説明

スイッチング方法及び装置

【課題】スイッチング方法は、非ローカルスイッチングフラグが入手可能である場合、SDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定しSDUに対して非ローカルスイッチングを実行する。
【解決手段】ネットワーク装置が、移動局(MS)によって送信された上りフローを受信し、PDUに対応するサービスデータユニット(SDU)が圧縮されている場合に、上りリンクで運ばれたプロトコルデータユニット(PDU)に対応する圧縮ルールに従い、ローカルスイッチングフラグ又は非ローカルスイッチングフラグを入手可能であるか判定し、ローカルスイッチングフラグが入手可能である場合、SDUがローカルスイッチング条件を満たすと判定し、SDUに対してローカルスイッチングを実行し、非ローカルスイッチングフラグが入手可能である場合、SDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定し、SDUに対して非ローカルスイッチングを実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術に関し、特に、スイッチング方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMAX)システムのローカルスイッチング機能は、以下のように規定されている。コアサービスネットワークによって受信されるデータパケットについて、データパケットの送信元アドレスと宛先アドレスとがアクセスサービスネットワーク(ASN)のサービス範囲内に入ると判定された場合、データパケットは、R3インタフェース又はVインタフェースを介して転送される必要はなく、ローカルスイッチングユニット(LSU)から、R6インタフェース又はR1インタフェースを介して、ASNの内部に直接転送される。LSUがゲートウェイ(GW)である場合、データパケットは、R6インタフェースを介して転送され、LSUがベーストランシーバステーション(BTS)である場合、データパケットは、R1インタフェースを介して転送される。ローカルスイッチングを介して、ローカルサービスをASNのサービス範囲内に閉じ込められることが可能であり、それにより、データ伝送オーバヘッドが減少し、コアサービスネットワークのR3インタフェースの遅延が短縮され、ローカルサービスのアクセス効率が向上する。
【0003】
ローカルスイッチングプロセスは、以下の部分を含んでもよい。
【0004】
(1)ローカルアドレステーブル(LAT)のメンテナンス
メンテナンスは、LSUにローカルにアクセスするユーザのアドレス情報の作成及び維持を含む。アドレス情報は、コアサービスネットワークのアドレスと、アクセスネットワーク装置の識別子(ID)と、アクセスサービスフローのIDと、移動局(MS)の状態とを含む。LATは、MSがネットワークに入った場合、別の場所に移動した場合、ネットワークを出た場合、又はアイドル状態を保っている場合に、リアルタイムで更新されてもよい。
【0005】
(2)ローカルスイッチングの判定
LSUにアクセスしたMSのうち、いずれかのMSが、ネットワークに入った後、アクティブ状態にある場合、LSUは、全てのMSの上りリンクサービスフロー内のパケットをリッスンして、リアルタイムで検出する。ローカルスイッチング条件を満たすパケットを遅れずに検出するためには、パケットをリッスンして検出するプロセスの中で、上りリンクサービスフロー内で運ばれるパケットが1つずつ解析される必要がある。解析プロセスは、アドレス情報フィールドを見つけ、アドレスを取り出し、LATを探し、ローカルアドレスを照合し、ローカルスイッチング条件が満たされているかどうかを判定するを含む。
【0006】
(3)ローカルスイッチングの実施
LSUは、パケットがローカルスイッチング条件を満たすかどうかを判定する。パケットがローカルスイッチング条件を満たす場合、LSUは、パケットの宛先MSを見つけて、下りリンククラシファイア(分類子)を照合する。次に、LSUは、一致した下りリンククラシファイアに対応する下りリンクサービスフローにパケットを分類し、次に、下りリンクサービスフローを、宛先MSに送信する。このようにして、このパケットのためのローカルスイッチングが完了する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来技術を調査及び実施するプロセスにおいて、本発明の発明者は、WiMAXアクセスプロセスではパケットが使用されるため、上りリンクサービスフロー内で運ばれたパケットが、スイッチングプロセスにおいて1つずつ処理される必要があり、かつ、パケットに対してローカルスイッチング又は非ローカルスイッチングを実行するかどうかを知るための、決定プロセスが実行される必要がある、ということを見出した。従って、LSUは、ネットワークに入った全てのアクティブなMSの上りリンクサービスフロー内で運ばれたパケットをリッスンし、そして、アドレス情報フィールドを見つけるステップ、アドレスを取り出すステップ、LATを探すステップ、及び、各パケットについてローカルアドレスを照合して、パケットがローカルスイッチング条件を満たすかどうかを判定するステップなどを実行しなければならない。従って、従来技術においてローカルスイッチング機能を追加する場合、ネットワーク装置が、スイッチングプロセスによって生成される大きな性能オーバヘッドを負い、かつ、スイッチングプロセスにおいて、ハードウェアの処理機能に対して高い要求がなされる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態は、ローカルスイッチング機能が追加された場合の、スイッチングプロセスによってネットワーク装置に生じる性能オーバヘッドを減少させ、スイッチングプロセスにおけるハードウェアの処理機能に対する要件を低減させるための、方法及び装置を提供する。
【0009】
本発明の一実施形態において提供されるスイッチング方法は、MSによって送信された上りリンクサービスフローを受信し、PDUに対応するSDUが圧縮されている場合に、上りリンクサービスフロー内で運ばれたPDUに対応する圧縮ルールに従って、ローカルスイッチングフラグ又は非ローカルスイッチングフラグを入手可能であるかどうかを判定し、ローカルスイッチングフラグが入手可能である場合、ローカルスイッチング条件をSDUが満たすと判定して、SDUに対してローカルスイッチングを実行するか、又は、非ローカルスイッチングフラグが入手可能である場合、ローカルスイッチング条件をSDUが満たさないと判定して、SDUに対して非ローカルスイッチングを実行することを含む。
【0010】
本発明の一実施形態において提供されるネットワーク装置は、MSによって送信された上りリンクサービスフローを受信するように構成された受信ユニットと、上りリンクサービスフロー内で運ばれたPDUに対応するSDUが圧縮されているかどうかを判定するように構成された第1の判定ユニットと、第1の判定ユニットがSDUが圧縮されていると判定した場合に、PDUに対応する圧縮ルールに従って、ローカルスイッチングフラグ又は非ローカルスイッチングフラグを入手可能であるかどうかを判定するように構成された第2の判定ユニットと、第2の判定ユニットがローカルスイッチングフラグが入手可能であると判定した場合に、ローカルスイッチング条件をSDUが満たすと判定して、SDUに対してローカルスイッチングを実行するように構成された第1の実行ユニットと、第2の判定ユニットが非ローカルスイッチングフラグが入手可能であると判定した場合に、ローカルスイッチング条件をSDUが満たさないと判定して、SDUに対して非ローカルスイッチングを実行するように構成された第2の実行ユニットとを含む。
【発明の効果】
【0011】
前述の技術的解決法は、本発明の実施形態が以下の利点をもたらすことを示す。
【0012】
本発明の実施形態においては、PDUに対応する圧縮ルールに従って、ネットワーク装置が、ローカルスイッチングフラグを入手可能である場合、ネットワーク装置は、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たすと判定してもよく、PDUに対応する圧縮ルールに従って、ネットワーク装置が、非ローカルスイッチングフラグを入手可能である場合、ネットワーク装置は、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定してもよい。本発明の実施形態においては、ネットワーク装置は、アドレス情報フィールドを見つけるステップ、アドレスを取り出すステップ、LATを探すステップ、及び、各SDUについてローカルアドレスを照合して、SDUがローカルスイッチング条件を満たすかどうかを判定するステップなどを実行する必要がない。従って、本発明の実施形態は、ローカルスイッチング機能が追加された後の、スイッチングプロセスによってネットワーク装置に生じる性能オーバヘッドを減少させ、スイッチングプロセスにおけるハードウェアの処理機能に対する要件を低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態におけるスイッチング方法の概略フローチャートである。
【図2】本発明の別の実施形態におけるスイッチング方法の概略フローチャートである。
【図3】本発明の別の実施形態におけるスイッチング方法の概略フローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態におけるネットワーク装置を概略的に示す。
【図5】本発明の別の実施形態におけるネットワーク装置を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態は、以下に詳述するように、ローカルスイッチング機能が追加された場合の、スイッチングプロセスによってネットワーク装置に生じる性能オーバヘッドを減少させ、かつ、スイッチングプロセスにおける、ハードウェアの処理機能に対する要件求を低減させるための方法及び装置を提供する。
【0015】
図1に示すように、本発明の一実施形態におけるスイッチング方法は、以下を含む。
【0016】
ステップ101:ネットワーク装置が、MSによって送信された上りリンクサービスフローを受信する。
【0017】
ステップ102:上りリンクサービスフロー内で運ばれたPDUに対応するSDUが圧縮されているかどうかを判定し、SDUが圧縮されている場合、ステップ103に進む。
【0018】
WiMAX標準においては、エアインタフェースリソースを節約するため、又は伝送オーバヘッドを減少させるため、又はアクセス効率を向上させるために、エアインタフェースを介して送信されるSDUが、ペイロードヘッダ抑制(PHS)ルール及びロバストヘッダ圧縮(ROHC)ルールなどの圧縮プロトコルを使用することによって、MSとネットワーク装置とによって圧縮されてもよい。
【0019】
具体的には、MSは、以下の例示的シナリオで、圧縮ルールを使用してSDUを圧縮できる。
【0020】
MSがSDUをネットワーク装置に送信する場合、MSは、SDUを上りリンククラシファイア(分類子)と照合し、一致したクラシファイアの中で最高の優先度を有するクラシファイアに対応する上りリンクサービスフローにSDUを分類(ソート)し、クラシファイアに対応する圧縮ルールに従ってSDUを圧縮して対応するPDUを取得し、次に、PDUを運ぶ上りリンクサービスフローをネットワーク装置に送信できる。
【0021】
具体的には、ネットワーク装置は、以下の例示的シナリオで、圧縮ルールを使用してSDUを圧縮解除(伸張・展開)できる。
【0022】
ネットワーク装置が、MSによって送信された上りリンクサービスフローを受信した場合、上りリンクサービスフロー内で運ばれたPDUに対応するSDUが圧縮されているならば、ネットワーク装置は、このPDUに対応する圧縮ルールに従ってPDUを圧縮解除してSDUを取得してもよい。
【0023】
MSは、SDUに対して圧縮を実行しない場合もあるため、MSによって送信された上りリンクサービスフローをネットワーク装置が受信した場合、ネットワーク装置は、上りリンクサービスフロー内で運ばれたPDUに対応するSDUが圧縮されているかどうかを判定する必要がある。ネットワーク装置は、SDUが圧縮されていると判定した後で、ステップ103を実行する。
【0024】
ステップ103:PDUに対応する圧縮ルールに従って、保存されたローカルスイッチングフラグ又は非ローカルスイッチングフラグを入手可能であるかどうかを判定し、ローカルスイッチングフラグが入手可能である場合、ステップ104に進み、或いは非ローカルスイッチングフラグが入手可能である場合、ステップ105に進む。
【0025】
本実施形態においては、MSは、WiMAXシステムにおける既存の圧縮ルールを使用してSDUを圧縮することができるだけでなく、予め生成された圧縮ルールを使用してSDUを圧縮することもできる。
【0026】
圧縮ルールを生成するプロセスは、以下の通りであってもよい。ネットワーク装置がクラシファイアを生成し、クラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存する。クラシファイアの分類基準は、SDUの宛先アドレス情報を含む。更に、ローカルスイッチング条件をSDUが満たすと判定した場合、ネットワーク装置は、生成された圧縮ルールに対応するローカルスイッチングフラグを生成及び保存し、ローカルスイッチング条件をSDUが満たさないと判定した場合、ネットワーク装置は、生成された圧縮ルールに対応する非ローカルスイッチングフラグを生成及び保存する。
【0027】
ローカルスイッチングフラグは、圧縮されたSDUがローカルスイッチング条件を満たすことを示し、非ローカルスイッチングフラグは、圧縮されたSDUがローカルスイッチング条件を満たさないことを示す。ローカルスイッチングフラグ及び非ローカルスイッチングフラグは、本明細書では限定されない、テキスト及び数値などの多くの形態で表されてもよい。
【0028】
クラシファイアと圧縮ルールとが生成された後で、ネットワーク装置は、生成されたクラシファイアと生成された圧縮ルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアと圧縮ルールとに更新するよう、MSに指示する。このようにして、MSは、生成されたクラシファイアに従って、同じ宛先アドレスを有するSDUを1つのタイプに分類し、生成された圧縮ルールに従ってSDUを圧縮して、対応するPDUを取得でき、ネットワーク装置がPDUを受信した後で、ネットワーク装置は、PDUに対応する圧縮ルールに従って、保存されたローカルスイッチングフラグ又は非ローカルスイッチングフラグを取得できる。
【0029】
あるいは、クラシファイアを生成するために、ネットワーク装置の代わりに、外部専用装置が使用されてもよい。このクラシファイアの分類基準は、SDUの宛先アドレス情報を含む。外部専用装置は、クラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存し、そして、ローカルスイッチング条件をSDUが満たすと判定した場合に、生成された圧縮ルールに対応するローカルスイッチングフラグを生成及び保存し、或いは、ローカルスイッチング条件をSDUが満たさないと判定した場合に、非ローカルスイッチングフラグを生成及び保存し、そして次に、生成されたクラシファイアと生成された圧縮ルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアと圧縮ルールとに更新するよう、MSに指示する。しかしこの場合、ネットワーク装置が、生成された圧縮ルールに従った圧縮によってもたらされたPDUを受信した後で、PDUに対応する圧縮ルールに従って、外部専用装置から、保存されたローカルスイッチングフラグ又は非ローカルスイッチングフラグを取得できるように、ネットワーク装置と外部専用装置とを設定する必要がある。
【0030】
生成されたクラシファイア及び生成された圧縮ルールの寿命は、必要に応じて予め設定されてもよい。
【0031】
従って、上りリンクサービスフロー内で運ばれたPDUに対応するSDUが圧縮されていると判定した後で、ネットワーク装置は、PDUに対応する圧縮ルールに従って、保存されたローカルスイッチングフラグ又は非ローカルスイッチングフラグを入手可能であるかどうかを判定する。
【0032】
ステップ104:ローカルスイッチング条件をSDUが満たすと判定し、SDUに対してローカルスイッチングを実行する。
【0033】
ネットワーク装置が、ステップ103において、PDUに対応する圧縮ルールに従って、ローカルスイッチングフラグを入手可能であると判定した場合、ネットワーク装置は、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たすと判定し、そして、PDUに対応する圧縮ルールに従って、PDUを圧縮解除して、PDUに対応するSDUを取得し、次に、SDUに対してローカルスイッチングを実行してもよい。
【0034】
ステップ105:ローカルスイッチング条件をSDUが満たさないと判定し、SDUに対して非ローカルスイッチングを実行する。
【0035】
ネットワーク装置が、ステップ103において、PDUに対応する圧縮ルールに従って、非ローカルスイッチングフラグを入手可能であると判定した場合、ネットワーク装置は、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定し、PDUに対応するSDUに対して非ローカルスイッチングを実行する。
【0036】
ネットワーク装置が、ステップ103において、PDUに対応する圧縮ルールに従って、保存されたローカルスイッチングフラグ又は非ローカルスイッチングフラグを入手可能ではないと判定した場合、あるいは、ネットワーク装置が、上りリンクサービスフロー内で運ばれたPDUに対応するSDUが圧縮されていないと判定した場合、ネットワーク装置は、SDUに対して非ローカルスイッチングを直接実行するか、又は、ローカルスイッチング条件をSDUが満たすかどうかを更に判定し、次に、判定結果に従って、SDUに対してローカルスイッチング又は非ローカルスイッチングを実行してもよい、ということに留意されたい。このプロセスにおいては、ローカルスイッチング条件をSDUが満たすと判定した後にのみ、ネットワーク装置は、ステップ103における説明に従って、クラシファイアと圧縮ルールとを生成し、ローカルスイッチングフラグを生成及び保存してもよく、あるいは、ローカルスイッチング条件をSDUが満たさないと判定した後にのみ、ネットワーク装置は、ステップ103における説明に従って、クラシファイアと圧縮ルールとを生成し、非ローカルスイッチングフラグを生成及び保存してもよく、あるいは、ローカルスイッチング条件をSDUが満たすかどうかに関係なく、ネットワーク装置は、ステップ103における説明に従って、クラシファイアと圧縮ルールとを生成し、次に、ローカルスイッチング条件をSDUが満たすかどうかに応じて、ローカルスイッチングフラグ又は非ローカルスイッチングフラグを生成及び保存してもよく、あるいは、ネットワーク装置は、圧縮ルールを生成しなくてもよく、これについては本明細書では限定されない。クラシファイアと圧縮ルールとを生成した後で、ネットワーク装置は、生成されたクラシファイアと生成された圧縮ルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアと圧縮ルールとに更新するよう、MSに指示する。
【0037】
この実施形態においては、PDUに対応する圧縮ルールに従って、ネットワーク装置が、保存されたローカルスイッチングフラグを入手可能である場合、ネットワーク装置は、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たすと判定し、PDUに対応する圧縮ルールに従って、ネットワーク装置が、非ローカルスイッチングフラグを入手可能である場合、ネットワーク装置は、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定できる。従来技術とは異なり、この実施形態におけるネットワーク装置は、アドレス情報フィールドを見つけるステップ、アドレスを取り出すステップ、LATを探すステップ、及び、各SDUについてローカルアドレスを照合して、ローカルスイッチング条件をSDUが満たすかどうかを判定するステップなどを実行する必要がない。従って、本発明の実施形態においてローカルスイッチング機能が追加された場合、スイッチングプロセスによってネットワーク装置に生じる性能オーバヘッドが減少し、ローカルスイッチングプロセスにおける、ハードウェアの処理機能に対する要求が低下し、ローカルスイッチング機能の実施が簡素化される。
【0038】
実際には、この実施形態における圧縮プロセスを介して、ネットワーク装置に集中していた性能オーバヘッドがMSに分散され、従って、ローカルスイッチングプロセスによってネットワーク装置に生じる性能オーバヘッドが減少する。
【0039】
ネットワーク装置は、ローカルスイッチング条件を満たすSDUに対して実行されるローカルスイッチングのプロセスにおいて、SDUを下りリンククラシファイアと照合して、SDUのローカルスイッチングルートを判定する必要がある。
【0040】
SDUを下りリンククラシファイアと照合するプロセスは、SDUの特徴情報が現在の下りリンククラシファイアの分類基準に適合するかどうかを判定し、特徴情報が分類基準に適合する場合、SDUが下りリンククラシファイアに一致すると判定し、それ以外の場合、SDUに一致する下りリンククラシファイアが見つかるまで、SDUの特徴情報が次の下りリンククラシファイアの分類基準に適合するかどうかを判定することを含む。
【0041】
ネットワーク装置は、ローカルスイッチングを受ける必要がある各SDUを、下りリンククラシファイアと照合する必要があり、これにより、ローカルスイッチングプロセスにおいて生成される高い性能オーバヘッドが生じる。
【0042】
照合プロセスは、次のようにして最適化できる。ローカルスイッチング条件をSDUが満たすと判定した後の、クラシファイアと圧縮ルールとを予め生成するプロセスにおいて、ネットワーク装置は、SDUに対してローカルスイッチングを実行し、SDUのローカルスイッチングルート(LSR)情報を含むLSRテーブルを生成及び保存し、生成されたクラシファイアの分類基準を、SDUに一致する下りリンククラシファイアの分類基準を更に含むよう設定する。生成及び保存されたローカルスイッチングフラグは、LSRテーブルインデックスを含む。このようにして、受信されたPDUに対応する圧縮ルールに従って、ネットワーク装置が、保存されたLSRテーブルインデックスを入手可能である場合、ネットワーク装置は、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たすと直接判定し、保存されたLSRテーブルを、LSRテーブルインデックスに従って取得し、LSRテーブル内のLSR情報に従って、SDUを、宛先MSに転送して、SDUの下りリンク分類処理を行うことなく、ローカルスイッチングを完了してもよい。
【0043】
本発明によるスイッチング方法について、LSRテーブルを生成及び保存するシナリオを例に取って、以下で詳細に説明する。図2に示すように、本発明の別の実施形態において提供されるスイッチング方法は、以下のステップを含む。
【0044】
ステップ201:ネットワーク装置が、MSによって送信された上りリンクサービスフローを受信する。
【0045】
ステップ202:上りリンクサービスフロー内で運ばれたPDUに対応するSDUが圧縮されているかどうかを判定し、SDUが圧縮されている場合、ステップ203に進み、SDUが圧縮されていない場合、ステップ206に進む。
【0046】
ステップ203:PDUに対応する圧縮ルールに従って、保存されたLSRテーブルインデックス又は非ローカルスイッチングフラグを入手可能であるかどうかを判定し、LSRテーブルインデックスが入手可能である場合、ステップ204に進み、非ローカルスイッチングフラグが入手可能である場合、ステップ205に進み、LSRテーブルインデックスと非ローカルスイッチングフラグとの両方が入手不能である場合、ステップ206に進む。
【0047】
LSRテーブルインデックス又は非ローカルスイッチングフラグは、対応する圧縮ルールと一緒に、対応する圧縮ルールテーブルに保存されてもよい。このようにして、ネットワーク装置は、圧縮ルールインデックスに従って、対応する圧縮ルールテーブルを取得し、次に、保存されたLSRテーブルインデックス又は非ローカルスイッチングフラグを取得できる。あるいは、LSRテーブルインデックス又は非ローカルスイッチングフラグは、対応する圧縮ルールテーブル内に保存されず、新たに生成されたローカルスイッチング情報テーブル内に別途保存されてもよい(ローカルスイッチング情報テーブルと、対応する圧縮ルールとの間のマッピング関係が設定されている場合に限る)。
【0048】
この実施形態においては、ローカルスイッチングフラグは、LSRテーブルインデックスを含むので、ネットワーク装置が、保存されたLSRテーブルインデックスを、PDUに対応する圧縮ルールに従って取得し、次に、保存されたLSRテーブルを取得することが容易になる。LSRテーブルと、PDUに対応する圧縮ルールとの間のマッピング関係が設定されているので、ネットワーク装置が、保存されたLSRテーブルを、PDUに対応する圧縮ルールに従って取得することが可能であるならば、ローカルスイッチングフラグは、LSRテーブルインデックスを含まなくてもよい、ということを理解できる。
【0049】
ステップ204:ローカルスイッチング条件をSDUが満たすと判定し、保存されたLSRテーブルを、LSRテーブルインデックスに従って取得し、LSRテーブルに従って、SDUに対してローカルスイッチングを実行する。
【0050】
ステップ203において、PDUに対応する圧縮ルールに従って、LSRテーブルインデックスを入手可能であると判定された場合、ネットワーク装置は、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たすと判定し、PDUに対応する圧縮ルールに従って、PDUを圧縮解除して、PDUに対応するSDUを取得できる。更に、ネットワーク装置は、保存されたLSRテーブルを、LSRテーブルインデックスに従って取得し、LSRテーブル内のLSR情報に従って、SDUを宛先MSに直接転送して、SDUに対するローカルスイッチングを完了できる。
【0051】
ステップ205:SDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定し、SDUに対して非ローカルスイッチングを実行する。
【0052】
ネットワーク装置が、ステップ203において、PDUに対応する圧縮ルールに従って、非ローカルスイッチングフラグを入手可能であると判定した場合、ネットワーク装置は、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定し、SDUの宛先アドレスを取得し、宛先アドレスに従って、SDUに対して非ローカルスイッチングを実行する。
【0053】
ステップ206:ローカルスイッチング条件をSDUが満たすかどうかを判定し、ローカルスイッチング条件をSDUが満たす場合、ステップ207に進み、ローカルスイッチング条件をSDUが満たさない場合、ステップ209に進む。
【0054】
ネットワーク装置が、ステップ202において、上りリンクサービスフロー内で運ばれたPDUに対応するSDUが圧縮されていないと判定した場合、あるいは、ネットワーク装置が、ステップ203において、PDUに対応する圧縮ルールに従って、LSRテーブルインデックス又は非ローカルスイッチングフラグを入手可能ではないと判定した場合、ネットワーク装置は、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たすかどうかを、従来技術に従って更に判定してもよい。
【0055】
ステップ207:SDUに対してローカルスイッチングを実行する。
【0056】
ネットワーク装置が、ステップ206において、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たすと判定した場合、ネットワーク装置は、PDUに対応する圧縮ルールに従ってPDUを圧縮解除してSDUを取得し、SDUに対してローカルスイッチングを実行する。
【0057】
ステップ208:ステップ207におけるLSR情報に従って、LSRテーブルを生成及び保存し、クラシファイアを生成し、圧縮ルールとLSRテーブルインデックスとを生成及び保存する。
【0058】
ステップ207において、SDUに対してローカルスイッチングを実行した後で、ネットワーク装置は、SDUのLSR情報に従って、LSRテーブルを生成及び保存し、クラシファイアを生成する。このクラシファイアの分類基準は、SDUの宛先アドレス情報を含む。更に、ネットワーク装置は、このクラシファイアの分類基準を、SDUに一致する下りリンククラシファイアの分類基準を含むよう設定し、生成されたクラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存し、生成された圧縮ルールに対応するLSRテーブルインデックスを生成及び保存する。
【0059】
ステップ209:SDUに対して非ローカルスイッチングを実行し、クラシファイアを生成し、圧縮ルールと非ローカルスイッチングフラグとを生成及び保存する。
【0060】
ネットワーク装置が、ステップ206において、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定した場合、ネットワーク装置は、SDUに対して非ローカルスイッチングを実行し、クラシファイアを生成する。クラシファイアの分類基準は、SDUの宛先アドレス情報を含む。更に、ネットワーク装置は、クラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存し、生成された圧縮ルールに対応する非ローカルスイッチングフラグを生成及び保存する。
【0061】
ステップ207及びステップ209において生成された、クラシファイア、圧縮ルール、及びLSRテーブルの寿命は、必要に応じて予め設定されてもよい、ということに留意されたい。
【0062】
ステップ210:ネットワーク装置は、生成されたクラシファイアと圧縮ルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアと圧縮ルールに更新するよう、MSに指示する。
【0063】
クラシファイアを生成し、圧縮ルールを生成及び保存した後で、ネットワーク装置は、生成されたクラシファイアと生成された圧縮ルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアと圧縮ルールに更新するよう、MSに指示し、これにより、MSは、生成されたクラシファイアの分類基準に適合するSDUを分類してもよく、生成された圧縮ルールに従ってSDUを圧縮してもよい。
【0064】
この実施形態においては、PDUに対応する圧縮ルールに従って、ネットワーク装置が、LSRテーブルインデックスを入手可能である場合、ネットワーク装置は、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たすと判定し、保存されたLSRテーブルを、取得されたLSRテーブルインデックスに従って取得し、LSRテーブルに従ってSDUを宛先MSに転送してもよい。従って、この実施形態においては、ローカルスイッチングを受ける必要がある各SDUを、下りリンククラシファイアと照合する必要はない。図1に示した実施形態に基づいて、ローカルスイッチング機能が追加された場合、ローカルスイッチングプロセスによってネットワーク装置に生じる性能オーバヘッドが減少し、スイッチングプロセスにおける、ハードウェアの処理機能に対する要求が低下し、ローカルスイッチング機能の実施が簡素化される。
【0065】
上記の全ての実施形態において、ネットワーク装置は、BTS又はGWであってもよい。本発明によるスイッチング方法について、以下で詳細に説明する。説明は、以下の仮定に基づく。ネットワーク装置はBTSであり、圧縮ルールはPHSルールであり、ローカルスイッチングフラグはLSRテーブルインデックスを含み、非ローカルスイッチングフラグは0であり、LSRテーブルインデックス又は非ローカルスイッチングフラグは、対応するPHSテーブル内に保存される。図3に示すように、本発明の別の実施形態におけるスイッチング方法は、以下を含む。
【0066】
ステップ301:BTSが、MSによって送信された上りリンクサービスフローを受信する。
【0067】
ステップ302:上りリンクサービスフロー内で運ばれたPDUに対応するペイロードヘッダ抑制インデックス(PHSI)が0に等しいかどうかを判定し、PHSIが0ではない場合、ステップ303を実行し、PHSIが0に等しい場合、ステップ306を実行する。
【0068】
BTSは、PDUに対応するPHSIが0であるかどうかを判定することによって、PDUに対応するSDUが圧縮されているかどうかを判定する。
【0069】
ステップ303:保存されたLSRテーブルインデックス又は非ローカルスイッチングフラグ「0」が入手可能であるかどうかを判定する。LSRテーブルインデックスが入手可能である場合、ローカルスイッチング条件をSDUが満たすと判定して、ステップ304に進み、非ローカルスイッチングフラグ「0」が入手可能である場合、ローカルスイッチング条件をSDUが満たさないと判定して、ステップ305に進み、LSRテーブルインデックスと非ローカルスイッチングフラグとの両方が入手可能である場合、ステップ306に進む。
【0070】
BTSが、ステップ302において、PHSIが0ではないと判定した場合、BTSは、PDUに対応するSDUが圧縮されていると判定する。従って、BTSは、PDUに対応するPHSIに従って、対応するPHSルールテーブルを取得し、保存されたLSRテーブルインデックス又は非ローカルスイッチングフラグ「0」が、PHSルールテーブル内で入手可能であるかどうかを判定する。
【0071】
ステップ304:保存されたLSRテーブルを、LSRテーブルインデックスに従って取得し、LSRテーブルに従って、SDUに対してローカルスイッチングを実行する。
【0072】
ステップ303において、PDUに対応するPHSIに従って、LSRテーブルインデックスを入手可能であると判定された場合、BTSは、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たすと判定し、PDUに対応する圧縮ルールに従って、PDUを圧縮解除して、PDUに対応するSDUを取得できる。更に、BTSは、保存されたLSRテーブルを、取得されたLSRテーブルインデックスに従って取得し、LSRテーブル内のLSR情報に従ってSDUを宛先MSに直接転送して、SDUに対するローカルスイッチングを完了できる。
【0073】
ステップ303において、PDUに対応するPHSIに従って、非ローカルスイッチングフラグ「0」を入手可能であると判定された場合、BTSは、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定する。
【0074】
ステップ305:SDUに対して非ローカルスイッチングを実行する。
【0075】
PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定した後、BTSはPDUに対応するPHSルールに従ってPDUを圧縮解除して、PDUに対応するSDUを取得し、SDUの宛先アドレス情報を取得し、宛先アドレス情報に従って、SDUに対して非ローカルスイッチングを実行する。
【0076】
ステップ306:ローカルスイッチング条件をSDUが満たすかどうかを判定し、SDUがローカルスイッチング条件を満たす場合、ステップ307に進み、SDUがローカルスイッチング条件を満たさない場合、ステップ309に進む。
【0077】
ステップ302において、PHSIが0であると判定された後で、BTSが、上りリンクサービスフロー内で運ばれたPDUに対応するSDUが圧縮されていないと判定した場合、あるいは、BTSが、ステップ303において、LSRテーブルインデックス又は非ローカルスイッチングフラグ「0」が入手可能ではないと判定した場合、BTSは、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たすかどうかを更に判定する。
【0078】
ステップ307:SDUに対してローカルスイッチングを実行する。
【0079】
BTSが、ステップ306において、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たすと判定した場合、BTSは、PDUに対応するPHSルールに従ってPDUを圧縮解除してSDUを復元し、SDUに対してローカルスイッチングを実行できる。
【0080】
ステップ308:ステップ307におけるLSR情報に従って、LSRテーブルを生成及び保存し、クラシファイアを生成し、PHSルールとLSRテーブルインデックスとを生成及び保存する。
【0081】
ステップ307において、SDUに対してローカルスイッチングを実行した後で、ネットワーク装置は、SDUのLSR情報に従って、LSRテーブルを生成し、クラシファイアを生成する。このクラシファイアの分類基準は、SDUの宛先アドレス情報を含む。更に、ネットワーク装置は、このクラシファイアの分類基準を、SDUに一致する下りリンククラシファイアの分類基準を含むよう設定し、生成されたクラシファイアに対応するPHSルールを生成及び保存し、対応するLSRテーブルインデックスを生成し、LSRテーブルインデックスを、PHSルールを記憶するPHSルールテーブル内に保存する。このようにして、LSRテーブルインデックスが、生成されたPHSルールのPHSIに従って取得できる。
【0082】
LSRテーブルは、宛先MS識別子(dest MSID ID)、及び下りリンクチャネル識別子(dwlink CID)のLSR情報を含む。
【0083】
ネットワーク装置がGWである場合、LSRテーブルは、宛先MS識別子(dest MSID ID)、及び下りリンクサービスフロー識別子(dwlink SFID)のLSR情報を含むことに留意されたい。
【0084】
ステップ309:SDUに対して非ローカルスイッチングを実行し、クラシファイアを生成し、PHSルールと非ローカルスイッチングフラグ「0」とを生成及び保存する。
【0085】
BTSが、ステップ306において、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定した場合、BTSは、SDUに対して非ローカルスイッチングを実行し、クラシファイアを生成する。クラシファイアの分類基準は、SDUの宛先アドレス情報を含む。更に、BTSは、クラシファイアに対応するPHSルールを生成及び保存し、非ローカルスイッチングフラグ「0」を、PHSルールを記憶するPHSルールテーブル内に保存する。このようにして、BTSは、保存された非ローカルスイッチングフラグ「0」を、生成されたPHSルールのPHSIに従って取得できる。
【0086】
場合によっては、WiMAXシステムにおいて、PHSルールは、対応するクラシファイアの設定と一致してもよい。従って、ステップ307及びステップ309において、生成されるPHSルールのペイロードヘッダ抑制フィールド(PHSF)は、対応するクラシファイアの分類基準と一致するように設定されてもよい。更に、信頼性を向上させるために、生成されるPHSルールのペイロードヘッダ抑制有効(PHSV)識別子が、「1」に設定されてもよい。
【0087】
ステップ310:生成されたクラシファイアとPHSルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアとPHSルールに更新するよう、MSに指示する。
【0088】
クラシファイアとPHSルールとを生成した後で、BTSは、生成されたクラシファイアとPHSルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアとPHSルールに更新するよう、MSに指示し、従って、MSは、このクラシファイアの分類基準に適合するSDUを、生成されたクラシファイアに従って分類し、生成されたPHSルールに従って、SDUを圧縮できる。
【0089】
例えば、BTSは、以下の方法で、生成されたクラシファイアとPHSルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアとPHSルールとに更新するよう、MSに指示してもよい。
【0090】
BTSは、動的サービス変更要求(DSC_REQ)メッセージを、MSに送信する。DSC_REQメッセージは、生成されたクラシファイアとPHSルールとを運び、従って、MSは、生成されたクラシファイアとPHSルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアとPHSルールとして使用することができる。
【0091】
あるいは、BTSは、以下の方法で、生成されたクラシファイアとPHSルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアとPHSルールとに更新するよう、MSに指示することもできる。
【0092】
BTSは、生成されたクラシファイアの優先度を、現在(その時点で)最高であるように設定し、動的サービス追加要求(DSA_REQ)メッセージを、MSに送信する。DSA_REQメッセージは、生成されたクラシファイアとPHSルールとを搬送する。ここで、生成されたクラシファイアの優先度は、現在最高であるように設定されているため、MSは生成されたクラシファイアとPHSルールとを最初に使用することができる。
【0093】
この実施形態においては、ネットワーク装置は、GWであってもよい。しかし、GWは、DSC_REQ又はDSA_REQメッセージを、MSに直接送信することはできず、そのようなメッセージを送信するよう、対応するBTSをトリガする必要がある。具体的には、GWは、PATH_Modification_REQメッセージを、対応するBTSに送信する。PATH_Modification_REQメッセージは、生成されたクラシファイアとPHSルールとを搬送し、生成されたクラシファイアとPHSルールとを運ぶDSC_REQ又はDSA_REQメッセージを、MSに送信するよう、BTSをトリガする。
【0094】
この実施形態においては、生成されたクラシファイア、PHSルール、及びLSRテーブルの寿命は、必要に応じて予め設定されてもよい。例えば、生成されたクラシファイア及びPHSルールの寿命は、対応するLSRテーブルの寿命と等しいように予め設定されてもよく、LSRテーブルの寿命は、必要に応じて設定されてもよい。
【0095】
LSRテーブルの寿命が尽きると、ネットワーク装置は、ネットワーク装置上の対応するPHSルールとLSRテーブルとを削除し、動的サービス削除要求(DSD_REQ)メッセージを、MSに送信して、MS上の対応するPHSルールとクラシファイアとを削除するようMSに指示する。
【0096】
実際には、ステップ307におけるLSRテーブルインデックスと、ステップ309における非ローカルスイッチングフラグとは、PHSルールテーブルではなく、新たに生成されたローカルスイッチング情報テーブル内に保存されてもよい(ローカルスイッチング情報テーブルと、生成されたPHSルールとの間のマッピング関係が設定されている場合に限る)。例えば、ローカルスイッチング情報テーブルのインデックスは、生成されたPHSルールのPHSIと同じであるように設定されてもよい。この場合、生成されたクラシファイア、PHSルール、及びLSRテーブルの寿命は、対応するローカルスイッチング情報テーブルの寿命と等しくてもよい。ローカルスイッチング情報テーブルの寿命は、必要に応じて予め設定されてもよい。
【0097】
ローカルスイッチング情報テーブルの寿命が尽きると、ネットワーク装置は、ネットワーク装置上の対応するPHSルールと、LSRテーブルと、ローカルスイッチング情報テーブルとを削除し、DSD_REQメッセージを、MSに送信して、MS上の対応するPHSルールとクラシファイアとを削除するようMSに指示する。
【0098】
この実施形態においては、PDUに対応するPHSルールに従って、BTSが、LSRテーブルインデックスを入手可能である場合、ネットワーク装置は、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たすと判定し、取得されたLSRテーブルインデックスに従って、LSRテーブルを取得し、LSRテーブルに従って、SDUを、宛先MSに転送できる。PDUに対応するPHSルールに従って、BTSが、非ローカルスイッチングフラグ「0」を入手可能である場合、BTSは、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定できる。従来技術とは異なり、この実施形態におけるネットワーク装置は、アドレス情報フィールドを見つけるステップ、アドレスを取り出すステップ、LATを探すステップ、及び、受信された各SDUについてローカルアドレスを照合して、ローカルスイッチング条件をSDUが満たすかどうかを判定するステップなどを実行する必要がない。従って、この実施形態においてローカルスイッチング機能が追加された後は、スイッチングプロセスによってネットワーク装置に生じる性能オーバヘッドが減少し、更に、BTSが、ローカルスイッチングを受ける必要がある各SDUを、下りリンククラシファイアと照合する必要はない。従って、ローカルスイッチング機能が追加された後の、スイッチングプロセスにおいてBTSによって生成される性能オーバヘッドが更に減少し、ローカルスイッチングプロセスにおける、ハードウェアの処理機能に対する要件求が低減され、ローカルスイッチング機能の実施が簡素化される。
【0099】
実際には、この実施形態における圧縮プロセスを介して、BTSに集中していた性能オーバヘッドがMSに分散され、従って、スイッチングプロセスにおいてBTSによって生成される性能オーバヘッドが減少する。
【0100】
本発明の一実施形態において、ネットワーク装置が提供される。図4に示すように、本発明の一実施形態において提供されるネットワーク装置は、
MSによって送信された上りリンクサービスフローを受信するように構成された、受信ユニット401と、
上りリンクサービスフロー内で運ばれたPDUに対応するSDUが圧縮されているかどうかを判定するように構成された、第1の判定ユニット402と、
第1の判定ユニット402が、SDUが圧縮されていると判定した場合に、PDUに対応する圧縮ルールに従って、ローカルスイッチングフラグ又は非ローカルスイッチングフラグを入手可能であるかどうかを判定するように構成された、第2の判定ユニット403と、
第2の判定ユニット403が、ローカルスイッチングフラグが入手可能であると判定した場合に、SDUがローカルスイッチング条件を満たすと判定して、SDUに対してローカルスイッチングを実行するように構成された、第1の実行ユニット404と、
第2の判定ユニット403が、非ローカルスイッチングフラグが入手可能であると判定した場合に、SDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定して、SDUに対して非ローカルスイッチングを実行するように構成された、第2の実行ユニット405と、を含む。
【0101】
この実施形態においては、MSは、WiMAXシステムにおける既存の圧縮ルールを使用してSDUを圧縮することができるだけでなく、予め生成された圧縮ルールを使用してSDUを圧縮することもできる。
【0102】
圧縮ルールを生成するプロセスは、以下の通りである。ネットワーク装置が、クラシファイアを生成し、クラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存する。クラシファイアの分類基準は、SDUの宛先アドレス情報を含む。更に、ローカルスイッチング条件をSDUが満たすと判定した場合、ネットワーク装置は、生成された圧縮ルールに対応するローカルスイッチングフラグを生成及び保存し、ローカルスイッチング条件をSDUが満たさないと判定した場合、ネットワーク装置は、生成された圧縮ルールに対応する非ローカルスイッチングフラグを生成及び保存する。
【0103】
ローカルスイッチングフラグは、圧縮されたSDUがローカルスイッチング条件を満たすことを示し、非ローカルスイッチングフラグは、圧縮されたSDUがローカルスイッチング条件を満たさないことを示す。ローカルスイッチングフラグ及び非ローカルスイッチングフラグは、本明細書では限定されない、テキスト及び数値などの様々な形態で表されてもよい。
【0104】
あるいは、クラシファイアを生成するために、ネットワーク装置の代わりに、外部専用装置が使用されてもよい。このクラシファイアの分類基準は、SDUの宛先アドレス情報を含む。外部専用装置は、クラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存し、SDUがローカルスイッチング条件を満たすと判定した場合に、生成された圧縮ルールに対応するローカルスイッチングフラグを生成及び保存し、SDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定した場合に、非ローカルスイッチングフラグを生成及び保存し、次いで、生成されたクラシファイアと生成された圧縮ルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアと圧縮ルールとに更新するよう、MSに指示する。しかし、この場合、ネットワーク装置が、生成された圧縮ルールに従った圧縮によってもたらされたPDUを受信した後で、PDUに対応する圧縮ルールに従って、外部専用装置から、保存されたローカルスイッチングフラグ又は非ローカルスイッチングフラグを取得できるように、ネットワーク装置と外部専用装置とを設定する必要がある。
【0105】
加えて、生成されたクラシファイア及び生成された圧縮ルールの寿命は、必要に応じて予め設定されてもよい。
【0106】
この実施形態においては、受信ユニット401が、上りリンクサービスフローを、MSから受信した後で、第1の判定ユニット402が、上りリンクサービスフロー内で運ばれたPDUに対応するSDUが圧縮されているかどうかを判定し、SDUが圧縮されていると判定された場合、第2の判定ユニット403が、PDUに対応する圧縮ルールに従って、保存されたローカルスイッチングフラグ又は非ローカルスイッチングフラグを入手可能であるかどうかを判定し、ローカルスイッチングフラグが入手可能である場合、第1の実行ユニット404が、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たすと判定して、SDUに対してローカルスイッチングを実行し、非ローカルスイッチングフラグが入手可能である場合、第2の実行ユニット405が、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定して、SDUに対して非ローカルスイッチングを実行する。
【0107】
従来技術とは異なり、この実施形態におけるネットワーク装置は、アドレス情報フィールドを見つけるステップ、アドレスを取り出すステップ、LATを探すステップ、及び、各SDUについてローカルアドレスを照合して、ローカルスイッチング条件をSDUが満たすかどうかを判定するステップなどを実行する必要がない。従って、本発明の実施形態においてローカルスイッチング機能が追加された後は、スイッチングプロセスによってネットワーク装置に生じる性能オーバヘッドが減少し、ローカルスイッチングプロセスにおける、ハードウェアの処理機能に対する要件が低減され、ローカルスイッチング機能の実施が簡素化される。
【0108】
実際には、この実施形態における圧縮プロセスを介して、ネットワーク装置に集中していた性能オーバヘッドがMSに分散され、従って、スイッチングプロセスによってネットワーク装置に生じる性能オーバヘッドが減少する。
【0109】
図2に示した実施形態に対応して、ネットワーク装置の別の実施形態が提供される。図5に示すように、本発明の別の実施形態において提供されるネットワーク装置は、
MSによって送信された上りリンクサービスフローを受信するように構成された、受信ユニット501と、
上りリンクサービスフロー内で運ばれたPDUに対応するSDUが圧縮されているかどうかを判定するように構成された、第1の判定ユニット502と、
第1の判定ユニット502が、SDUが圧縮されていると判定した場合に、PDUに対応する圧縮ルールに従って、保存されたLSRテーブルインデックス又は非ローカルスイッチングフラグを入手可能であるかどうかを判定するように構成された、第2の判定ユニット503と、
第2の判定ユニット503が、ローカルLSRテーブルインデックスが入手可能であると判定した場合に、SDUがローカルスイッチング条件を満たすと判定し、LSRテーブルインデックスに従って、保存されたLSRテーブルを取得し、LSRテーブルに従って、SDUに対してローカルスイッチングを実行し、また、第3の判定ユニットが、条件が満たされていると判定した場合に、SDUに対してローカルスイッチングを実行するように構成された、第1の実行ユニット504と、
第2の判定ユニット503が、非ローカルスイッチングフラグが入手可能であると判定した場合に、SDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定し、SDUに対して非ローカルスイッチングを実行し、また、第3の判定ユニットが、条件が満たされていないと判定した場合に、SDUに対して非ローカルスイッチングを実行するように構成された、第2の実行ユニット505と、
第1の判定ユニット502が、SDUが圧縮されていないと判定した場合、又は、第2の判定ユニット503が、ローカルスイッチングフラグと非ローカルスイッチングフラグとの両方が入手不能であると判定した場合に、ローカルスイッチング条件をSDUが満たすかどうかを判定するように構成された、第3の判定ユニット506と、
第3の判定ユニット506が、ローカルスイッチング条件をSDUが満たすと判定した場合に、SDUのLSR情報に従って、LSRテーブルを生成し、クラシファイア(その分類基準は、SDUの宛先アドレス情報を含む)を生成し、SDUに一致する下りリンククラシファイアの分類基準を更に含むよう前記分類基準を設定し、生成されたクラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存し、生成された圧縮ルールに対応するLSRテーブルインデックスを生成及び保存し、第3の判定ユニット506が、ローカルスイッチング条件をSDUが満たさないと判定した場合に、クラシファイア(その分類基準はSDUの宛先アドレス情報を含む)を生成し、生成されたクラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存し、生成された圧縮ルールに対応する非ローカルスイッチングフラグを生成及び保存するように構成された、生成ユニット507と、
生成されたクラシファイアと生成された圧縮ルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアと圧縮ルールに更新するよう、MSに指示するように構成された、指示ユニット508と、を含む。
【0110】
この実施形態においては、受信ユニット501が、MSによって送信された上りリンクサービスフローを受信した後で、第1の判定ユニット502が、上りリンクサービスフロー内で運ばれたPDUに対応するSDUが圧縮されているかどうかを判定し、SDUが圧縮されていると判定された場合、第2の判定ユニット503が、PDUに対応する圧縮ルールに従って、保存されたLSRテーブルインデックス又は非ローカルスイッチングフラグを入手可能であるかどうかを判定する。
【0111】
第2の判定ユニット503が、PDUに対応する圧縮ルールに従って、LSRテーブルインデックスを入手可能であると判定した場合、第1の実行ユニット504が、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たすと判定して、取得されたLSRテーブルインデックスに従って、保存されたLSRテーブルを取得し、LSRテーブル内のLSR情報に従って、SDUを、宛先MSに転送する。
【0112】
第2の判定ユニット503が、PDUに対応する圧縮ルールに従って、非ローカルスイッチングフラグを入手可能であると判定した場合、第2の実行ユニット505が、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定して、SDUに対して非ローカルスイッチングを実行する。
【0113】
第1の判定ユニット502が、PDUに対応するSDUが圧縮されていないと判定した場合、あるいは、第2の判定ユニット503が、保存されたLSRテーブルインデックス又は非ローカルスイッチングフラグが入手可能ではないと判定した場合、第3の判定ユニット506は、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たすかどうかを判定する。
【0114】
第3の判定ユニット506が、ローカルスイッチング条件をSDUが満たすと判定した場合、第1の実行ユニット504が、SDUに対してローカルスイッチングを実行し、生成ユニット507が、SDUのLSR情報に従って、LSRテーブルを生成及び保存し、クラシファイアを生成する。このクラシファイアの分類基準は、SDUの宛先アドレス情報を含む。更に、生成ユニット507は、このクラシファイアの分類基準を、SDUに一致する下りリンククラシファイアの分類基準を含むよう設定し、生成されたクラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存し、生成された圧縮ルールに対応するLSRテーブルインデックスを生成及び保存する。
【0115】
第3の判定ユニット506が、ローカルスイッチング条件をSDUが満たさないと判定した場合、生成ユニット507は、クラシファイアを生成する。クラシファイアの分類基準は、SDUの宛先アドレス情報を含む。更に、生成ユニット507は、クラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存し、生成された圧縮ルールに対応する非ローカルスイッチングフラグを生成及び保存する。
【0116】
指示ユニット508は、生成ユニット507によって生成されたクラシファイアと圧縮ルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアと圧縮ルールに更新するよう、MSに指示する。
【0117】
この実施形態においては、ローカルスイッチングフラグは、LSRテーブルインデックスを含み、これにより、ネットワーク装置が、LSRテーブルインデックスを、PDUに対応する圧縮ルールに従って取得し、次に、保存されたLSRテーブルを取得することが容易になる。LSRテーブルと、PDUに対応する圧縮ルールとの間のマッピング関係が設定されていて、これにより、ネットワーク装置が、保存されたLSRテーブルを、PDUに対応する圧縮ルールに従って取得することが可能であるならば、この実施形態におけるローカルスイッチングフラグは、LSRテーブルインデックスを含まなくてもよい、ということが理解されるであろう。
【0118】
この実施形態においては、第2の判定ユニット503が、PDUに対応するPHSルールに従って、保存されたLSRテーブルインデックスを入手可能であると判定した場合、第1の実行504が、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たすと判定し、LSRテーブルインデックスに従って、LSRテーブルを取得し、LSRテーブルに従って、SDUを、宛先MSに転送できる。第2の判定ユニット503が、PDUに対応するPHSルールに従って、保存された非ローカルスイッチングフラグを入手可能であると判定した場合、第2の実行ユニット505が、PDUに対応するSDUがローカルスイッチング条件を満たさないと判定してもよい。従来技術とは異なり、この実施形態におけるネットワーク装置は、アドレス情報フィールドを見つけるステップ、アドレスを取り出すステップ、LATを探すステップ、及び、受信された各SDUについてローカルアドレスを照合して、ローカルスイッチング条件をSDUが満たすかどうかを判定するステップなどを実行する必要がない。従って、この実施形態においてローカルスイッチング機能が追加された後は、スイッチングプロセスによってネットワーク装置に生じる性能オーバヘッドが減少し、更に、ネットワーク装置が、ローカルスイッチングを受ける必要がある各SDUを、下りリンククラシファイアと照合する必要はない。従って、ローカルスイッチング機能が追加された後の、スイッチングプロセスにおいてネットワーク装置によって生成される性能オーバヘッドが更に減少し、ローカルスイッチングプロセスにおける、ハードウェアの処理機能に対する要件が低減され、ローカルスイッチング機能の実施が簡素化される。
【0119】
当業者は、本発明の実施形態における方法のステップの全て又は一部が、関連するハードウェアに指示するプログラムによって実施されてもよいということを理解するだろう。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよい。記憶媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、又はCD−ROMであってもよい。
【0120】
本発明によるスイッチング方法及び関連する装置について上記で説明した。本発明について、いくつかの例示的実施形態を介して説明したが、本発明はこれらのような実施形態に限定されない。当業者が、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明に対して修正及び変形を行うことができることは明らかである。本発明は、それらの修正及び変形を、それらが特許請求の範囲又はその均等物によって規定される保護範囲内に入るならば、包含することを意図するものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動局(MS)によって送信された上りリンクサービスフローを受信し、
前記上りリンクサービスフロー内で運ばれたプロトコルデータユニット(PDU)に対応するサービスデータユニット(SDU)が圧縮されている場合、前記PDUに対応する圧縮ルールに従って、ローカルスイッチングフラグ又は非ローカルスイッチングフラグを入手可能であるかどうかを判定し、
前記ローカルスイッチングフラグが入手可能である場合、ローカルスイッチング条件を前記SDUが満たすと判定して、前記SDUに対してローカルスイッチングを実行し、
前記非ローカルスイッチングフラグが入手可能である場合、前記ローカルスイッチング条件を前記SDUが満たさないと判定して、前記SDUに対して非ローカルスイッチングを実行すること
を含む、スイッチング方法。
【請求項2】
前記ローカルスイッチングフラグと前記非ローカルスイッチングフラグとの両方が入手不能である場合、前記SDUが前記ローカルスイッチング条件を満たすかどうかを更に判定し、
前記ローカルスイッチング条件が満たされている場合、クラシファイアを生成し、前記クラシファイアの分類基準は、前記SDUの宛先アドレス情報を含み、前記クラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存し、前記生成された圧縮ルールに対応するローカルスイッチングフラグを生成及び保存し、
前記生成されたクラシファイアと前記生成された圧縮ルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアと圧縮ルールに更新するよう、前記MSに指示すること
を更に含む、請求項1に記載のスイッチング方法。
【請求項3】
前記ローカルスイッチングフラグと前記非ローカルスイッチングフラグとの両方が入手不能である場合、前記ローカルスイッチング条件を前記SDUが満たすかどうかを更に判定し、
前記ローカルスイッチング条件が満たされていない場合、非ローカルスイッチングを実行し、クラシファイアを生成し、前記クラシファイアの分類基準は、前記SDUの宛先アドレス情報を含み、前記クラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存し、前記生成された圧縮ルールに対応する非ローカルスイッチングフラグを生成及び保存し、
前記生成されたクラシファイアと前記生成された圧縮ルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアと圧縮ルールに更新するよう、前記MSに指示すること
を更に含む、請求項1に記載のスイッチング方法。
【請求項4】
前記上りリンクサービスフロー内で運ばれた前記PDUに対応する前記SDUが圧縮されていない場合、前記SDUが前記ローカルスイッチング条件を満たすかどうかを判定し、
前記ローカルスイッチング条件が満たされている場合、クラシファイアを生成し、前記クラシファイアの分類基準は、前記SDUの宛先アドレス情報を含み、前記クラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存し、前記生成された圧縮ルールに対応するローカルスイッチングフラグを生成及び保存し、
前記生成されたクラシファイアと生成された圧縮ルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアと圧縮ルールに更新するよう、前記MSに指示すること
を更に含む、請求項1に記載のスイッチング方法。
【請求項5】
前記上りリンクサービスフロー内で運ばれた前記PDUに対応する前記SDUが圧縮されていない場合、前記SDUが前記ローカルスイッチング条件を満たすかどうかを判定し、
前記ローカルスイッチング条件が満たされていない場合、非ローカルスイッチングを実行し、クラシファイアを生成し、前記クラシファイアの分類基準は、前記SDUの宛先アドレス情報を含み、前記クラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存し、前記生成された圧縮ルールに対応する非ローカルスイッチングフラグを生成及び保存し、
前記生成されたクラシファイアと生成された圧縮ルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアと圧縮ルールに更新するよう、前記MSに指示すること
を更に含む、請求項1に記載のスイッチング方法。
【請求項6】
前記ローカルスイッチングフラグは、ローカルスイッチングルート(LSR)テーブルインデックスを含み、
前記SDUに対して前記ローカルスイッチングを実行することは、前記LSRテーブルインデックスに従って、保存されたLSRテーブルを取得し、前記LSRテーブルに従って、前記SDUに対して前記ローカルスイッチングを実行することを含む、請求項1に記載のスイッチング方法。
【請求項7】
前記SDUが前記ローカルスイッチング条件を満たすと更に判定された場合、前記SDUに対してローカルスイッチングを実行し、
ローカルスイッチングルート(LSR)テーブルを、前記SDUのLSR情報に従って生成及び保存し、前記分類基準を、前記SDUに一致する下りリンククラシファイアの分類基準を更に含むよう設定すること
を更に含み、
前記ローカルスイッチングフラグを生成及び保存することは、前記LSRテーブルのインデックスを生成及び保存することを含む、請求項2又は4に記載のスイッチング方法。
【請求項8】
移動局(MS)によって送信された上りリンクサービスフローを受信するように構成された、受信ユニットと、
前記上りリンクサービスフロー内で運ばれたプロトコルデータユニット(PDU)に対応するサービスデータユニット(SDU)が圧縮されているかどうかを判定するように構成された、第1の判定ユニットと、
前記第1の判定ユニットが、前記SDUが圧縮されていると判定した場合に、前記PDUに対応する圧縮ルールに従って、ローカルスイッチングフラグ又は非ローカルスイッチングフラグを入手可能であるかどうかを判定するように構成された、第2の判定ユニットと、
前記第2の判定ユニットが、前記ローカルスイッチングフラグが入手可能であると判定した場合に、ローカルスイッチング条件を前記SDUが満たすと判定して、前記SDUに対してローカルスイッチングを実行するように構成された、第1の実行ユニットと、
前記第2の判定ユニットが、前記非ローカルスイッチングフラグが入手可能であると判定した場合に、前記ローカルスイッチング条件を前記SDUが満たさないと判定して、前記SDUに対して非ローカルスイッチングを実行するように構成された、第2の実行ユニットと
を備える、ネットワーク装置。
【請求項9】
前記第2の判定ユニットが、前記ローカルスイッチングフラグと前記非ローカルスイッチングフラグとの両方が入手不能であると判定した場合に、前記SDUが前記ローカルスイッチング条件を満たすかどうかを判定するように構成された、第3の判定ユニットと、
前記第3の判定ユニットが、前記SDUが前記ローカルスイッチング条件を満たすと判定した場合に、クラシファイアを生成し、前記クラシファイアの分類基準が前記SDUの宛先アドレス情報を含み、前記クラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存し、前記生成された圧縮ルールに対応するローカルスイッチングフラグを生成及び保存するように構成された、生成ユニットと、
前記生成されたクラシファイアと生成された圧縮ルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアと圧縮ルールに更新するよう、前記MSに指示するように構成された、指示ユニットと
を更に備える、請求項8に記載のネットワーク装置。
【請求項10】
前記第2の判定ユニットが、前記ローカルスイッチングフラグと前記非ローカルスイッチングフラグとの両方が入手不能であると判定した場合に、前記SDUが前記ローカルスイッチング条件を満たすかどうかを判定するように構成された、第3の判定ユニットと、
前記第3の判定ユニットが、前記SDUが前記ローカルスイッチング条件を満たさないと判定した場合に、クラシファイアを生成し、前記クラシファイアの分類基準が前記SDUの宛先アドレス情報を含み、前記クラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存し、前記生成された圧縮ルールに対応する非ローカルスイッチングフラグを生成及び保存するように構成された、生成ユニットと、
前記生成されたクラシファイアと生成された圧縮ルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアと圧縮ルールに更新するよう、前記MSに指示するように構成された、指示ユニットと、
前記第3の判定ユニットが、前記条件が満たされていないと判定した場合に、前記SDUに対して非ローカルスイッチングを実行するように更に構成された、前記第2の実行ユニットと
を更に含む、請求項8に記載のネットワーク装置。
【請求項11】
前記第1の判定ユニットが、前記SDUが圧縮されていないと判定した場合に、前記SDUが前記ローカルスイッチング条件を満たすかどうかを判定するように構成された、第3の判定ユニットと、
前記第3の判定ユニットが、前記SDUが前記ローカルスイッチング条件を満たすと判定した場合に、クラシファイアを生成し、前記クラシファイアの分類基準が前記SDUの宛先アドレス情報を含み、前記クラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存し、前記生成された圧縮ルールに対応するローカルスイッチングフラグを生成及び保存するように構成された、生成ユニットと、
前記生成されたクラシファイアと生成された圧縮ルールとを、現在最高の優先度であるクラシファイアと圧縮ルールに更新するよう、前記MSに指示するように構成された、指示ユニットと
を更に備える、請求項8に記載のネットワーク装置。
【請求項12】
前記第1の判定ユニットが、前記SDUが圧縮されていないと判定した場合に、前記SDUが前記ローカルスイッチング条件を満たすかどうかを判定するように構成された、第3の判定ユニットと、
前記第3の判定ユニットが、前記SDUが前記ローカルスイッチング条件を満たさないと判定した場合に、クラシファイアを生成し、前記クラシファイアの分類基準が前記SDUの宛先アドレス情報を含み、前記クラシファイアに対応する圧縮ルールを生成及び保存し、前記生成された圧縮ルールに対応する非ローカルスイッチングフラグを生成及び保存するように構成された、生成ユニットと、
前記生成されたクラシファイアと生成された圧縮ルールとを、最高の優先度を有するクラシファイアと圧縮ルールに更新するよう、前記MSに指示するように構成された、指示ユニットと、
前記第3の判定ユニットが、前記ローカルスイッチング条件を前記SDUが満たさないと判定した場合に、前記SDUに対して非ローカルスイッチングを実行するように更に構成された、前記第2の実行ユニットと
を更に含む、請求項8に記載のネットワーク装置。
【請求項13】
前記ローカルスイッチングフラグは、ローカルスイッチングルート(LSR)テーブルインデックスを含み、
前記第1の実行ユニットは、前記LSRテーブルインデックスに従って、保存されたLSRテーブルを取得し、前記LSRテーブルに従って、前記SDUに対してローカルスイッチングを実行するように更に構成された、請求項8に記載のネットワーク装置。
【請求項14】
前記第1の実行ユニットは、前記第3の判定ユニットが、前記条件が満たされていると判定した場合に、前記SDUに対してローカルスイッチングを実行するように更に構成され、
前記生成ユニットは、前記第3の判定ユニットが、前記条件が満たされていると判定した場合に、ローカルスイッチングルート(LSR)テーブルを、前記SDUのLSR情報に従って生成及び保存し、前記分類基準を、前記SDUに一致する下りリンククラシファイアの分類基準を更に含むよう設定するように更に構成され、
前記生成ユニットによって生成及び保存される前記ローカルスイッチングフラグは、前記LSRテーブルのインデックスを含む、請求項9又は11に記載のネットワーク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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