説明

ストリーミングコンテンツ再生装置および方法、プログラム

【課題】 番組コンテンツ製作者の意図を反映させてコンテンツのソースデータを切り替えて表示することが可能な端末装置を提供する。
【解決手段】 受信したストリーミングデータをRAMに保存し(S2)、ストリーミングデータの制御データを参照し、映像ソースの切り替えタイミングであるか否かを判断する(S3)。映像ソースの切り替えタイミングの場合には、ソース指定データが示す映像ソースデータをRAMから読み出して再生する(S4)。これにより、端末装置の表示モニタに表示されたグランド全体の映像がスコアボードの映像に切り替えられ、コンテンツ配信側が意図した映像に切り替えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストリーミングデータを受信しコンテンツを再生する端末装置及び当該端末装置で用いられる方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のテレビ放送受信機において、例えばテレビ放送番組視聴中に文字放送番組も同時に見たいといった要望に対しては、特許文献1に挙げたように、テレビ映像画面の下部に文字放送番組の文字画像表示領域を設けて表示するという手法がとられていた。
【特許文献1】特開平6−062382号公報
【0003】
また、近年の双方向デジタルテレビにおいては、例えば野球中継のような番組コンテンを受信し表示するのみだけではなく、例えば野球の試合のスコアボードのような付加情報コンテンツをユーザの操作に応じて受信し表示するということが行われており、この付加情報コンテンツの表示方法としては、例えば図9に示すように、野球の試合映像を示す番組コンテンツ画面801を縮小して右上に寄せ、それにより余ったスペースに、スコアボードの映像である付加情報コンテンツ画面802を表示するというものが知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、これらの手法ではテレビ放送番組と文字放送番組、もしくは番組コンテンツ画面801と付加情報コンテンツ画面802といった2つのコンテンツが共に縮小して表示されるため、それぞれが画面全体に表示されたものと比較すると、見づらく使い勝手が悪い。特に最近では、例えば携帯電話機のような小さな画面しか有さない端末に対してもテレビ放送と同様の番組コンテンツの提供が行われているが、従来の手法により2つのコンテンツを同時に表示して提供することとすると、画面が小さいゆえにこの問題はより顕著となると考えられる。
【0005】
そこでこのような問題に対し、番組コンテンツと付加情報コンテンツといった2つのコンテンツをユーザの操作により画面全体を切り替えて表示する、という手法が考えられる。この手法によれば、確かにそれぞれのコンテンツは大きく表示され見やすくなる。しかしながら、切り替えがユーザの操作に依存することとすれば、例えば番組コンテンツがCMを流している間に視聴ユーザは付加情報コンテンツに画面を切り替えてしまいCMを視聴しない、ということが起こり、このCMのようなコンテンツ制作者側が視聴ユーザに見せたいと思うコンテンツを確実に見せることはできなくなってしまう。
【0006】
本発明はかかるような問題点に鑑み、ストリーミングデータを受信しコンテンツを再生する端末装置であって、コンテンツ製作者の意図を反映させてコンテンツのソースデータを切り替えることが可能な端末装置、および端末装置で用いられる方法、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために本発明の請求項1の端末装置においては、ストリーミングデータを受信しコンテンツを再生する端末装置であって、ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示を有する制御データと、をそれぞれ記憶する記憶手段と、所定の基準に基づいて時間を計時するタイマー手段と、前記記憶手段に記憶された制御データと前記タイマー手段により計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が前記制御データに指示された時間であると判断した場合には、前記制御データにより指定されたソースデータを前記記憶手段より読み出してコンテンツを再生する再生手段と、を備えている。
【0008】
すなわち、ストリーミングデータを受信した際には、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示を有する制御データとを記憶手段に記憶する。
【0009】
そして、前記記憶手段に記憶した前記制御データとタイマー手段により計時された時間とを参照し、前記制御データで指示した時間であるか否かを判断する。このとき、前記制御データに指示された時間であると判断した場合には、前記制御データにより指定されたソースデータを前記記憶手段より読み出してコンテンツを再生する。
【0010】
これにより、前記制御データで指示した時間には、コンテンツ製作者が意図するソースデータに切り替えてコンテンツを再生することができる。
【0011】
また、請求項2の端末装置においては、ストリーミングデータを受信しコンテンツを再生する端末装置であって、ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示を有する制御データと、をそれぞれ記憶する記憶手段と、所定の基準に基づいて時間を計時するタイマー手段と、ソースデータを指示する入力操作を受け付ける入力操作受付手段と、前記記憶手段に記憶された制御データと前記タイマー手段により計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が前記制御データに指示された時間であると判断した場合には、前記制御データにより指定されたソースデータを前記記憶手段より読み出してコンテンツを再生し、前記入力操作受付手段により入力操作を受け付けた場合には、当該入力操作により指示されたソースデータを前記記憶手段より読み出してコンテンツを再生する再生手段と、を備えている。
【0012】
すなわち、ストリーミングデータを受信した際には、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示を有する制御データとを記憶手段に記憶する。
【0013】
そして、前記記憶手段に記憶した前記制御データとタイマー手段により計時された時間とを参照し、前記制御データで指示した時間であるか否かを判断する一方、ソースデータを指示する入力操作を受け付ける。
【0014】
このとき、前記制御データに指示された時間であると判断した場合には、前記制御データにより指定されたソースデータを前記記憶手段より読み出してコンテンツを再生し、前記入力操作を受け付けた場合には、当該入力操作により指示されたソースデータを前記記憶手段より読み出してコンテンツを再生する。
【0015】
これにより、前記制御データで指示した時間には、コンテンツ製作者が意図するソースデータに切り替えてコンテンツを再生することができ、また、ユーザの入力操作に基づいてソースデータを切り替えてコンテンツを再生することも許容することができる。
【0016】
さらに、請求項3の端末装置においては、ストリーミングデータを受信しコンテンツを再生する端末装置であって、ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示及び入力操作受付禁止の指示を有する制御データと、をそれぞれ記憶する記憶手段と、所定の基準に基づいて時間を計時するタイマー手段と、ソースデータを指示する入力操作を受け付ける入力操作受付手段と、前記記憶手段に記憶された制御データと前記タイマー手段により計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否か、及び入力操作受付禁止であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が前記制御データに指示された時間であると判断した場合には、前記制御データにより指定されたソースデータを前記記憶手段より読み出してコンテンツを再生し、前記入力操作受付手段により入力操作を受け付けた場合には、前記判断手段が入力操作受付禁止であると判断していないことを条件に、当該入力操作により指示されたソースデータを前記記憶手段より読み出してコンテンツを再生する再生手段と、を備えている。
【0017】
すなわち、ストリーミングデータを受信した際には、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示及び入力操作受付禁止の指示を有する制御データとを記憶手段に記憶する。
【0018】
そして、前記記憶手段に記憶した前記制御データとタイマー手段により計時された時間とを参照し、前記制御データで指示した時間であるか否か、及び入力操作受付禁止であるか否かを判断する一方、ソースデータを指示する入力操作を受け付ける。
【0019】
このとき、前記制御データに指示された時間であると判断した場合には、前記制御データにより指定されたソースデータを前記記憶手段より読み出してコンテンツを再生し、前記入力操作受付手段により入力操作を受け付けた場合には、入力操作受付禁止でないことを条件として、当該入力操作により指示されたソースデータを前記記憶手段より読み出してコンテンツを再生する。
【0020】
これにより、前記制御データで指示した時間には、コンテンツ製作者が意図するソースデータに切り替えてコンテンツを再生することができ、また、入力操作受付禁止でない場合には、ユーザの入力操作に基づいてソースデータを切り替えてコンテンツを再生することも許容することができる。
【0021】
そして、本発明の請求項4の方法においては、ストリーミングデータを端末装置で受信しコンテンツを再生する方法であって、ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示を有する制御データと、をそれぞれ前記端末装置に設けられたメモリに記憶する第1のステップと、前記メモリに記憶された前記制御データと前記端末装置に設けられたタイマーによって所定の基準に基づき計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否かを判断する第2のステップと、前記第2のステップにおいて前記制御データに指示された時間であると判断した場合に、前記制御データにより指定されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第3のステップと、を含む。
【0022】
また、請求項5の方法においては、ストリーミングデータを端末装置で受信しコンテンツを再生する方法であって、ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示を有する制御データと、をそれぞれ前記端末装置に設けられたメモリに記憶する第1のステップと、前記メモリに記憶された前記制御データと前記端末装置に設けられたタイマーによって所定の基準に基づき計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否かを判断する第2のステップと、前記第2のステップにおいて前記制御データに指示された時間であると判断した場合には、前記制御データにより指定されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第3のステップと、前記端末装置に設けられた入力装置によりソースデータを指示する入力操作を受け付けた場合には、当該入力操作により指示されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第4のステップと、を含む。
【0023】
さらに、請求項6の方法においては、ストリーミングデータを端末装置で受信しコンテンツを再生する方法であって、ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示及び入力操作受付禁止の指示を有する制御データと、をそれぞれ前記端末装置に設けられたメモリに記憶する第1のステップと、前記メモリに記憶された前記制御データと前記端末装置に設けられたタイマーによって所定の基準に基づき計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否か、及び入力操作受付禁止であるか否かを判断する第2のステップと、前記第2のステップにおいて前記制御データに指示された時間であると判断した場合には、前記制御データにより指定されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第3のステップと、前記端末装置に設けられた入力装置によりソースデータを指示する入力操作を受け付けた場合には、前記判断手段が入力操作受付禁止であると判断していないことを条件に、当該入力操作により指示されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第4のステップと、を含む。
【0024】
したがって、端末装置がこの方法に従って処理を実行することにより、前述と同様の作用効果を奏する。
【0025】
そして、本発明の請求項7のプログラムにおいては、ストリーミングデータを受信しコンテンツを再生する端末装置を制御するプログラムであって、ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示を有する制御データと、をそれぞれ前記端末装置に設けられたメモリに記憶する第1のステップと、前記メモリに記憶された前記制御データと前記端末装置に設けられたタイマーによって所定の基準に基づき計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否かを判断する第2のステップと、前記第2のステップにおいて前記制御データに指示された時間であると判断した場合に、前記制御データにより指定されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第3のステップと、を含む。
【0026】
また、請求項8のプログラムにおいては、ストリーミングデータを受信しコンテンツを再生する端末装置を制御するプログラムであって、ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示を有する制御データと、をそれぞれ前記端末装置に設けられたメモリに記憶する第1のステップと、前記メモリに記憶された前記制御データと前記端末装置に設けられたタイマーによって所定の基準に基づき計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否かを判断する第2のステップと、前記第2のステップにおいて前記制御データに指示された時間であると判断した場合には、前記制御データにより指定されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第3のステップと、前記端末装置に設けられた入力装置によりソースデータを指示する入力操作を受け付けた場合には、当該入力操作により指示されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第4のステップと、を含む。
【0027】
さらに、請求項9のプログラムにおいては、ストリーミングデータを受信しコンテンツを再生する端末装置を制御するプログラムであって、ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示及び入力操作受付禁止の指示を有する制御データと、をそれぞれ前記端末装置に設けられたメモリに記憶する第1のステップと、前記メモリに記憶された前記制御データと前記端末装置に設けられたタイマーによって所定の基準に基づき計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否か、及び入力操作受付禁止であるか否かを判断する第2のステップと、前記第2のステップにおいて前記制御データに指示された時間であると判断した場合には、前記制御データにより指定されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第3のステップと、前記端末装置に設けられた入力装置によりソースデータを指示する入力操作を受け付けた場合には、前記判断手段が入力操作受付禁止であると判断していないことを条件に、当該入力操作により指示されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第4のステップと、を含む。
【0028】
したがって、端末装置がこのプログラムに従って処理を実行することにより、前述と同様の作用効果を奏する。
【発明の効果】
【0029】
以上説明したように本発明にあっては、ストリーミングデータを受信しコンテンツを再生する端末装置であって、コンテンツ製作者の意図を反映させてコンテンツのソースデータを切り替えることが可能な端末装置、および端末装置で用いられる方法、プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
まず、本発明の実施の形態の概要を説明する。以下に説明する本発明の実施の形態では、端末装置は配信サーバが配信したストリーミングデータを逐次受信し、ストリーミングデータに記録された映像や音声といったコンテンツを再生してユーザが視聴できるようにした。
【0031】
なお、このストリーミングデータには、コンテンツが音声データと文字データと複数の映像ソースデータとに分けて記録されており、端末装置は、音声データと文字データと選択された一つの映像ソースデータとを併せて再生する。
【0032】
また、端末装置でストリーミングデータに記録されたコンテンツを再生する際には、ストリーミングデータに包含されている制御データに従って映像ソースデータの切り替えが行われる。さらに、映像ソースデータの切り替えは、端末装置の入力ボタンを操作することによっても行うことができるが、制御データにより入力操作受付禁止が指示されているときには、ユーザ操作による切り替えが禁止される。
【0033】
以下、本発明の一実施の形態を図面に従って説明する。
【0034】
図1は、本発明の端末装置1を含む配信システム2全体を示す図であり、この配信システム2は、ネットワークとしてのインターネット3と、当該インターネット3上に設けられた配信サーバ4と、当該インターネット3に移動体通信網を介して接続可能な端末装置1とによって構成されている。
【0035】
配信サーバ4は、データベース11と接続されており、データベース11には、プログラムを記憶するためのプログラム記憶領域と、配信するデータ等を記憶するためのデータ記憶領域とが形成されている。この配信サーバ4は、通信機能を備えており、プログラム領域に記憶されたサーバープログラムに従って作動することにより、端末装置1と通信ができるように構成されている。
【0036】
端末装置1は、ユーザが利用する携帯電話機で構成されており、受信したストリーミングデータに記録されたコンテンツを再生した映像を視聴する為の表示モニタ21及びスピーカー22並びに入力ボタン23が設けられている。
【0037】
この端末装置1は、図2に示すように、CPU31を中心に構成されており、当該CPU31には、バス32を介して、不揮発性メモリであるROM33と、本発明の記憶手段を構成するRAM34と、通信を司る通信部35と、入力ボタン23等で構成された入力部36と、表示モニタ21やスピーカー22で構成された出力部37とが接続されている。
【0038】
ROM33には、通信用プログラムやストリーミングデータを受信してコンテンツを再生する為のアプリケーションプログラムが記憶されており、これらのプログラムに従ってCPU31が作動することにより、インターネット3を経由して配信サーバ4と交信するとともに、当該配信サーバ4より配信されるストリーミングデータを受信してコンテンツを再生できるように構成されている。また、RAM34は、プログラムが使用するワークエリアを構成しており、配信サーバ4から配信されたストリーミングデータを一時保存できるように構成されている。
【0039】
そして、本発明のタイマー手段は、ROM33に記憶されたアプリケーションプログラムが実行するタイマー処理によって実現されており、本発明の判断手段は、アプリケーションプログラムの判断処理で実現されている。また、本発明の入力操作受付手段は、入力部36の入力ボタン23とアプリケーションプログラムの入力処理とが協働して実現しており、本発明の再生手段は、出力部37の表示モニタ21やスピーカー22とアプリケーションプログラムの再生処理とが協働して実現している。
【0040】
次に、この配信システム2で遣り取りされるデータについて説明する。
【0041】
図3は、配信サーバ4と端末装置1間でのデータの遣り取りを説明する図である。配信データ41はストリーミングデータ51a,51b,・・・の元となるデータであり、その詳細については後に図4を用いて説明する。配信データ41は配信サーバ4に接続されたデータベース11に記憶されており、これを端末装置1に配信する際には、一定の大きさに分割してパケット化し、ストリーミングデータ51a,51b,・・・として送信する。また、端末装置1と配信サーバ4との間では、端末装置1からリクエスト52a,52b,・・・を受ける毎に、次のストリーミングデータを順次送信する。
【0042】
なお、当該リクエスト52a,52b,・・・とは、例えば、配信サーバ4に対し、パケット化されたストリーミングデータ51a,51b,・・・のいずれかを特定するデータを送信することによって行われるものである。
【0043】
図4は、配信データ41の詳細について説明する図である。配信データ41は、コンテンツの音声を再生する為の音声データ61と、コンテンツの文字情報を表示する為の文字データ62と、第1映像ソースデータ63と、第2映像ソースデータ64と、第3映像ソースデータ65と、制御データ66とによって構成されている。そして、この配信データ41をパケット化したストリーミングデータ51a,51b,・・・を受信した端末装置1では、逐次音声データ61と文字データ62と各映像ソースデータ63〜65から選択した映像ソースデータとを読み込んで、映像と音声で構成されたコンテンツを再生する。
【0044】
なお、映像は静止画であっても良いし動画であってもよい。また、文字データ62については、文字以外の他のデータで構成しても良いし、必要がなければ文字データ62は無くともよい。
【0045】
また、本実施の形態においては、本発明のソースデータを第1〜第3映像ソースデータ63〜65で構成し、選択した映像ソースデータと音声データ61等とを共に読み込んで
コンテンツを再生した場合に付いて説明しているが、本発明のソースデータとしては、映像ソースデータに限定されるものではない。例えば、ソースデータを複数の音声ソースデータで構成し、選択した音声ソースデータと映像データを共に読み込んでコンテンツを再生することとしてもよい。この場合には、音声データを切り替えることが可能となる。
【0046】
第1〜第3映像ソースデータ63〜65は、それぞれ異なる映像を記録したソースデータであり、野球番組を例に挙げて説明すると、第1映像ソースデータ63を、グランド全体の映像を記録した映像データで構成する。また、第2映像ソースデータ64を、監督の映像を記録した映像データで構成し、第3映像ソースデータ65を、スコアボードの映像を記録した映像データで構成する。そして、第1映像ソースデータ63には、その途中において、CM(コマーシャルメッセージ)映像を記録したCMデータ67が記録されている。
【0047】
図5は、配信データ41がパケット化されたストリーミングデータの一つである51aを示す構成図である。当該ストリーミングデータ51aは、番組の一部を10秒間再生できる大きさのデータによって構成されている。このストリーミングデータ51aは、番組10秒間分の各データ61〜66によって構成されている。
【0048】
また、制御データ66は、例えばCSVフォーマットのファイルで構成されている。改行で区切られた第一レコード71,第二レコード72の各々には、カンマで区切られた3つの値が記載されており、これらの値は、当該ストリーミングデータ51aに記録されたコンテンツの再生が開始されてから経過した時間である相対時間を示す時間指定データ75と、各映像ソースデータ63〜65から選択すべき映像ソースデータを指定するソース指定データ76と、当該ソース指定データ76で指定した映像ソースデータから他の映像ソースデータへユーザが切り替えることを禁止する切り替え禁止データ77とを構成している。なお、この切り替え禁止データ77は、ロックフラグで構成されており、当該ロックフラグは、ロック無しを示す「0」と、ロック有りを示す「1」とによって構成されている。
【0049】
これにより、ソース指定データ76によって切り替えるべきソースデータの指定が行われており、時間指定データ75によってソース指定データ76で指定されたソースデータに切り替える時間が指示されている。また、各レコード71,72の時間指定データ75と切り替え禁止データ77のロックフラグとによって、入力操作受付禁止の指示が行われている。
【0050】
すなわち判断手段は、タイマー手段が所定の基準である当該ストリーミングデータ51aに記録されたコンテンツの再生開始を基準として計時した時間を参照し、時間指定データ75の示す時間が経過したと判断した時点で、再生手段にソース指定データ76が指定した映像ソースデータに切り替える指示を行う。また、切り替え禁止データ77を構成するロックフラグによって、判断手段がソース指定データ76で指定した映像ソースデータから他の映像ソースデータへユーザが切り替えることが禁止されているか否かを判断できるように構成されている。
【0051】
具体的に説明すると、ストリーミングデータ51aの第1レコード71が「1,2,0」、第2レコード72が「7,1,1」の場合、当該ストリーミングデータ51aに記録されたコンテンツの再生を開始してから1秒経過後に、そのとき選択中の映像ソースデータとは無関係に第2映像ソースデータ64を選択して切り替える。このとき、切り替え禁止データ77のロックフラグは「0」なので、ユーザによる映像ソースデータの切り替えは許容する。すなわち、ここでユーザが映像ソースデータを切り替える入力操作をしたならば、その操作にしたがって映像ソースデータは切り替わる。
【0052】
次に、当該ストリーミングデータ51aに記録されたコンテンツの再生を開始してから7秒経過後に、そのとき選択中の映像ソースデータとは無関係に第1映像ソースデータ63を選択して切り替える。このとき、切り替え禁止データ77のロックフラグは「1」なので、ユーザによる映像ソースデータの切り替えは禁止するものとする。すなわち、ここでユーザが映像ソースデータを切り替える入力操作をしても、映像ソースデータの切り替えが行われることはない。そして、このユーザによる映像ソースデータの切り替え禁止は、ロックフラグが「0」である切り替え禁止データ77の指示により解除される。
【0053】
なお、制御データ66の時間指定データ75は、ストリーミングデータ51aに記録されたコンテンツの再生を開始した時点からの相対時間を示す場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、配信データ41に記録された各々の番組の再生を開始した時点からの相対時間などであってもよいし、通常の日時に基づく時間で示しても良い。そしてタイマー手段は、例えば配信データ41に記録された各々の番組の再生を開始時点として時間を計時してもよいし、通常の日時を基準として時間を計時してもよい。
【0054】
以上の構成にかかる本実施の形態の動作を、図6に示すフローチャートに従って説明する。
【0055】
なお、本実施の形態では、ユーザが野球番組を見ている場合であって、図7に示すように、グランド全体を撮影した映像81からスコアボードの映像82に切り替える場面を例に挙げて説明する。また、番組中には、図8に示すように、CMの映像85が挿入されるものとする。
【0056】
端末装置1においてアプリケーションプログラムを起動すると、配信サーバ4との通信処理が行われ、現在RAM34保存しているストリーミングデータの有無や当該ストリーミングデータの残量等から新たなストリーミングデータの配信を受ける必要があるか否かを判断する(S1)。このステップS1において、ストリーミングデータの配信を受けていない又はストリーミングデータの残量が少なく、新たなストリーミングデータの配信が必要と判断した場合には、図3に示したように、配信サーバ4に対してリクエスト52a,52b・・・を送信するとともに、当該リクエスト52a,52b・・・に応じて配信サーバ4から送信されたストリーミングデータを受信して、当該ストリーミングデータに含まれた各データ61〜65をRAM34に保存するパケット受信処理を行う(S2)。一方、ストリーミングデータの配信を受けていて当該ストリーミングデータの残量が十分であり、新たなストリーミングデータの配信を受ける必要が無い場合には、ステップS3へ分岐してコンテンツ再生処理を行う。
【0057】
当該ステップS3では、RAM34に記憶されたストリーミングデータにおける制御データ66の時間指定データ75を参照するとともに、当該時間指定データ75とタイマーが計時する時間とを比較して、今現在が映像ソースの切り替えタイミングであるか否かを判断する(S3)。具体的に説明すると、制御データ66に含まれた各レコードの時間指定データ75に、当該ストリーミングデータに記録されたコンテンツの再生を開始してから現在までの相対時間が設定されたものがあるか否かを検索して判断する。
【0058】
ここで、タイマーはアプリケーションプログラムが実行するタイマー処理で実現されており、ストリーミングデータに記録されたコンテンツの再生を開始した時点から計時を開始し、現在までの相対時間を計時するものである。なお、このタイマーは、当該端末装置1に設けられた時計機能によって実現しても良い。
【0059】
このとき、時間指定データ75に現在の時間に対応する相対時間が設定されたレコードが無い場合には、ステップS8へ分岐する一方、レコードが検出された際には、このレコードのソース指定データ76を参照するとともに、現在選択中の映像ソースデータとは無関係に、ソース指定データ76が示す映像ソースデータをRAM34から読み出して映像を再生する(S4)。
【0060】
具体的に、当該ストリーミングデータに記録されたコンテンツの再生を開始してから現在までの相対時間が1秒である場合には、時間指定データ75に1秒が設定された第1レコード71が検索されるので、現在選択中の映像ソースデータとは無関係に、当該第1レコード71のソース指定データ76が示す第2映像ソースデータ64をRAM34から読み出して映像を再生する。これにより、図7に示したように、端末装置1の表示モニタ21に表示されたグランド全体の映像81がスコアボードの映像82に切り替えられ、野球番組制作者が意図した映像に切り替えることができる。
【0061】
次に、この第1レコード71の切り替え禁止データ77のロックフラグを参照してロック指示の有無を判断する(S5)。つまり、RAM34に記憶されたロックフラグの状態とタイマーにより計時された時間とを参照して、現在が入力操作受付禁止であるか否かを判断する。
【0062】
このとき、第1レコード71の切り替え禁止データ77のロックフラグは、「0」であり、ロック無しが設定されているので、例えばRAM34に設定されたロック設定フラグを「0」にクリアしてロックを解除した後(S6)、ステップS8へ移行してユーザ入力受け付け処理を行う。一方、切り替え禁止データ77のロックフラグが「1」であり、ロック有りが設定されていた場合には、例えばRAM34に設定されたロック設定フラグを「1」にセットしてロックを設定した後(S7)、ステップS8へ移行してユーザ入力受け付け処理を行う。
【0063】
当該ステップS8では、端末装置1の入力ボタン23が操作されたか否かを判断し(S8)、入力ボタン23が操作されていない場合には、ステップS12へ分岐する。一方、例えば第1映像ソースデータ63に記録された映像の再生中に第2映像ソースデータ64を選択する為の「2」の入力ボタン23が操作されていた場合には、RAM34に設定されたロック設定フラグの状態から現在ロック設定中であるか否かを判断する(S9)。
【0064】
このとき、ロック設定フラグが「0」にクリアされている場合には、ロック無しと判断し、例えば「2」の入力ボタン23の操作に基づいて第2映像ソースデータ64をRAM34から読み出して映像を再生し(S10)、ステップS12へ移行する。これにより、図7に示すように、端末装置1の表示モニタ21において、ソース指示データ76で指示された第1映像ソースデータ63に記録されたグランド全体の映像81を、第2映像ソースデータ64に記録されたスコアボードの映像82に切り替えることができる。
【0065】
このため、当該野球番組を途中から見た視聴者にあっては、両チームの得点を確認してからゲームを楽しむことができる。また、スコアボードの映像82を見ている途中で、グランド全体の映像81に切り替えられた場合であっても、入力ボタン23を操作することで、スコアボードの映像82に戻して確認することが可能となる。
【0066】
一方、ステップS9において、ロック設定フラグに「1」がセットされていた場合には、ロック有りと判断し(S9)、入力ボタン23の操作を無効とし、現在選択中の映像ソースデータに記録された映像の再生を継続するとともに操作無効マークを表示して(S11)、ステップS12へ移行する。なお、この操作無効マークが表示されるのは、端末装置1の入力ボタン23が操作されている間のみであり、入力ボタン23への操作がされていない場合には操作無効マークの表示は消えるようになっている。
【0067】
このロック設定フラグに「1」がセットされている状態としては、例えばCMデータ67に記録されたCM映像の再生中が挙げられる。すなわち、図8に示すように、端末装置1の表示モニタ21において、CMデータ67に記録されたCM映像85が再生されている間に、入力ボタン23の操作が行われた場合には、映像ソースデータの切り替えを無効とするとともに、CM映像85の右上角部に操作無効マーク86を表示する。これにより、入力ボタン23への操作が無効とされたことをユーザに伝えることができる。よって、ユーザに対しては、入力ボタン23を操作したにもかかわらず、表示画面が切り替わらないという違和感を解消することができる。
【0068】
そして、ステップ12において、コンテンツの再生が終了か否かを判断し(S12)、終了でない場合には、ステップS1へ分岐して各処理(S1〜S12)を実行する一方、終了時には、当該処理を終了する。
【0069】
以下では本実施の形態の利点について説明する。本実施の形態では端末装置1は、制御データに従って複数の映像ソースデータから一つを選択し、そこに記録された映像を画面全体に再生するようにしたので、複数の映像を縮小して同一画面に再生する従来と比較して使い勝手の向上を図ることができる。特に、本実施の形態のように小さな表示モニタ21しか有さない携帯電話機で端末装置1を構成した場合にあっては有効である。
【0070】
また、端末装置1は制御データの指示のみならず、ユーザの入力ボタン23への入力操作によっても映像ソースデータを切り替え可能としたので、ユーザは視聴したい映像ソースを自ら選択することも可能となる。
【0071】
さらに、例えどの映像ソースが再生されていたとしても、制御データの指示によって映像ソースデータが切り替えられるため、例えば番組コンテンツ製作者がユーザに視聴させたいと思っている映像ソースを必ず視聴させるということも可能となる。
【0072】
そして、制御データ66に切り替え禁止データ77を設定することで、この切り替え禁止データ77により切り替えの禁止が指定された映像ソース再生中には、ユーザの入力ボタン23への入力操作によって他の映像ソースデータへの切り替えを禁止することができるので、例えばユーザに必ず視聴させたいCM(コマーシャルメッセージ)の間はユーザの操作による他の映像ソースへの切り替えを禁止でき、確実に視聴させることができる。
【0073】
なお、本実施の形態では、野球番組を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、コンサート中継やクイズ番組などであっても良い。そして、例えばクイズ番組ならば、第1映像ソースでメイン画面を、第2映像ソースで出題したクイズの答えを配信するようにしても良い。この場合、入力ボタン23を操作して映像ソースデータを切り替えることによって、答えを見るといったことができる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態の端末装置1を示すブロック図である。
【図3】同実施の形態の配信サーバ4と端末装置1間でのデータの遣り取りを説明する図である。
【図4】同実施の形態の配信データ41の詳細について説明する図である。
【図5】同実施の形態のストリーミングデータの一つである51aを示す構成図である。
【図6】同実施の形態の端末装置1の動作を示すフローチャートである。
【図7】同実施の形態でグランド全体を撮影した映像からスコアボードの映像に切り替える場面の画面遷移を説明する図である。
【図8】同実施の形態でCM映像に操作無効マークを表示する場面の画面遷移を説明する図である。
【図9】従来の動作を示す画面例である。
【符号の説明】
【0075】
1 端末装置
2 配信システム
3 インターネット
4 配信サーバ
11 データベース
21 表示モニタ
22 スピーカー
23 入力ボタン
31 CPU
32 バス
33 ROM
34 RAM
35 通信部
36 入力部
37 出力部
41 配信データ
51a〜e ストリーミングデータ
52a〜b リクエスト
61 音声データ
62 文字データ
63 第1映像ソースデータ
64 第2映像ソースデータ
65 第3映像ソースデータ
66 制御データ
71 第一レコード
72 第二レコード
75 時間指定データ
76 ソース指定データ
77 切り替え禁止データ
81 グランド全体を撮影した映像
82 スコアボードの映像
85 CMの映像
86 操作無効マーク
801 番組コンテンツ画面
802 付加情報コンテンツ画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストリーミングデータを受信しコンテンツを再生する端末装置であって、
ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示を有する制御データと、をそれぞれ記憶する記憶手段と、
所定の基準に基づいて時間を計時するタイマー手段と、
前記記憶手段に記憶された制御データと前記タイマー手段により計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が前記制御データに指示された時間であると判断した場合には、前記制御データにより指定されたソースデータを前記記憶手段より読み出してコンテンツを再生する再生手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
ストリーミングデータを受信しコンテンツを再生する端末装置であって、
ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示を有する制御データと、をそれぞれ記憶する記憶手段と、
所定の基準に基づいて時間を計時するタイマー手段と、
ソースデータを指示する入力操作を受け付ける入力操作受付手段と、
前記記憶手段に記憶された制御データと前記タイマー手段により計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が前記制御データに指示された時間であると判断した場合には、前記制御データにより指定されたソースデータを前記記憶手段より読み出してコンテンツを再生し、前記入力操作受付手段により入力操作を受け付けた場合には、当該入力操作により指示されたソースデータを前記記憶手段より読み出してコンテンツを再生する再生手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項3】
ストリーミングデータを受信しコンテンツを再生する端末装置であって、
ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示及び入力操作受付禁止の指示を有する制御データと、をそれぞれ記憶する記憶手段と、
所定の基準に基づいて時間を計時するタイマー手段と、
ソースデータを指示する入力操作を受け付ける入力操作受付手段と、
前記記憶手段に記憶された制御データと前記タイマー手段により計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否か、及び入力操作受付禁止であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が前記制御データに指示された時間であると判断した場合には、前記制御データにより指定されたソースデータを前記記憶手段より読み出してコンテンツを再生し、前記入力操作受付手段により入力操作を受け付けた場合には、前記判断手段が入力操作受付禁止であると判断していないことを条件に、当該入力操作により指示されたソースデータを前記記憶手段より読み出してコンテンツを再生する再生手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項4】
ストリーミングデータを端末装置で受信しコンテンツを再生する方法であって、
ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示を有する制御データと、をそれぞれ前記端末装置に設けられたメモリに記憶する第1のステップと、
前記メモリに記憶された前記制御データと前記端末装置に設けられたタイマーによって所定の基準に基づき計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否かを判断する第2のステップと、
前記第2のステップにおいて前記制御データに指示された時間であると判断した場合に、前記制御データにより指定されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第3のステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項5】
ストリーミングデータを端末装置で受信しコンテンツを再生する方法であって、
ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示を有する制御データと、をそれぞれ前記端末装置に設けられたメモリに記憶する第1のステップと、
前記メモリに記憶された前記制御データと前記端末装置に設けられたタイマーによって所定の基準に基づき計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否かを判断する第2のステップと、
前記第2のステップにおいて前記制御データに指示された時間であると判断した場合には、前記制御データにより指定されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第3のステップと、
前記端末装置に設けられた入力装置によりソースデータを指示する入力操作を受け付けた場合には、当該入力操作により指示されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第4のステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項6】
ストリーミングデータを端末装置で受信しコンテンツを再生する方法であって、
ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示及び入力操作受付禁止の指示を有する制御データと、をそれぞれ前記端末装置に設けられたメモリに記憶する第1のステップと、
前記メモリに記憶された前記制御データと前記端末装置に設けられたタイマーによって所定の基準に基づき計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否か、及び入力操作受付禁止であるか否かを判断する第2のステップと、
前記第2のステップにおいて前記制御データに指示された時間であると判断した場合には、前記制御データにより指定されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第3のステップと、
前記端末装置に設けられた入力装置によりソースデータを指示する入力操作を受け付けた場合には、前記判断手段が入力操作受付禁止であると判断していないことを条件に、当該入力操作により指示されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第4のステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
ストリーミングデータを受信しコンテンツを再生する端末装置を制御するプログラムで
あって、
ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示を有する制御データと、をそれぞれ前記端末装置に設けられたメモリに記憶する第1のステップと、
前記メモリに記憶された前記制御データと前記端末装置に設けられたタイマーによって所定の基準に基づき計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否かを判断する第2のステップと、
前記第2のステップにおいて前記制御データに指示された時間であると判断した場合に、前記制御データにより指定されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第3のステップと、
を含むことを特徴とするプログラム。
【請求項8】
ストリーミングデータを受信しコンテンツを再生する端末装置を制御するプログラムであって、
ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示を有する制御データと、をそれぞれ前記端末装置に設けられたメモリに記憶する第1のステップと、
前記メモリに記憶された前記制御データと前記端末装置に設けられたタイマーによって所定の基準に基づき計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否かを判断する第2のステップと、
前記第2のステップにおいて前記制御データに指示された時間であると判断した場合には、前記制御データにより指定されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第3のステップと、
前記端末装置に設けられた入力装置によりソースデータを指示する入力操作を受け付けた場合には、当該入力操作により指示されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第4のステップと、
を含むことを特徴とするプログラム。
【請求項9】
ストリーミングデータを受信しコンテンツを再生する端末装置を制御するプログラムであって、
ストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータに包含されている複数のソースデータと、ソースデータの指定及び当該ソースデータに切り替える時間の指示及び入力操作受付禁止の指示を有する制御データと、をそれぞれ前記端末装置に設けられたメモリに記憶する第1のステップと、
前記メモリに記憶された前記制御データと前記端末装置に設けられたタイマーによって所定の基準に基づき計時された時間とを参照して、前記制御データに指示された時間であるか否か、及び入力操作受付禁止であるか否かを判断する第2のステップと、
前記第2のステップにおいて前記制御データに指示された時間であると判断した場合には、前記制御データにより指定されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツを再生する第3のステップと、
前記端末装置に設けられた入力装置によりソースデータを指示する入力操作を受け付けた場合には、前記判断手段が入力操作受付禁止であると判断していないことを条件に、当該入力操作により指示されたソースデータを前記メモリより読み出してコンテンツ再生する第4のステップと、
を含むことを特徴とするプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2012−143015(P2012−143015A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−105166(P2012−105166)
【出願日】平成24年5月2日(2012.5.2)
【分割の表示】特願2005−251519(P2005−251519)の分割
【原出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【出願人】(598138327)株式会社ドワンゴ (97)
【Fターム(参考)】