説明

スキャナモジュール及びこれを採用したイメージスキャニング装置

【課題】スキャナモジュール及びこのスキャナモジュールを採用したイメージスキャニング装置を提供すること。
【解決手段】原稿の画像をスキャンするためのスキャナモジュール10を有する複合機であって、原稿に光を照明する照明装置100を具備し、前記照明装置は、光を照射する光源200と、前記光源から照射された光を前記原稿台上の少なくとも2つの領域に案内する導光部310と、を含み、前記原稿台上の少なくとも2つの領域のそれぞれの中心位置が相互に離隔するように配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキャナモジュール及びこれを採用したイメージスキャニング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、イメージスキャニング装置はスキャナモジュールを含む。上記スキャナモジュールは多数個の構成要素を備える。即ち、上記スキャナモジュールは、センシング部、照明装置、反射鏡、及びイメージレンズを備える。上記照明装置により原稿に対するスキャニング作業がなされる。照明装置に使われる光源はランプである。最近、スキャナに提供されるランプには冷陰極蛍光ランプ(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)やキセノンランプ(Xenon lamp)がある。従来には蛍光ランプがスキャナに提供された。特に、上記照明装置は上記反射鏡を通じて光を原稿上に照射する。
【0003】
上記原稿のイメージは傾斜したミラー(mirror)または一連のミラーにより反射される。いくつかのスキャナは、2つのミラーだけを具備しているが、スキャナによって2つ以上のミラーが備えられることができる。それぞれのミラーは小さな表面上に反映されたイメージをフォーカスするために若干屈曲するように形成される。最後のミラーは、イメージをレンズに向かって反射させる。上記レンズはフィルタを介してイメージをセンシング部上にフォーカシングする。
【0004】
スキャナモジュールに使われる光源は多くの有利な特徴を持っていなければならない。例えば、上記光源はイメージが形成される用紙上の所定領域に充分の輝度を提供するべきである。また、上記光源は上記イメージが適切にスキャンできるように原稿上に均一に光を照射するべきである。
【0005】
多様な種類の光源が開発されて光を提供する照明装置の一部として使われている。例えば、高い強さ(intensity)を有する白色発光ダイオード(Light emitting diode;以下、‘LED’という)が開発されるにつれて、この白色LEDを照明光源として採用したスキャナモジュールが開発されている。
【0006】
上記スキャナモジュールに採用されるセンサ部はスキャンされるイメージの形態に従って相異する構造で形成されることができる。例えば、上記センサ部は白黒イメージスキャニングのために単一列で配列された構成を有するか、カラーイメージスキャニングのための多数列で配列された構成を有する。
【0007】
図1は、一般的なカラーイメージスキャニングのためのカラーセンサ部を含んだスキャニングモジュールを示す図である。図面を参照すると、センサ部7は多数列で構成された各カラー別イメージセンサ7aを含み、各カラー別イメージセンサ7aがなす列は所定間隔だけ離隔している。原稿1の所定のスキャニング領域(A)の画像が結像レンズ5を介してセンサ部7に結像される。好ましいスキャニングのためには、上記原稿の所定領域(A)に亘って均一光を照明することが要求される。
【0008】
スキャナモジュールの結像位置は光が原稿からセンサ部上に反射される位置である。全てのスキャナでスキャニングモジュールの結像位置が同一に形成されることが最も好ましい。即ち、上記結像位置はスキャナモジュールの設計仕様により指定される。しかしながら、上記スキャナの製造工程過程で発生される欠陥により、実際のスキャナモジュールの結像位置は互いに相異するように形成されることができる。
【0009】
図2及び図3の各々は、一般的なスキャナモジュールで結像位置の変化を説明するための概略的な図である。図2及び図3を参照すると、実線は部品が適切に配置されている理想的に組み立てられたスキャナモジュールの光経路を表す。即ち、上記の実線は意図された光経路を表す。しかしながら、図2に示すように、スキャナモジュールの製造工程中に、または作動過程中に反射ミラー11の配置が横に曲がることがある。このような場合、スキャナモジュールの結像位置は理想的は位置から外れることとなる。
【0010】
例えば、図2に示すように反射ミラー11が横に曲がるように配置された場合や、図3に示すようにセンサ部25が横に曲がるように配置された場合、実線で表した正常な光経路(L)(L)でない破線で表した正常でない光経路(L)(L)を通じて入射された光がセンサ部15、25に結像される。
【0011】
また、原稿面上の結像位置の変更は、スキャナモジュールの使用環境による影響を受けることがある。即ち、高温や低温環境でスキャナモジュールを作動する場合、光学要素の位置及び寸法に変化が発生する。これによって、初期セッティングされた光経路が変更されて、原稿面上の結像位置が変わることになる。
【0012】
上記スキャナモジュールの結像位置の変化を最小化するための多様な技術がある。一例として、公差範囲内で光路の変化が発生することを甘受し、原稿1上に光を均一に照明する技術がある。
【0013】
従来のLEDを照明光源として採用したイメージスキャナが以下の特許文献1(公開日:2004年6月17日)に開示されたことがある。図4を参照すると、開示された従来のイメージスキャナは、基板31上にX方向に相互離隔されるように設置された第1及び第2のLED光源35a、35bと、上記第1及び第2のLED光源35a、35bの各々に一体形成されて照明光を集光させる第1及び第2集光レンズ37a、37bを含む。ここで、上記第1及び第2集光レンズ37a、37bの各々は、第1及び第2のLED光源35a、35bから照射された光が基板31の法線方向に対して傾斜した方向に進行できるように配置される。また、図4に示すように、第1及び第2集光レンズ37a、37bは、原稿が位置する原稿台39上の1つの位置(C)を照明するように配置されている。
【0014】
図5は図4のように、光源と集光レンズを配置した場合において、原稿面での光量分布を示すグラフである。図5を参照すると、参照番号Iは第1のLED光源35aから照明され、第1集光レンズ37aで集束されて、原稿台39上の原稿面に結ばれた光量分布を示す曲線であり、参照番号IIは第2のLED光源35bから照明され、第2集光レンズ37bで集束されて、原稿台39上に結ばれた光量分布を示す曲線である。そして、参照番号IIIは曲線Iと曲線IIとを合算した曲線である。
【0015】
曲線I、IIを見ると、中心位置(C)で光量分布が最大になることが分かる。中心位置(C)は光源35a、35bに対してX方向に等間隔離隔される。したがって、前述した2つの光量分布を合算した曲線IIIを見ると、中心位置(C)を中心にしたガウシアン(Gaussian)形状の原稿面光量分布を有することが分かる。
【0016】
【特許文献1】特開2004−170858号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
しかし、上記イメージスキャナは、イメージをスキャンすることにおいて、多くの欠点を有している。例えば、上記イメージスキャナは、光量分布が原稿の中心位置で最大になるため、原稿面上の広い領域に均一な光量分布を具現することができない。したがって、スキャンされたイメージの品質が低下することがある。これは、上記原稿面上の広い領域もスキャンされなければならないためである。
【0018】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、上記のような従来のイメージスキャナの問題点を解消することが可能な、新規かつ改良されたスキャナモジュール及びこれを採用したイメージスキャニング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、原稿の画像をスキャンするためのスキャナモジュールを有する複合機であって、原稿に光を照明する照明装置を具備し、前記照明装置は、光を照射する光源と、前記光源から照射された光を前記原稿台上の少なくとも2つの領域に案内する導光部と、を含み、前記原稿台上の少なくとも2つの領域のそれぞれの中心位置が相互に離隔するように配置されたことを特徴とする、複合機が提供される。
【0020】
前記導光部は、前記少なくとも2つの領域の各々に光を案内する複数の導光部材を含んでもよい。
【0021】
前記複数の導光部材の各々は、前記光源から照射された光が入射される入射面と、前記入射面を通じて入射された光を反射させる反射面と、前記導光部の長手方向の両側面に各々設けられて、内部全反射により入射光の進行をガイドするガイド面と、前記原稿台と対向し、前記反射面及び前記ガイド面により反射された光が出射される出射面と、を含んでもよい。
【0022】
前記入射面は、前記導光部材の少なくともどれか1つの端部面に形成されてもよい。
【0023】
前記入射面は、前記導光部材の1つの端部面に形成され、前記導光部材の長手方向への他端部面には反射板がさらに備えられて、前記入射面または前記反射面を経由して入射された光を前記導光部材の内部に反射させることができるようになってもよい。
【0024】
前記導光部材の出射面は、前記原稿台方向に出射される光が前記原稿台に集光されるように平板形状または集束レンズ形状で形成されてもよい。
【0025】
前記導光部材の反射面は、前記出射面に対向するように配置され、前記導光部材の反射面は反復的に形成された鋸歯形状、マイクロレンズ形状、及びシリンドリカルレンズ形状のうち、少なくともどれか1つの形状で形成されてもよい。
【0026】
前記導光部材の反射面及びガイド面のうち、少なくともどれか1つの面に形成された反射部材をさらに含んでもよい。
【0027】
前記複数の導光部材は、両端部が相互連結された単一射出物からなってもよい。
【0028】
前記光が照明される領域は第1領域と第2領域とを含み、前記複数の導光部材は、前記第1領域に光を照明する第1度光部材と、前記第2領域に光を照明する第2導光部材と、
を含んでもよい。
【0029】
前記原稿台に照明された光の最大光量値が具現される部分が前記第1及び第2領域のそれぞれの中心位置であってもよい。
【0030】
前記第1及び第2領域に照明される光の光量が前記第1領域の中心位置と前記第2領域の中心位置との間の距離にかかわらず、均一に形成されてもよい。
【0031】
センサ部は追加に含み、前記センサ部は相互所定間隔離隔された多数列で構成された複数のイメージセンサを含んでもよい。
【0032】
前記原稿と結像レンズとの間に配置されて、前記原稿から反射された光を反射させて光路を変換する複数の反射ミラーをさらに含んでもよい。
【0033】
前記照明装置と前記複数の反射ミラーとの間に配置されて、前記センサ部に向かう光を規制する光窓をさらに含んでもよい。
【0034】
前記光源は発光素子を含んでもよい。
【0035】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、スキャナモジュールと、前記スキャナモジュールにより獲得されたイメージを処理するためのイメージプロセッサとを備え、前記スキャナモジュールは原稿に光を照明する照明装置を備え、前記照明装置は、光を照射する光源と、前記光源から照射された光を前記原稿台上の少なくとも2つの領域に案内する導光部とを含み、前記原稿台上の少なくとも2つの領域のそれぞれの中心位置が相互に離隔するように配置されたことを特徴とする、イメージスキャニング装置が提供される。
【0036】
前記イメージプロセッサは、獲得されたイメージからイメージファイルを形成するファイル形成部と、獲得されたイメージを基盤にして印刷媒体に画像を形成する画像形成部のうち、少なくともどれか1つを含んでもよい。
【0037】
前記光が照明される領域は第1領域と第2領域とを含み、前記導光部は、前記第1領域に光を照明する第1導光部材と、前記第2領域に光を照明する第2導光部材と、を含んでもよい。
【0038】
前記原稿台に照明された光の最大光量値が具現される部分が前記第1及び第2領域のそれぞれの中心位置であってもよい。
【0039】
前記第1及び第2領域に照明される光の光量が前記第1領域の中心位置と前記第2領域の中心位置との間の距離にかかわらず、均一に形成されてもよい。また、前記光源は発光素子を含んでもよい。
【発明の効果】
【0040】
以上説明したように本発明にかかるによれば、原稿の一定領域で均一な光分布を具現することができるスキャナモジュール及びこのスキャナモジュールを採用したイメージスキャニング装置が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0042】
図6は、本発明の実施形態に従うスキャナモジュール10の光学的配置を示す図である。図面を参照すると、本発明の実施形態に従うスキャナモジュール10は、原稿台51に置かれた対象物55に光を照明する照明装置100と、対象物55で反射される光を受光して電気的な信号に変換するイメージセンサ130と、対象物55から反射されて来る光を反射させてイメージセンサ130に案内する複数の反射ミラー140と、光が過ぎる光経路上でイメージセンサ130の前方に配置されてイメージセンサ130に光を集光して結像させる結像レンズ120とを含む。
【0043】
このようなスキャナモジュール10の構成要素のうち、イメージセンサ130は結像レンズ120を介して結像された光ビームから対象物55の画像情報を読み取るものであって、適用される分野によって多様に配列されたセンシング要素を備える。例えば、上記イメージセンサ130は、単一列で配列されたセンシング要素を具備するか、赤/緑/青または赤/緑/青/白黒カラーイメージスキャニングのために多数列で配列されたセンシング要素を備える。
【0044】
本発明の実施形態によると、複数の反射ミラー140は対象物55と結像レンズ120との間に提供される。反射ミラー140は制限された空間で光経路が確保できるように対象物55から反射された光を反射させて光路を変換する。図6では4個の反射ミラー140を例として表したが、これに限定されるものではなく、必要によって多様な枚数に変形可能である。
【0045】
また、本発明に従うスキャナモジュール10は、イメージセンサ130に向かう光ビームを規制することができるようになった光窓(light window)150をさらに含むことができる。光窓150は照明装置100と複数の反射ミラー140との間に配置されるものであって、対象物55から反射された光のうち、好ましくない光がイメージセンサ130に到達することを遮断する。
【0046】
図7は本発明の本実施形態に従うスキャナモジュール10に採用される照明装置の光学的配置を示す概略図であり、図8は図7に図示された照明装置を示す斜視図である。
【0047】
図7及び図8を参照すると、照明装置100は、原稿または原稿台51上に光が照明できるようにサブスキャン方向(図10でY方向)に光を照射する。上記サブスキャン方向はスキャナモジュール10の画像スキャン方向(X方向)と実質的に直交する。照明装置100は、光を照射する光源200と、原稿台51に対向し、上記サブスキャン方向に延びる導光部210とを含む。
【0048】
導光部210は、光源200から照射される光を分散させて対象物55側に案内する。導光部210は、サブスキャン方向(Y)を長手方向とし、画像スキャン方向(X)を幅方向として、原稿台51と対向するように配置される一対の導光部材210A、210Bにより形成される。
【0049】
本発明の実施形態によると、光源200は、赤色、緑色、青色を発生させる三原色の波長帯域で構成された発光ダイオード素子からなる。本発明において、光源200として使用される発光ダイオード素子(LED)は半導体素子であるので、従来に光源として使われた冷陰極蛍光ランプやキセノンランプに比べて速い時間に充分の光量を発生させることができるので、スキャナモジュール10の始動時間を短縮させることができ、使われる電力を低減させることができる。例えば、LEDが本発明の実施形態にスキャナモジュールの光源として使われる場合、半導体素子であるLEDは短時間(例えば、1μs)内に光出力を最大化することができ、上記光源の始動時間も冷陰極蛍光ランプを採用した光源に比べて30秒以上低減されることができる。
【0050】
また、冷陰極蛍光ランプの場合には、低温で光量が減少されるが、本発明の実施形態に従って半導体光源を使用する場合には、広い温度範囲で安定した光出力を保証することができる。また、上記半導体光源は、内部回路の騒音の原因となる電子波を低減させることができる。併せて、本発明の実施形態に従う半導体光源は、薄型ガラス材料で製造される冷陰極蛍光ランプより耐久性が良好である。
【0051】
また、上記LEDは冷陰極蛍光ランプより寿命が長いという長所がある。併せて、上記LEDは水銀の使用が排除できるので環境問題にとっても安全である。
【0052】
実施形態において、光源200は、赤色、緑色、青色を発生させる三原色の波長帯域で構成された発光ダイオード素子からなっているが、本発明はこれに限定せず、光源200が青色を発生させる発光ダイオード素子に蛍光体が塗布されて白色を発生させる白色発光ダイオード素子や、紫外線を発生させる発光ダイオード素子に蛍光体が塗布されて白色を発生させる白色発光ダイオード素子で形成されるようにすることも可能である。また、発光ダイオード素子の他にも多様な点光源形態の光源が上記光源200として使用されることができる。
【0053】
導光部材210A、210Bは、光源200から照射された光の進行経路を変換して原稿台51上の少なくとも2つの領域(A)、(A)に光を各々照明するように一対が備えられて画像スキャン方向に互いに離隔するように設置されるが、便宜上、一対の導光部材210A、210Bのうち、画像スキャン方向の一側の導光部材210Aを第1導光部材210Aとし、他側の導光部材210Bを第2導光部材210Bとする。ここで、少なくとも2つの領域(A)、(A)のそれぞれの中心位置(C)、(C)が画像スキャン方向(X)に間隔(d)だけ相互離隔している。したがって、原稿台51上に置かれた対象物55の中心(C)とこの中心(C)から外れた所定位置を含んだ対象物55の面の一定領域に光を照明することができる。
【0054】
本実施形態において、照明装置100は説明の便宜のために、図5及び図6に示すように、光が照明される領域であって、第1領域(A)及び第2領域(A)を例に挙げて表したし、導光部材210A、210Bは一対が備えられて第1領域(A)及び第2領域(A)の各々に光が照明できるようになっている。また、照明装置100は、一対の導光部材210A、210Bを光経路上に配置する時、一対の導光部材210A、210Bの設置位置がガイドできるようにホルダー230をさらに含むことができる。
【0055】
一対の導光部材210A、210Bは、各々サブスキャン方向(Y)を長手方向とする棒形状で形成され、ポリメチルメタクリレート(PMMA:Polymethly Methacrylate)のような透明材質で形成される。各導光部材210A、210Bには、入射面211、ガイド面213、反射面215、及び出射面217が設けられる。
【0056】
入射面211は光源200から照射された光が入射される面であって、導光部材210A、210Bの長手方向への両端面(both end portions)のうち、少なくともどれか一端面に形成される。光源200は入射面211に対向するように設置される。
【0057】
例えば、図9は入射面211が導光部材210A、210Bの長手方向への両端面に各々形成された場合を例として表したものである。この場合、導光部材210A、210Bの両端面に形成された入射面211に光源200が各々設置されて、2つの入射面211の各々を通じて光を照明することによって、照明装置100の照明光量を増加させることができる。
【0058】
一方、一対の導光部材210A、210Bをホルダー230に設置するに当たって、対象物55から反射された光の進行経路に干渉されないように傾斜して配置される。即ち、図7に示すように、一対の導光部材210A、210Bの各々から照明された光の中心線が中心光軸(Z)に対して傾斜するように配置される。
【0059】
図10は、図7のように、光源と一対の導光部材210A、210Bを配置した場合において、原稿面での導光部材210A、210Bの幅方向の光量分布を示すグラフである。図10を参照すると、参照番号251は一対の導光部材210A、210Bのうち、第1導光部材210Aから出射されて原稿台51上の原稿面に結ばれた光量分布を示す曲線であり、参照番号253は第2導光部材210Bから出射されて原稿台51に結ばれた光量分布を示す曲線である。そして、参照番号255は原稿台51に結ばれた総光量分布を示す曲線である。
【0060】
また、図7を参照すると、本発明の実施形態のように、光源200及び導光部材210A、210Bを構成した場合、原稿台51に照明された光の最大光量値が具現される部分が第1領域(A)の中心位置(C)と第2領域(A)の中心位置(C)であることが分かる。また、2つの中心位置が間隔(d)だけ離隔しているところ、前述した2つの光量分布を合算した曲線255を見ると、第1領域と第2領域(A)(A)の各々に照明された光の位置別合算光量値が第1領域(A)の中心位置(C)と第2領域(A)の中心位置(C)との間で、実質上、同一な光量分布を有することができる。
【0061】
前述したように照明装置100を構成することで、従来の照明装置に比べて広い領域の原稿面に対して同時に光を照明することができる。したがって、カラースキャニングが可能なスキャナモジュール10に適用することができ、スキャナモジュール10を構成する光学要素の組立て許容公差を大きくすることができるので、スキャナモジュール10への適用時、スキャナモジュール10の量産性を改善することができる。
【0062】
したがって、本発明の実施形態に従うスキャナモジュール10は、前述したように、広い原稿面に亘って光を照明する照明装置100を採用することで、反射ミラー140と結像レンズ120の組立て公差などによって、イメージセンサ130で獲得される出力値が変化されることを防止することができる。
【0063】
出射面217は原稿台51と対向し、反射面215及びガイド面213により拡散反射された光が出射される面であって、このような出射面217は集束レンズ形状で形成されることができる。このような場合、原稿台51方向に出射される光が原稿台51に集光されて、第1領域(A)にガウシアン分布の光を照明する。本実施形態において、出射面217の形状は図7に図示したように所定の曲率を有する弧形状断面を有する凸レンズ形状でなされる。
【0064】
反射面215は出射面217に対向するように配置され、入射面211を通じて入射された光を拡散反射させることで、出射面217の全体に亘って均一光が出射されるようにする。このために、反射面215はその全体に亘って乱反射処理されたことが好ましい。
【0065】
本実施形態において、反射面215には図11に図示したように光源200から放射された光を反射する多数の反射溝215a、215bが凹んで設けられて、光源200から放射された光を乱反射できるようになっている。反射溝215a、215bは、導光部材210A、210Bの長手方向の両端の光源200から放射された光を容易に反射して導光部材210A、210Bの出射面側に案内できるように三角形状の断面を有するように形成されている。三角形断面を有する反射溝215a、215bは、その高さ(H)が高いほど、その両側の角度(θ1)が大きいほど、それに比例して各反射溝215a、215bにより導光部材210A、210Bの出射面側に反射される光量は増加する。したがって、三角形断面を有する反射溝215a、215bの高さとその両側の角度を適切に形成されるようにすることで、導光部材210A、210Bの各部位から放射される光量を細密に調節することができる。
【0066】
本実施形態において、反射面215に形成された反射溝215a、215bは三角形断面を有するように形成されているが、本発明はこれに限定せず、必要によって反射溝215a、215bが弧形状の断面や四角形状の断面のように、多様な形態の断面を有するように形成することも可能である。
【0067】
また、本発明に従うイメージスキャニング装置に適用された導光部材210A、210Bの反射面215には、図12に示すように、導光部材210A、210Bの幅方向に傾斜するように延長形成された第1反射溝215aと、導光部材210A、210Bの幅方向に第1反射溝215aと対称するように傾斜して延長形成された第2反射溝215bが形成される。本実施形態において、反射面215には第1反射溝215aと第2反射溝215bとが互いに交差するように形成される。
【0068】
このように、導光部材210A、210Bの反射面215に第1反射溝215aと第2反射溝215bを導光部材210A、210Bの幅方向に互いに対称するように傾斜して延長形成すると、光源200から放射された光は第1反射溝215a及び第2反射溝215bにより導光部材210A、210Bの出射面側に案内されるだけでなく、側方に広がるようになるので、導光部材210A、210Bの長手方向の両端側で導光部材210A、210Bの幅方向に光が均一に分布する。この際、予測できるように、第1反射溝215aの傾斜角度と第2反射溝215bの傾斜角度が増加するほど、光はより多く導光部材210A、210Bの幅方向に広がる。
【0069】
図13には互いに対称するように幅方向に傾斜するように延長形成された多数の第1反射溝215a及び多数の第2反射溝215bを備えた本発明の導光部材210A、210Bの長手方向の両端側から出射面217を通じて光が放射される場合、原稿面での幅方向の光量分布が図示されている。
【0070】
図13と図3とを比較すると、互いに平行するように形成された多数の反射溝1dを備えた従来の導光部材1と比較して、互いに対称するように導光部材210A、210Bの幅方向に傾斜するように延びた第1反射溝215aと第2反射溝215bとを備えた本発明の導光部材210A、210Bにより光が導光部材210A、210Bの幅方向に効率の良く広がって原稿面でより均一な光量分布を表すことを確認することができる。
【0071】
本実施形態において、反射面215には多数の反射溝215a、215bが設けられて光を乱反射するようになっているが、本発明はこれに限定せず、マイクロレンズ形状及びシリンドリカル(cylindrical)レンズ形状のうち、少なくともどれか1つの形状で形成することができる。このように反射面215を形成した場合、反射面215は入射光を乱反射させることによって、均一光が出射面217を通じて出射されるようにすることができる。また、反射面215に白色塗料のような光拡散物質を塗布することで、光が出射面217を通じて均一に出射されることができる。
【0072】
また、図7を参照すると、ガイド面213は導光部材210A、210Bの長手方向の両端面に各々設けられるものであって、内部全反射により入射面211を通じて入射された光が出射面217の全体に亘って出射されるようにその進行方向をガイドする。
【0073】
このようなガイド面213は反射面215から多様な角度で反射された光を全て反射させて導光部材210A、210Bの出射面側に案内できるように、図14に図示したように、導光部材210A、210Bの両側に互いに対称するように各々多数個ずつ形成されるが、このように、導光部材210A、210Bの両側に多数のガイド面213を形成すると、反射面215から反射された光の大部分がガイド面213により反射されて導光部材210A、210Bの出射面側に案内されるので、ガイド面213を透過して導光部材210A、210Bの外側に漏洩される光量は大幅減少する。また、ガイド面213は、反射面215から反射された光を再度反射させるので、反射面215と共に仮想の光源の役目を遂行することになる。したがって、ガイド面213の角度を調節することによって、導光部材210A、210Bの出射面を通じて出射される光の原稿面での光量分布を細密に調節することができる。
【0074】
本実施形態において、このようなガイド面213には、反射面215の両側から延長形成されて反射面215と鈍角をなす第1ガイド面213aと、第1ガイド面213aの端部から延長形成されて第2ガイド面213bと鈍角をなす第2ガイド面213bが設けられている。
【0075】
このように、導光部材210A、210Bの幅方向の両側に第1ガイド面213aと第2ガイド面213bが各々形成されるようにすると、相対的に大きい反射角度で反射面215から反射された光は第1ガイド面213aに入射されて第1ガイド面213aにより導光部材210A、210Bの出射面側に反射され、相対的に小さな反射角度で反射面215から反射された光は第2ガイド面213bに入射されて第2ガイド面213bにより導光部材210A、210Bの出射面側に反射されるので、導光部材210A、210Bの外部に漏洩されて損失される光量は減少する。
【0076】
この際、光量の減少を最小化するためには、反射面215により反射されて第1ガイド面213aと第2ガイド面213bに入射される光の入射角が光の全反射がなされる臨界入射角(θ2)以上に形成されるようにすることが好ましい。
【0077】
本実施形態によると、反射面215と第1ガイド面213aとがなす角度が光の全反射がなされる臨界入射角(θ2)に90度を合せた値以上になるように形成されることが好ましくて、第1ガイド面213aと第2ガイド面213bとがなす角度が反射面215から反射された光の第2ガイド面213bへの入射角が臨界入射角(θ2)以上になるように形成されることが好ましい。この際、導光部材210A、210Bの幅方向の両側に形成された一対の第2ガイド面213bのうち、どれか一側の第2ガイド面213bに入射される光の最小入射角は反射面215と他側の第1ガイド面213bの境界となる隅と一側の第1ガイド面213aと一側の第2ガイド面213bとの境界となる隅を連結する仮想の直線(L)(図14参照)と一側の第2ガイド面213bとがなす角度と対応するので、一側の第2ガイド面213bと仮想の直線(L)とがなす角度が臨界入射角(θ2)に90度を合せた値以上になるように形成されるようにすることが好ましい。
【0078】
本実施形態において、導光部材210A、210Bは、前述したように、ポリメチルメタクリレートからなるが、ポリメチルメタクリレートの場合、光が反射できる光の臨界入射角(θ2)は41.8度である。したがって、反射面215と第1ガイド面213aとがなす角度及び仮想の直線Lと第2ガイド面213bとがなす角度は、各々131.8度以上に形成される。
【0079】
本発明の第1実施形態において、反射面215と第1ガイド面213aとがなす角度、及び仮想の直線(L)と第2ガイド面213bとがなす角度は、各々90度に臨界入射角を合せた値以上に形成されるようになっているが、反射面215で光はランバーシアン(Lambertian)反射されるので、第1ガイド面213aに入射される光量は実質的には非常に小さい。したがって、本発明の他の実施形態によると、仮想の直線(L)と第2ガイド面213bとがなす角度のみ90度に臨界入射角(θ2)を合せた値以上に形成されるようにして、乱反射及び均一な光量分布を獲得することも可能である。
【0080】
本実施形態において、導光部材210A、210Bは、ポリメチルメタクリレートからなっているが、本発明はこれに限定されない。例えば、導光部材210A、210Bは無色透明樹脂を利用して形成されることができる。この際、樹脂の種類による臨界入射角はスネルの法則(snell’s law)により計算されて算出される。
【0081】
図15は、本実施形態に従うイメージスキャニング装置を示すブロック図である。図面を参照すると、本発明の実施形態に従うイメージスキャニング装置は、スキャナモジュール10と、スキャナモジュール10から獲得されたイメージを処理するイメージ処理部20とを含む。ここで、本発明に従うイメージスキャニング装置は、多機能プリンタ(Multi Function Printer:MFP)、ディジタル複写機、またはスキャナ装置を意味する。
【0082】
スキャナモジュール10は、前述した本発明の実施形態に従うスキャナモジュール10と実質上同一であるので、その詳細な説明は省略する。イメージ処理部20は、スキャナモジュール10のイメージセンサから獲得されたイメージからイメージファイルを形成するファイル形成部21と、イメージセンサから獲得されたイメージを基盤にして印刷媒体に画像を形成する画像形成部25のうち、少なくともどれか1つを含む。ファイル形成部21は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、またはこれに相応するものである。ファイル形成部21は、1つ以上のコンピュータ命令を実行してスキャナモジュール10のイメージセンサから受信したイメージデータに基づいてイメージファイルを形成するCPUを含む。また、ファイル形成部21はメモリ装置を追加に含む。上記メモリ装置は、コンピュータ命令を格納するためのRAM、ROM、及びフラッシュメモリを含む。上記画像形成部は多様な印刷機構を含む。例えば、上記画像形成部は電子写真画像形成技術を採用した装置を含むことができる。上記装置は潜像(latent image)が形成される感光部材を含む。上記潜像はトナーイメージに切換されて紙のような印刷媒体に転写される。また、ファイル形成部21は、インクジェット技術を採用する装置を含むことができる。上記装置はインクジェットプリントヘッドを含み、上記インクジェットプリントヘッドは紙のような印刷媒体に小さなインキ液滴をノズルを介して噴射させる。
【0083】
したがって、前述したように構成された照明装置100を採用したスキャナモジュール10を含んでイメージスキャニング装置を構成することで、多数列で構成されたイメージセンサで均一な値を出力することができ、多様な外部パラメータによる反射ミラーのような光学要素の位置変化などに対しても均一な値を出力することができる。
【0084】
図8では、一対の導光部材210A、210Bがホルダー230を通じて互いに連結されるようになっているが、本発明はこれに限定されない。例えば、図16に示すように、一対の導光部材310A、310Bが単一射出物からなるようにすることも可能である。
【0085】
図16は、一対の導光部材310A、310Bの両端部が相互連結された構造を示すものである。この場合、一対の導光部材310A、310Bは一体で射出成形され、量産時に同時に組立てられることができる。また、一対の導光部材310A、310Bの各々に光を照射する光源は単一基板360に一体で構成することができる。また、導光部材310A、310Bの間に、図17に示すように、結合ガイド構造370を形成して照明装置100の組立て性を向上させることができる。上記のような射出成形及び同時組立ては組立て公差と関連した問題を軽減し、組立て作業を単純化し、製造コストを低減させることができるという長所を有する。
【0086】
図14において、第1ガイド面213a及び第2ガイド面213bは、各々直線断面を有するように形成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、図18に示すように、導光部材410A、410Bの第1ガイド面413aは曲面で形成し、第2ガイド面413bは直線断面を有するように形成しても類似の効果が得られる。
【0087】
図7では、導光部材210A、210Bの反射面211のみで乱反射がなされるようになっているが、これに限定せず、図19に示すように、導光部材510A、510Bの反射面515及びガイド面513のうち、少なくともどれか一面に形成された反射部材535が形成されるようにすることも可能である。図19には、反射部材535がガイド面513と反射面515ともに形成されたことが例として提示されている。反射部材535は、光源500から照明された光の波長帯域で略90%以上の高反射率を有する材料を印刷またはコーティングすることにより形成されることができる。ここで、高反射率材料自体は広く知られているところ、その詳細な説明は省略する。
【0088】
また、図7において、出射面217は弧形状断面を有する凸レンズ形状で形成されているが、これに限定せず、図19に示すように、平面形状やフレネルレンズパターンが形成された平板レンズの形状で形成されることができる。
【0089】
図9では、入射面211が導光部材210A、210Bの長手方向の両端面に形成されている場合を例として説明したが、これに限定せず、図20に示すように、光源600が導光部材610A、610Bの長手方向の一断面のみに設置されるようにすることで、入射面611が導光部材610A、610Bの長手方向の一断面のみに形成されるようにすることも可能である。このような場合、導光部材610A、610Bの長手方向への他端面には反射板631がさらに備えられる。したがって、入射面611または反射面615を経由して入射された光を導光部材610A、610Bの内部に反射させることによって、光源600から照明された光が他断面に出射されることを防止する。
【0090】
また、図12において、第1反射溝215aと第2反射溝215bは、便宜上、互いに交差するように形成されているが、これに限定せず、図21に示すように、反射面711の第1反射溝711aと第2反射溝711bとが互いに交差されず、導光部材710A、710Bの長手方向に互いに交互に配置されるようにしても同一な作用効果が得られる。
【0091】
また、本実施形態によると、第1反射溝215aの傾斜角度及び第2反射溝215bの傾斜角度は、導光部材の長手方向に全体的に同一に形成されているが、本発明はこれに限定されない。導光部材210A、210Bで放射される光の原稿面での光量分布が導光部材210A、210Bの幅方向に不均一になる現象は、主に導光部材210A、210Bの長手方向の両端側で発生する。したがって、本発明の他の実施形態によると、図22に示すように、反射面811に形成された第1反射溝811aの傾斜角度と第2反射溝811bの傾斜角度が導光部材810A、810Bの中央側から両端側へ進行するにつれて徐々に増加するように形成することによって、光の拡散が導光部材810A、810Bの中央側に比べて両端側でより効率的になされるようにすることも可能である。
【0092】
また、上記のように、導光部材810A、810Bに形成された第1反射溝811aと第2反射溝811bの傾斜角度が増加するほど、それに比例して導光部材810A、810Bの長手方向の両端側から放射される光量は増加する。したがって、第1反射溝811aの傾斜角度と第2反射溝811bの傾斜角度が導光部材810A、810Bの中央側から両端側に進行するにつれて徐々に増加されるようにすると、導光部材810A、810Bの長手方向の両端側から対象物55に照射される光量が増加して、導光部材810A、810Bの中央側から放射される光量と導光部材810A、810Bの長手方向の両端側から放射される光量の差は増加する。
【0093】
このような光量の差を補償するために、図23に示すように、導光部材910A、910Bの中央側から両端側へ進行し、徐々に第1反射溝911aの傾斜角度及び第2反射溝911bの傾斜角度が増加されるようにすると共に、第1反射溝911a及び第2反射溝911bの間隔が第1反射溝911aの傾斜角度及び第2反射溝911bの傾斜角度と比例して増加するようにすると、導光部材910A、910Bの長手方向の両端側から放射される光量が減って導光部材910A、910Bの中央側から照射される光量と導光部材910A、910Bの長手方向の両端側から照射される光量の差は減る。
【0094】
上記の実施形態では、光源と複数の反射ミラーが1つのモジュールで形成されているCCDMに適用された場合を例として説明したが、光源と1つの反射ミラーを1つのモジュールで形成し、2つの反射ミラーをもう1つのモジュールで形成して、2つのミラーにより形成されたモジュールが移動して画像を読み取るようになっているMirror moving type(MMT)にもそのまま適用されることができる。
【0095】
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】一般的なカラーイメージセンシングのためのカラーセンサ部を採用したスキャナモジュールを示す概略図である。
【図2】一般的なスキャナモジュールにおいて、ミラーの位置及び角度変更によるスキャナモジュールの結像位置変化を説明するための概略図である。
【図3】一般的なスキャナモジュールにおいて、イメージセンサの位置変更によるスキャナモジュールの結像位置変化を説明するための概略図である。
【図4】従来の発光ダイオードを照明光源として採用したイメージスキャニング装置用の照明装置を示す概略図である。
【図5】図4の照明装置において、原稿面での光量分布を示すグラフである。
【図6】本発明の実施形態に従うイメージスキャニング装置に採用されたスキャナモジュールの概略図である。
【図7】本発明の実施形態に従うイメージスキャニング装置に採用された照明装置の概略図である。
【図8】本発明の実施形態に従うイメージスキャニング装置に採用された照明装置の斜視図である。
【図9】図8に図示された照明装置の断面図である。
【図10】本発明の実施形態に従うイメージスキャニング装置において、原稿面での導光部材の幅方向の光量分布を示すグラフである。
【図11】本発明の実施形態に従うイメージスキャニング装置に適用された導光部材の反射面の断面図である。
【図12】本発明の実施形態に従うイメージスキャニング装置に適用された導光部材の反射面を概略的に示す平面図である。
【図13】本発明の実施形態に従うイメージスキャニング装置において、原稿面での導光部材の幅方向の光量分布を示すグラフである。
【図14】本発明の実施形態に従うイメージスキャニング装置に適用された導光部材の断面図である。
【図15】本発明に従うイメージスキャニング装置を示すブロック図である。
【図16】本発明の実施形態に従うイメージスキャニング装置に適用された照明装置の斜視図である。
【図17】図16のA部分拡大図である。
【図18】本発明の実施形態に従うイメージスキャニング装置に適用された導光部材の断面図である。
【図19】本発明の実施形態に従うイメージスキャニング装置に適用された照明装置の概略図である。
【図20】本発明の実施形態に従うイメージスキャニング装置に適用された照明装置の断面図である。
【図21】本発明の実施形態に従うイメージスキャニング装置に適用された導光部材の平面図である。
【図22】本発明の実施形態に従うイメージスキャニング装置に適用された導光部材の平面図である。
【図23】本発明の実施形態に従うイメージスキャニング装置に適用された導光部材の平面図である。
【符号の説明】
【0097】
51 原稿台
100 照明装置
120 結像レンズ
130 センサ部
200 光源
230 ホルダー
310 導光部材
211 入射面
213 ガイド面
215 反射面
217 出射面
10 スキャナモジュール
20 イメージ処理部
21 ファイル形成部
25 画像形成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿の画像をスキャンするためのスキャナモジュールを有する複合機であって、
原稿に光を照明する照明装置を具備し、
前記照明装置は、
光を照射する光源と、
前記光源から照射された光を前記原稿台上の少なくとも2つの領域に案内する導光部と、を含み、
前記原稿台上の少なくとも2つの領域のそれぞれの中心位置が相互に離隔するように配置されたことを特徴とする、複合機。
【請求項2】
前記導光部は、前記少なくとも2つの領域の各々に光を案内する複数の導光部材を含むことを特徴とする、請求項1に記載の複合機。
【請求項3】
前記複数の導光部材の各々は、
前記光源から照射された光が入射される入射面と、
前記入射面を通じて入射された光を反射させる反射面と、
前記導光部の長手方向の両側面に各々設けられて、内部全反射により入射光の進行をガイドするガイド面と、
前記原稿台と対向し、前記反射面及び前記ガイド面により反射された光が出射される出射面と、
を含むことを特徴とする、請求項2に記載の複合機。
【請求項4】
前記入射面は、前記導光部材の少なくともどれか1つの端部面に形成されたことを特徴とする、請求項3に記載の複合機。
【請求項5】
前記入射面は、前記導光部材の1つの端部面に形成され、
前記導光部材の長手方向への他端部面には反射板がさらに備えられて、前記入射面または前記反射面を経由して入射された光を前記導光部材の内部に反射させることができるようになったことを特徴とする、請求項4に記載の複合機。
【請求項6】
前記導光部材の出射面は、
前記原稿台方向に出射される光が前記原稿台に集光されるように平板形状または集束レンズ形状で形成されたことを特徴とする、請求項3に記載の複合機。
【請求項7】
前記導光部材の反射面は、
前記出射面に対向するように配置され、前記導光部材の反射面は反復的に形成された鋸歯形状、マイクロレンズ形状、及びシリンドリカルレンズ形状のうち、少なくともどれか1つの形状で形成されたことを特徴とする、請求項3に記載の複合機。
【請求項8】
前記導光部材の反射面及びガイド面のうち、少なくともどれか1つの面に形成された反射部材をさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の複合機。
【請求項9】
前記複数の導光部材は、両端部が相互連結された単一射出物からなることを特徴とする、請求項3に記載の複合機。
【請求項10】
前記光が照明される領域は第1領域と第2領域とを含み、
前記複数の導光部材は、
前記第1領域に光を照明する第1度光部材と、
前記第2領域に光を照明する第2導光部材と、
を含むことを特徴とする、請求項2に記載の複合機。
【請求項11】
前記原稿台に照明された光の最大光量値が具現される部分が前記第1及び第2領域のそれぞれの中心位置であることを特徴とする、請求項10に記載の複合機。
【請求項12】
前記第1及び第2領域に照明される光の光量が前記第1領域の中心位置と前記第2領域の中心位置との間の距離にかかわらず、均一に形成されることを特徴とする、請求項11に記載の複合機。
【請求項13】
センサ部は追加に含み、前記センサ部は相互所定間隔離隔された多数列で構成された複数のイメージセンサを含むことを特徴とする、請求項12に記載の複合機。
【請求項14】
前記原稿と結像レンズとの間に配置されて、前記原稿から反射された光を反射させて光路を変換する複数の反射ミラーをさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載の複合機。
【請求項15】
前記照明装置と前記複数の反射ミラーとの間に配置されて、前記センサ部に向かう光を規制する光窓をさらに含むことを特徴とする、請求項14に記載の複合機。
【請求項16】
前記光源は発光素子を含むことを特徴とする、請求項1に記載の複合機。
【請求項17】
スキャナモジュールと、
前記スキャナモジュールにより獲得されたイメージを処理するためのイメージプロセッサとを備え、
前記スキャナモジュールは原稿に光を照明する照明装置を備え、
前記照明装置は、
光を照射する光源と、
前記光源から照射された光を前記原稿台上の少なくとも2つの領域に案内する導光部とを含み、
前記原稿台上の少なくとも2つの領域のそれぞれの中心位置が相互に離隔するように配置されたことを特徴とする、イメージスキャニング装置。
【請求項18】
前記イメージプロセッサは、獲得されたイメージからイメージファイルを形成するファイル形成部と、獲得されたイメージを基盤にして印刷媒体に画像を形成する画像形成部のうち、少なくともどれか1つを含むことを特徴とする、請求項17に記載のイメージスキャニング装置。
【請求項19】
前記光が照明される領域は第1領域と第2領域とを含み、
前記導光部は、
前記第1領域に光を照明する第1導光部材と、
前記第2領域に光を照明する第2導光部材と、
を含むことを特徴とする、請求項17に記載のイメージスキャニング装置。
【請求項20】
前記原稿台に照明された光の最大光量値が具現される部分が前記第1及び第2領域のそれぞれの中心位置であることを特徴とする、請求項19に記載のイメージスキャニング装置。
【請求項21】
前記第1及び第2領域に照明される光の光量が前記第1領域の中心位置と前記第2領域の中心位置との間の距離にかかわらず、均一に形成されることを特徴とする、請求項20に記載のイメージスキャニング装置。
【請求項22】
前記光源は発光素子を含むことを特徴とする、請求項17に記載のイメージスキャニング装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2009−22007(P2009−22007A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−180567(P2008−180567)
【出願日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】