説明

スタンディングバイク

【課題】運転者の脚力の踏み込み力を用いてペダルを制限的な回転角度で繰り返し回動させることにより、自発的な前進可能なスタンディングバイクの提供。
【解決手段】本発明のスタンディングバイクは、後方に駆動輪を回転可能に結合した本体と、前記本体の前方に操向輪を装着して本体の操向方向を運転するハンドル部と、前記駆動輪の中心に結合したロッドの端部にペダルを設けて、前記ペダルの踏み込み動作により本体の上部から後方にペダルが制限された角度で回転して発生する回転力が、駆動輪へ伝達されて前進力を発生させ、前記ペダルは、クラッチ手段により踏み込み動作後自動的に元の位置に復元されて次の踏み込み動作を準備し、前記駆動輪の側面にはギア数が異なる複数のギアからなるギア手段が備えられたペダルの回転数を増大させる動力部とで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタンディングバイクに関し、特にペダルを制限的な回転角度で繰り返し回動させて増進された回転動力により走行するスタンディングバイクに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に遊戯用バイクは、本体の前方と後方にそれぞれ一対の車輪が装着され、前方に位置した車輪は一定角度で回転可能なように結合されて一体に設けられた操向手段により操向が可能である。
【0003】
このような遊戯用バイクは、運転者の片足を本体に支持した後、進行方向に他方の足で地面を蹴ることにより推進力を付与し遊戯用バイクの前進を可能にした後、加速がついた状態で両足を本体の上面に乗せたまま操向手段により前進状態の遊戯用バイクを運転することになる。
【0004】
このように従来の遊戯用バイクは、運転者自らが地面を足で蹴って人為的な推進力を発生させることにより遊戯用バイクの前進を可能にしていたが、これは遊戯用バイクの前進力に限界があり、運動に対する興味性を低下させ、車輪の独立的な操向回転が不可能なため操向能力が低下し、事故を誘発させるという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の問題点を解決するため、本発明の主目的は、使用者の脚力の踏み込み力を用いてペダルを制限的な回転角度で繰り返し回動させることにより、スタンディングバイクの自発的な前進を可能にすることにある。
【0006】
本発明の他の目的は、ペダルの踏み込み動作後、元の位置に自動復元されて次の踏み込み動作を準備することのより、踏み込み動作を繰り返し行って前進力を発生させることにある。
【0007】
本発明のまた他の目的は、スタンディングバイクの前進力を発生させるために、ペダルが制限的な回転角度で往復回動時に運転者が体重をのせると共に脚力を用いるため、脚動作の疲労感なく運動を行いやすくなり、運転者の急激な体力消耗を最小化させることにある。
【0008】
本発明のまた他の目的は、ペダルのギア数の増大に応じて回転数を増大させることにより、走行速度を向上させることにある。
【0009】
本発明のまたの他の目的は、下り坂などの走行時に高速となる場合、ペダルの駆動力をさらに車輪側に伝達させないようにすることにある。
【0010】
本発明のまたの他の目的は、ペダルの踏み込み動作を回転運動に変換して回転比を増速させるギア手段としてヘリカルギアを適用し、スタンディングバイクの路面走行時に発生する振動および衝撃に対してもギアの噛合状態を緊密に維持させることにある。
【0011】
本発明のまた他の目的は、スタンディングバイクを折り畳み方式で体積を最小化させることにより、携帯性および保管性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記のような目的を達成するために、本発明のスタンディングバイクは、後方に駆動輪を回転可能に結合した本体と、前記本体の前方に操向輪を装着して本体の操向方向を制御するハンドル部と、前記駆動輪の中心に結合したロッドの端部にペダルを設けて、前記ペダルの踏み込み動作により本体の上部から後方にペダルが制限された角度で回転して発生する回転力が、駆動輪へ伝達されて前進力を発生させ、前記ペダルは、クラッチ手段により踏み込み動作後に自動的に元の位置に復元されて次の踏み込み動作を準備し、前記駆動輪の側面にはギア数が異なる複数のギアからなるギア手段が備えられ、これによりペダルの回転を増大させる動力部とで構成する。
【0013】
本発明によると、前記本体は、運転者の足が安着し中央に長さ方向に収納孔を形成した安着面を有し、前記安着面の後方に前記駆動輪および動力部の設置する空間を確保するために中央が切り取られ一対の保護面を曲面に形成されたパネルと、前記パネルの下部面の両側に垂直に設けられ駆動輪および動力部が回転されるように支持するブラケットと、前記パネルの前方に設けられてハンドル部が回動可能に結合されるように弧形状を有する案内孔が備えられ、前記案内孔の両端部に固定溝を形成させたリンクとで構成する。
【0014】
本発明によると、前記ハンドル部は、フォークバーと、前記フォークバーに回転可能に結合される操向輪と、前記フォークバーの上部に垂直に連結したハンドルバーの上部に水平に介設されて操向輪を運転するハンドルと、前記フォークバーの外周縁に連結バーを結合して前記リンクで回動可能にヒンジ連結され前記連結バーの両側面に設けたクリップが連結バーと連動して案内孔に沿って移動し前記固定溝に係止されることにより、フォークバーの水平または垂直方向に支持された状態を維持させる連結手段とで構成する。
【0015】
本発明によると、前記ギア手段は、前記ロッドと連結した回転軸を駆動輪に貫通するように設け、前記回転軸に第1ギアを固定させた後、前記第1ギアから順次噛合された第2ギア、第3ギア、および第4ギアの順に回転数を増大させながら伝達し、前記回転軸を内部に収納した駆動軸を駆動輪の中心に固定しながら外周縁に第4ギアを固定し、最終的に第4ギアの回転力を駆動輪に伝達するように構成する。
【0016】
本発明によると、前記第2ギアおよび第3ギアには、ギア数が少ない第2サブギアおよび第3サブギアをそれぞれ設け、第2サブギアおよび第3サブギアにより第1ギアから入力される回転数を順次増大させ、第4ギアに出力されるように構成する。
【0017】
本発明によると、前記クラッチ手段は、前記駆動輪の回転軸の一端に固定され、外周縁にリング形状の溝が形成され、上下部に対称になるように収納溝を形成した収納ブロックと、前記リング形状の溝に内挿させたリングに弾力的に結合されて収納溝で回動するクラッチと、前記収納ブロックの外周縁に回転可能に結合され、体部の内周縁にはラッチギアを備えて前記クラッチが一方向だけにラッチギアにかかるようにし、ペダルのロッドを通じて伝達される回転力がクラッチにより収納ブロックおよび回転軸に伝達されて最終的に駆動輪を回転させる可動ブロックと、前記可動ブロックの側方に仕上げ部材を固定し、前記仕上げ部材とブラケットとの間に先端と他端をそれぞれ固定してロッドの回転により発生したねじり力が復元されると同時に、回転した状態の収納ブロックを逆方向に回転させてロッドを元の位置に復元させる弾性部材とで構成する。
【0018】
本発明によると、前記ブラケットには、駆動輪の回転軸が結合された上部にスプリングを装着したピンを結合してロッドにかかるようにすることにより前記ロッドの回転角度を制限するが、前記スプリングを圧着させると前記ピンのかかり状態が解除され、ロッドがパネル側に折り畳まれるように構成する。
【0019】
本発明によると、前記パネルの保護面間の空間に覆いを設け、前記覆いの一側をパネルにヒンジ連結し、前記ハンドルに設けたブレーキに連結されたワイヤーを駆動輪側に引き出して回転軸に巻き取った後に、覆いに連結してブレーキの作動によってワイヤーが覆いの一側を下部へ引っ張ることにより、パネルの下部面が駆動輪の外周縁を押圧するように構成する。
【0020】
本発明によると、前記ギア手段はヘリカルギアからなる。
【0021】
本発明によると、前記駆動軸は、クラッチ手段が結合された反対方向に前記収納ブロック、クラッチおよび可動ブロックを結合し、前記可動ブロックの外周縁に第4ギアを結合させて駆動輪が一定速度以上であるとき、ギア手段により増速された回転力の駆動軸への伝達を遮断するように構成する。
【0022】
本発明によると、前記ハンドル部は、転がり回転する操向輪を支持するフォークバーと、上部にハンドルを水平方向に設け下部に多角形状の嵌合突起を形成したハンドルバーと、前記ハンドルバーの下部に回転可能に結合され外周縁に半弧形状の締結部を形成し、前記リンクとヒンジ連結される連結バーと固定され折り畳み時に上向きに回転して本体の上部に折り畳まれる結合バーと、前記リンクとヒンジ連結された連結バーが固定され、折り畳み時に本体の下部方向に折り畳まれるようにして下部に一体に結合されたフォークバーが本体の安着面に形成された収納孔に内挿されるようにし、前記結合バーと選択的に垂直ジョイントされるように前記結合バーとの連結時に外周縁に形成したねじ部が前記締結部と一対に組み合わされ、ナットにより一体に固定されることにより結合バーとジョイント連結を維持し、上端に形成させた内挿溝に前記嵌合突起が嵌合されて、ハンドルバーとフォークバーが一体に回転するようにするジョイントバーとで構成する。
【発明の効果】
【0023】
上述したように、本発明のスタンディングバイクは、運転者の体重および脚力の踏み込み力を利用してペダルを制限的な回転角度で繰り返し回動させ、スタンディングバイクの自発的な前進を可能にすることにより、体重の中心移動によっても回転力が発生するようにし、動作の疲労感なく運動を行いやすいようにし、運転者の急激な体力消耗を最小化させることができるという効果がある。
【0024】
そして、本発明のスタンディングバイクは、ペダルの踏み込み動作後元の位置に自動復元させた後、次の踏み込み動作を準備させることにより、前進力発生のための踏み込み動作を繰り返し行い易くするようにし、単純な繰り返し動作によっても走行力を発生させることができるという効果がある。
【0025】
なお、本発明のスタンディングバイクは、ペダルの踏み込み動作により最初に発生する制限された角度を有する回転力が、複数個備えられたギア手段により回転数を増大させて走行性能を向上させることができるという効果がある。
【0026】
なお、本発明のスタンディングバイクは、下り坂などの走行時に高速が発生する場合、ペダルの駆動力をさらに駆動輪に伝達させないようにして事故の発生を最小化させることができるという効果がある。
【0027】
なお、本発明のスタンディングバイクは、ペダルの踏み込み動作を回転運動に変換させて回転数を増大させるギア手段としてヘリカルギアを適用することにより、スタンディングバイクの路面走行時に発生する振動および衝撃にもギアの噛合状態を緊密に維持させることができるという効果がある。
【0028】
併せて、本発明のスタンディングバイクは、ハンドルとペダルのロッドが選択的に折り畳まれるようにしてスタンディングバイクの体積を最小化させることにより、携帯性および保管性を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明のスタンディングバイクの正面図
【図2】本発明のスタンディングバイクの折り畳んだ状態を示す正面図
【図3】本発明のスタンディングバイクの部分斜視図
【図4】本発明のスタンディングバイクの本体の分解斜視図
【図5】本発明のスタンディングバイクの本体の斜視図
【図6】本発明のスタンディングバイクのギア手段の分解斜視図
【図7】本発明のスタンディングバイクのギア手段の結合斜視図
【図8】本発明のスタンディングバイクの動力部およびクラッチ部の分解斜視図
【図9】本発明のスタンディングバイクの動力部およびクラッチ部の断面図
【図10】本発明のスタンディングバイクの動力部およびクラッチ部の斜視図
【図11】本発明のスタンディングバイクの動力部およびクラッチ部の他角度からの斜視図
【図12】本発明のスタンディングバイクのクラッチの断面図
【図13】本発明のスタンディングバイクのクラッチ部の断面図
【図14】本発明のスタンディングバイクにおけるハンドル部の他の実施例を示す正面図
【図15】本発明のスタンディングバイクにおけるハンドル部の他の実施例を示す正面図
【図16】本発明のスタンディングバイクにおけるハンドル部の他の実施例を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明に添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0031】
先ず、図中、同じ構成要素または部品に対してはできるだけ同じ参照符号を付す。本発明の説明において、関連公知機能或いは構成についての具体的な説明は本発明の要旨を明確にするために省略する。
【0032】
先ず、図1ないし図13に示すように、本発明のスタンディングバイク10は、使用者が搭乗する本体100と、前記本体100を操向するハンドル部200と、制限された角度を有する回転力を発生させる動力部300とで構成される。
【0033】
前記ハンドル部200は、フォークバー230と、前記フォークバー230の下部に回転可能に結合される操向輪220と、前記フォークバー230の上部に水平に介設されて操向輪220を制御するハンドル210と、前記フォークバー230の外周縁に連結バー241を結合してリンク130で回動可能にヒンジ連結され、前記連結バー241の両側面に設けたクリップ242が、連結バー241と連動して案内孔131に沿って移動して固定溝132に係止されることにより、フォークバー230の水平または垂直方向に支持された状態を維持させる連結手段240とからなる。
【0034】
図5に示すように、前記本体100は、中央に長さ方向に収納孔113を有する安着面111を備え、前記安着面111の後方に駆動輪140および動力部300の設置のための空間を確保するために中央が切り取られ一対の保護面112を曲面に形成させたパネル110と、前記パネル110の下部面の両側に垂直に設けられ駆動輪140および動力部300が回転されるように支持するブラケット120と、前記パネル110の前方に設けられハンドル部200が回動可能に結合されるように弧形状を有する案内孔131が備えられ、前記案内孔131の両端部に固定溝132を形成させたリンク130とで構成する。
【0035】
図3に示すように、前記パネル110の空間には駆動輪140が配置され、回転軸141が駆動輪140の中心を貫通して前記回転軸141の両側が一対のブラケット120の間に介設され、前記回転軸141の外周縁には中空の駆動軸142を挿通し、駆動軸142の外周縁の中心に駆動輪140を固定させる。
【0036】
そして、動力部300は、前記駆動輪140の中心に結合したロッド310の端部にペダル320を設け、前記ペダル320の踏み込み動作により、本体100の上部から後方にペダル320が制限された角度で回転して発生する回転力が、駆動輪140へ伝達されることにより前進力を発生させる。
【0037】
また、前記ペダル320は、クラッチ手段400により踏み込み動作後自動的に元の位置に復元されて次の踏み込み動作を準備し、前記駆動輪140の側面にはギア数が異なる複数のギアからなるギア手段340が備えられ、これによりペダル320による回転が増速される。
【0038】
図7に示すように、ギア手段340は、ロッド310と連結した回転軸141を駆動輪140に貫通するように設け、前記回転軸141に第1ギア341を固定させた後、前記第1ギア341から順次噛合された第2ギア342、第3ギア343および第4ギア344の順に回転力を伝達する。
【0039】
なお、第2ギア342および第3ギア343には、ギア数が少ない第2サブギア342aおよび第3サブギア343aをそれぞれ設け、第2サブギア342aおよび第3サブギア343aにより第1ギア341から入力される回転を順次増大させ、後述する第4ギア344へ増大された回転を伝達するようにする(図6参照)。
【0040】
そして、ギア手段340を、ヘリカルギアにより形成することにより、スタンディングバイク10の路面走行時に発生する振動および衝撃に対してもギアの噛合状態が緊密に維持される。
【0041】
前記ギア手段340により増速された回転は前記回転軸141を内部に収納した駆動軸142に伝達される(図9参照)。
【0042】
前記駆動軸142は、外周縁の中心には駆動輪140を固定させ、外周縁の一端には第4ギア344を固定する。
【0043】
前記第4ギア344は、ギア手段340の他のギアと噛合され、第4ギア344と固定された駆動軸142を回転させることにより、最終的に駆動輪140を回転させて本体100を走行させる。
【0044】
ペダル320の踏み込み動作後元の位置に自動復元させた後、次の踏み込み動作を準備できるようにするクラッチ手段400の構成を図8、図9に基いて説明する。
【0045】
前記クラッチ手段400は、収納ブロック410、クラッチ420、可動ブロック430、弾性部材440で構成される。
【0046】
前記収納ブロック410は、前記駆動輪140の回転軸141の一端に固定され、外周縁にリング溝411が形成され、上下部に対称になるように収納溝412を形成する。
【0047】
前記クラッチ420は、前記リング溝411に内挿させたリング421に弾力的に結合されて収納溝412で回動する(図8、図12参照)。
【0048】
前記可動ブロック430は、前記収納ブロック410の外周縁に回転可能に結合され、体部の内周縁にはラッチギア431を備えて前記クラッチ420が一方向だけにラッチギア431にかかるようにし、ペダル320のロッド310を通じて伝達される回転力がクラッチ420により収納ブロック410および回転軸141に伝達され、最終的に駆動輪140を回転させる(図13参照)。
【0049】
前記弾性部材440は、前記可動ブロック430の側方に仕上げ部材460を固定し、前記仕上げ部材460とブラケット120との間に先端と他端をそれぞれ固定してロッド310の回転により発生したねじり力が復元されると同時に、回転した状態の収納ブロック410を逆方向に回転させてロッド310を元の位置に復元させる(図11参照)。
【0050】
すなわち、ペダル320によりロッド310を制限的な角度で回転させると可動ブロック430が連動する。
【0051】
この際、クラッチ420は、ラッチギア431にかかって可動ブロック430と一体に収納ブロック410を回転させることにより、回転軸141を回転させる。
【0052】
これにより、回転軸141の回転力は、ギア手段340を経て回転を増大させた後駆動軸142へ伝達して駆動輪140を回転させる。
【0053】
また、ロッド310の制限された回転が行われると弾性部材440のねじり力が発生し、ロッド310に提供された制限された回転力がなくなるとねじった弾性部材440の復原力により仕上げ部材460を逆回転させることにより、ロッド310を元の位置に復帰させる。
【0054】
そして、ロッド310を選択的に折り畳むことができるように、前記ブラケット120には、駆動輪140の回転軸141が結合された上部にスプリング450を装着したピン451を結合してロッド310にかかるようにすることにより、前記ロッド310の回転角度を制限する。
【0055】
また、前記スプリング450を圧着させると前記ピン451のかかり状態が解除され、ロッド310がパネル110側に折り畳まれることにより、スタンディングバイク10の体積を最小化でき、携帯性および保管性を向上させることができる。
【0056】
併せて、スタンディングバイク10にはブレーキ211機能を持たせる。
【0057】
すなわち、前記パネル110の保護面112間の空間に覆い135を設け、前記覆い135の一側をパネル110にヒンジ連結する。そして、前記ハンドル210に設けたブレーキ211に連結されたワイヤー212を駆動輪140側に引き出して回転軸141に巻き取った後に覆い135に連結する(図3参照)。
【0058】
これにより、ブレーキ211の作動によりワイヤー212が覆い135の一側を下方へ引っ張り、パネル110の下部面が駆動輪140の外周縁を押圧することにより、走行中のスタンディングバイク10の速度を調節したり、停止させることができる。
【0059】
また、スタンディングバイク10には高速走行防止用手段が備えられる。
【0060】
前記駆動軸142は、クラッチ手段400が結合された反対側方向に前記収納ブロック410、クラッチ420および可動ブロック430を結合し、前記可動ブロック430の外周縁に第4ギア344を結合させて、駆動輪140が一定速度以上であるときギア手段340により増速された回転の駆動軸142への伝達を遮断させる。
【0061】
すなわち、スタンディングバイク10が下り坂または高速走行する時、ペダル320により発生する回転力がさらに駆動輪140側に伝達されないようにして、さらなる高速走行が行われないようにする。
【0062】
次に図14〜16に基づいて、前記ハンドル部200の他の実施例を説明する。
前記ハンドル部200は、回転する操向輪220を支持するフォークバー230と、上部にハンドル210を水平方向に設け、下部に多角形状の嵌合突起251を形成したフォークバー230と連結されているハンドルバー250とで構成されている。ハンドルバー250とフォークバー230とは、結合バー260とジョイントバー270とを介して連結され、結合バー260とジョイントバーの連結を解除すると、ハンドル部200が2つに分離され、それぞれが折り畳まれる構成となっている。
【0063】
前記結合バー260は、ハンドルバー250の下部に回転可能に結合され、外周縁に半弧形状の締結部261を形成し、前記リンク130とヒンジ連結される連結バー241と固定され、折り畳み時に下向きに回転して本体100の上側にハンドルバー250と共に折り畳まれる。前記ジョイントバー270は、前記リンク130とヒンジ連結された連結バー241が固定され、折り畳み時に本体100の下部方向に折り畳まれるようにして、一体に結合されたフォークバー230が本体100の安着面111に形成された収納孔113に内挿される。結合バー260とジョイントバー270の連結は、外周縁に形成したねじ部271が前記締結部261と一対に組み合わされ、ナット265により一体に固定されることによりジョイント連結を維持し、上端に形成させた内挿溝272に前記嵌合突起251が嵌合されて、ハンドルバー250とフォークバー230が一体に回転するように構成されている。
【0064】
このように構成された他の実施例のハンドル部200は、ハンドル210が設けられた結合バー260と操向輪220を設けたジョイントバー270を選択的に垂直ジョイントできるようにし、前記結合バー260とジョイントバー270は連結バー241によりリンク130に回転可能に連結される。
【0065】
前記スタンディングバイク10を保管または携帯する時には、ナット265により一体に組合わされた締結部261とねじ部271からナット265を分離する。
【0066】
その後、垂直にジョイントされている結合バー260とジョイントバー270を本体100側にそれぞれ回転させるが、結合バー260は本体100の上部に折り畳まれるようにし、フォークバーが装着されたジョイントバー270は本体100の下部に折り畳ませ、前記操向輪220は本体の収納孔113に内挿されることにより、スタンディングバイク10の体積を最小化できる。
【0067】
ここで、ハンドル部200のハンドルバー250は長さ調節が可能である。
【0068】
反対に、スタンディングバイク10を使用する時には、結合バー260とジョイントバー270を元の状態に回転させて相互垂直にジョイント連結されるようにする。
【0069】
前記結合バー260とジョイントバー270の垂直ジョイントが完了すると、半弧形状の締結部261とねじ部271が円形状になり、ここにナット265を締結することで、結合バー260とジョイントバー270の垂直ジョイント状態を維持させることができる。
【0070】
同時に、垂直ジョイントされた結合バー260の嵌合突起251がジョイントバー270の内挿溝272に嵌合され、前記嵌合突起251と内挿溝272は多角形状に形成されており、ハンドル210により一体に回転され操向輪220の操向が可能になる。
【0071】
本発明の作動関係を説明する。
【0072】
先ず、使用者は、片足を本体100の安着面に載せ、他方の足をペダル320に載せた状態で、スタンディングバイク10の前進方向の反対方向に踏んで漕ぐと、ペダル320のロッド310は制限された角度分回転することになる。
【0073】
制限された角度で回転するロッド310と一体に固定された可動ブロック430は、ラッチギア431に噛合されたクラッチ420により収納ブロック410側へ回転力を伝達する。
【0074】
同時に、可動ブロック430の側面に結合された仕上げ部材460とブラケット120との間に固定された弾性部材440がねじり回転する。
【0075】
また、前記収納ブロック410に一体に固定された回転軸141はギア手段340へ回転力を伝達して回転数を増大させる。
【0076】
すなわち、回転軸141に固定された第1ギア341は、第2サブギア342aと噛合されて回転数を増大させ、前記第2サブギア342aと一体に固定された第2ギア342は、第3サブギア343aと噛合されてもう一度回転数を増大させる。
【0077】
そして、第3サブギア343aと一体である第3ギア343は、第4ギア344へ回転力を伝達する。前記第4ギア344は、駆動輪140の中心に固定された駆動軸142と固定されており、駆動輪140を回転させる。
【0078】
このように、本発明のスタンディングバイク10は、使用者の体重および脚力の踏み込み力を利用してペダル320を制限的な回転角度で繰り返し回動させ、スタンディングバイク10の自発的な前進を可能にすることにより、体重の中心移動によっても回転力を発生できるようにし、動作の疲労感なく運動を行いやすくするようにし、運転者の急激な体力消耗を最小化することができる。
【0079】
また、使用者の踏み込み動作後、ペダル320に踏み込む力を解除すると、ねじり現象を有する弾性部材440の弾性力により仕上げ部材460を元の位置に逆回転させ、ロッド310を元の位置状態に復元させる。
【0080】
これにより、ペダル320の踏み込み動作後元の位置に自動復元させて次の踏み込み動作を準備させることにより、前進力の発生のための踏み込み動作を容易に繰り返しに行えるようにし、単純な繰り返し動作によっても走行力を発生させることができる。
【0081】
そして、下り坂や走行速度が高速の場合、第4ギア344に収納ブロック410、クラッチ420および可動ブロック430を結合して駆動輪140が一定速度以上であるとき、ギア手段340により増速された回転力が駆動軸に伝達されないようにすることにより、事故の発生を最小化させることができる。
【0082】
以上、本発明を詳細に説明したが、本発明は前述した実施例および添付した図面によって限定されることではなく、本発明の技術的な思想を外さない範囲内で様々な置換、変形および変更の可能性は本発明に属する技術分野における通常の知識を有する者であれば明らかである。
【符号の説明】
【0083】
10 スタンディングバイク
100 本体
110 パネル
111 安着面
112 保護面
120 ブラケット
130 リンク
131 案内孔
132 固定溝
135 覆い
140 駆動輪
141 回転軸
142 駆動軸
200 ハンドル部
210 ハンドル
211 ブレーキ
212 ワイヤー
220 操向輪
230 フォークバー
240 連結手段
241 連結バー
242 クリップ
250 ハンドルバー
251 嵌合突起
260 結合バー
261 締結部
265 ナット
270 ジョイントバー
271 ねじ部
272 内挿溝
300 動力部
310 ロッド
320 ペダル
340 ギア手段
341 第1ギア
342 第2ギア
342 第2サブギア
343 第3ギア
343 第3サブギア
344 第4ギア
345 駆動軸
400 クラッチ手段
410 収納ブロック
411 リング溝
412 収納溝
420 クラッチ
421 リング
430 可動ブロック
431 ラッチギア
440 弾性部材
450 スプリング
451 ピン
460 仕上げ部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
後方に駆動輪を回転可能に結合した本体と、
前記本体の前方に操向輪を装着して本体の操向方向を制御するハンドル部と、
前記駆動輪の中心に結合したロッドの端部にペダルを設けて、前記ペダルの踏み込み動作により本体の上部から後方にペダルが制限された角度で回転して発生する回転力が、駆動輪へ伝達されて前進力を発生させ、
前記ペダルは、クラッチ手段により踏み込み動作後自動的に元の位置に復元されて次の踏み込み動作を準備し、前記駆動輪の側面にはギア数が異なる複数のギアからなるギア手段が備えられ、これによりペダルの回転を増大させる動力部とで構成することを特徴とするスタンディングバイク。
【請求項2】
前記本体は、
運転者の足が安着し、中央に長さ方向に収納孔を形成した安着面を有し、前記安着面の後方に前記駆動輪および動力部の設置のための空間を確保するために中央が切り取られ一対の保護面を曲面に形成させたパネルと、
前記パネルの下部面の両側に垂直に設けられ、駆動輪および動力部が回転されるように支持するブラケットと、
前記パネルの前方に設けられ、ハンドル部が回動可能に結合されるように弧形状を有する案内孔が備えられ、前記案内孔の両端部に固定溝を形成させたリンクとで構成することを特徴とする請求項1に記載のスタンディングバイク。
【請求項3】
前記ハンドル部は、
フォークバーと、
前記フォークバーに回転可能に結合される操向輪と、
前記フォークバーの上部に垂直に連結したハンドルバーの上部に水平に介設されて操向輪を運転するハンドルと、
前記フォークバーの外周縁に連結バーを結合して前記リンクで回動可能にヒンジ連結され、前記連結バーの両側面に設けたクリップが連結バーと連動して案内孔に沿って移動して前記固定溝に係止されることにより、フォークバーの水平または垂直方向に支持された状態を維持させる連結手段とで構成することを特徴とする請求項1または2に記載のスタンディングバイク。
【請求項4】
前記ギア手段は、前記ロッドと連結した回転軸を駆動輪に貫通するように設け、前記回転軸に第1ギアを固定させた後、前記第1ギアから順次噛合された第2ギア、第3ギア、および第4ギアの順に回転を増大させながら伝達し、
前記回転軸を内部に収納した駆動軸を駆動輪の中心に固定しながら外周縁に第4ギアを固定し、最終的に第4ギアの回転力を駆動輪に伝達するように構成することを特徴とする請求項1に記載のスタンディングバイク。
【請求項5】
前記第2ギアおよび第3ギアには、ギア数が少ない第2サブギアおよび第3サブギアをそれぞれ設け、第2サブギアおよび第3サブギアにより第1ギアから入力される回転を順次増大させ、第4ギアに出力されるように構成することを特徴とする請求項4に記載のスタンディングバイク。
【請求項6】
前記クラッチ手段は、
前記駆動輪の回転軸の一端に固定され、外周縁にリング形状の溝が形成され、上下部に対称になるように収納溝を形成した収納ブロックと、
前記リング形状の溝に内挿させたリングに弾力的に結合されて収納溝で回動するクラッチと、
前記収納ブロックの外周縁に回転可能に結合され、体部の内周縁にはラッチギアを備えて前記クラッチが一方向だけにラッチギアにかかるようにし、ペダルのロッドを通じて伝達される回転力がクラッチにより収納ブロックおよび回転軸に伝達されて最終的に駆動輪を回転させる可動ブロックと、
前記可動ブロックの側方に仕上げ部材を固定し、前記仕上げ部材とブラケットとの間に先端と他端をそれぞれ固定してロッドの回転により発生したねじり力が復元されると同時に、回転した状態の収納ブロックを逆方向に回転させてロッドを元の位置に復元させる弾性部材とで構成することを特徴とする請求項1に記載のスタンディングバイク。
【請求項7】
前記ブラケットには、駆動輪の回転軸が結合された上部にスプリングを装着したピンを結合してロッドにかかるようにすることにより、前記ロッドの回転角度を制限するが、
前記スプリングを圧着させると前記ピンのかかり状態が解除され、ロッドがパネル側に折り畳まれるように構成することを特徴とする請求項2に記載のスタンディングバイク。
【請求項8】
前記パネルの保護面間の空間に覆いを設け、前記覆いの一側をパネルにヒンジ連結し、前記ハンドルに設けたブレーキに連結されたワイヤーを駆動輪側に引き出して回転軸に巻き取った後に、覆いに連結してブレーキの作動によってワイヤーが覆いの一側を下方へ引っ張ることにより、パネルの下部面が駆動輪の外周縁を押圧するように構成することを特徴とする請求項2に記載のスタンディングバイク。
【請求項9】
前記ギア手段はヘリカルギアからなることを特徴とする請求項4または5に記載のスタンディングバイク。
【請求項10】
前記駆動軸は、クラッチ手段が結合された反対側方向に前記収納ブロック、クラッチおよび可動ブロックを結合し、前記可動ブロックの外周縁に第4ギアを結合させて駆動輪が一定速度以上であるとき、ギア手段により増速された回転の駆動軸への伝達を遮断するように構成することを特徴とする請求項4または5に記載のスタンディングバイク。
【請求項11】
前記ハンドル部は、
転がり回転する操向輪を支持するフォークバーと、
上部にハンドルを水平方向に設け、下部に多角形状の嵌合突起を形成したハンドルバーと、
前記ハンドルバーの下部に回転可能に結合され、外周縁に半弧形状の締結部を形成し、前記リンクとヒンジ連結される連結バーと固定され、折り畳み時に下向きに回転して本体の上部に折り畳まれる結合バーと、
前記リンクとヒンジ連結された連結バーが固定され、折り畳み時に本体の下部方向に折り畳まれるようにして、下部に一体に結合されたフォークバーが本体の安着面に形成された収納孔に内挿されるようにし、
前記結合バーと選択的に垂直ジョイントされるように、前記結合バーとの連結時に外周縁に形成したねじ部が前記締結部と一対に組み合わされナットにより一体に固定されることにより、結合バーとジョイント連結を維持し、上端に形成させた内挿溝に前記嵌合突起が嵌合されて、ハンドルバーとフォークバーが一体に回転するようにするジョイントバーとで構成することを特徴とする請求項1または2に記載のスタンディングバイク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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