説明

スライド式電子ホワイトボードシステム

本発明は、移動可能な視覚通信システム、より詳細には、移動可能な電子ホワイトボードシステムを提供する。本発明は、少なくとも1つの位置決め部材(215)とこの位置決め部材(215)を受けるように適合されたガイド要素(210)とを有する、電子ホワイトボード(105)を提供する。電子ホワイトボード(105)及び位置決め部材(215)はガイド要素(210)に沿って移動可能である。ガイド要素(210)は、このガイド要素(210)に沿ったどの点ででも電子ホワイトボード(105)との接続を維持する、引き伸ばし可能な、あるいは引き込み可能な線(255)を収納することができる。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に視覚通信システムの分野に関し、より詳細には電子ホワイトボード、及び移動可能な対話式電子ホワイトボードシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子ホワイトボードは、講演、会議、及びプレゼンテーション中に、ユーザに多くの利点を提供する。ユーザは、会議及びプレゼンテーション中に、電子ホワイトボードによって電子プレゼンテーションを行うことができるばかりでなく、電子ホワイトボードによって、電子ホワイトボード上の手書きの注意書きを将来の参考のために電子的に保存することも可能である。
【0003】
教室環境においては、電子ホワイトボードは、現代的でユーザフレンドリな教育ツールを教師に提供するので有利である。電子ホワイトボードは、用途が広いので教師に好まれている。教師は、電子ホワイトボードによって、事実上どんな文章や画像でも電子ホワイトボード上に投影することができ、また、電子インクを用いて、どんな投影画像の傍にでも書込みをしたり、投影画像にマークアップを加えることもできる。
【0004】
電子ホワイトボードはますます普及しているが、電子ホワイトボードを既存の環境で使用することは、既存の視覚補助教材の存在や教室前方の壁のスペースの制限のために、問題が多い。例えば、一般に、教室には、教室前方の壁に、図表、ホワイトボード、地図、情報などの視覚補助教材が掛けてある。したがって、既存の教室や講堂によっては、電子ホワイトボードなど追加の視覚通信装置を設置するのに十分なスペースがないこともあり得る。電子ホワイトボードを設置するために、既存の視覚補助教材を取り除く必要があることもあり得る。既存の視覚通信装置を取り除くのではなく、電子ホワイトボードを、固定式のドライイレーズホワイトボード、黒板、又はタックボードを含めた既存の視覚補助教材と、組み合わせて使用することをユーザが望むこともある。
【0005】
この問題を解決する現在の方法としては、移動式電子ホワイトボードがあり、この電子ホワイトボードは、独立型で、壁に固定されていない。したがって、この移動式電子ホワイトボードは、独自のスタンド及び電源コードを有しているが、人々は簡単にそのコードやスタンドにつまずく恐れがあるので、このコードやスタンドは安全上問題である。また、これらの電子ホワイトボードは、この移動式ユニットを収納するために大きなスペースを必要とするので、不便である。
【特許文献1】米国特許第5,790,114号明細書
【特許文献2】米国特許第6,434,644号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、移動可能な電子ホワイトボードシステムが必要であり、更に、既存の部屋の構造に適合した、位置決め可能な電子ホワイトボードシステムが必要である。
【0007】
したがって、移動可能な電子ホワイトボードのためのトラックシステムがなお必要であると考えられる。本発明が主に対象とするのはそのようなシステムである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、移動可能な視覚通信システムを提供する。本発明について、電子ホワイトボードに関して説明するが、本発明は、対話式視覚通信システム、ホワイトボード、黒板、プラズマディスプレイ、伝言板、及び分配計算ネットワークを含むがそれらに限定されない、その他のタイプの視覚通信システムの諸側面も含むことが理解されよう。したがって、本発明の一態様は、少なくとも1つの位置決め部材を備えた電子ホワイトボードを有する移動可能な電子ホワイトボードシステムを提供するものである。また、このシステムは、位置決め部材を受けるように適合されたガイド要素も含む。更に、電子ホワイトボード及び位置決め部材は、ガイド要素に沿って移動可能とすることができ、電子ホワイトボード及び位置決め部材は、電子ホワイトボードにある大きさの力を加えて、電子ホワイトボードを、例えば、ガイド要素に沿って摺動させて、その位置を変えることによって、ガイド要素に沿って位置決めすることができる。
【0009】
本発明の他の態様は、電子ホワイトボードのためのトラックシステムを対象とする。このトラックシステムは、電子ホワイトボードの位置決め部材を受けるように適合されたガイド要素を含む。このガイド要素は、その長さに沿って位置決め部材を受けることができる。この電子ホワイトボードの位置決め部材を受けることにより、ガイド要素及び電子ホワイトボードは、電子ホワイトボードをガイド要素の長さに沿って位置決めすることができるように動作可能に連結されている。例えば、ガイド要素が壁に固定されているとき、そのガイド要素は電子ホワイトボードを支持する。また、このガイド要素は、電子ホワイトボードを電源に接続するための電力伝導手段、例えば、コイル状に巻かれた、又はスプロールに巻かれた線を含めた、引き込み可能な線を収納している。この線は、電子ホワイトボードとの接続が、ガイド要素の長さに沿って、電子ホワイトボードのどの位置ででも保持されるように構成することができる。この線をガイド要素に収納しておくことは、乱雑さの原因となる恐れがある多数の露出された線又は外部の線の数を減らし、ユーザに対する障害物をなくすのに役立つ。
【0010】
本発明の他の態様は、電子ホワイトボードをガイド要素上に位置決め可能なように電子ホワイトボードを受けるように適合されたガイド要素を有する、電子ホワイトボード用のトラックシステムを提供する。このガイド要素は、引伸ばし可能な線を収納することができる。この引伸ばし可能な線は、ガイド要素中に収納されたまま、電子ホワイトボードとトラックシステムとの接続を、ガイド要素上電子ホワイトボードの位置とは無関係に保持することができる。また、このガイド要素は、必要に応じて、電力又はデータを、電子ホワイトボードへあるいは電子ホワイトボードから伝導し、あるいは送ることも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に、添付の図を参照しながら、移動可能な電子ホワイトボードシステムのための装置及びシステムについて詳細に説明する。ここで、いくつかの図のすべてにわたって表示される同様の参照番号は、同様の部分を表すものとする。
【0012】
<電子ホワイトボードシステム>
図1は、本発明の例示的電子ホワイトボードシステム100を示す。電子ホワイトボードシステム100は、処理装置115に動作可能に連結された電子ホワイトボード105を含む。処理装置115は、電子ホワイトボードの組み込まれた構成要素でよく、あるいは、処理装置115は外部の構成要素でもよい。好適な処理装置には、パーソナルコンピュータなどのコンピューティング装置がある。
【0013】
電子ホワイトボード105は、当技術分野ではよく知られており様々なやり方でユーザからの入力を受け取る。例えば、電子ホワイトボード105は、容量技術を組み込み、導電性のスタイラスを介してユーザからの入力を受け取ることができる。このスタイラスは指を含めた書込み手段であり得る。例示的スタイラスは、信号を電子ホワイトボード105に送り、電子ホワイトボード105の表面に関するスタイラスの位置を示すことができる。このスタイラスはまた、ペンの色、描画又は消去モード、線の幅、フォント、又は、その他のフォーマット情報を含むがそれらに限定されない、その他の情報を、電子ホワイトボード105に送ることもできる。
【0014】
他の実施形態では、電子ホワイトボード105は、タッチ感応性あるいは感圧性であり得る。タッチ感応性又は感圧性とは、物理的接触を電気信号又は入力に変換する機能を有することを意味する。タッチ感応性電子ホワイトボードは、抵抗膜技術を組み込むことができる。例えば、抵抗膜電子ホワイトボードについて記述されている特許文献ん1を参照されたい。なお、この特許文献1は、その全体が本明細書中に組み込まれているものとする。
【0015】
一実施形態では、電子ホワイトボード105は、例えば例えば張力で、物理的に互いに分離された、2枚の導電性シートを有し、この2枚のシートは、タッチ又は物理的圧力に応答して互いに接触する。このシートは導電性の材料製であり、あるいは、導電性フィルムなどの導電性材料でコーティングされていてもよく、変形可能とすることもできる。この導電性シートの表面にタッチする、書き込む、あるいはその他の圧力を加えることにより、この2枚の導電性シート間に接触が生じ、その結果、電圧又は抵抗に検出可能な変化が生じる。このシートは抵抗分割器として働き、1枚のシートの両端にそれぞれ異なる電圧をかけることによって、電位勾配を生じさせることができる。次に、電圧又は抵抗の変化を、位置の値、例えば直角座標系に相関させることができる。座標データ、例えば(x、y)対又はその均等物を、処理、操作、編集、又は記憶のために、適合したデータパケットに入れて処理装置115に送ることができる。
【0016】
電子ホワイトボード105に関するその他の実施形態には、レーザトラッキングシステム、電磁システム、赤外線システム、カメラベースのシステムなどがある。これらのシステムは、2次元の表面全体にわたって、インクマーキング、あるいはポインタ又はスタイラス装置の存在を検出し、この検出が可能になることにより、ドライイレーズマーカでつけられた印の消去ができるが、必ずしもそうでなくてもよい。
【0017】
従来のドライイレーズマーカは、一般に電子ホワイトボード105の表面に書くために使用されるが、その他の消去可能な、又は除去可能なインク、顔料、又は染料も電子ホワイトボード105の表面に物理的に印をつけるために使用することができる。電子ホワイトボード105上の物理的マーキングは、黒板拭き、タオル、ティッシュ、手、又はその他電子ホワイトボード105の表面からマーキングを物理的に除去する物体を含めた、従来の方法を使用して除去することができる。
【0018】
また、電子ホワイトボード105は、制御域110を含むこともできる。制御域110は、電子ホワイトボードシステム100の機能を制御するために、複数の制御域145(例えばボタン又はソフトキー)を含むことができる。制御域110は、制御域110に圧力をかけることによって作動させることができる、アクチュエータ、例えば物理的ボタン145でよい。制御域110の機能は、固定でも可変でもよい。制御域110の機能が可変である場合、制御域110は、処理装置115によって制御できる機能を有するソフトキー145を含むことができる。例えば、ソフトキー145は、処理装置115で起動しているそれぞれ異なるアプリケーションソフトウェアに応じて、別々の機能をもつことができる。ソフトキー145の現在の機能を示す画像又はアイコンは、投影装置125を使用して、制御域110の近くに投影することができる。
【0019】
投影装置125は、処理装置115、ホワイトボード105、又は両方に動作可能に接続され得る。投影装置125は、一般に処理装置115のディスプレイ120上のグラフィカルユーザインターフェースを、電子ホワイトボード105の表面135上に投影する従来の投影装置でよい。投影装置125は、キーストーニング及びその他光学上の問題、例えば表面135上の投影画像とディスプレイ120上のグラフィカルユーザインターフェースの位置合せから生じる光学上の問題を含めた、画像ひずみについて調整を行うことができる。あるいは、処理装置115で、画像又は位置合せの問題のために調整を行うこともできる。ユーザはまた、キーストーニングを含む画像の問題を補償するために投影装置125を物理的に調整することもできる。
【0020】
本発明の他の実施形態には、例えばタッチ感応性、容量性、カメラベース、レーザトラッキング、電磁式、その他のものなどの座標検出表面を有する、プラズマディスプレイ又はリアプロジェクションシステムがあり、それによって、スタイラスを表面上で追跡することができ、ビデオソースは、処理装置115によって提供される。レーザトラッキング技術は、特別にコーディングされたペン又はスタイラスを必要とすることがある。レーザトラッキング技術では、それらの特別にコーディングされたペン又はスタイラスがボード全体にわたって移動するとき、それらを追跡する赤外線レーザを使用する、光学トラッキングインターフェースを利用する。使用される投影スクリーンとは無関係に、それら既存のインターフェースで投影スクリーンに描かれたものはすべて見ることができ、処理装置はスクリーンに描かれたものを取り込むことができる。レーザトラッキング電子ホワイトボードの例としては、ジョージア州 Norcross の PolyVision Corporation 製 Webster(商標)Laser Tracking(LT)Series の対話式ホワイトボードがある。その他の電子ホワイトボード技術には、超音波ペントラッキング、赤外線ペントラッキング、電磁ペントラッキングなどがある。
【0021】
また、電子ホワイトボードシステム100は、電子ホワイトボードシステム100又はその構成要素と通信することができるリモート制御装置130を含むこともできる。例えば、リモート制御装置130は、電子ホワイトボード105、処理装置115、投影装置125、又はそれらの組合せと通信することができる。リモート制御装置130とシステム100の別の構成要素との間の通信は、赤外線又はレーザ技術を含むがそれらに限定されない電磁技術によって行うことができる。更に、リモート制御装置130と電子ホワイトボードシステム100との間の通信は、従来のワイヤレス、無線、又は衛星技術によって行うこともできる。
【0022】
<移動可能な電子ホワイトボードシステム>
図2A〜2Cは、本発明の一実施形態による、例示的な移動可能な電子ホワイトボードシステム200の断面図を示す。一般に、システム200は、教室の壁などの表面に沿って移動可能に位置決めされる、電子表面、例えば電子ホワイトボード105、デジタイザなどを使用可能にする。移動可能電子ホワイトボードシステム200は、ガイド要素210、位置決め部材215、第1の溝220、第2の溝225、保持部材230、及び保護部材235を含む。
【0023】
ガイド要素210は、壁に取り付けることができ、それによって、ガイド要素210に沿って電子ホワイトボード105を移動することにより、電子ホワイトボード105をその壁の様々な位置に移動可能に配置することができる。電子ホワイトボード105が所望の位置に移動されると、ガイド要素210上のその位置に、電子ホワイトボード105を固定手段を使って一時的に固定することができる。他の実施形態では、電子ホワイトボード105を既存の壁構造212と組み合わせて使用することができるように、ガイド要素210を既存の壁構造212に配置することができる。例示的な既存の壁構造としては、固定のホワイトボード、黒板、タックボード、伝言板、図表、地図、スクリーンなどがある。ガイド要素210は、既存の壁構造212の上方、下方、又は横方向に直接設置することができ、あるいは、ガイド要素210を、そのような既存の構造のトップに直接設置することもできる。それらの既存の構造の1つの上方又はトップに直接設置されても、それらの構造は、なおその通常の機能を使用することができる。例えば、移動可能な電子ホワイトボードシステム200が黒板のトップに直接設置された場合、ガイド要素210に接続された電子ホワイトボード105及びその黒板は、一緒に使用され得る。電子ホワイトボード105が、ガイド要素210の長さに沿って移動されるとき、黒板又はその他の壁構造の部分は、必要に応じて、露出され或いは隠蔽され得る。
【0024】
ガイド要素210は、例えば、ボルト、釘、ねじ、半田、又は膠などの固定手段を含めた好適な手段によって、壁、又は既存の構造物の表面に固定することができる。他の実施形態では、ガイド要素210の前面が壁の表面と同一平面をなすように、ガイド要素210を壁に埋め込んでもよい。
【0025】
ガイド要素210は、電子ホワイトボード105の重量を支持する。したがって、ガイド要素210は、金属、合金、材木、ガラス、及びプラスチックを含むがそれらに限定されない、耐久性のある物質製とすることができる。例示的実施形態では、ガイド要素210は、アルミ又は鋼鉄などの金属製である。
【0026】
電子ホワイトボード105は、位置決め部材215の長さに応じて、ガイド要素210から様々な距離に配置することができる。距離dはガイド要素210の保護部材235と電子ホワイトボード105の間のスペースである。しかし、ガイド要素210及び電子ホワイトボード105の背面は互いに物理的に接触していてよい。ガイド要素210と電子ホワイトボード105が互いに物理的に接している場合、この2つの要素間の摩擦係数は、十分低いはずであり、したがって、電子ホワイトボード105は、大きな抵抗なしにガイド要素210に沿って移動することができる。更に、この距離dは、位置決め部材215の長さがdより大きい場合は、ゼロより大きくてよい。好ましい実施形態では、位置決め部材215がガイド要素210内に配置されているとき、距離dは、電子ホワイトボード105を実質上垂直方向に維持するのに十分な距離である。
【0027】
ガイド要素210の形状は、保持部材230及び保護部材235によって規定することができる。図2Bに示すように、保持部材230及び保護部材235は外形を合わせることができる。保持部材230及び保護部材235は、平ら、又は、このシステムが壁に取り付けられるとき、位置決め部材215を溝220内に保持するのに十分な、その他の形状でよいことが理解されよう。ガイド要素210の背面は、ある表面に取り付けられたとき、その表面と確実に同一平面をなすように平らとすることができる。ただし、ガイド要素210の背面は、取り付けられる面の形状に合うように、必要に応じて、その他の形状とすることも可能である。
【0028】
上述したように、保持部材230は、湾曲していてもまっすぐでもよく、ガイド要素210の基部に向かって下方に延びていてよい。ガイド要素210の垂直軸に対する維持部材230の角度は、好ましくは0度と90度の間とすることができる。保持部材235は、まっすぐ、又は湾曲した外形を有し得る。ただし、ガイド要素210は、L字形及びC字形を含むがそれらに限定されないその他の形状をも有し得る。
【0029】
ガイド要素210は、所望の長さでよく、電子ホワイトボード105の長さより長いことが好ましい。電子ホワイトボード105は、電子ホワイトボード105を摺動させる、押す、又はそれ以外の方法で移動させることによって、ガイド要素210に沿って移動可能に位置決めすることができる。次に、電子ホワイトボード105を、ガイド要素210に沿って、所望の位置に、例えば一時的に固定することができる。電子ホワイトボード105は、水平、垂直、斜め、又は弧に沿った方向を含むがそれらに限定されない、ガイド要素210に沿った方向に移動することができるように、ガイド要素210上に固定され得る。
【0030】
図2Bの例示的一実施形態に示すように、電子ホワイトボード105は、位置決め部材215を有する。位置決め部材215は、電子ホワイトボード105の背面をガイド要素210の溝220の表面240に連結する。位置決め部材215は、例えば、ボルト、釘、ねじ、半田、膠、又はその他の耐久性のある物質などの固定手段を含めた好適な手段で、電子ホワイトボード105の背面に固定され得る。あるいは、位置決め部材215は、電子ホワイトボード105の一部とすることができる。位置決め部材215を溝220の表面240上の点に位置決めし、それによって、電子ホワイトボード105をガイド要素210に沿った一点に位置決めすることもできるように、位置決め部材215を溝220の表面240上に配置することができる。位置決め部材215を、摺動する、転がす、又はそれ以外の方法で、表面240全体にわたって移動させることによって、溝220の表面240上の一点に位置決めすることができる。また、電子ホワイトボード105を移動させるために、ベアリング、プーリ、又はモータを使用することもできる。ガイド要素210に沿った電子ホワイトボード105の移動は、自動化、コンピュータ制御、又は電力によって行うことが可能である。
【0031】
例示的な一実施形態では、位置決め部材215は、位置決め部材215がガイド要素210の溝220の表面240全体にわたって、又はそれに沿って、転がり得るように、車輪245と車軸250との組合せとすることができる。車軸250は、一方の端部で電子ホワイトボード105の背面に固定され、車輪245がガイド要素210の溝220の表面240に沿って転がり得るように、他の端部にも車輪245を有し得る。この車輪245と車軸250との組合せは、1つの一体の構成要素とすることが可能で、あるいはそれぞれ別個の構成要素とすることも可能である。
【0032】
他の実施形態では、車軸250は、車軸250に連結されている車輪245が表面240に接触し、溝220の表面240の長さに沿って自由に転がり得るように、距離dより大きい長さを有し得る。この例示的実施形態では、車軸250は、金属、材木、合金、プラスチック、及びガラスを含むがそれらに限定されない、耐久性のある材料製でよい。例示的な一実施形態では、車輪245は、低摩擦係数のプラスチック又はその他の材料製である。しかし、車輪245を製作するためには、金属、合金、ガラス、材木又はゴムを含めて、その他の材料を使用することもできる。更に、ガイド要素210には、摩擦係数を低くするために、注油することが可能である。あるいは、位置決め部材215は、第1の溝220の内部に嵌るような棒とすることが可能で、それによって電子ホワイトボード105をガイド要素210に沿って移動させることが容易になる。
【0033】
更に、電子ホワイトボード210がガイド要素210に沿って移動可能にするために、複数の車輪245を複数の車軸250と一緒に使用することが可能である。更に、車輪245と車軸250との組合せで、電子ホワイトボード105の重量の一部を支持することが可能である。したがって、電子ホワイトボード105の重量を十分に分散させるために、十分な数の車輪245及び車軸250を使用すべきである。
【0034】
他の実施形態では、電子ホワイトボード105が自動的にガイド要素210の長さに沿って移動できるように、位置決め部材215をモータに動作可能に連結することが可能である。ユーザは、電子ホワイトボード105をガイド要素210上の一点に位置決めするために、単に電子ホワイトボードシステム100上又はその回りのスイッチを押す、ボタンを押す、あるいは、リモート制御を使用するだけでよい。更に、位置決め部材215及びモータを、処理装置115が電子ホワイトボード105の位置決めを制御可能なように、処理装置115にネットワーク接続することもできる。
【0035】
電子ホワイトボード105が不注意によりガイド要素210から外れるのを防ぐために、保護部材235が使用され得る。保護部材235は、溝220の表面240の縁部の近くに配置してよく、位置決め部材215がガイド要素210から滑り落ちる、あるいは横に外れるのを防ぐために、位置決め部材215に向かって上方に延び得る。例示的な一実施形態では、保護部材235は、ガイド要素210に接触し、位置決め部材215に向かって上方に垂直に延びているが、位置決め部材215に物理的に接していないリムとし得る。あるいは、保護部材235は、位置決め部材215に物理的に接していてもよいが、位置決め部材215の移動をあまり妨げない。また、保護部材235は、ガイド要素210に取り付けられる、耐久性のある材料製の別個の要素とされ得る。
【0036】
また、保護部材235は、電子ホワイトボード105がガイド要素210に固定されていないとき、他の媒体を保護部材235に固定できるように、地図、フリップチャート、フック、棚など他の媒体に適合することのできる、湾曲した外形を有し得る。あるいは、電子ホワイトボード105がガイド要素210に固定されているとき、これらの他の媒体は、電子ホワイトボード105の横に、又はガイド要素210の長さに沿った場所ならどこにでも、配置され得る。更に、電子ホワイトボード105自体が、これらの他の媒体を電子ホワイトボード105の上方に固定できるように、上記の外形を保持する領域を、例えば電子ホワイトボード105の上部に沿って、有し得る。
【0037】
位置決め部材215の下端をガイド要素210上に維持するために保護部材235を使用し得るとちょうど同じように、位置決め部材215の上端をガイド要素210上に維持するために保持部材230が使用され得る。保持部材230は、ある角度で、ガイド要素210の上部から位置決め部材215に向かって下方に延びている。保持部材230は、湾曲していてよく、あるいは、保持部材230は、位置決め部材215に向かって下方に斜めに延びていてもよい。また、保持部材230は、位置決め部材215がガイド要素210から脱離しないよう十分下方に延びていてもよい。保持部材230の角度は、保持部材230が位置決め部材215の上方又は一部上方に延びるように十分大きくてよい。位置決め部材215が比較的狭い場合、保持部材230が位置決め部材215のより大きな領域の上方に延びることができるように、位置決め部材215の幅を広げるために、位置決め部材215の背部に拡張手段(extender)が連結され得る。したがって、保持部材230の角度は、好ましくは0度と90度の間とされ得る。
【0038】
他の実施形態では、ガイド要素210は、電気ケーブル265を含み得る線255を収納することができる溝225を含む。電気ケーブル265を入れた、ガイド要素210中を貫通する電気ケーブル265の同軸移動を容易にするために、ピストン260がガイド要素210の溝225の内側に位置決めされ得る。ピストン260はまた、線255がガイド要素210から飛び出さないようにするのに役立ち得る。したがって、ピストン260は、図2Cに示すように、円筒の長さ方向と直角をなす中空のシャフトを有する円筒でよい。ピストン260は、例えば、長さ6インチ(15.2cm)、直径1インチ(2.5cm)の、中空のプラスチック製円筒でよい。ただし、このピストン260の円筒は、溝225と同じ幅とされ得、プラスチック、金属、材木、ガラス、又はその他の好適な材料を含むがそれらに限定されない、好適な材料製とされ得る。
【0039】
ピストン260の中空部分の中に、電力とデータの両方を供給する電気ケーブル265を収納することができる。図2Cに示すように、電気ケーブル265は、一方の端部からピストン260に入り、シャフトを通ってピストン260から出ることができる。例示的な一実施形態では、電気ケーブル265は、コイル状に巻かれているが、両端はまっすぐである。電気ケーブル265のまっすぐな一方の端は、ピストン260の一方の端にある開口部を通ってピストン260に入り、第1の開口部と直角をなす第2の開口部を通ってピストン260から出る。次に、電気ケーブル265を、電力とデータとの両方を電子ホワイトボード105に供給するために電子ホワイトボード105に接続する。例示的な一実施形態では、電気ケーブル265はシリアルケーブルである。ただし、電気ケーブル265は、ユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブル、同軸ケーブル、及びパラレル・ケーブルを含むがそれらに限定されない、様々なケーブルを使用することもできる。あるいは、互いに平行に、又は独立して延びる2本の別々のケーブルを使用することもできる。1本は電力を供給し、1本はデータを供給するためである。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、その他の数のケーブルを使用できることを理解されたい。
【0040】
図3A及び3Bに示すように、例示的な一実施形態での電気ケーブル265は、押し縮め可能(collapsible)、引伸ばし可能、あるいは引き込み可能である。電気ケーブル265は、コイル状に巻かれたケーブルでよい。例示的な引き込み可能なケーブルとしては、リール又はスプロールに巻かれたケーブルなどがある。
【0041】
一実施形態では、電気ケーブル265は、ガイド要素210の溝225の中に収納されている。電気ケーブル265がコイル状に巻かれている場合、圧縮状態の電気ケーブル265は、ガイド要素210の第1の端部に格納することができる。この第1の端部は、一般に、電源コンセント、電気結合装置、又は付属コンピュータに最も近い。しかし、圧縮状態でも、電気ケーブル265は、ある長さを保持する。圧縮された電気ケーブル265の長さは、電子ホワイトボード105の長さによって規定することができる。したがって、引き伸ばされた状態にある電気ケーブル265の長さは、電子ホワイトボード105の長さの関数として、かつ溝225の半径の関数として、定義することができる。一実施形態では、電気ケーブル265の長さは、ほぼ2・L・π・rによって制限され得る。ただし、Lは電子ホワイトボード105の長さ、rは溝225の半径である。この制限は、ケーブル265が二重になっている場合、又は電気ケーブル265がガイド要素210内に何重にもなって格納されている場合、克服され得る。例示的な一実施形態では、引き伸ばされた状態にある電気ケーブル265の長さは、ガイド要素210の長さと同じである。
【0042】
他の実施形態では、圧縮された電気ケーブル265は、ガイド要素210の第1の端部に収納される。電子ホワイトボード105は、電気ケーブル265が完全に圧縮されたとき、ガイド要素210上に開始位置をもつことができる。この開始位置のところで、電子ホワイトボード105の第1の端部は、ガイド要素210の第1の端部とぴったり合うようになる。一般に、圧縮された電気ケーブル265は、ガイド要素210の第1の端部から離れた電子ホワイトボード105の第2の端部のところで電子ホワイトボード105に取り付けられる第1の端部を有し得る。電子ホワイトボード105をガイド要素210の第1の端部から離れてガイド要素210に沿って移動すると、圧縮された電気ケーブル265は、電子ホワイトボード105がガイド要素210に沿って移動されるとき、電子ホワイトボード105との接続を維持するために、弛緩し伸長する。他の実施形態では、電気ケーブル265のコイル状に巻かれた最大の長さは、電子ホワイトボード105の長さによって規定される。電子ホワイトボード105をガイド要素210の第1の端部に向かって移動させると、電気ケーブル265は、ガイド要素210の中で、コイル状に巻かれた形状に収縮しあるいは戻る。電子ホワイトボード105がガイド要素210に沿って移動するとき、電気ケーブル265は、ガイド要素210内に収納されたままである。
【0043】
コイル状に巻かれた電気ケーブル265を収納しているガイド要素210の第1の端部で、電気ケーブル265の第2の端部がガイド要素210から出る。例示的な一実施形態では、電気ケーブル265は、ガイド要素210の背面を抜け出て壁の中に入り、壁の背後を延び、コンセント、例えば電源に接続される。あるいは、電源をガイド要素210自体の中に収容して、電気ケーブル265が完全に又は部分的にガイド要素210の中に収容されている電源に伝導可能に接続できるようにもできる。電源は、電気コンセントでよく、あるいは、電池、ソーラーパネル、発電機、あるいは電力を供給できるその他の装置又は器具、あるいはそれらの組合せでもよい。
【0044】
他の実施形態では、電子ホワイトボード105に電力とデータの両方を供給し、処理装置115にデータを供給するために、単一のUSBケーブル265が使用され得る。あるいは、データと電力の両方を電子ホワイトボード105に供給するためにシリアルケーブル265が使用され得、USBケーブル310は、処理装置115にデータを供給し得る。この実施形態では、シリアルケーブル265によって運搬されてきた信号をUSBケーブル310が運搬し得る変換済みの信号に変換するために、変換器305が使用され得る。変換器305は、システムに沿った非常に多くの位置に配置され得る。ただし、例示的な一実施形態では、変換器305を電気コンセントの近くに配置することができる。既存の壁面ジャック320は、電気コンセント325及びUSBポート330がその中に存在するように適合され得る。したがって、既存の電気コンセントの壁面ジャック320の背後にシリアル/USB変換器305を配置することができる。電子ホワイトボード105からデータを運搬してくるシリアル電気ケーブルは、シリアル/USB変換器305に入る。電子ホワイトボード105からデータを運搬してくるUSB310ケーブルは、壁面ジャック320を介してシリアル/USB変換器305から出てくる。このUSBケーブル310は、処理装置115に接続され得る。シリアル/USB変換器305を配置することは、処理装置115がUSBケーブルからのデータと電力の両方を単一の場所から受け取り得るので、都合がよい。図3Cに例示的な壁面ジャック320を示す。USBケーブルは5メートルに制限されているので、この壁面ジャック320の利点によって、ケーブルの距離が最大限に活用される。ただし、変換器305は、電子ホワイトボードシステム100からアクセス可能な場所に配置され得る。例えば、特許文献2に記載されているものを含めて、どんな市販のシリアル/USB変換器でも使用され得ることは、当業者には理解されるであろう。この特許文献2は、参照により本明細書にその全体が組み込まれるものとする。
【0045】
再び図2を参照すると、車軸アセンブリ270は、電子ホワイトボード105の基部の近くに配置され得る。車軸アセンブリ270は、電子ホワイトボード105を実質上垂直方向に保持するのに役立つ。車軸アセンブリ270は、電子ホワイトボード105がガイド要素210の長さに沿って移動されるとき、壁又はその他既存の構造物の表面に沿って摺動、又は転がり得る。
【0046】
図4は、本発明の他の例示的実施形態による、電子ホワイトボード105の移動可能な電子ホワイトボードシステム400の断面図である。この実施形態は、ガイド要素410の形状を除いて、移動可能な電子ホワイトボードシステム200に類似している。ガイド要素410の上部は開いていて、電子ホワイトボード105と一緒に使用される視覚媒体の取付けブラケットを受けることができる溝480を形成している。図表、グラフ、地図、フリップチャート、固定ホワイトボード、フラッグホルダーなどは、ガイド要素410の上に取り付けてもよく、保持部材230にクリップしてもよい。更に、ガイド要素410の底部も開いていて、黒板など既存の壁構造212に係合することができる溝485を形成し得、あるいは図表が書類又はフリップチャートパッドを保持し得る。ガイド要素410の底部は、固定要素490を収容することもでき、固定要素490は、地図、図表、書類、その他の展示物など、他の媒体をガイド要素410に固定する。固定要素490は、ナイロンローラ又はペーパークリップ、あるいは媒体をガイド要素410に固定するその他の手段とし得る。
【0047】
図5は、端末キャップ505、ショックアブソーバ510、及びストッパを示す、移動可能電子ホワイトボードシステム200の一方の端部の上面図である。端末キャップ505は、例えば、ねじ、釘、ボルト、膠、又は半田を含めた好適な手段で、ガイド要素210に固定し得る。例えば、ねじ、釘、又はボルトが使用される場合、端末キャップ505をガイド要素210に固定する固定手段を受けるために、スタッドが使用され得る。端末キャップ505は、トラックシステム200の内部の構成要素を入れられるように、それぞれの端部でガイド要素210に固定される1個のプラスチックでよい。ただし、トラックシステム200の内部の構成要素を入れることができる端末キャップ505として、ガラス、金属、ゴム、ボール紙、材木、布、又はその他の材料を含むがそれらに限定されない、その他の材料が使用され得る。
【0048】
図5はまた、ショックアブソーバ510も示す。電子ホワイトボード105がガイド要素210に沿って移動し、一方の端部に達すると、ショックアブソーバ510が、電子ホワイトボード105、具体的にはピストン260が端末キャップ505に達するのを防止し、電子ホワイトボード105がショックアブソーバ510に衝突することから生じるエネルギーを吸収する。ショックアブソーバ510は、ガイド要素210から外れることなく、大きな力を吸収するのに十分強い材料製とされ得る。したがって、例示的な一実施形態では、ショックアブソーバ510は、ゴム、シリコン、プラスチック、又は金属製であり、ガイド要素210にしっかりと固定されている。
【0049】
図示していない任意選択のストッパは、位置決め部材215がショックアブソーバ510に接触しないように、位置決め部材215のそれぞれの端部に配置され得る。このストッパは、電子ホワイトボード105がショックアブソーバ510に達したとき、その衝撃を吸収し、位置決め部材215に対する損傷を防止するために、ゴム又はシリコンなどの材料製とされ得る。
【0050】
他の任意選択の要素を、移動可能な電子ホワイトボードシステム200と共に使用することもできる。例えば、電子ホワイトボード105をガイド要素210の長さに沿った固定位置に固定するために、ロック機構が使用され得る。ロック機構は、ブレーキ、ガイド要素210上の障害物又は邪魔物、あるいは、電子ホワイトボード105がガイド要素210に沿って移動するのを防止し得る、その他の機械的又は電気的装置とすることができる。このロック機構は、手動で配置することができ、あるいは、ユーザが電子的に作動させることもできる。更に、処理装置115を使用して、移動可能な電子ホワイトボードシステム200にコマンドを送り、ロック機構が作動するようにすることもできる。ロック機構を自動式にして、電子ホワイトボード105がガイド要素210に沿った移動を中止するとき、ロック機構が作動し、ユーザが電子的に電子ホワイトボード105のさらなる移動を許可しない限り、電子ホワイトボードがそれ以上動かないようにすることもできる。
【0051】
他の実施形態では、ガイド要素210自体が導電性とされ得る。この実施形態では、電子ホワイトボード105は、電源との接触を連続的に維持し得る。ユーザ又はその他の者が、電気的にエネーブルされたガイド要素210によって衝撃を受けないようにするために、ガイド要素210の外面を被覆する絶縁物が使用され得る。低い電圧が、また使用され得る。
【0052】
更に、複数のガイド要素210が使用され得る。例えば、1つのガイド要素210が、ガイド要素210が床に対して水平になるように、ある表面に取り付けられ得る。別のガイド要素210が、ガイド要素210の長さが床に対して垂直になるように、ある表面に取り付けられ得る。この実施形態では、電子ホワイトボード105は、一方のガイド要素210に沿って水平に移動し、次に、他方のガイド要素210に沿って垂直に移動し得る。したがって、電子ホワイトボードが様々な方向に移動できるように、いくつかのガイド要素210がある表面に様々な方向で取り付けられ得る。更に、ガイド要素210が、いくつかの電子ホワイトボード105が互いに重なるように、積み重ねられ得る。
【0053】
本発明をその好ましい形態について開示してきたが、添付の特許請求の範囲に記載の本発明の主旨及び範囲、並びにその均等物から逸脱することなく、本発明に多くの変更、追加、及び削除を行うことが可能であることが、当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の第1の実施形態による、移動可能な電子ホワイトボードの例示的システムの図である。
【図2A】本発明の第1の実施形態による、既存のホワイトボードの上に取り付けられた移動可能な電子ホワイトボードシステムの側面の断面図である。
【図2B】本発明の第1の実施形態による、移動可能な電子ホワイトボードシステムのための、トラックシステムの上部の断面分解図である。
【図2C】本発明の第1の実施形態による、ピストンの中のコイル状に巻かれた電気ケーブルの図である。
【図3A】既存のホワイトボードの上に取り付けられた例示的な移動可能な電子ホワイトボードのトラックシステムの、ハウジングの一部を取り除いた図である。
【図3B】既存のホワイトボードの上に取り付けられた例示的な移動可能な電子ホワイトボードのトラックシステムの、ハウジングの一部を取り除いた図である。
【図3C】本発明の、例示的壁面ジャックの実施形態である。
【図4】本発明の他の例示的実施形態による、移動可能な電子ホワイトボードシステムの断面図である。
【図5】本発明の他の例示的実施形態による、例示的な移動可能な電子ホワイトボードシステムの一方の端部の上面図である。
【符号の説明】
【0055】
100 電子ホワイトボートシステム
105 電子ホワイトボード
110 制御域
115 処理装置
120 ディスプレイ
125 投影装置
130 リモート制御装置
135 電子ホワイトボード105の表面
145 制御域、物理的ボタン、ソフトキー
200 電子ホワイトボードシステム、トラックシステム
210 ガイド要素
215 位置決め部材
220 第1溝、溝
225 第2溝、溝
230 保持部材
235 保護部材
240 ガイド要素210の溝220の表面
245 車輪
250 車軸
260 ピストン
270 車軸アセンブリ
305 シリアル/USB変換器
310 USBケーブル
400 電子ホワイトボードシステム
410 ガイド要素
480 溝
490 固定要素
505 端末キャップ
510 ショックアブソーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に配置されるように適合された電力式通信装置と、
前記表面に取り付けられるように適合されたトラックシステムであって、該トラックシステムを介して前記電力式通信装置と前記表面との間の相対移動を可能にするように適合されたトラックシステムと、
を含んでなることを特徴とする視覚通信システム。
【請求項2】
前記通信装置が電子ホワイトボードを含んでなることを特徴とする請求項1に記載の視覚通信システム。
【請求項3】
前記通信装置が少なくとも1つの位置決め部材を含んでなり、前記トラックシステムが前記位置決め部材を受けるように適合されるガイド要素を含んでなり、前記通信装置及び前記位置決め部材が前記ガイド要素に沿って移動可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の視覚通信システム。
【請求項4】
前記通信装置に動作可能に結合された計算装置を更に含んでなることを特徴とする請求項3に記載の視覚通信システム。
【請求項5】
前記ガイド要素が、データを前記通信装置へ、或いは前記通信装置から伝導するように適合されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の視覚通信システム。
【請求項6】
前記ガイド要素が、データを前記通信装置と前記計算装置との間で伝導するように適合されていることを特徴とする請求項4に記載の視覚通信システム。
【請求項7】
前記ガイド要素が、前記通信装置に電力を送るように適合されていることを特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の視覚通信システム。
【請求項8】
前記通信装置が前記ガイド要素に電気的に結合されていることを特徴とする請求項3から7のいずれか一項に記載の視覚通信システム。
【請求項9】
前記ガイド要素が、前記ガイド要素の長さに沿ったどの位置に配置されているときでも、前記ガイド要素上の前記通信装置の位置とは無関係に、前記通信装置との接続を維持するように適合された第1の通信部材を含んでなることを特徴とする請求項3から8のいずれか一項に記載の視覚通信システム。
【請求項10】
前記第1の通信部材が、収納可能なケーブルを含んでなることを特徴とする請求項9に記載の視覚通信システム。
【請求項11】
変換器と第2の通信部材とを更に含み、前記変換器が前記第1の通信部材を受けるように適合されていることを特徴とする請求項9又は10に記載の視覚通信システム。
【請求項12】
前記第2の通信部材が第2のケーブルを含んでなることを特徴とする請求項11に記載の視覚通信システム。
【請求項13】
前記変換器が、前記第1の通信部材によって運ばれる信号を、前記第2の通信部材によって運ばれる信号に変換するように適合されていることを特徴とする請求項11又は12に記載の視覚通信システム。
【請求項14】
前記第1の通信部材がシリアル信号を運び、前記変換器が前記シリアル信号をUSB信号に変換するように適合されていることを特徴とする請求項13に記載の視覚通信システム。
【請求項15】
前記通信装置がタッチ感応性面を含んでなることを特徴とする請求項3から14のいずれか一項に記載の視覚通信システム。
【請求項16】
前記通信装置がレーザトラッキング面を含んでなることを特徴とする請求項3から15のいずれか一項に記載の視覚通信システム。
【請求項17】
前記トラックシステムが既存の壁構造と共に配置されていることを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載の視覚通信システム。

【図1】
image rotate

image rotate

image rotate

image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2007−526532(P2007−526532A)
【公表日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−515105(P2006−515105)
【出願日】平成16年6月1日(2004.6.1)
【国際出願番号】PCT/US2004/017391
【国際公開番号】WO2004/109489
【国際公開日】平成16年12月16日(2004.12.16)
【出願人】(505445049)ポリヴィジョン・コーポレーション (2)
【Fターム(参考)】