説明

スルホニルウレア化合物および除草剤

【課題】新規除草剤の提供。
【解決手段】下記の式:


で表わされる化合物を含む、ジオキサジン環上に置換基が結合したスルホニルウレア化合物および農薬として許容されるその塩。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スルホニルウレア化合物およびそれらを有効成分とする農薬、特に除草剤に関するものである。
【背景技術】
【0002】
分子内にジオキサジン環を有するスルホニルウレア類が除草活性を有することは特許文献1および特許文献2に開示されている。しかしながら、特許文献1にはジオキサジン環上に置換基が結合したスルホニルウレア類に関する具体的な開示はない。また、特許文献2には、ジオキサジン環が結合したピラゾールを有する化合物が開示されている。
【特許文献1】特開平7−118269号公報
【特許文献2】国際特許出願公開2005/103044号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
スルホニルウレア化合物を有効成分とし、優れた効力を有する農薬、特に除草剤を提供すること。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願発明者は上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、新規なスルホニルウレア化合物が除草活性および作物への選択性を有することを見いだし、本発明を完成させた。
【0005】
すなわち、本発明は、式(1):
【0006】
【化1】

【0007】
〔式中、XおよびYはそれぞれ独立してC1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基、ハロゲン原子、ジ(C1-3アルキル)アミノ基またはC1-3アルキルアミノ基を表し、
Zは窒素原子またはメチン基を表し、
Gは
【0008】
【化2】

【0009】
を表し、
G−J−はGJ−1からGJ−6を表し、ここでGJ−1からGJ−6は次の意味、
【0010】
【化3】

【0011】
を表し、
Eは−CH2−、−O−または−NH−を表し、
1はC1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルコキシC1-3アルキル基、フェニル基またはピリジル基を表し、
2は水素原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルコキシ基、ハロゲン原子、−NHCHOまたは−CH2NHSO2CH3を表し、
3、R4、R5およびR6はそれぞれ独立して水素原子、C1-3アルキル基またはC1-3ハロアルキル基を表し、但し、R3、R4、R5およびR6のうち、少なくともひとつはC1-3アルキル基またはC1-3ハロアルキル基を表す。〕で表されるスルホニルウレア化合物(以下、「本発明化合物」という)および農薬として許容されるその塩、本発明化合物および農薬として許容されるその塩から選ばれる1種以上を有効成分として含有する農薬、並びに本発明化合物および農薬として許容されるその塩から選ばれる1種以上を有効成分として含有する除草剤に関するものである。
【0012】
また、本発明化合物および農薬として許容されるその塩は、ある種の除草剤との混合剤の形態で使用することにより、その除草剤との相乗的除草効果を奏する。
【発明の効果】
【0013】
本発明のスルホニルウレア化合物は、雑草に対して優れた除草効果を有すると同時に、イネやムギに薬害を示さない優れた水稲用およびムギ用選択性除草活性化合物である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明化合物および本発明化合物の製造中間体の置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、X、YおよびZを具体的に例示する。但し、記号はそれぞれ以下の意味を示す。
【0015】
Me:メチル基、Et:エチル基、Pr−n:ノルマルプロピル基、Pr−iso:イソプロピル基、Ph:フェニル基、Py:ピリジル基
〔置換基R1の具体例〕
Me、Et、Pr−n、Pr−iso、CH2F、CHF2、CF3、CH2CH2F、CH2CHF2、CH2CF3、CH2CH2CH2F、CH2CH2CHF2、CH2CH2CF3、CH2CH2Cl、CH2CH2Br、CH2OMe、CH2OEt、CH2OPr−n、CH2OPr−iso、CH2CH2OMe、CH2CH2OEt、CH2CH2OPr−n、CH2CH2OPr−iso、CH2CH2CH2OMe、CH2CH2CH2OEt、CHMeCH2OMe、CH2CHMeOMe、Ph,2−Py
〔置換基R2の具体例〕
H、Me、Et、Pr−n、Pr−iso、CH2F、CHF2、CF3、CH2CH2F、CH2CHF2、CH2CF3、CH2CH2CH2F、CH2CH2CHF2、CH2CH2CF3、CH2CH2Cl、OMe、OEt、OPr−n、OPr−iso、F、Cl、Br、I
〔置換基R3、R4、R5およびR6の具体例〕
H、Me、Et、Pr−n、Pr−iso、CH2F、CHF2、CF3、CH2Cl、CHCl2、CCl3、CH2Br、CH2I、CH2CH2F、CH2CHF2、CH2CF3、CH2CH2CH2
〔置換基XおよびYの具体例〕
Me、Et、Pr−n、Pr−iso、OCH3、OCH2CH3、OPr−n、OPr−iso、CH2F、CHF2、CF3、CH2Cl、CHCl2、CCl3、CH2CH2F、CH2CHF2、CH2CF3、CF2CF3、CH2CH2CH2F、CH2CH2CHF2、CH2CH2CF3、CH2CH2Cl、CH2CH2Br、OCH2F、OCHF2、OCF3、OCH2CH2F、OCH2CHF2、OCH2CF3、OCF2CF3、OCH2CH2CH2F、OCH2CH2CHF2、OCH2CH2CF3、OCH2CH2Cl、OCH2CH2Br、F、Cl、Br、I、Me2N、Et2N、(Pr−n)2N、MeNH、EtNH、(Pr−n)NH
〔置換基Zの具体例〕
N、CH
本発明化合物(1)には光学異性体が存在する場合もあり、その光学異性体はすべて本発明化合物に含まれる。
【0016】
本発明化合物(1)は下記の反応式1ないし3に示す方法により製造できる。
【0017】
〔反応式1〕
【0018】
【化2】

【0019】
〔式中、G、J、X、YおよびZは前記と同様の意味を表す。〕
反応式1は(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールスルホンアミド(2)を塩基存在下または非存在下、2−フェノキシカルボニルアミノピリミジン(またはトリアジン)(3)と反応させて本発明化合物(1)を製造する方法を示す。
【0020】
本反応において、(3)は(2)に対して通常0.5ないし10倍モル、好ましくは0.9ないし1.1倍モル使用される。
【0021】
本反応に使用される塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムおよび水素化ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等の有機塩基類、n−ブチルリチウムおよびsec−ブチルリチウム等の有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等の有機リチウムアミド類、並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド類があげられる。塩基は(2)に対して通常0ないし10倍モル、好ましくは0ないし2倍モル使用される。
【0022】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0023】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし120℃である。
【0024】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0025】
〔反応式2〕
【0026】
【化3】

【0027】
〔式中、G、J、X、YおよびZは前記と同様の意味を表す。〕
反応式2は(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールスルホニルカーバメート(4)を塩基存在下または非存在下、2−アミノピリミジン(またはトリアジン)(5)と反応させて本発明化合物(1)を製造する方法を示す。
【0028】
本反応において、(5)は(4)に対して通常0.5ないし10倍モル、好ましくは0.9ないし1.1倍モル使用される。
【0029】
本反応に使用される塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムおよび水素化ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等の有機塩基類、n−ブチルリチウムおよびsec−ブチルリチウム等の有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等の有機リチウムアミド類、並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド類があげられる。塩基は(4)に対して通常0ないし10倍モル、好ましくは0ないし2倍モル使用される。
【0030】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0031】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし120℃である。
【0032】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0033】
〔反応式3〕
【0034】
【化4】

【0035】
〔式中、G、J、X、YおよびZは前記と同様の意味を表す。〕
反応式3は(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールスルホニルイソシアナート(6)を塩基存在下または非存在下、2−アミノピリミジン(またはトリアジン)(5)と反応させて本発明化合物(1)を製造する方法を示す。
【0036】
本反応において、(5)は(6)に対して通常0.5ないし10倍モル、好ましくは0.9ないし1.1倍モル使用される。
【0037】
本反応に使用される塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムおよび水素化ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等の有機塩基類、n−ブチルリチウムおよびsec−ブチルリチウム等の有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等の有機リチウムアミド類、並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド類があげられる。塩基は(3)に対して通常0ないし10倍モル、好ましくは0ないし2倍モル使用される。
【0038】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0039】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし120℃である。
【0040】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0041】
反応式1で示す方法で用いられる(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールスルホンアミド(2)は反応式4ないし6に示す方法で製造できる。
【0042】
また、反応式2ないし3で示す方法で用いられる(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールスルホニルカーバメート(4)および(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールスルホニルイソシアナート(6)は(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールスルホンアミド(2)を原料として、特開昭59−219281号公報および特開昭55−13266号公報に記載されている方法を参考にして合成できる。
【0043】
〔反応式4〕
【0044】
【化5】

【0045】
〔式中、GおよびJは前記と同様の意味を表す。〕
反応式4は、(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールクロリド(7)を水硫化ナトリウムと反応させて(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールスルフィド(8)とし(工程A)、(8)を塩素または次亜塩素酸ナトリウム等の塩素化剤と反応させて(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールスルホニルクロリド(9)とし(工程B)、(9)をアンモニア水または炭酸アンモニウムと反応させて(工程C)、(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールスルホンアミド(2)を製造する方法を示す。
【0046】
工程Aの反応において、水硫化ナトリウムは(7)に対して通常1.0ないし10倍モル、好ましくは2ないし5倍モル使用される。
【0047】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、ジメチルスルホキシドおよびスルホラン等の含硫黄極性溶媒類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0048】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし120℃である。
【0049】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0050】
工程Bの反応において、塩素または次亜塩素酸ナトリウムは(8)に対して通常1ないし100倍モル、好ましくは2ないし10倍モル使用される。
【0051】
本反応は、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0052】
反応温度は通常−90ないし100℃、好ましくは−10ないし50℃である。
【0053】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0054】
工程Cの反応において、アンモニアまたは炭酸アンモニウムは(9)に対して通常1.0ないし100倍モル、好ましくは2ないし5倍モル使用される。
【0055】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、ジメチルスルホキシドおよびスルホラン等の含硫黄極性溶媒類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0056】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし100℃である。
【0057】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0058】
〔反応式5〕
【0059】
【化6】

【0060】
〔式中、GおよびJは前記と同様の意味を表す。〕
反応式5は、(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールベンジルスルフィド(10)を塩素または次亜塩素酸ナトリウム等の塩素化剤と反応させ、(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールスルホニルクロリド(9)を製造する方法を示す。
【0061】
本反応において、塩素または次亜塩素酸ナトリウムは(10)に対して通常1ないし100倍モル、好ましくは2ないし10倍モル使用される。
【0062】
本反応は、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0063】
反応温度は通常−90ないし100℃、好ましくは−10ないし50℃である。
【0064】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0065】
(9)は反応式4の工程Cにより、(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールスルホンアミド(2)に誘導できる。
【0066】
〔反応式6〕
【0067】
【化7】

【0068】
〔式中、GおよびJは前記と同様の意味を表す。〕
反応式6は、(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリール(11)のピラゾール環上5位をn−ブチルリチウムまたはリチウムジイソプロピルアミド等によりリチオ化後、二酸化硫黄と反応させて(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールスルフィン酸リチウム(12)とし(工程D)、(12)をN−クロロコハク酸イミドと反応させて(工程E)、(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールスルホニルクロリド(9)を製造する方法を示す。
【0069】
工程Dの1)の反応において、n−ブチルリチウムまたはリチウムジイソプロピルアミドは(11)に対して通常1ないし100倍モル、好ましくは1ないし5倍モル使用される。
【0070】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0071】
反応温度は通常−120ないし100℃、好ましくは−78ないし10℃である。
【0072】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0073】
工程Dの2)の反応において、二酸化硫黄は(11)に対して通常1.0ないし100倍モル、好ましくは1ないし10倍モル使用される。
【0074】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0075】
反応温度は通常−120ないし100℃、好ましくは−78ないし10℃である。
【0076】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0077】
工程Eの反応において、N−クロロコハク酸イミドは(12)に対して通常1.0ないし100倍モル、好ましくは1ないし10倍モル使用される。
【0078】
本反応に使用される溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0079】
反応温度は通常−90ないし100℃、好ましくは−10ないし50℃である。
【0080】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
(9)は反応式4の工程Cにより、(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールスルホンアミド(2)に誘導できる。
【0081】
反応式1ないし6に示す方法で用いられる(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールスルホンアミド(2)、(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールスルホニルカーバメート(2)(2’)、(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールクロリド(7)、(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリールベンジルスルフィド(10)および(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリール(11)は反応式7ないし15に示す方法で製造できる。
【0082】
〔反応式7〕
【0083】
【化8】

【0084】
〔式中、G、J、R3、R4、R5およびR6は前記と同様の意味を表し、X1はハロゲン原子を表し、Lはスルホニルカーバメート、塩素原子、ベンジルチオ基または水素原子を表す。〕
反応式7は、(ヘテロ)アリールヒドロキサム酸(13)を隣接ジハロゲン化アルキル(14)と反応させて(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリール(2)、(2’)、(7)、(10)または(11)を製造する方法を示す。
【0085】
本反応において、(14)は(13)に対して通常1.0ないし100倍モル、好ましくは1ないし5倍モル使用される。
【0086】
本反応に使用される塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムおよび水素化ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等の有機塩基類、n−ブチルリチウムおよびsec−ブチルリチウム等の有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等の有機リチウムアミド類、並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド類があげられる。塩基は(13)に対して通常0ないし10倍モル、好ましくは0ないし2倍モル使用される。
【0087】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、ジメチルスルホキシドおよびスルホラン等の含硫黄極性溶媒類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0088】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし100℃である。
【0089】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0090】
〔反応式8〕
【0091】
【化9】

【0092】
〔式中、R3、R4、R5およびR6は前記と同様の意味を表し、J−Lは下記
【0093】
【化10】

【0094】
から選ばれる構造を表し、
2はハロゲン原子、C1-3アルキルスルホニルオキシ基またはC1-3ハロアルキルスルホニルオキシ基を表す。〕
反応式8は、(ヘテロ)アリールカルボン酸クロリド(15)をアルコキシアミン(16)と反応させて(ヘテロ)アリールヒドロキサム酸エステル(17)とし(工程F)、(17)を塩基と反応させて(工程G)、(5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−(ヘテロ)アリール(7)、(10)または(11)を製造する方法を示す。
【0095】
工程Fの反応において、(16)は(15)に対して通常1ないし100倍モル、好ましくは2ないし5倍モル使用される。
【0096】
本反応に使用される塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムおよび水素化ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等の有機塩基類、n−ブチルリチウムおよびsec−ブチルリチウム等の有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等の有機リチウムアミド類、並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド類があげられる。塩基は(15)に対して通常0ないし10倍モル、好ましくは0ないし2倍モル使用される。
【0097】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0098】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし100℃である。
【0099】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0100】
工程Gの反応において使用される塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムおよび水素化ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等の有機塩基類、n−ブチルリチウムおよびsec−ブチルリチウム等の有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等の有機リチウムアミド類、並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド類があげられる。塩基は(17)に対して通常0ないし10倍モル、好ましくは0ないし2倍モル使用される。
【0101】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0102】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし100℃である。
【0103】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0104】
〔反応式9〕
【0105】
【化11】

【0106】
〔式中、J、R3、R5、R6、X1およびLは前記と同様の意味を表し、R7およびR8はそれぞれ独立して水素原子またはC1-3アルキル基を表す。〕
反応式9は、(ヘテロ)アリールカルボン酸クロリド(15)をアリルオキシアミン(16a)と反応させて(ヘテロ)アリールヒドロキサム酸エステル(17a)とし(工程H)、(17a)をハロゲンまたはN−ハロゲン化コハク酸イミドと反応させて4−(5−ハロアルキル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(ヘテロ)アリール(2a)、(2’a)、(7a)、(10a)または(11a)とし(工程I)、(2a)、(2’a)、(7a)、(10a)または(11a)を還元して(工程J)、(5−アルキル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(ヘテロ)アリール(2b)、(2’b)、(7b)、(10b)または(11b)を製造する方法を示す。
【0107】
工程Hの反応において、(16a)は(15)に対して通常1ないし100倍モル、好ましくは2ないし5倍モル使用される。
【0108】
本反応に使用される塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムおよび水素化ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等の有機塩基類、n−ブチルリチウムおよびsec−ブチルリチウム等の有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等の有機リチウムアミド類、並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド類があげられる。塩基は(15)に対して通常0ないし10倍モル、好ましくは0ないし2倍モル使用される。
【0109】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0110】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし100℃である。
【0111】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0112】
工程Iの反応において、ハロゲンまたはN−ハロゲノコハク酸イミドは(17a)に対して通常1ないし100倍モル、好ましくは1ないし5倍モル使用される。
【0113】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、酢酸メチルまたは酢酸エチル等のカルボン酸エステル類、メタノール、エタノールまたはエチレングリコール等のアルコール類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0114】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし100℃である。
【0115】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0116】
工程Jの反応において用いられる還元剤および還元系としては、金属ナトリウム/液体アンモニア、金属リチウム/液体アンモニアおよび金属ナトリウム/t−ブチルアルコール−テトラヒドロフラン混合溶媒等のアルカリ金属を用いる系、亜鉛/酢酸および亜鉛/水酸化カリウム/水等の金属亜鉛を用いる系、水素化トリフェニルスズ、水素化ジフェニルスズ、水素化トリn−ブチルスズ、水素化ジn−ブチルスズ、水素化トリエチルスズおよび水素化トリメチルスズ等の有機スズ水素化物を用いる系、前記有機スズ化合物とアゾビスイソブチロニトリル等の遊離基開始剤を組み合わせた系、トリクロロシラン、トリエチルシランおよびトリメチルシラン等のシラン類を用いる系、水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミニウムナトリウム、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム、水素化ホウ素ナトリウムおよび水素化シアノホウ素ナトリウム等の金属水素錯化合物を用いる系、ジボラン、トリメチルアミン−ボランおよびピリジン−ボラン等のボラン誘導体を用いる系、並びに、水素/パラジウム−炭素および水素/ラネーニッケル等の接触還元系があげられる。
【0117】
還元剤は、(2a)、(2’a)、(7a)、(10a)または(11a)に対して通常1ないし100倍モル、好ましくは1ないし5倍モル使用される。
【0118】
本還元反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は上記各還元系に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、酢酸メチルまたは酢酸エチル等のカルボン酸エステル類、メタノール、エタノールまたはエチレングリコール等のアルコール類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0119】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは−78ないし100℃である。
【0120】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0121】
〔反応式10〕
【0122】
【化12】

【0123】
〔式中、J、R5、R6、R7、R8、X2およびLは前記と同様の意味を表す。〕
反応式10は、(5−ハロアルキル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(ヘテロ)アリール(2c)、(2’c)、(7c)、(10c)または(11c)を塩基存在下または非存在下、脱ハロゲン化水素化して、各々対応する(5−アルキリデン−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(ヘテロ)アリール(2d)、(2’d)、(7d)、(10d)または(11d)とし(工程K)、(2d)、(2’d)、(7d)、(10d)または(11d)を還元して(工程L)、各々対応する(5−アルキル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(ヘテロ)アリール(2e)、(2’e)、(7e)、(10e)または(11e)を製造する方法を示す。
【0124】
工程Kの反応に使用される塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムおよび水素化ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等の有機塩基類、n−ブチルリチウムおよびsec−ブチルリチウム等の有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等の有機リチウムアミド類、並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド類があげられる。塩基は(2c)、(2’c)、(7c)、(10c)または(11c)に対して通常0ないし100倍モル、好ましくは0ないし5倍モル使用される。
【0125】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0126】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし100℃である。
【0127】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0128】
工程Lの反応において用いられる還元剤および還元系としては、金属ナトリウム/液体アンモニア、金属リチウム/液体アンモニアおよび金属リチウム/エチルアミン等のアルカリ金属を用いる系、アルミニウム−水銀/ジエチルエーテル−水およびアルミニウム−ニッケル/水酸化ナトリウム/水等の金属アルミニウムを用いる系、水素化ジイソブチルアルミニウム等の水素化アルミニウム化合物を用いる系、トリエチルシラン−トリフルオロ酢酸およびポリメチルヒドロシロキサン/パラジウム−炭素等のヒドロシラン類を用いる系、水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミニウムナトリウム、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム、水素化ホウ素ナトリウムおよび水素化シアノホウ素ナトリウム等の金属水素錯化合物を用いる系、ジボラン、トリメチルアミン−ボランおよびピリジン−ボラン等のボラン誘導体を用いる系、抱水ヒドラジン/空気、抱水ヒドラジン/ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウムおよびヒドロキシルアミン−O−スルホン酸/水酸化ナトリウム等の反応系内に発生させたジイミドを用いる系、水素/パラジウム−炭素および水素/ラネーニッケル等の不均一系接触還元系、並びに、水素/クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)、水素/ヒドリドカルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)、水素/酢酸ロジウム(II)および水素/酢酸ルテニウム(II)等均一系接触還元系があげられる。
【0129】
本還元反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は上記各還元系に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、酢酸メチルまたは酢酸エチル等のカルボン酸エステル類、メタノール、エタノールまたはエチレングリコール等のアルコール類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0130】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは−78ないし100℃である。
【0131】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0132】
〔反応式11〕
【0133】
【化13】

【0134】
〔式中、J、R3、R5、R6、R7、R8およびLは前記と同様の意味を表す。〕
反応式11は、(ヘテロ)アリールヒドロキサム酸エステル(17a)または(17b)を酸(H+)と反応させて(5−アルキル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(ヘテロ)アリール(2b)、(2’b)、(7b)、(10b)または(11b)を製造する方法を示す。
【0135】
本反応に使用される酸としては塩酸、硫酸およびリン酸等の無機酸類、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸等の有機酸類があげられる。酸は(17a)または(17b)に対して通常0.01ないし100倍モル、好ましくは0.05ないし10倍モル使用される。
【0136】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0137】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし100℃である。
【0138】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0139】
〔反応式12〕
【0140】
【化14】

【0141】
〔式中、R3、R5、R6、R7、R8およびX2は前記と同様の意味を表す。〕
反応式12は、(ヘテロ)アリールヒドロキサム酸(13)を塩基存在下または非存在下、ハロゲン化アリル(18)と反応させて、反応式9および反応式11で用いられる(ヘテロ)アリールヒドロキサム酸エステル(17a)を製造する方法を示す。
【0142】
本反応において、(18)は(13)に対して通常1ないし100倍モル、好ましくは1ないし5倍モル使用される。
【0143】
本反応に使用される塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムおよび水素化ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等の有機塩基類、n−ブチルリチウムおよびsec−ブチルリチウム等の有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等の有機リチウムアミド類、並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド類があげられる。塩基は(13)に対して通常0ないし100倍モル、好ましくは0ないし5倍モル使用される。
【0144】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0145】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし100℃である。
【0146】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0147】
〔反応式13〕
【0148】
【化15】

【0149】
〔式中、R3、R5、R6、R7、R8およびX2は前記と同様の意味を表す。〕
反応式13は、(ヘテロ)アリールヒドロキサム酸(13)を塩基存在下または非存在下、ハロヒドリン(19)またはオキシラン(20)と反応させて、反応式11で用いられる(ヘテロ)アリールヒドロキサム酸エステル(17b)を製造する方法を示す。
【0150】
本反応において、(19)または(20)は(13)に対して通常1ないし100倍モル、好ましくは2ないし5倍モル使用される。
【0151】
本反応に使用される塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムおよび水素化ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等の有機塩基類、n−ブチルリチウムおよびsec−ブチルリチウム等の有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等の有機リチウムアミド類、並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド類があげられる。塩基は(13)に対して通常0ないし100倍モル、好ましくは0ないし5倍モル使用される。
【0152】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0153】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし100℃である。
【0154】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0155】
〔反応式14〕
【0156】
【化16】

【0157】
〔式中、J、R3、R5、R6、R7、R8およびLは前記と同様の意味を表す。〕
反応式14は、(ヘテロ)アリールヒドロキサム酸(13)を塩基存在下または非存在下、エピハロヒドリン(21)と反応させて、(ヘテロ)アリールヒドロキサム酸エステル(17c)とし(工程L)、(17c)を酸または塩基で処理して、(5−ヒドロキシアルキル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(ヘテロ)アリール(2f)、(2’f)、(7f)、(10f)または(11f)とし(工程M)、次に、(2f)、(2’f)、(7f)、(10f)または(11f)をハロゲン化またはアルキルスルホニル化する(工程N)ことにより、各々対応する、(5−ハロアルキル(またはアルキルスルホニルオキシアルキル)−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)(ヘテロ)アリール(2c)、(2’c)、(7c)、(10c)または(11c)を製造する方法を示す。(2c)、(2’c)、(7c)、(10c)または(11c)は反応式10で使用される。
【0158】
工程Lの反応において、(21)は(13)に対して通常1ないし100倍モル、好ましくは1ないし5倍モル使用される。
【0159】
本反応に使用される塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムおよび水素化ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等の有機塩基類、n−ブチルリチウムおよびsec−ブチルリチウム等の有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等の有機リチウムアミド類、並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド類があげられる。塩基は(13)に対して通常0ないし100倍モル、好ましくは0ないし5倍モル使用される。
【0160】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0161】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし100℃である。
【0162】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0163】
工程Mの反応において使用される酸または塩基としては、塩酸、硫酸およびリン酸等の無機酸類、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸等の有機酸類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムおよび水素化ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等の有機塩基類、n−ブチルリチウムおよびsec−ブチルリチウム等の有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等の有機リチウムアミド類、並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド類があげられる。酸または塩基は(17c)に対して通常0ないし100倍モル、好ましくは0ないし5倍モル使用される。
【0164】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0165】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし100℃である。
【0166】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0167】
工程Nの反応において、ハロゲン化剤またはアルキルスルホニル化剤は(2f)、(2’f)、(7f)、(10f)または(11f)に対して通常1ないし100倍モル、好ましくは1ないし5倍モル使用される。
【0168】
本反応に使用されるハロゲン化剤としては、塩化水素、臭化水素およびヨウ化水素等のハロゲン化水素酸、三塩化リン、五塩化リン、オキシ塩化リンおよび三臭化リン等のハロゲン化リン、ホスホン酸トリフェニル/塩化ベンジルおよびトリフェニルホスフィン/四塩化炭素等の系、塩化メタンスルホニルおよび塩化p−トルエンスルホニル等のハロゲン化スルホニウム、並びに塩化チオニルおよび臭化チオニル等のハロゲン化チオニルがあげられる。
【0169】
本反応に使用されるアルキルスルホニル化剤としては、塩化メタンスルホニルおよび塩化p−トルエンスルホニル等のハロゲン化スルホニウムがあげられる。
【0170】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0171】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし100℃である。
【0172】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0173】
〔反応式15〕
【0174】
【化17】

【0175】
反応式15は、(ヘテロ)アリール−カルボン酸クロリド(15)を塩基存在下または非存在下、ヒドロキシアミンと反応させて、反応式7、反応式12ないし14で用いられる(ヘテロ)アリールヒドロキサム酸(13)を製造する方法を示す。
【0176】
本反応において、ヒドロキシルアミンは(15)に対して通常1ないし100倍モル、好ましくは1ないし5倍モル使用される。
【0177】
本反応に使用される塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムおよび水素化ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等の有機塩基類、n−ブチルリチウムおよびsec−ブチルリチウム等の有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等の有機リチウムアミド類、並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド類があげられる。塩基は(15)に対して通常0ないし100倍モル、好ましくは0ないし5倍モル使用される。
【0178】
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、水、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
【0179】
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし100℃である。
【0180】
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
【0181】
以上の反応によって得られる目的物は、反応終了後、濾取、抽出、洗浄、カラムクロマトグラフィー、再結晶および蒸留等の操作により、単離および精製することができる。
【0182】
以下に本発明化合物の合成例を実施例および参考例として具体的に述べるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【実施例】
【0183】
〔実施例1〕
N−((4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノカルボニル)−2−(5−メチル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)ベンジルスルホンアミド(本発明化合物No.1)の合成
【0184】
【化18】

【0185】
アセトニトリル(3ml)に2−(5−メチル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)ベンジルスルホンアミド(0.34g、1.4mmol)とN−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)カルバミン酸フェニル(0.37g、1.4mmol)を溶解し、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(0.21g、1.4mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。水(10ml)を加えた後、12%塩酸を加えてpH1に調整し、クロロホルムで抽出した。得られたクロロホルム溶液を水および塩化ナトリウム飽和水溶液で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;n−ヘキサン/酢酸エチル/アセトニトリル=1/1/0.5)にて精製後、ジイソプロピルエーテルで洗浄、乾燥して目的物(0.25g)を得た。融点128−129℃。プロトン核磁気共鳴ケミカルシフト値δ(ppm)(CDCl3中)1.42(d,J=6.3Hz,3H),3.72(s,6H),3.80(dd,J=7.8Hz,J=11.4Hz,1H),4.24(dd,J=2.7Hz,J=11.1Hz,1H),4.67(m,1H),5.05(d,J=14.1Hz,1H),5.37(d,J=14.1Hz,1H),5.70(s,1H),7.36−7.63(m,5H),12.10(brs,1H)。
〔実施例2〕
N−((4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノカルボニル)−2−(5−メチル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−3−チオフェンスルホンアミド(本発明化合物No.2)の合成
【0186】
【化19】

【0187】
原料に2−(5−メチル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−3−チオフェンスルホンアミド(0.39g、1.5mmol)を用い、実施例1と同様にして目的物(0.42g)を得た。融点144−145℃。プロトン核磁気共鳴ケミカルシフト値δ(ppm)(CDCl3中)1.38(d,J=6.3Hz,3H),3.67(dd,J=7.5Hz,J=11.7Hz,1H),3.98(s,6H),4.15(dd,J=2.7Hz,J=11.7Hz,1H),4.50(m,1H),5.78(s,1H),7.29(brs,1H),7.40(d,J=5.4Hz,1H),7.74(d,J=5.4Hz,1H),12.63(brs,1H)。
〔実施例3〕
N−((4−メチル−6−メトキシトリアジン−2−イル)アミノカルボニル)−2−(5−メチル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−3−チオフェンスルホンアミド(本発明化合物No.3)の合成
【0188】
【化20】

【0189】
トルエン(10ml)にN−メトキシカルボニル−2−(5−メチル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−3−チオフェンスルホンアミド(0.55g、1.7mmol)と2−アミノ−4−メチル−6−メトキシピリミジン(0.24g、1.7mmol)を加え、副生してくるメタノールを留去しながら4時間加熱還流した。同温度でトルエンを15ml留去した後、ジイソプロピルエーテルで洗浄、乾燥して目的物(0.16g)を得た。融点161−163℃。プロトン核磁気共鳴ケミカルシフト値δ(ppm)(CDCl3中)1.41(d,J=6.6Hz,3H),2.60(s,3H),3.73(dd,J=7.5Hz,J=11.7Hz,1H),4.07(s,3H),4.26(dd,J=2.7Hz,J=11.7Hz,1H),4.58(m,1H),7.40(d,J=5.1Hz,1H),7.49(brs,1H),7.73(d,J=5.4Hz,1H),12.40(brs,1H)。
〔参考例1〕
(1)2−(N−(t−ブトキシカルボニル)アミノスルホニルメチル)−安息香酸メチルエステルの合成
【0190】
【化21】

【0191】
ジクロロメタン(50ml)に2−(アミノスルホニルメチル)−安息香酸メチルエステル(3.3g、14.4mmol)と4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン(3.51g,28.8mmol)を溶解し、次いで二炭酸ジ−t−ブチル(4.7g,21.6mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物に水100mlを加えクロロホルムで抽出した。得られたクロロホルム層を2規定HCl水溶液および水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去し目的物(4.75g)を得た。融点71−72℃。プロトン核磁気共鳴ケミカルシフト値δ(ppm)(CDCl3中)1.52(s,9H),3.93(s,3H),5.29(s,2H),7.39−8.00(m,4H)。
(2)2−(N−(t−ブトキシカルボニル)アミノスルホニルメチル)−カルボヒドロキサム酸の合成

【0192】
水(60ml)に2−(N−(t−ブトキシカルボニル)アミノスルホニルメチル)−安息香酸メチルエステル(4.7g,14.3mmol)、ヒドロキシルアミン硫酸塩2.35g(14.3mmol)および水酸化カルシウム(4.23g,57.1mmol)を加え、室温にて18時間撹拌した。反応液に2規定塩酸を加え酸性とした後、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を水および塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒留去した。得られた残渣をジイソプロピルエーテルで洗浄乾燥し、目的物(1.45g)を得た。融点117−118℃。プロトン核磁気共鳴ケミカルシフト値δ(ppm)(CDCl3中)1.53(s,9H),4.99(s,2H),7.44−7.58(m,4H)。
(3)2−(N−(t−ブトキシカルボニル)アミノスルホニルメチル)−カルボヒドロキサム酸 2−ヒドロキシプロピルエステルの合成

【0193】
水(15ml)に2−(N−(t−ブトキシカルボニル)アミノスルホニルメチル)−カルボヒドロキサム酸(1.4g,4.24mmol)、水酸化カリウム(0.56g,8.48mmol)およびプロピレンオキシド(0.49g,8.48mmol)を加え、室温にて18時間撹拌した。反応液に2規定塩酸を加え酸性とした後、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を水および塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒留去し、目的物(1.5g)を得た。融点64−65℃。プロトン核磁気共鳴ケミカルシフト値δ(ppm)(CDCl3中)1.13(d,J=6.6Hz,3H),1.53(s,9H),3.40−4.20(m,3H),5.00(s,2H),7.42−7.53(m,4H)。
(4)2−(5−メチル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−N−(t−ブトキシカルボニル)−ベンジルスルホンアミドの合成

【0194】
無水テトラヒドロフラン(50ml)に2−(N−(t−ブトキシカルボニル)アミノスルホニルメチル)−カルボヒドロキサム酸 2−ヒドロキシプロピルエステル(1.4g,3.61mmol)およびトリフェニルホスフィン(1.04g,3.97mmol)を加え、氷冷下40%アゾジカルボン酸ジエチルエステルトルエン溶液(1.73g,3.97mmol)を滴下した。反応混合物を室温まで昇温し、18時間撹拌した。反応液に水(100ml)を加え酢酸エチルで抽出後、得られた酢酸エチル層を水および塩化ナトリウム飽和水溶液で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し、目的物(0.7g)を得た。無色油状物。プロトン核磁気共鳴ケミカルシフト値δ(ppm)(CDCl3中)1.44(d,J=6.3Hz,3H),1.50(s,9H),3.75−3.83(m,1H),4.20−4.26(m,1H),4.60−4.68(m,1H),5.07(d,J=14.0Hz,1H),5.27(d,J=14.0Hz,1H),7.13(brs,1H),7.35−7.70(m,4H)。
(5)2−(5−メチル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−ベンジルスルホンアミドの合成

【0195】
2−(5−メチル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−N−(t−ブトキシカルボニル)−ベンジルスルホンアミドにトリフルオロ酢酸(5ml)を加え、室温で1時間撹拌した後、トリフルオロ酢酸を留去し、得られた残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および塩化ナトリウム飽和水溶液で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒留去し、目的物(0.35g)を得た。無色油状物。プロトン核磁気共鳴ケミカルシフト値δ(ppm)(CDCl3中)1.45(d,J=6.6Hz,3H),3.74−3.80(m,1H),4.24−4.29(m,1H),4.62−4.69(m,1H),4.76(s,2H),7.42−7.70(m,4H)。

〔参考例2〕
(1)3−(N−(t−ブトキシカルボニル)アミノスルホニル)−2−チオフェンカルボン酸メチルエステルの合成

【0196】
ジクロロメタン(80ml)に3−(アミノスルホニル)−2−チオフェンカルボン酸メチルエステル(3.5g、15.8mmol)と4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン(3.86g,31.6mmol)を溶解し、次いで二炭酸ジ−t−ブチル(5.17g,23.7mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物に水100mlを加えクロロホルムで抽出した。得られたクロロホルム層を2規定塩酸および水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去し目的物(5.15g)を得た。融点128−129℃。プロトン核磁気共鳴ケミカルシフト値δ(ppm)(CDCl3中)1.38(s,9H),3.96(s,3H),7.56(d,J=5.4Hz,1H),7.70(d,J=5.4Hz,1H)。
(2)3−(N−(t−ブトキシカルボニル)アミノスルホニル)−2−チオフェンカルボヒドロキサム酸の合成

【0197】
水(60ml)に3−(N−(t−ブトキシカルボニル)アミノスルホニル)−2−チオフェンカルボン酸メチルエステル(5.1g,15.8mmol)、ヒドロキシルアミン硫酸塩2.2.59g(15.8mmol)および水酸化カルシウム(4.68g,63.2mmol)を加え、室温にて18時間撹拌した。反応液に2規定塩酸を加え酸性とした後、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を水および塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒留去した。得られた残渣をジイソプロピルエーテルで洗浄乾燥し、目的物(5.1g)を得た。
無色油状物。プロトン核磁気共鳴ケミカルシフト値δ(ppm)(CDCl3中)1.40(s,9H),7.59(d,J=5.1Hz,1H),7.70(d,J=5.1Hz,1H)。
(3)3−(N−(t−ブトキシカルボニル)アミノスルホニル)−2−チオフェンカルボヒドロキサム酸 2−ヒドロキシプロピルエステルの合成

【0198】
水(65ml)に3−(N−(t−ブトキシカルボニル)アミノスルホニル)−2−チオフェンカルボヒドロキサム酸(5.1g,15.8mmol)、水酸化カリウム(2.08g,31.6mmol)およびプロピレンオキシド(1.83g,31.6mmol)を加え、室温にて18時間撹拌した。反応液に2規定塩酸を加え酸性とした後、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を水および塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒留去し、目的物(5.5g)を得た。固体。
(4)2−(5−メチル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−N−(t−ブトキシカルボニル)−3−チオフェンスルホンアミドの合成

【0199】
無水テトラヒドロフラン(50ml)に3−(N−(t−ブトキシカルボニル)アミノスルホニル)−2−チオフェンカルボヒドロキサム酸 2−ヒドロキシプロピルエステル(5.5g,15.8mmol)およびトリフェニルホスフィン(4.56g,17.4mmol)を加え、氷冷下40%アゾジカルボン酸ジエチルエステルトルエン溶液(7.56g,17.4mmol)を滴下した。反応混合物を室温まで昇温し、18時間撹拌した。反応液に水(100ml)を加え酢酸エチルで抽出後、得られた酢酸エチル層を水および塩化ナトリウム飽和水溶液で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し、目的物(1.4g)を得た。淡黄色油状物。
(5)2−(5−メチル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−3−チオフェンスルホンアミドの合成

【0200】
2−(5−メチル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−N−(t−ブトキシカルボニル)−3−チオフェンスルホンアミドにトリフルオロ酢酸(10ml)を加え、室温で1時間撹拌した後、トリフルオロ酢酸を留去し、得られた残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および塩化ナトリウム飽和水溶液で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒留去し、目的物(0.80g)を得た。固体。
(4)2−(5−メチル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−N−(t−メトキシカルボニル)−3−チオフェンスルホンアミドの合成

【0201】
アセトニトリル(4ml)に2−(5−メチル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−3−チオフェンスルホンアミド(0.4g,1.53mmol)、無水炭酸カリウム(0.21g,1.53mmol)およびクロロギ酸メチル(0.15g,1.53mmol)を加え、室温にて18時間撹拌した。反応液に2規定塩酸を加え酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および塩化ナトリウム飽和水溶液で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒留去し、目的物(0.6g)を得た。無色油状物。
【0202】
次に、本発明に含まれる化合物の例を、前記実施例で合成した化合物を含め第1表ないし第5表に示すが、本発明化合物はこれらに限定されるものではない。但し、表中の記号は前記と同様の意味を表す。
【0203】
〔第1表〕
【0204】
【化22】

【0205】
【化23】

【0206】
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23456
―――――――――――――――――――――――――――――――
H Me H H H
H H H Me H
H Me Me H H
H Me H Me H
H H H Me Me
H Me Me Me H
H Me H Me Me
H Me Me Me Me
H CH2I H H H
H CH2I Me H H
H Et H H H
6−Me Me H H H
6−Me H H Me H
6−Me Me Me H H
6−Me Me H Me H
6−Me H H Me Me
6−Me Me Me Me H
6−Me Me H Me Me
6−Me Me Me Me Me
6−Me CH2I H H H
6−Me CH2I Me H H
6−Me Et H H H
6−Cl Me H H H
6−Cl H H Me H
6−Cl Me Me H H
6−Cl Me H Me H
6−Cl H H Me Me
6−Cl Me Me Me H
6−Cl Me H Me Me
6−Cl Me Me Me Me
6−Cl CH2I H H H
6−Cl CH2I Me H H
6−Cl Et H H H
6−F Me H H H
6−F H H Me H
6−F Me Me H H
6−F Me H Me H
6−F H H Me Me
6−F Me Me Me H
6−F Me H Me Me
6−F Me Me Me Me
6−F CH2I H H H
6−F CH2I Me H H
6−F Et H H H
6−CF3 Me H H H
6−CF3 H H Me H
6−CF3 Me Me H H
6−CF3 Me H Me H
6−CF3 H H Me Me
6−CF3 Me Me Me H
6−CF3 Me H Me Me
6−CF3 Me Me Me Me
6−CF3 CH2I H H H
6−CF3 CH2I Me H H
6−CF3 Et H H H
5−Me−6−Cl Me H H H
5−Me−6−Cl H H Me H
5−Me−6−Cl Me Me H H
5−Me−6−Cl Me H Me H
5−Me−6−Cl H H Me Me
5−Me−6−Cl Me Me Me H
5−Me−6−Cl Me H Me Me
5−Me−6−Cl Me Me Me Me
5−Me−6−Cl CH2I H H H
5−Me−6−Cl CH2I Me H H
5−Me−6−Cl Et H H H
5−I Me H H H
5−I H H Me H
5−I Me Me H H
5−I Me H Me H
5−I H H Me Me
5−I Me Me Me H
5−I Me H Me Me
5−I Me Me Me Me
5−I CH2I H H H
5−I CH2I Me H H
5−I Et H H H
5−NHCHO Me H H H
5−NHCHO H H Me H
5−NHCHO Me Me H H
5−NHCHO Me H Me H
5−NHCHO H H Me Me
5−NHCHO Me Me Me H
5−NHCHO Me H Me Me
5−NHCHO Me Me Me Me
5−NHCHO CH2I H H H
5−NHCHO CH2I Me H H
5−NHCHO Et H H H
5−CH2NHSO2Me Me H H H
5−CH2NHSO2Me H H Me H
5−CH2NHSO2Me Me Me H H
5−CH2NHSO2Me Me H Me H
5−CH2NHSO2Me H H Me Me
5−CH2NHSO2Me Me Me Me H
5−CH2NHSO2Me Me H Me Me
5−CH2NHSO2Me Me Me Me Me
5−CH2NHSO2Me CH2I H H H
5−CH2NHSO2Me CH2I Me H H
5−CH2NHSO2Me Et H H H
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
〔第2表〕
【0207】
【化24】

【0208】
【化25】

【0209】
―――――――――――――――――――――――――――――――
23456
―――――――――――――――――――――――――――――――
H Me H H H
H H H Me H
H Me Me H H
H Me H Me H
H H H Me Me
H Me Me Me H
H Me H Me Me
H Me Me Me Me
H CH2I H H H
H CH2I Me H H
H Et H H H
5−CF3 Me H H H
5−CF3 H H Me H
5−CF3 Me Me H H
5−CF3 Me H Me H
5−CF3 H H Me Me
5−CF3 Me Me Me H
5−CF3 Me H Me Me
5−CF3 Me Me Me Me
5−CF3 CH2I H H H
5−CF3 CH2I Me H H
5−CF3 Et H H H
―――――――――――――――――――――――――――――――
〔第3表〕
【0210】
【化26】

【0211】
【化27】

【0212】
【化28】

【0213】
【化29】

【0214】
―――――――――――――――――――――――――――――――
23456
―――――――――――――――――――――――――――――――
H Me H H H
H H H Me H
H Me Me H H
H Me H Me H
H H H Me Me
H Me Me Me H
H Me H Me Me
H Me Me Me Me
H CH2I H H H
H CH2I Me H H
H Et H H H
―――――――――――――――――――――――――――――――
〔第4表〕
【0215】
【化30】


【0216】
【化31】

【0217】
―――――――――――――――――――――――――――――――
123456
―――――――――――――――――――――――――――――――
Me H Me H H H
Me H H H Me H
Me H Me Me H H
Me H Me H Me H
Me H H H Me Me
Me H Me Me Me H
Me H Me H Me Me
Me H Me Me Me Me
Me H CH2I H H H
Me H CH2I Me H H
Et H Me H H H
Et H H H Me H
Et H Me Me H H
Et H Me H Me H
Et H H H Me Me
Et H Me Me Me H
Et H Me H Me Me
Et H Me Me Me Me
Et H CH2I H H H
Et H CH2I Me H H
CH2OMe H Me H H H
CH2OMe H H H Me H
CH2OMe H Me Me H H
CH2OMe H Me H Me H
CH2OMe H H H Me Me
CH2OMe H Me Me Me H
CH2OMe H Me H Me Me
CH2OMe H Me Me Me Me
CH2OMe H CH2I H H H
CH2OMe H CH2I Me H H
Ph H Me H H H
Ph H H H Me H
Ph H Me Me H H
Ph H Me H Me H
Ph H H H Me Me
Ph H Me Me Me H
Ph H Me H Me Me
Ph H Me Me Me Me
Ph H CH2I H H H
Ph H CH2I Me H H
2−Py H Me H H H
2−Py H H H Me H
2−Py H Me Me H H
2−Py H Me H Me H
2−Py H H H Me Me
2−Py H Me Me Me H
2−Py H Me H Me Me
2−Py H Me Me Me Me
2−Py H CH2I H H H
2−Py H CH2I Me H H
Me Me Me H H H
Me Me H H Me H
Me Me Me Me H H
Me Me Me H Me H
Me Me H H Me Me
Me Me Me Me Me H
Me Me Me H Me Me
Me Me Me Me Me Me
Me Me CH2I H H H
Me Me CH2I Me H H
Et Me Me H H H
Et Me H H Me H
Et Me Me Me H H
Et Me Me H Me H
Et Me H H Me Me
Et Me Me Me Me H
Et Me Me H Me Me
Et Me Me Me Me Me
Et Me CH2I H H H
Et Me CH2I Me H H
CH2OMe Me Me H H H
CH2OMe Me H H Me H
CH2OMe Me Me Me H H
CH2OMe Me Me H Me H
CH2OMe Me H H Me Me
CH2OMe Me Me Me Me H
CH2OMe Me Me H Me Me
CH2OMe Me Me Me Me Me
CH2OMe Me CH2I H H H
CH2OMe Me CH2I Me H H
Ph Me Me H H H
Ph Me H H Me H
Ph Me Me Me H H
Ph Me Me H Me H
Ph Me H H Me Me
Ph Me Me Me Me H
Ph Me Me H Me Me
Ph Me Me Me Me Me
Ph Me CH2I H H H
Ph Me CH2I Me H H
2−Py Me Me H H H
2−Py Me H H Me H
2−Py Me Me Me H H
2−Py Me Me H Me H
2−Py Me H H Me Me
2−Py Me Me Me Me H
2−Py Me Me H Me Me
2−Py Me Me Me Me Me
2−Py Me CH2I H H H
2−Py Me CH2I Me H H
Me Cl Me H H H
Me Cl H H Me H
Me Cl Me Me H H
Me Cl Me H Me H
Me Cl H H Me Me
Me Cl Me Me Me H
Me Cl Me H Me Me
Me Cl Me Me Me Me
Me Cl CH2I H H H
Me Cl CH2I Me H H
Et Cl Me H H H
Et Cl H H Me H
Et Cl Me Me H H
Et Cl Me H Me H
Et Cl H H Me Me
Et Cl Me Me Me H
Et Cl Me H Me Me
Et Cl Me Me Me Me
Et Cl CH2I H H H
Et Cl CH2I Me H H
CH2OMe Cl Me H H H
CH2OMe Cl H H Me H
CH2OMe Cl Me Me H H
CH2OMe Cl Me H Me H
CH2OMe Cl H H Me Me
CH2OMe Cl Me Me Me H
CH2OMe Cl Me H Me Me
CH2OMe Cl Me Me Me Me
CH2OMe Cl CH2I H H H
CH2OMe Cl CH2I Me H H
Ph Cl Me H H H
Ph Cl H H Me H
Ph Cl Me Me H H
Ph Cl Me H Me H
Ph Cl H H Me Me
Ph Cl Me Me Me H
Ph Cl Me H Me Me
Ph Cl Me Me Me Me
Ph Cl CH2I H H H
Ph Cl CH2I Me H H
2−Py Cl Me H H H
2−Py Cl H H Me H
2−Py Cl Me Me H H
2−Py Cl Me H Me H
2−Py Cl H H Me Me
2−Py Cl Me Me Me H
2−Py Cl Me H Me Me
2−Py Cl Me Me Me Me
2−Py Cl CH2I H H H
2−Py Cl CH2I Me H H
Me Br Me H H H
Me Br H H Me H
Me Br Me Me H H
Me Br Me H Me H
Me Br H H Me Me
Me Br Me Me Me H
Me Br Me H Me Me
Me Br Me Me Me Me
Me Br CH2I H H H
Me Br CH2I Me H H
Et Br Me H H H
Et Br H H Me H
Et Br Me Me H H
Et Br Me H Me H
Et Br H H Me Me
Et Br Me Me Me H
Et Br Me H Me Me
Et Br Me Me Me Me
Et Br CH2I H H H
Et Br CH2I Me H H
CH2OMe Br Me H H H
CH2OMe Br H H Me H
CH2OMe Br Me Me H H
CH2OMe Br Me H Me H
CH2OMe Br H H Me Me
CH2OMe Br Me Me Me H
CH2OMe Br Me H Me Me
CH2OMe Br Me Me Me Me
CH2OMe Br CH2I H H H
CH2OMe Br CH2I Me H H
Ph Br Me H H H
Ph Br H H Me H
Ph Br Me Me H H
Ph Br Me H Me H
Ph Br H H Me Me
Ph Br Me Me Me H
Ph Br Me H Me Me
Ph Br Me Me Me Me
Ph Br CH2I H H H
Ph Br CH2I Me H H
2−Py Br Me H H H
2−Py Br H H Me H
2−Py Br Me Me H H
2−Py Br Me H Me H
2−Py Br H H Me Me
2−Py Br Me Me Me H
2−Py Br Me H Me Me
2−Py Br Me Me Me Me
2−Py Br CH2I H H H
2−Py Br CH2I Me H H
Me OMe Me H H H
Me OMe H H Me H
Me OMe Me Me H H
Me OMe Me H Me H
Me OMe H H Me Me
Me OMe Me Me Me H
Me OMe Me H Me Me
Me OMe Me Me Me Me
Me OMe CH2I H H H
Me OMe CH2I Me H H
Et OMe Me H H H
Et OMe H H Me H
Et OMe Me Me H H
Et OMe Me H Me H
Et OMe H H Me Me
Et OMe Me Me Me H
Et OMe Me H Me Me
Et OMe Me Me Me Me
Et OMe CH2I H H H
Et OMe CH2I Me H H
CH2OMe OMe Me H H H
CH2OMe OMe H H Me H
CH2OMe OMe Me Me H H
CH2OMe OMe Me H Me H
CH2OMe OMe H H Me Me
CH2OMe OMe Me Me Me H
CH2OMe OMe Me H Me Me
CH2OMe OMe Me Me Me Me
CH2OMe OMe CH2I H H H
CH2OMe OMe CH2I Me H H
Ph OMe Me H H H
Ph OMe H H Me H
Ph OMe Me Me H H
Ph OMe Me H Me H
Ph OMe H H Me Me
Ph OMe Me Me Me H
Ph OMe Me H Me Me
Ph OMe Me Me Me Me
Ph OMe CH2I H H H
Ph OMe CH2I Me H H
2−Py OMe Me H H H
2−Py OMe H H Me H
2−Py OMe Me Me H H
2−Py OMe Me H Me H
2−Py OMe H H Me Me
2−Py OMe Me Me Me H
2−Py OMe Me H Me Me
2−Py OMe Me Me Me Me
2−Py OMe CH2I H H H
2−Py OMe CH2I Me H H
Me H Et H H H
Me Me Et H H H
Me Cl Et H H H
Me Br Et H H H
Me OMe Et H H H
Et H Et H H H
Et Me Et H H H
Et Cl Et H H H
Et Br Et H H H
Et OMe Et H H H
CH2OMe H Et H H H
CH2OMe Me Et H H H
CH2OMe Cl Et H H H
CH2OMe Br Et H H H
CH2OMe OMe Et H H H
Ph H Et H H H
Ph Me Et H H H
Ph Cl Et H H H
Ph Br Et H H H
Ph OMe Et H H H
2−Py H Et H H H
2−Py Me Et H H H
2−Py Cl Et H H H
2−Py Br Et H H H
2−Py OMe Et H H H
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
〔第5表〕
【0218】
【化32】


【0219】
【化33】

【0220】
―――――――――――――――――――――――――――――――
23456
―――――――――――――――――――――――――――――――
H Me H H H
H H H Me H
H Me Me H H
H Me H Me H
H H H Me Me
H Me Me Me H
H Me H Me Me
H Me Me Me Me
H CH2I H H H
H CH2I Me H H
H Et H H H
Cl Me H H H
Cl H H Me H
Cl Me Me H H
Cl Me H Me H
Cl H H Me Me
Cl Me Me Me H
Cl Me H Me Me
Cl Me Me Me Me
Cl CH2I H H H
Cl CH2I Me H H
Cl Et H H H
Me Me H H H
Me H H Me H
Me Me Me H H
Me Me H Me H
Me H H Me Me
Me Me Me Me H
Me Me H Me Me
Me Me Me Me Me
Me CH2I H H H
Me CH2I Me H H
Me Et H H H
CF3 Me H H H
CF3 H H Me H
CF3 Me Me H H
CF3 Me H Me H
CF3 H H Me Me
CF3 Me Me Me H
CF3 Me H Me Me
CF3 Me Me Me Me
CF3 CH2I H H H
CF3 CH2I Me H H
CF3 Et H H H
―――――――――――――――――――――――――――――――
本発明化合物の除草剤としての施用薬量は適用場面、施用時期、施用方法、対象雑草および栽培作物等により差異はあるが、一般には有効成分量としてヘクタール(ha)当たり0.001ないし50kg程度、好ましくは0.01ないし10kg程度が適当である。
【0221】
本発明化合物は水田用の除草剤として、湛水下の土壌処理および茎葉処理のいずれの処理方法においても使用できる。水田雑草としては、例えば、ヒルムシロ(Potamogeton distinctus)等に代表されるヒルムシロ科(Potamogetonaceae)雑草、ヘラオモダカ(Alisma canaliculatum)、ウリカワ(Sagittaria pygmaea)およびオモダカ(Sagittaria trifolia)等に代表されるオモダカ科(Alismataceae)雑草、アゼガヤ(Leptochloa chinensis)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)およびタイヌビエ(Echinochloa oryzicola)等に代表されるイネ科(Gramineae)雑草、クログワイ(Eleocharis kuroguwai)、ホタルイ(Scirpus juncoides)、シズイ(Scirpus nipponicus)、ミズガヤツリ(Cyperus serotinus)およびタマガヤツリ(Cyperus difformis)等に代表されるカヤツリグサ科(Cyperaceae)雑草、ウキクサ(Spirodela polyrhiza)およびアオウキクサ(Lemna paucicostata)等に代表されるウキクサ科(Lemnaceae)雑草、イボクサ(Murdannia keisak)等に代表されるツユクサ科(Commelinaceae)雑草、ミズアオイ(Monochoria korsakowii)およびコナギ(Monochoria vaginalis)等に代表されるミズアオイ科(Pontederiaceae)雑草、ミゾハコベ(Elatine triandra)等に代表されるミゾハコベ科(Elatinaceae)雑草、ヒメミソハギ(Ammannia multiflora)およびキカシグサ(Rotala indica)等に代表されるミソハギ科(Lythraceae)雑草、チョウジタデ(Lidwigia epilobioides)等に代表されるアカバナ科(Oenotheraceae)雑草、アブノメ(Dopatrium junceum)、アゼナ(Lindernia pyxidaria)およびアメリカアゼナ(Lindernia dubia)等に代表されるゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)雑草、並びにアメリカセンダングサ(Bidens frondosa)およびタウコギ(Bidens tripartita)等に代表されるキク科(Compositae)雑草等があげられる。
【0222】
また、本発明化合物は、畑地用の除草剤として、土壌処理、土壌混和処理および茎葉処理のいずれの処理方法においても使用できる。畑地雑草としては、例えば、イヌホウズキ(Solanum nigrum)、チョウセンアサガオ(Datura stramonium)等に代表されるナス科(Solanaceae)雑草、イチビ(Abutilon theophrasti)、アメリカキンゴジカ(Sida spinosa)等に代表されるアオイ科(Malvaceae)雑草、マルバアサガオ(Ipomoea purpurea)等のアサガオ類(Ipomoea spps.)、ヒルガオ類(Calystegia spps.)等に代表されるヒルガオ科(Convolvulaceae)雑草、イヌビユ(Amaranthus lividus)、アオビユ(Amaranthus retroflexus)等に代表されるヒユ科(Amaranthaceae)雑草、オナモミ(xanthium pensylvanicum)、ブタクサ(Ambrosia artemisiaefolia)、ヒマワリ(Helianthus annuus)、ハキダメギク(Galinsoga ciliata)、セイヨウトゲアザミ(Cirsium arvense)、ノボロギク(Senecio vulgaris)、ヒメジョン(Erigeron annus)等に代表されるキク科(Compositae)雑草、イヌガラシ(Rorippa indica)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)、ナズナ(Capsella Bursapastoris)等に代表されるアブラナ科(Cruciferae)雑草、イヌタデ(Polygonum Blumei)、ソバカズラ(Polygonum convolvulus)等に代表されるタデ科(Polygonaceae)雑草、スベリヒユ(Portulaca oleracea)等に代表されるスベリヒユ科(Portulacaceae)雑草、シロザ(Chenopodium album)、コアカザ(Chenopodium ficifolium)、ホウキギ(Kochia scoparia)等に代表されるアカザ科(Chenopodiaceae)雑草、ハコベ(Stellaria media)等に代表されるナデシコ科(Caryophyllaceae)雑草、オオイヌノフグリ(Veronica persica)等に代表されるゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)雑草、ツユクサ(Commelina communis)等に代表されるツユクサ科(Commelinaceae)雑草、ホトケノザ(Lamium amplexicaule)、ヒメオドリコソウ(Lamium purpureum)等に代表されるシソ科(Labiatae)雑草、コニシキソウ(Euphorbia supina)、オオニシキソウ(Euphorbia maculata)等に代表されるトウダイグサ科(Euphorbiaceae)雑草、ヤエムグラ(Galium spurium)、アカネ(Rubia akane)等に代表されるアカネ科(Rubiaceae)雑草、スミレ(Viola mandshurica)等に代表されるスミレ科(Violaceae)雑草、アメリカツノクサネム(Sesbania exaltata)、エビスグサ(Cassia obtusifolia)等に代表されるマメ科(Leguminosae)雑草等の広葉雑草(Broad−leaved weeds)。
【0223】
野生ソルガム(Sorgham bicolor)、オオクサキビ(Panicum dichotomiflorum)、ジョンソングラス(Sorghum halepense)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli var. crus−galli)、ヒメイヌビエ(Echinochloa crus−galli var. praticola)、栽培ビエ(Echinochloa utilis)、メヒシバ(Digitaria ciliaris)、カラスムギ(Avena fatua)、ブラックグラス(Alopecurus myosuroides)、オヒシバ(Eleusine indica)、エノコログサ(Setaria viridis)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)、スズメノテッポウ(Alopecurus aegualis)等に代表されるイネ科雑草(Graminaceous weeds)、ハマスゲ(Cyperus rotundus,Cyperus esculentus)等に代表されるカヤツリグサ科雑草(Cyperaceous weeds)等が挙げられる。
【0224】
本発明化合物は水田、畑地および果樹園などの農園芸分野以外に運動場、空地および線路端など非農耕地における各種雑草の防除にも適用することができる。
【0225】
本発明化合物は必要に応じて製剤または散布時に他種の除草剤、各種殺虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤または共力剤などと混合施用しても良い。
【0226】
特に、他の除草剤と混合施用することにより、施用薬量の減少による低コスト化、混合薬剤の相乗作用による殺草スペクトラムの拡大や、より高い殺草効果が期待できる。この際、同時に複数の公知除草剤との組み合わせも可能である。
【0227】
本発明化合物と混合使用されるのに好ましい除草剤としては、例えば、ピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron−ethyl/一般名)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron−methyl/一般名)、シノスルフロン(cinosulfuron/一般名)、イマゾスルフロン(imazosulfuron/一般名)、アジムスルフロン(azimsulfuron/一般名)、ハロスルフロンメチル(halosulfuron−methyl/一般名)、プレチラクロール(pretilachlor/一般名)、エスプロカルブ(esprocarb/一般名)、ピラゾレート(pyrazolate/一般名)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen/一般名)、ベンゾフェナップ(benzofenap/一般名)、ダイムロン(daimuron/一般名)、ブロモブチド(bromobutide/一般名)、ナプロアニリド(naproanilide/一般名)、クロメプロップ(clomeprop/一般名)、CNP(一般名)、クロメトキシニル(chlomethoxynil/一般名)、ビフェノックス(bifenox/一般名)、オキサジアゾン(oxadiazon/一般名)、オキサジアルギル(oxadiargyl/一般名)、カフェンストロール(cafenstrole/一般名)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone/一般名)、インダノファン(indanofan/一般名)、ペントキサゾン(pentoxazone/一般名)、ピリミノバックメチル(pyriminobac−methyl/一般名)、シハロホップブチル(cyhalofop−butyl/一般名)、フェントラザミド(fentrazamide/一般名)、メフェナセット(mefenacet/一般名)、ブタクロール(butachlor/一般名)、ブテナクロール(butenachlor/一般名)、ジチオピル(dithiopyl/一般名)、ベンフレセート(benfuresate/一般名)、ピリブチカルブ(pyributicarb/一般名)、ベンチオカーブ(benthiocarb/一般名)、ジメピペレート(dimepiperate/一般名)、モリネート(molinate/一般名)、ブタミフォス(butamifos/一般名)、キンクロラック(quinclorac/一般名)、シンメスリン(cinmethylin/一般名)、シメトリン(simetryn/一般名)、ベンスリド(bensulide/一般名)、ジメタメトリン(dimethametryn/一般名)、MCPA、MCPB、エトベンズアニド(etobenzanid)、クミルロン(cumyluron/一般名)、テニルクロール(thenylchlor/一般名)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron/一般名)、キノクラミン(quinoclamine/一般名)、ベンゾビシクロン(benzobicyclon/一般名)、ピリフタリド(pyriftalid/一般名),ビスピリバック(bispyribac)、HSA−961(試験名)、アニロホス(anilofos/一般名)、OK−701(試験名)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron/一般名)、DASH−001(試験名)、AVH−301(試験名)、KUH−021(試験名)およびTH−547(試験名)等があげられる。
【0228】
本発明化合物を除草剤として施用するにあたっては、一般には適当な固体担体または液体担体と混合して、更に所望により界面活性剤、浸透剤、展着剤、増粘剤、凍結防止剤、結合剤、固結防止剤または分解防止剤等を添加し、液剤、乳剤、水和剤、ドライフロアブル剤、フロアブル剤、粉剤または粒剤等任意の剤型にて実用に供することができる。
【0229】
また、省力化および安全性向上の観点から、上記任意の剤型の製剤を水溶性包装体に封入して供することもできる。
【0230】
固体担体としては、例えばカオリナイト、パイロフィライト、セリサイト、タルク、ベントナイト、酸性白土、アタパルジャイト、ゼオライトおよび珪藻土等の天然鉱物質類、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウムおよび塩化カリウム等の無機塩類、合成珪酸、並びに合成珪酸塩等が挙げられる。
【0231】
液体担体としては、例えば水、アルコール類(エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプロパノール等)、芳香族炭化水素類(キシレン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン等)、エーテル類(ブチルセロソルブ等)、ケトン類(シクロヘキサノン等)、エステル類(γ−ブチロラクトン等)、酸アミド類(N−メチルピロリドン、N−オクチルピロリドン等)および植物油(大豆油、ナタネ油、綿実油、ヒマシ油等)等が挙げられる。
【0232】
これら固体および液体担体は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
【0233】
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤、並びにアルキルベンゼンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸または燐酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸または燐酸塩およびアルキルアミン塩等のイオン性界面活性剤が挙げられる。
【0234】
これら界面活性剤の含有量は、特に限定されるものではないが、本発明の製剤100重量部に対し、通常0.05ないし20重量部の範囲が望ましい。また、これら界面活性剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
【0235】
次に本発明化合物を用いる場合の製剤の配合例を示す。但し本発明の配合例は、これらのみに限定されるものではない。なお、以下の配合例において「部」は重量部を意味する。
水和剤
本発明化合物 0.1ないし80部
固体担体 5ないし98.9部
界面活性剤 1ないし10部
その他 0ないし 5部
その他として、例えば固結防止剤、分解防止剤等があげられる。
乳 剤
本発明化合物 0.1ないし30部
液体担体 55ないし95部
界面活性剤 4.9ないし15部
フロアブル剤
本発明化合物 0.1ないし70部
液体担体 15ないし98.89部
界面活性剤 1ないし12部
その他 0.01ないし30部
その他として、例えば凍結防止剤、増粘剤等が挙げられる。
ドライフロアブル剤
本発明化合物 0.1ないし90部
固体担体 0ないし98.9部
界面活性剤 1ないし20部
その他 0ないし10部
その他として、例えば結合剤、分解防止剤等が挙げられる。
液 剤
本発明化合物 0.01ないし30部
液体担体 0.1ないし50部
水 50ないし99.89部
その他 0ないし10部
その他として、例えば凍結防止剤等、展着剤等が挙げられる。
粒 剤
本発明化合物 0.01ないし10部
固体担体 90ないし99.99部
その他 0ないし10部
その他として、例えば結合剤、分解防止剤等が挙げられる。
【0236】
使用に際しては上記製剤をそのままで、または、水で1ないし10000倍に希釈して散布する。
【0237】
製剤例
次に具体的に本発明化合物を有効成分とする農薬製剤例を示すがこれらのみに限定されるものではない。なお、以下の配合例において「部」は重量部を意味する。
【0238】
〔配合例1〕水和剤
本発明化合物 No.1 20部
パイロフィライト 76部
ソルポール5039 2部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
カープレックス#80 2部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
【0239】
〔配合例2〕乳 剤
本発明化合物 No.1 5部
キシレン 75部
N−メチルピロリドン 15部
ソルポール2680 5部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
以上を均一に混合して乳剤とする。
【0240】
〔配合例3〕フロアブル剤
本発明化合物 No.1 25部
アグリゾールS−710 10部
(非イオン性界面活性剤:花王(株)商品名)
ルノックス1000C 0.5部
(アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
キサンタンガム 0.02部
水 64.48部
以上を均一に混合した後、湿式粉砕してフロアブル剤とする。
【0241】
〔配合例4〕ドライフロアブル剤
本発明化合物 No.1 75部
ハイテノールNE−15 5部
(アニオン性界面活性剤:第一工業製薬(株)商品名)
バニレックスN 10部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
カープレックス#80 10部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて撹拌混合捏和し、押出式造粒機で造粒し、乾燥してドライフロアブル剤とする。
【0242】
〔配合例5〕粒 剤
本発明化合物 No.1 1部
ベントナイト 55部
タルク 44部
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて撹拌混合捏和し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤とする。
【0243】
なお、上記のDBSNはドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを意味する。
【0244】
次に、本発明化合物の除草剤としての有用性を以下の試験例において具体的に説明する。
【0245】
〔試験例1〕湛水条件における雑草発生前処理による除草効果試験
1/30000アールのスチロールカップに沖積土壌を入れた後、水を入れて混和し、水深4cmの湛水条件とした。ノビエ、ホタルイおよびコナギの種子を上記カップに混播した後、2.5葉期のイネ苗を移植した。播種当日、配合例2に準じて調整した本発明化合物の乳剤を所定の薬量になるように水で希釈し、水面に処理した。カップを25ないし30℃の温室内に置いて植物を育成し、薬剤処理3週間後に、各種植物に対する除草効果を下記の判定基準に従い調査した。結果を第6表に示す。
【0246】
判定基準
5 … 殺草率 90%以上 (ほとんど完全枯死)
4 … 殺草率 70%以上90%未満
3 … 殺草率 40%以上70%未満
2 … 殺草率 20%以上40%未満
1 … 殺草率 5%以上20%未満
0 … 殺草率 5%以下 (ほとんど効力なし)
〔試験例2〕湛水条件における雑草生育期処理による除草効果試験
1/30000アールのスチロールカップに沖積土壌を入れた後、水を入れて混和し、水深4cmの湛水条件とした。ノビエ、ホタルイおよびコナギの種子を上記カップに混播し、25ないし30℃の温室内に置いて植物を育成した。ノビエ、ホタルイおよびコナギが1ないし2葉期に達したとき、配合例2に準じて調整した本発明化合物の乳剤を所定の薬量になるように水で希釈し、水面に処理した。薬剤処理3週間後に、各種植物に対する除草効果を試験例1の判定基準に従って調査した。結果を第7表に示す。
【0247】
〔試験例3〕土壌処理による除草効果試験
縦21cm、横13cm、深さ7cmのプラスチック製箱に殺菌した洪積土壌を入れ、ノビエ、メヒシバ、エノコログサ、カラスムギ、ブラックグラス、イチビ、ブタクサ、アオゲイトウ、シロザ、イヌタデ、ハコベ、トウモロコシ、ダイズ、イネ、コムギおよびビートの種子をそれぞれスポット状に播種し、約1.5cm覆土した後、配合例2に準じて調整した本発明化合物の乳剤を所定の薬量になるように水で希釈し、土壌表面へ小型スプレーで均一に処理した。薬剤処理3週間後に、各種植物に対する除草効果を試験例1の判定基準に従って調査した。結果を第8表に示す。
【0248】
〔試験例4〕茎葉処理による除草効果試験
縦21cm、横13cm、深さ7cmのプラスチック製箱に殺菌した洪積土壌を入れ、ノビエ、メヒシバ、エノコログサ、カラスムギ、ブラックグラス、イチビ、ブタクサ、アオゲイトウ、シロザ、イヌタデ、ハコベ、トウモロコシ、ダイズ、イネ、コムギおよびビートの種子をそれぞれスポット状に播種し、約1.5cm覆土した後、25ないし30℃の温室内において植物を育成した。14日間育成したのち,配合例2に準じて調整した本発明化合物の乳剤を所定の薬量になるように水で希釈し、茎葉部へ小型スプレーで均一に処理した。薬剤処理3週間後に、各種植物に対する除草効果を試験例1の判定基準に従って調査した。結果を第9表に示す。
【0249】
なお、第6ないし9表中の記号は以下の意味を表す。
A:ノビエ、B:ホタルイ、C:コナギ、D:メヒシバ、E:エノコログサ、F:カラスムギ、G:ブラックグラス、H:イチビ、I:ブタクサ、J:アオゲイトウ、K:シロザ、L:イヌタデ、M:ハコベ、a:移植イネ、b:トウモロコシ、c:ダイズ、d:直播イネ、e:コムギ、f:ビート
〔第6表〕
―――――――――――――――――――――――――
化合物 処理薬量 A B C a
No. (g/a)
―――――――――――――――――――――――――
1 0.64 4 5 5 3
2 0.64 5 5 5 4
3 0.64 4 5 5 4
―――――――――――――――――――――――――
〔第7表〕
―――――――――――――――――――――――――
化合物 処理薬量 A B C
No. (g/a)
―――――――――――――――――――――――――
1 0.64 4 5 5
2 0.64 5 5 5
3 0.64 5 5 5
―――――――――――――――――――――――――
〔第8表〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物 処理薬量 A D E F G H I J K L M b c d e f
No. (g/a)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
1 1.6 4 4 2 0 5 4 4 3 5 3 4 0 0 4 3 3
2 1.6 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 3 0 5 5 5
3 1.6 5 4 4 3 4 5 5 5 5 5 5 5 5 5 4 5
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
〔第9表〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物 処理薬量 A D E F G H I J K L M b c d e f
No. (g/a)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
1 1.6 4 4 3 1 5 5 4 4 5 4 2 4 5 3 4 3
2 1.6 5 5 4 5 5 5 5 5 5 5 5 4 5 4 4 5
3 1.6 4 4 3 5 5 5 5 5 5 5 5 5 4 3 5
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【産業上の利用可能性】
【0250】
本願発明のピラゾールスルホニルウレア化合物は、水稲用およびムギ用選択性除草剤として有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1):
【化1】

〔式中、XおよびYはそれぞれ独立してC1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基、ハロゲン原子、ジ(C1-3アルキル)アミノ基またはC1-3アルキルアミノ基を表し、
Zは窒素原子またはメチン基を表し、
Gは
【化2】

を表し、
G−J−はGJ−1からGJ−6を表し、ここでGJ−1からGJ−6は次の意味、
【化3】

を表し、
Eは−CH2−、−O−または−NH−を表し、
1はC1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルコキシC1-3アルキル基、フェニル基またはピリジル基を表し、
2は水素原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルコキシ基、ハロゲン原子、−NHCHOまたは−CH2NHSO2CH3を表し、
3、R4、R5およびR6はそれぞれ独立して水素原子、C1-3アルキル基またはC1-3ハロアルキル基を表し、但し、R3、R4、R5およびR6のうち、少なくともひとつはC1-3アルキル基またはC1-3ハロアルキル基を表す〕で表されるスルホニルウレア化合物および農薬として許容されるその塩。
【請求項2】
3、R4、R5およびR6がそれぞれ独立して水素原子またはメチル基を表し、但し、R3、R4、R5およびR6のうち、少なくともひとつはメチル基を表し、XおよびYがメトキシ基またはメチル基を表し、Zは窒素原子またはメチン基を表す、請求項1記載の化合物および農薬として許容されるその塩。
【請求項3】
G−J−がGJ−1を表し、R2が水素原子、メチル基、ヨウ素原子、トリフルオロメチル基、フッ素原子、塩素原子、−NHCHOまたは−CH2NHSO2CH3を表す、請求項2記載の化合物及び農薬として許容されるその塩
【請求項4】
G−J−がGJ−2を表し、Eが−CH2−、−O−または−NH−を表し、R2が水素原子を表す、請求項2記載の化合物および農薬として許容されるその塩。
【請求項5】
G−J−がGJ−3を表し、R2が水素原子またはトリフルオロメチル基を表す、請求項2記載の化合物及び農薬として許容されるその塩
【請求項6】
G−J−がGJ−4を表し、R2が水素原子を表す、請求項2記載の化合物および農薬として許容されるその塩。
【請求項7】
G−J−がGJ−5を表し、R1がメチル基を表し、R2が水素原子、メチル基または塩素原子を表す、請求項2記載の化合物および農薬として許容されるその塩。
【請求項8】
G−J−がGJ−6を表し、R2が水素原子、メチル基または塩素原子を表す、請求項2記載の化合物および農薬として許容されるその塩。
【請求項9】
3がメチル基を表し、R4、R5およびR6が水素原子を表す、請求項3から請求項8記載の化合物および農薬として許容されるその塩。
【請求項10】
請求項1記載のスルホニルウレア化合物および農薬として許容されるその塩から選ばれる1種以上を有効成分として含有する農薬。
【請求項11】
請求項1記載のスルホニルウレア化合物および農薬として許容されるその塩から選ばれる1種以上を有効成分として含有する除草剤。

【公開番号】特開2007−217336(P2007−217336A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−39204(P2006−39204)
【出願日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【出願人】(000003986)日産化学工業株式会社 (510)
【Fターム(参考)】