説明

ストップランプスイッチ

【課題】本発明は操作軸の移動に伴い接点が開閉する構成とされたストップランプスイッチに関し、経時劣化を生じることなく確実な接点動作を行わせることを課題とする。
【解決手段】ケース11及びハウジング12と、ケース11に配設されるリードスイッチ14と、ハウジング12に配設されリードスイッチ14の接点を開閉させるための磁界を発生させるマグネット15と、X1,X2方向に移動可能な構成とされた作動軸13と、作動軸13に設けられ前記マグネット15からリードスイッチ14に向かう磁界を遮蔽する遮蔽部材16とを備えるリードスイッチであって、作動軸13の移動に伴い遮蔽部材16がマグネット15からリードスイッチに向かう磁界を遮蔽する第1の位置と、マグネット15からリードスイッチ14に向かう磁界の遮蔽を解除する第2の位置との間で移動するよう構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はストップランプスイッチに係り、特に操作軸の移動に伴い接点が開閉する構成とされたストップランプスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両には制動を行ったことを後続車に知らせるブレーキランプが設けられている。このブレーキランプは、ブレーキペダルの操作によりストップランプスイッチに設けられた接点を開閉することにより点灯及び消灯する構成となっている。
【0003】
従来、ストップランプスイッチは、ブレーキペダルに連動して移動する作動軸と、この作動軸を移動可能に保持するケースと、このケースに設けられた固定接点と、作動軸に設けられブレーキペダルが踏まれた際の作動軸の移動に伴い固定接点と接続する可動接点を有した構成とされている。また、固定接点と可動接点の間に塵埃や油分が付着した場合には、適正な接点間の電気的導通が図れなくなってしまう。
【0004】
このため、例えば特許文献1に開示されているように、ケースと作動接点との間にシール部材を配設する構成が提案されている。このシール部材は、ゴムやエラストマー等の弾性を有する材料により形成されており、摺動部材の移動に伴い変位可能な構成とされている。このシール部材により、固定接点及び可動接点は外部に対して隔離され、よってこの各接点に塵埃や油分が付着するのを防止する構成とされていた。
【特許文献1】特開2004−071452公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した従来のストップランプスイッチでは、固定接点及び可動接点を覆うシール部材がゴム等の弾性材料により形成されており、また作動軸の移動に伴い変形する構成であったため、シール部材に経時劣化が生じた場合には塵埃のシール性が低下してしまい、塵埃等の各接点への付着を確実に防止できなくなるおそれがある。また、シール部材の経時劣化により、シール部材から塵埃が発生することも考えられ、これが各接点に付着した場合にも、適正な接点動作を行うことができなくなってしまう。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、経時劣化を生じることなく確実な接点動作を行いうるストップランプスイッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項1記載の発明は、
筐体と、
該筐体に配設されるリードスイッチと、
前記筐体に配設され、該リードスイッチの接点を開閉させるための磁界を発生させる磁石と、
前筐体の一軸方向に沿って移動可能に設けられた作動軸と、
該作動軸に設けられており、前記磁石から前記リードスイッチに向かう磁界を遮蔽する遮蔽部材とを備えるリードスイッチであって、
前記作動軸の移動に伴い前記遮蔽部材は、前記磁石から前記リードスイッチに向かう磁界を遮蔽する第1の位置と、前記磁石から前記リードスイッチに向かう磁界の遮蔽を解除する第2の位置との間で移動する構成とされていることを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、
請求項1記載のストップランプスイッチにおいて、
前記遮蔽部材に対し、前記磁石を外側に配設すると共に前記リードスイッチを内側に配設したことを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項3記載の発明は、
請求項1記載のストップランプスイッチにおいて、
前記遮蔽部材に対し、前記磁石を内側に配設すると共に前記リードスイッチを外側に配設したことを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項4記載の発明は、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のストップランプスイッチにおいて、
前記リードスイッチを、前記磁石の磁界が及ぶ位置に複数個配設したことを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項5記載の発明は、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のストップランプスイッチにおいて、
前記遮蔽板に複数の開口部を形成し、該遮蔽版が前記第2の位置に位置するとき、前記開口部が前記リードスイッチの接点と対向するよう構成したことを特徴とするものである。
【0013】
また、請求項6記載の発明は、
請求項1または2記載のストップランプスイッチにおいて
前記作動軸を、前記リードスイッチを覆う構造としたことを特徴とする。
【0014】
また、請求項7記載の発明は、
筐体と、
該筐体に配設されるリードスイッチと、
前筐体の一軸方向に沿って移動可能に設けられた作動軸と、
前記作動軸に配設されており、該リードスイッチの接点を開閉させるための磁界を発生させる磁石とを備えるストップランプスイッチであって、
前記作動軸の移動に伴い前記磁石は、前記リードスイッチに磁界を印加しない第1の位置と、前磁界を印加する第2の位置との間で移動する構成とされていることを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項8記載の発明は、
請求項7記載のストップランプスイッチにおいて
前記リードスイッチを、前記磁石の磁界が及ぶ位置に複数個配設したことを特徴とするものである。
【0016】
また、請求項9記載の発明は、
請求項7または8記載のストップランプスイッチにおいて
前記作動軸を、前記リードスイッチを覆う構造としたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、リードスイッチを用いることにより、非接触状態で接点の動作を行うため、シール部に可動箇所がなく、シール部が損傷することを防止することができる。また、リードスイッチはガラス管内に接点が配設された構造であり、ガラス管の内部は不活性ガスが封入或いは真空状態とされているため、ガラス管内に異物が発生するようなこともない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
【0019】
図1は、本発明に係るストップランプスイッチの原理を説明するための図である。図1(A)はブレーキペダルが踏み込まれてない時(以下、ペダル非操作時という)のストップランプスイッチ10Aの状態を示しており、図1(B)はブレーキペダルが踏み込まれている時(以下、ペダル操作時という)のストップランプスイッチ10Aの状態を示している。
【0020】
ストップランプスイッチ10Aは、大略するとケース11、ハウジング12、作動軸13、リードスイッチ14、マグネット15、及び遮蔽部材16等により構成されている。このストップランプスイッチ10Aは、作動軸13がブレーキペダルに当接可能に配設されており、ブレーキペダルの踏み込み及び踏み込み解除操作に追随して作動軸13が移動し、これによりリードスイッチ14がON/OFFしストップランプを点灯及び消灯させるものである。
【0021】
ケース11とハウジング12は組合されることにより、内部に空間を形成する。ケース11には、リードスイッチ14及びコネクタ端子19が配設されている。また、ハウジング12には、作動軸13及びマグネット15が配設されている。
【0022】
リードスイッチ14は、ガラス管23の内部にリード21,22が設けられた構成とされており、各リード21,22のガラス管23から外部に延出した部分はコネクタ端子19に接続されている。このコネクタ端子19は、ストップランプを点灯させるストップランプ駆動回路(図示せず)に接続されている。
【0023】
作動軸13は、ハウジング12に図中矢印X1,X2方向に移動可能に取り付けられている。この作動軸13の内部には、X1方向に開口する収納空間18が形成されている。前記したリードスイッチ14は、この収納空間18内に位置するよう構成されている。また、収納空間18の大きさは、作動軸13がブレーキペダルの操作に伴いX1,X2方向に移動しても、リードスイッチ14に影響を及ぼさない大きさに設定されている。この作動軸13は、バネ17により常に矢印X2方向に付勢された構成とされている。
【0024】
マグネット15は、リードスイッチ14を挟んでN極とS極が対向するようハウジング12に配設されている。従って、後述する遮蔽部材16がリードスイッチ14とマグネット15との間に存在しない場合、マグネット15が発生する磁界がガラス管23内の各リード21,22に作用し、この各リード21,22の接点は接触して導通状態となる。
【0025】
遮蔽部材16は磁界を遮蔽しうる磁性材料により形成された筒状の部材であり、作動軸13に配設されている。よって、遮蔽部材16は、作動軸13の矢印X1,X2方向に移動に伴いX1,X2方向に移動する構成とされている。
【0026】
また、図1(A)に示す作動軸13が矢印X1方向に移動したペダル非操作時においては、遮蔽部材16はリードスイッチ14とマグネット15との間(第1の位置)に位置するよう構成されている。よって、ペダル非操作時においては、遮蔽部材16によりマグネット15の磁界は遮蔽され、磁界がリードスイッチ14に作用することはない。このため、リードスイッチ14はOFF(開成)状態となり、ストップランプは消灯した状態となる。
【0027】
一方、ペダル操作時においては、作動軸13はバネ17のばね力により矢印X2方向に移動し、これに伴い遮蔽部材16もX2方向に移動する。このため、図1(B)に示すように、遮蔽部材16はリードスイッチ14とマグネット15との間の位置から離間し、リードスイッチ14とマグネット15は直接対向した位置(第2の位置)に移動する。よって、マグネット15の磁界はリードスイッチ14に作用し、リードスイッチ14はON(閉成)状態となる。これにより、コネクタ端子19に接続されたストップランプ駆動回路を介してストップランプは点灯する。
【0028】
上記のように本発明に係るストップランプスイッチ10Aは、接点部分にリードスイッチ14を用いることにより、リード21,22に他の部材が直接接触することなく、磁界により非接触状態で接点のON/OFF動作が行われる。また、リード21,22の接点部分はガラス管23内にシールされた状態で配設されている。
【0029】
このため、本発明に係るストップランプスイッチ10Aでは、従来のように接点を保護するシール部に可動箇所が存在せず、よって従来発生していたシール部の損傷も生じることはない。また、リードスイッチ14はガラス管23内に接点が配設された構造であり、ガラス管23の内部は不活性ガスが封入或いは真空状態とされているため、ガラス管23内で異物が発生するようなことはない。よって、極めて信頼性の高く長寿命なストップランプスイッチ10Aを実現することができる。
【0030】
また、作動軸13に収納空間18を設け、その内部にリードスイッチ14が挿入されるよう構成したことにより、リードスイッチ14が挿入されない構成に比べ、ストップランプスイッチ10Aの図中矢印X1,X2方向に対する長さを短くすることができる。
【0031】
即ち、リードスイッチ14が作動軸13内に挿入された寸法分だけ、ストップランプスイッチ10Aを短くすることができる。これにより、狭所であるブレーキペダルの配設位置への取り付け性を高めることができる。尚、上記した図1に示したストップランプスイッチ10Aの作用効果、後述する各実施例に係るストップランプスイッチ10B〜10Fにおいても同様に実現されるものである。
【0032】
続いて、上記した原理に基づいた各実施例に係るストップランプスイッチ10B〜10Fについて説明する。図2乃至図13は、本発明の第1乃至第5実施例に係るストップランプスイッチ10B〜10Fを示している。尚、図2乃至図13において、図1に示した構成と同一或いは対応する構成については同一符号を付してその説明を省略する。
【0033】
まず、本発明の第1実施例であるストップランプスイッチ10Bについて、図2〜図6を参照しつつ説明する。図2に示されるように、1対のコネクタ端子19は、ケース11にインサート成型により一体的に形成される(図2では、便宜上ケース11から分離して図示している)。この1対のコネクタ端子19には、リードスイッチ14が接続される。図4及び図5は、リードスイッチ14を拡大して示している。本実施例では、リードスイッチ14はターミナル20に取り付けられている。
【0034】
ターミナル20は導電性金属により構成されており、保持部材20a、端子部20b、及び接続部20cを一体的に形成した構成とされている。保持部材20aは、ガラス管23を挟持することによりリードスイッチ14を保持する。
【0035】
この際、保持部材20aの位置は、ガラス管23内に配設された接点の位置からずれた位置になるよう設定されている。これにより、ターミナル20に邪魔されることなく、マグネット15の磁界をガラス管23内の接点(リード21,24)に印加することができる。
【0036】
ガラス管23から矢印X2方向に延出する接続部20cは、リードスイッチ14のリード22に接続されている。また、端子部20bはL字状に折曲されており、前記したコネクタ端子19と電気的に接続するよう構成されている。また、リードスイッチ14のX1方向に延出するリード21もL字状に折曲され、コネクタ端子19と電気的に接続されるよう構成されている。
【0037】
マグネット15は略リング状の形状とされており、ハウジング12に圧入されることにより固定される。このマグネット15は、本実施例ではリードスイッチ14の外側に配設された構成とされている。また、遮蔽部材16は筒状形状とされており、作動軸13の内部に圧入される。また、作動軸13には収納空間18が形成されており、前記したターミナル20(リードスイッチ14を含む)はこの収納空間18内に挿入可能な構成とされている。
【0038】
上記構成とされたストップランプスイッチ10Bは、コネクタ端子19がケース11にインサート成型され、リードスイッチ14がターミナル20に保持され、マグネット15が圧入によりハウジング12に固定され、遮蔽部材16が作動軸13に圧入により固定されるため、組み立てを容易に行うことができる。また、図3に示すように、組み立てられたストップランプスイッチ10Bは小型形状となり、ブレーキペダルの配設位置への取り付け性は良好となる。
【0039】
図6は、ストップランプスイッチ10Bの動作を説明するための図である。図6(A)は、ペダル非操作時のストップランプスイッチ10Bを示している。このペダル非操作時においては、作動軸13はバネ17のばね力に抗してブレーキペダルにより図中矢印X1方向に移動されており、この状態において作動軸13に設けられた遮蔽部材16はマグネット15とリードスイッチ14との間に位置している。
【0040】
このため、遮蔽部材16によりマグネット15の磁界は遮蔽され、よって磁界がリードスイッチ14に作用することはない。従って、リードスイッチ14はOFF(開成)状態となり、ストップランプは消灯した状態となる。尚、この状態でリードスイッチ14は、収納空間18内に最も深く挿入された状態となっている。
【0041】
図6(B)は、ブレーキペダルの踏み込み操作が開始され、これに伴い作動軸13がバネ17のばね力により矢印X2方向に移動し、接点開閉切替点まで移動した状態を示している。この接点開閉切替点は、遮蔽部材16がマグネット15が発生する磁界を遮蔽しうる臨界位置である。この状態より更にブレーキペダルが踏み込まれると、作動軸13は接点開閉切替点を越えて更に矢印X2方向に移動する。
【0042】
図6(C)は、作動軸13が矢印X2方向に移動したペダル操作時状態を示している。この状態では、遮蔽部材16はリードスイッチ14とマグネット15との間の位置から離間しており、リードスイッチ14とマグネット15は直接対向した状態となる。よって、マグネット15の磁界(図中、矢印で示す)はリードスイッチ14に作用し、リードスイッチ14はON(閉成)状態となる。これにより、コネクタ端子19に接続されたストップランプ駆動回路を介してストップランプは点灯する。
【0043】
次に、本発明の第2実施例であるストップランプスイッチ10Cについて説明する。
【0044】
図7は、本発明の第2実施例であるストップランプスイッチ10Cを示している。本実施例に係るストップランプスイッチ10Cは、2つのリードスイッチ14,25と、2つの遮蔽部材16A,16Bと、2つのマグネット15A,15Bを有することを特徴としている。リードスイッチ14は、第1実施例と同様にブレーキランプのON/OFFに用いられるものである。
【0045】
これに対してリードスイッチ25は、ブレーキペダルが操作されたことを検出するブレーキスイッチとして機能するものである。後述するように、リードスイッチ25は、ブレーキペダルが踏み込み操作されていないペダル非操作時においてON(閉成)となり、ブレーキペダルが踏み込み操作されたペダル操作時においてOFF(開成)するよう構成されている。
【0046】
このリードスイッチ25はコネクタ端子26に接続されており、このコネクタ端子26は例えばエンジンコントロールユニット(ECU)に接続されている。ECUは、リードスイッチ25から送られるブレーキ信号によりブレーキペダルの操作状態を検知することができる。尚、本実施例ではリードスイッチ25は、ケース11に図面に対し鉛直方向に延在するよう取り付けられており、矢印X1,X2方向への大型化を防止する構成とされている。
【0047】
第1のマグネット15Aは、第1実施例に係るストップランプスイッチ10Bのマグネット15と略同一構成とされている。即ち、第1のマグネット15Aは、リードスイッチ14と対向するようハウジング12に配設されている。これに対して第2のマグネット15Bは、リードスイッチ25と対向するようケース11に固定されている。この第2のマグネット15Bの配設位置は、第2のマグネット15Bの磁界がリードスイッチ25に作用しうる位置に設定されている。
【0048】
第1の遮蔽部材16Aは、第1実施例に係るストップランプスイッチ10Bの遮蔽部材16と略同一構成とされている。即ち、第1の遮蔽部材16Aは作動軸13に固定されており、作動軸13がX1方向に移動したペダル非操作時(図7(A)に示す)において第1のマグネット15Aとリードスイッチ14との間に位置してマグネット15の磁界を遮蔽し、磁界がリードスイッチ14に作用するのを防止する。また、作動軸13がX2方向に移動したペダル操作時(図7(B)に示す)において第1のマグネット15Aとリードスイッチ14との間から離間してマグネット15の磁界がリードスイッチ14に作用するのを許容する。
【0049】
これに対して第2の遮蔽部材16Bは磁界を遮蔽できる磁性体材料により形成されており、筒状部30と鍔部31を有した構成とされている。この第2の遮蔽部材16Bも作動軸13に固定されており、その固定位置は第1の遮蔽部材16Aの固定位置よりも矢印X1方向側とされている。
【0050】
更に、第2の遮蔽部材16Bの所定位置には開口部27が形成されている。この開口部27は、作動軸13が図中矢印X1方向に移動したペダル非操作時(図7(A)に示す)において、リードスイッチ25及び第2のマグネット15Bと対向するよう構成されている。従って、ペダル非操作時において、第2のマグネット15Bの磁界はリードスイッチ25に作用し、よってリードスイッチ25はON(閉成)状態となる。
【0051】
これに対し、作動軸13が図中矢印X1方向に移動したペダル操作時(図7(B)に示す)においては、第2の遮蔽部材16Bはリードスイッチ25と第2のマグネット15Bとの間に位置して第2のマグネット15Bの磁界を遮蔽し、磁界がリードスイッチ25に作用するのを防止している。従って、ペダル操作時において、第2のマグネット15Bの磁界がリードスイッチ25に作用することはなく、よってリードスイッチ25はOFF(開成)状態となる。
【0052】
上記した第2実施例に係るストップランプスイッチ10Cによれば、同時に2つのリードスイッチ14,25から信号を取り出すことができる。このため、一つのストップランプスイッチ10Cから二つの信号を取り出すことができる。また、第2の遮蔽部材16Aにあっては、開口部27の配設位置を適宜選定することにより、ペダル非操作時においてリードスイッチ25をONすることも、またペダル操作時においてリードスイッチ25をONすることも可能となり、ストップランプスイッチ10Cの設定の自由度を高めることができる。
【0053】
次に、本発明の第3実施例について説明する。
【0054】
図8及び図9は、本発明の第3実施例であるストップランプスイッチ10Dを示している。尚、図8及び図9は、本実施例の特徴となるストップランプスイッチ10Dのケース11の近傍のみを拡大して示しており、ハウジング12及び作動軸13の記載は省略するものとする。
【0055】
本実施例も第2実施例と同様に2つのリードスイッチ14,25を有した構成とされている。このリードスイッチ14,25は、図9に示すように、ケース11の上に平衡に並んで配設された構成とされている。
【0056】
また、本実施例では、遮蔽部材16はリードスイッチ14,25に対して共通な構成とされている。また、マグネット15は平板形状とされており、このマグネット15もリードスイッチ14,25に対して共通な構成とされている。
【0057】
遮蔽部材16は、図示しない作動軸13により図中矢印X1,X2方向に移動可能な構成とされている。この遮蔽部材16の側縁は、図8(C)に示すように内側に折曲され、この折曲部分はケース11にX1,X2方向に延在するよう形成された案内溝28にスライド可能に係合した構成とされている。よって、遮蔽部材16は作動軸13の移動に伴い、リードスイッチ14,25に対して精度良く矢印X1,X2方向に移動する構成となっている。
【0058】
また、遮蔽部材16には開口部27A,27Bが形成されている。開口部27Aはリードスイッチ14に対応して形成されており、開口部27Bはリードスイッチ25に対応して形成されている。具体的には、遮蔽部材16(作動軸13)が矢印X1方向に移動したペダル非操作時(図8に示す状態)において、開口部27Aはリードスイッチ14の接点位置から離間した位置にあるよう設定され、また開口部27Bはリードスイッチ25の接点と対向した位置にあるよう設定されている。
【0059】
また、遮蔽部材16が矢印X2方向に移動したペダル操作時において、開口部27Aはリードスイッチ14の接点と対向した位置にあるよう設定され、また開口部27Bはリードスイッチ25の接点位置から離間した位置にあるよう設定されている。また、マグネット15の磁界は、リードスイッチ14及びリードスイッチ25に作用しうるよう構成されている。
【0060】
上記構成とされたストップランプスイッチ10Dは、ペダル非操作時においてはマグネット15の磁界は開口部27Bを介してリードスイッチ25の接点に作用し、よってリードスイッチ25はON(閉成)された状態となる。これに対してリードスイッチ14は、マグネット15の磁界が遮蔽部材16により遮蔽されるため、OFF(開成)状態となる。
【0061】
逆に、ペダル操作時においてはマグネット15の磁界は開口部27Aを介してリードスイッチ14の接点に作用し、よってリードスイッチ14はON(閉成)された状態となる。これに対してリードスイッチ25は、マグネット15の磁界が遮蔽部材16により遮蔽されるため、OFF(開成)状態となる。
【0062】
上記した第3実施例に係るストップランプスイッチ10Dによっても、第2実施例と同様に同時に2つのリードスイッチ14,25から信号を取り出すことができる。また、開口部27A,27Bの配設位置を適宜選定することにより、ストップランプスイッチ10Dの設定の自由度を高めることができる。更に、マグネット15が1個で済むため、第2実施例に係るストップランプスイッチ10Cに比べて部品点数の削減を図ることができる。
【0063】
次に、本発明の第4実施例について説明する。
【0064】
図10〜図12は、本発明の第4実施例であるストップランプスイッチ10Eを説明するための図である。尚、図10は、本実施例の特徴となるストップランプスイッチ10Dのケース11の近傍のみを拡大して示しており、ハウジング12及び作動軸13の記載は省略するものとする。
【0065】
本実施例に係るストップランプスイッチ10Eは、遮蔽部材16の内側にマグネット15を配設すると共に、遮蔽部材16の外側にリードスイッチ14,15を配設したことを特徴としている。図12は、遮蔽部材16を取り外したマグネット15近傍を拡大して示す図である。同図に示すように、マグネット15はケース11に1個配設されており、その配設位置は遮蔽部材16の配設位置の内部となるよう構成されている。
【0066】
遮蔽部材16は、図11に拡大して示すように、上面視でU字形状を有しており、その両側縁がケース11に形成された案内溝28に案内されることにより矢印X1,X2方向に移動可能な構成とされている。この遮蔽部材16は作動軸13の下端に固定されており、よって遮蔽部材16が矢印X1,X2方向に移動するのに伴い矢印X1,X2方向に移動する。
【0067】
また、遮蔽部材16には開口部27A,27Bが形成されている(図11参照)。この開口部27A,27Bの形成位置は、第3実施で説明した開口部27A,27Bの配設位置と等価の位置に設定されている。
【0068】
よって、ストップランプスイッチ10Eは、ペダル非操作時においてはマグネット15の磁界は開口部27Bを介してリードスイッチ25の接点に作用する。よって、リードスイッチ25はON(閉成)された状態となる。これに対してリードスイッチ14は、マグネット15の磁界が遮蔽部材16により遮蔽されるため、OFF(開成)状態となる。
【0069】
逆に、ペダル操作時においてはマグネット15の磁界は開口部27Aを介してリードスイッチ14の接点に作用し、よってリードスイッチ14はON(閉成)された状態となる。これに対してリードスイッチ25は、マグネット15の磁界が遮蔽部材16により遮蔽されるため、OFF(開成)状態となる。
【0070】
本実施例では、マグネット15を遮蔽部材16の内側に配設することにより、小型のリードスイッチ14で複数のリードスイッチ14,25に磁界印加を行うことができ、ストップランプスイッチ10Eの小型化を図ることができる。また、2つのリードスイッチ14,25を有しているため、前記した第2及び第3実施例で述べたと同様の効果を実現することができる。
【0071】
次に、本発明の第5実施例について説明する。
【0072】
図13は、本発明の第5実施例であるストップランプスイッチ10Fを示している。前記した各実施例では、遮蔽部材16,16A,16Bを設けた構成とされていたが、本実施例では遮蔽部材16,16A,16Bを用いることなくリードスイッチ14,25の接点のON/OFFを行うよう構成したことを特徴とするものである。
【0073】
本実施例では、マグネット15は作動軸13の矢印X1方向の端部に形成された鍔部32に配設されている。よって、マグネット15は作動軸13の矢印X1,X2方向の移動に伴いX1,X2方向に移動する構成とされている。また、リードスイッチ25は、他の実施例と同様にケース11に配設されるが、その配設位置はマグネット15と対向する位置(矢印X1,X2方向に対し対向する位置)とされている。
【0074】
従って、作動軸13がX1方向に移動したペダル非操作時では、図13(A)に示すように、マグネット15がリードスイッチ25に近接する。これにより、マグネット15の磁界はリードスイッチ25に作用し、リードスイッチ25はON(閉成)状態となる。これに対し、作動軸13がX2方向に移動したペダル操作時では、図13(B)に示すように、マグネット15はリードスイッチ25から離間した状態となる。これにより、マグネット15の磁界はリードスイッチ25に作用しなくなり、リードスイッチ25はOFF(開成)状態となる。
【0075】
一方、リードスイッチ14は、作動軸13に形成された収納空間18内に挿入可能な構成とされている。また、マグネット15は、前記のように作動軸13のX1方向の端部に設けられている。従って、図13(A)に示すペダル非操作時では、リードスイッチ14の大部分は収納空間18内に挿入された状態となっており、マグネット15の磁界はリードスイッチ14の接点に作用するようなことはない。よって、リードスイッチ14はペダル非操作時においてはOFF(開成)された状態となる。
【0076】
これに対してブレーキペダルが踏み込まれることにより作動軸13が矢印X2方向に移動すると、これに伴いマグネット15もX2方向に移動する。また、作動軸13がX2方向に移動することにより、ケース11に固定されているリードスイッチ14は収納空間18内から外部に露出された状態となる。
【0077】
そして、ペダル操作時において、図13(B)に示すように、マグネット15はリードスイッチ14と対向した状態となる(矢印Y1,Y2方向に対し対向した状態となる)。よって、リードスイッチ14は、ペダル操作時においてON(閉成)状態なる。
【0078】
上記のように、本実施例に係るストップランプスイッチ10Fは、2つのリードスイッチ14.25を一つのマグネット15で遮蔽部材を用いることなくON/OFFすることができる。よって、前記した各実施例に比べて部品点数の削減、組み立て性の向上、及び小型化を図ることが可能となる。
【0079】
次に、本発明の第5実施例の変形例について説明する。
【0080】
図14及び図5は、本発明の第5実施例の変形例であるストップランプスイッチ10Gを示している。本変形例に係るストップランプスイッチ10Gも前記した前記した第5実施例に係るストップランプスイッチ10Fと同様に遮蔽部材を用いることなくリードスイッチ14,25の接点のON/OFFする構成とされている。
【0081】
しかしながら、本変形例係るストップランプスイッチ10Gは、マグネット15としてリング形状のマグネットを用いている点、及びリードスイッチ25を作動軸13の移動方向(矢印X1,X2方向)に延在するよう配置した点において第5実施例に係るストップランプスイッチ10Eと異なった構成とされている。
【0082】
本変形例のように、リードスイッチ25をX1,X2方向に延在するよう配置することにより、リードスイッチ14とリードスイッチ25は略平行に配置された構成となる。また、リードスイッチ14の接点位置とリードスイッチ25の接点位置は、X1,X2方向にずれるよう配置されている。具体的には、リードスイッチ14の接点位置(磁界によりON/OFFされる位置)は、リードスイッチ25の接点位置に対して矢印X2方向に所定量ずれた構成となっている。
【0083】
また、前記のように本変形例ではリング形状マグネット15を用いているが、リードスイッチ14はこのリング形状マグネット15の内側に配設され、リードスイッチ25はリング形状マグネット15の外側に配設された構成としている。このリング形状マグネット15は作動軸13に取り付けられており、またリードスイッチ14,25はケース11に固定されているため、作動軸13がX1,X2方向に移動することにより、マグネット15はリードスイッチ14,25に対してX1,X2方向に移動する。
【0084】
作動軸13がX1方向に移動したペダル非操作時では、図14(A)に示すように、リング形状マグネット15はリードスイッチ25の接点に近接する。これにより、リング形状マグネット15の磁界はリードスイッチ25の接点に作用し、リードスイッチ25はON(閉成)状態となる。この際、リードスイッチ14の接点はリードスイッチ25の接点からずれた位置にあるため、リング形状マグネット15の磁界がリードスイッチ14の接点に作用することはなく、よってリードスイッチ14はOFF(開成)された状態となる。
【0085】
これに対し、作動軸13がX2方向に移動したペダル操作時では、図14(B)に示すように、リング形状マグネット15はリードスイッチ14の接点に近接する。これにより、リング形状マグネット15の磁界はリードスイッチ14の接点に作用し、リードスイッチ14はON(閉成)状態となる。この際、リードスイッチ25の接点はリードスイッチ14の接点からずれた位置となるため、リング形状マグネット15の移動に伴いその磁界がリードスイッチ25の接点に作用しない状態となり、よってリードスイッチ25はOFF(開成)された状態となる。
【0086】
上記のように、本変形例に係るストップランプスイッチ10Gも前記した第5実施例のストップランプスイッチ10Fと同様に、2つのリードスイッチ14.25を一つのマグネット15で遮蔽部材を用いることなくON/OFFすることができる。よって、他の実施例に比べて部品点数の削減、組み立て性の向上、及び小型化を図ることが可能となる。
【0087】
また、本変形例では、マグネット15としてリング形状のものを用い、その内側にリードスイッチ14を、またその外側にリードスイッチ25を配設した構成としたため、小型化のマグネット15で各リードスイッチ14,25に磁界を作用させることが可能となり、ストップランプスイッチ10Gの小型化を図りつつ、確実なスイッチ動作を確保することが可能となる。
【0088】
また、作動軸13の移動に伴うリードスイッチ14のON/OFFのタイミング、また作動軸13の移動に伴うリードスイッチ25のON/OFFのタイミングは、ケース11及びハウジング12内におけるリードスイッチ14の接点位置及びリードスイッチ25の接点位置を調整することにより可変することができる。特に、本変形例のようにリードスイッチ14とリードスイッチ25を平行に配置した場合に、各リードスイッチ14,25のそれぞれに対してこの調整を行うことが可能となる。
【0089】
また、本変形例においてもリードスイッチ14は作動軸13に形成された収納空間18内に挿入する構成とされている。このため、リードスイッチ14の接点位置を作動軸13の移動領域に係らず設定することができ、よってリードスイッチ14,25のON/OFFタイミングの設定の自由度を高めることができる。
【0090】
尚、上記した各実施例では、リードスイッチを1個または2個配設した構成を例に挙げて説明したが、リードスイッチの配設数はこれに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】図1は、本発明のストップランプスイッチの基本構成を説明するための図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施例であるストップランプスイッチの分解斜視図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施例であるストップランプスイッチの組み立て状態を示す斜視図である。
【図4】図4は、リードスイッチ及びターミナルを説明するための側面図である。
【図5】図5は、リードスイッチ及びターミナルを説明するための斜視図である。
【図6】図6は、本発明の第1実施例であるストップランプスイッチの動作を説明するための図である。
【図7】図7は、本発明の第2実施例であるストップランプスイッチの構成及び動作を説明するための断面図である。
【図8】図8は、本発明の第3実施例であるストップランプスイッチのケース近傍を拡大して示す図である。
【図9】図9は、本発明の第3実施例であるストップランプスイッチの遮蔽部材を取り外した状態のケースを拡大して示す図である。
【図10】図10は、本発明の第4実施例であるストップランプスイッチのケース近傍を拡大して示す斜視図である。
【図11】図11は、本発明の第4実施例であるストップランプスイッチに設けられる遮蔽部材を示す斜視図である。
【図12】図12は、本発明の第4実施例であるストップランプスイッチの遮蔽部材を取り外した状態のケースを拡大して示す斜視図である。
【図13】図13は、本発明の第5実施例であるストップランプスイッチの構成及び動作を説明するための断面図である。
【図14】図14は、本発明の第5実施例の変形例であるストップランプスイッチの構成及び動作を説明するための断面図である。
【図15】図15は、本発明の第5実施例の変形例であるストップランプスイッチの分解斜視図である。
【符号の説明】
【0092】
10A〜10G ストップランプスイッチ
11 ケース
12 ハウジング
13 作動軸
14,25 リードスイッチ
15 マグネット
15A 第1のマグネット
15B 第2のマグネット
16 遮蔽部材
16A 第1の遮蔽部材
16B 第2の遮蔽部材
17 バネ
18 収納空間
19 コネクタ端子
20 ターミナル
21,22 リード
23 ガラス管
26 コネクタ端子
27,27A,27B 開口部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
該筐体に配設されるリードスイッチと、
前記筐体に配設され、該リードスイッチの接点を開閉させるための磁界を発生させる磁石と、
前筐体の一軸方向に沿って移動可能に設けられた作動軸と、
該作動軸に設けられており、前記磁石から前記リードスイッチに向かう磁界を遮蔽する遮蔽部材とを備えるリードスイッチであって、
前記作動軸の移動に伴い前記遮蔽部材は、前記磁石から前記リードスイッチに向かう磁界を遮蔽する第1の位置と、前記磁石から前記リードスイッチに向かう磁界の遮蔽を解除する第2の位置との間で移動する構成とされていることを特徴とするストップランプスイッチ。
【請求項2】
前記遮蔽部材に対し、前記磁石を外側に配設すると共に前記リードスイッチを内側に配設したことを特徴とする請求項1記載のストップランプスイッチ。
【請求項3】
前記遮蔽部材に対し、前記磁石を内側に配設すると共に前記リードスイッチを外側に配設したことを特徴とする請求項1記載のストップランプスイッチ。
【請求項4】
前記リードスイッチを、前記磁石の磁界が及ぶ位置に複数個配設したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のストップランプスイッチ。
【請求項5】
前記遮蔽板に複数の開口部を形成し、該遮蔽版が前記第2の位置に位置するとき、前記開口部が前記リードスイッチの接点と対向するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のストップランプスイッチ。
【請求項6】
前記作動軸を、前記リードスイッチを覆う構造としたことを特徴とする請求項1または2記載のストップランプスイッチ。
【請求項7】
筐体と、
該筐体に配設されるリードスイッチと、
前筐体の一軸方向に沿って移動可能に設けられた作動軸と、
前記作動軸に配設されており、該リードスイッチの接点を開閉させるための磁界を発生させる磁石とを備えるストップランプスイッチであって、
前記作動軸の移動に伴い前記磁石は、前記リードスイッチに磁界を印加しない第1の位置と、前磁界を印加する第2の位置との間で移動する構成とされていることを特徴とするストップランプスイッチ。
【請求項8】
前記リードスイッチを、前記磁石の磁界が及ぶ位置に複数個配設したことを特徴とする請求項7記載のストップランプスイッチ。
【請求項9】
前記作動軸を、前記リードスイッチを覆う構造としたことを特徴とする請求項7または8記載のストップランプスイッチ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−287529(P2007−287529A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−114976(P2006−114976)
【出願日】平成18年4月18日(2006.4.18)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(594183299)株式会社松尾製作所 (35)
【Fターム(参考)】