説明

スチーム器具洗浄装置

【課題】非常に繊細でかつ高価な医療器具(例えば、眼科用器具)を洗浄するのに好適なスチーム器具洗浄装置を提供する。
【解決手段】耐熱性弾性突起群が表面にブラシ状に分散配置された載置マット板21、耐熱性弾性突起群が裏面にブラシ状に分散配置された押圧マット板22、および載置マット板21の耐熱性弾性突起群と押圧マット板22の耐熱性弾性突起群との間に医療器具MTを挟持したものを収納するトレイケース23からなる洗浄トレイ20と、洗浄トレイ20を中心支軸23a,23bを中心に回転させる回転駆動部13と、洗浄トレイ20に挟持された医療器具MTにスチームを噴射して洗浄するスチーム噴射ノズル32a,32bと、洗浄トレイ20に挟持された医療器具MTに空気を吹き付けて乾燥するエアーブロー吹出口42とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スチーム器具洗浄装置に関し、特に、非常に繊細でかつ高価な洗浄対象物(例えば、眼科用器具)を洗浄・乾燥するのに好適なスチーム器具洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
医療現場では、手術や治療等を行う際に、メス、鉗子、ピンセット、ハサミ等の医療器具が多量に使用されている。例えば、医療現場の一つである眼科においては、白内障の手術や治療等を行う際に、眼科用のメス、鉗子、ピンセット、ハサミ等の眼科用器具が使用されている。それらは、使用後に洗浄・滅菌されて再使用されるのが一般的である。
【0003】
ところで、近年、一般的な医療器具の洗浄においては、超音波によるキャビテーションを利用した超音波洗浄装置が用いられている(例えば、特許文献1等参照)。しかし、眼科用器具は、通常の医療器具よりも非常に繊細でかつ高価なものであり、特に先端部等の繊細な部分は、僅かな衝撃が加わっただけでも、変形や破損を生じるおそれがある。従って、眼科用器具は、超音波洗浄による衝撃を避けるために、超音波を使用しない洗浄装置で洗浄されるか(例えば、特許文献2等参照)、或いは、未だ手洗いによる洗浄作業によって洗浄されることが主流であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3152275号公報
【特許文献2】特開2011−000510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の洗浄装置では、洗浄後の眼科用器具を洗浄装置から個別に人手で取り出してオートクレーブ等の加熱滅菌装置にセットしていたので、眼科用器具をスチーム器具洗浄装置からオートクレーブ等の加熱滅菌装置に移す際に人手に触れて眼科用器具を汚したり、眼科用器具を移す作業に時間がかかるとともに面倒であるという問題点があった。
【0006】
また、従来の手洗いによる洗浄作業は、非常にわずらわしいだけではなく、人為的なミスによって、非常に繊細でかつ高価な眼科用器具を変形または破損させるおそれがあるという問題点があった。詳しくは、手洗いによる洗浄作業の場合には、眼科用器具を指で擦り洗いをするときに指で持ちながら洗うので、そのときに眼科用器具を誤って落下させてしまうと、肉眼ではなんともない状態であるにもかかわらず、眼科用器具の先端部等の繊細な部分が変形や破損をしてしまっていた。そして、一旦変形や破損を生じると、手術や治療等においてその眼科用器具の使用は患者の眼を傷つけるおそれがあるので、再使用が困難となる。眼科用器具の1本1本の単価が高価なため、変形や破損を生じるごとに新しいものを購入していては、非常に経費が嵩むことになる。
【0007】
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、非常に繊細でかつ高価な洗浄対象物(例えば、眼科用器具)を洗浄・乾燥するのに好適なスチーム器具洗浄装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するために、請求項1記載のスチーム器具洗浄装置は、耐熱性弾性突起群が表面にブラシ状に分散配置された載置マット板、耐熱性弾性突起群が裏面にブラシ状に分散配置された押圧マット板、および前記載置マット板の耐熱性弾性突起群と前記押圧マット板の耐熱性弾性突起群との間に洗浄対象物を挟持したものを収納するトレイケースからなる洗浄トレイと、前記洗浄トレイを該洗浄トレイの中心支軸を中心に回転させる回転駆動手段と、前記載置マット板の耐熱性弾性突起群と前記押圧マット板の耐熱性弾性突起群との間に挟持された洗浄対象物にスチームを噴射して洗浄するスチーム噴射手段と、前記載置マット板の耐熱性弾性突起群と前記押圧マット板の耐熱性弾性突起群との間に挟持された洗浄対象物に空気を吹き付けて乾燥するエアーブロー手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載のスチーム器具洗浄装置は、請求項1記載のスチーム器具洗浄装置において、前記載置マット板に中央架橋部を挟んで一対の窓部が穿設され、前記押圧マット板に前記載置マット板の前記中央架橋部と対応するように中央架橋部を挟んで一対の窓部が穿設されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載のスチーム器具洗浄装置は、請求項1記載のスチーム器具洗浄装置において、前記載置マット板に中央架橋部を挟んで一対の窓部が穿設され、前記押圧マット板が前記載置マット板の前記中央架橋部と対応するように形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載のスチーム器具洗浄装置は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスチーム器具洗浄装置において、前記洗浄トレイを連続回転させながら前記スチーム噴射手段および/または前記エアーブロー手段によるスチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥を実行する連続回転パターンと、前記洗浄トレイを間欠回転させながら前記スチーム噴射手段および/または前記エアーブロー手段によるスチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥を実行する間欠回転パターンとのいずれかを選択する洗浄パターン選択手段を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載のスチーム器具洗浄装置は、請求項4記載のスチーム器具洗浄装置において、前記スチーム噴射手段を単独で動作させる洗浄方法、前記エアーブロー手段を単独で動作させる洗浄方法、または前記スチーム噴射手段および前記エアーブロー手段をともに動作させる洗浄方法のいずれかを選択する洗浄方法選択手段を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項6記載のスチーム器具洗浄装置は、請求項5記載のスチーム器具洗浄装置において、前記洗浄パターン選択手段により選択された洗浄パターンおよび前記洗浄方法選択手段により選択された洗浄方法で洗浄する洗浄回数を選択する洗浄回数選択手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載のスチーム器具洗浄装置によれば、耐熱性弾性突起群が表面にブラシ状に分散配置された載置マット板、耐熱性弾性突起群が裏面にブラシ状に分散配置された押圧マット板、および載置マット板の耐熱性弾性突起群と押圧マット板の耐熱性弾性突起群との間に洗浄対象物を挟持したものを収納するトレイケースからなる洗浄トレイと、洗浄トレイを該洗浄トレイの中心支軸を中心に回転させる回転駆動手段と、載置マット板の耐熱性弾性突起群と押圧マット板の耐熱性弾性突起群との間に挟持された洗浄対象物にスチームを噴射して洗浄するスチーム噴射手段と、載置マット板の耐熱性弾性突起群と押圧マット板の耐熱性弾性突起群との間に挟持された洗浄対象物に空気を吹き付けて乾燥するエアーブロー手段とを備えることにより、載置マット板の耐熱性弾性突起群に洗浄対象物を載置し、押圧マット板の耐熱性弾性突起群により洗浄対象物を挟持したものを収納するトレイケースに、スチーム噴射手段によりスチームを噴射したり、エアーブロー手段により空気を吹き付けたりすることにより、洗浄対象物を洗浄または乾燥することができるという効果がある。
【0015】
請求項2記載のスチーム器具洗浄装置によれば、載置マット板に中央架橋部を挟んで一対の窓部が穿設され、押圧マット板に載置マット板の中央架橋部と対応するように中央架橋部を挟んで一対の窓部が穿設されているので、洗浄対象物を先端部等の繊細な部分が窓部に対応するように中央架橋部に載置することにより、洗浄対象物の先端部等の繊細な部分を重点的にスチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥することができるという効果がある。
【0016】
請求項3記載のスチーム器具洗浄装置によれば、載置マット板に中央架橋部を挟んで一対の窓部が穿設され、押圧マット板が載置マット板の中央架橋部と対応するように形成されているので、洗浄対象物を先端部等の繊細な部分が窓部に対応するように中央架橋部に載置することにより、洗浄対象物の先端部等の繊細な部分を重点的にスチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥することができるという効果がある。
【0017】
請求項4記載のスチーム器具洗浄装置によれば、洗浄トレイを連続回転させながらスチーム噴射手段および/またはエアーブロー手段によるスチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥を実行する連続回転パターンと、洗浄トレイを間欠回転させながら前記スチーム噴射手段および/または前記エアーブロー手段によるスチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥を実行する間欠回転パターンとのいずれかを選択する洗浄パターン選択手段を備えるので、洗浄対象物の種類、汚れ具合等に応じて洗浄パターンを選択して、洗浄対象物をより適した洗浄パターンで洗浄できるという効果がある。
【0018】
請求項5記載のスチーム器具洗浄装置によれば、スチーム噴射手段を単独で動作させる洗浄方法、エアーブロー手段を単独で動作させる洗浄方法、またはスチーム噴射手段およびエアーブロー手段をともに動作させる洗浄方法のいずれかを選択して動作させる洗浄方法選択手段を備えるので、洗浄対象物によってはスチーム洗浄またはエアーブロー乾燥だけ、或いはスチーム洗浄およびエアーブロー乾燥の両方を選択的に実行することができ、洗浄対象物をより適した洗浄方法で洗浄することができ、無駄なコストおよび作業時間を削減することができるという効果がある。
【0019】
請求項6記載のスチーム器具洗浄装置によれば、洗浄パターン選択手段により選択された洗浄パターンおよび洗浄方法選択手段により選択された洗浄方法で洗浄する洗浄回数を選択する洗浄回数選択手段を備えるので、洗浄対象物の種類、汚れ具合等に応じて洗浄回数を選択して、洗浄対象物をより適切に洗浄することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施例1に係るスチーム器具洗浄装置の断面図であって、(A)はスチーム噴射・エアーブロー複合部全体を示すと共に、洗浄トレイの水平状態を示し、(B)は洗浄トレイの垂直状態を示す。
【図2】実施例1に係るスチーム器具洗浄装置におけるスチーム洗浄中およびエアーブロー乾燥中を示す要部側面図である。
【図3】実施例1に係るスチーム器具洗浄装置における要部の動作状態を示す斜視図であって、(A)はスチーム洗浄中を示し、(B)はエアーブロー乾燥中を示す。
【図4】実施例1に係るスチーム器具洗浄装置における洗浄トレイの構成を示す分解斜視図である。
【図5】実施例1に係るスチーム器具洗浄装置を示す外観斜視図である。
【図6】実施例1に係るスチーム器具洗浄装置における操作盤を示す正面図である。
【図7】実施例1に係るスチーム器具洗浄装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施例2に係るスチーム器具洗浄装置における洗浄トレイの構成を示す分解斜視図、および同洗浄トレイに使用するロック部材の動作状態を示す図である。
【図9】スチーム器具洗浄装置における洗浄トレイの変形例を示す外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0022】
本発明の実施例1に係るスチーム器具洗浄装置におけるスチーム噴射・エアーブロー複合部SKは、図1(A),(B)に示すように、トレイ回転部10と、洗浄トレイ20と、スチ−ム供給部30と、エアーブロー部40と、排水タンク50とを備えて構成されている。
【0023】
トレイ回転部10は、洗浄室11、回転駆動部13、スチーム噴射ノズル駆動部14などを備えている。洗浄室11の左右底面部には、次に説明する洗浄トレイ20の中心支軸23a,23bをそれぞれ回転支持する支持部材11a,11b(図2参照)が立設されている。
【0024】
洗浄室11の右側面に、洗浄トレイ20の中心支軸23aに連結される防水タイプの軸受12aが設けられている。軸受12aには、モーター等からなる回転駆動部13の回転軸13aが挿通され、回転軸13aの先端部は中心支軸23aの先端部に対し不図示の連結手段により連結されている。
【0025】
スチーム供給部30は、水槽(図示省略)を有し、該水槽は水道水が水量残高に応じて自動供給されるようになっており、その水道水を高温(80〜100°C程度)に加熱する加熱装置(図示省略)を備えている。
【0026】
スチーム供給部30には、伸縮自在な2本のホース31a,31bの一端がそれぞれ取り付けられ、ホース31a,31bの他端にはスチーム噴射ノズル32a,32bがそれぞれ取り付けられている(図2参照)。スチーム噴射ノズル32a,32bは、スチーム噴射ノズル駆動部14によってノズル移動レール33a,33bに沿って左右方向にそれぞれ移動可能になっている(図3(A)参照)。
【0027】
そして、洗浄対象物として眼科用器具等の医療器具MTが収納された洗浄トレイ20は、回転駆動部13により回転され、この回転に同調してスチーム噴射ノズル駆動部14により左右方向に移動されるスチーム噴射ノズル32a,32bから噴射されるスチームが医療器具MTを洗浄する。
【0028】
エアーブロー部40には、配管41の一端が取り付けられ、配管41の他端はスチーム噴射ノズル32a,32bが移動する左右方向に沿って配置された横長の吹出口42の中央部に取り付けられている。
【0029】
そして、図3(B)に示すように、エアーブロー部40は、スチーム洗浄が終了した洗浄トレイ20の回転に同調して吹出口42から強力なエアーブローを洗浄トレイ20に吹き付けて医療器具MTを乾燥させる。
【0030】
洗浄室11の底部には、排水口11cが形成され、排水口11cからスチーム洗浄後の汚れた水などが排水タンク50に排水される。
【0031】
次に、図4を参照しつつ、洗浄トレイ20をより詳細に説明する。
【0032】
図4に示すように、洗浄トレイ20は、メス、鉗子、ピンセット、ハサミ等の医療器具MTを載置する載置マット板21と、載置マット板21に医療器具MTを載置した状態で上方から押圧し、医療器具MTが動かないように挟持する押圧マット板22と、載置マット板21および押圧マット板22を収納するトレイケース23とを備えて構成されている。
【0033】
載置マット板21は、耐熱性フッ素樹脂やパーフロロエラストマー等の高耐熱性(200°C以上)の合成樹脂で形成された弾性突起群分散配置マット21aと、弾性突起群分散配置マット21aを裏面から支持して載置マット板21の剛性を確保するステンレス板21bとが貼り合わせられて構成されている。前記パーフロロエラストマーは、分子的にフッ素樹脂に近く、優れた耐薬品性および耐熱性を有し、かつゴムの弾性も備えている合成樹脂である。
【0034】
弾性突起群分散配置マット21aは、長方形をした枠状部21a1と、中央部に長手方向に形成された架橋部21a2とを備えている。枠状部21a1および架橋部21a2の表面には、耐熱性弾性突起群がブラシ状に一面に分散配置されている。弾性突起の高さは医療器具MTの幅程度、弾性突起の間隔は医療器具MTの厚み程度に選定されている。そして、メス、鉗子、ピンセット、ハサミ等の医療器具MTは、その中心部を架橋部21a1の耐熱性弾性突起群に埋没するように弾性突起群分散配置マット21aに載置され、より念入りなスチーム洗浄を必要とする先端部が窓部21aaに露呈するように配置される。このように医療器具MTを載置することにより、先端部等の繊細な部分が他の医療器具MTと接触することを防ぐことができる。
【0035】
ステンレス板21bは、弾性突起群分散配置マット21aと同一の外形形状を成していて、枠状部21b1および架橋部21b2を備えている。また、枠状部21b1の四隅には、位置決めピン21b3がそれぞれ立設されている。そして、弾性突起群分散配置マット21aにおける、この位置決めピン21b3に対応した四隅位置には、位置決め孔21a3がそれぞれ穿設されている。
【0036】
また、弾性突起群分散配置マット21aの架橋部21a2の両端部には、挿通孔21a4がそれぞれ穿設され、同様にステンレス板21bの架橋部21b2の両端部にも挿通孔21b4がそれぞれ穿設されている。これらの挿通孔21a4,21b4は、次に説明するトレイケース23に立設されたボルト23f,23gを挿通させるためのものである。
【0037】
押圧マット板22は、弾性突起群分散配置マット22aと、ステンレス板22bとを貼り合わせてなり、形状および寸法は載置マット板21の弾性突起群分散配置マット21aおよびステンレス板21bとそれぞれ同様である。また、弾性突起群分散配置マット22aおよびステンレス板22bの四隅には、位置決め孔22a3および22b3がそれぞれ穿設されている。
【0038】
弾性突起群分散配置マット22aは、長方形をした枠状部22a1と、中央部に長手方向に形成された架橋部22a2とを備えている。枠状部22a1および架橋部22a2の裏面には、耐熱性弾性突起群がブラシ状に一面に分散配置されている。弾性突起の高さは医療器具MTの幅程度、弾性突起の間隔は医療器具MTの厚み程度に選定されている。弾性突起群分散配置マット22aの材質は、載置マット板21の弾性突起群分散配置マット21aと同様である。そして、このブラシ状に分散配置された耐熱性弾性突起群により、載置マット板21の架橋部21a2に載置された医療器具MTを上方から動かないように挟持することができる。
【0039】
トレイケース23は、平たい長方形の箱状をしており、四方の側壁部23dには多数の透孔23eが穿設されている。また、トレイケース23は、長方形をした枠状部23c1と、中央部に長手方向に形成された架橋部23c2とを備え、架橋部23c2の両側方には、2つの窓部23ccが穿設されている。これにより、スチーム噴射ノズル32a,32bから噴射されたスチームが窓部23ccや透孔23eを通過して、トレイケース23に収納された医療器具MTをスチーム洗浄する。トレイケース23の長手方向の左右側面には、前述の中心支軸23a,23bが固定されている(図1参照)。
【0040】
また、架橋部23c2の両端部には、ボルト23f,23gがそれぞれ立設されている。各ボルト23f,23gには、挿通孔21b4,21a4,22a4,22b4が挿通され、蝶ナット24a,24bがそれぞれ螺合されることにより、医療器具MTを挟持する載置マット板21および押圧マット板22を、トレイケース23に対してしっかりとロックする。このロックにより、洗浄トレイ20が回転している場合でも、医療器具MTが動いたり、他の医療器具MTと接触したりすることが無くなり、非常に繊細でかつ高価な医療器具MTを傷付けることなく、スチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥することが可能となる。
【0041】
次に、図5および図6を参照しつつ、本実施例1に係るスチーム器具洗浄装置SJの外観およびスチーム器具洗浄装置SJに配設された操作盤62について説明する。
【0042】
図5に示すように、スチーム器具洗浄装置SJは、箱状の筐体60の手前側にスチーム噴射・エアーブロー複合部SKを開閉する扉61が配置されている。また、筐体60の上方角部には、スチーム器具洗浄装置SJの動作を指示する操作盤62が配設されている。
【0043】
図6に示すように、操作盤62は、各種の制御用ボタンを備えている。左端側から順に、電源ボタン62a、洗浄パターンボタンP1,P2、洗浄方法ボタンA,B,C、洗浄回数ボタン62b1および洗浄回数を表示する表示部62b2、スタートボタン62c、緊急停止ボタン62dである。
【0044】
電源ボタン62aは、スチーム器具洗浄装置SJの電源をON/OFF制御する。
【0045】
洗浄パターンボタンP1,P2には、間欠回転パターンボタンP1と、連続回転パターンボタンP2とがある。
【0046】
間欠回転パターンボタンP1をONにすると、洗浄トレイ20を間欠的に回転させる間欠回転パターンP1で洗浄動作を制御する。詳しくは、間欠回転パターンP1では、洗浄トレイ20の表面側(押圧マット板22側)を上向き水平に停止させた状態で、先ずスチーム噴射ノズル32a,32bを左端から右端まで移動させながらスチームを噴射する(図1(A)参照)。次いで、洗浄トレイ20を180°回転させて洗浄トレイ20の裏面側(トレイケース23側)を上向き水平に停止させた状態で、逆にスチーム噴射ノズル32a,32bを右端から左端まで移動させながらスチームを噴射する。表面側および裏面側のスチーム洗浄を行うことを1行程とする。つまり、表面側および裏面側のスチーム洗浄を3回ずつ行えば、間欠回転パターンP1で3工程のスチーム洗浄を行ったことになる。エアーブロー乾燥する場合についても同様である。
【0047】
また、連続回転パターンボタンP2をONにすると、洗浄トレイ20を連続的に回転させる連続回転パターンP2で洗浄動作を制御する。詳しくは、連続回転パターンP2では、洗浄トレイ20をゆっくりと1回転させながら、先ずスチーム噴射ノズル32a,32bを左端から右端まで移動させながらスチームを噴射する。次いで、洗浄トレイ20をゆっくりと1回転させながら、逆にスチーム噴射ノズル32a,32bを右端から左端まで移動させながらスチームを噴射する。この左端から右端、逆に右端から左端への往復のスチーム洗浄を行うことを1行程とする。つまり、前記往復のスチーム洗浄を3回行えば、連続回転パターンP2で3工程のスチーム洗浄を行ったことになる。エアーブロー乾燥する場合についても同様である。
【0048】
洗浄方法ボタンには、洗浄方法Aを指示するボタンAと、洗浄方法Bを指示するボタンBと、洗浄方法Cを指示するボタンCとがある。
【0049】
ボタンAをONにすると、スチーム洗浄およびエアーブロー乾燥を行う洗浄方法Aが選択され、ボタンBをONにすると、スチーム洗浄のみを行う洗浄方法Bが選択され、ボタンCをオンにすると、エアーブロー乾燥のみを行う洗浄方法Cが選択される。
【0050】
洗浄回数ボタン62b1は、前述の1行程(間欠回転パターンP1または連続回転パターンP2における1行程)を単位として、1回〜5回の行程を洗浄回数として設定することができる。設定された洗浄回数は、表示部62b2に表示される。
【0051】
洗浄パターン、洗浄方法および洗浄回数の全ての設定項目を設定後、スタートボタン62cをONにすると、スチーム器具洗浄装置SJは洗浄動作を開始する。
【0052】
緊急停止ボタン62dをONにすると、スチーム器具洗浄装置SJは、洗浄動作を緊急停止する。
【0053】
次に、このように構成された実施例1に係るスチーム器具洗浄装置SJの動作について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。
【0054】
先ず、載置マット板21を、挿通孔21b4および21a4にボルト23gおよび23fをそれぞれ挿通するように、トレイケース23の所定の収納位置にセットし、洗浄対象物である医療器具MTを載置マット板21の弾性突起群分散配置マット21a上に互いに接触することがないように載置する(ステップS1)。この際、載置マット板21における弾性突起群分散配置マット21aの架橋部21a2上に医療器具MTの中央部を載置し、医療器具MTの刃先部等の非常に繊細な先端部を弾性突起群分散配置マット21aの窓部21aaおよびステンレス板21bの窓部21bbに露呈するように配置する。このようにすれば、血液などが付着し易い医療器具MTの先端部を確実にスチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥することができるようになる。
【0055】
次いで、押圧マット板22を、挿通孔22a4および22b4にボルト23gおよび23fをそれぞれ挿通するように、かつ4つの位置決め孔22a3に4本の位置決めピン21b3をそれぞれ挿通するように、トレイケース23の所定の位置にセットする。これにより、医療器具MTは、弾性突起群分散配置マット21aの耐熱性弾性突起群と弾性突起群分散配置マット22aの耐熱性弾性突起群とによって挟持される。さらに、2個の蝶ナット24a,24bを2個のボルト23f,23gにそれぞれ螺合し、載置マット板21および押圧マット板22をトレイケース23にロックする(ステップS2)。このように、載置マット板21の耐熱性弾性突起群と押圧マット板22の耐熱性弾性突起群とによって医療器具MTを上下方向から挟持するようにしたので、洗浄トレイ20が移動したり回転したりしても医療器具MTが動くことがなくなり、医療器具MTの落下や互いの接触を避けることができる。これにより、医療器具MTの先端部等の繊細な部分の保護を高い確率で図ることができる。
【0056】
そして、スチーム器具洗浄装置SJの扉61を開けて洗浄トレイ20をスチーム噴射・エアーブロー複合部SKにセットしてから(ステップS3)、スチーム器具洗浄装置SJの扉61を閉めて電源ボタン62aをONにする(ステップS4)。
【0057】
続いて、洗浄パターンボタンの間欠回転パターンボタンP1または連続回転パターンボタンP2をONにすることにより、洗浄パターンとして間欠回転パターンP1または連続回転パターンP2のいずれかを選択する(ステップS5)。
【0058】
次に、洗浄方法ボタンA,B,CのいずれかをONにすることにより、洗浄方法A,B,Cのいずれかを選択する(ステップS6)。
【0059】
続いて、洗浄回数ボタン62b1を何回か押圧にして、洗浄回数および/またはエアーブロー回数を所望の回数に設定する(行程数の設定)(ステップS7)。
【0060】
次に、スタートボタン62cをONにしてスチーム器具洗浄装置SJの洗浄動作を開始させる(ステップS8)。
【0061】
スチーム器具洗浄装置SJの洗浄動作が開始されると、前述の各種の設定に応じて、間欠回転パターンP1または連続回転パターンP2のいずれかで、洗浄方法A(スチーム洗浄+エアーブロー乾燥)または洗浄方法B(スチーム洗浄)または洗浄方法C(エアーブロー乾燥)のいずれかの方法でスチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥が実行される(ステップS9)。
【0062】
選択した洗浄パターンおよび洗浄方法でスチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥が終了したならば、洗浄トレイ20をスチーム器具洗浄装置SJから取り出し(ステップS10)、さらに洗浄トレイ20をそのまま滅菌トレイとしてオートクレーブ等の加熱滅菌装置にセットする(ステップS11)。これにより、洗浄後の医療器具MTに直接人手を触れることなく、オートクレーブ等の加熱滅菌装置により医療器具MTを滅菌・消毒することができる。
【0063】
なお、スチーム器具洗浄装置SJがスチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥の動作を実行している際に、何らかの事情で洗浄動作を停止する必要がある場合には、緊急停止ボタン62dをONにすれば、直ちにスチーム器具洗浄装置SJのスチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥の動作は停止される。
【0064】
以上述べたように、本実施例1に係るスチーム器具洗浄装置SJによれば、以下のような一連の処理を繰り返すことが可能となる。
1.洗浄トレイ20毎に医療器具MTの滅菌処理を行い、滅菌処理済みの洗浄トレイ20に収納された医療器具MTのみを手術や治療等のときに使用する。
2.手術や治療等が終わったならば、使用した医療器具MTを洗浄トレイ20の載置マット板21上に並べて載置する。
3.次に、医療器具MTを載置マット板21上に載置したまま、押圧マット板22で挟持して、洗浄トレイ20をそのままスチーム器具洗浄装置SJにセットして、スチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥を行う。
4.続いて、スチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥を終えた医療器具MTをセットした洗浄トレイ20をそのまま滅菌トレイとしてオートクレーブ等の加熱滅菌装置にセットする。
【0065】
このように、実施例1に係るスチーム器具洗浄装置SJによれば、医療器具MTに人手で直に接触するのは、手術や治療等を終えたときに医療器具MTを洗浄トレイ20の載置マット板21上に載置するときだけにすることができる。医療器具MTには人手が触れることがないので、非常に繊細でかつ高価な洗浄対象物を変形または破損することなく、スチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥することができる。
【実施例2】
【0066】
次に、実施例2に係るスチーム器具洗浄装置SJを説明する。実施例2に係るスチーム器具洗浄装置SJは、洗浄トレイ20Aのみが、実施例1に係るスチーム器具洗浄装置SJと相違する。
【0067】
図8に示すように、洗浄トレイ20Aは、医療器具MTを載置する載置マット板21Aと、載置マット板21Aに載置された医療器具MTを挟持する押圧マット板22Aと、載置マット板21Aおよび押圧マット板22Aを収納するトレイケース23Aとを備えて成る。
【0068】
トレイケース23Aにおける架橋部23c2の両端部には、ピン23Ah,23Aiがそれぞれ立設されている。これらピン23Ah,23Aiの頭頂部には、ロック板23Ah1,23Ai2が90°に屈曲可能にそれぞれ取り付けられ、収納された載置マット板21Aおよび押圧マット板22Aをロック状態にすることが可能である。
【0069】
トレイケース23Aに関しての上記ロック機構以外の構成は、実施例1に係るスチーム器具洗浄装置SJのトレイケース23の場合と同様である。
【0070】
載置マット板21Aにおける弾性突起群分散配置マット21Aaの架橋部21a2およびステンレス板21Abの架橋部(図示省略)の両端部には、ピン23Ah,23Aiおよびロック板23Ah1,23Ai1を挿通する挿通孔21Ab4,21Ab5がそれぞれ穿設されている(ステンレス板21Abの挿通孔は図示省略)。
【0071】
載置マット板21Aに関しての上記挿通孔以外の構成は、実施例1に係るスチーム器具洗浄装置SJの載置マット板21と同様である。
【0072】
押圧マット板22Aは、長手方向の長さが載置マット板21Aに同じであり、幅が載置マット板の架橋部21a2よりやや幅広である。そして、押圧マット板22Aにおける弾性突起群分散配置マット22Aaとステンレス板22Abとは貼り合わされ、弾性突起群分散配置マット22Aaからは下方に向けて耐熱性弾性突起群がブラシ状に一面に分散配置されている。この弾性突起群分散配置マット22Aaの材質は、実施例1に係るスチーム器具洗浄装置SJにおける弾性突起群分散配置マット22aの場合と同様である。
【0073】
また、押圧マット板22Aの両端側には、前記ピン23Ah,23Aiおよびロック板23Ah1,23Ai1を挿通する挿通孔22Aa1,22Aa2がそれぞれ穿設されている。
【0074】
このように構成された実施例2に係るスチーム器具洗浄装置SJにおいて、洗浄トレイ20Aを使用する場合には、先ずトレイケース23Aに載置マット板21Aを取り付け、洗浄対象物である医療器具MTを架橋部21a2上に互いに離間するように載置する。載置の際、汚れの激しい先端部等を窓部21Aaaに露呈するように配置する。
【0075】
洗浄対象物である医療器具MTを全て載置マット板21Aの架橋部21a2上に載置した後、押圧マット板22Aをトレイケース23Aに取り付け、さらに2個のロック板23Ah1,23Ai1をそれぞれ内側に90°折り曲げてロックする。このロックにより、載置マット板21Aおよび押圧マット板22Aがトレイケース23Aにしっかりと固定され、スチーム器具洗浄装置SJでスチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥中に洗浄トレイ20Aが回転しても、医療器具MTが動くことがなくなり、非常に繊細でかつ高価な医療器具MTを傷つけたり、破損したりすることを防止することができる。
【0076】
<変形例>
次に、洗浄トレイ20の変形例を説明する。
【0077】
図9に示すように、変形例の洗浄トレイ20Bは、トレイケース23Bおよび載置マット板21Bが、前記実施例2に係るスチーム器具洗浄装置SJのトレイケース23Aおよび載置マット板21Aとそれぞれ同様である。押圧マット板22Bの中央部には、スチ−ム噴射を受ける小さな窓部22B1が穿設されている。押圧マット板22Bの下面には、下方に向けて耐熱性弾性突起群がブラシ状に一面に分散されて配置されている(図示省略)。この弾性突起群分散配置マットの材質は、実施例1に係るスチーム器具洗浄装置における弾性突起群分散配置マット22aの場合と同様である。
【0078】
窓部22B1の上方には、スチーム噴射ノズル32a,32bが、窓部22B1の対角線にある両角部にスチームを噴射するように配置されている。
【0079】
この洗浄トレイ20Bを使用する場合には、載置マット板21Bの上で窓部22B1の大きさに相当する箇所に医療器具MT(図示省略)を載置する。そして、洗浄トレイ20Bをスチーム器具洗浄装置SJのスチーム噴射・エアーブロー複合部SK(図1(A),(B)参照)にセットして、スチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥を行う。ただし、スチーム洗浄の際は、スチーム噴射ノズル32a,32bをスチーム噴射・エアーブロー複合部SKの洗浄室11の中央に停止したまま洗浄を行う。エアーブロー乾燥は、実施例1に係るスチーム器具洗浄装置SJの場合と同様である。
【0080】
本変形例の洗浄トレイ20Bは、少ない数の医療器具MTをスチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥する場合に好適である。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明は、洗浄対象物として眼科用器具等の医療器具MTばかりでなく、生物器具、薬学器具、半導体器具等に一般的に広く利用することができる。
【符号の説明】
【0082】
SJ スチーム器具洗浄装置
SK スチーム噴射・エアーブロー複合部
MT 医療器具(洗浄対象物)
10 トレイ回転部
11 洗浄室
13 回転駆動部
14 スチーム噴射ノズル駆動部
20 洗浄トレイ
21 載置マット板
21a 弾性突起群分散配置マット
21a2 弾性突起群分散配置マットの架橋部
21b ステンレス板
21b2 ステンレス板の架橋部
22 押圧マット板
22a 弾性突起群分散配置マット
22a2 弾性突起群分散配置マットの架橋部
22b ステンレス板
22b2 ステンレス板の架橋部
30 スチーム供給部
32a,32b スチーム噴射ノズル
40 エアーブロー部
42 吹出口
50 排水タンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
耐熱性弾性突起群が表面にブラシ状に分散配置された載置マット板、耐熱性弾性突起群が裏面にブラシ状に分散配置された押圧マット板、および前記載置マット板の耐熱性弾性突起群と前記押圧マット板の耐熱性弾性突起群との間に洗浄対象物を挟持したものを収納するトレイケースからなる洗浄トレイと、
前記洗浄トレイを該洗浄トレイの中心支軸を中心に回転させる回転駆動手段と、
前記載置マット板の耐熱性弾性突起群と前記押圧マット板の耐熱性弾性突起群との間に挟持された洗浄対象物にスチームを噴射して洗浄するスチーム噴射手段と、
前記載置マット板の耐熱性弾性突起群と前記押圧マット板の耐熱性弾性突起群との間に挟持された洗浄対象物に空気を吹き付けて乾燥するエアーブロー手段と
を備えることを特徴とするスチーム器具洗浄装置。
【請求項2】
前記載置マット板に中央架橋部を挟んで一対の窓部が穿設され、前記押圧マット板に前記載置マット板の前記中央架橋部と対応するように中央架橋部を挟んで一対の窓部が穿設されていることを特徴とする請求項1記載のスチーム器具洗浄装置。
【請求項3】
前記載置マット板に中央架橋部を挟んで一対の窓部が穿設され、前記押圧マット板が前記載置マット板の前記中央架橋部と対応するように形成されていることを特徴とする請求項1記載のスチーム器具洗浄装置。
【請求項4】
前記洗浄トレイを連続回転させながら前記スチーム噴射手段および/または前記エアーブロー手段によるスチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥を実行する連続回転パターンと、前記洗浄トレイを間欠回転させながら前記スチーム噴射手段および/または前記エアーブロー手段によるスチーム洗浄および/またはエアーブロー乾燥を実行する間欠回転パターンとのいずれかを選択する洗浄パターン選択手段を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスチーム器具洗浄装置。
【請求項5】
前記スチーム噴射手段を単独で動作させる洗浄方法、前記エアーブロー手段を単独で動作させる洗浄方法、または前記スチーム噴射手段および前記エアーブロー手段をともに動作させる洗浄方法のいずれかを選択する洗浄方法選択手段を備えることを特徴とする請求項4記載のスチーム器具洗浄装置。
【請求項6】
前記洗浄パターン選択手段により選択された洗浄パターンおよび前記洗浄方法選択手段により選択された洗浄方法で洗浄する洗浄回数を選択する洗浄回数選択手段を備えることを特徴とする請求項5記載のスチーム器具洗浄装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2012−223737(P2012−223737A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−95714(P2011−95714)
【出願日】平成23年4月22日(2011.4.22)
【出願人】(506381706)
【Fターム(参考)】