説明

ジッタ伝達特性測定装置

【課題】ジッタ伝達特性を迅速に測定できるようにする。
【解決手段】変調用信号発生部22が、それぞれの振幅m〜mが既知で周波数f〜fが異なる複数の正弦波成分が含まれる変調用信号Mを生成してジッタ発生部21に出力する。この変調用信号Mによって位相変調されたクロック信号Cがデータ信号発生部23に入力され、クロック信号Cに同期したデータ信号Dが被測定物1に与えられ、被測定物1から出力されるデータ信号D′がクロック再生部25に入力されてそのクロック信号成分C′が再生され、位相検波器26によりクロック信号成分C′に対する位相検波処理がなされる。信号振幅検出部27は、位相検波器26の出力信号M′から変調用信号Mに含まれる複数の正弦波成分の振幅を検出し、その検出した振幅と、各正弦波成分の既知の振幅との比を演算処理部40においてそれぞれ求める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力するデータ信号に対する読み取り処理を行う各種装置(データ中継器等)のジッタ伝達特性を迅速に測定するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
データ中継器等の機器では、データ信号の波形劣化を防ぐために、入力するデータ信号からクロック信号成分を抽出し、そのクロック信号のレベル遷移タイミングにデータ信号に対する読み取り処理を行い、その読み取ったデータ信号を出力している。
【0003】
この種の装置において要求される性能として、入力されるデータ信号のジッタ(位相揺らぎ)に対する改善度、即ちジッタの伝達を抑圧する能力がジッタ伝達特性として定義されている。
【0004】
このジッタ伝達特性を測定するために、従来では図7に示す構成のジッタ伝達特性測定装置10が用いられていた。
【0005】
このジッタ伝達特性測定装置10は、入力された変調用信号Mによって位相変調されたクロック信号Cを出力するジッタ発生部11と、振幅mが既知で周波数fの正弦波の変調用信号Mを生成してジッタ発生部11に出力する変調用信号発生部12と、ジッタ発生部11から出力されたクロック信号Cに同期したデータ信号D(例えば擬似ランダム信号)を生成して中継器等の被測定物1に与えるデータ信号発生部13とを有している。なお、変調用信号発生部12は後述する演算処理部18の指示にしたがって変調用信号Mの周波数fを可変できるように構成されている。
【0006】
このデータ信号Dを受けた被測定物1はその内部でデータの読み取りを行い、その読み取ったデータ信号D′を出力する。
【0007】
クロック再生部15は、被測定物1が読み取ったデータ信号D′を受けてそのクロック信号成分C′を再生し、位相検波器16に出力する。
【0008】
位相検波器16は、クロック信号成分C′に対する位相検波処理を行い、その検波処理で得られた信号M′を振幅検出器17に与える、振幅検出器17は信号M′を検波してその振幅m′を求め、演算処理部18に与える。
【0009】
演算処理部18では、振幅検出器17で得られた振幅m′と変調用信号Mの既知の振幅mとの比m′/mを求め、その対数値をジッタ周波数fにおける被測定物1のジッタ伝達量Tj(f)として求める。その演算が終了すると変調用信号Mの周波数fを別の周波数に変えさせ、上記同様にジッタ伝達量Tj(f)を求めるという処理を繰り返し、例えば図6に示すように所望の周波数範囲でジッタ伝達量がどのように変化するかを表すジッタ伝達特性Fを求める。
【0010】
このようにして得られたジッタ伝達特性Fから各ジッタ周波数に対する被測定物1のジッタ伝達量(抑圧量)を把握することができる。
【0011】
なお、上記のような構成のジッタ伝達特性測定装置は、例えば次の特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開平08−220163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、上記した従来のジッタ伝達特性測定装置において、検波出力Mの振幅V′を求める際には雑音などの影響を考慮して平均化処理が必要であり、上記のようにジッタ周波数1ポイント毎に測定を行っている場合、必要なジッタ周波数のポイント数分の振幅V′を得るために長い時間を要することになり、非効率的であった。
【0014】
本発明は、この問題を解決して、ジッタ伝達特性を迅速に測定することができるジッタ伝達特性測定装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記目的を達成するために、本発明の請求項1のジッタ伝達特性測定装置は、
入力された変調用信号により位相変調されたクロック信号を出力するジッタ発生部(21)と、
それぞれの振幅が既知で周波数が異なる複数の正弦波成分が含まれる変調用信号を生成して前記ジッタ発生部に出力する変調用信号発生部(22)と、
前記ジッタ発生部から出力されたクロック信号に同期したデータ信号を生成して被測定物(1)に与えるデータ信号生成部(23)と、
前記データ信号を受けた被測定物より出力されたデータ信号を受け、そのクロック信号成分を再生するクロック再生部(25)と、
前記クロック再生部で再生されたクロック信号を受けて位相検波する位相検波器(26)と、
前記位相検波器の出力信号から前記変調用信号に含まれる複数の正弦波成分の各振幅を検出する信号振幅検出部(27)と、
前記信号振幅検出部で検出された正弦波成分の振幅と、その正弦波成分の前記既知の振幅との比をそれぞれ求める演算処理部(40)とを有している。
【0016】
また、本発明の請求項2のジッタ伝達特性測定装置は、請求項1記載のジッタ伝達特性測定装置において、
前記信号振幅検出部(27)は、
前記位相検波器の出力信号から前記変調用信号に含まれる複数の正弦波成分をそれぞれ抽出する複数のフィルタ(28〜28)と、
前記複数のフィルタによって抽出された複数の正弦波成分を検波してその振幅をそれぞれ求める検波器(29〜29)とにより構成されていることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項3のジッタ伝達特性測定装置は、請求項1記載のジッタ伝達特性測定装置において、
前記信号振幅検出部は、
前記位相検波器の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器(30)と、
前記A/D変換器の出力に対して高速フーリエ変換処理を行い、前記変調用信号に含まれる複数の正弦波成分の振幅をそれぞれ検出する高速フーリエ変換器(31)とによって構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
このように本発明のジッタ伝達特性測定装置では、変調用信号発生部が、それぞれの振幅が既知で周波数が異なる複数の正弦波成分が含まれる変調用信号を生成してジッタ発生部に出力するように構成されているとともに、位相検波器の出力信号から変調用信号に含まれる複数の正弦波成分の振幅を検出し、その検出した振幅と、各正弦波成分の既知の振幅との比をそれぞれ求めるようにしているので、一度に複数のジッタ周波数についてのジッタ伝達量が得られ、格段に効率的にジッタ伝達特性を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態の構成図
【図2】実施形態のジッタ生成に関する要部の構成例を示す図
【図3】実施形態のジッタ生成に関する別の構成例を示す図
【図4】実施形態の振幅検出部の構成例を示す図
【図5】実施形態の振幅検出部の別の構成例を示す図
【図6】ジッタ伝達特性の例を示す図
【図7】従来装置の構成図
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用したジッタ伝達特性測定装置20の構成を示している。
【0021】
このジッタ伝達特性測定装置20のジッタ発生部21は、変調用信号発生部22から出力された変調用信号Mを受け、その変調用信号Mにより位相変調されたクロック信号Cを出力する。
【0022】
ジッタ発生部21の構成としては種々考えられるが、例えば図2に示す直交変調器構成のものや、図3に示すPLL構成のものが採用できる。
【0023】
図2に示す直交変調器構成の場合、キャリア信号発生器21aから出力された周波数fcのキャリア信号Caとそのキャリア信号Caを移相器21bにより90度移相したキャリア信号Cbとを乗算型のミキサ21c、21dにそれぞれ入力する。
【0024】
一方、ミキサ21c、21dには、変調用信号発生部22から出力される直交変調用信号Mi(t)、Mq(t)がそれぞれ入力され、ミキサ21c、21dの出力が加算器21eによって加算される。
【0025】
ここで、直交変調用信号Mi(t)、Mq(t)は以下の式で表されるものとする。
【0026】
Mi(t)=sin[m・sin(pt)+m・sin(pt)
…+m・sin(pt)]
=sin[Σm・sin(pt)]
Mq(t)=cos[m・sin(pt)+m・sin(pt)
…+m・sin(pt)]
=cos[Σm・sin(pt)]
ただし、p〜pは位相変調の所望の角周波数で全て異なる値、m〜mは位相変調の所望の深さを示す。また記号Σはi=1〜nまでの総和を表す。
【0027】
上記の直交変調用信号Mi(t)、Mq(t)を用いた場合、加算器21eの出力Cは、ωをキャリアの角周波数とすると以下のようになる。
【0028】
C=Mi(t)・cos(ωt)+Mq(t)・sin(ωt)
=cos(ωt)・sin[Σm・sin(pt)]
+sin(ωt)・cos[Σm・sin(pt)]
=sin[(ωt)+Σm・sin(pt)]……(1)
【0029】
上記式(1)は、角周波数ωのキャリア信号の位相を、振幅がそれぞれm〜m、角周波数がそれぞれp〜pの複数nの正弦波により変調した結果を表している。
【0030】
つまり、上記直交変調用信号Mi(t)、Mq(t)は、直交変調器構成のジッタ発生部21に対し、振幅m〜m、周波数p/2π〜p/2πの正弦波を含む変調用信号を成していると言える。
【0031】
この直交変調用信号Mi(t)、Mq(t)は、例えば図2に示しているように、変調用信号発生部22内の波形メモリ22aにn個の周波数の組毎に記憶されており、後述する演算処理部40により波形メモリ22aから読み出されてD/A変換器22bによりアナログ信号に変換され、フィルタ22cにより量子化ノイズが除去されて直交変調器構成のジッタ発生部21へ出力される。
【0032】
また、図3に示したPLL構成のジッタ発生部21では、キャリア周波数の近傍で発振するVCO(電圧制御発振器)21fの出力を分周器21g(あるいはヘテロダイン型の周波数変換器でもよい)により低い周波数に変換し、キャリア周波数を分周器21gの分周比で除した値に等しい周波数の基準信号Rとともに位相比較器21hに入力し、その出力から分周出力を基準信号Rに同期させるための制御信号をフィルタ21iにより抽出し、加算器21jを介してVCO21fに与える。このPLLのループ制御により、VCO21fの出力周波数はキャリア周波数にロックされるが、変調用信号発生部22からの変調用信号Mが加算器21jに入力されているため、VCO21fの出力信号Cの位相は、変調用信号Mの振幅に応じて変化することになる。
【0033】
ここで、変調用信号発生部22からの変調用信号Mは、例えば図3に示しているように、振幅m〜mが既知で周波数がそれぞれ異なる複数nの正弦波を出力する正弦波発生器22d〜22dと、その出力を加算合成する加算器22eとにより生成される。なお、この場合、n個の正弦波発生器22d〜22dが出力する正弦波の周波数は演算処理部40によって可変できるようになっており、別のn個の周波数の組合せを選択できる。
【0034】
また、上記のようにキャリアの発振器に直接位相変調を掛けるような場合に用いる変調用信号Mとしては、非正弦波で高調波を含む信号からフィルタにより必要な周波数成分を抽出する回路を併用することもでき、上記図3の構成に限定されるものではない。
【0035】
このようにしてジッタ発生部21から出力されるクロック信号Cには、それぞれの振幅が既知で周波数が異なる複数の正弦波によって位相変調されたジッタ成分が含まれている。このクロック信号Cは、データ信号発生部23に入力される。
【0036】
データ信号発生部23は、例えば擬似ランダム信号発生器により構成され、その擬似ランダム信号をクロック信号Cに同期して生成し、これをシリアルのデータ信号Dとして被測定物1に与える。このデータ信号Dは、クロック信号Cに同期しているため、クロック信号Cと同等のジッタが付与されていることになる。
【0037】
被測定物1が例えば中継器の場合、このデータ信号Dに対する読取処理を行い、その読み取ったデータ信号D′を出力する。
【0038】
クロック再生部25は、この被測定物1が出力したシリアルのデータ信号D′からクロック信号成分C′を再生する。
【0039】
このクロック再生は、例えばNRZ方式のデータ信号とそれを半ビット分の遅延したデータ信号との排他的論理和をとり、BPFを通過させることによりクロックの抜け部分を補うことで行う。なお、このクロック再生によって得られたクロック信号成分C′には、データ信号D′の前記BPFを通過するジッタがそのまま含まれている。
【0040】
この再生されたクロック信号成分C′は位相検波器26に入力され、その位相変化を表す信号M′が出力される。
【0041】
ここで、位相検波器26は、位相変化の検出をアナログ回路で実現してもよいし、デジタル信号処理のための数値演算回路や論理回路で実現してもよい。アナログ回路の場合、出力信号M′は電圧信号であり、数値演算回路や論理回路の場合、出力信号M′は一定間隔でサンプリングされた位相変化を表す数値系列である。
【0042】
この位相検波器26の出力信号M′は、信号振幅検出部27に入力される。
信号振幅検出部27は、位相検波器の出力信号M′から、変調用信号Mに含まれる複数nの正弦波成分の各振幅m′〜m′を検出する。
【0043】
ここで、信号振幅検出部27の構成としては、例えば図4のように、位相検波器26の出力信号M′から変調用信号Mに含まれる複数nの正弦波成分をそれぞれ抽出する複数nのフィルタ28〜28と、それらのフィルタ28〜28によって抽出された複数nの正弦波成分をそれぞれ検波してその振幅m′〜m′を求める検波器29〜29とで構成する。
【0044】
なお、このフィルタ処理と検波処理は、出力信号M′が電圧信号の場合には、その前段でA/D変換処理してデジタル処理で行うこともでき、出力信号M′が数値系列の場合には直接デジタル処理を行うことができる。なお、各フィルタ28〜28の通過中心周波数は固定、可変のいずれでもよく、可変の場合、後述する演算処理部40からの周波数情報で指定された値に変更される。
【0045】
また、信号振幅検出部27として、位相検波器26の出力信号M′が電圧信号の場合には、図5のように位相検波器26の出力信号M′をA/D変換器30によりデジタル信号に変換して高速フーリエ変換器(FFT)31に入力し、その高速フーリエ変換器31によるフーリエ変換処理で、変調用信号Mに含まれる複数nの正弦波成分の各周波数における振幅をそれぞれ検出することも可能である。また、位相検波器26の出力信号M′が数値系列の場合には、A/D変換器30を省略して、フーリエ変換処理を直接行うことができる。
【0046】
このようにして得られた各正弦波成分の振幅m′〜m′は、演算処理部40に入力される。
【0047】
演算処理部40では、信号振幅検出部27で検出された各正弦波成分の振幅m′〜m′と、その正弦波成分についての既知の振幅m〜mとの比をそれぞれ求め、正弦波成分の各周波数f=p/2πにおけるジッタ伝達量Tjを次の演算により求める。
【0048】
Ti(f)=20log(m′/m
【0049】
ここで、ジッタ伝達特性において求められている周波数ポイント数kがnに等しい場合には、上記n個の振幅m′〜m′に対する演算処理により、必要な全ての周波数ポイントのジッタ伝達量Tj(f)〜Tj(f)が得られ、これを例えば図示しない表示器の画面上に横軸ジッタ周波数、縦軸ジッタ伝達量としてプロットすることで、図6のようなジッタ伝達特性Fが得られる。
【0050】
また、ジッタ伝達特性において求められている周波数ポイント数kがnより大きく、nの倍数(k=u・n)である場合には、上記n個の振幅m′〜m′についての演算処理が終わった後に、変調用信号発生部22から出力される信号を周波数が異なる別のn個の正弦波成分に対応した信号に切り替え、その各正弦波成分の周波数情報を信号振幅検出部27に与えて、その振幅mn+1′〜m2n′を検出させ、上記同様の演算を行ってジッタ伝達量Tj(fn+1)〜Tj(f2n)を求めるという処理をu−1回繰り返すことで、全ての周波数についてのジッタ伝達量Tj(f)〜Tj(f)を得ることができる。
【0051】
なお、この場合n個の正弦波成分の組合せは任意であるが、周波数が大きくかけ離れていても近過ぎても、フィルタやFFT処理の分解能等の問題が生じるので、比較的近い周波数範囲で少ないタップ数のフィルタで分離可能な間隔に設定することが望ましい。
【0052】
このように上記実施形態のジッタ伝達特性測定装置20は、変調用信号発生部22が、それぞれの振幅が既知で周波数が異なる複数の正弦波成分が含まれる変調用信号を生成してジッタ発生部21に出力するように構成され、位相検波器26の出力信号から変調用信号に含まれる複数の正弦波成分の振幅を並行して検出し、その検出した振幅と、各正弦波成分の既知の振幅との比をそれぞれ求めるようにしているので、一度に複数のジッタ周波数についてのジッタ伝達量が得られ、格段に効率的にジッタ伝達特性を求めることができる。
【符号の説明】
【0053】
1……被測定物、20……ジッタ伝達特性測定装置、21……ジッタ発生部、22……変調用信号発生部、23……データ信号発生部、25……クロック再生部、26……位相検波器、27……信号振幅検出部、28……フィルタ、29……検波器、30……A/D変換器、31……FFT、40……演算処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された変調用信号により位相変調されたクロック信号を出力するジッタ発生部(21)と、
それぞれの振幅が既知で周波数が異なる複数の正弦波成分が含まれる変調用信号を生成して前記ジッタ発生部に出力する変調用信号発生部(22)と、
前記ジッタ発生部から出力されたクロック信号に同期したデータ信号を生成して被測定物(1)に与えるデータ信号発生部(23)と、
前記データ信号を受けた被測定物より出力されたデータ信号を受け、そのクロック信号成分を再生するクロック再生部(25)と、
前記クロック再生部で再生されたクロック信号を受けて位相検波する位相検波器(26)と、
前記位相検波器の出力信号から前記変調用信号に含まれる複数の正弦波成分の各振幅を検出する信号振幅検出部(27)と、
前記信号振幅検出部で検出された正弦波成分の振幅と、その正弦波成分の前記既知の振幅との比をそれぞれ求める演算処理部(40)とを有するジッタ伝達特性測定装置。
【請求項2】
前記信号振幅検出部(27)は、
前記位相検波器の出力信号から前記変調用信号に含まれる複数の正弦波成分をそれぞれ抽出する複数のフィルタ(28〜28)と、
前記複数のフィルタによって抽出された複数の正弦波成分を検波してその振幅をそれぞれ求める検波器(29〜29)とにより構成されていることを特徴とする請求項1記載のジッタ伝達特性測定装置。
【請求項3】
前記信号振幅検出部は、
前記位相検波器の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器(30)と、
前記A/D変換器の出力に対して高速フーリエ変換処理を行い、前記変調用信号に含まれる複数の正弦波成分の振幅をそれぞれ検出する高速フーリエ変換器(31)とによって構成されていることを特徴とする請求項1記載のジッタ伝達特性測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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