説明

スイッチ装置

【課題】コストの低廉化を図ることができるとともに、信号線の削減を可能にするスイッチ装置を提供する。
【解決手段】スイッチ装置2は、静電容量IC10と、操作キー23と、タッチ用電極24aと、タッチ用可動電極24bと、プッシュ用可動電極25aと、表面にプッシュ用固定電極25cを備えた基板27と、静電容量IC10及びタッチ用可動電極24bに電気的に接続する信号線200とで構成されている。コントローラ12は、静電容量IC10が出力するVoutの電圧値に基づいてタッチ操作状態かプッシュ操作状態か否かを判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチ装置に関し、特にスイッチ操作部材へのタッチ操作状態及びプッシュ操作状態に基づいてスイッチの入・切状態を検出するための機能を備えたスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のスイッチ装置として、例えば、操作者によってスイッチ操作部材を操作したときに第1操作状態と第2操作状態を検出するものがある(特許文献1)。
【0003】
このスイッチ装置は、操作キーを有するキーパッドと、スイッチ用電極及び接点電極を有するドーム型スイッチと、変位電極及び容量素子用電極を有する容量素子と、容量素子及びドーム型スイッチを搭載するフレキシブルプリント基板とを備えている。
【0004】
キーパッドは、操作キーのプッシュ操作によって弾性変形し、ドーム型スイッチを下方にプッシュする。ドーム型スイッチは、操作キーのプッシュ操作力をキーパッドから受けてスイッチ用電極が下方に変位し、接点電極に接触する。これにより、操作キーの第1操作状態が第1の処理回路によって検出される。容量素子は、キーパッドに作用した操作キーのプッシュ操作力をドーム型スイッチから受けて変位電極が変位し、容量素子用電極に接近する。これにより、変位電極と容量素子用電極との間に形成されるコンデンサの静電容量が変化し、操作キーの第2操作状態が第2の処理回路によって検出される。フレキシブルプリント基板は、折り返して配置され、スペーサを介して対向する固定部と折り返し部を有している。固定部の折り返し部側には容量素子の容量素子用電極が搭載されている。折り返し部の固定部側には容量素子の変位電極が、またそのキーパッド側にはドーム型スイッチがそれぞれ搭載されている。
【0005】
以上の構成において、操作キーがプッシュ操作されると、キーパッドが弾性変形して撓み、ドーム型スイッチを下方にプッシュする。このため、ドーム型スイッチのスイッチ用電極が下方に変位して接点電極に接触し、操作キーの第1操作状態が検出される。この後、引き続いて操作キーがプッシュ操作されると、操作キーの第1操作状態を保持しつつ、フレキシブルプリント基板が弾性変形して撓み、容量素子を下方にプッシュする。このため、容量素子の変位電極が下方に変位して容量素子用電極に接近し、操作キーの第2操作状態が検出される。
【特許文献1】特開2004−45243号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のスイッチ装置によると、キーパッド及びスペーサのみならず、操作キーの第1、第2操作状態を検出するためにフレキシブルプリント基板を必要とするものであり、またフレキシブルプリント基板を折り返して配置するものであるため、部品点数が嵩むばかりか、構造全体が複雑になり、コスト高になるという問題があった。
【0007】
また、特許文献1のスイッチ装置によると、第1操作状態の検出と、第2操作状態の検出は、別々の検出回路によってなされるので、複数の信号線が必要になり、限られた場所に設置するのが困難であった。
【0008】
従って、本発明の目的は、コストの低廉化を図ることができるとともに、信号線の削減を可能にするスイッチ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するために、接地パターンが形成された基板と、タッチ操作に基づく静電容量を形成する第1の電極を内蔵し、プッシュ操作によってプッシュ方向に変位する第1のスイッチ部と、前記基板上に設けられ、前記第1の電極に電気的に接続し、前記第1のスイッチ部の前記プッシュ方向への変位によって変位する導電部材と、前記基板上の前記接地パターンに接続され、前記第1のスイッチ部の前記プッシュ方向への変位によって変位する第2の電極、及び前記第2の電極と対向する前記基板上の位置に設けられ、前記導電部材と電気的に接続される第3の電極とを有する第2のスイッチ部と、前記導電部材と電気的に接続し、前記第1のスイッチ部の前記静電容量の変化、及び前記第2のスイッチ部の前記プッシュ操作に基づいた出力信号が伝播する信号線と、前記信号線と電気的に接続し、前記出力信号に基づいて前記第1のスイッチ部の前記静電容量の変化、及び前記第2のスイッチ部の前記プッシュ操作を検出する検出部とを備えたことを特徴とするスイッチ装置を提供する。
【0010】
上記のような構成によれば、コストの低廉化を図ることができるとともに、信号線の削減を可能にすることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、コストの低廉化を図ることができるとともに、信号線の削減を可能にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチ装置の後述する図2のA―A線断面図であり、図2は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチ装置の使用状況を示す図である。
【0013】
車両1は、図2に示すように、スイッチ装置2と表示画面3を備えており、表示画面3には、カーソル30と、メニュー31とが表示されており、メニュー31の「テレビ」をカーソル30によって選択した場合を表している。
【0014】
(スイッチ装置2の全体構成)
スイッチ装置2は、後述するコントローラとともに検出部を構成する静電容量IC10と、装置本体20と、操作キー23と、第1の電極としてのタッチ用電極24aと、タッチ用電極24aと電気的に接続された導電部材としてのタッチ用可動電極24bと、基板27に設けられた図示しない接地パターンに電気的に接続する接地機構を有するプッシュ用可動電極25aと、第2の電極としてのラバーコンタクト25bと、基板27の表面に設けられた第3の電極としてのプッシュ用固定電極25cと、タッチ用可動電極24bとプッシュ用可動電極25aの間に設けられた絶縁部材26と、装置本体20に配設される基板27と、静電容量IC10及びタッチ用可動電極24bに電気的に接続する信号線200とから構成されている。
【0015】
なお、図1に示す構成では、操作キー23が1個のみであるが、例えば表示画面3における複数のメニュー31と対応させる場合には、操作キー23、タッチ用電極24a、タッチ用可動電極24b、プッシュ用可動電極25a、プッシュ用固定電極25c及び絶縁部材26を含むユニットを複数個用意しても良い。
【0016】
(装置本体20の構成)
装置本体20は、図2に示すように、下方に開口する凹部21及びこの凹部21の内外に開口するキー挿通孔22を有し、全体が例えば合成樹脂材料によって形成されている。
【0017】
(操作キー23の構成)
操作キー23は、図1に示すように、凹部21に遊嵌するキー基部23b及びキー挿通孔22を挿通するキー操作部23aを有し、装置本体20に出没自在に配設され、全体が装置本体20と同様に合成樹脂材料によって形成されている。そして、プッシュ操作によってプッシュ方向に変位するように構成されている。操作キー23には、タッチ用可動電極24bに接続するコンデンサ形成用のタッチ用電極24aが埋設されている。タッチ用電極24aは、その下方端面が装置本体20内に露出する断面略T字状の導電性部材によって形成され、操作者(手指)による操作キー23へのタッチ操作に基づいてコンデンサを形成するように構成されている。
【0018】
(タッチ用可動電極24bの構成)
タッチ用可動電極24bは、例えば、導電性と弾性を兼ね備えた導電性ゴムによって形成されており、操作キー23と基板27との間に配設され、かつ基板27上に搭載されている。また、タッチ用可動電極24bは、後述する静電容量検出IC10に接続されている。これにより、操作キー23に操作者の手指がタッチすると、この手指とタッチ用電極24aとの間にコンデンサが形成され、コンデンサの静電容量検出IC10への出力によって操作キー23のタッチ操作状態が検出される。そして、タッチ用可動電極24bは、操作キー23のプッシュ操作によって屈曲した状態に弾性変形し、かつ操作キー23のプッシュ操作解除によって屈曲した状態から弾性復帰するように構成されている。
【0019】
(プッシュ用可動電極25aの構成)
プッシュ用可動電極25aは、タッチ用可動電極24bと同様に導電性ゴムによって形成されており、絶縁部材26を介在させてタッチ用可動電極24bの下方に配設されている。プッシュ用可動電極25aは、操作キー23のプッシュ操作のとき、基板27に設置されたプッシュ用固定電極25cと電気的に接続するラバーコンタクト25bを有している。このプッシュ用固定電極25cとラバーコンタクト25bとの電気的な接続によって、静電容量検出IC10から分圧された電圧がゼロになり、操作キー23のプッシュ操作状態が検出される。また、プッシュ用可動電極25aは、操作キー23のプッシュ操作によって屈曲した状態に弾性変形し、かつ操作キー23のプッシュ操作解除によって屈曲した状態から弾性復帰するように構成されている。なお、本実施の形態において、タッチ用可動電極24b及びプッシュ用可動電極25aは、導電性ゴムによって形成されるが、導電性を有しない弾性部材でこれらを形成し、配線によって電気的接続する構成でも良い。
【0020】
(静電容量IC10の構成)
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチ装置のブロック図である。静電容量IC10は、信号線200を介してタッチ用可動電極24bと電気的に接続し、例えば100kHzの高周波信号を出力する発振部10Aと、例えば100kΩの抵抗値を有する負荷抵抗10Bと、発振部10Aから出力された高周波信号の平滑化を行うダイオード10Cと、例えば2kHz以下の信号を通過させるLPF10Dと、オペアンプ10Eとから構成されている。オペアンプ10Eは、増幅及びオフセットが行われた信号(Vout)として発振部10Aからの高周波信号をコントローラ12に出力する。第1のスイッチ部としてのコンデンサ24は、タッチ用電極24a及び操作者(手指)によって形成されており、第2のスイッチ部としてのプッシュスイッチ25は、プッシュ用可動電極25aとプッシュ用固定電極25cとで構成されている。コンデンサ24及びプッシュスイッチ25からの出力信号は、重畳されて信号線200を介して静電容量IC10に出力される。
【0021】
(コントローラ12の構成)
コントローラ12は、図3に示すように、後述する各種しきい値等を記憶するメモリ13を有し、判断手段及び制御手段として機能する車両用ECU(Electric Control Unit)からなり、車両1に配設されている。判断手段としてのコントローラ12は、メモリ13に記憶されたデータに基づいて静電容量IC10からの重畳された出力信号を判断する。制御手段としてのコントローラ12は、静電容量IC10からの重畳された出力信号の判断結果に基づいて表示画面3に表示されたメニュー31の選択及び決定を判断し、その結果を表示画面3に出力する。
【0022】
(スイッチ装置2の動作)
図4は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチ装置の動作を説明するために用いる信号波形図である。図4(a)は、タッチ操作による静電容量ICの検出信号を、図4(b)は、その出力信号を、図4(c)は、プッシュ動作による静電容量ICの検出信号を、図4(d)は、その出力信号をそれぞれ示している。以下の実施の形態においては、操作者が、スイッチ装置2に触れない状態で出力される基準電圧100(Vc)を2v、タッチ用しきい値40を1.5v、プッシュ用しきい値50を0.5vとしている。
【0023】
図1に示すように、操作キー23のキー操作部23aが操作者の手指によってタッチ操作されると、静電容量IC10の発振部10Aから出力された高周波信号が、コンデンサ24のインピーダンスと負荷抵抗10Bとで分圧してダイオード10Cで整流され、LPF10Dでフィルタされた後、オペアンプ10Eに入力する。この場合、タッチ区間におけるオペアンプ10Eに入力される高周波信号の第1の出力レベルは、キー操作部23aに手指が触れていない場合の出力レベルと比べて小さくなる。そして、オペアンプ10Eからコントローラ12に信号(Vout)として入力する。このとき、キー操作部23aが操作者の手指によってタッチ操作される前に比べて、オペアンプ10Eから出力される信号(Vout)には、電位差Aが生じる。電位差Aは、タッチ操作される前の電圧である基準電圧100と、タッチ又はプッシュ操作された後に静電容量IC10から出力される電圧である第1の出力レベルとしての検出電圧101との差である。
【0024】
コントローラ12は、タッチ用しきい値40及びプッシュ用しきい値50と、電位差Aに基づいて、操作者が、キー操作部23aに触れたか否か、又はプッシュ操作したか否かを判断する。図4(b)に示す電位差Aは、基準電圧100とタッチ用しきい値40との差より大きく、基準電圧100とプッシュ用しきい値50との差よりも小さいので、コントローラ12は、タッチ区間において操作者による手指のタッチ操作状態(入状態)と判断し、例えば、図1に示す表示画面3に表示されたカーソル30が指示するメニュー31が選択されたとして表示画面3に表示された「テレビ」を選択状態にする。
【0025】
一方、操作キー23のキー操作部23aが操作者の手指によってプッシュ操作されると、操作キー23が下方に移動してタッチ用可動電極24b、プッシュ用可動電極25a及び絶縁部材26をプッシュし、これに伴いタッチ用可動電極24b及びプッシュ用可動電極25aが屈曲した状態に弾性変形し、プッシュ用可動電極25aのラバーコンタクト25bがプッシュ用固定電極25cに電気的に接触、つまり、図3に示すプッシュ区間においてプッシュスイッチ25が入状態になる。そのとき、プッシュ用固定電極25cが、基板27の接地パターンに接続されていることから第2の出力レベルはゼロになり、図4(c)及び(d)に示すように、電位差Bは2vになる。
【0026】
コントローラ12は、タッチ用しきい値40及びプッシュ用しきい値50と、電位差Bに基づいて、操作者が、キー操作部23aに触れたか否か、又はプッシュ操作されたか否かを判断する。図4(d)に示す電位差Bは、基準電圧100とプッシュ用しきい値50との差よりも大きいので、コントローラ12は、操作者によるプッシュ操作状態と判断し、例えば図1に示す表示画面3に表示されたメニュー31が選択・決定されたとして表示画面3の表示状態をテレビに変更する。
【0027】
[第1の実施の形態の効果]
上記した実施の形態によると、部品点数を削減でき、また、構造を簡素化することができるので、コストの低廉化を図ることができる。更に、静電容量IC10に接続するための信号線200を1本に削減することができ、スイッチ装置2の設置の自由度を増すことができる。
【0028】
[第2の実施の形態]
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るスイッチ装置の図1のA−A線断面図であり、図6は、本発明の第2の実施の形態に係るスイッチ装置のブロック図である。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同一の構成及び機能を有する部分については共通の符号を付して詳細な説明は省略し、異なる部分だけ説明する。
【0029】
(スイッチ装置2の構成)
スイッチ装置2の基板27は、その内部にプッシュ用固定電極25dを備えている。プッシュ用固定電極25dは、プッシュ用可動電極25aのラバーコンタクト25bと図6に示す第2のスイッチとしてのコンデンサ28を形成するように構成されている。
【0030】
(第2の実施の形態の動作)
図7は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチ装置の動作を説明するために用いる信号波形図である。図7(a)は、タッチ動作による静電容量ICの検出信号を、図7(b)は、その出力信号を、図7(c)は、プッシュ動作による静電容量ICの検出信号を、図7(d)は、その出力信号をそれぞれ示している。図5に示すように、操作キー23のキー操作部23aが操作者の手指によってタッチ操作されると、第1の実施の形態と同様に図7(b)に示すタッチ区間において電位差Aが生じる。
【0031】
コントローラ12は、タッチ用しきい値40及びプッシュ用しきい値50と、電位差Aに基づいて、操作者が、キー操作部23aに触れたか否か、又はプッシュ操作したか否かを判断する。図7(b)においては、電位差Aは、基準電圧100とタッチ用しきい値40との差より大きく、基準電圧100とプッシュ用しきい値50との差よりも小さいので、コントローラ12は、タッチ区間において操作者による手指のタッチ操作状態(入状態)と判断し、例えば、図1に示す表示画面3に表示されたカーソル30が指示するメニュー31が選択されたとして表示画面3に表示された「テレビ」を選択状態にする。
【0032】
一方、操作キー23のキー操作部23aが操作者の手指によってプッシュ操作されると、操作キー23が下方に移動してタッチ用可動電極24b、プッシュ用可動電極25a及び絶縁部材26を押圧し、これに伴いタッチ用可動電極24b及びプッシュ用可動電極25aが屈曲した状態に弾性変形し、プッシュ用可動電極25aのラバーコンタクト25bとプッシュ用固定電極25dが作るコンデンサ28の静電容量が変化し、図7(d)に示すプッシュ区間において電位差Cが生じる。
【0033】
コントローラ12は、タッチ用しきい値40及びプッシュ用しきい値50と、電位差Cに基づいて、操作者が、キー操作部23aに触れたか否か、又はプッシュ操作したか否かを判断する。図7(d)に示す電位差Cは、基準電圧100とプッシュ用しきい値50との差よりも大きいので、コントローラ12は、操作者によるプッシュ操作状態と判断し、例えば図2に示す表示画面3に表示されたメニュー31が選択・決定されたとして表示画面3の表示状態を「テレビ」に変更する。
【0034】
[第2の実施の形態の効果]
上記した実施の形態によると、部品点数を削減でき、また、構造を簡素化することができるので、コストの低廉化及び長寿命化を図ることができる。更に、静電容量IC10に接続するための信号線200を1本に削減することができ、スイッチ装置2の設置の自由度を増すことができる。
【0035】
上記した実施の形態において、プッシュスイッチ25及びコンデンサ28は、変位量を電気信号に変換する磁気センサ及び超音波センサ等のセンサを用いても良い。
【0036】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るスイッチ装置の後述する図2のA−A線断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るスイッチ装置の使用状況を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るスイッチ装置のブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るスイッチ装置の動作を説明するために用いる信号波形図であり、(a)は、タッチ操作による静電容量ICの検出信号を、(b)は、その出力信号を、(c)は、プッシュ動作による静電容量ICの検出信号を、(d)は、その出力信号である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るスイッチ装置の図1のA−A線断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るスイッチ装置のブロック図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るスイッチ装置の動作を説明するために用いる信号波形図であり、(a)は、タッチ操作による静電容量ICの検出信号を、(b)は、その出力信号を、(c)は、プッシュ動作による静電容量ICの検出信号を、(d)は、その出力信号である。
【符号の説明】
【0038】
1…車両、2…スイッチ装置、3…表示画面、10…静電容量IC、10A…発振部、10B…負荷抵抗、10C…ダイオード、10E…オペアンプ、12…コントローラ、13…メモリ、20…装置本体、21…凹部、22…キー挿通孔、23…操作キー、23a…キー操作部、23b…キー基部、24…コンデンサ、24a…タッチ用電極、24b…タッチ用可動電極、25…プッシュスイッチ、25a…プッシュ用可動電極、25b…ラバーコンタクト、25c…プッシュ用固定電極、25d…固定電極、25d…プッシュ用固定電極、26…絶縁部材、27…基板、28…コンデンサ、30…カーソル、31…メニュー、40…タッチ用しきい値、50…プッシュ用しきい値、100…基準電圧、101…検出電圧、200…信号線、A、B、C…電位差

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接地パターンが形成された基板と、
タッチ操作に基づく静電容量を形成する第1の電極を内蔵し、プッシュ操作によってプッシュ方向に変位する第1のスイッチ部と、
前記基板上に設けられ、前記第1の電極に電気的に接続し、前記第1のスイッチ部の前記プッシュ方向への変位によって変位する導電部材と、
前記基板上の前記接地パターンに接続され、前記第1のスイッチ部の前記プッシュ方向への変位によって変位する第2の電極、及び前記第2の電極と対向する前記基板上の位置に設けられ、前記導電部材と電気的に接続される第3の電極とを有する第2のスイッチ部と、
前記導電部材と電気的に接続し、前記第1のスイッチ部の前記静電容量の変化、及び前記第2のスイッチ部の前記プッシュ操作に基づいた出力信号が伝播する信号線と、
前記信号線と電気的に接続し、前記出力信号に基づいて前記第1のスイッチ部の前記静電容量の変化、及び前記第2のスイッチ部の前記プッシュ操作を検出する検出部と
を備えたことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項2】
前記検出部は、前記第1のスイッチ部が前記タッチ操作によって電気的に接続するとき、所定の第1の出力レベルを規定する負荷抵抗を有し、
前記第2のスイッチ部は、前記第1〜第3の電極が電気的に接続するとき、所定の第2の出力レベルを規定する接地機構を有することを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項3】
前記検出部は、前記第1及び第2の出力レベルと、異なる2つのしきい値とを比較することにより前記第1及び第2のスイッチ部の入状態を検出するコントローラ部を有することを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−288142(P2008−288142A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−134155(P2007−134155)
【出願日】平成19年5月21日(2007.5.21)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】