説明

スクロール圧縮機

【課題】固定側及び可動側ボトムプレートの強度及び加工性の向上を図りつつ圧縮機の圧縮効率が向上できるスクロール圧縮機を提供する。
【解決手段】少なくとも固定及び可動スクロール(16,18)のいずれか一方の端壁(16a,18a)が、圧縮室(71)に露出され、且つ同一の端壁に当接される当接面(68c,70c)から該当接面に所定の板厚を存して連なる摺接面(68b,70b)までの範囲内に位置づけられる露出面(16b,18b)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の空調に使用される冷凍回路に好適したスクロール圧縮機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のスクロール圧縮機は、固定スクロールの端壁に一体成形された固定渦巻体、及び可動スクロールの端壁に一体成形された可動渦巻体が協働することで圧縮室が形成され、この圧縮室に作動流体としての冷媒を吸入し、そして、吸入された冷媒を圧縮した後、圧縮された冷媒が固定スクロールの吐出孔から吐出する。
この圧縮室の気密性を確保するため、固定及び可動スクロールには相手側の渦巻体がチップシールを介して摺接する渦巻状の固定側及び可動側ボトムプレートが配されている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−9157号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この特許文献1に開示されたスクロール圧縮機では、固定スクロールの吐出孔周辺に固定側ボトムプレートが存在せず、固定スクロールの端壁が圧縮室へ露出されて露出面を形成している。このため、吐出孔周辺では、この露出面と固定側ボトムプレートにおける可動渦巻体の摺接面とは固定側ボトムプレートの板厚分だけ段差を有しており、この段差と露出面の面積とで構成される空間の体積がデッドボリュームとなって、圧縮機の圧縮効率が低下するとの問題がある。
【0004】
そこで、固定側ボトムプレートの中央端部の先端を鋭利な形状にして固定渦巻体の中央端部を巻き込むように形成し、このデッドボリュームを小さくすることが考えられる。しかし、先端が鋭利な形状となるため、固定側ボトムプレートの加工が困難な上、この先端に割れを生じやすくなり、固定側ボトムプレートの信頼性が低下してしまう。
一方、特許文献1の可動スクロールの端壁では、可動渦巻体の中央端部全体を巻き込むようにして可動側ボトムプレートで覆われており、上述のようなデッドボリュームはほとんど存在しない。しかし、可動側ボトムプレートの中央端部は可動渦巻体の中央端部の鋭利な先端を巻き込むように形成されているため、可動側ボトムプレートの中央端部が可動渦巻体の中央端部の先端と当接して曲率半径の大きな凹状となってしまう。このため、可動側ボトムプレートを製作する際の金型、いわゆるプレス型の構造が鋭利な形状とならざるを得ず、このプレス型の強度が低下して耐久性が低くなるとの問題がある。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、固定側及び可動側ボトムプレートの強度及び加工性の向上を図りつつ圧縮機の圧縮効率が向上できるスクロール圧縮機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するべく、請求項1記載のスクロール圧縮機は、吐出孔を有する端壁、及び該端壁に一体成形される固定渦巻体を有する固定スクロールと、端壁に対峙する端壁、及び該端壁に一体成形され、固定渦巻体と協働して形成された圧縮室からの作動流体を吐出孔から吐出させる可動渦巻体を有する可動スクロールと、可動渦巻体に摺接される摺接面、及び該摺接面から所定の板厚を存して固定スクロールの端壁に当接される当接面を有する渦巻状の固定側ボトムプレートと、固定渦巻体に摺接される摺接面、及び該摺接面から所定の板厚を存して可動スクロールの端壁に当接される当接面を有する渦巻状の可動側ボトムプレートとを具備し、少なくとも固定及び可動スクロールのいずれか一方の端壁が、圧縮室に露出され、且つ同一の端壁に当接される当接面から該当接面に所定の板厚を存して連なる摺接面までの範囲内に位置づけられる露出面を有することを特徴としている。
【0007】
また、請求項2記載の発明では、露出面は、摺接面と面一に位置づけられることを特徴としている。
更に、請求項3記載の発明では、固定側及び可動側ボトムプレートが同一形状をなしていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
従って、請求項1記載の本発明のスクロール圧縮機によれば、固定スクロールの端壁が露出面を有する場合には、この露出面と固定側ボトムプレートにおける可動渦巻体の摺接面との段差が低減され、この段差から生じるデッドボリュームが低減される。よって、デットボリュームを低減するために、固定渦巻体を巻き込むように固定側ボトムプレートが形成されることはない。これにより、固定側ボトムプレートの強度を確保しながら圧縮機の圧縮効率が向上される。
【0009】
一方、可動スクロールの端壁が露出面を有する場合には、この露出面の面積だけ可動渦巻体と可動側ボトムプレートとはクリアランスを有する。よって、可動側ボトムプレートは可動渦巻体を巻き込むようには形成されない。これにより、プレス型が鋭利な形状となるのが防止され、可動側ボトムプレートのプレス型の寿命が向上する。
また、請求項2記載の発明によれば、固定スクロールの端壁の露出面と固定側ボトムプレートの摺接面との段差、及び可動スクロールの端壁の露出面と可動側ボトムプレートの摺接面との段差が解消され、これら段差から生じるデッドボリュームがゼロとなるため、圧縮機の圧縮効率が大幅に向上する。
【0010】
更にまた、請求項3記載の発明によれば、固定側及び可動側ボトムプレートを共通化できるため、部品の共通化によるコストの低減および生産性向上が図られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1はスクロール圧縮機を示し、このスクロール圧縮機は車両を空調するための冷凍回路に組み込まれ、冷凍回路を循環する冷媒の圧縮に使用される。
スクロール圧縮機はリアケーシング10及びフロントケーシング12を備え、リアケーシング10内にスクロールユニット14が収容されている。スクロールユニット14は、リアケーシング10に固定された固定スクロール16と、この固定スクロール16に対して組付けられた可動スクロール18とから構成される。
【0012】
リアケーシング10内にはその端壁とスクロールユニット14の固定スクロール16との間に吐出室20が形成される。固定スクロール16の端壁16aに吐出孔24が穿設され、この吐出孔24にリードバルブタイプの吐出弁25を介して吐出室20が接続可能である一方、リアケーシング10に形成した吐出ポート(図示しない)を介して冷凍回路の冷媒循環経路に接続されている。
【0013】
なお、リアケーシング10には冷媒の吸入ポート(図示しない)もまた形成されており、この吸入ポートは冷媒循環経路からリアケーシング10内に冷媒を導入し、導入された冷媒はスクロールユニット14内に吸入される。
一方、フロントケーシング12内には駆動軸26が配置され、この駆動軸26は大径端部28及び小径軸部30を有する。大径端部28はニードル軸受32を介してフロントケーシング12に回転自在に支持され、小径軸部30はボール軸受34を介してフロントケーシング12に回転自在に支持されている。更に、小径軸部30とフロントケーシング12との間にはリップシール36が配置され、このリップシール36はフロントケーシング12内を気密に区画している。
【0014】
駆動軸26の小径軸部30はフロントケーシング12から突出し、この突出端が電磁クラッチを内蔵した駆動プーリ38に連結され、この駆動プーリ38は軸受40を介してフロントケーシング12に回転自在に支持されている。駆動プーリ38はベルトを介して車両のエンジン側の出力プーリに接続され、エンジンからの動力を受けて回転される。従って、エンジンの駆動中、駆動プーリ38内の電磁クラッチがオン作動されていれば、駆動軸26は駆動プーリ38とともに回転される。
【0015】
一方、駆動軸26の大径端部28からは可動スクロール18に向けてクランクピン42が突出され、このクランクピン42は偏心ブッシュ44及びニードル軸受46を介して可動スクロール18のボス48を支持している。従って、駆動軸26が回転されると、クランクピン42及び偏心ブッシュ44を介して可動スクロール18が旋回運動する。
より詳しくは、固定スクロール16は、端壁16aとその端壁16aに一体成形される固定渦巻体60とから構成され、可動スクロール18は、端壁16aと対峙する端壁18aとその端壁18aに一体成形される可動渦巻体62とから構成される。これら固定及び可動渦巻体60、62の内外面は、その中央端部を除きインボリュート曲面から形成され、固定及び可動渦巻体60、62の渦巻状のラップ先端には固定及び可動チップシール64、66がそれぞれ配されている。
【0016】
一方、固定及び可動渦巻体60、62のターン間に形成される各渦巻スペースには、耐摩耗性材料からなり、所定の板厚を有する渦巻状の固定側及び可動側ボトムプレート68、70がそれぞれ配されている。これら固定側及び可動側ボトムプレート68、70に相手側の渦巻体のチップシールである可動及び固定チップシール66、64をそれぞれ相対的に摺接させながら、固定渦巻体60に対して可動渦巻体62が協働することにより気密性の高い圧縮室71が形成される。そして、この圧縮室71で圧縮された冷媒は固定渦巻体60の中央端部60a近傍の吐出孔24から吐出される。このように、固定スクロール16に対して可動スクロール18が旋回運動されることにより、スクロールユニット14は、冷媒の吸入から圧縮を経て、固定スクロール16の吐出孔24からの冷媒の吐出までの一連のプロセスを連続して実行する。
【0017】
なお、図1中、参照符号50は可動スクロール18に対するカウンタウエイトを示し、このカウンタウエイト50は偏心ブッシュ44に取付けられている。
更に、フロントケーシング12と可動スクロール18の端壁18aとの間には自転阻止カップリングが配置されている。この実施例の場合、自転阻止カップリングはいわゆるEMカップリング52からなり、EMカップリング52はそれぞれリング形状をなす可動プレート54及び固定プレート56双方の環状レース溝間にボール58を挟み込んで構成されている。
【0018】
以下、端壁16a、18aに対する固定側及び可動側ボトムプレート68、70の位置関係について順に説明する。
まず、図2から4に示されるように固定側ボトムプレート68には、圧縮室71側の上面に可動チップシール66が摺接し、摺接面68bが形成され、摺接面68bから所定の板厚t1を存して連なる反対側の下面に端壁16aが当接し、当接面68cが形成されている。そして、固定側ボトムプレート68は、可動スクロール18の旋回運動に伴い可動チップシール66が摺接面68bへ摺接する際に、その旋回運動領域をカバーする大きさを有している。また、固定側ボトムプレート68は吐出孔24を閉塞するものではなく、固定側ボトムプレート68における中央端部68aと吐出孔24との間には一定のクリアランスが確保されている。
【0019】
図3に示される固定渦巻体60の中央端部60aの拡大図を参照すると、この中央端部60a近傍は固定側ボトムプレート68が存在しておらず、吐出孔24周辺の端壁16aが露出し、露出面16bが形成されている。そして、図4に示されるように、露出面16bが当接面68cに比して摺接面68b側に固定側ボトムプレート68の所定の板厚t1を超えない範囲で高くなっている。
【0020】
より詳しくは、露出面16bは、摺接面68bまでα1の段差量だけ摺接面68bのほうが圧縮室71側に高くなっている。換言すると、端壁16aは、当接面68cからみて所定の立ち上がり段差量(t1−α1)だけ板厚を厚くして形成される。この段差量(t1−α1)は、端壁16aの板厚及び固定側ボトムプレート68の板厚t1の公差を考慮した上で、可動チップシール66が摺接面68bに摺接するように、当接面68cから摺接面68bまでの範囲内とされている。
【0021】
このように、中央端部60a近傍の端壁16aには、段差量(t1−α1)分だけ嵩上げされた露出面16bが存在し、この露出面16bを有する端壁16a部分は、周囲を固定渦巻体60及び固定側ボトムプレート68の内周壁に囲まれている。そして、摺接面68bを包含する可動チップシール66が摺動する面と、露出面16bとの間には、吐出孔の開口面積を除いた露出面16bだけの面積S1に摺接面68b及び露出面16bの段差量α1を乗じた体積V1=S1・α1を有する空間が形成される。好ましくは、α1=0、すなわち当接面68cからの立ち上がり段差量を板厚t1と同じにすることにより、露出面16bと摺接面68bとが面一となり、V1=0となる。
【0022】
次に、図5から7に示されるように可動側ボトムプレート70は、固定側ボトムプレート68と同様に、固定チップシール64の摺接面70b、端壁18aに当接する当接面70cを有し、摺接面70bに固定チップシール64が摺接しながら可動スクロールの旋回運動を可能とする大きさをなしている。好ましくは、可動側ボトムプレート70は固定側ボトムプレート68と同一形状をなしており、互いに表裏を変えて転用可能となっている。
【0023】
図6に示されるように、可動渦巻体62の中央端部62a近傍における可動側ボトムプレート70が存在しない箇所には、端壁18aが露出し、且つ段差量(t2−α2)分だけ嵩上げされた露出面18bが形成されている。ここで、t2は可動側ボトムプレート70の板厚であり、α2は摺接面70bと露出面18bとの段差量である。また、図7に示されるように、段差量(t2−α2)は、各板厚公差を考慮して、固定チップシール64が摺接面70bに摺接すべく、当接面70cから摺接面70bまでの範囲内に入るように適宜決定される。
【0024】
この露出面18bを有する端壁18a部分は、周囲を可動渦巻体62及び可動側ボトムプレート70の内周壁に囲まれ、これらの間にクリアランスを形成している。そして、摺接面70bを包含する固定チップシール64が摺動する面と、露出面18bとの間には、露出面18bの面積S2に摺接面70b及び露出面18bの段差量α2を乗じた体積V2=S2・α2を有する空間が形成される。好ましくは、α2=0、すなわち当接面70cからの立ち上がり段差量を板厚t2と同じにすることにより、露出面18bと摺接面70bとが面一となり、V2=0となる。
【0025】
以上のように、本実施形態では、固定スクロール16の端壁16aが露出面16bにおいて(t1−α1)の段差量分だけ凸状に隆起しているため、V1の値は、露出面16bが隆起していない場合に比してΔV=S1・(t1−α1)だけ体積が低減され、S1・α1となる。ここで、圧縮室71で圧縮された冷媒は、固定渦巻体60の中央端部60aにおけるシールオフ点(上述したインボリュート曲面の始点)から剥離した後、このV1の体積を有する空間においてその圧力を低下させるものであり、V1はいわゆるデッドボリュームとして存在している。よって、露出面16bと摺接面68bとの段差が低減されることにより、ΔV=S1・(t1−α1)分だけデッドボリュームが低減されることとなり、吐出孔24からの冷媒の圧力低下を低減でき、圧縮機の圧縮効率が向上する。
【0026】
また、このデットボリュームを低減することを目的として、固定渦巻体60を巻き込むようにして固定側ボトムプレート68の中央端部68aの先端を鋭利な形状で延ばす必要はない。これにより、固定側ボトムプレート68の強度を確保して固定側ボトムプレート68の先端の信頼性を確保し、且つその加工性の向上を図りながら、圧縮機の圧縮効率が向上できる。
【0027】
更に、可動スクロール18の端壁18aが露出面18bを有し、この露出面18bの面積S2だけ可動渦巻体62と可動側ボトムプレート70とはクリアランスを有する。よって、可動側ボトムプレート70は可動渦巻体62をすべて巻き込むようには形成されないため、可動側ボトムプレート70の中央端部70aが可動渦巻体62の中央端部62aの先端と当接して曲率半径の大きな凹状とはならない。これにより、可動側ボトムプレート70の中央端部70aの先端が鋭利な形状となるのが防止され、このプレス型の寿命が向上する。
【0028】
更にまた、α1=α2=0とすることにより、V1=V2=0となってデッドボリュームが解消される。また、固定側ボトムプレート68の先端の信頼性確保、加工性向上を図り、且つ可動側ボトムプレート70のプレス型の耐久性向上を実現できる。よって、固定側及び可動側ボトムプレート68、70の加工性を向上しながら、圧縮機の圧縮効率が大幅に向上する。
【0029】
また、固定側及び可動側ボトムプレート68、70を同一形状とすることにより、部品の共通化によるコストの低減、及び固定側及び可動側ボトムプレート68、70の加工、組み付けが更に容易になるため、生産効率が大幅に向上する。
以上で本発明の実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
【0030】
例えば、上記実施形態では、固定及び可動スクロール16、18の端壁16a、18aの両方がそれぞれ嵩上げされた露出面16b、18bを有しているが、端壁16a、18aのいずれか一方がこの露出面を有し、他方は従来の端壁、すなわち固定スクロールの場合には嵩上げされていない露出面を有する端壁、一方、可動スクロールの場合には露出面自体を有さない端壁でも良く、いずれか一方がこの嵩上げされた露出面を有する限り、ボトムプレートの強度及び加工性の向上を図りつつ圧縮機の圧縮効率向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】スクロール圧縮機を示した断面図である。
【図2】図1の固定スクロールをII方向からみた平面図である。
【図3】図2の中央部近傍の拡大図である。
【図4】図3の断面図である。
【図5】図1の可動スクロールをV方向からみた平面図である。
【図6】図5の中央部近傍の拡大図である。
【図7】図6の断面図である。
【符号の説明】
【0032】
16 固定スクロール
16a 端壁
16b 露出面
18 可動スクロール
18a 端壁
18b 露出面
24 吐出孔
60 固定渦巻体
62 可動渦巻体
68 固定側ボトムプレート
68b 摺接面
68c 当接面
70 可動側ボトムプレート
70b 摺接面
70c 当接面
71 圧縮室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吐出孔を有する端壁、及び該端壁に一体成形される固定渦巻体を有する固定スクロールと、
前記端壁に対峙する端壁、及び該端壁に一体成形され、前記固定渦巻体と協働して形成された圧縮室からの作動流体を前記吐出孔から吐出させる可動渦巻体を有する可動スクロールと、
前記可動渦巻体に摺接される摺接面、及び該摺接面から所定の板厚を存して前記固定スクロールの端壁に当接される当接面を有する渦巻状の固定側ボトムプレートと、
前記固定渦巻体に摺接される摺接面、及び該摺接面から所定の板厚を存して前記可動スクロールの端壁に当接される当接面を有する渦巻状の可動側ボトムプレートとを具備し、
少なくとも前記固定及び可動スクロールのいずれか一方の前記端壁が、前記圧縮室に露出され、且つ同一の前記端壁に当接される前記当接面から該当接面に所定の板厚を存して連なる前記摺接面までの範囲内に位置づけられる露出面を有することを特徴とするスクロール圧縮機。
【請求項2】
前記露出面は、前記摺接面と面一に位置づけられることを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮機。
【請求項3】
前記固定側及び可動側ボトムプレートが同一形状をなしていることを特徴とする請求項1又は2記載のスクロール圧縮機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−297943(P2007−297943A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−125289(P2006−125289)
【出願日】平成18年4月28日(2006.4.28)
【出願人】(000001845)サンデン株式会社 (1,791)
【Fターム(参考)】