説明

ストラップ連続体、インレット連続体及びICラベル連続体の製造方法

【課題】 ICチップとアンテナとを備えたICラベルやICカード等を製造する工程において、静電気によってICチップが破損されるのを簡単かつ確実に防止する。
【解決手段】 絶縁性のストラップ用シート材41の片面に所要間隔を介して設けられた一対の電極42に接続させるようにしてICチップ1が取り付けられたストラップ40が複数配列されたストラップ連続体において、又は絶縁性のインレット用シート材11の片面に所要間隔を介した一対のチップ取付部12aを有するアンテナ12が形成されると共に一対のチップ取付部の間にICチップが取り付けられたインレットが複数配列されたインレット連続体において、ストラップ又はインレットの配列方向に伸びたアース用の導電ライン43,13を形成し、この導電ラインに上記の電極又はアンテナを接続させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ICチップとアンテナとを備えたICラベルやICカード等を製造するのに使用するストラップ連続体及びインレット連続体、またインレット連続体を用いたICラベル連続体の製造方法に係り、ICラベルやICカード等を製造する工程において、静電気によってICチップが破損するのを簡単かつ確実に抑制できるようにした点に特徴を有するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ICチップとアンテナとを備えたICラベルやICカード等を用いたRFID(Radio Frequency Identification)システムが様々な分野で利用されるようになっている。
【0003】
ここで、上記のRFIDシステムに使用されるICラベルやICカード等を製造するにあたっては、例えば、図1に示すように、絶縁性のインレット用シート材11の片面に、チップ取付部12aが所要間隔を介するようにして一対のアンテナ12が設けられると共にこの一対のアンテナ12におけるチップ取付部12a間にICチップ1が取り付けられてなるインレット10が複数配列されたインレット連続体を用いるようにしている。
【0004】
そして、このインレット連続体を用いてICラベルを製造するにあたっては、例えば、図2に示すように、アンテナ12やICチップ1が設けられたインレット用シート材11の反対側の面に粘着層21を介して剥離シート22を貼着させる一方、アンテナ12やICチップ1が設けられたインレット用シート材11の面に接着層23を介して表面シート24を接着させるようにする。その後、このインレット連続体における各インレット10を分離させるようにして、上記の表面シート24とインレット用シート材11とを型抜きし、インレット10を含む部分を除くかす部分を取り除くようにかすとりを行い、図3に示すように、剥離シート22上に剥離可能にICラベル30が配列されたICラベル連続体を製造するようにしている。
【0005】
しかし、上記のようにして剥離シート22上にICラベル30が配列されたICラベル連続体を製造する場合、その製造工程の各段階において静電気が発生し、この静電気によりICチップ1が破損されて不良品が発生し、正常なICラベル30の製造効率が悪くなるという問題があった。
【0006】
このため、近年においては、上記のようにしてICラベル連続体を製造する各工程において、除電布や除電ブラシを用いた除電装置を設け、各除電装置をインレット連続体や表面シート等に接触させて除電を行うようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
しかし、上記のようにICラベル連続体を製造する各工程において除電装置を設ける場合、多くの除電装置が必要になってコストが高くつくと共にICラベルを製造する設備が大型化し、さらに各除電装置を適切な位置にセットする必要があり、その作業が面倒であるという問題があった。
【0008】
また、上記のように除電布や除電ブラシを用いた除電装置をインレット連続体や表面シート等に接触させて除電を行う場合、除電装置が接触している箇所において除電が行われるだけであり、除電装置が接触していない部分において、静電気によりICチップが破損されるという問題が依然として存在した。
【0009】
また、上記のようなインレット連続体を製造するにあたり、図4に示すように、絶縁性のストラップ用シート材41の片面に、所要間隔を介して設けられた一対の電極42に接続させるようにしてICチップ1が取り付けられてなるストラップ40が複数配列されたストラップ連続体を製造し、このストラップ連続体から各ストラップ40を切り出して、図5に示すように、このストラップ40における一対の電極42を上記の一対のアンテナ12におけるチップ取付部12aに取り付けて、チップ取付部12a間にICチップ1が取り付けられたインレット10を形成することも行われている。
【0010】
ここで、上記のようなストラップ連続体を製造する場合においても、その製造工程において静電気が発生し、この静電気によりICチップ1が破損されて不良品が発生するという問題があった。
【特許文献1】特開2002−279389号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
この発明は、ICチップとアンテナとを備えたICラベルやICカード等を製造する場合における上記のような様々な問題を解決することを課題とするものである。
【0012】
すなわち、この発明は、ICチップとアンテナとを備えたICラベルやICカード等を製造するのに使用するストラップ連続体やインレット連続体を改良し、ICラベルやICカード等を製造する場合に静電気によってICチップが破損されるのを簡単かつ確実に防止できるようにすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この発明におけるストラップ連続体においては、上記のような課題を解決するため、絶縁性のストラップ用シート材の片面に、所要間隔を介して設けられた一対の電極に接続させるようにしてICチップが取り付けられてなるストラップが複数配列されたストラップ連続体において、上記のストラップ用シート材にストラップの配列方向に伸びたアース用の導電ラインを形成し、この導電ラインに各ストラップにおける電極を接続させるようにした。
【0014】
ここで、上記のようにストラップ用シート材にストラップの配列方向に伸びたアース用の導電ラインを形成し、この導電ラインに各ストラップにおける電極を接続させるにあたっては、上記の導電ラインをストラップにおける一対の電極の両側に設け、各ストラップにおける電極を近接した導電ラインに接続させるようにすることができる。
【0015】
また、この発明におけるインレット連続体においては、上記のような課題を解決するため、絶縁性のインレット用シート材の片面に、所要間隔を介した一対のチップ取付部を有するアンテナが形成されると共にこの一対のチップ取付部の間にICチップが取り付けられてなるインレットが複数配列されたインレット連続体において、上記のインレット用シート材にインレットの配列方向に伸びたアース用の導電ラインを形成し、この導電ラインに各インレットにおけるアンテナを接続させるようにした。
【0016】
ここで、上記のインレット用シート材に、チップ取付部を有する分離された一対のアンテナが所要間隔を介するようにして形成されている場合には、この一対のアンテナの両側に導電ラインを設け、各インレットにおけるアンテナをそれぞれ近接した導電ラインに接続させるようにすることができる。
【0017】
また、この発明におけるインレット連続体において、所要間隔を介した一対のチップ取付部の間にICチップを取り付けるにあたっては、一対の電極に接続させるようにしてICチップが取り付けられたストラップを用い、このストラップにおける一対の電極を上記の一対のチップ取付部に取り付けるようにすることも可能である。
【0018】
また、この発明におけるICラベル連続体の製造方法においては、絶縁性のインレット用シート材の片面に、所要間隔を介した一対のチップ取付部を有するアンテナが形成されると共にこの一対のチップ取付部の間にICチップが取り付けられてなるインレットが複数配列されたインレット連続体を用いてICラベル連続体を製造するにあたり、各インレットにおけるアンテナを接続させたアース用の導電部を介してアースさせるようにしたのである。
【0019】
ここで、この発明におけるICラベル連続体の製造方法において、インレット連続体としては、この発明における上記のインレット連続体を用いることができる。
【発明の効果】
【0020】
この発明のストラップ連続体においては、上記のように絶縁性のストラップ用シート材にストラップの配列方向に伸びたアース用の導電ラインを形成し、この導電ラインに各ストラップにおける電極を接続させたため、この導電ラインをアースさせることにより、ストラップ連続体においいて静電気が発生しても、またストラップ連続体から各ストラップを切り離すようにして各ストラップを製造する工程において静電気が発生しても、この静電気が上記の導電ラインを流れてアースされ、電荷が溜まりにくくなる。
【0021】
この結果、ストラップ連続体及びこのストラップ連続体からストラップを製造する工程において、それぞれ除電装置を設けなくても、各ストラップにおける一対の電極に接続されたICチップが静電気によって破損されるのが簡単かつ確実に防止されるようになる。
【0022】
また、この発明におけるインレット連続体においては、上記のように絶縁性のインレット用シート材にインレットの配列方向に伸びたアース用の導電ラインを形成し、この導電ラインに各インレットにおけるアンテナを接続させるようにしたため、この導電ラインをアースさせることにより、このインレット連続体を製造する工程や、このインレット連続体からICラベルやICカード等を製造する工程において静電気が発生しても、この静電気が上記の導電ラインを流れてアースされ、電荷が溜まりにくくなる。
【0023】
この結果、このインレット連続体及びこのインレット連続体からICラベルやICカード等を製造する各工程において、従来のようにそれぞれ除電装置を設けなくても、各インレットにおける一対のチップ取付部の間に取り付けられたICチップが静電気によって破損されるのが簡単かつ確実に防止されるようになり、従来のように多くの除電装置を設ける必要がなく、コストが低減されると共にICラベルやICカード等を製造する設備が大型化するということもなく、さらに各除電装置を適切な位置にセットする面倒な作業を行う必要もなくなる。
【0024】
この発明におけるICラベル連続体の製造方法のように、絶縁性のインレット用シート材の片面に、所要間隔を介した一対のチップ取付部を有するアンテナが形成されると共にこの一対のチップ取付部の間にICチップが取り付けられてなるインレットが複数配列されたインレット連続体を用いてICラベル連続体を製造するにあたり、各インレットにおけるアンテナを接続させたアース用の導電部を介してアースさせると、静電気が各インレットにおけるアンテナから流れてアースされ、各インレットにおけるアンテナに電荷が溜まりにくくなり、ICチップが静電気によって破損されるのが防止されるようになる。特に、ICラベル連続体を製造するにあたり、この発明における上記のインレット連続体を用いると、各インレットにおけるアンテナを接続させたアース用の導電部となる上記の導電ラインを通して静電気が適切に流れてアースされるようになり、各インレットにおけるアンテナに電荷が溜まるのが簡単かつ確実に防止されるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、この発明の実施形態に係るストラップ連続体及びインレット連続体について、またインレット連続体を用いたICラベル連続体の製造方法について具体的に説明する。なお、この発明に係るストラップ連続体及びインレット連続体、またICラベル連続体の製造方法は、特に下記の実施形態に示したものに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
【0026】
(実施形態1)
この実施形態1におけるインレット連続体においては、図6に示すように、チップ取付部12aが所要間隔を介して対向する一対のアンテナ12が絶縁性のインレット用シート材11の片面に複数配列され、このように配列された一対のアンテナ12の両側にその配列方向に沿ってアース用の導電ライン13が形成されると共に、上記の一対の各アンテナ12がそれぞれ近接した側の導電ライン13にリード部12bによって接続されたものを用いるようにしている。
【0027】
そして、この実施形態1においては、図7に示すように、上記のように配列された各アンテナ12を上記の各リード部12b及び導電ライン13を介してアースさせ、この状態で、上記のように配列された一対の各アンテナ12におけるチップ取付部12a間にICチップ1を取り付けて、インレット10が複数配列されたインレット連続体を製造するようにしている。
【0028】
ここで、上記のように各アンテナ12をリード部12b及び導電ライン13を介してアースさせた状態で、ICチップ1をアンテナ12におけるチップ取付部12a間に取り付けるようにすると、静電気が発生しても、この静電気が各アンテナ12から各導電ライン13を流れてアースされるようになり、ICチップ1が静電気によって破損されるのが防止されるようになる。
【0029】
次に、この実施形態1におけるインレット連続体を用いてICラベル30を製造するにあたっては、上記のように配列された各アンテナ12をリード部12b及び導電ライン13を介してアースさせ、この状態で、図8及び図9に示すように、アンテナ12やICチップ1が設けられたインレット用シート材11の反対側の面に粘着層21を介して剥離シート22を貼着させる一方、アンテナ12やICチップ1が設けられたインレット用シート材11の面に接着層23を介して表面シート24を接着させるようにする。
【0030】
ここで、上記のようにインレット連続体に設けられた各導電ライン13を介して各アンテナ12をアースさせると、上記のようにアンテナ12やICチップ1が設けられたインレット用シート材11の反対側の面に粘着層21を介して剥離シート22を貼着させる工程や、アンテナ12やICチップ1が設けられたインレット用シート材11の面に接着層23を介して表面シート24を接着させる工程等において静電気が発生しても、この静電気が各アンテナ12から各導電ライン13を流れてアースされるようになり、各アンテナ12におけるチップ取付部12a間に取り付けられたICチップ1が静電気によって破損されるのが確実に防止されるようになる。
【0031】
そして、上記のようにアンテナ12やICチップ1が設けられたインレット用シート材11の反対側の面に粘着層21を介して剥離シート22を貼着させると共に、アンテナ12やICチップ1が設けられたインレット用シート材11の面に接着層23を介して表面シート24を接着させた後は、図10に示すように、各インレット10を上記の各導電ライン13と分離させるようにして上記の表面シート24とインレット用シート材11を型抜きし、その後、インレット10を含む部分を除くかす部分を取り除くようにかすとりを行う。
【0032】
このようにすると、従来と同様の図3に示すような剥離シート22上に剥離可能にICラベル30が配列されたICラベル連続体が得られるようになる。
【0033】
なお、この実施形態1においては、上記のようなインレット連続体を用いてICラベル30が配列されたICラベル連続体を製造するようにしたが、上記のインレット連続体の用途は特に限定されず、図示していないが、例えば、上記のインレット連続体における各インレット10をカード基材(図示せず)に取り付けて、ICカードを製造することも可能である。
【0034】
また、この実施形態1におけるインレット連続体においては、チップ取付部12aが所要間隔を介して対向する一対のアンテナ12の両側に、その配列方向に沿ってアース用の導電ライン13を形成し、対向する各アンテナ12をそれぞれ近接した側の導電ライン13にリード部12bによって接続させるようにしたが、図11に示すように、チップ取付部12aが所要間隔を介して対向する一対のアンテナ12の片側にだけアース用の導電ライン13を形成し、対向するアンテナ12をそれぞれリード部12bによってこの片側のアース用の導電ライン13に接続させるようにしたり、図12に示すように、チップ取付部12aが所要間隔を介して対向する一対のアンテナ12の片側にだけアース用の導電ライン13を形成すると共に、対向する一対のアンテナ12を接続部12cによって電気的に接続させ、上記の導電ライン13に近接した片側のアンテナ12をリード部12bによって導電ライン13に接続させるようにすることも可能である。なお、接続部12cは、ICラベル30やICカードを製造するときに、少なくともその一部を切り取って、電気的な接続を解除させるようにしてもよい。
【0035】
(実施形態2)
この実施形態2におけるストラップ連続体においては、図13に示すように、絶縁性のストラップ用シート材41の片面に、所要間隔を介して対向する一対の電極42が複数配列されると共に、このように配列された一対の電極42の両側にその配列方向に沿ってアース用の導電ライン43が形成され、上記の一対の各電極42がそれぞれ近接した側の導電ライン43にリード部42aによって接続されたものを用いるようにしている。
【0036】
そして、この実施形態2においては、図14に示すように、上記のように配列された一対の各電極42を上記の各リード部42a及び導電ライン43を介してアースさせ、この状態で、上記のように配列された一対の電極42に接続させるようにして、ICチップ1を一対の各電極42間に取り付けて、ストラップ40が複数配列されたストラップ連続体を製造するようにしている。
【0037】
ここで、上記のように一対の各電極42をリード部42a及び導電ライン43を介してアースさせた状態で、ICチップ1を一対の電極42間に取り付けるようにすると、静電気が発生しても、この静電気が各電極42から導電ライン43を流れてアースされるようになり、ICチップ1が静電気によって破損されるのが防止されるようになる。
【0038】
そして、この実施形態2におけるストラップ連続体を用いてICラベル30を製造するにあたっては、図15に示すように、上記のストラップ連続体における各ストラップ40を上記の各リード部42a及び導電ライン43から切り離すようにして型抜きし、このように型抜きされた各ストラップ40を用いてインレット連続体を製造する。
【0039】
ここで、この実施形態2においてインレット連続体を製造するにあたっては、上記の実施形態1の場合と同様に、図6に示すように、チップ取付部12aが所要間隔を介して対向する一対のアンテナ12が絶縁性のインレット用シート材11の片面に複数配列され、このように配列された一対のアンテナ12の両側にその配列方向に沿ってアース用の導電ライン13が形成されると共に、上記の一対の各アンテナ12がそれぞれ近接した側の導電ライン13にリード部12bによって接続されたものを用いるようにしている。
【0040】
そして、この実施形態2においては、図16に示すように、上記のように配列された各アンテナ12を上記の各リード部12b及び導電ライン13を介してアースさせ、この状態で、上記のように配列された一対のアンテナ12におけるチップ取付部12aにストラップ40における一対の電極42を接続させるようにして、各ストラップ40を一対の各アンテナ12におけるチップ取付部12a間に取り付けて各チップ取付部12a間にICチップ1を接続させ、インレット10が複数配列されたインレット連続体を製造する。
【0041】
その後は、上記の実施形態1の場合と同様にして、剥離シート22上に剥離可能にICラベル30が配列されたICラベル連続体を製造することができる。また、上記のようにして製造したインレット連続体を用い、上記の実施形態1の場合と同様に、このインレット連続体における各インレット10をカード基材(図示せず)に取り付けて、ICカードを製造することも可能である。
【0042】
また、この実施形態2においては、ストラップ連続体を製造するにあたり、所要間隔を介して対向する一対の電極42の両側に、その配列方向に沿ってアース用の導電ライン43を形成し、対向する各電極42をそれぞれ近接した側の導電ライン43にリード部42aによって接続させるようにしたが、図17に示すように、所要間隔を介して対向する一対の電極42の片側にだけアース用の導電ライン43を形成し、一対の電極42をそれぞれリード部12aによってこの片側のアース用の導電ライン43に接続させるようにしたり、図18に示すように、所要間隔を介して対向する一対の電極42の片側にだけアース用の導電ライン43を形成すると共に、対向する一対の電極42を接続部42bによって電気的に接続させ、上記の導電ライン43に近接した片側の電極42をリード部42aによって導電ライン43に接続させるようにすることも可能である。なお、個々のストラップ40を製造する場合、上記の接続部42bは上記の一対の電極42間の電気的な接続を解除させるように、少なくともその一部が切り取られる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】従来のインレット連続体を示した概略平面図である。
【図2】従来のインレット連続体を用いてICラベルを製造するにあたり、アンテナやICチップが設けられたインレット用シート材の反対側の面に剥離シートを貼着させると共に、アンテナやICチップが設けられたインレット用シート材の面に表面シートを接着させた状態を示したインレットの配列方向と直交する方向の断面説明図である。
【図3】剥離シート上に剥離可能にICラベルが配列されたICラベル連続体を示した概略平面図である。
【図4】インレット連続体を製造するのに用いる従来のストラップ連続体を示した概略平面図である。
【図5】ストラップを用いてインレット連続体を製造する状態を示した従来例の概略平面図である。
【図6】この発明の実施形態1におけるインレット連続体において、絶縁性のインレット用シート材の片面にアンテナを配列させた状態を示した概略平面図である。
【図7】実施形態1におけるインレット連続体を製造した状態を示した概略平面図である。
【図8】実施形態1におけるインレット連続体を用いてICラベルを製造するにあたり、アンテナやICチップが設けられたインレット用シート材の反対側の面に剥離シートを貼着させると共に、アンテナやICチップが設けられたインレット用シート材の面に表面シートを接着させた状態を示したインレットの配列方向の断面説明図である。
【図9】実施形態1におけるインレット連続体を用いてICラベルを製造するにあたり、アンテナやICチップが設けられたインレット用シート材の面に表面シートを接着させた状態を示した概略平面図である。
【図10】実施形態1におけるインレット連続体を用いてICラベルを製造するにあたり、各インレットを各導電ラインと分離させるようにして型抜きした状態を示した概略平面図である。
【図11】実施形態1におけるインレット連続体において、絶縁性のインレット用シート材に形成するアンテナの状態を変更させた第1の変更例を示した概略平面図である。
【図12】実施形態1におけるインレット連続体において、絶縁性のインレット用シート材に形成するアンテナの状態を変更させた第2の変更例を示した概略平面図である。
【図13】この発明の実施形態2におけるストラップ連続体において、絶縁性のストラップ用シート材の片面に電極を配列させた状態を示した概略平面図である。
【図14】実施形態2におけるストラップ連続体を製造した状態を示した概略平面図である。
【図15】実施形態2におけるストラップ連続体における各ストラップを各リード部及び導電ラインから切り離すようにして型抜きした状態を示した概略平面図である。
【図16】実施形態2において、図15に示すように型抜きしたストラップを用いてインレット連続体を製造した状態を示した概略平面図である。
【図17】実施形態2におけるストラップ連続体において、ストラップ用シート材に形成する電極の状態を変更させた第1の変更例を示した概略平面図である。
【図18】実施形態2におけるストラップ連続体において、ストラップ用シート材に形成する電極の状態を変更させた第2の変更例を示した概略平面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 ICチップ
10 インレット
11 インレット用シート材
12 アンテナ
12a チップ取付部
12b リード部
12c 接続部
13 導電ライン
21 粘着層
22 剥離シート
23 接着層
24 表面シート
30 ICラベル
40 ストラップ
41 ストラップ用シート材
42 電極
42a リード部
42b 接続部
43 導電ライン(導電部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁性のストラップ用シート材の片面に、所要間隔を介して設けられた一対の電極に接続させるようにしてICチップが取り付けられてなるストラップが複数配列されたストラップ連続体において、上記のストラップ用シート材にストラップの配列方向に伸びたアース用の導電ラインが形成され、この導電ラインに各ストラップにおける電極が接続されていることを特徴とするストラップ連続体。
【請求項2】
請求項1に記載したストラップ連続体において、上記の導電ラインがストラップにおける一対の電極の両側に設けられ、各ストラップにおける電極が近接した導電ラインに接続されていることを特徴とするストラップ連続体。
【請求項3】
絶縁性のインレット用シート材の片面に、所要間隔を介した一対のチップ取付部を有するアンテナが形成されると共にこの一対のチップ取付部の間にICチップが取り付けられてなるインレットが複数配列されたインレット連続体において、上記のインレット用シート材にインレットの配列方向に伸びたアース用の導電ラインが形成され、この導電ラインに各インレットにおけるアンテナが接続されていることを特徴とするインレット連続体。
【請求項4】
請求項3に記載したインレット連続体において、上記のインレット用シート材に、チップ取付部を有する分離された一対のアンテナが所要間隔を介するようにして形成されると共にこの一対のアンテナの両側に導電ラインが設けられ、各インレットにおけるアンテナがそれぞれ近接した導電ラインに接続されていることを特徴とするインレット連続体。
【請求項5】
請求項3又は請求項4に記載したインレット連続体において、一対の電極に接続させるようにしてICチップが取り付けられたストラップを用い、このストラップにおける一対の電極が上記の一対のチップ取付部に取り付けられていることを特徴とするインレット連続体。
【請求項6】
絶縁性のインレット用シート材の片面に、所要間隔を介した一対のチップ取付部を有するアンテナが形成されると共にこの一対のチップ取付部の間にICチップが取り付けられてなるインレットが複数配列されたインレット連続体を用いてICラベル連続体を製造するにあたり、各インレットにおけるアンテナを接続させたアース用の導電部を介してアースさせるようにしたことを特徴とするICラベル連続体の製造方法。
【請求項7】
請求項6に記載したICラベル連続体の製造方法において、上記のインレット連続体として請求項3〜請求項5の何れか1項に記載したインレット連続体を用いたことを特徴とするICラベル連続体の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2007−172088(P2007−172088A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−365655(P2005−365655)
【出願日】平成17年12月20日(2005.12.20)
【出願人】(000205306)大阪シーリング印刷株式会社 (90)
【Fターム(参考)】