説明

スライスチーズ包装体

【課題】 本発明は、手で容易に開封することができる簡易な構造のスライスチーズ包装体を提供することを課題とする。
【解決手段】 スライスチーズが複数枚重ねられたスライスチーズ積層体2と、スライスチーズ積層体2を密封状に包装する包装袋3であって、フィルム4を折り曲げて筒状に形成し、フィルム4の両側端部4a,4bを重ね合わせて接着することによりセンターシール部33が形成され、且つ筒状に形成したフィルム4の第1端部及び第2端部を扁平状にして接着することにより第1シール部31及び第2シール部32が形成されているピロー方式の包装袋3と、を有するスライスチーズ包装体において、包装袋3のフィルム4が、センターシール部33の延びる方向に対して直交する方向に、引き裂き性を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡単に開封できるスライスチーズ包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スライスチーズを包装したスライスチーズ包装体は、スライスチーズを複数枚多段状に重ねたスライスチーズ積層体と、該スライスチーズ積層体を密封状に包装する包装袋と、から構成されている。
該包装袋は、通常、ピロー方式が採用されている。ピロー方式の包装袋は、スライスチーズ積層体を包み込みながら、フィルムを折り曲げて筒状に形成しており、前記フィルムの両側端部を重ね合わせて接着したセンターシール部と、前記筒状に形成したフィルムの第1端部及び第2端部を扁平状にして接着した第1シール部及び第2シール部と、を有する。
かかるスライスチーズ包装体を開封する場合には、鋏やナイフを用いて、包装袋の一部を切断しているが、鋏などを用いて包装体を開封することは面倒である。
【0003】
さらに、上記包装袋のフィルムが、センターシール部の延びる方向と平行な方向(以下、センターシール部の延びる方向と平行な方向を「縦方向」という場合がある。また、スライスチーズ面と平行な面内において、センターシール部の延びる方向に対して直交する方向を「横方向」という場合がある)に引き裂き性を有し、包装袋の第1シール部に略V字状の切り込みが形成されたスライスチーズ包装体も知られている。
かかるスライスチーズ包装体は、包装袋のフィルムが縦方向に引き裂き性を有するので、第1シール部の切り込みを起点としてフィルムを縦方向に引き裂き、包装袋を分断することによって開封できる。
しかしながら、スライスチーズ包装体の包装袋は、筒状に形成されたフィルムとスライスチーズ積層体の両側面(横方向両側の面)との間に、殆ど隙間(遊び)がない。このため、上記切り込みを起点としてフィルムを縦方向に引き裂いた際、引き裂き途中でスライスチーズ積層体に引掛かり、その結果、開封し難いという問題がある。さらに、包装袋を開封することによって生じる開封口から、スライスチーズ積層体の一方の側面が包装袋外へ出てしまう。このため、開封後の包装袋では、使い残したスライスチーズを再封することができない。
【0004】
この点、特許文献1には、ピロー方式の袋体に複数枚のスライスチーズが収納され、スライスチーズの幅よりも長いチーズ取出し口又は取出し口形成用の切込みが包装体の側面または肩部に設けられ、取出し口又は切込みを覆う開閉蓋が設けられているスライスチーズ包装体が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載のスライスチーズ包装体は、袋体に、チーズ取出し口又は切込みを設ける必要がある上、開閉蓋を取り付けなければならず、その構造が複雑となって、包装体コストが上昇するという問題点がある。
【特許文献1】特開平11−165785号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、手で容易に開封することができる簡易構造のスライスチーズ包装体を提供することを第1の課題とする。さらに、本発明は、開封後、再封することも可能なスライスチーズ包装体を提供することを第2の課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、スライスチーズが複数枚重ねられたスライスチーズ積層体と、前記スライスチーズ積層体を密封状に包装する包装袋であって、フィルムを折り曲げて筒状に形成し、前記フィルムの両側端部を重ね合わせて接着することによりセンターシール部が形成され、且つ前記筒状に形成したフィルムの第1端部及び第2端部を扁平状にして接着することにより第1シール部及び第2シール部が形成されているピロー方式の包装袋と、を有するスライスチーズ包装体において、前記包装袋のフィルムが、前記センターシール部の延びる方向に対して直交する方向に、引き裂き性を有することを特徴とする。
【0007】
ピロー方式の包装袋は、第1シール部及び第2シール部が筒状フィルムの第1端部及び第2端部を扁平状にして接着することにより形成されているので、スライスチーズ積層体の前面(スライスチーズ積層体の面のうち、第1シール部と対向する面)と第1シール部の間、及び、スライスチーズ積層体の後面(同、第2シール部と対向する面)と第2シール部の間の隙間は、比較的広い。
本発明のスライスチーズ包装体は、上記ピロー方式の包装袋を構成するフィルムが、横方向に引き裂き性を有する。そして、例えば、スライスチーズ積層体の前面と第1シール部との間の広い隙間において、フィルムを引き裂くことにより、該フィルムはその引き裂き性に従って横方向に裂けていき、さらに、その裂け目上にスライスチーズ積層体が存在しないので、該積層体に引掛かることなく、包装袋を開封できる。
このようにフィルムの裂け目上にスライスチーズ積層体が存在しないので、開封口から外部へスライスチーズ積層体が出ることがなく、開封後の包装袋の余り代を折り返して前記開封口を再封することもできる。
【0008】
本発明の好ましいスライスチーズ包装体は、上記センターシール部が、フィルムの一側端部の内面と他側端部の内面を接着した合掌貼りであり、センターシール部には、切り込みが形成され、該切り込みは、前記第1シール部の内縁と該第1シール部に対向する前記スライスチーズ積層体の前面との間の位置にしている。
【0009】
上記切り込みを挟んで、両手でセンターシール部を摘み、両手が離れる方向に引くことによって、フィルムを横方向に簡単に引き裂くことができる。
【0010】
本発明の好ましいスライスチーズ包装体は、上記フィルムが、外側から順に、二軸延伸ポリプロピレンフィルム又はポリアミドフィルムと、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムと、高密度ポリエチレンフィルムと、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムと、が積層された積層フィルムであり、少なくとも前記高密度ポリエチレンフィルムが前記引き裂き性を有する。
かかる積層フィルムは、剛性、バリア性及び引き裂き性に優れ、更に、安価であるため、上記包装袋の形成材料として好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るスライスチーズ包装体は、スライスチーズ積層体をピロー方式の包装袋で包装する簡易な構造である。該スライスチーズ包装体は、包装袋が横方向に引き裂き性を有するフィルムで構成されているので、手で容易に開封することができる。また、開封後、包装袋の余り代を用いて、開封口を再封することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
なお、本明細書において、「第1」及び「第2」は、優劣や順序を意味するわけではなく、用語を区別することだけに用いた接頭語である。
図1〜図5に於いて、1は、スライスチーズが密封収納されたスライスチーズ包装体を示す。
該スライスチーズ包装体1は、複数枚のスライスチーズが多段状に重ねられたスライスチーズ積層体2と、前記スライスチーズ積層体2の周囲を密封状に包装する包装袋3と、を有する。
【0013】
スライスチーズは、通常、正方形状又は長方形状に形成されており、1枚ずつ薄いフィルムで個包装されている(図示せず)。また、スライスチーズは、個包装されずに、5枚〜10枚程度がトレーに積み重ねられていてもよい(図示せず)。スライスチーズ積層体2において、スライスチーズの積層枚数は特に限定されず、任意に設計できる。
【0014】
包装袋3は、スライスチーズ積層体2を包みながら、フィルム4を折り曲げて筒状に形成し、該筒状のフィルム4の第1端部及び第2端部に於ける開口を閉塞するため、該両端部を扁平状にして接着したピロー方式の袋である。
具体的には、包装袋3は、好ましくは内面にシーラント層(熱溶着層)を有するフィルム4からなる。包装袋3は、前記フィルム4を筒状に丸め、フィルム4の両側端部(一側端部4a及び他側端部4b)の内面同士を重ね合わせて熱溶着したセンターシール部33と、前記センターシール部33の接合によって筒状に形成されたフィルム4の第1端部及び第2端部をそれぞれ扁平状にし、該第1端部及び第2端部において上下重なった内面同士を熱溶着した第1シール部31及び第2シール部32と、を有する。
包装袋3は、センターシール部33の延びる方向(縦方向)に対して直交する方向(横方向)に引き裂き性を有する。
【0015】
センターシール部33、第1シール部31及び第2シール部32は何れも、所定幅で且つ直線状に延びる帯状シール部である。センターシール部33、第1シール部31及び第2シール部32のシール幅は、特に限定されないが、通常、3mm〜10mm程度である。
センターシール部33の延びる方向は、第1シール部31及び第2シール部32の延びる方向に対して直交する方向である。
上記のように、センターシール部33は、フィルム4の両側端部4a,4bの内面同士を重ね合わせて熱溶着しているので(所謂合掌貼り)、包装袋3の外面から外方へ突出している。かかるセンターシール部33は、包装袋3の外面に接するように倒され、倒されたセンターシール部33の前端部が第1接着部31の外面に且つ前記センターシール部33の後端部が第2接着部32の外面に、それぞれ弱く接着されている。
なお、センターシール部33、第1シール部31及び第2シール部32は、フィルム4のシーラント層を熱溶着することによって形成されているが、熱溶着に代えて、接着剤又は溶剤を介して接着されていてもよい。また、内面に感熱性接着剤層が積層されたフィルムを用いることもでき、この場合には、センターシール部33等は、活性化させた感熱性接着剤を介して接着される。
【0016】
包装袋3は、スライスチーズ積層体2の上下面21,22及び両側面23,23に近接している。従って、包装袋3の内面とスライスチーズ積層体2の上下面21,22及び両側面23,23との間には、殆ど隙間(遊び)を有しない。
一方、包装袋3は、スライスチーズ積層体2の前後面24,25に対して離反している。従って、包装袋3の内面とスライスチーズ積層体2の前面24及び後面25との間には、十分な隙間を有する。
ここで、スライスチーズ積層体2の前面24とは、直方体状のスライスチーズ積層体2の6面のうち、包装袋3の第1シール部31に対向する面を指し、スライスチーズ積層体2の後面25とは、同6面のうち、包装袋3の第2シール部32に対向する面を指す。
【0017】
スライスチーズ積層体2の前面24と第1シール部31の内縁31aの間の長さL1は、好ましくは10mm〜20mm程度である。同様に、スライスチーズ積層体2の後面25と第2シール部32の内縁32aの間の長さL2は、好ましくは10mm〜20mm程度である。かかる寸法であれば、包装袋3の内面とスライスチーズ積層体2の前面24及び後面25との間の隙間が、十分な長さとなる。よって、スライスチーズ包装体1を開封する際に、フィルムを引き裂くための十分な領域を確保でき、一方、開封後、再封するためのフィルムの余り代を確保できる。
【0018】
上記センターシール部33には、切り込み6が形成されている。該切り込み6は、センターシール部33の縁を略V字状に切除する、或いは、センターシール部33の縁に横方向に直線状の切れ目を入れる、などの方法によって形成できる。
切り込み6の形成位置は、好ましくは、スライスチーズ積層体2の前面24と第1シール部31の内縁31aとの間に形成される。該切り込み6を起点として包装袋3のフィルム4を横方向に引き裂いた際、裂け目が生じる途中に、スライスチーズ積層体2が位置しないからである。
【0019】
包装袋3を構成するフィルム4は、面内の一方向に引き裂き性を有するフィルムが用いられ、好ましくは、内面にシーラント層を有するフィルムが用いられる。なお、引き裂き性とは、フィルムを引張ったときに、一方向に直線状に裂ける性質をいう。
フィルム4としては、特に限定されず、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリアミド系、ポリビニリデン系、ポリビニルアルコール系などの熱可塑性樹脂の1種又は2種以上の混合物を製膜したフィルムを例示できる。また、ガスバリア性や遮光性を有する包装袋3を形成するため、フィルム4として、アルミニウムなどの金属蒸着フィルム、金属酸化物(アルミナ)などを蒸着した透明蒸着フィルム、シリカなどの無機微粒子を蒸着した透明蒸着フィルムなどを用いることもできる。上記フィルム4は、これらの積層フィルムが好ましい。
例えば、上記フィルム4は、ベースフィルムとして上記熱可塑性樹脂製フィルムと、バリアフィルムとして上記蒸着フィルムと、シーラント層として熱溶着性フィルムと、が積層された積層フィルムを用いることができる。
なお、フィルム4には、必要に応じて、商品名などの意匠印刷が施される。前記意匠印刷は、通常、フィルムの内面側に施される。上記フィルム4が、積層フィルムからなる場合には、前記意匠印刷は、最も外側のフィルムの内面側に施すことが好ましい。
【0020】
フィルム4が単層フィルムからなる場合には、面内の一方向に引き裂き性を有する単層フィルムが用いられ、フィルム4が積層フィルムからなる場合には、積層フィルムを構成する少なくとも1枚のフィルムが面内の一方向に引き裂き性を有する積層フィルムが用いられる。引き裂き性を有するフィルムは、例えば、一方向に主として延伸処理を行うことで得ることができる。
フィルム4の厚みは、特に限定されないが、60μm〜120μm程度である。
【0021】
本発明のフィルム4の最も好ましい構成例は、図6に示すように、外側から順に、二軸延伸ポリプロピレンフィルム41又はポリアミドフィルム41と、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム42と、高密度ポリエチレンフィルム43と、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム44と、が積層された積層フィルムである。かかる積層フィルムは、剛性、バリア性及び熱溶着性に優れ、価格的にも安価である。上記二軸延伸ポリプロピレンフィルム41又はポリアミドフィルム41の厚みは、好ましくは15μm〜30μmであり、上記アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム42は、好ましくは8μm〜20μmであり、高密度ポリエチレンフィルム43は、好ましくは15μm〜25μmであり、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム44は、好ましくは20μm〜40μmである。
上記各フィルム41,42,43,44は、ドライラミネート法、ウェットラミネート法、熱ラミネート法などの公知の方法で接着される。
【0022】
上記最も好ましいフィルム4においては、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム44がシーラント層として機能する。該フィルム4においては、二軸延伸ポリプロピレンフィルム41又はポリアミドフィルム41、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム42及び高密度ポリエチレンフィルム43から選ばれる少なくとも1枚のフィルムが一方向に引き裂き方向性を有していればよい。好ましくは、高密度ポリエチレンフィルム43が引き裂き性を有する。このような引き裂き性を有する高密度ポリエチレンフィルムとしては、電気化学工業(株)製、商品名:カラリアンなどを用いることができる。
【0023】
フィルム4の引き裂き方向がセンターシール部33の延びる方向に対して直交する方向になるようにして、上記フィルム4を筒状に形成し、上記各シール部31,32,33を形成することによって、上記包装袋3が形成されている。
【0024】
上記スライスチーズ包装体1は、図7に示すように、センターシール部33を起き上がらせ、切り込み6を鋏んで両手でセンターシール部33を摘み(切り込み6を中心にして、その一方部33aを片手で摘み、且つ、他方部33bを他方の手で摘み)、両手が離れる方向に引く。すると、切り込み6に引き裂き力が加わり、切り込み6を起点として包装袋3のフィルム4を引き裂くことができる。上記のようにフィルム4は、横方向に引き裂き性を有するので、図8に示すように、簡単に横方向に裂け目7が生じ、包装袋3を開封できる。
【0025】
上記切り込み6は、スライスチーズ積層体2の前面24と第1シール部31の間に位置して形成されているので、上記裂け目7が形成される途中に(つまり、裂け目7上に)、スライスチーズ積層体2が存在せず、フィルム4を引き裂いている間、裂け目7がスライスチーズ積層体2に引掛かることなく、包装袋3を開封できる。
【0026】
スライスチーズ包装体1を開封後、上記裂け目7によって生じた包装袋3の開封口から、スライスチーズを取り出すことができる。
また、スライスチーズを使い残した場合には、開封口から延出された余り代8を折り返して(折り返し方向を矢印で示す)、タックラベルなどで折り返した余り代8を包装袋3の外面に止着することによって、開封口を閉塞できる。
従って、開封後のスライスチーズ包装体1を再封することもできる。
上記スライスチーズ包装体1は、横方向に引き裂き性を有するフィルム4を用いたピロー方式の包装袋3から構成されているので、その構造が簡易であり、安価に作製できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】一実施形態に係るスライスチーズ包装体の平面図。便宜上、第1シール部及び第2シール部を、薄墨塗りで示す。
【図2】同底面図。便宜上、第1シール部及び第2シール部を、薄墨塗りで、センターシール部を、網掛けで示す。
【図3】同斜視図。
【図4】I−I線断面図。
【図5】II−II線断面図。
【図6】包装袋に用いるフィルムの一部省略断面図。
【図7】同スライスチーズ包装体を開封する際の状態を示す斜視図。
【図8】同スライスチーズ包装体を開封後の状態を示す斜視図。
【符号の説明】
【0028】
1…スライスチーズ包装体、2…スライスチーズ積層体、23…スライスチーズ積層体の側面、24…スライスチーズ積層体の前面、25…スライスチーズ積層体の後面、3…包装袋、31…第1シール部、31a…第1シール部の内縁、32…第2シール部、33…センターシール部、4…フィルム、4a…フィルムの一側端部、4b…フィルムの他側端部、6…切り込み、7…裂け目、8…余り代

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライスチーズが複数枚重ねられたスライスチーズ積層体と、前記スライスチーズ積層体を密封状に包装する包装袋であって、フィルムを筒状に形成し、前記フィルムの両側端部を重ね合わせて接着することによりセンターシール部が形成され、且つ前記筒状に形成したフィルムの第1端部及び第2端部を扁平状にして接着することにより第1シール部及び第2シール部が形成されているピロー方式の包装袋と、を有するスライスチーズ包装体において、
前記包装袋のフィルムが、前記センターシール部の延びる方向に対して直交する方向に、引き裂き性を有することを特徴とするスライスチーズ包装体。
【請求項2】
前記センターシール部が、フィルムの一側端部の内面と他側端部の内面を接着することにより形成されており、
前記センターシール部には、前記第1シール部の内縁と前記第1シール部に対向する前記スライスチーズ積層体の前面との間の位置に、切り込みが形成されている請求項1に記載のスライスチーズ包装体。
【請求項3】
前記フィルムが、外側から順に、二軸延伸ポリプロピレンフィルム又はポリアミドフィルムと、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムと、高密度ポリエチレンフィルムと、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムと、が積層された積層フィルムであり、少なくとも前記高密度ポリエチレンフィルムが前記引き裂き性を有する請求項1または2に記載のスライスチーズ包装体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−40450(P2009−40450A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−206240(P2007−206240)
【出願日】平成19年8月8日(2007.8.8)
【出願人】(000238005)株式会社フジシールインターナショナル (641)
【Fターム(参考)】