説明

スイッチ装置

【課題】プッシュノブ24を照明すること。
【解決手段】車両の運転者が4方向ノブ31を後方へ押圧操作した場合にはプッシュノブ24の両脚部27のそれぞれが内プッシャ部材16のガイド面17に沿って摺動することに基づいて4方向ノブ31がプッシュノブ24と共に傾倒する。これらプッシュノブ24および4方向ノブ31のそれぞれの傾倒状態で車両の運転者がプッシュノブ24を後方へ押圧操作した場合にはプッシュノブ24が4方向ノブ31と共に後方へ直線的に移動し、内スイッチおよび外スイッチのそれぞれが操作される。このため、スイッチ基板6の内LED7から内プッシャ部材16の開口部18を通してプッシュノブ24を照明できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両の運転者が操作する車両用のスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記スイッチ装置の従来構成を図4に基づいて説明する。スイッチケース101はスイッチ基板102を支持するものであり、スイッチケース101にはプッシャ部材103が装着されている。このプッシャ部材103は第1の位置から第1の位置に比べてスイッチ基板102側の第2の位置へ押込み操作されるものであり、プッシャ部材103には柱状のノブ受け104が形成されている。このノブ受け104は平面状のガイド面105を有するものであり、ガイド面105には内ノブ106の脚部107が支持されている。この内ノブ106には環状の外ノブ108が固定されており、外ノブ108がスイッチ基板102側へ押圧操作された場合には内ノブ106が外ノブ108と共に脚部107およびガイド面105相互間の接触点を中心に傾倒し、内ノブ106が内ノブ106および外ノブ108のそれぞれの傾倒状態でスイッチ基板102側へ押圧操作された場合には外ノブ108と共にスイッチ基板102側へ直線的に移動する。このスイッチ基板102には外スイッチが搭載されており、外スイッチは外ノブ108が内ノブ106と共にスイッチ基板102側へ直線的に移動することに基づいて外ノブ108を介して操作される。このスイッチ基板102には内スイッチが搭載されており、内ノブ106はスイッチ基板102側へ直線的に移動することに基づいてプッシャ部材103を第1の位置から第2の位置へ押込み操作し、プッシャ部材103は第1の位置から第2の位置へ押込み操作されることに基づいて内スイッチを操作する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来構成では内ノブ106の脚部107をプッシャ部材103のノブ受け104で支持することに基づいて内ノブ106が傾倒することを許容すると共にスイッチ基板102側へ直線的に移動することを許容している。このため、スイッチ基板102に光源109を搭載した場合に光源109から投射された光がノブ受け104および脚部107のそれぞれによって遮蔽されるので、内ノブ106をスイッチ基板102側から照明することができない。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、内ノブをスイッチ基板側から光源によって照明できる車両用のスイッチ装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の車両用のスイッチ装置は、スイッチ基板を支持するスイッチケースと、前記スイッチケースに設けられ予め決められた第1の位置から第1の位置に比べて前記スイッチ基板側の第2の位置へ押込み操作されるものであって前記スイッチ基板とは反対側に球状のガイド面を有するプッシャ部材と、前記プッシャ部材に設けられ前記プッシャ部材を貫通する開口部と、車両の運転者が操作するものであって前記プッシャ部材のガイド面によって支持された複数の脚部を有する内ノブと、前記スイッチ基板に設けられ前記プッシャ部材の開口部を通して前記内ノブに光を投射することに基づいて前記内ノブを照明する光源と、車両の運転者が操作するものであって前記内ノブを取囲む環状の外ノブを備え、前記プッシャ部材のガイド面は前記外ノブが前記スイッチ基板側へ押圧操作された場合には前記内ノブの複数の脚部のそれぞれが摺動することを許容することで前記外ノブを前記内ノブと共に傾倒させるものであって前記内ノブが前記内ノブおよび前記外ノブのそれぞれの傾倒状態で前記スイッチ基板側へ押圧操作された場合には前記内ノブの複数の脚部のそれぞれが摺動することを禁止することで前記内ノブを前記外ノブと共に前記スイッチ基板側へ直線的に移動させるものであり、前記プッシャ部材は前記内ノブが前記外ノブと共に前記スイッチ基板側へ直線的に移動することに基づいて前記内ノブによって第1の位置から第2の位置へ押込み操作されるものであり、前記スイッチ基板には前記外ノブが前記スイッチ基板側へ直線的に移動することに基づいて操作される外スイッチおよび前記内ノブが前記スイッチ基板側へ直線的に移動することに基づいて前記プッシャ部材を介して操作される内スイッチのそれぞれが設けられているところに特徴を有している。
【発明の効果】
【0006】
車両の運転者が外ノブをスイッチ基板側へ押圧操作した場合には内ノブの複数の脚部のそれぞれがプッシャ部材のガイド面に沿って摺動することが許容されることに基づいて外ノブが内ノブと共に外ノブの操作方向へ傾倒し、外スイッチが操作される。これら外ノブおよび内ノブのそれぞれの傾倒状態で車両の運転者が内ノブをスイッチ基板側へ押圧操作した場合には内ノブの複数の脚部のそれぞれがプッシャ部材のガイド面に沿って摺動することが禁止されることに基づいて内ノブが外ノブと共に内ノブの操作方向へ直線的に移動し、内スイッチが操作される。このため、プッシャ部材に開口部を設け、スイッチ基板の光源からプッシャ部材の開口部を通して内ノブに光を投射することに基づいて内ノブを照明することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
【実施例1】
【0008】
スイッチケース1は、図1に示すように、前面および後面のそれぞれが開口する円筒状をなすものであり、スイッチケース1には複数の取付プレート2が形成されている。これら複数の取付プレート2のそれぞれはスイッチケース1の外周面から突出するものであり、複数の取付プレート2のそれぞれには取付孔3が形成されている。これら複数の取付孔3のそれぞれは前方からねじが挿入されるものであり、スイッチケース1は複数のねじのそれぞれを取付面に螺合することに基づいて固定される。
【0009】
スイッチケース1の内周面には、図1に示すように、円筒状の基板受け4が嵌合されており、基板受け4にはスイッチケース1の後面を塞ぐ円板状のカバー5が形成されている。この基板受け4の前面にはプリント配線基板からなるスイッチ基板6が支持されている。このスイッチ基板6はスイッチケース1に対して同心な円板状をなすものであり、スイッチ基板6の前面には、図2に示すように、内LED7と外LED8と外LED9のそれぞれが搭載されている。これら内LED7〜外LED9のそれぞれは後から前へスイッチ基板6に対して垂直に光を投射するものであり、内LED7はスイッチ基板6の中心点CPに配置され、外LED8および外LED9のそれぞれはスイッチ基板6の中心点CPを中心とする共通の円形軌跡上に配置されている。この内LED7は光源に相当するものである。
【0010】
スイッチ基板6の前面には、図1に示すように、透明なゴム製のシート10が被せられている。このシート10には3個の透光部11が形成されており、内LED7と外LED8と外LED9のそれぞれは前方から透光部11によって覆われている。これら3個の透光部11のそれぞれはシート10のうちスイッチ基板6の前面を直接的に覆う部分に比べて前後方向の厚さ寸法が薄い透光性の高い部分を称するものであり、内LED7と外LED8と外LED9のそれぞれから投射された光は前方の透光部11を透過して進行する。
【0011】
シート10には、図1に示すように、内LED7の左斜め上方および右斜め下方のそれぞれに位置して伸縮部12が形成されている。これら両伸縮部12のそれぞれは後から前に向けて直径寸法が小さくなる円筒状をなすものであり、スイッチ基板6の中心点CPを中心とする共通の円形軌跡上に配置されている。これら両伸縮部12のそれぞれの前端部には内コンタクトホルダ13が形成されている。これら両内コンタクトホルダ13のそれぞれは前後方向へ指向する円柱状をなすものであり、両内コンタクトホルダ13のそれぞれの後面には内可動接点14が固定され、スイッチ基板6の前面には両内可動接点14のそれぞれの後方に位置して内固定接点が搭載されている。これら両内可動接点14のそれぞれは後方の内固定接点と共に内スイッチを構成するものであり、伸縮部12の弾性力で後方の内固定接点から離間したオフ位置に保持されている。これら両内可動接点14のそれぞれは伸縮部12が弾性的に収縮することに基づいてオフ位置から後方の内固定接点に接触したオン位置に移動するものであり、伸縮部12の弾性復元力でオン位置からオフ位置に自己復帰する。
【0012】
スイッチケース1には、図2に示すように、2個のガイド板15が形成されている。これら両ガイド板15のそれぞれは上方から見て内LED7と両内コンタクトホルダ13の3者を挟んで相互に対向配置されたものであり、両ガイド板15相互間には内プッシャ部材16が挿入されている。この内プッシャ部材16は両ガイド板15のそれぞれに沿って非操作位置および非操作位置に比べて後方の操作位置相互間で直線的に移動可能にされたものであり、両内コンタクトホルダ13のそれぞれの伸縮部12の弾性力で非操作位置に保持されている。この内プッシャ部材16はプッシャ部材に相当するものであり、内プッシャ部材16の非操作位置は第1の位置に相当し、内プッシャ部材16の操作位置は第2の位置に相当する。
【0013】
内プッシャ部材16には、図1に示すように、ガイド面17が形成されている。このガイド面17はスイッチケース1の軸心線CL上の中心点Pを中心に後方へ凹む球面からなるものであり、内プッシャ部材16にはガイド面17の最底部に位置して円形状の開口部18が形成されている。この開口部18は内LED7から投射された光が通過するものであり、スイッチケース1の軸心線CL上に内LED7に前方から対向するように配置された貫通孔から構成されている。
【0014】
スイッチケース1には、図2に示すように、4個のホルダ収納部19が形成されている。これら4個のホルダ収納部19のそれぞれはスイッチケース1の軸心線CLを中心とする共通の円形軌跡上に円周方向に等ピッチで配列されたものであり、前面および後面のそれぞれが開口する筒状をなしている。スイッチ基板6のシート10には4個のホルダ収納部19内のそれぞれに位置して2個の伸縮部20が形成されている。これら合計8個の伸縮部20のそれぞれは伸縮部12と同様に後から前に向けて直径寸法が小さくなる円筒状をなすものであり、8個の伸縮部20のそれぞれの前端部には外コンタクトホルダ21が形成されている。これら合計8個の外コンタクトホルダ21のそれぞれは前後方向へ指向する円柱状をなすものであり、8個の外コンタクトホルダ21のそれぞれの後面には外可動接点が固定され、スイッチ基板6の前面には8個の外可動接点のそれぞれの後方に位置して外固定接点が搭載されている。これら8個の外可動接点のそれぞれは後方の外固定接点と共に外スイッチを構成するものであり、伸縮部20の弾性力で後方の外固定接点から離間したオフ位置に保持されている。これら8個の外可動接点のそれぞれは伸縮部20が弾性的に収縮することに基づいてオフ位置から後方の外固定接点に接触したオン位置に移動するものであり、伸縮部20の弾性復元力でオン位置からオフ位置に自己復帰する。
【0015】
スイッチケース1には、図2に示すように、4個のホルダ収納部19のそれぞれに位置してプッシャ収納部22が形成されている。これら4個のプッシャ収納部22のそれぞれは前後方向へ指向する筒状をなすものであり、4個のプッシャ収納部22内のそれぞれには前後方向へ指向する柱状の外プッシャ部材23が挿入されている。これら4個の外プッシャ部材23のそれぞれはプッシャ収納部22の内周面に沿って非操作位置および非操作位置に比べて後方の操作位置相互間で直線的に移動可能にされたものであり、後方の両外コントクタトホルダ21のそれぞれの伸縮部20の弾性力で非操作位置に保持されている。
【0016】
スイッチケース1には、図1に示すように、プッシュノブ24が装着されている。このプッシュノブ24は車両の運転者が手指で後方へ押込み操作するものであり、内ノブに相当する。このプッシュノブ24は前後方向へ指向する角筒状をなすものであり、プッシュノブ24には、図3に示すように、プッシュノブ24の前面を閉鎖する操作板25が形成されている。このプッシュノブ24は有色不透明な非透光性の合成樹脂を材料とするものであり、プッシュノブ24の操作板25には透明な合成樹脂製の「OK」の文字状のマーク26が固定されている。このマーク26は内プッシャ部材16の開口部18を介して内LED7に対向するものであり、内LED7が発光することに基づいて後方から照明される。
【0017】
プッシュノブ24には、図1に示すように、2本の脚部27が形成されている。これら両脚部27のそれぞれはプッシュノブ24の後端面から突出するものであり、両脚部27のそれぞれの後端面には当て面28が形成されている。これら両当て面28のそれぞれは内プッシャ部材16のガイド面17とは曲率が異なる球面からなるものであり、プッシュノブ24は両脚部27のそれぞれの当て面28が内プッシャ部材16のガイド面17に点接触したまま移動することに基づいて内プッシャ部材16のガイド面17の中心点Pを中心に図3の上下左右の4方向のそれぞれに傾倒可能にされている。
【0018】
プッシュノブ24の外周面には、図1に示すように、角筒状のノブホルダ29が固定されている。このノブホルダ29は有色不透明な非透光性の合成樹脂を材料とするものであり、ノブホルダ29にはノブ受け30が形成されている。このノブ受け30はノブホルダ29の外周面から突出する円環状をなすものであり、ノブ受け30には4方向ノブ31が固定されている。この4方向ノブ31は有色不透明な非透光性の合成樹脂を材料とするものであり、外ノブに相当する。この4方向ノブ31は、図3に示すように、プッシュノブ24を取囲む円環状をなすものであり、4方向ノブ31には透明な合成樹脂製の4個のマーク32が固定されている。これら4個のマーク32のそれぞれは車両の運転者が4方向ノブ31を後方へ押圧操作するときの操作位置を示すものであり、外プッシャ部材23の前方に対向配置されている。この4方向ノブ31は外ノブに相当するものである。
【0019】
ノブホルダ29のノブ受け30には、図2に示すように、4個の開口部33が形成されている。これら4個の開口部33のそれぞれは貫通孔からなるものであり、4方向ノブ31のマーク32の後方に配置されている。これら4個の開口部33のそれぞれは外LED8および外LED9のそれぞれから投射された光が通過するものであり、4方向ノブ31の4個のマーク32のそれぞれは4個の開口部33を通過した光によって照明される。ノブホルダ29のノブ受け30には4個のプッシャ操作部34が形成されている。これら4個のプッシャ操作部34のそれぞれはノブ受け30から後方へ突出するものであり、プッシュノブ24および4方向ノブ31のそれぞれの非操作状態で外プッシャ部材23に前方から隙間を介して対向している。
【0020】
車両の運転者がプッシュノブ24および4方向ノブ31のそれぞれを操作していない状態ではプッシュノブ24および4方向ノブ31のそれぞれが中立位置に静止している。この中立位置とはプッシュノブ24および4方向ノブ31のそれぞれが上下左右の4方向のいずれにも傾倒しておらずに後方へ直線的に移動していない位置を称するものであり、車両の運転者がプッシュノブ24および4方向ノブ31のそれぞれの中立位置で4方向ノブ31の4個のマーク32のいずれかを後方へ押圧操作した場合にはプッシュノブ24の両脚部27のそれぞれの当て面28が内プッシャ部材16のガイド面17に接触したまま移動することでプッシュノブ24が4方向ノブ31と共にガイド面17の中心点Pを中心に4方向ノブ31の操作方向へ傾倒する。
【0021】
車両の運転者がプッシュノブ24および4方向ノブ31のそれぞれの傾倒状態でプッシュノブ24を後方へ押圧操作した場合にはプッシュノブ24の両脚部27のそれぞれの当て面28が内プッシャ部材16のガイド面17に沿って移動せず、プッシュノブ24が4方向ノブ31と共に後方へ直線的に移動する。すると、ノブホルダ29の4個のプッシャ操作部34のうち4方向ノブ31の傾倒方向に応じたものがプッシュノブ24の操作力で後方の外プッシャ部材23を非操作位置から操作位置へ押込み操作し、外プッシャ部材23が後方の外コンタクトホルダ21を伸縮部20の弾性力に抗してオフ位置からオン位置へ移動操作することで後方の外コンタクトホルダ21の外可動接点を後方の外固定接点に接触させる。これと共にプッシュノブ24が内プッシャ部材16を非操作位置から操作位置へ押込み操作し、内プッシャ部材16が両内コンタクトホルダ13のそれぞれの伸縮部12をプッシュノブ24の操作力で弾性変形させ、両内可動接点14のそれぞれを後方の内固定接点に接触させる。
【0022】
車両の運転者がプッシュノブ24を後方へ押圧操作した後にプッシュノブ24から手指を離した場合には外コンタクトホルダ21が伸縮部20の弾性復元力でオン位置からオフ位置に復帰し、外可動接点が後方の外固定接点から離間する。これと共に両内コンタクトホルダ13のそれぞれが伸縮部12の弾性復元力でオン位置からオフ位置に復帰し、両内可動接点14のそれぞれが後方の内固定接点から離間する。これら外スイッチおよび内スイッチのそれぞれが電気的なオン状態から電気的なオフ状態に切換わる場合には外プッシャ部材23が外コンタクトホルダ20を介して操作位置から非操作位置に復帰することで4方向ノブ31を前方へ押圧し、内プッシャ部材16が両内コンタクトホルダ13のそれぞれの弾性復元力で操作位置から非操作位置に復帰することでプッシュノブ24を前方へ押圧するので、4方向ノブ31がプッシュノブ24と共に中立位置に復帰する。
【0023】
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
車両の運転者が4方向ノブ31を後方へ押圧操作した場合にはプッシュノブ24の両脚部27のそれぞれが内プッシャ部材16のガイド面17に沿って摺動することが許容されることに基づいて4方向ノブ31がプッシュノブ24と共に4方向ノブ31の操作方向へ傾倒する。これらプッシュノブ24および4方向ノブ31のそれぞれの傾倒状態で車両の運転者がプッシュノブ24を後方へ押圧操作した場合にはプッシュノブ24の両脚部27のそれぞれが内プッシャ部材16のガイド面17に沿って摺動することが禁止されることに基づいてプッシュノブ24が4方向ノブ31と共に後方へ直線的に移動し、内スイッチおよび外スイッチのそれぞれが操作される。このため、内プッシャ部材16に開口部18を形成し、スイッチ基板6の内LED7から内プッシャ部材16の開口部18を通してプッシュノブ24に光を投射することでプッシュノブ24のマーク26を照明することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施例1を示す図(図3のX1線に沿う断面図)
【図2】(a)は図3のX2線に沿う断面図、(b)は図2のXb線に沿う断面図
【図3】図1の矢印X3視図
【図4】従来構成を示す図1相当図
【符号の説明】
【0025】
1はスイッチケース、6はスイッチ基板、7は内LED(光源)、16は内プッシャ部材(プッシャ部材)、17はガイド面、18は開口部、24はプッシュノブ(内ノブ)、27は脚部、31は4方向ノブ(外ノブ)を示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチ基板を支持するスイッチケースと、
前記スイッチケースに設けられ、予め決められた第1の位置から第1の位置に比べて前記スイッチ基板側の第2の位置へ押込み操作されるものであって前記スイッチ基板とは反対側に球状のガイド面を有するプッシャ部材と、
前記プッシャ部材に設けられ、前記プッシャ部材を貫通する開口部と、
車両の運転者が操作するものであって、前記プッシャ部材のガイド面によって支持された複数の脚部を有する内ノブと、
前記スイッチ基板に設けられ、前記プッシャ部材の開口部を通して前記内ノブに光を投射することに基づいて前記内ノブを照明する光源と、
車両の運転者が操作するものであって、前記内ノブを取囲む環状の外ノブを備え、
前記プッシャ部材のガイド面は、前記外ノブが前記スイッチ基板側へ押圧操作された場合には前記内ノブの複数の脚部のそれぞれが摺動することを許容することで前記外ノブを前記内ノブと共に傾倒させるものであって前記内ノブが前記内ノブおよび前記外ノブのそれぞれの傾倒状態で前記スイッチ基板側へ押圧操作された場合には前記内ノブの複数の脚部のそれぞれが摺動することを禁止することで前記内ノブを前記外ノブと共に前記スイッチ基板側へ直線的に移動させるものであり、
前記プッシャ部材は、前記内ノブが前記外ノブと共に前記スイッチ基板側へ直線的に移動することに基づいて前記内ノブによって第1の位置から第2の位置へ押込み操作されるものであり、
前記スイッチ基板には、前記外ノブが前記スイッチ基板側へ直線的に移動することに基づいて操作される外スイッチおよび前記内ノブが前記スイッチ基板側へ直線的に移動することに基づいて前記プッシャ部材を介して操作される内スイッチのそれぞれが設けられていることを特徴とする車両用のスイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−301929(P2009−301929A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−156528(P2008−156528)
【出願日】平成20年6月16日(2008.6.16)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】