説明

スイッチ操作装置

【課題】ユーザーが操作カバーのどの位置を押しても、確実にスイッチ動作させることができ、且つスイッチ動作をした事実をユーザーに確実に実感させるようにする。
【解決手段】スイッチ操作装置3は、メンブレンスイッチ4においてその中心部4pを間において対応する部位に、それぞれメンブレンスイッチ4の厚み方向へ延び一面4a側の端が壁6Aa、6Baとなっている切欠溝状をなす凹部6A、6Bを形成し、操作カバー5にあって各凹部6A、6Bと対応する部位に、それぞれ対応する凹部に遊嵌して該凹部内を移動可能な凸部6C、6Dを形成し、該操作カバー5の装着状態であって且つ該操作カバー4の非操作時において凸部6C、6Dが凹部6A、6Bの壁6Aa、6Baと離間する構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メンブレンスイッチを操作カバーにより操作するスイッチ操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、メンブレンスイッチは建物の壁などに組み込まれるセキュリティ装置や認証装置などにも広く用いられており、この認証装置において人目に触れる部分は、デザイン性を良くすることが強く要求されている。具体的には、建物に溶け込むようなデザイン性が要求されており、その結果として建物に溶け込みやすい薄型デザイン化が進んでいる。
【0003】
また、認証装置のリーダ装置は、屋外で風雨に晒される場合があり、風雨に耐える耐久性も求められる。
特許文献1には、メンブレンスイッチを操作カバーでカバーする構成が記載されており、この構成によれば、とりあえず、薄型及び耐久性の向上を図り得る。又、特許文献2には、作動板上に、プッシュスイッチと、これを上方で跨ぐようにLEDユニットを設け、このLEDユニットに前記プッシュスイッチに対応して貫通穴を設け、操作カバーの側板の凹部とLEDユニット側面の凸部に遊嵌することで該操作カバーを上下動可能にLEDユニットに装着し、該操作カバーの裏面に前記貫通穴を通過して前記プッシュスイッチと対向する押圧部材を設け、該操作カバーを押圧操作すると、前記押圧部材が前記プッシュスイッチを押圧してスイッチ動作させる構成が記載されている。
【特許文献1】実開昭62−200217号公報
【特許文献2】特開2003−162934号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前述したセキュリティ装置や認証装置などに用いられるメンブレンスイッチに特許文献1、2のように単にカバー部材を設けた場合、ユーザーがカバー部材を押し操作したときに、自己の操作が適切になされたことを通知する操作性を有する必要がある。つまり、ユーザーがカバー部材を介してメンブレンスイッチを操作したのに、カバー部材の操作部位(特にカバー部材周辺)によっては実際にスイッチ操作したか否かをユーザーがスイッチ動作を実感できない場合があり、操作を再度行って再認識する煩わしさもある。このようにスイッチ動作を実感できないと、操作時に実際にスイッチ動作がない場合でも適正操作であったと勘違いすることもある。
【0005】
ここで、適正操作があったことを表示装置に表示することも考えられるが、ユーザーによっては、急ぐあまりに表示装置での動作確認をしないままにその場を去ってしまう場合もあるので、状況によっては表示装置が有効利用されない場合もある。
【0006】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、薄型で耐久性の向上を図り得、しかもユーザーが操作カバーのどの位置を押しても、確実にスイッチ動作させることができると共に、確実に操作時の押圧抵抗をユーザーにフィードバックできてスイッチ動作をした事実を実感させることができるスイッチ操作装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明においては、ユーザーが操作カバーの周縁部を押し操作すると、操作カバーの該周辺部が前記押し操作方向へ変位することで、該操作カバーにおけるメンブレンスイッチのスイッチ操作面と対向する部位と該スイッチ操作面との接点を中心として、該操作カバーの前記周縁部と反対側の部位が持ち上がる。すると、当該反対側の部位の近傍の凸部が、該凸部と前記メンブレンスイッチの凹部の壁との隙間分持ち上がって該壁に当たり、該壁を支点として操作カバーが、いわゆる「てこ」のように動作し、該操作カバーの前記スイッチ操作面と対向する部位が、該スイッチ操作面を押圧しメンブレンスイッチを動作させる。
【0008】
このように、操作カバーの周縁部を押した場合に、該操作カバーが「てこ」のように動作し、メンブレンスイッチを押圧する抵抗が指に伝わるので、ユーザーは自分がメンブレンスイッチを動作させた事実を指先から把握することができるようになる。なお、操作カバーの中央部を押したときには、そのままメンブレンスイッチの抵抗が指に伝わる。従って、操作カバーのどの位置を押し操作しても、スイッチ動作をした事実を実感させることができる。
【0009】
また、操作カバーを、本来的に薄厚なメンブレンスイッチのみに被せる構成であるので、薄型であり、且つ該操作カバーによりメンブレンスイッチの耐久性の向上を図り得る。しかもユーザーが操作カバーのどの位置を押しても、確実にスイッチ動作させることができる。
【0010】
請求項2の発明は、前記凹部を操作カバーに設け、前記凸部をメンブレンスイッチに設ける構成としている。すなわち、前記メンブレンスイッチの両側面の、該メンブレンスイッチの中心部を間において対応する部位に、凸部を形成し、前記操作カバーは少なくとも両側に側板部を備え、該操作カバーの該両側の側板部の内側であって前記各凸部と対応する部位に、該側板部の基端部側から先端部側へ延び該先端側の端が壁部となっている切欠溝状をなし前記凸部が移動可能に遊嵌する凹部を形成する構成としている。
【0011】
この請求項2の発明においても、請求項1の発明と同様の作用効果を奏する。
上記請求項1及び請求項2の発明では、メンブレンスイッチが平面視四角形をなす構成としたが、請求項3及び4の発明のように、平面視円形又は楕円形としても良い。この場合、請求項3の発明は凹部及び凸部の形成対象が請求項1の場合と同様とし、請求項4の発明は凹部及び凸部の形成対象が請求項2の場合と同様としている。これら請求項3及び4の発明では、デザイン性が請求項1及び2の発明と異なるが、これらと同様の作用効果を得ることができる。
【0012】
又、請求項5は、前記メンブレンスイッチのスイッチ動作ストロークをLsw[mm]とし、該操作カバーの装着状態であって且つ該操作カバーの非操作時において、前記メンブレンスイッチの前記スイッチ操作面が、前記操作カバーにおいて該スイッチ操作面と対向する部位と接触した状態で、前記凸部と前記凹部の前記壁との離間距離をA[mm]とし、該メンブレンスイッチの前記一面の周縁部と前記操作カバーにあって該周縁部と対向する部位との離間距離をB[mm]とし、操作余裕距離をC[mm]としたとき、前記Bを、
B=A+2×Lsw+C
に設定したところに特徴を有する。
【0013】
この請求項5においては、スイッチ動作感を操作カバーのどの部分を押しても実感させることができる。つまり、前記操作余裕距離Cを設定していることで、操作カバーのどの部分を押しても、操作カバーの周縁部がメンブレンスイッチに当たる前に、操作カバーがメンブレンスイッチを必ずスイッチ動作させるようになり、もって、スイッチ動作感を操作カバーのどの部分を押しても確実に実感させることができる。
【0014】
特に、この操作余裕距離Cが残ることによって、メンブレンスイッチ個々の製品ロット差によりスイッチ動作ストロークLswが個々に違っていても、製品ロット差に関係なくどのメンブレンスイッチ4でも確実にスイッチ動作させることができ、メンブレンスイッチの製品ロット差をカバーできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の第1の実施例につき図1ないし図12を参照して説明する。図2はセキュリティ装置1の制御ボックス2が建物の壁Wに組み込まれた斜視図であり、この制御ボックス2は、図3に示すように、その前面にパネル部2aを有し、このパネル部2a裏面側に本体部2bを有する。この制御ボックス2は、前記パネル部2aを壁Wの面に沿わせた形態で、本体部2bが壁W内に埋設されており、従って、壁Wには、薄肉厚のパネル部2aのみが目視され、薄型のイメージを与えている。
【0016】
前記制御ボックス2のパネル部2aのほぼ中央部には、後述のスイッチ操作装置3により操作される平面視四角形の薄型のメンブレンスイッチ4が例えば接着材により取付けられている。
このメンブレンスイッチ4は、図7に示すように、その一面4aの中心部4pを中心としてほぼ平面視円形のスイッチ操作面4bを有する。このスイッチ操作面4bは可撓性があり、該スイッチ操作面4bが押圧されると、メンブレンスイッチ4の図示しない内部接点がスイッチ動作するようになっている。なお、このメンブレンスイッチ4は、例えばセキュリティ動作をオンにしたり、オフにしたりする。あるいは、セキュリティ装置1で警報を発した場合に、その警報をオフすることなどに用いられる。
【0017】
前記スイッチ操作装置3は、図1、図4〜図6に示すように、操作カバー5を備えており、この操作カバー5は、平面視が前記メンブレンスイッチ4とほぼ同形状であり、前記一面4a側を覆うように装着されている。この操作カバー5はユーザーによって押し操作されることによりメンブレンスイッチ4の前記スイッチ操作面4bを操作するものである。
前記操作カバー5において前記スイッチ操作面4bと対向する部位は、相手方向(メンブレンスイッチ4方向)へ湾曲状に膨出する形状に形成されている。この膨出する部分を膨出部5aと称する。
【0018】
該操作カバー5の前記メンブレンスイッチ4への装着構成について説明する。
前記メンブレンスイッチ4の両側面4c、4dの、該メンブレンスイッチ4の前記中心部4pを間において対応する部位に、それぞれ該メンブレンスイッチ4の厚み方向へ延び前記一面4a側の端が壁(図6に一方を符号6Aaで示し他方を符号6Baで示す)となっている切欠溝状をなす凹部(図6及び図7に一方を符号6Aで示し他方を符号6Bで示す)を形成している。
さらに、メンブレンスイッチ4の両側面4c、4dには、この凹部6A、6Bの対向方向とクロスする方向に、凹部7A、7Bが同様に(相互間に前記中心部4pを間において対向するように)形成されている。
【0019】
前記操作カバー5は両側に側板部5b、5cを備えており、さらにこの側板部5b、5cの先端部には垂直方向に張り出すフランジ部5d、5eが形成されている。
該操作カバー5の前記側板部5b、5cの内側であって前記各凹部6A、6B、7A、7Bと対応する部位には、それぞれ対応する凹部6A、6B、7A、7Bに遊嵌して該凹部6A、6B、7A、7B内を移動可能な凸部6C、6D、7C、7Dを形成している。
【0020】
前記凹部6A、6B、7A、7B及び凸部6C、6D、7C、7Dにおいて、前記メンブレンスイッチ4の前記中心部4pを間において対応する2つの前記凹部6A、6Bと、当該凹部6A、6Bに遊嵌する2つの前記凸部6C、6Dとを一組とし、又、他の凹部7A,7Bと他の凸部7C、7Dとを一組としており、もって、凹部及び凸部が複数組設けられている。
【0021】
前記凸部6C、6Dを前記凹部6A、6Bに遊嵌し、他の凸部7C、7Dを他の凹部7A、7Bに遊嵌することにより前記操作カバー5を前記メンブレンスイッチ4に装着している。そして、この場合、図5及び図6に示すように、該操作カバー5の装着状態であって且つ該操作カバー5の非操作時において前記凸部6C、6D、7C、7Dが前記凹部6A、6B、7A、7Bの前記各壁(壁6Aa、6Baのみ図示)と離間するように凹部及び凸部の関係が設定されている。
【0022】
ここで、図11において、前記メンブレンスイッチ4のスイッチ動作ストローク(スイッチ操作部4bが押圧されてからスイッチが動作するまでの距離)をLsw[mm]とし、該操作カバー5の装着状態であって且つ該操作カバー5の非操作時において、前記メンブレンスイッチ4の前記スイッチ操作面4bが、前記操作カバー5において該スイッチ操作面4bと対向する部位と接触した状態で、前記凸部6C、6D(7C、7D)と前記凹部6A、6Bの前記壁6Aa、6Baとの離間距離をA[mm]とし、該メンブレンスイッチ4の前記一面4aの周縁部と前記操作カバー5にあって該周縁部と対向する部位との離間距離をB[mm]とし、操作余裕距離をC[mm]としたとき、前記Bを、
B=A+2×Lsw+C
としている。
【0023】
上記構成の本実施例において、ユーザーがスイッチ操作装置3の操作カバー5の周縁部(例えば図4のQ部分)を押し操作すると、操作カバー5の該周辺部が前記押し操作方向へ変位することで、図1、図11に示すように、該操作カバー5におけるメンブレンスイッチ4のスイッチ操作面4bと対向する部位と該スイッチ操作面4bとの接点(中心部4p)を中心として、該操作カバー5の前記周縁部と反対側の部位が持ち上がる。すると、当該反対側の部位の近傍の凸部6Cが、該凸部6Cと前記メンブレンスイッチ4の凹部6Aの壁6Aaとの隙間(前記離間距離A)分持ち上がって該壁6Aaに当たる。このとき、操作カバー5の操作された側も距離Aだけ下方へ変位する。
【0024】
この後、操作カバー5の操作を継続することで、該壁6Aaを支点として操作カバー5が、いわゆる「てこ」のように動作し、該操作カバー5において操作側の部分をさらに2×Lsw変位させると、前記スイッチ操作面4bと対向する部位すなわち膨出部5aが、該スイッチ操作面4bを押圧して、該スイッチ操作面4bを、スイッチ動作ストロークLsw変位させ、メンブレンスイッチ4がスイッチ動作する。このとき、操作カバー5の操作された側には、操作余裕距離C分の隙間が残る(図12参照)。
【0025】
なお、操作カバー5の中央部を押したときには、操作カバー5が前記スイッチ動作ストロークLsw押圧されたところで、メンブレンスイッチ4がスイッチ動作する。このとき、メンブレンスイッチ4からの抵抗が指に伝わる。従って、操作カバー5のどの位置を押し操作しても、スイッチ動作をした事実(スイッチ動作感)を実感させることができる。
【0026】
このように本実施例のスイッチ操作装置3によれば、操作カバー5の周縁部を押した場合に、該操作カバー5が「てこ」のように動作し、メンブレンスイッチ4を押圧する抵抗が指に伝わるので、ユーザーは自分がメンブレンスイッチ4を動作させた事実を指先から把握することができるようになる。なお、操作カバー5の中央部を押したときには、そのままメンブレンスイッチ4からの抵抗が指に伝わる。従って、操作カバー5のどの位置を押し操作しても、スイッチ動作をした事実を実感させることができる。
【0027】
また、操作カバー5を、本来的に薄厚なメンブレンスイッチ4のみに被せる構成であるので、薄型であり、薄肉のパネル部2aと共に、全体の薄型化に寄与している。また、該操作カバー5によりメンブレンスイッチ4の耐久性の向上を図り得る。しかもユーザーが操作カバー5のどの位置を押しても、確実にスイッチ動作させることができる。
【0028】
また、前記離間距離Bを、
B=A+2×Lsw+C
に設定したから、スイッチ動作感を操作カバー5のどの部分を押しても実感させることができる。つまり、前記操作余裕距離Cを設定していることで、操作カバー5のどの部分を押しても、操作カバー5の周縁部がメンブレンスイッチ4に当たる前に、操作カバー5の膨出部5aがメンブレンスイッチ4を必ずスイッチ動作させるようになり、もって、スイッチ動作感を操作カバー5のどの部分を押しても実感させることができる。
【0029】
特に、この操作余裕距離Cが残ることによって、メンブレンスイッチ4個々の製品ロット差によりスイッチ動作ストロークLswが個々に違っていても、製品ロット差に関係なくどのメンブレンスイッチ4でも確実にスイッチ動作させることができ、メンブレンスイッチの製品ロット差をカバーできる。
【0030】
なお、本発明は、上記第1の実施例に限られず、次のように変更して実施しても良い。前記スイッチ操作面と、前記操作カバーにおいて該スイッチ操作面と対向する部位とのうちの少なくとも一方を、相手方向へ湾曲状に膨出する形状に形成すれば良い。
【0031】
また、本発明の第2の実施例として示す図13〜図15のように実施しても良い。すなわち、凹部11A、11Bを操作カバー5に設け、凸部11C、11Dをメンブレンスイッチ4に設ける構成としている。具体的に説明する。前記メンブレンスイッチ4の両側面4c、4dの、該メンブレンスイッチ4の中心部4pを間において対応する部位に、凸部11C、11Dを形成し、前記操作カバー5両側の側板部5b、5cの内側であって前記各凸部11C、11Dと対応する部位に、該側板部5b、5cの基端部側から先端部側へ延び該先端側の端が壁11Aa、11Baとなっている切欠溝状をなし前記凸部11C、11Dが移動可能に遊嵌する凹部11A、11Bを形成する構成としている。この第2の実施例においても、前述の第1の実施例と同様の作用効果を奏する。
【0032】
又、上記第1の実施例はメンブレンスイッチが平面視四角形をなす構成としたが、本発明の第3の実施例として示す図16のように、メンブレンスイッチ21を平面視円形とし、操作カバー22をほぼ同形状としている。この第3の実施例では、凹部23A、23B、24A、24Bをメンブレンスイッチ21の側面21aに形成し、凸部23C、23D、24C、24Dを操作カバー22の周縁部の側板部22aの内面に形成している。
【0033】
この第3の実施例においては、デザイン性が第1の実施例と異なるが、第1の実施例と同様の作用効果を得ることができる。
この場合、凸部23C、23D、24C、24Dをメンブレンスイッチ21に形成し、凹部23A、23B、24A、24Bを操作カバー22に形成する構成としても良い。
【0034】
又、前記メンブレンスイッチ及び操作カバーの平面視形状は、楕円形でも良い。
なお、前記第1の実施例における操作カバー5は、本発明の第5の実施例として示す図17のように、4辺に側板部5e〜5hを備えた構成でも良い。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、図4の矢印J-J線に沿う断面図で、操作カバーの操作状態を示す図
【図2】セキュリティ装置の制御ボックスを壁に取り付けた状態を示す斜視図
【図3】制御ボックスの斜視図
【図4】スイッチ操作装置の平面図
【図5】図4の矢印K−K線に沿う断面図
【図6】図4の矢印J−J線に沿う断面図で、操作カバーの非操作状態を示す図
【図7】メンブレンスイッチの平面図
【図8】操作カバーの縦断側面図
【図9】操作カバーの下面図
【図10】凹部及び凸部部分の縦断側面図
【図11】寸法関係を説明するためにさらに拡大して示す図6相当図
【図12】寸法関係を説明するためにさらに拡大して示す図1相当図
【図13】本発明の第2の実施例を示す図6相当図
【図14】図1相当図
【図15】図10相当図
【図16】本発明の第3の実施例を示す図4相当図
【図17】本発明の第4の実施例を示す操作カバーの斜視図
【符号の説明】
【0036】
図面中、1はセキュリティ装置、2は制御ボックス、3はスイッチ操作装置、4はメンブレンスイッチ、4pは中心部、4bはスイッチ操作面、5は操作カバー、5aは膨出部、6A、6B、7A、7Bは凹部、6Aa、6Ba、7Aa、7Baは壁、6C、6D、7C、7Dは凸部、11A、11Bは凹部、11C、11Dは凸部、21はメンブレンスイッチ、22は操作カバー、23A、23B、24A、24Bは凹部、23C、23D、24C、24Dは凸部を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一面のほぼ中心部にスイッチ操作面を有する平面視四角形のメンブレンスイッチと、このメンブレンスイッチにおける前記一面を覆うように装着され前記メンブレンスイッチと平面視がほぼ同形状の操作カバーとを備え、該操作カバーをユーザーが押し操作することにより前記メンブレンスイッチの前記スイッチ操作面を操作するスイッチ操作装置であって、
前記スイッチ操作面と、前記操作カバーにおいて該スイッチ操作面と対向する部位とのうちの少なくとも一方を、相手方向へ湾曲状に膨出する形状に形成し、
前記メンブレンスイッチの両側面の、該メンブレンスイッチの前記中心部を間において対応する部位に、それぞれ該メンブレンスイッチの厚み方向へ延び前記一面側の端が壁となっている切欠溝状をなす凹部を形成し、
前記操作カバーは少なくとも両側に側板部を備え、該操作カバーの該両側の側板部の内側であって前記各凹部と対応する部位に、それぞれ対応する凹部に遊嵌して該凹部内を移動可能な凸部を形成し、
前記凹部及び凸部は、前記メンブレンスイッチの前記中心部を間において対応する2つの前記凹部と、当該凹部に遊嵌する2つの前記凸部とを一組として、複数組設けられ、
該凸部を前記凹部に遊嵌することにより前記操作カバーを前記メンブレンスイッチに装着し、該操作カバーの装着状態であって且つ該操作カバーの非操作時において前記凸部が前記凹部の前記壁と離間することを特徴とするスイッチ操作装置。
【請求項2】
一面のほぼ中心部にスイッチ操作面を有する平面視四角形のメンブレンスイッチと、このメンブレンスイッチにおける前記一面を覆うように装着され前記メンブレンスイッチと平面視がほぼ同形状の操作カバーとを備え、該操作カバーをユーザーが押し操作することにより前記メンブレンスイッチの前記スイッチ操作面を操作するスイッチ操作装置であって、
前記スイッチ操作面と、前記操作カバーにおいて該スイッチ操作面と対向する部位とのうちの少なくとも一方を、相手方向へ湾曲状に膨出する形状に形成し、
前記メンブレンスイッチの両側面の、該メンブレンスイッチの前記中心部を間において対応する部位に、凸部を形成し、
前記操作カバーは少なくとも両側に側板部を備え、該操作カバーの該両側の側板部の内側であって前記各凸部と対応する部位に、該側板部の基端部側から先端部側へ延び該先端側の端が壁部となっている切欠溝状をなし前記凸部が移動可能に遊嵌する凹部を形成し、
前記凸部及び凹部は、前記メンブレンスイッチの前記中心部を間において対応する2つの前記凸部と、当該凸部を遊嵌する2つの前記凹部とを一組として、複数組設けられ、
前記凸部を前記凹部に遊嵌することにより前記操作カバーを前記メンブレンスイッチに装着し、該操作カバーの装着状態であって且つ該操作カバーの非操作時において前記凸部が前記凹部の前記壁と離間することを特徴とするスイッチ操作装置。
【請求項3】
一面のほぼ中心部にスイッチ操作面を有する平面視円形又は楕円形のメンブレンスイッチと、このメンブレンスイッチにおける前記一面を覆うように装着され前記メンブレンスイッチと平面視がほぼ同形状の操作カバーとを備え、該操作カバーをユーザーが押し操作することにより前記メンブレンスイッチの前記スイッチ操作面を操作するスイッチ操作装置であって、
前記スイッチ操作面と、前記操作カバーにおいて該スイッチ操作面と対向する部位とのうちの少なくとも一方を、相手方向へ湾曲状に膨出する形状に形成し、
前記メンブレンスイッチの側面の、該メンブレンスイッチの中心部を間において対応する部位に、それぞれ該メンブレンスイッチの厚み方向へ延び前記一面側の端が壁となっている切欠溝状をなす凹部を形成し、
前記操作カバーは周縁部に側板部を備え、該操作カバーの該側板部の内側であって前記各凹部と対応する部位に、該凹部に遊嵌して該凹部内を移動可能な凸部を形成し、
前記凹部及び凸部は、前記メンブレンスイッチの前記中心部を間において対応する2つの前記凹部と、当該凹部に遊嵌する2つの前記凸部とを一組として、複数組設けられ、
該凸部を前記凹部に遊嵌することにより前記操作カバーを前記メンブレンスイッチに装着し、該操作カバーの装着状態であって且つ該操作カバーの非操作時において前記凸部が前記凹部の前記上面壁と離間することを特徴とするスイッチ操作装置。
【請求項4】
一面のほぼ中心部にスイッチ操作面を有する平面視円形又は楕円形のメンブレンスイッチと、このメンブレンスイッチにおける前記一面を覆うように装着され前記メンブレンスイッチと平面視がほぼ同形状の操作カバーとを備え、該操作カバーをユーザーが押し操作することにより前記メンブレンスイッチの前記スイッチ操作面を操作するスイッチ操作装置であって、
前記スイッチ操作面と、前記操作カバーにおいて該スイッチ操作面と対向する部位とのうちの少なくとも一方を、相手方向へ湾曲状に膨出する形状に形成し、
前記メンブレンスイッチの側面の、該メンブレンスイッチの前記中心部を間において対応する部位に、凸部を形成し、
前記操作カバーは周縁部に側板部を備え、該操作カバーの該側板部の内側であって前記各凸部と対応する部位に、該側板部の基端部側から先端部側へ延び該先端側の端が壁部となっている切欠溝状をなし前記凸部が移動可能に遊嵌する凹部を形成し、
前記凸部及び凹部は、前記メンブレンスイッチの前記中心部を間において対応する2つの前記凸部と、当該凸部を遊嵌する2つの前記凹部とを一組として、複数組設けられ、
前記凸部を前記凹部に遊嵌することにより前記操作カバーを前記メンブレンスイッチに装着し、該操作カバーの装着状態であって且つ該操作カバーの非操作時において前記凸部が前記凹部の前記壁と離間することを特徴とするスイッチ操作装置。
【請求項5】
前記メンブレンスイッチのスイッチ動作ストロークをLsw[mm]とし、
該操作カバーの装着状態であって且つ該操作カバーの非操作時において、前記メンブレンスイッチの前記スイッチ操作面が、前記操作カバーにおいて該スイッチ操作面と対向する部位と接触した状態で、前記凸部と前記凹部の前記壁との離間距離をA[mm]とし、該メンブレンスイッチの前記一面の周縁部と前記操作カバーにあって該周縁部と対向する部位との離間距離をB[mm]とし、操作余裕距離をC[mm]としたとき、前記Bを、
B=A+2×Lsw+C
に設定したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のスイッチ操作装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−108690(P2010−108690A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−278161(P2008−278161)
【出願日】平成20年10月29日(2008.10.29)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】