説明

ストリーム記録装置およびストリーム記録方法

【課題】デジタル放送のストリームを記録する最適な記憶方式を提供すること。
【解決手段】放送番組データを受信するチューナを含むTS受信処理モジュール11と、受信された放送番組データから、同一チャンネルによって連続して放送された複数の放送番組を含むストリームが記録される第1記録形式によってサービス記録コンテンツをHDD14A〜14Dの何れかに記録するサービス記録モジュール131と、
前記第1コンテンツから、複数の放送番組の内の一つの放送番組のストリームが記録される第2記録形式によってイベントコンテンツをHDD14A〜14Dの何れかに記録するイベント記録モジュール132とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル放送によって放映された放送番組を記憶装置に記録するストリーム記録装置およびストリーム記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
記憶装置の記憶容量の増大に伴い、記憶装置に長時間のデジタル放送番組を記録することが可能になっている。例えば、一つのチャンネルで1週間に放映された全ての番組を記憶装置に格納しておくことなどができるようになってきた。
【0003】
特許文献1には、1日分の放送番組を上書きで記録し、記録された放送番組からユーザによって指定された番組を保存領域に記録することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−234007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
デジタル放送の場合、これまでのアナログ放送とは異なり、番組毎に記録が可能か?記録が可能な場合には媒体へのコピーが可能かどうか?を示す権利保護情報が付随しており、受信機においてもこの情報に従った制御が必要になる。また、一時記録の場合と保存用の記録の場合では再生の仕方も異なるため、最大限のパフォーマンスをだすためには記録フォーマットもそれぞれに変える必要がある。
【0006】
本発明の目的は、デジタル放送のストリームを記録する最適な記憶方式を提供することが可能なストリーム記録装置およびストリーム記録方法にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一例に係わるストリーム記録装置は、放送ストリームを受信する受信モジュールと、放送ストリームを連続して記録する第1記録形式によって前記受信モジュールによって受信された放送ストリームを記録する第1の記録手段と、前記第1の記録手段によって記録された放送ストリームから選択された番組に対応する番組ストリームを選択し、前記受信モジュールによって受信された放送ストリームから選択された番組のストリームを記録する第2記録形式によって前記選択された番組ストリームを記録する第2の記録手段と、を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、デジタル放送のストリームを記録する最適な記憶方式を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態に係わるデジタル放送記録装置の構成を示すブロック図。
【図2】図1に示すTS受信処理モジュールの構成を示すブロック図。
【図3】図1に示す記録再生処理モジュールの構成を示すブロック図。
【図4】モニタの表示画面上に表示される番組表を示す図。
【図5】図4に示す番組表に重ねて表示される機能選択ウィンドウを示す図。
【図6】サービス記録コンテンツに対するイベント記録コンテンツの区間を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係わるデジタル放送の受信および表示を行うデジタル放送テレビジョンの構成を示すブロック図である。
【0012】
コンテンツ記録装置としてのデジタル放送テレビジョン1は、デジタル放送受信装置10およびモニタ40等を備えている。デジタル放送受信装置10は、デジタル放送波(放送番組データ)を受信してストリームを復調する。デジタル放送受信装置10は、復調されたストリームに基づいたコンテンツを記憶装置に記録する。デジタル放送受信装置10は、ストリームまたはコンテンツから映像信号およびオーディオ信号を生成し、モニタ40に出力する。表示装置としてのモニタ40は、映像信号に基づいた映像を表示画面表に表示する。モニタ40は、オーディオ信号に基づいてスピーカから音を出力する。デジタル放送受信装置10とモニタ40との間の信号の伝送には、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)やワイヤレスHDMI等が用いられる。
【0013】
デジタル放送受信装置10は、TS受信処理モジュール11、CAS制御モジュール12、記録再生処理モジュール13、ハードディスクドライブ(HDD)14A〜14D、信号選択モジュール15、AVデコード処理モジュール16、表示処理モジュール17、番組データベース処理モジュール18、ダビング回数管理モジュール19、視聴制御モジュール20、メモリ21、および表示制御モジュール22等を備えている。
【0014】
TS受信処理モジュール11は、一つの放送事業者が送信するデジタル放送波(放送番組データ)を選択的に受信し、デジタル放送波を復調して得られるトランスポートストリーム(TS)を出力する複数のチューナを備えている。
【0015】
地上デジタルテレビジョン放送の1チャンネルが占有する周波数帯域(6MHz)は13の帯域(約5.57MHz)とガードバンドに分割されている。分割された帯域はセグメントと呼ばれる。中央の1セグメントを用いて、携帯電話などの携帯機器を受信対象とする地上デジタルテレビジョン放送(「携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービス」)、所謂ワンセグ放送が送信されている。中央の1セグメントを除いた12セグメントを用いてハイビジョン(HDTV)放送が送信されている。なお、12セグメントを用いて、標準画質映像(SDTV)放送を最大3つの番組を送信する場合もある。
【0016】
CAS制御モジュール12は、TS受信処理モジュール11に含まれる複数のチューナとCASカード31A,31Bとの間で伝送される信号の送り先を制御する。一つのCASカードに対して信号を伝送するチューナは決まっている。CAS制御モジュール12は、一つのCASカードとこのカードに対応するチューナとの間で信号の伝送が行われるように制御を行う。
【0017】
TS受信処理モジュール11は、複数のチューナを備えている。TS受信処理モジュールの構成について図2を参照して説明する。
【0018】
TS受信処理モジュール11は、複数のチューナ110A、110B、110Cを備えている。各チューナ110A、110B、110Cは、チューナモジュール111A,111B,111C、TS分離モジュール112A,112B,112C、デスクランブラモジュール113A,113B,113C等を備えている。
【0019】
チューナモジュール111A,111B,111Cは、それぞれ一つのチャンネルから放送されるデジタル放送波を選択的に受信し、受信したデジタル放送波からトランスポートストリーム(TS)を復調する。チューナモジュール111A,111B,111Cによって復調されたストリームはTS分離モジュール112A,112B,112Cに送られる。分離モジュール112A,112B,112Cは、ストリームから番組情報(ECM)を分離する。分離されたECMは、CAS制御モジュール12を介して、CASカード31A〜31Dの何れかのカードに転送される。CASカードの中では、記憶されているワーク鍵(Kw)を用いてECMの暗号を復号してスクランブル鍵(Ks)を得る。同時にECMからその番組に関する属性情報を得て、CASカードに記憶されている契約情報と比較してデスクランブルを行うか否かが判定される。この判定を行う際に、番組の属性情報で指定される課金方式に基づいて制御が行われる。なお、スクランブル鍵Ksとワーク鍵Kwは放送事業者毎に異なるが、全受信機で共通な鍵である。
【0020】
デスクランブラモジュール113A,113B,113Cは、設定されたスクランブル鍵Ksを用いて暗号化されたストリームのデスクランブルを行い、デスクランブルされたストリームを出力する
記録再生処理モジュール13は、TS受信処理モジュール11から出力されたストリームに基づいたコンテンツをHDD14A〜14Dのような記憶メディアに格納する録画処理を実行する。また、記録再生処理モジュール13は、HDD14A〜14Dに記録されているコンテンツを再生する処理を実行する。なお、HDD14A〜14Dは、記録再生処理モジュール13等が内蔵されている筐体内に設けられていても良いし、筐体の外部に設けられていても良い。例えば、HDD14A〜14Dは、USB等の外部デバイスを接続するためのインタフェースを用いて筐体に接続されていていても良い。
【0021】
記録再生処理モジュール13は、図3に示すように、サービス記録モジュール131と、イベント記録モジュール132、ワンセグ記録モジュール133等を備えている。
【0022】
サービス記録モジュール131は、TS受信処理モジュール11内のチューナモジュール111A〜111Cから出力されたトランスポートストリームをそれぞれHDD14A〜14Dの何れかの所定エリアに記録する。
【0023】
以下では、サービス記録モジュール131によって記録されるコンテンツをサービス記録コンテンツと記す。サービス記録コンテンツは、1日のうちの所定時間記録することが可能であり、たとえば9時から12時の3時間とか0時〜24時の24時間等の設定が可能である。
【0024】
なお、サービス記録モジュール131は、HDTV放送のストリームのサービス記録コンテンツとワンセグ放送のストリームのサービス記録コンテンツとをそれぞれ記録する。
【0025】
サービス記録コンテンツは、記録されてから一定日数が経過すると、HDD14A〜14Dから削除される。保存しておきたい放送番組をユーザが指定することによって、指定された放送番組に対応するコンテンツがイベント記録モジュール132によってHDD14A〜14Dの何れかに記録することができる。
【0026】
イベント記録モジュール132は、TS受信処理モジュール11から出力されたストリームまたはサービス記録モジュール131によってHDD14A〜14Dに記録されたサービス記録コンテンツに基づいて一つの放送番組(イベント)に係わるコンテンツをHDD14A〜14Dの何れかに記録する。イベント記録モジュール132によって記録されたコンテンツをイベント記録コンテンツと記す。
【0027】
なお、イベント記録コンテンツの記録形式は、指定された放送番組の再生に必要な情報を選択的に有する形式であり、複数の番組が多重されているような場合サービス記録コンテンツの記録形式と同一の記録形式で記録されたコンテンツに比べて容量が小さくなる。
【0028】
なお、サービス記録コンテンツとイベント記録コンテンツとを同一のHDD(14A〜14D)に記録しても良いし、サービス記録コンテンツとイベント記録コンテンツとを異なるHDD(14A〜14D)に記録しても良い。
【0029】
また、ワンセグ記録モジュール133は、TS受信処理モジュール11から出力されたストリームまたはサービス記録モジュール131によってHDD14A〜14Dに記録されたサービス記録コンテンツから一つの放送番組に係わるワンセグ放送をHDD14A〜14Dに記録する。
【0030】
信号選択モジュール15は、TS受信処理モジュール11内の何れかのチューナモジュールから供給される番組放送データ、および記録再生処理モジュール13から出力されるコンテンツから、AVデコード処理モジュール16に伝送するデータを選択する。
【0031】
AVデコード処理モジュール16は、信号選択モジュール15から伝送されたストリームまたはコンテンツのデコード処理を行う。
【0032】
表示処理モジュール17は、表示制御モジュール22の制御の下にモニタに表示するためのデータを生成する。
【0033】
番組データベース処理モジュール18は、HDD14A〜14Dに格納されているコンテンツの管理を行う。また、ストリームに含まれる番組情報に基づいて番組表を作成するためのデータを管理する。
【0034】
ダビング回数管理モジュール19は、HDD14A〜14Dに格納されているコンテンツのダビング許可回数の管理を行う。現在、地上デジタル放送では、ダビング10といわれるダビング回数の制限が実施されている。ダビング10の場合、コンテンツにはコピー9回とムーブ1回のダビング制限がイベント(番組)毎に付与されている。以下では、コピーの回数とムーブの回数を合わせてダビング許可回数と称する。なお、ダビング許可回数が1の場合、コンテンツのムーブしか行うことができない。
【0035】
視聴制御モジュール20は、TS受信処理モジュール11によって受信されたストリームに含まれる映像データをグラフィクスコントローラを通じてLCDのような表示装置に出力する視聴処理を実行する。この視聴処理においては、ストリームに含まれるオーディオデータをサウンドコントローラを通じてスピーカに出力する処理も実行される。同時に視聴可能な放送番組は例えば1つのみである。
【0036】
このようにサービス記録コンテンツとイベント記録コンテンツように異なるフォーマットで記録しておくといろいろなアプリケーションに対応できることになる。
【0037】
たとえば、イベント記録コンテンツはタイトル管理が容易なのでリスト表示や検索から所望のタイトルを再生するようなアプリケーションに適しているし、サービス記録コンテンツでは過去の時間すべて記録しているので、言い換えれば過去の時刻で放送を受信しているのと同じになる(番組の間が途切れない)ので、まさに現在の視聴と同様の操作環境で記録したコンテンツを視聴するようなアプリケーションに適している。
【0038】
イベント記録モジュール132が、サービス記録モジュール131によってHDD14A〜14Dに記録されたサービス記録コンテンツから一つのイベントに係わるイベント記録コンテンツをHDD14A〜14Dに記録する場合について説明する。
【0039】
次に、ユーザが、サービス記録コンテンツに含まれる放送番組からイベント記録コンテンツを生成する放送番組を指定する手順について説明する。
【0040】
番組データベース処理モジュール18は、サービス記録コンテンツに含まれる番組情報から図4に示す番組表をモニタ40の表示画面上に表示するための処理を実行する。
【0041】
この番組表は、左上に表示されている現在の日時(10/11(金) PM3:13)より過去に放映され、サービス記録コンテンツとしてHDD14A〜14Dに記録されている放送番組を示している。この番組表が表示された状態で、ユーザによるリモコン等の操作により、一つの放送番組を示す欄の選択および決定操作が行われると、図5に示すように、番組表に機能選択ウィンドウ200が重ねて表示される。機能選択ウィンドウ200中の再生ボタン201の選択および決定操作が行われると、選択および決定操作が行われた放送番組が再生される。機能選択ウィンドウ200中の録画ボタン202の選択および決定操作が行われると、イベント記録モジュール132によるサービス記録コンテンツからイベント記録コンテンツの記録が行われる。
【0042】
ところで、図6に示すように、HDD14A〜14Dに記録されているサービス記録コンテンツ301は複数の放送番組(番組A、番組B、番組C)を含む。イベント記録モジュール132は、一つの放送番組(番組B)のイベント記録コンテンツ302をHDDに記録する場合、放送番組(番組B)の放送時間の開始前からイベント(番組B)の放送終了後の区間を有するイベント記録コンテンツ302を作成する。
【0043】
イベント記録コンテンツ302を生成する場合、イベント記録モジュール132は、番組Bの放送開始時間および放映時間に基づいて、放送開始時間の設定された時間である2秒前から放送終了時間の設定された時間である2秒後の間の区間を有するHDTV放送のコンテンツを生成し、HDD14A〜14Dに記録する。放送終了時間は、放送開始時間および放映時間から演算される。
【0044】
イベント(番組)の放送開始時間は、EIT(Event Information Table)内のstart_timeフィールドに記録されている。また、EITの放映時間(継続時間)は、durationフィールドに記録されている。イベント記録モジュール132は、EIT内のstart_timeフィールドおよびdurationフィールドを参照して、イベント記録コンテンツ302の記録を行う。EITは、サービス記録コンテンツ内の番組配列情報に格納されているデータである。
【0045】
また、放送番組の切り替わりはストリーム内のPMT(Program Map Table)を検索し前の番組のPMTから切り替わった点を第1ポイント、次の番組のPMTを検出した点を第2ポイントとし、第1ポイントの一定時間前から第2ポイントから一定時間後の区間を有するイベント記録コンテンツを生成しても良い。
【0046】
ところで、イベント記録モジュール132がイベント記録コンテンツをHDD14A〜14Dに記録するのに伴って、ワンセグ記録モジュール133が同じ番組のワンセグ放送のコンテンツをサービス記録コンテンツから生成し、生成されたコンテンツをHDD14A〜14Dに記録しても良い。
【0047】
番組データベース処理モジュール18は、ワンセグ記録モジュール133によってコンテンツが記録されたのに伴って、生成されたコンテンツを管理する。ユーザがHDD14A〜14Dに記録されているコンテンツの一覧の表示を指示した場合、記録されたワンセグ放送のコンテンツをユーザに提示することができる。
【0048】
次に、選択された番組にダビング回数の制限が与えられている場合を説明する。ダビング回数制限の制御情報は、イベント(番組)単位で管理される。
【0049】
ダビング回数管理モジュール19は、サービス記録コンテンツのダビング回数と、イベント記録コンテンツのダビング回数との和が設定されている10となるようにそれぞれのダビング回数を管理する。
【0050】
つまり、HDD14A〜14Dは一つとして管理することで、コンテンツとして要求している権利保護レベルを超えないようにしている。
【0051】
たとえば、ダビング回数管理モジュール19は、ループ記録を行っているサービス記録コンテンツ内の放送番組としてはダビング許可回数を10回とするが、このコンテンツをイベント記録コンテンツとして記録を行うとサービス記録コンテンツのダビング許可回数を1、イベント記録コンテンツのダビング許可回数に9回(コピー8回+ムーブ1回)に設定することでどちらのコンテンツも再生可能な状態にしておくことができる。また、図4に示すような番組表においても放送番組の情報が表示される。
【0052】
なお、ダビング後の再生をしない場合は、ダビング回数管理モジュール19は、サービス記録コンテンツ内の放送番組のダビング許可回数に0回を設定し、イベント記録コンテンツのダビング許可回数に10回(コピー9回+ムーブ1回)を設定しても良い。
【0053】
また、コピーワンスのコンテンツの場合はサービス記録コンテンツとして記録した時点でもはやコピーはできなくなるので、選択された番組がこのケースの場合には、ムーブ予約としてループ記録で上書きされる一定時間前(たとえば10分前等)にイベント記録コンテンツとしてムーブするように制御される。
【0054】
このようにすることで、実際に再生する際にはサービス記録コンテンツとして再生することで現在の番組の視聴と同じようなイベントの切り替わりで映像が途切れるようなことがなくシームレスな再生が可能になる。
【0055】
なお、上述したデジタル放送を受信するチューナの代わりに、IP放送を受信するモジュールを用いても良い。
【0056】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0057】
1…デジタル放送テレビジョン,10…デジタル放送受信装置,11…TS受信処理モジュール,12…CAS制御モジュール,13…記録再生処理モジュール,14A〜14D…ハードディスクドライブ,15…信号選択モジュール,16…AVデコード処理モジュール,17…表示処理モジュール,18…番組データベース処理モジュール,19…ダビング回数管理モジュール,20…視聴制御モジュール,21…メモリ,22…表示制御モジュール,31A〜31D…CASカード,40…モニタ,131…サービス記録モジュール,132…イベント記録モジュール,133…ワンセグ記録モジュール。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送ストリームを受信する受信モジュールと、
放送ストリームを連続して記録する第1記録形式によって前記受信モジュールによって受信された放送ストリームを記録する第1の記録手段と、
前記第1の記録手段によって記録された放送ストリームから選択された番組に対応する番組ストリームを選択し、前記受信モジュールによって受信された放送ストリームから選択された番組のストリームを記録する第2記録形式によって前記選択された番組ストリームを記録する第2の記録手段と、
を具備することを特徴とするストリーム記録装置。
【請求項2】
前記受信モジュールによって受信される放送ストリームに含まれる各番組にはそれぞれダビング許可回数が設定され、
前記第2の記録手段によって前記番組ストリームが記録された場合、前記第1の記録手段によって記録された放送ストリームに含まれる前記選択された番組のダビング許可回数と前記第2の記録手段によって記録された番組ストリームに設定されるダビング許可回数との和が前記受信モジュールによって受信された放送ストリームに含まれる前記選択された番組のダビング許可回数となるように、前記番組ストリームのダビング許可回数および前記第1の記録手段によって記録された放送ストリームに含まれる前記選択された番組のダビング許可回数を管理するダビング回数管理部を更に具備することを特徴とする請求項1に記載のストリーム記録装置。
【請求項3】
前記第2の記録手段は、前記第1の記録手段によって記録された放送ストリームに含まれているEIT(Event Information Table)に記述されている番組の放送開始時間および終了時間に基づいた区間の前後に所定量の区間が加えられた区間を前記第1の記録手段で記録された放送ストリームから選択することによって、前記番組ストリームを記録することを特徴とする請求項1または請求項2の何れか1項に記載のストリーム記録装置。
【請求項4】
前記第2の記録手段は、前記第1の記録手段によって記録された放送ストリームから前記選択された番組に対応するPMT(Program Map Table)と前記選択された番組の次の番組に対応するPMTとを検出し、検出された二つのPMTの間の区間の前後に所定量の区間が加えられた区間を前記第1の記録手段によって記録された放送ストリームから選択することによって、前記選択番組ストリームを記録する
ことを特徴とする請求項1または請求項2の何れか1項に記載のストリーム記録装置。
【請求項5】
前記第1の記録手段は、前記第1の記録手段によって放送ストリームが記録されてから一定期間経過した後に当該放送ストリームを前記受信モジュールによって受信される新たな放送ストリームによって上書き記録し、
前記選択された番組に設定されている権利保護情報がコピーワンスである場合、前記第2の記録手段は、前記上書き記録が実行される一定時間前に前記番組ストリームの記録を行い、
前記番組ストリームの記録終了後、前記第1の記録手段によって記録された放送ストリームを再生不能状態にすることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のストリーム記録装置。
【請求項6】
前記第1の記録手段によって記録される放送ストリームは放送事業者から提供される地上デジタルテレビジョン放送のHDTV放送であり、
放送ストリームを連続して記録する第3記録形式によって、前記第1の記録手段によって記録された放送ストリームを提供する放送事業者と同一の放送事業者から携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービスによって提供され、前記受信モジュールによって受信された放送ストリームを記録する第3の記録手段と、
前記受信モジュールで受信する放送ストリームから選択された番組のストリームを記録する第4記録形式によって前記第3の記録手段によって記録された放送ストリームから選択された番組に対応する番組ストリームを選択し、前記選択された番組ストリームを記録する第4の記録手段と、
を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のストリーム記録装置。
【請求項7】
放送ストリームを連続して記録する第1記録形式によって前記受信モジュールによって受信された放送ストリームを記録し、
前記第1の記録手段によって記録された放送ストリーム番組から選択された番組に対応するストリームを選択し、前記受信モジュールによって受信された放送ストリームから選択された番組のストリームを記録する前記第2記録形式によって前記選択された番組ストリームを記録する、
ことを特徴とするストリーム記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−77895(P2011−77895A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−228128(P2009−228128)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】