説明

スマートグリッドデバイスディスプレイ制御システムおよび方法

【課題】スマートグリッドデバイスディスプレイ制御システムおよび方法を提供する。
【解決手段】スマートグリッドデバイスディスプレイ制御システム100は、デマンド応答管理システム115と、デマンド応答管理システム115に動作結合されたスマートメータ120と、スマートメータ120に動作結合されたスマートグリッドデバイス130とを含むことができ、スマートグリッドデバイス130には、パワーサイクル指示に応答してパワーサイクルするように構成された、点灯ディスプレイ131が含まれている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書において開示される主題は電力配電システムに関し、より詳細には電気器具などのスマートグリッドデバイス上のディスプレイの管理に関する。
【背景技術】
【0002】
電力配電網では、それには限定されないが、点灯ディスプレイを有する消費者デバイスを始めとするいくつかのタイプのデバイスに電力が供給される。ディスプレイを有する消費者電気器具の例には、それらに限定されないが、時計、ステレオ、コンピュータ、ディジタルビデオレコーダおよび冷凍機がある。他のタイプのデバイスには、ソフトドリンクマシンまたはキャンディマシンなどのバナーライトがある。通常、これらのディスプレイおよびバナーライト(以下、ディスプレイライト)には常に電力が供給されている。したがってデバイスの所有者は、必要がないときでも関連する電気の使用に対して支払っている。例えば自家所有者は、通常、所有者が不在の平日の間も電力が供給されっぱなしである、点灯ディスプレイを備えたいくつかのデバイスを所有している。これらのデバイスは、とりわけピーク時間帯に追加電力を引き出す。いくつかの推定によれば、電力配電網内の総電力の5%程度が点灯ディスプレイによって消費されている。さらに、差込み式電気車両の出現に伴い、しばしば車両内のディスプレイも、一晩の充電中に明りがつきっぱなしである。
【0003】
スマートグリッドは、消費者の家庭のスマートグリッド電気器具を制御するために二方向通信を使用して供給者から消費者へ電気を引き渡し、それにより公益事業はスマートグリッド電気器具を制御することができ(例えばピーク時に)、延いては消費者に、例えばレートの低減などの何らかの利益を提供することができる。スマートグリッドは電力配電網の一部であり、また、一定の時間間隔で電力消費を記録し、かつ、公益事業と通信して、監視および請求のための情報を公益事業に戻すスマートメータを含むことができる。スマートメータは、メータと中央システムの間の二方向通信を可能にしている。スマートメータは、遠隔報告のためのデータを収集することができる。
【発明の概要】
【0004】
電力配電網は、可能な限り最も安価なエネルギーを消費者に供給する。公益事業は、需要が増加すると、ますます高価なエネルギー源を使用しなければならない。したがってスマートメータを介して消費者スマートグリッド電気器具を制御することによって電力グリッドの総電力消費を低減することができる場合、公益事業および延いては消費者は、エネルギーの節約を実現することができる。
【0005】
本発明の一態様によれば、スマートグリッドデバイスディスプレイ制御システムが記述される。システムは、デマンド応答管理システムと、デマンド応答管理システムに動作結合されたスマートメータと、スマートメータに動作結合されたスマートグリッドデバイスとを含むことができ、スマートグリッドデバイスには、パワーサイクル指示に応答してパワーサイクルするように構成された、点灯ディスプレイが含まれている。
【0006】
本発明の他の態様によれば、スマートグリッドデバイスディスプレイ制御方法が記述される。この方法は、点灯ディスプレイをパワーサイクルさせる指示を受け取るステップと、指示を受け取ると、それに応答して、点灯ディスプレイをパワーサイクルさせるステップとを含むことができる。
【0007】
本発明のさらに他の態様によれば、スマートグリッドデバイスディスプレイ制御方法をコンピュータに実施させるための命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体を含んだコンピュータプログラム製品が記述される。この方法は、点灯ディスプレイをパワーサイクルさせる指示を受け取るステップと、指示を受け取ると、それに応答して、点灯ディスプレイをパワーサイクルさせるステップとを含むことができる。
【0008】
これらおよび他の利点ならびに特徴は、図面を参照して行う以下の説明からより明確になるであろう。
【0009】
本発明と見なされる主題は、とりわけ、本明細書の結論部分の特許請求の範囲の中で指摘され、かつ、明確に特許請求されている。本発明の以上および他の特徴ならびに利点は、添付の図面を参照して行う以下の詳細な説明から明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】電力配電網におけるスマートグリッド電気器具ディスプレイを制御するための一例示的システムを示す図である。
【図2】スマートグリッド電気器具上の点灯ディスプレイを制御するためのシステムの一例示的実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の詳細な説明は、一例として図面を参照して、本発明の実施形態を利点および特徴と共に説明したものである。
【0012】
図1は、電力配電網におけるスマートグリッド電気器具ディスプレイを制御するための一例示的システム100を示したものである。システム100は、電力公益事業によって制御されるより大規模な電力配電網の一部であることは理解されよう。例示的実施形態では、本明細書において説明されているシステムおよび方法は、日々の需要ピークが大きい期間の間、点灯ディスプレイの電力を低減することにより、スマートグリッド電気器具の点灯ディスプレイに関連する電力の使用を低減する。さらに、本明細書において説明されているシステムおよび方法は、人が誰もいない間、点灯ディスプレイの電力を低減することも可能である。また、「電気器具」という用語は、本発明を制限するのではなく、この詳細な説明全体を通して実例による一例として使用されていることについても同じく理解されよう。さらに、本明細書において説明されているシステムおよび方法は、点灯ディスプレイを有する任意のデバイスに適用することができることについても同じく理解されよう。
【0013】
例示的実施形態では、システム100は、配電管理システム(DMS)または事故管理システム(OMS)(集合的にDMS/OMS110)を含むことができる。配電管理システムは、電力配電網上のすべての電力配電デバイス(例えばスイッチ、電圧調整器およびコンデンサバンク)からデータを収集し、かつ、これらを制御する役割を担っている電力公益事業動作システムである。配電管理システムは、電力配電網の効率および信頼性を高くするために配電デバイスを能動的に管理する。また、配電管理システムは、データを収集し、かつ、調査し、それによりレートを設定し、レート調整を実施し、かつ、消費者デバイスへのメッセージを介して消費者デバイスを制御することができる。事故管理システムは、故障すると開になるヒューズまたは遮断器の位置を予測し、復旧努力の優先順位付けを実施し、かつ、非常設備の位置、事故の規模および事故の継続期間などの基準に基づいて資源を管理し、事故の範囲ならびに管理、媒体および調整器が影響される顧客の数に関する情報を提供し、復旧時間の予測値を計算し、復旧を補助するクルーを管理し、かつ、復旧に必要なクルーを計算することができる。システムは、さらに、DMS/OMS110に動作結合されるデマンド応答管理システム(DRMS)115を含むことができる。DRMS115は、ピークエネルギー消費期間の間、負荷を小さくするために電気公益事業バックオフィスを公益事業顧客にリンクしている。電気公益事業バックオフィスが現在のピークエネルギー消費期間を識別すると、DRMS115は、スマートグリッドメータおよび消費者デバイス(いずれも本明細書においてさらに説明する)に信号を発信し、電力消費を低減するようにメータに通信する。例示的実施形態では、末端消費者デバイスを直接制御することによって(つまり直接負荷制御によって)、あるいは可変電力レートを末端消費者デバイスに送ることによって(つまり価格制御によって)デマンド応答事象を制御し、それにより消費者電力消費挙動をシフトさせることができる。したがってDRMS115は、末端消費者電力消費を制御するデマンド応答事象を生成し、かつ、管理する役割を担っている公益事業動作システムである。
【0014】
例示的実施形態は、DRMS115は、顧客スマートメータ120と直接通信することができ、この通信は、当分野で知られている自動計量インフラストラクチャ(AMI)通信バックホールを介した通信であってもよい。したがってDRMS115は、スマートメータ120に対する直接制御およびアクセスを有することができる。例示的実施形態では、スマートメータ120は、所定の時間に電気エネルギーの消費を記録し、かつ、監視および請求のための情報をDRMS115に通信する電気メータである。スマートメータ120は、メータとDRMS115の間の二方向通信を可能にし、遠隔報告のためのデータを収集する。
【0015】
したがってDRMS115は、消費者デバイスの点灯したディスプレイを制御することができることは理解されよう。スマートメータは、消費者住居121に通信結合される。
【0016】
例示的実施形態では、システムは、さらに、スマートメータ120に動作結合され、かつ、消費者住居121内に配置された1つまたは複数の消費者デバイス130(つまりスマートグリッド電気器具)を含むことができる。消費者デバイスの各々は、さらに、本明細書において説明されている点灯ディスプレイ131、および本明細書においてさらに説明されている運動センサ132を含むことができる。点灯ディスプレイ131は、それらに限定されないが、時計、状態灯および制御灯を含むことができる。システム100は、さらに、消費者住居121内に配置されたホームエリアネットワーク(HAN)(つまりレジデンシャルローカルエリアネットワーク(LAN))を含むことができる。HAN140にはいくつかのコンポーネントが含まれているが、図に示されているHAN140は、単一のコンポーネントとして示されている。HAN140は、モデム(例えばケーブル、ディジタル加入者回線(DSL))、レジデンシャルゲートウェイ、ブリッジ、ルータ、および消費者住居全体にわたるネットワークアクセスの分配および共有のための他の適切なデバイスを含むことができる。また、HAN140は、HAN140に結合されたすべてのデバイスを制御するための1つまたは複数のコンピュータを含むことも可能である。したがってHAN140は、一般的には消費者住居121内に配置されるデバイス間の通信のために実施され、これらのデバイスには、パーソナルコンピュータおよびプリンタなどの付属品、移動計算デバイス、ならびに消費者デバイス130を含むことができる。HAN140は、配線接続(例えばカテゴリ3(CAT3)またはカテゴリ6(CAT6)シールドまたは非シールド撚線対ケーブル布線)することができ、あるいは無線(例えば802.11ネットワーク)であってもよい。システム100は、さらに、消費者住居121内に配置され、かつ、HAN140に動作結合された1つまたは複数の運動センサ150を含むことができる。例示的実施形態では、運動センサ150は消費者デバイス130の外部に存在している。
【0017】
例示的実施形態では、消費者デバイス130は、いくつかの条件に応答してそれらの点灯ディスプレイ131を停止するように構成される。ある条件の下で、消費者住居121内の消費者デバイス130上の運動センサ132の検出範囲(つまり運動センサ132の近傍)に人がいない場合、点灯ディスプレイ131を停止することができる。例示的実施形態では、運動センサ132がその直接の検出範囲内に運動を検出すると、点灯ディスプレイに電力を供給することができる。所定の時間期間が経過し、運動センサ132が運動を全く検出しない場合、点灯ディスプレイ131への電力の供給を停止することができる。この方法によれば、人が誰もいない、したがって点灯ディスプレイ131が不要である場合、点灯ディスプレイ131への電力供給を停止することにより、消費者住居121内におけるエネルギー消費を低減することができる。他の例示的実施形態では、運動センサ150は、運動センサ150の検出範囲(つまり運動センサ150の近傍)に人が存在しているかどうかを決定することも可能である。本明細書において説明されているように、運動センサ150はHAN140に通信結合されている。HAN140は、消費者デバイス130の個々の点灯ディスプレイ131への電力を低減するメッセージをこれらの消費者デバイス130に送ることにより、運動センサ150の検出範囲内に存在している任意の消費者デバイス130への統制電力供給停止を実施するように構成することができる。この方法によれば、運動センサ150がその直接の検出範囲内に運動を検出すると、検出範囲内に存在している消費者デバイス130上の点灯ディスプレイ131に電力を供給することができる。所定の時間期間が経過し、運動センサ150が運動を全く検出しない場合、点灯ディスプレイ131への電力の供給を停止することができる。消費者デバイスは、組込み運動センサ132を含んでいなくてもよいことは理解されよう。したがってHAN140がイネーブルされると、運動センサ150は、点灯ディスプレイ131の制御を実施することができる。さらに、HAN140は、すべての消費者デバイス130を同時に制御し、あるいは個々に制御するように構成することができる。さらに、消費者住居121の所有者は、日々の特定の時間に消費者電気器具をパワーサイクルさせるようにHAN140をプログラムすることができる。例えば所有者は、運動センサ132、150をトリガさせることになるペットを所有者が飼っている場合、所有者が家を留守にする際に、点灯ディスプレイ131を一日中オフの状態で維持するようにHAN140をプログラムすることができる。あるいは、消費者住居121の所有者は、消費者住居121に実際に誰もいない場合に、消費者住居121に人がいることをシミュレートするために、運動が検出されない場合に、点灯ディスプレイ131をターンオンするようにHAN140をプログラムすることも可能である。
【0018】
例示的実施形態では、他の条件の下で、DRMS115は、点灯ディスプレイ131を制御するよう、スマートメータ120にメッセージを送ることができる。消費者住居121の所有者は、電力配電網内の状態に応じてパワーサイクルさせられる特定の消費者デバイス130を有することだけでなく、電力配電網内の状態に応じてパワーサイクルさせられる点灯ディスプレイ131を単純に有することに合意することにより、レートをより低くするよう、電力公益事業と協定することができる。この方法によれば、DRMS115は、特定の電力グリッド内の点灯ディスプレイ(点灯ディスプレイ131を含む)のすべてまたは一部に対する直接制御を有することができる。例えば公益事業は、特定のグリッド内の総電力消費を低減するために、ピーク使用の間、すべての点灯ディスプレイ(点灯ディスプレイ131を含む)への電力を低減することができる。さらに、公益事業は、特定のグリッド内の総電力消費を低減するために、非ピーク使用の間(例えば夜間の間)、すべての点灯ディスプレイ(点灯ディスプレイ131を含む)への電力を低減することも可能である。
【0019】
次に、HAN140について、一例示的コンピュータシステムに関連してさらに詳細に説明する。図2は、スマートグリッド電気器具上の点灯ディスプレイを制御するためのシステム200の一例示的実施形態を示したものである。本明細書において説明されている方法は、ソフトウェア(例えばファームウェア)、ハードウェアまたはそれらの組合せの中で実施することができる。例示的実施形態では、本明細書において説明されている方法は、ソフトウェアの中で、実行可能プログラムとして実施され、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、ミニコンピュータまたは本体コンピュータなどの専用または汎用ディジタルコンピュータによって実行される。したがってシステム200には汎用コンピュータ201が含まれている。
【0020】
例示的実施形態では、図2に示されているハードウェアアーキテクチャに関して、コンピュータ201には、プロセッサ205、メモリコントローラ215に結合されたメモリ210、および1つまたは複数の入力および/または出力(I/O)デバイス240、245(または周辺装置)が含まれており、これらは、局所入力/出力コントローラ235を介して通信結合されている。入力/出力コントローラ235は、それらに限定されないが、当分野で知られている1つまたは複数のバス、または他の配線接続あるいは無線接続であってもよい。入力/出力コントローラ235は、簡潔にするために省略されているが、通信を可能にするためのコントローラ、バッファ(キャッシュ)、ドライバ、中継器および受信機などの追加エレメントを有することができる。さらに、局所インタフェースは、上で言及したコンポーネント間の適切な通信を可能にするためのアドレス接続、制御接続および/またはデータ接続を含むことができる。
【0021】
プロセッサ205は、とりわけメモリ210に記憶されているソフトウェアを実行するためのハードウェアデバイスである。プロセッサ205は、任意の特注の、あるいは商用的に入手することができるプロセッサ、中央処理装置(CPU)、コンピュータ201に結合されるいくつかのプロセッサのうちの補助プロセッサ、半導体をベースとするマイクロプロセッサ(マイクロチップまたはチップセットの形態の)、マクロプロセッサであってもよく、あるいはソフトウェア命令を実行するための概ね任意のデバイスであってもよい。
【0022】
メモリ210は、揮発性記憶素子(例えばランダムアクセスメモリ(DRAM、SRAM、SDRAM、等々などのRAM))、および不揮発性記憶素子(例えばROM、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(PROM)、テープ、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD−ROM)、ディスク、ディスケット、カートリッジ、カセット、等々)のうちの任意の1つまたは組合せを含むことができる。さらに、メモリ210は、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体および/または他のタイプの記憶媒体を組み込むことも可能である。メモリ210は分散アーキテクチャを有することができ、様々なコンポーネントが互いに遠隔に位置しているが、プロセッサ205によってアクセスすることができることに留意されたい。
【0023】
メモリ210内のソフトウェアは、1つまたは複数の個別のプログラムを含むことができ、これらの個別のプログラムの各々は、論理機能を実施するための実行可能命令の順序付けられたリストからなっている。図2の例では、メモリ210内のソフトウェアには、本明細書において説明されている、例示的実施形態による点灯ディスプレイの制御方法、および適切なオペレーティングシステム(OS)211が含まれている。OS211は、基本的に、本明細書において説明されている点灯ディスプレイの制御システムおよび方法などの他のコンピュータプログラムの実行を制御し、かつ、スケジューリング、入出力制御、ファイルおよびデータ管理、メモリ管理ならびに通信制御および関連するサービスを提供している。
【0024】
本明細書において説明されている点灯ディスプレイの制御方法は、ソースプログラム、実行可能プログラム(オブジェクトコード)、スクリプト、または実行すべき一組の命令からなる任意の他の実体の形態であってもよい。ソースプログラムの場合、コンパイラ、アセンブラ、インタプリタ、等々を介してプログラムを翻訳しなければならず、これらは、OS211と共に適切に動作するよう、メモリ210内に含むことも、あるいはメモリ210内に含まれていなくてもよい。さらに、点灯ディスプレイの制御方法は、オブジェクト指向プログラミング言語として作成することができ、このオブジェクト指向プログラミング言語は、データクラスおよびメソッドを有しており、あるいはルーチン、サブルーチンおよび/またはファンクションを有する手続きプログラミング言語を有している。
【0025】
例示的実施形態では、従来のキーボード250およびマウス255を入力/出力コントローラ235に結合することができる。I/Oデバイス240、245などの他の出力デバイスは、入力デバイスを含むことができ、例えば、それらに限定されないが、プリンタ、スキャナ、マイクロホン、等々を含むことができる。最後に、I/Oデバイス240、245は、さらに、入力および出力の両方と通信するデバイスを含むことができ、例えば、それらに限定されないが、ネットワークインタフェースカード(NIC)または変調器/復調器(他のファイル、デバイス、システムまたはネットワークにアクセスするための)、無線周波数(RF)または他のトランシーバ、電話インタフェース、ブリッジ、ルータ、等々を含むことができる。システム200は、さらに、ディスプレイ230に結合されたディスプレイコントローラ225を含むことができる。例示的実施形態では、システム200は、さらに、ネットワーク265に結合するためのネットワークインタフェース260を含むことができる。ネットワーク265は、コンピュータ201と任意の外部サーバ、クライアント、等々との間の広帯域接続を介した通信のためのIP−ベースネットワークであってもよい。ネットワーク265は、コンピュータ201と外部システムの間でデータを送受信する。例示的実施形態では、ネットワーク265は、サービスプロバイダによって管理される管理IPネットワークであってもよい。ネットワーク265は、例えばWiFi、WiMax、等々などの無線プロトコルおよび技術を使用して無線方式で実施することができる。また、ネットワーク265は、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、大都市エリアネットワーク、インターネットネットワーク、または他の同様のタイプのネットワーク環境などのパケット交換網であってもよい。ネットワーク265は、固定無線ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線広域ネットワーク(WAN)、専用エリアネットワーク(PAN)、仮想専用ネットワーク(VPN)、イントラネットまたは他の適切なネットワークシステムであってもよく、また、信号を受信し、かつ、送信するための機器を含むことができる。
【0026】
コンピュータ201がPC、ワークステーション、インテリジェントデバイス、等々である場合、メモリ210内のソフトウェアは、さらに、基本入出力システム(BIOS)(簡潔にするために省略されている)を含むことができる。BIOSは、スタートアップ時にハードウェアを初期化し、かつ、試験し、OS211を立上げ、かつ、複数のハードウェアデバイス間のデータ転送をサポートする一組の基本ソフトウェアルーチンである。BIOSはROMの中に記憶されており、したがってコンピュータ201が起動されるとBIOSを実行することができる。
【0027】
コンピュータ201が動作を開始すると、プロセッサ205は、メモリ210の中に記憶されているソフトウェアを実行し、データをメモリ210に通信し、かつ、メモリ210からデータを通信し、また、ソフトウェアに従ってコンピュータ201の動作を総合的に制御するように構成される。本明細書において説明されている点灯ディスプレイの制御方法およびOS211は、その全体または一部、通常は一部がプロセッサ205によって読み出され、恐らくはプロセッサ205内にバッファされた後に実行される。
【0028】
本明細書において説明されているシステムおよび方法が、図2に示されているようにソフトウェアで実施される場合、任意のコンピュータ関連システムまたは方法が使用するため、あるいはこれらの任意のコンピュータ関連システムまたは方法と共に使用するための記憶装置220などの任意のコンピュータ可読媒体上に方法を記憶することができる。
【0029】
当業者には理解されるように、本発明の態様は、システム、方法またはコンピュータプログラム製品として具体化することができる。したがって本発明の態様は、すべてハードウェアの実施形態、すべてソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード、等々を含む)、またはソフトウェア態様とハードウェア態様を組み合せた実施形態の形態を取ることができ、これらはすべて、本明細書においては一般に「回路」、「モジュール」または「システム」と呼ぶことができる。さらに、本発明の態様は、コンピュータ可読プログラムコードがその上に具体化された1つまたは複数のコンピュータ可読媒体の中に具体化されたコンピュータプログラム製品の形態を取ることができる。
【0030】
1つまたは複数のコンピュータ可読媒体の任意の組合せを利用することができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、それらに限定されないが、電子、磁気、光、電磁、赤外線または半導体のシステム、装置またはデバイス、あるいはそれらの任意の適切な組合せであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体のより特定の例(非網羅的リスト)には、1つまたは複数の配線を有する電気接続、携帯型コンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯型コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD−ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、またはそれらの任意の適切な組合せを含むことができる。この文書の文脈では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置またはデバイスが使用し、あるいはこれらの命令実行システム、装置またはデバイスと共に使用するためのプログラムを含むことができ、あるいは記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。
【0031】
コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読プログラムコードが中に具体化された伝搬データ信号を、例えばベースバンド中に、あるいは搬送波の一部として含むことができる。このような伝搬信号は、それらに限定されないが、電磁、光またはそれらの任意の適切な組合せを始めとする様々な形態のうちの任意の形態を取ることができる。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体ではないが、命令実行システム、装置またはデバイスが使用し、あるいはこれらの命令実行システム、装置またはデバイスと共に使用するためのプログラムを通信、伝搬または輸送することができる任意のコンピュータ可読媒体であってもよい。
【0032】
コンピュータ可読媒体上に具体化されたプログラムコードは、それらに限定されないが、無線、配線線路、光ファイバケーブル、RF、等々、またはそれらの任意の適切な組合せを始めとする任意の適切な媒体を使用して転送することができる。
【0033】
本発明の態様のための動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)、Smalltalk、C++、等々などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語などの従来の手続き形プログラミング言語を始めとする1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで作成することができる。プログラムコードは、ユーザのコンピュータ上でそのすべてを実行することができ、独立ソフトウェアパッケージとしてユーザのコンピュータ上でその一部を実行することができ、ユーザのコンピュータ上でその一部を、また、遠隔コンピュータ上でその一部を実行することができ、あるいは遠隔コンピュータまたはサーバ上でそのすべてを実行することができる。後者のシナリオの場合、遠隔コンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)または広域ネットワーク(WAN)を始めとする任意のタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続することができ、あるいは外部コンピュータに接続することも可能である(例えばインターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して)。
【0034】
以下、本発明の態様について、本発明の実施形態による方法、装置(システム)およびコンピュータプログラム製品のフローチャート図および/またはブロック図を参照して説明する。フローチャート図および/またはブロック図の個々のブロック、およびフローチャート図および/またはブロック図内のブロックの組合せは、コンピュータプログラム命令によって実施することができることは理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供することができ、それにより、このようなコンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサによってこれらのコンピュータプログラム命令が実行されると、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに明記されている機能/行為を実施するための手段を生成する機械を製造することができる。
【0035】
これらのコンピュータプログラム命令も、特定の方法で機能するようにコンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置または他のデバイスを導くことができるコンピュータ可読媒体に同じく記憶することができ、それにより、このコンピュータ可読媒体に記憶されているこれらのコンピュータプログラム命令によって、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに明記されている機能/行為を実施する命令を含んだ製造物品が製造される。
【0036】
また、コンピュータプログラム命令は、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置または他のデバイスにロードし、コンピュータ、他のプログラマブル装置または他のデバイスに対する一連の動作ステップを実行して、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行する命令が、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに明記されている機能/行為を実施するための処理を提供するように、コンピュータが実施する処理を生成することも可能である。
【0037】
図に示されているフローチャートおよびブロック図は、本発明の様々な実施形態によるシステム、方法およびコンピュータプログラム製品の可能な実施態様のアーキテクチャ、機能および動作を示したものである。この点に関して、フローチャートまたはブロック図内の個々のブロックは、1つまたは複数の明記された論理機能を実施するための1つまたは複数の実行可能命令からなるモジュール、セグメントまたはコードの一部を表すことができる。また、いくつかの代替実施態様では、ブロックの中に示されている機能は、図に示されている順序以外の順序で実施することができることに留意されたい。例えば、連続して示されている2つのブロックは、実際、実質的に同時に実行することができ、あるいは含まれている機能性に応じて、場合によってはこれらのブロックを逆の順序で実行することも可能である。また、ブロック図および/またはフローチャート図の個々のブロック、およびブロック図および/またはフローチャート図内のブロックの組合せは、明記された機能または行為を実行する専用のハードウェアをベースとするシステムによって、あるいは専用ハードウェアとコンピュータ命令の組合せによって実施することができることに留意されたい。
【0038】
点灯ディスプレイの制御方法がハードウェアで実施される例示的実施形態では、本明細書において説明されている点灯ディスプレイの制御方法は、それぞれ当分野でよく知られている、データ信号に対して論理機能を実施するための論理ゲートを有する1つまたは複数の離散論理回路技術、適切な組合せ論理ゲートを有する専用集積回路(ASIC)技術、1つまたは複数のプログラマブルゲートアレイ(PGA)技術、書替え可能ゲートアレイ(FPGA)技術、等々のうちの任意の技術または組合せを使用して実施することができる。
【0039】
技術的効果には電力グリッドの電力消費の総合的な低減が含まれ、これには、電気公益事業の請求額の低減、およびディスプレイおよび状態灯を備えた電気器具の故障間隔を長くすることによってディスプレイの全体的な寿命を長くすることが含まれる。さらに、電力公益事業は、ピーク時間帯の間、電力グリッドに対する総負荷を小さくすることによってより安価なエネルギー資源を使用することができる。さらに、差込み式電気車両は、総夜間電気が安価な電気源からの電気である場合、より低コストのエネルギーを使用することができる。
【0040】
以上、本発明について、ごく限られた数の実施形態に関連して詳細に説明したが、本発明は、このような開示されている実施形態に限定されないことは容易に理解されよう。それどころか、本発明は、ここでは説明されていないが、本発明の精神および範囲と見なされる任意の数の変形形態、変更、置換または等価構造を組み込むべく修正することができる。また、本発明の様々な実施形態について説明したが、本発明の態様に含まれているのは、説明されている実施形態のうちの一部にすぎないことを理解されたい。したがって本発明は、上記の説明によって制限されるものと見なしてはならず、本発明は、特許請求の範囲によってのみ制限される。
【符号の説明】
【0041】
100、200 システム
110 dms/oms
115 drms
120 スマートメータ
121 消費者住居
130 消費者デバイス
131 点灯ディスプレイ
132 組込み運動センサ
140 han
150 運動センサ
201 コンピュータ
205 プロセッサ
210 メモリ
211 os
215 メモリコントローラ
220 記憶装置
225 ディスプレイコントローラ
230 ディスプレイ
235 入力/出力(I/O)コントローラ
240、245 デバイス
250 従来のキーボード
255 マウス
260 ネットワークインタフェース
265 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートグリッドデバイスディスプレイ制御システム(100)であって、
デマンド応答管理システム(DRMS)(115)と、
前記DRMS(115)に動作結合されたスマートメータ(120)と、
前記スマートメータ(120)に動作結合されたスマートグリッドデバイス(130)であって、パワーサイクル指示に応答してパワーサイクルするように構成された、点灯ディスプレイ(131)を含んだスマートグリッドデバイス(130)と
を備えるシステム。
【請求項2】
前記スマートグリッドデバイス(130)が、前記点灯ディスプレイ(131)に動作結合されたオンボード運動センサ(132)を含む、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記指示が前記オンボード運動センサ(132)からの信号であり、それにより前記オンボード運動センサ(132)の近傍の運動を表す、請求項2記載のシステム。
【請求項4】
前記指示が、前記スマートメータ(120)を介した前記DRMS(115)からのメッセージであり、前記点灯ディスプレイ(131)をパワーサイクルさせるメッセージである、請求項1記載のシステム。
【請求項5】
前記スマートグリッドデバイス(130)に動作結合されたホームエリアネットワーク(HAN)(140)をさらに備える、請求項1記載のシステム。
【請求項6】
前記スマートグリッドデバイス(130)の外部に存在している、前記HAN(140)に動作結合された運動センサ(150)をさらに備える、請求項5記載のシステム。
【請求項7】
前記指示が前記スマートグリッドデバイス(130)の外部の前記運動センサ(150)からの信号であり、それにより前記スマートグリッドデバイス(130)の外部の前記運動センサ(150)の近傍の運動を表す、請求項6記載のシステム。
【請求項8】
前記HAN(140)が、前記スマートグリッドデバイス(130)の外部の前記運動センサ(150)からの信号を無効にするように構成される、請求項7記載のシステム。
【請求項9】
前記点灯ディスプレイ(131)が、所定の時間期間の間、電力が供給された状態を維持するように構成される、請求項1記載のシステム。
【請求項10】
前記点灯ディスプレイ(131)が、前記指示を受け取ると、それに応答して電力をオンするように構成される、請求項9記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−42651(P2013−42651A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−175518(P2012−175518)
【出願日】平成24年8月8日(2012.8.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Smalltalk
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】