先端部(刃物6の刃先からベース5の先端までの図示Lの範囲)に先端に向かって上方(反被切断材側)に微小角度αだけ傾斜するテーパ面5aを形成することによって回動手段を構成している。
【0022】
次に、以上の構成を有するジグソー1による被切断材24の切断作業について説明する。
【0023】
図3及び図4に示すように、ジグソー1をそのベース5の下面が被切断材24上に接触するようにして被切断材24上に載置した状態で、スイッチ8をONして不図示のモータを駆動すると、該モータの回転運動が不図示の往復運動変換機構によって刃物6の上下の往復運動に変換される。そして、その状態で作業者がハウジング3のハンドル3aを把持して本体を切断方向(図中、左方向)に押し付けて本体2を同方向に移動させれば、上下に往復運動する刃物6によって被切断材6が所定の切断ラインに沿って順次切断されていく。尚、図1及び図2は刃物6が下死点に位置している状態を示している。
【0024】
ここで、前記回動手段による作用効果を図3及び図4に基づいて切削時と戻り時に分けて説明する。
【0025】
図3は刃物6が下死点から上死点へ移動する切削時を示したものであり、一般に切削時には切削反力により本体2が下方に引っ張られる。
【0026】
而して、本実施の形態では、ベース5の下面先端部(刃物6の刃先点からベース5の先端までの図2にLにて示す範囲)に先端に向かって上方に微小角度αだけ傾斜するテーパ面5aを形成したため、このベース5の下面のテーパ面5aの傾斜開始点28を中心として本体2が図3において左回りへ角度αだけ回動する。このとき、本体2の重心位置は、該本体2の回動に伴って図示の位置26から前方斜め上方位置27へと移動し、結果的に本体2が図示のdxだけ前方へ移動する。
【0027】
次に、刃物6が上死点から下死点へ移動する戻り時の作用を図4に基づいて説明する。
【0028】
往復運動変換機構には、刃物を楕円運動させるためのオービタル機構が設けられているため、戻り時にはローラアーム34が後退することによって、刃物6先端の軌跡36に示すように、刃物6が本体2に対して後退する。このとき、刃物6と被切断材24との間には隙間が生じる。尚、オービタル機構の代わりに往復運動の軌跡に対して傾斜した刃物を用いた場合においても、同様に刃物と被切断材には隙間が生じる。
【0029】
而して、戻り時には、切断時に切削反力により本体2の各部に蓄えられていた弾性力が開放されるため、該弾性力によりベース5の前端部(図2のLの領域)が上方に押し上げられ、その結果、重心27付近を回動中心として本体2は図4の右回りに回動するが、前述のように刃物6と被切断材24の間には隙間が生じているため、ベース5が前方へ進むことになる。そして、この本体2の右回りの挙動は、ベース5の後端35が被切削材24と接触することにより停止し、本体2は元の姿勢に復帰する。
【0030】
以上の効果、切削反力を利用して、刃物6の1往復当たりdxの距離だけ本体2を前方へと進ませることが可能となり、その分だけ作業者が本体2を押す押付力を軽減することができる。従って、軽い押付力で楽に切断速度を向上させることができ、従来のように大きな押付力を加える必要がなくなるために作業者の負担が軽減される。このような効果は、オービタル機構を備えていないジグソーであっても、前傾斜した刃物を使用した場合には同様に得られる。
【0031】
又、本実施の形態では、ベース5の下面にテーパ面5aを形成するだけの簡単な構成で作業者の押付力を軽減することができ、ベース5の変更に伴うコストアップを低く抑えることができる。
【0032】
ところで、本発明を適用することで本体2を軽く支持するだけで切断が可能であるが、作業者によっては従来のジグソーを扱うように本体2を被切削材24に強く押し付ける状況が考え得る。
【0033】
然るに、本実施の形態では、回動手段であるテーパ面5aをベース5の下面先端部(刃物6の刃先点からベース5の先端までの図2にLにて示す範囲)に形成したため、作業者が本体2を被切断材24に強く押し付けても、本体2は回動せず、本体2は切削反力によってのみ回動可能とすることができることとなり、作業者の取り扱い方に関わらず、作業者が本体2を切断方向へ押す押付力を軽減することができる。
【0034】
尚、テーパ面5aの微小な傾斜角αは、必要な切断速度に応じて任意に決定すれば良く、例えばこの種の一般的な往復運動の周期は50サイクル/sであって、必要な切断速度を50mm/sとした場合、本体2の速度は1サイクル当たり1mmとなる。そこで、ベース5のテーパ面5aの傾斜開始点28と本体重心30の位置関係からdx=1mmとなるようにαを設定することができる。本実施の形態では、ベース5のテーパ面5aの傾斜開始点28と本体重心30との距離が125mmで、2点間を結んだ線と水平線が成す角度が45°であり、そのときのテーパ面5aの傾斜角αを求めると約0.3°であった。
【0035】
尚、上述のようにベース5の下面に形成したテーパ面5aの傾斜角αは微小であるが、図示の傾斜角αは挙動変化を明確に示すために誇張して示してある。同様にオービタル挙動を明確に示すべく、刃物6の先端の軌跡36も横方向に拡大して誇張して示してある。
【0036】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図5及び図6に基づいて説明する。
【0037】
図5は本実施の形態に係るジグソーの側面図、図6は同ジグソーのベース部近傍の拡大側面図である。
【0038】
本実施の形態は、回動手段を構成するテーパ面5aをベース5の下面の本体重心26の下部からベース5の先端までの範囲(図6にLにて示す領域)に形成したことを特徴としている。即ち、このテーパ面5aの傾斜開始点28は本体重心26の下部に位置しており、テーパ面5aは傾斜開始点28から前方に向かって斜め上方に微小な角度αだけ傾斜している。尚、ベース傾斜開始点28は、本体2がテーパ面5aの傾斜角αで左回りに回動したときに本体重心30の垂線とベース5が交差する位置に設定されている。
【0039】
而して、本実施の形態においても、回動手段を構成するテーパ面5aの作用によって前記実施の形態1と同様の効果が得られ、軽い押付力で楽に切断速度を向上させることができる。
【0040】
尚、従来のジグソーにおいて、面取りを目的としてベースの先端から数mm度の範囲にテーパ面を設けた例が存在するが、この場合、ベースの傾斜開始点は刃物よりも前方となるため、本体が回転することがなく、速度向上効果は得られない。又、ベースの傾斜開始点28を本体重心26の下部よりも後方に配置すると、当然のことながら本体2は非切削時においても左回りに回動して倒れ込んでしまうため、速度向上効果は得られない。
【0041】
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3を図7及び図8に基づいて説明する。
【0042】
図7は本実施の形態に係るジグソーの側面図、図8は同ジグソーのベース先端部近傍の拡大側面図であり、これらの図は刃物が下死点に位置しているときの状態を示している。る。又、図8ではベース先端とベース後端の関係を示すためにベース中間部の図示を省略してある。
【0043】
本実施の形態は、切断時に本体2を回動させて該本体2の重心30を切断方向前方へ移動させる回動手段として、ベース5の下面の刃物6の刃先部近傍に微小突起31を設けたことを特徴としている。
【0044】
従って、本実施の形態に係るジグソー1においても、切断時には切削反力により本体2が下方に引っ張られると、本体2が微小突起31を中心として図7の左回りに図8に示す傾斜角αだけ回動する。このとき、本体2の重心位置は該本体2の回動に伴って前方へ移動する。
【0045】
ここで、傾斜角αは、ベース先端37から微小突起34を結んだ線とベース後端35から微小突起34を結んだ線の角度によって形成されるため、必要な傾斜角αが形成されるように微小突起31の大きさを設定すれば良い。尚、傾斜角αは微小であるが、図8に示した傾斜角αは、構造と挙動変化を明確に示すために誇張して示してある。
【0046】
その後、戻り時には本体2は重心付近を回転中心として水平に復帰する。
【0047】
以上の効果、ジグソー1の切削反力を利用して本体2を前方へ進ませることができ、実施の形態1,2と同様に、軽い押付力で楽に切断速度を向上させることができ、これによって作業者の負担を軽減することができる。
【0048】
又、本実施の形態によれば、既存のベース5に微小突起31を形成するだけの簡単な構成で作業者の押付力を軽減することができ、ベース5の変更に伴うコストアップを低く抑えることができる。
【0049】
<実施の形態4>
次に、本発明の実施の形態4を図9及び図10に基づいて説明する。
【0050】
図9は本実施の形態に係るジグソーの側面図、図10は同ジグソーのベース先端部近傍拡大側面図であり、これらの図は刃物が下死点に位置しているときの状態を示している。
【0051】
本実施の形態は、切断時に本体2を回動させて該本体2の重心30を切断方向前方へ移動させる回動手段として、ベース5の上面の刃物6の刃先部近傍に切欠き32を形成したことを特徴としている。
【0052】
而して、上述のようにベース5の上面に切欠き32を形成すると、ベース5の切欠き32よりも前側の部分の剛性が切欠き32よりも後側の部分のそれよりも小さくなり、前側の部分が弾性変形し易くなる。
【0053】
従って、本実施の形態に係るジグソー1においては、切断時には切削反力により本体2が下方に引っ張られると、ベース5の切欠き32よりも前側の部分が切欠き32を支点として図10に33にて示すように弾性変形して図示の角度αだけ上方へ回動する。この結果、本体2は切欠き32を中心として図9の左回りに回動し、本体2の重心位置は該本体2の回動に伴って前方へ移動する。
【0054】
ここで、切欠き32の大きさは必要な傾斜角αを形成できるように任意に設定すれば良い。尚、傾斜角αは微小であるが、図10に示した傾斜角αは、構造と挙動変化を明確に示すために誇張して示してある。
【0055】
その後、戻り時には本体2は重心付近を回転中心として水平に復帰する。
【0056】
以上の効果、ジグソー1の切削反力を利用して本体2を前方へ進ませることができ、実施の形態1〜3と同様に、軽い押付力で楽に切断速度を向上させることができ、これによって作業者の負担を軽減することができる。
【0057】
又、本実施の形態によれば、既存のベース5に切欠き32を形成するだけの簡単な構成で作業者の押付力を軽減することができ、ベース5の変更に伴うコストアップを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の本実施の形態1に係るジグソーの側面図である。
【図2】本発明の本実施の形態1に係るジグソーのベース先端部付近の拡大側面図である。
【図3】本発明の本実施の形態1に係るジグソーの切断時の挙動を示す側面図である。
【図4】本発明の本実施の形態1に係るジグソーの戻り時の挙動を示す側面図である。
【図5】本発明の本実施の形態2に係るジグソーの側面図である。
【図6】本発明の本実施の形態2に係るジグソーのベース部近傍の拡大側面図である。
【図7】本発明の本実施の形態3に係るジグソーの側面図である。
【図8】本発明の本実施の形態3に係るジグソーのベース先端部付近の拡大側面図である。
【図9】本発明の本実施の形態4に係るジグソーの側面図である。
【図10】本発明の本実施の形態4に係るジグソーのベース先端部付近の拡大側面図である。
【符号の説明】
【0059】
1 ジグソー
2 本体
3 ハウジング
3a ハンドル
4 ギヤホルダ
5 ベース
5a テーパ面(回動手段)
6 刃物
8 スイッチ
24 被切削材
26 回転前の重心位置
27 回転後の重心位置
28 ベース傾斜開始点
29 回転から復帰後の重心位置
30 重心
31 微小突起(回動手段)
32 切欠き(回動手段)
33 弾性変形後のベース
34 ローラアーム
35 ベース後端
36 刃物先端の軌跡

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングに内蔵されたモータと、該モータの回転運動を刃物の往復運動に変換する往復運動変換機構と、該往復運動変換機構を支持するギヤホルダと、該ギヤホルダ又は前記ハウジングに取り付けられたベースを備え、前記ベースを被切断材に接触させて本体を移動させながら、往復運動する前記刃物によって被切断材を切断するジグソーにおいて、
前記ベースの先端から本体重心下部までの間に、切断時に前記本体を回動させて該本体の重心を切断方向前方へ移動させる回動手段を設けたことを特徴とするジグソー。
【請求項2】
前記回動手段を、前記ベースの前記刃物の刃先位置から先端までの間に設けたことを特徴とする請求項1記載のジグソー。
【請求項3】
前記回動手段を、前記ベースの下面に先端に向かって反被切断材側に傾斜するよう津形成されたテーパ面で構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のジグソー。
【請求項4】
前記回動手段を、前記ベースの下面に突設された突起で構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のジグソー。
【請求項5】
前記回動手段を、前記ベースに形成された切欠きで構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のジグソー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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