説明

スライド式携帯端末

【課題】第1の筐体と第2の筐体とがスライド機構を介して互いにスライド可能に連結されたスライド式携帯電話機において、外れにくく部品点数の少ないストッパクッションを設ける。
【解決手段】第1の筐体3に、一対のレール部12と、これら一対のレール部12を連結する連結部13を有する板状のベース部11を取り付ける。第2の筐体に一対のレール部12に係合する係合部を有し、これら一対のレール部12に沿ってスライド移動するスライダを取り付ける。レール部12の少なくとも一端側における連結部13との折れ曲がり部12aにレール部12と連結部13との間に跨る切欠部15を形成し、この切欠部15にスライダの動きを規制する弾性部材よりなるストッパクッション16を嵌め込みによって固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1の筐体と第2の筐体とがスライド機構を介して互いにスライド可能に連結されたスライド式携帯端末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、この種のスライド式携帯端末では、例えば、特許文献1のように、第1の筐体の開閉操作を補助するためのばね部が設けられているので、レール部の終端に何らかの衝突の振動を和らげる部材を設けなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−32098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、通常、第1の筐体は、液晶ディスプレイなど表示部を有するので、その質量もある程度大きく、スライド操作を補助するためには、ばね部の付勢力を大きくする必要がある。
【0005】
すると、ストッパには、スライド操作の終了時にそれなりの大きな衝撃が加わるため、振動や音が発生しやすいという問題がある。
【0006】
従来のスライド式携帯端末では、ストッパをレール部の終端に設ける場合、樹脂などの比較的固い部材で構成した上で、このストッパをレール部等にかしめピンを通し、その先端をかしめるなどにより堅固に止めることで、落下時の衝撃にも耐えることができるようにしている。
【0007】
しかし、ストッパを固くすることにより、逆にスライド操作終了時において音を発生しやすくすると共に、衝撃緩和を十分に発揮できないという欠点を生じる。また、かしめ作業は、ストッパの大きさが小さいため、手間のかかる作業となっていた。しかも、ストッパがかしめにより固定されているので、ストッパのみを容易に交換することができず、ストッパに不具合があるときには、スライド機構全体を交換しなければならないという問題があった。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、外れにくく部品点数の少ないストッパクッションを設けることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、この発明では、ストッパクッションをベース部の切り欠きに嵌め込むようにした。
【0010】
具体的には、第1の発明では、第1の筐体と第2の筐体とがスライド機構を介して互いにスライド可能に連結されたスライド式携帯端末を前提とする。
【0011】
そして、上記スライド機構は、
上記第1の筐体に取り付けられ、一対のレール部及び該一対のレール部を連結する板状の連結部を有するベース部と、
上記第2の筐体に取り付けられ、上記一対のレール部に係合する係合部を有し、該一対のレール部に沿ってスライド移動するスライダとを備え、
上記レール部の少なくとも一端側における上記連結部との折れ曲がり部には、該レール部及び連結部に跨る切欠部が形成され、該切欠部には、上記スライダの動きを規制する弾性部材よりなるストッパクッションが、嵌め込みによって固定されている。
【0012】
上記の構成によると、ストッパクッションは、ベース部の切り欠きに嵌め込むだけで取り付けられるので、かしめや締結が不要となり、そのための部品点数が減ると共に、組立工数が減って組付作業が容易である。
【0013】
第2の発明では、第1の発明において、
上記第1の筐体は、上記ベース部が嵌め込まれるベース部用凹部が設けられ、該ベース部用凹部の底部から膨出部が突設され、
上記ストッパクッションが嵌め込まれた上記ベース部を上記ベース部用凹部に嵌め込んだときに、上記膨出部と上記ストッパクッションとの間には、隙間が設けられ、
上記ストッパクッションに力が加わったときに、該ストッパクッションの一部が上記隙間に押し込まれることで、該ストッパクッションが抜け止めされている。
【0014】
上記の構成によると、スライド操作のときや落下時にストッパクッションに力が加わると、変形したストッパクッションの一部が隙間に流れ込むので、衝撃吸収の効果が高まると共に、ストッパクッションが切欠部から抜け出すことが確実に防止される。
【0015】
第3の発明では、第2の発明において、
上記ベース部用凹部は、円弧状に湾曲した壁部を有し、
上記隙間は、上記ストッパクッション外周面と上記膨出部外周面と上記壁部内面とによって囲まれ、
上記ストッパクッションに力が加わったときに、該ストッパクッションの一部が上記壁部内面に押されて上記膨出部側へ押しつけられるように構成されている。
【0016】
上記の構成によると、壁部内面によって変形したストッパクッションが膨出部側へ押しつけられるので、ストッパクッションが切欠部から抜け出すのが効果的に防止される。
【0017】
第4の発明では、第1乃至第3のいずれか1つの発明において、
上記連結部の上記一端側は、上記レール部の一端側よりもさらに上記スライダ進行方向に延長された延長部を有し、
上記延長部は、上記レール部の幅方向内側端部の延長線上を超えて幅方向へも延び、
上記延長部まで延びた上記切欠部のコーナー部により、上記ストッパクッションのスライダ進行方向への抜け止めが行われている。
【0018】
上記の構成によると、スライダによって押圧されたときに切欠部のコーナー部によってストッパクッションが抜け出すのを効果的に防止するので、かしめ、ビスなどでストッパクッションを固定する必要がない。
【0019】
第5の発明では、第4の発明において、
上記レール部の上記一端側における上記連結部と平行な水平部分と、上記折れ曲がり部との間の切り欠きにより、背面から見てL字状の外側当接面が形成されており、
上記外側当接面は、背面から見て上記コーナー部の対角線上に配置されている。
【0020】
上記の構成によると、切欠部のコーナー部と外側当接面とでストッパクッションを挟み込んで、ストッパクッションをレール部にしっかりと嵌合させることができる。
【0021】
第6の発明では、第5の発明において、
上記ストッパクッションは、
上記コーナー部に対応するように、正面側に上側凹部が設けられ、
上記外側当接面に対応するように、背面側に下側凹部が設けられている。
【0022】
上記の構成によると、切欠部のコーナー部と外側当接面とでストッパクッションを挟み込んで、ストッパクッションが上下方向及び背面側へ抜け出すのを効果的に防止するので、かしめピンを挿通してその先端をかしめたり、ビスを挿通して締結したりしてストッパクッションをレール部に固定する必要がない。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように、本発明によれば、レール部の連結部との折れ曲がり部に両者に跨る切欠部を形成し、この切欠部に弾性部材よりなるストッパクッションを嵌め込みによって固定したことにより、かしめ、締結などを行わなくても、ストッパクッションを外れにくくすることができると共に、部品点数を少なくして組付工数を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本実施形態のスライド式携帯電話機における、ストッパクッション及びその周辺を拡大して示す背面図である。
【図2】閉じ状態のスライド式携帯電話機を正面側から見た斜視図である。
【図3】開き状態のスライド式携帯電話機を背面側から見た斜視図である。
【図4】閉じ状態のスライド式携帯電話機における、第2の筐体を外した状態の背面図である。
【図5】ストッパクッションを嵌める前の開き状態のスライド機構を背面側から見た斜視図である。
【図6】図5の切欠部及びその周辺を拡大した斜視図である。
【図7】ストッパクッションを嵌めた状態の図6相当図である。
【図8】ストッパクッションを嵌める前の開き状態のスライド機構を正面側から見た斜視図である。
【図9】図8の切欠部及びその周辺を拡大した斜視図である。
【図10】ストッパクッションを嵌めた状態の図9相当図である。
【図11】ストッパクッションを拡大して示し、(a)は、背面側から見た斜視図であり、(b)は、正面側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
図2及び図3は、本発明の実施形態のスライド式携帯端末としてのスライド式携帯電話機1を示し、このスライド式携帯電話機1は、正面側に液晶ディスプレイなどの表示部2を備えた第1の筐体3と、正面側にナンバーボタンなどの操作部(図示せず)を備えた第2の筐体5とがスライド機構10を介して互いにスライド可能に連結されている。このスライド機構10の作用により、スライド式携帯電話機1は、第1の筐体3と第2の筐体5とが重なり合う閉じ状態(図2に示す)と、第1の筐体3が第2の筐体5に対して上方へスライド移動して第2の筐体5の正面側に操作部が現れる開状態(図3では、操作部は裏面側にある)とに切り換え可能となっている。なお、説明の都合上、携帯電話機1を手に持ったときに正面側に現れる表示部2の長手方向を上下方向とし、第1の筐体3が第2の筐体5に対して上方へ移動した状態を開状態としているが、表示部2の長手方向が左右方向となる使用姿勢であってもよい。
【0027】
図4に第2の筐体5を外して示すように、スライド機構10は、第1の筐体3に取り付けられる板状のベース部11を備えている。図5及び図8にも示すように、ベース部11は、左右に間隔をあけて平行に並んだ一対の直線状のレール部12と、これら一対のレール部12を連結する平坦な板状の連結部13と有する。レール部12と連結部13とは、ステンレス鋼板などの1枚の薄板をプレス成形して構成される。連結部13には、質量軽減などのために複数の貫通孔13aが設けられている。なお、ベース部11をマグネシウム合金などの成型品で構成してもよい。
【0028】
スライド機構10は、また第2の筐体5に取り付けられるスライダ20を備えている。スライダ20の左右端部には、一対のレール部12に左右外側から係合するように断面コ字状に折り曲げられた係合部21が一体形成されている。この係合部21内には、一対のレール部12に沿ってスライド移動しやすいように、レール部12に摺接する、樹脂製の摺動部材22が内蔵されている。
【0029】
図4に示すように、スライド機構10には、一端がベース部11(第1の筐体3)に回転可能に連結され、他端がスライダ20(第2の筐体5)に回転可能に連結された、4本のL字状板ばねよりなる付勢ばね23が設けられている。この付勢ばね23の形状は、特に限定されず、捩りコイルばねや圧縮ばねでもよい。この付勢ばね23の付勢力により、第1の筐体3のスライド移動が補助されている。
【0030】
そして、ベース部11の連結部13の上端部及び下端部には、それぞれレール部12の上下端部よりもさらに上方向又は下方向に延長された延長部14が設けられている。図6及び図9にも拡大して示すように、延長部14は、背面側に若干折り曲げられて連結部13と平行に構成されている。この延長部14には、ボルト挿通孔14aが貫通形成され、このボルト挿通孔14aに図示しないビスを通して第1の筐体3に締結することにより、ベース部11が第1の筐体3の背面に固定されるようになっている。
【0031】
そして、上側の延長部14は、レール部12の左右内側端部(折れ曲がり部12aの隅角部)の延長線上を超えて左右外側へ延びている。このレール部12の上端側における連結部13との折れ曲がり部12aには、これらレール部12と連結部13とに跨る切欠部15が形成されている。切欠部15の上側には、延長部14まで延び、背面から見て上下逆のL字状に切り欠かれたコーナー部15aが形成されている。また、レール部12の上端の連結部13と平行な水平部分と折れ曲がり部12aとの間の切り欠きにより、背面から見てL字状の外側当接面15bが形成されている。この外側当接面15bは、背面から見て上記コーナー部15aの対角線上に配置されている。そして、この切欠部15には、スライダ20の動きを規制する弾性部材よりなるストッパクッション16が嵌め込みによってのみ固定されている。つまり、このストッパクッション16は、従来のようにかしめピンによるかしめやビス止めが行われていない。一方、ストッパクッション16は、図11(b)に拡大して示すように、切欠部15のコーナー部15aに対応するように、ストッパクッション16の正面側に上下逆のL字状に上側凹部16aが設けられている。また、図11(a)に拡大して示すように、切欠部15の外側当接面15bに対応するように、ストッパクッション16の背面側にL字状に下側凹部16bが設けられている。ストッパクッション16は、従来に比べて柔らかい、エラストマーの成形品よりなるので、衝撃吸収性が向上している。ストッパクッション16は、切欠部15に対応した複雑な形状をしているが、エラストマーの成形品よりなるので、複雑な形状でも成形は容易である。
【0032】
そして、コーナー部15aが上側凹部16aに嵌め込まれてストッパクッション16のスライダ20の進行方向への抜け止めが行われると共に、外側当接面15bに下側凹部16bが嵌め込まれることにより、ストッパクッション16がさらに抜けにくくなっている。
【0033】
そして、第1の筐体3には、ベース部11が嵌め込まれるベース部用凹部17が設けられている。図1に示すように、ベース部用凹部17の上側左右角部には、背面から見て円弧状に湾曲した壁部17aが形成され、この壁部17aの内側にベース部用凹部17の底部から膨出部18が突設されている。第1の筐体3は、通常、剛性の高い繊維強化樹脂成形品などで構成され、この膨出部18は、この第1の筐体3に一体に形成されている。例えば、膨出部18は、背面から見て角部が丸まった三角形状をしている。ストッパクッション16が嵌め込まれた上記ベース部11をベース部用凹部17に嵌め込んだときに、ストッパクッション16の外周面と膨出部18の角部が丸まった外周面と壁部17aの内面とによって囲まれた領域には、隙間19が確保されている。そして、ストッパクッション16に上方へ力が加わったときに、このストッパクッション16の一部が壁部17a内面から反力を受け、図1に矢印で示すように膨出部18側へ押しつけられるように構成されている。
【0034】
次に、本実施形態にかかるスライド式携帯電話機1のストッパクッション16の抜け止め効果について説明する。
【0035】
まず、ストッパクッション16の取付手順について説明する。最初に図5及び図8に示すように、スライダ20が取り付けられたスライド機構10を用意する。そして、左右のストッパクッション16の下側凹部16bを外側当接面15bに当てながらスライドさせてそれぞれ嵌め込む。すると、図7及び図10に示すように、上側凹部16aがコーナー部15aにぴったりと嵌り込む。このように、切欠部15のコーナー部15aと外側当接面15bとでストッパクッション16を挟み込んでストッパクッション16が上下方向及び背面側へ抜け出すのを効果的に防止するので、かしめピンを挿通してその先端をかしめたり、ビスを挿通して締結したりしてストッパクッション16をレール部12に固定する必要がない。このとき、スライド機構10単体でも、ストッパクッション16は、上下方向及び背面側への十分な抜け止め性を有している。
【0036】
そして、このストッパクッション16が取り付けられたスライド機構10をベース部用凹部17に嵌め込み、ボルト挿通孔14aに図示しないビスを嵌め込んで図4のようにスライド機構10を第1の筐体3に固定する。この状態でストッパクッション16の正面側がベース部用凹部17の底面に当接するので、正面側への抜け止めも行われる。
【0037】
このように、ストッパクッション16は、ベース部11の切欠部15に嵌め込むだけで取り付けられるので、かしめ、締結等が不要となって部品点数が減ると共に、嵌め込み作業だけであるので、組付作業が極めて容易となっている。
【0038】
そして、スライド式携帯電話機1の使用時には、開いた状態の第1の筐体3を第2の筐体5に対して下方へスライド移動させると、付勢ばね23の下向きの付勢力により、スライダ20がストッパクッション16に勢いよく衝突する。また、スライド式携帯電話機1を落下させた場合にもストッパクッション16に大きな力が加わることがある。
【0039】
ストッパクッション16に上向きに力が加わると、図1に矢印で示すように、壁部17a内面によって変形したストッパクッション16が膨出部18側へ押しつけられ、隙間19に流れ込む。このため、衝撃吸収の効果が高まると共に、ストッパクッション16がスライダ20に押されても切欠部15から上方へ抜け出すことはない。
【0040】
したがって、本実施形態にかかるスライド式携帯電話機1によると、レール部12の連結部13との折れ曲がり部12aに両者に跨る切欠部15を形成し、この切欠部15に弾性部材よりなるストッパクッション16を嵌め込みによって固定したことにより、ストッパクッション16を外れにくくすることができると共に、部品点数を少なくして組付工数を減らすことができる。
【0041】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
【0042】
すなわち、上記実施形態では、ストッパクッション16は、レール部12の上側にのみ設けたが、下側に設けてもよく、さらに上下両方に設けてもよい。
【0043】
上記実施形態では、携帯端末は、携帯電話機としたが、PHS(Personal Handy-phone System )、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン、パソコン、モバイルツール、電子辞書、電卓、ゲーム機等であってもよい。
【0044】
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上説明したように、本発明は、第1の筐体と第2の筐体とがスライド機構を介して互いにスライド可能に連結されたスライド式携帯電話機のストッパクッションについて有用である。
【符号の説明】
【0046】
1 スライド式携帯電話機(スライド式携帯端末)
3 第1の筐体
5 第2の筐体
10 スライド機構
11 ベース部
12 レール部
12a 折れ曲がり部
13 連結部
14 延長部
15 切欠部
15a コーナー部
15b 外側当接面
16 ストッパクッション
16a 上側凹部
16b 下側凹部
17 ベース部用凹部
17a 壁部
18 膨出部
19 隙間
20 スライダ
21 係合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の筐体と第2の筐体とがスライド機構を介して互いにスライド可能に連結されたスライド式携帯端末において、
上記スライド機構は、
上記第1の筐体に取り付けられ、一対のレール及び該一対のレールを連結する板状の連結部を有するベース部と、
上記第2の筐体に取り付けられ、上記一対のレールに係合する係合部を有し、該一対のレールに沿ってスライド移動するスライダとを備え、
上記レール部の少なくとも一端側における上記連結部との折れ曲がり部には、該レール部及び連結部に跨る切欠部が形成され、該切欠部には、上記スライダの動きを規制する弾性部材よりなるストッパクッションが、嵌め込みによって固定されている
ことを特徴とするスライド式携帯端末。
【請求項2】
請求項1に記載のスライド式携帯端末において、
上記第1の筐体は、上記ベース部が嵌め込まれるベース部用凹部が設けられ、該ベース部用凹部の底部から膨出部が突設され、
上記ストッパクッションが嵌め込まれた上記ベース部を上記ベース部用凹部に嵌め込んだときに、上記膨出部と上記ストッパクッションとの間には、隙間が設けられ、
上記ストッパクッションに力が加わったときに、該ストッパクッションの一部が上記隙間に押し込まれることで、該ストッパクッションが抜け止めされている
ことを特徴とするスライド式携帯端末。
【請求項3】
請求項2に記載のスライド式携帯端末において、
上記ベース部用凹部は、円弧状に湾曲した壁部を有し、
上記隙間は、上記ストッパクッション外周面と上記膨出部外周面と上記壁部内面とによって囲まれ、
上記ストッパクッションに力が加わったときに、該ストッパクッションの一部が上記壁部内面に押されて上記膨出部側へ押しつけられるように構成されている
ことを特徴とするスライド式携帯端末。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1つに記載のスライド式携帯端末において、
上記連結部の上記一端側は、上記レール部の一端側よりもさらに上記スライダ進行方向に延長された延長部を有し、
上記延長部は、上記レール部の幅方向内側端部の延長線上を超えて幅方向へも延び、
上記延長部まで延びた上記切欠部のコーナー部により、上記ストッパクッションのスライダ進行方向への抜け止めが行われている
ことを特徴とするスライド式携帯端末。
【請求項5】
請求項4に記載のスライド式携帯端末において、
上記レール部の上記一端側における上記連結部と平行な水平部分と、上記折れ曲がり部との間の切り欠きにより、背面から見てL字状の外側当接面が形成されており、
上記外側当接面は、背面から見て上記コーナー部の対角線上に配置されている
ことを特徴とするスライド式携帯端末。
【請求項6】
請求項5に記載のスライド式携帯端末において、
上記ストッパクッションは、
上記コーナー部に対応するように、正面側に上側凹部が設けられ、
上記外側当接面に対応するように、背面側に下側凹部が設けられている
ことを特徴とするスライド式携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−106143(P2013−106143A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247759(P2011−247759)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】