説明

スパウト付きパウチ容器

【課題】スパウトの口部とスクリューキャップとの間にインナーシールの摘み部が折り込まれた状態でレトルト殺菌処理を行った場合でも、その摘み部が口部の外周面に融着されないようなスパウト付きパウチ容器を提供する。
【解決手段】袋状の容器本体10と、この容器本体10に筒状の口部22が突出するように取り付けられたスパウト20と、口部22の開口端に剥離可能にヒートシールされることで開口端を閉塞する矩形状のインナーシール40と、口部22に着脱自在に取り付けられるスクリューキャップ30とを備えており、スパウト20の口部22の外周面には、インナーシール40の摘み部となる各角部に対応するように、直径5mm、深さ0.5mmの円形の窪み22aが形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、清涼飲料等の液体飲料や食品等の液体や流動体が充填されるスパウト付きパウチ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
液体飲料や流動性を有する食品等を収容する容器としては、口部を開閉するためのスクリューキャップを有するものがあり、こういったスクリューキャップ付きの容器に収容された状態で販売される液体飲料や流動性を有する食品についても、容器内に充填した後にレトルト殺菌処理を行わなければならないものがある。
【0003】
ところで、レトルト殺菌処理は容器内を完全に密封した状態で行わなければならないが、スクリューキャップによって容器の口部を単に閉塞しただけでは、十分な密封性を確保することが困難な場合があるので、こういったスクリューキャップ付きの容器では、内容物を充填した後、使用時に剥離することができるように、剥離用の摘み部を有するインナーシールを口部の開口端にヒートシールすることで容器内を密封する方法が一般的に採用されている。
【0004】
また、最近では、上述したような液体飲料等の食品を収容する容器として、図13に示すように、合成樹脂フィルムをラミネート、もしくは、合成樹脂フィルムにアルミホイル等をラミネートした内面が熱接着性のフレキシブルシートを相互にヒートシールすることによって袋状の容器本体50を形成すると共に、この容器本体50に、注口や飲口となる口部を有するスパウト60を取り付け、そのスパウト60の口部をスクリューキャップ70によって開閉するスパウト付きパウチ容器が使用されるようになってきている。
【0005】
こういったスパウト付きパウチ容器を使用する場合においても、レトルト殺菌処理を行わなければならない充填物(内容物)については、容器の密封性を確保するために、内容物を充填した後に、スパウト60の口部をインナーシールによって閉塞する方法を採用する場合においては、例えば、図14(a)〜(c)に示すように、口部より大きい矩形状のインナーシール80を口部61の開口端にヒートシールした状態でスクリューキャップ70を取り付けるようにしている。そして、商品の購入者が、スクリューキャップ70を取り外した状態で、インナーシール80の口部61から外側に張り出した角部81を摘んでインナーシール80を口部61から剥離することでその口部61を開放することができるようになっている。
【0006】
【特許文献1】特開2001−48200号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述したような矩形状のインナーシール80を口部61にヒートシールした場合は、スクリューキャップ70を取り付けると、摘み部となるインナーシール80の角部81が複雑に折り重なりながら口部61の外周面側に折り込まれた状態で、口部61とスクリューキャップ70との間に挟み込まれることになる。
【0008】
通常、スパウト60の口部61とスクリューキャップ70との間には、ほとんど隙間が形成されていないので、上述したように、インナーシール80の角部81が複雑に折れ重なりながら口部61とスクリューキャップ70との間に挟み込まれると、図15に示すように、剥離用の摘み部となるインナーシール80の角部81がスクリューキャップ70の内周面によって口部61の外周面に押圧された状態となり、レトルト殺菌処理を行う際の熱(例えば、115〜130℃)によって、インナーシール80の角部81が口部61の外周面に熱融着され、商品の購入者がインナーシール80を剥離する際に、その角部81を摘み部として摘むことができなくなるといった問題がある。
【0009】
そこで、この発明の課題は、スパウトの口部とスクリューキャップとの間にインナーシールの摘み部が折り込まれた状態でレトルト殺菌処理を行った場合でも、インナーシールの摘み部が口部の外周面に融着されないようなスパウト付きパウチ容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、フレキシブルシートによって袋状に形成された容器本体と、注口または飲口となる筒状の口部が突出するように、前記容器本体に取り付けられたスパウトと、前記スパウトの前記口部の開口端に剥離可能にヒートシールされることで前記開口端を閉塞する、前記口部から外側に張り出した剥離用の摘み部を有するインナーシールと、前記口部に着脱自在に取り付けられるスクリューキャップとを備えたスパウト付きパウチ容器において、前記スパウトの前記口部の外周面には、前記インナーシールの前記摘み部の先端部と前記スパウトの前記口部の外周面との間に隙間が形成されるような凹部または凸部が形成されていることを特徴とするスパウト付きパウチ容器を提供するものである。
【0011】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明のスパウト付きパウチ容器において、前記凹部として、前記インナーシールの前記摘み部の先端部に対応する位置に部分的に窪みを形成したのである。
【0012】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる発明のスパウト付きパウチ容器において、前記凹部として、前記インナーシールの前記摘み部に対応する位置に縦溝を形成したのである。
【0013】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1にかかる発明のスパウト付きパウチ容器において、前記凹部として、前記スパウトの前記口部の周方向に多数の縦溝を形成したのである。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、請求項1にかかる発明のスパウト付きパウチ容器では、スパウトの口部の外周面に、インナーシールの摘み部の先端部との間に隙間が形成されるような凹部または凸部が形成されているので、スクリューキャップを口部に取り付けた状態で、口部の外周面側に折り込まれたインナーシールの摘み部の先端部がスパウトの口部の外周面に接触しにくくなる。従って、内容物を充填した後にレトルト殺菌処理を行った場合でも、その熱によって、インナーシールの摘み部の先端部が口部の外周面に融着されにくく、インナーシールを口部から剥離する際、確実に摘み部を摘むことができる。
【0015】
特に、請求項2にかかる発明のスパウト付きパウチ容器や請求項3にかかる発明のスパウト付きパウチ容器では、凹部としての窪みや縦溝をスパウトの口部の外周面に部分的に形成しているので、スパウトの口部の肉厚を極端に大きくしなくても、スパウトの強度を十分に確保することができる。
【0016】
また、請求項4にかかる発明のスパウト付きパウチ容器では、凹部として、スパウトの口部の周方向に多数の縦溝を形成したので、内容物を充填した後にレトルト殺菌処理を行った場合でも、インナーシールの摘み部の先端部には、口部の外周面に融着されていない部分が存在することになり、そこからインナーシールの摘み部を剥離して摘むことができる。従って、口部の開口端にインナーシールをヒートシールする際、口部の外周面に対してインナーシールの摘み部を位置合わせする必要がなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、このスパウト付きパウチ容器1は、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱接着性を有する合成樹脂フィルムの外面に、アルミホイル等のガスバリア性シート等を積層したポリエステルフィルムやポリアミドフィルム等をラミネートしたフレキシブルシートによって袋状に形成された容器本体10と、この容器本体10に取り付けられる熱接着性樹脂によって形成されたスパウト20と、このスパウト20の口部22を開閉するスクリューキャップ30とから構成されており、容器本体10に内容物が充填されると、図13に示すスパウト付きパウチ容器と同様の形状となる。なお、フレキシブルシートは、押出成形によって熱接着性樹脂層とポリアミド等の基材層とを同時に形成することも可能である。
【0018】
前記容器本体10は、表裏一対の外装シート11及び両外装シート11の両側部から内側に折り込まれて左右のガセット部を形成する左右一対のガセットシート12から構成されており、折り込まれたガセットシート12の内面の周縁が外装シート11の内面にヒートシールされると共に、外装シート11の内面の上縁部及び下縁部が相互にヒートシールされることで、袋状に形成されている。
【0019】
前記スパウト20は、ポリエチレンやポリプロピレン等により形成され、袋状の容器本体10に融着される固着部21と、この固着部21の上部に連設された注口や飲口となる円筒状の口部22と、固着部21の下部に連設された、容器本体10内に充填された内容物の吸い出しを容易にする筒状または棒状の導出部23とから構成されており、前記導出部23が容器本体10内に挿入された状態で、固着部21の側面が容器本体10の上縁部にヒートシールされている。なお、この種のパウチ容器では、口部の外径が6mm〜20mm程度のスパウトが使用されるようになっており、このスパウト20は、口部22の外径が11mm、肉厚が1mmに設定されている。
【0020】
前記スパウト20には、図2(a)〜(c)に示すように、その開口端に、口部22の外径より大きい矩形状のインナーシール40をヒートシールすることで、容器本体10内が密封されるようになっており、このインナーシール40の摘み部となる各角部41に対応するように、スパウト20の口部22の外周面には、直径5mm、深さ0.5mmの円形の窪み22aが形成されている。なお、インナーシール40は、アルミホイル等を積層したポリエステルフィルム等の下面に、口部22に対して易剥離性を有する熱接着性樹脂を積層したものであり、通常、30〜200μm程度の厚みを有している。
【0021】
以上のように構成されたスパウト付きパウチ容器1では、スパウト20の口部22から内容物を充填した後、口部22の開口端にインナーシール40をヒートシールすることで、容器本体10内を密封する。そして、インナーシール40の周囲を口部22の外周面に沿って下方側に折り曲げた後、スパウト20の口部22にスクリューキャップ30を取り付けた状態で、レトルト殺菌処理を行うことになるが、スパウト20の口部22にスクリューキャップ30を取り付けた状態では、図3に示すように、複雑に折り重なりながら口部22の外周面側に折り込まれるインナーシール40の角部41の先端と口部22の外周面(窪み22aの表面)との間に隙間が形成され、インナーシール40の角部41の先端がスパウト20の口部22の外周面(窪み22aの表面)に接触しにくいので、レトルト殺菌処理の熱によって、インナーシール40の角部41の先端が口部22の外周面に融着されにくく、インナーシール40を口部22から剥離する際、摘み部となる角部41を確実に摘むことができる。
【0022】
しかも、このスパウト付きパウチ容器1では、上述したように、スパウト20の口部22の外周面に窪み22aが部分的に形成されているので、スパウト20の口部22の肉厚を必要以上に大きくしなくても、スパウト20の強度を十分に確保することができる。
【0023】
なお、上述したスパウト付きパウチ容器1では、インナーシール40の摘み部となる各角部41に対応するように、スパウト20の口部22の外周面に円形の窪み22aを形成しているが、これに限定されるものではなく、円形の窪み22aに代えて、図4(a)、(b)に示すように、インナーシール40の各角部41に対応する位置に、縦溝(例えば、幅2mm、長さ10mm、深さ0.5mm)22bを形成することも可能であり、窪み22aを形成する場合と同様の効果を得ることができる。
【0024】
また、図5(a)、(b)に示すように、スパウト20の口部22の周方向に一定間隔で、幅の狭い多数の縦溝(例えば、幅1mm、長さ10mm、深さ0.4mm)22cを形成しておくと、インナーシール40の角部41の先端には、必ず、口部22の外周面に融着されない部分が存在することになり、そこからインナーシール40の角部41を剥離して摘むことができるので、口部22の開口端にインナーシール40をヒートシールする際、口部22の外周面に対してインナーシール40の角部41を位置合わせする必要がなくなるという効果が得られる。このように、多数の縦溝を形成する場合は、必ずしも、一定間隔で形成する必要はなく、不定間隔で形成してもよい。
【0025】
また、図6(a)、(b)に示すように、スパウト20の口部22の外周面におけるインナーシール40の摘み部となる各角部41の先端が対応する高さ位置に、周溝22dを形成することも可能であり、多数の縦溝22cを形成する場合と同様に、口部22の外周面に対してインナーシール40の角部41を位置合わせする必要がなくなる。
【0026】
また、上述した各実施形態では、スパウト20の口部22の外周面に窪み22a、縦溝22b、22c及び周溝22dといった凹部を形成しているが、これに限定されるものではなく、スパウト20の口部22の上端部の外周面に、図7(a)〜(c)に示すように、インナーシール40の摘み部となる各角部41に対応するように、突起(例えば、高さ0.5mm)22eを形成しておくと、スパウト20の口部22にスクリューキャップ30を取り付ける際、スパウト20の口部22の外周面側に折り込まれるインナーシール40の角部41の先端と口部22の外周面(突起22eの下側)との間に隙間が形成され、インナーシール40の角部41の先端が、口部22の外周面(突起22eの下側)に接触しにくくなるので、レトルト殺菌処理の熱によって、インナーシール40の角部41の先端が口部22の外周面に融着されにくく、インナーシール40を口部22から剥離する際、摘み部となる角部41を確実に摘むことができる。
【0027】
さらに、図8(a)、(b)に示すように、上述した突起22eに代えて、全周にわたって、口部22の外径より僅かに大径の段部22fを形成しておくと、周溝22dを形成する場合と同様に、口部22の外周面に対してインナーシール40の角部41を位置合わせする必要がなくなる。また、複数の連続的または断続的な幅の狭い周溝を口部22の外周面に上下方向に形成すると、インナーシール40の角部41を位置合わせする必要がなくなると共に、スパウト20の口部22の肉厚を必要以上に大きくしなくても、スパウト20の強度を十分に確保することができる。
【0028】
また、上述した実施形態では、インナーシール40の4つの角部41にそれぞれ対応するように、窪み22a、縦溝22b、突起22eを形成しているが、これに限定されるものではなく、インナーシール40の4つの角部41のうち、少なくとも、1つの角部41に対応するように、窪み22a、縦溝22b、突起22eを形成すればよい。
【0029】
また、上述した各実施形態では、スパウトの口部外周面に、窪み、溝といった凹部または突起、段部といった凸部を形成しているが、口部22の外周面に細かい凹凸を形成するエンボス加工を施したり、凸部と凹部を併用することも可能である。また、凸部の高さや凹部の深さは、口部の肉厚の半分程度に設定しておくことが望ましい。特に、指(爪)により摘み剥離し易いことから、0.2〜0.8mm程度が望ましい。
【0030】
また、上述した各実施形態では、矩形のインナーシール40を使用しているが、これに限定されるものではなく、図9(a)、(b)に示すように、スパウト20の口部22の外径より僅かに大径の閉塞部41a、41bに、一または複数の摘み部42a、42bが連設されたインナーシール40a、40bを使用することも可能であり、上述した各実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0031】
また、上述した実施形態では、円筒状の口部22の外周面に窪み22aを形成しているだけであるが、図10(a)、(b)に示すように、窪み22aの形成部分の肉厚が薄くならないように、口部22の内周面における窪み22aに対応する部分を径方向内側に突出させておくと、スパウト20の口部22の外周面に窪み22aを形成することに伴う強度低下を防止することができる。
【0032】
また、上述した実施形態では、スパウト20の口部22から内容物を充填した後、インナーシール40をヒートシールし、スクリューキャップ30を取り付けているが、これに限定されるものではなく、容器本体の一部(例えば、下縁部)をヒートシールしないで開口しておき、容器本体の上縁部にスパウトをヒートシールし、スパウトの口部にインナーシールを取り付けた後、容器本体の開口部(下縁部)から内容物を充填するようにしてもよい。
【0033】
また、上述した各実施形態では、スパウト20の口部の外径が小さい(6〜20mm程度)小型のスパウト付きパウチ容器について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図11及び図12に示すように、流動食が充填される容器本体10Aに口部の口径が大きい(10〜40mm程度)スパウト20Aを装着してなる大型のスパウト付きパウチ容器1Aについても、本発明を適用することができることはいうまでもない。例えば、スパウトの口部の外径が18mm、肉厚が1mm程度の場合、上述したスパウト付きパウチ容器1のスパウト20の口部22に形成した窪み22aと同様の窪みを設ける場合は、その直径を8mm、深さを0.5mm程度に設定しておくことが望ましく、縦溝22bと同様の縦溝を設ける場合は、その幅を10mm、長さを10mm、深さを0.5mm程度に設定しておくことが望ましく、縦溝22cと同様の縦溝を設ける場合は、その幅を1mm、長さを10mm、深さを0.5mm程度に設定しておくことが望ましい。
【0034】
さらに、容器本体10は、上述したようなサイドガセット袋に限定されるものではなく、底部が折り込まれたスタンディングパウチや平袋形状のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】この発明にかかるスパウト付きパウチ容器の一実施形態を示す正面図である。
【図2】(a)は同上のスパウト付きパウチ容器のスパウトの口部を示す部分側面図、(b)は同上の口部を示す平面図、(c)は(a)のW−W線に沿った断面図である。
【図3】同上のスパウト付きパウチ容器におけるスパウトの口部を示す部分拡大断面図である。
【図4】(a)は他の実施形態であるスパウト付きパウチ容器のスパウトの口部を示す部分側面図、(b)は(a)のX−X線に沿った断面図である。
【図5】(a)は他の実施形態であるスパウト付きパウチ容器のスパウトの口部を示す部分側面図、(b)は(a)のY−Y線に沿った断面図である。
【図6】(a)は他の実施形態であるスパウト付きパウチ容器のスパウトの口部を示す部分側面図、(b)は(a)のZ−Z線に沿った断面図である。
【図7】(a)は他の実施形態であるスパウト付きパウチ容器のスパウトの口部を示す部分側面図、(b)は同上の口部を示す平面図、(c)は同上の口部を示す部分拡大断面図である。
【図8】(a)は他の実施形態であるスパウト付きパウチ容器のスパウトの口部を示す部分側面図、(b)は同上の口部を示す平面図である。
【図9】(a)、(b)はインナーシールの変形例を示す平面図である。
【図10】(a)は同上のスパウトの変形例を示す口部の横断面図、(b)は同上の変形例を示す口部の縦断面図である。
【図11】大型のスパウトが取り付けられたスパウト付きパウチ容器を示す正面図である。
【図12】同上のスパウト付きパウチ容器を示す斜視図である。
【図13】スパウト付きパウチ容器を示す斜視図である。
【図14】同上のスパウト付きパウチ容器における密封方法を説明するための説明図である。
【図15】同上のスパウト付きパウチ容器におけるスパウトの口部を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1、1A スパウト付きパウチ容器
10、10A 容器本体
11 外装シート
12 ガセットシート
20、20A スパウト
21 固着部
22 口部
22a 窪み
22b、22c 縦溝
22d 周溝
22e 突起
22f 段部
23 導出部
30 スクリューキャップ
40、40a、40b インナーシール
41 角部
41a、41b 閉塞部
42a、42b 摘み部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブルシートによって袋状に形成された容器本体と、
注口または飲口となる筒状の口部が突出するように、前記容器本体に取り付けられたスパウトと、
前記スパウトの前記口部の開口端に剥離可能にヒートシールされることで前記開口端を閉塞する、前記口部から外側に張り出した剥離用の摘み部を有するインナーシールと、
前記口部に着脱自在に取り付けられるスクリューキャップと
を備えたスパウト付きパウチ容器において、
前記スパウトの前記口部の外周面には、前記インナーシールの前記摘み部の先端部と前記スパウトの前記口部の外周面との間に隙間が形成されるような凹部または凸部が形成されていることを特徴とするスパウト付きパウチ容器。
【請求項2】
前記凹部は、前記インナーシールの前記摘み部の先端部に対応する位置に部分的に形成された窪みである請求項1に記載のスパウト付きパウチ容器。
【請求項3】
前記凹部は、前記インナーシールの前記摘み部に対応する位置に形成された縦溝である請求項1に記載のスパウト付きパウチ容器。
【請求項4】
前記凹部は、前記スパウトの前記口部の周方向に形成された多数の縦溝である請求項1に記載のスパウト付きパウチ容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−153431(P2007−153431A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−354483(P2005−354483)
【出願日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(000238005)株式会社フジシールインターナショナル (641)
【Fターム(参考)】