説明

スキャン管理システム、スキャン管理装置、その制御方法、及びプログラム

【課題】画像処理装置に対して画像読み取り指示が可能なスキャン管理システムにおいて、スキャンデータに外出先の位置情報を対応づけることが可能な仕組みを提供する。
【解決手段】紙文書のスキャン指示を行うスキャンチケットを生成するためのスキャン情報であって、携帯端末の位置情報を含めたスキャン情報をスキャンチケットサーバに送信する。スキャンチケットサーバは受信したスキャン情報からスキャンチケットを生成し、画像処理装置に送信する。画像処理装置は当該スキャンチケットを元に紙文書のスキャン画像と位置情報を含む属性情報とを生成して、地図管理サーバに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に対して画像読み取り指示が可能なスキャン管理システムにおいて、スキャンデータに外出先の位置情報を対応づけることが可能なスキャン管理システム、スキャン管理装置、その制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像処理装置において紙文書をスキャンし、電子データに変換してクライアント端末やサーバに送信し、記憶しておくことが行われている。この記憶された電子データ(スキャンデータ)は、ユーザが必要なときに呼び出して参照することができる。更に紙文書をスキャンしてスキャンデータに変換することで、様々な情報を付与することができるため、その情報を用いることで煩雑な紙文書の管理が効率化されている。
【0003】
特に、外出先では紙文書を受け取ることが多い。お客様先において各種資料をいただく場合や、路上で広告を受け取る場合等、様々な紙文書を受け取る。このような紙文書を紙文書のまま保存しておくと、捨ててしまったり、紙文書がかさばってしまったりするので管理が煩雑になる。よって、上記のように画像処理装置において紙文書をスキャンすることでスキャンデータ化して管理することが行われている。
【0004】
紙文書をスキャンしたスキャンデータの管理として、例えば、特許文献1には、スキャンして生成された電子文書に原本性を保証するための電子透かし等を付与して、電子文書保管装置に記憶し、また記憶された電子文書に関する情報を電子文書管理DBに格納し、更に紙文書管理装置に紙文書が登録され、紙文書管理DBに当該紙文書の管理情報が格納されると、電子文書保管装置が電子文書と紙文書の情報を対応づける技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−310463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、外出先で紙文書を受け取った場合には、どこで受け取った紙文書なのかが重要となる場合がある。例えば、1日に複数のお客様先で紙文書を受け取った場合、どこのお客様から何の紙文書を受け取ったのかを、記録しておきたいことがある。
【0007】
また、たとえユーザがどこで受け取った紙文書か覚えていたとしても、受け取った場所をスキャンデータに付与する場合には、受け取った場所の位置情報と紙文書をスキャンしたスキャンデータをユーザが手作業で対応づける必要があるため、非常に手間であるという問題があった。
【0008】
更に、外出先でお客様から資料をいただいたかどうかを把握したいことがある。特に資料をもらったか、もらっていないかでお客様とトラブルになることもある。契約書のような重要書類の場合には、誰がその書類を所持しているのかが重要になることもあるため、このような情報も管理しておく必要がある。しかし、従来では当事者間の記憶が頼りで、このような情報を適切に管理できていないという問題があった。
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、外出先における位置情報を画像読み取りされたスキャンデータに付すことで容易にスキャンデータを管理する仕組みを提供することを目的とする。
【0010】
また、外出先において紙文書を受け取ったか否かを容易に管理することが可能な仕組みを提供することを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載のスキャン管理システムは、情報処理端末の現在地を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段で取得された位置情報をスキャン管理装置に送信する位置情報送信手段とを備えた情報処理端末と、紙文書を読み取ることでスキャンデータを生成する画像処理装置と、前記スキャンデータと当該スキャンデータに対応する位置情報とを記憶する記憶手段を備えたスキャン管理装置とを含むスキャン管理システムであって、前記スキャン管理装置は、前記位置情報送信手段で送信された位置情報を受信する位置情報受信手段と、前記位置情報受信手段で位置情報を受信した場合に、当該位置情報と前記スキャンデータとを対応づけるための識別情報を前記画像処理装置に送信する識別情報送信手段と、前記画像処理装置で生成されたスキャンデータと、前記識別情報送信手段で送信した識別情報とを前記画像処理装置から受信した場合に、前記受信したスキャンデータと、前記受信した識別情報に対応する位置情報とを対応づけて前記記憶手段に格納するスキャンデータ格納手段とを備え、前記画像処理装置は、前記識別情報送信手段で送信された識別情報を受信し、紙文書の読み取りを行うことで生成されたスキャンデータと前記受信した識別情報とを前記スキャン管理装置に送信するスキャンデータ送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、外出先における位置情報を画像読み取りされたスキャンデータに付すことで紙文書を受け取った場所を管理することができるので、位置情報を含めたスキャンデータの管理が容易となる効果を奏する。
【0013】
また、紙文書を受け取った場所において、紙文書を受け取ったか否かを示す情報を位置情報と共にスキャン管理装置に対して送信することができるので、外出先において紙文書を受け取ったか否かの管理が容易となる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態におけるスキャン管理システムの一例を示す構成図である。
【図2】認証サーバ、スキャンチケットサーバ、地図管理サーバ、クライアント端末、及び携帯端末のハードウェア構成の一例を示す構成図である。
【図3】画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す構成図である。
【図4】認証サーバ、スキャンチケットサーバ、地図管理サーバ、クライアント端末、携帯端末、及び画像処理装置のモジュール構成の一例を示す構成図である。
【図5】本発明の実施形態における処理概要を示す模式図である。
【図6】本発明の実施形態における処理概要を示す模式図である。
【図7】携帯端末、スキャンチケットサーバ、及び認証サーバにおいて外出先でスキャンチケットを発行する処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】カードリーダ、画像処理装置、認証サーバ、及びスキャンチケットサーバにおいて紙文書をスキャン画像に変換し、登録する処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】画像処理装置、及び地図管理サーバにおいてスキャン画像を地図情報と対応づける処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】クライアント端末、及び地図管理サーバにおいてスキャン画像に対応づけられた地図情報から、地図上にマッピングして表示する処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】携帯端末から送信される、スキャンチケットを生成するためのスキャン情報のテーブル構成の一例を示す構成図である。
【図12】スキャンチケットサーバにおいて生成されるスキャンチケットのテーブル構成の一例を示す構成図である。
【図13】画像処理装置においてスキャンチケットから生成される地図情報データのテーブル構成の一例を示す構成図である。
【図14】認証サーバにおいて記憶される認証テーブルのテーブル構成の一例を示す構成図である。
【図15】携帯端末においてスキャン情報の入力を受け付ける際に表示されるチケット発行画面の構成の一例を示す構成図である。
【図16】画像処理装置において処理内容の入力を受け付ける際に表示される処理選択画面の構成の一例を示す構成図である。
【図17】画像処理装置においてスキャンチケットの選択を受け付ける際に表示されるチケット選択画面の構成の一例を示す構成図である。
【図18】画像処理装置において新規に地図座標の指定を受け付ける際に表示される地図座標選択画面の構成の一例を示す構成図である。
【図19】クライアント端末において登録されたスキャン画像を地図上に表示する際に表示される登録情報プレビュー画面の構成の一例を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係るスキャン管理システムの構成の一例を示す構成図である。スキャン管理システムは、画像処理装置100(画像処理装置)、カードリーダ101、認証サーバ102、スキャンチケットサーバ103、地図管理サーバ104、クライアント端末105、及び携帯端末120(情報処理端末)から構成されており、画像処理装置100、認証サーバ102、スキャンチケットサーバ103、地図管理サーバ104、及びクライアント端末105はLAN(Local Area Network)110を介して通信可能に接続されている。また、携帯端末120は無線通信によってスキャンチケットサーバ103と通信可能に接続されている。そして、カードリーダ101は画像処理装置と通信可能に接続されている。カードリーダ101は画像処理装置内に組み込まれている形態でもよい。地図管理サーバ104が外部に設置されていた場合には、WAN(Wide Area Network)によって、各種装置と通信可能に接続されてもよい。
【0017】
図1のネットワーク上に接続される各種端末あるいはサーバの構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0018】
画像処理装置100は、紙文書を読み取る(以下、スキャンする)ことが可能で、スキャンした紙文書を電子画像データに変換し、地図管理サーバ104に送信することができる。
【0019】
カードリーダ101は、画像処理装置100に接続され、ユーザ認証を行うためにユーザのICカード(integrated circuit card)を読み取る。尚、カードリーダ101は、画像処理装置100に備えられていてもよく、ユーザ認証を行うことができるのであれば、画像処理装置100の操作部308から入力された情報を用いるようにしてもよい。
【0020】
認証サーバ102は、カードリーダ101において読み取られたICカードの情報を元にユーザ認証を行う。尚、認証サーバ102はスキャンチケットサーバ103や地図管理サーバ104、画像処理装置100に含まれてもよい(スキャン管理装置)。
【0021】
スキャンチケットサーバ103は、携帯端末120から送信された情報からスキャンチケットを生成する。本実施例においてスキャンチケット(識別情報)とは、画像処理装置100において表示される情報であって、ユーザに各種紙文書のスキャン指示を行う情報である。スキャンチケットがスキャンチケットサーバ103から発行されると、画像処理装置で当該スキャンチケットを受信し、表示する。ユーザは当該スキャンチケットを選択して、紙文書をスキャンすることで、当該スキャンチケットに含まれる送信先やスキャン設定を元に、紙文書のスキャンが行われて、所定の送信先に送信される。尚、スキャンチケットサーバ103は、認証サーバ102または地図管理サーバ104に含まれてもよい(スキャン管理装置)。
【0022】
地図管理サーバ104は、画像処理装置から送信されたスキャン画像と当該スキャン画像に対応づけられた各種情報を元に、どこで取得された紙文書なのかを管理する。尚、地図管理サーバ104は、認証サーバ102またはスキャンチケットサーバ103に含まれてもよい(スキャン管理装置)。
【0023】
クライアント端末105は、地図管理サーバ104に記憶された各種情報を受信し、地図上に紙文書を取得した位置を表示し、紙文書のスキャン画像も閲覧可能に表示する。尚、クライアント端末105は、携帯端末120に含まれてもよい。
【0024】
携帯端末120は、紙文書を取得した位置情報を取得し、スキャンチケットを生成するための情報を生成して、スキャンチケットサーバ103に送信する。尚、携帯端末120は、クライアント端末105に含まれてもよい(情報処理装置)。
【0025】
次に、認証サーバ102、スキャンチケットサーバ103、地図管理サーバ104、クライアント端末105、及び携帯端末120のハードウェア構成の一例について図2を用いて説明する。
【0026】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input /
Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各装置の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0027】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0028】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。尚、タッチパネルを備えた装置では、後述するCRTディスプレイ(CRT)210上に入力C205が備えられており、CRT210上に触れることで各種操作を行うことができる。ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。
【0029】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフレキシブルディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0030】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0031】
本発明を実現するための認証サーバ102、スキャンチケットサーバ103、地図管理サーバ104、クライアント端末105、及び携帯端末120において実行される各種プログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わる前記プログラムが用いる認証サーバ102、スキャンチケットサーバ103、地図管理サーバ104、クライアント端末105、及び携帯端末120上の定義ファイル及び各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。これらについての詳細な説明は後述する。
【0032】
次に、画像処理装置100のハードウェア構成の一例について図3を用いて説明する。
【0033】
コントローラユニット316は、画像入力デバイスとして機能するスキャナ部314や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ部312と接続する一方、LANやWANと接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0034】
CPU301は、システム全体を制御するプロセッサである。RAM302は、CPU301が動作するためのシステムワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリである。
【0035】
ROM303は、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。ハードディスクドライブ(HDD)304は、システムを制御するための各種プログラム,画像データ等を格納する。
【0036】
操作部インタフェース(操作部I/F)307は、操作部308とのインタフェース部であり、操作部308に表示する画像データを操作部308に対して出力する。また、操作部I/F307は、操作部308から本システム使用者が入力した情報(例えば、ユーザ情報等)をCPU301に伝える役割をする。なお、操作部308はタッチパネルを有する表示部を備え、該表示部に表示されたボタンを、ユーザが押下(指等でタッチ)することにより、各種指示を行うことができる。
【0037】
ネットワークインタフェース(Network I/F)305は、ネットワーク(LAN)に接続し、データの入出力を行う。モデム(MODEM)306は、公衆回線に接続し、FAXの送受信等のデータの入出力を行う。
【0038】
外部インタフェース(外部I/F)318は、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)、プリンタポート、RS−232C(Recommended Standard 232 version C)等の外部入力を受け付けるI/F部であり、本実施形態においては認証で必要となるICカードの読み取り用のカードリーダ101が外部I/F318に接続されている。
【0039】
更に、CPU301は、この外部I/F318を介してカードリーダ101によるICカードからの情報読み取りを制御し、当該ICカードから読み取られた情報を取得可能である。以上のデバイスがシステムバス309上に配置される。
【0040】
イメージバスインタフェース(IMAGE BUS I/F)320は、システムバス309と画像データを高速で転送する画像バス315とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
【0041】
画像バス315は、PCIバス(Peripheral Components Interconnect bus)またはIEEE1394で構成される。画像バス315上には以下のデバイスが配置される。
【0042】
ラスタイメージプロセッサ(RIP)310は、ベクトルデータをビットマップイメージに展開する。
【0043】
プリンタインタフェース(プリンタI/F)311は、プリンタ部312とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0044】
スキャナインタフェース(スキャナI/F)313は、スキャナ部314とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0045】
画像処理部317は、入力画像データに対し補正、加工及び編集やプリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。また、これに加えて、画像処理部317は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG(Joint Photographic Experts Group)、2値画像データはJBIG(Joint Bi−level Image Experts Group)等の圧縮伸張処理を行う。
【0046】
スキャナ部314は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットし、装置使用者が操作部308から読み取り起動指示することにより、CPU301がスキャナ部314に指示を与え、フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0047】
プリンタ部312は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU301からの指示によって開始する。なお、プリンタ部312には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットを備える。
【0048】
操作部308は、LCD(Liquid Crystal Display)表示部を有し、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報を操作部I/F307を介してCPU301に伝える。また、操作部308は、各種操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を備える。
【0049】
ここで、操作部308のスタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。また、操作部308のストップキーは、稼働中の動作を止める働きをする。また、操作部308のIDキーは、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。リセットキーは、操作部からの設定を初期化する時に用いる。
【0050】
以上のような構成によって、画像処理装置100は、スキャナ部314から読み込んだ画像データをNetwork I/F305からLANに送信し、LANから受信した印刷データをNetwork I/F305を経由してプリンタ部312より印刷出力することができる。
【0051】
また、スキャナ部314から読み込んだ画像データをモデム306により、公衆回線上にFAX送信し、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ部312により出力することできる。
【0052】
次に、画像処理装置100、認証サーバ102、スキャンチケットサーバ103、地図管理サーバ104、クライアント端末105、及び携帯端末120のモジュール構成を示す機能構成図について、図4を用いて説明する。尚、図4の各種端末あるいはサーバのモジュール構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0053】
画像処理装置100は、カードリーダ制御部401、認証管理部402、スキャンチケット解析部403、スキャンチケット表示部404、パネル表示部405、及びスキャン送信部406を備える。
【0054】
カードリーダ制御部401は、カードリーダ101と通信し、カードリーダ101から送信されたICカードの情報を受け取る機能を有する。
【0055】
認証管理部402は、カードリーダ制御部401において受信したICカードの情報を認証サーバ102に送信する機能を有する。また、認証サーバ102が存在しないような構成の場合には、認証サーバ102の代わりにユーザ認証を行う機能を有する。
【0056】
スキャンチケット解析部403では、スキャンチケットサーバ103から送信されたユーザのスキャンチケットを解析して、スキャンチケット表示部404に送信する機能を有する。また、解析したスキャンチケットの情報をスキャン送信部406に送信する機能を有する。
【0057】
スキャンチケット表示部404は、スキャンチケット解析部403から送信されたスキャンチケットを受信し、操作部308に表示する機能を有する。また、ユーザから選択されたスキャンチケットに含まれる情報をスキャン命令としてスキャン送信部406に送信する機能を有する。
【0058】
パネル表示部405は、画像処理装置100のメニュー等を操作部308に表示し、選択を受け付ける機能を備える。
【0059】
スキャン送信部406では、スキャナ部314においてユーザからスキャンされたスキャン画像をスキャンチケット解析部403で解析された情報と共に地図管理サーバ104に送信する機能を有する。
【0060】
次に、認証サーバ102は、認証管理部411及び認証データベース(以下、認証DB)412を備える。
【0061】
認証管理部411は、画像処理装置100から送信されたユーザ認証に必要な情報を受信し、認証DB412に記憶された情報から正しいユーザか否かを判定する。その後、ユーザ認証の結果を画像処理装置100に送信する機能を有する。
【0062】
認証DB412は、ユーザ認証に必要な認証テーブル1400(図14参照)が格納されている。認証管理部411は、認証テーブル1400に該当する情報があるかどうかを見る。
【0063】
認証テーブル1400(図14参照)は、認証サーバ102に記憶されており、ユーザID1401(ユーザ情報)、ICカードID1402、携帯端末ID1403、管理者フラグ1404(管理者情報)から構成される。認証テーブル1400の構成はこれに限らない。ユーザID1401は、ユーザごとに割り振られたユニークなIDを示す。ICカードID1402は、当該ユーザが所持するICカードのIDを示す。携帯端末ID1403は、当該ユーザが所持する携帯端末のユニークなIDを示す。管理者フラグ1404は、当該ユーザが管理者か否かを示すフラグである。本実施例では、管理者フラグ1404に格納された値が「0」の場合には一般ユーザを示し、「1」の場合には管理者を示すものとする。管理者である場合には、後述するステップS410で自分以外の他のユーザのスキャンデータ等も表示可能となる。
【0064】
尚、認証サーバ102が備える機能は、画像処理装置100が備えてもよいし、その他の装置が備えてもよい。また、認証サーバ102、スキャンチケットサーバ103、地図管理サーバ104の機能をすべて備えるスキャン管理装置としてもよい。
【0065】
次に、スキャンチケットサーバ103は、スキャンチケット生成部421、スキャンチケット管理部422、及びスキャンチケット記憶部423を備える。
【0066】
スキャンチケット生成部421は、携帯端末120から送信されたスキャン情報1100(図11参照)から画像処理装置100にスキャン指示を行うためのスキャンチケットを生成する機能を有する。
【0067】
スキャン情報1100は、携帯端末120において入力または生成された情報であって、所有者1101、位置情報1102、記録日時1103、タイトル1104、行先1105、格納先1106、画像フォーマット1107、解像度1108、スキャン有無1109から構成される。尚、スキャン情報1100の構成はこれに限らない。所有者1101は、当該スキャン情報1100を発行したユーザのユーザID1401が格納される。位置情報1102は、携帯端末120において取得した位置情報を格納する。記録日時1103は、スキャン情報1100が生成された年月日時分を示す。タイトル1104及び行先1105は、スキャンチケット1200に登録したい付加情報である。付加情報はこれに限らず、コメントのようなものであってもよい。格納先1106は、スキャンチケットによってスキャンされたデータの格納先や、前述した付加情報等の格納先を示す。画像フォーマット1107は、紙文書をスキャンした際のデータ形式を示す。解像度1108は、紙文書をスキャンした際にどのくらいの解像度とするのかを示す。スキャン有無1109は、スキャンが必要なのか否かを示すフラグである。
【0068】
スキャンチケット管理部422は、スキャンチケット生成部421において生成されたスキャンチケットをスキャンチケット記憶部423に記憶し、画像処理装置100からの要求に従って、該当するスキャンチケットをスキャンチケット記憶部423から検索し、画像処理装置100に送信する機能を有する。
【0069】
スキャンチケット記憶部423は、スキャンチケット生成部421において生成されたスキャンチケット1200(図12参照)を記憶する。
【0070】
スキャンチケット1200(図12参照)は、スキャンチケットサーバ103に記憶され、所有者1201、位置情報1202、記録日時1203、タイトル1204、行先1205、格納先1206、画像フォーマット1207、解像度1208、スキャン有無1209から構成される。尚、スキャンチケット1200の構成はこれに限らない。所有者1201は、スキャン情報1100を発行したユーザのユーザID1401が格納される。位置情報1202は、携帯端末120において取得した位置情報を格納する。記録日時1203は、スキャン情報1100が生成された年月日時分を示す。タイトル1204及び行先1205は、スキャンチケット1200に登録したい付加情報である。付加情報はこれに限らず、コメントのようなものであってもよい。格納先1206は、スキャンチケットによってスキャンされたデータの格納先や、前述した付加情報等の格納先を示す。画像フォーマット1207は、紙文書をスキャンした際のデータ形式を示す。解像度1208は、紙文書をスキャンした際にどのくらいの解像度とするのかを示す。スキャン有無1209は、スキャンが必要なのか否かを示すフラグである。
【0071】
尚、スキャンチケットサーバ103が備える機能は、認証サーバ102、地図管理サーバ104等が備えてもよい。また、認証サーバ102、スキャンチケットサーバ103、地図管理サーバ104の機能をすべて備えるスキャン管理装置としてもよい。
【0072】
次に、地図管理サーバ104は、データ管理部441、行動記録生成部442、地図情報記憶部443、及びスキャン画像記憶部444を備える。
【0073】
データ管理部441は、地図情報記憶部443及びスキャン画像記憶部444へのデータ登録、検索、送信を行う機能を有する。また、認証管理部411と同様、ユーザ認証に関する管理も行う。
【0074】
行動記録生成部442は、地図情報記憶部443及びスキャン画像記憶部444に記憶された各種情報からユーザがどういう順番で行動したのかを特定し、地図上に表示する機能を有する。
【0075】
地図情報記憶部443は、位置情報を含めた地図の画像データが記憶されている。また、認証DB412と同様、認証テーブル1400を備える。
【0076】
スキャン画像記憶部444は、画像処理装置100からスキャンチケット1200を利用してスキャンされた画像と、スキャンチケット1200に含まれた各種情報を対応づけて記憶している(記憶手段)。
【0077】
尚、地図管理サーバ104が備える機能は、認証サーバ102、スキャンチケットサーバ103等が備えてもよい。また、認証サーバ102、スキャンチケットサーバ103、地図管理サーバ104の機能をすべて備えるスキャン管理装置としてもよい。
【0078】
次に、クライアント端末105は、アプリケーション部431を備える。
【0079】
アプリケーション部431は、地図管理サーバ104に置いて記録された各種情報を受信し、スキャンされた画像を地図上に表示する機能を有する。
【0080】
クライアント端末105が備える機能は、携帯端末120が備えてもよいし、画像処理装置100が備えてもよい。
【0081】
次に、携帯端末120は、GPS(Global Positioning System)機能451、スキャン情報送信部452を備える。
【0082】
GPS機能451は、携帯端末120の位置情報を取得する機能を有する。
【0083】
スキャン情報送信部452は、GPS機能451によって取得した位置情報と、KB209やCRT210から入力された情報を元にして、スキャン情報1100を生成し、スキャンチケットサーバ103に送信する機能を有する。
【0084】
次に、本実施例における処理概要を図5及び図6を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態はこれに限らない。
【0085】
図5の実施形態を順に説明する。図5では、まず外出先においてユーザの指示に従って携帯端末120はスキャンチケット発行のためのアプリケーションを立ち上げると、アプリケーションは認証サーバ102に認証を求める。認証が通った場合には、携帯端末120は、チケット発行のためのスキャン情報1100を位置情報や各種登録する情報を含めて生成して、スキャンチケットサーバ103に送付する。このスキャン情報1100に携帯端末の位置情報を含めるため、スキャンチケット1200に位置情報を含めることができる。スキャンチケットサーバ103においてスキャン情報1100を受信すると、スキャン情報1100を元にスキャンチケット1200を生成し、記憶する。
【0086】
ユーザが外出先から戻り、ログインするために画像処理装置100に備えられたカードリーダ101に当該ユーザのICカードがかざされると、ICカードに記憶された情報を読み取り、画像処理装置100は認証サーバ102に送信する。認証サーバ102は、認証処理を行い、認証が通った場合には、画像処理装置100はスキャンチケットサーバ103に当該ユーザのスキャンチケット1200が存在するか否かを問い合わせる。スキャンチケットサーバ103は、ユーザのスキャンチケット1200を検索し、該当するものを画像処理装置100に送信し、画像処理装置100は受信したスキャンチケット1200を表示する。前述の通り、このスキャンチケット1200は位置情報を含むスキャン情報1100から生成されているものであるので、位置情報を含んだスキャンチケット1200となっている。
【0087】
画像処理装置において表示されたスキャンチケット1200の選択を受けつけて、選択されたスキャンチケットに対応する紙文書のスキャンを行う。画像処理装置は、スキャンされたスキャン画像と、スキャンチケット1200に含まれた位置情報や各種付加情報を地図管理サーバ104に送信し、地図情報サーバはそれらの情報を格納する。
【0088】
クライアント端末はユーザからの指示に従って、スキャン画像と位置情報を表示する地図アプリケーションを立ち上げると、当該ユーザのスキャン画像とそのスキャン画像に対応する位置情報や付加情報を元に、地図上にマッピング処理を行う。これにより、どこで何の紙文書を受け取ったのか明確になる。また、スキャンチケット1200の発行順により、どういう順で訪問をしたのかがわかる。スキャン画像がある場合には、ファイルのアイコンを表示させ、ユーザから選択されると当該スキャン画像を表示する機能も有する。
【0089】
更に、携帯端末120においてスキャン情報1100を送付しなかった場合には、画像処理装置100において新規にスキャンチケット1200を発行する。そのためにユーザから各種情報の入力を受け付け、スキャンチケット1200を生成して、スキャン画像とそのスキャン画像に対応する位置情報や付加情報を地図管理サーバ104に送信する。
【0090】
以上により、携帯端末の位置情報をスキャンチケット1200に含めることができるので、スキャンした紙文書に位置情報を対応づけて記憶させ、地図上で容易に確認を行うことができる。
【0091】
図6は、前述した図5の処理概要の変形例である。図6では、Webアプリケーションサーバを仲介してスキャンチケットサーバ103と画像処理装置100とのやり取りを行い、スキャン画像に対応する位置情報や付加情報は、当該Webアプリケーションから地図管理サーバ104に送信される形態である。通常Webアプリケーションサーバでは、スキャンチケット機能以外のWebアプリケーションを有するため、実施形態としてはこのような形態としてもよい。
【0092】
次に、携帯端末120から送信されたスキャン情報1100を元にスキャンチケットサーバ103においてスキャンチケット1200を生成する処理について図7に示すフローチャートを用いて説明する。
【0093】
尚、S101、S102、S107乃至S110、S116及びS117の各ステップは、携帯端末120におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。また、S111乃至S115の各ステップは、スキャンチケットサーバ103におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。また、S103乃至S106の各ステップは、認証サーバ102におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。
【0094】
ステップS101では、携帯端末120は、携帯端末120の外部メモリ211等に記憶されたスキャンチケット送信アプリを起動する。このスキャンチケット送信アプリは、スキャンチケット1200を発行するためのスキャン情報1100の入力を受け付け、GPS機能451で携帯端末120の位置情報を受信して、当該スキャンチケット1200を発行するためのスキャン情報1100と、当該位置情報とをスキャンチケットサーバ103に送信できるのであれば、どのようなアプリケーションでもよい。
【0095】
ステップS102では、携帯端末120は、ユーザ認証のために認証サーバ102に対して認証要求を行う。その際に携帯端末120の外部メモリ211等に記憶された携帯端末ID1403を送信する。この携帯端末ID1403と一致する携帯端末ID1403であって、認証サーバ102に記憶された認証テーブル1400の携帯端末ID1403が存在するかどうかを見て、認証を行う。
【0096】
ステップS103では、認証サーバ102は、ステップS102において携帯端末120から送信された携帯端末ID1403を受信し、当該受信した携帯端末ID1403と一致する携帯端末ID1403が認証DB412に記憶された認証テーブル1400に存在するか否かを判定する。受信した携帯端末ID1403と一致する携帯端末ID1403が認証テーブル1400に存在すると判定した場合には、ステップS105へ処理を進め、受信した携帯端末ID1403と一致する携帯端末ID1403が認証テーブル1400に存在しないと判定した場合には、ステップS106へ処理を進める。
【0097】
ステップS105では、認証サーバ102は、ステップS103において一致した携帯端末ID1403と紐づくユーザID1401を携帯端末120に送信する。当該ユーザID1401は、携帯端末120においてスキャン情報1100を作成する際に使用する。
【0098】
ステップS106では、認証サーバ102は、ステップS104において認証が通らなかったと判定されたため、携帯端末120にエラーを通知し、携帯端末120において認証が通らなかった旨をユーザに通知する。
【0099】
ステップS107では、携帯端末120は、認証サーバ102からユーザID1401を受信し、RAM203に記憶する。
【0100】
ステップS108では、携帯端末120は、携帯端末120のGPS機能451によって携帯端末120の現在位置(現在地)の位置情報を取得する(位置情報取得手段)。本実施例では、位置情報は緯度と経度から構成されるデータとするが、これに限らない。更に携帯端末120で動作する時計機能から現在日時を取得して、RAM203に記憶する。この現在日時を取得することで、スキャンチケット1200の記録日時1203とすることができる。更にこの記録日時1203を元に行動記録生成部442が行動記録を生成する。
【0101】
ステップS109では、携帯端末120は、携帯端末120のCRT210上にチケット発行画面1500(図15参照)を表示して、スキャン情報1100の入力を受け付ける(受領情報入力受付手段)。チケット発行画面1500では、紙文書のスキャンを行うか否か(受領情報)や訪問先等の入力フォームが備えられている。尚、本実施例では紙文書のスキャンを行わない設定がなされた場合も受け付ける。これは上記の行動記録生成部442において行動記録を生成するためである。紙文書のスキャンを行わない設定がなされた場合に、スキャン情報1100を送信しない制御を含めてもよい。また、受領情報の入力を受け付けることによって、ステップS108で取得した位置情報が示す場所で紙文書をもらったか否かを管理することができる。
【0102】
ステップS110では、携帯端末120は、ステップS109において入力を受け付け、チケット発行画面1500に備えられた登録ボタン1501が押下された場合には、ユーザから入力された情報と、RAM203に記憶されたユーザID1401及び現在日時からスキャン情報1100を生成し、スキャンチケットサーバ103に送信する(位置情報送信手段、管理情報送信手段)。
【0103】
ステップS111では、スキャンチケットサーバ103は、ステップS110において携帯端末120から送信されたスキャン情報1100を受信し、RAM203に記憶する(位置情報受信手段、管理情報受信手段、管理情報格納手段)。
【0104】
ステップS112では、スキャンチケットサーバ103は、ステップS111において受信したスキャン情報1100をRAM203から読み出し、スキャン情報1100の内容に不足がないかを確認する。スキャン情報1100に不足があった場合には、携帯端末120に対して通知を行い、再入力を促す通知を行う。尚、この確認処理は、携帯端末120において実施してもよい。
【0105】
ステップS113では、スキャンチケットサーバ103は、ステップS111において受信したスキャン情報1100からスキャンチケット1200を生成する。本実施例ではスキャンチケット1200に格納される情報はスキャン情報1100と同一であるが、この他に何か情報を追加してもよい。
【0106】
ステップS114では、スキャンチケットサーバ103は、ステップS113において生成されたスキャンチケット1200をスキャンチケットサーバ103の外部メモリ211のスキャンチケット記憶部423に記憶する。
【0107】
ステップS115では、スキャンチケットサーバ103は、スキャンチケット1200が発行されたので、携帯端末120に完了通知を送信する。
【0108】
ステップS116では、携帯端末120は、ステップS115においてスキャンチケットサーバ103から送信された完了通知を受信し、CRT210上でその旨を通知する。
【0109】
ステップS117では、携帯端末120は、他にもスキャンチケット1200を発行するか否かの選択を受け付け、発行する旨が入力された場合には、ステップS109に処理を戻し、ステップS109乃至ステップS116の処理を繰り返す。スキャンチケット1200を発行せずに終了する場合には、本一連の処理を終了する。
【0110】
次に、画像処理装置において発行されたスキャンチケットを選択し、スキャン画像と付加情報を地図管理サーバに登録する処理について図8及び図9に示すフローチャートを用いて説明する。
【0111】
尚、S201乃至S203の各ステップは、カードリーダ101の制御の下、処理が行われる。また、S204、S205、S208乃至S211、S214、S215の各ステップは、画像処理装置100におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。また、S206、S207の各ステップは、認証サーバ102におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。また、S212、S213の各ステップは、スキャンチケットサーバ103におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。
【0112】
ステップS201では、カードリーダ101は、ユーザからかざされたICカードを検知する。
【0113】
ステップS202では、カードリーダ101は、ステップS201において検知したICカードからICカードに記憶されたICカードID1402を読み取る。
【0114】
ステップS203では、カードリーダ101は、ステップS202において読み取ったICカードID1402をユーザ認証のために画像処理装置100に送信する。
【0115】
ステップS204では、画像処理装置100は、ステップS203においてカードリーダ101から送信されたICカードID1402を受信する
【0116】
ステップS205では、画像処理装置100は、ステップS204において受信したICカードID1402を認証サーバ102に送信し、ユーザ認証を要求する。
【0117】
ステップS206では、認証サーバ102は、ステップS205において画像処理装置100から送信されたICカードID1402を受信し、当該受信したICカードID1402と一致するICカードID1402が認証DB412に記憶された認証テーブル1400に存在するか否かを判定するために検索する。
【0118】
ステップS207では、認証サーバ102は、ステップS206において検索された結果であって、ユーザ認証の結果を画像処理装置100に送信する。認証が通った場合には、当該ICカードID1402に対応するユーザID1401をユーザ認証の結果に含めて画像処理装置100に送信する。
【0119】
ステップS208では、画像処理装置100は、ステップS207において送信されたユーザ認証の結果を受信し、ユーザ認証が通ったのか否かを判定する。ユーザ認証が通ったと判定された場合には、ユーザ認証の結果に含まれるユーザID1401をRAM203に記憶し、ステップS209へ処理を進め、ユーザ認証が通らなかった場合には、ユーザ認証が通らなかった旨をCRT210上に表示し、処理を終了する。
【0120】
ステップS209では、画像処理装置100は、画像処理装置100のCRT210上に処理選択画面1600(図16参照)を表示し、ユーザからの選択を受け付ける。本実施例における処理選択画面1600には、スキャンチケットを選択して処理するメニューと、発行されたスキャンチケットを使用せず、新規に地図座標を指定して処理するメニューの選択が可能な構成になっている。処理選択画面1600の構成はこれに限らない。
【0121】
ステップS210では、画像処理装置100は、ステップS209において表示された処理選択画面1600においてユーザから選択されたメニューが何であるかを判定する(スキャン選択受付手段)。スキャンチケットを選択して処理するメニューが選択されたと判定された場合には、ステップS211へ処理を進め、新規に地図座標を指定して処理するメニューが選択されたと判定された場合には、図9のステップS321に処理を進める。
【0122】
ステップS211では、画像処理装置100は、RAM203に記憶されたユーザID1401をスキャンチケットサーバ103に送信し、当該ユーザID1401と一致するスキャンチケット1200の検索を要求する。
【0123】
ステップS212では、スキャンチケットサーバ103は、ステップS211において送信されたユーザID1401を受信し、当該ユーザID1401と一致する所有者1201をスキャンチケット記憶部423に記憶されたスキャンチケット1200から検索する。
【0124】
ステップS213では、スキャンチケットサーバ103は、ステップS212において検索された結果、該当するスキャンチケット1200(識別情報)が存在した場合には、当該該当したスキャンチケット1200をすべて画像処理装置100に送信する(識別情報送信手段)。
【0125】
ステップS214では、画像処理装置100は、ステップS213においてスキャンチケット1200が送信されたか否かを判定する。具体的には、当該ユーザが発行したスキャンチケット1200が存在したか否かを判定する。当該ユーザが発行したスキャンチケット1200が存在した場合には、送信されたスキャンチケット1200を受信し、RAM203に記憶してステップS301に処理を進める。当該ユーザが発行したスキャンチケット1200が存在しない場合には、スキャンチケット1200が存在しない旨をユーザに通知し、新規に座標を指定して処理するメニューに移行すべく、処理をステップS321に進める。本実施例では、当該ユーザが発行したスキャンチケット1200が存在しない場合には、スキャンチケット1200を選択することができないので、新規に座標を指定して処理するメニューに移行させるが、S209に戻って処理選択画面1600を表示させてもよいし、本一連の処理を終了させてもよい。特にこれに限らない。
【0126】
次に、図9を参照して図8の説明の続きを行う。尚、S301乃至S306、S311、S321乃至326、S331の各ステップは、画像処理装置100におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。また、S307乃至S310、S322、S327乃至S330の各ステップは、地図管理サーバ104におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。
【0127】
ステップS301では、画像処理装置100は、ステップS214において受信したスキャンチケット1200を元に、画像処理装置100のCRT210上にチケット選択画面1700(図17参照)を作成し、表示する。本実施例のチケット選択画面1700では、スキャンチケット1200の行先1205やスキャン有無1209、記録日時1203を表示しているが、表示するスキャンチケット1200の情報はこれに限らない。また、チケット選択画面の構成はこれに限らない。
【0128】
ステップS302では、画像処理装置100は、ステップS301において表示されたチケット選択画面1700において、ユーザからのスキャンチケット1200の選択を受け付ける。スキャンチケット1200の選択は複数選択されてもよい。
【0129】
ステップS303では、画像処理装置100は、ステップS302においてユーザから選択されたスキャンチケット1200は、スキャンが必要なスキャンチケット1200であるか否かをスキャン有無1209から判定する。上記の通り、スキャン有無1209には、スキャンを行うべきか否かのフラグが格納されているので、この情報を元に判定できる。スキャンが必要なスキャンチケット1200であると判定された場合には、ステップS304へ処理を進め、スキャンが不要なスキャンチケット1200であると判定された場合には、ステップS305へ処理を進める。
【0130】
ステップS304では、画像処理装置100は、ユーザに対してスキャンが必要である旨を通知し、画像処理装置100のスキャナ部314において、選択されたスキャンチケット1200を用いてスキャンする紙文書のスキャンを受け付ける(文書読取手段)。ユーザからの指示に従って、スキャナ部314は紙文書に対するスキャンを実行し、スキャンチケット1200の画像フォーマット1207と解像度1208に従って、当該紙文書のスキャン画像を生成する。
【0131】
ステップS305では、画像処理装置100は、チケット選択画面1700に備えられた登録ボタンン1701の押下を受け付けた場合、ステップS304において生成されたスキャン画像を地図管理サーバ104に登録するために、地図管理サーバ104のユーザ認証を行う。地図管理サーバ104において認証テーブル1400を記憶しており、ユーザ認証を行ってもよいし、認証サーバ102においてユーザ認証を行ってもよい。
【0132】
ステップS306では、画像処理装置100は、ステップS304においてスキャンされたスキャン画像と、スキャンチケット1200の位置情報1202を含めた属性情報とを地図管理サーバ104に送信する(スキャンデータ送信手段)。属性情報は位置情報1202を含めば、他には何を含めてもよいが、本実施例では所有者1201、記録日時1203、タイトル1204、行先1205を含めるものとする。
【0133】
ステップS307では、地図管理サーバ104は、ステップS306において画像処理装置100から送信されたスキャン画像と属性情報を受信し、RAM203に記憶する。スキャン画像はその後、外部メモリ211のスキャン画像記憶部444に記憶する。
【0134】
ステップS308では、地図管理サーバ104は、ステップS307においてRAM203に記憶されたスキャン画像と属性情報から、地図情報データ1300を生成する。
【0135】
地図情報データ1300(図13参照)は、スキャンチケット1200から生成される情報であって、所有者1301、位置情報1302、記録日時1303、送信日時1304、画像1305、タイトル1306、行先1307から構成される。尚、地図情報データ1300の構成はこれに限らない。所有者1301は、所有者1201に格納されたユーザIDが格納される。位置情報1302は、位置情報1202に格納された位置情報が格納される。記録日時1303は、記録日時1203に格納された記録日時が格納される。送信日時1304は、スキャンチケット1200が送信され、地図管理サーバ104が受信した日時を格納する。画像1305は、スキャン画像がある場合には、当該スキャン画像のバイナリデータか格納先のURIが格納され、スキャン画像がない場合には、NULLが格納されている。タイトル1306及び行先1307は、タイトル1204及び行先1205に格納された情報がそれぞれ格納される。
【0136】
ステップS309では、地図管理サーバ104では、ステップS308において生成された地図情報データ1300とスキャン画像記憶部444に記憶されたスキャン画像であって、ステップS307において受信されたスキャン画像とを対応づけて記憶する(スキャンデータ格納手段)。具体的には、当該スキャン画像のバイナリデータまたはURIを地図情報データ1300の画像1305に格納することで紐づけを行う。スキャン画像がない場合には、上記の通り、NULLを格納する。
【0137】
ステップS310では、地図管理サーバ104は、画像処理装置100に対して処理の完了通知を送信する。
【0138】
ステップS311では、画像処理装置100は、ステップS310において地図管理サーバ104から送信された完了通知を受信し、ユーザに対して処理が完了した旨を通知し、処理を終了する。ステップS302において、スキャンチケット1200が複数選択されている場合には、選択されたスキャンチケットがすべて処理されるまでステップS303乃至S311を繰り返して処理する。
【0139】
一方、ステップS210において、新規に地図座標を指定して処理するメニューが選択された場合やステップS214においてユーザが発行したスキャンチケット1200が存在しないと判定された場合には、ステップS321以降の処理を行う。
【0140】
ステップS321において、画像処理装置100は、新規に地図座標を指定してスキャン画像を地図管理サーバ104に登録するために、地図管理サーバ104のユーザ認証を行う。地図管理サーバ104において認証テーブル1400を記憶しており、ユーザ認証を行ってもよいし、認証サーバ102においてユーザ認証を行ってもよい。
【0141】
ステップS322において、地図管理サーバ104は、ユーザ認証が完了した場合に、地図座標選択画面1800(図18参照)を画像処理装置100に送信する。
【0142】
ステップS323において、画像処理装置100は、ステップS322において地図管理サーバ104から送信された地図座標選択画面1800を受信し、画像処理装置100の操作部308に表示し、ユーザからの入力を受け付ける(位置情報入力受付手段)。地図座標選択画面1800に備えられた入力項目は、チケット発行画面1500と同様の内容であるが、紙文書を受け取った場所をユーザからの指定により地図上で入力受付する。地図の検索方法や位置情報の取得方法は特に問わないが、本実施例では地図情報記憶部443に、位置情報を含めた地図の画像データが記憶されているため、当該地図の画像データを含めた地図座標選択画面1800を表示させ、地図上においてユーザからの位置の選択を受け付ける(例えば矢印1805のような形式で位置の選択を受け付ける)。また、ユーザから住所検索フォーム1801に住所が入力され、検索ボタン1802の入力を受け付けると、入力された住所に対応する地図の画像データが表示される。
【0143】
ステップS324では、画像処理装置100は、地図座標選択画面1800に備えられた登録ボタン1803の押下を受け付けた場合に、地図座標選択画面1800のスキャン要否設定項目1804に入力された内容から、スキャンの要否を判定する。スキャンが必要である旨が入力されていた場合には、ステップS324へ処理を進め、スキャンが不要である旨が入力されていた場合には、ステップS326へ処理を進める。
【0144】
ステップS325では、画像処理装置100は、ユーザに対してスキャンが必要である旨を通知し、画像処理装置100のスキャナ部314において、紙文書のスキャンを受け付ける(文書読取手段)。ユーザからの指示に従って、スキャナ部314は紙文書に対するスキャンを実行し、当該紙文書のスキャン画像を生成する。
【0145】
ステップS326では、画像処理装置100は、ステップS326においてスキャンされたスキャン画像と、ステップS323においてユーザから入力された属性情報とを地図管理サーバ104に送信する(スキャンデータ送信手段)。属性情報は位置情報1202を含めば、他には何を含めてもよい。
【0146】
ステップS327では、地図管理サーバ104は、ステップS326において画像処理装置100から送信されたスキャン画像と属性情報を受信し、RAM203に記憶する。スキャン画像はその後、外部メモリ211のスキャン画像記憶部444に記憶する。
【0147】
ステップS328では、地図管理サーバ104は、ステップS327においてRAM203に記憶されたスキャン画像と属性情報から、地図情報データ1300を生成する。
【0148】
ステップS329では、地図管理サーバ104では、ステップS328において生成された地図情報データ1300とスキャン画像記憶部444に記憶されたスキャン画像であって、ステップS327において受信されたスキャン画像とを対応づけて記憶する(スキャンデータ格納手段)。具体的には、当該スキャン画像のバイナリデータまたはURIを地図情報データ1300の画像1305に格納することで紐づけを行う。スキャン画像がない場合には、上記の通り、NULLを格納する。
【0149】
ステップS330では、地図管理サーバ104は、画像処理装置100に対して処理の完了通知を送信する。
【0150】
ステップS331では、画像処理装置100は、ステップS330において地図管理サーバ104から送信された完了通知を受信し、ユーザに対して処理が完了した旨を通知し、本一連の処理を終了する。
【0151】
次に、クライアント端末において、地図管理サーバに登録されたスキャン画像と地図情報データを地図上で参照する処理について図10に示すフローチャートを用いて説明する。
【0152】
尚、S401、S402、S404、S405、S414乃至S416、S418の各ステップは、クライアント端末105におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。本実施例ではクライアント端末105における処理として記述するが、地図管理サーバ104と通信可能であれば、携帯端末120や画像処理装置100でもよい。また、S403、S406乃至S413、S417の各ステップは、地図管理サーバ104におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。
【0153】
尚、本実施例ではクライアント端末105において、地図管理サーバ104に登録されたスキャン画像と地図情報データを地図上で参照する例について説明するが、クライアント端末105は、画像処理装置100でもよい。この場合、クライアント端末105における各種機能を画像処理装置100が備えることで、以下の処理を実現する。
【0154】
ステップS401では、クライアント端末105は、ユーザからの指示に従って、アプリケーション部431においてスキャン画像と地図領域1902を表示するためのブラウザを起動する。
【0155】
ステップS402では、クライアント端末105は、ステップS401において起動したブラウザにおいて、地図管理サーバ104にユーザの認証要求を行う。認証要求は、ユーザ認証が行えるのであれば、認証サーバ102に対して要求してもよい。
【0156】
ステップS403では、地図管理サーバ104は、ステップS402においてクライアント端末105から要求されたユーザ認証を行い、認証が通ったか否かを判定する。尚、地図管理サーバ104において認証テーブル1400を記憶しており、ユーザ認証を行ってもよいし、認証サーバ102においてユーザ認証を行ってもよい。認証が通った場合には、ユーザID1401をクライアント端末105に送信し、ステップS404へ処理を進め、認証が通らなかった場合には、ステップS402に処理を戻す。
【0157】
ステップS404では、クライアント端末105は、CRT210上に登録情報プレビュー画面1900(図19参照)を表示し、ユーザからの各種入力を受け付ける。登録情報プレビュー画面1900は、初期状態では日付指定検索フォーム1901のみ表示され、日付の入力を受け付ける。
【0158】
ステップS405では、クライアント端末105は、ステップS404において表示された登録情報プレビュー画面1900に備えられた日付指定検索フォーム1901に対する入力を受け付け、ユーザからの入力に応じて、入力された文字列を取得する。取得した年月日から成る文字列と、ステップS403において送信されたユーザID1401を地図管理サーバ104に送信する。尚、年月日の指定は、いつからいつまでといったような範囲指定としてもよいし、他の方法でもよい。
【0159】
ステップS406では、地図管理サーバ104は、ステップS405において送信されたユーザID1401と一致するユーザID1401を認証テーブル1400から特定し、当該ユーザID1401の管理者フラグ1404に「1」が格納されているか否かを判定する。つまり、検索要求を行ったユーザが管理者か否かを判定する。管理者であった場合には、ステップS409に処理を進め、管理者でなかった場合には、ステップS407に処理を進める。
【0160】
ステップS407では、地図管理サーバ104は、地図情報記憶部443に記憶された地図情報データ1300のうち、ステップS405においてユーザから入力された年月日と一致する地図情報データ1300を検索する。
【0161】
ステップS408では、地図管理サーバ104は、ステップS407において検索された地図情報データ1300のうち、ユーザID1401と一致する所有者1301を持つ地図情報データ1300を取得する。ステップS407及びS408における処理によって、ユーザが指定した年月日の地図情報データ1300を取得することができる。
【0162】
ステップS409では、地図管理サーバ104は、ステップS407と同様、地図情報記憶部443に記憶された地図情報データ1300のうち、ステップS405においてユーザから入力された年月日と一致する地図情報データ1300を検索する。
【0163】
ステップS410では、地図管理サーバ104は、ステップS409において検索された地図情報データ1300のうち、当該管理者のユーザと、管理者の管理下にいるユーザを含めたユーザID1401と一致する所有者1301を持つ地図情報データ1300を取得する。管理者であるユーザは、管理下のユーザの地図情報データ1300を閲覧することができる。たとえば、管理者として上司を設定し、部下の行動履歴や外出先で取得した資料のスキャン画像を閲覧したい場合があるため、こういった構成が考えられる。これにより、管理者であるユーザの地図情報データ1300と、管理者の管理下にいるユーザの地図情報データ1300を取得することができる。
【0164】
ステップS411では、地図管理サーバ104は、ステップS408またはステップS410において取得された地図情報データ1300を元に登録情報プレビュー画面1900に表示する各種情報がマッピングされた地図(地図データ)を生成する。具体的には、位置情報1302、記録日時1303、タイトル1306、及び行先1307を用いて、地図上に各種情報を表示させる。特に位置情報1302を用いて、地図上のどこに表示するのかを決定する。また、位置情報1302がすべて閲覧可能に表示できるよう、地図の表示倍率を変更する。この表示倍率は画面上で任意に変更することができるし、地図上で上下左右への画面遷移も任意に実施することができる。
【0165】
ステップS412では、地図管理サーバ104は、ステップS408またはS410において取得した地図情報データ1300の画像1305にスキャン画像が格納されていた場合には、ステップS411において生成された地図上にスキャン画像のアイコンやサムネイルをマッピングして表示する(地図データ生成手段)。また、ユーザからの選択に従って、選択されたアイコンに紐づくスキャン画像が閲覧できるよう、スキャン画像へのリンクを付与する。
【0166】
ステップS413では、地図管理サーバ104は、ステップS412においてマッピングされたアイコンや地図情報データ1300を矢印等の記号で結ぶ。具体的には、記録日時1303を元に時系列順に地図情報データ1300を結ぶ。これにより、ユーザがどのように動いたのかを行動履歴として表示することができる。
【0167】
また、ステップS405において受け付けた日付指定が複数日にまたがっている場合には、ステップS411及びS412において作成された地図とは別に地図を作成し、お互いをリンクすることによって、移動できるようにする。たとえば、ステップS405において「2010年3月25日〜2010年3月31日」と指定された場合、25日〜31日までの日付ごとに地図を作成して、地図ごとに相互のリンクを張る。そして、これらの各種情報がマッピングされた地図をクライアント端末105へ送信する(地図データ送信手段)。
【0168】
ステップS414では、クライアント端末105は、ステップS413において送信された地図を受信する。
【0169】
ステップS415では、クライアント端末105は、ステップS414において受信された地図を地図領域1902に表示し、アイコン等の選択を受け付ける(地図データ表示手段、受領表示手段)。ここでアイコンが表示されていないと、紙文書を受け取っていないということになる。紙文書を受け取ったか否かをアイコンの有無で識別可能に表示することで、アイコンが配置された地図上の位置で紙文書を受け取ったか否かを判定することができる。
【0170】
ステップS416では、クライアント端末105は、ステップS415において表示された地図領域1902に存在するアイコンや文字列が選択されたか否かを判定する(スキャンデータ取得手段)。アイコンや文字列が選択されたと判定した場合には、地図管理サーバ104にスキャン画像の取得要求を出して、ステップS417へ処理を進め、アイコンや文字列が選択されたと判定できなかった場合には、本一連の処理を終了する。
【0171】
ステップS417では、地図管理サーバ104は、選択されたアイコンや文字列に対応するスキャン画像を、当該選択されたアイコンや文字列に貼り付けられたリンクを元にスキャン画像記憶部444から取得し、クライアント端末105へ送信する。
【0172】
ステップS418では、地図管理サーバ104は、ステップS417において送信されたスキャン画像を受信し、クライアント端末105のCRT210上に表示する。たとえば、アイコン1903が選択された場合には、アイコン1903からリンクされたスキャン画像を地図管理サーバ104のスキャン画像記憶部444から取得して表示する。
【0173】
以上説明したように、本実施形態によれば、外出先において位置情報を含めた画像読み取り指示を行い、画像読み取りされた電子データに位置情報を含めて管理することができるので、位置情報を含めたスキャンデータの管理が容易となる効果を奏する。
【0174】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能である。
【0175】
また、本発明におけるプログラムは、各処理方法をコンピュータが実行可能(読み取り可能)なプログラムであり、本発明の記録媒体は、各処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
【0176】
なお、本発明におけるプログラムは、各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0177】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0178】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0179】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0180】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0181】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0182】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0183】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0184】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0185】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0186】
100 画像処理装置
101 カードリーダ
102 認証サーバ
103 スキャンチケットサーバ
104 地図管理サーバ
105 クライアント端末
110 LAN
120 携帯端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理端末の現在地を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段で取得された位置情報をスキャン管理装置に送信する位置情報送信手段とを備えた情報処理端末と、紙文書を読み取ることでスキャンデータを生成する画像処理装置と、前記スキャンデータと当該スキャンデータに対応する位置情報とを記憶する記憶手段を備えたスキャン管理装置とを含むスキャン管理システムであって、
前記スキャン管理装置は、
前記位置情報送信手段で送信された位置情報を受信する位置情報受信手段と、
前記位置情報受信手段で位置情報を受信した場合に、当該位置情報と前記スキャンデータとを対応づけるための識別情報を前記画像処理装置に送信する識別情報送信手段と、
前記画像処理装置で生成されたスキャンデータと、前記識別情報送信手段で送信した識別情報とを前記画像処理装置から受信した場合に、前記受信したスキャンデータと、前記受信した識別情報に対応する位置情報とを対応づけて前記記憶手段に格納するスキャンデータ格納手段とを備え、
前記画像処理装置は、
前記識別情報送信手段で送信された識別情報を受信し、紙文書の読み取りを行うことで生成されたスキャンデータと前記受信した識別情報とを前記スキャン管理装置に送信するスキャンデータ送信手段と
を備えることを特徴とするスキャン管理システム。
【請求項2】
前記スキャン管理装置は、
前記記憶手段に記憶されたスキャンデータに対応する位置情報に基づいて、当該スキャンデータを示すアイコンを地図上に配置することで地図データを生成する地図データ生成手段と、
前記地図データ生成手段で生成された地図データを前記情報処理端末に送信する地図データ送信手段を更に備え、
前記情報処理端末は、
前記地図データ送信手段で送信された地図データを受信し、当該受信した地図データを表示する地図データ表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のスキャン管理システム。
【請求項3】
前記位置情報は、更に前記位置情報取得手段によって前記位置情報を取得した現在日時を含み、
前記地図データ生成手段は、前記記憶手段に記憶されたスキャンデータに対応する位置情報に基づいて、当該スキャンデータを示すアイコンを地図上に配置し、更に前記現在日時に基づいて、当該スキャンデータの元である紙文書を取得した時系列順が識別可能となるよう、地図データを生成することを特徴とする請求項2に記載のスキャン管理システム。
【請求項4】
前記記憶手段は、更に他のユーザのスキャンデータが表示可能か否かを示す管理者情報をユーザごとに記憶し、
前記スキャンデータ格納手段は、前記画像処理装置で生成されたスキャンデータと、前記識別情報送信手段で送信した識別情報とを前記画像処理装置から受信した場合に、前記受信したスキャンデータと、前記受信した識別情報に対応する位置情報と、更に前記スキャンデータを読み取ったユーザを示すユーザ情報とを対応づけて前記記憶手段に格納し、
前記地図データ生成手段は、前記地図データの表示を指示したユーザが他のユーザのスキャンデータも表示可能であると前記管理者情報に基づいて判定した場合に、当該他のユーザを示すユーザ情報に対応する位置情報に基づいて、前記位置情報に対応するスキャンデータを示すアイコンを地図上に配置することで地図データを生成することを特徴とする請求項2または3に記載のスキャン管理システム。
【請求項5】
前記情報処理端末は、
前記地図データ表示手段によって表示されたスキャンデータを示すアイコンがユーザによって選択された場合に、当該アイコンが示すスキャンデータの取得要求を前記スキャン管理装置に送信するスキャンデータ取得手段を更に備え、
前記地図データ表示手段は、前記スキャンデータ取得手段でスキャンデータの取得要求を送信することで前記スキャン管理装置から送信されたスキャンデータを表示することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のスキャン管理システム。
【請求項6】
前記画像処理装置は、
ユーザからの指示に従って位置情報の入力を受け付ける位置情報入力受付手段を更に備え、
前記スキャンデータ送信手段は、前記位置情報入力受付手段で入力を受け付けた場合には、前記入力を受け付けた位置情報と、紙文書の読み取りを行うことで生成されたスキャンデータとを前記スキャン管理装置に送信することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスキャン管理システム。
【請求項7】
前記スキャン管理装置は、
前記地図データ送信手段は、前記地図データ生成手段で生成された地図データを前記画像処理装置に送信し、
前記画像処理装置は、前記地図データ表示手段を更に備えることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載のスキャン管理システム。
【請求項8】
前記識別情報は、前記画像処理装置で紙文書の読み取りを行うための指示内容が定義されたスキャンチケットであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のスキャン管理システム。
【請求項9】
情報処理端末の現在地を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段で取得された位置情報をスキャン管理装置に送信する位置情報送信手段とを備えた情報処理端末と、スキャン管理装置から送信された識別情報を受信し、紙文書の読み取りを行うことで生成されたスキャンデータと前記受信した識別情報とをスキャン管理装置に送信するスキャンデータ送信手段を備えた画像処理装置と通信可能に接続され、前記スキャンデータと当該スキャンデータに対応する位置情報とを記憶する記憶手段を備えたスキャン管理装置であって、
前記位置情報送信手段で送信された位置情報を受信する位置情報受信手段と、
前記位置情報受信手段で位置情報を受信した場合に、当該位置情報と前記スキャンデータとを対応づけるための識別情報を前記画像処理装置に送信する識別情報送信手段と、
前記画像処理装置で生成されたスキャンデータと、前記識別情報送信手段で送信した識別情報とを前記画像処理装置から受信した場合に、前記受信したスキャンデータと、前記受信した識別情報に対応する位置情報とを対応づけて前記記憶手段に格納するスキャンデータ格納手段と
を備えることを特徴とするスキャン管理装置。
【請求項10】
情報処理端末と、紙文書を受け取ったか否かを示す受領情報と前記受領情報に対応する位置情報とを記憶する記憶手段を備えたスキャン管理装置とを含むスキャン管理システムであって、
前記情報処理端末は、
前記情報処理端末の現在地を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
紙文書を受け取ったか否かを示す受領情報の入力を受け付ける受領情報入力受付手段と、
前記位置情報取得手段で取得された位置情報と前記受領情報入力受付手段で入力を受け付けた受領情報とをスキャン管理装置に送信する管理情報送信手段とを備え、
前記スキャン管理装置は、
前記管理情報送信手段で送信された位置情報と受領情報を受信する管理情報受信手段と、
前記管理情報受信手段で位置情報と受領情報を受信した場合に、前記受信した位置情報と、前記受信した受領情報とを対応づけて前記記憶手段に格納する管理情報格納手段と
を備えることを特徴とするスキャン管理システム。
【請求項11】
前記情報処理端末は、
前記記憶手段に記憶された位置情報と受領情報を前記スキャン管理装置から取得し、当該位置情報と受領情報に基づいて、前記位置情報が示す場所で紙文書を受け取ったか否かを識別表示させる受領表示手段を更に備えることを特徴とする請求項10に記載のスキャン管理システム。
【請求項12】
情報処理端末の現在地を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段で取得された位置情報をスキャン管理装置に送信する位置情報送信手段とを備えた情報処理端末と、紙文書を読み取ることでスキャンデータを生成する画像処理装置と、前記スキャンデータと当該スキャンデータに対応する位置情報とを記憶する記憶手段を備えたスキャン管理装置とを含むスキャン管理システムの制御方法であって、
前記スキャン管理装置の位置情報受信手段が、前記位置情報送信手段で送信された位置情報を受信する位置情報受信ステップと、
前記スキャン管理装置の識別情報送信手段が、前記位置情報受信ステップで位置情報を受信した場合に、当該位置情報と前記スキャンデータとを対応づけるための識別情報を前記画像処理装置に送信する識別情報送信ステップと、
前記スキャン管理装置のスキャンデータ格納手段が、前記画像処理装置で生成されたスキャンデータと、前記識別情報送信ステップで送信した識別情報とを前記画像処理装置から受信した場合に、前記受信したスキャンデータと、前記受信した識別情報に対応する位置情報とを対応づけて前記記憶手段に格納するスキャンデータ格納ステップと、
前記画像処理装置のスキャンデータ送信手段が、前記識別情報送信ステップで送信された識別情報を受信し、紙文書の読み取りを行うことで生成されたスキャンデータと前記受信した識別情報とを前記スキャン管理装置に送信するスキャンデータ送信ステップと
を備えることを特徴とするスキャン管理システムの制御方法。
【請求項13】
情報処理端末の現在地を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段で取得された位置情報をスキャン管理装置に送信する位置情報送信手段とを備えた情報処理端末と、スキャン管理装置から送信された識別情報を受信し、紙文書の読み取りを行うことで生成されたスキャンデータと前記受信した識別情報とをスキャン管理装置に送信するスキャンデータ送信手段を備えた画像処理装置と通信可能に接続され、前記スキャンデータと当該スキャンデータに対応する位置情報とを記憶する記憶手段を備えたスキャン管理装置の制御方法であって、
前記スキャン管理装置の位置情報受信手段が、前記位置情報送信手段で送信された位置情報を受信する位置情報受信ステップと、
前記スキャン管理装置の識別情報送信手段が、前記位置情報受信ステップで位置情報を受信した場合に、当該位置情報と前記スキャンデータとを対応づけるための識別情報を前記画像処理装置に送信する識別情報送信ステップと、
前記スキャン管理装置のスキャンデータ格納手段が、前記画像処理装置で生成されたスキャンデータと、前記識別情報送信ステップで送信した識別情報とを前記画像処理装置から受信した場合に、前記受信したスキャンデータと、前記受信した識別情報に対応する位置情報とを対応づけて前記記憶手段に格納するスキャンデータ格納ステップと
を備えることを特徴とするスキャン管理装置の制御方法。
【請求項14】
情報処理端末と、紙文書を受け取ったか否かを示す受領情報と前記受領情報に対応する位置情報とを記憶する記憶手段を備えたスキャン管理装置とを含むスキャン管理システムの制御方法であって、
前記情報処理端末の位置情報取得手段が、前記情報処理端末の現在地を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記情報処理端末の受領情報入力受付手段が、紙文書を受け取ったか否かを示す受領情報の入力を受け付ける受領情報入力受付ステップと、
前記情報処理端末の管理情報送信手段が、前記位置情報取得ステップで取得された位置情報と前記受領情報入力受付ステップで入力を受け付けた受領情報とをスキャン管理装置に送信する管理情報送信ステップと、
前記スキャン管理装置の管理情報受信手段が、前記管理情報送信ステップで送信された位置情報と受領情報を受信する管理情報受信ステップと、
前記スキャン管理装置の管理情報格納手段が、前記管理情報受信ステップで位置情報と受領情報を受信した場合に、前記受信した位置情報と、前記受信した受領情報とを対応づけて前記記憶手段に格納する管理情報格納ステップと
を備えることを特徴とするスキャン管理システムの制御方法。
【請求項15】
情報処理端末の現在地を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段で取得された位置情報をスキャン管理装置に送信する位置情報送信手段とを備えた情報処理端末と、紙文書を読み取ることでスキャンデータを生成する画像処理装置と、前記スキャンデータと当該スキャンデータに対応する位置情報とを記憶する記憶手段を備えたスキャン管理装置とを含むスキャン管理システムの制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り実行可能なプログラムであって、
前記スキャン管理装置を、
前記位置情報送信手段で送信された位置情報を受信する位置情報受信手段と、
前記位置情報受信手段で位置情報を受信した場合に、当該位置情報と前記スキャンデータとを対応づけるための識別情報を前記画像処理装置に送信する識別情報送信手段と、
前記画像処理装置で生成されたスキャンデータと、前記識別情報送信手段で送信した識別情報とを前記画像処理装置から受信した場合に、前記受信したスキャンデータと、前記受信した識別情報に対応する位置情報とを対応づけて前記記憶手段に格納するスキャンデータ格納手段として機能させ、
前記画像処理装置を、
前記識別情報送信手段で送信された識別情報を受信し、紙文書の読み取りを行うことで生成されたスキャンデータと前記受信した識別情報とを前記スキャン管理装置に送信するスキャンデータ送信手段
として機能させることを特徴とするコンピュータに読み取り実行可能なプログラム。
【請求項16】
情報処理端末の現在地を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段で取得された位置情報をスキャン管理装置に送信する位置情報送信手段とを備えた情報処理端末と、スキャン管理装置から送信された識別情報を受信し、紙文書の読み取りを行うことで生成されたスキャンデータと前記受信した識別情報とをスキャン管理装置に送信するスキャンデータ送信手段を備えた画像処理装置と通信可能に接続され、前記スキャンデータと当該スキャンデータに対応する位置情報とを記憶する記憶手段を備えたスキャン管理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り実行可能なプログラムであって、
前記スキャン管理装置を、
前記位置情報送信手段で送信された位置情報を受信する位置情報受信手段と、
前記位置情報受信手段で位置情報を受信した場合に、当該位置情報と前記スキャンデータとを対応づけるための識別情報を前記画像処理装置に送信する識別情報送信手段と、
前記画像処理装置で生成されたスキャンデータと、前記識別情報送信手段で送信した識別情報とを前記画像処理装置から受信した場合に、前記受信したスキャンデータと、前記受信した識別情報に対応する位置情報とを対応づけて前記記憶手段に格納するスキャンデータ格納手段
として機能させることを特徴とするコンピュータに読み取り実行可能なプログラム。
【請求項17】
情報処理端末と、紙文書を受け取ったか否かを示す受領情報と前記受領情報に対応する位置情報とを記憶する記憶手段を備えたスキャン管理装置とを含むスキャン管理システムの制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り実行可能なプログラムであって、
前記情報処理端末を、
前記情報処理端末の現在地を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
紙文書を受け取ったか否かを示す受領情報の入力を受け付ける受領情報入力受付手段と、
前記位置情報取得手段で取得された位置情報と前記受領情報入力受付手段で入力を受け付けた受領情報とをスキャン管理装置に送信する管理情報送信手段として機能させ、
前記スキャン管理装置を、
前記管理情報送信手段で送信された位置情報と受領情報を受信する管理情報受信手段と、
前記管理情報受信手段で位置情報と受領情報を受信した場合に、前記受信した位置情報と、前記受信した受領情報とを対応づけて前記記憶手段に格納する管理情報格納手段と
として機能させることを特徴とするコンピュータに読み取り実行可能なプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−134949(P2012−134949A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−238508(P2011−238508)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】