説明

ジハロフェノキシフェニルアミジン及び殺真菌剤としてのその使用

本発明は、一般式(I)のジハロフェノキシフェニルアミジン、その調製のための方法、望ましくない微生物を防除するための該アミジンの使用及び該フェノキシアミジンを含む該目的のための薬剤に関する。本発明は、さらに、微生物及び/又はその生息環境に前記化合物を送達することにより望ましくない微生物を防除するための方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般式(I)のジハロフェノキシフェニルアミジン、それらの調製のためのプロセス、望ましくない微生物を防除するための本発明によるアミジンの使用及びまた、本発明によるフェノキシアミジンを含むこの目的のための組成物に関する。さらに、本発明は、微生物及び/又はそれらの生息環境に本発明による化合物を施用することにより望ましくない微生物を防除するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
WO−A−00/046 184は、殺真菌剤としてのN−メチル−N−エチル−N’−[4−(3,5−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジンを含むアリールアミジンの使用を開示する。
【0003】
WO−A−03/093 224は、殺真菌剤としてのアリールアミジン誘導体の使用を開示する。
【0004】
WO−A−03/024 219は、選択されたさらなる既知の活性化合物と組み合わせた少なくとも1つのN2−フェニルアミジン誘導体を含む殺真菌組成物を開示する。
【0005】
WO−A−04/037239は、N2−フェニルアミジン誘導体に基づく抗真菌剤を開示する。
【0006】
WO−A−05/089 547は、さらなる既知の殺真菌活性化合物と組合せて少なくとも1つのアリールアミジン誘導体を含む殺真菌混合物を開示する。
【0007】
WO−A−05/120 234は、少なくとも1つのフェニルアミジン誘導体及びさらなる選択される既知の殺真菌剤を含む殺真菌混合物を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開第00/046184号
【特許文献2】国際公開第03/093224号
【特許文献3】国際公開第03/024219号
【特許文献4】国際公開第04/037239号
【特許文献5】国際公開第05/089547号
【特許文献6】国際公開第05/120234号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
先行技術で記載されるアミジンの有効性は良好であるが、多くの場合、所望されるものが残っている。
【0010】
従って、本発明の目的は、殺真菌効果が向上したアミジンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
驚くべきことに、式:
【0012】
【化1】

のジハロフェノキシフェニルアミジン(式中、
は、
水素;直鎖、分岐状C1−12−アルキル、C2−12−アルケニル、C2−12−アルキニル基又は環状C3−8−アルキル、C4−8−アルケニル、C4−8−アルキニル基(ここで、上述の環状基の全ての環系において、1以上の炭素原子が、N、O、P及びSからなる群から選択されるヘテロ原子により置換され得、上述の基は全て、−R’、−X、−OR’、−SR’、−NR’、−SiR’、−COOR’、−CN及び−CONR’(R’は水素又はC1−12−アルキル基を表す。)からなる群から選択される1以上の基により置換され得る。);
−SH;−SR’’(式中、R’’は、−R’、−X、−OR’、−SR’、−NR’、−SiR’、−COOR’、−CN及び−CONR’(R’は上記の意味を有する。)からなる群から選択される1以上の基により置換され得る、直鎖、分岐状C1−12−アルキル基又は環状C−C12−アルキル基を表し得る。)
からなる群から選択され;
は、直鎖、分岐状C1−12−アルキル、C2−12−アルケニル、C2−12−アルキニル、環状C3−8−アルキル、C4−8−アルケニル、C4−8−アルキニル基又はC5−18−アリール、C7−19−アラルキル及びC7−19−アルカリル基(ここで、上述の環状基の全ての環系において、1以上の炭素原子が、N、O、P及びSからなる群から選択されるヘテロ原子により置換され得、上述の基は全て、−R’、−X、−OR’、−SR’、−NR’、−SiR’、−COOR’、−CN及び−CONR’(R’は上記の意味を有する。)からなる群から選択される1以上の基により置換され得る。)からなる群から選択され;
は、
−CN、−SH、−SR’’、−OR’’、−(C=O)−R’’(R’’は上記の意味を有する。);
直鎖、分岐状C2−12−アルキル、C2−12−アルケニル、C2−12−アルキニル、環状C3−8−アルキル、C4−8−アルケニル、C_−アルキニル基又はC5−18−アリール、C7−19−アラルキル及びC7−19−アルカリル基(ここで、上述の環状基の全ての環系において、1以上の炭素原子が、N、O、P及びSからなる群から選択されるヘテロ原子により置換され得、上述の基は全て、−R’、−X、−OR’、−SR’、−NR’、−SiR’、−COOR’、−CN及び−CONR’(R’は上記の意味を有する。)からなる群から選択される1以上の基により置換され得る。)
からなる群から選択されるか;
又は、
及びR
及びR又は
及びRは、それらが連結される原子と一緒に、又は適切な場合はN、O、P及びSからなる群から選択されるさらなる原子と一緒に、その一部に対してR’、OR’、SR’、NR’、SiR’基により置換され得る4から7員環を形成し得(R’は上記の意味を有する。);
及びRは、互いに独立に、
水素、−X、−CN、−SH、−SR’’、−OR’’、−(C=O)−R’’(R’’は上記の意味を有する。);
直鎖、分岐状C1−12−アルキル、C2−12−アルケニル、C2−12−アルキニル基、環状C3−8−アルキル、C4−8−アルケニル、C4−8−アルキニル基又はC5−18−アリール、C7−19−アラルキル及びC7−19−アルカリル基(ここで、上述の環状基の全ての環系において、1以上の炭素原子が、N、O、P及びSからなる群から選択されるヘテロ原子により置換され得、上述の基は全て、−R’、−X、−OR’、−SR’、−NR’、−SiR’、−COOR’、−CN及び−CONR’(R’は上記の意味を有する。)からなる群から選択される1以上の基により置換され得る。)
からなる群から選択され、;
は、F、Cl、Br及びIからなる群から選択され;
は、フェニル基の4−又は5−位の何れかにあり、Xとは独立に、F、Cl、Br及びIからなる群から選択され;
3,5−二置換の場合、X及びXは同時にClとはならない。)
及びそれらの塩により本目的が達成された。
【0013】
本発明は、さらに、次の段階(a)から(j)の少なくとも1つを含む、本発明によるジハロフェノキシフェニルアミジンを調製するためのプロセスを提供する:
(a)下記の反応スキームに従う式(II)のジハロフェノールとの式(III)のニトロベンゼン誘導体の反応:
【0014】
【化2】

(b)下記の反応スキームに従う式(IV)のジハロフェニル誘導体との式(V)のニトロフェノール誘導体の反応:
【0015】
【化3】

(c)下記の反応スキームに従う式(II)のジハロフェノールとの式(VII)のアニリンの反応:
【0016】
【化4】

(d)下記の反応スキームに従う式(IV)のジハロフェニル誘導体との式(XII)のアミノフェノールの反応:
【0017】
【化5】

(e)下記の反応スキームに従う式(VIII)のアニリンエーテルへの式(VI)のニトロフェニルエーテルの還元:
【0018】
【化6】

(f)下記の反応スキームに従う、
(i)式(XIII)のアミノアセタールとの、又は、
(ii)式(XIV)のアミドとの、又は、
(iii)式(XVI)のオルトエステルの存在下での式(XV)のアミンとの、式(VIII)のアニリンエーテルの反応:
【0019】
【化7】

(g)下記の反応スキームに従う、
(i)式(XIII)のアミノアセタールとの、又は、
(ii)式(XIV)のアミドとの、又は、
(iii)式(XVI)のオルトエステルの存在下での式(XV)のアミンとの、
式(XII)のアミノフェノールの反応:
【0020】
【化8】

(h)下記の反応スキームに従う、
(i)式(XIII)のアミノアセタールとの、又は、
(ii)式(XIV)のアミドとの、又は、
(iii)式(XVI)のオルトエステルの存在下での式(XV)のアミンとの、
式(VII)のアミノフェノールの反応:
【0021】
【化9】

(i)下記の反応スキームに従う式(II)のジハロ−置換フェノールとの式(XI)のアミジンの反応:
【0022】
【化10】

(j)下記の反応スキームに従う式(IV)のジハロ−置換フェニル誘導体との式(XI)のアミジンの反応:
【0023】
【化11】

(上記スキームにおいて、
Zは、離脱基を表し;
、X及びRからRは上記の意味を有し;
からRは、互いに独立に、水素、C1−12−アルキル、C2−12−アルケニル、C2−12−アルキニル又はC5−18−アリール又はC7−19−アリールアルキル基からなる群から選択され、それらが連結される酸素原子と一緒になって、5、6又は7員環を形成し得;
10、R11及びR12は、互いに独立に、水素、C1−12−アルキル、C2−12−アルケニル、C2−12−アルキニル又はC5−18−アリール又はC7−19−アリールアルキル、C7−19−アルキルアリール基からなる群から選択され、各場合において、R10とR12、R10とR11、又はR11とR12は、それらが連結される酸素原子と一緒になって、5、6又は7員環を形成し得る。)。
【0024】
本発明の第三の主題は、式(VI)のニトロフェニルエーテルである;
【0025】
【化12】

(式中、
、R
及びXは、上記の意味を有し;3,5−二置換の場合、X及びXは同時にClとはならない。)。
【0026】
本発明の第四の主題は、式(VIII)のアニリンエーテルである;
【0027】
【化13】

(式中、
、R、X及びXは、上記の意味を有し;3,5−二置換の場合、X及びXは同時にClとはならない。)。
【0028】
本発明の第五の主題は、式(XIII)のアミノアセタールである;
【0029】
【化14】

(式中、RからRは、上記の意味を有する。)。
【0030】
本発明の第六の主題は、望ましくない微生物を防除するための、本発明によるフェニルアミジン又はこれらの混合物の医学的及び非医学的使用に関する。
【0031】
本発明のさらなる主題は、本発明によるジハロフェノキシフェニルアミジンの少なくとも1つを含む、望ましくない微生物を防除するための組成物に関する。
【0032】
さらに、本発明は、本発明によるジハロフェノキシフェニルアミジンが微生物及び/又はその生息環境に施用されることを特徴とする、望ましくない微生物を防除するための方法に関する。
【0033】
さらに、本発明は、少なくとも1つの本発明によるジハロフェノキシフェニルアミジンで処理されている種子に関する。
【0034】
本発明の最後の主題は、少なくとも1つの本発明によるフェノキシアミジンで処理された種子を使用することによって、望ましくない微生物から種子を保護するための方法に関する。
【発明を実施するための形態】
【0035】
一般的定義
本発明に関連して、ハロゲン(X)という用語は、別段の定義がない限り、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素からなる群から選択される要素を含み、フッ素、塩素及び臭素が好ましくは使用され、フッ素及び塩素が特に好ましく使用される。
【0036】
場合によっては置換される基は、単置換又は多置換であり得、多置換の場合、置換基は同一であるか又は異なり得る。
【0037】
1以上のハロゲン原子(−X)により置換されるアルキル基は、例えば、トリフルオロメチル(CF)、ジフルオロメチル(CHF)、CFCH、ClCH、CFCCl、CHFCClからなる群から選択される。
【0038】
本発明に関連して、アルキル基は、別段の定義がない限り、O、N、P及びSからなる群から選択される1、2以上のヘテロ原子を場合によっては有し得る、直鎖、分岐状又は環状炭化水素基である。さらに、本発明によるアルキル基は、場合によっては、−R’、ハロゲン−(−X)、アルコキシ−(−OR’)、チオエーテル又はメルカプト(−SR’)、アミノ(−NR’)、シリル(−SiR’)、カルボキシル(−COOR’)、シアノ(−CN)、アシル(−(C=O)R’)及びアミド基(−CONR’)からなる群から選択されるさらなる基により置換され得、式中、R’は水素又は、N、O、P及びSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を有し得る、C1−12アルキル基、好ましくはC2−10アルキル基、特に好ましくはC3−8アルキル基を表す。
【0039】
−C12−アルキルの定義は、アルキル基に対して本明細書中で定義される最大の範囲を含む。具体的に、この定義は、例えば、メチル、エチル、n−、イソプロピル、n−、iso−、sec−及びt−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、1,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、N−ヘプチル、N−ノニル、N−デシル、N−ウンデシル、N−ドデシルの意味を含む。
【0040】
環状C−C12−アルキル基の定義は、環状アルキル基に対して本明細書中で定義される最大の範囲を含む。具体的に、この定義は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチルの意味を含む。
【0041】
本発明に関連して、アルケニル基は、別段の定義がない限り、少なくとも1つの単不飽和(二重結合)を含み、場合によっては1、2以上の単もしくは二重不飽和又はO、N、P及びSからなる群から選択される1、2以上のヘテロ原子を有し得る、直鎖、分岐状又は環状炭化水素基である。さらに、本発明によるアルケニル基は、場合によっては、−R’、ハロゲン(−X)、アルコキシ(−OR’)、チオエーテル又はメルカプト(−SR’)、アミノ(−NR’)、シリル(−SiR’)、カルボキシル(−COOR’)、シアノ(−CN)、アシル(−(C=O)R’)及びアミド基(−CONR’)からなる群から選択されるさらなる基によって置換され得、式中、R’は、水素又は、N、O、P及びSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を有し得る、C1−12−アルキル基、好ましくはC2−10−アルキル基、特に好ましくはC3−8−アルキル基を表す。)。
【0042】
−C12−アルケニルの定義は、アルケニル基に対して本明細書中で定義される最大の範囲を含む。具体的に、この定義は、例えば、ビニル;アリル(2−プロペニル)、イソプロペニル(1−メチルエテニル);ブタ−1−エニル(クロチル)、ブタ−2−エニル、ブタ−3−エニル;ヘキサ−1−エニル、ヘキサ−2−エニル、ヘキサ−3−エニル、ヘキサ−4−エニル、ヘキサ−5−エニル;ヘプタ−1−エニル、ヘプタ−2−エニル、ヘプタ−3−エニル、ヘプタ−4−エニル、ヘプタ−5−エニル、ヘプタ−6−エニル;オクタ−1−エニル、オクタ−2−エニル、オクタ−3−エニル、オクタ−4−エニル、オクタ−5−エニル、オクタ−6−エニル、オクタ−7−エニル;ノナ−1−エニル、ノナ−2−エニル、ノナ−3−エニル、ノナ−4−エニル、ノナ−5−エニル、ノナ−6−エニル、ノナ−7−エニル、ノナ−8−エニル;デカ−1−エニル、デカ−2−エニル、デカ−3−エニル、デカ−4−エニル、デカ−5−エニル、デカ−6−エニル、デカ−7−エニル、デカ−8−エニル、デカ−9−エニル;ウンデカ−1−エニル、ウンデカ−2−エニル、ウンデカ−3−エニル、ウンデカ−4−エニル、ウンデカ−5−エニル、ウンデカ−6−エニル、ウンデカ−7−エニル、ウンデカ−8−エニル、ウンデカ−9−エニル、ウンデカ−10−エニル;ドデカ−1−エニル、ドデカ−2−エニル、ドデカ−3−エニル、ドデカ−4−エニル、ドデカ−5−エニル、ドデカ−6−エニル、ドデカ−7−エニル、ドデカ−8−エニル、ドデカ−9−エニル、ドデカ−10−エニル、ドデカ−11−エニル;ブタ−1,3−ジエニル、ペンタ−1,3−ジエニルの意味を含む。
【0043】
環状C−C−アルケニル基の定義は、環状アルキル基に対して本明細書中で定義される最大の範囲を含む。具体的に、この定義は、例えば、意味を含む。
【0044】
本発明に関連して、アルキニル基は、別段の定義がない限り、少なくとも1つの二重不飽和(三重結合)を含み、場合によっては1、2以上の単もしくは二重不飽和又は、O、N、P及びSからなる群から選択される1、2以上のヘテロ原子を有し得る、直鎖、分岐状又は環状の炭化水素基である。さらに、本発明によるアルキニル基は、場合によっては、−R’、ハロゲン(−X)、アルコキシ(−OR’)、チオエーテル又はメルカプト(−SR’)、アミノ(−NR’)、シリル(−SiR’)、カルボキシル(−COOR’)、シアノ(−CN)、アシル(−(C=O)R’)及びアミド基(−CONR’)からなる群から選択されるさらなる基により置換され得る(式中、R’は、水素又は、N、O、P及びSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を有し得る、直鎖、分岐状又は環状C1−12アルキル基を表す。)。
【0045】
環状C−Cアルキニル基の定義は、環状アルキル基に対して本明細書中で定義される最大の範囲を含む。具体的に、この定義は例えば意味を含む。
【0046】
−C12アルキニルの定義は、アルキニル基に対して本明細書中で定義される最大の範囲を含む。具体的に、この定義は、例えば、エチニル(アセチレニル)、プロパ−1−イニル及びプロパ−2−イニルの意味を含む。
【0047】
本発明に関連して、アリール基は、別段の定義がない限り、O、N、P及びSからなる群から選択される1、2以上のヘテロ原子を有し得、場合によってはR’、ハロゲン(−X)、アルコキシ(−OR’)、チオエーテル又はメルカプト(−SR’)、アミノ(−NR’)、シリル(−SiR’)、カルボキシル(−COOR’)、シアノ(−CN)、アシル(−(C=O)R’)及びアミド基(−CONR’)からなる群から選択されるさらなる基によって置換され得る(式中、R’は水素又は、N、O、P及びSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を有し得る、C1−12アルキル基、好ましくはC2−10アルキル基、特に好ましくはC3−8アルキル基を表す。)、芳香族炭化水素基である。
【0048】
5−18−アリールの定義は、5から18個の原子を有するアリール基に対して本明細書中で定義される最大の範囲を含む。具体的に、この定義は、例えば、シクロペンタジエニル、フェニル、シクロへプタトリエニル、シクロオクタテトラエニル、ナフチル及びアントラセニルを含む。
【0049】
O、N、P及びSからなる群から選択される1、2以上のヘテロ原子を有するC5−18−アリール基の定義は、例えば、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5−イソチアゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5−ピラゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、1,3,4−チアジアゾール−2−イル及び1,3,4−トリアゾール−2−イル;1−ピロリル、1−ピラゾリル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1−イミダゾリル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,3,4−トリアゾール−1−イル;3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、2−ピラジニル、1,3,5−トリアジン−2−イル及び1,2,4−トリアジン−3−イルからなる群から選択される。
【0050】
本発明に関連して、アリールアルキル基(アラルキル基)は、別段の定義がない限り、C1−8−アルキレン鎖を有し得、O、N、P及びSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子により、及び場合によっては−R’、ハロゲン(−X)、アルコキシ(−OR’)、チオエーテル又はメルカプト(−SR’)、アミノ(−NR’)、シリル(−SiR’)、カルボキシル(−COOR’)、シアノ(−CN)、アシル(−(C=O)R’)及びアミド基(−CONR’)(式中、R’は、水素又は、N、O、P及びSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を有し得る、C1−12アルキル基、好ましくはC2−10アルキル基、特に好ましくはC3−8アルキル基を表す。)からなる群から選択されるさらなる基により、アリール骨格において又はアルキレン鎖において置換され得るアリール基により置換されるアルキル基である。
【0051】
7−19−アラルキル基の定義は、骨格及びアルキレン鎖において合計7個から19個の原子を有するアラルキル基に対して本明細書中で定義される最大の範囲を含む。アリール骨格において5もしくは6個の炭素又はヘテロ原子を有し、アルキレン鎖において1から8個の炭素原子を有するC7−19−アラルキル基が好ましい。具体的には、この定義は、例えば、トリル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−ジメチルフェニルの意味を含む。
【0052】
本発明に関連して、アルキルアリール−基(アルカリル基)は、別段の定義がない限り、C1−8アルキレン鎖を有し得、O、N、P及びSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子により、及び場合によっては−R’、ハロゲン(−X)、アルコキシ(−OR’)、チオエーテル又はメルカプト(−SR’)、アミノ(−NR’)、シリル(−SiR’)、カルボキシル(−COOR’)、シアノ(−CN)、アシル(−(C=O)R’)及びアミド基(−CONR’)(式中、R’は、水素又は、N、O、P及びSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を有し得る、C1−12アルキル基、好ましくはC2−10アルキル基、特に好ましくはC3−8アルキル基を表す。)からなる群から選択されるさらなる基により、アリール骨格において又はアルキレン鎖において置換され得るアルキル基により置換されるアリール基である。
【0053】
7−19−アルキルアリール基の定義は、骨格及びアルキレン鎖において合計7から19個の原子を有するアルキルアリール基に対して本明細書中で定義される最大の範囲を含む。アリール骨格において5もしくは6個の炭素又はヘテロ原子を有し、アルキレン鎖において1から8個の炭素原子を有するC7−19−アラルキル基が好ましい。具体的には、この定義は、例えば、トリル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−ジメチルフェニルの意味を含む。
【0054】
アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルカリル及びアラルキル基は、さらに、別段の定義がない限り、N、O、P及びSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を有し得る。ここで、ヘテロ原子は、指示される炭素原子を置換する。
【0055】
本発明による化合物は、適切であれば、様々な可能な異性体の形態、特に立体異性体、例えばE−及びZ−、スレオ−及びエリスロ−など、及びまた光学異性体、しかし適切であればまた互変異性体、の混合物として存在し得る。E−及びZ−異性体の両方、またスレオ−及びエリスロ−の両方、及びまた光学異性体、これらの異性体の何らかの混合物及びまた可能な互変異性体の形態も開示及び主張される。
【0056】
本発明によるアミジンは、式(I)の化合物:
【化15】

【0057】
又はそれらの塩、N−オキシド、金属錯体及びそれらの立体異性体である。
【0058】
式(I)において、基は下記で定義される意味を有する。与えられる定義はまた全ての中間体にも適用される。
【0059】
は、
水素、
直鎖、分岐状C1−12−アルキル、C2−12−アルケニル、C2−12−アルキニル基又は環状C3−8−アルキル、C4−8−アルケニル、C4−8−アルキニル基(ここで、上述の環状基の全ての環系において、1以上の炭素原子が、N、O、P及びSからなる群から選択されるヘテロ原子により置換され得、上述の基は全て、−R’、ハロゲン(−X)、アルコキシ(−OR’)、チオエーテル又はメルカプト(−SR’)、アミノ(−NR’)、シリル(−SiR’)、カルボキシル(−COOR’)、シアノ(−CN)及びアミド基(−CONR’)(式中、R’は、水素又は、N、O、P及びSから選択される1以上のヘテロ原子を有し得るC1−12−アルキル基、好ましくはC2−10アルキル基、特に好ましくはC3−8アルキル基を表す。)からなる群から選択される1以上の基により置換され得る。);
メルカプト(−SH)及びチオエーテル基(−SR’’)(式中、R’’は、C1−12−アルキル基、好ましくはC2−10−アルキル基、特に好ましくはC3−8−アルキル基を表す。)(ここで、上述の環状基の全ての環系において、1以上の炭素原子が、N、O、P及びSからなる群から選択されるヘテロ原子により置換され得、上述の基は全て、−R’、ハロゲン(−X)、アルコキシ(−OR’)、チオエーテル又はメルカプト(−SR’)、アミノ(−NR’)、シリル(−SiR’)、カルボキシル(−COOR’)、シアノ(−CN)及びアミド基(−CONR’)(R’は上記の意味を有する。)からなる群から選択される1以上の基により置換され得る。)
からなる群から選択される。
【0060】
は、直鎖、分岐状C1−12−アルキル、C2−12−アルケニル、C2−12−アルキニル、環状C3−8−アルキル、C4−8−アルケニル、C4−8−アルキニル又はC5−18−アリール、C7−19−アラルキル及びC7−19−アルカリル基(ここで、上述の環状基の全ての環系において、1以上の炭素原子が、N、O、P及びSからなる群から選択されるヘテロ原子により置換され得、上述の基は全て、−R’、ハロゲン(−X)、アルコキシ(−OR’)、チオエーテル又はメルカプト(−SR’)、アミノ(−NR’)、シリル(−SiR’)、カルボキシル(−COOR’)、シアノ(−CN)及びアミド基(−CONR’)(R’は上記の意味を有する。)からなる群から選択される1以上の基により置換され得る。)からなる群から選択される。
【0061】
は、
シアノ(−CN)、メルカプト(−SH)、チオエーテル(−SR’’)、アルコキシ(−OR’’)及びアシル基(−(C=O)−R’’)(R’’は上記の意味を有する。);
直鎖、分岐状C1−12−アルキル、C2−12−アルケニル、C2−12−アルキニル、環状C3−8−アルキル、C4−8−アルケニル、C4−8−アルキニル又はC5−18−アリール、C7−19−アラルキル又はC7−19−アルカリル基(ここで、上述の環状基の全ての環系において、1以上の炭素原子が、N、O、P及びSからなる群から選択されるヘテロ原子により置換され得、上述の基は全て、−R’、ハロゲン(−X)、アルコキシ(−OR’)、チオエーテル又はメルカプト(−SR’)、アミノ(−NR’)、シリル(−SiR’)、カルボキシル(−COOR’)、シアノ(−CN)及びアミド基(−CONR’)(R’は上記の意味を有する。)からなる群から選択される1以上の基により置換され得る。)
からなる群から選択される。
【0062】
本発明による代替的な実施形態において、R及びR、R及びR又はR及びRは、それらが連結される原子と一緒に、又は、N、O、P及びSからなる群から選択されるさらなる原子と一緒に、R’、ハロゲン(−X)、アルコキシ(−OR’)、チオエーテル又はメルカプト(−SR’)、アミノ(−NR’)、シリル(−SiR’)、カルボキシル(−COOR’)、シアノ(−CN)及びアミド基(−CONR’)(R’は上記の意味を有する。)により置換され得る、4から7員環、好ましくは5から6員環を形成し得;
は、
ハロゲン原子(X−);
シアノ(−CN)、メルカプト(−SH)、チオエーテル(−SR’’)、アルコキシ(−OR’’)及びアシル基(−(C=O)−R’’)(R’’は上記の意味を有する。);
直鎖、分岐状C1−12−アルキル、C2−12−アルケニル、C2−12−アルキニル、環状C3−8−アルキル、C4−8−アルケニル、C4−8−アルキニル又はC5−18−アリール、C7−19−アラルキル又はC7−19−アルカリル基(ここで、上述の環状基の全ての環系において、1以上の炭素原子が、N、O、P及びSからなる群から選択されるヘテロ原子により置換され得、上述の基は全て、−R’、ハロゲン(−X)、アルコキシ(−OR’)、チオエーテル又はメルカプト(−SR’)、アミノ(−NR’)、シリル(−SiR’)、カルボニル(−COOR’)、シアノ(−CN)及びアミド基(−CONR’)(R’は上記の意味を有する。)からなる群から選択される1以上の基により置換され得る。)
からなる群から選択される。
【0063】
は、
水素;
ハロゲン原子(X−);
シアノ(−CN)、メルカプト(−SH)、チオエーテル(−SR’’)、アルコキシ(−OR’’)及びアシル基(−(C=O)−R’’)(R’’は上記の意味を有する。);
直鎖、分岐状C1−12−アルキル、C2−12−アルケニル、C2−12−アルキニル、環状C3−8−アルキル、C4−8−アルケニル、C4−8−アルキニル基又はC5−18−アリール、C7−19−アラルキル又はC7−19−アルカリル基(ここで、上述の環状基の全ての環系において、1以上の炭素原子が、N、O、P及びSからなる群から選択されるヘテロ原子により置換され得、上述の基は全て、−R’、ハロゲン(−X)、アルコキシ(−OR’)、チオエーテル又はメルカプト(−SR’)、アミノ(−NR’)、シリル(−SiR’)、カルボニル(−COOR’)、シアノ(−CN)及びアミド基(−CONR’)(R’は上記の意味を有する。)からなる群から選択される1以上の基により置換され得る。)
からなる群から選択される。
【0064】
は、F、Cl、Br及びIからなる群から選択され;
は、フェニル基の4−又は5−位の何れかにあり、F、Cl、Br及びIからなる群から選択され;
3,5−二置換の場合、X及びXは同時にClとはならない。
【0065】
特に、WO−A−00/046 184で開示されるN−メチル−N−エチル−N’−[4−(3,5−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジンは、本発明の範囲から除外される。
【0066】
式(I)において、基は下記で定義される好ましい意味を有する。好ましいものとして与えられる定義は全ての中間体に同様に適用される:
は、好ましくは、水素、メルカプト基(−SH)又はC1−8−アルキル基からなる群から選択される。
【0067】
は、好ましくは、直鎖又は分岐状C1−8−アルキル基からなる群から選択される。
【0068】
は、好ましくは、直鎖、分岐状及び脂環式C3−8−アルキル基からなる群から選択される。
【0069】
本発明による代替的な好ましい実施形態において、R及びRは、これらが連結される窒素原子又は、N、O、P及びSから選択されるさらなる原子と一緒に、C1−12−アルキル基、好ましくはC2−10−アルキル基、特に好ましくはC3−8−アルキル基により置換され得る5から6員環を形成し得る。
【0070】
は、好ましくは、
ハロゲン原子(−X);
直鎖又は分岐状C1−12−アルキル基及びC1−5−ハロアルキル基からなる群から選択される。
【0071】
は、好ましくは、
ハロゲン原子(−X);
直鎖又は分岐状C1−12−アルキル基及びC1−5−ハロアルキル基からなる群から選択される。
【0072】
は、好ましくは、F、Cl及びBrからなる群から選択される。
【0073】
は、フェニル基の4−又は5−位の何れかにあり、好ましくは、F、Cl及びBrからなる群から選択され;
3,5−二置換の場合、X及びXは同時にClとはならない。
【0074】
式(I)において、基は下記で定義される特に好ましい意味を有する。特に好ましいものとして与えられる定義は全ての中間体に同様に適用される:
は、特に好ましくは、
水素、
メルカプト(−SH)、メチル、エチル及びシクロプロピルメチル基からなる群から選択される。
【0075】
は、特に好ましくは、メチル及びエチル−基からなる群から選択される。
【0076】
は、特に好ましくは、エチル及びシクロプロピル基からなる群から選択される。
【0077】
本発明による代替的な特に好ましい実施形態において、R及びRは、これらが連結される窒素原子と一緒に、ピペリジル又はピロリジル環を形成し得る。
【0078】
は、特に好ましくは、Cl及びF原子及び−CF、−CFH及びメチル基から選択される。
【0079】
は、特に好ましくは、Cl及びF原子及び−CF、−CFH及びメチル基から選択される。
【0080】
は、特に好ましくは、F、Cl及びBrからなる群から選択される。
【0081】
は、特に好ましくは、フェニル基の4−又は5−位の何れかにあり、F、Cl及びBrからなる群から選択され;
3,5−二置換の場合、X及びXは同時にClとはならない。
【0082】
上記で定義される置換基の性質に依存して、式(I)の化合物は、酸性又は塩基性の特性を有し、無機もしくは有機酸又は塩基とともに又は金属イオンとともに、塩、適切であればまた内部塩又は付加物を形成することができる。
【0083】
適切な金属イオンは、特に、第二主族の元素、特にカルシウム及びマグネシウム、第三及び第四主族の元素、特にアルミニウム、スズ及び鉛、及び第一から第八のサブグループの元素、特にクロミウム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛など、である。特に好ましいのは、第四周期の元素の金属イオンである。ここで、金属は、それらが取り得る様々な原子価で存在し得る。
【0084】
式(I)の化合物がヒドロキシル基、カルボキシル基又は酸性の特性を誘導するその他の基を有する場合、塩を得るためにこれらの化合物を塩基と反応させることができる。
【0085】
適切な塩基は、例えば、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の(特に、ナトリウム、カリウム、マグネシウム及びカルシウムの)、水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、さらにはアンモニア、(C−C)−アルキル基を有する一級、二級及び三級アミン、(C−C)−アルカノールの、モノ−、ジ及びトリアルカノールアミン、コリン及びまたクロロコリン、である。
【0086】
式(I)の化合物が、アミノ基、アルキルアミノ基又は塩基性の特性を誘導するその他の基を有する場合、塩を得るためにこれらの化合物を酸と反応させることができる。
【0087】
無機酸の例は、ハロゲン化水素酸、例えば、フッ化水素、塩化水素、臭化水素及びヨウ化水素、硫酸、リン酸及び硝酸など、及びNaHSO及びKHSOなどの酸性塩である。
【0088】
適切な有機酸は、例えば、ギ酸、炭酸及びアルカン酸、例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸及びプロピオン酸など、及びまたグリコール酸、チオシアン酸、乳酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、シュウ酸、アルキルスルホン酸(1から20個の炭素原子を有する直鎖又は分岐状アルキル基を有するスルホン酸)、アリールスルホン酸又は−ジスルホン酸(1又は2個のスルホン酸基を有する芳香族基、例えばフェニル及びナフチルなど)、アルキルホスホン酸(1から20個の炭素原子を有する直鎖又は分岐状アルキル基を有するホスホン酸)、アリールホスホン酸又は−ジホスホン酸(1又は2個のホスホン酸基を有する芳香族基、例えばフェニル及びナフチルなど)である(ここで、アルキル及びアリール基は、さらなる置換基、例えばp−トルエンスルホン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、2−フェノキシ安息香酸、2−アセトキシ安息香酸など、を有し得る。)。
【0089】
このようにして得ることができる塩もまた殺真菌特性を有する。
【0090】
本発明に関連して特に好ましいアミジンは、次のものからなる群から選択される:
N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;−N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ヨード−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ヨード−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ヨード−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ヨード−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ヨード−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ヨード−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ヨード−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ヨード−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−フルオロ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−フルオロ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−フルオロ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−フルオロ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−フルオロ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ブロモ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホル
ムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ヨード−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ヨード−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ヨード−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ヨード−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ヨード−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ヨード−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ヨード−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ヨード−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−クロロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−クロロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−クロロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−クロロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−クロロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−クロロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−クロロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−クロロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3,5−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3,5−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3,5−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3,5−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3,5−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3,5−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3,5−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3,5−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ヨード−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ヨード−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ヨード−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ヨード−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−5−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−5−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−5−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ヨード−5−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−5−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ヨード−5−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ヨード−5−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ヨード−5−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−フルオロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−クロロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−クロロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−クロロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−クロロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−クロロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−クロロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−クロロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−クロロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ブロモ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3,4−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3,4−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3,4−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3,4−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3,4−ジヨードフ
ェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3,4−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3,4−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3,4−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3,5−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3,5−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3,5−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3,5−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3,5−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3,5−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3,5−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3,5−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン、4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−ジメチル−N−[(E)−ピペリジン−1−イルメチリデン]アニリン、N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル]−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル]−N−エチル−N−プロピルイミドホルムアミド、N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル]−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−ジメチル−N−[(E)−ピペリジン−1−イルメチリデン]アニリン、N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル]−N−メチル−N−エチル−1−イルイミドホルムアミド、N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル]−N−メチル−N−プロパ−2−エン−1−イルイミドホルムアミド、N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル]−N−メチル−N−プロピル−イルイミドホルムアミド、N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル]−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−ジメチル−N−[(E)−ピペリジン−1−イルメチリデン]アニリン、N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル]−N−(シクロプロピルメチル)−N−メチルイミドホルムアミド。
【0091】
本発明によるアミジンの調製
下記スキーム(I)で示されるプロセスにより、本発明によるジハロフェノキシフェニルアミジンを得ることができる。
【0092】
【化16】

【0093】
段階(a)
本発明によるある実施形態において、下記の反応スキームに従い、式(II)のジハロフェノール又はそれから形成されるフェノキシドと式(III)のニトロベンゼン誘導体を反応させ、式(VI)のニトロフェニルエーテルを得る:
【0094】
【化17】

【0095】
適切な離脱基(Z)は、一般的な反応条件下で十分な核逸散性(nucleofugicity)を有する全ての置換基である。適切な離脱基の例としてはハロゲン、トリフラート、メシラート、トシラート又はSOMeが挙げられる。
【0096】
この反応は、好ましくは塩基存在下で行われる。
【0097】
適切な塩基は、このような反応で通常使用される有機及び無機塩基である。例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の、水素化物、水酸化物、アミド、アルコキシド、酢酸塩、フッ化物、リン酸塩、炭酸塩及び重炭酸塩からなる群から選択される塩基を使用することが好ましい。本発明で特に好ましいのは、ナトリウムアミド、水素化ナトリウム、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、フッ素化カリウム、フッ素化セシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム及び炭酸セシウムである。さらに、三級アミン、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチルベンジルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロノネン(DBN)及びジアザビシクロウンデセン(DBU)である。
【0098】
適切であれば、パラジウム、銅及びそれらの塩又は錯体からなる群から選択される触媒を使用し得る。
【0099】
未希釈のまま(ニート)又は溶媒中でフェノールとのニトロベンゼン誘導体の反応を行うことができ;好ましくは、一般的な反応条件下で不活性である標準的溶媒から選択される溶媒中でこの反応を行う。
【0100】
脂肪族、脂環式又は芳香族炭化水素、例えば、石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリンなど;ハロゲン化炭化水素、例えば、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン又はトリクロロエタンなど;エーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、メチルtert−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン又はアニソールなど;ニトリル、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、n−又はイソブチロニトリル又はベンゾニトリルなど;アミド、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドン(NMP)又はヘキサメチレンホスホリックトリアミドなど;又は水とのこれらの混合物及びまた純水が好ましい。
【0101】
減圧下で、大気圧で、又は大気圧より高い圧力下で、−20℃から200℃の温度で、この反応を行うことができ、好ましくは、大気圧で50℃から150℃の温度でこの反応を行う。
【0102】
段階(b)
本発明による代替的実施形態において、式(V)のニトロフェノール誘導体又はこれから形成されるフェノキシドを下記の反応スキームに従い式(IV)のジハロフェニル誘導体と反応させ、式(VI)のニトロフェニルエーテルを得る:
【0103】
【化18】

【0104】
この反応条件、溶媒、触媒及び適切な離脱基(Z)に関して、段階(a)を参照し得る。
【0105】
段階(c)
本発明による更なる代替的実施形態において、式(VII)のアニリンを下記の反応スキームに従い式(IV)のジハロフェニル誘導体と反応させ、式(VIII)のアミノニトロフェニルエーテルを得る:
【0106】
【化19】

【0107】
この反応条件、溶媒、触媒及び適切な離脱基(Z)に関して、段階(a)を参照し得る。
【0108】
段階(d)
本発明による更なる代替的実施形態において、式(XII)のアミノフェノールを下記の反応スキームに従い式(IV)のジハロフェニル誘導体と反応させ、式(VIII)のアミノニトロフェニルエーテルを得る:
【0109】
【化20】

【0110】
この反応条件、溶媒、触媒及び適切な離脱基(Z)に関して、段階(a)を参照し得る。
【0111】
段階(e)
【0112】
【化21】

【0113】
先行技術に記載のニトロ基を還元するための何らかの方法により、段階(e)に従う還元を行うことができる。
【0114】
好ましくは、WO0046184に記載のように、濃塩酸中で塩化スズを用いて還元を行う。しかし、あるいは、水素ガスを使用することにより、適切な場合は例えばラネーニッケル又はPd/Cなどの適切な水素化触媒の存在下で、この還元を行うこともできる。この反応条件は既に先行技術に記載されており、当業者にとって周知である。
【0115】
この還元が液相で行われる場合、一般的な反応条件に対して不活性である溶媒中でこの反応を行うべきである。あるこのような溶媒は例えばトルエンである。
【0116】
段階(f)
下記の反応スキームに従い、
(i)式(XIII)のアミノアセタール又は
(ii)式(XIV)のアミド又は
(iii)式(XVI)のオルトエステルの存在下での式(XV)のアミン
を使用する様々な代替的方法を用いて、上記スキーム(I)で示されるように、段階(f)に従い本発明による式(I)のアミジンへの式(VIII)のアニリンエーテルの変換を行うことができる。
【0117】
【化22】

【0118】
本発明によるプロセスの個々の代替的実施形態(i)から(iii)を下記で簡潔に説明する。
【0119】
(i)段階(i)としてスキーム(I)で示される本発明によるある実施形態によると、式(XIII)のアミノアセタールと式(VIII)のアニリンエーテルを反応させ(R及びRは上述のとおりに定義され、R及びRはC1−8−アルキル基からなる群から、好ましくはC2−6アルキル基から、特に好ましくはC3−5−アルキル基から選択される。)、一緒になって5又は6員環炭素環を形成して、本発明による式(I)のフェノキシアミジンを与え得る。
【0120】
例えばジメチル硫酸などのアルキル化剤との反応により、JACS、65、1566(1943)に記載のホルムアミドから式(XIII)のアミノアセタールを得ることができる。
【0121】
段階(i)に従う反応は好ましくは酸の存在下で行われる。
【0122】
適切な酸は、例えば、有機及び無機酸及びp−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、塩酸(気体、液体又は有機溶液中)又は硫酸からなる群から選択される。
【0123】
(ii)段階(ii)としてスキーム(I)で示される、本発明による代替的実施形態において、式(XIV)のアミドと式(VIII)のアニリンエーテルを反応させ(基RからRは上記で定義されるとおりである。)、本発明によるフェノキシアミジンを得る。
【0124】
適切であれば、段階(ii)による反応はハロゲン化剤の存在下で行われる。例えば、適切なハロゲン化剤は、PCl、PCl、POCl又はSOClからなる群から選択される。
【0125】
さらに、この反応は、あるいは、縮重剤の存在下で行われ得る。
【0126】
適切な縮重剤は、アミド結合を形成するために通常使用されるものであり;酸ハロゲン化物形成物質(former)、例えば、ホスゲン、三臭化リン、三塩化リン、五塩化リン、リントリクロリドオキシドもしくは塩化チオニル;無水物形成物質、例えば、クロロギ酸、クロロギ酸メチル、クロロギ酸イソプロピル、クロロギ酸イソブチルもしくはメタンスルホニルクロリド;カルボジイミン、例えば、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミン(DCC)又はその他の慣習的な縮合剤、例えば、五酸化リン、ポリリン酸、N,N’−カルジイミダゾール、2−エトキシ−N−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン(EEDQ)、トリフェニルホスフィン/四塩化炭素もしくはブロモ−トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェートなどを例として挙げ得る。
【0127】
段階(ii)に従う反応は、好ましくは、一般的な反応条件下で不活性である標準的溶媒から選択される溶媒中で行われる。脂肪族、脂環式又は芳香族炭化水素、例えば、石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリンなど;ハロゲン化炭化水素、例えば、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン又はトリクロロエタンなど;エーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、メチルtert−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン又はアニソールなど;ニトリル、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、n−又はイソブチロニトリル又はベンゾニトリルなど;アミド、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドン(NMP)又はヘキサメチレンホスホリックトリアミドなど;エステル、例えば、酢酸メチル又は酢酸エチルなど;スルホキシド、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)など;スルホン、例えばスルホランなど;アルコール、例えばメタノール、エタノール、n−又はイソプロパノール、n−、イソ−、sec−又はtert−ブタノール、エタンジオール、プロパン−1,2−ジオール、エトキシエタノール、メトキシエタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル又はこれらの混合物が好ましい。
【0128】
(iii)段階(iii)としてスキーム(I)で示される本発明によるさらなる代替的実施形態によると、式(XVI)(Rは上記で定義されるとおりであり、R10からR12は互いに独立に、C1−8アルキル基、好ましくはC2−6アルキル基、特に好ましくはC3−5アルキル基からなる群から選択される。)のオルトエステルの存在下で式(XV)(基R及びRは上記で定義されるとおりである。)のアミンと式(VIII)のアニリンエーテルを反応させ、本発明によるジハロ置換フェノキシアミジンを得る。
【0129】
段階(iii)による反応は、好ましくは、一般的な反応条件下で不活性である標準的溶媒から選択される溶媒中で行われる。脂肪族、脂環式又は芳香族炭化水素、例えば、石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリンなど;ハロゲン化炭化水素、例えば、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン又はトリクロロエタンなど;エーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、メチルtert−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン又はアニソールなど;ニトリル、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、n−又はイソブチロニトリル又はベンゾニトリルなど;アミド、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドン(NMP)又はヘキサメチレンホスホリックトリアミドなど;エステル、例えば、酢酸メチル又は酢酸エチルなど;スルホキシド、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)など;スルホン、例えばスルホランなど;アルコール、例えばメタノール、エタノール、n−又はイソプロパノール、n−、イソ−、sec−又はtert−ブタノール、エタンジオール、プロパン−1,2−ジオール、エトキシエタノール、メトキシエタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル又は水とのこれらの混合物及びまた純水が好ましい。
【0130】
段階(g)
本発明による代替的な実施形態において、下記の反応スキームに従い、
(i)式(XIII)のアミノアセタールと、又は
(ii)式(XIV)のアミドと、又は
(iii)式(XVI)のオルトエステルの存在下で式(XV)のアミンと、
式(XII)のアミノフェノールを反応させて、式(X)のアミジンを得ることが既に可能である。
【0131】
【化23】

【0132】
反応条件、溶媒、触媒に関しては、段階(f)を参照し得る。
【0133】
例えば段階(j)に記載のように、本発明による式(I)の標的分子への式(X)のアミジンのさらなる変換を行い得る。
【0134】
段階(h)
本発明による代替的な実施形態において、下記の反応スキームに従い、
(i)式(XIII)のアミノアセタールと、又は
(ii)式(XIV)のアミドと、又は
(iii)式(XVI)のオルトエステルの存在下で式(XV)のアミンと、
式(VII)のアミノフェニル誘導体を反応させて、式(XI)のアミジンを得ることができる:
【0135】
【化24】

【0136】
反応条件、溶媒、触媒に関しては、段階(f)を参照し得る。
【0137】
例えば段階(i)に記載にように、本発明による式(I)の標的分子への式(XI)のアミジンのさらなる変換を行うことができる。
【0138】
段階(i)
本発明によるさらなる実施形態によると、下記反応スキームに従い、段階(h)から得ることができる式(XI)のアミジンを式(II)のジハロフェノール又はそれから形成されるフェノキシドと反応させて、本発明による式(I)の標的分子を得ることができる。
【0139】
【化25】

【0140】
反応条件、離脱基(Z)、溶媒及び触媒に関しては、段階(a)を参照し得る。
【0141】
段階(j)
本発明によるさらなる実施形態によると、下記の反応スキームに従い、式(IV)のジハロフェニル誘導体と段階(g)から得られる式(X)のアミジンを反応させて、本発明による式(I)の標的分子を得ることができる
【0142】
【化26】

【0143】
反応条件、離脱基(Z)、溶媒及び触媒に関しては、段階(b)を参照し得る。
【0144】
式(I)のアミジンを調製するための本発明によるプロセスに関連して、反応段階の次の組み合わせを有利なものと見なすものとする:段階(a)、(e)及び(f);段階(b)、(e)及び(f);段階(c)及び(f);段階(d)及び(f);段階(h)及び(i)及び/又は段階(g)及び(j)。
【0145】
本発明によるフェノキシアミジンの調製は、適切であるならば、中間体の中間単離を行わずに行われ得る。
【0146】
通常の精製法を用いて、フェノキシアミジンの最終精製を行うことができる。好ましくは、結晶化により精製を行う。
【0147】
望ましくない微生物の防除
本発明によるアミジンは、強力な殺微生物作用を示し、植物保護において及び材料保護において、真菌及び細菌などの望ましくない微生物を防除するために使用することができる。
【0148】
植物保護
殺真菌剤は、ネコブカビ類、卵菌類、ツボカビ類、接合菌類、子嚢菌類、担子菌類及び不完全菌類を防除するために植物保護において用いることができる。
【0149】
殺細菌剤は、シュードモナス科、リゾビウム科、腸内細菌科、コリネバクテリウム科及びストレプトミセス科を防除するために植物保護において用いることができる。
【0150】
上記で挙げられる一般名下に分類される真菌病害及び細菌病害の一部の病原体の例を挙げるが、これらに限定されない。
【0151】
ウドンコ病の病原体により引き起こされる病害、例えば以下のものなど;
例えばブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)などのブルメリア属;
例えばポドスフェラ・ロイコトリカ(Podosphaera leucotricha)などのポドスフェラ属;
例えばスフェロテカ・フルギネ(Sphaerotheca fulginea)などのスフェロテカ属;
例えばウンシヌラ・ネカトール(Uncinula necator)などのウンシヌラ属;
さび病原体により引き起こされる病害、例えば以下のものなど;
例えばギムノスポランギウム・サビネ(Gymnosporangium sabinae)などのギムノスポランギウム属;
ヘミレイア・バスタトリクス(Hemileia vastatrix)などのヘミレイア属;
例えばファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)及びファコプソラ・メイボミエ(Phakopsora meibomiae)などのファコプソラ属;
例えばプクシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)などのプクシニア属;
例えばウロミセス・アペンディクラツス(Uromyces appendiculatus)などのウロミセス属;
卵菌綱の病原体により引き起こされる病害、例えば以下のものなど;
例えばブレミア・ラクツカ(Bremia lactucae)などのブレミア属;
例えばペロノスポラ・ピシ(Peronospora pisi)又はペロノスポラ・ブラシカ(Peronospora brassicae)などのペロノスポラ属;
例えばフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)などのフィトフトラ属;
例えばプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)などのプタンジクツユカビ属;
例えばシュードペロノスポラ・フムリ(Pseudoperonospora humuli)又はシュードペロノスポラ・キュベンシス(Pseudoperonospora cubensis)などのニセツユカビ属;
例えばピシウム・ウルチマム(Pythium ultimum)などのフハイカビ属;
例えば以下のものにより引き起こされる、斑点病及び萎葉(leaf wilt)、
例えばアルタナリア・ソラニ(Alternaria solani)などのアルタナリア属;
例えばサーコスポラ・ベチコラ(Cercospora beticola)などのサーコスポラ属;
例えばクラドスポリウム・ククメリヌム(Cladosporium cucumerinum)などのクラドスポリウム属;
例えばコクリオボラス・サチブス(Cochliobolus sativus)などのコクリオボラス属(分生子型:ドレクスレラ(Drechslera)、同義語:ヘルミントスポリウム);
例えばコレトトリカム・リンデムタニウム(Colletorichum lindemuthanium)などのコレトトリカム属;
例えばシクロコニウム・オレギヌム(Cycloconium oleaginum)などのシクロコニウム属;
例えばジアポルテ・シトリ(Diaporthe citri)などのジアポルテ属;
例えばエルシノ・フォエセティ(Elsinoe fawcettii)などのエルシノ属;
例えばグレオスポリウム・レティコラ(Gloeosporium laeticolor)などのグレオスポリウム属;
例えばグロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata)などのグロメレラ属;
例えばギグナルディア・ビドウェリ(Guignardia bidwelli)などのギグナルディア属;
例えばレプトスフェリア・マクラン(Leptosphaeria maculans)などのレプトスフェリア属;
例えばマグナポルテ・グリセア(Magnaporthe・grisea)などのマグナポルテ属;
例えばミコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)及びミコスファエレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)などのミコスファエレラ属;
例えばファエオスファエリア・ノドルム(Phaeosphaeria nodorum)などのファエオスファエリア属;
例えばピレノフォラ・テレス(Pyrenophora teres)などのピレノフォラ属;
例えばラムラリア・コロ−シグニ(Ramularia collo−cygni)などのラムラリア属;
例えばリンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)などのリンコスポリウム属;
例えばセプトリア・アピ(Septoria apii)などのセプトリア属;
例えばチフラ・インカルナタ(Typhula incarnata)などのチフラ属;
例えばベンチュリア・イナクアリス(Venturia inaequalis)などのベンチュリア属;
例えば次のものにより引き起こされる根及び茎の病害;
例えばコルチキウム・グラミネルム(Corticium graminearum)などのコルチキウム属;
例えばフザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)などのフザリウム属;
例えばゲウマノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)などのゲウマノミセス属;
例えばリゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)などのリゾクトニア属
例えばタペシア・アキュホルミス(Tapesia acuformis)などのタペシア属;
例えばティエラビオプシス・バシコラ(Thielaviopsis basicola)などのティエラビオプシス属;
例えば次のものにより引き起こされる穂及び円錐花序(トウモロコシ穂軸を含む。)の病害
例えばアルタナリア種などのアルタナリア属;
例えばアスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)などのアスペルギルス属;
例えばクラドスポリウム・クラドスポリオイデス(Cladosporium cladosporioides)などのクラドスポリウム属;
例えばクラビセプス・パーピュレアー(Claviceps purpurea)などのクラビセプス属;
例えばフザリウム・クルモラム(Fusarium culmorum)などのフザリウム属;
例えばジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)などのジベレラ属;
例えばモノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)などのモノグラフェラ属;
次のものなどの黒穂病菌により引き起こされる病害
例えばスファセロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca reiliana)などのスファセロテカ属;
例えばチレチア・カリエス(Tilletia caries)などのチレチア属;
例えばウロシスティス・オキュルタ(Urocystis occulta)などのウロシスティス属;
例えばウスチラゴ・ヌダ(Ustilago nuda)などのウスチラゴ属;
例えば次のものなどにより引き起こされる果実腐敗;
例えばアスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)などのアスペルギルス属;
例えばボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)などのボトリティス属;
例えばペニシリウム・エクスパンスム(Penicillium expansum)及びペニシリウム・プルプロゲヌム(Penicillium purpurogenum)などのペニシリウム属;
例えばスクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum)などのスクレロチニア属;
例えばベルティシリウム・アルボートルム(Verticilium alboatrum)などのベルティシリウム属;
次のものなどにより引き起こされる、種子及び土壌腐れ及び萎凋及び苗の病害
例えばアルタナリア・ブラシキコラ(Alternaria brassicicola)などのアルタナリア属;
例えばアファノミセス・エウテイケス(Aphanomyces euteiches)などのアファノミセス属;
例えばアスコキタ・レンチス(Ascochyta lentis)などのアスコキタ属;
例えばアスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)などのアスペルギルス属;
例えばクラドスポリウム・ヘルバルム(Cladosporium herbarum)などのクラドスポリウム属;
例えばコクリオボラス・サチブス(Cochliobolus sativus)などのコクリオボラス属(分生子型:ドレクスレラ(Drechslera)、同義語:ヘルミントスポリウム);
例えばコレトトリカム・ココデス(Colletotrichum cocodes)などのコレトトリカム属;
例えばフザリウム・クルモラム(Fusarium culmorum)などのフザリウム属;
例えばジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)などのジベレラ属;
例えばマクロフォミナ・ファセオリナ(Macrophomina phaseolina)などマクロフォミナ属
例えばモノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)などのモノグラフェラ属;
例えばペニシリウム・エクスパンスム(Penicillium expansum)などのペニシリウム属;
例えばホマ・リンガム(Phoma lingam)などのホマ属;
例えばホモシス・ソジェ(Phomopsis sojae)などのホモシス属;
例えばフィトフトラ・カクトルム(Phytophthora cactorum)などのフィトフトラ属;
例えばピレノフォラ・グラミネア(Pyrenophora graminea)などのピレノフォラ属;
例えばピリクラリア・オリゼ(Pyricularia oryzae)などのピリクラリア属;
例えばピシウム・ウルチマム(Pythium ultimum)などのフハイカビ属;
例えばリゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)などのリゾクトニア属;
例えばリゾプス・オリゼ(Rhizopus oryzae)などのリゾプス属;
例えばスクレロティウム・ロルフシ(Sclerotium rolfsii)などのスクレロティウム属;
例えばセプトリア・ノドラム(Septoria nodorum)などのセプトリア属;
例えばチフラ・インカルナタ(Typhula incarnata)などのチフラ属;
例えばバーティシリウム・ダリエ(Verticillium dahliae)などのバーティシリウム属;
例えば次のものなどにより引き起こされる、潰瘍病、瘤及びてんぐ巣病
ネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena)などのネクトリア属;
例えば次のものなどにより引き起こされる萎凋
モニリニア・ラクサ(Monilinia laxa)などのモニリニア属;
例えば次のものなどにより引き起こされる、葉、花及び果実の変形
例えばタフリナ・デフォルマンス(Taphrina deformans)などのタフリナ属;
例えば次のものなどにより引き起こされる、木本の退化性病害
例えばファエオモニエラ・クラミドスポラ(Phaeomoniella chlamydospora)、ファエオモニウム・アレオフィルム(Phaeomonium aleophilum)及びホミチポリア・メディテラネア(Fomitiporia mediterranea)などのエスカ属;
例えば次のものなどにより引き起こされる、花及び種子の病害
ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)などのボトリチス属;
例えば次のものなどにより引き起こされる、根茎の病害;
例えばリゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)などのリゾクトニア属;
例えばヘルミントスポリウム・ソラニ(Helminthosporium solani)などのヘルミントスポリウム属;
例えば次のものなどの細菌病原体により引き起こされる病害;
例えばキサントモナス・カムペストリス pv.オリゼ(Xanthomonas campestris pv.oryzae)などのキサントモナス属;
例えばシュードモナス・シリンガエ pv.ラクリマンス(Pseudomonas syringae pv.lachrymans)などのシュードモナス属;
例えばエルウィニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)などのエルウイニア属。
【0152】
好ましくは、ダイズの次の病害に有効であり得る:
例えば、次のものにより引き起こされる、葉、茎、鞘及び種子における真菌病:
アルタナリア斑点病(アルタナリア類、アトランス・テヌイシマ(atrans tenuissima))、(コレクトリクム・グロエオスポロイデス・デマチウム var.トランカツム(Colletotrichum gloeosporoides dematium var.truncatum))、褐斑病(セプトリア・グリシネス(Septoria glycines))、サーコスポラ斑点病及び胴枯れ病(セルコスポラ・キクチ(Cercospora kikuchii))、コアネホラ葉の胴枯れ病(コアネホラ・インフンディブリフェラ・トリスポラ(Choanephora infundibulifera trispora)(Syn.))、黒砂病(ダクツリホラ・グリシネス(Dactuliophora glycines))、べと病(ペロノスポラ・マンシュリカ(Peronospora manshurica)、ドレクスレラ胴枯病(ドゥレシュレラ・グリシニ(Drechslera glycini)、フロッグアイ斑点病(サーコスポラ・ソジナ(Cercospora sojina))、そばかす病(レプトスフェルリナ・トリフォリ(Leptosphaerulina trifolii))、黒葉枯病(フィロスチクタ・ソジェコラ(Phyllosticta sojaecola))、鞘及び幹胴枯病(ホモシス・ソジェ(Phomopsis sojae))、ウドンコ病(ミクロスフェラ・ディフサ(Microsphaera diffusa)、葉しょう褐斑病(ピレノケタ・グリシネ(Pyrenochaeta glycines))、リゾクトニア・アエリアル(Rhizoctonia aerial)葉腐病及びクモの巣病(リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani))、さび病(ファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)、黒痘病(スファセロマ・グリシネ(Sphaceloma glycines))、ステムフィリウム葉枯病(ステムフィリウム・ボトリオスム(Stemphylium botryosum))、褐色輪紋病(コリネスポラ・カシコラ(Corynespora cassiicola))。
【0153】
例えば、次のものにより引き起こされる、根及び葉柄における真菌病害
黒根腐病(カロネクトリア・クロタラリアエ(Calonectria crotalariae))、炭腐病(マクロフォミナ・ファセオリナ(Macrophomina phaseolina))、フザリウム赤カビ病又は萎凋病、根及び鞘腐れ病(フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)、フザリウム・オルトセラ(Fusarium orthoceras)、フザリウム・セミテクトゥム(Fusarium semitectum)、フザリウム・エクイセチ(Fusarium equiseti))、ミコレプトディスクス根腐病(ミコレプトディスクス・テレストリス((Mycoleptodiscus terrestris))、ネオコスモスポラ(ネオコスモスポラ・バシンフェクタ(Necosmospora vasinfecta))、ダイズ黒点病(ディアポルテ・ファセオロルム(Diaporthe phaseolorum))、枝枯れ病(ディアポルテ・ファセオロルム ver.カウリボラ(Diaporthe phaseolorum var.caulivora))、茎疫病(フィトフトラ・メガスペルマ(Phytophthora megasperma))、落葉病(フィアロホラ・グレガタ(Phialophora gregata))、ピシウム腐敗病(ピシウム・アファニデルマツム(Pythium aphanidermatum)、ピシウム・イレグラレ(Pythium irregulare)、ピシウム・デバリアヌム(Pythium debaryanum)、ピシウム・ミリオチルム(Pythium myriotylum)、ピシウム・ウルチマム(Pythium ultimum))、リゾクトニア根腐病、茎腐朽病(Stem Decay)及び立ち枯れ病(リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani))、スクレロチニア茎腐朽病(Stem Decay)(スクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum))、スクレロチニア・サウザン(Sclerotinia Southern)胴枯れ病(スクレロチニア・ロルフシ(Sclerotinia rolfsii))、チエラビオシス根腐病(チエラビオシス・バシコラ(Thielaviopsis basicola))。
【0154】
本発明による活性化合物はまた、植物において強力な強化活性も示す。これらは、従って、望ましくない微生物による攻撃に対する植物の固有の防御力を動員するために適切である。
【0155】
この関連において、植物強化(耐性誘導)化合物は、処理植物が、望ましくない微生物での続く接種において、これらの微生物に対して強力な耐性を示すように植物の防御系を刺激することができる物質を意味するものとして理解されたい。
【0156】
本発明の場合、望ましくない微生物は、植物病原性真菌、細菌及びウイルスを意味するものとして理解されたい。従って、本発明による物質は、処理後のある一定の時間にわたり、言及される有害病原体による攻撃から植物を保護するために使用することができる。保護が達成される時間は、一般に、活性化合物での植物の処理後、1から10日間、好ましくは1から7日間の範囲である。
【0157】
植物病害を防除する上で必要な濃度で活性化合物が植物によって良好に耐容されることにより、植物の地上部分、植物繁殖物質及び種子、ならびに土壌の処理が可能となる。
【0158】
この関連において、本発明による化合物は、プクシニア属などの穀草類の病害(例えばプクシニア属)、ブドウ栽培における及び果実及び野菜の栽培における病害(例えば、ボツリチス、ベンツリア又はアルタナリア属など)を防除することにおいて、特に首尾よく使用することができる。
【0159】
本発明による活性化合物はまた、作物収穫量を増加させるのにも適切である。さらに、これらは、毒性がより低く、植物による耐容性が良好である。
【0160】
本発明による活性化合物はまた、場合によっては、植物成長に影響を与えるために、及び動物害虫を防除するために、除草剤として、特定の濃度及び施用量で、使用することもできる。これらは、場合によっては、さらなる活性化合物の合成のための中間体又は前駆体として使用することもできる。
【0161】
全ての植物及び植物部分を本発明に従い処理することができる。この場合に植物とは、例えば所望の及び望ましくないの野生植物又は作物植物(天然作物植物を含む)などの全ての植物及び植物群を意味するものとして理解されたい。作物植物とは、一般的な育種及び最適化方法により、又はバイオテクノロジー法及び遺伝子操作法もしくはこれらの方法の組み合わせにより得ることが可能な植物であり得、品種認証における法律により保護できるか又は保護できないトランスジェニック植物及び植物栽培品種を含む。植物部分とは、植物の地上及び地下の全ての部分及び器官、例えば若枝、葉、花及び根など、を意味すると理解すべきであり、例としては、葉、針状葉、茎、幹、花、子実体、果実及び種子、さらには根、塊茎及び根茎を挙げることができる。植物部分には、収穫物ならびに成長性及び生殖繁殖物質、例えば幼苗、塊茎、根茎、接ぎ穂及び種子も含まれる。
【0162】
活性化合物によって植物及び植物部分の本発明による処理は、直接行うか、又は一般的な処理方法、例えば浸漬、噴霧、蒸発、霧化、散播、塗布により、及び繁殖物、特に種子を用いて、1層又は多層コーティングにより、それらの環境、生息環境又は貯蔵区域に対して行うことにより行う。
【0163】
マイコトキシン
さらに、本発明による処理により、収穫作物及びそれらから調製された食品及び飼料中のマイコトキシン含量を減少させることができる。これに関連して、特に(しかし排他的ではなく)次のマイコトキシンを挙げることができる:デオキシニバレノール(DON)、ニバレノール、15−Ac−DON、3−Ac−DON、T2及びHT2−毒素、フモニシン、ゼラレノン、モニリホルミン、フサリン、ジアセオトキシスシルペノール(DAS)、ボーベリシン、エンニアチン、フサロプロリフェリン、フサレノール、オクラトキシン、パツリン、麦角アルカロイド及びアフラトキシン(これらは、例えば、次の真菌:フザリウム属、例えばフザリウム・アクミナツム(Fsarium Aacuminatum)、F.アベナセウム、F.クルークウェレンス、F.クルモルム、F.グラミネルム(ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae))、F.エクイセチ、F.フジコロイ、F.ムサルム、F.オキシスポルム、F.プロリフェラツム、F.ポアエ、F.シュードグラミネルム、F.サムブシヌム、F.スキルピ、F.セミテクツム、F.ソラニ、F.スポリトリコイデス、F.ラングセチエ、F.スブグルチナンス、F.トリシンクツム、F.ベルトリシリオイデスなど、及びまたアスペルギルス属、ペニシリウム属、クラビセプス・パーピュレアー(Claviceps purpurea)、スタキボトリス属などによってもまた起こり得る。
【0164】
材料保護
材料保護において、望ましくない微生物による攻撃及び破壊からの工業材料の保護のために本発明による物質を使用することができる。
【0165】
工業用材料とは、本発明の関連において、工業における使用のために調製された非生物材料を意味するものとして理解されたい。例えば、本発明による活性化合物により微生物による変質又は破壊から保護しようとする工業材料は、接着剤、陶砂、紙及び段ボール、布地、皮革、木材、塗料及びプラスチック製品、冷却潤滑剤及び微生物により被害を被るか又は破壊され得るその他の材料であり得る。保護しようとする材料に関連して、微生物の増殖により有害な影響を受け得る製造装置の部材、例えば冷却水循環装置の部材もまた挙げることができる。本発明に関して、工業用材料としては、好ましくは、接着剤、陶砂、紙及び段ボール、皮革、木材、塗料、冷却潤滑剤及び熱伝導液が挙げられ、木材が特に好ましい。
【0166】
工業用材料の分解又は変質をもたらし得る微生物として例えば、細菌、真菌、酵母、藻類及び粘液微生物を挙げることができる。好ましくは、本発明による活性化合物は、真菌、特に糸状菌ならびに、木材を変色させ、破壊する真菌(担子菌類)に対して及び粘液生物ならびに藻類に対して活性がある。
【0167】
例として、次の属の微生物を挙げることができる:
例えばアルタナリア・テヌイス(Alternaria tenuis)などのアルタナリア、
例えばアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)などのアスペルギルス
例えばケトミウム・グロボスム(Chaetomium globosum)などのケトミウム
例えばコニオフォラ・プエタナ(Coniophora puetana)などのコニオフォラ
例えばレンチヌス・チグリヌス(Lentinus tigrinus)などのレンチヌス
例えばペニシリウム・グラウクム(Penicillium glaucum)などのペニシリウム
例えばポリポラス・ベルシコロル(Polyporus versicolor)などのポリポラス
例えばオーレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)などのオーレオバシジウム
例えばスクレロホマ・ピチオフィラ(Sclerophoma pityophila)などのスクレロホマ、
例えばトリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)などのトリコデルマ、
例えばエスケリキア・コリ(Escherichia coli)などのエスケリキア、
例えばシュードモナス・エルギノサ(Pseudomonas・aeruginosa)などのシュードモナス、
例えばスタフィロコッカス・オーレウス(Staphylococcus aureus)などのスタフィロコッカス。
【0168】
製剤
本発明は、本発明によるフェノキシアミジンの少なくとも1つを含む、望ましくない微生物を防除するための組成物に関する。
【0169】
本発明によるフェノキシアミジンは、このために、それらの個々の物理的及び/又は化学的特性に依存して、溶液、エマルジョン、懸濁液、粉末、泡状物質、ペースト、顆粒、エアロゾル、種子用の、ポリマー性物質中及びコーティング物質中の微細カプセル化物及びまたULV冷及び温噴霧剤などの標準的製剤に変換することができる。
【0170】
これらの製剤は、既知の方法において、例えば、増量剤(液体溶媒、圧力下での液化ガス及び/又は固形担体である。)と、場合によっては界面活性剤(乳化剤及び/又は分散剤及び/又は発泡剤である。)を使用して、活性化合物を混合することにより、調製される。増量剤として水を用いる場合、例えば、有機溶媒を補助溶媒として使用することもできる。可能な液体溶媒は、基本的に、芳香族炭化水素、例えば、キシレン、トルエン又はアルキルナフタレンなど、クロル化芳香族炭化水素又はクロル化脂肪族炭化水素、例えば、クロロベンゼン、クロロエテン又は塩化メチレンなど、脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサン又はパラフィンなど、例えば鉱油留分など、アルコール、例えばブタノール又はグリコールなど、及びこれらのエーテル及びエステル、ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノンなど、強極性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシドなど、さらにまた水、である。液化ガス増量剤又は担体は、標準的温度及び標準的圧力で気体状である液体を意味するもの(例えばエアゾール噴射剤(ハロゲン化炭化水素及びまたブタン、プロパン、二酸化窒素及び二酸化炭素など))として理解されたい。可能な固形担体は、例えば、粉砕天然鉱物、例えば、カオリン、陶土、タルク、チョーク、石英、アタパルガイト、モンモリロナイト又は珪藻土など、及び粉砕合成物質、例えば、高分散シリカ、酸化アルミニウム及びケイ酸塩であり;顆粒に対して可能な固形担体は、例えば、破砕及び分別化天然岩石、例えば、方解石、軽石、大理石、海泡石及び白雲石など、及びまた無機及び有機物粉から形成される合成顆粒及び有機物質から形成される顆粒、例えば、おがくず、ココやしの実の殻、トウモロコシ穂軸及びタバコ茎などである。可能な乳化剤及び/又は発泡剤は、例えば、非イオン性及び陰イオン性乳化剤、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アリールスルホン酸塩など、及びまたタンパク加水分解物である。可能な分散剤は、例えば、リグニンサルファイト廃液及びメチルセルロースである。
【0171】
固着剤(例えばカルボキシメチルセルロースなど)、粉末、顆粒又はラッテクス形態の、天然及び合成ポリマー(例えばアラビアゴム、ポリビニルアルコール及びポリビニルアセテートなど)及びまた天然リン脂質(例えばセファリン及びレシチンなど)及び合成リン脂質を製剤中で使用することができる。その他の可能な添加物は鉱油及び植物油である。
【0172】
着色剤、例えば無機顔料(例えば、酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルーなど)及び有機着色剤(例えば、アリザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料など)及び微量栄養素(例えば、鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデン及び亜鉛の塩など)も使用することができる。
【0173】
これらの製剤は、一般に、活性化合物0.1から95重量%、好ましくは0.5から90%を含む。
【0174】
上述の製剤は、望ましくない微生物を防御するために、本発明による方法において使用することができ、この場合、本発明によるフェノキシアミジンは微生物及び/又はその生息環境に対して施用される。
【0175】
種子の処理
植物の種子の処理による植物病原性真菌の防除は以前から知られており、継続的に向上させられている。それにもかかわらず、一連の問題が種子の処理において生じ、この問題が満足のいくように解決されているとは限らない。このようにして、植物の播種後又は出芽後、植物保護組成物のさらなる施用を無用にするか又は少なくとも減少させる、種子及び発芽植物を保護する方法を開発することが望まれている。種子及び発芽植物に対して、植物病原性真菌による攻撃に対する可能な最大限の保護が与えられるが使用される活性化合物により植物そのものが損害を受けないように、使用活性化合物の量を最適化することがさらに望まれる。特に、種子の処理のための方法にはまた、植物保護組成物の消費を最小限にしながら種子及び発芽植物の最適保護を達成するために、トランスジェニック植物の固有の殺真菌特性も含まれるべきである。
【0176】
本発明は、従って、特に、本発明による組成物で種子を処理することによる、植物病原性真菌による攻撃からの種子及び発芽植物の保護のための方法にも関する。
【0177】
本発明は、同様に、植物病原性真菌から種子及び発芽植物を保護するための種子の処理のための本発明による組成物の使用に関する。
【0178】
さらに、本発明は、植物病原性真菌から保護するための、本発明による組成物で処理されている種子に関する。
【0179】
本発明の長所の1つは、本発明による組成物の特定の浸透性特性ゆえに、これらの組成物による種子の処理が植物病原性真菌から種子そのものを保護するだけでなく、出芽後、植物病原性真菌からそれらの種子由来の植物を保護する。従って、播種時又はその直後の作物の迅速な処理が省略され得る。
【0180】
同様に、本発明による混合物を特にトランスジェニック種子で使用することもできることを同様に長所として認められたい。
【0181】
本発明による組成物は、農業で、温室で、森林で又は園芸で使用される何らかの植物種の種子の保護に適切である。これに関連する種子は、特に、穀草類(コムギ、オオムギ、ライムギ、キビ及びオートムギなど)、トウモロコシ、綿花、ダイズ、コメ、ジャガイモ、ヒマワリ、マメ、コーヒー、ビート(例えばサトウダイコン及び飼料ビート)、ピーナツ、野菜(トマト、キュウリ、タマネギ及びレタスなど)、芝生及び園芸植物の種子である。穀草類(コムギ、オオムギ、ライムギ及びオートムギなど)、トウモロコシ及びコメの種子の処理は特に重要である。
【0182】
本発明に関連して、本発明による組成物は、種子に対してのみ施用されるか、又は適切な製剤で施用される。好ましくは、種子は、処理中に損傷が起きないよう十分に安定な条件下で処理される。一般に、種子の処理は、収穫から播種の間の何れかの時点で行うことができる。植物から分離され、鞘、殻、柄、表皮、毛状物質及び果肉が除かれている種子を通常使用する。このようにして、例えば、収穫し、清浄し、15重量%未満の水分含量まで乾燥させた種子を使用することが可能である。あるいは、乾燥後、例えば水で処理し次いで再び乾燥させた種子を使用することもできる。
【0183】
一般に、種子の処理において、種子の発芽が損なわれないように、又はその結果得られる植物が損傷を受けないように、種子に施用される本発明による組成物及び/又はさらなる添加物の量が選択されるよう、注意しなければならない。これは、特にある一定の施用量で植物病害効果を示し得る活性化合物では考慮すべきである。
【0184】
本発明による組成物は、直接、従ってさらなる成分を含まず、希釈せずに、施用することができる。一般に、適切な製剤の形態で種子に本組成物を施用することが好ましい。種子処理のための適切な製剤及び方法は、当業者にとって公知であり、例えば次の文献:US 4,272,417A、US 4,245,432A、US 4,808,430A、US 5,876,739A、US 2003/0176428A1、WO2002/080675A1、WO2002/028186A2に記載されている。
【0185】
本発明により使用することができる活性化合物の組み合わせは、溶液、エマルジョン、懸濁液、粉末、泡状物質、スラリー又は種子用のその他のコーティング材料及びまたULV製剤など、通常の種子粉衣製剤に変換することができる。
【0186】
これらの製剤は、活性化合物又は活性化合物の組み合わせを従来の添加物、例えば従来の増量剤、及びまた溶媒又は希釈剤、着色剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、消泡剤、保存料、補助的な増粘剤、粘着剤、ジベレリン及びまた水、と混合することによる既知の方法で調製される。
【0187】
本発明に従い使用することができる種子粉衣製剤に存在し得る適切な着色剤は、このような目的のための従来の全ての着色剤を含む。これに関連して、水に難溶性である顔料及び水溶性である染料の両方を使用し得る。例として、Rhodamine B、C.I.Pigment Red 112及びC.I.Solvent Red1の表示の下で知られる着色剤を挙げることができる。
【0188】
本発明に従い使用することができる種子粉衣製剤に存在し得る可能な湿潤剤は、湿潤性を促進し、農薬活性化合物の製剤において慣習的である全ての物質を含む。好ましくは、アルキルナフタレン−スルホネート、例えばジイソプロピル−又はジイソブチルナフタレンスルホネートを使用し得る。
【0189】
本発明に従い使用することができる種子粉衣製剤に存在し得る適切な分散剤及び/又は乳化剤は、農薬活性化合物の製剤において慣習的である全ての非イオン性、陰イオン性及び陽イオン性分散剤を含む。好ましくは、非イオン性もしくは陰イオン性分散剤又は非イオン性もしくは陰イオン性分散剤の混合物を使用し得る。特に、適切な非イオン性分散在としては、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマー、アルキルフェノールポリグリコールエーテル及びまたトリスチリルフェノールポリグリコールエーテル及びそれらのリン酸化又は硫酸化誘導体を挙げ得る。適切な陰イオン性分散剤は特にリグノスルホン酸塩、ポリアクリル酸塩及びアリールスルホネート/ホルムアルデヒド縮合物である。
【0190】
本発明に従い使用することができる種子粉衣製剤に存在し得る消泡剤は、農薬活性化合物の製剤において従来のものである全ての発泡抑制物質を含む。好ましくは、シリコーン消泡剤及びステアリン酸マグネシウムを使用し得る。
【0191】
本発明に従い使用することができる種子粉衣製剤に存在し得る保存料は、このような目的のために農薬組成物において使用することができる全ての物質を含む。例として、ジクロロフェン及びベンジルアルコールへミホルマールを挙げ得る。
【0192】
本発明に従い使用することができる種子粉衣製剤に存在し得る可能な補助的増粘剤は、このような目的のために農薬組成物において使用することができる全ての物質を含む。好ましくは、セルロース誘導体、アクリル酸誘導体、キサンタン、改質粘土及び高度分散シリカが適切である。
【0193】
本発明に従い使用することができる種子粉衣製剤に存在し得る可能な接着剤は、種子粉衣において使用することができる全ての従来の結合剤を含む。好ましくは、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール及びチロースを挙げ得る。
【0194】
本発明に従い使用することができる種子粉衣製剤に存在し得る可能なジベレリンは、好ましくは、ジベレリンA1、A3(=ジベレリン酸)、A4及びA7を含み;特に好ましくはジベレリン酸を使用する。ジベレリンは公知である(R.Wegler、「Chemie der Pflanzenschutz−und Schadlingsbekampfungsmittel(植物保護及び害虫防除剤の化学)」、Vol.2、Springer Verlag、1970、pp.401−412を参照のこと。)。
【0195】
本発明に従い使用することができる種子粉衣製剤は、非常に様々な種の種子の処理のために、直接又は水で前もって希釈した後の何れかで使用することができる。このようにして、穀草類の種子(例えばコムギ、オオムギ、ライムギ及びオートムギ及びライコムギなど)、ならびにまたトウモロコシ、コメ、菜種、エンドウマメ、豆類、綿花、ヒマワリ及びビートの種子、又は非常に様々な天然の野菜種子の粉衣のために、濃厚剤又は水での希釈によりそれらから得ることができる製剤を使用することができる。本発明に従い使用することができる種子粉衣製剤又はそれらの希釈製剤もまた、トランスジェニック植物の種子の粉衣のために使用することができる。これに関連して、発現により形成される物質との相互作用において、さらなる相乗効果も起こり得る。
【0196】
粉衣のために通常的に使用することができる全ての混合装置は、本発明に従い使用することができる種子粉衣製剤又は水の添加によりそれらから調製された製剤での種子の処理に適切である。具体的に、粉衣手順は、種子をミキサーに導入し、各時に所望の種子粉衣製剤の量を添加し(そのままで、又は水で前もって希釈した後)、製剤が種子全体に均一に分布するまで混合する。適切ならば、乾燥操作を続いて行う。
【0197】
本発明に従い使用することができる種子粉衣製剤の施用量は、比較的広い範囲内で変化し得る。これは、製剤中の活性化合物の個々の含量及び種子に依存する。活性化合物の組み合わせの施用量は、通常、0.001から50g/kg種子、好ましくは0.01から15g/kg種子の間である。
【0198】
既知の殺真菌剤、殺細菌剤、ダニ駆除剤、抗線虫剤又は殺虫剤との混合物
本発明によるフェノキシアミジンは、そのままで又はそれらの製剤において、既知の殺真菌剤、殺細菌剤、ダニ駆除剤、抗線虫剤又は殺虫剤との混合物において、従って、例えば活性スペクトルを拡大するために又は耐性の進行を防ぐために、使用することができる。
【0199】
除草剤などのその他の既知の活性化合物と、又は肥料及び成長調節物質、安全化剤又はセミオケミカルとの混合物もまた可能である。
【0200】
さらに、本発明による式(I)の化合物はまた、非常に良好な抗真菌剤活性も示す。これらは、特に、皮膚糸状菌及び出芽真菌類、カビ及び二形性真菌類(例えば、カンジダ属、例えばカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、カンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)に対して)及びまたエピデルモフィトン・フロコスム(Epidermophyton floccosum)、アスペルギルス属、例えばアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)及びアスペルギルス・フミガトゥス(Aspergillus fumigatus)など、白癬菌、例えばトリコフィトン・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)など、ミクロスポロン属、例えばミクロスポロン・カニス(Microsporon canis)及びオーズイニイ(audouinii)に対して、抗真菌活性の非常に広いスペクトルを有する。これらの真菌の列挙は含まれ得る真菌スペクトルに対する限定を何ら示すものではなく、単なる例示である。
【0201】
本発明によるジハロフェノキシフェニルアミジンは、従って、医薬及び非医薬的な適用の両方において使用することができる。
【0202】
本活性化合物は、そのままで、それらの製剤の形態で、又はそれらから調製される施用形態で(例えば、即時使用溶液、懸濁液、噴霧用粉末、ペースト、水溶剤、粉剤及び顆粒など)施用することができる。標準的な様式で、例えば、注入、噴霧(spraying)、噴霧(atomizing)、散布(scattering)、散布(dusting)、発泡、拡散などにより、施用を行う。さらに、高濃度少量散布法により活性化合物を施用すること又は活性化合物製剤又は活性化合物そのものを土壌に注入することが可能である。
【0203】
植物種子を処理することもできる。
【0204】
本発明によるフェノキシアミジンを殺真菌剤として使用する場合、施用量は、施用のタイプに依存して比較的広い範囲内で変化し得る。植物部分の処理において、活性化合物の施用量は、通常、0.1から10,000g/ha、好ましくは10から1000g/haの間である。種子の処理において、活性化合物の施用量は、通常、0.001から50g/kg種子の間、好ましくは0.01から10g/kg種子の間である。土壌処理の場合、活性化合物の施用量は、通常、0.1から10,000g/ha、好ましくは10から5000g/haの間である。
【0205】
GMO
本発明による処理の方法は、遺伝子組み換え生物(GMO)、例えば植物又は種子の処理において使用することができる。遺伝子組み換え植物(又はトランスジェニック植物)は、異種遺伝子がゲノムに安定に組み込まれている植物である。「異種遺伝子」という表現は、基本的に、植物の外部に提供されるか配置される遺伝子を意味し、核に導入される場合、葉緑体ゲノム又はハイポコンドリアル(hypochondrial)ゲノムは、関心のあるタンパク質又はポリペプチドを発現することによって、又は植物に存在するその他の遺伝子を下方制御するかもしくは抑制することによって(例えば、アンチセンス技術、コサプレッション技術又はRNA干渉−RNAi技術を用いて)、新しい又は農学的もしくはその他の特性が向上した形質転換植物を与える。ゲノムにある異種遺伝子はまた、トランス遺伝子とも呼ばれる。植物ゲノムのその特定の位置により定義されるトランス遺伝子は形質転換又はトランスジェニックイベントと呼ばれる。
【0206】
植物種又は植物品種、それらの位置及び成長条件(土壌、気候、植生期間、栄養)に依存して、本発明による処理の結果、付加的効果を超える(相乗的)効果も得られ得る。従って、例えば、施用量の減量及び/又は活性スペクトルの拡張及び/又は本発明に従い使用することができる活性化合物及び組成物の活性の向上、より良好な植物の成長、高温又は低温に対する耐性の向上、乾燥又は水又は土壌塩含量に対する耐性の向上、開花成績の向上、収穫促進、成熟の加速、収穫量向上、果実の大型化、植物の高さの向上、葉色の緑色が濃くなること、開花の早期化、収穫作物の品質及び/又は栄養価の向上、果実中の糖濃度の向上、収穫作物の貯蔵安定性及び/又は処理性の向上が可能であり、これは、実際に予想された効果を超える。
【0207】
ある一定の施用量において、本発明による活性化合物の組み合わせはまた、植物での強化効果も有し得る。従って、これらは、望ましくない植物病原性真菌及び/又は微生物及び/又はウイルスによる攻撃に対して植物の防御系を動員するのに適切である。これは、適切あれば、例えば真菌に対して本発明による組み合わせの活性が促進される理由の1つであり得る。植物強化(耐性誘導)物質は、本内容において、続いて望ましくない植物病原性真菌及び/又は微生物及び/又はウイルスが接種された場合に、処理済植物がこれらの望ましくない植物病原性真菌及び/又は微生物及び/又はウイルスに対して実質的な程度の耐性を示すように、植物の防御系を刺激することができる物質又は物質の組み合わせを意味するものとして理解されたい。この場合、望ましくない植物病原性真菌及び/又は微生物及び/又はウイルスは、植物病原性真菌、細菌及びウイルスを意味するものとして理解されたい。従って、本発明による物質は、処理後の一定の時間内で、上述の病原体による攻撃に対して植物を保護するために使用することができる。保護が有効である時間は通常、活性化合物での植物の処理後、1から10日間、好ましくは1から7日間にわたる。
【0208】
本発明に従い好ましくは処理される植物及び植物品種には、これらの植物(育種及び/又はバイオテクノロジー的手法により得られるか否かに関わらず。)に対して特に有利であり有用な形質を与える遺伝物質を有する、全ての植物が含まれる。
【0209】
本発明に従いまた好ましくは処理される植物及び植物品種は、1以上の生物ストレスに対して耐性があり、即ち、この植物は、動物及び微生物害虫に対して(例えば線虫、昆虫、ダニ、植物病原性真菌、細菌、ウイルス及び/又はウイロイドに対して)より高い防御力を示す。
【0210】
本発明に従いまた処理され得る植物及び植物品種は、1以上の非生物ストレスに対して耐性がある植物である。非生物ストレス状態には、例えば、乾燥、低温曝露、熱への曝露、浸透圧ストレス、湛水、土壌塩濃度の上昇、ミネラル曝露の向上、オゾン曝露、高照度への曝露、窒素栄養利用の制限、リン栄養利用の制限、日陰の忌避が含まれ得る。
【0211】
本発明に従いまた処理され得る植物及び植物品種は、収穫特性が向上していることを特徴とする植物である。この植物での高収量は、例えば、植物生理、成長及び発達の向上(例えば水利用効率、水保持効率、窒素利用の向上、炭素同化の促進、光合成の向上、発芽効率の向上及び成熟の加速など)の結果である。さらに、収穫量は、開花の早期化、ハイブリッド種子作製のための開花調節、苗の活力、植物の大きさ、節間数及び距離、根の成長、種子の大きさ、果実の大きさ、鞘の大きさ、鞘又は穂の数、鞘又は穂あたりの種子の数、種子質量、種子充填の促進、種子散乱の低下、鞘開裂の低下及び耐倒伏性を含む、植物構造の向上によって(ストレス下又は非ストレス下で)影響を受け得る。さらに、収穫特性には、種子組成、例えば炭水化物含量、タンパク質含量、油分含量及び組成、栄養価、抗栄養化合物の減少、処理性の向上及び貯蔵安定性の向上が含まれる。
【0212】
本発明に従い処理され得る植物は、結果として全般的に収穫量が高く、活力があり、健康であり、生物及び非生物ストレス因子に対して耐性が向上した雑種強勢(heterosis又はhybrid vigor)の特性を既に発現するハイブリッド植物である。このような植物は、通常、同系交配雄性不稔親株(雌親)を別の同系交配雄性稔性親株(雄親)と交配させることにより作製される。ハイブリッド種子は通常、雄性不稔植物から収穫され、栽培者に販売される。雄性不稔植物は、時に(例えばトウモロコシにおいて)、房を取り除くことにより作製することができる(即ち雄性生殖器官又は雄花を機械的に除去する。)が、より一般的には、雄性不稔性は植物ゲノムにおける遺伝的決定基の結果である。その場合及び特に種子がハイブリッド植物から回収されるべき所望の産物である場合、一般に、雄性不稔性に関与する遺伝的決定基を含有するハイブリッド植物における雄性稔性が完全に回復していることを確認することは有用である。これは、雄性不稔性に関与する遺伝的決定基を含有するハイブリッド植物において雄性稔性を回復させることができる適切な稔性回復遺伝子を雄親が有することを確認することにより遂行することができる。雄性不稔性に対する遺伝的決定基は細胞質に位置し得る。細胞質雄性不稔性(CMS)の例は、例えば、アブラナ種において述べられた(WO1992/005251、WO1995/009910、WO1998/27806、WO2005/002324、WO2006/021972及びUS 6,229,072)。しかし、雄性不稔性に対する遺伝的決定基はまた核ゲノムにも位置し得る。雄性不稔植物はまた、遺伝子操作などの植物バイオテクノロジー法によっても得ることができる。雄性不稔性植物を得る特に有用な手段は、WO89/10396に記載されており、ここでは、雄蕊のじゅうたん組織細胞において例えばバルナーゼなどのリボヌクレアーゼを選択的に発現させる。次いで、バルスターなどのリボヌクレアーゼ阻害剤をじゅうたん組織細胞で発現させることにより、稔性を回復させることができる(例えばWO1991/002069)。
【0213】
本発明に従い処理され得る、(遺伝子操作など植物バイオテクノロジー法により得られる)植物又は植物品種は、除草剤耐性植物、即ち、1以上のある種の除草剤に対して耐性を有するようにされている植物である。このような植物は、遺伝子形質転換によるか、又はこのような除草剤耐性を与える突然変異を含有する植物の選択によるかの何れかにより得ることができる。
【0214】
除草剤耐性植物は、例えば、グリホセート耐性植物、即ち、除草剤グリホセート又はその塩に対して耐性を有するようにされている植物である。例えば、グリホセート耐性植物は、酵素5−エノールピルビルシキメート−3−リン酸シンターゼ(EPSPS)をコードする遺伝子により植物を形質転換することにより得ることができる。このようなEPSPS遺伝子の例は、細菌ネズミチフス菌のAroA遺伝子(突然変異体CT7)(Comaiら、Science (1983)、221、370−371)、アグロバクテリウム類のCP4遺伝子(Barryら、Curr.Topics Plant Physiol.(1992)、7、139−145)、ペチュニアEPSPS(Shahら、Science(1986)、233、478−481)、トマトEPSPS(Gasserら、J.Biol.Chem.(1988)、263、4280−4289)又はシコクビエEPSPS(WO2001/66704)をコードする遺伝子である。これはまた、例えばEP−A0837944、WO2000/066746、WO2000/066747及びWO2002/026995で記載されるような突然変異EPSPSでもあり得る。グリホセート耐性植物はまた、US 5,776,760及びUS 5,463,175に記載のようなグリホセートオキシドレダクターゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物はまた、例えばWO2002/036782、WO2003/092360、WO2005/012515及びWO2007/024782に記載のようなグリホセートアセチルトランスフェラーゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物はまた、例えばWO2001/024615又はWO2003/013226に記載のような上述の遺伝子の天然の突然変異を含有する植物を選択することによって得ることもできる。
【0215】
その他の除草剤耐性植物は、例えば、酵素グルタミンシンターゼを阻害する除草剤(ビアラホス、ホスフィノトリシン又はグルホシネートなど)に耐性となるようにされている植物である。
【0216】
このような植物は、除草剤を解毒する酵素又は阻害に耐性を示すグルタミンシンターゼ酵素の突然変異を発現させることにより得ることができる。あるこのような効果的な解毒酵素は、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼをコードする酵素(ストレプトミセス種のbar又はpatタンパク質など)である。外来ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼを発現する植物は、例えば、US 5,561,236;US 5,648,477;US 5,646,024;US 5,273,894;US 5,637,489;US 5,276,268;US 5,739,082;US 5,908,810及びUS 7,112,665に記載されている。
【0217】
さらなる除草剤耐性植物は、また、酵素ヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する除草剤に対して耐性を有するようにされている植物である。ヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼは、パラヒドロキシフェニルピルベート(HPP)をホモゲニチゼート(homogenitizate)に変換する反応を触媒する酵素である。HPPD阻害剤に耐性のある植物は、天然の耐性HPPD酵素をコードする遺伝子又はWO1996/038567、WO1999/024585及びWO1999/024586に記載のような突然変異HPPD酵素をコードする遺伝子で形質転換することができる。HPPD阻害剤に対する耐性はまた、HPPD阻害剤によるネイティブHPPD酵素の阻害に関わらずホモゲニチゼートの形成を可能にするある一定の酵素をコードする遺伝子で植物を形質転換することにより得ることができる。このような植物及び遺伝子はWO1999/034008及びWO2002/36787に記載されている。HPPD阻害剤に対する植物の耐性はまた、WO2004/024928に記載のようにHPPD−耐性酵素をコードする遺伝子に加えて酵素プレフェナートデヒドロゲナーゼをコードする遺伝子で植物を形質転換することにより向上させることもできる。
【0218】
さらなる除草剤耐性植物は、アセトラクテートシンターゼ(als)阻害剤に対して耐性を有するようにされている植物である。既知のALS阻害剤には、例えば、スルホニル尿素、イミダゾリノン、トリアゾロピリミジン、ピリミジニルオキシ(チオ)ベンゾエート及び/又はスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン除草剤が含まれる。ALS酵素(アセトヒドロキシ酸シンターゼ、AHASとしても知られる。)における様々な突然変異は、例えばTranel及びWright、Weed Science(2002)、50、700−712だけでなく、US 5,605,011、US 5,378,824、US 5,141,870及びUS 5,013,659にも記載のように、様々な除草剤及び除草剤の群に対する耐性を与えることが知られている。スルホニル尿素耐性植物及びイミダゾリノン耐性植物の作製は、US 5,605,011;US 5,013,659;US 5,141,870;US 5,767,361;US 5,731,180;US 5,304,732;US 4,761,373;US 5,331,107;US 5,928,937;及びUS 5,378,824;及び国際公開WO1996/033270に記載されている。その他のイミダゾリノン耐性植物は、また、例えばWO2004/040012、WO2004/106529、WO2005/020673、WO2005/093093、WO2006/007373、WO2006/015376、WO2006/024351及びWO2006/060634にも記載されている。さらなるスルホニル尿素及びイミダゾリノン耐性植物はまた例えばWO2007/024782にも記載されている。
【0219】
イミダゾリノン及び/又はスルホニル尿素に対する耐性があるその他の植物は、突然変異誘発を誘導し、除草剤の存在下での細胞培養において選択することによって、又は、例えばUS 5,084,082においてダイズに対して、WO1997/41218においてコメに対して、US 5,773,702及びWO1999/057965においてサトウダイコンに対して、US 5,198,599においてレタスに対して、WO2001/065922においてヒマワリに対して記載されるように、突然変異育種により、得ることができる。
【0220】
本発明に従いまた処理され得る、(遺伝子操作など植物バイオテクノロジー法により得られる)植物又は植物品種は、昆虫耐性トランスジェニック植物、即ち、ある種の標的昆虫による攻撃に対して耐性を有するようにされている植物である。このような植物は、遺伝子形質転換により、又はこのような昆虫耐性を与える突然変異を含有する植物の選択により、得ることができる。
【0221】
本明細書中で使用する場合、「昆虫耐性トランスジェニック植物」には、次のものをコードするコード配列を含む少なくとも1つのトランス遺伝子を含有する何らかの植物が含まれる:
1)バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来の殺虫結晶タンパク質又はその殺虫部分、例えばCrickmoreら(Microbiology and Molecular Biology Reviews(1998)、62:807−813)に列挙される殺虫結晶タンパク質など(バチルス・チューリンゲンシス毒素命名法において、Crickmoreら(2005)により更新、オンライン、http://www.lifesci.sussex.ac.uk/Home/Neil_Crickmore/Bt/)、例えばCryタンパク質クラスCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry2Ab、Cry3Aa又はCry3Bbのタンパク質又はその殺虫部分;又は
2)バチルス・チューリンゲンシス由来の第二のその他の結晶タンパク質もしくはその一部の存在下で殺虫性である、バチルス・チューリンゲンシス由来の結晶タンパク質又はその一部、例えば、Cry34及びCry35結晶タンパク質から構成されるバイナリートキシン(binary toxin)など(Moellenbeckら、Nat.Biotechnol.(2001)、19:668−72;Schnepfら、Applied Environm.Microbiol.(2006)、71.1765−1774);又は
3)バチルス・チューリンゲンシス由来の2種類の異なる殺虫結晶タンパク質の一部を含むハイブリッド殺虫タンパク質、例えば上記1)のタンパク質のハイブリッド又は上記2)のタンパク質のハイブリッドなど、例えばトウモロコシ・イベントMON98034(WO2007/027777)により産生されるCry1A.105タンパク質;又は
4)標的昆虫種に対するより高い殺虫活性を得るために、及び/又は影響を受ける標的昆虫種の範囲を広げるために、及び/又はクローニングもしくは形質転換中にコードDNAに導入される変化ゆえに、いくつか、特に1から10個のアミノ酸が別のアミノ酸により置換されている、上記A1)からA3)の何れか1つのタンパク質、例えば、トウモロコシ・イベントMON863又はMON88017におけるCry3Bb1タンパク質又はトウモロコシ・イベントMIR604におけるCry3Aタンパク質;
5)バチルス・チューリンゲンシスもしくはバチルス・セレウス(Bacillus cereus)由来の殺虫分泌タンパク質又はその殺虫部分、例えば、http://www.lifesci.sussex.ac.uk/home/Neil_Crickmore/Bt/vip.htmlで列挙される植物性殺虫(VIP)タンパク質、例えば、VIP3Aaタンパク質クラスからのタンパク質;又は
6)バチルス・チューリンゲンシスもしくはバチルス・セレウス(Bacillus cereus)由来の第二の分泌タンパク質存在下で殺虫性であるバチルス・チューリンゲンシスもしくはバチルス・セレウス由来の分泌タンパク質、例えば、VIP1A及びVIP2Aタンパク質から構成されるバイナリートキシン(binary toxin)(WO94/21795);
7)バチルス・チューリンゲンシスもしくはバチルス・セレウス由来の異なる分泌タンパク質由来の一部分を含むハイブリッド殺虫タンパク質、例えば、上記1)のタンパク質のハイブリッドもしくは上記2)のタンパク質のハイブリッド;又は
8)標的昆虫種に対するより高い殺虫活性を得るために、及び/又は影響を受ける標的昆虫種の範囲を広げるために、及び/又はクローニング又は形質転換中にコードDNAに導入される変化ゆえに、いくつか、特に1から10個のアミノ酸が別のアミノ酸により置換されていおり、同時に依然として殺虫タンパク質をコードしている、上記1)から3)の何れか1つのタンパク質、例えばコットン・イベントCOT102のVIP3Aaタンパク質など。
【0222】
言うまでもなく、昆虫耐性トランスジェニック植物にはまた、本明細書中で使用する場合、上記クラス1から8の何れか1つのタンパク質をコードする遺伝子の組み合わせを含むあらゆる植物も含まれる。ある実施形態において、昆虫耐性植物は、影響を受ける標的昆虫種の範囲を広げるために、又は、同じ標的昆虫種に対して殺虫性があるが異なる作用様式(例えば、昆虫において異なる受容体結合部位に結合することなど)を有する異なるタンパク質を使用することによって、植物に対する昆虫耐性の発達を遅延させるために、上記クラス1から8の何れか1つのタンパク質をコードする複数のトランス遺伝子を含有する。
【0223】
本発明に従いまた処理し得る、(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得た)植物又は植物品種は、非生物ストレスに対して耐性がある。遺伝子形質転換によって、又はこのようなストレス耐性を与える突然変異を含有する植物の選択によって、このような植物を得ることができる。特に有用なストレス耐性植物には以下のものが含まれる:
a.植物細胞においてポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(PARP)遺伝子の発現及び/又は活性を低下させることができるトランス遺伝子を含有する植物又はWO00/04173又はEP04077984.5又はEP06009836.5に記載のような植物;
b.例えばWO2004/090140に記載のような、植物又は植物細胞のPARGコード遺伝子の発現及び/又は活性を低下させることができるストレス耐性促進トランス遺伝子を含有する植物;
c.例えばEP04077624.7又はWO2006/133827又はPCT/EP07/002433に記載のような、ニコチンアミダーゼ、ニコチネートホスホリボシルトランスフェラーゼ、ニコチン酸モノヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼ、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドシンテターゼ又はニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼを含む、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドサルベージ生合成経路の植物で機能的な酵素をコードするストレス耐性促進トランス遺伝子を含有する植物。
【0224】
本発明に従いまた処理され得る、(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られる)植物又は植物品種は、収穫作物の量、品質及び/又は保存安定性が変化しており、及び/又は収穫作物の具体的な成分の特性が変化している:例えば、次のものである。
【0225】
1)加工デンプンを合成するトランスジェニック植物(この加工デンプンが特殊応用に対してより適切となるように、その物理化学的性質、特にアミロース含量又はアミロース/アミロペクチン比、分岐の程度、平均鎖長、側鎖分布、粘性挙動、ゲル化強度、デンプン粒度及び/又はデンプン粒子形態が、野生型植物細胞又は植物での合成デンプンと比較して変化している。加工デンプンを合成する前記トランスジェニック植物は、例えば、EP0571427、WO1995/004826、EP0719338、WO1996/15248、WO1996/19581、WO1996/27674、WO1997/11188、WO1997/26362、WO1997/32985、WO1997/42328、WO1997/44472、WO1997/45545、WO1998/27212、WO1998/40503、WO1999/58688、WO1999/58690、WO1999/58654、WO2000/008184、WO2000/008185、WO2000/28052、WO2000/77229、WO2001/12782、WO2001/12826、WO2002/101059、WO2003/071860、WO2004/056999、WO2005/030942、WO2005/030941、WO2005/095632、WO2005/095617、WO2005/095619、WO2005/095618、WO2005/123927、WO2006/018319、WO2006/103107、WO2006/108702、WO2007/009823、WO2000/22140、WO2006/063862、WO2006/072603、WO2002/034923、EP06090134.5、EP06090228.5、EP06090227.7、EP07090007.1、EP07090009.7、WO01/14569、WO02/79410、WO03/33540、WO2004/078983、WO2001/19975、WO1995/26407、WO1996/34968、WO1998/20145、WO1999/12950、WO1999/66050、WO1999/53072、US6734341、WO2000/11192、WO1998/22604、WO1998/32326、WO2001/98509、WO2001/98509、WO2005/002359、US 5824790、US 6013861、WO1994/004693、WO1994/009144、WO1994/11520、WO1995/35026又はWO1997/20936で開示されている。
【0226】
2)非デンプン炭水化物ポリマーを合成するか又は遺伝子組み換えがない野生型植物と比較して特性が変化した非デンプン炭水化物ポリマーを合成するトランスジェニック植物。例としては、EP0663956、WO1996/001904、WO1996/21023、WO1998/39460及びWO1999/24593で開示されるような(特にイヌリン及びレバン型の)ポリフルクトースを産生する植物、WO1995/031553、US2002/031826、US6284479、US5712107、WO1997/047806、WO1997/047807、WO1997/047808及びWO2000/14249で開示されるようなα1,4グルカンを産生する植物、WO2000/73422で開示されるようなα−1,6分岐α−1,4−グルカンを産生する植物及び、WO00/47727、EP06077301.7、US5908975及びEP0728213で開示されるようなアルテルナン(alternan)を産生する植物など。
【0227】
3)例えばWO2006/032538、WO2007/039314、WO2007/039315、WO2007/039316、JP2006304779及びWO2005/012529で開示されるようなヒアルロナンを産生するトランスジェニック植物。
【0228】
本発明によりまた処理され得る、(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られる)植物又は植物品種は、繊維の特性が変化した、綿花などの植物である。このような植物は、遺伝子形質転換により、又はこのような繊維特性の変化を引き起こす突然変異を含有する植物の選択により、得ることができ、これには次のものが含まれる:
a)WO1998/000549に記載のようなセルロースシンターゼ遺伝子の改変型を含有する綿花などの植物、
b)WO2004/053219に記載のようなrsw2又はrsw3相同核酸の改変型を含有する綿花などの植物;
c)WO2001/017333に記載のようなスクロースリン酸シンターゼの発現が上昇している綿花などの植物;
d)WO02/45485に記載のようなスクロースシンターゼの発現が上昇している綿花などの植物;
e)例えばWO2005/017157に記載のような繊維選択的β−1,3−グルカナーゼの下方制御を通じて、繊維細胞の基礎において原形質連絡の開閉のタイミングが変化している、綿花などの植物;
f)例えばWO2006/136351に記載のようなnodC及びキチンシンターゼ遺伝子を含むN−アセチルグルコサミントランスフェラーゼ遺伝子の発現を通じて反応性が変化した繊維を有する綿花などの植物。
【0229】
本発明によりまた処理され得る、(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られる)植物又は植物品種は、油のプロファイル特性が変化したアブラナ又は関連するアブラナ属の植物などの植物である。このような植物は、遺伝子形質転換により、又はこのような油特性を変化させる突然変異を含有する植物の選択により得ることができ、これには次のものが含まれる:
a)例えばUS 5,969,169、US 5,840,946又はUS 6,323,392又はUS 6,063,947に記載されているような高オレイン酸含量の油を産生する、アブラナなどの植物;
b)US 6,270,828、US 6,169,190又はUS 5,965,755に記載のような低リノレン酸含量の油を産生する、アブラナなどの植物;
c)例えばUS 5,434,283に記載のような飽和脂肪酸が低レベルである油を産生する、アブラナなどの植物。
【0230】
本発明に従って処理され得る特に有用なトランスジェニック植物は、1以上の毒素をコードする1以上の遺伝子を含む植物であり、次の商品名で販売されるトランスジェニック植物である:YIELD GARD(R)(例えばトウモロコシ、綿花、ダイズ)、KnockOut(R)(例えばトウモロコシ)、BiteGard(R)(例えばトウモロコシ)、BT−Xtra(R)(例えばトウモロコシ)、StarLink(R)(例えばトウモロコシ)、Bollgard(R)(綿花)、Nucotn(R)(綿花)、Nucotn33B(R)(綿花)、NatureGard(R)(例えばトウモロコシ)、Protecta(R)及びNewLeaf(R)(ジャガイモ)。除草耐性植物の例としては、Roundup Ready(R)(グリホセートに対して耐性、例えば、トウモロコシ、綿花、ダイズ)、Liberty Link(R)(ホスフィノトリシンに対して耐性、例えばアブラナ)、IMI(R)(イミダゾリノンに対して耐性)及びSCS(R)(スルホニル尿素に対して耐性、例えばトウモロコシ)の商品名で販売される、トウモロコシ品種、綿花品種及びダイズ品種を挙げ得る。除草剤耐性植物(除草剤耐性となるよう通常の方法で品種改良された植物)としては、Clearfield(R)(例えばトウモロコシ)の名称で販売される品種が含まれる。
【0231】
本発明に従い処理され得る特に有用な植物は、形質転換イベント又は形質転換イベントの組み合わせを含有する植物であり、これは例えば、様々な国又は地方の規制当局からのデータベースで列挙されている(例えば、http://gmoinfo.jrc.it/gmp_browse.aspx及びhttp://www.agbios.com/dbase.phpを参照のこと。)。
【0232】
本発明による活性化合物の調製及び使用は、次の実施例からより詳細に説明されるが、これらに限定されない。
【実施例】
【0233】
調製実施例
(実施例1)
N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル]ホルムアミジン(30)
4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−ジメチルアニリン200mg(0.71mmol)をオルトギ酸トリメチル5mL中で4時間還流させる。反応混合物を室温に冷却し、減圧下でロータリーエバポレーターで濃縮する。残渣をジクロロメタン50mL中で溶解し、N−エチル−N−メチルアミン84mg(1.42mmol)と混合する。室温で16時間撹拌した後、溶媒及び未反応アミンを減圧下で除去し、カラムクロマトグラフィーにより生成物を精製する(230mg、88%純度、80%収率、logP(pH=2.3)=2.48)。
【0234】
出発化合物の合成
4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−ジメチルアニリン
室温にて、ジオキサン40mL及び塩酸40mL中の4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−ジメチルニトロベンゼン18.00g(57.6mmol)の溶液を、塩化スズ(II)2水和物39.0g(173.0mmol)と混合し、次いで2時間還流させる。これを室温に冷却し、NaHCOで中和し、ジクロロメタンで繰り返し抽出して、抽出物をNaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で溶媒を除去する(18.3g、89%純度、99.5%収率、logP(pH2.3)=3.51)。
【0235】
4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−ジメチルニトロベンゼン
3,4−ジクロロフェノール10.0g(61.3mmol)、4−クロロ−2,5−ジメチルニトロベンゼン10.4g(55.8mmol)及び炭酸カリウム10.0g(72.5mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド200mL中で100℃にて6時間撹拌し、混合物を氷に当て、0℃にて15分間撹拌し、次いでろ過する。固形物を水及びヘキサンで洗浄し、減圧下で乾燥させる(18.0g、98.3%純度、98.0%収率、logP(pH2.3)=5.19)。
【0236】
【化27】

【0237】
【表1】



【0238】
使用実施例
(実施例1)
プクシニア(Puccinia)試験(コムギ)/保護
溶媒:N,N−ジメチルアセトアミド50重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物1の適切な調合液を生成させるために、活性化合物1重量部を溶媒及び乳化剤の規定量と混合し、濃厚物を水で希釈して所望の濃度にする。
【0239】
保護活性について試験するために、幼若植物に規定の施用量の活性化合物調合物を噴霧する。噴霧後、コーティングを乾燥させ、植物にプクシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)の分生子懸濁液を噴霧する。その植物を20℃及び100%の相対大気湿度の恒温室中に48時間置く。
【0240】
次に、植物を約20℃の温度及び80%の相対大気湿度の温室に置き、さび菌類膿疱の成長を促す。
【0241】
接種から10日後に評価を行う。0%は、対照の有効性と同等である有効性を意味し、100%の有効性は感染が観察されないことを意味する。
【0242】
この試験において、本発明による式3、4、5、6、7、8、9、11、12、13、14、15、16、19、21、23、24、25、26、27、28、32、33、34、35、36、37、38(表1参照)の化合物は1000ppmの活性化合物濃度で70%以上の有効性を示す。
【0243】
(実施例2)
エリシフェ(Erysiphe)試験(オオムギ)/保護
溶媒:N,N−ジメチルホルムアミド49重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な調合物を調製するために、活性化合物1重量部を溶媒及び乳化剤の規定量と混合し、濃厚物を水で希釈して所望の濃度にする。
【0244】
保護活性について試験するために、幼若穀草類植物に規定の施用量の活性化合物調合物を噴霧する。処理から1日後、エリシフィ・グラミニスf.sp.ホルデイ(Erysiphe graminis f.sp.hordei)の胞子を植物に接種する。次に、植物を70%の相対大気湿度及び18℃の温度の温室に置く。
【0245】
接種から7日後に評価を行う。0%は、対照の有効性と同等である有効性を意味し、100%の有効性は感染が観察されないことを意味する。
【0246】
この試験において、本発明による式3、4、5、6、7、8、9、11、12、13及び14(表1参照)の化合物は500ppmの活性化合物濃度で70%以上の有効性を示す。
【0247】
(実施例3)
レプトスフェリア・ノドルム(Leptosphaeria nodorum)試験(コムギ)/保護
溶媒:N,N−ジメチルホルムアミド49重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な調合物を調製するために、活性化合物1重量部を溶媒及び乳化剤の規定量と混合し、濃厚物を水で希釈して所望の濃度にする。
【0248】
保護活性について試験するために、幼若コムギ植物に規定の施用量の活性化合物調合物を噴霧する。処理から1日後、レプトスフェリア・ノドルム(Leptosphaeria nodorum)の水性胞子懸濁液を植物に接種し、100%の相対大気湿度及び20℃にその植物を48時間置く。次に、植物を80%の相対大気湿度及び22℃の温度の温室に置く。
【0249】
接種から7日後に評価を行う。0%は、対照の有効性と同等である有効性を意味し、100%の有効性は感染が観察されないことを意味する。
【0250】
この試験において、本発明による式3、15、21、24、25、26、27、32、33、34、35、36、37、38(表1参照)の化合物は500ppmの活性化合物濃度で70%以上の有効性を示す。
【0251】
(実施例4)
ポドスフェラ(Podosphaera)試験(リンゴ)/保護
溶媒:アセトン24.5重量部
ジメチルアセトアミド24.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な調合物を調製するために、活性化合物1重量部を溶媒及び乳化剤の規定量と混合し、濃厚物を水で希釈して所望の濃度にする。
【0252】
保護活性について試験するために、幼若植物に規定の施用量の活性化合物調合物を噴霧する。噴霧後、コーティングを乾燥させ、リンゴウドンコ病病原体ポドスフェラ・ロイコトリカ(Podosphaera leucotricha)の水性胞子懸濁液を植物に接種する。次に、植物を約23℃及び約70%の相対大気湿度の温室に置く。
【0253】
接種から10日後に評価を行う。0%は、対照の有効性と同等である有効性を意味し、100%の有効性は感染が観察されないことを意味する。
【0254】
この試験において、本発明による式3、4、6、7、9、11、24及び25(表1参照)の化合物は100ppmの活性化合物濃度で70%以上の有効性を示す。
【0255】
(実施例5)
スフェロテカ(Spaeroteca)試験(キュウリ)/保護
溶媒:アセトン24.5重量部
ジメチルアセトアミド24.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な調合物を調製するために、活性化合物1重量部を溶媒及び乳化剤の規定量と混合し、濃厚物を水で希釈して所望の濃度にする。
【0256】
保護活性について試験するために、幼若植物に規定の施用量の活性化合物調合物を噴霧する。噴霧後、コーティングを乾燥させ、スフェロテカ・フリギネア(Podosphaera fuliginea)の水性胞子懸濁液を植物に接種する。次に、植物を約23℃及び約70%の相対大気湿度の温室に置く。
【0257】
接種から7日後に評価を行う。0%は、対照の有効性と同等である有効性を意味し、100%の有効性は感染が観察されないことを意味する。
【0258】
この試験において、本発明による式3、4、6、7、8、9、10、11、13、14、15、23、24、26、27、28、32、33、34、35、36、38(表1参照)の化合物は100ppmの活性化合物濃度で70%以上の有効性を示す。
【0259】
(実施例6)
ウロミセス(Uromyces)試験(マメ)/保護
溶媒:アセトン24.5重量部
ジメチルアセトアミド24.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な調合物を調製するために、活性化合物1重量部を溶媒及び乳化剤の規定量と混合し、濃厚物を水で希釈して所望の濃度にする。
【0260】
保護活性について試験するために、幼若植物に規定の施用量の活性化合物調合物を噴霧する。噴霧後、コーティングを乾燥させ、マメさび病の病原体ウロミセス・アペンディクラツス(Uromyces appendiculatus)の水性胞子懸濁液を植物に接種し、次に、植物を約20℃及び100%の相対大気湿度の恒温室に1日置く。
【0261】
次に、植物を約21℃及び約90%の相対大気湿度の温室に置く。
【0262】
接種から10日後に評価を行う。0%は、対照の有効性と同等である有効性を意味し、100%の有効性は感染が観察されないことを意味する。
【0263】
この試験において、本発明による式3、7、8、15、23、24、27及び32、33、34、35、36、38(表1参照)の化合物は10ppmの活性化合物濃度で70%以上の有効性を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)のジハロフェノキシフェニルアミジン
【化1】

(式中、
は、
水素;直鎖、分岐状C1−12−アルキル、C2−12−アルケニル、C2−12−アルキニル基又は環状C3−8−アルキル、C4−8−アルケニル、C4−8−アルキニル基(ここで、上述の環状基の全ての環系において、1以上の炭素原子が、N、O、P及びSからなる群から選択されるヘテロ原子により置換され得、ならびに上述の基は全て、−R’、−X、−OR’、−SR’、−NR’、−SiR’、−COOR’、−CN及び−CONR’(R’は水素又はC1−12−アルキル基を表す。)からなる群から選択される1以上の基により置換され得る。);
−SH;−SR’’(R’’は、−R’、−X、−OR’、−SR’、−NR’、−SiR’、−COOR’、−CN及び−CONR’(R’は上記の意味を有する。)からなる群から選択される1以上の基により置換され得る、直鎖、分岐状C1−12−アルキル基である。)
からなる群から選択され;
は、直鎖、分岐状C1−12−アルキル、C2−12−アルケニル、C2−12−アルキニル、環状C3−8−アルキル、C4−8−アルケニル、C4−8−アルキニル基又はC5−18−アリール、C7−19−アラルキル及びC7−19−アルカリル基(ここで、上述の環状基の全ての環系において、1以上の炭素原子が、N、O、P及びSからなる群から選択されるヘテロ原子により置換され得、ならびに上述の基は全て、−R’、−X、−OR’、−SR’、−NR’、−SiR’、−COOR’、−CN及び−CONR’(R’は上記の意味を有する。)からなる群から選択される1以上の基により置換され得る。)からなる群から選択され;
は、
−CN、−SH、−SR’’、−OR’’、−(C=O)−R’’(R’’は上記の意味を有する。);
直鎖、分岐状C2−12−アルキル、C2−12−アルケニル、C2−12−アルキニル、環状C3−8−アルキル、C4−8−アルケニル、C_−アルキニル基又はC5−18−アリール、C7−19−アラルキル及びC7−19−アルカリル基(ここで、上述の環状基の全ての環系において、1以上の炭素原子が、N、O、P及びSからなる群から選択されるヘテロ原子により置換され得、ならびに上述の基は全て、−R’、−X、−OR’、−SR’、−NR’、−SiR’、−COOR’、−CN及び−CONR’(R’は上記の意味を有する。)からなる群から選択される1以上の基により置換され得る。)
からなる群から選択されるか;
又は、
及びR
及びR又は
及びRは、それらが連結される原子と一緒に、又は適切な場合はN、O、P及びSからなる群から選択されるさらなる原子と一緒に、その一部に対してR’、OR’、SR’、NR’、SiR’基により置換され得る4から7員環を形成し得(R’は上記の意味を有する。);
及びRは、互いに独立に、
水素、−X、−CN、−SH、−SR’’、−OR’’、−(C=O)−R’’(R’’は上記の意味を有する。);
直鎖、分岐状C1−12−アルキル、C2−12−アルケニル、C2−12−アルキニル基、環状C3−8−アルキル、C4−8−アルケニル、C4−8−アルキニル基又はC5−18−アリール、C7−19−アラルキル及びC7−19−アルカリル基(ここで、上述の環状基の全ての環系において、1以上の炭素原子が、N、O、P及びSからなる群から選択されるヘテロ原子により置換され得、ならびに上述の基は全て、−R’、−X、−OR’、−SR’、−NR’、−SiR’、−COOR’、−CN及び−CONR’(R’は上記の意味を有する。)からなる群から選択される1以上の基により置換され得る。)
からなる群から選択され;
は、F、Cl、Br及びIからなる群から選択され;
は、フェニル基の4−又は5−位の何れかにあり、及びXとは独立に、F、Cl、Br及びIからなる群から選択され;
3,5−二置換の場合、X及びXは同時にClとはならない。)
又は該アミンの塩。
【請求項2】
は、水素、メルカプト基(−SH)又はC1−8−アルキル基からなる群から選択され;
は、直鎖又は分岐状C1−8−アルキル基からなる群から選択され;
は、直鎖、分岐状及び脂環式C2−8−アルキル基からなる群から選択されるか、又は、
及びRは、それらが連結される窒素原子と一緒に、又はN、O、P及びSから選択されるさらなる原子と一緒に、C1−12アルキル基により置換され得る5から6員環を形成し得;ならびに
及びRは、互いに独立に、−X、直鎖又は分岐状C1−12アルキル基及びC1−5−ハロアルキル基からなる群から選択され;
は、F、Cl及びBrからなる群から選択され;
は、フェニル基の3−、4−又は5−位の何れかにあり、及びXとは独立にF、Cl及びBrからなる群から選択され;
3,5−二置換の場合、X及びXは同時にはClとならない
請求項1に記載のジハロフェノキシフェニルアミジン又はその塩。
【請求項3】
は、水素、メチル及びシクロプロピルメチルからなる群から選択され;
は、メチル及びエチルからなる群から選択され;
は、エチル及びシクロプロピルからなる群から選択されるか;
又は
及びRは、それらが連結される窒素原子と一緒に、ピペリジル又はピロリジル基を形成し;
及びRは、互いに独立に、Cl及びF原子及び−CF、−CFH及びメチル基からなる群から選択され;
は、F、Cl、Br及びIからなる群から選択され;
は、フェニル基の4−又は5−位の何れかにあり、及びF、Cl及びBrからなる群から選択され;
3,5−二置換の場合、X及びXは同時にClとはならない
請求項1又は請求項2に記載のジハロフェノキシフェニルアミジン又はその塩。
【請求項4】
N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ヨード−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ヨード−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ヨード−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ヨード−4−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ヨード−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ヨード−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ヨード−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ヨード−5−フルオロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−フルオロ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−フルオロ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−フルオロ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−フルオロ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−フルオロ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ブロモ−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルム
アミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ヨード−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ヨード−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ヨード−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ヨード−4−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ヨード−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ヨード−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ヨード−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ヨード−5−クロロフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−クロロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−クロロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−クロロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−クロロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−クロロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−クロロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−クロロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−クロロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3,5−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3,5−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3,5−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3,5−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3,5−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3,5−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3,5−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3,5−ジブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ヨード−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ヨード−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ヨード−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ヨード−4−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−5−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−5−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ヨード−5−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ヨード−5−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ヨード−5−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ヨード−5−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ヨード−5−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ヨード−5−ブロモフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−フルオロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−フルオロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−クロロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−クロロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−クロロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−クロロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−クロロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−クロロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−クロロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−クロロ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3−ブロモ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3−ブロモ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3−ブロモ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3−ブロモ−4−ヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3,4−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3,4−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3,4−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3,4−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]−ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3,4−ジヨードフェ
ノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3,4−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3,4−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3,4−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−メチル−N’−[4−(3,5−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−メチル−N−プロピル−N’−[4−(3,5−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−シクロプロピル−N−メチル−N’−[4−(3,5−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N,N−ジエチル−N’−[4−(3,5−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−エチル−N−プロピル−N’−[4−(3,5−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピロリジニル−N’−[4−(3,5−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−ピペリジニル−N’−[4−(3,5−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン;N−(2,6−ジメチルモルホリニル)−N’−[4−(3,5−ジヨードフェノキシ)−2,5−キシリル]ホルムアミジン、4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−ジメチル−N−[(E)−ピペリジン−1−イルメチリデン]アニリン、N’−[4−(3−フルオロ−4−ブロモフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル]−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル]−N−エチル−N−プロピルイミドホルムアミド、N’−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル]−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2,5−ジメチル−N−[(E)−ピペリジン−1−イルメチリデン]アニリン、N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル]−N−メチル−N−エチル−1−イルイミドホルムアミド、N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル]−N−メチル−N−プロパ−2−エン−1−イルイミドホルムアミド、N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル]−N−メチル−N−プロピル−イルイミドホルムアミド、N’−[4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル]−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、4−(3,4−ジブロモフェノキシ)−2,5−ジメチル−N−[(E)−ピペリジン−1−イルメチリデン]アニリン、N’−[4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル]−N−(シクロプロピルメチル)−N−メチルイミドホルムアミドからなる群から選択される、請求項1から請求項3の何れかに記載のジハロフェノキシフェニルアミジン。
【請求項5】
次の段階(a)から(j)の少なくとも1つを含む、請求項1から請求項4の何れかに記載のフェノキシアミジンを調製するためのプロセス:
(a)下記の反応スキームに従う、式(II)のジハロフェノールとの式(III)のニトロベンゼン誘導体の反応:
【化2】

(b)下記の反応スキームに従う、式(IV)のジハロフェニル誘導体との式(V)のニトロフェノール誘導体の反応:
【化3】

(c)下記の反応スキームに従う、式(II)のジハロフェノールとの式(VII)のアニリンの反応:
【化4】

(d)下記の反応スキームに従う、式(IV)のジハロフェニル誘導体との式(XII)のアミノフェノールの反応:
【化5】

(e)下記の反応スキームに従う、式(VIII)のアニリンエーテルへの式(VI)のニトロフェニルエーテルの還元:
【化6】

(f)下記の反応スキームに従う、
(i)式(XIII)のアミノアセタールとの、又は、
(ii)式(XIV)のアミドとの、又は、
(iii)式(XVI)のオルトエステルの存在下での式(XV)のアミンとの、
式(VIII)のアニリンエーテルの反応:
【化7】

(g)下記の反応スキームに従う、
(i)式(XIII)のアミノアセタールとの、又は、
(ii)式(XIV)のアミドとの、又は、
(iii)式(XVI)のオルトエステルの存在下での式(XV)のアミンとの、
式(XII)のアミノフェノールの反応:
【化8】

(h)下記の反応スキームに従う、
(i)式(XIII)のアミノアセタールとの、又は、
(ii)式(XIV)のアミドとの、又は、
(iii)式(XVI)のオルトエステルの存在下での式(XV)のアミンとの、
式(VII)のアミノフェノールの反応:
【化9】

(i)下記の反応スキームに従う、式(II)のジハロ−置換フェノールとの式(XI)のアミジンの反応:
【化10】

(j)下記の反応スキームに従う、式(IV)のジハロ−置換フェニル誘導体との式(XI)のアミジンの反応:
【化11】

(上記スキームにおいて、
Zは、離脱基を表し;
、X及びRからRは上記の意味を有し;
からRは、互いに独立に、水素、C1−12−アルキル、C2−12−アルケニル、C2−12−アルキニル又はC5−18−アリール又はC7−19−アリールアルキル基からなる群から選択され、ならびにそれらが連結される酸素原子と一緒になって、5、6又は7員の、炭素環又は複素環を形成し得;
10、R11及びR12は、互いに独立に、水素、C1−12−アルキル、C2−12−アルケニル、C2−12−アルキニル又はC5−18−アリール又はC7−19−アリールアルキル、C7−19−アルキルアリール基からなる群から選択され、ならびに各場合において、R10とR12、R10とR11又はR11とR12は、それらが連結される酸素原子と一緒になって、5、6又は7員の炭素環又は複素環を形成し得る。)。
【請求項6】
式(VI)のニトロフェニルエーテル:
【化12】

(式中、
、R
及びXは、上記の意味を有し、
ならびに3,5−二置換の場合、X及びXは同時にClとはならない。)。
【請求項7】
式(I)によるジハロフェノキシフェニルアミジンを調製するための請求項6に記載の式(VI)のニトロフェニルエーテルの使用。
【請求項8】
式(VIII)のアニリンエーテル
【化13】

(式中、
、R
及びXは上記の意味を有し;ならびに3,5−二置換の場合、X及びXは同時にClとはならない。)。
【請求項9】
式(I)によるジハロフェノキシフェニルアミジンを調製するための、請求項7に記載の式(VIII)のニトロフェニルエーテルの使用。
【請求項10】
式(XIII)のアミノアセタール
【化14】

(式中、RからRは上記の意味を有する。)。
【請求項11】
式(I)によるジハロフェノキシフェニルアミジンを調製するための、請求項10に記載の式(XIII)のアミノアセタールの使用。
【請求項12】
請求項1から請求項4の何れかに記載の少なくとも1つのジハロフェノキシフェニルアミジンを含む、望ましくない微生物を防除するための組成物。
【請求項13】
望ましくない微生物を防除するための、請求項1から請求項4の何れかに記載のアミジン又はこれらの混合物の使用。
【請求項14】
請求項1から請求項4の何れかに記載の少なくとも1つのジハロフェノキシフェニルアミジンが微生物及び/又はそれらの生息環境に施用されることを特徴とする、望ましくない微生物を防除するための方法。
【請求項15】
請求項1から請求項4の何れかに記載の少なくとも1つのアミジンで処理された種子。
【請求項16】
種子を処理するための、請求項1から請求項4の何れかに記載のアミジンの使用。
【請求項17】
トランスジェニック植物を処理するための、請求項1から請求項4の何れかに記載のアミジンの使用。
【請求項18】
トランスジェニック植物の種子を処理するための、請求項1から請求項4の何れかに記載のアミジンの使用。
【請求項19】
請求項1から請求項4の何れかに記載の少なくとも1つのアミジンで処理された種子を使用することによって、望ましくない微生物から種子を保護するための方法。

【公表番号】特表2010−520899(P2010−520899A)
【公表日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−553037(P2009−553037)
【出願日】平成20年3月4日(2008.3.4)
【国際出願番号】PCT/EP2008/001684
【国際公開番号】WO2008/110279
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(302063961)バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト (524)
【Fターム(参考)】